Top 扇風機 比較2025’ 冷風も!羽根なし扇風機43機の性能とおすすめ:タワーファン送風機・冷風扇 (1)

2025年06月06日

比較2025’ 冷風も!羽根なし扇風機43機の性能とおすすめ:タワーファン送風機・冷風扇 (1)

【今回レビューする内容】2025年 タワーファンの性能とおすすめ・選び方:羽なし扇風機・スリム扇風機・タワーファン・冷風扇・送風機:人気機種の違いや性能ランキング

【比較する製品型番】山善 YAMAZEN YSR-X781(WH) ASR-X78(WG) SR-X78(WG) YKSR-X78(WG) YSS-X781(W) ASS-X78(W) YSS-X78(W) YKSS-X78 YSR-WD901(W) FCR-BWG404(W) FCR-BWG402(W) FCR-J402(WH) FCR-D409(WC) FCT-D409-WA   アイリスオーヤマ TWF-C82T KTF-C83T KTF-C84T TWF-D82T TWF-CD83T KTF-C62T-S TWF-C73 TWF-M74 TWF-M73 コイズミ KHF-12243/H KHF-12334/W KHF-0848/W KHF-1257/W Dyson Purifier Cool TP07 DP04 AM06 DC 30 BN IB パナソニック  DS-FWX1201 Stadler Form Peter 2326 2325 StadlerForm Peter DC SF-PETERDC-BK SF-PETERDC-LE SF-PETERDC-WH StadlerForm Peter little 9857 テクノス TF-910R ツインバード EF-D914B シロカ 大風量タワーファン ビューンタワー SF-T251 SF-T151(W) SF-T151(HD) SF-T151 ほか

今回のお題
最新タワーファンと冷風扇のおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2025年6月現在、最新のタワーファンの比較です。

 「羽根なし扇風機」といえる送風機能のみのタワーファンと、それに水タンクが付属して、同じほどの光熱費で「冷風」も出せる「冷風扇」タイプを紹介します。

 加えて、年中使える、ヒーターや空気清浄などの「ハイブリッド型」も紹介するつもりです。

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1・タワーファンの比較(1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:山善〈日本〉
 1-3:アイリスオーヤマ
〈日本〉
 1-4:コイズミ
〈日本〉
 1-5:ダイソン 〈英国〉  
2・タワーファンの比較(2)
 2-1:StadlerForm(スイス)
 2-2:パナソニック 〈日本〉
 2-2:シロカ 〈日本〉
 2-3:他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 記事では、はじめにタワーファンの「選び方の基本」を紹介します。

 そのあと、以上のような企業順で各社の製品をを見ていくつもりです。

風の強さ   ★★★★★
風の拡散性  ★★★★★
首振り機能  ★★★★★
静音性の良さ ★★★★★
省エネ性   ★★★★★
デザイン性  ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 そして、最後の「結論」では、上表の様なポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 ーー

1・高性能なDC扇風機の比較
2・1万円前後の扇風機の比較
3・タワー型スリム扇風機の比較
4・ダイソンの空調家電の比較
5・サーキュレーターの比較

 なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」の夏物家電の比較記事の3回目記事として書きました。

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 なお、ダイソン機は、今回も紹介しますが、同社は展開数が多いので、専用記事を別に用意しています。

 同社の製品だけでお探しの方は、4回目記事となる【ダイソンの空調家電の比較記事】をご覧ください。

1-1・タワーファンの選び方の基本

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 具体的な製品紹介にはいる前に、あらかじめ「選び方の基本」を説明しておきます。

 後述するように、タワーファンは各社ともほとんどスペック面の開示がないので、選ぶポイントが極めて「分かりにくい」家電です。

1・ファンの風力(風速・風速)
2・スイング性能(首振り)
3・モーターの種類

 そういったなかでも、性能面で選ぶ場合、覚えておいて損にならないだろうポイントを3点、確認しておきまうs。


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 第1に、タワーファンのパワー(風速・風量)です。

 タワーファンは、他の空調家電とことなり「目安で何畳向け」などの、適用畳数をメーカーが示されないのが普通です。

 それでも、少し前までは、JIS基準で計測した風速・風量データを公開している企業が多く、それからある程度のパワーは想定できました。しかし、今だとほとんど公開がないです。

 現状では、一部企業が「10m届く」などのパワーを推し量るための情報を出すほどです。

 実際に、どの程度の速度(風圧)の風が10M前に届くか分かりません。しかし、一般ユーザーは、こうしたデータを信用して選ぶしかないのが現状です。

 割とニッチな家電であり、雑誌やユーザーレビューも少ないので、選ぶ側からするととても困ります。

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 ただ、1つ言えるのは、送風口が長めな製品ほどパワフルな場合が多いということです。

 タワーファンの場合、構造的に風は直進して風が進むので、送風口が長めな製品ほど、部屋の隅まで風は届きやすいからです。

--- 

 結論的にいえば、リビングなど、ある程度広い空間に風を行き渡すことを考えている方は、背の低い製品(ミニスリムファン)は選ばない方が無難です。

 少なくとも90cm前後の背丈のある製品で、送風口が広くみえる製品がが良いでしょう。


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 第1に、スイング性能です。 

 タワーファンの場合、扇風機より、この部分のスペックがとても重要です。

 その理由を少し説明しておきます。

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 上表は、タワーファンと扇風機の、風量・風速の部分で比較したものです。

 タワーファンは、風速が速いので風は真っ直ぐ遠くまで飛びます。しかし、単位時間あたりの総風量少ないので、風の拡散性に欠けます。

 分かりにくいので、絵で見ておきます。

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 図のように、扇風機の場合、ある程度の距離から、扇形に四方八方風が拡散します。

 しかし、 タワーファンは、風の直進性が強いので、距離をとっても上下左右に風が拡がりにくいといえます。

 つまり、風が前方の広範囲に拡がりにくいのが、タワーファン共通の課題です。

 そのため、リビングで多人数で利用する場合、スイング(首振り)を使わざるをえない場合が多く、その機能性が扇風機より重要になると言えます。

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 スイング角度は、タワーファンの場合、70度の場合が多いです。

 こ部屋の前方160-170度近くは風が行き渡るからです。

 一方、タワーファンは、45度など角度が狭い機種があります。

 この場合、1人用として狭い範囲で利用するためではなく、部屋の隅などある程度離して送風する際の利便性を考えたものです。意味がほぼ逆なので、注意してください。

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 結論的にいえば、さほど離して利用する予定がない場合は、スイング70度あたりの機種が、リビング用としては柔軟で「使いやすい」と思えます。逆に、これより広い機種は「風があたらない時間」が増えるので、不快でしょう。

 より好ましいのは、スイング角度が選べる機種です。今回も数機種紹介するつもりです。

 なお、タワーファンは、(お風呂上がりなど)近接利用で体全体にあてる場合などを除けば、スイングを動作させるシーンは多いです。とくに常時利用を考えている方は、この部分に問題(故障)が生じやすいです。

 お近くのデンキヤなどで現物がみえる場合、スイングさせてみて、変な音や駆動がないか確かめることは、おすすめできます。


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 第2に、モーターの種類です。

 ここまでみてきたように、各機の能力はタワーファンの場合「見分けにくい」です。

 ただ、モーターの種類から、多少ですが、性能の見分けが付く部分があります。

 タワーファンは、性能の良いDCモーター(直流)か、昔からあるACモーター(交流)か、どちらかのタイプを採用します。モーター種の情報は、各社とも普通公開しています。

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 DCモーターは、一般的に、風質制御静音性消費電力の部分で、ACモーターより上位です。

 風質制御は、DCモーターが優秀です。

 出力制御が細かくできるため、風量調整面の使い勝手が段違いに良いです。

 静音性も、DCモーターが有利です。

 例外はありますが、量を弱めて使う場合、AC機より「静かな」傾向です。

 消費電力も、DCモーターが優秀です。

 特に、出力を落とした場合の消費電力はACモーター機より有利です。電気はさほど変わらない(1時間0.5円未満)とはいえ、エコです。

 そのほか、モーター部分の耐久性も一般的に高いです。

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 結論的にいえば、風質制御の細かさの部分で、DCモーター機を優先して選ぶことには意味があります。

 先述のように、各社のタワーファンは、「風速・風量」、あるいは「適用畳数」が示されない状況です。そのため、ユーザーは、必要以上に強めの機種を買ってしまう(買わざるを得ない)場合が割とあります。

 ACモーター機だと、そういった場合、強風・中風・弱風の3段階がしかなく、欲しい風量が得られない場合があります。DCモーター機ならば、調整段階が多いので、「つぶしがきく」場合が多いです。

 現行で最もパワフルな製品はACモーター機ではあるのですが、総合性能を期待して選ぶ場合は、やはり、DCモーターがおすすめです。

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 以上、タワーファンの「選び方の基本」の紹介でした。

 お読みいただいた方は分かると思いますが、公開される情報量が少なく、スペック面から選ぶのが「極めて難しい」といえます。

1・タワーファンの比較(1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:山善〈日本〉
 1-3:アイリスオーヤマ
〈日本〉
 1-4:コイズミ
〈日本〉
 1-5:ダイソン 〈英国〉
 1-6:パナソニック 〈日本〉  
2・タワーファンの比較(2)
 2-1:StadlerForm(スイス)
 2-2:他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

 ただ、ユーザーレビューなども参考にしながら、以下、いつものように、メーカーごと、レビューをしていくことにします。

1-2・山善のタワーファン

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 はじめに、山善の製品からです。

 日本の上場企業で、季節家電も得意とする商社です。

 同社の場合、タワーファン(送風機)と冷風扇がでているので、同時にみていきます。

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 なお、以下では、Atlasが良いと思う部分を赤字、イマイチに感じる部分を青字で書いていきます。


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 【2025年発売】

 1・ YAMAZEN YSR-X781(WH)
  ¥7,980 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 【2024年発売】

 2・ YAMAZEN ASR-X78(WG)
  ¥5,980 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 3・ YAMAZEN YSR-X78(WG)
  ¥6,480 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 4・ YAMAZEN YKSR-X78(WG)
  ¥5,428 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
スイング角度:約60度
風量設定:3段階
センサー:
消費電力:24W/26W
サイズ:直径220×高さ76.7mm 

 YSR-X78は、山善の販売するタワーファンです。

 旧機種も流通ルートの違いで複数残りますが、色の違いだけで性能は変わりません。

 買われる場合、全機種か、値段で決めて良いでしょう。

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 サイズは、直径22センチで、高さは76.7cmです。

 一般的な扇風機と同じかやや背が低いほどになります。

 その上で、設置幅がスリムと言えます。

 モーターは、ただし、ACモーターです。

 DCモーターに比べて、安めになる一方、風量調整や、静音性の部分で課題があります。

 風量調整は、3段階です。

 ACモーターは細かい制御が不得意のためです。

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 首振り角度は、左右60度で、若干狭めです。

 風量は、情報非開示です。

 山善の空調家電は、風速・風量がわかるモデルもありますが、本機は非開示です。

 ただ、首振りしない状況での風の拡がりは限定的なので、送風したい場合首振りが前提です。

 消費電力は、29W(西日本32W)です。

 ACモーター機ですが、電気代はそこまでかかりません。

 静音性は、非開示です。

 ただ、同じ風量(風速)ならば、DCモーター機のが静かといえます。。

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 切タイマーは、1・2・4時間です。

 リモコンは、付属です。

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 以上、YSR-X781(WH)の紹介でした。

 比較的安めで、設置性の良いタワーファンといえます。

 一方、静音性の部分と、首振りを使わない場合の風の拡がりは課題です。扇風機からの買換の場合、とくに注意が必要です。

ーーー

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 【2025年発売】

 5・ YAMAZEN YSS-X781(W)
  ¥5,478 楽天市場 (6/6執筆時)

 【2024年発売】

 6・ YAMAZEN ASS-X78(W)
  ¥4,527 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 7・ YAMAZEN YSS-X78(W)
  ¥4,980 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 8・ YAMAZEN YKSS-X78
  ¥5,980 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
スイング角度:約60度
風量設定:3段階
センサー:
消費電力:24W/26W
サイズ:直径220×高さ78mm

 なお、YSS-X78は、同社の現行のタワーファンの廉価版です。。

 こちらも、どの機種の性能も同じです。

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 サイズは、直径22センチで、高さは78cmです。

 本体部分はこちらもスリムです。

 ただ、機能面で、本機はタイマー・リモコンがないタイプです。

 スイッチもメカ式です。

 風量自体は、1つ上の製品と同じですが、使い勝手で劣るのであまりおすすめしません。 


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 【2018年発売】(在庫限り)

 9・YAMAZEN YSR-WD901(W)
  ¥10,686 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

モーター:DCモーター
風速:
風量:
風量設定:8段階
スイング角度: 70度
センサー:温度
消費電力:20W
サイズ:直径220×高さ860mm

 YKSR-WAD903は、山善の販売するスリムファンです。

 先ほどの製品よりやや大きめの展開です。

 ただ、このシリーズは、在庫限りで「展開終了」です。 

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 サイズは、直径22センチで、高さは86cmです。

 先ほどの機種よりは、若干背が高いです。ただ、リビング用扇風機と同じほどです。

 モーターは、DCモーターです。

 DCモーター搭載機は、通常の扇風機(ACモーター)に比べて、消費電力が低く済み、音も静かという特長があります。

 この機種も、消費電力は20Wで、静音性も高いです。

 風量は、本機も、情報非開示です。

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 静音性は、最低33dBからです。

 扇風機は微弱だと20dB前後ほどなので、タワーファンはエアコンに近い騒音値です。

 また、これは他社機でもそうですが、吸入口のフィルタを掃除しないと、音がうるさくなります。

 風量調整は、8段階です。

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 スイング角度も、70度幅で調整可能です。

 これほどあれば、十分です。

 風量は、8段階です。

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 センサーは、温度センサーが搭載されます。

 規定温度に達すると、自動で風量を調整できます。

 ただし、自由にユーザーが温度設定できる仕様ではなく、20度以下では止まる仕様です。

 タイマーは、切タイマーのみ搭載されます。リモコンも付属します。

---

 以上、山善YSR-WD901の紹介でした。

 山善の場合、DCモーターの展開は、本機で終了です。

 調整力は、このモーター種らしく細かい一方、静音性と消費電力は(そこまで)ACモーター機と変わらない上で、価格は高めです。

 そういった部分を含めて、後継機がでなかったのかと思います。


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 【2025年発売】FCR-BWG403(W)後継機

 10・山善 冷風扇 FCR-BWG404(W)
  ¥15,840 楽天市場 (6/6執筆時)

 【2022年発売】

 11・山善 冷風扇 FCR-BWG402(W)
  ¥18,400 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:5段階
スイング角度:50度  
センサー:温度
消費電力:35W (50Hz)
サイズ:直径335×高さ1030mm

  FCR-BWG404は、山善の販売する冷風扇(スポットクーラー)です。

 新旧ありますが、性能は同じです。

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 送風構造は、タワーファンと同じです。

 しかし、2.5Lの(有効水量:2.2L)のスライド式の水タンクがあります(約6時間分)。

 その水を自然気化させ部屋の熱を奪う、という仕組みです。

 満水状態で、6時間程度冷やせます。

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 冷却効果は、小部屋ならば、夏に1-2度前後下げる効果があります。

 ただし、ファン周辺の体感温度を下げるものであり、部屋自体の温度は下がりません。

 仕組み的に多湿な地域では効果が得にくく、湿度が上昇して不快になるので、レビュー評価は揺れます。

 カラッとした夏な気候の地域で、部屋に湿気が籠もりにくい通気性の良いご自宅ならば涼感を得られるので、地域限定的なロングセラーとなっています。

 なお、多湿地域でも電気代の節約のためエアコンの除湿機能と併用する方はいます。ただ、その使い方だと経済性も快適度も、さほど変わらないと言えます。

 なお、タンクに保冷剤を入れる「裏技」を使えば、より涼しく感じやすいです。

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 サイズは、直径33センチ、高さ103センチです。

 設置面積は、普通のタワーファンと同じですが、背が高いです。

 モーターは、ACモーターです。

 風量は、非開示です。

 風量調整は、5段階です。

 静音性は、モーター的にあまり重視されません。

 スイング角度は、50度です。

 多少狭めです。

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 センサーは、温度センサーが搭載です。

 センサー運転利用時、室温で風量が自動調整されます。

 20度以下だと止まる仕様ですが、温度設定など細かい調整はできません。

 タイマーは、切タイマーのみです。

 最大8時間です。

 リモコンは付属します。

 お手入れは、簡単です。

 手入れは【加湿器の比較記事】で紹介した気化式よりはです。

 ただし、2日以上の水のこしは厳禁です。ヌメリが出たら洗う感じです。

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 以上、山善の FCR-BWG404の紹介でした。

 気候が合う地域ならば、普通のタワーファンより涼しいという家電です。

 日本は多湿化していますし、家屋の通気性も関係するので、かなり限定的な条件で便利と言えるでしょう。

ーーー

 なお、山善は、次に見るような冷風扇の展開もあります。

 順番にみていきます。

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 【2025年発売】

 12・山善 冷風扇 FCR-J402(WH)
  ¥14,799 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:左右対応
センサー:
消費電力:33W (60Hz 36W)
サイズ:直径226×高さ745mm

 第1に、 FCR-J402です。

 先ほどの機種の下位機種となります。

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 サイズは、直径226×高さ745mmです。

 1回り小型で、スリム型です。

 水タンクは、2.5Lですが、有効水量は1.9Lなので多少ですが、少なめです。

 風量は、非開示です。

 風量調整は、3段階です。

 ファンの位置を含めて小部屋で、座り生活に向きそうなモデルです。

 上下の風向き調整はできます。

 202506061121.jpg

 リモコンは付属します。

 本体のパネルはアイコン表示ですので、ボタン回りのデザイン性は良いです。

 温度センサーは、一方、未搭載です。

--- 

 結論的にいえば、形状的には、そこまで広くない部屋で、座り生活がメインの場合に合いそうな製品です。

 ただ、先述のように、冷風運転は湿度が上がるので、しめきった小部屋に向くといえるかは微妙な部分はあります。

ーーー

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 【2025年発売】

 【上位機】FCR-D405(WC)後継機

  13・山善 冷風扇 FCR-D409(WC)
  ¥14,799 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 【下位機】

  14・山善 冷風扇 FCT-D409-WA
  ¥6,980 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:左右対応
センサー:温度
消費電力:42W/47W
サイズ:幅240×奥行290×高さ723mm

 第2に、FCR-D409などです。

 こちらも、スリムタイプの冷風扇です。

 下位機と上位機があります。

 形は同じですが、下位機はリモコンがなく、スイッチもメカ式です。

 リズム風や、徐々に風量を弱めるおやすみモードもないです。

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 サイズは、幅240×奥行290×高さ723mmです。

 首振りは、左右のみで、上下は手動です。

 水タンクは、同じく、2.5L(6時間分)です。

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 一方、上位機は、リモコンも本体も、漢字表記です。

 先ほどの機種に比べるとレトロな感じで、実用重視です。

 シニア世代向けに、ホームセンターなどでうる仕様でしょう。

---

 結論的にいえば、こちらは、畳など床生活向けの小型機と言えます。

 一般的なタワーファンの高さで、上下の送風角度調整はできますが、冷風扇は、近接でないと冷風を感じられませんので、そのように言えます。

1-3・アイリスオーヤマのタワーファン

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 続いて、アイリスオーヤマのタワーファンです。

 ホームセンターやデンキヤではお馴染みの日本の家電企業です。

 空調家電も多く展開します。日立など大手が撤退するなか、ラインナップを増やしました。


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 【2018年発売】(2022年追加)

 【上位機】

 15・アイリスオーヤマ TWF-C82T
 16・アイリスオーヤマ KTF-C83T
  ¥10,868 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

 17・アイリスオーヤマ KTF-C84T-S
  ¥9,980 楽天市場 (6/6執筆時)

 【下位機】

 18・アイリスオーヤマ TWF-D82T
  ¥7,980 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:(3.6m/s)
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:45度
センサー:
消費電力:42W/50W
サイズ:直径260×高さ793mm

 TWF-C82T は、日本のアイリスオーヤマの販売するタワーファンです。

 こちらには、TWF-D82Tという下位機種があります。

 しかし、リモコンがなく、リズム風とタイマーも未搭載です。値段差をふまえても、上位機が良いでしょう。

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 サイズは、縦横26センチ、高さ79.3cmです。

 山善機より台座が大きめですが、後述するように風量が強い関係です。

 モーターは、ACモーターです。

 このクラスの同社の旧機(終売)は、DCモーター機でしたが、今回はACモーターです。

 ACモーターは、低価格でも到達距離を効果的に上げやすいためという部分もあります。

 扇風機と違い、構造上、タワーファンはDCモーターにしても、伸びるのは調整力(風量の段階)ほどで、静音性も、消費電力もそこまでは変わらないため、ACモーターに「戻った」ような感じはします。

 実際、本機は台座のサイズからしてリビング用です。

 寝室などで風量を下げて利用するならば、ここまで大きな筐体(台座)は不要でしょうし、リビング向けのスリム型です。

 消費電力は、そのぶん42Wと高いです。

 西日本(60Hz)だと、さらに50Wとなります。

 とはいえ、8時間使っても約12.4円ほどで、問題ないとはいえます。

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 風量は、JIS基準での風速データは非開示です。

 ただ、1m先の風速について3.6m/sで、直進風の到達距離10mという記述があります。

 高級扇風機ほどの到達距離で、完全に広めのリビング向けのの設計です。

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 静音性は、不明です。

 エアコンというより、扇風機の強運転の音を想像するとそのような感じです。

 リビングで、ある程度離して利用すれば気にならないだろう、とは言えます。

 風量調整は、3段階です。

 ACモーター機は、出力調整が弱いです。

 風が強力な機種なので、いざ買ってみて、強力すぎた、という場合の「つぶし」効きにくい機種と言えます。

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 スイング角度は、45度です。

 本機は到達距離が長いので、リビングの隅に置いてなら45度で適当です。

 ただ、「選び方の基本」で書いたように、近接して個人用として使うために「45度」と狭くしているのではない点、注意してください。

 また、上下のルーパー角度が別々に動かせる機種なので、足下に風を送るのは得意です。

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 センサーは、未搭載です。

 操作パネルは上部ですので、立ちながらの利用は向く仕様です。

 リモコンも付属です。

 タイマーは、1-4時間の切タイマーのみ搭載です。

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 以上、アイリスオーヤマWF-C82T の紹介でした。

 風速(風の到達距離)で言えば、スペック非開示ながら、現行機では優秀な製品です。その上で、ルーパー角度の調整機能が便利そうです。

 スイング角度や到達距離の表記からみて、広めのリビングで、その隅に置いて、部屋全体に向けて利用したい場合に向く機種です。

 ACモーターで、静かさは課題にはなる機種ではありますが、離れた場所におくならあまり問題にならないかなとは思います。

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 なお、アイリスオーヤマからは、以下のような製品展開があります。

 順番にみておきます。

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 【2024年発売】

 19・アイリスオーヤマ TWF-CD83T
  ¥9,480 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

モーター:DCモーター
風速:(3.6m/s)
風量:
風量設定:8段階
スイング角度:45度
センサー:
消費電力:16W
サイズ:直径245×高さ760mm

 第1に、TWF-CD83T です。

 同社の小部屋向け(スポット向け)のファンです。

 モーターは、こちらは、DCモーターです。

 ただ、パワーの面では、先ほどのACモーター機種が上であり、こちらが上位機でもないです。

 小部屋向けに、DCモーター特有の「調整力」を期待して、モーター種をDCモーターにしていると考えたら適当でしょう。

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 サイズは、縦横24.5センチ、高さ76cmです。

 DCモーター機としては、現行品でも最も本体部分がスリムです。

 消費電力は、16Wです。

 優秀ですが、これは、本機が風速・風量自慢の機種ではないからです。

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 風量調整は、8段階です。

 ここは、DCモーターらしい仕様です。

 風量は、JIS基準での風速データが非開示です。

 表では、同社の(格安の)ACモーター機(TWF-M74)よりは風速は出ることがしめされますが、10M届く先ほどの機種よりはだいぶ弱めと考えてください。

 ただ、DCモーター特有の調整力で、特に、弱めの風の表現力は高く、そこがポイントとなる機種で、寝室や、子供用・ペット用として訴求力があります。

 モード設定は、多彩です。

 順番にみておきます。

 202405261305.jpg

 第1に、おまかせモードです。

 内蔵される室温センサーで、温度によって運転強度をかえるものです。

 24度・26度・29度を選び、その温度を中風(風量6)として、温度により3〜9に自動調整する方式です。

 第2に、おやすみモードです。

 設定した風量から、30分ごと1段階下がっていくよくあるモードです。

 風量は最大2までで、そこからは一定です。風量1はおそらく実用水準ではない微風だからでしょう。

 第3に、リズム風モードです。

 扇風機ではお馴染みで、風量をプログラムで変えて、風にゆらぎをつけるものです。

 直進風に当たり続けると、体が冷えすぎて疲れやすいので、その対策です。

 子供などには良いです。

 202501211445.jpg

 静音性は、10段階の1-4の場合、35dB未満です。

 先述のように、扇風機ほど静かではないにせよ、微風の表現力が高いDCモーター機なので、35dB以下の風量を4段階選べるというのは評価できます。

 一方、最大風量時は、他機同様、うるさいでしょう。先述の「おまかせモード」で風量10が使われないのは、そのためだと思います。

 202405261315.jpg

 スイング角度は、65度です。

 ルーパーでの角度調整はできません。

 ただ、このギミックがない分、見かけがスリムとはいえます。

 リモコンや、切タイマーなどは付属です。

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 結論的にいえば、畳を含めてソファより下の生活の方が、比較的近接で利用して快適という製品に思えます。

 途中でも書いたように、寝室用・子供・ペット用の小型機と考えれば、かなり良いです。

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 【2022年発売】

 20・アイリスオーヤマ KTF-C62T-S
  ¥5,980 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:(3.5m/s)
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:45度
センサー:
消費電力:36W (50Hz)
サイズ:直径260×高さ55mm

 第2に、KTF-C62T-Sです。

 タワーファンminiとして売られます。

 モーターは、ACモーターです。

 202205281058.jpg

 サイズは、直径260の台座ですが、高さは55mmと同社では最小です。

 やはり、椅子の下での利用などを想定しています。

 202405261325.jpg

 風速は、1m離して3.5m/sですので、(10m届く)冒頭でみた機種と変わりません。

 同社のDCモーター機より強めと言えます。

 風量設定は、3段階と繊細ではないです。

 静音性も、風量を弱い方向を含めて弱い(うるさい)でしょう。

 弱でも35dBですので音はするので、「ホワイトノイズ」と思えない方には向かない部分はあります。

 首振りは、45度です。

 多人数で利用するものでないので、制限は却って便利でしょう。

 202205281059.jpg

 このほか、ファンに手が入らない部分の配慮などを含めて、扇風機より安全で子供部屋向きという訴求もなされます。

 リモコンは未付属です。

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 結論的にいえば、本機も、ソファよりさらに下の生活の方に向く製品です。

 机の下などに入れて使うと便利そうです。このほか、首振りを利用しての簡単な衣類乾燥などにも向くでしょう。

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 【2020年発売】

 21・アイリスオーヤマ TWF-C73-W
  ¥7,780 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:65度
センサー:
消費電力:27W
サイズ:直径245×高さ770mm

 第3に、WF-C73です。

 リビング向けですが、格安に出している入門機です。

 3段階の風量調整・65度の首振り・切タイマーだけが付いた単純な送風装置で、同社の機種の多くにある、ルーパーによる吹き分けには未対応です。

 202005031236.jpg

 なお、リモコンが付属し、本体の操作部も、上位機と同じタッチパネルです。

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 202506061139.jpg

 【2024年発売】

 22・アイリスオーヤマ TWF-M74-W
  ¥4,352 楽天市場 (6/6執筆時)

 【2020年発売】

 23・アイリスオーヤマ TWF-M73-W
  ¥4,606 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:ACモーター
風速:
風量:
風量設定:3段階
スイング角度:65度
センサー:
消費電力:25W/29W
サイズ:直径245×高さ73.5mm

 第4に、WF-M74です。

 アイリスオーヤマの廉価版です。

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 1つ上の入門機と似ますが、リモコンがなく、パネルもメカ式です。

 性能面では、特に強調するべきところはなく、いわゆる廉価版と言えます。

1-3・コイズミのタワーファン

 202405261519.jpg

 続いて、日本のコイズミのタワーファンです。

 暖房器具や美容家電も展開する日本の家電企業です。

 同社の場合、暖房器具と合わせたハイブリッド型がメインです。


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 【2024年発売】

 【上位機】

 24・コイズミ KHF-12243/H
  ¥30,580 Amazon.co.jp (6/6執筆時)

モーター:DCモーター
風量設定:16段階+ Turbo
スイング角度:180° 90° 45°
消費電力:40W +1200W
サイズ:直径320×高さ800mm

 【下位機】

 25・コイズミ KHF-12334/W
  ¥21,800 楽天市場 (6/6執筆時)

風量設定:4段階
スイング角度:70°
消費電力:35W+ 1200W
サイズ:直径310×高さ800mm

風速:
風量:
センサー:人感センサー

  KHF-12243/Hは、コイズミが「ホット&クール プレミアム」として売る製品です。

 202506061200.jpg

 なお、白色のほうは下位機になります。

 こちらは、後述する、温度湿度表示、熱中症アラートと音声による操作機能がないです。また、風量調整の段階数ほか、最大風量(TURBO)が使えない仕様です。

 ボタン回りのデザイン性も結構変わりますし、値段差分の差はあると言えます。

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 結論的にいえば、選ぶならば上位機でしょう。

 あとは、だいたい同じなので、上位機をベースにしつつ同時にみていきます。

  202005031134.jpg

 機能面では、本機は送風以外に、ヒーティングにも対応します。

 このブログの【セラミックファンヒーターの比較記事】でかいたようなヒーターの類です。

 パワーは、最大1200Wなので、冬は、メイン暖房というより「補助暖房」といった感じです。

 光熱費は、1200W運転で、1時間37.2円です。

 【冬の暖房器具の比較記事】で書いたように、このタイプは、メイン家電としては、あまり節電ではないです。

 暖房は、ただ、2段で、600Wでの運転はできます。

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 サイズは、上位機で、幅320×奥行320×高さ800mmです。

 下位機もそこまで変わりません。

 モーターは、しっかりDCモーターです。

 風量調整は、上位機だと、先述のように16段階とターボです。

 静音モーターは、細かい調整が効くので、その利点で段階が多いです。

 下位機は、4段階です。ACモーターではないですが、DCモーター「らしくない」です。

 風量は、JIS基準の計測に基づく情報はないです。

 実際は、強(16)運転で、3-4Mほどの近接利用では十分な風力です。

 ただし、アイリスオーヤマの10M級と違って、リビング全体に風を活き届けるような製品ではないです。

 暖房器具としても、送風機としても、個人用(あるいは、ソファ程度では2人用)でしょう。

 202405261539.jpg

 スイング角度は、3段階です。

 45度・90度・180度に回転可能です。

 本体全体が回転する方式です。

 下位機だと、70度の1段階となります。

 リズム風は、未対応です。

 センサーは、温度センサのほか、省エネのため人感センサーを搭載します。

 検知範囲に2分間人がいない場合自動的に消し、戻ると再開します。

 消費電力は、ファンとして使う場合は、35Wです。

 タイマーは、1-4時間のオフタイマーのみ付属です。

 リモコンは、付属です。

 先述のように、上位機は、本体の操作パネルは、液晶付で使いやすいです。

 本機は、性質上、年中出しっぱなしでしょうし、美観は大事です。

 本体のファブリック部分に、室温・湿度の表示機能もあります。

---

 以上、コイズミのKHF-12243/Hの紹介でした。

 基本的に、補助暖房として利用する方に向くタイプです。先述のように、メイン暖房には向きませんが、ポイント暖房としてならば問題ないです。

 光熱費も人感センサーがあるので、ば不要な電気代はカットできます。

 同じハイブリッド型は、後ほどパナソニックをみます。ただ、ファン性能が弱いので、その部分ではコイズミだと思います。

 ライバルは【ダイソンの空調家電の比較記事】で書いた、同社の兼用機でしょう。ただ、価格的に大差ですし、比較的安めである本機のニーズはありそうです。

 冬も補助的に使いたい場合は、よい選択肢になります。

ーーーー

 なお、小泉精器からは、ヒーター機能と送風機能がある以上の別モデルも販売されています。

 2グレードの違いだけ示します。

 202506061224.jpg

 【2025年発売】

 26・コイズミ KHF-1257/W
  ¥19,145 楽天市場 (6/6執筆時))

モーター:ACモーター
風量設定:4段階
スイング角度:70度
センサー:人感センサー
消費電力:57W +1200W
サイズ:直径380×高さ1040mm

 第1に、KHF-1257です。

 モーターをACモーターとした格安タイプです。

 そのため、騒音値はこちらの方が悪いでしょうし、風量も4段階調節となります。 

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 形状は、スライドヒーター式ではないため、背の高さが104cmと設置性が悪くなります。

 ただ、ハイポジションに送風できるため、場所によってはこちらの方が涼しいです。

 温風送風は、先述のように、こちらも対応です。

 1200Wなので、出力(暖かさ)は、上位機と変わりません。

---

 結論的にいえば、1つ上の製品でいえば、機能性は「下位機相当」です。

 ハイポジションのほうが使いやすいのならば選択肢ですが、ACモーター機で、送風に使う場合、消費電力量がやや大きめ(57W)なのは、気になります。

ーーー

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 27・コイズミ KHF-0848/W
  ¥13,583 Amazon.co.jp (
6/6執筆時

モーター:ACモーター
風量設定:3段階
スイング角度:なし
センサー:人感センサー
消費電力:30W+ 800W
サイズ:幅225×高さ530mm

 第2に、 KHF-0848です。

 202005031132.jpg

 サイズは、幅225×高さ530mmです。

 こちらもヒーター対応で、形状小型化したモデルです。

 かなりの小型なのでキッチンのほか、トイレでの利用も可能といえます。

 仕様は、人感センサーほか、吹き出し時のニオイを軽減する脱臭フィルターも付くので、良い気がします。

---

 結論的にいえば、スポット用と考えればあって良い製品に思います。

 一方、スイング機能がない点と、送風口の位置、あるいは、暖房力(800W)の部分で、あくまで「スポット用」であり、普通の部屋で使うのにはあまり向きません。

 なお、トイレや脱衣所に向く、冬用に特化した各社の小型暖房については、各社の製品を【セラミックファンヒーターの比較記事】と【遠赤外線ヒーターの比較記事】で比較しています。

1-4・ダイソンのタワーファン

 202405261512.jpg

 続いて、イギリスダイソンのタワーファンです。

 見た目で分かるお馴染みの形状です。コアンダ効果を利用している送風する部分で独自です。


 202405261645.jpg

 【2021年発売】

 28・Dyson Purifier Cool TP07
  ¥39,000 楽天市場 (6/6執筆時)

 【2018年発売】

 29・Dyson Pure Cool DP04
  ¥32,800 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:DCモーター
風速: 2.26m/s
風量:15.6㎥/分
風量設定:10段階
スイング角度:350度  
センサー:ニオイ・ホコリ
消費電力:40W
サイズA:幅352×奥行223×高さ691mm
サイズB:直径223×高さ1054mm

 Dyson Pure Coolは 同社のリビング用の「羽根なし」タワーファンです。 

 ダイソンは扇風機(ファン)としての単体の通年販売は(アウトレットモデル以外)終息です。

 現行機で最も安いものは、扇風機と空清機の機能を併せ持つこれらの製品です。

 202405261631.jpg

 サイズは、 DP04が352x691x223 mmで、TP07は、220x1050x220mmです。

 それぞれ、背丈はそれなりにあります。

 Quieter.jpg

 羽根は、もたないタイプです。

 下部にモーターがあり、空気を上げて、リングの内周の細い切れ目から、風を円形に出しています。

 円形の気流は、周囲の気流を巻き込む「コアンダ効果」を得られます。

 そのため、モーターを経由した風の15倍の風量が、前方に飛び出していきます

 TP07で、風速は2.26m/秒・風量は15.6㎣/分(毎秒270L)です。

 DP04も含めて、風速は強めで遠くまで届く直進風です。

 風の拡散性は、タワーファンよりは広く、扇風機とタワーファンの中間程度です。

 201805191448.jpg

 モーターは、DCモーターを搭載します。

 ダイソンのこの機種は、以前は「うるさい」ことで悪評があったのですが、数世代の改良を経て、この世代では「静かな」扇風機として生まれ変わっています。

 201405031743.jpg

 風質は、風ムラのない「なめらかな直進風」を特長とします。

 タワーファンとちがって、直進的に風の塊が直進する感じです。

 ムラをあえて生じさせないまさに直風で、「窓を開けたときのような気持ちの良い風」を得られる点が人気です。

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 なお、先述のように、空気清浄機能付きですが、風がうっとうしい季節は、風を正面に送らないディフューズドモードで、空気を綺麗にしますから、年中使えます。

 風量調整は、10段階です。

 201902191508.jpg

 首振り機能は、350度の回転に対応します。

 また、45°・90°・180°と段階的に設定もできるので、設置場所の柔軟度が高いです。

 タイマーは、切タイマーのみが付属します。

 202106121539.jpg

 ダイソン 5025 155 059067
  ¥7,470 楽天市場 (6/6執筆時)

 フィルターは、空気清浄用に搭載です。

 消耗品で、交換の目安は1年です。

 他社は10年保つのが普通なので、ランニングコストは高いです。

 性能は優れており、PM2.5にも対応するHEPAフィルタです。ニオイ用の活性炭フィルターも付属するため、性能を期待できます。

 センサーは、VOCニオイセンサーほこりセンサー搭載です。

 ニオイだけでなく、花粉やダストなどの状況も監視し、連動させた運転が可能です。

 適用畳数は、空浄機としては12畳までです。

 このほかの、空気清浄機としてスペックは、ブログの【おすすめ空気清浄機の比較記事】で、他機と比較しつつ詳しく書いています。

 興味のある方は、ぜひご覧ください。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備します。

 同社のアプリで、空気質のモニタリングも可能です。

 201805191656.jpg 

 静音性は、最小運転音が27.3dB(DP04は22.7dB)です。

 プロペラ型には負けますが、ヘルムホルツ式空洞の工夫で、昔より最小時の運転音もだいぶ静かになりました。

---

 以上、ダイソンのPure Coolの紹介でした。

 一般的なタワーファンに比べると、風速・風量とも強めで、その上で、風になめらかさがある部分で、風に直接あたってもと心地よいタイプと言えます。

 課題だった静音性も落ち着いてきました。

 (プロペラ型)扇風機ほど風は拡散しないので、リビングの端に置き、多人数で利用する場合、首振りはタワーファンの場合と同じで使うことが前提です。

 ただ、普通のタワーファンよりは周囲に風が拡散するので、設置性を含めて、送風機としては「タワーファンの上位互換」といって良いかと思います。

 価格が高いのが難点ですが、夏に限らず、フルシーズン利用できる「ハイブリッド機」を探している場合は、この機種は良い選択肢です。

ーー

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 【2014年発売】(季節製品)

 30・Dyson テーブルファン AM06 DC 30 BN
  ¥44,800 楽天市場 (6/6執筆時)

 31・Dyson テーブルファン AM06 DC 30 IB
  ¥44,800 楽天市場 (6/6執筆時)

モーター:DCモーター
風速:
風量:
風量設定:10段階
スイング角度:360度  
センサー:
消費電力:21W
サイズ:幅356×奥行147×高さ552mm

 なお、同社のAM06「 テーブルファン」が、毎夏一定数だけ直販で登場します。

 同社の2014年発売の初期モデルの「リバイバル」になりますが、一定数の需要があるためでしょう。

 202303241736.jpg

 本体サイズは、55.2 x 35.6 x 14.7cmです。

 ただ、風の拡散性や、到達距離は先ほどの機種(丸形)と変わりません。

 したがって、本機も(角形に比べても)送風できる幅や、首振り角度の面から言えば「個人用」といえます。

---

 結論的にいえば、先ほどの空気清浄機能付きと比べて(基本)安くはないです。費用対効果が良いとは言えませんし、こちらは、やや選びにくいです。

ーーー

 201805191731.jpg

 なお、このほかのダイソン製品は、このブログでは【ダイソンの空調家電の比較】という専用記事で、より多くの機種を見ています。

 扇風機としての機能性と、ヒーター加湿器などハイブリッド化させた家電などもあります。

 これらのタイプにも興味のある方は、引き続きそちらをご覧ください。

今回の結論
タワーファンのおすすめモデルは結論的にこの機種!

 というわけで、今日は、タワーファンの比較の1回目記事でした。

 201905011438.jpg

2・タワーファンの比較(2)
 2-1:StadlerForm(スイス)
 2-2:パナソニック 〈日本〉
 2-2:シロカ 〈日本〉
 2-3:他の企業
 2-3:最終的なおすすめの提案【結論】

風の強さ   ★★★★★
風の拡散性  ★★★★☆
首振り機能  ★★★☆☆
静音性の良さ ★★★☆☆
省エネ性   ★★★★☆
デザイン性  ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 しかし、記事はもう少しだけ続きます。

 続く2回目記事こちら)は、残りの企業の製品をみたあと、結論編に入ります。

 ここまで見た全機種から、目的別、価格別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いいたします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 13:30 | 扇風機

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