【今回レビューする内容】 2022-2023年 ワイヤレスBluetoothイヤフォンの性能・おすすめ・選び方:機種の違いと性能ランキング:ワイヤレスステレオヘッドセット ワイヤレスイヤホン:SONY BOSE JVCなど
【比較する製品型番】 SONY WI-1000XM2 WI-C400 WI-C310 WI-C100 WI-XB400 WI-SP500 WI-C600N WI-H700 Beats Flex Powerbeats3 wireless JVC HA-FX87BN HA-FX67BT ヤマハ Empower Lifestyle EP-E50A EP-E30A EP-E70A Anker Soundcore Life NC A32010F1 beats Powerbeats Beats Flex JBL TUNE T115BT TUNE125BT TUNE215BT REFLECT MINI 2 SHURE SE215SPE+BT2-A SE535LTD+BT2-A Panasonic RP-HTX20B RP-NJ310B RP-NJ320B Audio-technica ATH-CC500BT ATH-CKS770XBT ゼンハイザー IE 100 PRO Wireless AVIOT WE-BD21d WE-BD21d-pnk
今回のお題
Bluetooth対応ワイヤレスイヤホンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2022年12月現在、最新のBluetoothイヤホンの比較です。
各社の製品を主にスペック面から比べていきます。
なお、今回の記事は、大きく2つの記事に分けて書いています。
1回目記事(今回)は、左右にケーブルがあるタイプのみの比較です(写真)。
写真のような、イヤーハンガー型とネックバンド型を比較します。
このタイプは、(TWS型への以降で)大手のBOSEが撤退するなど、あまり元気はないですが、現行機種は(ほぼ)網羅しました。
左右独立のTWS型イヤホン(=完全ワイヤレス)は、2回目記事で(完全に別に)扱います。
メーカー乱立状態なので(新型だけで)100機以上あるからです。
そうした機種をお探しならば、2回目記事【こちら】からご覧ください。
どちらから読んでも分かるように書いています。よろしくお願いします。
1・Bluetoothイヤホンの比較(1)
1-1:JVC 〈日本〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:ヤマハ〈日本〉
1-4:オーディオテクニカ〈日本〉
2・Bluetoothイヤホンの比較(2)
2-1:Anker〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:SHURE〈米国〉
2-4:パナソニック〈日本〉
2-5:ゼンハイザー〈日本〉
2-6:AVIOT〈日本〉
3・Bluetoothイヤホンの比較 (3)
=最終的なおすすめ製品の提案
というわけで、今回は、以上のような順番で、イヤーハンガー型とネックバンド型のBluetoothイヤホンを見ていきます。
音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
ハイレゾ音源 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
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1・Bluetoothヘッドホンの比較
2・Bluetoothイヤホンの比較
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較
4・ハイレゾヘッドホンの比較
5・ハイレゾイヤホンの比較
6・ノイキャンヘッドホンの比較
7・ノイキャンイヤホンの比較
8・Beatsのヘッドホンの比較
9・ライトニング端子イヤホンの比較
10・ウェアラブルネックスピーカーの比較
11・おすすめヘッドホンの選び方 【結論】
今回の記事は、このブログのヘッドホン・イヤホン比較シリーズの、第2回目記事として書きました。
1・Bluetoothイヤホンの選び方の基本
「左右間にはケーブルがある」Bluetoothは、独立型に比べて販売歴は長めです。
そのため、大手の音響メーカーに限っても結構な数の製品があり、比較するのは容易ではありません。
ただし、基本的には次の3点に注目すれば「外れる可能性は少ない」と言えます。
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第1に、上級のBluetoothコーデックに対応することです。
Bluetoothイヤホンの場合、スマホなどの再生機器からBluetoothイヤホンまで、音を圧縮して送っています。
そのため、ワイヤレスでも「有線並み」の音質で聴きたい場合、上位のコーデックへの対応が必要です。
そうしなければ、いくら良いドライバー(スピーカー)を実装していても、性能が活かせません。今回は、この点についても詳しく比較しています。
iOS:AAC
Android:Apt-X (LDAC)
SONY:SBC AAC LDAC
Mac&Windows:SBC AAC Apt-X
ただ、上位コーデックを利用したい場合、機器側(スマホ・ウォークマン側)の規格への対応も必要です。
上表は、一部例外がありますが、外部機器を利用しない場合の、Bluetoothの対応状況を示したものです。
対応プレーヤーは、【ウォークマンの比較記事】でも説明しました。
このほか、Apple系・SONY系・Dolby系で、立体的な3Dオーディオ規格(空間オーディオ)の対応も、最近の注目点になっています。
その点を含めて、今回の記事では、各機の対応を詳しく書いていきます。
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第2に、騒音対策(ノイズキャンセル)の採用です。
イヤホンは外出先で使う場合がほとんどでしょう。
電車などの騒音下で使う場合は、実際の所、音質よりもノイズキャンセリング機能を装備していることが重要です。
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第3に、本体の形状と装着感です。
人のいる静かな場所で使う場合は、密閉型(カナル型)のイヤホンが、スポーツ・ジョギング用には、イア−フック付きのモデルがおすすめです。
とくに、イア−フック付きのモデルの一部は、密閉型構造ではなく、音漏れするので気をつけてください。また、逆に、スポーツの際に、対策のないカナル型を使うと、「ずり落ちて」しまうことがあります。
今回は、以上3点に注目しながら、最新のBluetoothイヤホンを紹介したいと思います。
1-1・JVCのイヤホンの比較
では、具体的な製品の比較に入ります。
はじめに、日本の音響メーカーJVCケンウッド(JVCビクター)のイヤホンの紹介です。
比較的、格安路線に強いメーカーですが、特長のある製品をいくつか出しています。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。
【2019年発売】
1・JVC HA-FX87BN
¥6,136 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:5時間
ドライバー:9.1mm
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:22g
HA-FX87BN は、日本のJVCケンウッド(日本ビクター)の販売する製品です。
「格安で高品質」路線に強い音響ブランドですが、この製品も、独自性が強く人気です。
装着方法は、図のような、首にロープをかけるようなコード型となります。
本体色は、ゴールド(HA-FX87BN-B)と黒(HA-FX87BN-N)です。
重さは、この方式としては、軽量な22gです。
再生周波数帯域は、低音域が20Hz、高音域が20kHzです。
なお、再生周波数帯域は、低域は「数字が小さいほど」低音域が広く、高域は「数字が大きいほど」、音域が広くなります。
測定基準などが異なるので、メーカー横断的な比較には使えない場合が多いです。しかし、メーカー内の「音の傾向・グレード」を確認する要素となります。
ただし、本機は「CD音源の収録範囲」(20Hz-20kHz)の表記です。この表示の場合、ドライバ自体のスペックではなく、Bluetoothで通信可能な音域を示しているだけであり、あまり意味のない数値となります。
ドライバーは、イヤホンの音を鳴らす「スピーカーユニット」部分です。
基本的には、サイズが大きな程、音に余裕が生まれます。
本機の場合、ドライバー(スピーカー)が1つの1way方式で、9.1mmサイズのドライバーを採用しています。
この価格帯の製品としては、大きめであり、優秀です。
音質は、JVCのメーカーとしての特徴通り「バランス重視」です。
低音域も高音域も、過度に強調されない「落ち着いた」サウンドです。個性がないとも言えますが、逆に言えば、どのような音源でも合いやすいです。
イヤーピースは、3サイズ添付です。
Bluetoothコーデックは、しかしながらSBCのみの対応です。
SBCは、一昔前と較べると、328kbpsのBitPool 53規格が広まっているため、音質面で、上位のAACに相当近づいています。
ただ、遅延の問題は引き続きあるため、動画の視聴にも使う場合、この機種は向かないでしょう。
通信安定性の面では、最近の製品の一部は、通信断がすくなく安定性の高いBluetooth5.0に対応する機種が出ています。
しかし、本機は、Bluetooth4.2ですので、従来水準です。
連続再生時間は、5時間です。このタイプの製品としては短く、価格的限界が出ている部分ですね。
ノイズキャンセリング技術は、この機種の見どころです。
低価格品では珍しく、しっかりした機能を搭載するからです。
リモコンのNCスイッチで起動する仕組みで、外部マイクが拾う音を打ち消す音を発することで、電車やバスの騒音を打ち消せます。
ただし、他社の1万円台のNC対応機と比較すると、レベルが調整できないほか、完全に無音化はできません。
値段相応のかなり単純な装置ですから、過大な期待は禁物です。
防水性については、この機種は未対応です。
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以上、JVCのHA-FX87BN の紹介でした。
5000円前後のBluetooth製品は、「これと言った特徴が無い」製品が多いですが、ノイズキャンセラ搭載という、明らかな見どころがあるのが、人気の利用でしょう。
ドライバーもそこそこ大きめですし、5000円前後の予算で選ぶならば、良いと思います。
ただ、以下で見ていくような1万円台の上級機と比べると音質の差はありますので、「音の綺麗さ」を重要視するならば、より上位の機種が良いでしょう。
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【2019年発売】
2・JVC HA-FX67BT
¥3,700 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:7時間
ドライバー:9.1mm
ノイキャン:
防水性能:
重さ:20g
なお、同社からは、同型状の下位機種として、HA-FX67BTも売られています。
ただ、こちらについては、ノイズキャンセラ未装備です。同社の特徴とも言える部分が削がれていますので、あまりおすすめできません。
3・SONYのイヤホン
続いて、SONYのBluetoothイヤホンを紹介していきます。
小型音楽機器に古くから力を入れる日本メーカーです。ノイキャンやコンバート技術などの面で、独自の特許技術も多く、商品展開もユニークで
【2022年発売】 WI-C200後継
3・SONY WI-C100
¥4,950 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:25時間
ドライバー:9mm
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:20g
SONYのWI-C100は、2022年に登場した、ソニーのエントリークラスのBluetoothイヤホンです。
装着方法は、コード型となります。
首に回して利用しますが、耳の部分にハンガーがないので、アクティブに歩きながら利用するのにはあまり向かないです。
再生周波数帯域は、低音域が20Hz、高音域が20kHzです。
Bluetoothのコーデックが対応できる範囲の性能です。
ドライバーは、ネオジウムマグネットを利用した、1way方式です。
サイズ的には、9mmの大きめドライバーを採用します。
シングルドライバの場合、基本的には、大きいほど音域に余裕が生まれます。
さらに密閉型なので、低音域は、スペック通りに力強いと言えます。
音質は、したがって、この価格としては低音域は力強いと言えます。
最近の左右独立型の格安小型機だと6mmサイズのドライバが多いですが、それらと比べても音はやはり良いです。
加えて、ドライバサイズは同じですが。圧縮音源の音質を再計算で向上させるDSEE技術が搭載となります。Bluetoothは送信時かならず圧縮送信になるので、この技術は割と活きます。
さらに、本機が「360 Reality Audio」の認定製品である点は強調できます。
Appleの「空間オーディオ」に相当するもので、同名の専用アプリ経由で、最先端の3D立体音源を楽しめます。
簡単に言えば、映像(映画)におけるDolby Atmosを、音楽用にしたもので、最近音源が増えていて(マニア以外鳴かず飛ばずだったハイレゾ音源より)流行しそうです。
なお、360 Reality Audioコーデックは、アプリベースの処理なので、対応しないソニー製品ほか、同社製品でなくても、Bluetooth搭載のイヤホンならば、他社製品でも使える点で汎用性があります。
しかし、本機を含めて、SONYの認定製品の場合、耳の形やヘッドホン特性に応じた、カスタマイズが可能な点で、仕様が高度になります。
2022年という発売時期の関係で、下位機種ながら対応となりました。
Bluetoothコーデックは、標準的なSBC規格のほか、動画の遅延が少なく、音質の劣化も少ないAAC規格が採用されています。
通信安定性の面では、本機はBluetooth5.0に対応し、優秀です。
連続再生時間は、最大で25時間と相当長いです。
充電はパソコンなどのUSBコネクターから充電する方式です。
ノイズキャンセリング技術は、未搭載です。
値段的に仕方ないでしょう。
防水性は、IPX4等級です。
スポーツ向きではないですが、屋外でも問題ありません。
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以上、WI-C100の紹介でした。
「音楽用」として作られたソニーのBluetoothイヤホンとしては入門クラスの製品です。外側はシンプルな構成ですが、そこそこのサイズのドライバと、音質向上化技術が採用されており、この価格帯では「侮れない」実力があると言えます。
ただ、アクティブなシーンでは使いにくいですし、ノイキャンや重低音の強化を機能として持つわけでもないため、あくまで、入門クラスで優れていると言えます。
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【2019年発売】
4・SONY WI-C310【各色】
¥3,900 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
【2018年発売】
5・SONY WI-C300【各色】
¥6,500 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:8Hz-22kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:15時間
ドライバー:9mm
ノイキャン:
防水性能:
重さ:19g
なお、本機より先行発売されていたモデルとして、WI-C310が併売中です。
装着方法は、コード型と同じです。
ただ、外観部分のグレードとして、本体に光沢があるほか、左右イヤホンをまとめるマグネットが採用になります。ケーブルもまとめやすいフラットケーブルです。
しかし、本機は、IPX4の防滴性能がなく、バッテリーの持続時間も15時間です(旧機種は8時間)。
音質も、先述の圧縮音源の音質を再計算で向上させるDSEE技術が未搭載となるほか、先述の「360 Reality Audio」の認定製品ではないです。
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結論的にいえば、(型番的にはコード式の上位機種ですが)発売時期の関係もあり、WI-C100に対して劣るといえる部分が多いです。
とくに、音質向上化技術はこちらのほうが高度ですし、この価格帯で、ソニーから今選ぶならば先ほどの機種か、あるいは、これから見ていくような、重低音・ノイキャンなどに特徴のあるモデルでしょう。
【2017年発売】
6・SONY ワイヤレスイヤホン WI-C400
¥3,380 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:8Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:20時間
ドライバー:9mm
ノイキャン:
防水性能:
重さ:35g
SONYの WI-C400は、ソニーワイヤレスヘッドホンです。
2017年発売のロングセラー機です。
装着方法は、図のようにクビにかけて利用するネックバンド型です。
コード型より外れにくい方式です。
重さは増えますが、首掛けなので気になりません。
再生周波数帯域は、本機は、ドライバ自体のスペックを公開します。
それによると、低音域(値が小さいほど良い)が、8Hz、高音域(値が大きいほど良い)が20kHzです。
Bluetooth式なので、実際受け取るデータは20Hz以降ですが、測定値が低音域の方向性に高いことから、充実する低音をある意味「売り」にした設計と言えます。
ドライバーは、本機も9mmの大きめドライバーを採用します。
音質は、低音域もある程度ある上で、高音域も伸びやかで、伝統的なソニー・オーディオの特長がでています。
イヤーピースも、シリコン製のハイブリッドイヤーピースが3サイズ付属しています。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応です。
AACは、iOSで標準対応なので、iPhoneユーザーには特に向く製品です。
通信安定性の面では、Bluetooth4.2です。
最新ではないです。
連続再生時間は、20時間です。
長めの文、重さは35gですが、ネックバンド型ですのであまり問題ないと思います。
ノイズキャンセリング技術は、未搭載です。
防水性は、保証されません。
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以上、ワイヤレスイヤホン WI-C400の紹介でした。
ネックバンド型のBluetoothイヤホンで安いモデルを探しているならば、候補の1つになりそうです。
音質については、そこそこ大きめなドライバーではありますが、発売時期の関係もあり、DSEEなどの音質向上化技術が不採用です。ノイキャンもなく、「360 Reality Audio」の認定製品でもないです。
ソニーの場合、ネックバンド型には上位機もあるので、そちらと比較することは重要でしょう。後ほどみるつもりです。
【2019年発売】
7・SONY WI-XB400 【各色】
¥5,903 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:15時間
ドライバー:12mm
ノイキャン:
防水性能:
重さ:21g
SONYのXB400は、2019年に登場したBluetoothイヤホンです。
こちらは、XBシリーズに属しており、低音域(重低音)の充実度に重きを置いた製品です。
装着方法は、こちらも、コード型となります。
形状は、下位機種と同じです。
再生周波数帯域は、20Hz-20kHz表記なので、とくに計測したものではないでしょう。
ただ、後述するように、増幅方式の違いで、逆に低音域は充実する製品です。
ドライバーは、しかし、大きめの12mmのドライバーを採用します。
音質は、ドライバのサイズと、振動板前面の容積の工夫で、低音域が充実します。
この点で、格安機では、高音域と低音域に特長のある「ソニーサウンド」を最も実現している製品とも言え、迫力重視ならば、良い選択肢です。
再生周波数帯域も、ユーザーが、ある程度ボリュームを出すことを想定しての値でしょう。
一方、圧縮音源を向上させるDSEE技術は未搭載で、3D立体音源の「360 Reality Audio」利用時の個人最適化機能は利用できません。
Bluetoothコーデックは、こちらも、SBCとAACに対応します。
AACに対応できるiOS系ならば、音の遅延が少ないため、ある程度まで、動画などにも耐えられるでしょう。
通信安定性の面では、本機もBluetooth5.0に対応し、優秀です。
連続再生時間は、最大で15時間と相当長いです。
充電はパソコンなどのUSBコネクターから充電する方式です。
ノイズキャンセリング技術は、この機種は、未搭載です。
防水性は、保証されません。
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以上、WI-XB400 の紹介でした。
低音域の迫力を重視するならば、この機種が選択肢となります。
一方、値段的も値頃感があることから分かるように、ターゲット層は若い世代です。
いわゆる「ドンシャリ」系なので、自然さ、中音域の聞きやすさなどを重視したい方は、選択肢にはならないでしょう。
【2018年発売】
8・SONY WI-SP500
¥4,960 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:13.5mm
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:18g
SONYのWI-SP500は、2018年に発売されたソニー製品です。
装着方法は、こちらは、図のような、コード型となります。
一方、イヤホンは、(カテゴライズしにくい)変則設計です。
形状的に言って運動時にも利用できますが、イヤホンが開放型です。
そのため、図書館や電車などで利用すると激しく音漏れして「迷惑」になります。
逆にトレーニング時に利用する場合は、環境音を取り込めるため安全性が高いでしょう。
SONYもその用途を想定しているようで、IPX4等級の防滴性能を付与して、雨天に強くしています。
再生周波数帯域は、開放型を採用しているためか、スペック非開示です。
ドライバーは、13.5mmというかなり大きなドライバーです。
ただ、「音を綺麗に聴く」ことを目的とした製品ではないでしょう。
音質は、試聴しましたが、トレーニング時と割り切っても音質面は「平凡」です。
開放型なので音抜けは良いですが、その程度です。設計も昔のものなので、DSEE技術や「360 Reality Audio」の個人最適化機能はないです。
Bluetoothコーデックは、こちらも、標準的なSBCとAACに対応します。
通信安定性の面では、本機は、Bluetooth4.2ですので、旧来の水準です。
連続再生時間は、8時間です。
ノイズキャンセリング技術は、この機種は非対応です。
防水性は、IPX4等級です。
水没しなければOKというレベルですから、汗や雨くらいでは壊れないでしょう。
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以上、WI-SP500の紹介でした。
JBLにもありましたが、防滴性能があるためスポーツ時に利用するのに向くタイプです。
カナル型(密閉型)でないため、トレーニング時に(汗などで)耳に違和感を感じる方には「救い」となる製品でしょう。
ただし、日常生活で利用する場合は音漏れがするので、トレーニング時に専門特化したイヤホンとして使いましょう。
【2019年発売】
【Google Assistant対応】
9・SONY ワイヤレスイヤホン WI-C600N
¥16,500 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC, AAC, aptX
連続再生時間:6.5時間
ドライバー:6mm
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:27g
SONYのWI-C600N は、ソニーの中級Bluetoothイヤホンです。
装着方法は、ネックバンド型です。
重さはありますが、方式的に、装着時の重量感は気にならないでしょう。
再生周波数帯域は、非公開です。
ドライバーは、1つのみ搭載されるダイナミック型(1WAY)です。
ネオジウムの一般的なドライバで、サイズは6mmと小さめです。
音質は、ドライバーの口径の小ささもあり、総合的な、音質は価格からするとイマイチです。
圧縮音源の音質を向上させるDSEE技術は搭載ですが、「360 Reality Audio」の個人最適化機能は(発売時期の関係で)ないです。
Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。
その上で、低遅延で、CDグレードの音質のApt-Xにも対応します。
iOS系はスマホ側の未対応で利用できませんが、Android系の対応スマホなどでの利用には向きます。
通信安定性の面では、一方、本機は、Bluetooth4.2ですので、一般的な水準です。
連続再生時間は、6.5時間です。
ノイズキャンセリング技術は、この機種は、対応します。
そのため、電車やバスの騒音を打ち消せます。
とくに、ソニーの場合、AIノイズキャンセリング(フルオートノイズキャンセリング)に対応し、シーンに合わせてキャンセルレベルが調整されます。
通勤中・飛行機の中・職場など、騒音の質に合わせて、周波数カットするため、効果は、他社の同価格帯の製品より高いです。
特に、SONYの場合、アプリで、外音取り込みモードを選択できます。
人の声や、電車のアナウンスなどをマイクから拾うため、利便性が高いです。
なお、本機の場合、同社の高級品とちがって、ノイズキャンセルのために集音するマイクは外側のみなので、より徹底した機種はあります。
防水性は、ありません。
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以上、WI-C600Nの紹介でした。ドライバーが小さく、静粛な場所での音質面ではイマイチです。
ただし、通勤電車など、そもそも騒音がある場所では、こういった音質よりも、ノイズキャンセラの精度のがより重要です。
その点で言えば、通勤電車専用!などで考える場合は、選択肢となるでしょう。
【2019年発売】
10・SONY WI-1000XM2 BM
11・SONY WI-1000XM2 SM
¥33,400 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:3Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC, LDAC
連続再生時間:10時間
ドライバー:9mm+BA
ノイキャン:Wマイク式(自動)
防水性能:
重さ:58g
SONYの WI-1000XM2は、SONYのBluetoothイヤホンの最上位機です。
Atlasも仕事・出張用に利用していた、WI-1000Xの後継機として登場しました。
装着方法は、ネックバンド型です。
見ての通りかなり太く、重さも58gです。
ただ、耳の部分は片側7gですし、ネックバンド式なので、違和感はないし、疲れません。
なお、重みがあるのは、後ほど紹介するように、高精度なノイズキャンセラが搭載されているためです。その点で言えば、アクティブな利用には向かないという製品です。
再生周波数帯域は、低音が3Hz、高音が40kHzまでです。
スペック的に、耳の可聴域やCDの収録範囲(20Hz-20kHz)を超えます。
しかし、先ほども書いたように、帯域幅の余裕は、音の自然さを一般的に高めるため、意味があります。
その上で、高音域が40kHz以上のため、CD音質を越える、ハイレゾ音源に対応できます。
CD音源に変わる形で最近広まっている音源で、定額聴き放題サービスでも、対応が開始しつつあります。
例えば、アマゾンの定額聴き放題サービスでは、「Amazon Music」で、ハイレゾ音源の配信がはじまっています。
2021年6月からは、通常音質の聴き放題サービスであるAmazon Music Unlimited(月額980円/プライム会員780円)契約だけで、CD・ハイレゾ音質となるこちらのサービスが聴けるようになっています。
詳しくは、同社の説明サイト(こちら)をご覧ください。無料試用も可能です。
もちろん、先述の「360 Reality Audio」の認定製品です。
先述のように、Appleの「空間オーディオ」を含めて、3D立体音源は(ある意味ハイレゾより)普及しそうな勢いのある音源です。
本機は「360 Reality Audio認定ヘッドホン」ですので、耳の形やヘッドホン特性に応じた、カスタマイズが可能です。
なお、空間オーディオは、、360 by deezerかnugs.netほか、定額聴き放題サービスでも、「Amazon Music Unlimited」でも、3Dオーディオは配信がはじまりました。
イヤホンも2021年後半からアマゾンで使えます。(こちら)で無料体験も可能です。
ハイレゾより対応が簡単なので、(イマイチ拡がらなかった)ハイレゾより急速に普及する気がします。
ドライバーは、ソニーの上位機特有のハイブリッド型です。
9mmのダイナミックドライバーと、高音域要のバランスド・アーマチュア型ドライバーを採用した、Wドライバー仕様です。
低音域と高音域をそれぞれ別のドライバー(スピーカー)が対応します。
とくに、専用ユニットで、高音域がしっかり出る点で、ハイレゾ向きなシステムであり、高音域における繊細な音の再生が可能です。
音質は、CDレベルの音源を含めて、クリアな中・高音域が特長です。
帯域の広さを十分感じられる仕様です。
Atlasは、ユニットがこれと同様の旧機を所有しています。
そちらの場合、ソニーの高級ラインなので、Wドライバーでも、過度に「ドンシャリ感」はなく、中音域の聞きやすさも兼ね備え、「出来が良い」です。
また、こちは、DSEE HXも採用です。
先ほどのDSEEの上位互換です。圧縮音源をCD音質にするだけではなく、ハイレゾ音質に満たない通常のCDなどの音質も再計算し、ハイレゾ並みの音質にアップコンバート再生する機能です。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに加えて、 LDACにも対応します。
LDACは「高性能コーデック」で、ハイレゾ音源を含めて、音質を劣化させずに送れます。
これには、機器側(スマホ・ウォークマン側)の対応も必要です。
ただ、この部分は順次対応されていくでしょうから、気にして損がない部分です。
通信安定性の面でも、Bluetooth 5.0で、接続安定性が高まってもいます。
ノイズキャンセリング技術は、この製品から一次元高い「上級技術」が採用されます。
下位機種の場合、外部マイク1つのみの構成でした。
しかし、この製品は、内部にフィードバックマイクがあり、聴いている音楽自体もデジタル化し、同じくデジタル化した外音を打ち消す仕組みです。
デュアルノイズセンサーテクノロジーとソニーは呼びますが、効果は下位機種よりも高いです。
その上で、ノイキャンを制御するチップについて、2019年登場の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」が採用となっています。
従来の4倍の処理能力を有しており、優秀です。
また、下位機種にも搭載があった、フルオートAIノイズキャンセリング機能・外音取り込みモードを進化させた、アダプティブサウンドコントロールも注目点です。
この場合、スマホの加速度センサーを利用し、ノイズキャンセラ・外音取り込みレベルを、自動切り替えしてくれます。
なお、周囲の環境に応じて調整できる、アダプティブハイブリッドANCは、現状のノイズキャンセルの諸方式では「最強」と言える方式です。
通勤時は、歩いたり、座ったり、止まったり状況が変わるため、都度、モードを変更してくれるのは便利です。
変更時には「ピー」という音声で案内があります。
そのほか、飛行機などを利用する際の気圧の変化を検知して、音を最適化する機能も搭載しますので、出張時にも便利です。
イヤホンのノイキャン技術としては、最高レベルです。
連続再生時間は、10時間です。
ノイキャン搭載機ですし、その他の機能性を考えれば及第点です。
一般的には十分です。
防水性は、ありません。
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以上、ソニーのWI-1000XM2の紹介でした。
ハイレゾ対応とノイキャン対応の「いいとこ取り」と言って良い機種です。
通勤のほか、勉強時など静かな場所で着座しても利用する方には、便利でしょう。その場合に重要なバッテリーの保ちも良いです。
難点は重さですが、これは、スポーツイヤホンではないので、個人的にはあまり気にしなくて良いと思います。
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【在庫限り】
12・SONY h.ear in 2 Wireless WI-H700
¥11,187 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:5Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC, aptX LDAC
連続再生時間:6.5時間
ドライバー:9mm
ノイキャン:
防水性能:
重さ:38g
なお、現在は生産終了ですが、 SONYのWI-H700という下位機が以前ありました。
こちらについては、ノイズキャンセラ未搭載で、9mmのシングルドライバーとはなりますが、ハイレゾ対応で、DSEE HXも搭載でした。
まだ在庫はあるので、ハイレゾ対応機でできるだけ安いもの、が欲しいならば、選択肢になります。
1-4・ヤマハのイヤホン
続いて、ヤマハのBluetoothイヤホンです。
これまでは、開発会社のSNEXTが同社の製品を開発してきました。
クアルコムから新しいノイズキャンセラ用の汎用チップがでたタイミングで、Bluetoothイヤホンに本格参入してきました。
【2020年発売】
【ノイズキャンセラ搭載機】
13・ヤマハ Empower Lifestyle EP-E50A
¥6,255 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
【ノイズキャンセラなし】
14・ヤマハ Empower Lifestyle EP-E30A
¥3,607 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX-HD
連続再生時間:9時間
ドライバー:9mm
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:
ヤマハのEP-E50Aは、同社から新登場したノイズキャンセラ搭載Bluetoothイヤホンです。
価格的にはソニーのノイキャン入門機のライバルとなります。
なお、EP-E30Aという下位機種も同時発表されましたが、ノイズキャンセラ・外音取り込み・Apt-Xに非対応です。
装着方法は、コード型です。
ネックバンドがない分軽量ですが、装着安定性の部分は削がれます。
再生周波数帯域は、20Hz-20kHz表記です。
ドライバーは、1つのみ搭載されるダイナミック型(1WAY)です。
ただ、9mmサイズですので、ソニーの入門機よりは大きめです。
音質は、SONYのDSEEなど音質向上を目的とする技術は非搭載です。
ただ、同社の製品の特長と言えるのは、「リスニングケア」の搭載です。
これは、再生音源のボリュームにより、高音域・低音域の調整する機能で、大音量にしすぎることを防ぎ、耳をケアする機能です。
イヤホンは、この部分を問題視されていますし、割と良い発明です。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xに対応します。
また、ハイレゾ音節のApt-X HDにも対応しますが、本体自体がハイレゾ再生に対応するグレードではないため、ハイレゾには未対応です。
通信安定性の面では、最新機として、Bluetooth5.0に対応です。
連続再生時間は、9時間と長めです。
ノイズキャンセリング技術は、この機種は、対応します。
外音取り込みモードも装備です。
本機の場合、米国クアルコムのQCC5124チップを利用することで、可能になったものです。
これまでは、SONYなど開発環境と特許技術を持つ企業のみしか、「ほぼほぼ」ノイズキャンセラ搭載機が出せませんでした。
しかし、この汎用チップの登場でヤマハからも出た形です。
このチップの登場は、サードパーティが比較的容易にノイズキャンセラ搭載機を開発できることを意味するため、今後他社からも出てくるでしょう。
ただし、Wマイク仕様ではない点と、(再生音量に伝道するのみで)移動などのシーンに合わせたノイズキャンセラの制御には未対応ですので、ソニーとは差があります。
防水性は、ありません。
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以上、ヤマハのEP-E50A紹介でした。
汎用チップの採用で、比較的安くノイズキャンセラ搭載機を手に入れられる点が売りです。
その上で、「リスニングケア」の装備が魅力ですが、外音に連動するソニーの形式のほうが、通勤通学にはやや実用的かとも思います。
【2020年発売】
15・ヤマハ Empower Lifestyle EP-E70A-B
16・ヤマハ Empower Lifestyle EP-E70A-W
¥20,801 楽天市場 (12/1執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX adaptive
連続再生時間:9時間
ドライバー:9.2mm
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:62g
ヤマハのEP-E70Aは、同社のノイズキャンセラ搭載Bluetoothイヤホンの上位機です。
形状からみても、前半記事でみた、ソニーの上位機(WI-1000XM2)がライバルでしょう。
本体色は、ブラック(EP-E70A(B))とホワイト(EP-E70A(W))です。
装着方法は、ネックバンド型です。
重さは、ソニー機とほぼ同等で、重めです。
ただ、このタイプは、主な重量が首に掛かるので、とくに不快感はないです。
再生周波数帯域は、20Hz-20kHz表記です。
ドライバーは、ダイナミック型(1WAY)です。
9.2mmサイズです。後発の利点で、わずかですがソニーより大きめとしています。
音質は、下位機種に引き続き、「リスニングケア」の搭載が目立ちます。
本機については、「リスニングケア(アドバンスド)」として、上位の機能を持ちます。
この場合、単純に音量レベルを、「音量」に基づいて調整するだけでなく、コンテンツ自体の録音レベル情報と、ノイキャン用のインマイクの背景雑音の解析情報とをデータとして利用します。
ネックバンド型として性能の良いエンジンを搭載したため可能になった技術でしょう。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。
一方、本機は、Apt-XとApt-X adaptiveにも対応します。
ソニー機は対応しない部分なので、特にAndroid系のスマホユーザーには、遅延対策の部分で有利です。
通信安定性の面では、最新機として、Bluetooth5.0に対応です。
連続再生時間は、ノイキャンONでも、18時間と長めです。
ノイズキャンセリング技術は、この機種は、対応します。
ヤマハの場合もWマイク式です。
ソニー機と比較する場合、両側の騒音を解析する部分は同じですが、インマイク(フィードバックマイク)側について、音楽信号とノイズを切り分けて、ノイキャン特有の音質変化を防ぐという方向性です。
ヤマハは「音のクリアさ(ピュアオーディオ)」を優先するメーカーなので、ノイズキャンセラの効きより、「ノイキャンを使ってもできるだけ自然な音質」であることを重視したようです。
ただし、その分、騒音の打ち消し効果は(1マイク式と比べても)低いので、没入感はイマイチでしょう。
外音取り込みモードは、本機も付属です。
防水性は、ありません。
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以上、ヤマハのEP-E70Aの紹介でした。
「音のクリアさ」という同社の哲学を保持しつつ、「ノイキャン」を搭載した機種としてかなり評価できます。
通勤通学でも加工感のない(できるだけ)ピュアな音で聴きたい層は一定数いますので、訴求力は高いと思います。
1-4・オーディオテクニカのイヤホン
続いて、オーディオテクニカの 完全ワイヤレスイヤホンです。
日本の老舗で、スタジオモニター用など、原音忠実性が売りです。
【2018年】
17・オーディオテクニカ ATH-CKS770XBT
¥5,740 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:5Hz-42kHz
コーデック:SBC AAC aptX
連続再生時間:7時間
ドライバー: 11mm
ノイキャン:
防水性能:
重さ:28g
ATH-CKS770XBT は、日本のオーディオテクニカが販売するBluetoothイヤホンの最上位機です。
古くからのイヤホンメーカーで、割と格安な製品に強いですが、中高級機も一定数出しています。
装着方法は、図のような、コード型となります。
アクティブな活動には向かない仕様で、防水機能も持ちません。
再生周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が40kHzまで対応です。
測定値としては良く、(性能だけならば)ハイレゾレベルです。
ドライバーは、11mmです。
この価格帯の製品として大きめです。
音質は、1ウェイなので、ドンシャリ感もなく、試聴の限り、できがよい製品です。
ただし、SOLID BASSという同社のシリーズに属し、その設計思想を踏襲しているため、どちらかと言えば、重低音を強調する特性です。
AKGとは性質が異なりますが、それはそれで「面白い」でしょう。
Bluetoothコーデックは、SBC規格のほか、CD音質での電送に対応するaptXに対応する機種です。iPhone系でもAACに対応します。
ただ、LDACには対応しないため、残念ながらハイレゾは未対応です。
通信安定性の面では、本機は、Bluetooth4.1ですので、少し以前のタイプです。
ノイズキャンセリング技術は、未装備です。
連続再生時間は、7時間です。
防水性は、ありません。
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以上、オーディオテクニカのATH-CKS770XBTの紹介でした。
音質面でのスペックは、他社機と比べても高いです。あまり売れている製品ではないですが、2018年のVGPの金賞を受賞するなど、「識者」の評価もある製品です。
一方、外観のデザインの「格好良さ」と、バランスを含めた装着感の良さはやや課題ですが、音の実力は侮れない製品です。
【2019年発売】
18・オーディオテクニカ ATH-ANC400BT
¥15,960 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:5Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC, AptX HD
連続再生時間:10時間
ドライバー: 12mm
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:87g
ATH-ANC400BT は、日本のオーディオテクニカが販売するイヤホンです。
装着方法は、ネックバンド型です。
ソニーの最上位機 WI-1000Xと同形式ですが、重さも87gとです。
さすがに(もうすこし)軽量化して欲しい数字です。
再生周波数帯域は、低音が5Hz、高音が40kHzまでです。
ハイレゾに対応できる、余裕のあるスペックです。
ドライバーは、12mmのダイナミック型のシングルドライバーです。
大きめのユニットで、2層式の振動板にしている部分が独自性です。
Bluetoothコーデックは、この機種はSBC・AACに加えて、Aptx-HDに対応します。
したがって、ハイレゾ再生は、Aptx-HDにての対応です。
ソニーの場合、自社のウォークマンやスマホがLDAC対応なので、わりと融通が効きやすいですが、Aptx-HDはさほど普及していないため、この部分はネックでしょう。
通信安定性の面では、本機はBluetooth5.0に対応です。
ノイズキャンセリング技術は、内部にマイクが2つある、Wマイク式です。
ソニー上位機と同等の方式で、現状では最高水準です。
一方、外音取り込みモードに相当する「クイックヒアスルー機能」はありますが、自動でキャンセルレベルを変更する機能は無いため、利便性は、ソニー系に負けます。
稼働時間は、20時間です。
割と長寿命です。
その他、付属のUSB-Cケーブル経由で、PCなどとUSB接続ができる構造です。
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以上、ATH-ANC400BTの紹介でした。
ハイレゾ対応とノイキャン対応に対応する機種は「ソニーの独壇場」だったのでライバル出現と言えます。
音質の部分では、オーディオテクニカも、対抗配置のドライバーなど優れたメーカーなのですが、ノイキャンユニットを搭載するためか、上位技術を採用しない普通の形式を採用します。
その上で、軽量化が十分でない部分もあり、(値段次第ですが)能力面では、ソニーの上位機に及ばない点が目立ちます。
【2022年発売】
19・オーディオテクニカ ATH-CC500BT
¥16,000 Amazon.co.jp (12/1執筆時)
再生周波数帯域:25Hz-22kHz
コーデック:SBC AAC, AptX HD
連続再生時間:20時間
ドライバー: (軟骨電動)
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:35g
ATH-CC500BTも、日本のオーディオテクニカが販売するイヤホンです。
本機は少し特殊な製品で、耳に「ちょい掛け」する形式です。
いわゆる「骨伝導スピーカー」の一種です。しkさい「軟骨電動」という新しい経路で音信号を伝えます。
骨伝導と違い、耳の軟骨に当てる程度で圧迫感がない点、骨伝導の弱園であるステレオ感も得やすい点で、それより優れるとされます。
骨伝導スピーカーは、ヘッドセットや、スポーツ向け(Shokz OpenRun SKZ-EP・OpenRun Pro・OpenMove)でそこそこ需要があります。
しかし、音質的に「両耳型」に遠く及ばないので、一般用には普及していません。
「軟骨伝導」はオーディオテクニカが初の新機軸でとなります。
最近は、テレワーク時代に適う、長時間使えるイヤホンの開発が流行しています。このブログでも、【完全ワイヤレスイヤホンの比較】でも、ソニー機など、いくつか書きました。
本機は、その部分については、オーディオテクニカの「解答」といえる製品でしょう。
装着方法は、ネックバンド型です。
重さは、35gと軽いです。この部分もこの方式のメリットです。
再生周波数帯域は、低音が25Hz、高音が22kHzまでです。
ハイレゾは非対応です。
音質は、一方、同社の両耳型と比べても、やはり限界があります。
一般的な骨伝導型より、音域は広い感じはありますが、(ステレオ感というより)音の奥行感とボリュームがやはりもの足りないです。
Bluetoothコーデックは、本機もSBC・AACに加えて、Aptx-HDに対応します。
ただし、ハイレゾ対応水準ではないです。
通信安定性の面では、本機はBluetooth5.1に対応です。
ノイズキャンセリング技術は、もちません。
ただ、通話に使う場合における、用途としてはあります。
稼働時間は、20時間です。
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以上、ATH-CC500BTの紹介でした。
仕組み的に音漏れはないので、耳が痛いのでイヤホンは苦手だが、スピーカーは使えない場合は良いでしょう。
レビューであまり評価されませんが、これは、従来の「両耳型」と比べているからだと思います。用途性が違うことは認識するべきでしょう ながら聴きのBGM用ならば(まあまあ)使える水準です。
ただ【完全ワイヤレスイヤホンの比較】で紹介したような同じようなコンセプトの製品と比較すると、音質で負けるとも言えます。
次回につづく!
Bluetoothイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、音楽用のBluetoothイヤホンの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・Bluetoothイヤホンの比較(2)
2-1:Anker〈米国〉
2-2:Beats〈米国〉
2-3:SHURE〈米国〉
2-4:パナソニック〈日本〉
2-5:ゼンハイザー〈日本〉
2-6:AVIOT〈日本〉
3・Bluetoothイヤホンの比較 (3)
=最終的なおすすめ製品の提案
音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
ハイレゾ音源 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事(こちら)で、今回紹介したBluetoothイヤホン全機種から、価格別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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