【今回レビューする内容】2024年 食器乾燥機の性能とおすすめ・選び方: 安く高品質な食器乾燥機:機種の違いと人気ランキング:キッチンドライヤー
【比較する製品型番】象印 食器乾燥機 EY-GB50-HA EY-GB50AM-HA EY-JF50-HA EY-SB60-XH EY-JF50-HA 三菱電機 TK-E100SA-H K-E50A TK-TS10A TK-TS20A TK-ST30A TK-ST11 TK-TS7S TK-TS5 東芝 VD-B5S VD-V10S(W) VD-V5S(W) コイズミ KDE-6001/W KDE-5001/W KDE-6000-W KDE-5000/W KDE-0500W 山善 YDA-501(W) YD-180(LH) タイガー サラピッカ DHG-S400 DHG-T400 サンコー SWUDTCSSL DRCHSTCSL
今回のお題
キッチンに便利な食器乾燥機のおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年9月現在、最新の食器乾燥機を比較します。
レトロなジャンルの家電ですが、「家事の時短」ができる家電の1つとして人気です。
必要な設置面積ほか、パワー・まな板を含めた収納力・清潔性(ニオイ残りのなさ)などに注目しながら各機を見ていきます。
1・食器洗い乾燥機の比較
用途:食器の洗浄・乾燥
2・食器乾燥機の比較
用途:食器の乾燥のみ
なお、1点だけ注意です。
食器乾燥機というのは、「食器の乾燥に特化した家電」です。
水道水を使わないため設置は手軽で、水切りカゴの代わりとして人気がある家電製品です。
乾燥に加えて「食器洗い」も対応できるのは、【食器洗い乾燥機】という別の家電製品となります。
このタイプをお探しだった場合、1回目の記事(こちら)をご覧ください。
よろしくお願いします。
−
1-1:象印〈日本〉
1-2:三菱電機〈日本〉
1-3:東芝〈日本〉
1-4:タイガー〈日本〉
1-5:コイズミ〈日本〉
1-6:山善〈日本〉
1-7:サンコー〈日本〉
というわけで、今回は、上表のようなメーカー順に、各機種を比較していきます。
パナソニックが2022年で撤退したので、それは除外しています。
収納力 ★★★★★
設置性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
低温乾燥 ★★★★☆
光熱費 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
1-1・象印の食器乾燥機の比較
はじめに、日本の象印の食器乾燥機の比較からです。
象印は、各社で唯一、色つきの食器乾燥機を展開している点に特長があります。
---
なお、以下の本文では、Atlasがおすすめできるポイントを赤系の文字色で、イマイチと思うところを青字で書いていくことにします。
【2016年発売】
【通常型番】
1・象印 食器乾燥機 EY-GB50-HA
¥15,500 楽天市場 (9/17執筆時)
【Amazon限定型番】(性能は同じ)
2・象印 食器乾燥機 EY-GB50AM-HA
¥18,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:食器30点(5人分)
運転時間:60分
必要床面積:45×31cm
高さ:54cm
消費電力:265W
EY-GB50は、象印マホービンの食器乾燥機です。
繰り返しますが、こちらは、食器を洗浄する機能はなく、食器の乾燥に特化した機種です。
なお、Amazon限定型番の製品がありますが、付属品を含めて同じです。値段で決めてOKです。
設置に必要なスペースは、幅45cm×奥行き31cm×高さ54cmです。
小型食洗機と必要な設置スペースは同じほどですね。水切りカゴの代わりに置くことも可能です。
庫内容量は、リットル単位では非開示ですが、食器30点まで挿入可能です。
面白いのは、まな板が上下の段を突き通して置ける構造で、幅25cm×長さ42cm×厚さ3cmまでのまな板を置くことが可能です。
一方、食器以外のフライパンなどを入れることは想定されていないようです。食器も、直径24cmまでの大皿が想定されています。
庫内のお手入れは、食洗機と異なり、庫内の水での洗浄を伴わない機械なので、たまにお手入れが必要です。
ただ、象印の製品は、扉やケースを含めて簡単に分解して洗えます。また、水受けやはし立て部分は、銀イオンでの抗菌加工もなされて清潔です。
乾燥時間は、標準運転時間は40分です。
しかし、タイマー式で55分まで連続乾燥できます。また、夏場などに節電したい場合は、途中でヒーターを切る「送風仕上げ」も撰べます。
電気代は、食洗機に比べて電気代はかかりません(1回10円以下)。
---
以上、象印のEY-GB50の紹介でした。
食器の乾燥機能だけ欲しい方は、価格も安いですしおすすめできる機種です。食洗機に比べて、取水を考えなくて良いため、設置も楽で手軽です。
ーーーー
【在庫限り】
3・象印 食器乾燥機 EY-JF50-HA
¥11,695 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
なお、こちらは旧製品のEY-JF50-HAが併売されています。
デザイン的に旧式であるほか、多少本体が小さいので、挿入できるまな板のサイズが小さいなどの違いがあります。
スタイリッシュで設置性も良さそうな新型が良いと思います。
【2016年発売】
4・象印 食器乾燥機 EY-SB60-XH
¥16,992 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:食器32点(5人分)
運転時間:60分
必要床面積:52×41.5cm
高さ:46cm
消費電力:330W
EY-SB60-XH も、象印の食器乾燥機の上位機です。
先ほどの機種と異なり、横置き、上開きの食器乾燥機ですので、キッチンの形状的にさきほどの機種が合わない場合には良い選択肢です。
設置に必要なスペースは、幅52cm×奥行き41.5cm×高さ46cmです。
庫内容量は、リットル単位では非開示です。
しかし、先ほどの機種とくらべると多少庫内が大きく、食器が32点ほど挿入可能です。まな板は、横入れで、こちらも幅25cm×長さ42cm×厚さ3cmまでのまな板を置くことが可能です。
庫内のお手入れは、この機種の場合も、たまにお手入れが必要です。
とはいえ、扉やケースを含めて簡単に分解して洗えますし、水受けやはし立て部分は、銀イオンでの抗菌加工もなされて清潔です。
乾燥時間は、標準運転時間は40分です。
また、この機種は、ヒーターを途中で切り、送風だけで仕上げる「送風仕上げ」のほか、ヒータの温度をセーブして乾燥できる「ソフト乾燥機能」が付属します。
プラスチック製品など食洗機で扱えないものが扱えるのは利点ですね。
---
以上、象印のEY-SB50の紹介でした。
先ほどの機種と形状が異なるほか、ソフト乾燥機能が付属するのが魅力ですね。ただ、インテリアせいについては、先ほどの機種が上だと思います。
ーーー
【在庫限り】
5・象印 食器乾燥機 EY-JF50-HA
¥15,580 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
なお、この機種も【在庫限り】で旧機種があります。
しかし、庫内が少し小さいほか、乾燥モードが撰べないなどの機能差があります。基本的に新機種が良いでしょう。
1-2・三菱の食器乾燥機の比較
続いて、三菱電機の製品を確認します。
最近では珍しく、展開モデル数が多く、食器乾燥機に力を入れています。
【2022年発売】
6・三菱電機 キッチンドライヤー TK-TS10A-W
¥10,977 楽天市場 (9/17執筆時)
【2016年発売】
7・三菱電機 キッチンドライヤー TK-TS5
¥------ Amazon.co.jp (9/17執筆時)
【2023年発売】(旧仕様の後継型番)
8・三菱電機 キッチンドライヤー TK-E50A-W
¥13,480 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:50分/25分
必要床面積:48.8×42.6cm
高さ:35.9cm
消費電力:285W
TK-TS10Aは、三菱電機から発売されている食器乾燥機です。
3種類あるうち、最も安い機種です。
新旧両機種ありますが、新機種に箸立て部分に抗菌加工がなされた以外は同じです。コロナ禍時代のニーズでしょうが、ヌメリ防止にはなるので無駄ではないです。
なお、 TK-E50Aは、2023年発売ですが、抗菌加工のない世代のモデルの型番を変更して売っているものです。保守部品の在庫調整のための販売でしょう。
設置に必要なスペースは、幅48.8cm×奥行き42.6cm×高さ35.9cmです。
象印の横長のEY-SB50よりもさらに横長です。
ただ、横48.8cmなら、システムキッチンで十分設置できるサイズです。
庫内容量は、食器の点数は示されませんが6人分挿入可能です。
象印は「5人用」でしたが、本体が大きい分、多少収納の「ゆとり」があります。
また、下部に「まな板専用」の乾燥室があり、幅25cm×長さ42cm×厚さ3cmまでのまな板に対応します。
サイズとしては、象印の場合と全く同じサイズです。加えて、本体が大きな分、27cmの大きめの食器も乾燥できます。庫内が広い分、24cmまでだった象印よりも大きい食器に対応します。
庫内のお手入れは、フタこそ外せますが、象印に較べると、分解できる部分が少ないです。
そのため、一部は拭き掃除にての対応になります。シンクの抗菌加工こそされますが、この点では、象印に弱いと言えるかもしれません。
乾燥時間は、その一方で標準50分とかなり短いです。
三菱の場合、吹き出し口の温風の温度が90度と象印よりも10度高く、また、温風の吹き出しもトリプルワイドフロー仕様になっており強力です。
温度が高い側面は、殺菌効果にもつながりますので、清潔性の点でも「プラス補整」の評価が必要かもしれません。
一方で、高温ですので、熱に弱い食器などには、より注意が必要でしょう。低温モードなどは付属しません。
電気代は、消費電力の点で、象印とさほど変わりませんね。(1回10円以下)。
---
以上、三菱電機のTK-TS10Aの紹介でした。
一度に挿入できる食器量が象印よりも広く、乾燥温度も高いのが「売り」です。
ただ、三菱電機は、同サイズで上位機が2つ存在するので、それらを含めて検討することが重要です。
【2022年発売】TK-TS7S
9・三菱電機 キッチンドライヤー TK-TS20A-H
¥11,100 楽天市場 (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:50分/25分
必要床面積:48.8×42.6cm
高さ:35.9cm
消費電力:285W
TK-TS20Aは、三菱電機から発売されている食器乾燥機です。3種類あるうちの中位機種になります。
本体のサイズや機能面は、1つ上で見た下位機種と同じです。
相違点は、清潔性の部分です。
ちらは、食器カゴのほか、下部のシンクとはし立てもステンレス製です。下位機種は食器かごだけステンレスなので、より清潔性が増しています。また、ダイヤル部分も抗菌加工です。
ただ、違いはこの点だけに止まりますが、清潔性は重要視したい部分ですし、価格差もさほどないので、選ぶならばこちらでしょうか。
【2022年発売】
11・三菱電機 キッチンドライヤー TK-ST30A-H
¥13,480 楽天市場 (9/17執筆時)
12・三菱電機 キッチンドライヤー TK-ST11
¥26,500 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
【2023年発売】(旧仕様の後継型番)TK-E100SA
13・三菱電機 キッチンドライヤー TK-E100SA-H
¥16,980 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:50分/25分
必要床面積:48.9×40.1cm
高さ:35.9cm
消費電力:265W
TK-ST30Aは、三菱電機の食器乾燥機の最上位機になります。
本機も旧機種が残ります。
やはり、抗菌加工の有無の違いです。
こちらは、箸立てと操作部が抗菌加工です。
ちなみに三菱は、最近多くの家電をこの仕様にしています。無機系の抗菌剤(なにかしらの金属)をプラスチックに練り込む方法ですので、基本的に長持ちです。
一方、TK-E100SA-Hは、2023年発売です。
ただ、新機種というわけではなく、2016年モデルの型番変更モデルと理解するべきで、SIAA抗菌される前の仕様となります。
設置に必要なスペースは、幅48.9cm×奥行き42.6cm×高さ35.9cmです。
対応するまな板のサイズを含めて、下位機種とサイズは同じです。
中位機との相違点は、2点あります。
第1に、外観デザインです。
こちらは、ステンレスな外観に、押しボタン式のスッキリしたスイッチという構成です。
下位機種は、ダイヤル式で、デザインが若干古くさかったですが、こちらは外観もモダンです。
第2に、まな板専用室に、イオン化吸着消臭プレートが付属する点です。
木製のまな板は、素材の特性上、温めるとニオイが発生しやすいです。
しかし、これは、そのニオイが乾燥室に籠もらないようにする仕組みです。三菱電機のような個室にまな板を収めるタイプの場合、是非とも欲しい機能です。
相違点は、この2点になります。
まな板からのニオイ対策が成されている部分が魅力でしょう。大きめの食器乾燥機を探している方は、この機種が良いと思います。
1-3・東芝の食器乾燥機
続いて、東芝の食器乾燥機です。
同社は、設置性や節電性にこだわった食器乾燥機を展開しています。
【2023年発売】
14・東芝 食器乾燥機 VD-V5S(W)
¥9,990 楽天市場 (9/17執筆時)
【2012年発売】
15・東芝 食器乾燥機 VD-B5S-LK
¥----- Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:〜60分
必要床面積:44.4cm×37.5cm
高さ:36.9cm
消費電力:260W
VD-V5S-Wは、東芝から発売されている食器乾燥機です。東芝は3機種出していますが、最も安いのがこちらです。
本機は2023年に型番が新しくなりました。
すでに旧機はないですが、違いだけ確認すると、外観色が変わったほか、210Wから260Wになり、乾燥能力が約10%上がりました。
消費電力=ヒーターのパワーとは言えないものの、旧機は他社より少し弱めだったようにも見えますので、そこに手が入った形かと思います。
設置に必要なスペースは、幅44.4cm×奥行き37cm×高さ36.9cmです。
したがって、象印並にコンパクトな機種です。
庫内容量は、コンパクトながら6人分までと、三菱と同等です。
ただ、コンパクトなのでまな板専用スペースがない設計です。 皿は24cmまで乾燥できます。
面白い部分は、全長30cmまでの包丁用のケースのほか、水筒やほ乳瓶の中まで乾燥させられる、水筒温風スタンドが付属する点です。
筒ものの洗浄には強いと言える機種ですね。
庫内のお手入れは、多少面倒ですが、ふたを取り外して洗えます。
内装はステンレスなので、清潔性は高い機種です。
乾燥時間は、この機種はセンサー未装備のため手動で、最大60分までダイヤルで設定する形式です。
標準時間を示さない、このような形式は、結局「乾燥させすぎ」てしまい、電気代にあまり優しくないことが多いです。
静音性は、一方、東芝は約32dBとしっかり騒音値を示します。
他社はあまりこの方向性のスペックの強調がないので、比較はできませんが、値としていえば、十分な静音設計と言えます。
台所でもこの部分に配慮したい方は、東芝機は良いといえます。
---
以上、東芝のVD-V5Sの紹介でした。
水筒・ほ乳瓶用のスタンドなどが付属し面白い機種ですが、まな板未対応で、かダイヤル式のタイマーなど、多少難点も目立つ機種です。
【2023年発売】
16・東芝 食器乾燥機 VD-V10S(W)
¥14,487 楽天市場 (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:〜60分
必要床面積:49.5×37.5cm
高さ:44.4cm
消費電力:320W
VD-V10S-Wは、東芝から発売されている食器乾燥機の中級機です。
機能も大きさも下位機種とかなり異なります。
設置に必要なスペースは、幅49.5cm×奥行き37.5cm×高さ44.4cmです。
庫内容量は、同じく6人分です。
しかし、下位機種の特長だった「6人用にしてはコンパクト」という特長はなくなっている機種です。
その分、上部にまな板専用スペースがあります。
ただ、幅23cm×長さ41cm×厚さ1.5cmまでの対応と、サイズはややシビアです。
包丁用の収納と水筒用の水筒が付属するのは、他機種と同じです。
庫内のお手入れは、基本的に下位機種と同じで、清潔性は高い機種です。
乾燥時間は、標準運転で60分となります。
他社と比べてあまり高速ではありませんが、三菱同様の最高90度の温風で仕上げるため、清潔です。
また、エコモードが搭載され、温度状況によって電力をセーブできる点も「売り」です。従来機よりも、50%節電できます。
静音性は、約34dBとの説明です。
下位機より多少ですが、静音性の部分で負けます。ただ、センターから温風鵜がでるタイプですし、この部分の情報のない他社機よりは「静か」かと思います。
---
以上、東芝のVD-V10Sの紹介でした。
下位機種の「弱点」だった、節電性とまな板非対応が改善されている良機種です。
そうなると、水筒・ほ乳瓶用のスタンド・包丁スタンドが付属する点は、他メーカーに比しても「売り」と言えてくると思います。まな板スタンドがもう少し大きければ「満点」だったでしょう。
1-4・タイガーの食器乾燥機
続いて、タイガーの食器乾燥機です。
象印のライバルで、両者は、だいたい同じ製品ジャンルの家電を生産しています。
【2016年発売】
【上位機種】DHG-S400-W
17・タイガー サラピッカ DHG-S400
¥11,672 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
【下位機種】DHG-T400-W
18・タイガー サラピッカ DHG-T400
¥11,400 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:〜60分
必要床面積:50.2×37.2cm
高さ:37.6cm
消費電力:305W
DHG-S400Wと DHG-T400Wは、タイガーが販売している食器乾燥機です。
2機種ありますが、相違点は清潔性と使い勝手です。
上位機種のみ、受け皿がステンレス製で、また、ステンレス製のはしたてが付属します。
設置に必要なスペースは、幅50.2cm×奥行き37.2cm×高さ37.6cmです。サイズとしては、他社より横幅が広い機種です。
庫内容量は、6人分までです。
まな板スタンドは内部に付属し、40.0×22.5×3.0cmまでのまな板が利用可能です。
厚みの許容範囲が広いので、木製のまな板などは重宝するかもしれません。
包丁スタンドは未付属です。26cmの大皿まで対応です。
庫内のお手入れは、この機種も細かい部分まで分解できるので清潔です。
一方、下位機種は受け皿がステンレス製ではないので、多少清潔性の部分では落ちます。選ぶならば上位機種ですね。
乾燥時間は、標準で50分です。
ただし、ダイヤル式で60分まで合わせる形式で、アナログです。
ただ、温風は約100度とどの機種よりも高いです。
乾燥ムラも少なそうですが、逆に熱に弱いような素材は気をつけた方が良いでしょう。金属及び、陶器と磁器専用くらいに考えた方が良いかもしれません。
面白い部分は、ふきんの乾燥用のふきんかけがあることです。
内部に干す形式ですが、ふきんは「臭いが移る」ので、利用する場合は「ふきんだけで乾かす」必要があります。
---
以上、タイガーの製品の紹介でした。
比較的大きめのモデルで、大きめのまな板に対応するモデルです。
ただ、他社に比べると、多少設計が古く、新機種の登場が待たれるところです。タイガーは、最近、調理家電で、良い新機種を出していますし、コモディティ化が進むこの分野でも期待したいところです。
1-5・コイズミの食器乾燥機
つづいて、日本のKOIZUMIです。
美容家電に強いイメージですが、「ドライヤーつながり」で食器用ドライヤーもだします。
【上位機種】
【2023年発売】
19・コイズミ KDE-6001/W
¥9,420 楽天市場 (9/17執筆時)
【2016年発売】
19・コイズミ KDE-6000W
¥----- Amazon.co.jp (9/17執筆時)
【下位機種】
【2023年発売】
20・コイズミ KDE-5001/W
¥7,781 楽天市場 (9/17執筆時)
【2016年発売】
20・コイズミ KDE-5000W
¥12,000 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:〜60分
必要床面積:47.7×42.3cm
高さ:約43cm
消費電力:270W
KDE-6001とKDE-5000は、小泉成器が発売している食器乾燥機です。
プロ用の美容家電や、格安の調理家電を得意とする、日本企業です。
23年に新機種が発売されましたが、旧機と性能は同じです。
一方、2機種ありますが、上位機種がステンレス製カゴ、下位機種が樹脂製カゴです。
下位機種でも、樹脂かごに抗菌加工はありますが、やはりステンレスの方が清潔で、手入れもしやすいでしょう。
この値段差ならば上位機の方が良いように思います。
設置に必要なスペースは、幅48cm×奥行47cm×高さ43cmほどです。
庫内容量は、6人分までの容量が乾燥が可能です。
「安いから小さい」ということはありません。ただし、内部の付属品は「はし立て」だけであり、まな板乾燥についての配慮はありません。
庫内のお手入れは、さほど便利ではありません。
ただ、内部は銀イオンで抗菌加工がなされており、清潔性は十分高いです。
乾燥時間は、標準で45分です。
ダイヤル式で45分まで合わせる形式で、やはりアナログです。
温風は約90度と高めですので、乾燥ムラも少なそうです。
静音性は、デシベル単位の騒音値は示しません。
ただ、この部分を示す東芝機と構造が似ており、コイズミ自身も静音性を強調しています。すくなくとも、平均よりは静かでしょう。
---
以上、コイズミの製品の紹介でした。
他社と比べて、目立つ機能性はなく、外観も実用重視で無個性な分、すこし「安め」と言った製品です。安かろう悪かろうではないですが、基本的に、価格の安さで選ぶ類の製品です。
とはいえ、シンプルな設計で、庫内も食器中心ならば収納力は、他社の6人用に比べてもひけを取らなそうです。
清潔性もステンレスかごの上位機ならば問題ないでしょう。
【2019年発売】
21・コイズミ KDE-0500W
¥15,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:1-2人分
運転時間:〜60分
必要床面積:18.8×42.0cm
高さ:36cm
消費電力:190W
KDE-0500/Wも、小泉成器が発売している食器乾燥機です。
設置に必要なスペースは、幅18.8cm×奥行き42.0cm×高さ35cmです。
庫内容量は、1-2人分までの容量が乾燥が可能です。
おそらく、日本で唯一の「少人数向けの食器乾燥機」であり、幅が狭いため、設置スペースが容易に探しやすいというメリット性があります。
大皿×2枚、中皿×2枚、小皿×2枚
茶わん×2個、汁わん×2個、湯のみ×2個
はし・フォーク(2人分)
一方、2人用ということで、洗える量はさほど多くないですが、必要十分といえばそうでしょう。
はしたても内蔵されます。
庫内のお手入れは、上フタを含めて、一応分解できます。
乾燥時間は、標準で60分です。
温風は約90度と高めですので、乾燥ムラは本機も少なそうです。
---
以上、コイズミのKDE-0500/Wの紹介でした。
こうした競合機はないので、スペース的に難しいと感じていた人には朗報でしょう。ひとり暮らしでも、しっかり食器を乾かしたいと考えている方におすすめします。
1-6・山善の食器乾燥機
続いて、日本の山善の食器乾燥機です。
上場企業で家電に強い輸入商社です。
【2006年発売】
22・YAMAZEN YD-180
¥8,500 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
【2022年発売】YDA-500(W)後継
23・YAMAZEN YDA-501(W)
¥8,400 楽天市場 (9/17執筆時)
容量:5人分
運転時間:〜120分
必要床面積:41.0×40.5cm
高さ:34.5cm
消費電力:180W
YD-180は、日本の山善が発売している食器乾燥機です。
東証一部上場企業で、ジェネリック家電を得意とする商社です。
なお、本機と同一仕様で、特定店向けのYDA-501(W)という製品があります。
多少外観は違うだけで仕様は同じですので、値段で決めてOKです。
設置に必要なスペースは、幅41.0cm×奥行き40.5cm×高さ34.5cmです。
庫内容量は、5人分です。
多少コンパクトな製品なので、洗える容量は多少ですが少なめです。
乾燥時間は、最大で120分です。
これは「長いから他機より乾かしきれる!」というポジティブなものでは恐らくないです。
通常の6人用よりヒーターが弱い(180W)から、「乾かしきるのに時間がかかるから」この最大値になっている、とみてよいです。
食器乾燥機は密閉性はさほど高くないので、時間がかかる分、電気代の部分では不利でしょう。
庫内のお手入れは、一応全体が分解できます。
一方、コンパクトなので、構造的に「ごちゃっ」と置かざるを得ないため、まな板のほか、(怪我の原因になるので)包丁は不可となります。
なお、食器かごとはしたては、防かび・抗菌加工がなされ、この部分では優秀です。
---
以上、山善の YD-180の紹介でした。
設置性は良いですが、パワーの部分で他社機よりヒーターユニットが弱い部分はネックでしょう。
1-7・サンコーの食器乾燥機
続いて、日本のサンコーの食器乾燥機です。
秋葉原の「レアものショップ」で有名なファブレス企業で、長年ユニークな家電を自社ブランドで輸入販売しています。
【2024年発売】S-STD21S後継機
24・サンコー SWUDTCSSL
¥11,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:2人分
運転時間:〜45分
必要床面積:22.5×37.5cm
高さ:33.5cm
消費電力:170W
SWUDTCSSL は、秋葉原のサンコーが発売している食器乾燥機です。
「シンク横に置ける食器乾燥機Slim」という別名もあります。
設置に必要なスペースは、幅22.5×奥行き37.5×高さ33.5cmです。
コイズミにもありましたが、幅が狭めでシンク脇に置きやすいタイプです。
庫内容量は、2人分です。
容量に限りがありますが、2人くらいで毎食後にしっかり洗い物をするならば、問題ないでしょう。
乾燥時間は、45分です。自動で電源が止まります。
かなり短いのですが、本機は同じ小型のコイズミよりヒーターが弱め(160W)で45分です。
断熱性の違いはあるものの、寒冷地で乾ききるのかは、多少レビューを注視しても良い部分でしょう。
ただ、中国の生活家電は多いのですが、UV殺菌灯が付属するので、生乾き臭の防止効果はありそうです。目に触れると害があるものですが、開閉と連動させることでそれを防いでいます。
なお、UVランプは寿命があって、経年変化で効果が衰えていくこと、また、UVランプ部分の性能(波長や強さ・効果)についてしっかりした説明がない部分がすこしマイナスです。
庫内のお手入れは、問題なさそうです。
なお、UVランプは直視してはならないのですが、本機については、開閉センサーで開けた際に目に入らないように、この部分を制御しているようです。
静音性は、一方、約50dBという表記です( 50±5dB)。
からなずしも全社がデータを公開していないものの、東芝(約32dB)あたりと比較するとかなりの騒音です。
扇風機の強運転ほどの値なので、食器乾燥機としてはかなりうるさい値です。
---
以上、サンコー のS-STD21S の紹介でした。
小型機としてコイズミのライバルです。その上で、UVランプを使用するなど点で個性があります。
ただ、食器乾燥機はシンプルな家電で、耐久性も高いので、交換できないUVランプを採用するより、温風でしっかり乾かすような方式のが良いような気はします。静音性も弱点です。
【2022年発売】
25・サンコー DRCHSTCSL
¥3,665 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:2人分
運転時間:
サイズ:33.5cm
DRCHSTCSL は、一風変わったユニークな乾燥機です。
写真からわかるように、食器ではなく、箸やスプーンなど専用のカトラリードライスタンドになります。「 水切り乾燥でいつでも清潔」という宣伝文句です。
仕組みは、吸気ファンの回転で、水を水切りに落とし込む方式です。
ヒーターを使わないので、内蔵バッテリーで稼動できます。
3時間のUSB充電で満充電になります。
使用可能時間は、説明書を含めて未記載です。
類例がないので想像つきません。
ただ、バッテリーは2000mAhの容量ですので、同じくファンを使うUSB扇風機などの事例からすれば10回強で充電かなと思います。
45分の稼動で自動的に切れる仕組みです。
本体サイズは、直径10.2cm×高さ20.2cmです。
量的にもそれなりの量が一度で入るようです。
庫内容量は、2人分です。
容量に限りがありますが、2人くらいで毎食後にしっかり洗い物をするならば、問題ないでしょう。
乾燥時間は、30分、あるいは、45分です。自動で電源が止まります。
清潔面は、ステンレス素材を使うなど配慮があります。
ただ、熱は使いませんし、構造的にファンの部分を含めて、不十分な手洗いで、かつ、濡れたまま放置すると臭いなどは生じるでしょう。
---
以上、サンコー のDRCHSTCSL の紹介でした。
お弁当などに付属する竹や木の箸などを再利用し、料理時などに活用されているエコな方で、自然乾燥だとすこし乾きにくいものを乾かすには、良いかなと思いました。
ユニークな家電が得意なサンコーらしい面白い製品に思えます。
今回の結論
食器乾燥機のおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、各社の食器乾燥機について書いてみました。
最後に、いつものようにAtlasのおすすめ機種!をあげておきます。
第1に、設置スペースがさほど必要なく、コンパクトな食器乾燥機としておすすめできる機種は、
【2016年発売】
【通常型番】
1・象印 食器乾燥機 EY-GB50-HA
¥15,500 楽天市場 (9/17執筆時)
【Amazon限定型番】(性能は同じ)
2・象印 食器乾燥機 EY-GB50AM-HA
¥18,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:食器30点(5人分)
運転時間:60分
必要床面積:45×31cm
高さ:54cm
消費電力:265W
収納力 ★★★★★
設置性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
低温乾燥 ★★★★☆
光熱費 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように各機種を比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
象印の EY-JF50-HAが良いでしょう。
横型の乾燥機に比べても、デッドスペースと言える上部に長い形状なので、こちらの方が台所のスペースの節約にもなると思います。
抗菌加工でお手入れもしやすいですし、まな板や小物類を扱えるのも魅力です。
また、中が見えにくい新色は、「台所が片づいたように見える」のも嬉しい部分です。
食器乾燥機としてのデザイン性は他社に比べてもかなり高いので、「どれを購入するか迷ったらこの機種」と言って良い製品です。
ーーー
【2019年発売】
21・コイズミ KDE-0500W
¥15,800 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:1-2人分
運転時間:〜60分
必要床面積:18.8×42.0cm
高さ:36cm
消費電力:190W
収納力 ★★★☆☆
設置性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
低温乾燥 ★★★★☆
光熱費 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
一方、これより小型となると、コイズミのKDE-0500/Wでしょう。
容量的には、1-2人分までで、あらにまめに毎回洗う方に限りますが、このサイズなら置ける!というご家庭はあるでしょう。
第2に、比較的デリケートなプラスチック系食器なども乾燥させたい場合は、
【2016年発売】
4・象印 食器乾燥機 EY-SB60-XH
¥16,992 Amazon.co.jp (9/17執筆時)
容量:食器32点(5人分)
運転時間:60分
必要床面積:52×41.5cm
高さ:46cm
消費電力:330W
収納力 ★★★★★
設置性 ★★★★☆
デザイン性 ★★★☆☆
低温乾燥 ★★★★★
光熱費 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
EY-SB60-XH が良いでしょう。
送風乾燥機能があるため、耐熱温度が60度以上なら、どのような食器でも乾燥できますから。
また、送風乾燥は、夏場の電気代の節約にもつながるでしょう。小物やまな板などにも対応できます。
第3に、まな板ほか、生乾き消臭部分の対策力を重視して選ぶとすると、
【2022年発売】
11・三菱電機 キッチンドライヤー TK-ST30A-H
¥13,480 楽天市場 (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:50分/25分
必要床面積:48.9×40.1cm
高さ:35.9cm
収納力 ★★★★★
設置性 ★★★★☆
デザイン性 ★★★☆☆
低温乾燥 ★★★★☆
光熱費 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
三菱電機のTK-ST30Aでしょう。
内装の抗菌加工はもちろん、まな板専用室に、イオン化吸着消臭プレートが付属しており、最もニオイの発生源になる部分の対策が成されていますので。
また、乾燥時間も50分と短く、パワフルです。まな板を毎回洗いたい方は、このメーカーが良いかなと思います。
第4に、子育て世代に向いた食器乾燥機としてオススメなのは、
【2023年発売】
16・東芝 食器乾燥機 VD-V10S(W)¥14,487 楽天市場 (9/17執筆時)
容量:6人分
運転時間:〜60分
必要床面積:49.5×37.5cm
高さ:44.4cm
消費電力:320W
収納力 ★★★★★
設置性 ★★★★☆
デザイン性 ★★★☆☆
低温乾燥 ★★★★★★
光熱費 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
東芝の VD-V10S でしょう。
水筒の中身まで乾燥させる独自機能は、東芝の魅力です。 子育て世代には特に便利に使えるでしょう。
ヒーターのパワーも強めなので、水残りやニオイ残りも少なそうです。
そのほか、静音性の部分でも、本機は評価できるでしょう。
補足:このブログの関連記事の紹介
というわけで、今回は、食器乾燥機の紹介でした。
1・食器洗い乾燥機の比較
用途:食器の洗浄・乾燥
2・食器乾燥機の比較
用途:食器の乾燥のみ
なお、パナソニックのプチ食洗や、最近流行しつつある「水タンク式」で、上水ホース不要の食洗などについては、別に記事があります。
比較したいと考えている方、よろしければ、上記の記事もご覧ください。
−
最後になりましたが、この記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。
ではでは!