【今回レビューする内容】2025年 最新ゲーミングモニターの性能とおすすめ:PS5 120Hz対応 1ms 高リフレッシュレート 144Hz 165Hz 180Hz 対応:AMD FreeSync G-SYNCの違い:FPS・RPGほか
【比較する製品型番】LGエレクトロニクス 24GS65F-B 7GS65F-B 24GS60F-B 27GS60F-B 4GS50FX-B 7GS50FX-B OMEN by HP 24 BenQ XL2411K-JP MOBIUZ EX271 EX251ASUS VG259QR VG279QR VG279Q1R VG258QR-R VG278QR-R VG258QR-J VG278QR-J XG16AH VG249QL3A VG249Q3A XG259CS XG259CS-J VG249Q3R TVS レグザ RM-G245N アイオーデータ EX-GD271JD KH-GD271JD LCD-GD271JD EX-GD241JD KH-GD241JD LCD-GD241JD EX-LDGC243HDB LCD-GC243HXDB イイヤマ G-Master GB2770HSU-B6 GB2470HSU-B5 GB2470HSU-W5 GB2770HSU-B5A GB2470HSU-B5A Acer NITRO XV0 XV240YM3bmiiprx XF243YM3bmiiprx XV270M3bmiiprx VG270M3bmiipx VG270X1bmiipx XV240YX1bmiiprx XV270X1bmiiprx XF273X1bmiiprx VG240YX1bmiipx VG270X1bmiipx AOC 24G4/11 27G4/11 24G4E/11 27G4E/11 MSI Optic G272 MSI G251 G241 G255PF E2 ジャパンネクスト JN-i238G180F JN-IPS238G180F JN-Ei238G180F JN-27Gi144FHDR JN-IPS27F144-H-Y JN-IPS238G200F-C6 JN-i238G200F-C6 JN-IPS238G200F-HSP JN-VG238FHD165 JN-315MV165FHDR 富士通 VTA24021BT シャオミ Xiaomi G27i Pixio PX248 WAVE White Pixio PX248 Prime Plus Black White ほか
今回のお題
最新ゲーミングモニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新のゲーミングモニターの比較です。
基本となるリフレッシュレートほか、パネル品質や応答速度、あるいは、チラツキ対策などの部分にに注目して各機を比較しました。
1・格安ゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:LG〈韓国〉
1-3:BenQ〈台湾〉
1-4:イイヤマ〈日本〉
1-5:HP〈米国〉
2・格安ゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:アイオーデータ〈日本〉
2-3:AOC〈台湾〉
2-4:TVS レグザ〈日本〉
3・格安ゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:ACER〈台湾〉
3-2:JAPANNEXT〈日本〉
3-3:他の製品〈各社〉
4・ゲーミングモニターの比較
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、ゲーミングモニター特有の「選び方の基本」をはじめに紹介します。
そのあと、入門者向けのフルHD(144Hz前後)のゲーミングモニターから、メーカー順に比較していきます。
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・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -180Hz
解像度:フルHD
画面:平面
・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -600Hz
解像度:フルHD
画面:平面
・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--360Hz
解像度:WQHD(2.5K)
画面:平面
・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz-240Hz
解像度:4K
画面:平面
・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜240Hz
解像度: UWWQHDほか
画面:曲面
なお、より上位の製品が欲しいと考えている、級者や上級者の方には、以上のように、別にカテゴリーわけして、上位製品専用記事を書いています。
例えば、2.5K・4Kなど解像度部分にこだわりたい方、あるいは、500Hzなど高リフレッシュレートにこだわりたい方、あるいは、曲面モニターを「マスト」としてお探しの場合は、以上のリンクをご利用ください。
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ただ、基本となるスペック面の「選び方の基本」は、今回の記事で紹介します。(あまり詳しくない方は)とりあえず、このまま続けてご覧ください。
よろしくお願いします。
1-1・ゲーミングの選び方の基本
1・オーバードライブ(応答速度)
2・リフレッシュレート
3・暗部補整(黒挿入)
4・チラツキ軽減(Sync)
はじめに「ゲーミングモニターの選び方の基本」の説明からです。
この種のモニターは、激しい画面上の動きに対応させることが「最も重要」です。
つまり、キャラの残像感を減らすための「応答性」と、画像を乱れずに表示させる「正確性」とが求められます。
上表にあげたのは、そのために重要な「4つのスペック」です。
以下、順番に説明していきます。
1・オーバードライブ(応答速度)
第1に、オーバードライブ(応答速度・応答時間)です。
モニターの画面が切り替わるまでの時間を、PC用語で「応答速度」と言います。
オーバードライブは、モニターの応答速度を高めるための基本技術です。
映像の残像感の軽減と、遅延対策のために重要なので、どのモニターにも備わります。
応答速度の値は 「最大1ms」「最大0.5ms」などの数字でカタログに示されます。
各機ともオーバードライブを「最大にかけた場合」の数字を出すのが普通です。
0.5msなど数字が小さいほど、性能が良いことになります。
しかし、ゲーミングモニターの場合、単純に「数字が良い機種を選べばよい」わけではないのが難しいところです。
オーバードライブ技術は、電圧操作で液晶の色の切替(スイッチ)を速くすることで、文字通り「無理やり高速化」させるという仕組みです。
そのため、過度に使うと残像・チラツキ・画質劣化などの点で、多かれ少なかれ映像美(視認性)が犠牲になります。
極論すれば、応答速度の数字は良いが「使い物にならない画質」のモニターというものもありえます。
「かかり具合」は調整できますが、せっかく「応答速度」を重視して選んだ意味は、消えるでしょう。
ーーー
結論的にいえば、「ゲーミングモニター」の場合、応答速度は重要だが、カタログを見て、その数値の良さだけみて選んではいけない、と言えます。
この部分についてもう少しだけ、「深掘り」しておきます。
応答速度は、「それを表す単位」に注意が必要です。
昔からある「GtoG」は「中間色(グレー)から中間色(グレー)」への画面の切替所要時間を示したものです。「黒→白→黒」より実際利用であり得るのでそうしています。
この単位は、パネル本来の性能が分かるので、モニターを較べる場合(ある程度)信頼性が担保される数字です。誠実な製品はだいたいこのスペックをだします。
しかし、メーカー主導でMPRT・VRBなどで別の単位が最近登場しました。この表記「だけ」する企業が近年増えています。
測定法が異なるので、GtoGの値と同列に見られません。
例えば、MPRTは、「人間の五感(視覚)で測る尺度です。
そのため、あとで説明する「暗部補整(黒挿入)」ほか、パネルに起因しない部分の技術を「込み」でみた場合の「応答速度」をしめします。速度も色を混ぜない「黒→白→黒」と甘い尺度であるので、数字が出やすいです。
それはそれで意味のある数字です。
しかし、原理的に「GtoG」より良い数字が出る(=出てしまう)ので、宣伝のために各社は掲示するわけです。
はっきり言えば、GtoGの値を出さないパネルは、「GtoGだと値が低いから」その数字を出す場合がほとんどです。
これでは、パネルの優秀性がわからないので、今回の記事では、GtoGの値を重視して、各機を比較するように心がけました。
ーーー
応答速度(オーバードライブ)の数字があてにならないとすると、何を見て製品を比較すれば良いのか?と、言う話になるかと思います。
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結論的にいえば、使用される「パネルの種類」から、それを測るのが良いです。
上表は、ゲーミングモニターに採用される、主な液晶パネルの性質の違いを示したものです。
さらに、高級機には、バックライト部分に量子ドット技術を使う製品、MiniLEDを使う製品、あるいはパネル自体が液晶ではなく、OLED(有機EL)になるものもあります。
こうした、細かいパネルの性質は、【液晶モニターの選び方】の記事で詳しく書きました。また、今回の各機の紹介の部分でも、特に重視して個別に説明しています。
そのため、以下では、応答速度に関わる部分だけ、抜き出して説明しておきます。
現行のゲーミングモニターは、Fast-IPS・Nano-IPSなど、液晶のスイッチング方式の改良で、応答速度を高めた改良型のIPSパネルが主流です。
そういったパネルを採用しが分かる機種で、1ms(GtoG)をだせている機種ならば「まず問題ない」といえます。
逆に、IPSを含めて、MPRT値の応答速度しか書いていない機種は、少し怪しいと思っても良いです。
TNパネルは、応答速度の部分で現在も選択肢にできる「場合」があります。
映像美(画質・視野角)」の部分で課題があるので、その部分に優れている上で、応答速度が速いFast-IPSが格安ででてきたので、最近は目立たないパネルです。
あえて言えば、TN(24型前後)は、Eゲーム競技用の実機として使用される場合が多いようで、その方面の根強いニーズがあります。
一方、最近、ネイティブの応答速度が1.7mmで、OD時に0.2msあたりまで速くできるEsports-TNです(E-TNパネル・Fast TN)をAUOが開発しました。
TNはゲーミング用から、消滅するカテゴリのパネルかと思いましたが、伸びしろはありそうです。
VAパネルは、ゲーミング用の格安機で採用例がわりと多いです。
調達価格が「安い」部分と、店頭で「華やかに見える(=売りやすい)」部分からだと感じます。
たしかに「黒が締まる」ので映像美は楽しみやすいです。その点でTVでも使われます。
応答速度は、しかし、標準で10ms以上です。
OD時でもFast-IPS・TNほど伸びない上で、画質も落ちやすいのでゲーム用には不利です。
ただ、TNの場合と同じで、近年「RAPID-VA(Fast-VA)」といえる、ネイティブの応答速度を強化したVAがでてきました。
こちらも将来的な評価は変わるかもしれません。
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以上、応答速度の説明でした。
現状では、Fast-IPS・Nano-IPS相当のパネルが、値段と性能のバランスが良いと言えます。
ただ、Fast-IPSでも、色域・輝度などの画質部分で複数のパネルがあるので、そういった部分にも注目して、今回の記事を構成するつもりです。
2・リフレッシュレート
第2に、リフレッシュレートです(垂直走査周波数)。
リフレッシュレートとは、「ざっくり」言うと、1秒間に「絵が何コマ書き換えられるか」を示す数字です。
普通のモニターは、1秒/60コマ書き換わる仕様(60Hz)が標準です。
ゲーミングモニターは、上位機だと、1秒/240コマ(240Hz)を超えるものもあります。
現行の最高峰は、1秒/500コマ(500Hz)です。
パラパラ漫画を想像すると良いですが、枚数が多いほど「キャラがなめらかに動く」という「映像美」的な効果が得やすいです。
加えて、FPSゲームの場合、残像感軽減のほか、コマ数が多い点で視認性(敵の発見速度)の強化につながります。
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結論的にいえば、144Hz以上に対応する機種が、今のゲーミングモニターの最低水準です。
ただし、フルHDならまだしも、WQHD・240Hz・4K・360Hzなどと、リフレッシュレート・解像度を「欲張る」と、モニター購入予算に加えて、求められるPC(ビデオカード)のスペックも跳ね上がります。
バランスをとって、選ぶことが重要です。
個人的には、性能を追う方も、WQHD(2.5K)解像度で、160Hzあたりまで出せれば十分だと思います。
3・暗部補整(黒挿入)技術
第3に、黒挿入技術(暗部補整)です。
VRB( Visual Response Boost)とも呼ばれます。
TVではお馴染みの技術です。
PCモニターでも特定の企業(LG・ASUS・BenQなど)が取り入れる機種があります。
搭載目的は、オーバードライブと目的は同じです。
ただ、高速に動くキャラの視認性(敵の発見速度)と、結果的な残像感の低減に、主眼に置いた技術といえます。
液晶は、バックライト光をカラーフィルタを通して色表現しているので、色の変更時、前の色が「残像」的に残ってしまうという性質に起因する難点があります。それを克服するものです。
具体的な手法は、1フレームと1フレームの間に「真黒」なフレームを入れるか、あるいは、バックライト全消灯での「疑似的な黒」を作るするのが「基本」となります。
「人間の脳を錯覚」を利用した「残像感軽減」技術ですが、実用的な効果があります。
ただし「副作用」はあります。
例えば、輝度低下やチラツキが増えることもあります。また、基本機能(HDR・Adaptive-Sync)と「重ね掛け」できない機種場合も多いです。
とはいえ、問題があれば、この機能もOFFにすることはできます。
また、 G-SYNCの専用プロセッサを搭載した上位モニターの一部に限られますが、ULMB 2(NVIDIA Ultra Low Motion Blur 2)機能で、高リフレッシュレートを維持したまま、輝度低下の軽減とクロストーク(画像が二重に見える現象)を避けられる新機種も出ています。
現在進行形で、進化しつつある分野と言えます。
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結論的にいえば、黒挿入技術は「プラスアルファ」として重視してよい価値がある技術だと言えます。
今回の記事でも注目して比較しています。
3・ディスプレイとの同期技術
第4に、ディスプレイとの同期技術です。
こちらは、「映像の正確な表示」に関わる部分です。
原理の説明をしておきます。ややこしいので、分からなくてもOKです。
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オンラインゲームなどで、前後画像が混ざったり、画面が裂けたようにチラつく現象がたまに起こります(ティアリング)。
これは、PC(ビデオカード)が送るコマ数(フレームレート)と、モニターで設定したコマ数(リフレッシュレート)が噛みあわないために起こる現象です。
多くのゲームはたいてい「可変フレームレート」なので、ビデオカードがその変化に対応できず、「処理落ち」するのが、発生原因です。
これを避けるために、フレームレートとリフレッシュレートとを強制的に同期させる仕組みが、ビデオカードにはあります(VSYNC)。
ただ、この機能を使うと、一瞬画面が「フリーズ」したかのように、画像がコマ飛びしたように、酷くカクつくという、別の「副作用」が生じます(スタッタリング)。
チラツキ・カクツキは、いずれも、Eスポーツには、天敵です。
その対策のため、業界団体は、アダプティブシンク(Adaptive-Sync)という規格を、2015年に制定しました(VESA規格)。
これは、ビデオカード側も「可変リフレッシュレート技術(=VRR:Variable Refresh Rate)」を使い、モニター画面の表示タイミングをカードが制御する技術です。V-SYNCの弱点を解決できます。
ただし、アダプティブシンク(Adaptive-Sync)規格は、Display-Portの接続規格ですので、HDMIなどの場合は互換性が担保されません。
実際、AMDとNVIDIAという、「世界二強」のビデオカードメーカーが、この規格をベースにした、「独自の上位規格」を色々だしています。
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そして、モニターを販売する企業に「うちのほうの規格を採用してね?」のようなことをやっています。
そのため、特に性能の良い上位モニターを買う場合は、購入するモニターを選ぶ前に、どちらの「派閥」につくのか、あるていど決めておかないといけません。
関係性が「ややこしい」ので、メーカーごとに整理しておきます。
1・FreeSync
=チラツキ・レスポンス改善
2・FreeSync Premium
+ カクツキ(LFC)防止
3・FreeSync Premium Pro
+HDR使用時も対応
第1に、AMD(RADEON)を採用するビデオカードの場合です。
AMDの場合、Free-syncという機能名で出します。
先述のアダプティブシンク規格に準拠しますが、DPほか、HDMI接続もサポートするのが特長です。
「FreeSync Premium」など、上位規格だと、カクツキ対策もなされるなど、高度化していきます。
HDMIで利用したい場合、ないし、上位機能を利用したい場合は、AMD FreeSync対応の同社のビデオカードと、それに対応するモニターを組み合わると良いでしょう。
1・G-SYNC compatible
=チラツキ・カクツキ改善
2・G-SYNC
+上記に高度に対応(黒挿入)
3・G-SYNC Ultimate
+HDR 600使用時も対応
第2に、NVIDIA(GeForce)を採用するビデオカードの場合です。
同社の場合、G-syncという名前です。
本機もアダプティブシンク規格に準拠し、DPで動作します。HDMIは、上表2番目のG-SYNC以降に対応する場合は、動作します。
G-SYNC compatibleは、実際的にはアダプティブシンクなので、「AMD FreeSync互換」と言って良いです。
しかし、「G-sync」以降の場合、モニターにNVIDIA製の専用チップが内蔵する必要があるので、対応モニターは少ないです。
ただ、先ほどみた黒挿入技術(ULMB)をチップ自体が備えるほか、超高リフレッシュレートに対応できるなど、それなりに高度です。
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結論的にいえば、この部分は、両社の最下位の技術(=FreeSync・G-SYNC compatible)しか採用しない格安モニターを選ぶ場合、あまり気にしなくて良いです。
DPでつなげる限りにおいて「アダプティブシンク」互換であり「同じ」なので。もちろん、記載がないと動作保証がないですし、ノンサポートになるリスクはありますが。
一方、高性能なビデオカードを使っている上級者の場合は、モニター側が、AMD・NVIDIAで、「どちらの派閥に対応か?」に注意して選ぶ必要があります。
4・選び方の「まとめ」
以上、かなり長かったですが、ゲーミングモニターの「選び方の基本」でした。
1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -165Hz
解像度:フルHD
画面:平面
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -600Hz
解像度:フルHD
画面:平面
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--360Hz
解像度:WQHD(2.5K)
画面:平面
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz-240Hz
解像度:4K
画面:平面
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜240Hz
解像度: UWWQHDほか
画面:曲面
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案【結論】
ここまでお読み頂いたら、あとは、予算と必要なスペックに応じて、上記リンクから、お好きな記事に「飛んで」もらってもOKです。
以下では、フルHDの入門機しか紹介しないので。
Atlasとしては、途中で書いたように、3回目記事でみる、WQHD(2.5K・平面)あたりが、性能が期待できて、そこそこ安くもあるラインで、オススメです。
なお、「スペックよくわからん!」という方も、一応最後の「結論編」(こちら)では、こうした要素について(できるだけ)問題ない機種を「おすすめ」として提案していくつもりです。
よろしくお願いします。
1-2・LGのモニターの比較
はじめに、LGエレクトロニクスのモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSパネルが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
1・格安ゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:LG〈韓国〉
1-3:BenQ〈台湾〉
1-4:イイヤマ〈日本〉
1-5:HP〈米国〉
2・格安ゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:アイオーデータ〈日本〉
2-3:AOC〈台湾〉
3・格安ゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:ACER〈台湾〉
3-2:JAPANNEXT〈日本〉
3-3:その他の製品〈各社〉
4・ゲーミングモニターの比較
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
比較基準にしやすいので、はじめにみることにします。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。
【2024年発売】
【23.8インチ】
1・LG UltraGear 24GS65F-B
¥23,273 楽天市場 (5/5執筆時)
【27インチ】
1・LG UltraGear 27GS65F-B
¥27,471 楽天市場 (5/5執筆時)
スタンド:チルト 高さ 回転
【23.8インチ】
2・LG UltraGear 24GS60F-B
¥24,040 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
【27インチ】
2・ LG UltraGear 27GS60F-B
¥27,000 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
スタンド:チルト
リフレッシュレート: 最大180Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:300cd/m2
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx1 DPx1
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
24GN650-BAJPなどは、LGが販売する、フルHD解像度のゲーミングモニターです。
画面サイズは、23.8インチと、27インチです。
スタンドの稼働性の違いで2系統ありますが、仕様は同じなので、同時にみていきます。
リフレッシュレートは、最大144Hzです。
入門機の水準はあり、問題ないでしょう。
パネルは、Fast-IPSです。
スイッチングの改良で、応答速度の強化を図ったパネルです。
LG自体はこの言い方はとりませんが、今回は便宜上、そのように記しておきます。
応答速度は、オーバードライブ時にGtoGで1msです。
そのほか、輝度(300cd/m2)、色域(sRGB 99%)、コントラスト比(1000:1)とも、IPSのスタンダードな性能はあります。
チラツキ対策は、無印のFreeSyncです。
加えて、DPのみ対応ですが、G-SYNC Compatibleの表記があります。
HDRは、HDR10の水準ですが、対応です。
多くのゲームで対応する、輝度表現に関する規格です。
ゲームや映画の規格対応も進んでいる「映像美」に関わる技術です。
対応コンテンツを再生する場合、明暗差がハッキリつきます。
画質面補整機能は、ゲームモニターでおなじみな機能は網羅です。
DASモード、クロスヘア、暗部強調、FPSカウンターなどです。
一方、少し前のLG機は、黒挿入技術(1ms Motion Blur Reduction)がありました。
フレームとフレームの間に「真黒」なフレーム(常時消灯)を挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。現行機では、モニター側の仕様でこれを行う機種の展開は、終わりました。
ただ、この技術は「選び方の基本」で書いた弊害がある点ほか、LGの場合(ASUS上位機と違い)FreeSyncと併用できないなどの制限があったのであまり使われなかったのかもしれません。
そのほか、「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策があります。
ディスプレイスタンドは、高さ・チルト角度の調整できます。
調整幅は、高さ110mm・チルト角度(上15° 下5°)と縦回転です。
左右(スイーベル)と縦回転は不可ですが、ゲーミング用なら必要十分でしょう。
接続端子は、HDMIx2 DisplayPortx1という構成です。
フルHD機ですので、、HDMI・DPともに、本機の最大値(144Hz)で扱えます。
スピーカーは、内蔵しません。
他社もですが、内蔵スピーカーは音質にかなり限界があるため、このブログの【PC用スピーカーの比較記事】で取りあげたような専用製品をおすすめします。
保証は、3年間です。
同社は上位機もそうですが、保証期間内において無輝点保証を付けます。
この種の保証が充実するのは、LGのほかは、DELくらいなのでポイントです。ただし、常時点灯は保証外です。
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以上、LGの24GN650-BAJPなどの紹介でした。
Fast-IPSを採用するゲーミング用です。
応答速度・リフレッシュレートとしても入門機としては、その用途で十分な水準があります。
一方、他社機と比べる場合、黒挿入技術など処理面の独自性や、部屋の照明の明るさや色温度をみて画質調整する環境光センサーのような、独自性には若干欠けます。
とはいえ、ゲーミングに向くスペックである上で、「目に優しい」IPS系です。スタンドもほどほどの可動性があります。
そこまで輝度が高くない点で、ある程度画面輝度は落とせるでしょうし、仕事との兼用にも良いでしょう。
こうした部分で、「ライトなゲーミング用」の格安機としてプレゼンスがあると言え増す。
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【2024年発売】
【23.7インチ】
3・LG UltraGear 24GS50FX-B
¥18,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
(旧機)
3・LG UltraGear 24GS50F-B
¥14,984 楽天市場 (5/5執筆時)
【27インチ】
4・LG UltraGear 27GS50FX-B
¥20,138 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
(旧機)
5・LG UltraGear 27GS50F-B
¥22,061 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大180Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/m2
パネル: VA ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:5ms (GtoG)
HDR:HDR 10
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:チルト
VESA: 75mm / 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
なお、同社からは、液晶をVAとした以上の廉価版もあります。
新旧ありますが、性能は同じです。
VAパネルは、テレビ用としては(黒が締まるので)見どころがあるパネルです。
実際、本機のコントラスト比は3000:1と高いです。
応答速度は、しかし、課題です。
GtoGで最大5msと最近のゲーミング用としては弱いです。
MBRだと1ms表記ですが、先述のように「基準が甘い」ので参考になりません。
この仕様だと、オーバードライブさせない状況だと10ms前後です。
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結論的にいえば、ライトなゲーミング用としても、あまりオススメできません。
本機の場合、輝度もあまり高くないですし、先ほどの機種のほうがだいぶスペックが良いです。VAは、長時間見つめると、目が疲れるので、仕事との兼用はとくにオススメしません。
1-3・ベンキューのモニターの比較
続いて、台湾のベンキューのモニターです。
ゲーミングモニターには、台湾勢は強いですが、同社もその傾向があります。
【2020年発売】
【24インチ】【144Hz】
6・BenQ ZOWIE XL2411K-JP
¥40,182 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大144Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:320cd/m2
パネル: TNノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術:
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 HDMI×1.4 DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:なし
保証期間: 1年(本体は3年)
XL2411K は、台湾のBenQの発売する、フルHD解像度の24インチ・ゲーミングモニターです。
ZOWIEは、ベンキューのゲーミング用でも、(本機の)Eゲーム用のラインになります。
同社の場合、末尾-JPと付くモデルは、1ヶ月限定ながら、ドット欠け(常時点灯)の交換保証が付きます。
画面サイズは、24.0インチです。
TNだけ存在するサイズですが、23.8インチとほぼ同じです。
リフレッシュレートは、最大144Hzです。
液晶パネルは、TNです。
視野角が狭い一方で、応答速度が高めやすいパネルです。先述のように、Fast-IPSの登場で、表示品質に劣るTNはゲーミングからは淘汰されてきています。
ただ、本機の場合、Eスポーツの大会で、24型前後のTNが使われる慣例がある点で、ニーズがあるため、採用されているといえます。独特の色味ですので、一般向きではないです。
本機はフレームもゴツいです。
これは、画面下部からの光反射を防ぎ、視認性を高めるためのゲーム用の工夫です。TNは視野角の関係もあり、こういった工夫も重要です。
チラツキ対策は、 FreeSyncなどには未対応です。
設定が必要なので、やや初心者には向かない構成でしょう。
応答速度は、オーバードライブ時に1msとなります。
TNパネルですし、標準です。
画質面での補整機能は、強調する部分は多いです。
第1に、「ゲーム」に関わる部分では、残像感軽減のための、DyAc技術(Dynamic Accuracy)を搭載します。
LGの「黒挿入」同じで、バックライト制御で、LEDをオフにして「黒画面」を作る方式です。
方式の限界で、利用中の輝度の低下と、フリッカー対策がオフになるなど限界がありますが、効果は結構あります。
そのほか、ゲーム向けの暗部補正(Black eQualizer)・色域強化(Color Vibrance)などの機能を搭載です。
なお、Black eQualizerは、主にゲームの暗部補正用なのでオフにできますが、IPSのコントラストの弱さを補う部分で、普通の映像(映画)にもおそらく使えると思います。
第3に、「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策があります。
接続端子は、HDMI2.0・HDMI1.4 ×2・DP1.2です。
HDMI 1.4は、規格的に144Hzまで通ります。
ただ、本機はHDMI2.0でつなげて欲しいような記述です。
やや昔の機種の場合、HDMI1.4だと120Hzまでの対応幅だったので、そのためです。しかし、2.0の端子はあるので、問題ないです。
ディスプレイスタンドは、フル稼動です。
調整幅はチルト(上23度 下5度)・高さ15.5cm・左右90度と縦回転とです。
他社と比べて稼働性も良いです。
保証期間は、本体は3年ですが、パネルは1年です。
末尾-JPの製品は1ヶ月限定ですが、常時点灯ドットの交換保証があります。
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以上、BenQのXL2411Kの紹介でした。
TNパネルである部分で、ゲーム特化型ですが、その用途だけで言えば、スタンド部分や映像の調整力を含めて高度と言って良い製品です。ただ、FreeSyncなどに対応していない部分など、やや「クセ」はあります。
なお、このシリーズは、支持者が多い定番モデルなので、上位機があります。
このブログだと、240Hz以上を扱う【高リフレッシュレートゲーミングモニターの比較】で扱っています。
次世代型のTNといえるFast-TNパネルを使った製品もあるので、興味のある方はそちらもご覧ください。
【2025年発売】
【24.5インチ】執筆時クーポンあり
9・BenQ MOBIUZ EX251
¥35,190 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
【27インチ】
10・BenQ MOBIUZ EX271
¥37,764 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:400cd/m2
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
同期技術: FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR 400
USB給電: 65W
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.2 USB-C
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー: 2.5W×2
保証期間: 1年(本体は3年)
EX251なども、BenQのフルHD解像度のゲーミングモニターです。
MOBIUZは、先ほどのZOWIEより「ライトゲーマー」なラインです。
画面サイズは、24.5インチと27インチがあります。
結構なサイズ差ですが、値段はあまり変わりません。
設置スペースが許すならば、27インチでしょう。
液晶パネルは、Fast-IPSです。
IPSとの記述ですが、応答速度が1ms(ネイティブ5ms)ですし、その仲間です。
製造企業は特定できませんが、スペック的にAUOだと思います。
IPSですので、TNパネルと比較すると「目に優しい」です。パネル部分だけで言えば、ゲーム以外の用途(文字を見つめる仕事)にも共用しやすいです。
コントラスト比(1000:1)はIPSとして普通の数字です。しかし、 輝度(400cd/m2)は高めで、色域(DCI-P3 95%)も広色域パネルではないですが、数字は良いです。
ゲーミング向きの、標準より「ちょい上」IPSパネルです。
リフレッシュレートは、最大180Hzです。
オーバークロック時ですが、若干高めです。
HDRは、HDR400対応です。
本機は、平均輝度が400cd/m2とスペックが良いのでHDR400の水準はありそうです。
ただ、黒レベルなど他の認定基準が及んでいないか、申請上の理由かと思います。
加えて、HDRiというベンキュー独自機能があります。
内蔵の環境光センサー(アンビエント照明センサー)を利用し、周囲の明るさや、部屋の照明色に合わせてディテールを調整します。
これで暗部表現などに配慮しつつのHDR画質強化が行われます。
標準画質のコンテンツも「HDRiエミュレート」で疑似的にHDRを再現できます。
チラツキ対策は、 AMD FreeSync です。
上位規格ではない「無印」なので、通常のチラツキとレスポンス改善のための簡単な装備です。
画質面での補整機能は、独自色が強いです。
第1に、「映像美」は、ブライトネスインテリジェンスプラス Gen2 (B.I.+ Gen2)が注目点です。
輝度の調整技術の1つですが、露出オーバーにならない範囲で輝度を的確に調整します。
結果的に、映像のコントラストを鮮明にする効果も期待できます。
これに使われる環境光センサーは、照明の明るさだけでなく、照明の色温度も検知して調整します。そのため、実空間における調整力は、シンプルな明るさセンサーだけ搭載の機種より、本機は高いでしょう。
本機は第2世代ですが、この世代は起点としたい明るさをユーザーが自由に決定できるようになり、利便性が増しました。
第2に、「目の優しさ」の部分では、この環境光センサーで、を利用して、室内光の照度と、明かりの色温度のに応じて輝度が調整されます。フリッカー対策もあります。
結論的にいえば、環境光センサーが本機のポイントです。それを活かして、機能を強化している部分が良い部分です。
ちなみに、テレビにも似たような機能があります。照明の色も見れる機種が出てきました、方向性は同じです。
一方、「ゲーム」は、各種モードなどが充実しますが、黒挿入などの残像感軽減に関する補正はないです。
接続端子は、HDMI2.0×2 DP1.2 USB-Cです。
HDMI2.0は、通常240Hzまでいけるのですが、本機はDSC技術かなにかの関係で、165Hzにボトルネックがあるようです。
それ以外の端子なら、本機の最大リフレッシュレート対応です。
スタンドは、チルト角度(上 20° 下5° )のみの調整です。
VESA対応はあるので、不満に感じたらアームを換装したら良いかと思います。
スピーカーは、本機は2.5Wのステレオスピーカーです。
他社も同じですが、出力が弱いので、基本的にはヘッドホンほか、【PCスピーカーの比較記事】で紹介したような製品を利用する方が良いでしょう。
保証は、パネルは1年です。本体は3年です。
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以上、BenQのMOBIUZ EX251 などの紹介でした。
「ライトなゲーミング用」としては、よくまとまった製品です。
リフレッシュレートほか、Fast-IPSクラスのパネルで応答速度は問題なく、IPS独特の広視野角もたのしめます。
その上で、環境光センサーを利用する方向性は、本機の独自性で、映像美の方向性でも、目の優しさの方向性でも良い効果をもたらすでしょう。
また、HDRに対応しないような「ごく普通」のゲームや映画は、独自のHDRi対応の部分で、このグレードの、フルHDのIPS機としては、割と良く「見せて」くれそうです。
仕事用としても、IPSパネル・環境光センサーと「目に優しい」要素は兼ね備えます。
唯一、スタンドの稼働性は課題ですが、ゲーミング用なら(まあ)良いかもしれません。問題に感じたら、アームをあとでつけ替えるなどしても良いでしょう。
1-4・イイヤマのモニターの比較
続いて、日本のイイヤマの4Kモニターからです。
現在はマウスコンピュータのブランドの1つですが、古くからあるディスプレイメーカーです。
【2023年発売】
【23.8インチ:黒】GB2470HSU-5A
13・IIYAMA G-Master GB2470HSU-B5A
¥21,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
13・IIYAMA G-Master GB2470HSU-B5
¥27,400 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
【23.8インチ:白】
14・IIYAMA G-Master GB2470HSU-W5
¥31,000 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165Hz
コントラスト比: 1100:1
【27インチ:黒】GB2770HSU-5A
15・IIYAMA G-Master GB2770HSU-B5A
¥21,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大165Hz
コントラスト比: 1000:1
【2024年発売】
【27インチ:黒】(200Hz)
16・IIYAMA G-Master GB2770HSU-B6
¥25,234 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大185Hz
コントラスト比: 1000:1
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:250cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:0.8ms(MART)
HDR:
USB給電:
接続端子: DP1.4 ×1 HDMI 1.2 ×1
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 3年間
G-Master GB2470HSU-B5などは、イイヤマのフルHDのゲーミングモニターです。
パネルサイズは、23.8インチと27インチの展開です。
23.8インチは流通ルートで複数の製品がありますが、色以外はどれも同じ性能です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
27インチはリフレッシュレートが185Hz対応の製品が出ましたが、その部分以外はスペックは同じです。
液晶パネルは、Fast-IPSです。
BOE(ADS)と中国のPANDAに、このタイプのパネル生産が確認できます。
応答速度は、GtoGの方法がなくMART値で0.8msという表記です。
先述のように、測定基準が甘いので参考にできません。
おそらく、ネイティブ7.5msのパネルで、GtoGで最大2msあたりのスペックです。つ
まり、普通のFast-IPSよりすこしですが遅い仕様でしょう。
色空間は、sRGBを含めて非開示です。
輝度は、250cd/uです。
最近のゲーミング用だと物足りない数字です。
HDRは、注意点です。
イイヤマ以外のゲーミング用モニターは、HDRは基本装備の場合が普通になりました。
現状の映像・ゲームコンテンツの対応状況を見ても要らない機能性ではないでしょう。
チラツキ対策は、 AMD FreeSync Premiumに対応します。
画質面での補整機能は、イマイチです。
他社が採用するような、黒挿入技術やスルーモードのような、特別な遅延対策・残像対策がないからです。
テレビ的な機能としては、コントラスト強調(ACR)、ゲームでは、マニュアルの暗部補正技術(BlackTuner)がありますが、ゲームに特化した機能は少ないです。
「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMIとDisplayPortが付属します。
HDMIは120Hzまでなので、基本Display Portを利用します。
ディスプレイスタンドは、多機能スタンドを装備します。
高さ15cm、上チルト角度23度など、調整幅も良好です。
スタンド品質に昔から気を使うメーカーですが、ゲーム用の本機も稼働性が良いほうです。
モニターと目線の高さ・角度を合わせることが、長時間プレイ時の疲れ目の低減には重要です。このモニターは、その点では優れます。
保証は、3年間です。
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以上、イイヤマのG-Master GB2470HSU-B5などの紹介でした。
Fast-IPSながら、それにふさわしいスペックなのかどうかが、色域や応答速度についての情報量が少なすぎて分からないモニターです。
スタンドの性能は良く、その部分は評価できますが、HDRに対応しない部分は、特に「今どき」ではないでしょう。
1-5・HPのモニターの比較
つづいて、米国のHP(ヒューレットパッカード)のゲーミングモニターです。
【2020年発売】
【23.8インチ】
17・HP OMEN by HP 24
¥18,000 HP直販 (5/5執筆時)
18・HP OMEN by HP 24 価格コム限定モデル
¥19,000 HP直販 (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大165Hz
解像度:フルHD(1920×1080)
輝度:350cd/m2
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:
接続端子: HDMI2.0×2 DP1.4
USB給電:
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間:3年間
OMEN 24 165Hz FHD ゲーミングディスプレイは、米国のHPが販売するフルHDのゲーミングモニターです。
価格コム限定モデルがありますが、性能は同じです。ただ、価格が都度変わるので、チェックをしてください。
画面サイズは、23.8インチですので、小型機になります。
リフレッシュレートは、165Hzまでです。
モニター解像度は、フルHDで1920×1080です。
液晶パネルは、IPSとの表記です。
応答速度は、ただ、オーバードライブ時に1msです。
色空間も、sRGB 99%、DCI-P3が90%はあるので(いわゆる)Fast-IPSの類でしょう。
おそらくLG製で、ネイティブでも5msの応答速度を出せるものかと思います。
チラツキ対策は、AMD系のFreeSync Premiumに対応します。
画質面での補整機能は、ただ、基本的に「PC側任せ」です。
ゲーム用特有の機能もなく、その分「安い」という意味では入門機らしいです。
接続端子は、HDMI2.0が2系統と、DisplayPort 1.4が1つです。
165Hzのリフレッシュレートは、フルHDならばどちらの端子でも対応できます。
ディスプレイスタンドは、チルト角度(上23° 下6°)ほか、高さ(10cm)と90度縦回転が可能です。
左右のスイーベルができない部分はありますが、及第点でしょう。
保証期間は、しっかり3年です。
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以上、HPのHP X24ihの紹介でした。
パネル部分はLGの(Fast)IPSと考えて良いでしょう。
画質向上機能の部分は「淡泊」ですが、その分安いです。ノンブランド系と違い、保証期間も長めで、出荷前のキャリブレーションの記載もあるので、凝った機能が不要ならば、割と「お買得」と言えます。
個人的にはもっと凝った製品を選ぶでしょうが、安めで探している仲の良い友人には、これをおすすめするだろうという感じの製品です。
次回につづく!
入門ゲーミングモニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、入門グレードのゲーミングモニターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・格安ゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:ASUS〈台湾〉
2-2:アイオーデータ〈日本〉
2-3:AOC〈台湾〉
2-4:TVS レグザ〈日本〉
3・格安ゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:ACER〈台湾〉
3-2:JAPANNEXT〈日本〉
3-3:その他の製品〈各社〉
4・ゲーミングモニターの比較
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、ASUSなどの入門グレードの機種を引き続きみていきます。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる結論編(こちら)で、今回紹介した製品を含めて、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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