【今回レビューする内容】2023年 カメラ・ビデオ向け高性能三脚の性能とおすすめ・選び方:一眼レフ ミラーレス向け三脚 ビデオカメラ向け三脚 性能の違いや人気ランキング
【比較する製品型番】Fotopro DIGI-204 SLIK GX 6400 ベルボン EX-640 II Sherpa 535 III N Sherpa 635 III ウルトラロック UT-63 II Peak Design TT-CB-5-150-CF-1 TT-CB-5-150-AL-1 マンフロット MVK500AM MKBFRTA4BK-BH MKBFRLA4BK-BH MKBFRC4-BH SIRUI T-1204SK T-024SK+B-00K 645LED EX-640N GX-S 6400 GX 7500 NATIONAL GEOGRAPHIC NGPH001 NGPH004 SLIK ライトカーボン E83 108314 E84 E83 E54 E53 Amazonベーシック トラベル三脚 MVKBFRTC-LIVE MKBFRTC4-BH VANGUARD VEO 2S 265CB 264CB EX-547 VIDEO II EX-647 EX-447 ALTA PRO 2V 263CVP ASHANKS 三脚 DS-X53 Amazonベーシック WF-550 WT3540 SLIK シネママスター274 ほか
今回のお題
一眼レフやビデオカメラ用におすすめの三脚はどの製品?
ども、Atlasです。
今日は、2023年7月現在、最新モデルとなる三脚を比較します。
ビデオ向けとカメラ向け、あるいは、格安機と高級機に分けながら、各社の製品を解説していきます。
1・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ビデオ向けの三脚
素材:アルミほか
1-3:ビデオ向けの高級三脚
素材:カーボン
1-4:カメラ向けの三脚
素材:アルミほか
2・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (2)
2-1:カメラ向けの高級三脚
素材:カーボン
3・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、「選び方の基本」を示したあと、用途と価格に分けつつ、上表のような順番で解説していきます。
1・ベルボン〈日本〉
2・シルイ〈日本〉
3・SLIK〈日本〉
4・ヴァンガード〈中国〉
5・マンフロット〈イタリア〉
6・Peak Design〈米国〉
7・Amazonベーシック〈米国〉
メーカーは(数が多すぎて)とても全メーカーは追えません。
ただ、上表のメーカーを中心にしながら、できるだけバランス良く紹介するつもりです。
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軽量性 ★★★★★
上下稼働 ★★★★★
雲台性能 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、各製品を一機ずつ比較していきます。
そして、記事の最後では「結論」として、上表のような観点から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していこうと思います。
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1・ミラーレス一眼の比較
2・一眼レフカメラの比較
3・デジカメ全般の選び方
4・フルHDビデオカメラの比較
5・4K対応ビデオカメラの比較
6・カメラ用SDカードの比較
7・カメラ用三脚の比較
1-1・三脚の選び方の基本
1・パンハンドルの有無
2・三脚の軽量性
3・三脚の高さと収納性
4・雲台の性能
はじめに、三脚の「選び方の基本」の説明からです。
主に、初めて買われる方向けの解説です。
三脚は「使い勝手」の部分で、個々人の評価が変わりやすのですが、誤解を恐れずに言えば、上表の3つのポイントをおさえておけば、ほぼ問題ない性能のものが手に入ります。
順番にみておきます。
1・パンハンドルの有無
第1に、パンハンドルの有無です。
一眼レフなどで写真をを撮影する分には不要です。
ただ、ビデオカメラ用の場合、パンハンドル(左右方向の首振り用のハンドル)がないと快適に撮影できないです。
また、一眼レフでも、流して動画を撮影するような使い方をする方は、この部分を重視してください。
なお、ビデオ撮影の場合、操作の上で、オイルフリュードが採用されるかどうかも重要です。
対応機は、オイルの粘りを利用して移動できるため、「非常になめらかに雲台を動かせるメリット」があります。
左右に追従撮影することの多いビデオカメラのほか、一眼レフで動く被写体を狙う場合にも有効です。
今回は、これらの有無についても重視して紹介します。
2・三脚の軽量性
第2に、本体の重さです。
三脚の重さの大部分を占めるのは、脚です。
そのため脚の素材により、重さと剛性が変わってきます。アルミは、一般的な剛性はあるものの、主に「トラベル三脚」としては重いのが難点です。
無理に軽量化しようとするとパイプの径が細くなり、剛性が犠牲になっていまます。
そうしたアルミの弱点を克服するため、多重に編み込んだカーボン繊維を利用する製品や、圧力成形したカーボンパイプを利用する製品もあります。
価格は総じて高くなりますが、なかには1万円前後のカーボン製の超軽量三脚もあるため、今回は詳しく紹介します。
3・三脚の高さと収納性
第3に、三脚の高さと収納性です。
一般的な三脚は、使用時の最大全長は135cm-150cmが平均です。
基本的にはこの程度の製品を買えば、カメラ・ビデオ用に無理なく使えるでしょう。
ただし、運動会などの場所取りを要する場合は、より背の高いモデルを選んでも構いません。加えて、(ミラーレスなど)カメラ自体の背が低い場合は、もう少し高めでも良いでしょう。
一方、背の高すぎる三脚は持ちはこびもたいへんになります。
脚を4段・5段にして収納力を高める製品もありますが、これは、安定性と剛性と両立できないので、必要以上に長い三脚を買わないのがポイントです。
そのため、今回の記事では、三脚の高さのほか、収納の長さについても、比較しています。
4・雲台の性能
1・3WAY式雲台
2・自由雲台(本格派)
3・自由雲台(旅行用)
第4に、雲台の性能です。
主に、デジカメ用の三脚を選ぶ場合に重要になります。
いくつかの種類がありますが、種類によって、収納・軽量性に違いがあるほか、操作性も変わってきます。
簡単に紹介しておきます。
「3WAY雲台」は、2つのレバー操作で、5軸どの方向にも動かせる方式です。
本格的な方式で、高級な製品だと固定力も高いです。また、2つのレバーで水平をとりやすいため、(構図を変えつつ撮るような)風景写真や野鳥撮影には向きます。
ただ、操作性のよいぶん、ややかさばり、重さもあるので、脚の部分は、カーボンなど、軽量素材を使った三脚を選ぶのが良いでしょう。
「自由雲台(本格派)」は、ポール雲台(pole)雲台とも呼ばれますが、レバーがなく、ネジで固定するタイプの雲台です。
センターボールのある形状から、ボール雲台(Ball)とも言われます。
かなり種類があります。しかし、性能の良いものは、写真のように、水平方向に操作できるパンストッパー(パンロック)や垂直方向のティルトストッパー(ティルトロック)が付属するほか、動きのなめらかさ(フリクション)を調整できるトルク調整ネジが付属します。
格安製品でも割と固定力が高いので、完全に固定した状態を維持して撮影するシーンが多い方(花木などの静止物撮影など)は有利です。
耐荷重も割とあります。
「自由雲台(旅行用)」は、自由雲台の一種ですが、1つのネジかレバーで固定する形式です。
軽量にできるため、主に「旅行用」で、基本的に気軽なスナップなどに向くものです。
ただ、微調整は効かないタイプです。
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というわけで、雲台についての紹介でした。
なお、雲台部分は、セットで購入する場合、本体価格に比例する場合が多いです。さらに言えば、雲台は、高級機ならば、アルカスイス社の規格に準拠し、気に入らなければ交換もできます。
結論的にいえば、やはり三脚選びにおいて、最も重視するポイントは「脚の品質と本体の重さ」だとAtlasは思います。
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以上、三脚を選ぶ際のポイントの紹介でした。
このほか、例えば、脚の長さの収縮(エレベーター)もポイントとなりますが、ややこしくなりますので、製品を紹介しながら、説明していきます。
1・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ビデオ向けの三脚
素材:アルミほか
1-3:ビデオ向けの高級三脚
素材:カーボンほか
1-4:カメラ向けの三脚
素材:アルミほか
2・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (2)
2-1:カメラ向けの高級三脚
素材:カーボンほか
3・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
冒頭書いたような順番で、「ビデオ用」→「カメラ用」の順で見ていきます。
1-2・ビデオカメラ向けの三脚〈標準〉
はじめに、ビデオカメラ向けの三脚を紹介します。
一眼レフ・ミラーレスと兼用で利用できますが、設計的にはビデオカメラ重視という製品です。
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なお、以下の記事では、Atlasがおすすめできるポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2014年発売】
1・Fotopro 三脚 DIGI-204
¥2,400 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
全長:120cm-39cm
収納時全長:38cm(4段)
パイプ直径: 20mm
開脚角度 :
本体素材:アルミ
本体重量:570g
最大積載重量:1.5kg
雲台:ビデオ専用
はじめに紹介するのは、浅沼商会のFotopro です。
DIGI-204は、多色展開ですが、ガンメタリック色は、「アマゾン限定」商品として格安で売られている人気製品です。
パンハンドルも付属するため、ビデオカメラでも利用可能です。
上下・左右・縦横に雲台を動かせる3WAY方式ですが、先述のように、基本、ビデオカメラ用です。
本体重量は、570gと三脚としてはかなりの軽量です。
パイプは4段で、持ちはこび時は、38センチまで畳めるので、持ちはこびについては、「最強クラス」の製品です
材質は、アルミです。
着脱が容易なクイックシューも付属と、価格からすると充実した性能です。
今回紹介する他機種と同じく水準器も装備されます。
最大搭載重量は、1.5kgと十分です。
使用時の全長は、120cmとさほど背が高くないため、運動会など「撮影競争者」がひどい状況では無力でしょう。
ただし、基本、軽量三脚であり、脚の安定性はイマイチです。
ある程度重さがない機種は「ぐらつき」安いので、ハードに使い回すのには向きません。また上下の高さの調節は、ネジ式なので、高さの微調整は多少しにくいでしょう。
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以上、浅沼商会のFotopro の紹介でした。
低予算で探している場合は、「財布に優しい」モデルとして、存在価値がある製品です。
ただ、重さがない製品ですから、基本的には、レンズを合わせて600g以下のクラスの軽量ミラーレスか、コンデジ、スポーツカメラ向きの三脚と言えそうです。
【2015年発売】
【通常タイプ】
2・SLIK GX 6400
¥4,850 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【スマホ用ホルダー付】GXS6400V
2・SLIK GX-S 6400
¥7,280 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:154cm-45.5cm
収納時全長:47cm(4段)
パイプ直径: 21mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:1.24kg
最大積載重量:1.5lg
雲台:ビデオ向き
SLIK は、日本の中堅三脚メーカーです。
同社はカーボン製の高級品まで多くのラインナップがあります。しかし、こちらは、同社の「入門用」といえる格安の三脚です。
こちらもパンハンドルを装備し、上下・左右・縦横に雲台を動かせる3WAY方式ですので、ビデオカメラでも利用できます。
なお、 GX-S 6400は、本機の改良型です。
スマホホルダがクイックシューの部分に組み込まれていた特別版です。そのまま、カメラも装着可能です。
また、こちらは、上下昇降にギア式エレベーターがあるため、カメラ利用時の上下の微調整が可能です。
使用時の全長も、最大154cmと「そこそこ高い」です。
運動会などでも利用できると思います。収納時の全長は47cmと長くなりますが、三脚としては普通なので、持ちはこびには支障がないと思います。
本体重量は、1240gと、先ほどの機種よりは重めです。
しかし、その分、しっかりとしたパイプなので、入門用の一眼レフや、ビデオカメラでもある程度快適に利用できると思います。
一方、水準器は装備されますが、三脚とカメラを簡単に外せるクイックシューは未装備なので、三脚の移動が生じるような場合は、やや不便でしょう。
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以上、SLIK のGX 6400の紹介でした。
剛性の点で、普通サイズの一眼レフ・ビデオカメラを利用する場合の「最低限」の入門クラスといえる製品です。
カメラに予算をつぎ込んでしまって、三脚にかける予算がない場合など、この機種はおすすめです。
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【2021年発売】
【通常タイプ】
3・SLIK GX 7500
¥5,478 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【スマホ用ホルダー付】
3・SLIK GX-M 8500 217313
¥8,500 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:172cm-48.0cm
収納時全長:48cm(5段)
パイプ直径: 24mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:1.32kg
最大積載重量:1.5lg
雲台:ビデオ向き
一方、このシリーズの「Mサイズ」となるのがこちらです。
耐荷重や雲台ほかの仕様はは同じですが、パイプは太めの5段になります。
154cmだと少し低いと思われる場合は候補になります。
重さもさほど変わらないため、ニーズに合いそうならばこちらでも良いかと思います。
ただし、エレベーター(一脚の部分)の最低長は148cm(先ほどの製品は128cm)なので、低く撮る場合は、足場は広めに必要になりやすいと言えます。これは、他機の「Mサイズ」の場合も同じです。
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【2012年発売】
4・Amazonベーシック 軽量三脚 WT3540
¥2,880 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
全長:152cm-51cm
収納時全長:約45cm(3段)
パイプ直径: 25mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:1.32kg
最大積載重量:3kg
雲台:ビデオ向き
このほか、のGX 6400と同じほどの価格、身長の製品がAmazonベーシックからも出ています。
スペックは、重さを含めてほぼ同じですが、こちらはクイックリリース対応です。
格安機によくあるように、(脱落防止ピンを外して)アルカスイス互換にできるタイプとなります。
写真のような「3段」ですが、エレベーター部分(1脚)の部分がすこし長い仕様であるためなので、収納性もさほどは悪くないです。
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結論的にいえば、ノンブランド品で、外観を含めて実用性重視にはなるのですが、この値段の製品としては、SLIK と比べてもスペックは悪くないといえます。
【2020年発売】
5・ベルボン ファミリー三脚 4段 EX-640 II
¥8,482 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:170cm-50.6cm
収納時全長:53.5cm(4段)
パイプ直径: 26mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:1690g
最大積載重量:3kg
雲台:ビデオ向き
EX-640 IIは、日本の三脚メーカーのベルボンが販売する人気製品です。
「ファミリー三脚シリーズ」として、カメラ入門者に向けて売られています。
使用時の全長は、170cmとかなり高いです。
背が高いので、「撮影競争者」がいるだろう運動会その他の混雑した状況でも、ある程度優先的に撮影できると思います。
反面、収納時は53.5cmと多少大きめなので、自動車などで持ち運ぶ場合のが正解でしょう。
本体重量も、1670gとさほど軽量ではありません。
ただし、専用ケースが付属して、持ちはこびはしやすいです。
最大搭載重量は、3000gまで、パイプの直径も26mmと太いので、重めの一眼レフを含めて、しっかり確実に固定できます。
ブレは最低限に収まると思います。
雲台は、3WAY式です。
パンハンドル・ギア式エレベーター・水準器といった装備は網羅します。
また、三脚の移動に便利なクイックシューも装備されます。
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以上、ベルボンのEX-640 IIの紹介でした。
多少重めです。
しかし、背の高さ、剛性、固定時の安定性を考えれば、一眼レフにせよ、ビデオカメラにせよ、その性能を確実に引き出すには、このクラスは最低限欲しいところです。
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【2020年発売】
【3段 全長168-57cm 1.7kg】
6・ベルボン ファミリー三脚 EX-630 II
¥8,481 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【3段 全長157-53.5cm 1.46kg】
7・ベルボン ファミリー三脚 EX-530 II
¥7,730 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【4段 全長158-46.7cm 1.45kg】
8・ベルボン ファミリー三脚 EX-540 II
¥7,560 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
なお、ベルボンの「ファミリー三脚シリーズ」には、高さが異なる兄弟機があと3機あります。
EX-630 IIは、上で紹介したEX-640 IIとほぼ同じですが、4段でなく、3段です。
3段は、最低高(ローポジション撮影)に少し有利な反面、縮長(収納時の長さ)が少し不利です。
それ以外の2種は、やや全高が低めとなるので、やはり、4機から選ぶならば、EX-640 IIがバランスがとれていると感じます。
【2020年発売】
【全長160mm】
9・ベルボン EX-547 VIDEO II
¥13,320 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【全長173mm】
10・ベルボン EX-647 VIDEO II
¥14,650 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【全長155mm】
11・ベルボン EX-447 VIDEO II
¥10,620 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:160cm-48cm
収納時全長:51.7cm(4段)
パイプ直径: 23mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:1,6kg
最大積載重量:4kg (推奨2kg)
雲台:ビデオ向き(フリュード有)
ベルボンのEX-547 VIDEO II は、ビデオカメラ向きの三脚として売られている製品です。
なお、本機については、全長の違いで、他に2種類あります。ただ、重さと全長のバランスを考えると、一番使いやすいのは、EX-547だと思います。
使用時の全長は、160cmと多少背が高いです。
本体重量は、1600gと剛性・安定性もあるハイグレード製品ですね。
パンハンドル・水準器・ギア式エレベーター・クイックシューといった基本装備は全て網羅されます。
その上では、雲台の部分にオイルフリュードが採用されるのは注目に値します。
一般的なモデルは、パンハンドルを利用し、雲台に乗せたカメラを動かす際、基本、その強さはネジの強弱で制御します。
しかし、オイルフリュードが採用される機種は、オイルの粘りを利用して移動できます。
その点で、「非常になめらかに雲台を動かせるメリット」があります。
これは、左右に追従撮影することの多いビデオカメラのほか、一眼レフで動く被写体を狙う場合にも有効です。
雲台は、3WAY式です。
細かい部分では、パン(左右の移動)とティルト(上下の移動)が片手で制御できる同軸機構や、ビデオカメラのネジのぐらつきを防ぐビデオボスなど、ビデオカメラ向きの「安定性向上」の仕組みも見られます。
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以上、ベルボンのEX-547 VIDEOの紹介でした。
剛性・安定性・使い勝手の面で、ハイグレードな仕様だと思います。
とくに、この値段でオイルフリュードが採用されるこの機種はかなりの魅力だと思います。
【2021年発売】(執筆時在庫なし)
【全長160mm】
12・Amazonベーシック WF-550
¥(21,621) Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:165cm
収納時全長:約80cm(3段)
パイプ直径: 23mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:3,4kg
最大積載重量: (推奨6kg)
雲台:ビデオ向き
プロフェッショナルアルミビデオ三脚 は、ビデオカメラ向きの三脚として、アマゾンのPBブランドとなるAmazonベーシックがうっているものです。
使用時の全長は、165cmです。
背は高めです。
本体重量は、一方、アルミ製としても重いといえる3.4kgです。
中国からの輸入三脚(ASHANKS)などに最近みられますが、脚の部分に複数のパイプを付けて剛性を出す工夫があるからです。
足元は3脚なので「3脚」ではありますが、安定性が増す一方、重さの部分ではイマイチです。
このクラスでは大きめのパンハンドルが付いています。水平器も付属です。
雲台は、ハンドルと一体です(取り外し可能)。
なお、ボール式(ハーフボール)で水平が取りやすいですが、オイルフリュード(油圧流体雲台)との記載はないです。
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以上、Amazonベーシック WF-550 の紹介でした。
剛性はかなりのレベルで担保されるので、そこがキモといえる製品です。
ただ、持ちはこびが重さとサイズの面でややシンドイのと、仕組み的にやや操作が重めな部分で(名前通り)三脚に慣れたプロフェッショナル向きではあるでしょう。
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【2017年発売】
13・ASHANKS 160cm ビデオ三脚 DS-X53
¥(16,999) Amazon.co.jp (7/15執筆時)
13・NEEWER 189cm ビデオ三脚 GM88
¥20,949 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:160cm-74cm
収納時全長:約83cm(3段)
パイプ直径: 14-18mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:4,2kg
最大積載重量: (推奨5kg)
雲台:ビデオ向き(フリュード有)
※DS-X53のスペック
なお、最近1-3万円のミドルグレードのビデオ三脚は、老舗の大手はあまりださず、海外勢(中国勢)が強い印象です。
本機もそうですが、Amazonベーシックの製品の様に、細径のパイプを複合させることで耐荷重を出す方向性です。似たような製品も多く検索できるでしょう。
一方、重さは製品によって確認したほうが良い部分がありますが、ハーフボール式で、オイルフリュードで、3段階調整可能なミドルスプレッダも付き、構造的に安定もします。値段も値頃感がある製品が多いので、選択肢としては悪くないです。
【2013年発売】
14・マンフロット ビデオキットMVK500AM
¥38,040 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:154cm-72cm
収納時全長:72cm(3段)
パイプ直径: 21.7mm
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:3.56kg
最大積載重量:5kg
雲台:ビデオ向き(フリュード有)
マンフロットは、イタリアの三脚メーカーです。
日本では「高級三脚メーカー」として昔から有名です。
こちらは、マンフロットの三脚でも最も売れている人気機種です。雲台と三脚の部分のパーツのセット製品です。
同社の製品は、性能はもちろん「デザイン的な美しさ」で人気があります。
三脚の部分も、雲台の部分も整理され、洗練されています。
使用時の全長は144cmで標準的なサイズです。
ただし、収納時の全長は、雲台部分を含めた72cmですから、さほど小さくは畳めない製品です。
また、高級ですが、素材は、カーボンではなくてアルミニウム製です。
雲台はハンドルと一体型です。
こちらは、パン・ティルト同時に操作できる可変フルードドラッグシステムを採用します。
持ち手の操作性は、「価格以上」だと思います。もちろん、オイルフリュードであり、追従性も抜群です。
最大搭載重量も、5kgまでの頑強さです。
本体重量は、その分重量感があり、4100gです。
また、収納時の全長も74cmと持ちはこびには適さないので、自動車などで持ち運ぶことを全体にしたプロ用の三脚と言えます。
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以上、マンフロットのMVK500AMの紹介でした。
個人用のビデオ用三脚として、5万円以内の予算で考えれば最高峰モデルの1つです。個人的に、以前、仕事で一度使ったことがありますが、操作性は抜群でした。
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【2013年発売】
【調整幅:480〜1530mm】
15・NATIONAL GEOGRAPHIC NGPH001
¥5,480 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【調整幅:650〜1720mm】
15・NATIONAL GEOGRAPHIC NGPH004
¥5,837 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:153cm-48cm
収納時全長:52cm(4段)
パイプ直径:
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:3kg
最大積載重量:3kg
雲台:ビデオ向き
なお、ビデオ特化型とは必ずしも言えませんが、「ナショナルジオグラフィック」コラボ(ライセンス)でだしている、以上の格安機は、実際はマンフロットが作り、販売しています。
ただし、レバーロック式固定の格安機で、フリュードではないです。
重さ面でもメリットはないので、三脚をはじめて買う入門者向けに、誰もが知る「ナショジオ」で「アピール」している製品と言えます。
1-3・ビデオカメラ向けの三脚〈高級〉
続いてもビデオカメラ向けの三脚ですが、パイプ部分にカーボンを利用した、軽量高級機を見ていきます。
【2018年発売】
16・マンフロットBefree live MVKBFRTC-LIVE
¥45,280 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:150cm-41cm
収納時全長:41cm(4段)
パイプ直径: 21.7mm
開脚角度 :3段階
本体素材:カーボンファイバー
本体重量:1.38kg
最大積載重量:4kg
雲台:ビデオ向き(フリュード有)
MVKBFRTC-LIVE は、イタリアのマンフロットのビデオ向き上級機です。
本体重量は、この機種の最大の美点です。
軽量で頑丈なカーボンファイバーを利用するため、1.38kgと相当軽量です。
徒歩などで持ち運ぶ際に相当の利点があります。
使用時の全長は、それでいて150cmですから、使い勝手も損なわれていません。
収納についても、befree liveシリーズは、(脚の反転収納できる)トラベル三脚の部類であるため、かなりコンパクトに収納できます。
一方、本機は、ステーストッパーがない形状なので開脚角度は自由に設定できません(3段階調節)。
雲台は、この機種も同社のフルードのビデオ専用雲台を装備します。
最大搭載重量は、一方、剛性の問題から4kgまでですが、家庭用のビデオカメラなら、全く問題ないでしょう。
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以上、マンフロットのMVKBFRTC-LIVEの紹介でした。
ビデオ用に「とにかく良い雲台!」を探している場合は、軽量性を追求したこの雲台は最高でしょう。
マンフロットのアルミ製の雲台と価格もさほど変わらないので、現状ではこの機種がおすすめです。
【2019年発売】
17・VANGUARD VEO 2 PRO 263CV
¥15,800 楽天市場 (7/15執筆時)
調整幅:150cm-17.0cm
収納時全長:59cm
パイプ直径:25mm(3段)
開脚角度 :
本体素材:カーボンファイバー
本体重量:1.8kg
最大積載重量:5kg
雲台:ビデオ向き
VEO 2 PRO 263CVは、中国のVANGUARDが販売する製品です。
日本支社を持ち、最近はデンキヤにも多く卸している点で安心のメーカーです。
本体重量は、1.8kgです。
カーボンパイプではなく、ファイバーですが、それなりに軽量です。
収納時の全長(縮長)はスペックが出ていませんが、59cmです
使用時の全長は、150cmです。
やや低めではありますが、3段で、最低高が17cmと、ローアングルにはしやすいです。
開脚角度は、20度・45度・80度の3段です。
雲台は、同社のビデオ雲台(VEO 2 PH-15)です。
最大搭載重量は、5kgまでです。
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以上、バンガードのVEO 2 PRO 263CVの紹介でした。
3段でローアングル対応のカーボンというニッチな製品です。安いですが、3段で収納性もあまり良くないため、やはり、目的に合致しないと便利には使えないでしょう。
【2021年発売】
18・SIRUI ST-124+VA-5 SET
¥39,710 楽天市場 (7/15執筆時)
調整幅:166cm-45.8cm
収納時全長:56.3mm
パイプ直径:26.5mm(4段)
開脚角度 :
18・SIRUI ST-125+VA-5 SET
¥38,350 楽天市場 (7/15執筆時)
調整幅:158cm-37.5cm
収納時全長:49.8mm
パイプ直径:25mm(5段)
開脚角度 :
本体素材:カーボン
本体重量:1.8kg
最大積載重量:12kg
雲台:ビデオ向き(フリュード有)
ST-124+VA-5 SET は、日本のSIRUIが販売するビデオ向きの三脚セットです。
5段モデルとなるST-125+VA-5 SETもありますが、同時に紹介します。
本体重量は、雲台込みで1.8kgです。
素材は、カーボンパイプです。
雲台は、フルードのビデオ専用雲台を装備します。
本機は、三脚部分はカメラ用と共有の製品で、別売もされるビデオ雲台 VA-5がセットされます。
この部分の重さは600gで、積載量は3kgとなります。
素材は一般的なアルミです。ハンドルは見た感じ太めで握りやすそうです。
使用時の全長は、4段だと166cmです。
5段も158cmなので、両方とも背は高めです。
ビデオの場合はこれくらいあっても良いかと思います。
最大搭載重量は、12kgまでです。
ただし、先述のように雲台部分の積載量はより低いです。
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以上、シルイのST-124+VA-5 SET の紹介でした。
カーボン三脚は値段なりに軽量で、文句の付けようはなさそうです。
海外勢がわりと強いので、多少価格競争力の面で弱い気もしますが、作りがしっかりした、日本のプロ向けブランドの信頼性を含めれば、この値段は妥当なのかもしれません。
【2023年発売】
19・SLIK シネママスター274
¥45,280 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:151cm-32.5cm
収納時全長:61cm(4段)
パイプ直径: 26.8mm
開脚角度 :3段階
本体素材:AMT合金パイプ
本体重量:1.98kg
最大積載重量:3kg
雲台:ビデオ向き(フリュード有)
シネママスター274 は、日本のSLIKの販売するビデオ向き上級機です。
本体重量は、1.98kgです。
本機は、カーボン系ではないですが、アルミ・チタン・マグネシウムで、軽量性と剛性を増したAMT合金です。
ただ、同価格帯のビデオ用と比べると、そこまで軽量性を重視した感じではなく、パイプ径からくる(見た目を含めた)安定感重視かなと感じます。
使用時の全長は、150cmです。
から、使い勝手も損なわれていません。
収納時は、4段で61cmです。
雲台は、オイルフルードのビデオ専用雲台を装備します。
スプリングバランス(グラスファイバー入り樹脂製)装備ですので、固定力もあるでしょう。
最大搭載重量は、3kgまでです。
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以上、SLIKのシネママスター274 の紹介でした。
AMT合金は、費用対効果が良いですが、カーボン系よりやはり重さはでる印象です。そこだけで決まるわけではないですが、やはり比べると目立つ違いではあるでしょう。
1-4・一眼・ミラーレス用の三脚〈標準〉
続いて、ここからは、カメラ専用タイプを紹介します。
価格順に紹介しますが、「3WAY雲台」を装備し、固定撮影に向く本格派の雲台と、旅行に向く軽量な雲台は、分かるようにしています。
【Amazon限定】AMZW312HBK2
20・HAKUBA W-312 W-312
¥2,790 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:128.5cm-40.5cm
収納時全長:44cm
パイプ直径: 不明(4段)
開脚角度 :調整可
本体素材:アルミ
本体重量:1,1kg
最大積載重量:1kg
雲台:3WAY(流し撮り可)
HAKUBAのW-312BKは、同社がAmazon限定で卸している、一眼レフ・ミラーレス一眼向けの製品です。
ヴァレック(Varech)というブランド名を付けています。
使用時の全長は、かなりショートで128.5cmです。
トラベル三脚というか、「コンパクト三脚」の類です。
本体素材は、全体がアルミです。
値段的に仕方ないでしょう。
本体重量は、1.1kgです。
サイズからすれば、これほどでしょう。
収納時の全長は、40.5cmです。
サイズ感からするとさほどコンパクトではないです。
雲台は、格安機ですが、3WAY式です。
パンハンドルとエレベーターが付属します。
ただ、可動部分の評価は総じて低く、この部分に価格が現れています。
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以上、HAKUBAのW-312BKの紹介でした。
格安で割と人気がありますが、高さ面でやや使い勝手に問題があります。
とくに、可動部の構造がイマイチで、個体差もあるため入門用としても微妙でしょう。
【2020年発売】
【3段 使用時全長173cm】
21・ベルボン Sherpa 535III N
¥29,520 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:173cm-28.2cm
収納時全長:63.5cm(3段)
パイプ直径: 26mm
開脚角度 :3段階
本体素材:アルミ・マグネシウム合金
本体重量:2kg
最大積載重量:6.5kg(推奨2.5kg)
雲台:3WAY(流し撮り可)
ベルボンのSherpa 535 III Nは、同社のハイグレード製品です。
一眼レフ・ミラーレス一眼向けの製品です。
使用時の全長は、174cmで、かなり背の高い製品です。
またそれだけではなく、ローポジションも28cmほどまで対応できる、フレキシブルな三脚です。
かわりに、ステーストッパーがないので開脚角度は3段階調整に止まりますが、これは今回紹介する機種は、全て同じです。
本体素材は、雲台に剛性の高いマグネシウム合金が利用されます。
本体重量は、1990gと、その剛性・背の高さに準じて重めです。
これは、マグネシウム合金が全体に採用されているわけでないからです。
収納時の全長も、63cm以上ですので、気軽に持ち運ぶようなモデルではない、本格仕様です。
雲台は、3WAY式です。
単品では、PHD-55Dという型番で販売されます。マグネシウム合金製で、単品で買うと9000円位する雲台なので、セット販売だとお得感は高いです。
パンハンドルとパンストッパーが別に付いた本格仕様です。
また、水準器が2つ付属しており、左右だけでなく、上下の水準も合わせられます。
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以上、ベルボンのSherpa 535III Nの紹介でした。
多少背が高い、一眼レフ用の本格的三脚が欲しい場合は、この機種が選択肢の1つですね。
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【2020年発売】
【3段 全長179-67cm 2.4kg】
22・ベルボン Sherpa 635 III N
¥35,820 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【4段 全長164-56cm 2.3kg】
23・ベルボン Sherpa 645 III N
¥35,820 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【4段 全長159-53cm 1.8kg】
24・ベルボン Sherpa 545 III N
¥29,520 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【3段 全長165-58.5cm 1.5kg】
25・ベルボン Sherpa 435 III N
¥23,220 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【4段 全長154-48cm 1.5kg】
26・ベルボン Sherpa 445 III N
¥23,220 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
本体素材:アルミ
雲台:3WAY(流し撮り可)
なお、このシリーズは、全長の違いで、ほかに5種類の選択肢があります。
とくに、Sherpa 635IIIは、最大179cmと、今回紹介する機種の中では最も背が高いです。
ただし、本機は、アルミパイプなので、大きいほど結構重くなるので、最大でも先ほど紹介したSherpa 535 III N程度に止めたほうが良いかなとは思います。
【2018年発売】(1490g)
27・マンフロット MKBFRTA4BK-BH
27・マンフロット MKBFRTA4RD-BH
27・マンフロット MKBFRTA4BL-BH
¥25,255 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
【2018年発売】(1590g)
27・マンフロット MKBFRLA4BK-BH
¥26,425 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:150cm-40cm
収納時全長:40cm(4段)
パイプ直径: 22.5mm
開脚角度 :3段階
本体素材:アルミ
本体重量:1490g
最大積載重量:8kg
雲台:自由雲台(本格派)
MKBFRTA4は、イタリアのマンフロットが発売する、カメラ用のコンパクト三脚です。
同社のbefreeアドバンスシリーズの製品です。
MKBFRLA4BKはその姉妹機です。
仕様はほぼ同じですが、脚ロックがレバー式となるのが唯一の相違点です。
なお、レバー式のほうが収縮が手軽ですが、やや出っ張るので、持ちはこびにはデメリットです。あとは大きな違いがない製品なので、同時にみていきます。
使用時の全長は、150cmと、平均的な背丈です。
本体重量は、本格的なモデルとしては重量が1490gと軽量です。
収納時の全長も、折りたたむと40cmという携帯性の良さは、この機種が人気である一因です。専用の収納ケースも付属します。
また、ステーストッパーがない形式ですが、ラチェット式で開脚幅が3段階で調整できます。
自由に雲台の幅は決められませんが、傾いた場所などは1脚単独で動かせるこの方式である意味性は少しあるでしょう。
最大積載量も、本格的に利用できる8kgです。
大抵の一眼レフで利用可能でしょう。
雲台は、本製品に標準付属するのは、本格派自由雲台です。
単品で買う場合は、MH494-BHという型番で、1万円強の価格です。
水平・垂直方向に動かせるパンロック・ティルトロックが装備される上、テンションを調整できるフリクションコントロールが付属です。
先述のように、固定力があるので、瞬間的にカメラを動かす必要のない撮影にはとくに向きます。
雲台は今回新設計で、クイックシューも装備です。
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以上、マンフロットのMKBFRTA4の紹介でした。
サイズ的には「トラベル三脚」の部類です。しかし、十分な高さと剛性をもつ堅牢な製品です。
アルミニウム製の本体ですが、マンフロットらしくデザイン性も高く「かっこいい」です。
比較的軽量ですし、一眼レフ・ミラーレス用の携帯性の高い小型モデルとしてオススメできます。
【2019年発売】
28・ベルボン ウルトラロック UT-63 II 437044
¥39,540 楽天市場 (7/15執筆時)
調整幅:148.5cm-26.6cm
収納時全長:28.8cm(6段)
パイプ直径: 30mm
開脚角度 :3段階
本体素材:アルミ
本体重量:1640g
最大積載重量:12kg(推奨3kg)
雲台:自由雲台(本格派)
ウルトラロック UT-63 IIは、ベルボンのカメラ用の高級三脚です。
同社の代表的な、小型トラベル三脚です。
使用時の全長は、148cmです。
平均値と言えます。
もちろん、ローポジションでの設置も可能で、最低高は約27cmです。
収納性も、脚を反転収納できる構造で、28.2cmと相当コンパクトに収納できるモデルです。
こちらも収納ケースが付属します。
本体重量は、1640gです。
カーボンファイバーには及びませんが、アルミパイプ・マグネシウム合金雲台の製品としてはやや軽量でしょう。
最大搭載重量は、推奨積載質量ベースでも、3kgと十分です。
また、この機種はトルク調整つまみがあるため、重量のあるカメラでも、的確に停止状態に導けます。
機能面では、クイックシューのほか、マンフロットの小型モデルにはない2WAY水準器が装備されます。
カメラに水準器が付属していない場合は便利です。
三脚の開脚についても3段階で調整できますし、パンストッパーも付属します。
なお、名前の由来ともなっている「ウルトラロック」とは、三脚を回すだけで、前段について長さ調節ができる仕組みです。素早くセッティングできる点も、この機種の魅力ですね。
雲台は、本格派自由雲台です。
単品で買う場合は、QHD-S6Qという型番で、1.5万円ほどのグレードです。
水平方向に動かせるパンストッパーとテンションを調整できるトルク調整ネジが付属します。
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以上、ウルトラロック UT-63 IIの紹介でした。
そこそこ軽量で収納性も良いため、旅行用として使いやすそうです。
ただ、他機種より明確に優れるのは、やはり、素早い設置が可能なウルトラロックの部分でしょう。
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【2019年発売】
29・ベルボン ウルトラロック UT-53 II 437068
¥32,473 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:149.5cm-27.6cm
収納時全長:28.3cm(6段)
パイプ直径: 27mm
開脚角度 :3段階
本体素材:アルミ
本体重量:1370g
最大積載重量:2.5kg(推奨)
雲台:自由雲台(本格派)
30・ベルボン ウルトラロック UT-43 II 437082
¥23,345 Amazon.co.jp (7/15執筆時)
調整幅:146.0cm-24.7cm
収納時全長:28.3cm(6段)
パイプ直径: 24mm
開脚角度 :3段階
本体素材:アルミ
本体重量:1080g
最大積載重量:2kg(推奨)
雲台:自由雲台(本格派)
なお、ウルトラロックシリーズは、以上のバリエーションもあります。
基本的に、軽量な製品ほど、最大積載重量の部分で弱くなります。一般的には、フルサイズにも余裕がある、 UT-63 IIが売れ筋でしょう。
後編に続く!
カメラ撮影に向いた三脚のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、カメラやビデオカメラ用の三脚の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ続きます。
2・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (2)
2-1:カメラ向けの高級三脚
素材:カーボン
3・カメラ/ビデオ向き三脚の比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、ここまで紹介できなかった、カメラ用の高級カーボン三脚を追加で紹介します。
軽量性 ★★★★★
上下稼働 ★★★★★
雲台性能 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)で、ここまで紹介した全ての三脚から、目的別、製品別に、Atlasのおすすめ機種!をあげていきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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