1回目記事からの続きです→こちら
2-1・DJIのジンバルカメラなどの比較
2回目記事は、DJIのアクションカメラのうち、1回目記事で紹介しきれなかった上位機の紹介からです。
1・アクションカメラの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:GoPro〈米国〉
1-3・DJI 1〈中国〉
2・アクションカメラの比較 (2)
2-1・DJI 2〈中国〉
2-2・ソニー〈日本〉
2-3・Thinkware〈韓国〉
2-4・INSTA360〈中国〉
2-5・FeiyuTech〈中国〉
3・アクションカメラの比較 (3)
3-1・Musonほか〈中国〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた、選び方の基本に沿いながら、各機をみていきます。
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なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。
【2023年発売】
【標準コンボ】CA2039
15・DJI OSMO Action 4 スタンダードコンボ
¥43,000 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【アドベンチャーコンボ】CA2040
16・DJI OSMO Action 4 アドベンチャーコンボ
¥60,500 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
撮像素子:1/1.3型
画素数:1000万画素
【2022年発売】
【標準コンボ】
17・DJI OSMO Action 3 スタンダードコンボ
¥56,740 楽天市場 (6/24執筆時)
【アドベンチャーコンボ】6941565943750
18・DJI OSMO Action 3 アドベンチャーコンボ
¥39,733 楽天市場 (6/24執筆時)
撮像素子:1/1.7型
画素数:1200万画素
F値: F2.8
手ぶれ補正:
録画機能:4K 120フレーム/秒
防水防塵:16M
バッテリー:160分
ライブストリーミング:対応
重さ:145g
OSMO ACTION 4は、DJIのアクションカメラの上位機です。
同じ形状の旧機が残ります。
ただ、上表で示したように、撮像素子のサイズが大きくなりました。
スペック的に調達先が変わった様子もないので、進化だと言えます。あとは、防水耐性がすこし上がった程度ですが、いずれにしても、選ぶならば、新機種です。
2機種ありますが、アドベンチャーコンボは、例によって、オマケが多い構成です。
スタンダードコンボに対して延長ロッドが増えるほか、バッテリーが1つではなく3つ付属になります。あとは、バッテリー用のケースが増えるほか、アダプタマウントが2つになる点が違いです。
Osmo Action 3 1.5m延長ロッド
¥5,940 楽天市場 (6/24執筆時)
Osmo Action 3 多機能バッテリーケース
¥8,910 楽天市場 (6/24執筆時)
Osmo Action 3 エクストリームバッテリー
¥4,400 楽天市場 (6/24執筆時)
1.5mの延長ロッドだけ欲しいならば、アドベンチャーコンボは不要でしょう。
ただ、バッテリーを複数使うような使い方をするならば、意外とケースが高い部分をふまえても、セットはお得です。なお、ケースにはSDカードも収納できます。
仕組みは、本機は、モジュラー式ではなく、普通の本体です。
モジュラー式(写真)だったSMO ACTION 2との大きな相違点です。
この部分の仕様変更もあってか、今回、ハウジングなしで、水深16mの防水と、耐水性がアップしています。
本体重量は、145gです。
Go Proの最新機とほぼ同じです。
確認モニターは、カメラ後部(2.25インチ)・前部(1.4インチ)ともタッチパネルです。
後部モニターは特に大きめの液晶(LCD)です。画面密度も高く、品質は良いです。
この部分は、使い勝手においてGoProとのはっきりした差でしょう。
撮像素子は、新機種は、1/1.3型のCMOSセンサーです。
従来の1/1.7型より、25%広くなりました。目安と言える1型により近くなりました。
画素数は、ただし約1000万画素ですので、写真(静止画)については、Go Proには負けます。
レンズの明るさは、F2.8です。
先述のように、Go Proはレンズスペックを出さないので、比較はできません。
ただ、この数字ならば、合格ラインです。
手ぶれ補正機能は、こちらも、EIS(電子式映像ブレ補正)です。
ここの部分の仕様は、RockSteady 3.0になっています。Action2(HorizonSteady2)との差分は具体的には非開示です。
ただ、引き続き、45℃までの水平維持は可能です。Go Proのように水平ロックは不可ですが、まあ良いでしょう。
4K動画撮影は、対応です。
本機については、画素の関係もあり5K以上は非対応です。
ただ、ACTION 2と同じく、4K/120fpsでの撮影には対応します。
この場合、EISの利用に制限が付くのも同じです。
焦点距離は、アマゾンの情報だと9mm-24mmです。
単焦点ですが、実際のレンズの焦点距離は不明です。
画角としては、こちらも最大155度です。
下位機と同じですが、十分に広く撮れます。
音声録音は、対応します。
ステレオ対応で、3マイク式です。風切り音の低減も可能です。
外付マイクもDJI Mic互換なので、この部分で拡張性もあります。
ただ、画面に連動して集音もズームさせるオーディオズーム機能については記載がないので、この部分は確認を要するでしょう。
一方、少し主旨は違いますが、本機は、手放しできない状況での、マイクを通しての音声操作ができます。グローブをしていると、タッチパネルはもちろん、物理スイッチも操作しにくいので、良い仕様でしょう。
スピーカーも内蔵で、現在の撮影モードの音声確認も可能です。
稼働時間は、本体のみだと、フルHD/24P撮影時で、最大160分です。
スマホとの連携は、本機も、DJI Mimoというアプリです。
ここも下位機と変わりません。Wi-FiとBluetoothを利用する形式です。
ライブ配信は、対応です。
1080p(30fps)で、ストリーム出力できます。
記録は、本機も、マイクロSDカードです。最大256GBまで認識します。
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以上、OSMO ACTION 4の紹介でした。
Go Pro上位機の事実上のライバルでしょう。
画面の解像感を追う場合、5.3K以上に対応しない点で、Go Proには負ける部分もあります。
ただ、普通に、フルHDや4Kまでの解像度の映像を撮影する場合、実際的に明確な差はさほどないといえます。手ぶれ補正の部分も、水平維持は可能ですので、「画質もそうは変わらない」と言えます。
とくに、声でのコマンド設定と、音声での確認ができる部分で、バイクや自転車ほか、グローブをしながら使う人には「良い」ように見えました。
【2024年発売】
【標準コンボ】B0D1YH4B2R
19・ DJI OSMO ACTION 5 PRO スタンダードコンボ
¥55,000 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【アドベンチャーコンボ】 B07FW4CZZL
20・DJI OSMO ACTION 5 PRO アドベンチャーコンボ
¥69,300 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
撮像素子:1/1.3型 (高感度)
画素数:4000万画素
F値: F2.8
手ぶれ補正:
録画機能:4K 120フレーム/秒
防水防塵:16M
バッテリー:240分
ライブストリーミング:対応
重さ:145g
DJI OSMO ACTION 5 PROは、DJIのスクエア型のアクションカメラの最上位機です。
こちらも、おまけの多い「アドベンチャーコンボ」があります。
スタンダードコンボに対して延長ロッドが増えるほか、バッテリーが1つではなく3つ付属になります。あとは、バッテリー用のケースが増える点が違いとなります。
こちらの場合も、延長ロッドだけ欲しい場合は、単品で良いかと思います。
本体重量は、146gです。
旧機と変わりません。
確認モニターは、カメラ後部(2.5インチ)・前部(1.46インチ)です。
プロ版の場合、液晶ではなく、OLED(有機EL)になります。
最近は標準機度もあがっており、野外でも問題ないための採用でしょう。
画面密度は同じですが、コントラスト比は高く、画質は上です。
撮像素子は、新機種は、1/1.3型のCMOSセンサーです。
下位機と同じでサイズですが、新型です。詳しい型番は不明ですが、低照度輝度が伸びているので、高感度タイプかと思います。夜や逆光に強いタイプです。
レンズは、引き続きF2.8ですが、条件の悪い場所での撮影には、より強いでしょう。
ダイナミックレンジも、13.5ストップと伸びました。。
画素数は、約4000万画素です。
4K動画撮影には不要なスペックですが、バッテリー面に影響はなさそうですし、写真は(ノイズはともかく)解像感は高くできそうです。
静止画は、バースト撮影(高速連写)も対応できるようになっています。
手ぶれ補正機能は、こちらも、EIS(電子式映像ブレ補正)です。
この部分は、下位機と仕様は同じです。
引き続き、水平ロック、水平維持もできます。
その上で、被写体トラッキングに対応します。
被写体を追尾して、構図を中央に固定するものです。最近のカメラは、この部分の精度が上がってきています。
4K動画撮影は、本機も、最大、4K/120fpsです。
撮影面では、先述のように(おそらく)高感度CMOSが採用されたことで、スーパーナイトモードが使えるようになりました。
夜間画質が良くなるので、例えば、夜のドライブ映像などの撮影画質は良くなるでしょう。
焦点距離は、変更はないです。
画角としては、こちらも最大155度です。
音声録音は、対応します。
仕様の変更はみられません。
稼働時間は、本体のみだと、フルHD/24P撮影時で、最大240分です。
あとは、ネットワークについて、Wi-Fi6に対応した点が目立ちます。
そのほかは、下位機に対して言及したい違いはないです。
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以上、OSMO ACTION 5 Proの紹介でした。
撮像素子の変更で、夜間撮影能力が向上した点、また、被写体トラッキング(センタリング)に対応した点が、目に付く進化です。
とくに前者は、夜間や室内でもよく使う方には、結構な差が付くように思います。それなりに高額になりますが、投資価値はあるでしょう。
2-2・ソニーの4Kアクションカム
続いて、ソニーのアクションカムです。
日本では、最もはやくアクションカメラを売り出した会社です。ちなみに、カメラを「カム」という表記で売るのは、SONYの伝統です。
【2019年発売】
21・SONY Cyber-shot DSC-RX0M2
¥118,900 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
撮像素子:1型裏面照射型センサー(高感度)
画素数:2100万画素
F値: F4
手ぶれ補正:電子式
録画機能:4K 30フレーム/秒
防水防塵:10m
バッテリー:35分
ライブストリーミング:
重さ:132g(バッテリー含む)
DSC-RX0M2は、SONYが発売するアクションカメラです。
1世代前のDSC-RX0の後継機として登場した製品です。
新機種は、可動式チルトモニターの採用が、1つの魅力です。
180度前に出せるので、「自分」や「自分と友人」の撮影などが楽になります。
デジカメではお馴染みの仕様ですが、搭載により、バッテリー・カード込みの重さは、132gとなっています。
防水性能は、かなり重視されています。
本体のみで防水性は20mです。
2.0mの落下耐性と200kgの耐荷重性は、小型機では最高クラスです。
レンズの明るさは、F値4とあまり明るくはないです。
ただ、レンズは、ドイツのカールツァイス製であり、撮像素子も、天気の悪い状況に強い裏面照射型センサーを搭載する点は、見逃せません。
撮像素子は、1型です。
一般的なアクションカメラに多いといえる、1/2.5サイズより4倍程度大きいため、基本スペックはかなり高いです。他社上位機が採用する1/1.7サイズと比べても2倍前後大きいと言えます。
さらに、撮像素子は、裏面照射型センサーなので、夜間や逆光には強い仕様です。
夜間撮影対応は、撮像素子のサイズと種類の部分で、他社機を上回る水準です。
重さ110gの超小型機として、1型の撮像素子を搭載しているのは、大きな見所と言えます。
とくに、静止画については、本機は画素数が2000万を超えますが、ISO感度も最高25600までいけます。
1型の裏面照射型撮像素子を持つ部分と合わせて評価するならば、「暗いところでも安心して任せられる」スペックです。
手ぶれ補正機能は、電子式手ぶれ補正の搭載です。
オフ時より画角がすこし狭くなりますが、手持ちでの動画撮影に最適化されました。
ただし、家庭向けで使われる空間光学式ではないですし、簡易的です。
このあたりは、「市販のスタビライザー」を利用してくれという方向です。
4K動画撮影は、対応です。
最大30フレーム/秒ではありますが、4K対応のmicroSDで保存できます。
先述のように、4K撮影はCPU負荷が高いですが、約15分までなら撮影できます。
この機種は、もともと、1500万画素と4Kの画素数(約850万画素)の1.7倍相当の機種ですが、余裕のあるスペックを凝縮して4K変換することで「モアレ・ジャギー」の減少効果が、謳われています。
また、4K技術を応用した「スーパースローモーション撮影」にも対応します。
フルHD撮影は、1秒間に最大60コマ撮れます。
同社の、ハイフレームレートのXAVC Sも対応できます。
その上で、ピクチャープロファイル・S-Log2ガンマなど、映像系技術もフォローするため、動画撮影用のプロ用機材として、引きがある製品です。
写真撮影は、この機種は強調できます。
というより、先ほど「カメラとして紹介しようか相当迷った」と書いたように、むしろこの機能がメインの機種です。
小型ボディに、最新の画像エンジンのBIONZ Xを積むので、各種のノイズリダクション処理や、回析現象の回避処理まで、「サイバーショット」の名に恥じない高スペックを誇ります。
最大2100万画素(記憶画素1530万)という撮像素子のスペックが活きそうです。
なお、ノイズリダクションなどは、動画撮影時にも有効です。
焦点距離は、35mmフィルム換算で24mmだけ単焦点となります。
SONY ECM-CS10
¥5,980 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
音声録音は、そのままだと非対応です。
ただし、3.5mmマイク端子はあるため、市販のマイクは利用可能です。
リチャージブルバッテリー NP-BJ1
¥3,874 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
予備バッテリーは、こちらです。
バッテリーは、実働が撮影時間で最大35分とあまり長持ちではありません。
シューティンググリップ VCT-SGR1
¥7,500 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
マウンターの種類は、手持ち用グリップなど一通りあります。
詳しくは、ソニーのアクセサリーページで確認できます。
スマホとの連携は、Wi-Fiを用います。
ライブ配信は、4K動画撮影時にWi-Fiを利用できない仕様で、非対応です。
記録は、市販のmicroSDカードを利用します。
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以上、ソニーのDSC-RX0M2の紹介でした。
撮像素子が大きく、普通のデジカメ並みのスペックがあるため「写真撮影」に向く機種です。
その上で、4K動画の撮影能力も加わるため、使い方の選択肢は増えています。
価格は高価ですが、高感度撮影対応なので、一般的なアクションカメラでは対応できない暗い場所での撮影など、使途の幅は広いでしょう。
2-3・ThinkWareのジンバルカメラの比較
続いて、韓国のTHINKWAREのカメラです。
どちらかと言うと、日本ではドラレコでしられた会社かと思いますう。
カメラは、DJIでみたような、ジンバル型になります。
【2020年発売】
【 Creator パッケージ 】
22・THINKWARE SNAP G SG-SP
¥45,880 楽天市場 (6/24執筆時)
【 Battery パッケージ 】
23・THINKWARE SNAP G SG-BP
¥54,780 楽天市場 (6/24執筆時)
【 Prime パッケージ 】
24・THINKWARE SNAP G SG-FP
¥61,780 楽天市場 (6/24執筆時)
撮像素子:1/2.3型
画素数:1600万画素
F値: F2.6
手ぶれ補正:3軸ジンバル
録画機能:4K 60フレーム/秒
防水防塵:
バッテリー:120分(最大)
ライブストリーミング:
重さ: 243g
THINKWARE SNAP Gは、韓国のTHINKWAREのジンバル型のカメラです。
先ほどみたDJIが先行していたタイプですので、同じ価格帯といえる「DJI OSMO POCKET 2」と比較しながらみてみます。
なお、3機種ありますが、付属品の違いとなります。
Battery パッケージは、バッテリーが2つと専用充電器がつくモデルです。
Prime パッケージは、それらに加えて、バックパックマウントと外付けマイクとウインドジャマーが装備となります。
重さは、 243gです。
ジンバル型としては、若干重めです。
防水性能は、DIJ同様にこの機種は明示されません。
撮像素子は、1/2.3型です。
DIJと比較すると、やや小さめとなります。
画素数は、1600万画素です。
焦点距離は、公式には説明がないです。
画角(FOV)は、最大で133.9度となります。
3段階で調整できます。
レンズの明るさは、F値2.6です。
この部分も、DIJを含めて平均値からすると、さほど明るくないとは言えます。
夜間撮影対応は、スーパーナイトビジョン(SNVモード)の記載があります。
先述のように、THINKWAREはドラレコの会社でもあるのでこの部分に強みは出しやすいと思います。
ドラレコにも使われるソニーのスタービス(裏面照射型の撮像素子)を採用していると思われます。
手ぶれ補正機能は、3軸ジンバル(3軸スタビライザー)です。
この部分については、「ADRCおよびPID技術」で、風などの外的要因についても歪みの補整をしているとの記述です。
ただし、具体的な技術、及び既存製品との差については不明瞭です。
4K動画撮影は、この製品は、60フレーム/秒で4K画質の録画ができます。
DIJと比べるとHDRについては、非対応です。
フルHD動画撮影も、120フレーム/秒の高速撮影に対応します。
顔認識は、搭載です。上半身を認識しての追尾AFもします。
顔については、登録して識別も可能(FaceIDトラッキング)です。
ペット・自動車など、動く被写体に対する追尾(アクティブトラッキング)に対応できます。
ジンバル用のモーター(パン・ロール)を利用してトラックするので、この部分ではDIJ機と差はないでしょう。パノラマも対応します。
音声録音は、対応します。
先述のように、外部マイク付きももありますが、内蔵マイクもデュアルです。
ただ、DIJのような音声のトラッキング機能はないです。。
予備バッテリーは、先述のように付属モデルがあります。
稼働時間は、1080p/30 fpsで120分という数値です。
4K動画の場合は、実稼働時間として20分前後でしょう。
スマホとの連携は、製品と同名の自社アプリが用意されます。
簡単な編集もできます。
記録は、マイクロSDカードです。
最大で512GBまで対応との表記です。
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以上、THINKWARE SNAP Gの紹介でした。
初見では、確認画面が少し大きいだけの機種かと誤解していました。しかし、よく見ると、魅力的な要素が詰まった機種に思えます。
強力な手ぶれ機能を持つほか、、夜間撮影にも強みがあります。画角の調整も効きそうなので、「旅行用」としては、わりと良さそうです。
カジュアルに自分や友達、家族メインで「人の動き」を撮る場合はDJIが良いように思えますが、この用途ならばこちらも良さそうです。
2-4・Insta 360アクションカメラの比較
続いて、中国の深圳のShenzhen Arashi Visionが販売するInsta 360の紹介です。
【2024年発売】
【通常製品】CINSBBGA-SB
25・Insta360 Insta360 Ace Pro 2
¥64,205 楽天市場 (6/24執筆時)
【デュアルバッテリーキット】ACEPRO214/CINSBBGA
26・Insta360 Insta360 Ace Pro 2
¥(61,000) 楽天市場 (6/24執筆時)
撮像素子:1/1.3型(高感度)
F値: F2.6
録画機能:8K/30P 4K/60P
バッテリー:180分
重さ:177g
【2023年発売】
27・Insta360 Insta360 Ace Pro
¥44,290 楽天市場 (6/24執筆時)
撮像素子:1/1.3型
F値: F2.36
録画機能:8K/24P 4K/60P
バッテリー:100分
重さ:180g
画素数:5000万画素
手ぶれ補正:6軸ジャイロ
防水防塵:10M
ライブストリーミング:
Insta360 Ace Pro は、Shenzhen Arashi Visionが販売するアクションカメラです。
形状としては、既に見た、DJIのOSMO ACTION 4や、GoPro HERO系と似ており、そちらがライバルです。
1・8Kフレームレート(8K/20P→8K/30P)
2・画角(151°→157°)
3・防水性能の向上
4・スクリーンの高詳細化
5・着脱式レンズガード
6・ウインドガード
本機は、下位機(旧機)が併売です。
1世代前の Insta360 Ace Proとの主な違いは、上図の通り多いです。
8K撮影を目的に買う方は少ないでしょうが、撮像素子とレンズ自体が新しく、4K撮影時の画質も、フレームレートも、画質も向上しています。
この値段差ならば、選ぶならば新機種でしょう。
以下では、新機種をベースに紹介をしていきます。
本体重量は、177gです。
問題ないです。
確認モニターは、2.5型です。
フリップ型タッチパネルで、前面にチルトできます。
別売オプションなしに、これができるのは本機の良い部分の1つでしょう。
撮像素子は、1/1.3型のCMOSセンサーです。
すでにみた、DJI OSMO ACTION 5と同じ撮像素子でしょう。
こちらも、24年から夜間に強い高感度型になりました。
レンズの明るさは、F2.6です。
従来と同じで、ライカとの共同開発のレンズです。
先述のように、F値が多少落ちていますが、
ここも悪くないです。ライカとの共同開発とのことです。
焦点距離は、35mm換算で16mmの焦点距離です。
画角自体は非公開ですが、一般的にはこの章典拠リなら超広角です。
解像度は、ただ、最大5000万画素です。
8K(3400万画素)に対応させるためです。
一方、解像度が高く出せるセンサーを積む場合、ノイズがのりやすく夜間撮影力などが落ちる場合があります。
ただ、先述のように、高感度型の撮像素子を採用します。
その上で、PureVideo機能として、低照度撮影において、センサーとAIチップを利用した処理する対策があります。感度もISO 6400は出せますし、明るさ的に、条件の悪い場所での撮影も、それなりにこなしてくれそうです。
その点で言えば、4K/30Pまでですが、アクティブHDR機能は、日中の画質向上の部分で、言及に値します。
HDRは動画的な意味のHDRではないようです。(静止画)カメラのHDRのように、露出の異なる複数枚の写真合成の動画版のようなもので、激しく動くような撮影シーンにおける「白飛び・黒つぶれ」を抑制する効果があります。
手ぶれ補正機能は、6軸ジャイロスコープです。
同社の手持ちの従来機と同じで、動画向きです。
なお、水平維持はとれますが、Go Proのように水平ロックは不可です。
4K動画撮影は、120フレーム/秒で対応です(16:9)。
加えて、最新モデルは8K/30Pまでの対応もあります。
30フレームならばなめらかですし、高解像度のショート動画を撮るならばよさそうです。
音声録音は、対応します。
ステレオ対応で、3マイク式です。風切り音の低減も可能です。
操作は、マイクでの音声操作と、ジェスチャー双方に対応です。
グローブをしたままの操作などに対応できます。
Insta360 Ace Pro & Ace 急速充電ハブ
¥8,740 楽天市場 (6/24執筆時)
Insta360 Ace Pro & Ace 1800mAh バッテリー
¥6,000 楽天市場 (6/24執筆時)
稼働時間は、本体のみだと、4K/30P撮影時で、最大180分です。
2024年に上位互換となる1800mAhのバッテリーが出たことで伸びました。
バッテリーは取り外し可能です。
スマホとの連携は、Insta360アプリというアプリです。
Wi-FiとBluetoothを利用する形式です。
ライブ配信は、対応です。
リフレームライブ機能(スマート撮影)などは、配信でも面白そうです。
記録は、本機も、マイクロSDカードです。最大1TBまで認識します。
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以上、Insta360 Ace Pro 2の紹介でした。
Go Pro上位機やOSMO ACTION 4に加えて、家庭用だと、現在はこれらが「3強」といえそうです。
比べる場合、どちらかと言うと「クロウト向け」な他社機に対して、本機はいわゆる「ガジェット好き」がいろいろ楽しめそうな工夫がある機種に思えます。
標準でチルトモニターを搭載する部分ほか、感覚的に理解しやすいアプリの作り、とくにいじらなくても普通に撮影できそうな機能性を含めて、本体さえ買えば「いろいろなことにトライできる」仕様にしています。
本機の8K/30P対応も、(ソースが良い場合4K水準のTV・モニターでもより綺麗に見えるとは言えますが)、現状でマストとは言えない点で言えば、あえて搭載したのも、ユーザーに多方面で「遊ばせる」ためでしょう。
マニュアルの説明もわりと分かりやすいですし、ボックス型の高性能機が欲しい方で、「ガジェット」として、カジュアルにいろいろ遊びたい場合に選択肢にできます。
【2023年発売】
【アクションポッドあり】
【64GB】CINSAATA-ST-64
28・Insta360 GO 3S (64GB) 白
29・Insta360 GO 3S (64GB) 黒
¥61,800 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【128GB】CINSAATA-ST-128
30・Insta360 GO 3S (128GB) 白
31・Insta360 GO 3S (128GB) 黒
¥65,800 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【アクションポッドなし】
【64GB】CINSAATA-SC-64
32・Insta360 GO 3S (64GB) 黒
33・Insta360 GO 3S (64GB) 白
¥36,800 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【128GB】CINSAATA-SC-128
34・Insta360 GO 3S (128GB) 黒
35・Insta360 GO 3S (128GB) 白
¥(41,800) Amazon.co.jp (6/24執筆時)
撮像素子:
画素数:約660万画素
F値:F2.2
手ぶれ補正:6軸ジャイロ
録画機能:4K /30フレーム/秒
防水防塵:IPX8
バッテリー:140分(ケース利用時)
ライブストリーミング:
重さ:39.1g
Insta360 GO 3S も、中国の深圳のShenzhen Arashi Visionが販売する、アクションカメラです。
複数の機種があります。
大きな違いは、アクションポッドの有無です。
充電用の台座に2.2型モニター(フリップ式タッチスクリーン)のことで、スマホを使わずとも、プレビュー表示や、遠隔操作ができます。
なお、台座にもバッテリーがあるので、装着時は170分間まで稼働時間が伸びます。結構な値段差ですが、あったほうが便利には思います。
Insta360 GO 3 クイックリリースマウント
¥4,860 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
Insta360 GO 3/GO 3S 磁気ペンダント
¥1,080 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
そのほかは、別売もなされるクイックリリースマウント・磁気ペンダント・簡易クリップ・スイベルマウントも、上位版のみの付属です。
あとは、同じですので、同時にみていきます。
この製品の特長は、圧倒的な小型・軽量性です。
本体が39.1gしかないので、持ち歩きの邪魔にならず、身につけても利用できる点で新しさがあります。
ストラップにはマグネットで付けるのですが、この磁力を利用して、壁などにマグネット装着も可能です。帽子など非磁器の場合は、クリップが用意されます。
記録は、内蔵メモリを利用します。
容量は選べますが、多いに越したことはないでしょう。
なお、メモリ量の違いによる実撮影時間は非公開です。旧機だと32GBだと少なすぎるということで64GBがあとから出ました。
今回は、後述するように4K対応になった部分もあるので、128GBが安全かなと思います。
防水性能は、IPX8です。
メーカーは、水深10Mまでの防水を表明しています。
同社のアプリでは、海中専用の補正となるAquaVision処理も可能です。
画質は、F値2.8のそれなりに明るいレンズを採用します。
撮像素子は非公開ながら、本体サイズを考えると、スマホ並みでしょう。
手ぶれ補正機能は、FlowState手ブレ補正を搭載です。
この機種も、6軸ジャイロスコープです。
ドローンでも使われる技術で、(カメラというより)そちら方面の技術を利用していると思われます。
人間の動きのような、大まかな動き(ブレ)において、補正力が期待できるため、この部分も人気の秘密です。
4K動画撮影は、4K 30Pで対応です。
解像度を落とす場合、2.7K/100P、あるいは、フルHD/200Pまで対応です(スローモーション時)。
サイズ感からいえば大健闘ですが、高フレームレート撮影ができない部分は、100g前後の機種との差とはなります。
焦点距離は、単焦点で画角は16mm(35mm)です。
こちらは、GoProなどと同じ方法で、画角(FOV)はいじれます。
本機の場合、メガ広角FOVとして、具体的にどの程度の焦点距離・対角かは非開示ながら、多少、広角に拡げての撮影も可能です。
そのほか、撮影面では、(スマホのように)カメラの向きを変えるだけで、縦横の撮影が自動で切り替わる簡単切り替えも便利と言えます。
音声録音は、対応です。
内蔵マイクはステレオです。
バッテリーは、本体だけで38分です。
先述のように、ケースを付けた状態で、最大140分の撮影ができます。
いずれもUSB-C充電なので【USB PDバッテリーの比較記事】で紹介したような外部バッテリーも利用可能でしょう。ただし、常時給電は無理です。
連続撮影時間は、1クリップの撮影時間の制限はないです。
熱などに由来する部分を除けば柔軟性が増しました。
ネットワーク機能は、Bluetooth・Wi-Fiを装備します。
操作・プレビューほか、データの転送も便利です。
このほか、操作系としては、 なお、マイクを利用した音声操作、カメラを利用した、ジェスチャー操作にも対応です。
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以上、Insta360 GO 3Sの紹介でした。
結論的にいえば、「ウェアラブル」で使うならば、本機ほど便利な機種は他にないでしょう。その上で、多用途に使えるような工夫があり面白いです。
弱点は、(あえて言えば)ライブ配信できない点くらいです。ただ、小型機ですし、本機のような用途で使うならば現状の最高峰でしょう。
2-5・Feiyuの4Kウェアラブルカメラ
続いて、中国のフェイユーのカメラです。
ジンバルでむしろ有名ですが、カメラ一体型を出してきました。
日本では輸入商社のINTERAKが代理店です。
【2021年発売】
【通常製品】
36・FeiyuTech Feiyu Pocket 2
¥48,000 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【分離型】
37・FeiyuTech Feiyu Pocket 2S
¥48,406 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
撮像素子:1/2.5型
画素数:850万画素
F値: F1.8
手ぶれ補正:3軸ジンバル+3軸電子
録画機能:4K 60フレーム/秒
防水防塵:
バッテリー:190分(最大)
ライブストリーミング:
重さ: 127g
FeiyuTech Feiyu Pocket 2 は、中国のフェイユーの小型のジンバルカメラです。
日本で先発したDJI OSMO POCKET2と形は似ていて、そちらがライバルです。
一方、2022年に90cmのケーブルが付属する「分離型 2S」も出ました。
用途的にはやや特殊でしょうが、撮影柔軟度は上がりそうです。重さはこちらだけ、179gとなりますが、色々工夫したい方には向きそうです。
提案される使い方は、DJI OSMO POCKET2とだいたい同じです。
基本的に手持ち撮影で、セルフィ撮影をしたい方に特に向くと言えます。
SMO POCKETの特長は、ジンバル(スタビライザー)と小型カメラを「ニコイチ」にしている点です。
本体の重さは、115gです。
DJIの製品と同じ程度です。
防水性能は、この機種は明示されません。
撮像素子は、1/2.5型です。
ライバルのDJI OSMO POCKET2(1/1.7型)比べると、やや小さめで、光を取り込める量は少なめです。
一方、(おそらく)GoProもこのサイズですが、本機は裏面照射型センサーではないので、単純にスペックは下回ります。
画素数は、851万画素です。
この部分は、(静止画はともかく)4K動画撮影において問題のないスペックです。
レンズの明るさは、F値についての情報がないので分かりません。
ただ、仕組み的に、さほど悪くはないでしょう。
夜間撮影対応は、この機種については、あまり重要視していないでしょう。
F値非公開で、撮像素子も小さいので。
手ぶれ補正機能は、6軸ハイブリッドスタビライズです。
3軸メカニカルジンバル+3軸電子アンチシェイクという構成です。
ジンバルによる補整に、加速度センサーを伴わない3軸ジャイロを組み合わせていると思います。
具体的な仕組みや効果は非開示ですが、ジンバルで吸収できなかったブレを二重に補整する方向であり、3軸ジンバルの強化版と言えるでしょう。
すくなくとも、この部分については、DJI OSMO POCKET2より強力です。
4K動画撮影は、この製品は、60フレーム/秒で4K画質の録画ができます。
ただし、4KHDRフォーマットは非対応です。
フルHD動画撮影も、120フレーム/秒の高速撮影に対応します。
一方、本機もカメラが自動的に回転することでのパノラマモード、動く被写体にピントを合わせつづけるオブジェクトトラッキングに対応です。
ただ、この部分は、顔まで認識できる精度で、FPVモードも搭載するDJIには少し負けるとは言えます。
焦点距離は、16mmです。
画角は、120度との表記です。
超広角ではないですが、パノラマモードなどの工夫はそれを補うでしょう。
音声録音は、対応します。
ただし、「オーディオズーム」などの面白い工夫はないです。
予備バッテリーは、内蔵式でバッテリーは用意されません。
稼働時間は、4K/ 30Pで最大190分となります。
他機同様に、熱問題があるので、1回あたりの実際の記憶時間は短いです。
スマホとの連携は、対応です。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを装備します。それでスマホとつなげます。
本体自体にWi-Fiを搭載し、外出先での転送や、遠隔操作に対応できる部分は、本機の良い部分でしょう。
記録は、マイクロSDカードです。
最大で512GBまで対応との表記です。
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以上、FeiyuTech Feiyu Pocket 2の紹介でした。
DJI OSMO POCKET2と同じように見えて、細かくみると違う部分が多いです。
簡単に言えば、根本的な画質部分の潜在能力は、DJIに本機は負けます。室内や暗い場所などの、条件の悪い場所での撮影は苦手でしょう。
一方、手ぶれ補正は本機が強力で、スマホとの連携も強いので、画質はそこそこでも良く、日中にカジュアルに持ち歩いて使う場合は、逆に本機が良いかと思います。
そういった部分で、両機は、ターゲット層が異なると言えそうです。
次回に続く
アクションカメラのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、4Kに対応する各社のアクションカメラの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・アクションカメラの比較 (3)
3-1・Musonほか〈中国〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
画質の良さ ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★☆
防水性 ★★★★★
アクセサリー ★★★★★★
バッテリー ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
ライブ配信 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
最終回の3回目記事【こちら 】は、残りのカメラを見たあと、結論編に入ります。
今回紹介した4K対応のアクションカメラ全機種から、目的別・予算別のAtlasのおすすめ機種を数機種提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!