【今回レビューする内容】2024年 360度全天球カメラ VRカメラの性能とおすすめ・選び方:VR動画撮影用の3Dカメラ:リコー コダック ガーミン ゴープロ 360fly iPhone Androidスマホ対応:プレイステーションVR対応:性能の違いと人気ランキング
【比較する製品型番】Insta360 Insta360 X4 B0CXPWMZQS Insta360 X3 Insta360 ONE RS 1インチ 360度版 CINRSGP/D LINKFLOW FITT360 LINKFLOW MITSUBA FITT360PB α GoPro MAX CHDHZ-202-FX CHDHZ-201-FW RICOH THETA Z1 360° 910774T HETA V 360° 910725 THETA SC2 ハコスコ Insta360 ONE RS ツイン版 CINRSGP/A INSTA360 One INSTA360 Insta360 EVO OneX コダック 4KVR360 SP360 HumanEyes Technologies ほか
今回のお題
360度全天球カメラのおすすめはどのモデル?
ども、Atlasです。
今日は、2024年11月現在、最新の全天球カメラを紹介します。
2つのレンズを両面に配置し、どの方位の画像も同時に記録できるVR対応カメラです。
このジャンルの製品はしばらく前からありますが、ソニーのPlaystation VRや、AppleのVision Proなど、3D投影できるVRビューアーも増えつつある現状をふまえて、現在の製品展開状況を調査しました。
1・360度全天球カメラの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:INSTA360〈中国〉
1-3:GoPro〈米国〉
1-4:リコー〈日本〉
2・360度全天球カメラの比較 (2)
2-1:コダック〈米国〉
2-2:Linkflow〈韓国〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、スペック面からの「選び方の基本」を説明します。
その上で、メーカーごと以上のような順番で紹介します。
なお、360度カメラでも自動車用は、完全に別の記事です。
このブログ、家電批評モノマニアの【ドライブレコーダーの比較記事】をご覧ください。
よろしくお願いします。
動画の画質 ★★★★★
写真の画質 ★★★★★
ネット配信 ★★★★★
手持ち撮影 ★★★★★
周辺機器 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
いつものように、各機種の詳しい比較をしたあと、最後に「結論」として、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案する形式で書きたいと思います。
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1・アクションカメラ(動画用)
=車載・手持ち向けの小型軽量カメラ
2・全天球カメラの比較記事
=360度VR動画撮影用の小型カメラ
3・Vlog向けカメラの比較記事
=ビデオブログ向けの中軽量カメラ
1-1・全天球カメラの選び方の基本
1・360度の全天球カメラ
2・超広角の全天周カメラ
具体的な製品比較にはいる前に、全天球カメラの「選び方の基本」を記しておきます。
主に、画質面に関係する、以上の4点に関してです。
第1に、カメラレンズの性能です。
全天球カメラは、全周囲を撮影するため、レンズを2組搭載し、それをスティッチして、1枚の映像(動画)にしています。
各レンズについては、普通のビデオカメラと同じで、レンズの明るさを示すF値が示されます。
数値が小さいほど「明るいレンズ」で、曇天ほか暗い場所でもしっかり撮影できます。
単焦点なので、数値は、たいていF2.0〜F2.5の幅に収まります。
逆に言えば、それ以上の値の製品の場合、やや注意が必要です。
第2に、撮像素子の性能です。
カメラの画質を決定する重要なパーツで、大きいほど情報量が多い(解像感が高い)高品質の映像になります。
現状で言えば、1型が高性能機の平均値で、それより小さいとやや注意が必要と言えます。
第3に、動画の解像度です。
平均値としては、4K/30p(1秒間に30コマ)で撮影できるのが、現在の標準です。
ただ、高級機では、5.7K/30p対応のモデルも各社から出ています。
4Kを超える高解像度の場合、カメラのエンジン(CPU)では処理しきれないので、2枚の写真の合成は、PCほかの専用ソフトで行うことになります。
なお、【アクションカメラの比較記事】で書いた製品は、4K/60p(1秒間に60コマ)に対応するものもあります。
しかし、全天球カメラの場合、後ほど見る、業務用の超高級器以外は、30p(1秒間に30コマ)が最高です。エンジン的に、まだ難しいのだと思います。
第4に、動画の手ぶれ補正です。
手持ちを前提としたタイプ(リコーなど)は必ずしも手ぶれは内蔵しません。
ただ、乗物ほかに設置を前提にする製品は、ドローン用の6軸式の電子式手ぶれ補正を内蔵する場合があります。
大ぶりの微振動は制御できるので、乗物などの場合、こうした機能の有無は注目して良い部分です。
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1・360度全天球カメラの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:INSTA360〈中国〉
1-3:GoPro〈米国〉
1-4:リコー〈日本〉
2・360度全天球カメラの比較 (2)
2-1:コダック〈米国〉
2-2:Linkflow〈韓国〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
以上、 全天球カメラの「選び方の基本」を説明しました。
これ以外にも「防水性(タフネス性能)」やバッテリー量・ライブ配信機能など注意するべき点はありますが、本文中でおいおい説明していきたいと思います。
1-2・INSTA360の360度カメラの比較
はじめに、INSTA360の紹介です。
中国の深圳嵐ビジョン(Shenzhen Arashi Vision)が展開する製品です。
2015年創業のスタートアップ企業ですが、360度カメラでは恐らく「世界で最も力を入れている」と言え、製品の水準も高いです。
同社は日本にオフィスがあるほか、最近では、ハコスコと、中堅商社のアスクが、それぞれの製品単位で販売面の正規代理店となっています。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2022年発売】 CINRSGP/A CINRSGPA
1・Insta360 ONE RS ツイン版
¥46,750 楽天市場 (11/4執筆時)
撮像素子: CMOS×2
F値:F2.0
静止画画素数:4800万画素(最大)
動画解像度 :5.7K対応 30p
記憶領域:microSD
無線:Wi-Fi, Bluetooth
記録可能時間:82分
編集ソフト:iPhone/Android/PC
ライブストリーミング:対応
重さ:125.3g
Insta360 ONE RS Twin Editionは、中国深圳のShenzhen Arashi Visionが製造するカメラです。
現状だと、同社の中級機にあたります。
こちらは、カメラ本体と「レンズモジュール(レンズ+撮像素子)」・バッテリーユニット部分をドッキングさせて使うというユニークな製品です。
旧機種(Insta360 ONE R)のバッテリーを増量し、画像エンジンと一部レンズをを新世代にした改良版の新機種となります。
基本的な使い方は、マウンターなどを介して、スティックやヘッドマウンターに付ける方式です。
Wi-FiとBluetoothを装備した上で、USB-C端子もありますが、コアモジュールにモニターがある仕様ですので、単体で録画するのが基本でしょう。
拡張バッテリーケース(Boosted Battery Base)や、防水ハウジング(Dive Case)、3Dマウントなどの純正品も、展開されます。
レンズは、「ツイン版」に標準添付されるのは、2種類です。
撮像素子のレンズユニットに入ります。
順番に紹介しておきます。
第1に、前後にカメラが付く「360度レンズ」です。
こちらの場合、F2.0です。十分な明るさです。
撮像素子のサイズは、ただ、非公開です。
第2に、片側に16mmの広角レンズを採用する「4Kブーストレンズ」です。
こちらも、多少おちるもののF2.4と明るいレンズです。
ただし、カメラは片側のみなので、360度撮影は不可です。
撮像素子のサイズは、1/2型という記述があります。
小型のデジカメにみられる1/2.3型より少しですが大きめです。
広角レンズモジュール CM537 CINORC4/A
¥28,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
第3に、別売ですが、14.4mmの広角レンズで、F3.2のライカ製の大玉のレンズです。
360度撮影の特集なので、今回の記事ではレビューの対象外ですが、4Kでも結構広角に撮れる優秀なレンズと言えます。
撮像素子も、より大きな、1インチセンサーを装備します。
大きいほど光が多く取り込めて、画質が上がりますが、この機種は1型というのは、かなり大きな撮像素子といえます。
動画の画質は、「360度レンズ」で撮影する場合、最大で5.7K/30フレームに対応します。
2つのカメラの合成はInsta360 Studio という無償ダウンロードソフト(Win/Mac)上です。
手ぶれ補正機能は、6軸式の電子式手ぶれ補正に対応します。
従来のカメラでよく見る「5軸補正」に前後シフト補正をプラスして「6軸」です。
6軸は、ドローンで採用が見られる用語で、特に動画においては効果的です。
5.7K対応機は、他社からも出ていますが、別売のスタビライザーを用いない前提で言えば、こちらの実力は最も高いレベルでしょう。
2022年機から画像エンジンの新型になり補正力はさらに強化されています。
静止画の画質は、単眼あたりで、最大2400万画素です。
画像の記録は、MicroSDカードを利用する形式です。
バッテリーは、モジュールによる着脱式です。
本体の赤い部分がバッテリーベースです。
ちなみに、旧製品をお持ちならば、(容量は少なくなりますが)バッテリーをモジュールもそのまま使えます。
記録時間は、連続で82分間との表記です(5.7K/30p)。
ただ、他社機同様に、小型機は本体の温度上昇の問題があるので廃熱の続く限りです。その点で言えば、超高解像度撮影であるほどに、時間は短くなります。
ファイルサイズは、他社同様に(全映像が、熱暴走でパーにならないよう)区切られます。
タフネス性能も、優秀です。
付属のマウント用ブラケットにいれれば、5Mまでの防水(IPX8等級)が保証です。
スマホは、Bluetooth・Wi-Fiでリンクする形式です。
ライブストリーミングは、対応します。
iOS系/Android系問わずに利用できます。
また、同社のリフレームライブ機能(スマート撮影)はユニークです。
ハンドアクションで、カメラのフレームを自動で移動させる機能です。
簡単に言えば、カメラマンなしに、カメラを動かせるようなイメージです。文字では説明しがたいので、公式【こちら】で動画をご確認下さい。同社の360度型の他機でもこれは可能です。
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以上、INSTA360 One RSの紹介でした。
モジュール交換式という独創的な発想が面白い製品です。
特に、360度画像を楽しみつつも、1カメラで画質がより期待できる通常の広角動画も楽しみたい方には良い選択肢に思えます。
一方、この価格帯で言えば、5.7K/30Pを扱える製品は、他社からも出ています。ただ、115gという圧倒的な軽量なのはこの機種の特長です。
手持ちや、自転車での撮影については、その面が活かせるので、これが良さそうです。他社に比べても強力な手ぶれ補正はその場合活きるでしょう。
【2022年発売】CINRSGP/D
2・ Insta360 ONE RS 1インチ 360度版
¥118,800 楽天市場 (11/4執筆時)
撮像素子: 1型MOS×2
F値:F2.2
静止画画素数:2100万画素
動画解像度 :6K対応 25p
記憶領域:microSD
無線:Wi-Fi, Bluetooth
記録可能時間:62分(6K)
編集ソフト:iPhone/Android/PC
ライブストリーミング:対応
重さ:239g
Insta360 ONE RS 1インチ 360度版も、Shenzhen Arashi Visionが製造するカメラです。
形状は異なりますが、先ほどの機種の上位機にあたります。
先ほどみたInsta360 ONE RSとコアモジュールは、レンズユニット共通です。バッテリー部分は、事実上互換性はないです。
基本的な使い方は、複数の提案があります。
ただ(ジンバルカメラのような)自撮り棒に据え付けた使い方や、バックパックマウントなどでの利用には、特に便利に作られています。
レンズは、ドイツのライカとの共同開発で、F2.2と明るいレンズが2組です。
焦点距離は、35mm換算で6.52mmと記載があります。
撮像素子は、1インチです。
先ほどみたONE RSの360度モジュールは撮像素子サイズが非公開でしたが、こちらは、両側に1インチです。
画素数も「2100万画素」と公開があります。画素が高いと、ノイズが心配ですが、低照度時の画質は、むしろ本機の方が良いとの記載です。ISOは最大3200です。
そのための「ライカとの協業」でしょう。
より具体的に言えば、【4K対応の家庭用ビデオカメラの比較記事】で見た上位機でもこのサイズは利用されず、上図の様な、「業務用」に近いハイスペック機と同じ水準です。
レンズの明るさは、F値2.1です。
F値は値が小さいほど、レンズが明るく、夜間などにも強いことを意味します。
この部分については、全天球カメラは単焦点なので、どのメーカーも割とスペックが良いので、標準的なスペックです。
動画の画質は、「360度レンズ」で撮影する場合、最大で6K/30フレームに対応します。
手ぶれ補正機能は、本機も6軸式の電子式手ぶれ補正に対応します。
静止画の画質は、単眼あたりで、最大2103万画素です。
画像の記録は、MicroSDカードを利用する形式です。
最大1TBまで対応です。
バッテリーは、モジュールによる着脱式です。
先述のように、縦型モジュールなので、横型機とは互換しません。
記録時間は、連続で62分間との表記です(6K/30p)。
先述のように、廃熱の続く限りです。
タフネス性能は、IPX3等級(日常生活防水)です。
マウントプラケットを固定した状態に限りますが、小雨や雪に対しては保護されます。
スマホは、Bluetooth・Wi-Fiでリンクする形式です。
ライブストリーミングは、対応します。
iOS系/Android系問わずに利用できます。
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以上、 Insta360 ONE RS 1インチ 360度版の紹介でした。
リコーなどのライバル機もありますが、1型の撮像素子を持つ部分ほか、レンズを含めた画質は優れます。
ただ、バッテリーが交換式である部分、ストレージが内蔵式でなく、MicroSDカードである部分を含めて、使い勝手の部分でも優れます。
手ぶれ補整や、アプリの使い勝手の部分もほぼ互角ですし、現状では後発の本機の方が総合的には優れると言えます。あえて言えば、 239gとやや重い部分は改良の余地を感じます。
【2024年発売】
【通常版】B0CXPWMZQS
3・Insta360 Insta360 X4
¥79,800 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【スターターバンドル版】(自撮り棒付属)
4・Insta360 Insta360 X4
¥90,700 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【GPSバンドル版】(自撮り棒+GPSリモコン+SDカード)
5・Insta360 Insta360 X4
¥116,300 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
撮像素子: 1/2型 CMOS×2
F値:1.9
静止画画素数:7200万画素
動画解像度 :8K対応 30p / 5.7K 60P
記憶領域:microSD(1TBまで)
無線:Wi-Fi 5, Bluetooth 5.2
記録可能時間:135分
編集ソフト:iPhone/Android/PC編集対応
ライブストリーミング:対応
重さ:203g
INSTA360 X4は、中国のShenzhen Arashi Visionの定番モデルの最新機です。
ここまでみた製品とは違い、モジュール型ではないタイプの上位機です。
2022年発売のInsta360 One X3の後継機で、小型機では初めて8K撮影に対応した、360度カメラと言えます。
小型機に採用できたのは、新機種から5nmプロセスの新しいAIチップが採用されたためです。その影響で、リフレームやエフェクトなどの編集処理が、より効率的になっています。
一方、本機は、3種類の展開ですが、すべてオマケの違いです。
主な付属品についてはじめに解説しておきます。
Insta360 ONE X3 見えない自撮り棒
¥3,940 楽天市場 (11/4執筆時)
第1に、スターターバンドルです。
同社ではお馴染みの「見えない自撮り棒」が付属です。
このタイプのカメラの場合、自撮り棒などで自分を画像に含めるには、自撮り棒などで割と離して撮影する必要があります。
本機に用意された「見えない自撮り棒」は、編集時に自動で棒の映像を消せる仕組みが取られます。この部分の工夫は面白いです。
マウンターを介した運用も可能です。
【型番:CINSAAVG 6970357854714】
Insta360 GPS プレビューリモコン
¥24,570 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
第2に、GPSバンドルです。
こちらは自撮り棒と、256GBのSDカード(メーカー不詳)のほか、GPSプレビューリモコンが付属です。
GPS(位置情報)は、マルチGNSSと日本のみちびきは非対応ですが、アメリカのGPS衛星のほか、露・中・欧のGPSを補足できる4衛星なので、そこそこ精度が良いです。
撮影時の位置と速度が把握できるので、データ面で面白い動画が撮れます。
その上で、旧世代にはなかったプレビューモニターが付属し、手元で画角などを確認できます。小型の液晶パネル(LCD)なので、手元で使えるよう、リストストラップが付きます。
Bluetooth通信で、最大20Mほど離して使えるリモコンなので、用途は広いでしょう。
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結論的にいえば、いずれのバンドルも、主なオマケは「自撮り棒」と「GPSリモコン」なので、オマケを別に買った場合との値段を比較して決めれば良いでしょう。
ただ、GPS情報は、後述するスマートウォッチでも情報がとれるので、マストではないかもしれません。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
基本的な使い方は、手持ちによる撮影です。
ただ、自撮りや、マウンターによる車載ほか使い方の幅は広く提案されます。
例えば、ロープを付けて振り回すことで、自分を注意にした360度映像が撮れるなど、面白い提案があります。
実際の映像は面白いので「5.7K120FPSバレットタイム(あるいは4K/120FPSパレットタイム)」で検索してみてください。バレットタイムバンドルは純正で販売があります。
Insta360 バレットタイムハンドル 三脚
¥5,480 楽天市場 (11/4執筆時)
これは三脚形状にもなるので、360度カメラを運用しての、リモート会議なども提案されます。
アプリとしては、Zoom・OBS・Microsoft Teamsなどに対応します。
一方、先述のように、GPSプレビューリモコンを買う場合ほか、本体にも大きめの2.29型のタッチスクリーンがつきます。
操作のほか、360度映像の確認用にも利用できる仕様です。音声操作ほか、振動フィードバックがあるので、グローブをした状況で簡単な操作も受け付けます。
撮像素子は、1/2型です。
一般的な1/2.3型より、わずかに大きめですが、上位機(1型)に較べると普通です。
具体的に言えば、【4K対応の家庭用ビデオカメラの比較記事】で見た上位機でもこのサイズは利用されず、上図のような、「業務用」に近いハイスペック機と同じ水準です。
レンズの明るさは、F1.9です。
この部分は、しっかり開示があり、性能も良いです。
なお、F値は値が小さいほど、レンズが明るく、夜間などにも強いことを意味します。
動画の画質は、8K/30フレームに対応です。
先述のように、日本で市販される個人向けでは、この水準に達した初のカメラです。
ちなみに、8K解像度(7680x3840)表示に対応するTVは【8Kテレビの比較記事】で書いたように、現状でほとんどないです。
Apple Vision Pro(片側:3800×3000)
Meta Quest 3 (片側:2064×2208)
ただ、VRヘッドセットだと、8K VR(8K/180°)に対応できる機器と、空間ビデオコンテンツ(YouTube VR・Apple TV)も、8Kが先んじて普及しそうで、ニーズが出てきそうです。
ただ、一般ユーザー的に言えば、むしろ、 5.7K 60P、あるいは、4K 100Pが扱えるのが本機の魅力に思えます。高画質で、高フレームレートな映像ソースだと、編集でかなり面白い映像ができるでしょうから。
なお、2カメラの合成は、Insta360 Studio という無償ダウンロードソフト(Win/Mac)上です。勝手にスティッチ(結合)してくれるので、手早く編集できます。
また、Adobe Premiere Pro・ Final Cut Pro X用のプラグインもあります。
スマホアプリは、同名アプリInsta360が用意されます。
タブレット用もあり、単独での編集に対応できます。
なお、本機は、AppleのWatch OS用のアプリが用意されます。
先述のリモコンでもGPSを利用できますが、【Apple Watchの比較記事】で紹介したApple製品からのデータ取得も可能です。
そのほか、【スマートウォッチの比較記事】【GPSランニングウォッチの比較記事】で紹介したガーミン製品からのデータ取得も可能です。こちらの場合、Garmin Connectアプリ(こちら)利用できる端末なら、データの結合表示(オーバレイ)ができる仕様とのことです。
つまり、自転車ならば【サイコンの比較記事】で紹介した同社のGPS端末なら「行ける」ということのようです(詳しくは調査予定)。
手ぶれ補正機能は、上位機同様の6軸式ジャイロ(電子式手ぶれ補正)に対応します。
360度の水平ロックが可能ですので、激しく回転乗り物(パラグライダーほか)も強くなります。
静止画の画質は、1カメラ最大で4800万画素です。
2カメラで、7200万画素になります。
画像の記録は、MicroSDカードを利用する形式です。
最大1TBです。
バッテリーは、4K/30P動画で135分です(5.7K30fps時)。
旧機より持続時間はだいぶ伸びました。
記録時間は81分間との表記です。
もちろん、廃熱が追いつけば、という仮想の話で、ファイルサイズも区切られます。
小型機は廃熱問題がシビアです。
基本的には、定点観測用ではなく、1ファイル20分位のショートムービー向きです。
タフネス性能は、本機は、ハウジングなしで10Mの防水です。
Insta360 X4 用見えない潜水ケース
¥9,099 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
編集にも、フィルターなしで水中映像を補正するAquaVision2.0があります。
第2世代はAI学習を利用する方式になったので、精度が上がっています。
このほか、自撮り棒のような仕組みで「見えない潜水ケース」の販売もあります。
スマホは、Bluetooth・Wi-Fiでリンクする形式です。
ライブストリーミングは、対応します。
「360度ライブ」モードは、Facebook・YouTubeなどに対応します。
Insta360 X4 プレミアムレンズガード
¥6,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
アクセサリーも、充実します。
先述のGPSリモコンや、自撮り棒ほか、各種乗り物用のマウンターやプロテクター類が豊富です。
なお、新モデルからレンズガードが付属になりました。不注意で破損しがちな場所ですし、良いと思います。
なお、強化ガラス製のレンズガードも同時発売になりました。
堅牢性ほか、光学的な配慮があるので、明るさの低下が少ないと言えます
マイクは、4マイクです。
方向性強調モードが利用できます。アクションカメラでは見られる機能ですが、リフレームした後、アクションと連動して、正確な方向から音が聞こえるので「ライブ感」が高まります(方向性強調モード)。
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以上、INSTA360 X4の紹介でした。
人気機種の後継機らしく、提案される使い方の「芸が細かい」です。単純に「使える」、というだけでなく、「便利に使える」製品です。アクセサリーも豊富です。
先述のように、8Kコンテンツが活かせるのは、発売時より「ちょっと先の未来」にせよ、5K・4K水準の高フレームレートが楽しめるのは大きな魅力です。AIチップの採用で、撮影時の編集力も相当向上して居るので、旧ユーザーの買換にも良さそうといえるメジャーアップデートといえます。
基本性能面でも、手持ちを前提にした製品では、6軸手ぶれ補正・10M防水を搭載するなど、値段に見合った実力があります。
撮像素子はさほど大きくないですが、「面白い映像」を取る実力は、一般向けに売られる機種ではかなり高く、良い製品です。
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【2022年発売】CINSAAQ/B
6・Insta360 Insta360 X3
¥51,800 楽天市場 (11/4執筆時)
撮像素子: 1/2型 CMOS×2
F値:1.9
静止画画素数:7200万画素
動画解像度 :5.7K対応 30p
記憶領域:microSD(1TBまで)
無線:Wi-Fi 5, Bluetooth 5
記録可能時間:81分
編集ソフト:iPhone/Android/PC編集対応
ライブストリーミング:対応
重さ:180g
なお、通例通り、1世代前のINSTA360 X3は、下位機種として販売が続くようです。
動画解像度は、ただし、5.7K/30P・4K/60Pまでです。
それでも、普通に使うぶんには「十分以上」でしょう。
あとは、バッテリー量を除けば、AIプロセッサに由来する本体編集の差と、操作性(クイックジェスチャ・や音声操作)と、純正のレンズガードが付属しない部分が目立つ差です。
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結論的にいえば、「できること」ベースで言えば、とくに360度カメラを初めて買う方については、決定的な差はないと言えます。
超がつく高解像度が不要ならば、とりあえずこちらで良いでしょう。
1-3・GoProの360度カメラの比較
続いて、アメリカのGoPro社の製品を紹介します。
【2021年発売】
7・GoPro MAX CHDHZ-202-FX
¥66,672 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【2019年発売】
8・GoPro MAX CHDHZ-201-FW
¥57,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
撮像素子:
F値:
静止画画素数:1660万画素
動画解像度 :5.6K対応 30p
記憶領域:microSD
無線:Wi-Fi/Bluetooth
記録可能時間:
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:対応
重さ:154g
GoPro MAX は、アメリカのGoProが発売する最新の全天球のカメラです。
2021年に新型番になりましたが、CHDHZ-202-FXとCHDHZ-201-FWとの違いはなく、製品としては同じものです(説明書も共通)。
基本的な使い方は、こちらもマウンターを利用する型式です。
数も豊富です。ただ、(全天球カメラでない)従来のHEROシリーズと完全には互換せず、利用できない製品もあります。
詳しくは、こちらの【日本の代理店の公式サイト 】をご覧ください。
重さは、154gです。
以外と軽量ですが、GoProはバッテリー込みの重さ表示ではないため、あと20-30gは増えるでしょう。
それでも、軽めではあります。
撮像素子とレンズの明るさは、GoProは非公開です。
したがって、画像部分のスペックは1660万画素という数字以外の部分が分かりません。
米国メーカーではよくあることで、光学部品を自社で内製できないためです。
動画の画質は、5.6K/30フレームに対応です。
すでに8Kクラスが出たとはいえ、値段を考えれば上々です。
2つのカメラの合成は、スマホアプリでリフレームを行う仕組みです。
例えば、360度写真から、普通の動画などに簡単に変換できます。
一方、このカメラは「普通のシングルレンズカメラ」としても撮影可能です。
ただ方式として、「2眼で5.6K解像度」ということなので、普通のカメラとして見たい場合、【アクションカメラの比較記事】で見た、同社のHERO8と異なり、4K画質は非対応です。
最大で、1440P(2560×1440)60フレームで、フルHD画質より「ちょい上」くらいの画質になります。
その場合の画角は、4段階(13mm-27mm)で変更可能です。最大画角の Max SuperView(13mm)は、かなり迫力のあるワイドな映像になります。
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結論的にいえば、「360度映像」を撮るための設計だが、普通のカメラとしても「そこそこ」使えるという感じでしょう。
動画用の手ぶれ補正機能は、一方「内蔵」です。
名称は、Max HyperSmoothと言う名前で、方式としては電子式の手ぶれ補正です。
電子式画像安定化機能(EIS)を改良した上で、強力なCPUとメモリーを利用し、フレーム単位でブレの行方を予測し補整していくというものです。
360度全天球カメラでは、光学式補正や多軸補正を導入する機種がないため、現状で「ブレ対策」の完成度は高いと言えるでしょう。
静止画の画質は、1660万画素です。
今回は、「3 つのカメラが 1 つに」というキャッチフレーズで、その「3つめ」が写真です。
画素数は360度と考えた場合、1660万画素ですが、普通のフレームにすると550万画素なので、「スマホより優秀」というわけでなく、この部分も「そこそこ」です。
ただ、一定間隔ごとに、写真が撮影できる、タイムラプス撮影に対応するなど、技術的に面白い部分はあります
画像の記録は、MicroSDカードを利用する形式です。
4K以上の記録に対応するカードを買う必要がある点、注意が必要です。
MAXエンデューロバッテリー ACBAT-011
¥6,100 楽天市場 (11/4執筆時)
バッテリーは、残念ながら標準持続時間は非公開です。
ただ、同社の通例からすると、1時間前後だと推測できます。
なお、こちらも、予備バッテリーが別売されており、交換が可能です。
記録時間は、連続撮影時間として、2時間です。
長時間だと、ファイルは、いくつかに分割される仕様ですが、ソフト的に結合できます。
むろん、廃熱が追いついた場合のスペックです。
タフネス性能は、この機種の場合、5メートルまでの防水性が保証されます。
一方、水中用のハウジングは現在のところ、未発売です。
スマホは、Wi-FiとBluetooth接続での、ワイヤレス転送に対応します。
PCでの編集にも対応し、Mac用、Windows用の専用編集ソフトGoPro Fusion Studioが利用可能です。
Adobe PremiereとAfter Effects用のプラグインもあるため、高度な編集も容易ですね。
ライブストリーミングは、対応です。
フルHD画質までとなりますが、Wi-FiによるFacebook Liveに対応です。
一方、この機種の弱い部分で対応しません。いったん、スマホアプリなどで編集してからの公開となります。
その上で、面白く感じるのは、360 Audioに対応する点です。
6つのマイクを内蔵しており、音にも方向性(指向性)を付けられる方式です。
3Dオーディオは、オーディオ方面の最近の流行で、編集する際に、指向性を考慮に入れられます。
一方、既存の立体音響のオーディオフォーマット(ドルビーアトモスなど)に変換できるわけではないので、その辺は課題でしょう。
そのほか、GPSを内蔵する点が特長と言えます。
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以上、GoPro MAX の紹介でした。
5.7K対応は、ライバルが多いです。
ただ、アクションカメラの老舗として、可能な映像表現の多彩さと、アプリの使いやすさなどの点で、「一般向け」といえるのは、この機種でしょう。
とくに、オーディオにも注目した点、「3 つのカメラが 1 つに」ということで、360度以外に、写真と、シングルレンズのビデオの使い勝手にも、ある程度配慮した点が評価できます。
ライブストリーミングやネット配信などに利用する、「手軽で色々できる全天球カメラ」を探している場合、良い選択肢の1つといえる機種です。
アクションカメラでは、相当のファン層がいるメーカーが、(遅ればせながら)出してきた全天球カメラです。性能は申し分なく、コア層の満足を満たすと思います。
一方、ライブストリーミングを重視する製品ではないため、そちらの用途には逆に向かないでしょう。高解像度のVRを趣味のほか、仕事用に作りたい場合は候補となりえます。
1-4・リコーの360度カメラの比較
つづいて、日本のリコーのシータの紹介です。
【2021年発売】(メモリー51GB)
9・RICOH THETA Z1 360° 910831
¥133,588 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
撮像素子:1型CMOS×2
F値:2.1
静止画画素数:2200万画素
動画解像度 4k対応 30fps
記憶領域:19GB
無線:Wi-Fi Bluetooth
記録可能時間:動画80分・写真300枚
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:対応
重さ:189g
THETA Z1 360°は、リコーの全天球カメラの最上位機です。
2021年にメモリーが増量された後継機になりました
基本的な使い方は、手持ちでの撮影です。
撮影した映像を、スマホやPCで編集し、VRビューアーなどで見たり、画像を再加工したりして楽しみます。
Velbon OTH-AB202BK
¥3,827 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
統一規格の三脚用のネジ穴があるので、自撮り棒を利用しての撮影もできます。
一方、リコーの場合、本機自体に、確認モニターを装備しない点は、ここまでみた他機との違いと言えます。スマホを持ち歩きつつ、使うようなモデルです。
撮像素子は1型です。
INSTA360の上位モデルと同じで、小型機ではこれ以上大きなものはないです。
レンズの明るさは、F値2.1です。
全天球カメラは単焦点なので、どのメーカーも割とスペックが良いですが、本機もそうなります。
動画の画質は、4K画質に対応します。
ただ、30フレーム/秒までの対応となります。
本体サイズからすれば、悪いスペックではないですし、再生機器側の対応状況をみればまだ「現役」とはいえます。
ただ、360度カメラとしてみれば、最先端ではない水準です。
なお、動画記録はH.265にも対応します。また、最大25分の尺まで連続撮影可能です。
マイクは、4chです。
静止画の画質は、2257万画素です。こちらは十分です。
なお、画素数が多いとノイズの部分が心配ですが、常用ISO感度は6400と割と優秀です。
撮像素子も裏面照射型ですから、無理に新型の撮像素子を搭載したピーキーな機種ではなさそうです。
いずれにしても、このシリーズは、静止画(写真)を加工して遊ぶには、もってこいの機種と言えます。
VR器具がなくても、静止画に加工して楽しむだけでも面白いカメラです。
レンズを2枚搭載し、画角に制限がないので、今までにない構図の写真が撮れます。
画像の記録は、内蔵メモリーを利用する方式です。
51GBモデルは、4K動画で110分、2K画で360分まで保存可能です。
19GBモデルだと、4K画質で40分です。
なお、いずれの場合も、1回の動画の記録時間は、4Kで基本5分、最大設定で25分です。
これは他社機もそうですが、小型機は長時間の連続撮影利用は想定していません。
本機を25分として利用しても、季節・場所によっては温度上昇で自動的に撮影がとまる場合が多いでしょう。
録りためたデータは、Wi-Fi/USBのいずれかで、スマホやパソコンに転送します。
なお、Bluetoothも搭載されますが、こちらは、撮影設定や位置情報をスマホからカメラに転送する目的でのみ利用されます。
バッテリーは、内蔵式で予備バッテリーが使えない形式です。
ただ、動画の場合は最高画質で80分、写真ならば約300枚まで撮影可能です。
記録時間は、4K映像で1ファイルあたり5分まで、2Kで25分までです。
それを単位として、連続撮影は可能です。
ただ、本体の温度上昇の問題があるので、実際は、ショートムービー用です。これは、他社でも、同じです。
タフネス性能は、防水を含め、この機種は付属しません。
荒天時の利用などにはあまり向かないでしょう。
どうしてもという場合は、ハウジングが必要です。
スマホは、Wi-Fi接続にて、iPhone/Androidともに対応します。
いずれも、専用の再生・編集アプリが利用できます。
再生は、例えば、全方向に回して画像を再生するモードが付属します。
編集ソフトは使いやすく、その場で必要な部分をカットして、友人などに送ることができます。
また、TwitterやFacebookには直接投稿できるほか、リコーのWebサイトにアップした後で、YouTubeやInstagramに再アップロードすることもできます。
この側面の利便性については作り込まれています。
また、本機は、Wi-Fi以外にBluetoothも付属です。
Bluetooth LEは回線が細いので、データの転送や、ライブビューの確認はWi-Fiを用います。
一方、Bluetoothは、バッテリー商品を最小限に常時接続できますので、撮影操作を素早くはじめられるなどのメリット性があるでしょう。
PCでの編集にも対応し、Mac用、Windows用の専用編集ソフトも付属します。
ライブストリーミングは、機種によって対応・非対応が分かれる部分です。
こちらは対応します。
接続端子にHDMIとMicroUSBが付属し、それ経由で利用する形式です。
撮影しているライブの画像をそのまま「生放送」したい方は、この機能は良い選択肢です。4K画質での転送に対応します。
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以上、リコーのTHETA Z 360°の紹介でした。
発売当初は結構革新的な機種でしたが、最近は、Insta360などの追い上げもあり、やや存在感が薄れてきた印象です。
とはいえ、使い勝手の部分では、今でも評価できる部分は被いといえる製品です。
動画撮影は4Kに対応しますし、その上で、本体に4chマイクを内蔵し、立体的な音声記録ができるなど面白みもあります。
ただし、先述のように、確認用モニターが内蔵されない点が注意点です。同じ形状野ライバル機と比べて、その分「軽め」ではありますが。
【2017年発売】
10・RICOH THETA V 360° 910725
¥57,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
撮像素子:1/2.3 CMOS×2
F値:2.0
静止画画素数:1200万画素
動画解像度: 4k対応 30fps
記憶領域:19GB
無線:Wi-Fi Bluetooth
記録可能時間:動画80分・写真300枚
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:対応
重さ:121g
THETA V 360°は、リコーが発売している全天球カメラです。
価格的に「普及モデル」と言えますが、実際のところ、Zシリーズとの「性能差」は数点に止まります。
第1に、撮像素子とレンズです。
1型ではなく、一般的な1/2.3 CMOSを利用します。裏面照射型ではなく、普通のCMOSです。
上位機と比較すると「一般的な仕様」ですが、業務用的な「超高解像度」を求めないならば、十分な性能です。
レンズは、F値2.0とスペック的には、レンズが明るいです。
ただ、旧タイプですから、解像感を含めて、上位機には及ばないです。
第2に、静止画の画質です。
画素数は1200万画素となるため、詳細性の部分で上位機に及びません。
ただ、他社機と比べると引き続きこの部分は魅力で、充実していると言えます。ただ、感度は、ISO3200までなので、夜間撮影は苦手とするでしょう。
引き続き、、静止画(写真)を加工して遊ぶには、もってこいの機種と言えます。
VR器具がなくても、静止画に加工して楽しむだけでも面白いカメラです。
その他は、ライブストリーミング機能を含めて、上位機と同じです。
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以上、リコーのTHETA V 360°の紹介でした。
個人的には「初めて360度カメラに手を出す」方には、色々できるため「飽きずに使える点」で最も優れると思います。
スペック面でも、撮像素子の部分を除けば、上位機と遜色ないです。また、撮像素子の部分も、「プロの画質」を求めるのではなく、「楽しむため」に使うならば、十分以上の性能だと思います。
なお、この製品の旧機となるTHETA Sから買換を考えている場合、今回はスマホ用のCPUであるSnapDragonを搭載したことで、初代と比べてより洗練されています。
買い替える動機にはなると思います。
【2019年発売】
11・ RICOH THETA SC2
¥42,200 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
12・ RICOH THETA SC2 for Business
¥45,800 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
撮像素子:1/2.3 CMOS×2
F値:2.0
静止画画素数:1200万画素
動画解像度: 4K対応 30fps
記憶領域:14GB
無線:Wi-Fi Bluetooth
記録可能時間:動画5分・写真260枚
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:非対応
重さ:104g
RICOH THETA SC2 は、リコーのTHETAシリーズの下位機種です。
決して安い価格ではないですが、上位機とは、差があります。
なお、本機にはビジネスモデルがあります。相違点は、初期設定でHDR撮影が有効という点のみです。
要するに、「三脚」を使っての室内・車内撮影が多い、不動産業・中古車販売業などの方に最適化しているだけで、製品としては同じです。通常版で、HDR合成も対応します。
画質面では、レンズは撮像素子のサイズは同じで、4Kにも対応します。
一方、利用方法の部分で、本機は、HDMI端子が付属せず、ライブストリーミングに非対応です。
動画は、14GBの内蔵メモリーに対して32分ほど記録できます。
1ファイルあたりの連続撮影可能時間は、少し短い3分です。
そのほか、あとからプラグインがインストールできない点や、マイクが、上位機の4chに対して、こちらはモノラルとなり、外部マイク(TA-1)も付けられない点などが、上位機との違いです。
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以上、RICOH THETA SC2の紹介でした。
上述のように、上位機と較べると機能面では差がある機種です。ただ、360度カメラは、最近各社とも、「高級化」しているので、3万円代の値頃な値段で買える4K対応機としては、一定の存在感があります。
YouTubeなどへの投稿に利用する「クリップ的な長さ」の動画撮影さえできればOKならば、良い選択肢です。
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【2019年発売】
13・ RICOH THETA SC
¥36,980 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
撮像素子:1/2.3 CMOS×2
F値:2.0
静止画画素数:1200万画素
動画解像度 :フルHD 1920×1080 30fps
記憶領域:M8GB
無線:Wi-Fi
記録可能時間:動画5分・写真260枚
編集ソフト:iPhone/Android/PC/Mac
ライブストリーミング:非対応
重さ:102g
一方、このグレードの下位機種となるRICOH THETA SC がまだ売られています。
ただ、新機種と異なり、撮像素子が旧型であるほか、4K動画に対応できませんし、現状では選択肢にはならないでしょう。
次回につづく!
全天球カメラのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、話題の全天球カメラの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・360度全天球カメラの比較 (2)
2-1:コダック〈米国〉
2-2:Linkflow〈韓国〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
動画の画質 ★★★★★
写真の画質 ★★★★★
ネット配信 ★★★★★
手持ち撮影 ★★★★★
周辺機器 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、引き続き、各社の全天球カメラをみていきます
その上で、ここまで紹介してきた全機種から、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします!
2回目記事は→こちら!
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