【今回レビューする内容】2023年 次世代IOT対応ドアホン・ドアベルの性能とおすすめ・選び方:Ring Video Doorbell 4と Google Nest Doorbell の違いほか
【比較する製品型番】 アマゾン Ring Video Doorbell 4 Ring Video Doorbell 4 Plus グーグル Google Nest Doorbell GA01318-JP WP-24A SpotCam SpotCam AOSU V8S V8P パナソニックAiSEG2(HOME IoT)VL-SWE750KF VL-SWE750KS ほか
今回のお題
次世代型のドアベルのおすすめはどの製品?
どもAtlasです。
今回は、2023年7月現在、最新のIOT対応の次世代型ドアベルの比較です。
ドアベルと言うよりも、監視カメラ的な役割も含めた、新世代の「ホームセキュリティ」端末といえます。
「2強」といえるAmazon Ring Video Doorbell 4 Plus、Google Nest Doorbell を含めて、各社の最新製品をみていきます。
次世代ドアベルは、黎明期の家電ジャンルなので「問題点」もなくはないです。
しかし、スマホだけでなく、各社のAIモニターで管理ができたり、訪問者の「顔識別」や、宅配便の置き配検知を含めた高度な「留守録」ができます。
新しい時代を感じる要素も多いジャンルですので、Atlas自身もかなり注目しています。
1・次世代型ドアベルの比較 (1)
1-1・Amazon
1-2・Google
1-3:パナソニック
1-4:その他
1-5:最終的なおすすめ【結論】
記事では、「2強」といえるAmazon、Google の2製品をはじめにみていきます。
その後、パナソニックの製品ほか、他社機をみていきます。
画質の鮮明さ ★★★★★
夜間対応 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
防犯・みまもり ★★★★★
設置のしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」部分で、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
ーーー
なお、従来的な形状のドアホンは、以上の別記事でみています。
スマホとの連携(外出先からの応答)までならば、そちらでも対応できますので、普通のタイプでお探しだった場合、上記リンク記事をご覧ください。
1-1・Ring Doorbell 4の比較
はじめに、Ring Video Doorbell 4のドアホンです。
Amazonデバイスとして、主にAmazon Alexaとのリンク面を重視して売られています。
なお、Ringはアマゾンが持つ企業の1つであり、米国のカリフォルニア州のホームセキュリティ製品企業です。
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以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2023年発売】
(本体のみ)
1・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥24,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(本体+チャイム)
2・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥26,260 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(本体+予備バッテリー)
3・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥25,560 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(本体+電源アダプタ)
4・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥26,560 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【2022年発売】
5・Ring Video Doorbell 4
¥23,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
モニター:
画素数:300万画素
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:160度/150度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:(防塵防滴)
Ring Battery Doorbell 4 Plus は、Amazonのグループ企業であるRingが作る、Amazonユーザー向けのドアベルです。
2022年に日本に登場し、速くも2世代目になりました。
付属品の違いで4種類あります。
後ほど説明しますが、別に買うよりセット買うほうが安いです。
そのほか、旧機が残ります。
しかし、後述する「置き配検知」にかかわる、画角の変更と、解像度の強化があるので、選ぶならば新型が良いです。
1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較
本機は、Amazonデバイスの利用を前提とした使い方のIOT家電と言えます。
Amazon Alexaのスキルにネイティブ対応し、同社のモニター付き端末(Echo Showなど)と組み合わせて利用することを、基本的な使い方として提案しています。
ある種「純正」なので、相性が保証されるのが、まず「良い部分」です。
「アレクサ、○○につないで」(通話)
「アレクサ、○○を見せて」(映像)
このモニター端末は【Amazon Echoの比較記事】でかなり詳しく説明しました。Amazon Alexaのスキルに「リング」があるので設定すれば、「ドアモニター代わりに」デバイスを利用できます。
この意味では、ドアホンというより、「Alexaデバイスの周辺機器」です。
Ring - Always Home
¥0 Apple iTunes Store
Ring - Always Home
¥0 Google Play
加えて、同名のスマホアプリも用意されます。
Wi-Fi経由で、通知をうけたり、通話・ビデオの確認なども可能です。
サーバーが用意されるので、外出先からの対応もできます。
画質は、300万画素(1536p HD+)です。
視野角は水平150度・垂直150度で、(魚眼的ですが)一般的なドアホンモニターに比べても広めであり、実用性があります。
夜間撮影は、しかしカラーではなく、ナイトビジョン(赤外線)です。
この部分は、改善の余地はあるでしょう。
IFTTTも、対応です。
上級者向けですが、Ringとして、サードパーティアプリのIFTTTに対応するため、スマホアプリや、【スマート家電リモコンの比較記事】で書いたような端末で操作できる家電製品とリンク同社させることも可能です。
上図のアプリ設定は、照明と連携させるという提案です。
「もし、Ring(ドアベル)が鳴ったならば、【Philips Hueの比較記事】で紹介した電球を点灯させてね」という命令になります。
スマホアプリの場合、例えば、LINEアプリに通知というようなこともできるでしょう。
IFTTT
¥0 Apple iTunes Store
IFTTT
¥0 Google Play
なお、IFTTTについては、このブログの【スマート家電リモコンの比較記事】である程度説明をしています。
完全に日本語化されていない部分を含めて、上級者向けです。ただ、愛用者も多いので、ネットでの情報に事欠きません。
設置法は、簡単です。
(コンセントプレートのように)プレートをネジ4本で止めるだけです。
本機は、バッテリー内蔵式ですが、バッテリー自体は別ユニットで簡単に外せます。
なお、コンクリート面設置の場合は壁面用のアンカーも付属です。また、シンプルにテープ設置も可能でしょう。
IP55等級の防塵飛沫防水性ですので、強雨があたるような場所でなければ問題ありません。
バッテリーの保ちは、日数としての明言がないです。
この部分も問題点と言えます。
実際、結構な解像度でデータを送ることもあり、毎日数人の訪問のあるご家庭で、だいたい1ヶ月強といったところでしょう。
一方、メーカーもここは理解していて、アプリで残量確認・通知がなされます。
Ringドアベル用バッテリー
¥3,480 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
また、さほど高額でなく、予備バッテリーが市販されているので、月々のルーティンにできれば、あまり苦ではないと思います。
単独で、USB充電できます。
Ringプラグインアダプター
¥2,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
加えて、Ring Video Doorbell 4のアダプターを利用すれば、電源を取ることも可能です。
コンセント(DC)用です。
電源直結させる利用もできるので、施工業者さんに電源部分の仕様を説明すれば、やってくれる可能性も高いでしょう。
電源直結させるとドアベルの反応も良くなる部分もあります。
Ring Chime Pro(チャイムプロ)
¥5,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
ドアベルは、別売です。
マイクはないため、シンプルに音が鳴るだけです。
一方、下方向の常夜灯機能機能があるほか、(本機専用ですが)Wi-Fi中継機となるため、広いご自宅で受信範囲が拡がります。
スマホ連携機能は、カメラセンサーによるイベント検知に対応です。
ようするに、モーションセンサーによる動体検知で、チャイムを押さずとも、動体を検知したら、検知前の4秒間を含めて記録します。「監視カメラ」のような感じです。
「人認識」もできるため「パーソンアラート」として、動物などの動体を除いて通知させることも可能です。
加えて、先述のように、カメラの画角と解像度が強化されたので、「置き配」の検知と通知ができる用になりました。
録画機能は、一方、サーバーに保存する方式です。
調査時、23年の9月末まで無料ですが、その後は、現状で、350円/月〜の利用料です。
【Ringプロテクトプランの説明】に書いています。
契約しない場合、録画ができないほか、(サーバーでの判別になるため)パーソンアラートや置き配検知が非対応になります。
結論的にいえば、基本的にはサブスクタイプのサービスで、それを前提にした場合、便利な製品です。
安定性は、Wi-Fi方式・バッテリー式は、直結型と違って、どうしてもタイムラグは生じます。ただ、先述のように、直結させれば「だいぶ改善」されるでしょう。
【室内用カメラ】
Ring Indoor Cam 第2世代
¥4,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【屋外対応カメラ】(防水仕様)
Ring Stick Up Cam Battery
¥11,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【屋外向け監視カメラ】
Ring Spotlight Cam Plus, Battery
¥24,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
機器連携は、対応です。
このシリーズは、室内用カメラ(ペットカメラ)・屋外用監視カメラも用意され、室外用と同じアプリで、同じように管理可能です。
日本だと、Ringシリーズは、どちらかと言えば、この方向性のニーズの方があるような気はします。
解像度は、いずれも、200万画素(フルHD)で、ナイトビジョン時も「カラー」です(Ring Stick Up Cam Battery はモノクロ)。
どのカメラも双方向会話のためのスピーカーを搭載します。
監視カメラについては、センサーライトやサイレン機構を装備しますので、防犯用です。
---
以上、Ring Battery Doorbell 4 Plusの紹介でした。
実質「Amazon純正」なので、Echo showほかとの接続が完全に保証される部分が売りです。ドアホン(ドアベル)としても、画質を含めて穴はないので、用途に合えば購入しても良いかと思います。
先述のように、IFTTTも対応するため、家電のIOT化を強力に進めたい上級者にも向くでしょう。
一方、月額使用料を払わない場合「機能制限」が生じます。この部分は「考えどころ」ですが、便利なサービスには間違いないですし、一般的な月極のスマホアプリの諸サービスの料金と比べても、高くはないです。
1-2・Google Nest Doorbellの比較
つづいて、グーグルが販売するGoogle Nest Doorbellを紹介していきます。
6・Google Nest Doorbell GA01318-JP
¥23,900 楽天市場 (7/5執筆時)
モニター:
画素数:130万画素
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:145度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:
Google Nest Doorbell は、グーグルの販売する、スマホ対応のドアホンです。
1・スマートスピーカーの比較記事
2・メッシュWi-Fiの比較記事
基本的には、このブログの以上の2記事でフォローしているような、GoogleのIOT家電の周辺機器の1つと理解してください。
設置法は、ネジ釘で付属のベースプレートで設置するのが基本です。
ネジも付属します。
ベースプレートからは本体が外せるので、定期的に充電する必要があります。
ただ、1日2〜5回の利用で6ヶ月、25〜30件で1ヶ月の電池の保ちですので、外しやすいようにしています。
(にほんはともかく)単体で使えるので、盗難の危険があるといえばそうなので、(ゲーテッドな地域以外について)米国ではどういう考え方なのか興味があります。
屋内用電源アダプター
¥−− (5/21執筆時)
電源は、コンセントからも取れます。
後日発売される「屋内用電源アダプター」を利用します。
変圧器 16Vac/10VA対応 60Hz
¥2,400 Amazon.co.jp (5/21執筆時)
電源は、二針線のドアホン配線(電線)からも取れます。
ただし「8〜24 VAC、10 VA、50 / 60Hz の変圧器」という用件があります(Googleによる説明)。
米国はサーモスタット(空調調節)もトランスなので、そのまま楽にDIYできそうです。
海外製のトランスを使う場合、日本だと東日本は50Hz(アメリカは60Hz)ですし、AC入力の違い(100V/120V)に注意しつつの作業なので、難易度は高いです。
テスター(マルチメーター)で、電圧を見ながらやる必要もありますし、基本直結になると思うので、工事店に依頼する場合の情報です。
結論的にいえば、現状でこの方法は、(電気工事店に依頼する場合)日本用パーツがないので、難しいと言わざるを得ないでしょう。恐らく受けてもらえないので、屋内用電源アダプターを流用しての工事を提案するのが良いかと思います。
【2021年発売】【第2世代】
・Google Nest Hub GA01331-JP
¥7,480 楽天市場 (7/5執筆時)
室内モニターは、単品ではありません。
ようするに【スマートスピーカーの比較記事】で書いたGoogleの端末を買って、それをモニターにしたり、あるいは、ドアベルにしたりすることを想定します。
ただ、モニターはさほど高くはないです。また、iOS系の端末でも設定は可能です。上位機もありますので、詳しくは【スマートスピーカーの比較記事】をご覧ください。
なお、撮影できる画像は、130万画素のカメラで、広角145度なので、実用的です。
スマホ連携機能は、かなり高度です。
人間・荷物・動物・車の識別が識別され、スマホに通知されます。
日本でも荷物の識別は(宅配便さんが荷物を持ってきてくれれば)有効かもしれません。
また、有料(630円)ですが、Google Nest Aware を利用する場合、認証済みの人物の識別通知も可能です。
もちろん、外出先で呼び出しを受けたら、スマホで応答可能です。
夜間撮影は、ただ、カラーではなく、ナイトビジョン(赤外線)ではあります。
録画機能は、少し注意点です。
サーバーに3時間分のアクティビティ履歴(ショート動画)は蓄積されます。ただ、それだとあまり意味がないので、60日間保持してくれるGoogle Nest Aware を契約するのがやはり前提でしょう。
安定性については、バッテリー動作だと、動画の遅延があるなどの報告があります。
Wi-Fiの感度の問題でもないようです。
バッテリー残量低下時にそういった症状があることは、Googleの説明にもありました。その点では、電源が取れた方が良いようには思います。
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以上、Google Nest Doorbellの紹介でした。
Google系でドアベル対応させたい場合の「第一候補」でしょう。
ただ、電源直結時の処理が分かりにくいのがネックですが、バッテリーで構わないならば、候補にできるかと思います。
1-3・パナソニックのドアホン
続いて、パナソニック製品の紹介です。
同社の場合、既存のドアホンの機能を拡張する方向性で、IOT対応にしています。
ここまでみた製品とすこし毛色が違いますが、日本の住宅事情にはマッチしていると言えそうです。
【2022年発売】
【下位機】
7・パナソニック VL-SWE750KF
¥63,980 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
【上位機】
8・パナソニック VL-SWE750KS
¥64,155 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
モニター:7インチ
画素数:約100万画素
夜間照明:LED補助照明
撮影サイズ:広角ワイド
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:動画録画(SDカード)
玄関子機材質:難燃ABS樹脂
VL-SWE750KFなどは、パナソニックのIOT対応機です。
本機は、形状や能力の部分で従来のドアホンの延長なので【テレビドアホンの比較】のほうでも取りあげました。
ただ、国内勢では「最もIOT対応度が高い」ので、こちらでもフォローしています。
なお、下位機と上位機がありますが、違いは玄関子機の部分です。こちらは、室外子機がアルミのヘアライン仕上げで高級です。埋込設置もできます。
設置は、普通のプラグ式です。
詳しくは、【テレビドアホンの比較】の冒頭の「選び方の基本」で書きましたが、2芯線の既設のドアホン(インターホン)があれば、そのまま付けられるでしょう。
ネットワークとの接続は、Wi-Fiを利用して無線ルーターを接続する方式です。
Wi-FiのほかにLANケーブルでも接続可能です。
室内モニターは、付属で7インチです。
パナソニック製品では最も大きな液晶です。
タッチパネル式で視認性も良く、スマートでインテリア性にも富むので、この部分で不満はないでしょう。特に7インチの大型画面であることは、高級感を演出します。
画質は、かめらの画素数としては100万画素です。
IOT対応の他社機と較べる場合、フルHDに満たない水準ですので、負けます。
ただ、ドアホンモニターで確認するには普通これで十分であり、テレビドアホンだけでいえば、上位です。
レンズも広角ですし、ズーム機能もありますし、夜間LED照明装備でカラー表示も可能です。
パナソニック VL-WD616
¥21,711 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
液晶付き子機は、付属です。最大6台まで増設できます。
子機も、液晶サイズが2.7インチと多少大きめです。
また、本機の場合、パナソニックの電話機・FAXをお持ちの場合、そちらの電話の子機としても使えます。下部パネルを開けるとダイヤルがあります。
条件は、パナソニックのDECT方式(通信方式)であるだけでOKですので、ここ10年ほどの間に買った機種ならば大丈夫です。連携については、今回の記事の最後にまた説明します。
スマホ連携機能は、Wi-Fiと同社のアプリ経由で、リアルタイムでの外出先への転送と通話が可能です。
そのほか、独自機能としては「安心アラート」が装備です。
自然災害情報を自動取得して知らせるものです。
ネットをフルに利用したもので、緊急時、鉄道、停電、断水、河川氾濫などのインフラ情報を流してくれます。住んでいる地域ほか、河川(5件まで)、鉄道路線(10路線まで)を入力し、適切な情報を得ます。
「重要度に応じて」通知音、通知音量、ランプ表示が変わる仕様で、(うっとうしくならないよう)考えられています。
録画機能は、一方、Amazon Ringのようにサーバーを利用するタイプではないです。
したがって、AIを利用した高度な画像分析や、置き配検知など「近未来的」な機能はないです。
ただ、普通の録画は、8枚静止画撮影に加えて、SDカードへの30秒動画記録に対応しますし、カレンダー式のインターフェースも採用されていて見やすいです。
そのほか、手が離せない場合、声だけで応答ができる機能や、ボイスチェンジャーの搭載などが独自機能として目立ちます。
他機連携は、パナソニックも可能です。
ただし、IFTTT(イフト)など汎用的なシステムと連携はしない自社完結のシステムです。
同社の場合、住設が強いので「自社製品だけでもできてしまう」わけで、あえてそうしている感じはあります。
同社の場合パナソニックのアイセグ2システム(HOME IoT)とデータ連携できる仕様です。基本的には、新築・リフォーム物件を「パナソニックのスマートホーム」にするための仕組みです。
このシステムに対応する家電は【こちらのリスト】が参考になります。
後付け用 宅配ボックス COMBO-LIGHT
¥26,900 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
開閉センサー KX-HJS100-W
¥3,771 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
先述のように、画像解析サービスはないので「置き配検知」は不可です。
宅配ボックスは、しかし、パナソニックは専用品を売っています。これに、同社の開閉センサーを取り付けると、荷受け時の録画と、荷受けのお知らせもスマホで受けられます。
このほか、火災報知器と連携して、火事警報を玄関子機から流す機能なども装備です。
音声AIは、ドアホンだけでは対応しません。
ただ、AiSEG2(HOME IoT)システム自体は、Googleアシスタントには対応します。
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以上、パナソニックの VL-SWE750KFの紹介でした。
家中全部まるごと「IOT化」というのは個人では「しきいが高い」でしょう。
ただ、例えば、ドアホンと、宅配ボックス、スマホでの応答と限って敷設するならば、「堅実かつ便利」に使えるかと思います。製品的に、既存ジャンルの製品で、パナソニックのサポート体制もある部分から、「詰まって放置」しにくい部分でも「一般向け」とも言えます。
完全に「次世代」的ではない「半歩先」くらいなIOT化ですが、将来的に、キッチンやお風呂などのリフォーム、あるいは、パナソニック家電製品の購入した場合、便利度は上がっていく、と言えます。
2-4・その他のドアベルの比較
最後に、ここまで見れなかった製品をまとめてみていきます。
例外もありますが、だいたいIOT対応機です。
【2020年発売】
9・SpotCam SpotCam Ring 2
¥12,283 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【2018年発売】
10・Planex SpotCam Ring
¥3,855 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
モニター:
画素数:200万画素
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:180度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:(防塵防滴)
SpotCam Ring 2 は、SpotCamの販売する、スマホ対応のドアホンです。
台湾の家庭向けセキュア製品のメーカーが出していて、一部電器店の流通も見られます。
なお、旧機種(下位機種)となる SpotCam Ringは日本のプラネックスが代理店です。
上位機に比べると、イベント検知などが全省略になり、人工知能を使った訪問者などの分析はできません。
1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較
本機も音声AIスピーカーと連携もできるIOT家電と言えます。
しかし、Google AssistantとAmazon Alexaと双方にネイティブ対応できる部分で、特徴があります。
例えば、本機もAmazonのモニター端末(Echo Show)に出すこともできます。
設定法は【同社の説明(英語)】に詳しいです。
上級者向けにも、SpotCamとして、サードパーティアプリのIFTTTに対応するため、スマホアプリや、【スマート家電リモコンの比較記事】で書いたような端末で操作できる家電製品とリンク同社させることも可能です。
例えば、上図では同社のLINEアプリに通知という提案がなされています。
IFTTTについては、先ほども書いたようい、このブログの【スマート家電リモコンの比較記事】で詳しく説明しています。
設置法は、本機もネジ釘で取り付けるのが基本です。
バッテリーは取り外せない方式での充電ですが、毎日15〜20回の検知として、6ヶ月は使える仕様です。充電自体は、USB(5V 2A)です。
端末は、IP65の防塵防滴性ですので、野外設置は問題ありません。。
電源をとりたい場合は、AC24Vです。
コンバーターはあるので、お願いすれば、業者施工はしてもらえそうです。
まあ、基本的には、バッテリーで使うのが無難です。
SpotCam
¥0 Apple iTunes Store
SpotCam
¥0 Google Play
室内モニターは、単品ではありません。
上述のスマホアプリを介した利用(通知と応答)や、先述の、Alexaデバイスほかの利用を前提とします。
Wi-Fi搭載で、同社のサーバーを利用する形なので、確認だけならばPCでの確認も可能です。
なお、撮影できる画像は、フルHD画質(200万画素)の動画で、広角180度なので、かなり実用的です。
SpotCam Chime Speaker
¥---- Amazon.co.jp (7/5執筆時)
一方、本機については、室内のドアベル(チャイムスピーカー)が付属です。
別売もなされます(在庫なし)
スマホ連携機能は、本機もカメラセンサーによるイベント検知に対応です。
ただし、認識は、訪問者・動体検知なので、Googleほどは細かくないです。
とはいえ、ドアホンとして問題は感じません。
夜間撮影は、カラーではなく、ナイトビジョン(赤外線)です。
録画機能は、保存(SpotCam Ring 2 クラウド)は、無料では7日間です(執筆時)。
それ以上の場合、有料サービス(約300円〜)ですが7日間無料という部分は、同じIOT家電タイプとしては良心的です。
なお、昨今の世界情勢をふまえ、サーバーは「台湾に置かれる」ことがメリット性として強調されます。
安定性は、Wi-Fi方式なので、直結型と違って、どうしてもタイムラグは生じます。
ただ、この問題を(完全に)解決したモデルはないですし、実用性は削がれない程度でしょう。
---
以上、SpotCam Ring 2の紹介でした。
Amazon・Googleの純正と比べる場合、録画データの「7日間は無料」という部分が光ります。
一方、各社の純正品と比べると、仕組みとサポート体制、基本英語というの面から「IOTガジェット好きの超上級者向け」です。ただ、その方面のリスク計算ができる方にオススメといえます。
【500万画素】
11・AOSU 5MP画質 インターホン V8S
¥15,341 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【300万画素】
12・AOSU 5MP画質 インターホン V8P
¥12,749 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
モニター:
画素数:500万画素?
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:166度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:(防塵防滴)
V8Sは、中国のAOSU(Beijing Seven Stars Technoloy)の販売するインターフォンです。
本機は、解像度部分が自慢です。
防犯カメラ用にも使われる4:3の縦横比で500万画素のカメラ(2560×1920)を使っています。形状が違うので、アバウトな表現ですが「2.5K」クラスですので、シンプルに言って、インターフォンとしては画質重視です。
なお、 V8Pは、下位モデルで、同じ縦横比ですが、解像度が少し落ちます。
動体検知も、凝っています。
自動運転の先進国らしく、カメラセンサーほか、レーダー、赤外線を併用し、誤検知を防止する仕組みです。
カテゴリーは違いますが、【ロボット掃除機の比較記事】で、中国企業のその方面の力強さを欠きましたが、やはり、この機種もそう言えます。
識別性の部分で、かなり見通しの良い場所に設置する場合、良さそうに見えます。
もちろん「人の識別」にも対応です。
また、その解像度とセンサーを活かして、細かい検出エリア設定もできます。
Aosuアプリ
¥0 Apple iTunes Store
Aosuアプリ
¥0 Google Play
利用するアプリは、上記の自社アプリです。
なお、先述のIFTTTには、現状で対応情報が見られません。
ただ、Amazon AlexaとGoogle Assistant双方とも連動可能なので、この部分で候補にできます。
設置法は、本機もネジ釘で取り付けるのが基本です。
電源は、本機もバッテリー式です。USB方式で、6ヶ月の保ちとされます。
電源を取ることもできます(8-24VAC 40VA)。ただ、Googleで書いたように、この方法を採れれば、Wi-Fi安定性は増すものの、個人では一般的に難しいと考えてください。
夜間撮影は、ナイトビジョン(赤外線)です。
録画機能は、SDカードに録画できる仕組みです。
ドアホンだと普通ですが、先述のように、IOT型はその限りではないので、ポイントと言えます。
同社のクラウドサーバーを利用する形なので、外出先からの操作に対応です。
これに伴う追加料金設定は記載が執筆時見られません(無料のようです)。
安定性は、Wi-Fi方式なので、他機同様に直結型と比べるとタイムラグは生じます。
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以上、AOSU V8Sの紹介でいた。
解像度の高さと、センサー性能の良さが自慢です。
普通のドアホン用途ではオーバースペックですので、何かしら「防犯カメラ」のような目的を兼ねる場合に特に選択肢になるかと思います。
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【XTU-J7】
13・XTU ビデオドアホン XTU-J7-01
¥5,999 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
モニター:
画素数:200万画素?
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:180度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:(防塵防滴)
そのほか、海外メーカー製としては、XTU ビデオドアホンが格安です。
ToSee - Smart Camera
¥0 Apple iTunes Store
ToSee - Smart Camera
¥0 Google Play
中国のTocoding Technologies(深圳市拓阔科技有限公司)のToSeeアプリを利用する形の製品です。
IFTTTや、Alexaほかとのリンクはできませんが、安いです。
データはクラウド保存は有料ですが、SDカード内蔵なのでWi-Fi圏内だけで利用するならば、セキュア面でサーバーの心配をすることも(おそらく)ないでしょう。
安定性ほか、その他の部分は、Amazonにレビューが多いので、そちらを見てください。
今回の結論
次世代ドアベルのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで今回は、次世代型のドアベルの比較でした。
最後に、いつもどおりに、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案しておきます。
第1に、比較的低価格で設置可能な、次世代型ドアホンとしては、
【2023年発売】
(本体のみ)
1・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥24,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(本体+チャイム)
2・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥26,260 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(本体+予備バッテリー)
3・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥25,560 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
(本体+電源アダプタ)
4・Ring Video Doorbell 4 Plus
¥26,560 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【2022年発売】
5・Ring Video Doorbell 4
¥23,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
モニター:
画素数:300万画素
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:160度/150度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:(防塵防滴)
画質の鮮明さ ★★★★★★
夜間対応 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★★★
防犯・みまもり ★★★★★
設置のしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
Ring Video Doorbell 4 Plusでしょう。
1・Amazon Echoの比較
2・各社のスマートスピーカーの比較
3・スマート学習リモコンの比較
とくに、Amazon系の各デバイスで、ご自宅を「IOT化」している場合、本機で良いかと思います。
Ringドアベル用バッテリー
¥3,480 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
設置は、バッテリー式ならば、ごく簡単です。
バッテリーの保ちの部分で、毎月の充電は必要そうですが、出し入れはシンプルな構造なので、バッテリーを複数用意しておけば、「月一のルーティン」くらいの感覚で済むと思います。
Ringプラグインアダプター
¥2,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
むろん、電源がとれればそれに越したことはないでしょう。
ただ、別売で後からでも買えるため、バッテリーでの運用で「挫折」した場合に考える感じでも良いかと思います。
サーバーでの画像解説で、「人認識(人の区別)」と「置き配検知」ができるのが、本機の「売り」です。動体検知撮影もできるので、荷物の盗難に関する防犯にもなるでしょう。
一方、先述のように、一定期間終了後は350円/月〜の利用料がかかります。
定額制のスマホアプリと1つと考えると「安価」に思えますが、これを解約する場合、あまり便利ではない端末になるのが注意点です。
契約内容は、詳しくは【Ringプロテクトプランの説明】に書いていますので、熟読しましょう。
製品保証性は、もうひとつの本機の良い部分です。
画像解析が対応できる製品はサードパーティにはあります。
ただ、日本語対応の部分、クラウドサーバーの設置場所の部分を含めて、サービスの安定性・継続性の部分で、Amazon本体がかかわるRingは、メリット性があると言えます。
【室内用カメラ】
Ring Indoor Cam 第2世代
¥4,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【屋外対応カメラ】(防水仕様)
Ring Stick Up Cam Battery
¥11,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
【屋外向け監視カメラ】
Ring Spotlight Cam Plus, Battery
¥24,980 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
機器連携も、カメラ類は豊富に用意されます。
また、本編で書いたように、IFTTTに対応するので、他社のIOT家電と高度な連携設定もできるでしょう。
黎明期の家電ジャンルなので、「誰にでもおすすめ」というわけではないですが、家電好きのアーリーアダプターな方で、工夫をしながら自己責任で運用できる中級者の方ならば、いろいろ楽しめると言えます。
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6・Google Nest Doorbell GA01318-JP
¥23,900 楽天市場 (7/5執筆時)
モニター:
画素数:130万画素
夜間照明:ナイトビジョン
撮影サイズ:145度
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:可能(サーバー保存)
玄関子機材質:
画質の鮮明さ ★★★★★
夜間対応 ★★★★☆
スマホ連携 ★★★★★★
防犯・みまもり ★★★★★★
設置のしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
一方、基本システムをGoogle(Google Assistant)で組んでいる方は、Google Nest Doorbell も良いでしょう。
サーバーを利用した物体識別や、スマホ通知が同じようにできるので。
分析精度も他社機より良さそうですが、若干システム利用料が高いのがネックでしょう。
そのほか、日本市場での売り方は、(Amazon以上に)中級者向けです。
周辺機器やサポート体制の展開部分を含めて、「自分にできそうか」という部分は、検討が必要です。
第2に、既設ドアホンを流用しながら、生活の質をあげたい場合におすすめなのは、
【2022年発売】
【下位機】
7・パナソニック VL-SWE750KF
¥63,980 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
【上位機】
8・パナソニック VL-SWE750KS
¥64,155 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
モニター:7インチ
画素数:約100万画素
夜間照明:LED補助照明
撮影サイズ:広角ワイド
スマホ連携:Wi-Fi搭載(屋外応答可)
留守中撮影:動画録画(SDカード)
玄関子機材質:難燃ABS樹脂
画質の鮮明さ ★★★★★
夜間対応 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
防犯・みまもり ★★★★☆
設置のしやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
パナソニックのVL-SWE750KFでしょう。
基本的に、これまで通りのドアホンの仕組みを利用するため、既設品との交換もスムーズです。
その上で、外出先からの応答を含めたスマホ通知に対応できます。
後付け用 宅配ボックス COMBO-LIGHT
¥26,900 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
開閉センサー KX-HJS100-W
¥3,771 Amazon.co.jp (7/5執筆時)
一方、サーバーを使った物体(人間)識別は不可です。
置き配対策について言えば、同社の宅配ボックスを導入すれば、それなりに同じことができると言えます。
パナソニック VL-WD616
¥21,711 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
液晶付き子機の増設もできます。
本編で書いたように、「次世代型」というよりも「半歩先」くらいの水準に思えますが、それだけに、堅実性があります。また、システム利用料も不要です。
宅配ボックスにしても、ドアホンにしても、既存品の延長線上の製品ですので、堅牢性や、アフターサービスがしっかりサポートされる部分でも本機は有利でしょう。
なお、本機は、このブログの【テレビドアホンの比較】でも、その姉妹機(下位機)と共に紹介しています。
そちらは、アイセグ2システム(HOME IoT)とは連携できませんが、宅配ボックスとの連携ならば、単独で可能です。
そのほか、「安心アラート」なども普通に使えるため、少し安くあげたい場合は、【テレビドアホンの比較】も、チェックしてみてください。
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というわけで、今回は、次世代型ドアベルの比較でした。
1・テレビドアホンの比較 (1)
1-1・選び方の基本の説明【導入】
1-2・ワイヤレスドアホン
1-3・二針線ドアホン
1-4・外でもドアホン
2・テレビドアホンの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
普通のタイプのドアホンも探している方は、引き続き、以上の記事もよろしくお願いします。
ではでは。