Top 生活家電 比較2022’【省エネ重視】ドラム式洗濯機47機のおすすめ・選び方【小型・中型】:シャープ・パナソニック・日立・東芝 (1)

2022年07月22日

比較2022’【省エネ重視】ドラム式洗濯機47機のおすすめ・選び方【小型・中型】:シャープ・パナソニック・日立・東芝 (1)

【今回レビューする内容】 2022年 人気のドラム式洗濯乾燥機の性能とおすすめ・選び方:小型ドラム式洗濯機・中型ドラム式洗濯機:シャープ パナソニック 日立 東芝:ヒートリサイクル風アイロン ビックドラム ななめドラム Cuble 機種の違いと人気ランキング 左開き 右開き対応

【紹介する製品型番】シャープ ES-S7G-WL ES-S7G-WR NA-VG760L NA-VG760R ES-H10F-WL ES-H10F-WR ES-W114-SL ES-W114-SR ES-WS14-TL ES-WS14-TR パナソニック Cuble NA-VG2600L NA-VG2600R NA-LX113AL NA-LX125AL NA-LX125AR NA-LX127AL NA-LX127AR NA-LX129AL NA-LX129AR 日立 BD-SG110HL BD-SG100GL BD-SV110GL BD-SV110GR BD-SX110GL-W BD-SX110GR BD-STX110GL BD-STX110GR BD-NX120GL BD-NX120GR 東芝 TW-127XH1L TW-95GM1L TW-127XP1L TW-127XP1R アイリスオーヤマ CDK832 FLK832 HDK832A FL81R-W HD81AR CDK842 FLK842 FLK842Z HDK842Z W アクア AQW-FV800E AQW-D12M AQW-DX12M ハイアール AITO JW-TD90SA

今回のお題
光熱費などの面から、最新のドラム式洗濯機のおすすめはどれ?

 ども、Atlasです。

 今日は、2022年7月現在、最新のドラム式洗濯機の比較です。

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1・ドラム式洗濯機の比較 (1)
 1-1:シャープ
 1-2:パナソニック
 1-3:日立 (1)
2・ドラム式洗濯機の比較 (2)
 2-1:日立 (2)
 2-2:東芝
 2-3:アイリスオーヤマ
 2-4:アクア
 2-5:ハイアール
3・ドラム式洗濯機の比較 (3)
 =最終的なおすすめの提案

 最新機種および型落ちを含めて、デンキヤ店頭に置いてある主要機種は、ほぼ全て網羅できたかと思います。

洗浄力の強さ ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び  ★★★★★
静音性    ★★★★★
スマホ連携  ★★★★★
故障しにくさ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 以下では、いつものように、各製品を比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 長い記事ですが、よろしくお願いします。

ーー

1・タテ型の小型洗濯機 の比較
 洗濯容量:4.kg〜6kg
 乾燥:送風乾燥
 対応人数:1人暮らし
予算:2万円〜

2・タテ型の中型洗濯機の比較
 洗濯容量:7kg〜10kg
 乾燥:送風乾燥
 対応人数:2人以上
予算:3万円〜

3・タテ型の洗濯乾燥機の比較

 洗濯容量:7kg〜12kg
 乾燥:ヒーター
 対応人数:2人以上
予算:5万円〜

4・ドラム式洗濯乾燥機の比較
 洗濯容量:7kg〜11kkg
 乾燥:ヒーター or熱交換
 対応人数:1-2人以上
予算:10万円〜

 なお、今回の記事は、このブログの洗濯機比較記事の4回目記事として書きました。

1・ドラム式洗濯機の選び方の基本

 具体的な製品の紹介に入る前に、あらかじめ「ドラム式洗濯機洗濯機の選び方の基本」について書いておきます。

1・本体サイズ
2・乾燥容量
3・電気代と水道代

 結論的にいえば、ドラム式洗濯機を選ぶ場合、上表の3点が重要です。

 大事なポイントとなるため、順番に解説しておきます。


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 第1に、本体サイズです。

 ドラム式洗濯機の場合、小型ドラム式洗濯機と、多少大きな中型ドラム式洗濯機とに分けられます。

 賃貸の洗濯機の設置スペースにそのまま置くことのできるのは基本的に小型サイズです。 

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 多少大きな中型ドラムの場合、既設の洗濯台(防水パン/防水トレイ)を交換しないと横幅と奥行がオーバしてしまう可能性があります。

 また、洗濯水栓の蛇口の高さが、ドラム式洗濯機の背より低い可能性があり、設置困難な場合もあります。

---

 結論的にいえば、とくに、7kgクラスのタテ型洗濯機の買い換えの場合は、(まずは)小型サイズをベースに考えるのが適当です。

 それより大きなものを選ぶ場合は、まず、設置予定スペースの寸法を測ることから、はじめて下さい。 


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 第2に、乾燥容量です。

 たまに間違えている方がいますが、ドラム式洗濯機の場合、どの機種も、洗濯可能な容量より、乾燥可能容量の方が少ないのが普通です。

 乾燥可能容量をベースにすると、小型ドラムの場合3-3.5kg中型ドラムの場合6kg-7kgほどです。

 いずれも、洗濯可能容量の「半分ほど」なので、乾燥まで全自動で行おうとする場合、洗濯物は「少なめ」にする必要があります。

---

 結論的にいえば、例えば、小型ドラムの場合、最大でも、2-3人家族までと考えてください。

 また、少人数家族でも、1週間分の「まとめ洗い」をする場合、小型ドラムだと2回ほどの運転が必要になるでしょう。

 そのため、今回は、乾燥容量についても記載して、説明しています。


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 第2に、光熱費です。

 各社とも、洗濯1回の標準使用水量消費電力量を示すので、光熱費の推定は可能です。

 今回は、平均な水道代の額(1L=0.2円)と業界団体が定める電気代の目安(1Wh・0.027円)の指標を利用しつつ、「光熱費の安さ」を機種選びの基準の1つとしています。

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 仕組み的な話として言えば、ドラム式洗濯機の場合、洗濯より、乾燥に多くの光熱費がかかります。

 そのため、乾燥方式を熟慮する必要があります。

 大ざっぱに言って、ドラム式洗濯機の乾燥方式は、以上の4方式に分けられます。

 暖房器具のファンヒーターのように「」で乾かすヒーター式(水冷/空冷)と、エアコンや冷蔵庫のように「熱交換」して乾かすヒートポンプ式、そして、サポートヒーター搭載で両方式を併用するハイブリッド乾燥式です。 

 光熱費で較べる場合、ヒートポンプ式の方が、ヒーター式より安く済みます。また、洗面所などの室温も安定的です。

 ただし、その分、本体価格が高額です。

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 機能面でも、ヒートポンプ式は低温乾燥になるため、ニオイ残りの問題などが発生しやすい、タオルなどのふんわり感が出にくく、シワもよりやすい、除湿ユニットの寿命がやや短い、などの欠点もあります。

 とはいえ、乾燥機内の構造で、同じ方式でも光熱費はメーカーで大きく変わります。

 また、風乾燥の併用や、ヒーターとの「ハイブリッド乾燥式」にして、固有の欠点を解消した機種もあります。スペックを慎重に見比べることが重要です。

 水道代についても重要な要素です。

 しかし、これについては、機種によって節水方式が異なるため、個別の機種紹介で、詳しく言及していくこととします。

ーーー

 というわけで、ドラム式洗濯機を選ぶ場合に重視するべきポイントの紹介でした。

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 そのほかも、最先端の、「洗剤の自動投入機能」「温水洗浄」「IOT対応」など、説明するべき部分はほかにもあります。

 ただ、こうした部分は、具体的な製品説明のなかでおいおい書いていくことにします。

1・ドラム式洗濯機の比較

 それでは、製品の紹介を始めます。

 今回は、メーカーごとに、基本的に「小型のドラム式洗濯機」から「大型のドラム式洗濯機」の順番でみていきます。

1-1・シャープの中型機

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 はじめに、シャープドラム式洗濯機です。

 ちなみに、Atlasは、ドラム式については現在、シャープの小型機の所有経験があり、また、中型機は今でも日常的に使っています。

 センサーを利用した切断・節水機能が充実する機種が多いです。また、(昔ながらの)ヒーターを利用する中型機を今も出してくれている点も、特色です。

ーーー

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。 


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 【2022年2月発売】ES-S7G-L

 【白】

 1・シャープ ES-S7G-WL 【左開き】
 1・シャープ ES-S7G-WR  【右開き】
  ¥161,237〜 Amazon.co.jp (7/22執筆時)

 【ピンクゴールド】

 2・シャープ ES-S7G-NL 【左開き】
  ¥161,237 Amazon.co.jp (7/22執筆時)

洗濯容量:7kg
乾燥容量:3.5kg
乾燥方式:ヒーター(水冷)
消費電力量:1600Wh
使用水量:80L
サイズ:640×600×1039mm

 ES-S7Gは、シャープ小型ドラム式洗濯機です。

 Atlasも、本機の旧型を昔使っていたので、わりとなじみのある機種です。

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 本体サイズは、設置面積として言えば、かなりコンパクトです。

 本機を初めとする小型のドラム式洗濯機は、賃貸物件に設置してあるタテ型洗濯機用の洗濯台(防水パン)に確実に設置できるモデルとして、売られています。

1:シャープ〈日本〉
2:パナソニック〈日本〉
3:アイリスオーヤマ〈日本〉
4:アクア〈日本〉

 ただ、このサイズを作っているのは、シャープを含めて上記3社に限られますので、選択肢の幅はさほどはないです。

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 洗濯容量は、7kgです。

 小型機では標準的です。

 乾燥容量も、3.5kgまでです。

 この部分が少ないので、本機を含めた小型機は、1〜2人暮らしまでに快適と言える容量です。

 週2回ほど洗濯を行うならば、このサイズで十分です。

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 光熱費は、消費電力量1600Wh使用水量80Lです。 

 1回の洗濯あたり約70円ほどのコストとなります。

 乾燥機の方式は、ヒーターセンサー乾燥式です。

 乾燥をヒーターの熱でで行う仕組みで、昔ながらの方式と言えます。

 この場合、光熱費はいくぶん高めです。また、高熱で乾燥させるために衣服が傷みやすいとも言われます。

 ただ、ヒーターセンサー式は、長い伝統があるため、故障が起こりにくいメリット性があります。

 また、(エアコンのような熱交換式ではなく)ヒーターの熱で乾燥させるため、乾燥後の衣服が「干したようにふんわり暖かい」ため、気持ちがよいです。

 乾燥時にも水を使うので、衣類シワの心配をする必要もありません

 さらに、カビ臭・ニオイの残存の心配がないので、光熱費の部分を除けば、導入をためらう必要はあまりないです。

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 洗濯機能は、フタの部分にゴツゴツと凹凸のある「ひまわりガラス」を採用する点に特長があります。

 ゴツゴツ洗濯物をたたきつけながら洗うことを意図しています。

 アナログですが、効果的で、汚れ落ちはドラム式洗濯機として良い方です。

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 使用されているセンサーは、温度・水位・振動・重量の各センサーです。

 シャープはセンサーを重要視していて、性能も良いです。

 量に応じて、適切な運転時間で仕上げてくれます。

 清潔性は、使用後のプラズマクラスターでの消臭が「売り」です。

 静音性も、最も稼働時間がながい、乾燥運転時で36dB(値が小さいほど静か)です。

 本機は優秀と言えます。

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 以上、シャープのES-S7Gの紹介でした。

 小型機ですが機能面で問題と感じる点はあまりない良い機種です。とくに、乾燥容量が3.5kgまでというのは、洗濯回数の面でメリットが大きいでしょう。


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 【2021年7月発売】

 3・シャープ ES-H10F-WL 【左開き】
 4・シャープ ES-H10F-WR 【右開き】
  ¥139,800 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:10kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒーター(水冷)
消費電力量:1880Wh
使用水量:96L
サイズ:640×729×1114mm

 S-H10Eラインは、シャープの中型のドラム式洗濯機です。

 同社の場合、このグレードから先が「中型」になります。

 中型としては、比較的価格が安いモデルです。

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 洗濯容量は、10kfgです。

 乾燥容量は6kgまでです。

 さきほどみた小型機種に比べて、約2倍の容量の乾燥に対応できます。

 ファミリー向けとしては、(毎回乾燥機能を利用するならば)この程度のサイズがあると実用的です。

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 光熱費は、消費電力量1880Wh使用水量96Lとなります。

 1回の洗濯で80円強と、コストは小型機より上がります。

 しかし、小型のドラムを2回運転するよりは、光熱費は安いです。

 乾燥機の方式は、シャープの小型機種と同じです。

 「」を使う安定性の高い、ヒーターセンサー乾燥式です。

 電気代は高いですが、仕上がりは「ふっくら」しており、またシワも少なく良好です。

 また、本機は、温風が循環するダクトが広いです。

 そのため、ドラム式洗濯機の故障でありがちな、ダクト詰まりによる乾燥能力低下(=要修理)が置きにくいというメリット性もあります。

 ヒーターセンサー式は、相当の歴史がある方式で、メンテナンスの部分で技術的蓄積があります。

 さらに、本機は、「水冷除湿」なので、湿気は(ほぼ)水としてホースに戻るので、結露などが問題になりにくい機種でもあります。

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 洗濯機能は、先ほど説明した、叩き洗いを再現する「ひまわりガラス」を採用します。

 さらに、マイクロ高圧シャワーを採用し、上部からの高圧水流を噴射し、泥汚れなどを押し出す仕組みも取り入れます。

 こちらは、「すすぎ」の際にも利用され、洗剤残りの防止にも効果があります。

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 使用されているセンサーは、小型の下位機種と同じです。

 使用後のプラズマクラスター消臭も付属します。

 静音性は、とくに、シャープはこだわる部分で、運転音も静かです。

 ドラム式は乾燥運転時が最もうるさいですが、41dBに抑えています。

 一方、本機は、風呂水ポンプは非搭載です。

---

 以上、シャープのES-H10シリーズの紹介でした。

 ヒーターセンサー式を採用する大型機種は最近珍しいです。

 光熱費的なメリット性はあまりないですが、高温乾燥でニオイの問題や故障が起こりにくく、信頼性は高いので、Atlasとしては、今後も長く残って欲しい製品です。


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 【2020年9月発売】

 5・シャープ ES-W114-SL 【左開き】
 6・シャープ ES-W114-SR 【右開き】
  ¥208,900 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:600Wh
使用水量:52L
サイズ:640×727×1115mm

  ES-W113は、シャープドラム式洗濯機の最上位機種です。

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 ガラストップを採用し、「お値段並み」の高級感を感じる機種です。

 乾燥容量は、6kgまでと先ほどと同じです。

 他社には7kg対応の上位機種もあるため、この部分では平均的です。

 ただし、洗濯のみの容量は11kgと若干強化されました。

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 光熱費は、消費電力量600Wh使用水量52Lと、かなり安い水準です。

 1回の洗濯乾燥に要する経費(水道・洗剤・電気)は、38.2円と相当安いです。

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 乾燥機の方式は、この機種から、ヒートポンプ式となります。

 ヒートポンプ式は、エアコンの除湿機能と同じ仕組みです。

 熱を使わず、湿気のみを排出する乾燥方法です。電気代が安いほか、熱を使わず衣服に優しいという特長があります。

 一方、シワが寄りやすい面と、衣類がふっくらしない乾燥ムラが生じやすいユニットにゴミが溜まり経年変化で機能低下が起こりやすい、というデメリットもあります。

 ただ、サポートヒーターを搭載し、衣類の乾燥ムラと、ふんわりしない点の解決を目指します。

 とくに、本機は、乾燥開始時ほか、終了前にヒーターで一気に温める工夫で、ヒーター式のような「あけた瞬間の心地よい暖かさ」の再現に力を入れます。

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 乾燥ムラについても、湿度センサーを利用しつつ

高度な解決を図っています。

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 洗濯機能は、基本部分は下位機種と同じです。

 「ひまわりガラス」と、マイクロ高圧シャワーをこちらも採用します。

 このほか、パナソニック同様に、温水洗浄機能も搭載です。

 35度の温水を使い、洗浄力を増した温水極め洗いコースが利用できます。

 ただ、洗濯物が4kgまでの場合有効と、最大容量は少なめです。

 また、低温でのシワ抑え乾燥コースが付属しますが、洗濯量として0.5kgまでと実用的にはイマイチです。

 結論的にいえば、温水利用の面だけでは、パナソニックに負けるでしょう。

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 使用されているセンサーは、下位機種にも搭載されていた温度・水位・振動・重量の各センサーは網羅します。

 それらに加え、光・泡・湿度センサーが搭載されます。

 洗濯水の透明度や泡の状況からすすぎの回数を自動調整したり、脱水勅語の衣類の状態や終盤の乾き具合などから適切な乾燥運転時間を調整してくれます(ハイブリッド乾燥NEXT)。

 省エネ面で優れた機能と言えます。

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 利便性の部分でも、期待値は高いです。

 ドラム式洗濯機を利用していると面倒なのが、使用前の乾燥フィルターの掃除です。

 しかし、シャープの場合、乾燥フィルターの自動掃除機能があり、ホコリを固形に固めてくれます。

 あとは、ポイ捨てするだけなので、毎回のメンテの手間の軽減になります。

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 加えて、乾燥ダクトの自動掃除機能も付属です。

 乾燥ダクトの風路に洗濯の際に水を通して自動掃除する機能です。

 これにより、ホコリの詰まりによる乾燥効率の低下を防ぎます。

 ダクト部分に水を通して掃除することが効果的なのは、以前、シャープの現場メンテナンスの方に教えて頂いたことがあります。

 こうしたノウハウを機能として、洗濯機にフィードバックしたのかもしれません。

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 洗剤の自動投入は、シャープの場合、本機から採用です。

 各社とも上位機では最近搭載です。

 比較する場合、(あとで見るパナソニック上位機と異なって)シャープはおしゃれ着用洗剤ケースがない、柔軟剤と洗剤のみの仕様です。

 も洗剤・柔軟剤ともに600mLなので、少し少なめです。

 一方、流路のメンテの部分は、6か月に1回と少ないです。これは、投入過程で水を混ぜて、液体洗剤の粘性を抑える構造を採用するからです。

 言いかえれば、本機は、洗剤投入時のトラブルを抱えにくい構造ともいえるでしょう。ケースもハンドル付きで、出し入れもしやすいです。

 手入れは、タンクを外して水洗いし、水を入れて経路を洗い流すためおそうじ運転するだけとシンプルです。洗剤タンクと柔軟剤タンクは別に掃除できるため、それぞれの洗剤は無駄にならないです。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fiを搭載し、アプリで細かい設定が可能です。

 洗剤を登録すると、それに合わせた基準量を投入する工夫もあります。

 加えて、シャープは、ココロボ搭載で、洗濯機自体が「喋る」のが面白い部分です。

 その日の天気や季節に応じたアドバイスや、AIが運転の好みを学習してのアドバイスを受け取れます。残り時間なども教えてくれます。

 家電のIOT化は、シャープは各社より先行していて、利便性は最も高いです。

 また、【高級冷蔵庫の比較記事】で紹介した、同社の高級冷蔵庫も「喋る」ので、そちらで通知させることも可能です。そのほか、独自の自社サーバーを持つので、外出先からの制御(運転時間の変更)も可能です。

 ただ、世の中で普及している、Google Amazon Apple系の音声スピーカーとの連携は不可なので、そのあたりは課題になりそうです。

 静音性は、シャープの他機同様に高いです。

 最もうるさい乾燥時でも39dBで、このクラスでは業界で最も静音性が高い、というのを「売り」にします。これは、乾燥運転を、無排気乾燥で行うためです。

 そのほか、本機も風呂水ポンプが内蔵です。

 また、下位機種同様プラズマクラスター(マイナスイオン)を出せるので、庫内のカビ予防ほか、洗濯できないスーツなどのタバコ臭などの除臭が可能です。

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 以上、シャープの ES-W113の紹介でした。

 デザイン的にはアジア市場で受けそうな、クリア系の高級感が魅力です。

 下位機種と本体価格には差があります。

 ただ、日常使っていると不便に思う、乾燥フィルターの掃除、洗濯機の騒音、ダクトの詰まり、洗剤の投入、という部分に鋭く切り込んだ機種です。

 こうした点は、初めてドラム式を買う方は気づきにくい部分ですが、既存のドラム式ユーザーならば、意義の部分で「共感」して貰えると思います。

 スマホなどIOT対応の部分が強調されますが、目立たない基本性能の部分で革新もあり、結構良い機種だと感じます。

ーーー

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 【2021年9月発売】

 7・シャープ ES-WS14-TL【左開き】
 8・シャープ ES-WS14-TR【右開き】
  ¥203,380 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:900Wh
使用水量:52L
サイズ:640×729×1114mm

 なお、この機種には、「下位機種」があります。

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 上位機と比較すると、温水洗浄機能がないです。

 また、センサーの2つ(泡・光)が省略されることもあり、消費電力量が30%多いです。

 その上で、同社のサポートヒーター未搭載、同社の売りでもある「しあがりのふんわり感」も感じられません。 

 個性的な機能が省略させ、また、光熱費の水準も(他社並みではありますが)悪くなっているため、選ぶならば、上位機です。

1-2・パナソニックのドラム式洗濯機

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 ここからは、パナソニックの中型ドラム式洗濯機を比較してきます。

 総合家電メーカーとして、古くから洗濯機を作っています。

 ドラム式についても、洗剤の自動投入や、温水洗浄機能など、最先端機能をはじめに取り入れた企業で、ドラム式にも力を入れます。


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 【2021年12月発売】

 9・パナソニック NA-VG760L-H【左開き】
 10・パナソニック NA-VG760R-H【右開き】
  ¥215,990 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:7kg
乾燥容量:3.5kg
乾燥方式:低温ヒーター(空冷)
消費電力量:1750Wh
使用水量:57L
サイズ:600×600×998mm

 Cuble NA-VG760は、パナソニックCubleシリーズに属する小型ドラム式洗濯機です。

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 こちらは「ななめドラム」で、洗濯物が取り出しやすい仕様です。

 洗濯容量は、7kgです。

 乾燥容量は、3.5kgです。

 この部分は、シャープの小型モデルと変わりません。

 本機も設置に必要な面積が600×600mmで足りるので、相当小型の洗濯台でも設置できる点が魅力です。

 光熱費は、消費電力量1750Wh使用水量55Lです。

 先ほどのシャープ機と比べると、消費電力量の部分は、多少劣ります。


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 乾燥機の方式は、ヒーター換気式(空冷除湿)です。

 ほどほど低温のヒーター加熱と風乾燥を併用する形式です。

 ヒーター換気式は、衣類に熱が入りにくい点で優しいほか、風の力でシワが寄りにくく、衣類の縮みも少ないというメリットがあります。

 一方、「室温に近い温度で乾燥」させる方式なので、経年変化でカビ臭の問題が発生しやすいです。

 また、湿気がそのまま外に排気されるので、水冷式の洗濯機に比べて、設置場所の部屋の湿度が上がりやすいという難点があります。

 換気扇がなく、また、気密性の高い住宅の場合、季節によっては合わない可能性はあるでしょう。

 使用されているセンサーは、本機は明示されません。

 何らかのセンサーはあるのででしょうが、同社の上位機に搭載のエコナビ(温度センサー)ないので、光熱費部分でシャープより不利です。

 洗濯時間などの調整が不可能なため、少量洗い時の光熱費や運転時間の点では能力が低いです。

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 洗濯機能は、スゴ落ち泡洗浄(旧名泡洗浄W)が魅力です。

 同社の洗濯機の多くに共通しますが、洗剤を効率よく泡立てる泡生成器(ジェトバブルシステム)が付属します。

 生成された泡をポンプで循環させて、7本のシャワー口からの水のジェット噴射をなすことで、洗浄力を強化しています。

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 加えて、水を温めて、酵素を活性化させてから洗濯する温水スゴ落ち泡洗浄(旧名温水泡洗浄W)も本機の魅力です。

 コインランドリーなどでは温水を使って洗浄する洗濯機があります。これを、家庭向けにアレンジした機能です。

 この方式だとニオイの原因菌が落ちるため、本機の低温乾燥方式とは相性が良いと言えます。

 ただし、60度(除菌温度)を出したい場合、洗濯できるのは最大2kgまでです。

 とはいえ、洗浄力を強化できる40度では、最大4.2kg(毛布コース)なので、一定程度は実用的です。

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 静音性は、あまり良くないです。

 ドラム式は乾燥時の音がわりと長時間うるさいですが、その際に46dBです。

 シャープ機に比べると、静かではないです。風を使う構造だからでしょう。

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 以上、パナソニックのCuble NA-VG760の紹介でした。

 最も小型で設置性が良い機種で、光熱費も優れる良い機種だと思います。

 難点は、シャープに比べて高めの本体価格と、排気の問題でしょう。発売時期の問題もありますが、費用対効果は低めです。


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【2020年11月】

 【左開き】

 11・パナソニック Cuble NA-VG2600L-K
 12・パナソニック Cuble NA-VG2600L-S
  ¥229,800 楽天市場 (7/22執筆時)

 【右開き】

 13・パナソニック Cuble NA-VG2600R-K
 14・パナソニック Cuble NA-VG2600R-S
  ¥229,800 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:10kg
乾燥容量:5kg
乾燥方式:低温ヒーター(空冷)
消費電力量:1980Wh
使用水量:65L
サイズ:600×665×998mm

 NA-VG2600は、パナソニックの小型のドラムの上位機種です。

 設置面積が狭くて済むドラム式洗濯機のなかでは、例外的に高性能と言えってよい製品です。

 設置スペースは、600×665mmです。

 60cm角を小型ドラムとすれば、正確には「小型でも多少だけ中型より」です。

 ただ、ワンルームでも、たいていの防水パンには設置できると思います。

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 本機については、スモーキーブラックという黒系が用意されます。白物家電では珍しい配色ですが、パナソニックは、白物家電でたまに黒系を出す年があります。

 乾燥容量は、最大5kgまでです。

 600×665mmの設置幅で、5kgの乾燥容量を持つ機種はこれまでなく優秀です。

 ヒーター換気式を採用して「低温風パワフル乾燥」ができる同社だからできた製品でしょう。

 光熱費は、消費電力量1980Wh使用水量55Lです。

 乾燥容量が増えた分消費電力量は下位機種よりあがり、1回の電気代が48円から、54円の水準に上がっています。

 ただし、乾燥容量を考えれば、大健闘であり、優秀と言えます。

 使用されているセンサーは、パナソニックの省エネシステムを意味する「AIエコナビ」が搭載です。

 具体的には 水温センサー衣類量センサーを装備します。

 ただし、他社上位機より、センサーの数は、少ないとは言えます。

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 洗濯機能は、下位機種同様に、スゴ落ち泡洗浄を搭載します。

 さらに、汚れにより強く対処できる温水スゴ落ち泡洗浄も装備です。

 60度(除菌温度)は、先ほどの機種と同じで、洗濯物は2kgまでとなります。

 しかし、40度(黄ばみ予防)の場合、本機は4.5kgまで洗えるので、「実用レベル」です。

 機能面では、2度洗いモードも興味深いです。

 洗剤を入れての「洗い」を2度行うことで汚れものの汚れ移りを抑制するという発想です。

 本機が装備する、洗剤自動投入機の利点を活かすものです。

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 洗剤の自動投入は、パナソニックは本機は採用です。

 専用のケースに液体洗剤・柔軟剤を入れておくと、重量センサー等が検知した洗濯量に合わせて、適切な量の洗剤を自動投入してくれます。

 「多め」「少なめ」などの設定も可能です。

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 「お気に入りの洗剤・柔軟剤」が決まっている場合は、とくに良いでしょう。ただし、3ヶ月ごとのタンクと流路の水洗いは必要となります。

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 ネットワーク機能も、本機は搭載です。

 スマホでの洗濯機の遠隔操作ができます。ある意味、真の意味での「全自動」に近づいた洗濯機です。

 コースについても、スマホに「わが家流コース」を複数登録できますし、カスタマイズ性もあります。また、最近流行している「洗剤・柔軟剤の銘柄指定」も可能です。

 清潔性は、槽のお手入れにナノイーX(マイナスイオン)を使い、カビの発生を抑える機能が付属します。

 なお、ナノイーの消臭力を活かしての機能ですが「ナノイーX」衛生ケアとして、(水なし、回転なしで)洗濯できない衣類などの消臭を行う機能を付属させました。

 ナノイーは密閉空間なら効果的なので、(焼肉など)ニオイのついた後の消臭には良い気がします。

 静音性は、下位機種同様に、乾燥運転時に46dBです。

 あまり静かではないです。

 あとは、タオル専用コース・風呂用ポンプの内蔵あたりが、同社の下位機種との主な違いです。

---

  以上、パナソニックのNA-VG2600の紹介でした。

 2-3人家族の方で、(設置スペースの関係で、これから紹介していくような中型のドラム式洗濯機の導入が難しい方にオススメできる機種です。

 ただし、乾燥にヒートポンプが用いられないため、光熱費の水準はあまり良くないですが、小型のヒートポンプ式というのはないので、そこは妥協が必要です。


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 【2021年10月発売】

 15・パナソニック NA-LX113AL-W 【左開き】
  ¥209,800 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:960Wh/680W
使用水量:55L
サイズ:600×722×1060mm

  NA-LX113ALは、パナソニックの中型のドラム式洗濯機です。

 パナソニックでは、この機種からが「ファミリー用の中型」です。

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 形状は、本機も洗濯物が取り出しやすい「ななめドラム」です。左開きのみの展開です。

 洗濯容量は、10kgです。

 乾燥容量は、6kgまでです。

 先述のように、この程度あれば、「ファミリー用」といえます。

 光熱費は、通常モードの場合、消費電力量960Wh使用水量55Lとなります。

 シャープ上位機ほどは徹底して省エネではないですが、1000Whはきってきます。

 省エネ乾燥の場合680Whに低減できます。しかし、そうすると、シワ防止乾燥ができないため、意味は無いでしょう。

 センサーは、同社の上位機搭載のAIエコナビ(温度センサー)が、搭載です。

 衣類の量と質はみれますが、あまり充実しません。

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 乾燥機の方式は、「熱」が入らないヒートポンプ式です(はやふわ乾燥 ヒートポンプ)。

 この方式は、衣類が傷みにくい、部屋の温度が上がりにくいメリットがある一方で、シワがでやすく、ふんわり感不足、乾きムラが生じやすい欠点があります。

 本機は、空気を乾燥させるための「加熱器」はありますが、シャープのような、サポートヒーターはない仕様です。そのため、庫内は60度以下で衣類には優しいですが、衣類量が多いと上述のような問題が起こりやすいです。

 また、無排気乾燥のシャープと比べると、乾燥に使う消費電力量も多めになります。

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 なお、パナソニックの場合、洗剤かすなどのゴミ残りの問題は、対処があります。

 内槽だけになく、ドラムの外側も自動で洗浄する工夫で解決を図っています。

 そのため、この問題での故障修理の可能性が軽減しています。

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 洗濯機能の面では、パナソニックは「スゴ落ち泡洗浄」と呼ぶ技術が特長的です。

 さきほどみた同社の小型機でも高圧での泡生成(ジェットバブルシステム=泡洗浄)をなし、同じ「スゴ落ち泡洗浄」という機能名です。

 ただ、LXシリーズは、水圧を上げつつ7本のシャワーで泡を振りかける上位構造です。本体が大きいから搭載できた機構かと思います。

 ただし、小型ドラムの上位機に搭載される温水泡洗浄機能は、未搭載です。中型の廉価機種という点で、このあたりは仕方ないでしょう。

 そのほか、バスポンプは内蔵です。お湯取りホースは4mですが、これは各社ともほぼ同じです。

 静音性は、乾燥運転時、騒音値が46dBです。

 さほど煩い値ではないとはいえ、シャープよりこだわりは少ないです。

 なお、スマホ対応も本機はしません。

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 以上、パナソニックのNA-LX113ALの紹介でした。

 泡洗浄機能など独自性もありますし、洗浄力の部分では、シャープに能力は決して劣らないでしょう。

 光熱費の安いヒートポンプ式の弱点の緩和という部分では、総合的には、やや課題で、同社の上位機ほど対策はなされていないと言えます。

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 【2021年10月発売】

 16・パナソニック NA-LX125AL-W 【左開き】
 17・パナソニック NA-LX125AR-W 【右開き】
  ¥186,993 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:960Wh/680W
使用水量:55L
サイズ:600×722×1060mm

 なお、パナソニックからは、本機の「プチ上位機」としてNA-LX125ALの販売があります。

 こちらは、左開きの NA-LX125ARも展開しています。

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 比較する場合、本機は設置寸法は同じ、光熱費の水準も同じですが、洗濯容量を12kgにしています。

 ただし、乾燥容量は6kgと同じ点は、お日様で干さない方は注意しましょう。要するに、洗濯脱水まで行う場合で、「気持ち大きく洗濯できる」という製品です。

 その他は、コースが少し多い(タオルコース・化繊60分コース)と操作パネルがLEDでなく、モノクロ液晶になる点以外は同じです。

 価格差ほどの性能差はないかと思います。


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 【2021年11月発売】

 18・パナソニック NA-LX127AL-W 【左開き】
 19・パナソニック NA-LX127AR-W【右開き】
  ¥268,290 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ  
消費電力量:890W h/620Wh
使用水量:55L
サイズ:600×722×1060mm

 NA-VX800BLは、パナソニックの中型ドラムの上位機です。

 形は先ほどと同じですが、機能面で多少異なります。

 乾燥容量は、6kgまでです。

 12kgとなる洗濯容量とともに同じです。

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 光熱費は、通常モードの場合、消費電力量890Wh使用水量55Lとなります。

 使用されているセンサーは、同社のAIエコナビです。

 先ほどまでの機種は、温度センサーが未付属ですが、本機は付属です。

 衣類の質・量センサーとともに3センサーです。

 そのため、消費電力量は改善しています。ただ、シャープの同グレード較べれば、センサー数が少なく、省エネ性では劣ります。

 乾燥機の方式は、ヒーターを使わないヒートポンプ式となります。

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 下位機種にはない機能性として「ふんわりジェット乾燥」という機能があります。

 乾燥運転時に約4.6 m3/分の風をワイドに送り込む機能で、ヒーターポンプ式「シワがよりやすい」という欠点の解決が目指される部分では、下位機種を上回るでしょう。

 また、強風で衣服を舞いあげることで、「ふんわり」させる効果も期待できます。

 ただし、を重く用いるシステムの場合、一度に入れる洗濯物の容量で、その効果は異なるという限界はあります。

 サポートヒーターはないので、(日に当てたような)ふんわり感は、シャープに負ける部分があります。

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 洗濯機能の面では、本機から温水洗浄(温水スゴ落ち泡洗浄)に対応です。

 先述のように、電気で湯を沸かす構造なので、洗濯量に制限がかかります。

 本機の場合、温水泡洗浄は、2kgなら最大60度ですが、最大となる12kgの洗濯容量でも15度の温水にすることが可能です。

 容量的な制限がないので、割と使いやすいでしょう。また、4.5kgならば、ニオイ落ちに有利な40度まで出せる点も実用的です。

 先述の泡洗浄に加えて、温度の高い温水が合わせて利用できる点で、パナソニックでは、このグレードについては、洗浄面ではシャープを凌駕すると言えるかもしれません。

 また、2度洗いで2度とも洗剤を投入する「2度洗いモード」も、汚れ移りの防止に効果がありそうです。

 電気代は、60度(2kg)設定で脱水までで37円となりますが、水の温度が20度の場合なので、冬場は上がるでしょう。

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 洗剤の自動投入は、中型では本機からの採用です。

 パナソニックの今年の改編の目玉ですが、洗剤・柔軟剤ほか、おしゃれ着洗いがはいるトリプルタンクになりました。

 しかも、入る容量が相当多いので、大容量の詰め替え用が一度で入ります。

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 目詰まり防止のため、洗剤の種類を交換する時ほか、経路のお手入れは3ヶ月ごと必要です。

 上のようなケースを取り外して水洗いでヌメリをとる感じです。

 掃除後、洗剤タンクの洗剤の再利用はするなとの指示です。そのため、実際的にはそれぞれの洗剤が、タンクがに空っぽに近くなった時にメンテすることになるでしょう。

 それをふまえると、大容量詰め替えは入るけれど、3ヶ月で使い切れない量以上は入れないというのがトラブルを避けるための「ポイント」になります。

 なお、トリプルタンクですが、ケースごと個別メンテなので、ほかの洗剤は無駄にはならない仕様です。

 ネットワーク機能は、未搭載です。

 そのため、洗剤の銘柄指定などはできません。

 液体洗剤・柔軟剤は、重量センサー等が検知した洗濯量に合わせての規定量の投入になり、「多め・少なめ」のみ設定できる仕様です。

 清潔性は、60度のお湯をスチーム状にしてカビを予防する約60 ℃槽カビクリーンコースが搭載です。

 要するに、洗濯槽の洗浄剤のコスト削減を狙ったものですが、あくまで黒カビの予防用で「除去」ではありません

 また、日干しもするという方は、乾燥を使わなかった場合も「自動槽乾燥」を30分行う設定もできますが、むろん電気代はかかります。

 静音性は、本機も、騒音値が46dBですから、平凡です。

---

 以上、パナソニックのNA-VX800BL/R の紹介でした。

 魅力は、洗浄力でしょう。温水を利用する洗浄効果は高いですし、下位機種同様に、圧で泡を大量に発生させる仕組みも合理的です。

 加えて、おしゃれ着も対応できるという、洗剤の自動投入機能は利便性の面の目玉として、かなり魅力です。

 一方、ヒートポンプ式の難点の克服については、もうひとつ革新的な工夫はないとも言えます。

ーーー

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【2020年10月発売】【各色】

 20・パナソニック NA-LX129AL【左開き】
 21・パナソニック NA-LX129AR 【右開き】
  ¥318,780 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:ヒートポンプ  
消費電力量:890W/h 620W/h
使用水量:55L
サイズ:600×722×1060mm

 なお、今年度モデルのパナソニックの最上位機はNA-LX129AL/Rです。 

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 今年度モデルは、外観が下位機よりラグジュアリーではないですが、液晶がカラータッチパネルで、この部分で操作性とある種の高級感を出しています。

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 その上で、小型機の上位機と同じで、LXシリーズとしては唯一Wi-Fi搭載で、細かいコース設定通知機能が利用できます。

 とくに、本機については、洗剤トリプル自動投入ですので、ブランドによる分量設定がスマホで可能なのは、利便性の部分ではかなり大きいです。

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 そのほかは、ナノイーX(マイナスイオン)対応により、桶洗浄時の防かび対応力がアップしたこと、また、ナノイーXの消臭機能が、洗濯できない衣服(スーツの焼肉臭・タバコ臭など)の除去に利用できることなどです。

 なお、マイナスイオンの効果については諸説ありますが、密閉空間での消臭や抗菌力は実証されるため、シャープのプラズマクラスターとともに、この用途には適合的です。

---

 結論的にいえば、パナソニックのトリプルタンク機を「指名買い」する場合は、(少し高いものの)こちらを選んだ方が良いかと思います。

1-4・日立のドラム式洗濯機

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 続いて、日立ドラム式洗濯機です。

 日立の場合、少人数世帯向けの小型タイプは出していませんので、中型のみの紹介になります。

 同社は、2021年モデルから仕様を大きく変更し、ヒートリサイクル式を廃止しています。


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 【左開き】

 【2022年8月発売】洗濯11kg

 22・日立 ビッグドラム BD-SG110HL
  ¥283,800 楽天市場 (7/22執筆時)

 【2021年8月発売】洗濯10kg

 23・日立 ビッグドラム BD-SG100GL
  ¥159,800 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:2WAY除湿(空冷/水冷)
消費電力量:1590Wh
使用水量:90L
サイズ:630×715×1050mm

 BD-SG110GL(W)は、日立の「ビックドラム」シリーズの入門機です。

 旧モデルが残ります。

 2022年機からは、洗濯量が11kgに増量されました。

 洗濯・乾燥利用時の光熱費水準は同じですので、純粋に進化です。逆に洗濯・脱水のみの場合は、少し上がりますが、これは仕方ないです。

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 先述のように、日立は、小型タイプは出していません。

 そのため、設置面積的に630×715mmのこちらの機種が同社の「最も小型な機種」です。

 洗濯容量は、11kgです。

 乾燥容量は、最大で6kgまでです。

 他社の中型と同等の水準です。

 光熱費は、消費電力量1590Wh使用水量90Lです。

 いずれも、中型ではかなり高めと言えます。快速洗乾コースを利用すると少し抑えられますが、パナソニックの場合と同じで、シワ防止などの効果は低まるでしょう。

 搭載されるセンサーは、布質・布量センサーのみです。

 基本となる重要なセンサーではありますが、上位機と比較すると、相当弱いです。

 光熱費の部分にこの欠点は出ています。

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 乾燥機の方式は、ヒーターセンサー式です。

 なお、日立は2020年までは、ドラム式は全機とも独自のヒートリサイクル乾燥式でした。

 運転時のモーターなどの熱を温風に再利用するエコなシステムで、ヒーターの補助は必要でしたが、その仕組みで洗濯〜乾燥運転までの消費電力量を抑えていた部分があります。

 本機の光熱費が相当悪いのは、このシステムを止めたからだと言えます。

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 ただ、公平を期して言えば(光熱費の面が悪化しただけで)仕上がりは変わらないと言えます。

 ヒーターで65度の低高温をだしつつ、時速300kmの高速風をかなり強力にあてることで乾燥を促す「風アイロン」が引き続き搭載だからです。

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 風アイロンは、強力なシワ伸ばし機能を兼ねています。

 そのため、乾燥後の仕上がりの良さについては、ヒーターセンサーに引けを取らず、日立は定評があります。

 また、衣類を「舞いあげる」ことで、ある程度「ふんわり感」も期待できます。実際、「省エネかつ、シワがよく伸びる」という点で、日立のドラム式を指名する人も多いです。

 一方、この方式は、60度以上の高温にしないので、経年変化による洗濯カスや、低温乾燥によるニオイの問題については、他社機同様、抜本的な解決策を持ちません。

 202111191012.jpg  

 乾燥方式は、日立は全機とも水冷除湿です(一部コース除く)。

 以前は、「空冷除湿」との選択式(2WAY除湿)でした。

 現在も、(7kgまでを早く乾かす)快速洗乾と(おしゃれ着用の)静止乾燥コースは、「空冷除湿」です。

 日立の空冷は、熱を機外ではなく、ホースに逃がす独自の仕組みです。

 他社の空冷式と異なって部屋に湿気と熱気が充満するという空冷固有の問題は生じにくいといえます。

 ただ、一部の古い設備のご家庭だと排水溝からニオイが上がってくる可能性があります。とはいえ、特殊モードだけならば、この仕様で良いでしょう。

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 洗濯機能は、洗浄力の強化という意味では特別言及に値する機能がないです。

 ナノイーX・プラズマクラスターなどに相当する消臭機能もないです。 

 そのため、湿気を伴う温風でそれを行う「菌清潔プラスコース」を搭載です。効果はあるでしょうが、皮革製品など湿気に弱いものは使えません。

 静音性も、最も長時間利用する乾燥運転時に48dBです。

 主要メーカーのなかでは、さほど配慮がないと言えます。

 風呂水ポンプは非搭載です。

---

 以上、日立のBD-SG100GLの紹介でした。

 低温状態で強風で乾かす「風アイロン」を比較的低価格な本体で搭載しているのが良い部分です。衣類を傷めない温度で、乾燥時ある程度の「ふんわり感」と「シワ防止」は期待できます。

 ただ、2021年からヒートリサイクル乾燥を不採用とした結果、(洗浄力はそのままに)光熱費が悪くなっている部分で、やや残念さあります。


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 【2021年9月発売】

 24・日立 BD-SV110GL-W 【左開き】
 25・日立 BD-SV110GR-W【右開き】
  ¥177,000 楽天市場 (7/22執筆時)

洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:2WAY除湿(空冷/水冷)  
消費電力量:1590Wh
使用水量:83L
サイズ:630×715×1050mm

 BD-SV110シリーズ は、日立の「ビッグドラム」シリーズの中級機です。

 形は下位機種と同じです。

 乾燥容量は、6kgまでです。

 ただ、洗濯容量は11kgとわずかにアップしています。

 光熱費は、消費電力量は、1590Wh使用水量83Lとなります。

 センサーが充実するので、使用水量はわずかに改善しますが、それでも他社に比べて水準は悪いです。

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 搭載されるセンサーは、最大級に多いです。

 水硬度、水温、洗剤量、布質、布量、すすぎ具合、脱水具合・洗剤種類・汚れ量・布動きという9つのセンサーを装備します。

 計測した状態をAIが判別し、洗濯に活かすという工夫です。

 日立は、この仕組みを「AIお洗濯」と呼びます。

 これにより、無駄な電力や水量をカットしています。

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 こうした、エコセンサーは、電気代・時短効果は高い一方、センシング不良で洗浄力が落ちる懸念があります。

 そのため、メーカーによっては、「センサーをオフにした方が実は綺麗に洗える」と表明することすら、過去にありました。

 しかし、日立の場合、汚れ量センサーを搭載することで、(場合によっては)洗濯時間の延長も視野に入れる方向性です。

 これまでのセンサーのイメージを変えています。優秀と言えるでしょう。

 乾燥機の方式は、下位機種と同じです。

 ヒーターを利用しつつ、65度程度の低高温状態を作り出し、強風をあてた乾燥させていく風アイロンです。

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 洗濯機能は、この機種からは、ナイアガラ洗浄に対応します。

 他社にも見られる、高圧水流を上部から吹き付ける仕組みで、洗浄力がアップします。

 このような仕組みは、ドラム式の標準仕様となりつつあるので、あるに越したことはないでしょう。

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 日立にも「温水」を利用する洗浄コースがあります。

 温水ナイアガラ洗浄です。

 ただ、これは、温風で温めた洗剤(ミスト)を服に吹き付ける方式です。

 パナソニック機は、ドラム自体にヒーターを内蔵し、水温を高める仕組みでしたので、意味が全く異なります。

 季節・室温にかかわらず、一定音の温水が期待できるという意味で、パナソニックのほうが、この点では徹底しています。

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 利用する場合、仕組み上、洗剤(2倍)と水量(28L)を多く使う必要があります。

 光熱費を含めて、熱の利用についてはパナソニックが実用度は高いでしょう。

 清潔性は、槽の内外まで毎回しっかりクリーニングしてくれる機能が付属します。

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 そのほか、このグレード以上搭載には、「洗剤直塗り」コースが搭載です。

 液体洗剤を塗った後、送風で水分を蒸発させた後、洗濯することでシミをとるという方向性です。

 ただ、そもそも濃縮させているプレケア用のしみ抜き洗剤(ライオンのトップなど)はあるので、そちらと「コラボ」した方が、効果的だった気もします。

 静音性は、本機も乾燥運転時に48dBです。

 一方、風呂水ポンプは非搭載です。

---

 以上、日立のBD-SV110シリーズ の紹介でした。

 本機の場合も、ヒートリサイクルに対応しなくなった部分で、光熱費が悪化したのが「痛」です。

 高度なセンシングはありますが、元の光熱費の水準が高いので、使っても他社機よりかなり高い水準に止まります。十分に活かしきれないのが悩ましい機種と言えます。

 そもそも、ヒートリサイクル前提で作られ、毎年進化してきた機種ですから、その大元を削ると全体のバランス(意義)が崩れるのは当然と言えばそうでしょう。優秀なセンサーを活かしきれないので、全体的な設計の見直しが必要だと思います。

今回の結論
ドラム式洗濯機のおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、小型と中型のドラム式洗濯機を紹介しました。

 記事は、もう少しだけ続きます。

   201811192038.jpg

1・ドラム式洗濯機の比較 (1)
 1-1:シャープ
 1-2:パナソニック
 1-3:日立 (1)
2・ドラム式洗濯機の比較 (2)
 2-1:日立 (2)
 2-2:東芝
 2-3:アイリスオーヤマ
 2-4:アクア
 2-5:ハイアール
3・ドラム式洗濯機の比較 (3)
 =最終的なおすすめの提案

 次回の2回目編記事こちら)では、ここまで紹介できていない各社のドラム式洗濯乾燥機をみていきます。

洗浄力の強さ ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び  ★★★★★
静音性    ★★★★★
スマホ連携  ★★★★★
故障しにくさ ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 その上で、3回目記事こちら)で、ここまで紹介してきたドラム式洗濯機「全機種」から、最終的な結論として「Atlasのオススメ機種」を提案します。

 引き続きよろしくお願いします。 

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 15:32 | 生活家電

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