1回目記事からの続きです→こちら
2-1・SONYのサウンドバーの比較(続き)
2回目記事では、1回目記事の最後で見られなかったソニーの最上位クラスのサウンドバーの紹介からです。
1・サウンドバーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ヤマハ〈日本〉
1-3:ソニー 1〈日本〉
2・サウンドバーの比較 (2)
2-1:ソニー 2〈日本〉
2-2:JBL〈米国〉
3・サウンドバーの比較 (3)
3-1:BOSE〈米国〉
3-2:POLK Audio〈米国〉
4・サウンドバーの比較 (4)
4-1:パナソニック〈日本〉
4-2:SONOS〈米国〉
4-3:ゼンハイザー 〈ドイツ〉
5・サウンドバーの比較 (5)
5-1:DENON〈日本〉
5-2:harman/kardon〈米国〉
5-3:Bowers & Wilkins〈英国〉
5-4:Cretive〈シンガポール〉
5-5:TVS REGZA(東芝)〈日本〉
6・サウンドバーの比較 (6)
6-1:シャープ〈日本〉
6-2:LG〈韓国〉
6-3:TCL・ハイセンス ほか
7・サウンドバーの比較 (7)
7-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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また、以下ではいつものように、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年発売】
13・SONY BRAVIA Theatre Bar 9 HT-A9000
¥157,300 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
【2021年発売】
13・SONY HT-A7000
¥90,800 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:7.0,2ch (総合13ch)
実用最大出力:合計585W
TV接続:光 HDMI(入1出1)
サブウーハ接続:別売
ネットワーク:Bluetooth 5.2 Wi-Fi 5
ハイレゾ音源:対応(高度)
パススルー:4K 8KHDR + eARC
サイズ:幅1300×高さ64×奥行113mm
BRAVIA Theatre Bar 9 HT-A9000は、ソニーのサウンドバーの、最上位機です。
21年発売のHT-A7000後継機で、ソニー最大の13スピーカー機です。
旧機は、スピーカー構成が異なります。
サイドスピーカーがない関係で本体のみでは、ソニーの「売り」である立体音響(360 Spatial Sound Mapping)に非対応です。
一方、新機種にはない内蔵サブウーファが付く構成ですが、総出力が500Wです。また、
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結論的にいえば、選ぶならば新機種です。実際、あとで見る「新しい弟」のHT-A9000は、旧機と総出力がほぼ同等で安いので、そちらが良いように思います。
サイズは、幅1300×高さ64×奥行113mmです。
旧機(幅1300×高さ80×奥行142mm)の課題だった奥行と高さがスッキリしました。
壁掛けテレビはもちろん、付属スタンドでも配置を考えれば設置できそうです。
チャンネル数は、あえて言えば7.0.2ch方式です。ただ、総計13基のスピーカーは、それぞれ個別のユニットですので、13chと言えます。いずれにしても最大級です。
左右フロントは、ウーファー(45x90mm)とトゥイーター(10mm)の2ウェイです。
ウーファーユニットはソニーが得意の楕円形のアコースティックサスペンション型(X-Balanced Speaker Unit)です。
振動板の口径(音圧)を稼ぐため、円形ではないスピーカーをあえて採用します。
センターは、ウーファー2基(45x90mm)と1基のトゥイーター(22mm)です。
ここまでの部分で、合計で6基のスピーカーです。
イネーブルドスピーカーは、左右上部に2基(46x54mm)です。
他機でも書きましたが、ドルビーアトモスほか上方向の音場をリアルに表現するためのものです。
加えて、左右側面のサイドスピーカー(46x54mm)と左右前面のビームトゥイーターが合計4基です。
いずれも、壁の反射を利用して、後部のリアスピーカーを表現するためのものです。
サブウーファーは、未搭載です。
旧機(HT-A7000)との違いで、サイドスピーカーの搭載もあり省略です。
ただ、本機の場合センターのウーファーだけでも総合180Wある上で、パッシブラジエータで補う仕組みもあります。背面にバスレフも見られるので、低音域の強化技術は(ソニーらしく)複合的です。
単体で、ゲーム向きの「揺れるほどの振動」は必ずしも得られませんが、一般的なTV用としての「低音の厚み」は実際視聴しても良好です。
【下位機】総計200W
SONY サブウーファ SA-SW3
¥42,500 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
【上位機】総計300W
SONY サブウーファ SA-SW5
¥76,036 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
「振動」が希望ならば、サブウーファは別売で増設できます。
口径がやはり重要なサブウーファは内蔵より、外付のがやはりパワフルだから新機種ではそうしたのだと思います。後ほど見るBOSEと同じ発想です。
出力的に下位機種でも満足できるでしょう。
音質は、同社のハイエンドですから、シネマや音楽を重視したい方に向けた製品と言えます。
サウンドモードは、下位機種同様、ボイスモードやナイトモードを装備します。
自動で適切なモードに変わる「オートサウンド」も選べます。
バーチャルサラウンド再生は、下位と違いVertical Surroundはないです。
その代わり、音場最適化技術として同社の上位の立体音響技術となる「360 Spatial Sound Mapping」を装備します。
先述のように、リアルスピーカーだけで7.0.2ch相当です。
しかし、この技術を利用することで、左右スピーカーは、より幅広に、上部スピーカーは真上に仮想スピーカー(ファントムスピーカー)を計算で表現できるので、「映画館に近い」音場表現にできます。計算は、高級オーディオのように、内蔵マイクによる計測で、部屋の間取りに合わせて最適化されます。
また、普通のテレビ番組(ステレオ)も、サウンドフィールドボタンを押すだけで、最適化された立体音響が再現できます。
一方、別売の専用リアスピーカーを用意する場合、7.0.4chの表現力にまでできます。
【上位機】総計180W
SONY リアスピーカー SA-RS5
¥70,818 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
【下位機】総計100W
SONY リアスピーカー SA-RS3S
¥49,400 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
リアスピーカーは、以上の2種類が準備されます。
SA-RS5は、単体でも使えそうな性能の2.0.1chの無線スピーカーです(145×250×134mm)。
ウーファーの振動板サイズが大きめで、上方用のスピーカーユニット、さらに、低音強化用のパッシブラジエータも付くため、リア用としてはかなり豪華です。
リアに上向きイネーブルドスピーカーが付くのは珍しいですが、3D立体音響の臨場感は、導入する場合、相当に充実します。
SA-RS3Sは、普通の2.0chのステレオのバスレフ式です(100×187×100mm)。
特段個性的でもないですが、リア用ですし、(主に値段的な面で)SA-RS3Sでも良い気はします。
ハイレゾ音源の再生は、この機種も対応します。
新機種は、発売時、最新最高位のDSEE Ultimateです。従来のDSEE Extremeに、ビッグデータとAI技術を利用し、楽曲ジャンルに合わせたアップコンバートができる技術を加えました。
スマホなどの音源再生は、BluetoothとWi-Fiに両対応です。
この部分の仕様も、コーデックを含めて下位機種と同じです。
TVとの接続は、光デジタル端子のほか、HDMIでも可能です。
HDMI入力端子は1つです。eARCに対応します。
4Kパススルー機能も、可能です。
4KHDR信号ほか、8K信号にも対応できます。
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以上、ソニーのHT-A9000の紹介でした。
複雑なシステムをうまいこと商品化している点でソニーらしい最上位機です。
特に、立体的な音場表現は、企業柄相当力を入れており、他社に比べても魅力です。利用時の音場表現は最上位でしょう。
スピーカー構成的にも音楽・映画専用設計ですが、オートサウンドを利用すれば、家族で無難に使えるものだとも思えます。
リアスピーカーを同時に買えば、特に立体音響の部分ではさらに表現力は高まります。余裕があるときに買い足しても良いかと思います。
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【2024年発売】
14・SONY BRAVIA Theatre Bar 8 HT-A8000
¥117,754 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:7.0,2ch (総合11ch)
実用最大出力:合計495W
TV接続:光 HDMI(入2出1)USB
サブウーハ接続:内蔵
ネットワーク:Bluetooth 5 Wi-Fi5
ハイレゾ音源:対応
パススルー:4K 8KHDR + eARC
サイズ:幅1100×高さ64×奥行113mm
なお、先ほど触れたように、上位シリーズの下位版として、BRAVIA Theatre Bar 8 HT-A8000が、同時発表されています。
サイズは、長さ110×高さ64×奥行113mmです。
旧機より小型化しました。
ユニット構成は、5.0.2chです(総合11ch)。
上位機から、ビームトゥイーターが省略した構成になります。
出力もユニットサイズも同じです。部品も共通でしょう。
そのほかの部分も、だいたい上位機と同じです。
画質面のポイントとなる、立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」も、音の部分の「DSEE Ultimate」も搭載です。
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結論的にいえば、ビームトゥイーターがないだけでかなり安いので、お買得感があります。
むろん、後方に向けて、指向性の強い中高音域の音を飛ばせるのは、音質面で差でるわけですが、費用対効果の高さで考えると、こちらかなと思います。
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【2022年発売】(在庫限り)
15・SONY HT-A5000
¥87,878 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:5.1,2ch
実用最大出力:合計450W
TV接続:光 HDMI(入2出1)USB
サブウーハ接続:内蔵
ネットワーク:Bluetooth 5 Wi-Fi5
ハイレゾ音源:対応
パススルー:4K 8KHDR + eARC
サイズ:幅1210×高さ67×奥行140mm
なお、 HT-A8000の旧世代が残ります。
大きな違いは、仮想化技術の部分です。
旧機だと(リアスピーカーを増設しないと)本体のみで「360 Spatial Sound Mapping」に非対応です。音質の部分でも、AI技術を使わない「DSEE Extreme」世代です。
サイズは、長さ1210×高さ67×奥行140mmです。
高さと奥行きあるので、壁掛けでない場合、視線と被らないか注意してください。
ユニット構成は、5.1,2chです。
旧機も、上方のイネーブルドスピーカーを装備します。
その上で新機種にはない、後方に向けたビームトゥイーターを装備しますが、逆に、サイドスピーカーがないという構成です。
サブウーファも旧機は内蔵です。新機種でもウーファーだけで、総合180Wはあるので、さほど差はないと言え、構成は良いです。
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結論的にいえば、今の値段ならば、こちらはHT-A8000とHT-A3000の中間クラスの製品として、プレゼンスがあります。
HT-A3000より音質はだいぶ期待できるので、サイズが問題ない場合は価格的に選択肢にできるでしょう。そのほか、リアスピーカーを元から増設するつもりならば、HT-A8000よりお買得とも言えます。
2-2・JBLのサウンドバー
つづいて、アメリカの大手音響メーカーであるJBLの製品です。
中音域を重視しつつ、低音に拡がりのあるサウンドが特徴の企業です。
【2022/10】(型番 JBLBAR20AIOM2BLKJN)
16・JBL Bar 2.0 All-in-One MK2
¥16,500 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:2.0ch
実用最大出力:80W
TV接続:HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC)
ハイレゾ音源:
パススルー:
サイズ:幅614×高さ56×奥行90mm
JBL Bar 2.0 All-in-One MK2は、JBLのサウンドバーの格安モデルです。
大手音響メーカー製の格安製品として人気だった初代製品の後継機です。
中身のスペックの変更はなく、外観が少し変わりました。
サイズは、長さ614x高さ56x奥行90 mmです。
短めであり、やや小型のテレビでもいけそうです。設置性を重視した機種です。
チャンネル数は、2.0ch方式のステレオです。
内部ユニットのサイズ構成は非公開です。
しかし、楕円形のサイズ不明のドライバーが左右に1つという構成です。
そのため、低音は、バー内蔵の5cmのウーハーが担当することになります。
ただ、JBLは伝統的に、パワーが低くても重低音を充実させる技術に強いメーカーで、他メーカーの入門機と比較した場合に、物足りなさを感じることは、あまりありません。
総合出力も80Wです。
その点では、たいていのTV付属のスピーカーよりは迫力が出るでしょう。
周波数特性も公表(70Hz〜20KHz)されていますが、実際、サブウーファーなしの製品としては、低音は納得のいく水準でしょう。
サブウーファー(重低音)は、この機種も内臓を含めて未搭載です。
バーチャルサラウンド再生は、特別な仕組みは持ちません。
サウンドモードも、とくにないです。
ニュースなど、中音域の聞きとりを強化できる機能もないです。
TVとの接続は、HDMIケーブルか、光デジタル音声ケーブル(オプティカルケーブル)を使う方法です。
HDMIケーブルが同梱されますが、ご自宅のTV側のHDMI入力に「ARC」対応と書いた端子がない場合は、光デジタルケーブルを購入してつなげてください。
どちらでも、音質は変わりませんので。
スマホなどの音源再生は、Bluetooth対応です。
ただ、米国製品に割とあるのですが、対応するBluetoothの圧縮規格が未開示です。
SBCだけと思われますが、いずれにしても、この部分は優れません。
4Kパススルー機能は、こちらも未対応で、ハイレゾ音源の再生も、非対応です。
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以上、JBLのJBL BAR 2.0 All-in-one MK2の紹介でした。
この製品のターゲット層ははっきりしていて、設置などを煩わしく感じる「初心者」です。
4Kパススルーなど、システムを複雑化しない代わりに、「テレビにつなげるだけで、それなりの音圧で楽しめます」という商品ですから。
実際、低品質音源のアップコンバートに長けるJBLですので、試聴すると、結構「聴け」ます。
ただ、「立体的な3Dサラウンド」という最近の流行には乗っておらず、あくまで「TVスピーカーの延長線」な製品で、やや面白みに欠けるでしょう。
【2024年発売】(型番 JBLSB580BLKJN)
17・JBL CINEMA SB580
¥39,600 楽天市場 (7/10執筆時)
チャンネル数:3.1ch
実用最大出力:440W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:ワイヤレス
ネットワーク:Bluetooth (SBC)
ハイレゾ音源:
パススルー:eARC
サイズ:幅950x高さ64x奥行80mm
JBL CINEMA SB580は、JBLのサウンドバーの中級機です。
サイズは、長さ950x高さ64x奥行80 mmです。
長さはありますが、全体としては、同社の製品としてはコンパクトです。
ただし、後述するようにサブウーファがあるので、机上がスッキリという意味です。
チャンネル数は、3.1chです。
左・右・中央に、4.5x 10cmのレーストラック型ウーハーが合計3基、1.3cmのトゥイーターが3基です。
2ウェイ・3スピーカーという構成で、左右は60W、センターは120Wですので、センターの出力を強化しています。
リビング用の場合、ニュース、ドラマのセリフの聞きとりなど、ふだん使いにはセンターが重要ですし、そこを意識して強化している、部分が好印象です。
サブウーファー(重低音)は、220Wのものが付属です。
先述のように、JBLは、中音域(セリフ)を重要視しつつ、低音域の膨らみも社是と言って良い企業です。
入門用のシアターシステムとしても強力です。
サイズも、幅20×高さ40.4×奥行25cmなので、コンパクトです。
接続は2.4GHzのワイヤレスで、接続は自動なので初心者向きです。
バーチャルサラウンド再生は、本機もバーチャルドルビーアトモス(=Dolby Atmos Height Virtualizer)によります。
上向きのハイトスピーカーがないので、この部分を計算で仮想的に処理すると考えてください。
立体感は感じられるでしょうが、同社の上位機と比べても、この部分は「ほどほど」の仕様です。
サウンドモードは、映画・ニュース(ボイス)・音楽が、プリセットのエフェクトとしてリモコンで選べます。その上で、低音をリモコンで5段階で切替できます。
ご家族にシニア世代がいて、「聞こえ」の問題が気になる場合、調整力は高いと言えます。
ただ、(一部のテレビのように)コンテンツ分析はしないので、見ている映像に合わせて、手動で適切なモードに合わせる必要はあります。
スマホなどの音源再生は、Bluetoothは本機もSBCのみ対応です。
TVとの接続は、HDMIケーブルを利用します。
HDMIは、入力・出力ともありますが、4Kパススルーの記載はないです。
ただ、eARCには対応ですし、「選び方の基本」で書いたように、TV側がeARCであることが増えているので、今ならば(多くの場合)問題ないです。
ハイレゾ音源の再生は、非対応です。
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以上、JBLのCINEMA SB580の紹介でした。
センター強化型で、映画・ニュース用のプリセットがある点で、家族の集うリビング用の製品としては、良い設計で、そこを意識しているように思います。
その上で、パワフルなサブウーファで、総計440Wの出力です。
出力も5段階調整できますし、こうした部分で、ゲームや一部映画などに向く「重低音がパワフルな製品が欲しいが、家族がいい顔をしなさそう」という、日本ではわりとあり得そうな場合、良い候補になりそうです。
そういった場合、「説得しやすい」機能的な工夫が複数ありますから。
【2025年発売】(加筆予定)
(型番 JBLBAR300M2BLKJN)
18・JBL BAR 300MK2
¥45,000 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:5.0ch
実用最大出力:450W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅940x高さ50.5x奥行104 mm
JBL BAR 300は、JBLのサウンドバーの中級機です。
本機は、サブウーファーがつかないタイプになります。
サイズは、幅940x高さ50.5x奥行104 mmです。
長さは普通ですが背が低めであることはとくに強調できます。
REGZAのような座高の低めのテレビ、あるいは、畳生活の場合、目線とバーが被ることがあるので、低身長なモデルがあることは、日本の場合、わりと重要です。
アンプ出力は、実際、本体だけで総合450Wと、このクラスでは相当にパワフルです。
チャンネル数は、5.0ch方式です。
ただ、配置自体は、現状で非公開で、写真は旧機(初代)です。(加筆予定)。
ただ中央に、全音域を鳴らす8cmx4.6cmのレーストラック型ドライバーが合計5基ならぶ配置でしょうそのほか、トゥイーターも中央に2基という構成に思います。
加えて、左右にさらに2基の同サイズのビームフォーミングトゥイーターが総計2基です。
こちらは壁を利用して、背面のサウンドを再現する発想です。
壁は利用するものの「リアルサラウンドに近い」とは言って良い方式で、同社は、JBL MultiBeamテクノロジーと呼んでいます。
正確には、2025年機から仕様が見られる「第3世代」のJBL MultiBeam 3.0技術になります。第1世代との違いは明示的ではないですが、主にはスピーカー配置の変更(最適化)によるものに思います。
なお、壁反射を利用するこうした仕組みは他社機にもあります。
壁を全面的に利用する製品は、バーをしっかり部屋の中央に配置し、両壁に障害物がないこと、そして、2.5-3.0mあたりのポジションにいることが、しっかり再現するための前提です。
部屋に合わせた自動調整(キャリブレーション)は可能ですが、このタイプは、変則形状のリビングには向かないでしょう。
サブウーファー(重低音)は、付属しません。
本機の低音強化(底上げ)は、バスレフ方式です。
(BOSEの導管方式を別とすれば)セリフの邪魔をしにくい低音でTV向きですな低音に思います。後述する「サウンドモード」部分の本機の「おまかせ仕様」とも相性が良い方式でしょう。
ただ、振動性の重低音はあまり期待できないですので、そこが欲しい場合は、本機の構成にサブウーファがつく、後ほど見る上位機を選ぶ意味があります。
バーチャルサラウンド再生は、「バーチャルドルビーアトモスサウンドエフェクト」(=Dolby Atmos Height Virtualizer)を利用します。
本機は、天井に向くハイトスピーカーがないので、この「バーチャル技術」を利用します。
つまり、例えば「ステレオ音源」の場合、バーチャルドルビーアトモスで、高さ方面のデータを加えた音源に補正します。その上で、ビームトゥイーターを含む本機のスピーカーシステム(JBL MultiBeam 3.0)で、立体音響を再生していくというフローです。
両者の(合わせ技で)上下左右高さの、仮想的な3D立体音響化を実現していると言えます。
小型機ですから、方向性として良いでしょう。
サウンドモードは、映画・ニュースなどのプリセットモードは準備されません。
声を聞き取りやすくする仕組み(クリアボイス)は、オートでも手動でもないです。
ニュースほか通常コンテンツは、お年寄りなど人によっては聞きとりにくいでしょう。
なお、本体ボタンやアプリで明示的に確認できるのは、3Dサラウンドの切替ボタンと、低音レベルの調整だけです。
こうした設定をしたい場合、スマホアプリ(JBL ONE)で個別EQを自分で作って切り替える必要があるでしょう。面倒には思います。
一方、本機の場合、PureVoice 2.0(台詞明晰化)ほか、 SmartDetails(微細音明晰化)などの、AI学習を利用した、リアルタイム自動補正技術が充実します。
似た機能のあるBOSEやソニーと違って、ON/OFFするようなボタンはないです。通常再生時にサウンドバーが判断して、自動に上質な音に加工していく技術です。
つまり、サウンドモードは切替られないが、「高度に自動化」されているので「おまかせでも大丈夫」という方向性です。
最近のテレビスピーカーも同じような傾向で、これはトレンドです。ただ、「声強調」のレベルが調整できるわけではないので、シニア層のいるご家庭は、それでも注意でしょう。
スマホなどの音源再生は、Bluetoothでりようできます。
ただ、本機もSBCのみ対応です。
しかし、本機は、ソニーの上位機などと同じでWi-Fiを装備します。
Wi-Fiでは回線が太いので、CD音質での転送に対応します。
一方、JBLの場合、ハイレゾ音源はあまり重視しないので対応しませんが、サウンドバーの性格上、問題ないでしょう。
規格としても、Google系のChromecast Built-inほか、本機については、Apple系のAirPlay2も対応します。
この点で、Mac・iPhoneなどからの音源配信も効率が良いです。定額聴き放題(見放題)サービスなどもスマホからキャストできますし、利便性は高いです。
1・Amazon Echoの比較
2・スマートスピーカーの比較
また、音声操作も、Google HomeとAmazon Alexa双方に対応できます。
ただし、AIシステムが内蔵されているわけではないので、上記記事で紹介したようなマイク付きデバイスが必要です。
TVとの接続は、HDMIケーブルを利用します。
4Kパススルー機能も、対応です。
上位の4KHDR10+パススルーに対応するほか、eARC対応のHDMIもあるため、テレビ側がeARC対応ならば、著作権コンテンツが劣化なしに再生できます。
1回目記事の「選び方の基本」でも書いたように、最近の4Kテレビだと(たいてい)eARCに対応するようになりました。
ハイレゾ音源の再生は、非対応です。
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以上、JBLのJBL BAR 300MK2の紹介でした。
「リアル」なサラウンド感を重視する製品でありつつ、設置サイズも邪魔になりにくいサイズです。
その上で、AIを利用するリアルタイム補正の部分も強いので、初心者などで、ほぼ「完全におまかせ」で使いたい場合、向くと言えます。
一方、完全に壁の跳ね返りを利用するシステムですので、設置においては結構シビアです。
その点で言えば、あまりゴミゴミしていないリビングで、ソファなどで視聴ポジションがしっかり決められた場所で「本領が発揮」されるといえる機種です。
ーーーこのほか、このクラスは、旧機が何世代か残ります。
以下、違いを簡単に確認しておきます。
【2023年発売】(型番 JBLBAR300PROBLKJN)
19・JBL BAR 300
¥35,300 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:5.0ch
実用最大出力:260W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅820x高さ56x奥行104 mm
第1に、JBL BAR 300です。
1つ上でみた製品の旧機です。
サイズは、長さ820x高さ56x奥行104 mmです。
新機種よりやや短いですが、高さは多少あります。
チャンネル数は、同じ5.0ch方式です。
中央に、全音域を鳴らす9x 4.6cmのレーストラック型ウーハーが合計4基です(センター2基と左右1基)と、新機種と同じく、左右にビームフォーミングトゥイーターを装備します。
ただ、特にウーファーとトゥイーターが1基ずつ少ないこともあり、総合260Wです。
新機種とはパワー面で、やや差を感じます。
サブウーファー(重低音)は、旧機種も付属しません
バーチャルサラウンド再生は、新機種と仕組みは同じです。
ただ、スピーカー構成の違いから(第B世代ではない)初代のJBL MultiBeamですので、サラウンドの質で、新機種と差があります。
サウンドモードは、一方、本機も、映画・ニュースなどのプリセットモードは準備されません。
加えて、先述のAIを利用した、リアルタイム補正もこの世代は未付属です。
あとは、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、このシリーズの場合、簡単なサウンドモード手動調整しにくい点をふまえると、、PureVoice 2.0(台詞明晰化)ほか、 SmartDetails(微細音明晰化)などのリアルタイム補正ができない部分は、新機種と大きな差があります。
パワー部分も差がありますし、値段差をふまえても、選ぶならば先ほどの新機種でしょう。
ーーー
【2021年発売】(型番 JBLBAR50MBBLKJN)
20・JBL BAR 5.0 MultiBeam
¥20,800 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:5.0ch
実用最大出力:250W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅709×高さ58×奥行101mm
第2に、JBL BAR 5.0 MultiBeam です。
そのまた1世代前の同級機です。
5.0ch方式で、ピーカー構成も1つ上でみた製品とほぼ同じです。
ただ、ユニット構成が変わります。
中央に、全音域を鳴らす8x 4.8cmのレーストラック型ウーハーが合計3基と、2基の同サイズのビームフォーミングスピーカーがあり、合計で5.0chです。
ようするに、センター出力が1基になるため、新機種よりさらに、パワーが劣ることになります。
あとは、1世代あとの製品とほぼ同じです。
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結論的にいえば、2万円前後で買える場合に限りますが、低価格の製品で、5.0chというのは、お買得感を感じます。
ステレオの「3D立体サラウンド」化も楽しめる点でもそう思います。
サイズも、この世代だと、幅が短めなので、あまり大きなものを避けたい場合にも良さそうです。
ーーー
【2019年発売】
21・JBL Pro PSB-1-J
¥55,000 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:2.0ch
実用最大出力:40W
TV接続:光音声・ステレオRCA
サイズ:幅900×高さ69×奥行90mm
第3に、 BL Pro PSB-1-Jです。
こちらは、JBL PROという法人向けブランドの製品です。
HDMIを搭載しない単純なステレオ構成で、ようするに、屋外モニター用などの法人向けと考えてください。
個人向けとは言えません。
【2025年発売】(補足予定)
(型番 JBLBAR500M2BLKJN)
22・JBL BAR 500MK2 サウンドバー
¥70,000 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:5.1ch
実用最大出力:750W
TV接続:光音声・HDMI(入1出1)
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi 6
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅940×高さ50.5×奥行104mm
JBL BAR 500 Mark2は、JBLのサウンドバーの上位機です。
2025年に、2年降りの更新で新機種になった第2世代です。
出力や形状がやや変わったので、旧機はあとで説明します。
サイズは、幅940×高さ50.5×奥行104mmです。
下位機同様に設置性(特に背の低さ)は、台座の低めのテレビなどの場合、重要です。
チャンネル数は、5.1ch方式です。
本体のスピーカー構成は、下位機種と同じです。
やや大きめになるレーストラック型ドライバー(4.6×8cm)が5基と、トゥイーター(2cm)が、4基ですので。
本機からMultiBeam3.0(第3世代マルチビーム)で、ビームフォーミングスピーカーを持つ仕様です。
この部分は、同時発売の下位機(JBL BAR 500MK2)と同じです。
サブウーファー(重低音)は、ただ、付属です。
250mmのコーンで300Wです。
サイズは幅325 x 高さ400 x 奥行325mmです。
電源は必要ですが、通信は2.4GHz帯のワイヤレスです。
先述のように、下位機の仕様でもTV用としては十分な低音です。
ただ、ゲームやハリウッド映画などの「振動系」の体感が欲しい場合は、こちらでしょう。
バーチャルサラウンド再生は、下位機と同じです。
「バーチャルドルビーアトモス」(Dolby Atmos Height Virtualizer)と「MultiBeam3.0」の合わせ技になります。
問題ないでしょう。
サウンドモードも、下位機と同じです
PureVoice 2.0(台詞明晰化)ほか、 SmartDetails(微細音明晰化)など、AI学習の成果を利用した、リアルタイム解析をなします。
一方、本機の場合も、リモコンで調整できる項目は、ほぼないです。
ニュース用の聞きとり強化ボタンもないです。
あとの部分も、下位機と同じです。
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以上、JBLのJBL BAR500 MK2の紹介でした。
端的に言って、下位機と比べる場合の差は、サブウーファーの有無だけです。
ただ、仕様上あとから増設はできないので、低音が欲しい場合はこちらです。下位機でも450Wクラスのパワーなので強めなので、一般家庭だとそちらで十分でしょう。
こちらを選ぶならば完全に「リビングシネマ」的なものを構築する目的の方です。300Wクラスのサブウーファーだと、少し強すぎな感じもあり「真面目」にならすと階下に対して防音性が問題になりそうです。
一般家庭でも微妙に手が届く価格の製品だけに、防音性の有無だけは気をつけてください。
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【2023年発売】(型番 JBLBAR500PROBLKJN)
23・JBL BAR 500 サウンドバー
¥54,673 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:5.1ch
実用最大出力:590W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅1017×高さ56×奥行103.5mm
なお、このシリーズの旧機(初代)となるJBL BAR 500 は、まだ在庫が残ります。
サイズは、長さ1017×高さ56×奥行103.5mmです。
新機種より「長めで太い」なので、購入前に、リビングスペースのチェックをしてください。
チャンネル数は、同じく5.1ch方式です。
先ほど書いたように、ドライバーとトゥイーターの数が旧機は合計2個少ない設計で、パワーも590Wと、弱くはないが新機種には負けます。
とはいえ、トゥイーターと同サイズの2基のビームフォーミングスピーカーが左右についての5chであるのは同じです。
スピーカー数、あるいは、MultiBeamの世代の違いで「自然さ」は新機種のが良いとされま
サブウーファー(重低音)は、付属です
形状はかわりますが、250mmのコーンで、300Wですので、ここは新旧で変わりません。
バーチャルサラウンド再生も、仕組みは同じです。
ただ、立体音響に限りませんが、PureVoice 2.0(台詞明晰化)ほか、 SmartDetails(微細音明晰化)などの新技術を利用した、自動化処理の部分では、一定の差がありそうです。
あとは、新機種に対して、言及したい違いはないです。
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結論的にいえば、出力面ほか、自動での音質向上技術の部分で、価格差に相当するほどの性能差はあります。
新旧を見比べる場合、音圧部分のほか、AIによるリアルタイム補正はないので、「おまかせでも音質が良い」という特長は、旧機だとやや弱いでしょう。
逆にそこが不要という方も、旧機だと細かくマニュアル調整できるわけですし、今だとやや、選ぶポイントに欠けるといえます。
【2022年発売】(型番 JBLBAR1000PROBLKJN)
24・JBL BAR 1000
¥100,400 Amazon.co.jp (7/10執筆時)
チャンネル数:7.1.4ch
実用最大出力:合計880W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:Wi-Fi
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅884×高さ56×奥行125mm(注意)
JBL BAR 1000 は、JBLのサウンドバーの最上位機です。
従来同社になかった高級機で、最近登場しました。
サイズは、長さ884×高さ56×奥行125mmです。
バー部分だけで言えば、あまり長くないです。
しかし、「子機」の充電場所が必要なので、結局のところ、119.4cmの設置スペースは必要な機種と言えます。
チャンネル数は、合計で、7.1.4chです。
サウンドバー自体は、9cmx 4.6cmのレーストラック型ウーハーが合計5基と、7cmと大きめのトゥイーターが3基、という構成です。これに、天井方向に向かう7cmのフルレンジが左右に1基ずつで、10スピーカーです。
一方、本機は標準で、サラウンドスピーカー(部屋の後ろに置くリアスピーカー)とサブウーファーがセットです。
サブウーファー(重低音)は、1つ上で見た下位機と同じです。
250mmのコーンで、300Wな、ワイヤレス(Wi-Fi)です。
全く問題を感じません。
サラウンドスピーカーは、ワイヤレスかつバッテリー式です。
図のように、サウンドバーに接続して充電する仕組みです。
フル充電で約10時間の再生が可能で、充電は3.5時間です。
ようするに、映画などを「本気を出して見る」時以外は、本体に付けて充電しておくような利用法です。実際、これは「日本のリビング向けにとても良い仕様」に思えます。
ユニットは、2cmのトゥイーターと、天井方向に向かう7cmのフルレンジがそれぞれ1基です。
バーチャルサラウンド再生は、本機もDolbyのバーチャルハイト(Height Virtualizer)対応です。
壁や床に反射させるスピーカー部分の工夫は、下位機と変わらずJBL MultiBeam(初代)という名前です。
つまり、基本、下位機種と「同じ方向性」の合わせ技での処理です。
本機は、リアスピーカーを使わない状態でもリアルに7.1.2ch(3D)です。
もちrん、実体スピーカーを部屋中に置く「リアルな」配置ではないですが、立体的なサラウンド感は、価格相応に得やすいでしょう。
フォーマットは、Dolby Atmos・DTS:Xにしっかり対応すす
サウンドモードは、下位機種と同じ仕様です。
ニュースなどのための「クリアボイス」などは用意されません。
通常再生する際に、自動でセリフを明晰化するPureVoice は「初代」です。
PureVoice 2.0は、AI技術が進化した結果、2025年に開発された技術だからです。 SmartDetails(微細音明晰化)もこの世代だと非対応です。
搭載は上位機でも効果的なはずなので、分離構造による仕組み的な違いで搭載が難しいなどの理由がない限り、そのうち「JBL BAR 1000MK2」などの後継機がでて、対応するかもしれません。、
TVとの接続は、HDMIケーブルに対応します。
HDML出力は1基ですが、入力は3系統あります。
スマホなどの音源再生は、Bluetoothは本機もSBCのみ対応です。
ただ、下位機と同じでWi-Fiを装備します。
各種規格も同じレベルで対応します。
音声アシスタントも、Google HomeとAmazon Alexa双方に対応もできます。
4Kパススルー機能は、4K HDRをふくめて対応です。
eARCも対応です。
セッティングは、本機の場合、リアスピーカーを頻繁に動かすタイプなので、少し注意は必要かと思います。
多チャンネルの高級オーディオの場合、「適切なサラウンド感」内蔵マイクを利用して、リスニングゾーンを最適化する、初期設定の仕組みがあります。
本機も「ルームキャリブレーション機能」があります。
一旦、座る位置の左右において測定し、その後、リアスピーカーを実際おく場所で測定する「2段構え」で本格的です。
これ自体は問題ないのですが、リアスピーカーを置く場所と方向を、毎回「固定」しておかないと、実際「手間」ということはあると思います。
ハイレゾ音源の再生は、非対応です。
そのほか、普段のニュースなどの聞きとりについては、「ピュアボイステクノロジー」を装備します。
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以上、JBL BAR 1000 の紹介でした。
サウンドバーの高級機は同ブランドから「初めて」ですが、面白い工夫が随所に見られて良いように思えました。パワフルで立体感があるサウンドを楽しめると言えます。
とくに、リアルなリアスピーカーが欲しい方には、良い候補です。ただ、先述のように設置上の注意点(手間)はありますから、万人におすすめとは少し言い難い部分は感じました。
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【2023年発売】(型番 JBLBAR800PROBLKJN )
25・JBL BAR 800
¥99,990 楽天市場 (7/10執筆時)
チャンネル数:5.1.2ch
実用最大出力:合計420W
TV接続:光音声・HDMI(入出力1)
サブウーハ接続:Wi-Fi
ネットワーク:Bluetooth (SBC) Wi-Fi
ハイレゾ音源:
パススルー:4KHDR + eARC
サイズ:幅884×高さ56×奥行120mm(注意)
なお、同じ着脱タイプの下位機となるJBL BAR 800が2023年に登場しました。
大きく異なるのはスピーカー構成です。
チャンネル数は、合計で、5.1.2chです。
サウンドバー自体は、9cmx 4.6cmのレーストラック型ウーハーが合計3基と、2cmのトゥイーターが3基、これに、天井方向に向かう7cmのフルレンジが左右に1基ずつで、合計6スピーカーです。
左右のサラウンドスピーカーは、9cmx 4.6cmのレーストラック型ウーハーが1基のみです。それに、300Wのサブウーファーという構成です。
値段差があるので仕方ないですが、上位機の「面白さ」は、(リアルなシアターシステムでもだとなかなか再現が困難な)ハイトスピーカーが「リアルで4基」ある部分です。
この部分で言えば、価格は安いが、面白さは「半減」なような気はします。
そのほか、規格としてDolby Atmosに対応するものの、DTS:Xには対応しなくなりますす。ただ、ここはあまり問題にならなそうです。
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結論的にいえば、たしかに、リアルなリアスピーカーがあるだけでも面白い部分はありますし、そういったものが10万円以内で買えるのは魅力です。
ただ、設置性もさほど差がない部分もあるので、個人的には(お金を貯めても)上位機を選びたい感じはします。
次回に続く!
最新のTVに向いたサウンドバーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、TV向けサウンドバーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
3・サウンドバーの比較 (3)
3-1:BOSE〈米国〉
3-2:POLK Audio〈米国〉
4・サウンドバーの比較 (4)
4-1:パナソニック〈日本〉
4-2:SONOS〈米国〉
4-3:ゼンハイザー 〈ドイツ〉
5・サウンドバーの比較 (5)
5-1:DENON〈日本〉
5-2:harman/kardon〈米国〉
5-3:Bowers & Wilkins〈英国〉
5-4:Cretive〈シンガポール〉
5-5:TVS REGZA(東芝)〈日本〉
6・サウンドバーの比較 (6)
6-1:シャープ〈日本〉
6-2:LG〈韓国〉
6-3:TCL・ハイセンス ほか
7・サウンドバーの比較 (7)
7-1:最終的なおすすめの提案【結論】
つづく3回目記事(こちら)では、米国のBOSEと、同じく米国のPOLK Audioのサウンドバーをみていきます。
音質の良さ ★★★★★
聞きやすさ ★★★★★
低音の迫力 ★★★★★
サラウンド感 ★★★★★
ネットワーク ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編【こちら】では、全機種から目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。3回目記事は→こちら