比較2018'【詳しい】最新プリメインアンプ24機の音質とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応(1)

2018年06月23日

比較2018'【詳しい】最新プリメインアンプ24機の音質とおすすめ・選び方:ハイレゾ対応(1)

【今回レビューする内容】2018年 高音質で安い!予算別のプリメインアンプの音質とおすすめ・選び方:ネットワークアンプ レシーバー人気ランキング Wi-Fi・DLNA・Airplay対応

【紹介する製品型番】FOSTEX AP20d DENON PMA-390RE ケンウッド Kseries KA-NA7 ONKYO A-9010 TX-8150 ヤマハ A-S501 R-N602 R-N303 R-N803マランツ PM6006 PM5005 PM8006 PMA-1600NE-SP PMA-60 PMA-2500NE パイオニア SX-S30 パイオニア A-70DA ONKYO INTEC R-N855 A-S801 B WXA-50 PM7005 FN DENON PMA-30-SP パナソニック Technics SU-G30 SONY STR-DH190 Cambridge Audio TOPAZ AM5

今回のお題
音質が良い!プリメインアンプのおすすめはどの機種?

 ども!Atlasです。

 今回は、2018年現在のプリメインアンプ・ネットワークアンプ合計24台比較します。

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 1万円代の入門機から、10万円前後の中級機、20万を超える高級機まで、Atlasが試聴などの結果「良い!」と感じたものを選びました。

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 Atlasは、学生時代は入門機、社会人となって中級機、現在は「そこそこ高級機」と言えるだろうテクニクスのプリメインアンプを利用するに至っています。

 オーディオ好きに評価される、プリアンプパワーアンプが分かれる複雑なシステムは好きではないので、配線のシンプルなプリメインアンプを愛用しています。

 失敗を繰り返しては「売ったり、あげたり」してきましたが、今回はこのような経験をふまえて、「購入時の間違いのない選び方の基本」を紹介するつもりです。

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 今回は、ハイレゾ対応機・Wi-Fi搭載機を含め、各製品を紹介します。

 その上で、最後に、目的別・価格別に「Atlasのおすすめプリメインアンプ」を提案する形式で書いていきます。

1・プリメインアンプの選び方の基本

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 はじめに、今回紹介する「プリメインアンプ」「ネットワークアンプ」とは何か?について解説しておきましょう。

 アンプとは、オーディオの音(電気信号)を増幅させて、スピーカーで音を発生させる装置の名前です。

1・プリメインアンプ
2・ネットワークアンプ
3・AVアンプ

 アンプの種類は、10万円程度の予算で揃える場合、上記の3種類に分けられるでしょう。

 多少詳しい人でも、この違いは分かりにくい場合があるので、簡単にその意味を説明しましょう。


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 第1に、プリメインアンプです。

 ごくごく簡単に言えば「ミニコンポの本体部分」のことです。

 元々、アンプは、弱い電気信号を増幅させるプリアンプと、それをブーストするパワーアンプに分かれていました。しかし、これは、効率が悪いし、価格も高くなるので、中級者以下向けに一体型設計にしたのが、プリメインアンプです。

 もちろん、CDプレーヤーなどは内蔵されません。そういった機種をお探しの場合、このブログでは【ミニコンポの比較記事】をご覧ください。音質面では、プリメインアンプに負けない製品も多いですから。 


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 第2に、ネットワークアンプです

 ごくごく簡単に言えば「プリメインアンプにWi-Fi・Bluetoothを付け足したもの」です。

 PCオーディオの普及で、最近ではじめた新しいタイプのプリメインアンプです。多くの製品はWi-FiとBluetoothが搭載され、CPプレーヤーやTVのほか、PCやNASないし、スマホの音楽も再生にも対応します。

 通常の、光・同軸入力もあるため、普通のプリメインアンプとても利用できます。ただ、無線機能は「ノイズ源」でもあるので、クロウトには嫌われる場合もあるカテゴリですね。


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 第3に、AVアンプです

 この製品も「プリメインアンプ」と機能が同じです。

 ただし、プリメインアンプが、2chステレオ、ないし、それにウーハーを付けた2.1chステレオまでの対応に対して、ウーハーとスピーカー5本を使う5.1chサウンド・7.2chサウンドまで対応できる製品です。

 ただ、ステレオで利用する場合は、音質は専門機に劣る機種です。

 また、その仕組みからいって、とにかく「でかい」です。このブログでは、【おすすめAVアンプの比較記事】で、別記事として詳しく紹介しました。

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 なお、TVを中心に、音楽再生も兼ねた音楽再生機器を揃える場合、「AVアンプ」がマストという固定観念があります。

 ただ、最近のプリメインアンプやネットワークアンプは、出力端子が複数あるので、5.1ch対応が不要ならば、プリメインアンプ・ネットワークアンプのが総合的な音質が高く、また、設置スペースを圧迫しません

 今回は、このような意味で、音楽再生機器・TVなどに向く、プリメインアンプとネットワークアンプを比較していきたいと思います。

1・アンプのサイズ
2・アンプの音質(ハイレゾ含む)
3・ネットワーク対応(Wi-Fiなど

 また、比較にあたっては、以上の3つの観点を特に重要視していきます。

 気になる音質面では、ハイレゾ再生への対応を示すほか、「低音域・中音域・高音域をどの程度鳴らせるか」もスペックや試聴結果をふまえて書いていきます。

2・入門用プリメインアンプの比較

 では、比較をはじめます。

 はじめに、1万円台から3万円前後まで予算で購入可能なモデルを紹介します。ミニコンポから「ワンランク上のシステム」にグレードアップさせたい方に向く製品クラスでしょう。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。


 

 1・FOSTEXパーソナル・アンプ AP20d
   ¥12,744 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):20W×2
 定格出力(4Ω):12W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:20Hz~40kHz
 アナログ端子:2
 デジタル端子:なし  
 DAC:なし
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1 (バナナP非対応)
 サイズ:幅108×高42×奥行138mm

 AP20d は、日本のフォスター電機が発売する、マイクロサイズのプリメインアンプです。機能を最小限に絞った「D級アンプ」で、手のひらにも載りそうな小型です。

 本体の大きさは、幅108×高42×奥行138mmです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大12Wです。

 この部分は「一体型コンポ並み」のスペックです。ただ、大抵のブックシェルフスピーカーを鳴らすのに問題ない水準といえます。

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 インピーダンスも、欧米に多いと日本に多いのスピーカーに公式対応しています。

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 周波数帯域は、低音域20Hz(値が小さいほど低音域が出る)、高音域40kHz(値が大きいほど高音域が出る)となります。

 高音域が40kHzを超えるので、「CD音源に次ぐ」規格として採用がはじまり、iTunesなどでも採用が噂されるハイレゾ音源にも対応を表明します。ただ、後述するように「デジタル入力」ができないため、他社機では「対応を表明しない水準の機器」ではあります。

 また、数値的にも「ギリギリ対応」といったレベルであり、帯域は狭いです。

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 アナログ入力は、RCA端子(オーディオ端子)が2系統です。

 デジタル入力は、この機種は、DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)を搭載しないので非対応です。

 そのため、例えば、TVやPCならば一般的なオーディオケーブルで接続する必要があります。ただし、この手のAV家電はノイズ問題があるので、「音質はさほど良くない」と考えてください。

 スピーカー端子は、1系統です。バナナプラグが使えない仕様ですね。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 以上、AP20d の紹介でした。

 1万円前後の予算で探しているならば、わりと「手堅い選択肢」と言えます。予算が限られている場合は、費用対効果の面から「おすすめ」できます。

 一方、ハイレゾに対応しますが、デジタル入力ができない点で、音質重視の方には「物足りない」でしょう。とくに「音源の進化」を考えると、そう長く使える機種とも言えません。


 

 2・SONY ステレオアンプ STR-DH190
  ¥18,464 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):100W×2
 定格出力(4Ω):
 インピーダンス: 6~16Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:なし  
 DAC:なし
 ネットワーク:Bluetooth
 スピーカ出力:1 (バナナP非対応)
 サイズ:幅430×高133×奥行284mm

 STR-DH190 は、ソニーが発売する入門用のプリメインアンプです。SONYは、これ以上のグレードは5.1chとなるため、プリメインアンプはこれだけですね。

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 本体の大きさは、幅430×高133×奥行284mmです。入門機としては「大ぶり」なのは、先述のように、多チャンネルの上位機と筐体設計を共通化しているためでしょう。

 アンプのパワーは、8Ω時に100Wです。

 かなり余裕を持った設計なのは、やはり上位機との兼ね合いですね。この部分は逆に良い点でしょう。

 インピーダンスは、ただし欧米製に多い4Ωについて公式に対応しません。日本製の10万円以内のスピーカーは6Ω以上ばかりなので、心配不要でしょう。

 周波数帯域は、低音域10Hz(値が小さいほど低音域が出る)、高音域100kHz(値が大きいほど高音域が出る)となります。

 高音域が40kHzを超えるので、やはりハイレゾ音源に対応です。ただ、SONYの場合「デジタル入力」ができない機種は「対応機種」として認定していないですね。

 一方、低音域のスペックを含めて、帯域自体は広いため、低音域と高音域に強い「SONYサウンド」の哲学は感じられるでしょう。

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 アナログ入力は、RCA端子(オーディオ端子)が4系統です。レコード用のフォノもありますね。

 デジタル入力は、この機種はDACを搭載しないので非対応です。

 スピーカー端子は、2系統です。バイワイヤリング用というよりも、複数のスピーカーに分けるための実装のようです。

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 ネットワーク機能は、下位機種では珍しくBluetoothに対応します。

 コーデックは、SBCとAACまでなので、圧縮音源と同等音質です。言いかえれば、iPhoneで採用されるAACと音質は同じです。ネットの「聴き放題」音源程度ならば、再生において問題ないです。その他、ワイドFMチューナーが内蔵です。

 以上、ソニーのSTR-DH190の紹介でした。

 TV用に、ステレオスピーカーを導入したいと考えている方には「最適」なプリメインアンプでしょう。スマホ音楽の再生もできるため、便利です。

 一方、「純粋なオーディオ機器用」と考えると、「端子部の作り」や「対応インピーダンス」など、上位とは言えない部分も混在します。


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 3・Cambridge Audio TOPAZ AM5
   ¥19,540 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):25W×2
 定格出力(4Ω):
 インピーダンス: 6~16Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:なし  
 DAC:なし
 ネットワーク:
 スピーカ出力:1 (バナナP対応)
 サイズ:幅430×高80×奥行340mm

 TOPAZ AM5は、英国のケンブリッジオーディオの製品です。

 日本には、バリュートレードが代理店として販売しています。VGPで「2018年度」のエントリーモデルの最高金賞を取っている機種で、案の定、かなり人気になっています。

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 本体の大きさは、幅430×高さ80×奥行340mmです。

 背丈がない機種なので、ラックなどへの設置性はかなり良さそうです。CDプレイヤーと重ね置きでも問題ないでしょう。 

 アンプのパワーは、8Ω時に25Wです。

 さほど余裕のあるとは言えない設計です。

 インピーダンスは、こちらも4Ωについて公式に対応しません。対応は8Ωという表示です。

 周波数帯域は、低音域が10Hz高音域30kHzです。

 上位機のAM10については、低音・高音域双方ともより余裕があることを考えると、哲学に基づくのではなく、コストカットのための仕様でしょう。

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 アナログ入力は、RCA端子(オーディオ端子)が4系統です。

 デジタル入力は、非対応です。

 スピーカー端子は、1系統です。バナナプラグには対応します。

 ネットワーク機能は、非対応となります。

 以上、ケンブリッジオーディオのTOPAZ AM5の紹介でした。フラットで味付けのないサウンドという「哲学」のあるブランドです。アンプのパワーを控えめにすることで、「低価格でも音質のバランスをとった設計」という点では、その路線の製品でしょう。

 ただ、試聴の限りでは、価格相応の音であり、「5万円前後のミドルクラス」に匹敵するというのはややオーバーな表現かなと思います。音質は、確かに日本の賞を得やすいサウンドですね。


 

 【2015年発売開始】

 4・ONKYO A-9010
  ¥21,994 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):44W×2
 定格出力(4Ω):85W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:5
 デジタル端子:なし  
 DAC:なし
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1 (バナナP対応)
 サイズ:幅435×高129.5×奥行332.5mm

 A-9010は、日本の老舗音響機器メーカーのONKYOが販売する格安のプリメインアンプです。初心者向けのプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅435×高129.5×奥行332.5mmです。

 個人的経験で言えば、ラックに入れる場合は特に「高さ」に注意するべきですが、こちらは、背が12.9cmと低いので、この点で問題ありません。リモコンも付属です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大85Wです。

 大抵のブックシェルフ型・トールボーイ型スピーカーを鳴らすのに問題ないスペックです。

 インピーダンスも、4~16Ωのスピーカーに公式対応するため、相性に悩む必要はないでしょう。ミニコンポなどの手持ちのスピーカーを「とりあえず利用」していく場合に便利です。

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 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzと、全レンジに余裕がある仕様です。入力音源やスピーカーの性能をプリメインアンプが妨害することはないでしょう。

 一方、スペック的に、高音域が40kHz以上ですから、(ここだけ見ると)ハイレゾには対応です。ただ、ONKYOは、デジタル入力できない機種は「ハイレゾ非推奨」のようで、対応機として売っていません。

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 アナログ入力は、5系統入ります。そのため、CDプレーヤーやTVその他の多数の機器をつなげられます。

 デジタル入力は、この機種は、DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)を搭載しないので、この機種も「非対応」です。

 スピーカー端子は、一方、接続に便利な「バナナプラグ」にも対応するうネジ式の本格的なスピーカー端子を搭載します。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 以上、ONKYOのA-9010の紹介でした。

 周波数帯域に余裕があり、本体性能は良い機種です。ただ、2015年発売開始機種ということで、デジタル入力非対応など、多少「古くさい仕様」です。

 単体のCDプレーヤーなどだけから接続をする場合は、デジタル系のノイズの問題がないのは利点とも言えます。しかし、使い勝手の部分では、あまり「おすすめ」とは言えません


 

 

 5・マランツ PM5005
  ¥21,897 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):40W×2
 定格出力(4Ω):55W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:10Hz~50kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:なし
 DAC:なし
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅440×高105×奥行370mm

  PM5005は、米国発祥の老舗音響メーカーであるマランツの入門機です。

 日本でも古くから進出しているメーカーで、中級グレードの人気機種を多く出していました。現在は日本企業となり、DENONと同グループになっています。

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 本体の大きさは、幅440×高さ105×奥行370mm です。

 とくにこの機種は「背が低い」ので、AVラックに入れる際にメリット性があるでしょう。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大55Wです。実用水準とは言え、能力は平均的です。ただ、20万円以下のブックシェルフ型スピーカーならば、インピーダンスを含めて大抵問題なくつながるでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。

 ONKYOに比べると、高音域にさほど余裕のない仕様です。音質面では、内部の回路がフルディスクリート構成になっている点で、ノイズ対策などの面で有利でしょうが、決定的に音の差が生じているかというと微妙な部分です。

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 アナログ入力は、4系統と充実します。フォノ(レコード)用の端子もあるほどですね。

 デジタル入力は、この機種もDACを搭載しないので非対応です。ハイレゾ音源にも対応を表明していない機種です。

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 スピーカー端子は、バイワイヤリング対応です。

 通常のスピーカーは、スピーカー1つに黒と赤の2芯ケーブルを挿しますが、こちらは、4芯ケーブルも対応します。ただし、これにも、スピーカー側の対応も必要ですので、初心者は気にしなくて良い部分です。

 ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 以上、マランツPM5005の紹介でした。

 ライバル機のONKYOと比べると多少パワーが落ち、周波数帯域についても、スペック的に劣ります。ただ、マランツのアンプは、音の個性が出しやすいフルディスクリート構成ですから、「音の傾向の固定ファン」は一定数いるのも確かですね。


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 6・DENON PMA-390RE【各色】
  ¥28,674 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):50W×2
 定格出力(4Ω):100W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:5Hz~100kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:なし
 DAC:なし
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅434×高121×奥行308mm

 PMA-390REは、日本のDENONが発売するプリメインアンプです。

 現在は、マランツの「姉妹会社」ですが、音の傾向は明らかに異なります。デノンは、バランス重視ですが、マランツに比べると、「低音重視」の傾向です。

 本体色は、黒色と銀色から選べます。

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 本体の大きさは、幅434×高121×奥行308mm  です。

 奥行が短いので、底の浅いAVラックへの配置に適しています。スピーカー端子は、こちらもネジ式で、全体的に高級感があります。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大100WとONKYOと同じく能力が高いです。インピーダンスも4~8Ωに公式対応ですので、問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。

 ONKYOと比較すると高音域はそのままに、低音域の出力範囲は、こちらに余裕があります。高音域は、スペックだけならば、ハイレゾ音源にも対応できる品質ですが、残念ながら、ハイレゾ未対応機ですね。

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 アナログ入力は、4系統入ります。

 デジタル入力は、この機種もDACを搭載しないので非対応です。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 ネットワーク機能もBluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。このあたりの仕様は入門機として共通していますね。

 以上、DENONPMA-390REの紹介でした。

 格安機種のなかでは、周波数帯域が広く、基本性能は他機種を凌駕しているともいえる機種です。

 また、音のクリアさを重視したS.L.D.C.などの本体構造も作用して、音の解像度(分解能)も良いです。とくにバイワイヤ対応ケーブルを使えば、その実力はさらに発揮されるでしょう。「ハイレゾ対応」が当面不要ならば、最も良い選択肢でしょう。

3・中級者向けプリメインアンプの比較

 つづいて、3万円台から5万円前後までの予算で購入できる中級者向けアンプを紹介します。

 なお価格的に「中級者」と分類しましたが、初心者が購入されても全く問題なく、音質面でもワンランク上の水準を体験できます。


 

 7・ケンウッド Kseries KA-NA7
  ¥27,650 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(4Ω):10W×2
 定格出力(4Ω):
 インピーダンス:
 周波数帯域:30Hz~40kHz
 アナログ端子:1
 デジタル端子:光×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:Bluetooth(SBC)
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅110×高50-×奥行179mm

  KA-NA7は、日本のケンウッドが発売する小型のプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅110×高50-×奥行179mmです。

 超小型ですので、どこでも置けます。ミニコンポ(システムコンポ)の「上位互換」としての買い換えにも向く仕様です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大10Wです。

 ブックシェルフでも小型のスピーカー以外ではパワー不足です。インピーダンスも対応が4Ωのみですので、こちらは、ケンウッドのスピーカーLS-NA7LS-K901-Mに合わせるべきプリメインアンプでしょう。

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 周波数帯域は、低音域が30Hz、高音域が40kHzです。

 この機種は、40kHzの水準を超えるのでハイレゾ音源対応を表明しています。しかし、高音域が40kHzは最低限のスペックであり、他機と比べた場合も優れているとは言いがたいでしょう。

 さらに、低音域は30Hzからとスペックが低いです。小型ですので、仕方ない部分ではあります。

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 アナログ入力は、1系統です。それも3.5mmステレオミニ端子なので、この製品は、基本的にアナログは「おまけ」です。

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 Amazonベーシック オプティカルケーブル 1.8m
 ¥498 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 デジタル入力は、対応します。

 ただし、光デジタル音声ケーブルでの接続になります。DAC=デジタル信号をアナログに変換する装置)は192kHz/24bitに対応しており、高音質なハイレゾ音源に対応できます。

 スピーカー端子は、1系統です。しかし端子の作りがレバー式であり、品質的にはミニコンポの延長線上とも言える製品ではあります。

 以上、ケンウッドのKA-NA7の紹介でした。

 「40kHzの周波数帯域」と、「DAC内蔵でデジタル入力対応」という2点で、(真の意味で)ハイレゾ対応プリメインアンプと言えるのは、このグレード以上でしょう。

 ただし、アンプのパワーは10W小さく本格的なプリメインアンプとは言いがたい機種ですね。


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 8・ヤマハ A-S501
  ¥36,228 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):85W×2
 定格出力(6Ω):100W×2
 インピーダンス: 6~8Ω
 周波数帯域:10Hz~50kHz
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×1・同軸×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1(5.1ch出力対応
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅435×高151×奥行387mm

 A-S501は、ヤマハの中級グレードのプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅435×高151×奥行387mmです。

 多少奥行がある機種ですが、標準的なサイズの域に収まっています。外面端子を含めて、プリメインアンプらしいしっかりとした重量感ある作りです。端子構成的に、TVとの相性も高いでしょう。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大100Wと十分なサイズです。ただ、インピーダンスも、 6~8Ωまでと中級アンプとしては多少狭いです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。

 高音域は40kHzを超えるので、ハイレゾ音源を扱えるスペックです。ただし、他社に比べると、音域にさほど余裕があるわけではありません

 ただ、クリアで中音の厚みに富む「ヤマハサウンド」の特長がみられる設計です。

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 アナログ入力は、5系統と多いです。余り多いと、本体のダイヤル数が増えて却って不便なのですが、場合によっては実用性はあるでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統同軸端子が1系統です。

 TVやオーディオ機器きによってはいずれか一方しか搭載しない場合もあるため、この点は便利です。またPCとTVなど複数とつなげることも可能です。Atlas的には、アナログ端子よりも、デジタル端子が充実していた方が「現代的」だと思います。

 DAC192kHz/24bitに対応です。したがって、ハイレゾ音源が再生可能です

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 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 なお、こちらは、スピーカー端子の他、5.1ch用に5系統の出力端子があります。この点では、純粋にステレオ用の「プリメインアンプ」と言えるのか、やや微妙なところですね。

 以上、ヤマハA-S501の紹介でした。

 「味付けの少ない」サウンドという明確な「思想」があるヤマハサウンドを体験できる中級機です。一定の「企業哲学」を楽しめるのも、オーディオ機器の「楽しみ方」ですから、そういった部分では「面白い機種」です。

 ただし、ハイレゾ再生時の音域の広さやネットワーク機能などの点では、多少「古くささ」も感じる機種です。そういった点では、次に紹介する上位機のが良いでしょう。


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 【2017】

 9・ヤマハ R-N303【各色】
   ¥32,602 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(6Ω):80W×2
 定格出力(6Ω):120W×2
 インピーダンス: 6Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:光×1・同軸×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6
 ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:バイワイヤ・ワイドFM/AM
 サイズ:幅435×高151×奥行340mm

 R-N602は、ヤマハの中級グレードのプリメインアンプです。

 本体色は、シルバーと黒モデルも選択できます。

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 本体の大きさは、幅435×高151×奥行340mmです。先ほどの機種とさほど変わらない仕様です。

 このクラスになると、筐体を含めて「存在感」「高級感」が増していきます。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大120Wと先ほどの機種と同レベルです。

 インピーダンスは、定格 ですが、能力の上で4Ω~8Ω程度のスピーカーに対応するでしょう。20万円以下クラスのスピーカーならば、問題ありません。

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 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域100kHzです。

 このクラスの製品としては、ONKYO同様に優秀なスペックであり、ハイレゾ向きです。

 なお、ヤマハの場合、PURE DIRECTモードの場合にこの周波数帯域になります。このモードをOFFにもできますが、その場合のほうが、従来的なYamahaユーザーの感性に向く音かもしれません。

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 アナログ入力は、こちらも4系統と多いです。

 デジタル入力は、光デジタル・同軸ケーブル端子がそれぞれ1系統です。十分でしょう。

 DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。また、この機種は、より高音質なDSD音源にも対応で、DSD5.6MHzまで対応できます。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

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 ネットワーク機能は、この機種の最も特長と言える部分です。

 AAC規格に対応するBluetooth接続が可能なので、iPhoneなどのスマホなどの音源が直接送れ、また、音量その他の操作も可能です。

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 さらに、Wi-Fiと有線LAN端子も装備されます。

 そのため、ご自宅のPCやタブレットまたは、以前【NASの比較記事】で紹介したような、ネットワーク上のハードディスクなどに、ワイヤレスで接続することが可能です。MacやiPhoneならばAirplayに対応できるので、iTunesからワンボタンで音源再生できます。

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 この機種は、ワイドFM/AM対応のラジオ機能も付属します。Wi-Fi網を利用すれば、radiko.jpや Spotifyなどのラジオや音楽も再生できるため、システムを「多機能ラジオ」的に構築できるのも魅力だと思います。

 以上、ヤマハR-N303の紹介でした。

 5万円前後の製品で選ぶならば、「ベスト」と言って良い製品です。ハイレゾ音源に対応できること、ネットワーク機能が充実していること、この2点は、プリメインアンプが短い期間で「陳腐化」しないためには重要な部分なので、多少高くてもこの機種を選ぶメリット性は高いです。

 その上で、スマホで操作できる利便性も、この機種のたいへん良い部分です。

 費用対効果が高いので、「迷ったらこれを選べば良い機種」だと思います。個人的にも、音質にクセが無いので、友人におすすめしやすいモデルです。

ーーー

 

 10・ヤマハ R-N602
  ¥44,671 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(6Ω):70W×2
 最大出力(6Ω):110W×2
 インピーダンス: 6Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×2・同軸×2・USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:Bluetooth・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:バイワイヤ対応・ワイドFM/AM
 サイズ:幅435×高151×奥行392mm

 なお、こちらはR-N602という2015年発売の製品があります。

 型番上「上位機種」でノイズ対策などは「上位」で、豊富な入力端子の他、AVアンプのようにサブウーファー端子も装備される点で上位なのですが、無線のセキュリティ規格が古いなど、劣る部分もあります。

 新機種で良いと思います。



 

 11・マランツ PM6006 FN
  ¥43,659 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):40W×2
 定格出力(4Ω):55W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:10Hz~70kHz
 アナログ端子:4
 デジタル端子:光×2 同軸×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:なし
 スピーカ出力:1
 その他:
 サイズ:幅440×高105×奥行370mm

 PM6006は、元米国、現日本のマランツの発売する、中級グレードのプリメインアンプです。最近試聴しましたが、マランツらしい、高音域に余裕のあるサウンドでした。

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 本体の大きさは、幅440×高さ105×奥行370mmです。

 高さがなく、設置しやすい機種ですね。ただ、重量感は十分あり、安定性は高いでです。

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 アンプのパワーは、4Ω時に最大55Wです。

 他社よりも多少スペックが低いですが、実用面では問題ないでしょう。下位機種同様に、ノイズがのりにくいフルディスクリート構成ですが、さらに、高速アンプモジュールHDAMを採用し、スピード感あるサウンドです。

 インピーダンス4~8Ωまでと対応性が高いです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が70kHzです。マランツの下位機種と比べると、高音域に余裕があり、ハイレゾ音源に向く仕様です。

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 アナログ入力は、4系統です。

 デジタルノイズが載らないように、しっかりとシールドされた設計ですので、アナログ・デジタル双方使う方にもおすすめできます。

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が1系統です。コンバータを介さずに済むので、端子の多さは魅力的です。

 DACは、こちらも192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。一方、DSD音源には未対応ですね。

 ネットワーク機能は、BluetoothやWi-Fiを含めて未搭載です。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。

 以上、マランツPM6006の紹介でした。

 厳選されたパーツによる高音域の「綺麗さ」はマランツの特長ですが、デジタル化された最近の機種にもその傾向は見られます。ネットワーク機能がないなど「古くさい」部分もありますが、純粋にステレオを楽しめる機種です。


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 12・パイオニア SX-S30
  ¥34,564 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(4Ω):85W×2
 定格出力(4Ω):
 インピーダンス: 4Ω
 周波数帯域20Hz~40kHz
 アナログ端子:2
 デジタル端子:光×2 同軸×2 USB HDML×4
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6対応可
 ネットワーク:Bluetooth・有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:
 サイズ:幅435×高151×奥行392mm

 SX-S30は、日本のパイオニアの発売するプリメインアンプです。

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 本体の大きさは、幅435×高さ78×奥行330mm です。D級プリメインアンプとしては、背が低い仕様です。ただし、Wi-Fiアンテナを立てると、+5cmになる点は、設置の上では留意事項です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大85Wです。

 このクラスとしては標準的で、十分なスペックです。インピーダンスは、推奨値でですが、出力からすれば、8Ω程度のスピーカーまでなら問題ないです。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域40kHzです。

 ハイレゾ音源に対応できるギリギリの水準で、高音域にあまり余裕がないスペックです。

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 アナログ入力は、2系統です。多少少ないですが、この機種はデジタル向きの機種ですので、仕方ない部分です。

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 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が2系統・USBが1系統と豊富です。

 さらに、HDMI端子が4つ付属するのが特長です。通常TVとは光デジタル端子でつなぎますが、こちらはHDMIでもつなげます。HDMIは映像を送れるので、この本体で受信した映像情報もスルーして表示できます。

 ちなみに、4K映像をTVで見る祭は、4Kパススルー機能を搭載したアンプにHDMI接続をした上で、TVに配線しないと、著作権の関係で再生できません。この機種の場合は「対応」できます。プリメインアンプでは唯一でしょう。ただし、4K以外は無関係です。

 スピーカー端子は、1系統あり、この機種はバイワイヤリング非対応です。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続Wi-Fiと無線LANも装備されます。

 ヤマハと同様の仕様です。こちらも、MacやiPhoneならばAirplayに対応できるので、iTunesからワンボタンで音源再生できます。

 以上、パイオニアSX-S30の紹介でした。

 プリメインアンプを、TVメインで利用する方で、4K放送の部分を重視するならば、この機種が良いでしょう。

 ただ、4K放送はまだ行われていませんし、同時並行してすすむ、情報量が多い4KHDR放送の音声再生は、この機種では対応できませんので、現状の買い換えで重視しなくても良い部分かもしれません。


 

 13・DENON PMA-30-SP
  ¥30,987 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):25W×2
 定格出力(4Ω):40W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:非公開
 アナログ端子:
 デジタル端子:光×2 同軸×1
 DAC:192kHz/24bit
 ネットワーク:Bluetooth(APT-X)
 スピーカ出力:1 (2.1ch対応)
 その他:フルデジタルアンプ
 サイズ:幅200×高86×奥行258mm

  PMA-50は、日本のDENONの発売するプリメインアンプです。多機種と較べると、多少特殊なアンプです。

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 本体の大きさは、幅200×高86×奥行258mmです。小型で設置性についてはかなり利点がある機種です。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大50Wと、小型機としては健闘しています。

 さほど出力は高いとは言えませんが、この機種と合わせるのは、大抵が小型ブックシェルフでしょうから十分です。インピーダンスも4~8Ωに対応できます。

 周波数帯域は、一方で、非公開です。ただし、ハイレゾ音源への対応は表明しています。

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 アナログ入力は、1系統と少ないです。

 というのも、このアンプは、デジタル信号をアンプまでアナログに変換すること無しに直通できる、DDFA技術を利用したフルデジタルアンプだからです。

 デジタル入力は、光デジタル端子が2系統同軸端子が1系統です。

 プリメインアンプ的に使える10万円以下のデジタルアンプは、現行ではこの機種だけだと思います。フルデジタル構成がアナログ構成を完全に凌駕するとは言えませんが、それでも音の歪みの改善には確実な効果があり、ファンは多いです。

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 ネットワーク機能は、AAC規格に加えて、より音質の良いapt-X規格に対応するBluetooth接続を装備します。正確にはapt-X LL規格なので、遅延は少なめです。

 ただ、無線/有線LANは装備しないので、ハイレゾ音源については、光デジタル端子などを介して再生します。

 以上、DENONPMA-30の紹介でした。

 DENON製品としては特殊なアンプで音の傾向も異なりますが、5万円前後のアンプでは、良質と言える音を得られます。「2台目」として試す価値は確実にあります。

 ただ、個人的に、過去にいくつかフルデジタルアンプを所有したことがあります。他のスピーカーにない特徴的な音が出るのは確かですが、音質面で同じ価格帯のアナログアンプを「上回る」というのことはありません。経験上、デジタルという表現には何かしら惹きつける「魔力」があるので、選ぶ際は、多少「冷静」になる必要はあるでしょう。

ーーー

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 14・DENON PMA-60
  ¥51,500 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):25W×2
 定格出力(4Ω):50W×2
 インピーダンス: 4~8Ω
 周波数帯域:非公開
 アナログ端子:
 デジタル端子:光×2 同軸×1 USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 11.2
 ネットワーク:Bluetooth(APT-X)
 スピーカ出力:1 (2.1ch対応)
 その他:フルデジタルアンプ
 サイズ:幅200×高86×奥行258mm

 なお、同じ筐体を採用する上位機種としてPMA-60も併売中です。

 以前人気があったPMA-50の後継機です。

 こちらは、出力が50Wと増えているほか、下位機種に比べるとUSB出力に対応します。ハイレゾ再生も、実際的に音源は少ないですが、DSD 11.2対応で、PCMについても、PCM 384 kHz / 32 bitまでとなります。

 ただ、FLACなどの普通のハイレゾ音源の再生を成す分には、音質部分の核心的構造は下位機種と同じですので、コスパは下位機種のが良さそうです。

4・高性能プリメインアンプの比較

 つづいて、各社の上位機と言える価格帯のプリメインアンプを紹介しましょう。 


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 15・ONKYO INTEC R-N855
 ¥56,110 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(4Ω):70W×2
 定格出力(6Ω):85W×2
 インピーダンス: 4~16Ω
 周波数帯域:5Hz~60kHz
 アナログ端子:2
 デジタル端子:光×1・同軸×1・USB
 DAC:192kHz/24bit(DSD 11.2対応
 ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
 スピーカ出力:1
 その他: FM/AMラジオ
 サイズ:幅275×高87.7×奥行283.2mm

 INTEC R-N855は、ONKYOのプリメインアンプの上位シリーズです。こちらには「ネットワークレシーバー」という名前が付いており、同社では、このクラスからネットワーク接続に対応します。

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 本体の大きさは、幅275×高87.7×奥行283.2mmです。プリメインアンプとしては、十分に小型サイズで、設置性の面で有利といえそうです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大85Wと、標準的なパワーを持ちます。

 インピーダンスの幅も広く、このクラスの製品に合わせる20万円以下のスピーカーならば、問題なく合いそうです。こちらはアンプ部分はデジタルアンプですが、入力はアナログにも対応するVL Digital形式です。

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 周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が60kHzです。

 ハイレゾ音源にも余裕があるスペックですが、下位機種よりも高音域でスペックダウンしているのは、デジタルアンプの採用にみられるように、設計思想が下位機種と異なるからでしょう。

 実際、こちらは、低音域については5Hzまで伸びており、ステレオの臨場感という意味では、価格なりのバージョンアップが見られます。

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 アナログ入力は、2系統です。少ないのは、やはりデジタル優先の設計だからでしょう。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統、同軸端子が1系統、USB接続が1系統という構成です。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源については、11.2Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、1系統あり、この機種は(無理やり2本差す方法以外)バイワイヤリングには非対応です。

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 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続Wi-Fiと無線LANとに対応します。

 Airplayやradiko.jpにも公式対応しており、スマホでの各種操作に対応するなど、この面で優れるヤマハ同様の使い勝手があります。一方、ヤマハに比べると、ワイドAM/FMに未対応ですね。

 以上、ONKYOINTEC R-N855の紹介でした。

 機能面では、ネットワーク再生において必要な機能が「完備された」といえるモデルです。ただ、こうした機能は、他社の場合、もう少し下の価格帯でも実現している点で、多少割高感はあります。その点では、デジタルアンプを使用した新設計にどの程度の「価値」を見いだせるか、という話になりそうです。


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 16・ヤマハ A-S801 B 【黒】
 16・ヤマハ A-S801 S 【シルバー】
  ¥63,442 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(8Ω):100W×2
 定格出力(6Ω):120W×2
 インピーダンス: 6~8Ω
 周波数帯域:10Hz~50kHz
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×1 同軸×1 USB×1
 DAC:192kHz/24bit(DSD 5.6
 ネットワーク:非対応
 スピーカ出力:1(5.1ch出力
 その他:バイワイヤ対応
 サイズ:幅435×高152×奥行387mm

 A-S801は、ヤマハの高級プリメインアンプです。色違いで2機種の展開です。

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 本体の大きさは、幅435×高さ152×奥行387mmです。

 プリメインアンプとしては、標準的なサイズです。大きくて重量感のあるほうが、基本性能的には良いのですが、高さの方面で設置スペースは考える必要はありそうです。

 アンプのパワーは、6Ω時に最大120Wと、プリメインアンプとしては上位クラスのパワーです。

 鳴らないスピーカーというのはまずないでしょう。ただ、

 インピーダンスは、推奨値で6~8Ωの幅なので、低インピーダンスのスピーカーは、ボリュームに多少気を使っても良いでしょう。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が50kHzです。ハイレゾ対応とはいえ、あまり余裕のないスペックです。


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 アナログ入力は、5系統です。筐体が大きな分、数にも余裕があります。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統同軸端子が1系統、USB接続が1系統という構成です。

 DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源については、5.6Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。なお、こちらは、「プリメインアンプ」として売られているものの、例外的に、スピーカー端子の他、5.1ch用に5系統の出力端子もあります。

 ネットワーク機能は、非搭載です。この部分は、価格を考えると残念です。

 以上、YAMAHAA-S801の紹介でした。ステレオ再生機器と考えると、パワーもあり良い機種ですが、ネットワーク機能未搭載と考えると、価格面で多少割高感はありますね。ヤマハから選ぶ場合でも、別の機種が良いでしょう。


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 17・ヤマハ WXA-50
  ¥46,620 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(6Ω):50W×2
 定格出力(4Ω):115W×2
 インピーダンス: 4~6Ω
 周波数帯域:10Hz~80kHz
 アナログ端子:1
 デジタル端子:光×1 USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6
 ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:
 サイズ:幅215×高51.5×奥行251.4mm

 WXA-50は、ヤマハの高級プリメインアンプです。A-S801と異なり、小型モデルとなります。

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 本体の大きさは、幅215×高51.5×奥行251.4mmです。

 ヤマハ製品としてはかなり小型で、設置性がよいモデルです。

 アンプのパワーは、4Ω時に最大1115Wです。

 小型機ですがパワーは十分確保されます。こちらもデジタルアンプを採用した機種ですね。推奨インピーダンスは4~8Ωの幅なので、大抵のスピーカーで問題ありません。

 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が80kHzです。

 小型機種ですが、ハイレゾ音源にも余裕で対応できる能力です。

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 アナログ入力は、1系統です。こちらについては、デジタル優先設計です。

 デジタル入力は、光デジタル端子が1系統USB接続が1系統という構成です。

 同軸端子が付属しませんが、たいていの場合は問題ないでしょう。DAC192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源は、5.6Mhzまで対応します。

 スピーカー端子は、1系統でバイワイヤリングには非対応です。一方、サブウーファー用の端子があるので、2.1chとしても利用できます。

 ネットワーク機能は、AAC規格に対応するBluetooth接続と、Wi-Fiと有線LANに対応します。こちらも、Apple製品ならAirplayに対応し、radiko.jpなども対応します。もちろん、スマホでの音量などの操作に対応するなど、機能面でも充実します。

 以上、YAMAHAWXA-50の紹介でした。

 小型のデジタル搭載機ですが、十分な出力が保証されます。ネットワーク機能もほぼフルスペックで搭載されますし、音質面でもウルトラロージッターPLL回路の採用など、クリアさに定評のあるヤマハのクオリティを確保できていると思います。


 

 【2017】

 18・ヤマハ R-N803 【各色】
   ¥85,201 Amazon.co.jp (3/5執筆時)

 定格出力(6Ω):120W×2
 定格出力(6Ω):170W×2
 インピーダンス: 6Ω
 周波数帯域:10Hz~100kHz
 アナログ端子:5
 デジタル端子:光×2・同軸×2 USB×1
 DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6
 ネットワーク:Bluetooth/有線/無線LAN
 スピーカ出力:1(2.1ch対応)
 その他:バイワイヤ/ワイドFM
 サイズ:幅435×高151×奥行392mm

  R-N803 は、ヤマハの上位グレードプリメインアンプです。ネットワーク機能が付属するため、ネットワークアンプという言い方もできるでしょう。

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 本体の大きさは、幅435×高151×奥行392mmです。やや背丈はありますが、このクラスのプリメインアンプとしては普通ですね。

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 アンプのパワーは、6Ω時に最大170Wと、価格相応に強力です。インピーダンスは、定格 ですが、能力の上で4Ω~16Ω程度のスピーカーにも対応するでしょう。

 なお、ヤマハは、「ハイエンド機」に限り、パワーアンプをシンメトリック(左右対称)配置としたうえで、回路を可能な限りミニマムで通すToP-ART技術を採用します。

 これは、ヤマハの「ピュアオーディオ」における核心的技術の1つで、同社は「思想」とまで言い切っているものです。プリメインアンプの場合、このグレードから採用ですね。

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 周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzです。

 ヤマハの場合は、先ほども書いたようにPURE DIRECTモードの場合にこの周波数帯域になります。なお、このスピーカーは、外部マイクを搭載し、室内の音響特性を測定し、スピーカーを最適化する「YPAO」を搭載しますが、これもハイレゾ信号に対応しています。

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 アナログ入力は、5系統と多いです。

 デジタル入力は、光デジタル音声ケーブル端子が1系統です。最新機としては「少なめ」です。

 DACは、192kHz/24bitに対応し、ハイレゾ音源が再生可能です。DSD音源にもDSD5.6MHzまでは対応します。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fi・Bluetooth・有線LANが搭載です。

 無線はノイズ源となるので、嫌われる場合がありますが、こちらは、ノイズが少ない専用回路を搭載し、対策があります。一方、Bluetoothは、SBCとAAC規格のみ対応で、音質はCD以下のグレードに限定される点はネックです。高級機だけに改善が欲しい部分です。

 その他、この機種は、ワイドFMradiko.jpSpotifyなどのラジオや音楽も再生できるため、システムを「多機能ラジオ」的に構築できるのも魅力だと思います。また、出力側は、サブウーファーに対応しますね。

 以上、ヤマハR-N903の紹介でした。

 やや価格が高いですが、ヤマハの「ピュアオーディオ系」の音が楽しめるネットワークアンプを探しているならば、良い選択肢です。音質部分も、ToP-ART技術の採用など、同じ系統の本体を採用する同社の下位機種とは格段に違う音を出してくれるでしょう。

後編につづく!
音質が良いプリメインアンプのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回の「モノマニア」は、新製品のプリメインアンプを比較・紹介してきました。

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 次回の後編記事【こちらでは、引き続きマランツPM7005FNPMA-1600NEを紹介します。

 加えて、Atlasが導入したTechnics SU-G30をはじめ、DENON PMA-2500NEパイオニアA-70DAなども比較したいと考えています。

 その上で、今回紹介した全てのアンプから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします!

 後編はこちら

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posted by Atlas at 14:59 | オーディオ製品

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