1回目記事からの続きです→こちら
2-1・プリメインアンプの比較【10万円〜】
1・DENON & マランツ〈日本〉
2・ヤマハ 〈日本〉
3・ELAC〈ドイツ〉
4・Cambridge AUDIO〈英国〉
5・その他の企業
2回目記事では、実売価格で、10万円前後〜20万円の製品をみていきます。
すでにプリメインアンプを持っていて、(良いのに)買換えよう!と思っている方におすすめの価格帯です。この価格帯にはヤマハの展開がないので、以上のような順番で見ます。
1・プリメインアンプの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:2万円〜
1-3:5万円〜
2・プリメインアンプの比較 (2)
2-1:10万円〜
3・プリメインアンプの比較 (3)
3-1:20万円〜
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に基づきながら、各機を観ていきます。
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また、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
1・デノン・マランツの上級機
はじめに、同系列のデノン&マランツ系の上級プリメインアンプからです。
【2022年発売】
20・DENON PMA-900HNE
¥108,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):50W×2
定格出力(4Ω):85W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:5Hz-100kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×3 同軸×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth LAN Wifi
スピーカー出力:2(2.1ch対応)
サイズ:幅434×高131×奥行375mm
PMA-900HNEは、日本のDENONの発売するプリメインアンプです。
2018年登場の PMA-800NEの後継機です。
時代に合わせてネットワーク対応になりました。4Ω時の最大出力が多少落ちました。
ただ、回路自体は、パワーアンプ・プリアンプ部ともに、30万円の上位機(PMA-A110)と共通化を図っています。
結論的にいえば、全体として「パワーアップ」したとみなして良いでしょう。
同社の特長である低音も、余裕のある電源供給能力で下支えが引き続きみられます。
本体の大きさは、幅434×高さ131×奥行375mmです。
上図は、同時発売のCDプレーヤー(DCD-900NE)との組み合わせの図です。
サイズ的に言えば、新機種になり、すこし背丈がでました。
アンプのパワーは、8Ω時に最大50Wです。
このグレードだとマランツ系も割と良いですが、電源に余裕があるのは、デノンの伝統です。
こだわりのあるシングルプッシュプル回路の採用をふくめ、電源回りで「ケチっていない」点が好感が持てます。
マランツの特性をスピード感や音のキレイさと形容するなら、デノンは、低音の圧力を含む重層感が「売り」であり個性です。
そのための「駆動力へのこだわり」となります。
インピーダンスは、 4-16Ωに対応可能です。
周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。
低音域に余裕があるのはもちろん、ハイレゾに対応するべく、高音域のスペックも優れます。
アナログ入力は、4系統です。
デジタル入力は、光デジタル端子が3系統と同軸が1系統です。
DACは、こちらも192kHz/24bitに対応します。
ただし、DSD音源は、5.6MHzまで対応です。
ネットワーク機能は、先述のようにPMA-900HNEには搭載です。
Bluetoothは引き続きSBCのみですが、Wi-Fi5搭載ですので、問題ありません。
AppleのAirPlayも対応ですし、先述のようにAmazon Musicを通して、ハイレゾの配信も受けられます。
そのほか、【Amazon Echoの比較記事】で説明したようなデバイスがあれば、音声層なにも対応できます。
スピーカー端子は、2系統あり、バイワイヤリング対応です。
サブウーファー用端子もあるので、2.1chにも対応できます。
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以上、デノンのPMA-900HNE の紹介でした。
10万円台の本格的な仕様のアンプですが、新機種になってネットワーク対応で完全に「使いやすく」なった印象です。
ライバルは、(後ほどみますが)マランツ PM7000N/ FN でしょう。
ただ、マランツは「スピード感」デノンは「厚い低音」という明確な方向性があるので、どちらを選ぶかについてはあまり苦労しないかと思います。
音圧表現が強いとデンキヤではわりと良く聞こえてしまう部分はありますが、特に電源回りについて、同社の上位の技術をよく下ろしているので、好印象です。
ただ、プリメインアンプにおいてこの価格帯は「激戦区」ですので、最終的なオススメ機種は、最後に改めて考えたいと思います。
【2019年発売】
21・マランツ PM7000N/ FN
¥95,780 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):60W×2
定格出力(4Ω):80W×2
インピーダンス: 4-16Ω
周波数帯域:5-100 kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×2 同軸 USB×1
DAC:192kHz/24bit (DSD 5.6)
ネットワーク:Bluetooth LAN Wi-Fi
スピーカ出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅440×高125×奥行379mm
PM7000Nは、マランツの上級アンプです。
本体の大きさは、幅440×高さ125×奥行379mmです。
どっしりとした重量感が感じられる外観ですが、実際10.8kgの重さがあります。
以外と背丈が低いので、設置性は良いと思います。なお、大きめのディスプエイは、有機ELで、日本語表示にも対応します。
アンプのパワーは、4Ω時に最大80Wです。
この価格帯の製品としては標準的な実力です。パワーの点では全く問題ありません。
インピーダンスも、 4~16Ω対応です。
大抵のスピーカーは問題なく駆動します。
もちろん、フルディスクリート構成で、同社の通常機の特長とも言えるスピード感・音のキレイさを感じられます。
その上で、デジタル接続に対応するため、回路をシールドケースに入れるなど、ノイズ対策も万全です。
一方、デジタル接続対応の同社の下位機(NR1200/FN )と異なり、本機は、ネットワーク対応型ですが、従来的な高速アンプ(HDAM系統)を採用しています。
周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。
帯域も広く、問題ないでしょう。良いスペックです。
アナログ入力は、4系統です。
デジタル入力は、光デジタル端子、同軸端子、USB接続端子がそれぞれ1系統という構成です。
DACは、192kHz/24bitに対応し、DSD音源は、5.6Mhzまで対応します。
スピーカー端子は、一方、1系統です。バイワイヤリングには非対応です。
ただし、サブウーファー用の端子があるので、2.1chとしても利用できます。
ネットワーク機能は、Bluetoothと、有線LAN・無線LAN(Wi-Fi)に対応します。
ただし、Bluetoothについては、SBCのみ対応です。
最近は、SBCの音質もBitPool 53規格の登場で、AACに近づいたものの、期待値は低いです。
Wi-Fiなどの利用が前提でしょう。
音楽ストリーミング配信は、デノンもマランツと同じHEOSというアプリを使います。
やはり、Spotify・Tunes in のほか、定額聴き放題サービスのAmazon Music Unlimitedに対応します。
24年からは、HEOSアプリも公式にAmazonのハイレゾ音源(Ultra)に対応しています。
先述のように、2021年6月からは、これまでは「通常音質(SD音質)」の聴き放題サービスだった、Amazon Music Unlimitedの料金だけで、追加料金なしで、ハイレゾを含む、HD音源が聴けるようになりました。
このサービスについては、同社の説明サイト(こちら)に詳しいです。
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以上、マランツのPM7000Nの紹介でした。
高音域がキレイに出るマランツの特長をキープしたまま、低音域についても実力を伸ばした良い機種です。音のスピード感も十分です。
本体の作りも堅実で、パーツも良いものを選んでおり、プリメインアンプとして、スピーカーの性能をフルに出し切れる性能があると思います。
課題だったネットワークにも対応したため、「オールインワン」機として、その部分でも「おすすめ」しやすい機種となりました。
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【2017年発売】
22・マランツ PM8006
¥118,000 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):70W×2
定格出力(4Ω):100W×2
インピーダンス: 4-8Ω
周波数帯域:5-100 kHz
アナログ端子:5
デジタル端子:
DAC:
ネットワーク:
スピーカ出力:2
サイズ:幅435×高125×奥行379mm
なお、上位機としてPM8006という製品もあります。
ただこちらは、デジタル入力・DACを搭載しないタイプで、どちらかといえば、レコードを含む「アナログユーザー」をターゲットにした仕様です。
ネットワーク関係の機能もない、ハイアマチュア向けの製品になりますので、注意しましょう。
【2023年発売】DRA900HSP
23・DENON DRA-900H-SP
¥70,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):100W×2
定格出力(6Ω):120W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:10Hz-100kHz
アナログ端子:2
デジタル端子:光×2 同軸×1 HDMI×6
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth LAN Wi-Fi
スピーカー出力:2(2.2h対応)
サイズ:幅434×高131×奥行339mm
DRA-900H-SP は、DENONの少し特殊なプリメインアンプです。
既にみた、マランツのNR1200/FNと同じコンセプトで、入力用のHDMI端子が6系統(4K/120Hz 8K/60Hz対応は3つ)あるものです。
こちらもマランツ機と同じで【AVアンプの比較記事】で紹介した製品に近いです。
そちらとの違いは、最大で2.1ch(2.2ch)な部分で、ようするにマルチチャンネル時代ですので「プリメイン」として出したという感じがあります。
出力も1つですが、HDMI端子があります。
規格として、どの端子もeARCには対応しません(ARCのみ)が、本機は多チャンネルではないので、問題ないです。
ただ、フォト端子があるなど、プリメイン的な要素もあるので、それらの「中間的な製品」というのが適当でしょう。
本体の大きさは、幅434×高131×奥行339mm です。
マランツ機と比べるとやや背が高いです。まこのクラスのAVアンプより、多少背が低い位なので。
やはり、HDMIがたくさんあるので、過度な小型化は難しいのでしょう。
アンプのパワーは、8Ω時に最大100Wです。
デノンですので、ここは重視します。
もちろん、同社伝統の「フルディスクリート構成」のこだわりもあります。
インピーダンスは、 4-16Ωに対応可能です。
周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzです。
水準として、ハイレゾに対応するスペックにしています。
低音域に余裕があるのはもちろん、ハイレゾに対応するべく、高音域のスペックも優れます。
アナログ入力は、2系統です。
デジタル入力は、光デジタル端子が2系統と同軸が1系統です。
先述のように、HDMIも5系統です。
DACは、192kHz/24bitに対応します。
HDMI入力でも同水準で入るので、音源はハイレゾな4Kコンテンツ(UHDブルーレイなど)にも良いです。
ネットワーク機能は、Bluetooth5とWi-Fi5の搭載です。
Bluetoothのコーデックは、SBCだけなので、さほど重視しません。
Wi-Fiは、本機も、AppleのAirPlay 2も対応ですし、Amazon Musicを通して、ハイレゾの配信も受けられます。
スピーカー端子は、2系統あり、バイワイヤリング対応です。
サブウーファー用端子もあるので、2.1ch(最大2.2ch)も対応できます。
そのほか、フォノ端子ほか、FMラジオも搭載です。
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以上、デノンのDRA-900H-SPの紹介でした。
音楽用にも使うが、TVの「周辺機器」として利用した場合、候補にできそうな機種です。ネットワークアンプですし、多用途に使えそうです。
この場合、ライバルは、このブログの【AVアンプの比較記事】で紹介した各機でしょう。
比較する場合、音響部分で2Dまでで、最近流行の3D立体音源には対応できないのが、難点です。サラウンド技術で、3Dを再現するような技術もないので、あくまで、オールドなステレオファン向け、と言えます。
いずれにしても、設置性は差ほど変わらないので、【AVアンプの比較記事】で紹介した機種とは比較しましょう。
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【2023年発売】STEREO70s
24・マランツ STEREO70s/FN
25・マランツ STEREO70s/FB
¥90,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):75W×2
定格出力(6Ω):150W×2
インピーダンス: 4~16Ω
周波数帯域:10Hz-100kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×1 同軸×1 HDMI×6
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth LAN Wi-Fi
スピーカー出力:2(2.2h対応)
サイズ:幅442×高109×奥行386.5mm
なお、マランツからもHDMI搭載型で、同じコンセプトの製品がほぼ同時期にでました。
本体の大きさは、幅442×高109×奥行386.5mm です。
デノン機と大きく異なるのは、本体形状です。
こちらは、背が低いタイプですので、その部分で、デノン機や【AVアンプの比較記事】でみた諸機と「差異化」ができていると言えます。
その分、設置面積は広めに必要ですが、これなら設置できる、という場合は多いでしょう。
アンプのパワーは、8Ω時に最大75Wです。
DENONの同級より電源は「ほどほど」ですが、先述のように、劣っているよ言うより、個性の違いと理解するべきところです。
実際、マランツのスピード感や音のキレイさの根源と言える高速アンプ(HDAM-SA2)を搭載しますし、ヤマハにもありましたが、ノイズを抑えつつハイレゾ向きな再生にする「ピュアダイレクトモード」もあります。
インピーダンスは、 4-16Ωに対応可能です。
周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzです。
このあたりは似ています。
アナログ入力は、3系統です。
デジタル入力は、光デジタル端子が1系統と同軸が1系統です。
光デジタルは1系統とデノンより少ないですが、HDMIは6つと同じで、3つが8K/60Hzに対応する部分、出力に、ARC対応のHDMIがあるのもおなじです。
その他の部分は、ネットワーク部分を含めて、基本仕様は同じです。
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結論的にいえば、あえて言えばですが、ハイレゾ音源を視聴するならば、こちらの方が機能的には良さそうに見えます。
ただ、主には、設置性を評価して選ぶ方が多そうです。テレビ(映画)などの視聴の際に使う場合も、(デノンほど徹底しませんが)これだけのパワーがあれば、普通十分でしょう。
とくに、立体音源対応などが不要ならばこちらは候補です。
【2022年発売】
26・DENON PMA-1700NE-SP
¥160,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
【2016年発売】
27・DENON PMA-1600NE-SP
¥154,800 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):70W×2
定格出力(4Ω):140W×2
インピーダンス: 4-16Ω
周波数帯域:5Hz-100kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×2 同軸×2 USB×1
DAC:384 kHz/ 32 bit (DSD 11.2)
ネットワーク:
スピーカ出力:2
サイズ:幅435×高135×奥行410mm
PMA-1700NEは、DENONのプリメインアンプの上位機です。
ネットワーク機能がないストイックなラインです。
2016年~のロングセラーだったPMA-1600NEの後継機になりますが、外観は液晶のサイズと多少のボタン構成の変化に止まります。
(大事な)中身は、プリアンプ部もパワーアンプ部も完全な刷新で、フルモデルチェンジとされます。スペック的に表れない部分ですが、トランスが新しくなったほか、ボリュームも新方式です。
30万円台の上位グレードの製品(PMA-A110)とパーツを共通化させることでのコスト削減のように思えますが、(下位機種の場合)メリット性しかないでしょう。
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結論的にいえば、新機種はお買得です。
本体の大きさは、幅435×高135×奥行410mmです。
上位機はあえて重量感を増し、ノイズ・振動対策とするものですが、こちらも17.6kgと「ずっしり重い」安心感のある機種です。
アンプのパワーは、8Ω時に最大70Wです。
加えて、専用の大容量電源を搭載し、同社のシステムらしく、駆動に余裕を持たせています。
サイズにかかわらず、大抵のスピーカーは鳴しきるでしょう。
周波数帯域は、低音域が5Hz、高音域が100kHzです。
同社は、最近、従来から得意な低音のスペックを重要視しつつ、ハイレゾ時代に対応するため高音域にもメスを入れています。
あくまでスピーカーが主役と考えると、これは良い傾向に思います。
アナログ入力は、3系統です。
また、アナログ接続の際は、デジタルへの給電を完全に断った上で、ランプまで消灯させる徹底したノイズ管理をしていいます。
アナログ・デジタルを併用したい方には、この機種は良い選択肢です。
デジタル入力は、光デジタル端子が2系統、、同軸端子・USB接続端子が1系統という構成です。
DACは、PCMベースで、最大384kHz/32bitに対応します。
ハイレゾ音源でも、高解像度なものも楽しめるスペックです。
DSD音源は、11.2Mhzまで対応します。
スピーカー端子は、2系統あり、この機種もバイワイヤリング対応です。
ただし、サブウーファー用の端子はありません。
ネットワーク機能は、未搭載です。
おそらく、ノイズ面を考えてあえて搭載していないのだとは思います。
ただ、利用しない時は完全に「オフにする」モードなどは(作ろうと思えば)作れるとは思いますが。
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以上、DENONのPMA-1700NEの紹介でした。
およそ音質の点で言えば、非の打ち所がない機種です。デジタル・アナログ共に、スピーカーの実力を邪魔しない再生が可能だと思います。
2・ヤマハの上級機
続いて、ヤマハの上級機です。
【2023年発売】
28・ヤマハ R-N800A R-N800A(B)
29・ヤマハ R-N800A R-N800A(S)
¥107,149 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):100W×2
定格出力(6Ω):120W×2
インピーダンス: 2~8Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×2・同軸×2 USB-B
DAC:384kHz/32bit
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth
スピーカー出力:2(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高151×奥行395mm
R-N800Aは、ヤマハの上級グレードのプリメインアンプです。
中級機にもあったWi-Fi搭載の「ネットワークレシーバー」タイプの上級機です。
本体の大きさは、幅435×高151×奥行395mmです。
同社の中級機とほぼサイズは同じです。
ディスプレイがないように見えますが、下部の台座の上にあります。
この場所が見やすいのかは、論争的でしょうが、デザインとしてはすっきりです。
アンプのパワーは、8Ω時に最大100Wです。
デノンのネットワーク対応型とパワーとしては同等です。
インピーダンスは、公式的には、 2~8Ωのデータが記載です。
周波数帯域は、低音域が10Hz、高音域が100kHzです。
繰り返しになりますが、中位機と同じでPure DIRECTモード時にこのスペックです。
コンパクトスピーカーほか、普通のトールボーイあたりまでなら、このモードでも問題ないです。
アナログ入力は、3系統です。
デジタル入力は、多めで、光デジタル端子・同軸端子が2系統ずつです。
DACは、384kHz/32bit に対応します。DSDは11.2MHzです。
DACは、下位機と違ってESSのES9080Qです。
スペック的に倍の768kHzにできるDACですが、「L/Rチャンネルそれぞれに2chずつ、差動(ディファレンシャル)出力」させる仕組みにしています。
ようするに、ヤマハ流に(普通の音源の)ハイレゾに最適化させています。
中身の設計思想は、下位機種も上位機も同じで、ToP-ART(Total Purity Audio Reproduction Technology)という設計思想です。
先述のように、「ピュアオーディオ」寄りのメーカーなので、クリアさを特長とします。もちろん、パーツや電源の強化で、値段なりに下位機種との違いはあります。
スピーカー端子は、2系統です。
サブウーファー用の出力があるので、2.1ch構成も可能です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 5とBluetooth4.2です。
本機も、BluetoothはSBCほか、AAC(受信のみ)なので「オマケ」です。
Wi-Fiは、Airplay2には対応ですが、「Google Chromecast built-in」には対応しません。
音楽ストリーミング配信は、Spotify・Amazon Musicほか、Radikoにネイティブ対応します。
同社のMusicCast CONTROLLERアプリを含めて、この部分は同じです。
Radikoにネイティブで対応できる部分が特長かと思います。
セッティングは、外部マイクが付属し、室内の音響特性を最適化する技術(YPAO)が使えます。
同社のAVアンプなどでは、お馴染みのものですが、プリメインだとこのグレードからです。
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以上、ヤマハのR-N800Aの紹介でした。
このグレードのネットワーク・プリメインは、一時期新機種が消えていたのですが、デノン・マランツ・ヤマハが出そろって「賑やか」になった印象です。
それぞれ個性は変わるので、音質の好みで選んだら良いかなと思います。ただ、値段がすこし高めな部分で、総合的なスペックはヤマハが良いようにみえます。
とくに、同社のクリアでピュアな音質が好きで、HDMI対応が不要ならば、本機を選んで良いかなと思います。
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【2023年発売】
30・ヤマハ R-N1000A R-N1000A(S)
31・ヤマハ R-N1000A R-N1000A(B)
¥180,500 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):100W×2
定格出力(6Ω):120W×2
インピーダンス: 2~8Ω
周波数帯域:10Hz~100kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×2・同軸×1 USB-B HDMI
DAC:384kHz/32bit
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth
スピーカー出力:2(2.1ch対応)
サイズ:幅435×高152×奥行395mm
一方、本機の兄弟機となるのが、 R-N1000Aです。
基本的に仕様は同じですが、こちらは、同軸が1つ少ない代わりに、HDMI(ARC)入力が1系統付きます。
DENONやマランツのHDMI搭載機と違って出力はなく入力1系統なので、あくまで「テレビの音」が出せれば良いという感じのものです。192kHz/24bitで通りますので、ハイレゾ伝送は対応します。
eARC対応ではないですが、いずれにしても、マルチチャンネル時代非対応なので、この仕様でも良いかなと思います。
あとは、ほぼ同じです。
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結論的にいえば、目的に適えば選んで良いかなと思います。ただ、他社機に比べると、結構高めの値段ですし、お得感はあまり感じません。
3・ELACの上級機
続いて、ドイツのELACのプリメインアンプです。
【2019年発売】
32・ELAC インテグレーテッド・アンプ DS-A101-G
¥140,247 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):80W×2
定格出力(4Ω):120W×2
インピーダンス:4-8Ω
周波数帯域:20Hz-40kHz
アナログ端子:2
デジタル端子:光 同軸 ×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth LAN Wi-Fi
スピーカー出力:1 (2.1ch対応)
サイズ:幅214×高60×奥行313mm
DS-A101-G は、ドイツのELACのプリメインアンプです。
発売以後、日本でも専門誌を中心に話題になった製品です。
本体の大きさは、幅214×高60×奥行313mmです。
本機は小型機ですが、DENON機以上に小型です。
アンプのパワーは、8Ω時に最大80Wです。
サイズ感からして出力が高いのは、AB級アンプとD級アンプの違いという部分もあります。
その上で、スイッチング電源を使用する形式のBASHトラッキングアンプを採用する工夫で、サイズ感とパワーを両立させています。
周波数帯域は、日本では非公開です。
海外サイトをみたところ、20Hz~40kHzとのことでした。
ハイレゾ基準ギリギリで、低域方向もすこしスペックが低いでしょう。
アナログ入力は、2系統です。
デジタル入力は、光・同軸・USB端子が備わります。
DACは、192 kHz / 24 bitとなります。
スピーカー端子は、1系統ですが、サブウーファー用の出力があります。
ネットワーク機能は、Bluetoothと、有線LAN・無線LAN(Wi-Fi)に対応します。
Bluetoothについては、詳細が非公開ですが、SBCのほか、Apt-Xは対応するとのことです。
Wi-Fiについては、AirPlayに対応できます。
音楽ストリーミング配信は、Streamモードが搭載です。
同社によると、Spotifyには対応します。
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以上、ELACのDS-A101-Gの紹介でした。
用途やサイズ的にはDENONのPMA-150H のライバルでしょう。
音質的には賞の「お墨付き」がありますので、クラス相応の実力はあるでしょう。
ただ、ネットワーク利用の利便性の部分と、値段の部分で、少しだけ負けるかと思います。
4・ケンブリッジオーディオの上級機
続いて、イギリスのケンブリッジオーディオの上級プリメインアンプです。
【2021年発売】
33・ Cambridge Audio CXA81
¥152,900 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):80W×2
定格出力(4Ω):120W×2
インピーダンス:4-8Ω
周波数帯域:5Hz-60kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×2 同軸 USB×1
DAC:384 kHz/ 32 bit (DSD 256)
ネットワーク:Bluetooth
スピーカー出力:1 (2.1ch対応)
サイズ:幅430×高115×奥行341mm
CXA81 は、イギリスのケンブリッジオーディオのプリメインアンプです。
前半で見た、同社のAXシリーズより上位のCXシリーズに属します。
本体の大きさは、幅430×高115×奥行341mmです。
幅はありますが、高さは11.5なので、わりと収納しやすいように思います。
アンプのパワーは、8Ω時に最大80Wです。
同社の下位シリーズは、あまりアンプが強くなかったですが、本機は、価格相応の水準にあります。
周波数帯域は、5Hz-60kHzです。
広めであり、ハイレゾ基準に達します。
アナログ入力は、4系統です。
ほかに、バランスも1系統あります。
デジタル入力は、光・同軸・USB端子が備わります。
なお、光は、2系統あります。
DACは、PCMベースで、最大384kHz/32bitに対応します。
DACはメーカーが開示されていて、ESSのES9016
ここまで出せるのはUSB接続時に限り、他の接続方式だと落ちますが、これは他社も同じです。
スピーカー端子は、1系統ですが、サブウーファー用の出力があります。
ネットワーク機能は、Bluetoothのみ付属です。
コーデックは、 aptX HDをフォローし、それでハイレゾに対応させます。
その他の対応規格は不明ですが、SBCほか、Apt-Xは対応するでしょう。
一方、Wi-Fiが未装備ですが、やはり、ノイズを嫌うストイックなメーカーだからでしょうね。
音楽ストリーミング配信は、非対応です。
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以上、Cambridge Audio CXA81 の紹介でした。
ファンが多い「中音域重視のアンプ」の最新作ですが、パワー面とBluetoothに対応したことで、すこし汎用的な製品になった印象です。
入門シリーズと音の傾向は維持されますので、気に入っている方の買換には良いでしょう。
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【2021年発売】
34・ Cambridge Audio CXA61
¥99,800 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):60W×2
定格出力(4Ω):90W×2
インピーダンス:4-8Ω
周波数帯域:5Hz-60kHz
アナログ端子:4
デジタル端子:光×2 同軸 USB×1
DAC:384 kHz/ 32 bit (DSD 256)
ネットワーク:Bluetooth
スピーカー出力:1 (2.1ch対応)
サイズ:幅430×高115×奥行341mm
なお、本機は、下位機種となるCXA61が同時に発表されました。
こちらについては、筐体は同じで、アンプ出力だけ弱くなった製品とみれば、OKです。
ただ、数値スペックは同じですが、DACチップをES9016からES9010に変更しています。
部品としても1万円前後のグレードの上下関係があり、ビットパーフェクト・デジタル・ボリュームに対応せず、特に小音量にした場合、上位機と差があるチップです。
そのほかは、バランス端子がないなど、細かい部分以外は、筐体を含めて同じです。
4・その他の企業の上級機
つづいて、ここまでみたメーカー以外の上位機をまとめてみておきます。
【2019年発売】
35・Bluesound POWERNODE EDGE 【黒】
36・Bluesound POWERNODE EDGE 【白】
¥99,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):
定格出力(4Ω):80W×2
インピーダンス: 4-8Ω
周波数帯域:
アナログ端子:
デジタル端子:USB×1
DAC:192kHz/24bit
ネットワーク:Bluetooth 5 LAN Wi-Fi 5
スピーカ出力:1(2.1ch対応)
サイズ:幅219×高44.5×奥行193mm
POWERNODE EDGE は、BlueSoundの発売するプリメインアンプです。
BlueSoundは、Blue OSという音楽用OS搭載する製品群を出していて、本機もその仲間です。
したがって、中身はPC的な部分があります。Arm系の4コア 1.8GHzのCPUを搭載していて、主にネットワーク面をそれで制御しています。
後述するように、WindowsやMacを媒介に、自己所有、あるいは、ストリーミングでハイレゾ音源をワイヤレスで再生する場合、「割と強みがある」機種に思えます。
本体の大きさは、幅219×高44.5×奥行193mmです。
ユニークな形状です。
アンプのパワーは、4Ω時に最大80Wです。
インピーダンスも、 4~8Ω対応です。
「ダイレクトデジタルアンプ」であるという説明以外は、特段の機構的な説明はない機種です。
周波数帯域も非開示です。
たた、認証マークはないものの、ハイレゾ対応は謳います。
アナログ入力は、デジタル兼用の3.5mmのミニジャックが1つです。
デジタル入力は、USBと、HDMI(eARC対応)という構成です。
HDMIがあるのは、ユニークです。
DACは、192kHz/24bitに対応し、DSD音源は記載がないですが、MQAは扱えます。
スピーカー端子は、一方、1系統です。
RCAのサブウーファー用の端子があるので、2.1chとしても利用できます。
ネットワーク機能は、Bluetoothと、有線LAN・無線LAN(Wi-Fi)に対応します。
先述のように本機はここが「売り」です。
Bluetoothは、SBCほか、Apt-xとApt-X HDでハイレゾ対応します。
あとのコーデックの対応は不明ですが、AACは対応しないかもしれません。
Wi-Fi・LANは、それぞれWi-Fi5・1000Base-Tですから、やはり重視しています。
先述のように、Blue OSを搭載します。
それを制御するアプリは、iOS・Android・Mac・Windows用と全種類準備されます(こちら)。
音楽ストリーミング配信は、そちらのアプリを利用します。
Amazon Music・Spotifyほか、2023年サービスイン予定のQobuz(e-onkyo)をはじめ、海外系のレアサービスに割と強いのが、コア層に人気の理由と言えそうです。
先述のように、PCやMacでの、独自の管理アプリがある部分も、特色です。
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以上、Bluesound のPOWERNODE EDGE の紹介でした。
音響面での説明はさほどないですが、パワーはしっかりしているので、問題ないと思います。
その上で、CPUスペックが良いので、回線安定性や反応性が良いのが売りと言えそうです。
プリメインアンプの領域は超えるのですが、特にPCやMacをベースににして、手持ち(あるいはストリーミングサービスの)ハイレゾ音源を再生するには、優秀な端末に思えます。
ただ、基本的に英語圏のサービスなので、その部分に問題ない方で、かつ、自己責任で、「自己解決」ができる上級者のかたに限定で向くといえるでしょう。その部分で、今回は「おすすめ」にしませんが、個人的には「いじってみたい」モデルの1つです。
【2023年発売】
37・Shanling EA5 Plus
¥(89,800) 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):55W×2
定格出力(4Ω):100W×2
インピーダンス: 4-8Ω
周波数帯域:20Hz –20 kHz
アナログ端子:1
デジタル端子:光×1 同軸×1
DAC:32bit/768kHz
ネットワーク:
スピーカ出力:1
サイズ:幅238×高55×奥行188mm
Shanling EA5 Plus は、中国のシャンリンが発売するプリメインです。
同社は、ポータブルアンプが得意で、日本の代理店(MUSIN)を通して長いこと販売しています。プリメインは本機が日本初です。
本体の大きさは、幅238×高55×奥行188mmです。
アンプのパワーは、4Ω時に最大100Wです。
この出力クラスでは、十分な「ミニシステム」といえます。
インピーダンスは、 4~8Ω対応です。
周波数帯域は、一方、本機は、スペック表記だと20Hz –20 kHzです。
出力部分でいえば日本のハイレゾ認定基準に未達です。
後述するように「ハイレゾ機」の認証マークはある理由はあるのですが、注意点には変わりません。
アナログ入力は、RCAが1系統です。
デジタル入力は、光デジタルと同軸が1系統です。
DACは、一方、シャンリンだけに「豪華」です。
ポタアン界隈では普通ですが、DACの種類の開示があります。
AKM(旭化成エレクトロニクス)のAK4493EQです。音質面で評判なチップです。
スペック的には、768kHz/32bitに対応し、DSD512まで対応します。「超ハイレゾ水準」です。
スピーカー端子は、1系統です。
サブウーファ用出力はないです。
ネットワーク機能は、LANほか、Bluetooth4.2に対応です。
Bluetoothは、SBC・Apt-x・Apt-X HD・LDACに対応します(AptX系は送信のみ)。
つまり、LDACに対応する部分で(定義上)ワイヤレスだと(端末スピーカーが対応さえすれば)ハイレゾ水準になり得ます。
先述のように、有線スピーカーだと、20kHzなので対応水準とは言えません。40Hz基準が適切かは(正直)論争的ではありますが、定められた規格は規格ですので、指摘せざるをえません。
音楽ストリーミング配信は、Wi-Fiが未装備なので、単独では対応できません。
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以上、Shanling EA5 Plus の紹介でした。
ハイレゾ機としては、出力部分が認定基準に達していないのが注意点です。ヘッドホンだと「20Hz –40 kHz 」なので、むしろそちらメインで考える場合、選択肢になる製品でしょう。
そちらに力を入れる製品は少ないですし、、兼用のミニシステムとしては割とよさげです。
音響面での説明はさほどないですが、パワーはしっかりしているので、問題ないと思います。
【2022年発売】
38・ARCAM SA20
¥69,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力(6Ω):
定格出力(4Ω):80W×2 (RMS)
インピーダンス:
周波数帯域:20Hz~20kHz
アナログ端子:3
デジタル端子:光×2 同軸×2
DAC:192 kHz / 24 bit (DSD 128)
ネットワーク:LAN
スピーカ出力:1
サイズ:幅433×高87×奥行323mm
SA20 は、イギリスのARCAMのクラスGのプリメインアンプです。
ハーマンの傘下にになり日本に再上陸とのことです。
本体の大きさは、幅433×高さ87×奥行323mmです。
比較的背が低いアンプであり、クラスGアンプの利点を活かします。
設置性は良さそうです。
アンプのパワーは、4Ω時に最大80Wです。
RMS表記での値です。
通常表記だと90W/8Ω・150W/4Ωです。大型のトロイダルトランスを採用し、駆動は十分でしょう。
周波数帯域は、低音域が20Hz、高音域が20kHzです。
水準としてですが、ハイレゾには対応していません。
アナログ入力は、3系統です。
ほかにフォノもあります。
デジタル入力は、光デジタル端子が1系統、同軸端子が2系統です。
DACは、最大192 kHz / 24 bitです(同軸のみ)。
ESSのESS9038K2Mを採用しています。
スピーカー端子は、1系統で、横並びの配置です。
ネットワーク機能は、有線LAN端子が装備されます。
音楽ストリーミング配信は、米国仕様としては、 Spotify Connectは利用できます。
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以上、ARCAM SA20 の紹介でした。
スペック的にみると平凡ですが、十分な電源を確保した上で、無駄を省き、できるだけシンプルな設計という哲学のメーカーなので、これで良いかと思います。
ただ、ターゲット層は本機についてもオールドファンであり、仕様的な革新は、電源の強化を除けばあまりみられません。
【2022年発売】
39・Rega Rega io
¥99,999 楽天市場 (6/14執筆時)
定格出力(8Ω):30W×2
定格出力(4Ω):
インピーダンス:
周波数帯域:
アナログ端子:2(フォノ1)
デジタル端子:
DAC:
ネットワーク:
スピーカ出力:1
サイズ:幅180×68×奥行290mm
Rega io は、イギリスのRegaの販売するクラスABのプリメインアンプです。
日本では完実電気の輸入する、小型の高級アンプです。
本体の大きさは、幅180×68×奥行290mmです。
本棚サイズの製品で、先ほどみたSOUND WARRIORの製品と同じく、ミニマム設計にしている点がポイントです。
アンプのパワーは、8Ω時に最大30Wです。
価格からして、強力ではないですが、本機で能率の悪いスピーカーを鳴らす人もいないでしょう。4-8Ωが推奨インピーダンスです。
大きなトロイダルトランスが目立つ、シンプルでスッキリした基盤配置です。ボリュームはアルプス電気、トランジスタはサンケンとのことです。
周波数帯域は、情報がないです。
アナログ入力は、2系統です。
フォノもあります。
デジタル入力は、対応しません。
スピーカー端子は、1系統です。
ネットワーク機能は、ありません。
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以上、Rega Rega io の紹介でした。
スペック的にみるとこの手の製品の常として平凡です。
本機やこの会社の他機は未視聴です。
ただ、海外レビューをみると、ミニシステムとしてちらほら評価がみられる機種です。オーディオファイルのレビュー次第でしょうが、日本でも意外とマイナーな人気になる可能性はありそうです。小型システムは好きなので、機会があれば、聞いてみたいですが、難しいでしょうか。
方向性は、シンプル構成で味付けのないサウンド、ある種、懐かしい温かみのある音質ともいえそうです。逆にいえば、フォノを利用するようなオールドユーザー向けではあります。
次回につづく!
プリメインアンプのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回はプリメインアンプの比較の2回目記事でした。
記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・プリメインアンプの比較 (3)
3-1:20万円〜
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
アンプのパワー ★★★★★
音域の広さ ★★★★★
ネットワーク再生 ★★★★★
設置性 ★★★★★
ノイズ対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の最終回記事(こちら)では、20万円以上クラスの高級機をみたあと、今回の「結論編」に入ります。
紹介した全てのアンプから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種を提案したいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら