【今回レビューする内容】2026年 エコタンク・ギガタンク搭載ビジネスインクジェットプリンター複合機の性能とおすすめ・選び方 :A4 A3の特大インクタンク:ボトル詰め替え式特大容量タンク搭載プリンタのの紹介:エプソン・キヤノン
【比較する製品型番】エプソン EW-M678FT EW-M678FT PX-S6710T EW-M674FT EW-M634T PX-M6712FT PX-M6711FT PX-M791FT PX-M161T PX-S161T PX-S170T PX-S270T PX-M270T PX-M270FT Canon G6030 G5030 GM2030 G7030 GM4030 GX5130 GX5530 GX6530 GX7130 GX4030 GX2030 GX1030
今回のお題
特大インク採用インクジェットプリンタのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2026年2月現在、最新のビジネス向けの特大タンク搭載プリンタの比較です。

従来的な「インクジェット」と異なり、「ボトル詰め替え式」にすることで、(ストイックに)インクの低コスト化を突き詰めた製品となります。
1・エコタンク搭載プリンタの比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン
2・ギガタンク搭載プリンタの比較
2-1:キヤノン
3・ビジネスプリンタの比較(まとめ)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、大容量インク搭載プリンタ特有の「選び方の基本」についてあらかじめ解説します。
その後、エプソンのエコタンク搭載プリンタ、そのキヤノン版となるギガタンク搭載プリンタという順番で、各機をみていきます。
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インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
耐久性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、上表のような観点から、tlasの「おすすめ機種」を選定していきたいと思います。
よろしくお願いします。
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1・ビジネスインクジェットの比較(A4)
2・ビジネスインクジェットの比較(A3)
3・エコタンク式プリンタの比較(A4・A3)
なお、今回の記事は、このブログのビジネス用インクジェットプリンタの比較記事全体としては、3回目記事として書いたものです。
1−1・エコタンクプリンタの選び方の基本
具体的な製品説明にはいる前に、「エコタンク式プリンタ選び方の基本」を書いておきます。
ビジネス用にプリンタを選ぶ場合の注意事項は、一連の記事の1回目となる【ビジネス用インクジェットの比較記事】の冒頭ですでに詳しく書きました。
そのため、ここでは少し特殊な方式と言えるこのタイプ固有の「注意点」について、書いていきます。

エコタンク式は、カードリッジ式インクではなく、補充用のインクボトルを採用する点で従来と異なります。
この仕組みで、破格と言えるランニングコストが実現しています。
カラーでも1円/枚を切る機種もあり、全プリンタジャンルの中でも「最安」と言えます。

印字品質は、製品によります。
ただ(カードリッジ式の)ビジネスプリンターと同じヘッドを使う機種は、ほとんど、同じクオリティです。メーカーも以前と違い、画質で「差」を付けなくなってきました。
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一方、エコタンク式を選びたい場合、特有の注意点もあります。
2点に分けつつ、以下でみていきます。
1・プリンタの種類に関する注意点

はじめに、プリンタの種類に関する注意点です。
エコタンク式は、もともと、エプソンの開発途上国向けのプリンタがはじまりです。
そのため、当初は「ビジネス向けの大量印刷用」しか存在しませんでした。
1・ビジネス用エコタンク
インク:顔料(4色)
速度:速い
耐久性:高い
2・家庭用4色エコタンク
インク:染料+顔料(4色)
速度:普通
耐久性:非公表
3・写真用6色エコタンク
インク:染料+顔料(6色)
速度:普通
耐久性:非公表
しかし、現在は異なります。
上表のように、ビジネス用のエコタンクプリンタのほか、家庭用・写真用プリンタにも採用例が増えています。
名前としてはどれも「エコタンク(ギガタンク)」ですから、選ぶ際には、注意が必要です。
以下では、二者の違いについて、少し詳しく説明します。

第1に、家庭用・写真用エコタンクプリンタです。
カラーインクには、染料インクを利用しています。
発色が良く、写真対応力が高まるインクですが、水性のためにじみやすくため、ビジネス用に向きません。
モノクロ印刷時も、黒色を表現する際にカラーインクは混ぜるので、文字(フォント)の品質は良くないです。
第2に、ビジネス用エコタンクプリンタです。
廉価版の下位機種は、家庭用と同じインク構成です。
しかし、高性能機は、各社ともカラーも含めて全量顔料インクです。
レーザーで印刷した文書のように、「にじまない」品質を得たい場合、「全量顔料インク」であることはマストです。
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その他にも、家庭用・写真用エコタンクとビジネス用エコタンクとの違いはあります。
第1に、耐久性です。
ビジネス用と違って、家庭用・写真用は、耐久性が「非開示」です。
企業での大量印刷には、向きません。
第2に、印刷速度です。
モノクロ、カラーともビジネス用エコタンクの方が3割以上は高速です。
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結論的にいえば、仕事専用と考えるならば、今回紹介する「顔料インク」仕様の「ビジネス用エコタンク」が良いでしょう。
一方、個人事業者などでチラシを作るなどの場合で、(印刷速度は不要だが)専用紙をふくめ写真のクオリティを重視したい場合は、家庭用・写真用を選んでも良いです。

そういった製品は、普通のカードリッジ式の家庭用・写真用プリンタとむしろ比較するべきです。
そのため、このブログでは、記事を分けて、上表のリンク先で別に紹介しています。
そちらと合わせて、エコタンク・ギガタンク搭載プリンタは(Atlasの知る限りですが)全機のフォローとなります。
2・インクに関する注意点
つづいて、インクに関する注意点です。
こちらも、数点に分けて、解説します。

第1に、インク詰め替えやすさについてです。
エプソンもキャノンも、普通のインクジェット式もヘッドは据付なので、目詰まりの可能性は、カードリッジ式と同じレベルです。

注入は、エコタンク式でも簡単です。
注ぎすぎを防ぐ自動ストップ機能や、誤挿入を防ぐため、差込口の形状を変えるなど、ユーザーフレンドリな仕様です。
結論的にいえば、インク注入式である部分で、不便に感じることはないと言えます。
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第2に、インク消費期限についてです。
カードリッジ式と同じく、基本的に「2年以内」に使い切ることが必要です。
2年以内に印刷可能枚数を使い切れないような場合、その機種は「オーバースペック」です。
そういった大容量機は、本体サイズも大きめのはずなので、エコタンクである必要性を含めて、再考したほうが良いでしょう。
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以上、エコタンク式プリンタの選び方の基本の紹介でした。
以下、この基準に沿いつつ、EPSON・キャノンの順で、(家庭用・写真用以外の)ビジネス向けエコタンク式プリンタを順番にみていきます。
1-2・エプソンのカラーエコタンク機

では、エプソンのecotankシリーズの紹介に入ります。
インク注入式のプリンタを業界ではじめに出した企業です。
はじめに「カラープリンタ」を入門機から高級機の順で紹介し、その後に「モノクロ専用プリンタ」をみていきます。
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以下では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチと思う部分は青字で記していきます。

【2025年発売】
【A4複合機・FAXあり】
Windows 7〜11 MacOS 10.9〜26
1・エプソン EW-M678FT
¥51,455 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:10万ページ
印刷速度:カラー9枚/分・モノクロ18枚/分
接続方法: USB WI-FI5 LAN
【2021年発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜26
【A4複合機・FAXあり】
1・エプソン EW-M674FT
¥46,500 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:5万ページ
印刷速度:カラー8枚/分・モノクロ15枚/分
接続方法: USB WI-FI LAN
インク代:カラー1.0円・モノクロ0.4円
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi
ADF:片面・30枚
FAX:搭載
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅375×奥行347×高さ231mm
EW-M678FTは、エプソンの「エコタンク搭載」のA4プリンター複合機です。

旧機種が残ります。
旧機は、本体形状も同じで、同じインクを利用しますが、ヘッドが新型になっています。それに伴い、製品の耐用年数と、印刷速度が速くなっています。
あとの部分は、ステータスライト(操作や状態表示用のイルミネーション)が付いた点と、無線LANがWi-Fi5(11ac)対応になった程度の違いです。あとは、レガシーOSの対応状況の違いくらいです。
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結論的にいえば、速度もですが、ビジネス用としては、とくに耐久面では着実な進化を遂げたといえます。新機種を選ぶのが良いかと思います。ただ、個人用で考えている場合で、値段差がある状況ならば、旧機でも良いかと思います。
あとは、同じですので、同時にみていきます。

本体の大きさは、幅375×奥行347×高さ231mmです。
A4対応機とはいえ設置にさほどのスペースは要らない機種です。過去モデルよりもコンパクトです。

【黒6000ページ・カラー7500ページ】
エプソン YAD-BK インクボトル
¥1,991 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
印刷コストは、この機種の最大の特長です。
A4カラーで1枚1.0円、A4モノクロで1枚0,4円です。
ビジネスプリンターとして、突出して安い水準です。
印刷枚数は、カラー6000ページ・ブラック7500ページです。
初期同梱インクは、やや容量が少なく3600ページ分です。

印字品質は、同社のビジネス用と同じPrecisionCoreです。
したがって、滴下に関する技術は、カードリッジ式と同じです。
インク自体の性能は異なるため、仕上がりは(カードリッジ式の)エプソン機に負けるものの、インクの耐光性などは十分あり、堅実な品質です。

インク構成は、本機の場合、注意点です。
なぜなら、黒インクが、顔料インク、3色のカラーインクが染料インクだからです。
ビジネス用としては「水に強く、文字がにじみにくい」全色顔料インクが良いです。
上位機とは、仕上がりで差があるでしょう。
染料インク機は、写真印刷に強いという特長があります。ただ、本機は、ヘッドが、ビジネス文書のPrecisionCoreで、写真用のMACHではないので、それも当てはまりません。
実際、「写真に強い」などの表現を同社はしていません。
プリント速度は、A4印刷時、カラー8枚/分、モノクロ15枚/分です。
ビジネス用としてみると、少し遅めです。

スキャナ・コピー機能は、複合機のためこの機種も付属します。
ただ、スキャナの解像度は高くないです。
ADF(原稿自動送り装置)は、搭載です。
30枚までストックできます。
しかし、両面スキャニングには非対応で、上位機とは差があります。
読み取り速度も、カラー原稿の場合、1分間に5枚です。
ファックス機能は、高速送信規格の「スーパーG3ファックス」に対応します。
それ以外にも、専用アプリで、PCでからファックスを送信・受信する機能もあります。
ただ、送受信の内容をプリンタ本体の液晶で確認することは不可です。

給紙トレイへの給紙は、250枚まです。
一般的なビジネスプリンターの平均値です。
自動両面印刷は、対応します。
PCとの接続方法は、USB・LAN・Wi-Fi5に対応です。
スマホからのダイレクト印刷などに対応できます。
WI-FIは、規格的にWI-FI5対応です。しっかりした装備です。

ネットワーク連携は、エプソン機は、Epson Connectに対応します。
同社の場合、自社クラウドを用意しており、PCの介在なしで直でクラウドにスキャンデータを送れます(キャン to クラウド機能)。
また、サーバーを経由させることで、ドライバなしでも、Eメール添付したファイルをそのまま印刷できます(メールプリント)
同社が無料の自社サーバーを用意しているためで、この方向で便利なのは、同社とブラザーほどです。
耐久性は、5万枚が使用限界になります。
家庭用では問題にならないでしょうが、仕事に使う方は、考慮に入れた方が良いでしょう。

エプソン メンテナンスボックス EWMB2
¥1,991 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
メンテ性は、言及に値します。
エプソンは、このグレード以降はメンテナンスボックス対応です。
エプソンの下位機、あるいは、リコーを除く他社機の場合、(使われなかった)廃インクが「廃インク吸収パッド」に溜まりきったら「預かり修理」です。ただ、エプソンの場合、このグレード以降はユーザーが、メンテナンスボックスを交換できるようになっています。
使い方によりますが、耐用枚数は保つようにしている吸収パッド方式に比べて、メンテナンスボックスだと、交換頻度は多め(ビジネス印刷なら純正インク利用で目安1万枚)です。
しかし、大量印刷を前提とするビジネスプリンタの場合、1万円弱はかかる「廃インク吸収パッド」の修理費や、修理期間を考えても、この方式のほうが親切でしょう。
印字に影響ない部分なので安い互換品でも良いかと思います。
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以上、エプソンのEW-M674FTの紹介でした。
ビジネスプリンタとして評価する場合、やはり、黒以外染料インク機である点は注意事項です。
ダントツに安いインクコストは魅力ですが、ビジネス用のクオリティを求めたい場合は、現状では課題もある製品です。
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なお、このグレードの製品には、いくつかのバリエーションがあります。
順番にみておきます。

【2025年発売】
【A4複合機】
Windows 7〜11 MacOS 10.9〜26
2・エプソン EW-M678FT
¥51,455 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:10万ページ
印刷速度:カラー9枚/分・モノクロ18枚/分
接続方法: USB WI-FI5 LAN
【2021年発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜26
【A4複合機】
3・エプソン EW-M634T
¥37,000 楽天市場 (2/4執筆時)
耐久性能:5万ページ
印刷速度:カラー8枚/分・モノクロ15枚/分
接続方法: USB WI-FI4 LAN
インク代:カラー1.0円・モノクロ0.4円
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ:1200dpi
ADF:
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅375×奥行347×高さ187mm
第1に、EW-M678FT などです。
先ほどの機種の下位機種で、ファックスとADFが省略されます。
また、用紙トレイも150枚と減っています。
一方、旧機が残りますが、違いは先ほど説明した上位機の場合と同じです。
いずれのモデルも、同じインクを利用する製品なので、インクコストは先ほどの機種と同じです。
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結論的にいえば、上位機に比べると本体の高さが20cmを切って設置性は良いです。
しかし、上位機同様、ビジネス用としてはインク部分に弱点があるので、ややおすすめしにくい部分はあります。
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【2020年発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜26
【A3複合機】
4・ EPSON EW-M5610FT
¥69,800 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:10万ページ
インク代:カラー1.0円・モノクロ0.4円
印刷速度:カラー9枚/分・モノクロ17枚/分
接続方法: USB LAN WI-FI(2.4GHzのみ)
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
スキャナ: 1200dpi
ADF:片面 35枚(A4のみ)
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅498×奥行358×高さ245mm
第2に EW-M5610FTです。
同様のインクを使用する形で、A3複合機にしたモデルです。
省スペース型のA3複合機として存在感はある製品ですが、やはり、カラーインクが、染料インク機である点は、ネックでしょう。
また、搭載されるWI-FIの規格が古く、2.4GHz帯のみのフォローです。
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結論的にいえば、エコタンク機は、そもそも、通常のカードリッジ式とインク品質(画質)に差もありますし、社内の回覧文書用を超える品質はあまり期待できないでしょう。

【2020年発売】
Windows XP〜11 MacOS 10.6〜26
【A3複合機】
5・ EPSON PX-M6712FT
¥133,332 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
印刷速度:カラー25枚/分・モノクロ25枚/分
スキャナ:1200dpi
ADF:両面 50枚(A3対応)
FAX:搭載
【A3プリンタ】
6・ EPSON PX-S6710T
¥88,866 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
印刷速度:カラー25枚/分・モノクロ25枚/分
スキャナ:
ADF:
FAX:
【A3複合機】
7・ EPSON PX-M6711FT
¥104,000 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
印刷速度:カラー12枚/分・モノクロ25枚/分
スキャナ:1200dpi
ADF:両面 50枚(A3対応)
FAX:搭載
耐久性能:20万ページ
インク代:カラー2.2円・モノクロ0.9円
接続方法: USB LAN WI-FI(2.4GHzのみ)
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚×2
保証:1年間(出張修理)
サイズ:幅515×奥行500×高さ350mm
PX-M6712FT は、エプソンの「エコタンク搭載」の「A3ノビ対応のプリンター複合機」です。ビジネス向けエコタンクの「最上位機種」となります。
なお、本機には、このほか2機のバリエーションがあります。

第1に、PX-S6710Tです。
同じ印刷機能・速度をもちつつ、プリントアウト専用にした機種です。
価格も安いので、単機能のプリンタでよいならば、お買得です。
ただし、筐体のサイズは、複合機と同じなので、設置上のメリット性は特にないです。
第2に、PX-M6711FTです。
こちらは、しっかり複合機です。
ただ、モノクロの印刷速度は同じですが、カラーが10枚/分と速度が落ちます。
オフィスに置く場合は、生産性が落ちます。
また、そもそも本機は、ビジネスカラー文書の印刷にこそ本領を発揮する機種なので、この下位機はオススメできません。

本体の大きさは、幅515×奥行500×高さ350mmです。
レーザープリンターなみの体積があります。
これは、大きなタンクを搭載するため、仕方ないでしょう。

【黒6000ページ・カラー7500ページ】
エプソン 純正 インクボトル 鉛筆削り IT08KA
¥5,145 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
エプソン IT08カラーインクボトル 【各色】
¥2,500 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
インク構成は、本機最大の特長です。
なぜなら、本機は、4色顔料インクを搭載しているからです。

印字品質は、したがって、黒以外のインクにじみにい仕様であり、ビジネスカラー文書に最適です。

本機も、PrecisionCoreプリントヘッドです。
従来エコタンクにありがちだった「コストが安いけど、画質がイマイチ」という状況は、少なくとも仕様上は、感じられません。
専用開発のビジネス印刷用のDURABrite ETインクを含めて、力を入れた機種です。
印字コストは、A4カラーで1枚2.2円、A4モノクロで1枚0.9円です。
先ほどの機種より多少コストは上がりますが、十分安いです。
ただし、先述のように、インク自体の単価は高いので、相当量の印刷をするオフィスに向けた製品です。
こうした仕様にすることで、「非エコタンク」な通常機と差異化を図っているといえます。

印刷枚数は、カラー6000ページ・ブラック7500ページです。
初期同梱インクでの印刷可能枚数は非開示です。
プリント速度は、A4印刷時、カラー25枚/分、モノクロ25枚/分です。
ただし、先述のように、下位機種については、カラー印刷速度が大きく劣る12枚/分です。
PCとの接続方法は、USB・LAN・Wi-Fiに対応です。
ただ、こちらも、発売時期の関係で、WI-Fiは2.4GHz帯のみのフォローです。

ネットワーク連携は、下位機種同様に、Epson Connectには対応です。
一方、本機はエコタンク系の最上位機ですが、同社の(エコタンクではない)ビジネスプリンタと違って、その上位版と言える、スキャンデータの自動でのクラウド転送(DropBox OneDrive Google Driveほか)には非対応です。

スキャナ・コピー機能は、複合機のためこの機種も付属します。
一方、最上位機ですが、スキャナ用のユーティリティは同社の入門用の「Epson ScanSmart」です。
エコタンクではない最上位機は、同社の単品スキャナと同じ「Document Capture Pro」なので、少し差があります。
ドライバ自体は同じ系列(Epson Scan2)なので、パンチ穴の除去ほか画像処理部分はだいたい同じですが、ジョブ登録してのスキャナの自動処理などの部分では、上位機能が使えないようになっています。
両ソフトの違いは【フラッドベットスキャナの比較】の方で少し書いています。

ADF(原稿自動送り装置)は、両面同時スキャン対応で、原稿サイズもA3までいけます。
読取速度は、A4・200dpiの実用的な解像度で、モノクロ26面/分・カラー9面/分というスペックです。カラーは少し遅いです。
両面利用の場合のスペックは書いていませんが、読み取りに使うCISセンサーは1つ(片面)なので、だいたい20面/分・7面/分ほどでしょう。
印字品質では「差」を付けていないにせよ、この部分では、(普通の)ビジネスプリンターと差を付けています。
ファックス機能は、搭載です。
通信速度の点では、SUPER G3にも対応する本格派で、PCでのファックス送受信も対応できます。また、プリンタの液晶パネルでのFAX内容のプレビューも可能です。

給紙トレイへの給紙は、最大A4までのトレイが2段で、合計500枚です。
企業でも使い勝手の部分では問題ないでしょう。
自動両面印刷は、対応します。
無料アプリのEpson iPrintに対応し、スマホ・タブレットからのダイレクトプリントが可能です。
耐久性は、最大20万枚までとなります。
同社のビジネスインクジェットには及ばない水準とはいえ、十分でしょう。
なお、エプソンの場合、A3機など大きなモデルは出張修理が無償で1年付きます。
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以上、エプソンのPX-M6712FT の紹介でした。
エコタンクは従来格安機の位置づけでしたが、本機の登場ですこし変わったように思います。
全量顔料インクで、ヘッドも通常機と同等、速度も速いと三拍子揃った製品です。
スキャナ・コピー機能などについておもにソフト面で差をつけている部分はみえますが、社内の回覧文書やちょっとした会議用ならば、本機のクオリティで十分過ぎるでしょう。
結構「売れる」機種になると思います。
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Windows XP〜11 MacOS 10.6〜26
【2020年発売】【A4複合機】
8・ EPSON PX-M791FT
¥89,800 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:20万ページ
インク代:カラー2.2円・モノクロ0.9円
印刷速度:カラー25枚/分、モノクロ23枚/分
接続方法: USB LAN WI-FI5
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚×2
スキャナ:1200dpi
ADF:両面 50枚
FAX:搭載
保証:1年間(出張修理)
サイズ:幅425×奥行500×高さ350mm
なお、本機は、A4複合機も同時にリリースされています。
利用するインクは同じで、印刷速度も、A3上位機相当なので、お買得感があります。
スキャナ部分は、サイズがA4になるだけで、ADFも両面です。
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結論的にいえば、A3印刷が不要ならば、能力的にも同等で、設置スペースにゆとりがある本機はおすすめです。
また、多少高いですが、黒のみ顔料インクで、その他は染料インクだった下位機種とも、仕上がり面で明確な差を感じられるでしょう。

【2023年発売】
Windows XP〜11 Mac 10.6〜26
【A4モノクロ複合機】
9・エプソン PX-M161T
¥30,500 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
【A4モノクロプリンター】
10・エプソン PX-S161T
¥21,500 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:5万ページ
インク代:モノクロ0.5円
印刷速度:モノクロ16枚/分
接続方法: USBI LAN WI-FI(2.4GHzのみ)
両面印刷:
給紙容量:100枚
スキャナ:1200dpi
ADF:片面 30枚
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:幅375×奥行347×高さ237(179)mm
PX-M161Tも、エプソンのエコタンク式プリンタです。
ただ、モノクロ印刷専用機であり、カラー印刷に対応しません。
PX-S161Tは、同じ仕様で、スキャナ・コピー機能がない単体プリンタになります。プリント性能は同等なので、同時にみていきます。

本体の大きさは、収納時に、幅375×奥行347×高さ237mmです。
小型のデスクトップサイズです。
PX-S161Tは、高さが179mmとなりますが、設置性は同じです。
1.44型と小さいですが、カラーパネルもあります。

【黒6,000ページ】
エプソン YAD-BK インクボトル ブラック
¥1,991 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
印刷コストは、A4モノクロで1枚0.5円です。
本機は、2本のインクボトルが付属です。初期充填分を含めて、約11,000ページほど印刷できます。

印字品質は、「顔料インク」を利用するため、にじみに強い仕様です。
また、黒だけですが、階調性(グレー)はしっかり出ています。
ただし、PrecisionCoreプリントヘッドは不採用なので、カラーを含め上位機より劣ります。
プリント速度は、A4印刷時、モノクロ16枚/分です。
タンクが1本であるため、速度は多少速いです。

スキャナ・コピー機能は、上位機は付属します。
ただ、片面ADF(原稿自動送り装置)です。
速度も200dpiという粗めの解像度で、1分5枚なので、そう高性能ではないです。
ファックス機能は、未付属です。

給紙トレイへの給紙は、背面給紙で100枚までです。
利用時に奥行が必要な部分は考慮してください。
自動両面印刷も、この機種は「非対応」です。
PCとの接続方法は、USB・有線LAN・WI-FIです。
本機も、WI-FIは2.4GHz帯のみのフォローです。5GHzはマストでないにせよ、仕様は旧世代です。
一方無料アプリのEpson iPrintに対応し、スマホ・タブレットからのダイレクトプリントが可能です。ただ、先述のEpson Connectの機能性のうち、クラウド連携は非対応になります。
耐久性は、5万枚が使用限界になります。
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以上、エプソンの「エコタンク搭載」EW-M660FTの紹介でした。
モノクロ印刷だけできれば良い方は、こちらが最もコスパの良い機種です。
ただ、印字品質・印字スピード・耐久性の点では、明確な差がある機種です。トレイも小さく、自動両面印刷にも対応しないという点でも、利便性は低いでしょう。

Windows XP〜11 Mac 10.6〜26
【2019年発売】
【A4モノクロプリンタ】
11・ EPSON PX-S270T
¥29,800 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
スキャナ:
ADF:
FAX:
サイズ:幅375×奥行347×高さ151mm
【A4モノクロプリンタ複合機】
12・ EPSON PX-M270T
¥35,777 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
スキャナ:600dpi
ADF:
FAX:
サイズ:幅375×奥行347×高さ302mm
【A4モノクロプリンタ複合機+FAX】
13・ EPSON PX-M270FT
¥38,364 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
スキャナ:600dpi
ADF:片面 35枚
FAX:搭載
サイズ:幅375×奥行347×高さ346mm
耐久性能:10万ページ
印刷速度:モノクロ20枚/分
インク代:モノクロ0.5円
接続方法: USB LAN WI-FI(2.4GHzのみ)
両面印刷:搭載
給紙容量:250枚
保証:1年間(持込修理)
PX-S270Tなどは、モノクロ専用のA4エコタンク式プリンタでは上位機になります。
3機種あります。
中位機からがスキャナ・コピー機能が付く複合機で、上位機のみ、ADFとFAXが付属です。

本体の大きさは、3サイズで異なります。
ただ、プリンタのみのモデルは幅375×奥行347×高さ151mmです。
かなり設置性が良いです。

【黒6,000ページ】
エプソン YAD-BK インクボトル ブラック
¥1,991 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
印刷コストは、他機と同じインクですから、A4モノクロで1枚0.5円です。
印刷可能枚数は、1ボトルで6000ページ分です。
やはり、インクの耐用年数(1年)を考えると、大量印刷をするような業務用です。

印字品質は、本機も顔料インクです。したがって、にじみには強い仕様です。
その上で、本機は、PrecisionCoreプリントヘッド採用です。
解像度が高く出せるため、モノクロ専用機のなかでは最も品質が良いです。
プリント速度は、A4印刷時、モノクロ20枚/分です。
スキャナ・コピー機能・ファックス機能は、先述のように、上位機には搭載です。
ADFは、最上位機のみ搭載です。
ただ、片面のみスキャン可能で、ストック35枚です。
速度は、A4・200dpi時に、カラー・モノクロとも7面/分なので、速度は期待できません。
給紙トレイへの給紙は、250枚まで対応です。
こちらは、しっかり、前面給紙です。
自動両面印刷は、対応です。
PCとの接続方法は、USB・LAN・Wi-Fiを搭載です。
ただ、先述のEpson Connectの機能性のうち、クラウド連携は、PX-M270FTのみ対応になります。液晶パネルサイズの関係でしょう。
なお、いずれの製品も、WI-FIは2.4GHz帯のみのフォローです。
耐久性は、10万枚です。
一方、結構特殊な形状ですが、1年の保証期間中の修理は持込修理になる部分は、注意点です。
出張費は有償です。

エプソン メンテナンスボックス EWMB2
¥2,320 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
メンテ性は、本機の場合もメンテナンスボックス対応です。
先述のように、この仕様のほうが、ビジネス用の場合、最終的には低コストに思えます。
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以上、エプソンの「エコトタンク搭載」PX-S270Tの紹介でした。
印字品質が向上しているほか、両面印刷もできるので、このレベルならば、モノクロレーザーの大体手段として検討できるでしょう。
価格を含めて、【モノクロレーザープリンターの比較記事】で紹介した各社の製品とは比較が必要とはいえ、コスパを含めて、競争力はあると言えます。
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Windows XP〜11 Mac 10.6〜26
【2018年発売】【A4モノクロプリンタ】
14・エプソン PX-S170T
¥19,800 Amazon.co.jp (2/4執筆時)
耐久性能:10万ページ
インク代:モノクロ0.5円
印刷速度:モノクロ15枚/分
接続方法: USB WI-FI(2.4GHzのみ)
両面印刷:
給紙容量:150枚
スキャナ:
ADF:
FAX:
保証:1年間(持込修理)
サイズ:375×267×161mm(収納時)
なお、モノクロプリンタについては、下位機としてPX-S170があります。
利用するインクは、本機も同じです。

サイズは、幅375×奥行267×高さ161mmと設置性は良いです。
見た目通りの小型で、設置性は抜群でしょう。ただし液晶パネルは未装備です。
両面印刷も、非対応である上で、給紙トレイが(前面給紙ながら)150枚と少なめな部分が注意点になります。そのほか、LANも装備されません。
今回の結論
大容量インクプリンタのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、特大タンク搭載ビジネスプリンターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。
2・ギガタンク搭載プリンタの比較
2-1:キヤノン
3・ビジネスプリンタの比較(まとめ)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、2回目記事(こちら)では、ライバルのキヤノンのギガタンクプリンタを見ていきます。
インクコスト ★★★★★
画質(普通紙)★★★★★
画質(写真) ★★★★★
印刷スピード ★★★★★
耐久性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回記事【こちら】では、今回紹介した機種を含めて、ビジネスプリンター全機種から最終的なおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら
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