【今回レビューする内容】2024年-2025年冬 暖かい!羽毛布団・掛け布団の品質とおすすめ・選び方:ハンガリー・ポーランド産マザーグースダウン・フランス産ダックダウンの違い かさ高・ダウンパワーの違い:羽毛布団・羽根布団の評判や品質ランキング
【今回比較する製品】 ビックカメラ 生毛工房 生毛ふとん PM-510M XXL-520 PM-480 PR-410 PR-310 無印良品 防ダニ 羽毛掛ふとん二層式 S 中厚手 一層式 83497422 83498412 12859222 83994228 東京西川プレミアム KA09002504W ニトリ ULG5 K2419 S ULG4 K4318 S UL2 K2416 S UL K2415 S S-1 K2413 S ムーンシャンテン N シリーズタンスのゲン 安眠工場・タンスのゲン グッドフェザー河田の真羽毛(しんうもう) 日本寝具通信販売 メディックピュア 羽毛肌ふとん KE00225000 NF0601 GOOSEA ほか
今回のお題
快適で安眠できる羽毛掛けふとんのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2024年12月現在、最新の羽毛布団(羽根掛け布団)を比較します。
寝心地や暖かさに影響する、羽毛の種類や産地・含有量ほか、側面生地や立体加工にも注目しながら、各社の製品をみていきます。
1・羽毛ふとんの比較記事(1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:寝具店・ネット通販系
1-3:無印良品
1-4:ニトリ
2・羽毛ふとんの比較記事(2)
2-1:東京西川
2-2:生毛工房〈ビック〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
ネットで1万円前後で買える通販系メーカーの「お手頃価格の羽毛ふとん」から、定番の無印良品・ニトリ、また、西川・生毛工房などの専門店が作る「高級羽根ふとん」まで、順番に見ていくつもりです。
1:羽毛の種類
2;羽毛の産地
3:羽毛の含有量
4:ダウンパワーと充填量
5・側面生地と立体加工
6・羽毛のニオイ対策
(さすがに)世の中で売っている、全ての製品を網羅することはもちろん無理です。
ただ、比較に先立って、基本的な「選び方の基本」も紹介しますので、ネットで買う場合、お店で選ぶ場合もある程度、参考にしていただけるかと思います。
産地の信頼性 ★★★★★
羽毛の品質 ★★★★★
充填量の多さ ★★★★★
側生地の品質 ★★★★★
総合評価(暖かさ)★★★★★
また、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していくつもりです。
長い記事ですが、よろしくお願いします。
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1・羽毛ふとんの比較
2・低価格な掛けふとんの比較
3・敷ふとんの比較
4・マットレスの比較
5・高性能なまくらの比較
6・電気毛布の比較
7・涼感寝具の比較
1-1・羽毛かけ布団の選び方の基本!
1:羽毛の種類
2;羽毛の産地
3:羽毛の含有量
4:ダウンパワーと充填量
5・側面生地と立体加工
6・羽毛のニオイ対策
具体的な製品紹介に先立って、「羽毛布団」選び方の基本について、書いておきます。
ふとんは、生活用品の中でも「グレードやブランドの違いが特に分かりにくい製品」と言えます。とくに、羽毛ふとんは、昔から「訪問販売詐欺」の被害も多い商品です。
しかし、上表で示した6つの基準を見ておけば、少なくとも「予算に見合った良い製品」を選ぶことができると言えます。
以下、これらのポイントについて、順番に説明していきます。
第1に、羽毛の種類です。
言うまでもなく、「暖かくて軽い」ほど羽毛の品質は良いと言えます。
そういった部分を加味した場合、上表のように「グレードわけ」ができます。
しっかりしたメーカーなら、使われている羽毛がどの種類のか、はっきりと明示するので、この部分を知ることは「選び方の基本中の基本」と言えます。
以下、順番に解説しておきます。
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最高ランクとされるの羽毛は、「マザーグースダウン」です。
十分に成長した母鳥の羽毛は、保温力が高い素材となります。
冬を越すために質が強化されるためです。
ただ、希少であり、近年は、その性能に比して割高の場合が多いです。ちなみに、グースとは「ガチョウ」です。
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第2位といえる羽毛は、「ホワイトグースダウン」です。
同じグースでも、生後間もない幼鳥の羽毛です。そのため、母鳥に較べて柔く、保温力がやや劣ると言えます。
ただ、価格は値頃感があり、暖かさも高レベルです。
現在的には「お買得感」が高い羽毛ですね。また、次に紹介するダッグダウンに較べて動物臭がより少ないといえ、耐久力も上位です。
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第3位といえる羽毛は、「ホワイトダックダウン」です。
ダック(アヒル)の羽根を利用しています。グースに較べて、保温力や軽量性が劣ります。
なお、ダックでも母鳥の場合は、グースの幼鳥より質が良い場合もあります。
しかし、日本では、ダッグが格安ダウンとして定着しているためか、基本的に母鳥と幼鳥を区別して売られていません。
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これ以降のランクは、単に「グースダウン」・「シルバーグースダウン」も呼ばれる茶色のグースのダウンと、「シルバーダウン」・「シルバーダックダウン」と呼ばれる茶色のダックのダウンが続きます。
羽根の品質は、それぞれの「ホワイト」と較べても同等です。無地の羽毛ふとんの場合、ホワイトでないと透けるので、市場価値が出にくく、同等品質でも安くなります。
とくに、茶色系は、格安ダウンの「烙印」があるため、品質の割には安めのものが多いといえます。
しかし、ふとん用の高級品として生産されたものではない点は注意です。つまり、高く売れる分、ホワイトグースの生育環境の信頼性のほうが「確実に上位」でしょう。
第2に、羽毛の産地です。
羽毛の品質は、「産地国」にも大きく影響します。
上位を占めるのは、もともと羽毛生産に適した気候条件(テロワール)があった地域です。こうした国は、評判を落とさぬよう、生産者が管理をしっかりやるので、年によらず、安定した品質の羽毛が得られます。
テロワールと生産管理で評判を高めている、新潟県の魚沼産コシヒカリが高いのと似ています。
こちらも順番に見ておきます。
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第1位とされるの羽毛は、「ポーランド産」です。
世界でも「高級品」とされる羽根の産地です。
とくに、同国の「マザーグースダウン」は世界で高値で取引されています。
国定の品質基準がしっかりしているため、劣等品にあたりにくいのが利点です。また、寒暖の差が大きく、低湿で冬に寒い同国の気候は、良質のダウンを得られる好条件が揃います。
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第2位といえる羽毛は、「ハンガリー産」です。
ポーランドと300kmと離れていない東欧の国で、最近評判を上げている地域です。
比較的質の良いダウンが、格安で得られることで評判です。
同国も寒暖の差が激しく、良質な羽根が得やすい条件がある点、品質基準が厳格である点では、ポーランドと似ています。
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第3位といえる羽毛は「フランス産」です。
食用としてもダッグを育てるお国柄なので、先進国にしては、安く材料が手に入るようです。
特に、ダックダウンが品質に比して安いです。
気候的にはやはり寒暖の差があり、品質はよくなりますが、上位二国に較べると、バラツキがあると言われます。
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これ以降のランクは、価格が安い製品だとアジア産が多いです。
上表はニトリによる、過年度のグレード分けです。
このうち中国は、世界三大羽毛生産国で、寒暖の差などを考えると生育環境が良いと言える地域です。
ただ、生産環境のバラツキから、ここまでみた欧州の三国に及びません。
逆に言えば、安く羽毛が買える国です。
そのため「自社契約農場で生産」などの品質保証性があれば、選んでも間違いないでしょう。
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ちなみに、ポーランドを上回る別格とされるの羽毛は、「アイスランド産アイダーダウン」です。
アイダー羽毛布団は、100万円以上が普通です。
いずれにしても、今回紹介していく製品とは、お値段の桁が1-2桁以上違うので、例外的な製品です。
しかし、圧倒的な保湿力です。野鳥の羽毛なので年間数トンしか入手できない羽毛となります。そのため、高価なものだと300万円を超えます。
いずれにしても、セレブ用です。
第3に、羽毛の含有率です。
こちらは単純に、多ければ多いほど高品質と言えます。
ただ、最高ランクの「アイスランド産」「アイダーダウン」でも、羽毛(ダウン)の含有率は95%程度です。
残りの5%は、羽根(フェザー)が添加されます。フェザーは、ダウンに較べて低品質で保温性に欠けますが、毛玉防止のために高級品でも少量入れるのが普通です。
また、添加物に「スモールフェザー」と記述がある場合は、同じフェザーでも、多少は品質に考慮があると考えられます。
なお、日本では、ダウンの含有率が50%以下の場合、羽毛布団という呼称ではなく、羽根布団と呼ばれます。
ただ、現在は、低価格品でもたいてい羽毛布団であり、羽根布団はほぼ死語に近い状況です。
第4に、ダウンパワーと充填量です。
ダウンの質が多い製品は、「ダウンパワー」という数値が高くなります。
この数値が高いほど「軽くても暖かい」羽毛ふとんです。
以前は「かさ高」で示す場合が多かったのですが、国際基準は「ダウンパワー」です。
日羽協やCILといった、国内の認証ラベルも「羽毛の清浄度・かさ高」などの指標とともに、ダウンパワーを基準の1つに採用して、検査(認定)しています。
質の悪いダウンは、ダウン・フェザーの充填量を増やさないと暖かさが確保できないため、「暖かいが重い」製品となってしまいます。
今回の記事では、「ダウンパワー」と充填量については、比較基準に加えています。
第5に、側面生地と立体加工です。
側面生地は、羽毛に比べて軽視されがちですが、保湿性や保温性に関係してきます。
また、綺麗なドレープができるかどうかというう美観の面にも関係します。通気性・保湿性を両立する綿100%が「高級」とされますが、今回はこの点も重視します。
立体加工は、「立体キルト(=一層式)」・「二層キルト加工」の区別も重要です。
「二層キルト加工」の場合、多少価格が安くても保温力が高いため、厳寒地でも羽毛ふとん1枚だけで暖がとれる「本掛け」として利用できます。
「立体キルト」も十分な暖かさがあり、毛布を併用する「合掛け」としてはどこでも使えます。
また、関東・関西では、二重キルトの本掛けでは暑すぎる場合もあるため、暑がりの方は、今回の紹介記事で「立体キルト」と表記されている製品を選ぶことをオススメします。
第6に、羽毛のニオイ対策です。
若鳥の羽毛と、羽根(フェザー)は「生物由来」なので、ニオイがあります。そのため、特別な消臭加工が重要です。
とくに、管理が徹底した、ポーランドやハンガリー以外の生産国の場合は注意が必要です。
その場合、注意するべきは、「日本で徹底的に再洗浄」した製品かどうかです。この部分は、とくに、格安品について、製品の品質に大きく影響します。
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というわけで、6点の比較基準についてでした。
今回は、これらを比較基準にしつつ、羽毛ふとんを紹介します。
冒頭で書いたように、今回は(ざっくりと)メーカーに分けながら順番に羽毛ふとんを紹介します。
はじめに、比較的安い「格安ブランド系」のふとんをみてから、少しずつ価格の高い製品をみていく構成にしました。
1-1・通販系ブランドの羽毛布団
はじめに、ネット通販で売られ、少し安めの羽毛ふとんからです。
価格は、1〜3万円で買えるものが多いです。
羽毛ふとんの寝具の場合、地方のふとん工場が生きているため、格安なネット販売でも日本製が多いです。
通販に強い寝具屋(家具屋)が、地方のふとん工場に依頼し作ったものを小売している昔ながらのパターンが多い感じです。
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なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記しました。
【シングル〜クイーン】B0067G6X16
1・安眠工場・国産 羽毛布団 シングル
¥21,840 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトダックダウン85%
羽毛産地:不明
ダウンパワー:320
ダウンかさ高:13.5cm
側面生地:綿20%、ポリエステル80%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1200g
製品重量:1900g
安眠工場は、福岡県大牟田市のアートマックという会社が運営するブランドです。
価格の高い製品もありますが、この程度の価格の製品が、Amazonでは売れ筋です。
品質が水準以上で、1万円前後で買えるものは少ないために、コスパの良さが支持されているのでしょう。
製品のサイズは、シングル・セミダブル・ダブル・クイーンが用意されます。
羽毛の種類は、ホワイトダックダウン85%と15%のスモールフェザーです。
羽毛ふとんの場合、ダウン(=大きな羽根)が多いほど、空気を多く取り込めるため、ふんわり軽く暖かいのですが、ダウン含有率は、値段から言えばやや少なめです。
羽毛の産地は、未開示です。
ポーランドやフランスなど特定の産地は、品質が厳しく管理しているため、証明書付きの製品は、ある程度品質が保証されます。
保証はしませんが、非開示の場合は、アジア(中国)の場合がほとんどです。
ダウンパワーは、320dp、かさ高は13.5cmです。
あまり質は高くないため、充填量(1.2kg)で暖かさを稼ぐ感じです。寒くはないが、ちょっと重めと言えます。
日羽協の品質推奨ラベルの基準で言えば、最下位の「ニューゴールド」です。
日羽協やCILの認証ラベルは、「かさ高・清浄度」などほかの指標もみるので、最下位の「ニューゴールド」でもラベルがあれば、全体の「品質信頼度」は担保されます。
とはいえ、暖かさの部分で言えば、「最低限」といえます。
側面生地は、選ぶ際に軽視されがちな部分です。
しかし、保温力や保湿性に関係する大事な部分です。
こちらは、綿20%、ポリエステル80%ですから、コストカット重視の仕様です。なお、品質のイマイチな生地は、ダニなどが侵入しやすいという欠点もあります。
内部加工は、立体キルト加工です。
羽毛ふとんの場合、保温性を高めるため、いくつかのマスにわけて、保温性を高め、また、生地のヨリを防ぎます。
こちらの機種も標準的な加工がなされており、安心です。
清潔性の面では、国内で羽毛を洗浄し、抗菌加工がされています。
信頼性の低いふとんは、羽毛特有のニオイが心配ですが、こちらの場合は大丈夫でしょう。
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以上、安眠工房の羽毛ふとんの紹介でした。
【本掛け】として冬でも利用できる製品です。
通気性もある程度期待できますが、グースダウンではなく、ダッグダウンであり、充填量もある程度(1.2kg)あるので、「羽根のように軽量」とは言えないのが悩ましいところです。
ただ、1万円前後の製品としては、保温力が期待できるため、コスパは良い製品だと思います。
【本掛け】10119001(72199)
【シングル〜クイーン】
2・タンスのゲン 羽毛布団 日本製
¥14,999 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトダックダウン90%
羽毛産地:不明
ダウンパワー:350
ダウンかさ高:14.5cm
側面生地:綿15% ポリエステル85%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1000g
製品重量: 1800g
タンスのゲンは、福岡県大川市の寝具・家具の小売メーカーです。
このブログでは、同社の椅子なども紹介したことがありますが、ネットではかなりプレゼンスがある日本企業です。
製品のサイズは、シングル・セミダブル・ダブルが用意されます。
羽毛の種類は、こちらもホワイトダックダウンです。
しかし、含有率が90%と安眠工房にくらべて多いです。
もちろん、そのため、羽毛の重量を過度に充填する必要がないため、軽量性の面で少しメリット性がでています。
羽毛の産地は、こちらも未開示です。おそらくアジア産のブレンドでしょう。
ダウンパワーは、350dp、かさ高は14.5cmです。
これらの指標でも、先ほどの機種を上回っており、1万円前後の機種では高いと言え、コスパは良いです。
なお、「CILギャランティーラベル」を得ていますが、1ランク上の「シルバーラベル」です。
側面生地は、こちらも、綿20%、ポリエステル80%です。
内部加工は、安眠工房と同じで、立体キルト加工です。
清潔性の面では、国内洗浄に関する記述はないものの、抗菌・防臭・消臭加工は一通りなされています。
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以上、タンスのゲンの羽毛ふとんの紹介でした。
ダックダウンの含有率を上げることで、軽量性・保温性は、この価格帯の製品としては期待できると言える製品です。
1万円前後で、なるべく軽くて暖かいものを探しているならば、選択肢として良いでしょう。
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【本掛け】【シングル〜ダブル】
【含有率 93%】10119003(65298)
3・タンスのゲン 羽毛布団 日本製
¥16,799 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
仕様(シングルサイズ)
羽毛種類:ホワイトダックダウン93%
製品重量: 1800g
【充填量95%】 39100057(82876)
4・タンスのゲン 羽毛布団 日本製
¥24,999 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
仕様(シングルサイズ)
羽毛種類:ホワイトマザーダックダウン95%
製品重量: 1700g
羽毛産地:不明
ダウンパワー:400/440
ダウンかさ高:18.5cm
側面生地:生地:綿15%、ポリエステル85%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1000g
こちらは、「CILギャランティーラベル」は五つ星のゴールドラベルです。
ちなみに、日羽協の認定は、割と古くからの老舗のフトン屋さんがよく使い、CIL(=快適睡眠環境研究所)の指標は製造委託で販売する企業やPB製品がよく使います。
いずれにしても、認定を受けている分、羽毛の清浄度やかさ高などの面で信頼性は担保されます。
さらに、95%(440dp)あげた製品も展開していいます。、同社内でグレード分けしいます
こちらについては、「ホワイトマザーダックダウン」という記載です。冒頭書いたように、ダッグでも母鳥の場合、品質が「ちょい上」です。
「CILギャランティーラベル」も、六つ星のブラックラベルです。
両者の値幅には「納得感」はありますが、費用対効果を考えると、通常モデルで良いかとも思います。
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【本掛け】
【シングル】PAA24RP0314 PAA24RP0312
5・アイリスプラザ 羽毛布団 日本製
¥17,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトダックダウン90%
ダウンパワー:350
ダウンかさ高:14.5cm+
【シングル】PAX23RP7114 PAX23RP7112
6・アイリスプラザ 羽毛布団 日本製
¥24,356 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトダックダウン93%
ダウンパワー:400
ダウンかさ高:16.5cm+
仕様(シングルサイズ)
羽毛産地:不明
ダウンパワー:350
側面生地:綿15% ポリエステル85%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1000g
製品重量: 1900g
このほか、アイリスプラザ(=アイリスオーヤマ)が販売する羽毛布団は、産地不明ながらホワイトダックダウンです。
こちらは、「CILギャランティーラベル」の認証を取っています。
それぞれ「シルバーラベル」「ゴールドラベル」です。
同じ比率の「タンスのゲン」のホワイトダッグ製品と比べ、安いようならば候補にしてOKです。
【シングル〜ダブル】B07ZR6J7T7
7・グッドフェザー ニューゴールドラベル
¥15,900 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
仕様(シングルサイズ)
羽毛種類:シルバーダウン90%
羽毛産地:不明
ダウンパワー:330
ダウンかさ高:13.5cm
側面生地:綿15% ポリエステル85%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1200g
製品重量: 2000g
こちらは、グッドフェザーが販売している羽毛ふとんです。
柄は、ピンク系もありますが、掛け布団は、いずれにしてもカバーをするものなので、柄は重視しなくて良いでしょう。
製品のサイズは、シングル・ダブルが用意されます。
羽毛の種類は、シルバーダウンです。
この表記で、日本で売られる低価格品は、ほぼシルバーダックダウンです。
シルバーダウンは、先ほど書いたように、色があるがゆえに価格が付きにくいため、格安です。ただ、能力は、ホワイトダックと「同じくらいのグレード」という感覚で良いでしょう。
羽毛の産地は、ただし、未開示です。
ダウンパワーは、330dp、かさ高は13.5cmです。
こちらは日羽協の品質推奨ラベルを取得しますが、最下位のニューゴールド基準をクリアするレベルに止まります。
単純にこの部分だけ比較すると、価格の安いタンスのゲンにやや及びません。
やはり、あまり質の高くない羽根でなので、暖かさを出すため充填量は1.2kgと多めで、重さがあります。
側面生地は、こちらも、綿20%、ポリエステル80%です。
内部加工は、やはり、同じ立体キルト加工です。
清潔性の面では、こちらは、羽毛の国内洗浄についての言及があります。
おろしたてからしばらくのニオイが気になる方は、重視しても良いでしょう。抗菌・防臭・消臭加工は一通りなされています。
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以上、グッドフェザーの羽毛ふとんの紹介でした。
1万円前後クラスのふとんはライバルが多いですが、こちらの場合、国内洗浄への言及が見所でしょうか。その他の部分は、取り立てて長所といえる部分は見あたらない気がします。
【シングル〜ダブル】B00SQYG49S
8・グッドフェザー ニューゴールドラベル
¥19,500 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
仕様(シングルサイズ)
羽毛種類:シルバーダウン90%
羽毛産地:不明
ダウンパワー:330
ダウンかさ高:13.5cm
側面生地:綿100%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1300g
製品重量: 2400g
こちらも、グッドフェザーが販売している羽毛ふとんで、同社の上位機種になります。
製品のサイズは、シングル・ダブルが用意されます。
羽毛の種類は、こちらも、シルバーダウンとの表記です。
含有率はさきほどと同じで90%です。
羽毛の産地は、こちらも未開示です。
ダウンパワーは、330dp、かさ高は13.5cmです。
日羽協のラベルを取得しますが、水準としては「ニューゴールド」です。
側面生地は、しかしながら、こちらは綿素材100%です。
綿素材は吸湿性・湿気の放出性があるため、羽毛を湿気から守ります。
また、冬場は暖かく、汗をかきやすい時期にも気化熱による発散効果が期待でき、羽毛ふとんの特性をより活かす効果があります。
内部加工は、こちらも立体キルト加工です。
清潔性の面では、こちらも、羽毛の国内洗浄についての言及があり、抗菌・防臭・消臭加工は一通りなされています。
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以上、グッドフェザーの羽毛ふとんの紹介でした。
側面生地の品質が良いのが魅力です。
また、1300gと十分な量のダウンと二層キルト構造ですので、【本掛け】として厳寒の地でも使えるでしょう。
ただ、綿のふとんほどではないにせよ、全体で2300gと重量は平均以上あります。軽さを過度に期待する場合は、多少不利でしょう。
【シングルロングほか】B0867Z773D
9・こだわり安眠館 河田の真羽毛
¥35,800 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
仕様(シングルLサイズ)
羽毛種類:ホワイトダックダウン90%
羽毛産地:フランス産
ダウンパワー:400+
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル85% 綿15%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1200g
製品重量:2100g
河田の真羽毛(しんうもう)は、三重県の「河田フェザー」が製造する羽毛を使い、こだわり安眠館が販売する羽毛ふとんです。寝装屋さんも日本になります。
河田は、なかみの「羽毛」を加工する会社です。洗浄にこだわりのある企業で、ここから卸された製品は国内洗浄をしっかりしていることが担保されます。
こちらは、ふとんの無圧縮での送付にもこだわりがあります。
製品のサイズは、シングルロング・セミダブル・ダブル・クイーンロング・キングロングが用意されます。
シングルの場合、約150×210cmです。足下がいつも寒い方には、シングルロングサイズはメリットでしょう。ベッドの場合、落とす分があるので、少し大きめでも買わないと思います。
なお、色目は花柄を含めてほかにもいろいろありますが、カバーをすればあまり関係ないでしょう。
羽毛の種類は、こちらはホワイトダックダウンです。
ただ、含有率は90%です。
羽毛の産地は、この製品は開示があり、安定した品質が期待できるフランス産です。
同国は、アヒルを食べる国なので、ダックダウンの生産高も多いのですが、最近、日本市場ではフランス産は割と減ってきているように思えます。
なお、産地が未開示の製品は、たいていの場合、アジア諸国のダウンをブレンドしたものです。
ダウンパワーは、400dpです。
充填量も1200gと軽量性も考えた上でのパフォーマンスですから、水準は高いです。
実際、日羽協のロイヤルゴールド基準をクリアしており、質の良さが保証されます。
側面生地は、しかしながら、綿15%、ポリエステル85%です。
綿にこだわる場合は、ランクが落ちるとは言えます。。
内部加工は、こちらは、立体キルト加工です。
二層ではないですが、優秀なダウンを採用しており、さほど問題にしなくても良いでしょう。
清潔性の面では、先述のように、「河田フェザー」は、国内洗浄に担保があるほか、羽毛産地についてもトレーサビリティがしっかりされます。
ここを売りにしています。
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以上、河田の真羽毛 の羽毛ふとんの紹介でした。
フランス産というブランド力の高いダウンを利用し、軽量性と、保温力を高めている製品です。
ダウンパワーも優秀ですし、相当の厳寒地でなければ【本掛け】として利用できると思います。
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【本掛け】
【シングル〜ダブル】B0B8H56XL9
10・GOOSEA 日本製 羽毛布団
¥17,840 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトダッグダウン85%
羽毛産地:ポーランド産
ダウンパワー:350
ダウンかさ高:14.5cm
側面生地:
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1000g
製品重量:
【肌掛け】B0055A2DT6
11・日本寝具通信販売・ハンガリー産 羽毛布団
¥9,800 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトダウン93%
羽毛産地:ハンガリー産
ダウンパワー:350
ダウンかさ高:14.5cm
側面生地:ポリ85%、綿15%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1100g
製品重量:1100g
一方、ポーランド・ハンガリーなど、冒頭示した「著名産地」の製品で、格安なものがネットでみられます。
後者は「ホワイトダウン」表記ですが、これらもダッグダウンです。
むろんグースは定評のある産地ですが、ダッグは(悪くはないでしょうが)とくにブランド価値がないので、安いのだと考えてください。
とはいえ、いずれも抗菌防臭加工もなされますし、CISのシルバーラベル水準はあるので、値段相応の品質信頼性はあります。
なお、GOOSEAは中国の中堅寝具メーカーで1999年創業とのこと。ふとんは日本の中小企業が強いので、縫製などは日本製ということになります。
日本寝具販売は、次の(やや)高級モデルで説明しますが、こちらは「肌掛け」なので、主に夏用だから「安い」といえます。
【本掛け】B00A6MR94C
【シングル〜キング】
12・日本寝具通信販売・ハンガリー産 羽毛布団
¥57,800〜 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトマザーグースダウン95%
羽毛産地:ハンガリー産
ダウンパワー:440
ダウンかさ高:18cm
側面生地:綿100%(60サテン超長綿)
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:1100g
製品重量: 2100g
ハンガリー産羽毛布団は、日本寝具通信販売 が販売する寝具です。
ノンブランド系ではやや高めのラインですが、人気があります。販売元の日本寝具通信販売は、滋賀県に居を置く寝具小売メーカーで、やはり日本製です。
製品のサイズは、シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キングが用意されます。
サイズは異なりますが、ダウンパワーは、どれも同じです。
羽毛の種類は、こちらはホワイトマザーグースダウンです。
ダックダウンに比べて、グースダウンは羽根がより大きく、空気をよく保持できます。
また、こちらは成長した「マザーグース」ですので、同じ量の羽根でも、ただのグースより保温力が格段に良いです。
この場合、量が少なくても暖かくできるので、軽量性を重要視する方は、大抵「マザーグース」を「指名買い」します。
羽毛の産地は、この製品は表記があり、ハンガリー産です。
産地証明書も付属します。
マザーグースで最も品質の保証されるのは、ポーランド産です。
ただ、ハンガリー産も人気があり、コスパ面でも有利です。そのため、この価格でもマザーグースが採用できていると言えます。
ダウンパワーは、440dp、かさ高は18cmとなります。
ダウンパワーも高く、充填量も十分多いので暖かいでしょう。
マザーグースでも善し悪しはありますが、これは、スペックとしてはかなりの高レベルと言えます。
こちらは日羽協ではなくCIL認証ですが、ブラックラベルを得ており優秀です。
側面生地は、もちろん綿100%であり、さらに、60サテン超長綿を採用します。
保湿性・保温性が良いだけでなく、ゴワゴワしにくく、ふとんのドレープが綺麗に出せるでしょう。
内部加工は、こちらは、二層キルトではない、普通の立体キルト加工です。
清潔性の面では、出所が保証される製品ですので、問題ありません。
クリーンオゾン加工・ファインアップ加工・アレルGプラス加工など、抗菌・防臭・消臭加工は一通りなされています。
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以上、日本寝具通信販売 の製品の紹介でした。
マザーグースを利用した高品質な羽毛ふとんとしては、かなりの安値です。
予算的が許すならば、快適性・快眠性の面では最高レベルの製品でしょう。コスパも良いと思います。
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【本掛け】B0096Y20X6
【シングル〜ダブル〜キング】
13・日本寝具通信販売・ハンガリー産 羽毛布団
¥53,800〜 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトマザーグースダウン95%
羽毛産地:ハンガリー産
ダウンパワー:440
ダウンかさ高:18cm
側面生地:綿100%(60サテン超長綿)
内部加工:二重キルト
ダウン充填量:1100g
製品重量:2400g
なお、「姉妹品」として、内部加工がツイン加工(2層加工)となった製品もあります。
暖かさの部分では、こちらは「ブラックラベル」です。
ただ、保温力はこちらの方がより高いです。重さは出ますが、ツインキルトですので。
下位機種も十分に本掛けとしての機能は果たすものの、より暖かいと言えます。
厳寒地などでの冬専用の【本掛け】を探しているならば、こちらの製品が適します。
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【本掛け】【Amazon限定】B01MTFLVWO
【シングル〜ダブル〜キング】
14・日本寝具通信販売・ハンガリー産 羽毛布団
¥32,800〜 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトマザーグースダウン93%
羽毛産地:ハンガリー産
ダウンパワー:400
ダウンかさ高:16.5cm
側面生地:綿15% ポリ85%
内部加工:二重立体キルト
ダウン充填量:1100g
製品重量: 1800g
逆に、Amazon限定で売られるこちらは「ホワイトマザーグースダウン 93%」として、若干価格を抑えた製品です。
ダウンパワーは、440dp、かさ高は18cmで、CIL認証でゴールドラベルの水準です。
そのほか、側面生地ほかで差はありますが、立体二重キルトですし、暖かさはこの価格でこの重さの製品としては優秀です。
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結論的にいえば、最近の物価高のなかかなり「安く」だせている製品です。(超寒冷地でなければ)軽めの本掛けとして、コスパが良いように思えます。
1-3・無印良品の羽毛布団
続いて、無印良品の羽毛ふとんです。
古くから羽毛ふとんを取り扱ってきた会社です。
世界的な調達網を活かしてか、最近は珍しい産地の羽毛をよく使っています。
【本掛け】 83497422
【シングル〜クイーン〜キング】
15・無印良品 防ダニ 羽毛掛ふとん二層式 S 薄型
¥49,900 楽天市場(無印) (12/4執筆時)
羽毛種類:グースダウン85%
羽毛産地:
ダウンパワー:400dp
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル100%
内部加工:二層キルト
ダウン充填量:1300g
製品重量:2170g
無印良品は、実店舗での羽毛ふとん販売に力を入れている会社です。
こちらの製品は、同社の羽毛ふとんでは、現在最も「高級品」となります。
最近は、Amazonでも買えるようになりました。
製品のサイズは、シングル・ダブル・クイーン・キングから選べます。
羽毛の種類は、グースダウンです。
やや高額なので当然でしょう。
ただ含有率は85%と低い上に、白でないグレーグースのダウンです。
4万円を出せば、ホワイトグースダウンも(ぎりぎり)射程圏にはいるため、コスパはあまり良くないです。
羽毛の産地は、不明です。
このシリーズは、以前はハンガリー産、そのあとはウクライナ産でした。
執筆時にみたとき「原産国・地域」が日本との表記でした。ただ、日本でガチョウが大規模に飼育されている話は聞かないです。
おそらく加工地(洗浄)のことかと思います。
同社の下位モデルは中国なのでそちらか、あるいは、去年と同様で、「世界事情」で名前を出さないということか、どちらかでしょう。
ダウンパワーは、伝統的に無印良品は非開示でした。
ただ、今回は開示があり、400dpという数値です。
日羽協やCILの認証は得ていないですが、ダウンパワーだけで言えば、認定基準の上位(ロイヤルゴールド)に位置しま
一方、品質のよい羽毛ですが、含有率が低いこともあり充填量は1.2kgと多めに必要で、あまり軽さはなさそうです。
側面生地は、ただし、ポリエステル100%で、化繊となります。
内部加工は、こちらは二層キルトで暖かいので、真冬でも使えるレベルです。
清潔性の面では、産地的に有名でない、それもグレーグースということで、(今年度モデルは)国内洗浄(三重県)という表記がありました。
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以上、無印良品の製品の紹介でした。
20年以上前から、同社の羽毛ふとんは「安くて質が良い」とながく評判でした。
ただ、世界的な羽毛の不足のなか、グローバルに流通させるため一定数の羽毛が必要だからか、年々、産地やハネのグレードが「微妙」になっています。価格もだいぶ上がった感じです。
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なお、無印良品は、このほか2種類の下位製品があります。
【合掛け】83994228
【シングル〜クイーン〜キング】
16・無印良品 防ダニ 羽毛掛ふとん 中厚手
¥39,900 楽天市場(無印) (12/4執筆時)
羽毛種類:ダックダウン80%
羽毛産地:
ダウンパワー:
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル100%
内部加工:二層キルト
ダウン充填量:900g
製品重量:1777g
1グレード低い2層式となるのがこちらです。
羽毛種類は、ただ、質の落ちるグレーグース(シルバーグース)です。
充填量も、上位機少なめです。
総重量から判断しても「本掛け」とまでは言えない暖かさでしょう。
下位機種と1万円の価格差という点からしても、本製品も割高感があります。
【合掛け】12859222
【シングル〜クイーン〜キング】
¥30,202 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
羽毛種類:ダックダウン80%
羽毛産地:
ダウンパワー:
ダウンかさ高:
側面生地:ポリ100%
内部加工:
ダウン充填量:800g
製品重量:1370g
こちらは、二層キルト不採用で、一層式の格安製品もあります。
羽毛種類は、こちらも、グレーダッグ(シルバーダッグ)です。
充填量は、800gとさらに少ないです。ダウンパワーも不明です。
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結論的にいえば、いずれも、冬用の「本掛け」というより、「合掛け」程度の暖かさの製品です。格安ですが、1枚だとやや肌寒いでしょう。無印から選ぶならば、上位製品が良いです。
1-4・ニトリの羽毛布団
つづいて、ニトリの羽毛ふとんです。
羽毛布団は同社の得意とする商材の1つです。
珍しい流通ルートの製品で、良質な羽毛を安く提供する製品も多いです。
【シングル〜ダブル】2115100013978
18・ニトリ 羽毛掛け布団 ULG5 K2419 S
¥64,900 楽天市場(ニトリ) (12/4執筆時)
羽毛種類:ホワイトマザーグースダウン93%
羽毛産地:ポーランド産
ダウンパワー:435
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル100%
内部加工:二層キルト
ダウン充填量:1100g
製品重量:1800g
ニトリは、言わずと知れた全国チェーンの家具屋さんです。
ニトリも羽毛ふとんを出しており、今シーズンの最上位(ラグジュアリー)こちらです。
今年の場合、値段としてはより高い「ウクライナ産」のラインナップもあります。ただ、畜養のホワイトマザーグースの羽根を利用したもので、ダウンパワーもやや低いです。同国の支援の意味合いからの展開ですので、今回は説明を省きました。
製品のサイズは、シングル・セミダブル・ダブルが用意されます。
羽毛の種類は、こちらは、ホワイトマザーグースダウン93%です。
羽毛の産地も、ポーランドです。
含有率は多少少ないとは言え、この値段でポーランドのマザーグースは、実際レアで、はじめて見たような気がします。
ダウンパワーは、435dp以上となります。
大手チェーン系は日羽協などの認証は取得していません。
ただ、ダウンパワーだけで言えば、上位といえます。
ダウン充填量も1200gですし、冬でも使えるしっかりとした本掛けです。
かさ高は非開示です。
側面生地は、一方、ポリエステル100%です。
羽毛は最高品質なのですが、この部分で綿は不使用です。
ただ、本製品は帝人とのコラボで、この部分に制菌加工をした同社の繊維を利用しているため、機能性重視とは表現できます。
内部加工は、こちらは、二層キルトですので、寒い冬の本掛けとして利用できます。
清潔性の面では、ニトリはひときわこだわりがあり、羽毛洗浄を2倍の水量で行った「ウォム」という羽毛を採用します。
なお、ニトリ製品はどれも、ネット利用で洗濯機OKの指示です。やや高めのものですし、少し怖いもののポイントでしょう。
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以上、ニトリの羽毛ふとんの紹介でした。
名産地のポーランド、マザーグース仕様の「本掛け」でこの値段というのは、正直安いです。
例年モデルと比べてもそう言えますし、新たな調達ルートを開拓したのかもしれません。今年の最上位モデルは良いと思います。
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以下、グレード別にニトリのレギュラーラインの羽毛布団のラインナップを確認しておきます。
【シングル〜クイーン】7572211 7571911
19・ニトリ 羽毛掛ふとん ULG4 K4318 S
¥46,990〜 楽天市場(ニトリ) (12/4執筆時)
羽毛種類:グレーグースダウン90%
羽毛産地:ハンガリー産
ダウンパワー:420
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル100%
内部加工:二層キルト
ダウン充填量:1000g
製品重量:1600g
第1に、 ULG4です。
同社の1グレード下位の「プレミアム」グレードはこちらになります。
羽毛の産地は、ハンガリーで、グレーグースダウン90%です。
上位機と同じで完全2層式で、含有量を考えても、こちらも暖かい「本掛け」です。
先述の抗菌防臭加工(ウォム)もなされます。
ただ、ハンガリーのグレーグースですし、抜群にお買得かと言われるとこの値段では微妙なところです。
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【追加調査予定】
【シングル〜クイーン】2115100014098
20・ニトリ 羽毛掛ふとん UL2 K2416 S¥27,900 楽天市場(ニトリ) (12/4執筆時)
羽毛種類:グレーダッグダウン93%
羽毛産地:
ダウンパワー:410dp+
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル100%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:900g
製品重量:1300g
第2に、 ULG2です。
3万円を切る「スタンダード」ラインです。
昨年までは先ほどの機種との中間に(ULG3)といグースダウンの製品がありましたが、調査時未発売です。今年はないかもしれません。
羽毛の産地は、不明で、種類は、グレーダッグ(シルバーダッグ)の93%です。
ダウンパワーは、410dp以上とわりと高めですが、充填量が900gと結構少なめです。
総重量は、1.3kgですので軽く感じるとは思います。
ダックダウンでも含有率は多いので、示されるレベルには暖かいでしょう。
ただ、経年変化によるへたり部分を考えると、上位シリーズと違い本格的な「本掛け」と言えるほどとは言えません。
側面生地も普通で、立体キルトですし、あまり冬の厳しくない地域の「厚めの合掛け」程度に考えて買うべき製品でしょう。
また、この仕様ならばノンブランドを含めて、もう少し安いものは他にあるでしょう。
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【シングル〜クイーン】
【本掛け】2115100014036
21・ニトリ 羽毛掛け布団 UL K2415 S
¥14,290 楽天市場(ニトリ) (12/4執筆時)
羽毛種類:グレーダッグダウン80%
羽毛産地:中国産
ダウンパワー:330dp
ダウンかさ高:
側面生地:ポリエステル100%
内部加工:立体キルト
ダウン充填量:800g
製品重量:1400g
第3に、 ULです。
同社の売れ筋のエントリークラスの羽毛布団です。
羽毛は中国産のグレーダッグ(シルバーダッグ)になります。含有率を見ても、上位製品と比べて重量に比して暖かいとも言えない部分はあります。
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【シングル〜クイーン】
【合掛け】2115100013794
22・羽毛掛け布団 S-1 K2413 S
¥(9,990) 楽天市場(ニトリ) (12/4執筆時)
さらに安い製品があります。
S-1 K2313 Sは、中国産グレーダッグダウン50%です。
充填量は1kg(総重量1.8kg)ですが、ダウンパワーは250です。
含有量自体ギリギリ「羽毛ふとん」と名乗って良いレベルです。安さが唯一の取り柄で、「軽くて暖かい」という羽毛の良さは感じにくいでしょう。
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23・羽毛掛け布団 ムーンシャンテンシリーズ
¥49,990〜 楽天市場(ニトリ) (12/4執筆時)
このほか、ニトリ(ネット店)の場合、完全に別ラインとして「ムーンシャンテン」シリーズの販売があります(こちら)
ただ、ここまで見た定番レギュラー品と違って、ニトリ店舗にない国内ふとんメーカー直送品です。
ざっと見た感じですが、同じ「暖かさレベル」の製品でも、充填量の違いで3種あります。
例えば、暖かさレベル6のホワイトグースダウン製品(ムーンシャンテンN)の場合です。
安い方から、本掛け@充填量1kg・ダウン93%(49,990円)・厚め本掛け@充填量1.2kg・ダウン93%(59,900円)、極厚@充填量1kg・ダウン95%(69,900円)といった感じでした。
正直、Atlasがみても結構ややこしいので、探す場合注意してください。
次回につづく!
羽毛掛けふとんのおすすめは結論的にこの製品!
というわけで、今回は、羽毛掛けふとんの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・羽毛ふとんの比較記事(2)
2-1:東京西川
2-2:生毛工房〈ビック〉
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、西川グループと、ビックカメラ系の生毛工房の製品を紹介します。
産地の信頼性 ★★★★★
羽毛の品質 ★★★★★
充填量の多さ ★★★★★
側生地の品質 ★★★★★
総合評価(暖かさ)★★★★★
その上で、今回紹介した羽毛掛けふとん全てから、価格別・目的別のオススメ商品!を、改めて提案していきたいと思います。
2回目記事は→こちら
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