【今回レビューする製品】 2025年 最新のストレート専用アイロンの性能とおすすめ・選び方:人気機種野機能の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】Dyson Corrale HS03 HS07 パナソニック ナノケア EH-HN50 EH-HN50-A EH-HS0J-K プロモデル EH-HS0EK-K EH-HS0J-W EH-HS9J-K EH-HS9J-W EH-HS31シャープ Plasmacluster Beauty IB-S8000 IB-S800-B IB-S800-W Dyson Corrale HS07 VBR BX HS03 ヴィダルサスーン VS マジックシャイン VSS-9920/WJ VSS-9520/WJ VSS-3020/WJ VSI-1055/KJ VSI-1021/KJ VSI-1023/KJ VSI-1027/KJ VSI-1026/KJ VSI-1070/KJ VSI-1070/WJ ヤーマン YJHB0N YJHB6 コイズミ Salon Sense 300 KHS-8770/K KHS-8770/C KHS-8750/W KHS-8730/W KHS-8720/W HS-8430/K KHS-8760/C KHS-8910/K HS-8910/C KHS-8420/W モノクローム KHS-8800/W ホリスティックキュア HCS-G03DG HCS-G06G テスコム Nobby by TESCOM NIS700A-K TS850A TS750A NIS300A NIS500A NIS500B TS300BTS860A TS368A-K NBS501 NBS1200 TS510A TS310A クレイツイオン SSIE-G893PRO RCS-D01W アイリスオーヤマ MiCOLA HIR-MS101 MANGOSLAB Aesty MCS-402 MCS-402GW MCS-402GB KINUJO STRAIGHT IRON LM225 KINUJO W worldwide model DS200 DS200-BK MINI IRON -deux- KM001 ほか
今回のお題
専用設計のストレートアイロンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回の記事は2025年5月現在、最新のストレートアイロンの比較です。
プレートサイズやそのすべりやすさほか、温度調整の柔軟性、あるいは、熱からの髪のケアにかかわるスペックに注目しながら、各社の製品をみていきます。
1・ストレートアイロンの比較 (1)
1-1:パナソニック〈日本〉
1-2:シャープ〈日本〉
1-3:ヤーマン〈日本〉
1-4:ヴィダルサスーン〈英国〉
1-5:コイズミ〈日本〉
1-6:ダイソン〈英国〉
2・ストレートアイロンの比較 (2)
2-1:ヘアビューロン〈日本〉
2-2:クレイツイオン〈日本〉
2-3:テスコム〈日本〉
2-4:KINUJO〈日本〉
2-5:他の企業
3・おすすめのヘアアイロン 【まとめ】
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、以上のような企業順で、各社のストレートアイロンを見ていくつもりです。
売れ筋のパナソニック・ダイソン製品ほか、美容家電専業メーカーの製品も多く取りあげます。
ストレートの伸び ★★★★★
カールのかかり ★★★★★
髪への優しさ ★★★★★
時短効果 ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の結論では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に、Atlasのオススメ機種!を提案する形式で書いていきます。
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1・2WAYヘアアイロンの比較
2・ストレートアイロンの比較
3・カールアイロンの比較
なお、今回の記事は、このブログのヘアアイロンの比較では、2回目記事として書きました。
ヘアアイロン全体の「選び方の基本」は、1回目記事(こちら)の冒頭で書いていますので、初めて買われる方で、基本的な選び方を知りたい方は、そちらからご覧ください。
よろしくお願いします。
1-1・パナソニックのアイロン
はじめに、日本のパナソニックが販売するストレートアイロンからです。
日本の大手家電メーカーで、美容家電にも力を入れています。
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なお、ここから先の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2024年発売】B0D21Q4PTB
1・パナソニック ナノケア EH-HN50-A
¥32,500 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 130-200度
コーティング:スムースシルキープレート
海外旅行:対応
サイズ:長さ28.7×幅6.0×奥行3.6cm
重さ:430g
EH-HN50-A は、パナソニックの家庭向けストレートアイロンの最新上位機です。
アイロンの温度調節は、5段階で調節可能です。
温度は室内の温度で割と変わります。
そのため、温度段階が多く、設定温度の幅が広いモデル選ぶのが、良い機種を選ぶ秘訣です。この機種はレベルが高いです。
とくに、縮毛矯正などをあてている場合、ダメージの状況である程度まで細かく調整できた方が良いです。
もっと細かく調整できる他社機もあります。ただ、実際これくらいの段階のほうが使いやすいですし、センサー的にも、実際はそこまで細かくは検知できていないでしょう。
立ち上がり(100度まで)も20秒とすぐ使えるのも良い部分です。
伸ばす力は、最大温度のほか、利用時の温度の持続性も重要です。
本機は、十分なパワーを持つ上で、ヒーター温度(低下)検知機能・温度均一プレートの力で、かなり優秀です。
とくに温度センサーは、パナソニックは総合家電メーカーとして高い能力があります。とくに、今回の改良で、温度低下検知の精度が強化されました。
旧機で、1秒に11回のセンシングという表記で、次に見る下位機比で20%ほど伸ばす力が強いとされていました。
その上で改良があったので、下位機との差はよりついています。
表面のコーティングは、スムースシルキープレートという名前です。
他社よりあまり強調しませんが、すべりやすさを重視したものです。
最近、シルクプレート(シルキープレート)という名前で、髪の保水率を高める加工がなされる他機が増えているので、それと同じ素材かもしれません。
その場合、セラミック加工などより、水分が蒸発しにくいとされています。
一方、コートは無意味ではないですが、アイロンのコートは正直(各社が説明されるほど)「魔法の効果はありえない」ので、むしろこの程度の説明(のなさ)が健全でしょう。
マイナスイオンは、高浸透ナノイーが搭載です。
ナノイーは、特殊な「マイナスイオン」で、水イオン(ペルチェ素子式)をまといます。
普通のマイナスイオンに比べると、水分率の調整により、クセの伸び率が良いほか、イオンの働きで、キューティクルが引き締まり、「つややかさ」がアップします。
一方、本機は、近年登場した美容家電向けの「高浸透」ナノイーです。水の発生量が18倍とされ、従来よりしっとり感(うるおい・なめらかさ)が向上しました。
この部分が他社よりかなり高度であり、本機の「売り」です。
本体の使いやすさは、長年のヘアアイロン開発の歴史でかなりの配慮があります。
例えば、細めで握りやすい形状のグリップや、長めのプレート、根元に掛けやすいスリムヘッド構造などです。
その上で、上位機となる本機は、ブレード部が上下左右に動く「3Dクッション機能」を採用します。これは、ストレート力にも関わる部分ですが、利用上の利便性向上にも効果があります。
安全面では、自動電源オフが付属です。
そのほか、本機は、電圧的に海外対応機です。
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以上、パナソニックのEH-HN50-の紹介でした。
ストレート専用アイロンとしては、パナソニック以外の製品を合わせて考えても、最も総合力が高いといえる製品です。
「トップバッター」の紹介でしたが、この側面に期待する上で、この値段を出せる場合、最も良い選択肢です。
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【2022年発売】
【通常モデル】
2・パナソニック ナノケア EH-HS0J-K
2・パナソニック ナノケア EH-HS0J-W
¥17,280 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
【プロモデル】(23年追加)
3・パナソニック ナノケアプロモデル EH-HS0EK-K
¥14,289 楽天市場 (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 130-200度
コーティング:グロスコーティング+
海外旅行:対応
サイズ:長さ26.7×幅3.15×奥行4.2cm
重さ:380g
なお、上位機の旧機種が残ります。
プロモデルは、電源コードが長いのと、温度設定の刻みが、60度からの5段階(通常は130度から)が相違点です。
ただ、パナソニック「理美容店向けと」は(かなりがっちり)明確に型番を分けています。保証(アフターケア)部分で差があるかもしれません。このあたりは、自己責任になるでしょう。
一方、新機種との大きな違いは、ナノイーです。
高浸透ナノイーではなく、ナノイーになります。新機種と比べると水分発生率が少ない(1/18)ので、しっとり効果は減ります。
それでも、保湿(補湿)効果は他方式のイオンよりも多いので、下位機と考えて買うならば、問題ないですし、効果もあるでしょう。
このほかは、ヒーターの温度低下検知の精度が、新機種よりやや劣ります。
ただ、センシング回数など具体的な技術の違いは示さず、利用時の官能試験結果のみの開示なので、(ナノイー部分ほどは)決定的な差はないと思います。
表面のコーティングは、旧機は、セラミック素材のプレートの上に、スムースグロスコーティングプラスがなされたものでした。
髪のつやや、保湿(しっとり感)、毛先のまとまり効果などの機能をしめしますが、先述のように、コートの違いあまり重要視しなくて良いかと思います。
あとは、機構の違いから、旧機の方が小型で少し軽い点が目につく違いです。
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結論的にいえば、ナノイーの部分で、上位機の明確な性能差は感じます。とくに、ダメージが気になる場合は、上位機を選ぶ意味はありそうです。
ただ、次に見る下位機と比べると格段に性能は良いため、上位機と値段差があるうちは「中級機」と考えて選ぶのがおすすめできます。
【2022年発売】
4・パナソニック ナノケア EH-HS9J-K
5・パナソニック ナノケア EH-HS9J-W
¥13,300 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 130-200度
コーティング:グロスコーティング
海外旅行:対応
サイズ:長さ28.7×幅3.3×奥行4.5cm
重さ:360g
EH-HS9Jは、パナソニックのストレートアイロンでは、2番目に高価な機種です。
アイロンの温度調節は、下位機種と同じです。
最大200度の5段階で調節可能です。
本機も、温度均一プレートとヒーター温度検知機能はあります。
しかし、ヒーターユニットが劣るので、温度低下時の復帰速度は上位機に負けます。
表面のコーティングは、セラミック素材のプレートの上に、スムースグロススコーティング(プラス)がなされます。
しかし、すべりは30%ほど上位機(旧機)のほうが良いとの評価です。
ただ、この機種は、「カラーリングの色落ちを抑制」という、上位機にはない効果が付与されているのは、言及に値するでしょう。
マイナスイオン発生機能は、上位機と同じで、ナノイー発生機能が搭載です。
本体の使いやすさは、基本的には上位機と似ています。
しかし、「3D密着プレート構造」は不採用で、左右には動かず、上下だけに動くフロートプレートです。
安全面では、本機も自動電源オフが付属で、電圧的にも海外対応機です。
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以上、パナソニックのEH-HS9Jの紹介でした。
上位機とは、「3D密着プレート構造」と「ヒーター温度の持続性」と、分かりやすい差がある機種です。コーティングの違いはさほど惜しくないとはいえ、性能で選ぶならば上位機でしょう。
ただ、値段差ほどの機能差はないので、予算を節約して、こちらを選ぶのはありでしょう。値段に比した性能(費用対効果)は、こちらの方が良いと思います。
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【2023年発売】
6・パナソニック EH-HS31
¥5,110 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:180度
コーティング:セラミック
海外旅行:対応
サイズ:長さ25.8×幅7.7×奥行5.1cm
重さ:370g
なお、パナソニックは「ブラシストレートアイロン イオニティ EH-HS31」という製品があります。
ストレートナーの一種ですが、コテで挟まないので、完全に伸ばしきることはできない製品です。
朝の忙しい時間にちょっと延ばしたい場合、1.5分の余熱で180度を出せるので、「キッチリ延ばす」ような使い方でないならば、選択肢になるでしょう。
マイナスイオン発生機能もあるので、静電気を抑えつつ、ブラシを使えます。
そのほか、使い勝手や安全面で色々な工夫がありますが、この手のタイプこそ、(最近増えている)コードレスにしたらより便利だな、とは感じます。
1-2・シャープのアイロン
つづいて、シャープのストレートナーです。
言わずと知れた日本の家電大手で、美容家電もいくつか展開しています。
【2024年発売】
7・ シャープ Plasmacluster Beauty IB-S8000-B
8・ シャープ Plasmacluster Beauty IB-S8000-W
¥25,000 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:9段階 120-200度
コーティング:ダイヤモンド
海外旅行:対応
サイズ:長さ27.3×幅36.2×奥行49mm
重さ:420g(本体のみ)
IB-S8000-Bは、シャープの販売するストレートアイロンです。
サイズは、長さ27.3×幅36.2×奥行49mmです。
パナソニックの上位機と、重さを含めてだいたい同じです。
アイロンの温度調節は、120度から200度の間の調整幅です。
問題ないです。
表面のコーティングは、 ダイヤモンドコーティングです。
フライパンの表面コート材でもよく見ますが、同じで「すべりやすさ」を高めるものです。
押しつけたときに沈み込むクッション機能は、他社も装備するものです。
ただ、シャープは昔から「毛先だけちょっとカール」させたい場合のアレンジを主眼に置いていて、強い力を掛けずに、クセ付けできる点から「クッション」という呼び方をしています。
マイナスイオン発生機能は、シャープの場合、お馴染みのプラズマクラスターです。
基本的にはナノイー同様のマイナスイオンです。ただ、水イオンを利用するナノイーと比較して、プラズマクラスターは、熱で機能低下しやすい性質があります。
ただ、アイロンの前後に風とともに放出するようにして、「空冷」に利用することで一定の効果を発揮させています。
静電気の除去効果のほか、髪の水分を補給という効果の説明があります。ただ、補給量や発生率などの細かい説明はないです。
本体の使いやすさは、ラウンドクリップ形状など、使いやすさの面で配慮があります。
特に面白いのは、利用後にプレートが高音であるうち、赤色LEDが点灯し続ける点です。
十分に冷めたのか、片付けのタイミングが計れます。自動電源オフもあります。
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以上、シャープのIB-S8000の紹介でした。
イオンの効果を強調する点では、パナソニックのナノケアと似た方向性です。
ただ、プラズマクラスターには、ペルチェ式のナノイーほど「水分」について言いにくい部分があります。他の家電ジャンルだと評価できる仕組みですが、この種の家電に向くのかは若干微妙に思います。
シャープ自身も、他の家電と違って、効果についてはっきり言及しません。
1-2・ヤーマンのアイロン
つづいて、日本の理美容家電メーカーであるヤーマンのストレートナーです。
特徴のあるドライヤーで有名ですが、ストレートナーも展開です
【2024年発売】JHB0N YJHB0L後継機
9・ ヤーマン YJHB6 YJHB6N
9・ ヤーマン YJHB6 YJHB6L
¥24,200 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
(Amazon限定)ヘアオイル付属
10・ ヤーマン YJHB6 YJHB6LAM
¥25,000 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:(可能)
温度調整:7段階 120-180度
コーティング:トルマリン
海外旅行:対応
サイズ:長さ29×幅4.0×奥行2.9cm
重さ:260g(本体のみ)
スムースアイロンフォトイオン Plus YJHB6は、ヤーマンの販売するストレートアイロンです。
アイロンの温度調節は、120度から190度の間の10度刻みの7段階です。
一般的に高温と言える200度には至りませんが、これは意図があってのことです。
上図のように、本機は温度センサーの性能を活かし(設定温度以下でも)プレートの現段階温度を表示できる仕組みです。
精度の良い温度センサーと、プレート部分のトリプルヒーターで、設定温度(特に180度)が長く維持できるように調整されます。
いずれにしても、ヤーマンは、髪のケアの面で「180度が最適」という発想で、あえて低温設定にしていると言えます。
表面のコーティングは、トルマリンです。
セラミックにトルマリンパウダーを配合したもので、美顔器ほか理美容家電の一部でみられます。効果については明示されませんが、これは最近の流れです。
ただ、上図のような低反発スプリングや、熱籠もりを防ぐ、ダメージカットラインなど、全体として、髪のケアに軸をおいた製品であるといえます。
なお、ダメージカットラインは余分な蒸気を逃がすものですが、他機同様、利用時は、乾いた髪専用です。
マイナスイオン発生機能は、特段ありません。
マストではないので、良いかと思います。
本体の使いやすさは、重さを含めて問題ないでしょう。
構造もシンプルで、ヒーター構造的にも利用までの時間も短めでしょう。
なお、本機の場合、形状的に、挟み込んだあと本体を回せば、カールも対応できるので、「2WAY」と言えなくもないです。
ただ、簡易的なので、ストレートアイロンに分類しました。
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以上、ヤーマン YJHB6の紹介でした。
後ほど書くように、「180度ほどの低めの高温」をあえて搭載する理美容家電系のメーカーの製品はほかにもあります。
それらを含め、高温で「短時間でしっかり伸ばす」という方向性においては主張が弱いです。
ただ、こうした製品のターゲット層は、オーバーケアによる髪のダメージを気にする「ベテランユーザー」向けな感じなので、方向性として良いかと思います。
高級理美容家電ですが、値段もそれなりに納得感がある水準にもおさまります。
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【2024年発売】
12・ ヤーマン ナイトリペアアイロン YJHB4L
¥38,500 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 50-180度
コーティング:トルマリン
海外旅行:対応
サイズ:長さ195×幅50×奥行251mm
重さ:485g(本体のみ)
なお、ヤーマンからは、「夜ケア」向けのコンセプトとなるストレートアイロンがあります。
電源は、本機は、バッテリー式です。
後述するように、お風呂場で利用(トリートメント)する機能性もあるので、そうしています。IPX5等級の防水性を持たせているので、その部分で安全です。
2.5時間の充電で60分使えます。
なお、ACアダプターをつなげた状態で連続利用できますが、お風呂での理由は危ないのでやめてください。男性用シェーバーなどは、お風呂用はこれができない仕様にするのが普通(パナソニックなど)なのですが、ヘアアイロンはそうではないようです。
むろん、気をつければ、問題ないです。
温度調整は、50度・90度と140度・160度・180度です。
ストレートナーは、ここまでの低温は普通必要ないです。
90度は、しかし、ダメージを避けるため、あまり熱を入れずに使う「ナイトリペア」用として用意されます。
ナイトリペアモードは、90度の熱で、ヘアミルク・ヘアオイルを利用しつつ、優しく伸ばすことを目的とするモードです。
そのため、本機は美顔器ではお馴染みの超音波機能があり、その浸透を助ける工夫もあります。
50度は、ディープトリートメントモードとして、名前通り、トリートメント剤の浸透を助けるものです。寒い時期は良いかもしれません。こちらも超音波を使います。
流さないトリートメントでも対応できます。
140〜180度は、普通のストレート用です。
形状的に、普通のストレートナーとしては使いにくく、温度も並です。つまり「夜ケア」して伸ばしやすくした髪を整えるという目的性です。
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結論的にいえば、企業が提案するように、自分の生活スタイルを変えるのではないならば、伸ばす目的のストレートナーは既に持っている方にだけ向くモデルかと思います。
出勤前なども本機でまかなえるにせよ高度ではない点は注意です。
値段は高いですが、こうした点に問題ない場合、新しいコンセプトもありますし、とても良い新機種に思えました。若干、今回の記事の趣旨とことなる製品なので「おすすめ」には挙げませんが、目的に適うならば良い機種です。
1-4・VSのアイロン
つづいて、VS(ヴィダルサスーン)のストレートアイロンです。
著名なサロンブランドですが、美容家電については、日本のコイズミが、生産・販売しています。
なお、同社はプレート部分のサイズを公開するので、そのデータも加えて紹介します。
上位機だと、(スチーム機構がある部分もあり)パナソニックなどの他社より広いものが多いです。
【2023年発売】VSS-9920-WJ
【プレート寸法:36×105mm】
13・VS マジックシャイン VSS-9920/WJ
¥16,560 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 140-220度
コーティング:シャイニーミラー
海外旅行:
サイズ:長さ35.6×幅4.6×奥行4.6cm
重さ:570g
ジックシャイン VSS-9920-WJ は、ヴィダルサスーンのストレートアイロンの上位機です。
「マジックシャイン」というシリーズに属します。
パナソニックの最上位機「ナノケア」と同じで、髪を伸ばすのに特化された高級専用機です。
プレートサイズは、幅36mm×長さ105mmです。
幅は25mm程度がメーカーの平均値ですので、結構ワイドな製品です。
本体自体も結構大きく、長い製品と言えますので、買われる場合、この部分はチェックしてください。
ただ、後述するスチーム機能と、写真のようなサイドコームが付属です。
そのため、ストレートの範疇でアレンジしやすいのが特長です。
コームは着脱式です。
目の粗いものと細かいものがあります。クセが強い場合、後者を使います。
アイロンの温度調節は、5段階です。
最高220度〜最低140度という構成です。
「サラサラストレート」を実現する場合、高温は必須要件なので、この機種は、(業務用グレードを除けば)相当伸ばしやすいです。
一方、温度の安定性の部分は、パナソニックのナノケアほど機能は強調されません。
表面コーティングは、シャイニーミラーコーティングです。
パナソニックのグロスコーティングとの比較は難しいです。
表現だけで言えば、VSは髪のつやに対する言及がある一方で、保湿(しっとり感)・カラーリングの色落ち防止効果は、言及がないです。
ただ、先述のように、あまりコートの違いには(無意味ではないにせよ)「深入り」しない方がいいです。各社とも、母数が少ない自主基準の官能試験結果を示すだけで、十分な説明はできていませんので。
マイナスイオン発生機能は、ありません。
しかし、高温スチーム機能を持ちます。
付属のスポイトで、取り外し式タンクに注水し、それを熱で水蒸気にするタイプです。
1回で十分な量が注入できますが、逆に言えば、使い切れなかったものは(カルキや雑菌の問題があるので)、本体が冷めてから、都度水捨てする手間はあります。
本体の使いやすさは、本体のみで570gという部分に注意が必要です。
スチームがでる部分ほか、ここまで重いと、やはり「グローブ」を利用する割合も増えるでしょう。35cmとすこし長めの部分も他機と少し異なります。
安全面では、この機種も自動電源オフが付属です。
ただ、電圧的にも海外非対応機です。
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以上、VSのVVSS-9920-WJ の紹介でした。
パナソニックに比べるとスチーム発生機能が最大の特色です。
しっかり蒸気が発生するので、ストレートのノビやつや感は期待できます。ただ、給水の手間やグローブを付ける必要なほか、給排水を怠ると雑菌の問題などが出てきます。
その点、几帳面な性格の方で、「時短」という要素を度外視できる場合に限って、おすすめできるという、ある種「尖った」製品だと感じます。
最終的な「おすすめ」は、記事の最後の「結論」で改めて考えたいと思います。
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なお、「マジックシャイン」シリーズには、姉妹機が他にもあります。
先ほどの機種との違いを確認しておきます。
【2023年発売】
【プレート寸法:32×100mm】VSS-9520-WJ
14・VS マジックシャイン VSS-9520/WJ
¥10,782 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:4段階 140-200度
コーティング:シャイニーミラー
海外旅行:対応
サイズ:長さ33×幅9.2×奥行4cm
重さ:470g
第1に、VSS-9520-WJはです。
1ランク下の中級機になります。
プレート部分が32×100mmと、それなりにワイドな製品です。
重さは、470gです。
軽くはないですが、水タンクが小さい関係もあり、先ほどの機種よりは加減はあります。
こちらも、スチーム対応です。
発生量は上位機と違い、2段階調整できます。
しかし、上位機の最高温度(220度)はだせず、最高温度は200度です。スチームはこの温度でしか利用できず、発生量も上位機は本機の3倍水準です。発生安定性の部分で上位機に負けるということになります。
マイナスイオンは、一方、こちらは発生機能があります。
ただ、それと関連付けられた特段の機能性は示されません。
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【プレート寸法:18×73mm】VSS-3020-WJ
15・VS マジックシャイン VSS-3020/WJ
¥6,300 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:1段階 200度
コーティング:シャイニーブラック
海外旅行:
サイズ:長さ19.3×幅6.5×奥行2.7cm
重さ:260g
第2に、VSS-3020/WJです。
このシリーズのミニタイプです。
プレート部分が幅29×長さ85mmと若干短いです。本体自体も5cmほど短めになります。
サイズ的に、ショート用、あるいは、ポイントアレンジ用と言えます。
最高温度は、200度で、同じくスチーム対応ですが、温度や量の調整は不可です。
なお、水の注入量は下位機は少なくなっています。
ただ、コテ部分のサイズが違うためですので、発生量自体は中位機と同じでしょう。
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【2021年発売】
【プレート寸法:25×110mm】
16・ヴィダルサスーン VSI-1055/KJ
¥4,480 楽天市場 (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 140-200度
コーティング:セラミック
海外旅行:
サイズ:長さ35.3×幅3.4×奥行3.9cm
重さ:450g
第3に、 VSI-1055/KJ です。
在庫限りの旧機で、旧機の廉価版と言えます。
やはりスポイト式のスチームで、マイナスイオン発生機能はありますが、コームがない部分ほか、孔の数とサイズからして廉価版として差は付けています。
【2024年発売】
【プレート寸法:26×90mm】
17・VS ストレートアイロン VSI-1027/KJ
¥3,050 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
【プレート寸法:15×90mm】
18・VS ストレートアイロン VSI-1026/KJ
¥2,626 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
【2022年発売】
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【プレート寸法:25×120mm】
19・ヴィダルサスーン VSI-1025/KJ
¥3,755 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:4段階 140-200度
コーティング:セラミック
海外旅行:対応
サイズ:長さ29.5×幅45×奥行2.7cm
重さ:320g
※VSI-1027/KJのスペック
VSI-1000シリーズは、ヴィダルサスーンのストレートアイロンです。
専用設計の製品では、同社の格安な「入門機」にあたります。
複数ありますが、アイロン部分の幅の違いです。
プレートサイズは、3種類です。
第1に、VSI-1027/KJ です。
プレートは、26×90mmですので、サイズ的には標準です。
第2に、VSI-1026/KJ です。
プレートは、15×90mmで、かなり細めです(写真)。
ショートヘア・ボブヘアなどに向く、根元まで挟みやすいタイプです。
第3に、VSI-1025/KJです。
プレートは、25×120mmです。
いわゆる「ワイドプレート」です。
アイロンの温度調節は、4段階で最高200度です。
格安機ですが、スペック的に問題ないです。
立ち上がりは、いずれも100度まで60秒です。
家庭で利用するならば、問題ない数字です。
コーティングは、セラミックです。
すべりは並で、機能性はないですが、実用水準はもちろんあります。
マイナスイオン発生機能は、無名のイオンですが、付属です。
吹き出し口も1つです。
使い勝手の部分は、密着しやすいように、クッションプレート仕様になっているほどで、特段強調するべき機能はないです。
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以上、VSI-1000シリーズの紹介でした。
通常タイプは、特段個性はないですが、温度調整を含め、問題はないと感じます。
小型タイプは、美容院などでもよくみますが、実際、ショートで根元までかけたい場合、取り回しやすそうです。ニーズが合うならば、格安機のなかではよさそうに見えます。
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このほか、比較的安めのVSブランドの製品は、かなりの数のバリエーションがあります。 順番に見ておきます。
【2022年発売】
【プレート寸法:25×110mm】
20・VS VSI-1021/KJ
¥4,397 楽天市場 (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:4段階 140-200度
コーティング:セラミック
海外旅行:対応
サイズ:長さ31.4×幅3.7×奥行3.1cm
重さ:380g
第1に、VSI-1021/KJです。
こちらは「WET&DRY」兼用タイプです。
水タンクを利用しスチームを発生させる機能はないのですが、穴から水分を蒸発させる構造があるので、濡れた髪でも対応できる仕様です。
もちろん、乾いた髪でもできます。
なお、本機などなんらかのウェット対応のための工夫がないストレートナーは、洗髪後も、基本的に乾かしてから利用します。
プレートサイズは、25×110cmです。
わずかに広めに作られています。
そのほか、(プラスイオンを出さない)普通のマイナスイオン発生機能を持ち、200度最高で4段階温度調整、コーティングはセラミックです。
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結論的にいえば、ウェットで利用する便利に感じる方が選ぶべき、ストレートアイロンです。
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【2024年発売】
【プレート寸法:25×100mm】
21・VS VSI-1070/KJ
21・VS VSI-1070/WJ
¥5,191 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:7段階 80-200度
コーティング:セラミック
海外旅行:対応
サイズ:長さ31.4×幅3.7×奥行3.1cm
重さ:410g
第2に、VSI-1070/KJ・WJです。
2024年に登場した製品で「ダブルプロテクトストレートアイロン」というシリーズ名です。
こちらは、スチームは使わないドライ専用です。
プレートサイズは、25×100cmです。
スタンダードサイズです。
ただ本機は、溝付きプレートの新型形状です。
ようするに、紙との接触面積を最小にすることで、熱ダメージやヘアカラーの落ちもを防ぐという方向性です。
反対側は、クッションプレートの工夫で、紙に密着しやすくしています。
一方、この構造だと、しっかり挟んで延ばせるか微妙に思いました。
しかし、上下プレートの感覚幅を5段階で調整できる構造で、テンションを調整できるようにすることで、この部分の解決を図る仕組みです。
そのほか、マイナスイオン発生機能は、普通のものですが付属です。
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結論的にいえば、同社の製品では「ダメージケア」を優先した設計です。
テンションを適切にすれば、ある納得感がいく調整もできるでしょう。
ただ、この方式だと、熱がしっかり入りにくくセットにかかる時間が長くなりそうなのと、髪質によっては使いやすさ(動かしやすさ)に課題が出そうな感じはします。
熱が髪に均一に入るのかも、少し気になる部分です。
結局、温度低めで、同じ時間使うのとあまり変わらない気がしなくもないです。
いずれにしても、類例の少ない新機軸の方式なので、しばらく使った実使用者のレビューは確認してください。Atlasも、追跡調査します。(加筆予定)
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【2022年発売】
【プレート寸法:24×70mm】
22・VS VSI-1023/KJ
¥3,800 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:(対応)
温度調整:1段階 180度
コーティング:セラミック
海外旅行:対応
サイズ:長さ21×幅2.6×奥行3.2cm
重さ:380g
第2に、VSI-1023/KJです。
本体がラウンド形状で、小型です。
そのため、ストレートほか、ニュアンスカールも可能というコンセプトです。
一方、プレートサイズは3割ほど短く70mmとなり、温度調整もできず、最大温度も180度なので、一般的なストレートアイロンとは違います。マイナスイオン発生機能もないです。
1-5・コイズミのアイロン
つづいて、コイズミのアイロンです。
上で見た、VS(ヴィダルサスーン)も生産しますが、自社ブランドの製品も展開します。
【プレート寸法:26×95mm】
【2024年発売】
23・コイズミ イオンバランスアイロン KHS-8910/K
23・コイズミ イオンバランスアイロン KHS-8910/C
¥12,480 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
【2023年発売】
24・コイズミ Salon Sense 300 KHS-8770/K
24・コイズミ Salon Sense 300 KHS-8770/C
¥9,073 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:13段階 80-200度
コーティング:シルキーモイスト加工
海外旅行:対応
サイズ:長さ27.2×幅3.0×奥行5.2cm
重さ:310g
イオンバランスストレートアイロン KHS-8910/C・Kは、コイズミが発売するストレートアイロンです。同社はVS(ヴィダルサスーン)も取り扱いますが、こちらは自社ブランドです。
なお、2020年から「サロンセンス300」というシリーズ名を付けていましたが、現モデルは付いていません。
旧機種が残ります。
新機種だと、後述するイオン方式の変更のほか、クッションプレートの形状と、グリップ形状の変更がありました。
あとは、それに伴うディスプレイなどの変更が目立つ程度です。
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結論的にいえば、イオンは正直旧機でも良いですが、持ちやすさの部分は、理に適った変更に見えます。値段差はありますが機能に注目する場合、新機種を選ぶ意味はありそうです。
あとは同じなので、同時にみていきます。
プレートサイズは、26×95mmです。
幅は、各社とも25mm前後が多いので平均的なサイズです。
海外対応ですが、大きいので、自宅で手早く処理したい場合向けと言えます。
アイロンの温度調節は、13段階で、最高200度です。
しっかり200度が出せる点は良い部分です。
また、デジタル式の温度調節で80度からの13段階の温度調節が可能です。
コーティングは、シルキーモイストコーティングです。
仕組みとしては、プレートの表面に細かい凹凸を付けることで、髪の水分の蒸発とカラーの退色を抑えるという方向性です。
こちらについては、第三者調査機関(大丸・松坂屋百貨店系列の消費科学研究所 )の実験で、従来品に対する効果を示しています。
「魔術的な言葉」だけで売る傾向の強い美容家電業界だけに、こうした説明は、あること自体評価できます。
他社(KINUJO)もこの種のプレート使いますが、セラミック系、チタン系より水分保持力のある新素材のようです。
マイナスイオン発生機能は、旧機は、吹き出し口が2つあり発生量を増やした、「ツインマイナスイオン」でした。
24年機からは、シリーズ名の由来となる「イオンバランステクノロジー」という名前になりました。
プラスイオンとマイナスイオンを交互に出して、静電気を中和するという書き方をしています。第三者機関調べで「静電気大幅カット」との宣伝です。ただ、どこの機関が何の検査をして、どのような結果を得たのかは不明です。
マイナスイオンに静電気除去効果があるのは論を待たないのですが、プラスイオンを併用することの意味(エビデンス)は何とも言えません。
この方式は他社でも見られますが、どこも、その効果をしっかり説明したものは見たことがないです。
使い勝手の部分は、特段問題はなさそうです。
加熱も25秒で100度と速さを自慢にします。
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以上、コイズミのKHS-8910/C・Kの紹介でした。
スチームなどの工夫ではなく、コーティングの工夫で保湿・退色防止を図る仕組みです。
コーティングは、他機では結構微妙な表現が多い中、第三者機関の調査での効果を説明している点は評価できるでしょう。新機種の操作系の改良も評価できます。
ただ、先述のイオン系の効果が不明瞭な点を除いても、機能的には5000円から7000円あたりの価格ラインが適当な性能の製品には思います。
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なお、コイズミからは、本機と似た形状のストレートアイロンがほかにも出ています。
順番にみておきます。
【2022年発売】
【プレート寸法:26×95mm】
25・コイズミ Salon Sense 300 KHS-8750/W
¥7,590 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:17段階 120-200度
コーティング:シルキーモイスト加工
海外旅行:対応
サイズ:長さ28.3×幅3.2×奥行4,1cm
重さ:380g
第1に、KHS-8750/Wです。
このシリーズの上位機といえます。
プレートサイズは、26×95mmですので、やはり平均的なサイズのものです。
温度調整が、120度〜200度の17段階になるほか、スチーム機能が付属です。
同社の製造するVSにも対応機はありました。
同じくスポイト注入式ですが、発生量はそちらの上位機に及ばず、コームも付かないタイプです。
マイナスイオンは、本機は「ツインではない」普通のものです。構造的な限界でしょう。ただ、スチームがあるし1つでOKという言い方はできそうです。
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【プレート寸法:27×110mm】
【2024年発売】
26・コイズミ Salon Sense KHS-8760/C
¥11,500 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
【2022年発売】
27・コイズミ サロンセンス300 KHS-8730/W
¥7,590 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
【2020年発売】
28・コイズミ サロンセンス300 KHS-8720/W
¥6,980 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:5段階 80-200度
コーティング:シルキーモイスト
海外旅行:対応
サイズ:長さ29.2×幅3.2×奥行4cm
重さ:345g
第2に、KHS-8760/Cです。
これらのシリーズの下位機になります。
ここまでみた機種と比べる場合、デジタル温度計が不採用で、温度調節が80度から200度の5段階です。スチームも未搭載で、マイナスイオンも「無印」のものになります。
一方、このグレードは旧機種がのこります。
2020年機のみ、ヒーターが旧式で、立ち上がりが少し遅めになります。
あとは、外観色と、形状以外は(ほぼ)同じです。
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結論的にいえば、上位機の型落ち品を含めて考えると、どれもあまり値ごろ感を感じない製品です。このシリーズで選ぶとしても、上位機(の型落ち)が良いでしょう。
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【プレート寸法:22×90mm】
【2024年発売】
29・コイズミ Salon Sense KHS-8420/W
¥4,509 Amazon.co.jp (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:2段階 160 200度
コーティング:シルキーモイスト
海外旅行:対応
サイズ:長さ25.2×幅2.6×奥行3.9cm
重さ:280g
第3に、 KHS-8420/Wです。
サイズは、長さ25.2×幅2.6×奥行3.9cmです。
全長を短くしたコンパクトな製品です。
海外旅行に対応し280gですから、持ちはこびには良いでしょう。
プレートは、22×90mmとやや小さいです。
温度も、160度と200度の2段階です。
ただ、小型でも200度出せるのは特長とも言えます。
マイナスイオンは、未搭載です。
そのほか、2WAYとまでは言えませんが、簡単なカーラーとしての利用ができます。
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結論的にいえば、小型でしっかり高温は出せるので、旅行用と考えると良い部分はあるでしょう。
USB電源で動くモバイル用もありますが、パワーが強い製品は、バッテリー量によっては飛行機で預けられるか微妙です。こうしたタイプが良いかと思います。
2-2・ダイソンのアイロン
続いて、イギリスのダイソンが販売するストレートアイロンです。
掃除機やドライヤーなどモーター機器で有名ですが、2021年に初めてこの分野に進出しています。
【2023年発売】【収納ボックス付】
30・Dyson Corrale HS07 VBR BX
¥39,980 楽天市場 (5/31執筆時)
ストレート:対応
カール:
温度調整:3段階 165-210度
コーティング:コッパー
海外旅行:
サイズ:長さ29.2×幅4.5×奥行4.1cm
重さ:561g
Dyson Corrale HS07は、ダイソンが販売する新しい発想のストレートアイロンです。
かなり高額な製品ですが、本機は、30分間利用可能なコードレス充電式です。
70分でフル充電できます。
2021年モデル HS03
・HS03 DBBC BX(銅色)
・HS03 FBN BX(ピンク)
・HS03 RBN BX(レッド)
・HS03 NF(ニッケル)
・HS03 FBN(ピンク)
なお、現行機種(HS07)は、ブルーモデルだけですが、旧シリーズ(HS03)では、その他の配色が選べました。直販だとまだ旧機が売っています。
新旧で本体性能は同じですが、充電用の台座のデザインがやや変わります。あとは、旧機に「収納ボックス」のオマケが付かないバージョンがある点に注意が必要です。
結論的にいえば、見た感じ旧機をセール価格で売っているわけでもなさそうだったので、色にこだわりがないならば、新しい型番(HS07)で良いかなと思います。
アイロンの温度調節は、最高210度です。
その上で、165度・185度の設定が可能です。
210度というのは相当な高温なのですが、ダイソンは、1秒100回のセンシングを行うセンサーで、過度なダメージを防ぐ構造です。
一方、本機は「髪への優しさ」を強調するため、カタログでは「低温」という言葉を多用します。
ただ、この部分は注意で、(現実にはそのような製品の販売はない)同社の堅いプレートと本機のフレックスプレートを比較した場合「低温」というだけです。
構造的に他社機より「低温でも伸びる」というわけではないです。
ようするに、熱伝導性がよく、熱が逃げにくく、さらに掴みやすいプレートで「一発で伸ばしやすい」ので、髪に優しいと言えるかと思います。
男性用美容家電ですが、ブラウンのシェーバー(ひげ剃り)のCMで「一度で剃りきる。だから、肌にやさしい」というのがありますが、似たような感じに思えます。
伸ばす力は、先述のように、パナソニック同様に、センシング技術を多用しているため、実際高いと思います。
表面のコーティングは、コッパー(銅)です。
銅は、熱伝導性・蓄熱性が共に高い高級な材質です。
この本体価格だからこそ採用できたと言えます。
マイナスイオン発生機能は、付属です。
トルマリン鉱石を使い、静電気を抑制する仕組みです。
「つややかさ」がアップを強調します。
本体の使いやすさは、バッテリー式ですから、コードを気にせず使える点で便利です。
ただ、本機は、コード抜きでも561gと軽くはないので、その部分を重視した場合は、選択肢にしにくいでしょう。
一方、バッテリー量と熱量の関係で、飛行機に搭載できないため、旅行には使えないのが注意点です。
一方、本体に巻き付けることでカーラー的にも使えます。
その部分では「2WAY」とも言えないことはないです。
ただ、そちらの機能性は簡易的で、本質は「ストレートナー」です。
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以上、ダイソンのDyson Corrale HS07の紹介でした。
高いですが、技術部分の説明に欠けがちな高級美容家電と違って「高い理由」が明確に表現されているので、安心感があります。
値段的に選べる方は限られるでしょうが、値段相応の性能は期待できるかと思います。
今回の結論
ストレートアイロンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のストレートアイロンの比較の1回目記事でした。
しかし記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・ストレートアイロンの比較 (2)
2-1:ヘアビューロン〈日本〉
2-2:クレイツイオン〈日本〉
2-3:テスコム〈日本〉
2-4:KINUJO〈日本〉
2-5:他の企業
3・おすすめのヘアアイロン 【まとめ】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く2回目記事(こちら)では、リュミエリーナのヘアビューロンやクレイツイオンのホリスティックキュアなど、サロン系ブランドの人気製品を見ていきます。
ストレートの伸び ★★★★★
カールのかかり ★★★★★
髪への優しさ ★★★★★
時短効果 ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目の記事(こちら)で、ヘアアイロン全機種から、いつものように、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案しておきたいと思います。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら