【今回レビューする内容】2025年 2.5K・WQHDゲーミングモニターの性能とおすすめ:2.5K WQHD解像度のゲーミングモニター 2.5K 3Kモニター:機種の違いと性能ランキング
【比較する製品型番】 LG UltraGear 27GS85Q-B 32GS75Q-B 27GX790A-B 27GS93QE-B ベンキュー MOBIUZ EX271Q ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM ASUS TUF Gaming VG27AQ3A VG27AQL3A ROG Strix XG27ACS XG279Q ROG Strix XG27AQM-G ROG Swift 360Hz PG27AQN PG27AQDP XG27AQDMG HP OMEN by HP 27i HP X27q QHD 2V7U4AA-AAAA HP X32 QHD HP X34 WQHD ソニー INZONE M10S SDM-27Q10S TVS REGZA RM-G276N デル ALIENWARE AW2723DF AW2725DM AW2725D MSI G274QPX MAG 274QRF QD E2 MPG 271QRX G274QPF E2 274QRFW QD-OLED MAG 271QPX QD-OLED 273QP QD-OLED X24 Acer Nitro XV2 XV272UV3bmiiprx XV272URVbmiiprx XV5 XV275UXymiiprx JN-27IPSG165WQHDR NITRO VG1 KG1 KG271UXbmiipx XF273UXbmiiprx VG2 VG272UW2bmiipx XF3 XF273UW2bmiiprx XV271UM3bmiiprx Predator X27U X27Ubmiipruzx アイオーデータ EX-GCQ271UD LCD-GCQ271UD LCD-GCQ321HXDB LCD-GCQ271HA ジャパンネクスト N-IPS3152WQHDR165 JN-27i180Q JN-IPS401UWQHD144-C90W JN-27GT165WQHDR-HSP JN-i315WQHDR165-HSP JN-27IPS240WQHDR-HSP JN-27IPS360WQHDR-HSP JN-27IPS165WQHDR-HSP JN-238GT165WQHDR EX-GDQ271JA シャオミ Xiaomi G Pro 27i GIGABYTE GS27QA GS32Q GIGABYTE GS27QA GS32Q Titan Army P275MS P2710R MAX TCL 27G64 32G64 ほか
今回のお題
2.5Kゲーミングモニターのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の2.5K(WQHD 2560x1440)のゲーミングモニターの比較です。
基本となるリフレッシュレートほか、パネル品質や応答速度、あるいは、チラツキ対策などの部分にに注目して各機を比較しました。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:LG〈韓国〉
1-2:BenQ〈台湾〉
1-3:ASUS〈台湾〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ソニー〈日本〉
2-3:TVS レグザ〈日本〉
2-4:MSI〈台湾〉
3・2.5Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:JapanNext〈日本〉
3-2:Acer〈台湾〉
4・2.5Kゲーミングモニターの比較 (4)
4-1:DELL〈米国〉
4-2:HP〈米国〉
4-3:シャオミ・Titan Amy・TCL ほか
5・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
ーーー
1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -180Hz
解像度:フルHD
画面:平面
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -600Hz
解像度:フルHD
画面:平面
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--360Hz
解像度:WQHD(2.5K)
画面:平面
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz-240Hz
解像度:4K
画面:平面
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜240Hz
解像度: UWWQHDほか
画面:曲面
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案【結論】
なお、今回の記事は、ゲーミングモニターの比較記事全体では、4回目記事となります。
2.5K(WQHD)のモニターに特化して説明するものです。
2.5K(WQHD)は、画面密度(ppi)としては、フルHDより25%と詳細なので、その分、広くフィールド表示ができます。
4Kは、200%大きくなるので差はありますが、価格面ほか、要求されるマシンスペック面が「ほどほど」である部分で、一般向けにプレゼンスがあります。
ーー
なお、ゲーミングモニター特有の「パネルの解説」や、FreeSync(可変リフレッシュレート)、あるいは「黒挿入技術」などの、スペック面の「選び方の基本」は、初回記事の冒頭で詳しく書きました。
検索エンジンなどから来られた方で、そういった側面に興味にある方は1回目記事(こちら)からご覧頂くと、分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
1-1・LGのモニターの比較
はじめに、LGエレクトロニクスのモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSパネルが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。
【27インチ】
【2024年発売】
1・LG UltraGear 27GS85Q-B
¥44,807 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/m
パネル: nano-IPSノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync& G-SYNC Compatible
応答速度:1ms (GtoG)
HDR: HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年(無輝点保証)
27GS85Q-B は、LGの2.5Kのゲーミングモニターのスタンダード機です。
画面サイズは、27型です。
リフレッシュレートは、最大180Hzです。
ここまで出せれば、一般的には十分でしょう。
パネルは、Nano-IPSです。
IPSパネルの上級品です。
技術的には、パネルとバックライト部分を合わせた総合的な工夫です。
バックライトにナノ粒子層(蛍光体)を追加し、黄色・オレンジ系の余分な色を排除し、色彩(特に赤)を整える技術です。
スペックは、輝度(400cd/u)色域(DCI-P3 98%)、コントラスト比(1000:1)です。
コントラスト比は普通のIPS(1000:1)で黒の締まりは「ほどほど」です。
しかし、Nano-IPSは広色域です。
(やや派手になりがちな)QLED(量子ドット)技術を使わず、この色域を出せるパネルは限られます。
応答速度は、最大で1msです。
スイッチングの改良で、Nano-IPSはここが進化しています。
IPSの弱点がここでも潰されています。
HDRは、HDR400です。
標準輝度で言っても400cd/mですので、輝度は十分な水準です。
1・FreeSync
=チラツキ・レスポンス改善
2・FreeSync Premium
+ カクツキ(LFC)防止
3・FreeSync Premium Pro
+HDR対応
チラツキ対策はAMD系は(無印の)FreeSyncです。
ただ、NVIDIA系のG-SYNC Compatible認証もとっているので、DPでもHDMIでも、チラツキ対策は対応できます。ただ、カクツキ対策ほか上位機能はないです。
なお、DPはAdaptive-Sync認証も得ています。
画質面補整機能は、ゲームモニターでおなじみな機能は網羅です。
DASモード、クロスヘア、暗部強調、FPSカウンターなどです。
一方、少し前のLG機は、黒挿入技術(1ms Motion Blur Reduction)がありました。
フレームとフレームの間に「真黒」なフレーム(常時消灯)を挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。現行機では、モニター側の仕様でこれを行う機種の展開は、終わりました。
ただ、この技術は「選び方の基本」で書いた弊害がある点ほか、LGの場合(ASUS上位機と違い)FreeSyncと併用できないなどの制限があったのであまり使われなかったのかもしれません。
そのほか、「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策があります。
接続端子は、HDMI1.4が2つとDisplayPort 1.4です。
本機はHDMI規格の部分で、HDMIだと144Hzにボトルネックがあります。
DPでつなげると良いでしょう。。
USBハブは、USB-A(USB3.0)が、2ポートです。
KVMなどの対応情報はないです。
スタンドは、チルト角度(上15° 下5°)と高さ(11cm)と縦回転が可能です。
左右のスイーベルは非対応ですが、まあ、台座を動かせば良いです。
保証期間は、3年です。
LGは、3年間のパネルの無輝点保証もされます。
他社では同社と関係の深いDELLがやっている程度で、ポイントと言えます。黒点(常時消灯・ドット欠け)は保証外ですが、これはどこもです。
スピーカーは、ありません。
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以上、LGの27GS85Q-B の紹介でした。
パネルは、同社のNano-IPSですので、速度面ほか、色域、輝度も高品質な上位パネルです。先述のように、コントラスト比(黒の締まり)は普通ですが、この価格帯だと相応に良いスペックです。
パネルほか、スタンド部分を含めて、この価格クラスでは良い候補になります。
一方、黒挿入技術の部分を含めた、ゲーム向けの独自工夫は、後ほど見るライバルのASUSなども強いです。比べる必要はあるでしょう。
【2024年発売】
【31.5インチ】
2・ LG UltraGear 32GS75Q-B
¥44,900 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
輝度:400cd/m
HDR: HDR400
【27インチ】
3・ LG UltraGear 27GS75Q-B
¥41,919 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
輝度:300cd/m
HDR: HDR10
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
パネル: Fast-IPSノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync& G-SYNC Compatible
応答速度:1ms (GtoG)
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP1.4
スタンド:チルト 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
32GS75Q-Bは、LGの31.5インチの2.5K(WQHD)のゲーミングモニターです。
27型もありますが、輝度が少し低く、ピーク輝度もHDR400の水準に満たないです。
ただ、希望に応じて、27型を選んでも良いでしょう。
リフレッシュレートは、最大180Hzです。
これらの部分は下位機種と変わりません。
液晶パネルは、IPSの応答速度を改善した、Fast-IPSです。
応答速度は、したがって、1msです。
しかし、その他の部分では、色域(sRGB 99%)コントラスト比(1000:1)を含めて、普通のIPSと変わりません。
色域は、(動画向きで基準が厳しい)DCI-P3での値が不明ですが、おそらくP3 85%ほどのスペックでしょう。
いずれにしても、応答速度以外はスタンダードなパネルです。
チラツキ対策は、FreeSync& G-SYNC Compatibleです。
ここも普通です。
画質面での補整機能は、先ほどの機種と変わりません。
ブラックスタビライザーを含めて、ゲーム的な基本機能はあります。
「目の優しさ」の部分でも、フリッカー対策の記述がしっかりあります。
スタンドは、チルト(上15° 下5°)、高さ(11cm)の調整は可能です。
そこまでの調整幅で刃ないですが、ゲーミング用なら必要十分でしょう。
接続端子は、HDMI 1.4が2つとDisplayPort 1.4です。
本機も、速度的にHDMIだと144Hzまでです。
保証期間は、3年です。
無輝点保証もあります。
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以上、LGの32GS75Q-Bの紹介でした。
他社のゲーミング用でも多くみられるFast-IPSクラスのパネルを使っており、応答速度は速いです。ただ、他社と比べた場合の機能面の個性はさほどでもない感じはあります。
このクラスの製品も、他社機との比較は重要でしょう。
【2025年発売】【26.5インチ】
4・ LG UltraGear 27GX790A-B
¥163,455 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
フレッシュレート: 最大480Hz
スタンド:チルト 高さ 左右 回転
5・ LG UltraGear 27GS93QE-B
¥109,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
フレッシュレート: 最大240Hz
スタンド:チルト 高さ 回転
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:275cd/u(最大)
パネル方式:OLED 低反射パネル
コントラスト比:150万:1
同期技術:FreeSync Premium Pro
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR: True Black 400
USB給電:
接続端子:HDMI2.1 ×2 DP2.1
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 2年
27GX790A-Bは、LGの31.5インチの2.5K(WQHD)のゲーミングモニターです。
こちらはOLED(有機EL)パネルを採用するモデルです。
リフレッシュレートは、最大480Hzです。
ASUS機らも展開がありますが、この解像度(WQHD)だと、最高水準です。
なお、下位機となる27GS93QEは、240Hzの水準です。
あとは、スタンドがV時スタンドになる関係で、スタンドの左右の稼動ができません。ただ、高さを含めてあとは調整できますし、こちらを選んでも良いかと思います。
あとは、目に付く違いはないので、2機とも同時に見ていきます。
パネルは、OLEDパネルです。
応答速度(0.03ms )、色域(98.5%)、コントラスト比(150万:1)を含めて、OLEDらしい優れたスペックです。
上表は【有機EL 4Kテレビの比較記事】で使ったテレビ用パネルの世代を示すものです。
本機に使われるのは、マイクロレンズアレイ採用(MLA+)の2024年世代のLGのEVO gen4です。
4K TV用の大画面ならばHDR時に最大輝度が3000ニト(=3000cd/u)ですが、PCモニターだと、この世代で1300cd/uです。もちろん、十分な数字です。
表面処理は、ノングレアですが、低反射加工があります。
アンチグレア(ノングレア)の上に、アンチリフレクション(低反射)コートを施したものです。
輝度は、標準輝度で、275cd/uです。
OLEDは、LED(液晶)より輝度は高めにくいので、液晶パネルと違い、あかり明るい場所には向きません。
とはいえ、この世代ならば、カーテンのアシストは必要とは言え、完全に遮光せずとも映像美は、ある程度楽しめそうです。
HDRは、ピーク輝度が1,300cd/uです。
ただ、全白輝度の部分で上位グレードには至らないので、True Black 400水準です。
とはいえ、一般的に言って、十分です。
チラツキ対策は、しっかり、FreeSync Premium Proです。
G-SYNC Compatibleの表記も出ています。
画質面での補整機能は、OLEDなので、黒補正関係の技術は不要です。
スタンドは、チルト(上15° 下5°)、高さ(11cm)、左右(60°)と縦回転です。
先述のように、下位機は、左右の調整はできません。
接続端子は、HDMI 2.1が2つとDisplayPort 2.1です。
最大リフレッシュレートは、いずれの端子でも対応です。
デイジーチェーンは対応しません。
USBハブは、USB-A(USB 3.0)が2ポートです。
保証期間は、OLEDの場合、同社は2年です。
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以上、LGの 27GX790A-Bの紹介でした。
似たスペックの製品はASUS機もあるので、比較は必要です。
ただ、パネルはPC用では「最新世代」と言って良く、その他の部分も、スペックがしっかりしています。
一方、LGの場合、OLEDだと重要な熱対策の記述がないです。
LCDと違って、OLEDの場合、対策があると、画面の焼き付き防止になるほか、夏場などでは、HDRに大事な輝度表現の部分で、利点が出てきます。
ただ、これは同社のTVの場合もも同じなので、パネルメーカーとして、そこはパネルのみで調整できる仕様の可能性はあります。
いずれにしても、この値段だと、リフレッシュレートの部分が、240Hz程度で良いならば、4K機も射程に入るのが、悩みどころでしょう。
1-3・ベンキューのモニターの比較
続いて、台湾のベンキューのモニターです。
ゲーミングモニターには、台湾勢は強いですが、同社もその傾向があります。
【27インチ】
【2024年発売】EX271
6・BenQ MOBIUZ EX271Q
¥60,363 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
7・BenQ MOBIUZ EX271Q-JP
¥60,308 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:65W
接続端子:HDMI2.0×2 DP1.4 USB-C
スタンド:チルト 左右 高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年(本体は3年)
EX2710Qは、BenQのゲーミングモニターです。
末尾に-JPが付く型番のほうは、1ヶ月限定ですが常時点灯の交換保証が付きます。それ以外は同じです。
解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、Fast-IPSです。
応答速度は、したがって、超高速な1ms(GtoG)です。
そのほかは、輝度(350cd/u)、色域(P3 95%)、コントラスト比(1000:1)ですので、IPSのスタンダード仕様です。
HDRは、HDR10です。
そこまで強調できない仕様です。
一方本機は、HDRiという独自技術を入れています。
内蔵の明るさセンサーを利用しつつ、周囲の明るさに合わせてディテールを調整するので、暗部表現などに配慮しつつのHDR画質強化が行われます。
標準画質のコンテンツも「HDRiエミュレート」で疑似的にHDRを再現できます。
チラツキ対策は、本機も、AMD FreeSync Premiumに対応します。
問題ないでしょう。
画質面での補整機能は、かなり充実します。
第1に、「映像美」は、ブライトネスインテリジェンスプラス Gen2 (B.I.+ Gen2)が注目点です。
輝度の調整技術の1つですが、露出オーバーにならない範囲で輝度を的確に調整します。
結果的に、映像のコントラストを鮮明にする効果も期待できます。
これに使われる環境光センサーは、照明の明るさだけでなく、照明の色温度も検知して調整します。そのため、実空間における調整力は、シンプルな明るさセンサーだけ搭載の機種より、本機は高いでしょう。
本機は第2世代ですが、この世代は起点としたい明るさをユーザーが自由に決定できるようになり、利便性が増しました。
第2に、「目の優しさ」の部分では、この環境光センサーで、を利用して、室内光の照度と、明かりの色温度のに応じて輝度が調整されます。フリッカー対策もあります。
結論的にいえば、環境光センサーが本機のポイントです。それを活かして、機能を強化している部分が良い部分です。
ちなみに、テレビにも似たような機能があります。照明の色も見れる機種が出てきました、方向性は同じです。
一方、「ゲーム」は、各種モードなどが充実しますが、黒挿入などの残像感軽減に関する補正はないです。
その上で、本機は、PCモニターとしてはかなり珍しく、テレビに匹敵するような画像補正をなします。
固有名はないですが、同社の4K機で先行的に搭載された「PixSoulエンジン」と同じ機能性です。
映像に関わるビッグデータをAIに深層学習させたデータベースを、処理力の高いAIに分析させるという方向です。
本機は、次のような機能性があります。
第1に、 AI自動コントラスト調整(Shadow Phange)です。
PixSoulエンジンの場合、表示コンテンツのオブジェクトを解析(理解)した上で、輝度・コントラストを含めて適切に画質調整を行う機能です。
同時に、環境光センサーの情報も使うので、HDRiの上位版という言い方もできます。同じく、色調も最適化しています。
第2に、カラーモードです。
従来機とちがい「映画・ゲーム・文書」などではなく、アートスタイルによる区分です。
これもAIによるビックデータ学習の成果ですが、TVとは違う方向性で面白いです。
SF向きに色の彩度を調整したSci-Fiモード、人体(前景)を把握してその質感を強調するファンタジーモード(RPGモード)、リアルな質感重視のリアリスティックモードです。
そのほか、従来のゲーム向けの暗部強調なども、同等の技術で、機能性を高めています。
第4に、Color Shuttleです。
ゲームタイトル別に、適切な画像設定を提供・共有するものです。
同社認定のゲームエキスパートによる設定をダウンロードし、AIによる画質調整に役立てるという方向です。
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結論的にいえば、テレビ技術の「後追い」と言うレベルではなく、ゲーミング用として必要な機能性を、独自に発展させたものと言えます。
最後に改めてまとめますが、相当な進化で、この業界の「時代」を変えそうな感じがあります。
接続端子は、HDMI2.0×2 DP1.4 USB-Cです。
HDMIの場合、仕様上、144Hzまでのリフレッシュレートです。
DPなら問題ないです。
ディスプレイスタンドは、上下・高さ・左右の調整が可能です。
調整幅(上5度・下15度・左右15度・高さ10cm)です。
スピーカーは、未付属です。
保証は、3年です。
ただし、パネル部分は1年のみです。無輝点保証はありません。
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以上、BenQのEX271Q の紹介でした。
パネルがゲーム向けのFast-IPSであるうえで、やはり、AIエンジンを利用した高度な画像処理が相当目立つと言える製品です。この技術体系が一般機(ビジネス機)に降りてきたら、おそらくこの業界の「時代を変える」かなと思います。
高度な処理は、PCモニターの場合、処理(応答速度)の部分と相反するのですが、AI時代で(副作用なく)その処理力が相当に上昇したことで可能になったと言えそうです。
PCモニターは(TVと違い)寡占市場ではなく、相当多くの企業が、無数のモデルを出している状況です。原因の1つは、PCモニターは「パネル」を含めて性能差がつけにくいからです。
ただ、TVの状況をみても、画像エンジン部分の競争になると、とくに高級機市場は、ラインナップがもう少し整理されるかなと思いました。この部分の自社技術を伸ばさない企業と、ベンキューのように伸ばす企業とでは、今後、けっこうな差が付いていきそうです。
1-4・ASUSのモニターの比較
続いて、台湾のエイスースのモニターです。
同社も日本では、ゲーミング全般に強い印象のあるメーカーです。
【27インチ】
【2024年発売】
8・ ASUS TUF Gaming VG27AQL3A
8・ ASUS TUF Gaming VG27AQL3A-W
¥41,761 楽天市場 (5/5執筆時)
【2024年発売】(チルトスタンド・ハブなし)
9・ ASUS TUF Gaming VG27AQ3A
¥30,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR: HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内臓(2W×2)
保証期間: 3年間
TUF Gaming VG27AQL1A は、台湾のASUSの発売する27インチの2.5Kモニターです。
TUF Gamingは、ASUSのゲーム周辺機器の入門〜中級用につけられるブランド名です。
なお、下位機として VG27AQ3Aもあります。
少し安めですが、後述するUSBハブがないほか、高さ調整と縦回転ができないスタンドになります(上図のように、チルト角度と左右のみ)。
ただ、その分少し安いので、その部分で選択肢になるかもしれません。
リフレッシュレートは、最大180Hzです。
パネルは、Fast-IPSです。
輝度は、350cd/uで、色域はDCI-P3 96%です。
十分な色域があるパネルです。
先述のように、Fast-IPSは、特定の企業のパネルを商標ではないです。
このスペックの場合、LGと台湾のイノラックスが同じようなスペックの製品を出していますが、AUOへの特注かもしれませんし、何とも言えません。
いずれにしても、Fast-IPSでは、色域は広めのものであり、スペックは問題ないです。
応答速度は、しっかりGtoGで1msです。
HDRは、対応です。
輝度が高いので、HDR400をクリアします。
チラツキ対策は、AMD FreeSyncテクノロジーと、G-sync compatible双方に対応です。
後者は、仕様上、DPに限られます。
画質面での補整機能は、本機は、とくに、注目に値します。
とくに、「黒挿入技術」(ELMB)の部分が注目点です。
1回目の「選び方の基本」で詳しく説明したように、残像感軽減のためにこれは、かなり有効な技術です。
繰り返すと、フレームとフレームの間に「真黒」なフレームを挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。
また、本機の場合、G-SYNC・FreeSyncなど(チラツキを防止する)Adaptive-Sync機能とELMBが、(排他的ではなく)同時に利用できる点で、優れています。
ELMB SYNCと名付けられます。
各社ともこうした技術がありますが併用できるのは、かなり珍しいです。
120Hz以上の駆動で、DP接続時に限られる、またオーバードライブ(OD)設定ができないとはいえ、残像対策とチラツキ・カクツキ対策が同時にできるのは、各社の「黒挿入技術」の中でも、上位です。
そのほか「ゲーム」用の暗部補正(dynamic Shadow Boost)や、「目の優しさ」に関わる、フリッカー対策なども備えます。
接続端子は、HDMI2.0×2・DisplayPort1.4です。
HDMIだと規格上144Hzがボトルネックですし、それ以上はDPを利用します。
ディスプレイスタンドは、高機能アームが搭載されます。
調整幅はチルト(上20度 下5度)、左右(40度)、高さ13cmと回転です。
十分でしょう。
スピーカーは、簡単なモノですが付属です。
保証は、3年です。
ただし、無輝点保証はないです。
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以上、ASUSのTUF Gaming VG27AQL1A の紹介でした。
新世代の高速IPS液晶ではないものの、それを補完する、ELMB SYNCは相当程度の魅力です。
視認性のよいIPS液晶の機種を絶対条件とする場合、この部分の性能が突出してよいため、選択肢にしたい予算があれば選択肢にしたい製品です。
HDR400に対応しつつ、G-SYNC & FreeSync双方に、公式的に対応を表明してくれている部分もワンポイントでしょう。
IPS・スタンド・フリッカー対策と三拍子そろうので、(筐体デザインは置いておいて)仕事や勉強に使う場合、「目に優しい」という部分でも良さそうです。マルチに使えそうです。
ただ、明るさセンサーを上手に使うBenQ製品も魅力的なので、最終的な「おすすめ」については、改めて最後で考えてみます。
【27インチ】
【2024年発売】
10・ASUS ROG Strix XG27ACS
¥42,800 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大180Hz
輝度:350cd/u
接続端子:HDMI 2.0 ×1 DP1.4×1 USB-C
スピーカー:
【2021年発売】
11・ASUS ROG Strix XG279Q
¥64,955 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大170Hz
輝度:400cd/u
パネル: Fast-IPS ノングレア
接続端子:HDMI 2.0 ×2 DP1.2×1
スピーカー: 内臓(2W×2)
解像度:WQHD (2560x1440)
パネル: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms(GtoG)
HDR: HDR400
USB給電:
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
保証期間: 3年間
ROG Strix XG27ACSは、ASUSのゲーミング中・上位シリーズに相当する「ROG Strix」に属する、2.5K解像度の27インチモニターです。
旧機が残ります。
そちらの場合、標準輝度が新機種より高いのですが、色域とリフレッシュレートがわずかに低いです。難しいところですが、価格面でいえば、今選ぶならば、新機種でしょう。
あとは、スタンド以外同じなので、新機種をベースに以下みていきます。
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リフレッシュレートは、最大180Hzです.。
パネルは、 Fast-IPSです(ASUS Fast-IPS)。
輝度は、350cd/uで、色域もDCI-P3カバー率97%、sRGB133%です。
旧機は、先述のように、輝度350cd/uで、DCI-P3が95%でしたので、少し良くなりました。
応答速度は、(MPRTではなく)GtoGで1msです。
液晶素子のスイッチングを4倍速に強化した、Fast-IPSだと実現できる数値です。
HDRは、しっかりHDR400の水準です。
画質面での補整機能は、下位機とほぼ変わりません。
先ほどのELMB SYNCを含めて機能は同じです。
ただ、シャドーブーストなど、お馴染みの「ゲーム機能」についてAIを利用したリアルタイム分析をなすのはこのグレードからです。
AIは「パワーワード」で、実際、AV機器の補正は、TVを含めてかなり強力なので、一定の差はあるかなと思います。ただ、ASUSはさほど強調してもいないです。
チラツキ対策は、一方、G-SYNC Compatibleです。
AMD系だとDP前提の互換になるので、Nvidiaユーザー向けでしょう。常時可変ビットレート(VRR)対応です。
その上で、先述の「黒挿入技術」(ELMB)と併用できる ELMB SYNCに対応するのが、本機の「個性」です。
接続端子は、HDMI 2.0 ×1 DP1.4×1 USB-Cが付属します。
HDMIだと最大144Hzなので、それ以上利用したい場合は、DPかUSB-Cです。
USB-Cは、一方、PCへの給電非対応です。また、7.5Wの給電力なので、スマホの充電にもあまり意味がないです。
旧機はそのかわり、USBハブが付きましたが、KVM機能もないものでした、そこは残念ではないです。
スタンドは、角度や高さ回転に対応する、フルスペックの高機能アームが搭載されます。
新機種だと、高さ12cm、チルト(下5度 上20度)、左右(90度)と縦回転です。
保証は、3年です。
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以上、ASUSのROG Strix XG27ACSの紹介でした。
先ほどみたTUF Gamingと比べて価格は高めです。一方、パネルの色域はわずかに良いですが、値段差分の差があるかと言われるとかなり微妙に思います。
あえて言えば、先述のAI部分でしょう。ただ、どこまで異なるのかイマイチはっきりしませんし、やはり下位機のがお買得感を感じます。
【2022年発売】【27インチ】
12・ASUS ROG Swift 360Hz PG27AQN
¥129,980 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート:最大360Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
パネル:nano-IPS相当 ノングレア
コントラスト比:1000:1
同期技術: G-SYNC
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR600
USB給電:
接続端子:HDMI2.1×3 DP1.4×2
スタンド:前後左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
PG27AQNは、ASUSのROG Swiftシリーズに属する高級ゲーミングモニターです。
このシリーズ名は、同社のゲーミング系のフラッグシップで、専門性の高い製品だけに付けられます。
リフレッシュレートは、最大360Hzです。
2.5Kで、この速度は初登場です。
むろん、ビデオカード側のスペック要求(GeForce RTX 40以降)に注意は必要です。
パネルは、LGのnano-IPSに相当です。。
応答速度は、1ms(GtoG)で、色域(色空間)もDCI-P3 98%と優秀ですので。
台湾大手のAUOが開発した、nano-IPSに相当の高リフレッシュレートパネルとみてよいでしょう。
HDRは、ピーク輝度は600カランを超えるようで、HDR600です。
しっかり上位です。
1・G-SYNC compatible
=チラツキ・カクツキ改善
2・G-SYNC
+上記に高度に対応(黒挿入)
3・G-SYNC Ultimate
+HDR 600にも対応
画質面での補整機能は、ただ、同社のELMB技術は未搭載です。
先述のように、NVIDIAのビデオカードの利用を前提とする製品ですので、G-SYNCのプロセッサー側に、モーションブラーなどの処理を依存します。
これはこれで良いかと思います。
チラツキ対策は、したがって、G-SYNCです。
HDR600に対応するので、実際はG-SYNC Ultimate 相当だと思います。
接続端子は、HDMI2.1×3・DisplayPort 1.4 DSC×1です。
HDMIだと240Hzなので、実際はHDMI2.1かもしれません。
360HzだすにはDPを使います。
WQHDの場合、DP1.4でも、DSC(ディスプレイストリーム圧縮)を用いるとこの速度が出せるようです。
専用プロセッサーがあるからできることでしょうが。
スタンドは、角度や高さ回転に対応する、フルスペックの高機能アームです。
保証は、3年です。
無輝点保証はないです。
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以上、ASUSのPG27AQNの紹介でした。
ハイエンドビデオカードの性能を享受するための「専用製品」といったところでしょう。
4Kではこのリフレッシュレートは望めないので、極限まで遅延を減らしたい、eゲーマー向けの製品と言えます。
【26.5インチ】
【2024年発売】
13・ASUS ROG Swift OLED PG27AQDP
¥158,909 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大480Hz
パネル方式:OLED ノングレア
接続端子:HDMI 2.1 x2 DP1.4 DSC x1
保証期間: 3年
【2024年発売】
14・ASUS ROG Strix OLED XG27AQDMG
¥90,727 Amazon.co.jp (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大240Hz
パネル方式:OLED グレア
接続端子:HDMI 2.0 x2 DP1.4 x1
保証期間: 3年
【2023年発売】
15・ASUS ROG Swift OLED PG27AQDM
¥128,310 楽天市場 (5/5執筆時)
リフレッシュレート: 最大240Hz
パネル方式:OLED ノングレア
接続端子:HDMI 2.0 x2 DP1.4 x1
保証期間: 2年
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:450cd/u(最大)
コントラスト比:150万:1
同期技術:FreeSync Premium
応答速度:0.03ms (GtoG)
HDR:HDR True Black 400
USB給電:
スタンド:チルト 左右 高さ 回転
VESA: 100mm
スピーカー:
ROG Swift OLED PG27AQDMは、ASUSが販売するOLEDパネル採用の高級機です。
複数の機種がありますが、主には最大リフレッシュレートとパネル加工の違いです。
第1に、XG27AQDMGは、同時発売の2024年の下位機です。
こちらは、パネル自体は同じですが、グレア(光沢)です。
他機は非光沢(アンチグレア)ですので映り込み防止処理があります。
サムスン系のQLEDに比べて明るい場所で「黒浮きしにくい」LGのWOLEDの特性を楽しみたい場合、グレアも評価できます。
ただ、一般的に、ゲーミング用の場合、非光沢のほうが映り込みがしにくい点で、視認性は良いでしょう。
そのほか、こちらのみ(下位の) ROG Strixシリーズのスタンドです。
可動性はそう変わらないのですが、画面に「寄りやすい」のは「 ROG Swift」とは差をつけます。
第2に、PG27AQDMは、2023年発売の旧機です。
この世代では最上位だったので、スタンドは最新上位機と同じで、パネルも非光沢です。
ただ、リフレッシュレートは、240Hzまでで、HDRピーク輝度も1000ニトで低く、ELMBにも非対応です。
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結論的にいえば、選ぶならば、24年機の2台のうちのどちらかでしょう。
個人的には、非光沢がおすすめです。あとは、(超)高リフレッシュレートが不要ならば、在庫があるうちは、旧機でも良いかなと思います。
あとは同じですので、以下、同時にみていきます。
リフレッシュレートは、先述のように、上位機だと、最大480Hzです。
パネルは、OLEDパネルです。
マイクロレンズアレイ採用(MLA+)の24年世代のLGのEVO gen4です。
先ほどみたLG機(24年機)にも採用されていたパネルと同じです。
したがって、標準輝度(275cd/u)、色域(P3 99%)、コントラスト比(150万:1)とも四捨五入による表記の違いを除くと、LGと同じ値です。
完全遮光は不要でしょうが、液晶と違って、映像美を得た場合、カーテンによるアシストは必要でしょう。
表面加工は、ノングレア機でも、低反射加工(ノングレア マイクロテクスチャ コーティング)がなされています。
一方、ASUSの場合パネルの熱対策があるのは言及に値します。
LGでも少しふれましたがOLEDは、発熱状況が続くと画質が劣化します。
そのため、ASUSは独自にヒートシンクを装備し、エアフローの工夫をするなど、ここを制御しています。これは、LGには(少なくともカタログ上)みられない工夫になります。
熱対策がある場合、実際的な輝度表現力が向上します。OLEDの課題である、「モニターの焼付き問題」の軽減にもつながります。
このほか、ソフト的な制御での焼き付き防止にも言及があります。
ちなみに、こうした工夫は、テレビと同じ仕組みなので【有機ELテレビの比較記事】で詳しく書きました。興味のある方は、ご覧ください。
チラツキ対策は、FreeSync Premiumです。
この部分のグレードはLGに負けます。
HDRは True Black 400です。
LGと同じで、ピーク輝度1300cd/uです。しかし、おそらく全白輝度(250cd/u)が基準に達していないため、こうなります。
PC用で上位基準を満たす機種は希ですし、問題ないです。
画質調整は、暗部補正など、基本的なものは全て網羅します。
ただ、AIアシスタントとして、クロスヘア、暗部強調ほかの諸機能について、AIのビッグデータ学習による、自動処理や、利用時の利便性を効率化させる新しい工夫は目立ちます。
そのほか、テキスト表示時の緑と赤のフリンジを軽減し、文字をみやすくする工夫や、同社ではもうお馴染みの、モーションブラー軽減のためのELMBなど、(独自の補正の部分は、かなり優秀です。
加えて、有機ELケア+として、モニター利用後の数分間の再調整(ピクセルクリーニング)、画素位置を定期的にずらすことで画面の焼き付きを防ぐ工夫、画面上の静的ロゴやタスクバーをAIが認識することでの自動輝度調整や位置づらしなど、焼き付きを防ぎ、有機ELの寿命を延ばすための複数の工夫がなされています。
接続端子は、DP1.4(DSC)が1つと、HDMI 2.1が2つです。
リフレッシュレートは、最大480Hzです。
HDMI2.1の場合この値は通ります。DP1.4 DSCでも通るようです。
そのほか、USB-Aハブ(USB3.0)が2ポート付きます。
スタンドは、フル稼動です。
調整幅は、上位機で、高さ11cm、チルト角度(上20° 下5°)、左右(60°)と縦回転です。
保証は、3年です。
同社のOLEDの場合、焼き付き保証もなされます。
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以上、ASUSのROG Swift OLED PG27AQDPの紹介でした。
LGの第2世代OLEDを採用した上で、熱対策がある部分で、LG純正よりすこし良い仕様の機種です。この世代ならば、遮光は必要ですが、完全でなくても視認性に大きく影響を与えない世代です。
その上で、ASUSの場合、上で書いたように、ELMBを含めた、調整面での独自要素が多いです。それをふまえると、買われる場合、LGと同じほどの価格ならば、ASUSを選んでも良いかなと感じます。
ただし、OLEDですので、日中のあまり明るい場所には向かない点は、やはり注意です。
次回に続く!
2.5Kゲーミングモニターのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ゲーム用のWQHD解像度のモニターの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:アイオーデータ〈日本〉
2-2:ソニー〈日本〉
2-3:TVS レグザ〈日本〉
2-4:MSI〈台湾〉
3・2.5Kゲーミングモニターの比較 (3)
3-1:JapanNext〈日本〉
3-2:Acer〈台湾〉
4・2.5Kゲーミングモニターの比較 (4)
4-1:DELL〈米国〉
4-2:HP〈米国〉
4-3:シャオミ・Titan Amy・TCL ほか
5・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く2回目記事(こちら)では、アイオーデータなどのWQHD解像度のゲーミングモニターを追加で紹介します。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で3回目記事(こちら)では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら