【今回レビューする内容】2022年 2.5K・WQHDゲーミングモニターの性能とおすすめ:2.5K WQHD解像度のゲーミングモニター 2.5K 3Kモニター
【比較する製品型番】 LG UltraGear 32GN600-BAJP 27GL850-B 27GP850-B 27GP83B-B 32GP83B-B BenQ MOBIUZ EX2710Q Acer NITRO XV272UPbmiiprzx ASUS TUF Gaming VG27AQL1A VG27AQ ASUS ROG Strix XG279Q IODATA EX-LDGCQ321HDB LCD-GCQ321HXDB IIYAMA G-MASTER GB2770QSU-B1 GB2760QSU-B1C HP OMEN by HP 27i HP X27q QHD 2V7U4AA-AAAA HP X32q QHD HP X34q WQHD
今回のお題
ゲーミングディスプレイのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2022年4月現在、最新のゲーミングモニターの比較です。
1・格安ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz -165Hz
解像度:フルHD
予算:2万円〜
2・高速ゲーミングモニターの比較
レート:240Hz -390Hz
解像度:フルHD
予算:3.5万円〜
3・2.5Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz--240Hz
解像度:WQHD
予算:4万円〜
4・4Kゲーミングモニターの比較
レート:144Hz
解像度:4K
予算:10万円〜
5・曲面ゲーミングモニターの比較
レート:144Hz〜165Hz
解像度:フルHD WQHD UWWQHD
予算:3万円〜
6・ゲーミングモニターまとめ
=最終的なおすすめ機種の提案
今回は、記事を全6回をにわけての構成です。
今回の3回目記事は、2.5K解像度(WQHD 2560x1440)のゲーミングモニターを紹介します。四捨五入して、3Kモニターと書く企業もあります。
この解像度は、ゲーミング用として最近、結構「人気」です。
表示領域が広いので、FPSゲームなどで有利になるほか、ステータス情報を画面に細かく出せるので、MMO・RPGなどでも好評だからでしょう。
なお「ゲーミングモニターの選び方の基本」については、前回の1回目記事(こちら)の冒頭で詳しく書きました(こちら)。
リンク先からいらした方はそちらからお読み頂いた方が、分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、「Atlasのオススメ機種」を提案していきます。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:HP〈米国〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:BenQ〈台湾〉
1-4:ASUS〈台湾〉
1-5:アイオーデータ〈日本〉
1-6:イイヤマ〈米国〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:グリーンハウス〈日本〉
2-2:MSI〈台湾〉
2-3:DELL〈米国〉
2-4:その他の製品〈各社〉
3・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
さっそくですが、具体的な2.5Kモニターを比較に入ります。
今回は、上表のようなメーカー順に、製品を紹介していきます。
なお、WQHDは、画面密度(ppi)としては、フルHDより25%と詳細なので、その分、広くフィールド表示ができます。
4Kは、200%大きくなるので、差はあります。
しかし、そもそも27型以下ならば4Kだと細かすぎて読めないので、27インチやそれ以下のゲーム用としては、WQHDは悪くないです。
1-1・HPのモニターの比較
はじめに、米国のHP(ヒューレットパッカード)のゲーミングモニターです。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【27インチ】【nano-IPS液晶】
1・HP OMEN by HP 27i 価格.com限定
¥52,580 HPダイレクト (4/14執筆時)
周波数: 最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:Nano-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
認証: FreeSync
追う等速:1ms (GtoG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMIx1 DPx1
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年
HP OMEN by HP 27i は、米国のHP(ヒューレットパッカード)が販売する、27インチゲーミングモニターです。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、LGが最近開発したNano-IPS液晶です。
IPSパネルは、視野角が広く、視認性も良い点で、近接視聴のPC用としては「目に優しい」と言えるパネルです。仕事用として最も向くパネルです。
Nano-IPSは、その上位互換と言え、色域が広い広色域IPSに分類される高級パネルです。
バックライトにナノ粒子層(蛍光体)を追加し、黄色・オレンジ系の余分な色を排除し、色彩(特に赤)を整える技術です。
色空間も、DCI-P3 98%カバーという、エントリークラスのデザイナー向けモニターに比する性能です。
この部分のスペックは、全機を通しても良いといってよい製品です。
応答速度は、オーバードライブ時に1ms(GtoG)となります。
Nano-IPS液晶は、スイッチングの改良で、この速度を達成しています。
輝度は、350cd/uです。
この部分は標準水準です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
チラツキ対策は、AMD FreeSyncに対応します。
VESAのAdaptive-Sync対応なので、DP接続についてだけですがG-SYNC compatibleとしての駆動も保証されています。
なお、1回目記事で詳しく書いたように、この部分は、基本自分のPCビデオカードと合わせるのが基本です。
なお、FreeSyncは、HDMIでも有効ですが、AMD FreeSync Premiumではないので、スタッタリング(カクツキ)まで面倒をみてくれないでしょう。
HDRは、非対応です。
輝度的に対応しないはわりと意外です。
画質面での補整機能は、あっさりです。
各社とも残像対策として導入する黒挿入技術は不採用です。
動画などに視聴にも関わる「映像美」の部分も、IPS液晶の弱点である、コントラスト部分は強化はしているようですが、それに止まります。
一方「目の優しさ」については、チラツキ対策としてフリッカー対策の言及はあります。書き方的に微妙ですが、低リフレッシュレート利用時でもおそらく効くでしょう。
ディスプレイスタンドは、チルト角度以外に、高さが調整できます。
27インチモデルですし、目の優しさの部分であった方が良い機能です。
接続端子は、HDMI2.0・ DisplayPortx1という構成です。
WQHD解像度の場合、HDMI2.0では最大144Hzまでなので、基本、DPを利用します。
付属ケーブルは、DisplayPortケーブルのみ付属です。
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以上、HP OMEN by HP 27i の紹介でした。
パネル部分の基本スペックが良い上で、AMD FreeSyncとNVIDIA双方のビデオカードに対応できる製品です。
画質補正など、正直凝ったところはあまりないですが、「余分な部分」がない分安いですし、本質部分を重視する場合は、最高の選択肢の一つでしょう。
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【27インチ】
2・HP X27q QHD 2V7U4AA-AAAA
¥39,800 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【31.5インチ】
3・HP X32q QHD ゲーミングディスプレイ
¥39,270 HPダイレクト (4/14執筆時)
【34インチ】UWQHD (3440x1440)
4・HP X34q WQHD ゲーミングディスプレイ
¥49,280 HPダイレクト (4/14執筆時)
周波数: 最大165.0Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式:Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
認証:FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0x1 DPx1
スタンド:チルト・高さ
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 1年
なお、姉妹機としてHP X27q QHDという製品もあります。
3サイズありますが、34インチだけ、UWQHD (3440x1440)です。
なお、HPは、WQHD (2560x1440)をQHD、UWQHD (3440x1440)をWQHDと表記しています。他社と表現が違う点は注意点です。
液晶パネルは、LGのFast-IPSを採用していて、応答速度は1ms(GtoG)と高速です。
しかし、広色域パネルではないので、映像美の部分で、nano-ips採用の上位機とは差があります。
かなり安めだとは思いますが、他社機と比べると、画像調整の部分で独自性が多少弱いので、比較する場合は、そのあたりを考えてください。
スタンドは、どの機種も、チルト角度と高さは調整可能です。
27インチは加えて、縦回転もできます。
1-2・LGのモニターの比較
続いて、LGエレクトロニクスのモニターです。
同社は、自社で(部品としての)IPSパネルが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。
【31.5インチ】
【2020年】
5・ LG UltraGear 32GN600-BAJP
¥33,120 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/m
液晶方式: VAノングレア
コントラスト比:3000:1
認証: FreeSync Premium
応答速度:5ms (GtoG)
HDR: HDR10
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP
スタンド:チルト
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年間
32GN600-BAJPは、LGの31.5インチモニターです。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
HDRは、一方、高輝度パネルは採用しないので、HDR10水準までとなります。
1・FreeSync
=チラツキ・レスポンス改善
2・FreeSync Premium
+ カクツキ(LFC)防止
3・FreeSync Premium Pro
+HDR対応
チラツキ対策は、本機は、AMD系のミドルグレードのFreeSync Premiumまで対応します。
液晶パネルは、VA液晶を採用します。
VAパネルは、IPSと視野角は同じほどです。ただ、パネル特性として、コントラストが高めやすく、「黒が引き締まりやすい」特性があります。
「映像美」の部分で優れるので、高級TVではよく使われることがあります。
暗いシーンの黒つぶれは起こりにくいです。ただ、IPS液晶に比べると、独特の粒状感があるパネルなので、近接視聴時に目が疲れやすいです。
HDRは、HDR10に対応です。
多くのゲームで対応する、輝度表現に関する新規格です(ハイダイナミックレンジ)。
「映像美」に関わる技術で、対応コンテンツを再生する場合、明暗差がハッキリつきます。
応答速度は、5msです。
VA液晶は、この部分がTNはもちろん、IPSに比べても少し弱いです。
この部分だけでは決まらないとはいえ、本格的なゲーム用に向いた液晶かは、論争的です。
画質面での補整機能は、LGは充実します。
第1に、「ゲーム」については、黒挿入技術(1ms Motion Blur Reduction)がまず強調できます。
フレームとフレームの間に「真黒」なフレーム(常時消灯)を挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。
ただし、利用する場合は、FreeSyncが利用できない点、その点で、若干チラツキが発生する可能性があること、120Hz以上のリフレッシュレート時のみ動作する点に注意が必要です。
また、暗部補正のブラックスタビライザーに対応します。
ゲーム用の「暗部補正」機能として、各社とも付属します。
先述のように、IPSはコントラストに少し難があるため、こうした対策は効果があるでしょう。
第2に、「目の優しさ」の部分でも、フリッカー対策があります。
そのほか、DASモードなど、FPSではお馴染みの低遅延化機能も網羅です。
ディスプレイスタンドは、高性能です。
高さや角度調節が自在のフレキシブルタイプです。
接続端子は、HDMI1.4が2つとDisplayPort 1.4が付属します。
速度的にHDMIだと165Hzは出せないので、DPが基本です。
ディスプレイスタンドは、一方、チルト角度の調整のみです。
ただ、大画面機なので、高さ調整はあまり使わないといえばそうでしょう。
保証期間は、3年です。
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以上、LGの32GN600-BAJPの紹介でした。
ゲーミングモニターとしては、VA液晶採用で特殊ですが、160Hz出せる機種でこの価格は、さすがにパネル製造メーカーらしく「安い」です。
VAは、ワープロ仕事には向きませんが、「黒が引き締まりやすい」ため、ゲーム・映画などを含めて映像視聴には向きます。
「プロゲーマー」向けなストイックな機種ではないです。
ただ、HDRも対応ですし、ゲームと映画などの動画視聴の共用と考えると、「映像美」を楽しめますし、カジュアルに良い選択肢でしょう。
【2019年】
【27インチ】
6・LG UltraGear 27GL850-B
¥58,423 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【日本未発売】
7・LG UltraGear 27GP850-B
¥-------- Amazon.co.jp (4/14執筆時
周波数: 最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:Nano-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
認証:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
27GL850-B、LGの31.5インチモニターです。
海外では型番が変わったので、そのうち、改良版の後継機になるかもしれません。
出た場合は、輝度が320cd/uに落ちる代わりに、可変バックライトが装備されます。そのためピーク輝度の柔軟な調整ができ、HDR400水準になります。
それに伴い、SDR(標準)画質のソースをHDRにアップコンバートする「HDR効果」モードも搭載となります。
あとは、同じです。DPについて、NVIDIA G-SYNC Compatibleに公式対応になる程度の違いです。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
HDRは、一方、高輝度パネルは採用しないので、HDR10水準までとなります。
チラツキ対策は、本機も、AMD系のミドルグレードのFreeSync Premiumに対応します。また、NVIDIA G-SYNC Compatibleですので、DPならば、こちらも利用できます。
液晶パネルは、Nano-IPS液晶です。
LG製ですが、HPにも提供してたパネルと同じ、広色域IPSです。
色空間も、DCI-P3で98%です。sRGBは表示がないですが、まず間違いなく、完全カバーでしょう。
総合的に言って、ゲーム用として、現状では最高級でしょう。
HDRは、HDR10に対応です。
応答速度は、1msです。
Nano-IPS液晶のもうひとつの特徴で、IPS液晶としては最速です。
スイッチングの改良で実現しました。
画質面での補整機能は、黒挿入技術(1ms Motion Blur Reduction)を含めて、下位機種と同等です。
優れた水準ですので、問題ないです。
接続端子は、HDMI1.4が2つとDisplayPort 1.4が付属します。
やはり、速度的にHDMIだと165Hzは出せないので、DPが基本です。
なお、HDMIについては144Hzまでは対応です。ただし、FreeSync利用時は100Hzです。
ほかに、USB-A端子のハブがありますが、速度はUSB3.0なので高速ではないです。
ディスプレイスタンドは、高性能です。
高さや角度調節が自在のフレキシブルタイプです。
保証期間は、3年です。
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以上、LGの27GL850-Bの紹介でした。
自社提供ながら、同じNano-IPS液晶を採用するHPがライバル機でしょう。
比較すると、黒挿入技術を含めた、映像処理の部分が圧倒的にLGが良いため、値段差をふまえても、こちらの方が良いかと思います。
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【2021年】
【27インチ】(400cd/u)
8・LG UltraGear 27GP83B-B
¥48,000 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【31.5インチ】(350cd/u)
9・LG UltraGear 32GP83B-B
¥52,545 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数: 最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式:Nano-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
認証: FreeSync Premium
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDMIx2 DPx1
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:
保証期間: 3年
一方、本機の事実上の下位機種となるのが、以上の製品です。
執筆時日本未発売だった、2021年の下位機種ですが、比べると、HDR400には非対応です。
また、こちらについては、いずれのサイズも、黒挿入技術が省略です。冒頭書いたように、結構重要な技術ですので、あった方が良いでしょう。
そのほか、USBハブも省略となります。
1-3・ベンキューのモニターの比較
続いて、台湾のベンキューのモニターです。
ゲーミングモニターには、台湾勢は強いですが、同社もその傾向があります。
【2021年】【27インチ】
10・BenQ MOBIUZ EX2710Q
¥36,720 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
認証: FreeSync Premium
応答速度:2ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0×2 DP
スタンド:上下左右高さ
VESA: 100mm
スピーカー: 2.5W×2+5W
保証期間: 1年(本体は3年)
EX2710Qも、BenQが2021年に夏に発売するゲーミングモニターです。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、IPS液晶です。
輝度から考えると、LGのnano-IPSではなく、普通のIPSでしょう。
それでも目に優しいです。
応答速度は、2ms(GtoG)です。
スペックシートでは、MPRT値で1msと出ています。あまり浸透していない規格なので、比較する場合は、2msと考えた方が良いです。
いずれにしても、IPS液晶としては数値が良いほうで、何らかの対処がなされています。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
HDRは、HDR400対応です。
先述のように標準輝度が低いのですが、LGのように可変バックライトでピーク輝度をあげて、HDR400に対応させているようです。
一方本機は、HDRiという独自技術を入れています。
内蔵の明るさセンサーを利用しつつ、周囲の明るさに合わせてディテールを調整するので、暗部表現などに配慮しつつのHDR画質強化が行われます。
標準画質のコンテンツも「HDRiエミュレート」で疑似的にHDRを再現できます。
チラツキ対策は、 AMD FreeSync Premiumに対応します。
上位対応なので、通常のチラツキとレスポンス改善効果のほか、低フレームレート表示時のカクツキの改善効果もあります。
画質面での補整機能は、わりと独特です。
第1に、「映像美」は、ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)が注目点です。
輝度の調整技術の1つですが、露出オーバーにならない範囲で輝度を的確に調整します。
結果的に、映像のコントラストを鮮明にする効果も期待できます。
また、明るさセンサーで、環境光も感知できるので、実空間における調整力は本機は高いでしょう。
第2に、「目の優しさ」の部分では、明るさセンサーで、を利用して、室内光の状況に応じて輝度が調整されます。フリッカー対策もあります。
結論的にいえば、明るさセンサーが本機のポイントで、それを活かして、機能を強化している部分が良い部分です。
ちなみに、テレビにも似たような機能があります。そちらh、最近は、環境光センサーで、照明の色も見れる機種が出てきたので、同社もその方向で進化させるかもしれません。
一方、「ゲーム」は、各種モードなどが充実しますが、黒挿入などの残像感軽減に関する補正はないです。
接続端子は、HDMI2.0×2 DPです。
HDMI端子は、2つともHDMI2.0ですが、先述のように144Hzにボトルネックがあるので、基本はDPとなります。
ディスプレイスタンドは、多機能スタンドです。
縦表示(ピボット)はできませんが、それ以外は可動幅も平均以上あり、優秀です。
スピーカーは、本機は2.5W×2+5Wの2.1chステレオスピーカーです。
こだわりがあると言えますが、それでも出力が弱いので、基本的にはヘッドホンほか、【PCスピーカーの比較記事】で紹介したような製品を利用する方が良いでしょう。
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以上、BenQのEX2710Qの紹介でした。
しかし、「目によいIPS液晶」で、高リフレッシュレートに対応し、スタンドの稼働性もあり、HDR400にも対応するバランスが取れたスピーカーです。
とくに、明るさセンサーを利用する方向性は、本機の独自性で、良い高価をもたらしそうです。
一方、標準輝度がすこし落ちる部分で、通常モデル以上に、日中の明るい部屋にはすこし向かない可能性はあるかもしれません。
ただ、HDRiで、SD画質のコンテンツをふくめて、底上げ効果の部分があるので、照度を落とした状況なら、画質も良いかと思います。
1-4・ASUSのモニターの比較
続いて、台湾のエイスースのモニターです。
同社も日本では、ゲーミング全般に強い印象のあるメーカーです。
【2019年】
【27インチ】
11・Acer NITRO XV272UPbmiiprzx
¥44,900 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大144Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
認証: FreeSync Premium
応答速度:3ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI×2, DP
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:内蔵(2w×2)
保証期間: 1年(本体は3年)
XV272UPbmiiprzxは、Acerのモニターの27インチのディスプレイです。
モニター解像度は、本機は、WQHD(2560x1440)です。
液晶パネルは、普通のIPS液晶です。
リフレッシュレートは、最大144Hzとなります。
チラツキ対策は、FreeSync Premiumに対応します。
応答速度は、GtoGで、オーバードライブ時に3msとなります。
遅くもないですが、最近LGが出してきた高速IPSパネルではないようです。
色再現性もわずかに劣りますので。
HDRは、HDR400の水準で対応です。
画質面での補整機能は、一方、ASUSは自社でわりと独自機能を持ちます。
しかし、本機は、さほど凝っておらず、ゲーム用の暗部補正(ブラックブースト)とフリッカー対策ほどです。
あまり充実しません。
スタンドは、上下左右高さ回転対応の、パーフェクトスタンドです。
格安品は、前後のチルト角度の調整しかできませんが、本機については、高性能です。
長時間利用時の目の疲れにくさの部分で、相当の改善もあります。
接続端子は、DisplayPort×1、HDMI×2という構成です。
本機は、HDMI2.0規格なので、Display PortほかHDMIでも144Hzを出せます。
付属ケーブルは、HDMIケーブル(1.5m)のみです。
保証期間は、Acerは、本体は3年ですが、パネル部分の保証が1年保証です。
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以上、XV272UPbmiiprzxの紹介でした。
次にみていく同社のゲーム用ラインと比較すると、黒挿入技術などの映像補正の部分に弱さを感じる構成です。
とはいえ、IPS液晶・高速応答・高性能スタンド・高解像度・HDR400対応と、現状のゲーム用、ないし、ゲーム兼用ディスプレイとして「あって欲しい」部分はわりと備わります。
バランスは良いので、Eスポーツ的な遅延対策というより「映像美」を求めて、高リフレッシュレートの2K機を探している場合は、選択肢の1つにできそうです。
【27インチ】
【2020年】
12・ ASUS TUF Gaming VG27AQL1A
¥43,409 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
13・ASUS VG27AQL1A ZAKU II EDITION
¥59,700 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
【旧製品】
14・ ASUS TUF Gaming VG27AQ
¥44,964 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大170Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
認証:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms(MPRT)
HDR: HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI2.0 ×2 DP
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内臓(2W×2)
保証期間: 3年間
TUF Gaming VG27AQL1A は、台湾のASUSの発売する27インチのゲーム専用モニターです。
TUF Gamingシリーズは、同社のゲーム周辺機器の「中級機」に付けられる名称です。
現状で、ガンダムコラボも展開ですが、性能は同じです。
一方、旧機種がのこります。
こちらは、広色域化技術不採用のパネルで、輝度が50カラン低いほか、リフレッシュレートが最大165Hzとなります。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大170Hzです。
ネイティブでこの数値ですから、IPSパネルとしては「高速」でしょう。
チラツキ対策は、AMD FreeSyncテクノロジーと、G-sync compatible双方に対応です。
後者は、仕様上、DPに限られます。
液晶パネルは、目に優しいIPS液晶パネルです。
輝度は高く、色域もDCI-P3 95%ですが、LGのFast-IPSやNano-IPSではない普通のIPSです。
応答速度は、1msです。
ただ、GtoGではなく、MPRTという「別の国際基準」です。
GtoGだと3msになるようです。
いずれにしても、、先述のように、(オーバードライブ後の)応答速度の数値はゲーミングモニターについては、過信できない数値です。
最低限あれば、過度にそこばかりに注目しない方がいいです。
HDRは、対応です。
輝度が高いので、HDR400をクリアします。
画質面での補整機能は、本機は、とくに、注目に値します。
とくに、「黒挿入技術」(ELMB)の部分が注目点です。
1回目の「選び方の基本」で詳しく説明したように、残像感軽減のためにこれは、かなり有効な技術です。
繰り返すと、フレームとフレームの間に「真黒」なフレームを挿入することで、残像感の低減を目指す技術です。
また、本機の場合、G-SYNC・FreeSyncなど(チラツキを防止する)Adaptive-Sync機能とELMBが、(排他的ではなく)同時に利用できる点で、優れています。
ELMB SYNCと名付けられます。
各社ともこうした技術がありますが併用できるのは、かなり珍しいです。
120Hz以上の駆動で、DP接続時に限られる、またオーバードライブ(OD)設定ができないとはいえ、残像対策とチラツキ・カクツキ対策が同時にできるのは、各社の「黒挿入技術」の中でも、上位です。
そのほか「ゲーム」用の暗部補正(dynamic Shadow Boost)や、「目の優しさ」に関わる、フリッカー対策なども備えます。
接続端子は、HDMI2.0×2・DisplayPort1.4です。
HDMIを利用する場合は、最大で144Hzです。HDR対応機は、HDMIが2.0でもこうなります。
ディスプレイスタンドは、角度や高さ回転に対応する、フルスペックの高機能アームが搭載されます。
スピーカーは、未付属です。
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以上、ASUSのTUF Gaming VG27AQL1A の紹介でした。
新世代の高速IPS液晶ではないものの、それを補完する、ELMB SYNCは相当程度の魅力です。
視認性のよいIPS液晶の機種を絶対条件とする場合、この部分の性能が突出してよいため、選択肢にしたい予算があれば選択肢にしたい製品です。
HDR400に対応しつつ、G-SYNC & FreeSync双方に、公式的に対応を表明してくれている部分もワンポイントでしょう。
IPS液晶・スタンド・フリッカー対策と三拍子そろうので、(筐体デザインは置いておいて)仕事や勉強に使う場合、「目に優しい」という部分で良さそうです。マルチに使えそうです。
ただ、明るさセンサーを上手に使うBenQ製品も魅力的なので、最終的な「おすすめ」については、改めて最後で考えてみます。
【27インチ】
【2021年】
15・ ASUS ROG Strix XG279Q
¥54,755 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
16・ASUS XG279Q-G GUNDAM EDITION
¥61,900 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大170Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比:1000:1
認証:G-SYNC & FreeSync
応答速度:1ms(GtoG)
HDR: HDR400
USB給電:
接続端子:HDMI 2.0 ×2 DP×3
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内臓(2W×2)
保証期間: 3年間
XG279Q は、ASUSのゲーミング上位シリーズに相当する「ROG Strix」に属する製品です。
モニタースペックは、1つ上でみた、中級機の「タフゲーミング」と同じです。
応答速度は、本機は、GtoGで1msです。
液晶素子のスイッチングを4倍速に強化して実現できる数値です。
ASUS Fast-IPSという名前ですが、LGの新型のnano-iPSと並行して出している、広色域でない方の新型パネルになります。他社も採用例が見られます。
その他の部分は、先ほどのELMB SYNCを含めて機能面は同じです。
したがって、IPSで1msに対応できるのは、この程度の値段になると言えます。
それをふまえると、先述のMPRT値というのは、やや誤解を生みやすい規格でしょう。
接続端子は、HDMI・DisplayPortが付属します。
DisplayPortは、3つで、うち2つが、DisplayPort 1.4で、最大リフレッシュレート対応です。
その他の部分は、スタンドの稼働幅が違う程度で、あとは、下位機種と同じです。
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以上、ASUSのROG Strix XG279Q の紹介でした。
値段は高くなりますが、ELMB SYNC搭載を重要視しつつ、IPS採用で、GtoG 1msの機種ならこの程度はするでしょう。
逆に言えば、この部分をさほど重視しないならば、同程度の性能の製品が数万安く買えるわけですが、こうしたハイエンド機の需要は確実にあると思います。
1-5・アイオーデータのモニターの比較
続いて、日本のアイオーデータの製品です。
三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本のPC周辺機器メーカーです。
【2020年】
【31.5インチ】
(3年保証 FreeSync Premium)
17・IODATA EX-LDGCQ321HDB
¥49,300 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
(5年保証 G-SYNC Compatible)
18・IODATA LCD-GCQ321HXDB
¥63,397 楽天市場 (4/14執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: ADSノングレア
コントラスト比: 1200:1
認証:G-SYNC or FreeSync
応答速度:1ms (GtoG)
HDR:HDR400
USB給電:
接続端子: HDMI2.0×3 DP USB-C
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー:3.5W×2
保証期間: 3年/5年
EX-LDGCQ321HDB は、アイオーデータが販売する格安なゲーミングモニターです。
複数ありますが、保証期間ほか、AdaptiveSyncについて、認定ビデオカード企業が異なります。あとは、3年保証のほうがDPケーブルのみで、HDMIケーブルが付属しないのが違いです。
モニター解像度は、2560×1440の2.5K(WQHD)です。
リフレッシュレートは、最大165Hzです。
液晶パネルは、ADS液晶です。
性質は、目に優しいIPS液晶と同じ特性ですが、権利の関係でIPSを名乗れない「ジェネリック」製品です。
以前に比べて、品質・信頼性も向上していて差は縮まっていますが、価格差はあるパネルです。
HDRは、HDR400対応です。
ゲーム側がHDR対応ならば、輝度表現が向上します。
ただし、BenQのように通常のSD画質のコンテンツを計算でアップコンバートする技術は未搭載です。
チラツキ対策は、先述のように、機種により、AMD FreeSync Premiumか、G-SYNC Compatibleを選ぶ方式です。
なお、G-SYNCはDPのみ対応です。保証はしませんが、実際的には、どちらも、VESA規格のAdaptive-Syncで中身は同じかと思います。
応答速度は、オーバードライブ時に1msです。
ADSとしては高速です。
ただ、本機は、パネル自体の速度は8msとIPSに比べると少し遅めです。ODをはじめ、補正を強くかけ過ぎると、チラツキなどの弊害が生じるので、その部分は懸念材料です。
ただし、利用時は、後述のスルーモードがONで固定なので、利用する場合、画質が劣化する副作用があるとは言えます。
パネル自体は5ms(GtoG)でスペックは悪くないので、ドライブを弱めても問題はなさそうです。
画質面での補整機能は、わりとユニークです。
「ゲーム」については、他社機のような黒挿入技術は未搭載です。
ただ、以下の2つの機能は注目に値します。
第1に、「スルーモード」です。
三菱時代からみられた技術ですが、画像処理の一部をスルーすることで、処理による遅延を防ぐ(約0.303ミリ秒)技術です。
数字的にも、遅延時間を確認できます。
液晶テレビの「ゲームモード」と似たような仕組みです。ただし、とくに動いていない部分の画質が劣化します。
なお、 FreeSync 利用時は、後述のスルーモードがONで固定です。
第2に、「バーストモード」です。
画質は、完全に無視ですが、オーバードライブの「2段ブースト」がでできます。
なお、先述のオーバードライブ時の速度は、これをふまえた数字ではない(LV3)なので、もっと速いということです。
一方、「映像美」に関わる技術として「超解像技術」「エンハンストカラー」、コントラストを強化する「CREX」、ゲーム用の暗部強化技術として「Night Clear Vision」など、映像補整機能は、ゲーミングモニターのなかでも、相当充実します。
ある種、テレビに近いと言える仕様です。超解像技術については、「スルーモード」でも有効とのことです。
「目の優しさ」については、チラツキ防止のフリッカー対策はありますし、最低限の性能はあります。
接続端子は、HDMI3つとDisplayPort(DP)が付属します。
HDMIは、HDMI2.0で、144Hzまでならば公式に対応します。
一方、USB-C端子があるので、そちらでも映像と音声の電送が可能です。165HzでもOKです。
ただ、ノートPCなどをつなげても給電できるUSB-PD給電には非対応です。まあ、需要はないかとは思います。
先述のように、基本的に可能な限りにおいて、PCとはDPポートをつなげた方がよいです。
ディスプレイスタンドは、フル稼働の「パーフェクトスタンド」です。
高さなど稼働幅は標準ですが、「目に優しい」機種です。
VESA規格も対応です。
そのほか、本機は、本体のイルミネーションに対応します。
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以上、アイオーデータの EX-LDGCQ321HDBの紹介でした。
三菱時代のTV技術を大いに活かした、ゲーミングモニターに思えます。
ゲーミングほか、映像の視聴も視野に入れたマルチメディア用途にはわりと向くでしょう。仕事にも視野角の部分で問題ないと思います。
ゲーミング的には、黒挿入技術はないですが、「スルーモード」と「FreeSync」の同時利用できるため、その点を含めて、他社の対応機にも劣らないでしょう。
ただ、(オーバードライブしない状態での)ADS自体の本来のパネル速度の部分は、ゲーミングモニターに親和性が高いか、というのは、論争的ではあるかもしれません。
1-6・イイヤマのモニターの比較
続いて、日本のイイヤマの4Kモニターからです。
現在はマウスコンピュータ傘下ですが、古くからあるディスプレイメーカーであり、品質には信頼性があります。
【2020年】
【27インチ】GB2760QSU-1C
19・IIYAMA G-master GB2760QSU-B1C
¥31,671 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大144Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式: TN ノングレア
コントラスト比: 1000:1
認証: FreeSync Premium
応答速度:1ms
HDR:
USB給電:
接続端子: DP DVI HDMI
スタンド:上下左右高さ回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 3年間
GB2760QSU-B1は、イイヤマの27インチの「ゲーミングディスプレイ」です。
モニター解像度は、WQHD (2560x1440)です。
液晶パネルは、TN液晶です。
IPS液晶に比べると、視野角が狭く、表示画質もイマイチですが、応答速度とリフレッシュレートを上げやすいという特性があるので、高リフレッシュレート機に多く使われます。
リフレッシュレートは、最大144Hzです。
チラツキ対策は、本機も、AMD FreeSyncテクノロジー(アダプティブシンク)に対応します。
応答速度は、標準時で5msです。
オーバードライブを利用する場合、1ms(GtoG)です。
TNパネルですし、この数字は普通です。むろん速いです。
HDRには、非対応です。
画質面での補整機能は、イマイチです。
他社が採用するような、黒挿入技術やスルーモードのような、特別な遅延対策・残像対策がないからです。
テレビ的な機能としては、コントラスト強調(ACR)、ゲームでは、マニュアルの暗部補正技術(BlackTuner)がありますが、ゲームに特化した機能は少ないです。
「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策はあります。
接続端子は、HDMI・DisplayPort DVIが付属します。
本機は、144Hzまでなので、HDMIでもOKです。しかし、DVIの場合は高リフレッシュレートは利用できません。
ディスプレイスタンドは、本機も多機能スタンドを装備します。
稼働性も問題のない水準です。
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以上、イイヤマのGB2760QSU-B1の紹介でした。
応答速度・高性能スタンドなどそれなりにまとまってはいます。
ただ、映像補正の部分で、独自技術なく、個性と呼べるものがないため、この値段のTNだと少し割高にも思えます。
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【2021年】
【27インチ】GB2760QSU-1C
20・IIYAMA G-MASTER GB2770QSU-B1
¥57,180 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
周波数:最大165Hz
解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:400cd/u
液晶方式: Fast-IPS ノングレア
コントラスト比: 1000:1
認証: FreeSync Premium
応答速度:(1ms)
HDR:
USB給電:
接続端子: DP HDMI
スタンド:チルト・高さ・回転
VESA: 100mm
スピーカー: 内蔵(2w×2)
保証期間: 3年間
一方、2021年にLGのFast-IPSを採用した上位機が登場しました。
パネル性能はしたがって、下位機種とは段違いに良いです。
ただ、同じパネルを採用するHPなどに比べて、やや価格競争力に欠ける感じはあります。
スタンド(左右角度調整不可)は、HPと同水準ですし、HPなど米国系企業の弱い独自調整の部分も、ゲーミングモニターとして実用性があり僧なのは、黒レベルの調整に止まります。
6種類の画質の自動調整モードも、一般向けのモニターなら便利と言えますが、ゲーミングモニターとしては、(ないよりは良いですが)、ほかに付けるべき機能があるでしょう。
やや選びにくいと感じます。
次回に続く!
ゲーミングモニターのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ゲーム用のWQHD解像度のモニターの比較でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・2.5Kゲーミングモニターの比較 (1)
1-1:HP〈米国〉
1-2:LG〈韓国〉
1-3:BenQ〈台湾〉
1-4:ASUS〈台湾〉
1-5:アイオーデータ〈日本〉
1-6:イイヤマ〈米国〉
2・2.5Kゲーミングモニターの比較 (2)
2-1:グリーンハウス〈日本〉
2-2:MSI〈台湾〉
2-3:DELL〈米国〉
2-4:その他の製品〈各社〉
3・ゲーミングモニターの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、WQHD解像度のゲーミングモニターを追加で紹介します。
液晶のみやすさ ★★★★★
スタンドの性能 ★★★★★
応答速度 ★★★★★
リフレッシュレート ★★★★★
品質保証 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる3回目記事(こちら)では、記事全体の「結論」として、価格別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら