Top 情報家電 比較2024' 新型スマートスピーカー47機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2024年12月17日

比較2024' 新型スマートスピーカー47機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2024-2025年 音質で選ぶ!人気4社のスマートスピーカーの性能とおすすめ・選び方:Wi-Fiスピーカー・AIスピーカーの機能の賢さ・音質・人工知能・家電対応などの違い・情報・人気機種の口コミランキング:

【比較する製品型番Amazon Echo Apple HomePod 第2世代 MQJ73J/A MQJ83J/A Apple HomePod mini MY5G2J/A MY5H2J/A MJ2E3J/A MJ2D3J/A MJ2C3J/A Google Nest Audio Google Nest mini GA00638-JP GA00781-JP Google Nest Hub GA01892-JP GA01331-JP Google Nest Hub Max GA00426-JP GA00639-JP Bose Portable Smart Speaker SONOS ONE ONEG2JP1BLK ONEG2JP1 Sonos Era 100 E10G1JP1BLK E10G1JP1 Sonos Era 300 E30G1JP1BLK E30G1JP1 SONOS MOVE2 MOVE MOVE1JP1BLK MOVE1JP1 Sonos Roam ROAM1JP1WBLU ROAM1JP1OGRN ROAM1JP1SRED Sonos Roam ‎ROAM2JP1 ROAM2JP1WBLU ROAM2JP1OGRN ROAM2JP1SRED ROAM2JP1BLK DENON Home 350K 350W DENON Home 250K 250W JBL Authentics 300 JBLAUTH300BLKJN Authentics 200 JBLAUTH200BLKJN Authentics 500 JBLAUTH500BLKJN Bang&Olufsen Beosound Emerge Bowers & Wilkins Zeppelin Pro Edition ZEPPELINPRO defunc HOME Large D2092 D2091 Small D2062 D2061 ほか

今回のお題
最新のスマートスピーカーのおすすめはどの製品?

 ども、Atlasです。

 今日は、2024年12月現在、最新の各社スマートスピーカーの比較です。

 GoogleAmazonAppleという「AIアシスタント3強」の純正品は全て網羅します。

 加えて、BOSE・SONOSほか、他社のメジャーな対応製品についてもフォローしました。

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 モニター付モデルも人気なので、スピーカーとしての音質部分はもちろん、情報端末としてモニター部分を含めた総合性能もしっかりふまえて紹介します。

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1・スマートスピーカーの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:Amazon〈Alexa〉
 1-3:Apple〈siri〉
 1-4:Google〈G-Assistant〉
2・スマートスピーカーの比較 (2)  
 2-1:Google(続き)
 2-2:Bose〈Alexa or Seri〉
 2-3:Sonos〈G-Assistant/ Alexa〉
 2-4:Denon〈Alexa〉
 2-5:JBL〈G-Assistant/ Alexa〉
3・スマートスピーカーの比較 (3)
 3-1:他の企業〈G-Assistant or Alexa〉
 3-2:最終的なおすすめ機種の提案 【結論】

  記事では、「選び方の基本」を説明したあと、大手3社の純正品をはじめに総覧します。

  その上で、サードパーティの製品をみていくという構成にしました。JBL製品など、2社のAIが同時利用できる機種などいろいろありますので。

スピーカー音質 ★★★★★
家電操作    ★★★★★
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★☆
設定のしやすさ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 最後の「結論」では、いつものように、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。

 よろしくお願いします。

ーーー

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1・各社のスマートスピーカーの比較
2・Amazon Echo の比較

3・スマート学習リモコンの比較

 なお、1つだけお願いです。

 今回の記事でもAmazon端末(Echo)は、比較のため、代表的なものを見ます。

 しかし、このブログには、Amazon純正のEchoを全機みている専門記事があります。

 そのため、Amazon Alexa搭載の他社製スピーカーや、他社のAIを搭載するスピーカーなどと比較する必要はないという方は、別記事となる、【Amazon Echoの比較記事】の方をご覧いただいた方がよいかと思います。

 よろしくお願いします。

1-1・スマートスピーカーの選び方の基本

 製品の比較に入る前に、「スマートスピーカーの選び方の基本」について、書いておきます。

1・定額音楽サービスへの対応
2・定額動画サービスへの対応
3・スピーカーの品質
4・家電リモコンとしての実力

 今回の比較記事で、特に重視していくのは、以上の4点です。 

 あらかじめ、ポイントだけ、少し解説しておきます。


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 第1に、音楽配信サービスへの対応状況です。

 スマートスピーカーを「音質重視」選びたいという、皆さんには関心がある部分でしょう。

 スマホから音源を転送設定して「音楽を聴ける」という限定的な利用ではなく、曲選びほかにAIをフルに活かせるという意味での、各サービスの対応状況を示すと以上になります。

 かなりメーカーごと異なるのが分かると思います。

 Amazonは、Google系(You Tube)をふくめて主要サービスを割と「網羅」できています。

 ただ、YouTube Musicは、非対応です。

 Googleは、自社のYouTube Musicに対応します。

 その上で、日本に強いLINE Musicが使える点が、Amazonとの違いと言えます。

 Appleは、Apple Musicほか、最近、SpotifyがSiri対応しました。

 それ以外は、上表であげたものは非対応です。


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 第2に、動画配信サービスへの対応状況です。

 スマートスピーカーの場合、GoogleとAmazonからモニター付が出ています。

 ただ、上表のように、全てのサブスクサービスが見れる状況ではないです。

 権利関係の問題ほか、ハード的な限界からです。

 この部分は「過渡期」ですが、今回の記事では、やはり詳しく見るつもりです。


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 第3に、スピーカー構成と音質です。

 このブログでは【Bluetoothスピーカーの比較記事】をはじめ、音響機器としてのスピーカーについては、複数の記事を書いています。

 そこでも書きましたが、スマートスピーカーは、新しい「360度サラウンドスピーカー」が多いです。

 従来のステレオ構成とは、音の評価基準が異なります。

 そのあたりもふまえて、今回は記事を書くつもりです。


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 第4に、音声での家電操作への対応です。

 このブログでは、【スマート学習リモコンの比較記事】で詳しく調査しています。

 Atlasも興味のあるところなので、この部分は特に詳しく説明できると思います。

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 このほか「AIの賢さ・得意分野」なども比較しながら、記事を進めていこうと思います。

1・スマートスピーカーの比較 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:Amazon〈Alexa〉
 1-3:Apple〈siri〉
 1-4:Google〈G-Assistant〉
2・スマートスピーカーの比較 (2)  
 2-1:Google(続き)
 2-2:Bose〈Alexa or Seri〉
 2-3:Sonos〈G-Assistant/ Alexa〉
 2-4:Denon〈Alexa〉
 2-5:JBL〈G-Assistant/ Alexa〉
3・スマートスピーカーの比較 (3)
 3-1:他の企業〈G-Assistant or Alexa〉
 3-2:最終的なおすすめ機種の提案 【結論】

 では、具体的な製品の比較をはじめます。

 冒頭書いたように、今回は以上の順番で紹介します。

1-2・Amazon Echoの比較

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 はじめに、Amazon Echoの比較からです。

 レビューのために歴代機種は多く使ってきたので、Atlasは実機の利用経験が多めです。

 代表的な機種の「音質」ついては、実体験から詳しく説明するつもりです。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字系で記していきます。


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 【2020年発売】

 【第4世代】

 1・Amazon Echo 第4世代 【黒】
 2・Amazon Echo 第4世代 【白】
 3・Amazon Echo 第4世代 【青】  
  ¥11,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)

AIの種類:Amazon Alexa
スピーカー:360度全方位
ユニット: 2ウェイ
ユニット口径:20mm+76.2mm
再生周波数帯域:
サイズ:直径175mm×高さ148mm

 Amazon Echoは、Amazon純正のスマートスピーカーの「スタンダードモデル」です。

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 2019年発売の「第3世代」は円筒形でした。

 しかし、この「第4世代」は、玉子型に変更されました。  

 本体サイズは、直径17×高さ148mmです。

 15cm設置できる小型機で、設置時の圧迫感も少ないです。

 ネットワークは、Wi-FiBluetoothを搭載です。

 【無線LANルーターの比較記事】で紹介したような家庭内LANの仕組みがあれば、どの家庭でも設置は可能です。

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 スピーカーとしての実力は、Amazonの純正品の中では2番目に優秀です。

 方式は、新しい「360度全周囲スピーカー」式です。

 昔の「ステレオ」と違って、「部屋の隅に置かなくてもサラウンド感を得られる」という美点があります。

 色々聴きましたが、個人的に、小型スピーカーは下手にステレオにするよりも、この方式の方が、自然な音の広がりをえられるため、音質は良いと感じます。

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 スピーカーユニットは、中音域・低音域を担う76.2mmのウーファーと、高音域を扱う20mmツイーターからなる2WAY式です。

 Amazonは音響メーカーではないものの、バランスの取れた良い音です。

 とくに、「AIスピーカー」の発生に重要な「中音域」はクリアです。

 同社のAIである「Alexaの声はとても明瞭に」聞こえます。

 音楽配信サービスの音源を再生するには、十分以上の性能です。

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 なお、Echoは同一機を2台購入させてペアリングさせることで、ステレオ構成も可能です。

 配置的に指向性が出しやすいため、そのほうが好みという方は、「2台購入」はおすすめできます。

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 マイクユニットは、全周囲に7つのマイクが「仕込まれ」ます。

 スピーカーをどこにおいても「こちらの声を聴きとって」くれます。

 声紋の区別も現在はできるようになっています(音声プロフィール)。

 家族で共有する場合も、個人単位に特化させた情報を得られます。セキュリティ面の強化にもつながるでしょう。

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 音楽配信サービスは、Amazon Musicに対応で、最も便利に使えます。

 例えば楽曲名、アーティスト名、ジャンル、Alexaのおすすめなど、音声認識で音楽が再生できます。

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 なお、アマゾンでは、Amazon Music Unlimited という月額980円の聴き放題サービスがあります。これを契約すると、Prime会員の特典だけの場合と比べ、曲目が選択でき、プレイリストも作れますし、音質も一部上がります。

 無料試用期間も設けられますので、試すは良いかと思います(こちら)。

 そのほか、上図のように、Spotifyほか、Amazon以外の定額配信サービスにも、いくつか対応でき、AIによる操作も受け付けます。

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 Bluetooth再生は、コーデックがSBCのみ対応です。

 Bluetoothは回線が細いので、圧縮して音楽を送るのですが、その場合に重要なのが、コーデックの質になります。

 SBCだけなので、スマホなどに保存した音楽のBluetooth再生は、正直なところ苦手です。

 この部分は【最新Bluetoothスピーカーの比較記事】で比較したような、専門機との差です。

 音楽配信サービスはWi-Fi配信なので、音質は確実に期待できるレベルです。

 しかし、AppleのAirplayやGoogleのChromecastのように、音質の良いWi-Fiで家庭の音源をAlexaに配信できる仕組みは、持ちません。

 この部分で、手持ちの楽曲再生用には「イマイチ」とは言えます。

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 動画配信サービスは、(ディスプレイがないので)本機単独では不可です。

 しかし、一部のAlexa対応テレビほか、Amazon Fire TVと組み合わせる場合、音声操作の部分で利用できます。

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 本機とAmazon Fire TVとの組み合わせで対応できるコンテンツは多いです。

 音声再生においてこのスピーカーが利用する方はでしょう。

 しかし、音声コントロールで、映画などを検索・再生する使い方は、割と便利です。

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 日本ローカルのサービスについても、ほぼ網羅できます。

 なお、この使い方で必要な機器については、【セットトップボックス比較記事】で詳しく紹介しています。

 より正確には、「スマートスピーカー内蔵」タイプの Fire TVもあるので、そちらを選ぶのも手でしょう。

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 搭載される人工知能は、Alexa(アレクサ)です。

 標準で可能な動作は、音声でAmazonに注文できる機能のほか、時計(目覚まし)・カレンダー(スケジュール)・天気の確認などができます。

 ニュースも、複数のメディアから最新のフラッシュニュースを流してくれます。

 天気は、現在地をふまえた情報をしっかりくれます。

 Wikipediaなどから分からない意味を教えてくれたり、計算をしてくれたりもします。

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 スキルは、スマホの「アプリ」に相当する対応スキルを、パソコンのブラウザやスマホのAlexaアプリから、追加する方式で、好きに増やせます。

 【Amazon Alexa スキル一覧表】には、「265以上のスキル」が紹介されています。

 例えば、AM・FMラジオが聴けるラジコをはじめ、クックパッド、全国タクシー、Yahooニュース交通情報など「対応スキル」の種類は多いです。 

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 Amazonは自社のスマホサービスを持たない点で、Google・Appleに比べて不利な部分はあります。

 しかし、標準機能として、Appleカレンダー・Googleカレンダーと連携できるため、リマインダーをふくめて、秘書的な役割は、しっかりこなせます。MicrosoftのAIである「コルタナ(Cortana)」も呼び出せます。

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 ・ RATOC smalia RS-WBRCH1
  ¥7,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)

 ・LinkJapan eRemote5
  ¥3,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)

 家電リモコン操作は、Echo単体では不可能です。

 しかし、「対応スキル」が用意されているため、サードパーティのWi-Fi対応の家電コントローラーを購入すれば、家電の音声操作は可能です。

 対応するコントローラーや使い方は、【スマート家電リモコンの比較記事】でかなり詳しく説明しています。

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 一方、最近は、TVや音響機器、エアコンなどAlexa対応の「スマートホーム家電」も増えてきました。こうした機種は、別売コントローラーなしでもWi-FiでAlexaからの音声操作に対応します。

 対応する製品は、Amazonの【スマートホームの説明サイト】でも、確認できます。

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 なお、Amazon Echoの現行機は、CSAのMatter規格をフォローします。

 その前身といえるZigbeeも一部機種(Echo・Studio・Show10)は対応です。

 簡単に言えばIOT家電を動かすための業界統一規格で、Apple・Goole・Amazonも参画しているものです。家電企業も多く加わります。

 規格対応するIOT家電(エアコン・照明ほか)を使う場合、接続信頼性(速度)があがるほか、操作のための発話コマンドが短くできる利点があります。

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 以上、Amazon Echo の紹介でした。

 「スピーカーとしての実力」・「対応するサービスの多さ」の点で、やはり現状ではかなり能力の高いスマートスピーカーと言えるでしょう。

 また、【スマート家電リモコンの比較記事】で書いたように、家電のIOT化の部分でも、対応できる家電製品が多いと言えます。

 唯一、手持ちの楽曲(音源)の再生にはさほど向かない面はありますが、定額音楽サービスをBGM的に流す場合は、良音で、使い勝手良く利用できます。


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 【2019年発売】

 4・Amazon Echo Studio with 3Dオーディオ
 5・Amazon Echo Studio with 3Dオーディオ
  ¥29,980 Amazon.co.jp (12/17執筆時)

AIの種類:Amazon Alexa
スピーカー:360度全方位
ユニット: 3ウェイ5スピーカー
ユニット口径:133mm+51mm×3+25mm
再生周波数帯域:
サイズ:直径175mmx高さ206mm

 Amazon Echo Studioは、Amazon Echoでは、最も高音質なスピーカーです。

 Atlasも、現行機を使っています。2023年に、ホワイトの新色が出ました。

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 本体サイズは、直径175mmx高さ206mmです。

 スピーカーの音質は、本体のサイズ感に依拠する部分が多いため、「それなりの大きさ」になっています。

 重さも3kgを越えます。

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 スピーカーの音質は、下位機種とかなり異なる性質を持ちます。

 スピーカーユニットは、低音域を担う133mmのウーファーが1機と、中音域用の51mmのスピーカー(ミッドレンジウーファー)、高音域を扱う25mmツイーターが内蔵される、3WAY5スピーカー構成です。

 方式は、Echoと同じ、「360度全方位スピーカー」です。

 ただ、1ユニットでステレオ再生ができますし、1機だけで使うならば、音質は相当の「」があります。低音もしっかり出ます。

 むろん、本機も2台リンクしてステレオにもできます。

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 【長期在庫なし】

 ・Echo Sub Echoシリーズ用サブウーファー
  ¥(15,980) Amazon.co.jp (12/17執筆時)

 ちなみに、以前は増設サブウーファーがありましたが、先んじて生産完了になっています。

 サブウーファーとステレオ構成を同時運用すると次に説明する、3Dオーディオを含む高解像音源の再生に対応できずがありました。

 その部分の理由もあり、先んじて販売が終わったのだと思います。

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 音楽配信サービスは、Amazon Music などが利用できます。

 Amazonの有料上位サービスの「Amazon Music Unlimited」もフル対応できます。

 なお、2021年からは(追加料金不要で)、一部楽曲についてCD音質・ハイレゾ音源で聴けるようになりました。

 執筆時現在、90日無料試聴も可能です。詳しくは(こちら

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 下位機種のAmazon Echoでも(スピーカーの違いで音質は劣りますが)CD音質ならば音源再生はできます。

 ただ、本機の方がハイレゾ音源再生がより高品位になるほか、3Dマスタリングされた「3Dミュージック」が再生できるのは、 Echo Studioのみです。

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 上向きとサイドスピーカーの新配置は、この3Dミュージックを意識したものです。

 イネーブルドスピーカーのような天井方面の音の広がり(天井からの降り注ぎ音)を出せる仕様で「新しい」です。

 「Alexaのおすすめ」を聴くと、新味のあるサラウンド感を得られています。

 「Dolby Atmos」や、MPEG-H(Sony 360 Realty Audio)などの業界規格をフォローするので、音源数もそれなりに増えています。

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 映像配信サービスは、本機も、【セットトップボックス比較記事】で紹介したAmazon Fire TVと組み合わせることで、利用できます。

 音声コントロールで、映画などを検索・再生できます。定額動画サービスも、先述のように「ほぼ網羅」します。

 Echoと比べると、本機は、ドルビーアトモスに対応です。Amazon VideoやNetflixの最近の映画は、この規格に対応しているので、本機を映像再生用として利用する場合、音の臨場感(3D感)が増します。

 テレビ用のスピーカーにとして本機を買う方限られるかもしれません。しかし、買った後「ちょっと試してみても」良いでしょう。

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 以上、Amazon Echo Studioの紹介でした。

 単体での音質について言えば、Amazon Echoとはっきりした違いがあります。

 音源的に言っても、Amazon Music Unlimitedこちら)の高音質音源をフルに活かせるため、音質にこだわってスマートスピーカーを選びたい場合、良い選択肢です。

 また、先述のように、あとからでも、ステレオやウーファーは増設できるので、将来的にパワーアップできるのも本機の魅力でしょう。


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 【2021年発売】(執筆時在庫なし)

 6・Amazon Echo Show 10
  ¥(29.980) Amazon.co.jp (12/17執筆時)

AIの種類:Amazon Alexa
スピーカー:360度全方位
ユニット:2WAY式
ユニット口径:64mm×2+24mm×2
再生周波数帯域:
液晶解像度:10.1インチ 1280×800
カメラ:13Mピクセル
サイズ:幅251x奥行172x高さ230 mm

 Amazon EchoShow 10は、Echoのディスプレイ搭載タイプです。

 本機も、Atlasは利用中です。

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 ディスプレイ付きだからできることは、多いです。

 例えば、ニュースや情報などを「映像付き」で教えてくれます。

 ニュースは、NHKのダイジェストニュースが取得再生できます。

 ほかにも、料理のレシピや、天気、計算結果など、映像を利用したアシスタント機能が利用でき、便利です。

 ビデオ通話も可能です。

 実家のご両親などとの会話や、職場などでの自宅のペットなどの確認にも利用が考えられます。

 しかも、1300万画素と性能の良いカメラなので、画質も期待できます。

 通話は、Amazonデバイスを持っている方同士でなくても、スマホのAlexaアプリを使っていれば、スマホなどでも受けられなす。

 また、自宅内の内線電話のような使い方もできます。

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 一方、Googleも同じようなテレビ付き端末を出します。

 比較した場合、本機の「ユニーク」な部分は、首振り機能です。 

 ディスプレイがモーターで「回る」ので、ユーザー移動しても、(扇風機の首振り機能のように)常に画面を利用者の方にくける仕組みです。

 通話でも、ビデオ視聴でも有効です。

 そのほか、留守宅でペットなどの様子を確認する際、カメラを回して使えますし、使途は広いです。

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 動画配信サービスは、以上のコンテンツに対応です。

 本機は、Fire TV OSを装備し、アプリを自由にインストールできる仕組みではないため、対応コンテンツは、網羅的に対応するFIre TV端末に比べると少なめです。

 ただ、Amazonのプライムビデは対応ですし、Netflix・ひかりTV・Paraviのも対応できますし。You Tube・TikTOK Bingも、ウェブベースなら対応できます。

 個人的には、DAZNが欲しいですが、一般的にはこれでも十分でしょう。

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 音楽配信サービスは、普通のEchoと同じサービスが利用できます。

 後スピーカーの品質もそこそこなので、利用しやすいでしょう。

 操作は、タッチパネルで映像を選ぶほか、音声で検索ワード(ジャンルや番組名など)を入れることも可能です。

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 本体サイズは、幅251x奥行172x高さ230 mmです。

 大きめのタブレットほどのサイズですから、設置性は良いです。

 液晶パネルは、10.1インチです。

 解像度は 1280×800ハイビジョン画質です。

 一般的な小型液晶テレビと同じ解像度である上で、本機はタッチパネルです。

 ジャケット写真付きでのAmazon Musicの再生や、プライムビデオの再生を意識した製品です。

 ネットワークは、Wi-FiBluetoothが搭載です。

 通信規格の水準は、Wi-Fi5になります。

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 スピーカーユニットは、台座の部分にスピーカーを載せています。

 低音域・中音域を担う64mmのウーファーが1機と、高音域を扱う25mmツイーター2機という構成です。

 画面が「障害物」とはなりますが、視聴の限り(普通の)Echoとほぼ同等クラスの音質です。

 画面も小型ですし、スピーカーはこの程度で十分に思えます。

 搭載される人工知能は、Alexa(アレクサ)です。

 アレクサは「クラウド型」なので、どの製品でも賢さは同じです。

 家電リモコン操作は、上位機種と同じで、Echo単体では不可能です。

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 以上、Amazon Echo Show 10の紹介でした。 

 リビングなどに置く「ディスプレイ付き小型端末」は、スマートスピーカーの「ライバル」である、Googleも最近力を入れています。

 そうした中、カメラのグレードアップや、モーションセンサーの搭載など魅力的な新機軸を打ち出しています。提案される機能も多く、Amazonの各種サービスとのマッチング度も高いです。

 とくに、Amazon AlexaをIOT家電を制御となる「ハブ」として、リビングにおくならば、本機はかなり良い選択肢でしょう。

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 なお、冒頭書きましたが、Amazon純正の端末は、「画面付き」「画面なし」を含めて以上の機種を含めて、多くの機種があります。

 詳しくは、このブログの別記事となる【AmazonのEchoの比較記事】で、かなりニッチな製品を含めて全機種を詳しく書いています。

 もうすこししっかりした「全体図」を見たい場合は、そちらの記事も合わせてご覧ください。

1-3・Apple HomePodの比較

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 つづいて、AppleHomePod miniです。


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 【2022年発売】

 7・Apple HomePod 第2世代 MQJ73J/A
 8・Apple HomePod 第2世代 MQJ83J/A
  ¥43,905 楽天市場 (12/17執筆時)

AIの種類:Apple Siri
スピーカー:360度全方位
ユニット:(1ウーファー)
ユニット口径:20mm×1+BFT×7
再生周波数帯域:
サイズ:直径142×高さ168mm

 Apple HomePoは、Appleのスピーカーです。

 第一世代が終売になってからしばらく「おやすみ」していたのですが、2022年に新世代機として復活しました。

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 本体サイズは、直径142×高さ168mmです。

 第一世代よりやや小型になりました。

 AmazonのEchoより多少大きめといったところですが、邪魔になるわけではないです。

 ネットワークは、Wi-Fiを搭載です。

 ただ、今どきWi-Fi4(11nです。

 2.4GHz・5GHz帯も対応できますし、データ量としては問題ないです。

 ただ、接続安定化の技術は、最新世代(Wi-Fi6)より劣ります。

 Bluetooth 5.0は搭載ですが、音楽再生には使いません。

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 スピーカーとしての実力は、独自の工夫があり評価できます。

 上向きに20mmの高偏位ウーファーを装備するのは見慣れた感じがあります。

 ただ、下部に5つの指向性トゥイーター(ビームフォーミングツイータ)を備えます。

 これが全方位的な臨場感を保証するという形式です。なお、第一世代は、トゥイーターが7方向でしたが、5つになりました。

 「小型化」を優先させたことが理由の1つです。そのほか、端末のサイズから逆算して最適化したものと思います。

 近年、Appleは空間オーディオ(立体的な3D音響)をApple Musicで展開していますが、この部分も、壁の反響音を利用する方向で、音の立体感と奥行感をだせるようにしています。

 構造や配置はだいぶ異なりますが、Echoでいえば、Echo Studioクラスの工夫でしょう。上位です。

 マイクは、周囲に4つです。

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 実際に試聴した印象は、第2世代は(手に入らなかったので)今のところ未試聴です。

 ただ、第1世代が参考にできます。

 単品で使う場合、設置側にものが少ない状況で、部屋の中央・壁の部分に置いた場合、あるいは、部屋の中央近くに置いた場合、音の広がりを感じられました。

 ただ、壁の隅、あるいは、ごちゃごちゃものがある状況だと、性能はEcho Studioに比べても発揮しがたかったです。

 低音はサイズ感からすうとそれなりに出ます。

 ただ、BGM(聞き流し)という位置を超えたオーディオにしたいならば、ステレオ構成が良いと思います。

 同機ならばペアリングでステレオ化が可能です。

 しかし、旧機種とはユニット構成が違うので無理です。まあ、満足できなかったら後から「買い足す」ということでも良いでしょう。

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 音楽配信サービスは、Apple Musicに対応するほか、最近Spotifyにも対応しました。

 人工知能を使った選曲などもできます。

 ほかのものもAirPlayは対応するので、Appleユーザーの場合、手持ちの音源を飛ばしての再生は柔軟にできますし、音質も良いでしょう。

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 一方、本機はUWB(Ultra Wide Band)対応の超広帯域U1チップを搭載するので、近接するスマホを認識できます。具体的には、iOS 16.2以降のiPhoneになります。

 その場合、スマホで再生していた曲を、近接感知でシームレスにHome Podに移せます。便利なような、そうでもないような感じはありますが、AirTagでも使われる先端技術です。

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 動画配信サービスは、モニターがないので、単独では不可です。

 しかし、Amazon Echoの場合と同じで、同社の端末(Apple TV)があれば、他社同様に、主要コンテンツは対応でき、音声操作も可能です。

 詳しくは、【セットトップボックス比較記事】で紹介しています。ただ、そちらでも書きましたが、日本ローカルの動画サービスについての対応幅は、他社より少し少なめです。 

 搭載される人工知能は、Siriを搭載です。

 こちらも、天気予報、ニュースなどの情報提供に対応します。Appleのアカウントと紐付きにできるため、スケジュールなどの情報連動もできるでしょう。

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 家電リモコン操作は、Appleの場合、HomeKit対応の家電については、音声操作に対応できます。

 また、非対応の家電も、テレビやエアコンなど赤外線リモコンがあれば、可能です。【スマート家電リモコンの比較記事】の比較で説明した製品のうち、Atlasが「Siri対応」といれた製品について、iPhoneに依存する形式ですが、可能になります。

 具体的には、そちらで書いた説明をご覧ください。

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 一方、Amazon機でも少し説明した、IOT家電の統一操作規格といえる「matter」、本機も対応します。

 Google・Amazonを含めて多くの大手が参画する規格なので、対応周辺機器(エアコン・照明ほか)は今後増えていくと思います。家電との接続性は、さらに良くなるでしょう。

 Appleは、他社のスマートスピーカーに比べて、家電制御のハブとして少し遅れていたといえます。しかし、「matter」の登場はひとつ「画期」になりそうな気配です。

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 加えて、本機は、新しい通信規格となる、Threadに対応します。

 近年は、白物家電まで「IOT対応」となり、家庭内のWi-Fi回線が「混雑」し問題化しています また、Wi-Fiは「電気を食う」ので、小型家電をIOT化しにくいという問題もあります。

 その解決のために登場した低消費電力でWi-Fi回線を使わない仕組みがThreadです。

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 つまり、本機は、Wi-FiとThreadの中継装置(ハブ)として機能させることができます(上図の塗りつぶしオレンジの役目)。同じ機能は、Apple TVにもあるので、この部分は、【STB機器の比較記事】でも詳しく書きました。

 Matter対応家電は、Wi-Fi通信(Matter over Wi-Fi)もありますが、将来的に、Thread通信(Matter over Thread)がメインになりそうなので、本機は先駆的に機能搭載してきたとも言えます。

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 結論的にいえば、今回、HomePodが(しばらくぶりに)復活したのは、こうした規格がさだめられ、対応できるIOT家電が増えそうだという見込みがAppleにあったからのように思えます。

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 センサーは、家電とのリンク利用のために、温度・湿度センサーを搭載です。

 加速度センサーもあります。しかし、家電制御用ではなく、本機の設置位置を変えた場合の、調整のために付きます。

 あとは、煙の音や警報器の音を聞き取るためのサウンド検知機能があり、危機の際、スマホに通知を飛ばすようにできます。

 あとは、CO2センサー環境光センサーがあれば、外部センサーを買うのは「不要」と思えますが、そこまでは進化していません。

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 以上、Apple HomePodの紹介でした。

 音質は、聴き入るように、オーディオグレードで聴きたいならばステレオ構成が前提でしょう。BGM程度に考えるならば、十分以上に上質と言えます。

 一方、家電操作のハブとしての役割は、「matter」の進捗次第で、問題なくなりそうな気配です。日本のiPhoneユーザーの場合、そこがHomePod導入の課題だったように思えるため、良い進化だと感じました。

 先述のように、音楽配信はSpotifyに対応しましたし「鎖国」の程度の和らいだので、「Appleで全部揃える」ようなコアなファン以外も、手を出しやすくなりました。


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 【2020年発売】

 型番:MY5H2J/A MJ2E3J/A MJ2D3J/A MJ2C3J/A

 9・Apple HomePod mini MY5G2J/A
  ¥15,419 楽天市場 (12/17執筆時)

AIの種類:Apple Siri
スピーカー:360度全方位
ユニット:(1ウーファー)
ユニット口径:
再生周波数帯域:
サイズ:直径97.9×高さ84.3mm

 Apple HomePod miniは、AppleのHome Podの下位機です。

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 本体サイズは、直径約9.8cm×高さ約8.4cmの円筒形です。

 ベッドサイドでも置けそうな「超ミニ端末」です。

 ネットワークは、Wi-Fiを搭載です。

 本機もWi-Fi4(11n)です。

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 スピーカーとしての実力は、サイズ感の限界はやや感じます。

 仕組みとしては、本機も、360度スピーカーです。

 ただ、スピーカーが、上向きの1基のフルレンジのみです。

 それに(電気を利用しない)パッシブラジエータが2基という構成です。

 実際に試聴した印象は、ただ(サイズ感からすると)そこそこ低音は出る感じはあります。

 長めのアコースティックウェーブガイドが奏功していると思われます。

 本機も、2台購入しての「ステレオ」も組めます。

 音楽配信・動画配信サービス・人工知能などは、Home Podと仕様は同じです。

 ただ、スピーカー配置の限界で、空間オーディオに非対応です。

 また、設置位置の検知もできません。加速度センサーがないからです。

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 家電リモコン操作は、上位機同様の水準で対応します。

 温湿度センサー・サウンド検知も記載があります。

 一方、Threadのハブ機能は情報がありますが、「matter」については、技術仕様にこちらだけ情報がないです。

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 以上、Apple HomePod miniの紹介でした。

 基本的には、Apple製品で「自宅と身を固めている」コアなAppleファンに向く端末です。

 戦略的な低価格で出してきた新製品で、10cm以内の小型機として考えると、低音は出ますし、主張もある製品です。

 しかし、音楽を聴くメイン端末としては、やや物足りなく感じる部分があります。また、先述のように、Appleの場合、他社の音声AI以上に「matter」対応が家電の操作のハブとする場合重要に思えますが、その部分が難点です。

 そのうち対応する「第2世代」がでるような気がします。

1-4・Google Homeの比較

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 つづいて、Google Homeを紹介します。

 Google純正品で、Google Assistantを搭載するスピーカーを、ディスプレイ付を含めて見ていきます。


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 【2020年10月発売】

 10・Google Nest Audio チョーク
 11・Google Nest Audio チャコール
  ¥11,550 楽天市場 (12/17執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:モノラル(ステレオ)
ユニット: 2WAY式
ユニット口径:75mm+19mm
再生周波数帯域:
サイズ:幅124×奥行78×高さ175mm

 Google Nest Audio は、グーグルが直売するスマートスピーカーの標準機です。

 2017年登場の「Google Home」から約3年降りでた後継機です。

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 本体サイズは、幅124×奥行78×高さ175mmです。

 Amazon Echoと比較しても、小型です。

 本機も、電源はコンセントから取るため、コードレスではありません

 ネットワークは、Wi-Fi 5Bluetooth5.0を搭載です。

 Bluetoothの部分で接続安定性の高いBluetooth5.0を装備する点が優秀です。

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 スピーカーユニットは、旧機種に比べて、パワーアップしました。

 中・低音域を担当する75mmのウーファーと、高音域を担当する19mmのトゥイーターを装備する2WAY式です。

 旧機種は、50mmフルレンジとパッシブラジエータ(電気回路のない低音用ユニット)でしたので、進化と言えます。とくに、低音域については、改善していると思われます。

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 一方、正面に向けてスピーカーが配置する構成で、本機は、360度スピーカーではないです。

 部屋の隅に置く、従来的なスピーカーといえます。この部分はあまり面白くないですし、サラウンド感もイマイチでしょう。

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 ただ、本機は2台購入することで、ステレオ構成が可能です。

 そのため、音質を重視したい場合は「2機用意」はマストでしょう。その場合は、音質的な評価は、相当上昇します。

 マイクは、正面側に3機です。

 AIスピーカーとして大事な部分は充実します。

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 音楽配信サービスは、本機も利用できます。ミュージックサーバーとして使えます。

 サービスの対応幅はかなり広いです。

 本機の場合、一部有料サービス(YouTube Music Premium/Apple Music)だと、曲やアーティスト・アルバム名だけでなく、視聴傾向などに基づく「おすすめ音楽」も提案します。

 Amazon Musicは、音声AIによる操作は不可です。

 楽曲再生という意味では、スマホアプリを介すなどで可能ですが、AIは使えませんし、非対応というのが正確です。

 Apple Musicは、2021年から、両社のアカウントリンクにて対応になりました。

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 Bluetooth再生は、しかし、コーデックがSBCのみ対応です。

 先述のように、この場合、音質は良くないです。

 ただ、Google Castは対応できるため、各社の音楽サービスほか、自己所有の音源もWi-Fiを通じて聞けば、音質はCDなみには良くなります。

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 追加したい機能の設定は、Amazonの「スキル」と方法はほぼ同じです。

 スマホのGoogle Assistantアプリで、使いたい機能に「リンク」するだけです。

 音声でも設定できますが、こちらの方が容易でしょう。

 対応サービスについては、【Google Nest Audio対応表】で検索・確認できます。

 そのほか、Googleの場合は、Googleカレンダーなどの自社サービスと紐付きにできるため、「自分の予定をGoogleに尋ねる」などの使い方ができる点は魅力です。

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 【4K対応】

 ・Google Chromecast with Google TV
  ¥9,480 楽天市場 (12/17執筆時)

 映像再生は、画面がないので単独では不可です。

 しかし、同社のGoogle Chromecastと連携にて対応できます。

 上位機の端末をテレビに付けることで、コンテンツ検索や操作が可能です。

 この端末についても、詳しくは【セットトップボックス比較記事】のほうで、他社機と比べています。

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 動画配信サービスは、主要サービスだと、Chromecastと本機の組み合わせで、以上ものに対応します。

 対応幅は多いですが、とくに、自社コンテンツのYou Tubeとの相性が良いと言えます。

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 日本のローカルサービスの対応度も高いです。

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 搭載される人工知能は、Google Assistantです。

 「OK!google」と呼びかけると、「発動」します。グーグルに尋ねることで、天気やスケジュール、ニュースなどを答えてくれる方式です。

 また、音声(声紋)の識別ができるため、発話者に合わせた情報を得られます。

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 家電リモコン操作は、Googleも対応します。

 赤外線リモコンの操作も、【スマート家電リモコンの比較記事】の比較で紹介しているたいていの機種が対応するようになり、先行していたAmazonとほとんど差はなくなっています。

 ただ、初心者向けの説明のわかりやすさと、トラブルの少なさでは、(利用者数もふまえて)Amazonのほうが少し上とは思います。

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 以上、Google Nest Audioの紹介でした。

 Google系サービスとの結びつきが強いので、特にAndroidスマホをメインに利用している方、YouTubeを愛用されている方には、親和性が高いです。

 一方、音質面では、2台購入し、部屋の隅に2台置き、正面側で視聴するような利用法でないと、振るわないでしょう。

 逆に言えば、そのように配置できるならば、サードパーティを「わざわざ選ぶ必要はない」優秀なオーディオです。

 なお、Amazon Echoと比較すると、(説明不足の説明書を含めて)Google系列は設定難易度が高めです。

 それでも、サードパーティ製のGoogle系端末に比べると、純正品は、トラブル発声の際に、ハード側(メーカー)の問題か、ソフト側(Google側)の問題かで、「サポートセンターたらい回しにされない」利点があります。

 結論的にいえば、Google中心の生活の方は、初心者の方を含めて、本機を選ぶのが良いと言えます。


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 【2019年発売】

 12・Google Nest mini GA00638-JP
 13・Google Nest mini GA00781-JP
   ¥5,980 楽天市場 (12/17執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:モノラル
ユニット:フルレンジ
ユニット口径:40mm
再生周波数帯域:
サイズ:98×98×42mm

 Google Nest miniは、グーグルの小型のスマートスピーカーです。

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 本体サイズは、直径9.8×高さ4.2cmの円形です。

 設置性という点では、AmazonのEcho Dotより優れる製品です。

 ネットワークは、本機も、Wi-Fi 5とBluetooth 5.0を搭載です。

 スピーカーユニットは、しかし、40mmのドライバーだけです。

 パワーや音質は音楽向きではありません。

 その他の部分は、上位機と同じです。

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 以上、GOOGLE HOME DOT の紹介でした。

 音楽再生などに使わず、ベッドサイドに置く目的ならば、超小型のこちらの端末は、便利で良いでしょう。

 ただ、今回の手記から言えば、スピーカーとしての実力はイマイチです。用途は選ぶでしょう。


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 【2021年発売】【第2世代】

 14・Google Nest Hub GA01892-JP
 15・Google Nest Hub GA01331-JP
  ¥11,000 楽天市場 (12/17執筆時)

AIの種類:Google Assistant
スピーカー:モノラル
ユニット:2WAY
ユニット口径:43.5mm
再生周波数帯域:
液晶解像度:7インチ1024×600
カメラ:
センサー:
サイズ:幅178×奥行69.5×高さ120mm

 Google Nest Hubは、Googleが発売する「ディスプレイ搭載タイプ」のスマートスピーカーです。

 なお、最近「第2世代」にモデルチェンジしました。 

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 本体サイズは、幅178×奥行69.5×高さ120mmです。

 小さめのタブレットが台座に置かれた感じと言えば、分かりやすいでしょう。

 ディスプレイのサイズは、7インチで、タッチスクリーン式です。

 解像度は、XGA(1024×600)ですが、このサイズならば十分です。

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 主な用途は、時計表示したり、フォトフレームにしたりという利用法です。

 また、音と明かりで、高性能な目覚まし時計にするような使い方もできます。

 一方、他社と比べて、明らかに「目玉」といえるのは、高度な睡眠分析です。

 一種のモーションセンサーで、自動車の自動運転技術でも使われる「ミリ波レーダー(soli)」を利用し、睡眠している際の人間の動きを検知します。

 その上で、3つの内蔵マイクで、いびきなどを検出し、それらと複合させて、睡眠を分析する仕組みです。

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 なお、このブログの【活動量計の比較記事】で紹介した、リストバンド式で心拍数を測定できるものがあります。

 それらは、睡眠の深さを示す「レム睡眠・ノンレム睡眠」を心拍数から把握します。

 本機は、(さすがに)心拍数(脈波)は見れないので「測定」ではないですが、「体動と呼吸音」から「推定」しています。

 計器的な意味での正確さはについては、このブログの範疇を超えます。

 しかし、仕組みとしては面白いですし、なにより、時計をしながら寝るという「違和感」がない点で、これは画期的です。

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 そのほか、IOT家電のハブとして利用する場合、便利なインターフェイスを採用する点、また、先述のsoliを利用して、クイックジェスチャーに対応する点などが新しいです。

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 周辺機器も、WEBカメラほか、このブログの【Google Nestドアベルの比較】で書いたような、ドアホン(ドアベル)も登場しています。

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 動画配信サービスも、主要サービスだと、以上のものに対応します。

 記載のものは、すべて「動画の音声操作」も対応です。

 Amazon Echo Showと比較した場合、本機は、Amazonの動画サービスに非対応です。

 ただ、Huluに対応できます。また、YouTubeは、Amazonの場合、音声AIは使えませんが、本機は、話しかけるだけで再生操作できる部分が、本機の魅力でしょう。

 もちろん、タッチ画面をタップしての選択もできるので、そちらと併用しながら使う感じです。

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 音楽配信サービスは、本機も利用できます。

 スピーカーユニットは、しかし、43.5mmのユニットのフルレンジのモノラルスピーカーです

 貧弱なスピーカーからすると、音楽配信サービスを本格的に楽しむような用途を想定した機種でしょう。

 以上、Google Nest Hubの紹介でした。

 格安Androidタブレット代わりに利用できる、「スマートホーム端末」として、割と重宝しそうです。

 スピーカーの音質はさほど期待値は高くないですが、情報を得たり、寝室で寝ながら使う程度ならば、十分でしょう。

 YouTube系のサービスと親和性が高いですし、その部分も評価できます。

 その上で、「睡眠分析」という新機軸は、ライフロガー系の上級者を含めて、確実に人気を博しそうです。

次回に続く!
スマートスピーカーのおすすめは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、スマートスピーカーの比較の1回目記事でした。

 しかし、記事は、まだまだ「続き」ます。

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2・スマートスピーカーの比較 (2)  
 2-1:Google(続き)
 2-2・Bose〈Alexa or Seri〉
 2-3・Sonos〈G-Assistant/ Alexa〉
 2-4・Denon〈Alexa〉
 2-5・JBL〈G-Assistant/ Alexa〉
 2-6・他の企業〈G-Assistant〉
3・スマートスピーカーの比較 (3)
 =最終的なおすすめ機種の提案 【結論】

 次回の2回目記事こちら)では、今回紹介に漏れているGoogle Nest Hub Maxを追加で紹介します。

 そのあと、Google系とAmazon系双方に対応できる、米国のBOSE製品などを紹介していきますます。

スピーカー音質 ★★★★★
家電操作    ★★★★★
AIの賢さ   ★★★★★
テレビ連携   ★★★★☆
設定のしやすさ ★★★★★
総合評価    ★★★★★

 その上で、3回目記事こちら)で、今回紹介したスマートスピーカー全てから、目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 22:47 | 情報家電

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