Top オーディオ製品 比較2021'【高音質】完全ワイヤレスイヤホン70機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2021年06月15日

比較2021'【高音質】完全ワイヤレスイヤホン70機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2021年 完全ワイヤレスイヤホンの音質・性能とおすすめ・選び方:2万円以上の高級完全ワイヤレスイヤホン:ノイキャン・防水対応:iPhone Android 機種の違いと性能ランキング

【比較する主な製品型番】Apple AirPods Pro MWP22J/A MRXJ2J/A MV7N2J/A Powerbeats Pro MV6Y2PA/A SONY WF-1000XM4 WF-1000XM3 WF-1000X WF-SP800N WF-SP900 WF-H800 WF-XB700 Bose QuietComfort Earbuds Bose Sport Earbuds

今回のお題
「完全ワイヤレスイヤホン」のおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今回は、2021年6月現在、最新の、左右独立した完全ワイヤレスイヤホンの比較です。

 新しいタイプのBluetooth製品として注目されている、オーディオ機器です。

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1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
 1-1:アップル〈米国〉
 1-2:ソニー〈日本〉
 1-3:BOSE〈米国〉
 価格:1.5万円〜4万円
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
 2-1:パナソニック〈日本〉
 2-2:JVC〈日本〉  
 2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
 2-4:ゼンハイザー〈ドイツ〉
 2-5:Bang&Olufsen〈北欧〉
 2-6:Jabra 〈北欧〉
 価格:1万円〜4万円
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
 3-1:JBL〈米国〉
 3-2:ANKER 〈米国〉   
 3-3:EARIN〈米国〉
 3-4:Noble Audio〈米国〉
 3-5:SOL REPUBLIC〈米国〉
 3-6:Google〈米国〉
 3-7:Beats〈米国〉
 価格:5000円〜2.5万円
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
 4-1:AVIOT〈日本〉
 4-2:SNEXT 〈日本〉  
 4-3:その他のブランド
 価格:5000円〜2.5万円
5・完全ワイヤレスイヤホンまとめ【結論】
 :予算別・目的別のおすすめ製品まとめ

 完全ワイヤレスイヤホンは、100機を越える相当な数の販売があります。そのため、このブログ「家電批評モノマニア」では、メーカーごとに、記事を5つに分けています。

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 今回の、1回目の記事では、AppleSONYBOSEという、人気を3分する3企業の製品を紹介します。

 どの記事から読んでいただいても構いません。

 ただ、「完全ワイヤレスイヤホンの選び方の基本」は、今回の記事の冒頭で最初に説明するので、今回の1回目記事からお読みいただけると分かりやすいかと思います。

 よろしくお願いします。

1・音質の良さ   ★★★★★
2・ノイズキャンル ★★★★★
3・軽量性     ★★★★★
4・防塵・防滴性  ★★★★★
5・総合評価    ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各機種を一機ずつ比較していきます。

 その上で、最後の「結論」部分では、上表のような観点から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ商品を紹介していきます。

ーー 

1・Bluetoothヘッドホンの比較
2・Bluetoothイヤホンの比較
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較
4・ハイレゾヘッドホンの比較
5・ハイレゾイヤホンの比較
6・ノイキャンヘッドホンの比較
7・Beatsのヘッドホンの比較
8・ライトニング端子イヤホンの比較
9・ウェアラブルネックスピーカーの比較
10・おすすめヘッドホンの選び方 【結論】

 なお、今回はヘッドホン・イヤホン比較シリーズの、3回目記事として書きました。

1・完全ワイヤレスイヤホンの選び方の基本

1・音響的な設計
2・ノイズキャンセリング
3・スマホとの通信方法
4・防水性と軽量性

 具体的な製品の紹介に入る前に、今回の記事における「完全ワイヤレスイヤホンの選び方の基本を書いておきます。 


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 第1に、「音響的な設計」についてです。

 イヤホンの場合、一般的に、ドライバ(振動版)のサイズ(と数)が重要で、基本的に大きなほど、音の余裕が生まれます。

 しかし、完全ワイヤレスイヤホンの場合、耳の部分に、バッテリと通信部分のユニット(Socもを積まないといけないので、普通のイヤホンと比較して、搭載できるドライバサイズに限界があります。

 6mm程度が普通で、10mmだと大きな方です。

 なかには、10mm以上のドライバーを乗せる製品もありますが、実用性のない重さになるか、(開放型で)音漏れが生じる構造になっていたり、ファッション的な意味でも装着時のバランスも悪かったり、なにかしら(無理がたたった系の)難点があります。

 特にドライバのサイズが大きいもので、重量が書いてない製品は、注意してください。

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 結論的にいえば、完全ワイヤレスイヤホンについては、「ドライバのサイズ」は深追いしない方がよいです。

 6mm〜8mm程度の「普通サイズ」で、むしろ、素材や構造、もしくは、ソフト的な処理で工夫がある製品を選ぶのが良いでしょう。今回もそういった機種を多く取りあげています。 

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 一方、ダイナミック型にBA型小型ドライバーを複数搭載するタイプの完全ワイヤレスイヤホンも出てきました。

 この場合は、別の観点となるので、対応機の部分の本編で説明しようと思います。


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 第2に、「ノイズキャンセリング」についてです。

 Atlasが試した限り、完全ワイヤレスイヤホンでもっとも差が付く部分です。

 最近は、クアルコムという半導体メーカーが、ノイキャンを搭載した汎用チップ(SOC)を各社に格安で提供しはじめたので、上図の様な「Wマイク式」の高度なノイズキャンセリングができる機種が1万円台でも増えています。

 ただ、SONY・BOSE・Appleなど、古くからノイキャンに取込み、ユニットを独自製造できるメーカーの製品は、特に優秀です。

 調整力と精度を高度にカスタマイズできるため、同じ「Wマイク式」でも性能が上回ります。汎用チップを利用するメーカーの機種と比較して「できることも多め」ですので、比較する場合、「ノイキャン」の有無だけでなく、その上で「何ができるか」「精度は説明されているか」に注目してください。

--- 

 結論的にいえば、ノイズキャンセリングの精度は、完全ワイヤレスイヤホンの性能を分ける部分です。

 仕組み的にも、完全ワイヤレスイヤホンは、通勤・通学時に使う方が多いでしょうし、この部分は、最重要視するべきポイントです。

 逆に、軽視すると、「実際利用する際の音質の差」として還元されてしまうと言えます。


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 第3に、「スマホとの通信方法」についてです。

 一般的にイヤホンの場合、Bluetoothコーデックが重要です。

 Bluetoothイヤホンの場合、スマホなどから音を飛ばす際に、音源を必ず圧縮して送ります。その際の圧縮規格を「Bluetoothコーデック」と言います。

---

 結論的にいえば、完全ワイヤレスイヤホンの場合、iOSの場合はAAC、Androidの場合はApt-xに対応していれば、(まずまず)OKです。

 Amazon MusicやApple Musicなどの音源ならば、イヤホンのスペックにあった良音が聞けるでしょう。

 一方、BOSE・JBLなど、圧縮音源の「カスタマイズ(アップコンバート)」に長けたメーカーは、SBCでも「自社の色に音源を染めるのでOK」という場合もあります。

 そういった機を紹介する際は、そのことを記そうと思います。

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 なお、動画視聴・ゲームに使う場合、これらのコーデックだと、どれも少し遅延が起こります。

 この問題に完全に対処できるコーデックを採用するイヤホンは、(大きなヘッドホンを除けば)Bluetoothイヤホンにはないので、仕方ないでしょう。


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 第3に、「防水性と軽量性」についてです。

 防水性については、一部機種でIPX4等級以上の製品が見られます。

 (確実になくしますし)プール内で使う人もいないでしょうが、防水性高い機種の場合、雨天でのワークアウトの際に使える、と考えてください。

 たいていの場合、防水性のある機種は、運動してもずり落ちにくい構造にもなります。

 軽量性については、最近は、無理やり大きなユニットを採用して重いという機種は減りました。

 片耳で8g前後の重さならば、使用時に違和感もないです。

 一方、軽いものでは6g以下のものもありますが、ドライバ(振動版)のサイズも6mm以下に小型化されるなど、音質面で物足りない場合が多いです。

 小型で目立たないので、ファッション性は良くなりますが。

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 結論的にいえば、運動する方は、防水性もある程度重視してください。

 軽量性については、8g前後の重さが適当で、軽量すぎる機種には注意する必要がある、と言えます。

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1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
 1-1:アップル〈米国〉
 1-2:ソニー〈日本〉
 1-3:BOSE〈米国〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
 2-1:パナソニック〈日本〉
 2-2:JVC〈日本〉  
 2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
 2-4:ゼンハイザー〈ドイツ〉
 2-5:Bang&Olufsen〈北欧〉
 2-6:Jabra 〈北欧〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
 3-1:JBL〈米国〉
 3-2:ANKER 〈米国〉   
 3-3:EARIN〈米国〉
 3-4:Noble Audio〈米国〉
 3-5:SOL REPUBLIC〈米国〉
 3-6:Google〈米国〉
 3-7:Beats〈米国〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
 4-1:AVIOT〈日本〉
 4-2:SNEXT 〈日本〉  
 4-3:その他のブランド
5・完全ワイヤレスイヤホンまとめ【結論】
 :予算別・目的別のおすすめ製品まとめ

1・音質の良さ   ★★★★★
2・ノイズキャンル ★★★★★
3・軽量性     ★★★★★
4・防塵・防滴性  ★★★★★
5・総合評価    ★★★★★

 以上、今回重視していく点を4点紹介しました。

 これ以外にも「ハイレゾ・空間オーディオ対応」「バッテリーの保ち」など見るべきポイントは多いですが、これらについては、本編でおいおい説明していきます。

 そして、最後の最終的な結論こちら)では、これらの要素をふまえつつ、「Atlasのおすすめ」を提案していきます。

1-1・Appleの完全ワイヤレスイヤホン

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 では、製品の比較をはじめます。

 はじめに、Appleの製品からです。

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 なお、Apple系ブランドで、Beatsとして展開する製品(Beats Studio Buds)は、別に項目を立てて比較しています。今回の3回目記事こちら)でのフォローです。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。


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 【2019年 第2世代】

 【ワイヤレス充電ケース付属】

 1・Apple AirPods MRXJ2J/A
   ¥25,070 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

 【充電ケース付属】

 2・Apple AirPods MV7N2J/A
   ¥19,570 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:10Hz-22kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:5時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク
防水性能:
重さ:8g×2

 AirPodsは、Appleの販売するイヤホンです。

 完全ワイヤレスイヤホンを探している方は、おそらく一度は「比較対象」にするだろう、売れ筋の機種です。

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 重量は、8gです。

 装着性は良いです。この重さは完全ワイヤレスイヤホンにおける1つの「快適性の基準」と言えます。

 実際、これより重いと、長時間装着時に、わりと圧迫感が出てしまいます。

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 音質面では、Appleの伝統ですが、「バランス重視」です。

 以前に比べると、新しいエンジニアの特性か、低音がやや強くでています。

 ただ、全体的には、フラットな傾向です。

 どの音源にも合いやすい一方、個性があまりないので、格安イヤホンとの音質的な差は感じにくいとも言えます。

 ここが、購入後のユーザー評価が、大きく割れる理由です。

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 Bluetoothコーデックは、SBC規格AAC規格に対応です。

 AirPodの場合、音質が良くないと言われるSBC規格のほか、AACに対応します。

 iPhoneもAACには対応できるので、劣化なしで再生できます。

 また、動画なやゲームの音声を再生差せる場合に発生する音の遅延も、SBCに較べて約半分と優秀です。

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 ノイズ対策については、本格的なマイク式のノイズキャンセリングが可能です。

 マイクで感知した雑音と反対の特性の音を出すことで、周囲の雑音を打ち消すことができます。

 ただし、同社の上位機となるAirPods Proを含めて、現在は、外側と耳側と双方にマイクを備えて、「2つのマイク」で分析する方法が「最新」です。

 それに較べると、1マイク式のこの機種は、劣ります。

 連続再生時間は、最大で、5時間です。

 平均以上のスタミナです。

 付属する収納ケースは、充電器を兼ねており、15分の充電でも3時間の再生ができます。

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 Belkin Boost Up Wireless Charging Pad
  ¥3,623 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

 なお、【ワイヤレス充電ケース付属】モデルについては、iPhone8以上のスマホと同じで、(ケースが)ワイヤレスQI充電対応となっています。

 なお、Appleストアでは、iPhoneの充電にも対応できる、上図の米国のベルキン系列の7.5W対応チャージャーが売られていました。

 ちなみに、Apple純正の「AirPower」は、(だいぶ前に)発表だけして出ておらず、「結局出ない」という観測記事がでています。

 マイクは、搭載されます。

 スマホでのハンズフリー通話が可能です。

 そのほか、装着時に自動的にON/OFFになる機能など、使い勝手の配慮も高いです。

 防水性は、表記がなく、スポーツなどでの利用には心配があります。

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 以上、Apple AirPodsの基本性能を書きました。

 音質はそこそこですが、ノイズキャンセリング・AACなど、利便性の良い純正品として、人気の理由が分かります。


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 【2019年10月発売】

 3・Apple AirPods Pro MWP22J/A
  ¥29,036 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:4.5時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:6g×2

 AirPods Proは、Appleが(ほぼ事前情報なしに)2019年秋に発売したAirPodsの上位版です。

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 重量は、6gです。

 下位機種より多少ですが、軽量化されています。

 ただ、重さの部分より、やや見映えが悪かった、他社より長いスティック部分が短くなったデザイン性の向上のほうが、個人的には強調できます。

 イヤーピースは、スモール・ミディアム・ラージの3種類から選択可能です。

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 音質面では、一方、アップル純正系列では初めて、音漏れしないカナル型形状を採用しました。

 ただ、音の傾向は従来と似通っており、Apple特有の低音域・高音域が強調されないフラットな音質であり、悪く言えば「無個性」、よく言えば、「バランス重視」の音質です。

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 立体音響は、一方、Pro版のみの搭載で、「空間オーディオ」がフォローされました。

 仮想的なサラウンド再生ができる完全ワイヤレスイヤホンはこれまでもありました。しかし、本機の場合、7.1chまでのドルビーほか、立体音響であるドルビーアトモスに対応します。

 ドルビーアトモスは、映画館のような上からの振り下ろし音を3D的にフォローできる新しいサラウンド規格で、ネットを含む映画コンテンツで採用が多くなってきた音響規格です。

 映像に含まれるこれらのデータをそのまま利用しつつ、再計算して立体音響を再現しています。

 なお、現状では、iPadを含むiOS系のデバイスを利用してitunesで配信されるDolby Atomos対応コンテンツのみ限定で使えます。

 映像コンテンツで対応するのは、Apple TVアプリ中のドルビーアトモスなどの対応コンテンツのみです。

 しかし、Netflixも対応予定とのことです。

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 また、この機能を利用する際、「ヘッドトラッキング機能」もオンになります。

 内蔵される加速度・ジャイロセンサーを利用し、利用者の頭の向きに連動して、立体音響の方向性を正しく調整する技術です。要するに、普通のスピーカーのように、自分が首を振ったりしても、音が正しく定位します。

 技術自体は10年以上前に確立していて、立体音響についても、ゲーム用ヘッドホン(写真はJBL Quantum ONE)などで既に先行しました。

 ただ、ワイヤレスイヤホンでは初で、素直に「すごい技術」だと素直に思います。

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 接続安定性は、完全ワイヤレスイヤホンの場合、重要な要素です。

 普通のBluetoothイヤホンとことなり、スマホとイヤホン間のほか、左右のイヤホン間でも通信が発生するためです。

 実際、左右の音ズレや断線は、かなり不快です。

 しかし、AirPodsは、通信品質を改善した最新のBluetooth5.0対応で、安定性が高いです。

 さらに、高性能なH1チップの力もあり、iOS系端末との相性も良いです。例えば、他の機器(iPadなど)を同時に利用している際、音再生に合わせて、シームレスにBluetoothリンクが切り替わります。

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 ドライバーは、サイズ非公開です。

 しかし、外観から見て、おそらく5mm前後であり、完全独立型では「平均値」程度です。

 なお、ドライバーは、大きなほど、特に低音域が安定します。

 その点で言えば、こちらは、上位機として、この部分を強調する仕様ではないです。

 再生周波数帯域は、低音域についてのみ、20Hzと公開があります。

 一般的に問題ない水準です。

 しかし、先述のように、どちらかと言えば、低音より、全音域の聞きやすさを重視しています。

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 Bluetoothコーデックは、SBCのほか、AACに対応です。

 カタログスペックに明記がないですが、確認できました。

 接続安定性の面では、しっかり、Bluetooth5.0に対応です。

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 ノイズ対策については、AirPodsより優れます。

 なぜなら、ノイズキャンセルの方式が、外側と内側に集音マイクを装備するWマイク仕様だからです。

 この方式の場合、耳側のノイズをセンシングして打ち消すため、ノイズ除去率が格段にアップします。

 電車の移動中の利用など、騒音状況下で基本利用する方については、没入感はより高いです。

 また、外部マイクを通して、周囲の音を聞き取れるようにする外部音取り込みモードにも対応です。こちらは、電車のアナウンスは聞きたい場合などに便利です。

 なお、モード切替は、本体の感圧センサーを、ちょこっと押すだけです。

 連続再生時間は、ステレオ再生で4.5時間です。

 ノイズ除去に電力を使うため下位機種よりスペックが悪いです。

 なお、ケースに内蔵される予備バッテリーの量も含めると、最大24時間です。

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 Belkin Boost Up Wireless Charging Pad
  ¥3,623 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

 充電は、 下位機種の【ワイヤレス充電ケース付属】モデルと同じ仕様です。

 したがって、ワイヤレスQi充電に対応できます。

 マイクは、搭載されます。

 スマホでのハンズフリー通話が可能です。

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 防水性は、IPX4等級です。

 水没しなければOKというレベルですから、汗や雨くらいでは壊れないでしょう。

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 以上、Apple AirPods Proの紹介でした。

 ノーマルのAirPodsと比較する場合、ノイズキャンセル技術が2マイク式となり、完全ワイヤレスイヤホンとしては、「最高レベル」になった点が挙げられます。

 その上で、音漏れしないカナル型形状なので、下位機種に較べると「どこでも使いやすい」機種に進化しました。

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 H1チップの搭載で、iOSとの相性は最も良いですし、iPhone用に「アップル製品限定」で探している方には候補となるでしょう。

 ただ、音質部分での個性が控えめで、面白みに欠けます。

 また、ノイズ対策技術では、次に紹介するソニーのほうが「実際の使い勝手は良い」ので、他社製品と比較することは重要です。

1-2・ソニーの完全ワイヤレスイヤホン

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 続いて、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンです。

 Androidユーザーはもちろん、Appleに比べても、上位機は、ノイズキャンセリング周りの実力が高いため、iOSユーザーも比較検討するべきメーカーです。


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 【2021年】

 5・ SONY ノイキャン WF-1000XM4
   ¥33,000 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:7.3g×2

 WF-1000XM4 は、SONYの完全ワイヤレス型イヤホンの最新の最上位機です。

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 本体色は、ブラック(1000XM4 BM)とシルバー(1000XM3 SM)の2色構成です。

 重量は、7.3gです。

 従来より軽量化されましたが、Apple AirPods Proよりは重さがあります。

 とはいえ、重みを感じない「ぎりぎりの線」です。

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 イヤーピースは、今回から新型が3サイズで付属です。

 新開発のノイズアイソレーションイヤーピース(EP-NI1000)です。

 (アナログな意味での)遮音機能と装着性を重視するものです。

 (デジタルな意味での)遮音機能がある機種でも、対策がないと音漏れはあるので、この仕様で良いでしょう。

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 音質面では、ソニーの場合、ドライバーはダイナミック型の6mmを採用します。

 完全ワイヤレスイヤホンでは平均値ほどのサイズです。

 また、本機については、周波数帯域が20Hz-40kHzであり、高音域側が「ハイレゾ対応水準」である40kHzを超えており、ハイレゾ音源対応です。

 一方、SONYは重低音を重視する機種がありますが、本機は、エキストラバス機能がないので、低音域を過度に強調した機種ではなく、音質重視です。

 ただ、振動版の設計の改善で、この部分に今回メスを入れています。

 また、逆に言えば、聴き疲れしにくい音質ですから、長時間の聴いても疲れにくい音質と言えます。

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 なお、本機は、「360 Reality Audio」の認定製品である点も、SONYは強調します。

 Appleの「空間オーディオ」に相当するもので、同名の専用アプリ経由で、最先端の3D立体音響を楽しめます。

 360 Reality Audioの場合、Dolby Atmosコーデックではなく、独自のコーデックを利用します。アプリベースの処理なので、ソニー製品でなくても、Bluetooth搭載のイヤホンならば、他社製品でも使える点で汎用性があります。

 ただ、本機やSONYの下位機種を含めて、SONYのBluetooth搭載イヤホンについては、「360 Reality Audio認定ヘッドホン」として、耳の形やヘッドホン特性に応じた、カスタマイズが可能な点で高度です。

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 なお、空間オーディオは、定額聴き放題サービスでも、「Amazon Music HDこちら)」などでも、3Dオーディオは配信があります。

 ただ、残念ながらヘッドホンには現状では、非対応です。

 聴きたい場合は、360 by deezernugs.netアプリのみ対応です。音源はまだ少ないですし、ハイレゾ音源に比べると「しきいは高い」とはいえます。

 無論将来はあるでしょうから、先行投資の意味合いはあります。

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 Bluetoothコーデックは、AirPodsと同じで、SBCとAACに対応します。

 その上で、LDACに対応します。ハイレゾ音源再生をしたい場合、こちらを使う必要があります。

 ただ、再生機器側の対応も必要なので、スマホならば、SONYのXperia音楽再生機機ならば【ウォークマンの比較記事】で書いたような同社製品に(ほぼ)限定されます。

 この部分も少し課題でしょう。

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 ただ、本機は、DSEE Extremeという、SBC/AACなどの圧縮音源を「ハイレゾ相当」に再計算してアップスケーリングする機能をもちます。

 仕様上、完全な「ハイレゾ」音質にはならないものの、「ハイレゾ級」にはなるので、ワンポイントとは言えるでしょう。

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 ノイズ対策は、AirPods Proと同じで、外側と内側に集音マイクを装備するWマイク仕様です。

 同社は、「デュアルノイズセンサーテクノロジー」と呼びますが、仕組みは同じです。

 耳側のノイズをセンシングして打ち消すため、ノイズ除去率が格段にアップします。

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 加えて、今回BluetoothSoCとノイズキャンセラ専用の統合プロセッサーV1を、専用設計しました。

 最近は、各社ノイキャン機を出し始めましたが、汎用Socを使っている場合が多いです。

 本機は、SONYの自社開発で、この部分にこだわりがあります。

 昔からノイズ対策に相当力を入れてきたメーカーですし、その精度には定評があります。

 旧機種(WF-1000XM3)と比較しても、新プロセッサ採用で、精度は向上したとされます。

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 使い勝手も、優秀です。

 例えば、スマホの加速度センサーと連動し、歩行・走行・静止状態・電車内と状況を検知し、外音の取り込みレベル・ノイズキャンセルのレベルを自動調整してくれます。

 また、スマホのGPSと連動し、事前に登録した場所と連動させることも可能です。

 この機能は、「アダプティブサウンドコントロール」と言いますが、移動時の実際の実用性は高いです。

 また、アンビエントサウンド(外音取り込み)モードほか、タッチセンサーによるクイックアテンションモードも利用できるため、使用中の一時的なボリューム調整も簡単です。

 とくに、外音取込は「スピーク・トゥ・チャット」機能として、ユーザーの発声を検知した場合、勝手にモード変更してくれるため、不意に発話をしなければならない際など、便利でしょう。

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 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで8時間と長寿命です。

 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約2回分フル充電可能です。

 ケースに対しては、Xperiaからのワイヤレス給電もできますが、これはまあ「おまけ」でしょう。

 マイクは、搭載です。

 もちろん、ヘッドセットとして利用することができます。

 指向性を強めるビームフォーミング技術ほか、骨振動センサーを利用した集音設定など、この部分も高度です。

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 防水性は、IPX4等級です。

 ここも前機種との違う部分です。

 先述のイヤーチップの改良なので、ずり落ちにくくなったので、雨天でのトレーニングに使えるでしょう。

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 以上、ソニーのWF-1000XM4の紹介でした。

 通勤通学時は、ドライバに由来する音質より、「ノイズキャンセラの精度」がむしろ、良音を得るために最重要です。

 その点で言えば、移動時に主に利用する場合は、この機種は最適でしょう。ライバルは、同じく「2マイクのノイズキャンセラ」を持つAirPods Proです。

 iOSとの連動性はH1チップの採用で、SONYは分が悪いです。しかし、「アダプティブサウンドコントロール」「V1チップ」を含めて、ノイズキャンセラの実用性や精度は、SONYが上回るでしょう。

 その上で、「ハイレゾに真面目に対応した」初めての完全ワイヤレスである点で、音源自体の音質を重視する人にも向く機種です。

 音質も、良い意味で「音響専門メーカーの味」があるので、純粋にイヤホンの音質で選ぶとしても、この機種はおすすめです。

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 【2019年】

 6・ SONY ノイキャン WF-1000XM3
   ¥21,818 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

 【2017年】

 6・ SONY ノイキャン WF-1000X
   ¥13,900 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:8.5g×2
※ WF-1000XM3のスペック

 なお、本機の旧機種となる WF-1000XM3が、一定数残ります。

 比較する場合、本機は、ハイレゾ・空間オーディオ非対応です。

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 ただ、公平を期して言えば、音源的な部分では、「ハイレゾ音源再生」は、スマホ側でLDAC対応の機種が少ない点、「360 Reality Audio」も、Amazon Music HDなどに対応できない点で、この部分はやや「先行投資的」な部分はあります。

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 ただ、「ノイキャン」性能もチップを含め1世代前であす。

 形状的にも、耳を三点で支えるエルゴノミック・トライホールド・ストラクチャーで外れにくいものの、(ジョギングなど)ハードワークしない方向きでした。イヤーピースも改良前のものです。

 課題だった低音強化をする前の振動版の構成ですし、やはり、予算があるならば新機種だと思います。

 なお、2017年後半に登場した「1代目」もまだ売られています。

 こちらは、さらに、ノイズキャンセラについてWマイク非搭載となります。あまりおすすめできません。


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 【2020年】

 7・ SONY WF-SP800N
   ¥19,906 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:9時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載  
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX5
重さ:9.8g×2

 WF-SP800Nも、SONYが販売する完全ワイヤレスタイプのイヤホンです。

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 本機は、スポーツ用の防水仕様の製品です。

 重量は、9.8gです。

 軽くはないですが、本機の場合、スポーツ用のアークサポーター込みなので、問題ない水準です。

 イヤーピースは、4サイズから選べます。

 一方、アークサポーターは、MとLの2種類です。

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 音質面では、本機は、6mmのダイナミック型ドライバー搭載です。

 とくに大きなわけではないですが、本機については、ソニーが得意とする重低音強化技術(EXTRA BASS)に対応します。

 室内トレーニングなどで、低音の迫力がマストの方には良いでしょう。

 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応です。

 その上で、本機は、高級機同様の左右同時伝送方式ですので、動画視聴時などの音ズレは少なめでしょう。

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 ノイズ対策については、本機は搭載です。

 Wマイク式ではないですが、SONYの上位機と同じで、アダプティブサウンドコントロールを持ちます。

 スマホの加速度センサーと連動させて、行動検出で、外音取り込みやノイズキャンセラの効きを自動調整することができます。

 加えて、スマホの位置情報と連携させて、例えば、ジムに着いたらこの設定、なども可能です。

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 その上で、図のようにタッチセンサーを押している間だけ、一時的に外音を取り込める「クイックアテンションモード」も装備します。

 連続再生時間は、9時間となります。

 マイクは、こちらも搭載です。

 防水性は、 IPX5相当です。

 ジョギングなどで雨が降っても大丈夫です。

---

 以上、ソニーのWF-SP800Nの紹介でした。

 「ノイキャンも重低音もあきらめない」というコンセプトですが、実際、ジムなどでのワークアウトにはかなり向く製品でしょう。

 音質もノイキャンも単独では性能の良い製品は他にもありますが、それらを両立させている点が本機の魅力でしょう。ニッチですが需要はありそうです。


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 【2018年】

 8・ SONY WF-SP900
   ¥17,055 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:3.5時間
ドライバー:BA型ドライバー
マイク:搭載  
ノイキャン:
防水性能:IPX67
重さ:7.3g×2

 WF-SP900 は、SONYが販売する完全ワイヤレスタイプのイヤホンです。

 ただ、こちらの場合、他機と比べるとやや特殊です。

 なぜなら、音楽プレーヤー機能を内蔵した完全ワイヤレスイヤホンだからです。

 MP2の場合、約920曲がメモリーに記録できます。そのほか、WMA・AAC・FLACなどの音源も利用可能です。

 本体色は、ブラック、ホワイト、イエローから選べます。

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 重量は、7.3gです。

 アンプ内蔵型ですが、重さは問題ない点は優れます。

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 イヤーピースは、4サイズから、アークサポーターも3サイズからと、フィット性は重視されます。

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 音質面では、この機種は、下位機種と仕組みが異なります。

 なぜなら、小型のバランスド・アーマチュア型を採用するからです。

 複数の搭載ではないので、恐らく、音楽プレーヤー機能を搭載したことによる、スペースの節約的意味が強いです。

 とはいえ、独自の、T字のシンメトリックアーマチュアで、性能はよさそうですが、パワー(音圧)の面では、同社の上位機より多少非力です。

 Bluetoothコーデックは、スマホに保存した音源を利用する場合、SBCとAACに対応です。

 通信安定性の面では、一方、Bluetooth5.0には対応しません。

 しかし、この製品の場合、音楽再生機器からの通信はないわけで、インストールした音源を再生する分には、むしろ通信安定性は、他機より逆に高いと言えます。

 ノイズ対策については、ノンズキャンセラが非搭載です。

 ただ、マイクから電車のアナウンスなどを聴き取れるようにする、外音取り込みモードは搭載です。

 連続再生時間は、3時間となります。

 マイクは、こちらも搭載です。

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 防水性は、 IPX67当です。

 水深2mを30分対応できる水準ですから、スイミングで利用できるグレードです。

 もちろん、水中では、Bluetoothの電波自体が届かないので、「スペック的には」です。

---

 以上、ソニーのWF-SP900の紹介でした。

 ワークアウトやトレーニングの際に、ワイヤーケーブルが「うっとうしく」感じていた人には良い製品でしょう。

 音質面では、単体のBA型ドライバーなので迫力に欠ける部分はありますが、動きながらの利用ですし、さほど重視しなくても良いでしょう。

 この用途に限定して考えるならば、かなり実用的に思えます。

 なお、プレイヤー内蔵タイプは、【ウォークマンの比較記事】の後半で紹介したように、完全ワイヤレスでなくてよいならば、1万円台から選択肢があります。


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 【2020年】

 9・ SONY WF-H800
   ¥18,000 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:6mm
マイク:搭載  
ノイキャン:
防水性能:
重さ:7.6g×2

 WF-SP800 は、SONYが販売する完全ワイヤレスタイプのイヤホンです。

 比較的買いやすい値段に設定された新機種で、同社のカジュアルな、ハイレゾ対応の若者向け高音質ブランドであるh.earシリーズの一角として出されました。

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 本体色は、5色から選べます。

 ファッション重視で、若者層をターゲットにしています。

 重量は、7.6gです。

 イヤーピースは、4サイズから選択可能です。

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 音質面では、同社の最上位機と同じダイナミック型の6mmのドライバーです。

 一方、本製品は「ハイレゾ級」との表記ですが、これはようするに「ハイレゾではないよ」という大人流の表現です。

 周波数帯域やコーデック的にハイレゾに対応できない機種です。

 一方、DSEE HXというソフト的な補正技術で、「ハイレゾ級」に底上げ可能という意味です。

 とはいえ、ハイレゾ音源ではない普通のCD音源などを再生する分には、音の解像感は上がるため、無意味でもありません。

 一方、本機は、Bluetoothチップが新型で、左右同時伝送方式をとっており、原理的に左右の音ズレの問題は少ないでしょう。

 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。

 通信安定性の面では、一方、Bluetooth5.0に対応です。

 ノイズ対策については、ノンズキャンセラが非搭載です。

 また、外音取り込みモードもありません。

 連続再生時間は、8時間となります。

 マイクは、こちらも搭載です。

 ハンズフリー通話もできます。

 防滴設定は、ありません。

 運動しながらの利用は想定しない製品です。

---

 以上、ソニーのWF-H800 の紹介でした。

 h.earシリーズの一角で、若向きでデザイン性は良いのですが、音質のハイレゾに対応できていないのが残念です。

 音質はそれなりに期待できますし、ファッション重視ならば選択肢になるでしょう。


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 【2020年】

 10・ SONY WF-XB700
   ¥12,871 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:9時間
ドライバー:12mm
マイク:搭載  
ノイキャン:
防水性能:
重さ:8.0g×2

 WF-XB700は、SONYの完全ワイヤレスイヤホンの中級機です。

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 本体色は、ブラック(WF-XB700 B)ブルー(WF-XB700 L)の2色です。

 重量は、8gです。

 さほど軽量性を追い求めたモデルではなく、サイズも少し大きめです。

 イヤーピースは、4サイズから選択可能です。2組付属します。

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 音質面では、一方、本機は、ソニー製としては、最大級のサイズで12mmです。

 その上で、同社の売りとなる重低音強化技術(EXTRA BASS)に対応しますので、この部分の臨場感は期待値が高いです。

 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。

 通信安定性の面では、一方、Bluetooth5.0に対応です。

 また、左右同時伝送方式に対応するため、音ズレは少なめでしょう。

 ノイズ対策については、ノンズキャンセラが非搭載です。

 また、外音取り込みモードもありません。

 連続再生時間は、9時間となります。

 マイクは、とくに高機能ではないですが、こちらも搭載です。

 ハンズフリー通話もできます。

 防滴設定は、IPX4相当です。

 ただし、その構造と大きさからしてスポーツ用ではないでしょう。

---

 以上、ソニーのWF-XB700の紹介でした。

 主に、低音域の迫力が欲しい方に向く製品です。

 先述のように、完全ワイヤレスイヤホンは、音質的な個性が出にくいですが、本機については、ドライバのサイズを含め、例外的に「重低音」というハッキリとした個性があります。

 音質的にも、デザイン的も、ターゲット層は若者向きで、いわゆる「ストリート系」がターゲットでしょう。

1-3・BOSEの完全ワイヤレスイヤホン

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 続いて、アメリカのBOSEの完全ワイヤレスイヤホンです。

 ソニー同様に、ノイズキャンセリング技術に大昔から取り組んできた、アメリカ東海岸を代表する高級オーディオメーカーです。


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 【2020年】

 11・Bose QuietComfort Earbuds
   ¥28,500 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC
連続再生時間:6時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:8.5g×2

 Bose QuietComfort Earbudsは、アメリカのBOSEが販売する、ノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホンです。

 同社は、老舗の高級オーディオメーカで、低音域が充実する独特の「ボーズサウンド」はファンが多いです。ノイキャンもソニー同様に、(汎用チップではなく)自社技術をもつ会社で、技術レベルが高いです。

 本体色は、トリプルブラック(QC Earbuds BLK)とソープストーン(QC Earbuds SPS)の2色構成です。

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 重量は、片側8.5gです。

 先発だったソニーと同等の重さです。

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 イヤーピースは、3サイズが添付されます。

 自社製のBose QuietComfort Earbudsで、アーク上のサポーターで固定する方式です。

 ボーズの場合、イヤーピース自体に密閉性(遮音性)は低いです。

 SONY・パナソニックのような、外音取り込みモードがないのも、装着状態での野外利用が問題ないとの判断からでしょう。

 とはいえ、ノイズは消せるので、音漏れはともかく、没入感という意味では問題はないです。

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 音質面では、本機は、サイズ非公開ながら、大きめのダイナミック型ドライバを搭載します。

 イヤーピースの特性もありつつ、ですが、しっかり低音域が充実するサウンドです。

 この部分では他機に負けていません。

 また、特に強調されるのが「アクティブEQテクノロジー」です。小音量での再生時でも、しっかりバランス調整され、とくに低音域(重低音)の迫力が削がれない技術です。

 Bluetoothコーデックは、SBCのみ対応します。

 BOSEはどの製品もそうですが、劣化音源を調律して、独自の味付けされた「BOSEサウンド」に加工していく方向性なので、これでも問題ないです。

 ハイレゾ(高解像度音源)には不向きなのですが、完全ワイヤレスでは問題とならないでしょう。

 接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth5.1に対応しています。

 本機も、左右独立受信方式です。

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 ノイズ対策は、本機もWマイク仕様です。

 11段階のキャンセルレベルが設定可能です。

 なお、先ほども書きましたが、本機については、イヤーピース自体は完全に遮音しないので、ノイキャンレベルを11段階で強めることで、没入感を高めていきます。

 ただ、図書館などパブリックスペースで静粛性が求められる場所での利用は、(音漏れはどうにもならないので)周囲への配慮が必要でしょう。

 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6時間と長寿命です。

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 バッテリーケースは、やはり、充電器を兼ねており、約2回分利用可能です。

 また、本体への15分での2時間分再生のクイックチャージに対応するほか、ケースはQiによるワイヤレス充電に対応できます。

 マイクは、搭載です。

 詳しい説明はないですが、右側のイヤホンに内蔵されるマイクで通話できます。

 ビームフォーミング技術に相当するものも搭載のようです。

 防水性は、IPX4等級です。

 防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないでしょう。

---

 以上、ボーズのBose QuietComfort Earbudsの紹介でした。

 遮音性の部分で「クセのある」仕様ですが、完全に静粛性が求められる図書館で使わない方、電車やカフェでも「爆音」ではきかない大人の方には、選択肢になります。

 そもそも、小音量でも低音域のバランスがよい「アクティブEQテクノロジー」は、爆音で聞かなくてもよいという目的から搭載されているものなので、その意味が分かる「おとなの方」におすすめします。

 この部分で、外出先で、一度でも注意されたことがある方は、他機が良いでしょう。


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 【2020年】

 12・Bose Sport Earbuds
   ¥20,700 Amazon.co.jp (6/15執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC
連続再生時間:5時間
ドライバー:
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:6.75g×2

 Bose Sport Earbuds は、アメリカのBOSEが販売する、完全ワイヤレスイヤホンです。

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 重量は、6.75gです。

 同社の旧モデルは結構重くて大きな形状でしたが、今回の改編でかなり小型化しました。

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 イヤーピースは、コンプライ社のStayHear Maxチップが3サイズ添付されます。

 同社は、機能性の高いイヤーピースを出す専業メーカーで、この部分はあえて外注しています。

 密閉型で、アークサポーター部分を含め、フィット性は強めで、スポーツ向きです。

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 音質面では、BOSEの伝統でスペックは「非公開」です。

 ただ、実機を見ると、少なくとも6mm程度はある、大きめのドライバーです。

 音質もBoseらしいです。ピュアサウンドではないですが、作り込まれた豊かな低音と、安定的な中音域で聴きやすいです。

 一方、イコライザーの品質が良く小音量でも聴きやすいですが、形状的に多少の音漏れは伴います。

 本機の場合、(ソニー機のような)外音取込モード・通話モードがないので、屋外でのワークアウト時の安全性の部分もあって、完全な密閉型にしていないのだと思います。

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 Bluetoothコーデックは、SBCのみ対応です。

 先述のように、SBCは音質は評価できない規格です。

 ただ、BOSEは伝統的に低音質ソースのアップコンバート再生に強いメーカーです。

 そのため、劣化した音源を、上手に再生させています。

 しっかりした低音と、中音域と高音域のバランスを持ったBOSEサウンドの傾向をしっかりもっています。

 実際、最近は、音質がAACに近づいたと言われるBitPool 53規格が標準化されたので、昔ほどSBCとAACの差は無いです。

 ただ、それでも、動画と音声の再生の場合は遅延は起こりやすいでしょう。あくまで、音楽専用端末として評価できます。

 通信安定性の面では、新機種になってBluetooth5に対応となりました。

 ノイズ対策は、非対応です。

 連続再生時間は、5時間です。

 充電ケースは、先行他社に準じる仕様で、2回のフル充電が可能です。

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 マイクは、4基搭載です。

 無指向性ですが、ビームフォーミング技術が採用されるため、通話時、通話以外の雑音を遮断できる構造です。

 また、図のように、タッチセンサーを押すことで応答可能です。

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 防水性は、IPX4等級です。

 防塵防滴に対応ですが、水没は不可です。

---

 以上、BOSEBose Sport Earbudsの紹介でした。

 アクティブに利用したい方の高級機として、選択肢となる機種です。課題だったBluetoothと重さの部分も新機種となって改善しましたし、スポーツ用として選択しても良い機種となりました。 

 一方、構造的に完全に遮音は難しい製品です。没入感の部分を含めて、(電車など)通勤通学兼用には不向きである点は、注意してください。

次回につづく!
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は音楽用の完全ワイヤレスヘッドホンを比較しました。

 しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

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1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
 1-1:アップル〈米国〉
 1-2:ソニー〈日本〉
 1-3:BOSE〈米国〉
 価格:1.5万円〜4万円
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
 2-1:パナソニック〈日本〉
 2-2:JVC〈日本〉  
 2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
 2-4:ゼンハイザー〈ドイツ〉
 2-5:Bang&Olufsen〈北欧〉
 2-6:Jabra 〈北欧〉
 価格:1万円〜4万円
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
 3-1:JBL〈米国〉
 3-2:ANKER 〈米国〉   
 3-3:EARIN〈米国〉
 3-4:Noble Audio〈米国〉
 3-5:SOL REPUBLIC〈米国〉
 3-6:Google〈米国〉
 3-7:Beats〈米国〉
 価格:5000円〜2.5万円
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
 4-1:AVIOT〈日本〉
 4-2:SNEXT 〈日本〉  
 4-3:その他のブランド
 価格:5000円〜2.5万円
5・完全ワイヤレスイヤホンまとめ【結論】
 :予算別・目的別のおすすめ製品まとめ

 次の2回目記事こちら)では、日本と欧州のメーカーを中心に紹介します。

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1・音質の良さ   ★★★★★
2・ノイズキャンル ★★★★★
3・軽量性     ★★★★★
4・防塵・防滴性  ★★★★★
5・総合評価    ★★★★★

 その上で、最終回の結論編こちら)では、今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

posted by Atlas at 17:52 | オーディオ製品

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