【今回レビューする内容】2024-2025年 最新防湿庫の性能とおすすめ・選び方:カメラレンズ防湿庫・食品防湿庫:機種の違いとメーカー別の評価・性能ランキング
【比較する製品型番】東洋リビング オートクリーンドライ ED-41CAT2(B) ED-55CAT2(B) ED-55CAT2(BW) ED-80CAT2(BW) ED-80CATP3(B) ED-120CATP3(B) ED-140CATP3(B) ED-165CATP3(B) LD-120CDS2(B) ED-120CA2(W) ED-120CA2(W) LD-160CDWS(B) LD-240CDWS(B) AD-40A AD-120A トーリ・ハン ドライキャビ PD-40 PD-55 PH-62 PH-82 PH-112 PH-182 SD-40 SD-55 ハクバ E-ドライボックス KED-25 KED-40 KED-60 KED-100 KED-85W KED-130 KED-P20E IDEX D-storage DS-65M DS-105M ER-3590 サンワサプライ 200-DGDRY001 200-DGDRY002 200-DGDRY003 シルイ SIRUI HC40X-JP HC50S-JP HC70-JP HC110-JP Re:CLEAN RC-21L c004p RC-25L c004p 21L Re:CLEAN 25L Re:CLEAN NEXT 50L 70L 90L
今回のお題
安心してレンズを置けるおすすめの防湿庫はどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2024年12月現在、最新モデルとなる防湿庫を比較します。
1・防湿庫の比較 (1)
1-1:東洋リビング〈日本〉
1-2:トーリハン〈日本〉
1-3:ハクバ〈日本〉
1-4:IDEX〈日本〉
1-5:SIRUI〈中国〉
1-6:サンワサプライ〈日本〉
2・防湿庫の比較 (2)
2-1:他の企業 (Re:CLEAN)
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
日本で製品展開がある、以上の5社の製品を順番に見ていきます。
ちなみに、東洋リビングとトーリハンが「2強」で、デンキヤの片隅に並んでいるのは、両社の製品が大半です。
防湿庫は、カメラほか、簡易的な除湿を目的に、食品の保管や、ブランド品(バッグ・時計)の湿害対策に買われる方もいます。
収納力 ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
堅牢性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、比較をはじめます。
いつものように、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
1-1・東洋リビングの防湿庫
はじめに、東洋リビングの防湿庫の紹介です。
横浜に本社を置く防湿庫の専門メーカーで、デンキヤで見かける防湿庫の半数ほどは、ここのメーカーの製品です。
なお、同社は2023年に型番をほぼ全機種の型番を更新しました。
特別に言及する一部の機種を除いて、性能は旧機と同じです。原料高によるものですので、掲示した旧型番の在庫が残っていて安ければ、そちらでもOKです。
---
なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2023年発売】
【39L】(8台前後)
1・東洋リビング ED-41CAT2(B)
¥32,486 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:39L
棚耐荷重:12kg
本体重量:8kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅33.7×高さ45.8×奥行35.6cm
【53L】(12台前後)
2・東洋リビング ED-55CAT2(B) 【黒】
¥38,082 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:53L
棚耐荷重:12kg
本体重量:10kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅33.8×高さ59.1×奥行35.6cm
ED-41CAT2は、東洋リビングの「スリムシリーズ」に属する防湿庫です。
1つ大きなED-55CAT2も、同じ性能、同じ奥行で3段になるだけなので、同時に見ていきます。
除湿の仕組みは、電気式で、内部の電子ドライユニットに組み込まれた乾燥剤を利用する方式です。
ただし、内部には加熱機構があり、乾燥剤は半永久的に(壊れるまで)再生利用できる仕様です。
防湿庫と乾燥剤をいれたカメラケースとの違いは、この再生部分にあります。
室内は、「標準」の位置で、カメラに最適な、30-50%RH程度の湿度に収まる仕様です。
ダイヤルで必要に応じて湿度の強弱は変えられますが、仕組み上、10%などの超低湿度にはできません。
数値的にも「アバウト」仕様ですが、カメラレンズのカビ防止は、この仕様で十分です。
カビ対策は、東洋リビングの「売り」です。
ユニット内には、光触媒が組み込まれており、消臭・防かび・抗菌効果を期待できます。
なお、光触媒は、自動車用の消臭機 などにも使われる技術で、信頼性が担保されます。この機構は、「オートクリーンドライ」と呼ばれ、同社の製品に最近組み込まれました。
本体の容量は、機種によって違います。
ED-41CAT2は、2段の39Lです。
同社は収納目安量を最近書きませんが、39Lならば(レンズと本体で)合計8台前後を目安にしたら良いでしょう。
ただ、構造的に上段が広く使えるため、変則的なサイズのカメラなどを入れるには良いでしょう。
ED-55CAT2は、3段の棚となり、収納力は53Lです。
こちらは、53Lなので(レンズと本体で)12台あたりが目安量です。
棚の奥行は、29.9cmです。相当長いレンズでも縦に収納できるでしょう。
なお、設置面積は両機とも同じで、上方向に伸びた形状です。
棚の耐加重は、8kgです(ED-55CATは10kg)。
他社や上位機より、さほど頑丈ではなく、この辺は入門機レベルでしょう。
【2023年発売】OP-AD-HD-BK
東洋リビング OP-AD-HD(B)
¥2,965 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
湿度計は、アナログ式のものが内蔵されます。
ただ、同社の製品に共通しますが、いずれも別売のデジタル温湿度計に換装することが可能です。金具も付属します。
消費電力も、下位機種と同じです。
庫内照明は、未付属です。
---
以上、東洋リビングのED-41CAT2の紹介でした。
部屋の邪魔にならないサイズで、それなりの数のレンズを収納できる面で便利です。
大きなものを買いすぎると「際限なくレンズが増えていく」ので、この程度でやりくりするのが「レンズ沼」防止にはよいかもしれません。
1つ大きなED-55CATは、3段あるため、最下段にメディア類を保管するなど、多用途に使えそうです。
庫内容量の部分をふまえても、湿気に弱い食品などの保存用にも向いていそうです。
ーーー
【2023年発売】
【53L】(12台)
3・東洋リビング ED-55CAT2(BW) 【白】
¥38,082 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:53L
棚耐荷重:12kg
本体重量:10kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅33.8×高さ59.1×奥行35.6cm
【77L】(18台)
4・東洋リビング ED-80CAT2(BW)
¥48,425 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:77L
棚耐荷重:12kg
本体重量:14kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ61.1×奥行40.6cm
なお、「スリムシリーズ」と同じグレードですが、側面色の部分でデザインがことなる「ブラック&ホワイトシリーズ」の展開があります。
2機種あります。
53Lモデルは、先ほどの「スリムシリーズ」の53Lと変わりません。
(レンズと本体で)12台が目安量です。
77Lモデルは、こちらだけです。
同じく3段の棚となりますが、収納量に余裕があります。
(レンズと本体で)18台が目安量です。
縦・横・高さがそれぞれ、5cmほど広めだからです。
棚の奥行は、34.4cmで、耐荷重は14kgです。
剛性もよりアップしています。
あとは同じです。
---
結論的にいえば、 53Lモデルは、色の好みだけで考えて良いでしょう。
77Lモデルは外寸の奥行きが40cmを超えて、高さも60cm越えですから、設置場所はやや選ぶ機種でしょう。
ただ、重量は14kgとしっかりしているため、床などに安定的に置けるならば、良い選択肢です。長めのレンズの収納にも便利そうです。
ーーーー
【2022年発売】AD-80 AAD-165A欠品
【39L】
5・東洋リビング オートドライ AD-40A
¥30,800 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【116L】
6・東洋リビング オートドライ AD-120A
¥50,600 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:39L
棚耐荷重:12kg/枚
本体重量:8kg
消費電力:15W(平均0.39W)
清潔性:
外寸:幅33.8×高さ47.4×奥行35.6cm
※ 39Lモデルのデータ
一方、同社からは「オートドライ」という名称の格安製品も販売されます。
このシリーズについては、庫内湿度が(公式的に)15-50%に調整できるとされる仕様です。通常機は30-50%なので、幅は広いです。
一方、クリーン機能がない点で分かりますが、カメラ用ではなく、食品や薬品などを低湿度で保管するための製品です。
消費電力は、平均値で、39Lモデルが0.29W、39Lモデルが0.72Wです。
クリーン機能がない分、実際、1日0.5円以下で収まります。
【2023年発売】
【77L】(18台)
7・東洋リビング ED-80CATP3(B)
¥56,218 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:77L
棚耐荷重:12kg
本体重量:14kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ61.1×奥行40.6cm
【116L】(24台)
8・東洋リビング ED-120CATP3(B)
¥52,573 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:116L
棚耐荷重:12kg
本体重量:19kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
ED-80CATP3 などは、東洋リビングの「スタンダードシリーズ」に属する製品です。
スタンダードという名前ですが、家庭用としては実質的に「ハイグレード機種」に相当します。116Lと大きめのED-120CATP3もありますが、同時にみていきます。
サイズは、2機種で異なります。
77Lモデルは、1つ上で紹介したED-80CATと全く同じです。
(レンズと本体で)18台が目安量と言えます。
116Lモデルは、1段増えた4段の棚となります。
設置面積は、77Lモデルと同じですが、縦方向に伸びた形状です。
防湿庫は非常に長いこと保つ家電ですので、レンズを売り買いせず、「一生貯めていく」ようなハイアマチュアの方が買うには良い選択肢でしょう。
(レンズと本体で)24台が目安収納量と言えます。
棚の奥行は、3棚の耐加重は、19kgです。
東洋リビングの場合、剛性は大きくなるほど高くなります。
これは棚板の数が増えるためです。
カビ対策は、仕組みとしては、先ほどの機種と同じです。
温度計も、同じですし、調湿の方法、消費電力も同じです。
ただ、ドライユニットと湿度計について「日本製」と、あらたに明示されています。
一方、他シリーズと異なるのは、LEDバーライトと、最大150Wの庫内コンセントが2口付属します。
これ以外の点は、基本的に下位機種と同じですね。
保管庫としてだけでなく、「ショーケース」としての要素も欲しいならば、こちらでしょう。また、保管しながら、充電を同時にしたい場合にも良いでしょう。
---
以上、東洋リビングのED-80CATP3 など紹介でした。
77Lモデルは、上で書いた2つの装備に魅力を感じないならば、下位シリーズでも良いかなと思います。
116Lモデルは、一眼レフにして24台置けるという点では、プロに近い方向けの機種とも言えます。一方、湿害対策用に食品などの保存に利用するならば、この位のサイズがあっても良いでしょうか。
ーーー
【2023年発売】
【137L】(30台)
9・東洋リビング ED-140CATP3(B)
¥62,345 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:137L
棚耐荷重:12kg
本体重量:22kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性:オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ101.7×奥行40.6cm
【162L】(36台)
10・東洋リビング ED-165CATP3(B)
¥71,309 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:162L
棚耐荷重:12kg
本体重量:26kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ118.3×奥行40.6cm
なお、「スタンダードシリーズ」は、ED-120CATP3 とED-165CATP3という大きめがあります。
基本的に下位機種と仕様は同じで、33.4cmという棚の奥行も共通します。
しかし、前者は5段の棚、後者は6段の棚となります。
また、このグレードから扉は上下に分かれます。LEDバーライトも上下に2つです。
業務用とも言えるサイズですが、消費電力は同じです。乾燥ユニットのパワーは同等と言えるでしょう。
一方、本体重量が相当程度ありますので、内蔵するカメラの重さを考慮に入れても、床設置が前提となるでしょう。家庭にはやや大きすぎる気がしますが、専門家や業務用として需要がありそうです。
【2023年発売】
【118L】(24台)
11・東洋リビング LD-120CDS2(B)
¥66,018 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【118L】(24台)
12・東洋リビング ED-120CA2(W)
¥55,036 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:118L
収納目安:24台
棚耐荷重:12kg
本体重量:21kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅41.9×高さ86.2×奥行39.9cm
LD-120CDS(B)は、東洋リビングの家庭用のプレミアムモデルです。
白モデルがあります。
こちらだけ、庫内照明が、丸形LED照明となり「おしゃれ」ですが、庫内コンセントが省略され、外部コンセント式となります。湿度計も、黒モデルは最初からデジタルですが、アナログです。
--
結論的にいえば、白モデルは、どちらかと言えば、インテリア性重視の製品といえます。
除湿の仕組みとカビ対策は、やはり同じ仕組みです。
本体の容量は、こちらは4段の棚です。
ただし、幅・高さともややスリムにしているため、収納力については、4段としては少なめです。
とはいえ、棚位置は、各製品とも上下に稼働するので、「高さのあるカメラが入らない」ということはないですし、カメラとレンズで24台あたりの収納量と言えます。
棚の奥行は、34.4cmで、棚の耐加重は、21kgです。
湿度計は、先述のように、黒モデルは、デフォルトでデジタル式が採用されます。
温度も測れる温湿度計です。
消費電力は、同じく、平均で0.9Wです。
庫内照明は、LEDバーライトが付属します。
一方、下位機種に較べると、こちらは、非接触センサー搭載で、ドアの開閉時に8分間点灯します。
また、バーライトの明るさも上位で、60連のLED庫内灯です。庫内コンセントは、2口です。
---
以上、東洋リビングのLD-120CDS(B)の紹介でした。
スタンダードシリーズの同型との相違点は、LEDバーライトの利便性と、デジタル温湿度計の搭載です。ただ、同型のED-120CATP と較べて1万円以上高いのはややネックです。
【2023年発売】
【160L】(36台前後)
13・東洋リビング LD-160CDWS(B)
¥132,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:160L
棚耐荷重:20/12kg
本体重量:27kg
消費電力:30W(平均1.6W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅84×高さ60.7×奥行39.9cm
【236L】(48台前後)
14・東洋リビング LD-240CDWS(B)
¥155,100 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:237L
棚耐荷重:20/12kg
本体重量:35kg
消費電力:30W(平均1.6W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅84×高さ86.2×奥行39.9cm
LD-160CDWSとLD-240CDWSは、東洋リビングの「ワイドシリーズ」に属する製品です。
本機は、2023年の改変で旧機に比べて新しくなった部分があります。
上部に神道際された非接触センサーに連動する形で、庫内の60連LED灯が点灯するギミックの追加です。
高級感を演出するためのものでしょう。5cm以内での反応なので誤動作もないでしょうが、オートオフはあっても良かったかなとは思います。
除湿の仕組みとカビ対策は、やはり他と同じです。
本体の容量は、それぞれ3段の160L、4段の236Lの棚となり、(レンズと本体で)前者は、35台前後、後者は、48台前後が収納できます。
横に広い両開きの仕様であり、幅は83.8cm/840cmあります。
ただ、東洋リビングの製品は、トップボードにもものが置ける仕様なので、上部のスペースは有効利用できます。
棚の奥行は、スタンダードシリーズと同じく、34.4cmです。
棚の耐加重は、27kg/35kgです。
湿度計は、基本的にスタンダードシリーズの「ワイド版」という機種なので、アナログ式です。
消費電力は、本機も25℃・湿度60%の室外で、30%設定で運転という環境で0.9Wです。
ただし、237Lモデルは、サイズ的に1.6Wです。ただ、たいして大きな数字ではないです。1日で1円強でしょう。
庫内照明は、連動はしませんが、LEDバーライトが2つ付属します。また、鍵がかけられる仕様です。庫内コンセントも付属です。
---
以上、東洋リビングのED-160CAWP2とED-240CAWP2の紹介でした。
横型に較べると、安定感があり、家具などともある程度調和しそうです。リビングの目立つ場所に置くならば、こうした形でも良いでしょう。
1-2・トーリハンの防湿庫の比較
続いて、トーリハンの防湿庫の紹介です。
デンキヤで見かける確率は東洋リビングと同程度に多いメーカーで、こちらも日本の「老舗」と言える企業です。
以下、東洋リビングと同じ方法で、比較していきましょう。
【2023年発売】
【28L】(1-3台)
15・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-28
¥17,670 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:25L
棚耐荷重:
本体重量:5kg
消費電力:4W
清潔性:
外寸:幅38.0×高さ20.0×奥行29.0cm
【40L】(4-8台)
16・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-40
¥22,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:40L
棚耐荷重:
本体重量:10kg
消費電力:4W
清潔性:
外寸:幅32.0×高さ41.0×奥行32.0cm
【50L】(6-10台)
17・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-55
¥24,336 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:50L
棚耐荷重:
本体重量:11kg
消費電力:4W
清潔性: ルネキャット
外寸:幅32.0×高さ59.0×奥行32.0cm
これらは、トーリハンの「PDシリーズ(プログレスシリーズ)」に属する入門機です。
除湿の仕組みは、ペルチェ式です。
冷媒として割と多くの家電で使われるペルチェ素子を利用しています。
乾燥剤を利用する他社の方式に比べると、乾燥剤を乾燥させる時間的ロスがない方式です。防湿庫をいつ開けても、その後の湿度回復期間は同等となります。
ただし、ペルチェ素子は低温多湿状況にあまり強くなく、冬場に加湿器を利用しているような場合は、電源を切っておく必要があります。
ペルチェ式は、後で見るIDEXも出しますが日本の大手では久しぶりの登場でした。あえて採用する理由があまりないので、物価高(原料高)ゆえでしょう。なお、(エアコンのような熱交換式ではないので)音はしません。
一方、耐用年数は、目安5〜10年で、効かなくなる場合、ユニット交換が必要です。乾燥剤方式は、10〜20年という点で言えば、耐久面でも、値段差の理由はあります。
湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。
目標湿度を数字で指定できるのは便利と言えば便利です。
カビ対策は、現状で特段の機能性を持たせていません。
この部分も旧NHシリーズからすれば改悪です。
本体の容量は、3サイズ用意されます。
45Lと50Lは、それぞれ(レンズと本体で)4〜6台、後者が6〜10台が収納目安です。
棚の奥行は、いずれも、27.5cmです。
一方、最小サイズの PD-28はただ、収納量が25Lと狭いです。
段数と、奥行が狭いためですが、(レンズと本体で)目安1〜3台となります。
設置幅もこちらのみ少し広い点も注意してください。
棚の耐加重は、データが未開示です。
一方、棚板は引き出し式で、出し入れしやすい構造になっています。
消費電力は、定格で4Wです。
マイコン制御で割と低消費電力です。この部分はペルチェ式の数少ない良い部分です。
庫内照明は、付属です。
---
以上、トーリハンのドライ・キャビ PD-40などの紹介でした。
ペルチェ式である点が「要注意」という機種です。カビ対策もないですし、耐荷重も不明です。先述のように、物価高で出してきた廉価版でしょう。
同社の従来の入門機である「NTシリーズ」とはこの点で、決定的に異なります。
性能で選ぶ場合、同社の製品ならば、これ以外がおすすめです。
ーーー
【2023年発売】
【80L】(10-15台)
18・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-88
¥35,670 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:80L
棚耐荷重:
本体重量:14kg
消費電力:8W
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ63.0×奥行38.0cm
【100L】(16-20台)
19・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-105
¥41,890 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:100L
棚耐荷重:
本体重量:15kg
消費電力:10W
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ74.0×奥行38.0cm
【220L】(30-40台)
20・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-226W
¥82,282 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:220L
棚耐荷重:
本体重量:35kg
消費電力:20W
清潔性:
外寸:幅75.0×高さ82.0×奥行49.0cm
なお、このシリーズの大きめだと以上のサイズの展開があります。
やはり、これらもペルチェ式になりますので、その部分が注意点です。
ーーー
【2024年発売】
【40L】(3-6台)
21・トーリ・ハン ドライ・キャビ SD-40
¥15,400 楽天市場 (12/4執筆時)
内容量:40L
棚耐荷重:
本体重量:10kg
消費電力:4W-10W
清潔性:
外寸:幅30.0×高さ41.0×奥行33.0cm
【50L】(5-8台)
22・トーリ・ハン ドライ・キャビ SD-55
¥17,500 楽天市場 (12/4執筆時)
内容量:50L
棚耐荷重:
本体重量:11kg
消費電力:4W-10W
清潔性: ルネキャット
外寸:幅30.0×高さ56.0×奥行34.0cm
このほか、2024年により安いベルチェ式として、SDシリーズが出ています。
比較すると、こちらは、バックライトなしの一般的なデジタル温湿度計になります。
湿度調整も、前面のコントロールパネルがないので、前面のボタンを回しての調整です。
そのほか、収納台が、スチールではなく樹脂性になるなど、装備の部分が変わります。
消費電力は、4-10Wというアバウトな表記です。
スペック上の除湿力は同じですので、おそらく、LEDライトがドア開閉と連動(上位機はスイッチ)となる関係かなと思います。
あとは、若干収納寸法が小さくなるのと、先述のように、5〜10年の寿命のあるベルチェ式ということで、下位機種だけ、ユニットがユーザーにより交換できるようなネジ付け仕様にしている以外は、大きな違いはないです。
---
結論的にいえば、値段差はありますが、上位機とは装備の上での差もしっかりあると言えます。
【2022年発売】
【77L】(5-7台)
23・トーリ・ハン EH-80
¥54,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:47L
棚耐荷重:50kg
本体重量:11kg
消費電力:16W
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ64.3×奥行37.5cm
【107L】(10-12台)
24・トーリ・ハン EH-110
¥65,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:107L
棚耐荷重:50kg
本体重量:14kg
消費電力:16W
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ84.2×奥行37.5cm
【141L】(15-17台)
25・トーリ・ハン EH-150
¥87,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:141L
棚耐荷重:50kg
本体重量:18kg
消費電力:23W
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ10.83×奥行37.5cm
EH-80 などは、同社のEHシリーズ(エターナルシリーズ)に属する防湿庫です。
こちらは、青系のクッションシート付き棚板を採用したり、筐体に粉体焼き付け塗装をなすなど、外観の高級感を重視したものと言えます。
クッション付き棚板は、半固定式で引き出せないのですが、見栄えが良いほか、カメラがズレにくいというメリットもあるとされます。
除湿の仕組みは、ペルチェ式の下位機と異なります。
トーリハンと同様の電気式でドライユニット(DS-1A)に組み込まれた乾燥剤を再生利用する方ものです。
東洋リビングと構造図を比較すると、下部と上部の吸気口が、シーソー型になっているのが特徴で、吸湿・排気が効率よくできるような工夫があります。
調湿設定は、ダイヤル式です。
「標準」で、カメラに最適な30-50%に収まる仕様ですが、東洋リビング同様に、環境や季節、収納物によって、ダイヤル調整も可能です。
ただし、上げる場合は電気代はそれに応じてかかります(最大16W)
なお、同社の説明だと、ベルチェ式は、5〜10年の製品寿命である一方、乾燥剤方式は、10〜20年の耐用ということです。
レンズ専用防カビ剤フレンズ KMC-62
¥570 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
カビ対策は、一方、本機も省略です。
対策する場合は、市販の防かび剤などを使います。
本体の容量は、77L・107L・141Lの展開です。
目安の実収納量は、ぞれぞれ、5-7台・10-12台・15〜17台です。
容量に対して、下位機より実収納量は若干少なくなる点が注意点でしょう。
方式の違いほか、収納力よりも若干「見映え」を重視したために思います。
少し大きめを選んだ方が良いかもしれません。
棚の奥行は、いずれも31.5cmです。
本機は、見映え重視で、浅めです。
棚の耐加重は、50kgです。十分なレベルです。
一方、下位シリーズと違って、棚板は引き出せない半固定式です。
耐荷重の強化と、収納力の強化のためでしょう。
湿度計は、アナログ式です。
庫内温度・庫内湿度のみ測るタイプで、室内計はありません。
同社の以前の上位機とこの部分は異なります。庫内温度も把握できる仕様ですが、本機は庫内のみです。
消費電力は、16Wです(141L機のみ23W)。
平均値としては、同型の旧型を参考にする場合、2.4Wです。
東洋リビングに較べると多めの数字ですが、それでも、1日で1円前後に収まる計算です。
気にしなくても良いでしょう。
庫内照明は、ありません。
---
以上、トーリハンのEH-80 などの紹介でした。
下位機種と比べると、しっかりと、長寿命で、製品信頼性もある乾燥剤方式の機種です。一方、内蔵のカビ対策がないのが東洋リビングとの違いです。
一方、「ショーケース」的な見かけはやはり豪華です。「ディスプレイ時の美しさ」を狙いたい方は、本機は良いと思います。
先述のように、サイズに比して収納力が若干少ないため、少し余裕をもったサイズを選ぶと良さそうです。
一方、クッション棚板が半固定式な利点で対荷重50kgですし、仕様としても「まさかの事故」が防げる部分は、プラスアルファでしょう。
ーーー
【2023年発売】
【160L】(18〜20台)
26・トーリ・ハン EH-160W
¥106,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:160L
棚耐荷重:50kg
本体重量:23kg
消費電力:16W
清潔性:
外寸:幅80.5×高さ68.5×奥行37.5cm
【217L】(20台以上)
27・トーリ・ハン EH-220W
¥122,660 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:141L
棚耐荷重:50kg
本体重量:26kg
消費電力:23W
清潔性:
外寸:幅80.5×高さ90.,4×奥行37.5cm
このほか、このシリーズの「ワイドサイズ」な製品として、以上の製品の展開もあります。
写真だと分かりにくいですが、いずれも設置幅は同じで、高さのみ変わります。
段数は、それぞれ、3段と4段です。
やはり、「見映え重視」なので、内容量に対する、収納力は必ずしも多くないのですが、そもそも、このシリーズは、そちらを目的とすると言うより「綺麗に見せる」ことが主眼でしょうし、問題ないです。
1-3・ハクバの防湿庫の比較
続いて、カメラサプライ製品大手のハクバの製品を紹介します。
基本的にOEM生産で、専業の2社に較べるとラインアップは少ないですね。
【2016年発売】
【25L】(2-3台)
28・ハクバ E-ドライボックス KED-25AZ
¥17,484 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:25L
棚耐荷重:
本体重量:5.6kg
消費電力: 15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ23.0×奥行31.0cm
【40L】(6-8台)
29・ハクバ E-ドライボックス KED-40AZ
¥22,419 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:40L
棚耐荷重:
本体重量:8.5kg
消費電力: 15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ36.0×奥行31.0cm
KED-25は、ハクバの超小型の防湿庫です
25Lは、他社のラインアップがなく、「ニッチニーズ」がりそうです。
1つ大きなKED-40AZも同時に見ていきます。
除湿の仕組みは、他社と同様で、ドライユニットによる除湿です。
本機についても、「標準」で30-50%RHの範囲に収まりますが、調整も可能です。
レンズ専用防カビ剤フレンズ KMC-62
¥570 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
カビ対策は、基本的には非対応です。
ただ、シメン系化合物とカルバミン酸系化合物からなる同社の防かび剤の併用を薦めており、これを併用することで一定程度の効果を発揮しそうです。有効期間は1年です。
本体の容量は、KED-25は25Lです。
一眼レフにして2-3台ほどが置けるサイズです。
小型なので、基本的には、一眼レフとレンズ2-3本ほどという収納力です。
棚の奥行は、23cmです。また縦の内寸は31cmですので、ある程度長めの望遠鏡を縦置きすることもできます。
湿度計は、アナログ式の温湿度計が付属です。
消費電力は、定格消費電力では15Wです。
ただ、他社が開示する平均消費電力に換算すれば、おそらく、トーリハンと同等です。過度に電気代がかかる機種とは見なせません。
庫内照明は、未付属です。
---
以上、ハクバのKED-25の紹介でした。
大手メーカーですが、以前、販売員に伺ったところ、自社工場で生産しているモデルではないとのことでした。
ただ、3年間と長期の保証が付きますので、この点は安心でしょう。
ーーー
【2016年発売】(KED-60同等品)
【60L】(15台前後)
30・ハクバ E-ドライボックス KED-60AZ
¥27,354 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:60L
棚耐荷重:
本体重量:12kg
消費電力: 15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ55.0×奥行31.0cm
【2016年発売】(KED-100同等品)
【100L】(20台前後)
31・ハクバ E-ドライボックス KED-100AZ
¥35,109 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:100L
棚耐荷重:
本体重量:23kg
消費電力:15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ97.0×奥行31.0cm
なお、ハクバについても、同グレードの大きめの防湿庫があります。
同容量の他モデルに較べて、価格が極めて安いのが売りです。
ただ、外観にやや価格が出ている部分があります。
インテリア性を求めるならば、やはり「二大メーカー」の方が良いでしょう。
とはいえ、費用対効果はそれでも魅力です。
いずれにしても、あまり目に付かない場所に保管する方で、防カビ剤の交換を忘れないような「まめな」方に向くと思います。
ーーー
【Amazon限定】
【85L】(10-22台)
32・ハクバ E-ドライボックス KED-85W
¥30,174 mazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:85L
棚耐荷重:
本体重量:17kg
消費電力: 20W
清潔性:
外寸:幅58.0×高さ50.0×奥行35.0cm
【128L】(16-38台)
33・ハクバ E-ドライボックス KED-130
¥40,890 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:128L
棚耐荷重:
本体重量:27.3kg
消費電力:20W
清潔性:
外寸:幅58.0×高さ83.0×奥行35.0cm
そのほか、KED-85と、KED-130という製品もみられます。
Amazon限定で卸している、ワイド58cmサイズの防湿庫です。
基本的に異なるのはサイズですが、保証の面で通常の3年保証から、5年保証に延長される点がメリットです。
他社にもないニッチなサイズなので、サイズの部分でご自宅に合うようならば、選んでも良いでしょう。
ーー
【20L】(2-3台)
34・ハクバ E-ドライボックス KED-P20E
¥11,100 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:20L
収納目安:2-3台
棚耐荷重:
本体重量:5kg
消費電力:
清潔性:
外寸:幅50×高さ29.1×奥行27.5cm
なお、20LのKED-P20については、除湿方式がペルチェ式になります。
次にみるIDEXと同じ方式なので、そちらで詳細を書きます。
1-4・IDEXの防湿庫の比較
続いてIDEXの防湿庫を紹介します。
比較的最近販売をはじめた日本の会社で、インターネット販売に限定することでコストを抑えています。
店頭で実物を見れない点でやや難がありますが、コストダウンのためには仕方ないでしょう。
実際割安です。
【2021年発売】
【60L】(12-16台)
35・IDEX D-storage DS-65M
¥(34,800) Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:60L
棚耐荷重:13kg
本体重量:10kg
消費電力:8w
清潔性:
外寸:幅38.0×高さ52.0×奥行43.0cm
【100L】(20-25台)
36・IDEX D-storage DS-105M
¥(42,929) Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:100L
棚耐荷重:13kg
本体重量:14kg
消費電力:8w
清潔性:
外寸:幅38.0×高さ77.0×奥行44.0cm
DS-65Mなどは、IDEXの中型の防湿庫です。
除湿の仕組みは、トーリハンの下位機と同じ、ペルチェ素子を利用しする方式です。
繰り返せば、他社の乾燥剤を利用する他社の方式に比べると、乾燥剤を乾燥させる時間的ロスがない方式です。
ただし、ペルチェ素子は低温多湿状況にあまり強くなく、冬場の加湿状態に弱いと言えます。
調湿設定は、 25〜50%RHの範囲で数値設定が可能です。
カビ対策は、除湿による対策以外は、非対応です。
また、メーカーは、カビたレンズは繁殖する可能性があるため、入れないようにと注意喚起しています。
本体の容量は、上表の通りで、相当数の収納ができます。
棚の奥行は、どれも共通して38cmで、ゆとりを持った収納力と言えます。
湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。
消費電力は、8wです。
微量ですが、他方式より多いとは言えますが、1日1.8円ほどです。
庫内照明は、基本装備です。
高輝度白色LEDです。明るさ調整も可能です。
電子ロック ER-3590
¥3,996 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
一方、除湿方式の違いとともに同社の個性と言えるのは、タッチパネル式電子ロックの採用です。
電子ロック(ER-3590)は、他社製品や同社の旧製品などにも既存の鍵を外して取り付けられるようで、別売もされるようです。
一方、詳しい仕様がまだみれないのですが、本機は、物理キー(=普通の鍵)との併用ではなく、完全に電子錠だけのようです。
玄関ドアの電子キーロックと違って、リセット用の物理キー(=普通の鍵)がないので、パスワード忘れの場合は、メーカーに「開錠キー」を問い合わせる必要があります。
コイン電池(CR2032)がなくなっても開かなくなるのですが、その場合は、USB-Cで充電してから開ける仕様のようです。電池の寿命も、調査中です。
いずれにしても、仕様に(ある種アジア家電風の)クセがあるので、原型機があるかもしれません。
---
以上、IDEXのDS-51Cの紹介でした。
見栄えの良い外観と電子錠の採用など、見どころの多い製品です。
一方、ペルチェ素子を利用する際の利点と欠点のほか、電子錠の仕様が自分のニーズに合っているのかは、熟慮が必要そうです。
1-5・シルイの防湿庫
続いて、シルイの防湿庫を紹介します。
高級製品を含めて色々なカメラ周辺機器を販売する中国のカメラ機器メーカーです。
【2024年発売】
【40L】(8-10台)
37・SIRUI 電子防湿庫 HC40X-JP
¥18,810 楽天市場 (12/4執筆時)
内容量:30L
棚耐荷重:
本体重量:7.3kg
消費電力:(1-2.5kw/月)
清潔性:
外寸:幅32.0×高さ45×奥行32.0cm
【50L】(10-12台)
38・SIRUI 電子防湿庫 HC50S-JP
¥23,760 楽天市場 (12/4執筆時)
内容量:40L
棚耐荷重:
本体重量:9.5kg
消費電力:(1.3-3.4kw/月)
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ52.0×奥行33.5cm
【70L】(10-20台)
39・SIRUI 電子防湿庫 HC70-JP
¥32,670 楽天市場 (12/4執筆時)
内容量:50L
棚耐荷重:
本体重量:16.2kg
消費電力:(1.3-3.4kw/月)
清潔性:
外寸:幅40.0×高さ68.0×奥行33.5cm
【110L】(20-25台)
40・SIRUI 電子防湿庫 HC110-JP
¥42,570 楽天市場 (12/4執筆時)
内容量:50L
棚耐荷重:
本体重量:23.5kg
消費電力::(1.3-5.3kw/月)
清潔性:
外寸:幅45.0×高さ82.0×奥行38.0cm
HCシリーズは、シルイの防湿庫です。
三脚などは古くから日本展開がありましたが、防湿庫は24年からです。
除湿の仕組みは、電気式(電子除湿)です。
他社の高級機と同じで、信頼性の高い方法です。
調湿設定はは、25-60%RH程度の湿度に収まる仕様です。
それぞれ10%ほど閾値をとっていますが、問題ないです。
カビ対策は、東洋リビングと同じで光触媒システムの記載があります。
この部分も安定したしすてむです。
本体の容量は、40L-110Lの4段階です。
50Lと70Lは、設置面積は同じで、高さが違うタイプです。
上部に操作部がある関係で、若干容量に対して本体サイズは大きめに思えます。
箱体は、冷延鋼板(高強度冷間圧延鋼)の高周波アルゴンアーク精密溶接で密閉度を強化しているとの表記です。ここまで詳しい説明があるのは珍しいです。
ガラスは強化ガラスで、ドアノブ付きのロックで前面の密封性を高めています。
小型化よりも信頼性を重視しているように思います。
棚の奥行は、40Lで29.2cm、110Lが35mm、あとは33.5cmです。
湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。
温度計(気温計)も付属します。そのほか、30Lを除けば、ロック状態を確認できるLEDライトがあります。防湿庫の役割を考えると割と便利に思えます。
消費電力は、月間消費電力量としての開示です。
40Lで、31円〜78円くらい、110Lで、46.5円〜164円くらいという計算です。
なお、本機はAC110V表記でしたので、日本の標準(AC 100V)でも使えますが、性能は少し変わるかも知れません。
庫内照明は、一方、記載がないです。
---
以上、シルイのHCシリーズの紹介でした。
日本初登場ですが、値段面と装備面で先行社に競合しうる製品と言えます。
長期的な利用時の評価は、もう少しレビューをみたいところもありますが、堅実な作りであり、値段相応の信頼性もありそうです。
1-6・サンワサプライの防湿庫
続いて、サンワサプライの防湿庫を紹介します。
PC周辺機器やオフィス用の小型什器などで、主に格安製品に強みのある会社です。
【2019年発売】
【30L】(6-8台)
41・サンワサプライ 200-DGDRY001
¥13,430 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:30L
棚耐荷重:10kg
本体重量:3.7kg
消費電力:5w
清潔性:
外寸:幅29.0×高さ30.9×奥行32.0cm
【40L】(8-10台)
42・サンワサプライ 200-DGDRY002
¥13,430 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:40L
棚耐荷重:10kg
本体重量:7.7kg
消費電力:5w
清潔性:
外寸:幅29.0×高さ49.0×奥行32.0cm
【50L】(10-12台)
43・サンワサプライ 200-DGDRY003
¥14,910 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
内容量:50L
棚耐荷重:10kg
本体重量:10.4kg
消費電力:7w
清潔性:
外寸:幅29.0×高さ59.0×奥行32.0cm
200-DGDRY00シリーズは、日本のサンワサプライのの防湿庫です。
中国の生産品を輸入して販売している形の格安製品です。
除湿の仕組みは、本機も冷媒を利用するペルチェ素子式です。
先述のように、素早く温度調整できますが、低温多湿状況にあまり強くないというデメリットがあります。エアコンと同じ仕組みですので、冬場にユニットが凍結することもあります。
説明書にも、(寒い場所で)高湿表示が続く場合は、20度以上の部屋でしばらくドアを開けて調整するようにとの記載があります。
調湿設定は、25-60%RHの範囲で可能です。
カビ対策は、調湿による対策以外、特段にありません。
本体の容量は、30L・40L・50Lです。
いずれも、同じ寸法で高さのみが大きくなる形式です。
設置幅が29cmと割と省スペース設計なので、設置性は良いです。
また、段数に合わせてクッションが付属します。
棚の奥行は、32cmです。
30Lでも大型のレンズの横収納ができそうです。
湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。
消費電力は、5Wです。
ペルチェ素子を利用するタイプとしては省エネです。
1ヶ月で32.4円という試算が公開されています。
一方、ペルチェ素子式であるので、稼働音があります。
33dBで、さほど煩くないですが、音が気になる人は、寝室にはおかない方が良いです。
庫内照明は、照度は低いですが、基本装備です。
そのほか、鍵が付属です。
---
以上、200-DGDRY00シリーズの紹介でした。
IDEXと同じペルチェ素子を用いる方式なので、同じ注意が必要です。
一方、値段は安いので、お住まいの気候や、使途、室温によっては、コスト削減につながるかもしれません。
次回に続く!
安心してレンズを置けるおすすめの防湿庫はこれ!
というわけで、今回は防湿庫の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・防湿庫の比較 (2)
2-1:他の企業 (Re:CLEAN)
2-2:最終的なおすすめの提案【結論】
収納力 ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
堅牢性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、追加でいくつかの製品をみたあと、ここまで見た全機種から、目的別・価格別に、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!