Top カメラ 比較2023'【サイズ別】防湿庫40機の性能とおすすめ・選び方:IDEX ハクバ トーリ・ハン 東洋リビング

2023年07月15日

比較2023'【サイズ別】防湿庫40機の性能とおすすめ・選び方:IDEX ハクバ トーリ・ハン 東洋リビング

【今回レビューする内容】2023年 最新防湿庫の性能とおすすめ・選び方:カメラレンズ防湿庫・食品防湿庫:機種の違いとメーカー別の評価・性能ランキング

【比較する製品型番東洋リビング オートクリーンドライ ED-25CAM(RW) ED-25CAM(W) ED-41CAT2(B) ED-55CAT2(B) ED-55CAT2(BW) ED-80CAT2(BW) ED-80CATP3(B) ED-120CATP3(B) ED-140CATP3(B) ED-165CATP3(B) LD-120CDS2(B) ED-120CA2(W) ED-120CA2(W) LD-160CDWS(B) LD-240CDWS(B) AD-40A AD-120A トーリ・ハン ドライキャビ PD-40 PD-55 PH-62 PH-82 PH-112 PH-182 EC-42 EC-52 ハクバ E-ドライボックス KED-25 KED-40 KED-60 KED-100 KED-85W KED-130 KED-P20E IDEX D-storage DS-65M DS-105M ER-3590 サンワサプライ 200-DGDRY001 200-DGDRY002 200-DGDRY003

今回のお題
安心してレンズを置けるおすすめの防湿庫はどの機種?

 どもAtlasです。

 今日は、2023年7月現在、最新モデルとなる防湿庫を比較します。

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1:東洋リビング〈日本〉
2:トーリハン〈日本〉
3:ハクバ〈日本〉  
4:IDEX〈日本〉
5:サンワサプライ〈日本〉

 日本で製品展開がある、以上の5社の製品を順番に見ていきます。

 ちなみに、東洋リビングトーリハンが「2強」で、デンキヤの片隅に並んでいるのは、両社の製品が大半です。

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 防湿庫は、カメラほか、簡易的な除湿を目的に、食品の保管や、ブランド品(バッグ・時計)の湿害対策に買われる方もいます。

収納力   ★★★★★
カビ対策  ★★★★★
堅牢性   ★★★★★
デザイン性 ★★★★★
総合評価  ★★★★★

 というわけで、比較をはじめます。

 いつものように、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

1・東洋リビングの防湿庫

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 はじめに、東洋リビングの防湿庫の紹介です。

 横浜に本社を置く防湿庫の専門メーカーで、デンキヤで見かける防湿庫の半数ほどは、ここのメーカーの製品です。

 なお、同社は2023年に型番をほぼ全機種の型番を更新しました。

 特別に言及する一部の機種を除いて、性能は旧機と同じです。原料高によるものですので、掲示した旧型番の在庫が残っていて安ければ、そちらでもOKです。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 1・東洋リビング ED-25CAM(RW)【赤】
 2・東洋リビング ED-25CAM(W)【白】
  ¥33,300 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:24L
収納目安:8台
棚耐荷重:3kg
本体重量:6.5kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅30.1×高さ39.2×奥行28.5cm

 はじめに紹介するのは、東洋リビングの入門機「ミニドライシリーズ」となるED-25CAMです。

 除湿の仕組みは、電気式で、内部の電子ドライユニットに組み込まれた乾燥剤を利用する方式です。

 ただし、内部には加熱機構があり、乾燥剤は半永久的に(壊れるまで)再生利用できる仕様です。

 防湿庫と乾燥剤をいれたカメラケースとの違いは、この再生部分にあります。

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 室内は、「標準」の位置で、カメラに最適な、30-50%RH程度の湿度に収まる仕様です。

 ダイヤルで必要に応じて湿度の強弱は変えられますが、仕組み上、10%などの超低湿度にはできません。

 数値的にも「アバウト」仕様ですが、カメラレンズのカビ防止は、この仕様で十分です。

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 カビ対策は、東洋リビングの「売り」です。

 ユニット内には、光触媒が組み込まれており、消臭・防かび・抗菌効果を期待できます。

 なお、光触媒は、自動車用の消臭機 などにも使われる技術で、信頼性が担保されます。この機構は、「オートクリーンドライ」と呼ばれ、同社の製品に最近組み込まれました。

 本体の容量は、24Lで、一眼レフにして8台ほどが置けるサイズです。

 棚の奥行は、23.4cmで。

 スペック的に200mm程度の望遠レンズも置けますが、大玉を保管するならば、もう少し大きなものが良いでしょうか。

 棚の耐加重は、3kgです。この点では「入門用」と言えそうです。

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 【2023年発売】OP-AD-HD-BK

 東洋リビング OP-AD-HD(B)
  ¥2,886 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 湿度計は、アナログ式のものが内蔵されます。

 ただ、同社の製品に共通しますが、いずれも別売のデジタル温湿度計に換装することが可能です。金具も付属します。

 消費電力は、定格電力は15Wです。

 ただ、25℃・湿度60%の室外で、30%設定で運転という環境での数字だと0.9Wですから、1日の電気代が1円前後で収まります。

 庫内照明は、未付属です。

 ケースには鍵がかけられる仕様です。

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 以上、東洋リビングED-25CAMの紹介でした。

 オートクリーンドライの搭載と、最安水準の電気代が魅力です。本体も小型なので、スペースはあまりないが、「とりあえず」導入しようという場合に良いでしょう。


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 【2023年発売】ED-41CAT(B)後継品

 3・東洋リビング ED-41CAT2(B) 【黒】
  ¥39,845 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:39L
収納目安:8台
棚耐荷重:12kg
本体重量:8kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅33.7×高さ45.8×奥行35.6cm

 【2023年発売】ED-55CAT(B)後継品

 4・東洋リビング ED-55CAT2(B) 【黒】
 4・東洋リビング ED-55CAT2(BW) 【白】
  ¥46,773 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:53L
収納目安:12台
棚耐荷重:12kg
本体重量:10kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅33.8×高さ59.1×奥行35.6cm   

 ED-41CAT2は、東洋リビングの「スリムシリーズ」に属する防湿庫です。

 1つ大きなED-55CAT2も、同じ性能、同じ奥行で3段になるだけなので、同時に見ていきます。なお、こちらだけ白色も展開です。

 除湿の仕組みは、下位機種同様です。

 カビ対策も、「オートクリーンドライ」採用で同じです。

 本体の容量は、機種によって違います。

 ED-41CAT2は、2段ですが、先ほどみた下位機種よりも多い39Lです。

 一眼レフにして8台ほどが置けるサイズという点では下位機種に共通しますが、上段が広く使えるため、変則的なサイズのカメラなどを入れるには良いでしょう。

 ED-55CAT2は、3段の棚となり、収納力は53Lで一眼レフが約12台収納できます。

 設置面積は同じで、上方向に伸びた形状です。

 棚の奥行は、29.9cmです。相当長いレンズでも縦に収納できるでしょう。

 棚の耐加重は、8kgです(ED-55CATは10kg)。

 他社や上位機より、さほど頑丈ではなく、この辺は入門機レベルでしょう。

 湿度計は、こちらもアナログ式のものが内蔵されます。

 また、ケースには鍵がかけられる仕様です。

 消費電力も、下位機種と同じです。

 庫内照明は、未付属です。

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 以上、東洋リビングED-41CAT2の紹介でした。

 部屋の邪魔にならないサイズで、それなりの数のレンズを収納できる面で便利です。

 大きなものを買いすぎると「際限なくレンズが増えていく」ので、この程度でやりくりするのが「レンズ沼」防止にはよいかもしれません。

 1つ大きなED-55CATは、3段あるため、最下段にメディア類を保管するなど、多用途に使えそうです。

 庫内容量の部分をふまえても、湿気に弱い食品などの保存用にも向いていそうです。


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 【2023年発売】ED-80CAT2(B)後継品

 7・東洋リビング ED-80CAT2(BW)
  ¥53,700 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:77L
収納目安:18台
棚耐荷重:12kg
本体重量:14kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ61.1×奥行40.6cm    

 ED-80CAT2 は、東洋リビングの「ブラック&ホワイトシリーズ」に属する中型製品です。

 除湿の仕組みカビ対策は、下位機種と全く同じ仕組みです。オートクリーンドライも搭載です。

 本体の容量は、3段の棚となります。

 収納力は77Lで一眼レフが約18台収納できます。

 なお、先ほどのスリムシリーズと比較した場合、縦・横・高さいぞれも、5cmほど大きいです。

 設置場所には注意しましょう。

 棚の奥行は、34.4cmです。当然ですが、こちらも下位機種より広くなっています。

 棚の耐加重は、14kgです。剛性もよりアップしていますね。

 湿度計は、こちらもアナログ式のものが内蔵されます。また、ケースには鍵がかけられる仕様です。

 消費電力は、下位機種と同じです。

 庫内照明は、未付属です。

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 以上、東洋リビングED-80CAT2の紹介でした。

 外寸の奥行きが40cmを超えて、高さも60cm越えですから、設置場所はやや選ぶ機種でしょう。

 一方、重量は14kgとしっかりしているため、床などに安定的に置けるならば、良い選択肢でしょう。


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 【2023年発売】ED-80CATP2(B)後継品

 8・東洋リビング ED-80CATP3(B)
  ¥56,218 Amazon.co.jp (7/15執筆時)  

内容量:77L
収納目安:18台
棚耐荷重:12kg
本体重量:14kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ61.1×奥行40.6cm

 ED-80CATP3 は、東洋リビングの「スタンダードシリーズ」に属する製品です。

 スタンダードという名前ですが、家庭用としては実質的に「ハイグレード機種」に相当します。

 サイズなどは、1つ上で紹介したED-80CATと全く同じです。

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 ただ、ドライユニットと湿度計について「日本製」と、あらたに明示されています。

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 ただし、LEDバーライトと、最大150Wの庫内コンセントが2口付属します。これ以外の点は、基本的に下位機種と同じですね。

 保管庫としてだけでなく、「ショーケース」としての要素も欲しいならば、こちらでしょう。また、保管しながら、充電を同時にしたい場合にも良いでしょう。


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 【2023年発売】ED-120CATP2(B)後継品

 9・東洋リビング ED-120CATP3(B)
  ¥64,527 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:116L
収納目安:24台
棚耐荷重:12kg
本体重量:19kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ86.6×奥行40.6cm  

 ED-120CATP3 は、東洋リビングの「スタンダードシリーズ」に属する中型製品です。

 本機もドライユニットと湿度計について「日本製」と明示された機種です。

 除湿の仕組みカビ対策は、やはり同じ仕組みです。

 本体の容量は、こちらは、4段の棚となります。

 収納力は116Lで一眼レフが約24台収納できます。

 設置面積は、下位機種と同じで、縦方向に伸びた形状です。

 防湿庫は非常に長いこと保つ家電ですので、レンズを売り買いせず、「一生貯めていく」ようなハイアマチュアの方が買うには良い選択肢でしょう。

 棚の奥行は、34.4cmです。下位機種と同等水準です。

 棚の耐加重は、19kgです。

 東洋リビングの場合、剛性は大きくなるほど高くなります。

 これは棚板の数が増えるためです。

 湿度計は、こちらもアナログ式のものが内蔵されます。また、ケースには鍵がかけられる仕様です。

 消費電力は、平均値で0.9wとなり、下位機種と同じです。

 つまり、サイズが大きくなっても、湿度コントロールをするユニットは同じものが使われていることになります。

 庫内照明は、スタンダードシリーズですので付属します。

 また、コンセントも二口あります。

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 以上、東洋リビングED-120CATP3の紹介でした。

 一眼レフにして24台置けるという点では、プロに近い方向けの機種とも言えます。一方、湿害対策用に食品などの保存に利用するならば、この位のサイズがあっても良いでしょうか。

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 【2023年発売】ED-140CATP2(B)後継

 10・東洋リビング ED-140CATP3(B)
  ¥76,091 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:137L
収納目安:30台
棚耐荷重:12kg
本体重量:22kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性:オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ101.7×奥行40.6cm   

 【2023年発売】ED-165CATP2(B)後継

 11・東洋リビング ED-165CATP3(B)
  ¥83,486 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:162L
収納目安:36台
棚耐荷重:12kg
本体重量:26kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ118.3×奥行40.6cm    

 なお、このシリーズは、ED-120CATP3ED-165CATP3という大きめがあります。

 基本的に下位機種と仕様は同じで、33.4cmという棚の奥行も共通します。

 しかし、前者は5段の棚、後者は6段の棚となります。

 また、このグレードから扉は上下に分かれます。LEDバーライトも上下に2つです。

 業務用とも言えるサイズですが、消費電力は同じです。乾燥ユニットのパワーは同等と言えるでしょう。

 一方、本体重量が相当程度ありますので、内蔵するカメラの重さを考慮に入れても、床設置が前提となるでしょう。家庭にはやや大きすぎる気がしますが、専門家や業務用として需要がありそうです。


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 【2023年発売】LD-120CDS(B)後継

 12・東洋リビング LD-120CDS2(B)
  ¥74,491 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 【2023年発売】ED-120CA(W)後継

 13・東洋リビング ED-120CA2(W)
  ¥65,136 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:118L
収納目安:24台
棚耐荷重:12kg
本体重量:21kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅41.9×高さ86.2×奥行39.9cm   

 LD-120CDS(B)は、東洋リビングの家庭用のプレミアムモデルです。

 除湿の仕組みカビ対策は、やはり同じ仕組みです。

 本体の容量は、こちらは4段の棚となり、一眼レフが約24台収納できます。

 ただし、幅・高さともややスリムにしているため、収納力については、4段としては少なめです。

 とはいえ、棚位置は、各製品とも上下に稼働するので、「高さのあるカメラが入らない」ということはないです。

 棚の奥行は、34.4cmです。十分ですね。

 棚の耐加重は、21kgです。

 湿度計は、デジタル式が採用されます。

 温度も測れる温湿度計です。

 消費電力は、同じく、平均で0.9Wです。

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 庫内照明は、LEDバーライトが付属します。

 一方、下位機種に較べると、こちらは、非接触センサー搭載で、ドアの開閉時に8分間点灯します

 また、バーライトの明るさも上位で、60連のLED庫内灯です。庫内コンセントは、2口です。

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 以上、東洋リビングLD-120CDS(B)の紹介でした。

 スタンダードシリーズの同型との相違点は、LEDバーライトの利便性と、デジタル温湿度計の搭載です。ただ、同型のED-120CATP と較べて1万円以上高いのはややネックです。

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 【2023年発売】ED-120CA(W)

 13・東洋リビング ED-120CA2(W)
  ¥65,136 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 なお、この製品については、本体が白色の「姉妹モデル」もあります。

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 庫内照明が、丸形LED照明となり「おしゃれ」ですが、庫内コンセントが省略され、外部コンセント式となります。湿度計もアナログです。

 どちらかと言えば、インテリア性重視の製品といえます。


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 【2023年発売】ED-160CAWP2(B)後継

 14・東洋リビング LD-160CDWS(B)
  ¥132,000 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:160L
収納目安:36台
棚耐荷重:20/12kg
本体重量:27kg
消費電力:30W(平均1.6W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅84×高さ60.7×奥行39.9cm

 【2023年発売】ED-240CAWP2(B)後継

 15・東洋リビング LD-240CDWS(B)
  ¥155,100 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:237L
収納目安:48台
棚耐荷重:20/12kg
本体重量:35kg
消費電力:30W(平均1.6W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅84×高さ86.2×奥行39.9cm

 LD-160CDWSLD-240CDWSは、東洋リビングの「ワイドシリーズ」に属する製品です。

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 本機は、2023年の改変で旧機に比べて新しくなった部分があります。

 上部に神道際された非接触センサーに連動する形で、庫内の60連LED灯が点灯するギミックの追加です。

 高級感を演出するためのものでしょう。5cm以内での反応なので誤動作もないでしょうが、オートオフはあっても良かったかなとは思います。

 除湿の仕組みカビ対策は、やはり他と同じです。

 本体の容量は、それぞれ3段と4段の棚となり、一眼レフが約36/48台収納できます。

 横に広い両開きの仕様であり、幅は83.8cm/840cmあります。

 ただ、東洋リビングの製品は、トップボードにもものが置ける仕様なので、上部のスペースは有効利用できます。

 棚の奥行は、スタンダードシリーズと同じく、34.4cmです。

 棚の耐加重は、27kg/35kgです。

 湿度計は、基本的にスタンダードシリーズの「ワイド版」という機種なので、アナログ式です。

 消費電力は、本機も25℃・湿度60%の室外で、30%設定で運転という環境で0.9Wです。

 ただし、237Lモデルは、サイズ的に1.6Wです。ただ、たいして大きな数字ではないです。1日で1円強でしょう。

 庫内照明は、連動はしませんが、LEDバーライトが2つ付属します。また、鍵がかけられる仕様です。庫内コンセントも付属です。

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 以上、東洋リビングED-160CAWP2ED-240CAWP2の紹介でした。

 横型に較べると、安定感があり、家具などともある程度調和しそうです。リビングの目立つ場所に置くならば、こうした形でも良いでしょう。

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 【2022年発売】AD-80 AAD-165A欠品

 【39L】

 16・東洋リビング オートドライ AD-40A
  ¥30,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 【116L】

 17・東洋リビング オートドライ AD-120A
  ¥50,600 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:39L
収納目安:---
棚耐荷重:12kg/枚
本体重量:8kg
消費電力:15W(平均0.39W)
清潔性:
外寸:幅33.8×高さ47.4×奥行35.6cm
※ 39Lモデルのデータ

 なお、同社からは「オートドライ」という名称の製品も販売されます。

 このシリーズについては、庫内湿度が(公式的に)15-50%に調整できるとされる仕様です。通常機は30-50%なので、幅は広いです。

 一方、クリーン機能がない点で分かりますが、カメラ用ではなく、食品や薬品などを低湿度で保管するための製品です。

 消費電力は、平均値で、39Lモデルが0.29W、39Lモデルが0.72Wです。

 クリーン機能がない分、実際、1日0.5円以下で収まります。

2・トーリハンの防湿庫の比較

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 続いて、トーリハンの防湿庫の紹介です。

 デンキヤで見かける確率は東洋リビングと同程度に多いメーカーで、こちらも日本の「老舗」と言える企業です。

 以下、東洋リビングと同じ方法で、比較していきましょう。 


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 【2023年発売】(加筆予定)

 【40L】

 18・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-40
  ¥24,233 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:40L
収納目安:
棚耐荷重:
本体重量:10kg
消費電力:4W
清潔性:
外寸:幅32.0×高さ41.0×奥行32.0cm   

 【50L】

 19・トーリ・ハン ドライ・キャビ PD-55
  ¥26,770 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:76L
収納目安:
棚耐荷重:
本体重量:14kg
消費電力:16W (平均2.4W)
清潔性: ルネキャット
外寸:幅32.0×高さ59.0×奥行32.0cm   

 ドライ・キャビ PD-40は、トーリハンの「PDシリーズ」に属する入門機です。

 従来の入門機だった「NTシリーズ(NT-32 NT-82 NT-102 )の後継機ですが、仕様が大きく変更になりましたので、その部分に注意しながら説明します。

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 除湿の仕組みは、ベルチェ式です。

 冷媒として割と多くの家電で使われるペルチェ素子を利用しています。

 乾燥剤を利用する他社の方式に比べると、乾燥剤を乾燥させる時間的ロスがない方式です。防湿庫をいつ開けても、その後の湿度回復期間は同等となります。

 ただし、ペルチェ素子は低温多湿状況にあまり強くなく、冬場に加湿器を利用しているような場合は、電源を切っておく必要があります。

 ベルチェ式は、後で見るIDEXも出しますが日本の大手では久しぶりの登場でした。あえて採用する理由があまりないので、物価高(原料高)ゆえでしょう。なお、(エアコンのような熱交換式ではないので)音はしません。

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 湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。

 目標湿度を数字で指定できるのは便利と言えば便利です。

 カビ対策は、現状で特段の機能性を持たせていません。

 この部分も旧NHシリーズからすれば改悪です。

 本体の容量は、45L50Lが用意されます。

 実収納量は示されませんが、前者で一眼レフにして4-5台ほどです。

 棚の奥行は、27.5cmです。

 棚の耐加重は、データが未開示です。

 消費電力は、定格で4Wです。

 マイコン制御で割と低消費電力です。この部分はベルチェ式の数少ない良い部分です。

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 庫内照明は、付属です。

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 以上、トーリハンドライ・キャビ PD-40などの紹介でした。

 ベルチェ式である点が「要注意」という機種です。カビ対策もないですし、耐荷重も不明です。先述のように、物価高で出してきた廉価版でしょう。

 同社の従来の入門機である「NTシリーズ」とはこの点で、決定的に異なります。

 性能で選ぶ場合、同社の製品ならば、これ以外がおすすめです。


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 【2022年発売】

 【47L】(2段)

 20・トーリ・ハン EC-42
  ¥25,118 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:47L
収納目安:9-12台
棚耐荷重:50kg
本体重量:9kg
消費電力:16W (平均2.4W)
清潔性: ルネキャット
外寸:幅36.0×高さ47.5×奥行39.0cm   

 【47L】(3段)

 21・トーリ・ハン EC-52
  ¥25,118 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:47L
収納目安:9-12台
棚耐荷重:50kg
本体重量:10kg
消費電力:16W (平均2.4W)
清潔性: ルネキャット
外寸:幅40.0×高さ56.0×奥行31.0cm

 【74L】

 22・トーリ・ハン EC-72
  ¥42,710 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:74L
収納目安:16台-
棚耐荷重:50kg
本体重量:14kg
消費電力:16W (平均2.4W)
清潔性: ルネキャット
外寸:幅40.0×高さ84.0×奥行31.0cm   

 EC-42などは、同社のECシリーズ(エコノミーシリーズ)に属する防湿庫です。

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 除湿の仕組みは、下位機と異なります。

 トーリハンと同様の電気式でドライユニット(DS-1A)に組み込まれた乾燥剤を再生利用する方ものです。

 東洋リビングと構造図を比較すると、下部と上部の吸気口が、シーソー型になっているのが特徴で、吸湿・排気が効率よくできるような工夫があります。

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 調湿設定は、ダイヤル式です。

 「標準」で、カメラに最適な30-50%に収まる仕様ですが、東洋リビング同様に、環境や季節、収納物によって、ダイヤル調整も可能です。

 ただし、上げる場合は電気代はそれに応じてかかります(最大16W)

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 レンズ専用防カビ剤フレンズ KMC-62
  ¥648 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 カビ対策は、一方、本機も省略です。

 対策する場合は、市販の防かび剤などを使います。

 本体の容量は、47Lと74Lの展開です。

 ただし、47Lは、2段3段が選べます。

 目安の実収納量は同じですが、3段機の奥行が薄めだからということになります。

 棚の奥行は、2段は33cmですが、その他は24.7cmです。

 後者は、そとから全てのレンズを見渡せるようにいれたい場合には便利でしょう。

 棚の耐加重は、50kgです。十分なレベルです。

 202205121130.jpg

 湿度計は、アナログ式です。

 アナログでも同社の上品は、庫内温度・庫内湿度ほか、庫内温度も把握できる仕様ですが、本機は庫内のみです。

 消費電力は、16Wです。

 平均値としては、同型の旧型を参考にする場合、2.4Wです。

 東洋リビングに較べると多めの数字ですが、それでも、1日で1円前後に収まる計算です。

 気にしなくても良いでしょう。

 庫内照明は、ありません。

---

 以上、トーリハンEC-4のなどの紹介でした。

 下位機種と比べると、しっかり乾燥剤方式の機種ですが、カビ対策がないのが東洋リビングとの違いです。

 値段の安さは評価できますが、機能面では見劣りします。

 サイズ的には、初心者〜中級者に向いた2モデルです。対荷重50kgは魅力です。ただ、価格面では、同サイズの東洋リビングに比して、やや高級路線と言えるでしょう。

 とはいえ、長く使う家電ですから、その部分に投資する価値はあるでしょう。

ーーー

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 【56L】

 23・トーリ・ハン PH-62
  ¥(36,300) 楽天市場 (7/15執筆時)

 【76L】

 24・トーリ・ハン PH-82
  ¥(43,980) 楽天市場 (7/15執筆時)

 【107L】

 25・トーリ・ハン PH-112
  ¥(50,800) 楽天市場 (7/15執筆時)

 202205121201.jpg   

 【152L】

 26・トーリ・ハン PH-152-W
  ¥(72,545) Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 【203L】

 27・トーリ・ハン PH-202-W
  ¥(97,091) Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 【317L】

 28・トーリ・ハン PH-322-W
  ¥(176,900) 楽天市場 (7/15執筆時)

 なお、トーリハンの場合、2023年初頭まで「プレミアムシリーズ」という上位機がありました。ただ、生産完了になっています( PH-322-W以外)。

 同じく乾燥剤方式ですが、内装が豪華でした。

 その上で、以下の3点において機能面で優れていました。

  201712291206.jpg

 第1に、カビ対策です。

 東芝マテリアルの光触媒「ルネキャット」を棚板に塗布する形式でした。

 庫内の自然光下でも、効果が発揮できる仕様です。消臭・防かび・抗菌効果を期待できます。

 東洋リビングの場合、ドライユニットに光触媒ユニットが仕込まれ、庫内を循環させる仕組みでした。それと比較すると、ルネキャットは塗布型です。

 このタイプは建材などにも利用されますが、効果の維持のためには、定期的にメンテナンス液の塗布が必要です。

 とくに、この部分について、効果の持続性の説明がないために、東洋リビングに比べると、やや劣る方式だったと言えます。

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 第2に、温度計です。

 同じアナログ式ですが、屋外温度の表示もできるタイプでした。

 201806131348.jpg

 第3に、照明です。

 庫内照明は、スイッチ式のLED照明が搭載でした。

---

 結論的にいえば、乾燥剤方式カビ対策という重要な部分の性能を完備する機種が、トーリハンの場合、現状「未発売」です。

 カメラ需要の低下に伴っての個人向けからの規模縮小(OEM化)でないならば、物流事情、あるいは、塗布剤のライセンスなどの事情かなと思います。

 ただ、少なくとも、執筆時在庫段階で性能面で選べる機種は消えているとは言えます。

3・ハクバの防湿庫の比較

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 続いて、カメラサプライ製品大手のハクバの製品を紹介します。

 基本的にOEM生産で、専業の2社に較べるとラインアップは少ないですね。


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 【2016年発売】

 【25L】(KED-25同等品)

 29・ハクバ E-ドライボックス KED-25AZ
  ¥24,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:25L
収納目安:2-3台
棚耐荷重:
本体重量:5.6kg
消費電力: 15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ23.0×奥行31.0cm

 【40L】

 30・ハクバ E-ドライボックス KED-40AZ
  ¥31,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:40L
収納目安:約6-8台
棚耐荷重:
本体重量:8.5kg
消費電力: 15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ36.0×奥行31.0cm   

 KED-25は、ハクバの超小型の防湿庫です

 25Lは、他社のラインアップがなく、「ニッチニーズ」がりそうです。

 1つ大きなKED-40AZも同時に見ていきます。

 除湿の仕組みは、他社と同様で、ドライユニットによる除湿です。

 本機についても、「標準」で30-50%RHの範囲に収まりますが、調整も可能です。

  201907301735.jpg

 レンズ専用防カビ剤フレンズ KMC-62
  ¥648 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 カビ対策は、基本的には非対応です。

 ただ、シメン系化合物とカルバミン酸系化合物からなる同社の防かび剤の併用を薦めており、これを併用することで一定程度の効果を発揮しそうです。有効期間は1年です。

 本体の容量は、KED-25は25Lです。

 一眼レフにして2-3台ほどが置けるサイズです。

 小型なので、基本的には、一眼レフとレンズ2-3本ほどという収納力です。

 棚の奥行は、23cmです。また縦の内寸は31cmですので、ある程度長めの望遠鏡を縦置きすることもできます。

 湿度計は、アナログ式の温湿度計が付属です。

 消費電力は、定格消費電力では15Wです。

 ただ、他社が開示する平均消費電力に換算すれば、おそらく、トーリハンと同等です。過度に電気代がかかる機種とは見なせません。

 庫内照明は、未付属です。

---

 以上、ハクバのKED-25の紹介でした。

 大手メーカーですが、以前、販売員に伺ったところ、自社工場で生産しているモデルではないとのことでした。

 ただ、3年間と長期の保証が付きますので、この点は安心でしょう。

ーーー

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 【2016年発売】(KED-60同等品)

 31・ハクバ E-ドライボックス KED-60AZ
  ¥38,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:60L
収納目安:15台-
棚耐荷重:
本体重量:12kg
消費電力: 15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ55.0×奥行31.0cm   

 【2016年発売】(KED-100同等品)

 32・ハクバ E-ドライボックス KED-100AZ
  ¥49,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:100L
収納目安:20台-
棚耐荷重:
本体重量:23kg
消費電力:15W
清潔性:
外寸:幅35.6×高さ97.0×奥行31.0cm   

 なお、ハクバについても、同グレードの大きめの防湿庫があります。

 同容量の他モデルに較べて、価格が極めて安いのが売りです。

 ただ、外観にやや価格が出ている部分があります。

 インテリア性を求めるならば、やはり「二大メーカー」の方が良いでしょう。

 とはいえ、費用対効果はそれでも魅力です。

 いずれにしても、あまり目に付かない場所に保管する方で、防カビ剤の交換を忘れないような「まめな」方に向くと思います。

ーーー

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 【Amazon限定】

 33・ハクバ E-ドライボックス KED-85W
  ¥42,800 mazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:85L
収納目安:10-22台
棚耐荷重:
本体重量:17kg
消費電力: 20W
清潔性:
外寸:幅58.0×高さ50.0×奥行35.0cm    

 34・ハクバ E-ドライボックス KED-130
  ¥58,000 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:128L
収納目安:16-38台
棚耐荷重:
本体重量:27.3kg
消費電力:20W
清潔性:
外寸:幅58.0×高さ83.0×奥行35.0cm

 そのほか、KED-85と、KED-130という製品もみられます。

 Amazon限定で卸している、ワイド58cmサイズの防湿庫です。

 基本的に異なるのはサイズですが、保証の面で通常の3年保証から、5年保証に延長される点がメリットです。

 他社にもないニッチなサイズなので、サイズの部分でご自宅に合うようならば、選んでも良いでしょう。

ーー

 202303241457.jpg

 【20L】

 35・ハクバ E-ドライボックス KED-P20E
  ¥14,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:20L
収納目安:2-3台
棚耐荷重:
本体重量:5kg
消費電力:
清潔性:
外寸:幅50×高さ29.1×奥行27.5cm

 なお、20LのKED-P20については、除湿方式がベルチェ式になります。

 次にみるIDEXと同じ方式なので、そちらで詳細を書きます。

4・IDEXの防湿庫の比較

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 続いてIDEXの防湿庫を紹介します。

 比較的最近販売をはじめた日本の会社で、インターネット販売に限定することでコストを抑えています。

 店頭で実物を見れない点でやや難がありますが、コストダウンのためには仕方ないでしょう。

 実際割安です。


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 【2021年発売】

 36・IDEX D-storage DS-65M
  ¥33,915 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:60L
収納目安:12~16台
棚耐荷重:13kg
本体重量:10kg
消費電力:8w
清潔性:
外寸:幅38.0×高さ52.0×奥行43.0cm

 37・IDEX D-storage DS-105M
  ¥38,636 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:100L
収納目安:20-25台
棚耐荷重:13kg
本体重量:14kg
消費電力:8w
清潔性:
外寸:幅38.0×高さ77.0×奥行44.0cm

 DS-65Mなどは、IDEXの中型の防湿庫です。

 201712291319.jpg

 除湿の仕組みは、トーリハンの下位機と同じ、ペルチェ素子を利用しする方式です。

 繰り返せば、他社の乾燥剤を利用する他社の方式に比べると、乾燥剤を乾燥させる時間的ロスがない方式です。

 ただし、ペルチェ素子は低温多湿状況にあまり強くなく、冬場の加湿状態に弱いと言えます。

 調湿設定は、 25〜50%RHの範囲で数値設定が可能です。

 カビ対策は、除湿による対策以外は、非対応です。

 また、メーカーは、カビたレンズは繁殖する可能性があるため、入れないようにと注意喚起しています。

 本体の容量は、上表の通りで、相当数の収納ができます。

 棚の奥行は、どれも共通して38cmで、ゆとりを持った収納力と言えます。


202110281915.jpg

 湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。

 消費電力は、8wです。

 微量ですが、他方式より多いとは言えますが、1日1.8円ほどです。

 庫内照明は、基本装備です。

 高輝度白色LEDです。明るさ調整も可能です。

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 電子ロック ER-3590
  ¥4,000 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 一方、除湿方式の違いとともに同社の個性と言えるのは、タッチパネル式電子ロックの採用です。

 電子ロック(ER-3590)は、他社製品や同社の旧製品などにも既存の鍵を外して取り付けられるようで、別売もされるようです。

 一方、詳しい仕様がまだみれないのですが、本機は、物理キー(=普通の鍵)との併用ではなく、完全に電子錠だけのようです。

 玄関ドアの電子キーロックと違って、リセット用の物理キー(=普通の鍵)がないので、パスワード忘れの場合は、メーカーに「開錠キー」を問い合わせる必要があります。

 コイン電池(CR2032)がなくなっても開かなくなるのですが、その場合は、USB-Cで充電してから開ける仕様のようです。電池の寿命も、調査中です。

 いずれにしても、仕様に(ある種アジア家電風の)クセがあるので、原型機があるかもしれません。

---

 以上、IDEXDS-51Cの紹介でした。

 見栄えの良い外観と電子錠の採用など、見どころの多い製品です。

 一方、ペルチェ素子を利用する際の利点と欠点のほか、電子錠の仕様が自分のニーズに合っているのかは、熟慮が必要そうです。

5・サンワサプライの防湿庫

 202109181429.jpg

 最後に、サンワサプライの防湿庫を紹介します。

 PC周辺機器やオフィス用の小型什器などで、主に格安製品に強みのある会社です。


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 【2019年発売】

 38・サンワサプライ 200-DGDRY001
  ¥14,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:30L
収納目安:6-8台
棚耐荷重:10kg
本体重量:3.7kg
消費電力:5w
清潔性:
外寸:幅29.0×高さ30.9×奥行32.0cm

 39・サンワサプライ 200-DGDRY002
  ¥15,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:40L
収納目安:8-10台
棚耐荷重:10kg
本体重量:7.7kg
消費電力:5w
清潔性:
外寸:幅29.0×高さ49.0×奥行32.0cm

 40・サンワサプライ 200-DGDRY003
  ¥17,800 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:50L
収納目安:10-12台
棚耐荷重:10kg
本体重量:10.4kg
消費電力:7w
清潔性:
外寸:幅29.0×高さ59.0×奥行32.0cm

 200-DGDRY00シリーズは、日本のサンワサプライのの防湿庫です。

 中国の生産品を輸入して販売している形の格安製品です。

 除湿の仕組みは、本機も冷媒を利用するペルチェ素子式です。

 先述のように、素早く温度調整できますが、低温多湿状況にあまり強くないというデメリットがあります。

 説明書にも、(寒い場所で)高湿表示が続く場合は、20度以上の部屋でしばらくドアを開けて調整するようにとの記載があります。

 調湿設定は、25-60%RHの範囲で可能です。

 カビ対策は、調湿による対策以外、特段にありません。

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 本体の容量は、30L・40L・50Lです。

 いずれも、同じ寸法で高さのみが大きくなる形式です。

 設置幅が29cmと割と省スペース設計なので、設置性は良いです。

 また、段数に合わせてクッションが付属します。

 棚の奥行は、32cmです。

 30Lでも大型のレンズの横収納ができそうです。

 202005271416.jpg

 湿度計は、視認性の良いデジタル温湿度計が付属します。

 消費電力は、5Wです。

 ベルチェ素子を利用するタイプとしては省エネです。

 1ヶ月で32.4円という試算が公開されています。

 202110281718.jpg

 一方、ベルチェ素子式であるので、稼働音があります。

 33dBで、さほど煩くないですが、音が気になる人は、寝室にはおかない方が良いです。

 庫内照明は、照度は低いですが、基本装備です。

 そのほか、鍵が付属です。

---

 以上、200-DGDRY00シリーズの紹介でした。

 IDEXと同じベルチェ素子を用いる方式なので、同じ注意が必要です。

 一方、値段は安いので、お住まいの気候や、使途、室温によっては、コスト削減につながるかもしれません。

今回の結論
安心してレンズを置けるおすすめの防湿庫はこれ!

 というわけで、今回は防湿庫について比較しました。

 最後にいつものようにAtlasのおすすめ機種を提案しておきます。


 第1に、10本前後のレンズと一眼レフ数台を収納する場合に、おすすめな防湿庫は、

  202303241416.jpg

 【2023年発売】

 8・東洋リビング ED-80CATP3(B)
  ¥56,218 Amazon.co.jp (7/15執筆時)  

 【2019年発売】

 8・東洋リビング ED-80CATP2(B)
  ¥51,347 Amazon.co.jp (7/15執筆時)  

内容量:77L
収納目安:18台
棚耐荷重:12kg
本体重量:14kg
消費電力: 0.9w
清潔性: オートクリーンドライ

収納力   ★★★★☆
カビ対策  ★★★★★
堅牢性   ★★★★★
デザイン性 ★★★★☆
総合評価  ★★★★★

 東洋リビングの「スタンダードシリーズ」のED-80CATシリーズでしょう。

 新旧両機種ありますが、性能は同等ですので、安い方で良いと思います。

 除湿力は、信頼性の面で定評がある、電子ドライユニットに組み込まれた乾燥剤を利用する方式です。

 本編で書いたように、ベルチェ式の機種より信頼性は高い方式です。

  201712291034.jpg

  カビ対策も、それに加えて、光触媒ユニットを利用するオートクリーンドライは、カビの防止の面でメリット性が高いと思います。

 サイズ的にも、レンズ10本程度と一眼レフが余裕で入り、メディアなども下段におけるため、十分でしょう。

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 レンズ専用防カビ剤フレンズ KMC-62
  ¥648 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 市販の防かび剤はなしでもよいですし、心配なら併用しても問題ないです。

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 【2023年発売】OP-AD-HD-BK

 東洋リビング OP-AD-HD(B)
  ¥2,886 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 湿度計は、アナログ式のものが内蔵されます。

 温度計はアナログ式ですが、実用性に問題はないですし、比較的安価で、デジタル式にも換装できます。

 その上で、LEDバーライトと、最大150Wの庫内コンセントが2口付属する点も便利です。

 価格も割合値頃感があるので、どれか一台を選ぶとするとこれでしょう。現状で、あまりレンズがない方についても、将来を考えると、これほどの大きさのものを買っておくと良いと思います。電気代もかわりませんので。

ーーー

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 1・東洋リビング ED-25CAM(RW)【赤】
 2・東洋リビング ED-25CAM(W)【白】
  ¥33,300 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:24L
収納目安:8台
棚耐荷重:3kg
本体重量:6.5kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅30.1×高さ39.2×奥行28.5cm

 一方、さほど大きなものが不要と言うことならば、こちらでも良いでしょう。


 第2に、多めのレンズを収納する場合や食料品などの保存におすすめできる防湿庫は、

  202303241416.jpg

 【2023年発売】

 8・東洋リビング ED-80CATP3(B)
  ¥56,218 Amazon.co.jp (7/15執筆時)  

 【2019年発売】

 9・東洋リビング ED-120CATP2(B)
  ¥53,313 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:116L
収納目安:24台
棚耐荷重:12kg
本体重量:19kg
消費電力: 0.9w
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅42.3×高さ86.6×奥行40.6cm

収納力   ★★★★★
カビ対策  ★★★★★
堅牢性   ★★★★★
デザイン性 ★★★★☆
総合評価  ★★★★★

 東洋リビングED-120CATPシリーズがおすすめです。

 安いようならば、性能が同じ旧型でもOKです。

 棚が4段あるので、使い勝手が非常に良いです。

 防湿庫は、「必要と思うより1サイズ大きい方が後悔しない」と言えます。

 そのため、幅42.3cm×高さ86.6cm×奥行き34.4cmの設置面積がとれるならば、電気代も変わらないため、こちらを選んでしまうのが良いと思います。

ーー

 202303241423.jpg

 【2023年発売】LD-120CDS(B)後継

 12・東洋リビング LD-120CDS2(B)
  ¥74,491 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

 【2023年発売】ED-120CA(W)後継

 13・東洋リビング ED-120CA2(W)
  ¥65,136 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:118L
収納目安:24台
棚耐荷重:12kg
本体重量:21kg
消費電力:15W(平均0.9W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅41.9×高さ86.2×奥行39.9cm

 なお、もう少し予算があれば「プレミアムモデル」で、デュアル温湿度計と2種類の連動タイプのLEDバーライトが付いた上位機を選ぶのもよいでしょう。

ーーー

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 【2023年発売】ED-160CAWP2(B)後継

 14・東洋リビング LD-160CDWS(B)
  ¥132,000 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:160L
収納目安:36台
棚耐荷重:20/12kg
本体重量:27kg
消費電力:30W(平均1.6W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅84×高さ60.7×奥行39.9cm

 【2023年発売】ED-240CAWP2(B)後継

 15・東洋リビング LD-240CDWS(B)
  ¥155,100 Amazon.co.jp (7/15執筆時)

内容量:237L
収納目安:48台
棚耐荷重:20/12kg
本体重量:35kg
消費電力:30W(平均1.6W)
清潔性: オートクリーンドライ
外寸:幅84×高さ86.2×奥行39.9cm

 少し大きめならば、「ワイドシリーズ」でしょう。

 今回は東洋リビングの製品ばかりを推している感じですが、以前は、大型について、トーリハンのプレミアムシリーズを推していました。先述のように「生産完了」状態ですので、こうなっています。

 消費電力は、本機も25℃・湿度60%の室外で、30%設定で運転という環境で0.9Wです。

 大きいと、庫内を筋質に除湿できるか心配です。

 しかし、東洋リビングは空気対流で一定の湿度にさせた上で乾燥させる循環方式なので、一定時間経過後についてはサイズによる問題はないでしょう。

 ただ、少し高いのは確かなので、半分ほどのサイズの製品を2機用意して併用するのも手だとは思います。そのほうが、構造上除湿力は増えるはずですし、閉め忘れなどの万一のトラブルのリスクの分散になるのは確かです。電気代もそう変わりません。

補足:このブログのカメラ関連記事

 以上、今回は、カメラ用の防湿庫の比較をしました。

 なお、このブログには、カメラ周辺機器の記事がいくつかあります。 

 201808201422.jpg 

1・SDカードの比較
2・三脚の比較
3・防湿庫の比較

 これらの記事もよろしくお願いします。

 またカメラに関しても、以下の記事があります。

1・動画撮影向けのデジカメの比較
2・単焦点カメラの比較
3・ミラーレス一眼の比較
4・一眼レフカメラの比較

 よろしければ、こちらもご覧ください。

 また、最後になりましたが、もしこの記事がお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。

posted by Atlas at 16:07 | カメラ

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