【今回レビューする内容】2022-2023年 高画質で安い!ブルーレイプレーヤーの価格・性能とおすすめ・選び方:Ultra HD Blu-ray対応:1万円以下 4K対応高級Ultra HD ブルーレイプレーヤー・ユニバーサルプレーヤーのレビュー
【比較する製品型番】パナソニック DMP-BD90 DMP-BDT180 DP-UB45 DP-UB9000 (Japan Limited) DMR-T4000R SONY BDP-S1500 BDP-S6700 UBP-X800M2 UBP-X800 UBP-X700 東芝 DBP-S500 LG BP350Q BP250 UBK90 UBK80 アグレクション superbe SU-BD01 TASCAM BD-MP1 TEES BD-2601 フナイ FBP-H220 グリーンハウス GH-BDP1D
今回のお題
高画質で高音質なブルーレイプレーヤーのおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今日は、2022年12月現在、最新のブルーレイディスクプレーヤーの比較です。
1・ブルーレイプレーヤーの比較
用途:TVにつなげ、DVD/ブルーレイの再生
テレビにつなげて利用するタイプで、録画はできないタイプのプレーヤーです。
1万円以下の安いモデルは、シンプルなBD再生だけできれば良いという方の需要が、5万円以上の高い機種は、録画機のノイズを嫌う「画質重視」な方が主に選ぶものです。
2・ブルーレイレコーダーの比較
用途:TVにつなげ、TV番組などの録画/再生
3・ポータブルBDプレイヤーの比較
用途:液晶画面付きで持ち運んでの再生
なお、BDや内蔵HDDへの録画もできるタイプと、お子さんなどが、自宅や自家用車で見るようなポータブル型がそれぞれ別の記事です。
こうした機種をお探しならば、【ポータブルDVD/ブルーレイプレーヤーの比較記事】をご覧ください。
よろしくお願いします。
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1・ブルーレイプレーヤーの比較 (1)
1-1・フルHD対応ブルーレイ
予算:5000円〜
1-2・4K対応ブルーレイ
予算:1.5万円〜
1-3・Ultra HD対応ブルーレイ
予算:2万円〜
1-4・ハイエンドのブルーレイ
予算:10万円〜
2・ブルーレイプレーヤーの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
画質の良さ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画再生 ★★★★★
対応フォーマット ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、今回は、以上のような順番で、各社のブルーレイプレーヤーを紹介します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
1-1・フルHD対応ブルーレイの比較
では、最初に、価格が安いブルーレイプレーヤーを数機種紹介します。
いずれも、4K映像には対応しないフルハイビジョン(フルHD)機ですが、 価格的には相当値頃です。
なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記します。
1・パナソニック DMP-BD90
¥9,527 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:DOLBY DIGITAL Plus
DTS音源:DTS-HD (ハイレゾ)
ハイレゾ :FLAC/WAV/ALAC/DSD5.6対応
ネットワーク:
ネット動画:
接続端子:HDMI 1系統
DMP-BD90は、パナソニックの販売する入門用ブルーレイプレーヤーです。
録画はTVに任せるご家庭で、手軽にブルーレイを見たい方に売れている機種です。
本体サイズは、幅24.5mmと非常に省スペースです。設置性は他の機種より良いと言えます。
映像出力は、1920×1080のフルHD画質までとなります。
ブルーレイ内部の映像の解像度も1920×1080(フルHD)なので、一般的には問題ないでしょう。
ただ、4K画質(3840×2160)を記録できるUltra-HDブルーレイには非対応です。
映像関係の技術は、HDアップコンバート(アップサンプリング)機能のみ搭載です。
これは、DVDの画質(720×480)をフルHD画質に「擬似的に拡大」する技術です。
足りない画像情報は、機械的な計算により補足されます。画質向上を目的とする、昔ながらの「超解像技術」と似ています。
しかし、HDアップコンバートは、超解像技術と違って、画像情報を1単位ずつを解析し、正しい画像情報を増やす技術ではありません。
隣接する画像との違いを関数的に「なだらかに」表現するだけです。
そのため、例えば、「YouTubeの低解像度動画を無理やりパソコンで引き延ばした」「色と色の境目がボケボケな」感じの画質になりやすいです。
そのため、アップコンバート機能を持つ高級テレビやよりグレードの高いブルーレイプレーヤーは、超解像技術などで再計算するか、鮮鋭化フィルタ(エッジ強化)を併用することで、解決を図ります。
しかし、このプレーヤーにはそれが備わりません。
結論的に言えば、この機種は、「ブルーレイ」はそれなりに再生できるが、DVDを再生する場合はイマイチです。
音質面では、通常の2ch(ステレオ)データはもちろん、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応すします。
対応するブルーレイソフトを再生する場合、最大7.1chまで対応となります。
なお、「ハイレゾ」とは、従来の音質(CDレベル)以上の情報量を持った新規格の音楽データであり、最近流行しつつあるものです。
例えば、【ソニーのウォークマンの比較記事】や【ハイレゾヘッドホンの比較記事】で対応機器を紹介しました。
ハイレゾ音源については、一般的なFLAC・WAV・ALACに対応する上で、趣味人に人気なDSDも5.6MHzまで対応です。
ネットワーク機能は、無線LAN/有線LANを含めて持ちません。
ネット動画サービスも、したがって未対応です。
Amazonベーシック HDMIケーブル
¥634 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
接続端子は、HDMIが1系統です。ケーブルは未付属なので、必要に応じて購入が必要です。
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以上、パナソニックのDMP-BD90の紹介でした。
「とりあえず」ブルーレイを再生できればいい、という場合、コンパクトで安い機種として需要があります。ただ、能力的には、さほど高度ではありません。
2・SONY BDP-S1500 BM
¥9,527 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:プレシジョンシネマHD
ドルビー音源:DOLBY DIGITAL Plus
DTS音源::DTS-HD (ハイレゾ)
ハイレゾ :FLAC/WAVのみ
ネットワーク:有線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI /同軸×1
BDP-S1500 BMは、ソニーの販売する入門用ブルーレイプレーヤーです。
パナソニックとほぼ同価ですが、機能面では多少異なります。
本体サイズは、パナソニックより多少短く幅23mmです。設置性は良いですね。
映像出力は、パナソニックと同じで、1920×1080のフルHD画質までとなります。
先ほど説明した機種と同じで、Ultra-HDブルーレイには非対応です。
映像関係の技術は、プレシジョンシネマHDが搭載です。
これは、DVD画質などをブルーレイ相当(1920×1080)までアップコンバートする技術です。
いわゆる超解像技術は伴わないようですが、関数化する際に、斜め線も考慮に入れる点で、(少なくともそれを表明しない)パナソニックよりも高度です。
DVDも再生する方は、こちらを選ぶ意味があるでしょう。
加えて、トリルミナスカラーにも対応します。
ただし、これは、【4K液晶テレビの比較記事】で紹介したような、ソニー製のトリルミナス技術採用TVを持っている方向けの話です。
ようするに、国際規格のx.v.Color情報を持つメディアを再生した場合、発色が良くなる技術です。コアなソニーユーザー以外は意識しなくて良いでしょう。
音質面では、通常の2ch(ステレオ)のほか、こちらも、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応し、最大7.1chまでとなります。
ハイレゾ音源は、ソニーは力を入れているメーカーですが、この機種については、FLAC・WAVのみとやや対応範囲が狭いです。
ネットワーク機能は、有線LANを搭載します。
ネット動画サービスは、有線LAN経由で以上のサービスを利用可能です。なお、低解像度動画については、先ほど紹介したプレシジョンシネマHDが有効に働くでしょう。
接続端子は、HDMIが1系統です。また、音声用に同軸端子が1系統付属します。
通常は、映像と一緒に音声信号もHDMIでTVにおくってからアンプ(スピーカー)に出力します。
ただ、音質にこだわりたい場合は、直でアンプにも伝送できる、ということになります。なお、ケーブルは、いずれも未付属です。
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以上、ソニーのBDP-S1500 BMの紹介でした。
パナソニックに較べると、ネットワーク機能が加わること、プレシジョンシネマHDに対応することが魅力でしょう。
逆に、削られる部分はないため、二社から選ぶならば、ソニーに軍配が上がるでしょう。
【2019】
3・東芝 DBP-S500
¥11,175 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:DOLBY DIGITAL Plus
DTS音源:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ :
ネットワーク:有線LAN
ネット動画
接続端子:HDMI
DBP-S500は、東芝の入門用ブルーレイプレーヤーです。
本体サイズは、他社よりもやや長めで、26cmとなります。
映像出力は、こちらも、1920×1080のフルHD画質までとなります。
映像関係の技術は、やや注意を要します。
東芝の前モデルは、(簡易的な)超解像技術であるXDEに対応していましたが、新機種は省略し、DVDアップコンバートのみの記載です。
アップコンバートと超解像技術の違いは、先ほどパナソニックの機種で紹介したとおりです。
繰り返しますが、超解像技術の場合、「関数を使って単に引き延ばす」のではなく、映像情報(輝度など)を分析してから再構成するため、一般的に、視認性は良くなります。
一方、ソニーのトリルミナスカラーに相当する、ディープカラー出力にも対応するため、画質関係の部分は格安機では最も期待できると言えます。
音質面では、業界規格のドルビーデジタルプラスに対応し最大7.1chまでとなります。
一方、DTSについては、他社より1ランク下のDTS-HD Master Audioまでとなっています。
ハイレゾ音源は、再生に対応しません。
ネットワーク機能は、非搭載です。
ネット動画サービスは、したがって未対応となります。
接続端子は、HDMIが1系統です。ケーブルは、未付属です。
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以上、東芝のDBP-S500の紹介でした。
ネットワーク機能がない分、ソニーの機種に較べるとお買得感に乏しい機種です。また、XDEも省略なので、画質面でもあまり見所がないと言えます。
【2022年発売】(Wi-Fiあり)
4・LGエレクトロニクス BP350Q
¥11,200 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【旧機種】(Wi-Fiなし)
5・LGエレクトロニクス BP250
¥8,100 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:5.1chDOLBY DIGITAL Plus
DTS音源:
ハイレゾ :FLAC/WAVのみ対応
ネットワーク:無線LAN
ネット動画:
接続端子:HDMI 1
BP350Qは、韓国のLGが販売するブルーレイプレーヤーです。
日本でも液晶TVでかなりの存在感を出している会社ですが、その周辺機器としてこちらが出ています。
なお、旧モデルが残ります。違いは、無線LAN(Wi-Fi)を搭載するかどうかの部分です。後は同じなので、同時に見ていきます。
本体サイズは、幅が27cmとなります。
東芝とほぼ同じサイズで、「中くらい」のサイズです。
映像出力は、1920×1080のフルHD画質までとなります。
映像関係の技術は、あまり情報公開がされていません。
一般的なアップコンバートについては、おそらく「対応」でしょうが、明示がありません。そのため、DVD再生については多少不安です。
音質面では、業界規格のドルビーデジタルプラスのみ対応の明示があり、DTS系は不明です。
ハイレゾ音源は、FLAC・WAVのみ対応となっています。
ネットワーク機能は、2022年機から搭載になりました。
ネットを介した特典映像の取得(BD-Live)もできますが、主には、動画サービス用です。
ネット動画サービスは、限定的ですが、YouTubeは視聴できます(ほかiConcertsも)。
ただ、マシンスペックがさほどでもないので、快適にとは言えません。基本的には【セットトップボックスの比較記事】で紹介したような各社の製品をテレビに直付けするのが快適でしょう。
これは、他社モデルについても言えますが。
接続端子は、HDMIが1系統です。また、この機種については、HDMIケーブルが付属します。
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以上、LGのBP250の紹介でした。
価格は国内他社よりも2000円近く安い製品です。
DVD画質は不安があるものの、ブルーレイは問題なく再生できるため、会社や学校の備品などでコストを削減したい場合は、選択肢に入るでしょう。
一方、家庭用としては、やや微妙ですね。
【2019年発売】
6・アグレクション superbe SU-BD01
¥10,980 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:
DTS音源:
ハイレゾ :
ネットワーク:
ネット動画
接続端子:HDMI
SU-BD01 は、日本のアグレッションが販売する格安製品です。
車載用の映像機器の輸入販売などで知られている会社です。
本体サイズは、この製品も、長めの26cmとなります。
映像出力は、1920×1080のフルHD画質までです。
一方、映像関係の技術や音質面では、他社のような、特別な技術を一切排除します。
要するに、1系統のHDMIケーブル経由をで、メディアを再生するだけの製品です。
ネットワーク機能も、非搭載です。
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以上、アグレッションのSU-BD01の紹介でした。
できるだけ安く、というニーズに応えてくれる製品です。ただ、映像機器、音響機器としての要素が一切省かれた製品です。
保証も1年ですが、大手メーカー製と比較してさほど価格差がないため、多少選びにくい機種でしょう。
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【2019年発売】
7・ ティーズネットワーク TEES BD-2601
¥9,999 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
8・フナイ FBP-H220
¥8,780 楽天市場 (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:
DTS音源:
ハイレゾ :
ネットワーク:
ネット動画
接続端子:HDMI
なお、輸入された格安ブルーレイプレーヤーは、最近は、 TEES TSBD-2601など、割と見られます。しかし、やはり同じような、割り切った構成です。
また、ヤマダ電機専売である、日本のフナイ(船井電機)の製品も、HDMIのほか、音楽用にUSB端子がつくほどの個性だけで、同様です。
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【2021年】
9・グリーンハウス GH-BDP1D
¥8,780 楽天市場 (12/9執筆時)
映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:
DTS音源:
ハイレゾ :
ネットワーク:
ネット動画:
接続端子:HDMI 1
また、PC周辺機器メーカーのグリーンハウスも格安機を出します。
こちらも取り立てて個性はないですが、出力信号に、日米のNTSC ほか、欧州のPAL式の記述があります。
この点で、日本のDVDを、ヨーロッパに持っていき、そちらのTVで再生する際など、ニッチなニーズはあるかもしれません。
1-2・4K対応ブルーレイの比較
続いて4K画質とプログレシップ画質での出力に対応する機種を紹介します。
なお、(普通の)ブルーレイは、解像度的に4Kに及びません。そのため、ここで言う「対応」とは、「ブルーレイ画像を4Kレベルにアップコンバートする技術を搭載する」という意味となります。
なお、4K映像が記録できるUltra-HD対応ブルーレイプレーヤーは、これらの次に紹介します。
10・パナソニック DMP-BDT180-K
¥14,045 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/24p
超解像度:非対応
アップコンバート:4K フルHD
ドルビー音源:DOLBY DIGITAL Plus
DTS音源:DTS-HD (ハイレゾ)
ハイレゾ :FLAC/WAV/ALAC/DSD5.6対応
ネットワーク:有線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI 1系統
DMP-BDT180は、パナソニックの中級のブルーレイプレーヤーです。
本体サイズは、幅が31cmとなります。同社の下位機種は小型でしたが、これは「中くらい」のサイズです。
映像出力は、このグレードの機種から、4K/24フレームの出力に対応します。
そのため、毎秒24コマのプログレッシブハイビジョン映像方式のブルーレイに対応します。
映像関係の技術は、4K出力に対応させるために、下位機種に搭載が見られたHDアップコンバートに加えて4Kアップコンバートに対応します。
ブルーレイは、1920×1080のフルHD画質で記録されています。
そのため、この機能は、4K液晶テレビのユーザー向けに、画像をアップコンバートする機能と言えます。
しかし、このグレードの機種でも、Ultra-HDブルーレイには非対応です。この部分では注意してください。また、超解像技術も非搭載です。
音質面では、通常の2ch(ステレオ)のほか、こちらも、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応し、最大7.1chまでとなります。
ハイレゾ音源は、下位機種も「豪華」でしたが、中位機種もそうです。
一般的なFLAC・WAV・ALACに対応する上で、趣味人に人気なDSDも5.6MHzまで対応です。
ネットワーク機能は、有線LANが搭載されます。
ネット動画サービスは、YouTubeとNetflixのみ対応します。
接続端子は、HDMIが1系統となり、音声専用の端子は未付属です。ケーブルも別売です。
そのほか、4K画質の写真の再生、3Dディスクの再生にも対応します。
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以上、パナソニックのDMP-BDT180の紹介でした。
4Kテレビでなくても視聴可能な、24フレームのプログレシップ画質対応のブルーレイを見たい場合は、このグレード以上を選ぶと良いでしょう。
対応機としては、他社モデルに較べて安めの値段なので、コスパを優先したい場合におすすめです。
11・SONY BDP-S6700
¥21,480 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/24p
超解像度:(トリルミナス)
アップコンバート:4K フルHD
ドルビー音源:DOLBY DIGITAL Plus
DTS音源:DTS-HD (ハイレゾ)
ハイレゾ :FLAC/WAV/ALAC/DSD5.6対応
ネットワーク:有線LAN/無線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI /同軸×1
BDP-S6700は、ソニーの販売する中級のブルーレイプレーヤーです。
本体サイズは、幅が25.5cmとなります。
このクラスの製品としては、割と設置性が良いでしょう。
映像出力は、こちらも、4K/24フレームの出力に対応します。
映像関係の技術は、パナソニック同様に、4Kアップコンバートに対応します。
こちらも、超解像技術は非搭載です。
音質面では、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応し、最大7.1chまでとなります。
その上で、デジタルミュージックエンハンサーを搭載している点が魅力です。
通常、ブルーレイメディアは、音源を圧縮して記録しています。
この機能は、圧縮音源を独自保管して、CDグレードの音質に近づける機能です。ソニーは、ポータブル音楽機器の大手でもあるため、音響関係の補正技術は一般的に強いです
ハイレゾ音源は、パナソニックと同等です。
一般的なFLAC・WAV・ALACに対応する上で、趣味人に人気なDSDも5.6MHzまで対応です。
この製品はBluetoothを搭載します。
また、ハイレゾ音質をそのまま出力できるLDACに対応します。もちろん、ヘッドホン側の対応も必要です。対応機器については【Bluetoothヘッドホンの比較記事】をご覧ください。
ネットワーク機能は、有線LANに加えて無線LANも搭載されます。
ネット動画サービスは、上図のように、他社よりも充実した対応構成です。
接続端子は、HDMIが1系統で、音声専用の端子として同軸端子も装備します。ケーブルは別売です。
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以上、ソニーのBDP-S6700の紹介でした。
パナソニックの機種に較べると、音質面とネットワーク面でより充実している印象です。
その分、価格も高いので単純に比較はできませんが、予算があるならば、こちらが良いと思います。
1-3・Ultra-HD BD対応機の比較
続いて、4K映像の記録が可能なUltra-HDブルーレイを再生できる上級機を紹介します。
対応するブルーレイソフトはあまり多くないですが、将来を見越した場合、導入しておくのは意味があることでしょう。
【2019年発売】
12・パナソニック DP-UB45-K
¥22,500 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:
アップコンバート:4K フルHD
ドルビー音源:
DTS音源:
ハイレゾ :FLAC/WAV/ALAC/DSD11.2対応
ネットワーク:有線LAN
ネット動画:
接続端子:HDMI 1系統
DP-UB45-Kは、パナソニックの上位機にあたるUltra-HD対応のブルーレイプレーヤーです。
本体サイズは、幅が32cmとなります。Ultra-HD対応ブルーレイとしてはコンパクトです。
映像出力は、このグレードの機種から、4K/60フレーム/36bit出力に対応します。
Ultra-HDブルーレイに対応したい場合、これらの規格は必須となります。
なお、Ultra-HDブルーレイは、輝度情報を高める最新の業界規格HDR10に対応する必要もありますが、こちらも「対応機」です。
さらに、HDR10の上位互換で、動的なメタデータ(HDRメタデータ)を記録できるHDR10+規格にも対応します。
HDR10+は、Amazonのほか大手の配給会社も参入表明しています。
メーカー側もライセンス料の部分や、設計面の自由度の高さから、HDR10+重視に傾いている向きもあります。
加えて、Dolby社系列のHDR技術と言える、「ドルビービジョン」にも対応します。
映像ソース側の対応も必須ですが、シーンごとの動的メタデータを組み込める点でHDR+相当です
映像関係の技術は、4Kアップコンバートに対応します。
一方、以前は、このグレードの製品では、同社の高度な超解像技術が使われていましたが、新機種では「省略」となっています。
したがって、同社の「最高画質」を期待したい場合は、もうひとつ上位のPanasonic製品が必要です。
音質面では、では、通常の2ch(ステレオ)のほか、こちらは、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応し、最大7.1chまでの対応となります。
ハイレゾ音源は、こちらも、一般的なFLAC・WAV・ALACに対応する上で、DSDも11.3MHzまで対応です。
ネットワーク機能は、このグレードでは珍しく無線LANが装備されず、有線LANのみが搭載されます。
ネット動画サービスは、対応しません。
接続端子は、映像については、HDMIが1系統と割り切った作りで、ケーブルも別売です。
ただし、音声用のHDMIと同軸端子は別に装備します。
このほか、今回の新型から、トレイの高速オープンに対応しました。
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以上、パナソニックのDP-UB45の紹介でした。
Ultra-HD対応の市販メディアを楽しみたい方に向けた「入門機」と言えます。
HDR+とドルビービジョンという、最新の業界規格に対応しますし、機能面でまとまってもいます。
一方、超解像技術などの独自で高度な画像処理は「テレビまかせ」の機種なので、これだけで、「高音質・高画質」になる機種ではない点、注意が必要です。
すでにある程度のシステムを組んでいる人に向けには、格安で良いと思います。
【上位機】
13・LGエレクトロニクス UBK90
¥19,533 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【下位機】
14・LGエレクトロニクス UBK80
¥22,222 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:
アップコンバート:対応
ドルビー音源:Atmos 7.1ch対応
DTS音源:DTS-HD Master Audio
ハイレゾ :FLAC
ネットワーク:有線LAN
ネット動画: 対応
接続端子:HDMI 1系統
UBK90は、LGの最上位機となるUltra-HD対応のブルーレイプレーヤーです。
本体サイズは、幅が43cmとなります。パナソニックに較べると大きめの本体です。
映像出力は、こちらも、4K/60フレーム/36bit出力に対応します。
一方、両機ともHDR10対応ですが、上位機UBK90に限っては、、Dolby社系列の「ドルビービジョン」にも対応します。
ただし、いずれも、HDR+10技術には未対応です。
映像関係の技術は、こちらも4Kアップコンバートに対応します。
ただし、パナソニック同様に、超解像技術を含む高度な処理についての言及はありません。
音質面では、Panasonicと同水準で、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応します。
さらに、上方の跳ね返り音もフォローできるサラウンド技術である、ドルビーアトモスへの対応も表明しています(ビットストリームのみ)。
ハイレゾ音源は、一般的なFLACのみ対応です。
ネットワーク機能は、UBK80は有線LANのみです。
しかし、UBK90は、Wi-Fiが内蔵されます。
ネット動画サービスは、YouTubeとNetflixというやや寂しい構成ながら、対応します。
接続端子は、HDMIが1系統で、ケーブルも別売です。
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以上、LGのUBK90の紹介でした。
Panasonicと比較すると、上位機は、Wi-Fi搭載で(少ないながら)ネット動画に対応する点が魅力です。
一方、発売時期の関係で、HDR+10には対応しない点が、メディア対応面での難点と言えます。この点を除けば、基本性能面では、Panasonicを凌駕するでしょう。
【2019年発売】
15・SONY UBP-X800M2
¥49,800 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:
アップコンバート:4Kアップコンバート
ドルビー音源:Atmos 7.1ch
DTS音源:DTS-HD (ハイレゾ)
ハイレゾ :FLAC/WAV/ALAC/DSD5.6対応
ネットワーク:有線LAN/無線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI /光デジタル/同軸デジタル
UBP-X800M2は、ソニーの最上位機となるUltra-HD対応のブルーレイプレーヤーです。
これは、約2年降りに出たソニーの新機種で、今回から、Dolby社系列の「ドルビービジョン」に対応しました。
その上で、新型シャーシの採用や、アンプ部の新設計で「ローノイズレギュレーター」を採用し、電源ノイズの大幅な低減(1/100)をなすなど、大きな改良がなされています。
このほか、同社のテレビ「ブラビア」と接続した場合、画質が自動調整されるという(おなじみの)「4Kブラビアモード」も新搭載です。
本体サイズは、幅が43cmとなります。LGと同じ幅で、よくあるタイプです。
映像出力は、こちらも、4K/60フレーム/36bit出力に対11/25執筆時応します。
一方、再生企画としては、輝度を高めるHDR10とドルビービジョンに、こちらも対応します。
ただし、Panasonicと異なり、HDR10+技術は未対応です。
映像関係の技術は、こちらも4Kアップコンバートに対応します。
さらに、HDR10未対応の4Kテレビでも、HDR10特有の輝度や色調を再現できる独自機能もあります。
最新の4KTVでもHDR対応は上位機だけですので、多くの人にとって有効な機能でしょう。
一方、超解像度には非対応です。
ただ、同社の下位機種で紹介した、トリルミナスには対応しますので、SONYの4Kテレビとの相性は良いです。
音質面では、圧縮音源のアップコンバート技術であるDSEE HXが目をひきます。
ネット動画などの2ch再生に限定されますが、音質をハイレゾ相当にまで擬似的に高めてくれます。
ただ、Ultra-HDブルーレイは、2.0chではなく、また、もともとハイレゾ相当ですので、低音質ソースに限定した話です。
そのほか、高音質化はパナソニック以上に考えており、剛性の高いシャーシや、音声出力専用のHDMI端子を装備するなど、この部分では、パナソニックを上回ります。
通常の2ch(ステレオ)のほか、こちらも、業界規格のドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応し、最大7.1chまでとなります。
また、LG同様に、ドルビーアトモスへの対応も表明しています。
ハイレゾ音源は、一般的なFLAC・WAV・ALACに対応します。
その上で、DSDも5.6MHzまで対応です。また、搭載するBluetoothは、下位機種の場合と同じく、ハイレゾに対応できるLDACに対応します。
ネットワーク機能は、有線LANとWi-Fi双方を装備します。
ネット動画サービスは、上のような構成です。
LGと較べると、Amazonのプライムビデオに対応する点が魅力でしょう。
このサービスについては、記事の最後で、もう一度解説します。
接続端子は、HDMIが2系統のほか、音声信号用に、光デジタル音声出力端子と同軸端子が1つずつ付属します。
ケーブルは別売です。
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以上、ソニーのUBP-X800M2の紹介でした。
競合機に較べて優れるのは、音質面です。
新機種になってパーツの音響的な配慮のレベルは、(この価格では)おそらくこの機種が群を抜いたので、シアターシステムにおいて、音質面を最重要視する場合、かなり有力な選択肢と言えます。
画質面でも、HDR+10規格に対応しない面を除けば、とくに負けた部分はありません。
特に、ソニーのテレビとの相性は良いため、同社のテレビユーザーでこの程度の価格の製品を選んで良いでしょう。
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【2018年】
16・SONY UBP-X700
¥27,300 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
なお、2018年4月にUBP-X700という機種も登場しています。
ただ、型番数字が小さいことからも分かるように、「下位機扱い」です。具体的には、音質的にDSEE HXに未対応となり、Bluetooth無線が省略されています。
こうした点で、総合的には、選びがたい機種と言えます。
1-4・ハイエンド機の比較

最後に、10万円を超える「高級機」を紹介します。
こういった商品は、リビングなどに、「オーディオ・ビジュアルを本格的に構築」するつもりの、ハイアマチュア向けの製品です。
活かしきるには、アンプや、スピーカーなどの多くの周辺機器とその購入予算が必要なので、一般的には検討するのは不要です。
【2018年発売】
17・パナソニック DMP-UB9000-K
¥198,000 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:4K超解像/W超解像
アップコンバート:4KダイレクトクロマPlus
ドルビー音源:Atmos 7.1ch
DTS音源:DTS-HD (ハイレゾ)
ハイレゾ :FLAC/WAV/ALAC/DSD11.2対応
ネットワーク:有線LAN・無線LAN
ネット動画: 対応
接続端子:HDMI /光デジタル/同軸デジタル
DP-UB9000 (Japan Limited)は、パナソニックの最上位機です。
もちろん、Ultra-HD対応のブルーレイプレーヤーです。
本体サイズは、幅が32cmとなります。Ultra-HD対応ブルーレイとしてはコンパクトです。
映像出力は、こちらも、4K/60フレーム/36bit出力に対応します。
また、ドルビービジョンに対応するほか、HDR10の上位互換で、ドルビービジョン同様に、動的なメタデータ(HDRメタデータ)を記録できるHDR10+規格にも対応します。
映像関係の技術は、専用エンジン4Kリアルクロマプロセッサを利用した4KダイレクトクロマアップコンバートPlusの搭載が目をひきます。
Ultra-HD対応ブルーレイやネットの4K動画は、4K(4:2:0)信号で記録されています。
これを、再計算して60フレームの4K(4:4:4)として、4KTVに出力できます。パナソニックは、この過程をダイレクトにできるため、画質の向上がより見込めます。
この機能はUltra-HDブルーレイより改造度の低い、DVDやブルーレイでも有効のため、総合的な画質は下位機種を大きく上回ると言えます。
加えて、超解像技術についても、W超解像と4K超解像をダブルで採用します。
アップコンバートと併用することで、レベルの高い映像表現を実現しています。TVで培われた技術です。
さらに、下位機種に較べた場合、HDRトーンマップの採用で、高輝度部分の表現を自動で最適化する部分が目を引きます。
有機EL・プロジェクター・液晶など利用する環境に合わせてトーンが調整できるため高度です。細かい部分では、字幕部分の輝度調整機能など、面白いです。
そのほかは、下位機種と比べると、エッジ部分(色の輪郭)がより鮮明化されたと、階調ロスレスシステムとして紹介される機能が搭載されます。
音質面も、基本的には下位機種と同じです。
ただ、ソニーやパイオニアの場合と似ていて、「高音質化パーツ」を採用し、ハード面でのクオリティを上昇させています。音響パーツは、趣味の世界であり、映像関連部品よりも基本的に高額なので、このような本体価格になります。
その他の部分は、ほぼ同じですが、ドルビーデジタルプラスとDTS-HDハイレゾリューションオーディオのほか、ドルビーアトモスへの対応を表明します。
ハイレゾ音源は、こちらも、一般的なFLAC・WAV・ALACに対応する上で、DSDは、11.2MHzまで対応です。
また、こちらは、リ.マスター/真空管サウンドに対応します。
先述のソニーのDSEE HXに似ている機能で、こちらも低音質ソースのアップコンバートを目的としています。
ただ、どのソースも高音域部分を192kHz/24bitで復元という点で、ステレオに限定されるソニーよりも対応範囲は広いでしょう。
ネットワーク機能は、パナソニックはこのグレードからWi-Fiと有線LANを双方装備します。
ネット動画サービスは、下位機種同様に、充実します。
とくに、Amazonのプライムビデオについては、HDR10+の採用を明言している点が、心強いでしょう。
接続端子は、HDMIが2系統のほか、光デジタル音声出力端子と同軸端子も装備します。また、アナログ7.1ch対応のほか、バランス接続にも対応します。
そのほか、4K画質の写真の再生、3Dディスクの再生にも対応します。
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以上、パナソニックのDMP-UB9000の紹介でした。
価格は高いですが、HDR10+の採用は、大きな魅力でしょう。
これの前機種となるDMP-UB900は、映像面で下位機種とほぼ差がなかったのですが、HDRトーンマップの採用や、利用テレビに合わせた輝度計算など、今回は魅力を増しています。
さらに、高級オーディオパーツを採用するなど、音質面でのパワーアップを図った機種ですし、隙がない構成で、オススメできます。
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【2013年】
18・パナソニック DMR-T4000R
¥(575,300) 楽天市場 (12/9執筆時)
なお、値段面で言えば、パナソニックの最上位機は DMR-T4000Rです。
ただ、これは家庭用ではなく、スタジオや、会議室などへの装備を前提にした法人用です。
音質が良いと言うより、需要の部分と、HD-SDIなど端子類が多いための値段設定となります。
【2020年発売】
19・TASCAM BD-MP1
¥72,160 楽天市場 (12/9執筆時)
4K映像再生: 4K/24p
超解像度:
アップコンバート:
ドルビー音源:DOLBY DIGITAL Plus
DTS音源:
ハイレゾ :
ネットワーク:有線LAN
ネット動画:
接続端子:HDMI RCA/同軸デジタル
BD-MP1は、タスカムのブルーレイプレーヤーです。
音響メーカーのTEAC(ティアック)の別ブランドで、業務用機器はこの名称で出しています。
特殊な形状ですが、こちらについては、1Uラックマウント規格の製品で、ホールや会議室の音響装置への取り付けを想定したものとなります。
普通のブルーレイの再生しか対応せず、この価格なのは、需要が少ないほか、業務用ゆえの堅牢性を確保するためとなります。
基本的に、個人で導入を考える必要はない機種と言えます。
次回につづく!
ブルーレイプレーヤーのおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、ブルーレイプレーヤーの比較でした。
記事は、もう少し続きます。
2・ブルーレイプレーヤーの比較 (2)
=最終的なおすすめの提案【結論】
画質の良さ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画再生 ★★★★★
対応フォーマット ★★★★★
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)では、今回紹介した全てのブルーレイプレーヤーから、、Atlasのおすすめ機種を最終的に提案していくつもりです。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
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