Top 映像機器 比較2023' 最新ブルーレイプレーヤー19機の性能とおすすめ:4K Ultra HD HDR10+対応 (1)

2023年03月31日

比較2023' 最新ブルーレイプレーヤー19機の性能とおすすめ:4K Ultra HD HDR10+対応 (1)

【今回レビューする内容】2023年 高画質で安い!ブルーレイプレーヤーの価格・性能とおすすめ・選び方:Ultra HD Blu-ray対応:1万円以下 4K対応高級Ultra HD ブルーレイプレーヤー・ユニバーサルプレーヤーのレビュー

【比較する製品型番】パナソニック DMP-BD90 DMP-BDT180 DP-UB45 DP-UB9000 (Japan Limited) SONY BDP-S1500 BDP-S6700 UBP-X800M2 UBP-X800 UBP-X700DMR-T5000UR  東芝 DBP-S500 LG BP350Q BP250 UBK90 UBK80 アグレクション superbe SU-BD01 TEES BD-2601 フナイ FBP-H220 グリーンハウス GH-BDP1D

今回のお題
高画質で高音質なブルーレイプレーヤーのおすすめ機種はどれ?

 どもAtlasです。

 今日は、2023年3月現在、最新のブルーレイディスクプレーヤーの比較です。

 画質面の補正技術や諸規格への対応、あるいは、音質面の技術に注目して、最新機種を比較します。さほど数はないので、現行機は「全機種」みれると思います。

 1万円前後の入門機から、10万円以上の高級機まで順番に見ていきます。

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 なお、今回の記事で紹介するのは、録画ができず、再生のみで、据え置くタイプです(上図)。

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ブルーレイレコーダーの比較
 用途:TVにつなげ、TV番組などの録画/再生
ポータブルBDプレイヤーの比較
 用途:液晶画面付きで持ち運んでの再生

 一方、録画できるタイプと、ポータブルタイプは、今回とは記事が別になります。

 おそれいりますが、上記リンクをご利用ください。

 よろしくお願いします。

ーーー

1・ブルーレイプレーヤーの比較 (1)
  1-1・Blu-ray(フルHD)
  1-2:Ultra HD Blu-ray(4K)
2・ブルーレイプレーヤーの比較 (2)
  =最終的なおすすめの提案【結論】

 というわけで、以下では、フルHD画質までのブルーレイプレーヤーと、4K映像対応のUltra HD ブルーレイプレーヤーにわけつつ、1機ずつ比較していきます。

画質の良さ    ★★★★★
音質の良さ    
★★★★★
ネット動画再生  ★★★★★
対応フォーマット ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 その上で、最後の「結論」編では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。

1-1・フルHD対応ブルーレイの比較

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 はじめに、4Kに対応しないフルHD画質までの格安機からです。

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 なお、以下の本文では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記します。


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 【2017年発売】

 1・パナソニック DMP-BD90
  ¥9,691 Amazon.co.jp (3/31執筆時) 

映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ネットワーク:
ネット動画:
接続端子:HDMI 1系統

  DMP-BD90は、パナソニックのフルHD画質のプレーヤーです。

 大手製では、値段が安いので、録画はTVに任せるようなご家庭向きに売られています。

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 本体サイズは、幅24.5mmと非常に省スペースです。

 設置性は良いと言えます。

 映像出力は、フルHDです(1920×1080)。

 普通のブルーレイの解像度もフルHDですので、普通に見るぶんには問題ないです。

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 画質面の技術は、さほど高くはないです。

 DVD(720×480)を再生する場合、画像をHD画質まで再計算するHDアップコンバート機能がある程度です。

 この方式だと、隣接する画像との違いを関数的に「なだらかに」表現するだけですので、DVD映像は「ボケやすい」でしょう。

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 音質面の技術は、最大7.1chまでの出力対応となります。

 普通のステレオほか、多チャンネルデータはドルビーデジタルプラスDTS-HDハイレゾリューションオーディオを送り出せます。

 そのほか、CDを超えるハイレゾ音源の再生にも対応できます。ただ、普通のブルーレイは、ハイレゾ録音されていないので、さほど意味はないです。

 ネットワーク機能は、Wi-Fiなどを装備しません。

 ネット動画サービスも、したがって未対応です。

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 Amazonベーシック HDMIケーブル
  ¥602 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

 接続端子は、HDMIが1系統です。

 ケーブルは未付属なので、必要に応じて購入が必要です。

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 以上、パナソニックのDMP-BD90の紹介でした。

 「とりあえず」ブルーレイを再生できればいいという方に向けた機種です。

 安いので、値段面では選択肢にできますが、特段「多機能」ではないでしょう。


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 【2015年発売】

 2・SONY BDP-S1500 BM
  ¥12,869 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:プレシジョンシネマHD
ネットワーク:有線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI 同軸×1

 BDP-S1500 BMは、ソニーの販売する入門用ブルーレイプレーヤーです。

 パナソニックとほぼ同価ですが、機能面では多少異なります。

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 本体サイズは、パナソニックより多少短く幅23mmです。

 設置性は良いです。

 映像出力は、本機もフルHDです。

 パナソニックと同じで、Ultra-HDブルーレイには非対応です。

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 画質面の技術は、プレシジョンシネマHDが搭載です。

 DVDほかフルHDに満たない画質の映像を、フルHD相当まで高める技術です。

 パナソニックと同じで、超解像技術は伴わない方式です。

 ただ、関数化する際に斜め線も考慮に入れる点で、(少なくともそれを表明しない)パナソニックよりも、コンバート時の画質に配慮されています。

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 そのほか、トリルミナスカラーにも対応します。

 これは、【4K液晶テレビの比較記事】で紹介したようなソニー製テレビ向けです。

 国際規格のx.v.Color情報を持つメディアを再生した場合、発色が良くなる技術です。オマケ的です。

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 音質面の技術は、パナソニックとほぼ同じです。

 最大7.1chまで、HDMIケーブルを通して送り出せます。

 ハイレゾは、パナソニックと違いFLAC・WAVのみでDSDは扱えません。ただ、先述のように、このグレードの製品だとあまり意味はないでしょう。

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 ネットワーク機能は、有線LANを搭載します。

 ネット動画サービスは、有線LAN経由で以上のサービスを利用可能です。

 低解像度動画は、プレシジョンシネマHDが有効に働くと思います。

 接続端子は、HDMIが1系統です。

 そのほか、オーディオ用に同軸端子が1系統付属します。

 音だけ、直でアンプにも伝送できるでしょう。

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 以上、ソニーBDP-S1500 BMの紹介でした。

 パナソニックに較べると、無線LANを搭載し、プレシジョンシネマHDに対応することが魅力でしょう。

 単純にブルーレイを見るだけならば、値段で決めてもOKですが、すこしソニーの方が「豪華な仕様」とはいえます。


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 【2019年発売】

 3・東芝 DBP-S500
  ¥10,395 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ネットワーク:有線LAN
ネット動画
接続端子:HDMI

 DBP-S500は、東芝の入門用ブルーレイプレーヤーです。

 本体サイズは、やや長めの26cmとなります。

 映像出力は、本機もフルHDまでです。

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 画質面の技術は、パナソニックと同等で、平凡です。

 東芝の場合、旧モデルだと(簡易的な)超解像技術であるXDEに対応していました。

 しかし新機種は省略したので、特別に強調するべきところはないです。

 音質面の技術は、本機も最大7.1chまでとなります。

 規格は他社同様に、ドルビーデジタルプラスに対応します。

 DTS系は、他社より1ランク下のDTS-HD Master Audioまでですが、まあ問題ないです。

 ハイレゾは非対応です。

 ネットワーク機能はも、非搭載です。

 ネット動画サービスは、したがって未対応となります。

 接続端子は、HDMIが1系統です。ケーブルは、未付属です。

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 以上、東芝のDBP-S500の紹介でした。

 本機の場合も、「とりあえず、ブルーレイが再生できれば良い」という方のためと言えます。基本的に、値段で比べて選んでOKだと思います。

 ただ、東芝は本体が少し大きめですので、設置性の部分は負けるでしょう。


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 【2022年発売】(Wi-Fiあり)

 4・LGエレクトロニクス BP350Q
  ¥11,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

 【旧機種】(Wi-Fiなし)

 5・LGエレクトロニクス BP250
  ¥9,200 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ネットワーク:無線LAN
ネット動画:
接続端子:HDMI 1

  BP350Qは、韓国のLGエレクトロニクスが販売するブルーレイプレーヤーの入門機です。

 新旧両機種ありますが、新機種のみ無線LAN(Wi-Fi)を装備します。

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 本体サイズは、幅が27cmとなります。

 東芝とほぼ同じサイズで、「中くらい」のサイズです。

 ソニーほど小さくはないデス。

 映像出力は、本機もフルHDです。

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 画質面の技術は、他社機と同じです。

 DVD画質の再生の場合、アップコンバートしていますが、超解像技術を含めて高度な補正はしません。

 ただ、これは他社もですが、全く進化のない格安ブルーレイプレーヤーより、最近のテレビのほうが、補正力が格段に良いので、画質は「テレビ側の性能による」と言えます。

 音質面の技術は、ドルビーデジタルプラスのみ対応の明示があり、DTS系は不明です。

 ただ、用途的に問題ないです。

 ハイレゾは、FLAC・WAVのみ対応です。

 先述のように、ブルーレイはハイレゾ音質で録音されてはいないので、問題ないです。

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 ネットワーク機能は、2022年機からWi-Fiが搭載になりました。

 そのため、ネットを介した特典映像の取得(BD-Live)もできますが、主には、動画サービス用です。 

 ネット動画サービスは、限定的ですが、YouTubeは視聴できます(ほかiConcertsも)。

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 ただし、マシンスペックがさほどでもないので快適にとは言えません

 基本的には【セットトップボックスの比較記事】で紹介したような各社の製品をテレビに直付けするのが快適です。

 これは他社モデルについても言えます。

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 接続端子は、HDMIが1系統です。

 本機は、HDMIケーブルが付属します。

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 以上、LGエレクトロニクスBP250の紹介でした。

 Wi-Fiが搭載されていることに利便性を感じる場合、選択肢になるかと思います。

 ただ、ネット動画については、ブルーレイプレーヤーを介するより、先述の端末をテレビに付けた方が、操作性も対応するコンテンツも「段違い」です。

 その部分で、どこまで需要があるのかは微妙に思えはします。

ーーー

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 【2019年発売】

 6・アグレクション superbe SU-BD01
  ¥14,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)
 

 7・ ティーズネットワーク TEES BD-2601
   ¥9,999 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

 8・フナイ FBP-H220
   ¥8,780 楽天市場 (3/31執筆時)

 【2021年発売】

 9・グリーンハウス GH-BDP1D
  ¥10,543 楽天市場 (3/31執筆時)

映像出力:フルHD画質まで
超解像度:
アップコンバート:
ネットワーク:
ネット動画
接続端子:HDMI

 このほか、フルHD解像度までで、ネットワーク非対応のブルーレイレコーダーならば、以上の各社から発売があります。

 ここまでみた大手と画質面での機能差はない代わりに、値段もさほど変わらないと言えます。

 ただ、グリーンハウスのものは、出力信号に、日米のNTSC ほか欧州のPAL式の記述があります。

 この点で、日本のDVDをヨーロッパに持っていき、そちらのTVで再生する際などニッチなニーズはあるかもしれません。


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 【2017年発売】

 10・パナソニック DMP-BDT180-K
  ¥14,191 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

4K映像再生: 4K/24p
超解像度:非対応
アップコンバート:4K
ネットワーク:有線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI 1系統

 DMP-BDT180は、パナソニックのブルーレイプレーヤーの中級機です。

 本体サイズは、幅が31cmとなります。

 同社の下位機種は小型でしたが、普通のサイズです。

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 映像出力は、4K出力に対応します。

 4K/24フレームの出力に対応するので、毎秒24コマのプログレッシブハイビジョン映像方式で記録された、ブルーレイに対応できます。

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 ドライブは、しかし、4K画質で記録されるUltra-HD対応ではないです。

 「真の4K」対応プレーヤーだと、もう少し予算が必要です。

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 画質面の技術は、本機から4Kアップコンバートに対応します。

 下位機種は、フルHDまででしたが、4Kまでアップコンバートされます。

 ただ、本機の場合も、超解像技術ほか特段高度な補整をしてテレビに出力するわけではないです。むしろ、テレビ側が「高度な補整」をするでしょうし、この程度で良いとは思います。

 音質面は、最大7.1chまで対応です。

 先ほどみた同社の入門機、あるいは、他社の入門機と同じです。

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 ネットワーク機能は、パナソニックはこのグレードだと有線LANが搭載されます。

 ネット動画サービスは、YouTubeとNetflixには対応します。

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 繰り返しますが、ネット動画目的ならば、基本的には【セットトップボックスの比較記事】で紹介したようなAmazonなり、Googleなりの製品をTVに直に付ける方が良いかと思います。

 格安プロジェクター用には少し意味はあるかな、という程度です。

 接続端子は、HDMIが1系統です。

 音声専用の端子は未付属です。ケーブルも別売です。

 そのほか、本機は、4K画質の写真の再生、3Dディスクの再生にも対応します。

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 以上、パナソニックDMP-BDT180の紹介でした。

  4K/24p対応ですが、Ultra-HDドライブは非搭載です。

 24フレームプログレッシブ対応の部分で、追加投資する意味はあるものの、時代も時代ですし、画質を重視するならば、多少高くても、Ultra-HDブルーレイ搭載モデルを、先行投資と考えて、買った方が良いかなと思います。


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 【2016年発売】

 11・SONY BDP-S6700
  ¥24,000 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

4K映像再生: 4K/24p
超解像度:(トリルミナス)
アップコンバート:4K
ネットワーク:無線LAN 有線LAN
ネット動画: 一部対応
接続端子:HDMI /同軸×1

 BDP-S6700は、ソニーの販売する中級のブルーレイプレーヤーです。

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 本体サイズは、幅が25.5cmとなります。

 このクラスの製品としては、割と設置性が良いでしょう。

 映像出力は、1つ上で見たパナソニック機同様に、4K/24p出力に対応します。

 ドライブは、本機も、4K画質で記録されるUltra-HD対応ではないです。

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 映像関係の技術は、パナソニック同様に、4Kアップコンバートに対応します。

 そのうえで出力時に、16Bit化処理(Super Bit Mapping for Video)をなし、円滑性を高める機能の言及があります。

 また、ネット動画コンテンツについてのノイズリダクションの説明もあるので、そこそこな「補整」はしてそうです。

 そのほか、ソニーのトリルミナスディスプレイと合わせた場合、本機も入門機同様に、画質向上効果が期待できます。


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 音質面での技術は、本機も最大7.1chまで対応です。

 なお、本機はデジタルミュージックエンハンサーが搭載です。

 ブルーレイメディアは、音源を圧縮して記録しています。

 本機は、圧縮音源を独自に補正して、CDグレードの音質に近づけます。音響機器を多く出すソニーは、こうした補正は「得意」であり、実際効果はあるでしょう。

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 ネットワーク機能は、有線LANに加えて無線LANも搭載されます。

 ネット動画サービスは、上図のように、他社よりも充実した対応構成です。

 ただ、繰り返しますが、あえてブルーレイプレーヤーになくても良い機はします。

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 そのほか、本機はBluetoothも搭載です。

 本機は、ハイレゾ音質を転送できるLDACコーデックに対応します。そのため、メディアにハイレゾ音質を焼き付けたものを、対応するオーディオに転送することは可能です。

 対応機は【Bluetoothヘッドホンの比較記事】でいろいろ紹介しました。

 ただ、繰り返しますが、Ultra-HD対応ではないと、映画コンテンツの音楽は、ハイレゾ録音ではないです。

 ブルーレイプレーヤーを「ジュークボックス」的に使う人は、今の時代限られるでしょうし、なく手も良い機能には思えます。

 接続端子は、HDMIが1系統です。

 音声専用の端子として同軸端子も装備します。ケーブルは別売です。

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 以上、ソニーBDP-S6700の紹介でした。

 パナソニックの機種に較べると、音質面とネットワーク面でより充実している印象です。

 ただ、次に見ていく、Ultra-HD対応ドライブの製品がすでに安くなってきているので、現状だと選びにくい部分を強く感じます。

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 【2020年発売】

 12・TASCAM BD-MP1
  ¥72,160 楽天市場 (3/31執筆時)  

 このほか、 4K/24p対応機は、タスカムからBD-MP1がでます。

 ただ、1Uラックマウント規格の製品で、ホールや会議室の音響装置への取り付けを想定したものとなります。今回の比較の主旨からはズレると言えます。

1-2・Ultra-HD BD対応機の比較

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 続いて、4K映像の記録が可能なUltra-HDブルーレイを再生できる上級機を紹介します。

 対応するブルーレイソフトはあまり多くないですが、将来を見越した場合、導入しておくのは意味があることでしょう。


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 【2019年発売】

 13・パナソニック DP-UB45-K
  ¥21,480 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:
アップコンバート:4K フルHD
ネットワーク:有線LAN
ネット動画:
接続端子:HDMI 1系統

  DP-UB45-Kは、パナソニックの上位機にあたるUltra-HD対応ブルーレイプレーヤーです。

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 本体サイズは、幅が32cmとなります。Ultra-HD対応ブルーレイとしてはコンパクトです。

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 映像出力は、4K/60フレーム/36bit出力に対応します。

 途中で使った表現で言えば「このグレードから「真の4K機」です。

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 ドライブは、したがってUltra-HD対応です。

 対応するメディアを、4Kテレビで再生する場合、4K解像度を楽しめます。

 利便性の部分では、トレイの高速オープンに対応です。

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 HDRも、対応です。

 【4Kテレビの比較記事】でこの規格については説明しました。

 対応する場合、輝度表現力が上がり画質がアップします。

 最近の4Kテレビも、映画コンテンツもすでに、HDRに基本対応していますので、表現力が高い「4K HDR映像」が本機の場合楽しめます。

 加えて、HDR10の上位互換で、動的なメタデータ(HDRメタデータ)を記録できるHDR10+規格にも対応します。

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 加えて、Dolby社系列のHDR技術と言える、「ドルビービジョン」にも対応します。

 映像ソース側の対応があれば、シーンごとの動的メタデータを組み込める点でHDR+と似ています。

 いずれにしても、4K HDRに関わる重要な規格は「対応」しています。

 画質面の技術は、本機も、4Kアップコンバートに対応します。

 ただ、コンバート時に高度な補正はしていません。

 その分「安い」のですが、そこそこ良いテレビを利用しているならば、そちらに任せても良いかと思います。

 まあ、補整機能が全体的に弱い「プロジェクター」で出すならば、凝っても良いかとは思います。その場合は、あとで見る上位機も良いでしょう。

 以前は、このグレードの製品では、超解像技術が使われていましたが、そんなこともあって省略になったのかと感じます。

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 音質面での技術は、本機も最大7.1chまでの対応となります。

 規格は、ドルビーデジタルプラ・DTS-HDハイレゾリューションオーディオにしっかり対応です。

 ハイレゾ音源も、FLAC・WAV・ALACに対応する上で、DSD11.3MHzまで対応です。

 Ultra-HD対応の映画コンテンツほか、ネットの4Kストリーミング配信も、最近はハイレゾ録音なので、このグレードだと対応に意味はあります。

 ネットワーク機能は、有線LANのみです。

 おそらくコストカットのためです。実際【ブルーレイレコーダーの比較記事】で見ている同社の録画対応機も、価格が以前より下がりました。

 それとの値段部分の差異化の意味合いもあってのことでしょう。

 ネット動画サービスは、対応しません。

 接続端子は、HDMIが1系統と割り切った作りです。

 ケーブルも別売です。

 ただし、音声用のHDMIと、同軸端子は別に装備します。

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 以上、パナソニックDP-UB45の紹介でした。

 「子供がブルーレイを観るため」のような利用法でないならば、現状ではUltra-HD対応でないと、やや陳腐化していると言わざるを得ないでしょう。

 その部分について、本機はクリアします。ネットワークや画質補正は、あまり充実しないですが、とくに画質面は、ある程度「テレビに委ねられる」でしょう。

 その最重要になる、転送規格は、HDR部分を含めて必要十分に規格対応していますし、問題ないです。


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 【2021年発売】

 【上位機】(Wi-Fiあり)

 14・LGエレクトロニクス UBK90
  ¥37,980 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

 【下位機】(有線LANのみ)

 15・LGエレクトロニクス UBK80
  ¥21,950 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:
アップコンバート:対応
ネットワーク:無線LAN 有線LAN
ネット動画: 対応
接続端子:HDMI 1系統

 UBK90は、LGの最上位機となるUltra-HD対応のブルーレイプレーヤーです。

 無線LANを搭載しない下位機種としてUBK80も販売されます。

 下位機種は、ネット動画視聴も未対応ですので、その部分で「安い」と考えてください。

 音声用のHDMI端子も未装備です(TV接続用のみ)。

 本体サイズは、幅が43cmです。

 パナソニックに較べると大きめの本体です。

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 映像出力は、こちらも、4K/60フレーム/36bit出力に対応します。

 ドライブは、もちろん、Ultra-HD対応です。

 HDRは、パナソニックと同じでHDR10対応ですが、

 また、UBK90に限っては「ドルビービジョン」にも対応しますが、HDR+10技術には未対応です。

 画質面の技術は、本機も、4Kアップコンバートに対応します。

 ただ、特別な補正については言及がなく「テレビまかせ」の方針です。

 先述のように、テレビの補正が各社とも高度化しているので、今だとこれで良いように思います。

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 音質面での技術は、最大7.1chまでの対応です。

 しっかり、ドルビーデジタルプラスDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応しますので、問題ないです。

 このほか、立体音響規格のドルビーアトモスにも対応します。ただ、これは再生機器側というより、TV・アンプ側の話になるので、(最大7.1chの)パナソニックで機でも「対応」とは言えます(無保証ですが)。

 ハイレゾは、一般的なFLACのみ対応ですが、問題ないです。

 ネットワーク機能は、先述のように、上位機のみ、優先LANほかWi-Fi装備です。

 UBK80は有線LANのみです。


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 ネット動画サービスは、上位機は対応です。

 YouTubeとNetflixというやや寂しい構成です。同社のテレビに内蔵されるOSとは差があります。

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 ただ、繰り返しますが、この部分は【セットトップボックスの比較記事】で紹介したようなAmazonなり、Googleなりの製品をTVに直に付ける方が、確実に快適で多機能です。

 接続端子は、HDMIが1系統で、ケーブルも別売です。

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 以上、LGUBK90の紹介でした。

 パナソニックのライバル機で、Wi-Fi搭載となる部分が魅力です。

 ただ、先述のように、ネット動画について言えば、ブルーレイプレーヤーで見るのは必ずしも快適とも言えないため、なくても良いような気はします。

 そうなると「値段勝負」な部分はあるかと思います。


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 【2019年発売】

 【上位機種】

 16・SONY UBP-X800M2
  ¥49,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

 【下位機種】

 17・SONY UBP-X700
  ¥35,903 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:
アップコンバート:4Kアップコンバート
ネットワーク:無線LAN 有線LAN
ネット動画: 対応
接続端子:HDMI 光デジタル 同軸デジタル

 UBP-X800M2は、ソニーUltra-HD対応ブルーレイプレーヤーです。

 価格的には、中級機と言える値段です。

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 なお、UBP-X700は、少し値段が下がる下位機です。

 主な値段差の理由は、本体の品質です。

 上位機は、音質周りのパーツに「こだわる」部分があります。

 振動対策されたシャーシの採用や、アンプ部に「ローノイズレギュレーター」を採用し、電源ノイズの大幅な低減(1/100)をなすなど、高機能です。

 そのほか、後述する音質的にDSEE HXに未対応となるほか、Bluetooth無線が省略されています。

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 本体サイズは、幅が43cmです。

 LGと同じ幅で、よくある形状です。

 映像出力は、4K/60フレーム/36bit出力に対します。

 ドライブは、もちろん、Ultra-HD対応です。

 HDR規格は、他社機と同じで、しっかり、HDR10ドルビービジョンに、こちらも対応します。

 ただし、Panasonicと異なり、HDR10+技術は未対応です。


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 画質面の技術は、本機も4Kアップコンバートに対応します。

 あとは、下位機種で見た、「トリルミナスカラー」などに対応するほどですので、値段からすると、映像部分はさほど凝ってはいません。

 繰り返しますが、規格対応さえしてくれていれば「TV任せ」でも良い部分ですし、この仕様でも良いかと思います。

 なお、同社のテレビ「ブラビア」と接続した場合、画質が自動調整されるという(おなじみの)「4Kブラビアモード」も搭載です。

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 音質面での技術は、同社のDSEE HX技術が目をひきます。

 同社の音響機器の多くで使われる圧縮音源のアップコンバート技術です。

 ネット動画などの2ch再生に限定されますが、音質をハイレゾ相当にまで擬似的に高めてくれます。

 一方、同社の下位機(あるいは旧機)の場合、デジタル ミュージック エンハンサーを装備し、ブルーレイメディア(ソフト)の音質も強化していました。

 本機はこの機能が省略です。

 Ultra-HDはもともとハイレゾ録音なので、アップコンバートする必要がないからでしょう。ただ、本機で、普通のブルーレイソフトを再生した場合、補正はされないでしょう。

 つまり、音質の部分も、アンプなり、TVなりの補正に任せる方向性です。

 規格面では、本機も、最大7.1chまでとなります。

 業界規格のドルビーデジタルプラスDTS-HDハイレゾリューションオーディオに対応できます。

 LG同様に、立体音響規格のドルビーアトモスへの対応も表明します。

 ハイレゾは、音楽再生の場合、FLAC・WAV・ALACにも対応です。

 その上で、DSD5.6MHzなら対応です。

 ネットワーク機能は、有線LANとWi-Fi双方を装備します。

 そのほか、同社の下位機種と同じで、Bluetoothも搭載です。

 やはりハイレゾ出力対応できるLDACにも対応します。

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 ネット動画サービスは、上のような構成です。

 LGと較べると、Amazonのプライムビデオに対応する点が魅力でしょう。

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 そのほか、ソニーのルームリンク対応なので、本機をLANネットワークに組み入れれば、遠隔再生も可能です。

 接続端子は、HDMIが2系統のほか、音声信号用に、光デジタル音声出力端子と同軸端子が1つずつ付属します。

 ケーブルは別売です。

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 以上、ソニーUBP-X800M2の紹介でした。

 先述のように、画質補正はテレビ任せでもある程度良いと思います。

 また、音質部分も、デジタル ミュージック エンハンサーがない以上、映像視聴の部分では、(値段の安い)他社機と、あまり差はないとも言えます。

 ただ、シャーシ部分の音響的配慮はそれでも重要です。

 実際、大手メーカー製では、次に見るパナソニック機まで(レコーダー未搭載のタイプは)価格差が開くこともあるので、音響部分で「少しでも良いもの」が欲しいならば、選択肢になるでしょう。

 逆に、さほどでもないならば、安めの他機で良いと思います。


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 【2018年発売】(在庫限り)

 18・パナソニック DMP-UB9000-K
  ¥229,800 Amazon.co.jp (3/31執筆時)

4K映像再生: 4K/60p/36bit
超解像度:4K超解像/W超解像
アップコンバート:4KダイレクトクロマPlus
ネットワーク:無線LAN 有線LAN
ネット動画: 対応
接続端子:HDMI /光デジタル/同軸デジタル

  DP-UB9000 (Japan Limited)は、パナソニックの最上位機です。

 もちろん、Ultra-HD対応ブルーレイプレーヤーです。

 ただ、本機については、「生産完了」です。ニーズとしてニッチなので、後継機がでるかは微妙です。ただ、まだ在庫はありますし、尽きた場合の話を含めて、以下書いていきます。

 本体サイズは、幅が32cmです。

 Ultra-HD対応ブルーレイとしてはコンパクトです。

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 映像出力4K/60フレーム/36bit出力に対応します。

 ドライブは、もちろん、Ultra-HD対応です。

 HDRは、同社の下位機種と同じ水準で対応します。

 つまり、ドルビービジョン・HDR10+を含めて、必要な規格は備えます。

 画質面の技術は、かなり充実します。

 というより、「テレビ任せにしない」ことを前提にするなら、レコーダー未搭載のタイプだと、大手では「本機しかない」というのが正確です。

 機能的には、本機は「4Kリアルクロマプロセッサ」を搭載します。

 パソコンでいうところのCPUですが、高性能なエンジンがあると、高度な画質補正が可能です。


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 例えば、4KダイレクトクロマアップコンバートPlusです。

 Ultra-HDブルーレイのソフトや、ネットストリーミングの4K動画は、4K(4:2:0)信号で記録されています。

 本機の場合、エンジンで再計算し、60フレームの4K(4:4:4)に変換して、テレビに出せます。この過程をダイレクトに行うので、精度が良いという話になります。

 なお、この技術は、パナソニックのレコーダーのハイエンド機でも搭載です。テレビ側のエンジンでこの処理はしないため、重ねがけでも意味はあるようです。

 加えて、低解像度の、DVDや(普通の)ブルーレイでもこうした補正が有効なので、総合的な画質は下位機種を大きく上回ると言えます。

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 そのほか、超解像技術についても、W超解像4K超解像をダブルで採用します。

 アップコンバートと併用することで、レベルの高い映像表現を実現しています。TVで培われた技術です。

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 さらに、下位機種に較べた場合、HDRトーンマップの採用で、高輝度部分の表現を自動で最適化する部分が目を引きます。

 有機EL・プロジェクター・液晶など利用する環境に合わせてトーンが調整できるため高度です。細かい部分では、字幕部分の輝度調整機能など、面白いです。

 そのほは、下位機種と比べると、エッジ部分(色の輪郭)がより鮮明化されたと、階調ロスレスシステムとして紹介される機能が搭載されます。

 音質面での技術は、基本的には下位機種と同じです。

 ただ、ソニーやパイオニアの場合と似ていて、「高音質化パーツ」を採用し、ハード面でのクオリティを上昇させています。

 音響パーツは、趣味の世界であり、映像関連部品よりも基本的に高額なので、このような本体価格になります。

 その他の部分は、ほぼ同じですが、ドルビーデジタルプラスDTS-HDハイレゾリューションオーディオのほか、ドルビーアトモスへの対応を表明します。

 ハイレゾ音源は、こちらも、一般的なFLAC・WAV・ALACに対応する上で、DSDは、11.2MHzまで対応です。

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 加えて、リ.マスター/真空管サウンドに対応します。

 先述のソニーのDSEE HXに似ている機能で、こちらも、音楽ソースの話であり、低音質ソースのアップコンバートを目的としています。

 ただ、どのソースも高音域部分を192kHz/24bitで復元という点で、ステレオに限定されるソニーよりも対応範囲は広いでしょう。

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 ネットワーク機能は、Wi-Fiと有線LANを双方装備します。

 ネット動画サービスは、割と充実します。

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 接続端子は、HDMIが2系統のほか、光デジタル音声出力端子と同軸端子も装備します。また、アナログ7.1ch対応のほか、バランス接続にも対応します。

 そのほか、4K画質の写真の再生3Dディスクの再生にも対応します。

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 以上、パナソニックDMP-UB9000の紹介でした。

 先述のように、画質面の技術は、だいたいにおいて「テレビまかせ」にできるので、やや役割を追えたことから、生産完了になったのだと思います。

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 この部分の「代替機」といえる製品は、【ブルーレイディーガの比較記事】でみている、同社の最上位機です。2022年登場です。

 こちらも音響グレードのパーツと、高性能エンジンを採用しており、先述の4KダイレクトクロマアップコンバートPlusも可能です。

 HDDに由来する振動などの点が気にならないならば、5年新しい部分で新機能もあるため、居間選ぶならばこちらかと思います。

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 レコーダーだやはりと気になる場合は、オーディオ商社が、フランスから輸入している製品(REAVON UBR-X110・ UBR-X100・UBR-X200)をあたりを選ぶことになろうかと思います。

 この場合、映像部分は、規格対応だけで「テレビまかせ」の方針で、オーディオの部分だけ色々対策をするという方向性を「突き詰めた」ものになります。

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 【2023年発売】

 19・パナソニック DMR-T5000UR
  ¥636,887 楽天市場 (3/31執筆時)

 このほか、パナソニックからは、だいぶ高いモデルが出ています。

 ただ、家庭用ではなく、スタジオや、会議室などへの装備を前提にした法人用です。

 需要の部分と、HD-SDIなど端子類が多いための値段設定となります。

 いずれにしても、個人で導入を考える必要はない機種と言えます。

次回につづく!
ブルーレイプレーヤーのおすすめ機種は結論的にこれ!

 というわけで、今回は、ブルーレイプレーヤーの比較でした。

 記事は、もう少し続きます。

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2・ブルーレイプレーヤーの比較 (2)
  =最終的なおすすめの提案【結論】

画質の良さ    ★★★★★
音質の良さ    
★★★★★
ネット動画再生  ★★★★★
対応フォーマット ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 続く2回目記事こちら)では、今回紹介した全てのブルーレイプレーヤーから、、Atlasのおすすめ機種を最終的に提案していくつもりです。

 引き続き、よろしくお願いします。

 2回目記事は→こちら

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posted by Atlas at 17:50 | 映像機器

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