1回目記事からの続きです→こちら
2-1・デノンのAVアンプ
2回目記事のトップバッターは、日本のデノンのAVアンプです。
同社の場合、続いて見る、姉妹ブランドのマランツと本体スペックは似ています。
ただ、(ざっくり言えば)デノンは低音域の重厚感(安定感)が、マランツは、スピード感や音のキレイさが売りと言えます。
デノンの特性は、パワーが重要なAVアンプにおいて良いので、要注目です。
1・AVアンプの比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ヤマハ
1-3:ソニー
2・AVアンプの比較記事 (2)
2-1:DENON
2-2:マランツ
2-3:オンキヨー
3・AVアンプの比較記事 (3)
3-1:JBL
3-2:パイオニア
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
なお、今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
ーー
なお、今回も、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2022年発売】AVR-X580BTK
10・DENON AVR-X580BT
¥37,855 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:5.2ch
定格出力:70W (8Ω)
実用最大出力:141W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:
HDMI入力:4系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2
ネットワーク:BT 4.2
サイズ:幅434x高さ151x奥行330mm
DENONのAVR-X580BT は、同社の入門用のAVアンプです。
AVアンプのシェアが大きい企業ですが、このグレードは久しぶりに出ました。上で見たヤマハのライバル機です。
本体サイズは、434x高さ151x奥行330mmです。
ヤマハより小ぶりで、設置性はさらによいです。
チャンネル数は、最大5.2chです。
サブウーファーのプリアウトが2系統あるのは、入門機として珍しいでしょう。
同社は、豊かな低音重視な企業なので、「らしい」と思いました。
テレビ出力は、4K/60pに対応します。
ヤマハと同じで、8K/60pや、ゲームで需要がある4K/120Pもしっかりフォローです。
HDMIも、HDCP2.3までフォローです。
このほか、HDRを含めて規格的に問題ありません。
アンプのパワーは、定格出力で、各スピーカーに対して70W (8Ω)です。
本機はヤマハと違って、6Ωではなく、8Ωの数値です。値はやや低く出ますので、この部分で負けるわけではないです。
上位機同様の、全チャンネルディスクリート構成です。
実用最大出力は、JEITA基準(1k 1ch 6Ω))140Wです。
問題ありません。
再生周波数帯域は、10 Hz-100 kHz です。
アンプ回りは、総じてヤマハのライバル機とそう変わりません。
ハイレゾ音源は、周波数帯域的に対応できます。
サラウンド技術は、DOLBY TrueHDとDTS-HDに対応します。
この部分でもヤマハと目に付く差はないです。
仮想的なサラウンド再生も、対応します。
ただ、(昔ながらの)Dolby Pro Logic IIとDTS Neo:6での対応なので、ヤマハと違って汎用の他社技術ではあります。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つです。音声同軸はなく、アナログ接続はあります。
本機も、HDMI端子がeARC仕様です。
ネットワーク機能は、Bluetoothのみ装備します。
Wi-Fiや有線LANは利用できない部分は、ネットワークを組みたい方の注意点です。
Bluetoothは、SBCとAACの対応です。
ストリーミングサービスは、Wi-Fi未装備なので、非対応です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。
セッティングは、本機も外部マイク(セットアップマイク)が付属します。
リスニングポイントを適切に調整できます。
---
以上、DENONのVR-X580BT の紹介でした。
ヤマハと比べると、アンプ部分の性能はあまり変わりません。一方、ネットワーク面が最近の製品にしては、少し弱いといえます。
おそらく、コスト削減・ノイズ対策というより、本体の小型化を優先したからかなとは思います。実際、ネットワーク不要ならば、設置性はよいですし、入門機として「選べる」でしょう。
【2022年発売】AVR-X580BTK
11・DENON AVR-X580BT
¥37,855 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:5.2ch
定格出力:70W (8Ω)
実用最大出力:141W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:
HDMI入力:4系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2
ネットワーク:BT 4.2
サイズ:幅434x高さ151x奥行330mm
DENONのAVR-X580BT は、同社の入門用のAVアンプです。
AVアンプのシェアが大きい企業ですが、このグレードは久しぶりに出ました。上で見たヤマハのライバル機です。
本体サイズは、434x高さ151x奥行330mmです。
ヤマハより小ぶりで、設置性はさらによいです。
チャンネル数は、最大5.2chです。
サブウーファーのプリアウトが2系統あるのは、入門機として珍しいでしょう。
同社は、豊かな低音重視な企業なので、「らしい」と思いました。
テレビ出力は、4K/60pに対応します。
ヤマハと同じで、8K/60pや、ゲームで需要がある4K/120Pもしっかりフォローです。
HDMIも、HDCP2.3までフォローです。
このほか、HDRを含めて規格的に問題ありません。
アンプのパワーは、定格出力で、各スピーカーに対して70W (8Ω)です。
本機はヤマハと違って、6Ωではなく、8Ωの数値です。値はやや低く出ますので、この部分で負けるわけではないです。
上位機同様の、全チャンネルディスクリート構成です。
実用最大出力は、JEITA基準(1k 1ch 6Ω))140Wです。
問題ありません。
再生周波数帯域は、10 Hz-100 kHz です。
アンプ回りは、総じてヤマハのライバル機とそう変わりません。
ハイレゾ音源は、周波数帯域的に対応できます。
サラウンド技術は、DOLBY TrueHDとDTS-HDに対応します。
この部分でもヤマハと目に付く差はないです。
仮想的なサラウンド再生も、対応します。
ただ、(昔ながらの)Dolby Pro Logic IIとDTS Neo:6での対応なので、ヤマハと違って汎用の他社技術ではあります。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つです。音声同軸はなく、アナログ接続はあります。
本機も、HDMI端子がeARC仕様です。
ネットワーク機能は、Bluetoothのみ装備します。
Wi-Fiや有線LANは利用できない部分は、ネットワークを組みたい方の注意点です。
Bluetoothは、SBCとAACの対応です。
ストリーミングサービスは、Wi-Fi未装備なので、非対応です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。
セッティングは、本機も外部マイク(セットアップマイク)が付属します。
リスニングポイントを適切に調整できます。
---
以上、DENONのVR-X580BT の紹介でした。
ヤマハの入門機と比べると、アンプ部分の性能はあまり変わりません。一方、ネットワーク面が最近の製品にしては、少し弱いといえます。
おそらく、コスト削減・ノイズ対策というより、本体の小型化を優先したからかなとは思います。実際、ネットワーク不要ならば、設置性はよいですし、入門機として「選べる」でしょう。
【2023年発売】AVR-X1800HK
12・DENON AVR-X1800H-K
¥60,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力:各70W (8Ω)
【2021年発売】
13・DENON AVR-X1700H-K
¥54,490 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
定格出力:各80W (8Ω)
チャンネル数:7.2ch
実用最大出力:175W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2 同軸0
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi5 有線LAN
サイズ:幅434x高さ151x奥行339mm
AAVR-X1800Hは、DENONの発売する中級のAVアンプです。
新旧両機種あります。
新機種は、Bluetoothのバージョンが4.2から、安定性の高いBluetooth5に上がりました。そのほか、表示を含む操作体系の改良、背面に給電専用USB-A端子(7.5W)を付け加え、(Amazon Fire Stickのような)STB機器への給電に対応した部分が改良点です。
一方、(実用最大出力はおなじものの)定格出力は新機種が少し落ちています。また、電源周り(3倍速駆動スイッチング電源)を含めた「中身」の説明が新機種では省略されるため、何かしら中身が(マイナス方向に)変わっている可能性はあります。
むろん、説明していないだけの可能性もありますし、チューニング&試験の結果でポジティブに決めた可能性もあります。
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結論的にいえば説明内容をふまえる場合、少なくとも(値段の安いうちは)旧機のほうが良いように思えます。いずれにしても、マイナーチェンジですので。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
本体サイズは、幅434x高さ151x奥行339mmです。
AVアンプとしては標準的なサイズです。
チャンネル数は、本機は、最大7.2chです。
構成例は非常に多く説明されていて、DENONは、どんな構成でも対応できる!という宣伝方法です。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・HLGにも対応します。
Dolby Visionにも対応します。
このほか、ゲーム利用にも関連する部分ですが、8K/60Hzと4K/120Hzのパススルーにも対応です。
あとは、HDR10+、Dynamic HDRにも対応です。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して、定格出力が80Wです。
これは、6Ωではなく8Ωの数値です。
その場合、値はやや弱く出ますので、低いわけではないです。
実用最大出力は、実際175Wですし、本機はパワフルです。
デノンは、伝統的に電源周りを重視しており、余裕のあるパワーが高音質を生むというような思想ががあります。
同社のスピーカーも低音域にこだわりがあるものが多く、本機もそれをしっかり駆動できるようにしています。
再生周波数帯域は、10Hz100 kHz となっています。
問題ありません。
ハイレゾ音源は、対応です。
DACは、192kHz/24bitですので、市販のハイレゾ音源ならば問題ない水準です。
ただ、ヤマハほどは幅はないです。
【イネーブルドスピーカー】
・DENON SC-EN10
¥11,809 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
なお、同社も(壁に取り付けなくても)簡単に「天井から降り注ぐ方向の音」を再生できる小型の専用スピーカーを販売します。
仮想的な再生は、 Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xに対応となります。
仕様には書いていませんが、説明書に記載がありました。
(ソフト系に強い)ヤマハやソニーは、自社技術を利用した仮想再生技術もありました。。
一方、あくまで音響メーカーであるDENONは、ドルビーとDTSの提供するシステムをそのまま利用します。
面白みには欠けますが、問題ないでしょう。ヤマハにしても、3D立体音響は、Dolby Atmos Height Virtualizerを使うような方向性にしてきましたし。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ付属します。なお、本機は、同軸は非対応です。
なお、HDMIはeARC対応です。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fi 5です。
また、DLNAに対応し、AirPlayも使えます。
なお、Bluetoothは音質の劣るSBCのみ対応ですから、基本的には「オマケレベル」でしょう。
音楽ストリーミングは、HEOSというアプリを使います。
Spotifyほか、定額聴き放題サービスのAmazon Musicにも対応できます。
Amazonのハイレゾ音源(Ultra)も24年から対応になりました。
映像ストリーミングは、やはり、機器側(TVなど)の対応に準じます。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、マイクを利用して音場設定を補正できるAudyssey MultEQ XTが付属です。
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以上、DENONのAVR-X1800Hの紹介でした。
堅実でパワフルな作りの本体の部分は、値段以上の価値を感じます。その上で、ネットワークもWi-Fiを装備し、ストリーミングサービスも多いので、使い勝手は良いでしょう。
とくに、この価格帯での製品のなかでは、ネットワーク面が充実するので、比較的値頃感があるモデルで、この部分と、パワーを重視したい場合、良い選択肢の1つです。
最終的な「おすすめ」は改めて最後に考えますが、本機も良い機種です。
【2022年発売】VR-X2700H-K後継機
14・DENON AVR-X2800H-K
¥82,920 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各95W (8Ω)
実用最大出力:185W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:8系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光2 同軸0
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅434x高さ167x奥行341mm
AVR-X2800Hは、DENONの発売するAVアンプの中・上級機です。
1つ上で紹介した機種の1つ上位の製品です。
本体サイズは、幅434x高さ167x奥行339mmです。
小型ではないですが、AVアンプとしては標準的なサイズです。
チャンネル数は、最大7.2chです。
テレビ出力は、4K/60pに対応し、HDR10/HLGにも対応します。
その上で、ドルビービジョンなど、主要な業界基準には対応します。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して95W(8Ω)です。
実用最大出力も、下位機種を上回る185Wです。
パワーの向上が下位機種との最も大きな相違点です。
パーツ構成も同社の下位機とは変えていて、特に電源供給を2系統に分割することで、解像感・サラウンド感の改善を図っています。
電源周りの対策は、(映画で)ドカンドカン鳴らすことの多い、AVアンプの場合は結構、重要なので、値段差分の音質差はあるでしょう。
再生周波数帯域は、本機も10Hz-100 kHz です。
ハイレゾ音源は、対応です。
DACは、192kHz/24bit、5.6MHz DSDまでです。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
仮想的なサラウンド再生は、下位機種同様で、 Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xです。
他社のシステムを利用する方式です。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が8系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ付属します。同軸はこちらも非対応です。
なお、同社の場合、8K/60pや4K/120pは、HDMI端子のうち1つのみとなります。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。
Wi-Fiは、DLNAに対応し、AirPlayも使えます。Bluetoothは、本機もSBCのみなので、オマケ的でしょう。
音楽ストリーミングは、本機も、下位機同様に、HEOSというアプリを使います。
HEOSも、ハイレゾ音源サービスとなるAmazon Musicに対応します。
無料試用もできる(こちら)ため、事前に試して見るのもよいでしょう。
その上で、【Amazon Alexa端末の比較記事】で紹介したような、同社の端末から、音声で、アンプの操作をさせることも可能となっています。
映像ストリーミングは、本機も、Wi-Fi経由でのキャストは無理なので、TVなどに依存します。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、本機も、Audyssey MultEQ XTが付属です。
---
以上、DENONのAVR-X2800HKの紹介でした。
同社の下位機種と比較する場合、最大出力が高い機種です。
費用対効果は、下位機種の方が良いかと思いますが、電源周りの強化はAVアンプの場合重要です。
少し良い機種を選びたい場合は、選択肢にして良いでしょう。
【2022年発売】
15・DENON AVR-X3800H-K
¥130,000 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:9.4ch
定格出力:各105W (8Ω)
実用最大出力:215W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅434x高さ167x奥行389mm
AVR-X3800H は、デノンが販売するAVアンプです。
先述のように、マランツとデノンは同会社で、上で紹介したマランツのSR6015の同級機です。ただ、味付けも異なります。
なお、2020年までは、AVR-X4700Hというプチ上位機がありましたが、本機の登場で終息しています。
本体サイズは、幅434x高さ167x奥行389mmなります。
大きさはほとんど同じですが、マランツ機に比べると、液晶が大きく、現代的に思えるデザインです。
チャンネル数は、最大9.4chです。
サブウーファー出力が4系統です。4系統同じ音を鳴らすことほか、近くのスピーカーの低音強化にも使う、「指向性」モードも搭載です。
サブウーファーの位置調整については、標準モードに限りますが、AudysseySub EQ HTで、設置場所による自動調整も可能です。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して各105W (8Ω)です。
実用最大出力も、最大出力も215W(6Ω)です。
従来的に、同級のマランツよりも「強い」ことが、迫力を重視するDENONの「常識」だったのですが、今回は(誤差範囲ながら)逆転しています。
理由は明白で、先述のように、4chでサブウーファーを駆動させるためでしょう。それも加味して言えば、「DENONらしい」ということになるでしょう。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10 HLGにも対応します。
8K/60pや4K/120pなどの映像信号や、HDR10+などを含めて、最新の規格に対応です。
再生周波数帯域は、10Hz-100kHzです。
ハイレゾ音源は、対応です。
DACは、種類は非開示ですが、32bit級です。ただし、対応は192kHz/24bitまでとなります。
マランツと差はないです。
サラウンド技術も同じで、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
マランツ同様に、IMAX Enhancedもフォローです。
仮想的なサラウンド再生は、DTS Virtual:Xでの対応となります。
マランツ同要因、360 Reality Audioにも対応できます。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が3系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ、同軸が2です。
HDMIについては1系統のみ8K対応となります。eARCには対応します。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。
こちらも、DLNAに対応します。AirPlay2も使えます。
なお、本機の場合、Bluetooth送信機能も持ちますが、コーデックはSBCのみなので、音質の期待値は低いです。
音楽ストリーミングは、本機も、下位機同様に、HEOSというアプリを使います。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、マランツ機と同じくAudyssey MultEQを装備し、補整力も期待できます。
2023年にアップデートで、本機も「Dirac Live」に進化する予定です(有料)。
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以上、デノンの AVR-X3800HKの紹介でした。
結構な値段ですが、電源に由来する「馬力」の期待値は高いです。
基本的には上級者向きの価格であり、上級者組みの仕様の製品ですが、低音域の迫力が一要なホームオーディオですから、この構成はかなり魅力があると言えます。
ただ、引き続き、仮想的な再生については、少し弱いため、リアルスピーカーで全部構成することにこだわる方に向きます。
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【2024年発売】(特約店展開)
16・DENON AVC-X6800H-K
¥375,028 ヤマダ電機(ネット) (6/14執筆時)
【2020年発売】
17・DENON AVC-X6700H
¥422,438 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:11.4ch
出力:各140W (8Ω)
実用最大出力:250W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:8系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅434x高さ167x奥行389mm
なお、デノンの場合も、上位機として11.4ch機が売られています。
マランツ機より出力はやはり高めの設定で、DENONらしさが出ています。
こちらは旧機がのこりますが、筐体の形も出力も同じです。
違いは、カタログで示される部分としては、3Dサラウンド技術の部分で、ソニー系の360 Reality Audio(MPEG-H 3D Audio)に対応した部分に止まります。
パーツ部分は、今回はあまり変更点が強調されません。
ただ、マランツ機の場合と同じで、外部プリアンプ利用時13.4chに対応させるために、ビデオ基盤の変更し、放熱対策のためのヒートシンクの改良は見られます。
ただ、値段差分の差はないです。
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結論的にいえば、今回は、一般向けのプレスリリースもない新機種でしたので、マイナーチェンジだと言えます。旧機を選んでもOでしょう。
一方、兄弟機となるのは、先ほどのマランツのシネマ30です。
部品や仕様部分で共通部分が多いと言える製品です。
ただ、アンプ出力は、同じ250Wです。
後ほどみる同クラスのマランツ機と、従来は少しパワフルにしていました、ただ、今回は差が見られないとはいえます。
技術面でも、パワーアンプのチャンネルごとに独立構成(モノリス・コンストラクション)の発送も、DAC部分のクロック・ジッター・リデューサーの採用など、共通要素は以前より多い感じはあります。
むろん回路は異なりますし、やはり差はつけていて、パワーをより重視するサウンドと言えそうです。
サラウンド技術は、マランツ・ヤマハの同チャンネル機と同じで、Auro-3D・Auro-Maticに対応です。
デノンの下位クラス(AVR-X3800HK)でも対応ですが、先述のように、11ch機でしっかり天井に複数のスピーカー配置をする場合に、おすすめの規格です。
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結論的にいえば、他社の同級機でも書いたように、かなり広めで音響的な配慮をしているシネマルームをお持ちの個人用といえます。
AVアンプは、一生ものではないので、無理に高価なものを買う必要はないでしょう。
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【2024年発売】(特約店展開)
18・DENON AVC-A10H-K
¥542,803 ヤマダ電機(ネット) (6/14執筆時)
チャンネル数:13.4ch
定格出力:各150W (8Ω)
実用最大出力:260W(1k1ch/6Ω)
サイズ:幅434x高さ195x奥行482m
【2022年発売】
19・DENON AVC-A1H-K
¥940,500 ヤマダ電機(ネット) (6/14執筆時)
チャンネル数:15.4ch
定格出力:各150W (8Ω)
実用最大出力:260W(1k1ch/6Ω)
サイズ:幅434x高さ195x奥行498m
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
なお、デノンは、ハイエンド市場向けに、多チャンネルのAVアンプをほかにいくつか出します。
「超高級機」はAVアンプは、DENONの独壇場です。
電源周りの強化でパワフルさを追求してきた結果でしょう。
13.4ch、15.4chですので、個人用としては完全に「趣味の世界」で、主には小規模なシアター向けには見えます。
このクラスの場合、実際的にチャンネル制御数ほか、パワー勝負になるわけですが、その枠内では、電源周りに定評があるデノンは、ブランドとして存在感があります。
ここまでのチャンネル制御ができるオーディオ室を保つ個人は限られるでしょうが、最近は、映画ほか、音楽用のマルチチャンネル音源も増えてきたので、その部分でニッチなニーズがありそうには思いました。本機も、特約店向けの販売です。
2-2・マランツのAVアンプ
続いて、マランツのAVアンプです。
先述のように、今だとDENONと同系列で、パーツなどの仕様は割と似ています。
ただ、スピード感重視の音質で、聴くと差はあります。なお、AVアンプについて言えば、マランツも、DENONに比す、十分なパワーはあるので、問題ないです。
【2022年発売】NR1711後継機
20・マランツ CINEMA 70S/FN
21・マランツ CINEMA 70S /FB
¥100,064 Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各50W (8Ω)
実用最大出力:100W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅442x高さ109x奥行384mm
marantz CINEMA70sは、マランツが販売するAVアンプの入門機です。
先述のように、現在はDENONと同じ経営母体ですが、ブランドで音質が全く違うので、ファン層は異なります。
デノンは低音域に強いパワー重視、マランツは、スピード感と音のキレイさを重視する方向性です。
これは、スピーカーを合わせた場合の説明なので、AVアンプ自体に強い個性が表れるとはいえませんが、傾向としてはそう言えます。
本体サイズは、幅442x高さ109x奥行384mmです。
かなりの小型で、背が低いです。
それでも、全チャンネルともフルディスクリート構成のパワーアンプを採用するなど、(DENON同様)音質向上のための技術を投入します。
チャンネル数は、最大7.2chです。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10+ HLGにも対応します。
その上で、ドルビービジョンや8K/60pなど、主な業界基準には全て対応します。
マランツ機は「4K・8Kアップスケーリング」の記載があります。ただ、これらはTV側で対応できるため、必須ではないです。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して、定格出力で50W (6Ω)です。
コンパクトな製品なので、少し非力です。
ただ、冒頭書いたように、AVアンプは、各チャンネルと出力が(音楽用より)大ので、【ホームシアター用スピーカーの比較記事】で紹介したような製品ならば、どれでも鳴らしきるでしょう。
(パワーによらない)電流安定化の工夫の言及もありますし、冒頭書いたような、音の個性(味付け)が違うだけ、と考えるべきです。
再生周波数帯域は、本機も10Hz-100 kHz の幅です。
ハイレゾ音源は、対応です。
DACは、旭化成のAK4458VNの利用を明言しています。ただし。対応幅は192kHz/24bitまでです。
サラウンド技術は、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
仮想的なサラウンド再生は、DENON同様に、 Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xを利用する形式です。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声出力用の光端子が1つ、同軸が1です。
なお、同社の場合、8K/60pや4K/120pについては、HDMI端子のうち1つのみとなります。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。こちらも、DLNAに対応します。AirPlayも使えます。
ストリーミングサービスは、音楽については、AmazonとSpotifyに両対応しており、問題ないでしょう。映像はDENONの場合と同じです。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングについては、Odyssey MultEQを装備し、補整力も期待できます。
---
以上、marantz CINEMA70sの紹介でした。
AVアンプらしからぬ設置性の良さからたいへん人気のある機種です。セットアップもAudyssey MultEQの評判が良く、スピーカーの配置は容易でしょう。
一方、他社製品と較べると、コンパクトな分、特に低音に関わる電源の安定性の部分で非力感はありますが、マランツの「売り」はそこではないので、問題は感じません。
アクション映画などの「ドカンドカン系」ではなく、音楽・紀行番組・コンサートなどを高音質で楽しみたいニーズなどは、ピュアオーディオで実績のあるマランツは、音質面の信頼性は高いでしょう。
ただ、AVアンプの目的性からすると、ニッチではあります。
【2023年発売】(執筆時在庫なし)
22・マランツ CINEMA 40 CINEMA40/FB
¥426,870 楽天市場 (6/14執筆時)
【2022年発売】
23・マランツ CINEMA 50/FB
¥262,368 楽天市場 (6/14執筆時)
チャンネル数:9.4ch
定格出力:各125W (8Ω)
実用最大出力:235W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響::Dolby Atmosほか
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅442x高さ165x奥行413mm
CINEMA40は、マランツが販売するAVアンプです。
ほぼ在庫がないですが、22年発売のCINEMA 50(CINEMA 50/FB)の後継機です。アンプがチャンネルごと全て独立基板になり、パワーが15Wだけですが上がりました。
すでに、ほぼ在庫がないので、選ぶならば新機種でしょう。
本体サイズは、幅442x高さ165x奥行43mmになります。
クラス相応のサイズ感がある製品です。
チャンネル数は、最大9.4chです。
サブウーファー用が独立して4系統あります。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して各125W (8Ω)です。
6Ωより低く出る8Ωでの数値ですし、他社の同グレードと比べて遜色ないです。
実用最大出力も、マランツとしては高めで、しっかり235Wです。
音質面では、本機も フルディスクリート構成のパワーアンプです。
また、このグレードだと、アンプがチャンネルごと全て独立基板です。
その上で、マランツのプリメイン機と同様の高速アンプ(HDAM系列)を搭載します。
11.2ch電流帰還型プリアンプで、同社の特長である「スピード感」は、より発揮しやすいと言えます。ハイレゾ音源の再生にも重要な部分ですし、値段相応の構成です。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10 HLGにも対応します。
8K/60pや4K/120pなどの映像信号や、HDR10+などを含めて、最新の規格にフル対応です。
再生周波数帯域は、10Hz-100kHzです。
ハイレゾ音源は、本機は、対応です。
DACは、旧機種では定評のある旭化成のAK4458VNでした。本機も、対応水準は同じの192kHz/24bitなので、変わっていないかと思います。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
このほか、マランツはDTSの技術を使ったIMAX系の規格であるiMAX Enhancedにも対応します。
なお、映画系ではなく、音楽系の3D規格ですが、MPEG-H 3D Audio(360 Reality Audio)に対応になります。
立体音響規格となるドルビーアトモスなどの「音楽版」と考えてください。
音源はAmazon Music HDなどにすでに存在します。無料試用もできる(こちら)ため、スマホと対応イヤホンなどで、事前に試してみてもよいでしょう。
仮想的なサラウンド再生は、下位機種同様で、 Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xです。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が3系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ、同軸が2です。
HDMIについては、1系統のみ8K対応となります。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fiが搭載です。
こちらも、DLNAに対応します。AirPlayも使えます。
音楽ストリーミング配信は、本機も、下位機同様に、HEOSというアプリを使います。
大手ではAmazonとSpotifyに両対応しており、問題ないでしょう。
Amazon Alexa対応なので、【Amazon Echoの比較記事】で紹介したような、対応端末があれば、音声操作も可能です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、本機もAudyssey MultEQを利用します。
こちらは、2023年にアップデートで、スウェーデンのDirac Researchの開発した技術となる「Dirac Live」に進化する予定です。2D・3Dを含む多チャンネルの自動レイアウト構築用のシステムです。
おそらく、ヤマハほか、自社でセッティングを開発しない企業向けの構成の補整システムと言えるかと思います。
こちらは、有料更新になるようです。
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以上、マランツが販売する CINEMA40の紹介でした。
9.2ch機ですのでヤマハ機などがライバルです。ここまでくると、どれも音質面では良いので、メーカーが追求する「音との相性」で選ぶ部分は多いでしょう。
その部分では、スピード感がありつつ、繊細でキレイな音が好きな「マランツ好き」には良いかと思います。ただ、シネマ用のAVアンプという性質からすると、兄弟ブランドのDENONの方が、個人的には良いようには思います。
ライバル社で先発のヤマハの9.1ch(RX-A8A)と比べると、値段差の部分は置いておくとして、後発の利点もあり、パワーは少し上回る部分があります。
一方、3Dバーチャル再生は、シネマDSP HD3に相当する自社技術がない点で、この種の没入感を重視する音場表現はヤマハに比べると面白みが欠けるかもしれません。
とはいえ、ここも企業として大事にする方向性の違いと解釈できる部分できます。しっかりした数の「リアルスピーカー」を用意できる方は、こちらも良いでしょう。
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【2024年発売】(特約店展開)
24・マランツ CINEMA 30 CINEMA30/FB
¥546,916 ヤマダ電機(ネット) (6/14執筆時)
チャンネル数:11.4ch
定格出力:各140W (8Ω)
実用最大出力:250W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響::Dolby Atmosほか
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅442x高さ189x奥行457mm
なお、マランツも11ch対応の製品を出しています。
チャンネル数は、最大で11.4chです。
ヤマハ機と比べる場合、サブウーファーアウトが4系統で、強化できる仕様です。
技術面では、出力強化にともなうコンデンサー・トランジスタ部分の仕様上の違いほか、D/A変換回路を独立基盤にした上で、DACチップを電流出力型にして音質強化をしたという記述が見られます。同社のフラッグシップアンプのAV10の技術とのことです。
この部分は、下位機には見られない記述です。
このほか、ノイズ処理上の記述を含めて、ヤマハ機よりは、9.1ch機と、11.1ch機のグレード差をつけている印象があります。
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結論的にいえば、下位機との技術差はしっかり感じられます。しかし、やはり、映像規格部分で陳腐化の周期が短めのAVアンプとしては、家庭用には高すぎる印象があります。
ある程度の広さと音響的配慮があるシネマルームに向くと言えます。
2-3・オンキヨーのAVアンプ
続いて、ONKYOのAVアンプです。
紆余曲折があって、現在は、米国のPremium Audio Companyの傘下です。TEACが代理店をつとめることで、2022年、逆輸入的に日本市場に復活しました。
2010年代までAVアンプも出していた企業なので、その系譜を継ぐモデルといえるかと思います。
【2022年発売】(執筆時在庫なし)
25・ONKYO TX-NR6100
¥(88,200) Amazon.co.jp (6/14執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各100W (8Ω)
実用最大出力:190W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
ドルビー:Dolby Atmos
DTS:DTS:X
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅435x高さ173.5x奥行380mm
TX-NR6100 は、ONKYOが販売するAVアンプです。
同社が再興して以降の製品です。ただ、2018年登場だった TX-NR696と同じ形です。
本体サイズは、幅435x高さ173.5x奥行378mmです。
7.2ch機と考えても「かなり大きめ」です。
レコード用のフォノを含めて「レガシー級」の端子が「てんこ盛り」ですので、こうなります。
ブランド的にも年配層をターゲットにした感じはあります。
チャンネル数は、最大7.2chです。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10+ HLGにも対応します。
その上で、ドルビービジョンや8K/60pなど、主な業界基準には全て対応します。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して100W(8Ω)です。
劇的に高いわけではないですが、十分な性能です。
再生周波数帯域は、10Hz-100 kHz の幅です。
ハイレゾ音源は、対応です。
WAV Flac Alac DSDなど主要コーデックに対応します。
なお、DACは元となった製品はAKMの384kHz 32bitを利用していましたので、本機も(おそらく)そうなるかと思います。DSDは、新モデルからは11.2MHzにも対応です。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
仮想的なサラウンド再生は、Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xを利用する形式です。
本機は、天井方向の「ハイトスピーカー(Dolby Atmosイネーブルドスピーカー)」と後方のサラウンドスピーカー2本を同時には設置できません。
ただ、これらの機能を利用すると、ハイトスピーカーなしで疑似的に天井跳ね返り音が再現できます。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が1つ付属する構成です。
ネットワーク機能は、AACまで対応のBluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。
ただし、DLNA規格には未対応ですが、AirPlayに対応するほか、Chromecastにも対応します。
音楽ストリーミングは、AmazonとSpotifyに両対応しており、問題ないでしょう。
同社のOnkyo Controllerというスマホアプリを利用します。
映像ストリーミングは、他社同様に、TVほかに依存すれば自由に観れます。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
加えて、radikoにもネイティブ対応です。
セッティングは、上下のバランスが難しい、イネーブルドスピーカーに特化したAccuReflexの搭載が魅力です。
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以上、ONKYOの TX-NR6100 の紹介でした。
先述のように、2018年登場の TX-NR696と同じ形状で、おそらく中身も同じかと思います。その上で、8Kを含む現在の基準に更新したといえます。
巨大な本体ですが、その分、レガシーな端子が多くあるので、オールドファンを中心にそこそこニーズがあるかもしれません。
【2022年発売】
26・ONKYO TX-RZ50(B)
¥160,200 Amazon.co.jp (9/9執筆時)
チャンネル数:9.2ch
出力:各130W (8Ω)
実用最大出力:215W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光1 同軸2
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth 4.2
サイズ:幅435x高さ201.5x奥行398mm
ONKYOの TX-RZ50 は、同社のハイエンドクラスのAVアンプです。
本機も、旧ONKYOが出していた TX-RZ840を更新したモデルになります。
本体サイズは、幅440x高さ201.5x奥行376mmとなります。
高さは20cmを超えますし、最も大きな機種です。
チャンネル数は、最大9.2chです。
この場合、フロント2本・センター1本、サラウンドスピーカー2本、サラウンドバックスピーカー2本という「伝統的」な7ch構成を基本とします。
サブウーファ用の端子が2系統あるので、合計して最大9.2chになります。
もちろん、ハイトスピーカー(Dolby Atmosイネーブルドスピーカー)を増設する7.1.2ch構成がも能です。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10 HLGにも対応します。
最新規格は8Kや4K/120Pなどを含めて、今回の機種更新で対応になりました。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して130W(8Ω)です。
大きさと価格に見合って、相当強力です。4Ωの難しいスピーカーでも使えそうです。一方、フィルター回路の工夫などにより、ノイズ対策も万全です。
再生周波数帯域は、低音域方向(小さいほどスペックが良い)5Hzで、高音域方向(大きいほどスペックが良い)で100 kHz となっています。
ここまで見た機種に較べて、スペック上低音域の再現性に強い点は言及に値するでしょう。
ハイレゾ音源は、対応が明示されます。
WAV/Flac/Alac/DSDなど主要コーデックに対応します。DSDは11.2MHz対応です。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
仮想的なサラウンド再生は、2019年モデルから、Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xに対応となりました。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が2つ付属する構成です。
ネットワーク機能は、Bluetoothに加えて、Wi-Fiが搭載です。
ストリーミングサービスは、下位機同様、同社のOnkyo Controllerというスマホアプリを利用します。
こちらも、DLNA規格には未対応ですが、radikoなどのサービスにもネイティブ対応する点などは、1つ上の機種と同じです。Apple系は、Airplay2に対応できます。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。Radikoも使えます。
セッティングは、Dirac Liveに対応です。
DENON/マランツも上位機で採用しますが、スウェーデンのDirac Researchの開発した補整技術です。専門誌だとかなり評判で、マルチチャネル向けの新世代という感じで紹介されます。
サブウーファを含めて最適化できる「Dirac Live Bass Control」は、有償で安くないです。
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以上、ONKYOのTX-RZ50の紹介でした。
圧倒的なパワーが自慢の機種です。中級者以上で、ヨーロッパ製などのインピーダンス低めのスピーカーを利用する場合など、需要がありそうです。
ただし、通常のシアター用スピーカーに使うには、相当程度「オーバースペック」でしょう。
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【2023年発売】
27・ONKYO TX-RZ70
¥394,020 Amazon.co.jp (9/9執筆時)
チャンネル数:11.2ch
出力:各130W (8Ω)
実用最大出力:250W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:Wi-Fi Bluetooth4.2
サイズ:幅435x高さ201.5x奥行480mm
なお、ONKYOからも11.2ch機が出ています。
ハード面では、同社の基本となる対称性・ディスクリート構造は維持しつつ、出力をあげたほか、ノイズ対策(VLSC)を左右フロントchだけでなく全Chに施すことで、対策力を強化します。
サラウンド技術は、他社の同チャンネル機と同じでAuro-3Dに対応します。
そのほか、IMAX Enhancedも対応しますし、ここでの差はないです。
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結論的にいえば、下位機種に対して、値段差分の差はありますし、他社の同級機に比べても負けていないように見えます。
他社のこのクラスは特約店向けで(おそらく)メーカー指定価格のようですが、ONKYOは中位機までと同じで普通に卸すようなので、ユーザー目線で言えば、発売から時間が経つほど割安感は出てくるかなと思います。
とはいえ、ここまで高額なAVアンプを必要としている方は限られるでしょう。
次回につづく
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は、AVアンプの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・AVアンプの比較記事 (3)
3-1:JBL
3-2:パイオニア
3-3:最終的なおすすめの提案【結論】
アンプのパワー ★★★★★
チャンネル数 ★★★★★
仮想サラウンド ★★★★★
ネットワーク再生 ★★★★★
設置性 ★★★★★
ノイズ対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
3回目記事(こちら)は、残りのJBL・パイオニア機をみたあと、「結論編」に入ります。
今回紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!