1回目記事からの続きです→こちら
2-1・デノンのAVアンプ

2回目記事のトップバッターは、日本のデノンのAVアンプです。
同社の場合、続いて見る姉妹ブランドのマランツと、本体スペックは似ています。
ただ、ざっくり言えば、デノンは低音域の重厚感や安定感、マランツはスピード感や音の見通しの良さがそれぞれ「売り」と言えます。
デノンの特性は、パワーが重要なAVアンプにおいて有利に働く部分なので、要注目です。
1・AVアンプの比較記事 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ヤマハ
2・AVアンプの比較記事 (2)
2-1:DENON
2-2:マランツ
3・AVアンプの比較記事 (3)
3-1:ソニー
3-2:JBL
3-3:パイオニア
3-4:オンキヨー
4・AVアンプの比較記事 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
なお、今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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なお、今回も、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2022年発売】AVR-X580BTK
8・DENON AVR-X580BT
¥34,918 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
チャンネル数:5.2ch
定格出力:70W (8Ω)
実用最大出力:140W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:
HDMI入力:4系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2
ネットワーク:Bluetooth 4.2
サイズ:幅434x高さ151x奥行330mm
DENONのAVR-X580BTは、同社の入門用のAVアンプです。
AVアンプのシェアが大きい企業ですが、低価格なグレードは、この年、久しぶりに出ました。

本体サイズは、幅434×高さ151×奥行330mmです。
小ぶりで、設置性はよい機種です。
チャンネル数は、最大5.2chです。
サブウーファーのプリアウトが2系統あるのは、入門機としては珍しいでしょう。
同社は、低音域の厚みを重視する企業なので、「らしい」と思いました。
テレビ出力は、4K/60pに対応します。
8K/60Hzや、ゲームで需要がある4K/120Hzもしっかりフォローします。
HDMIも、HDCP 2.3までフォローです。
このほか、HDR10+やDynamic HDRを含めて、規格的に問題ありません。
アンプのパワーは、定格出力で、各スピーカーに対して70W (8Ω)です。
本機は、同じ入門機でも、ヤマハ機のような6Ω基準ではなく、8Ω基準の数値です。値はやや低く出ますので、この部分で負けるわけではないです。
内部は、同社の上位機同様の、全チャンネルディスクリート構成です。
実用最大出力は、JEITA基準(1k 1ch 6Ω))140Wです。
問題ありません。
再生周波数帯域は、10 Hz-100 kHz です。

ハイレゾ音源は、USBメモリの場合、WAVとFLAC、AIFFは最大192kHzまで再生できます。ネットワーク再生には対応しませんが、USB再生の範囲では、一定の対応力があります。
サラウンド技術は、Dolby TrueHDとDTS-HDには対応します。
ただし、立体音響規格である一方、Dolby AtmosやDTS:Xには非対応です。
高さ方向を含む立体音響をリアルスピーカーで再現する用途には使えません。
仮想的なサラウンド再生も、5.1chの2Dサラウンドについては、音場を広げるバーチャル系の処理はあります。
ただし、Dolby Atmos Height Virtualizerのような、高さ方向を含めた立体音響を仮想化する機能は非搭載です。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つです。音声同軸はなく、アナログ接続はあります。
本機も、HDMI端子はeARC仕様です。

ネットワーク機能は、Bluetoothのみ装備します。
Wi-Fiや有線LANは利用できないため、ネットワーク機能を重視する方は注意点です。
Bluetoothは、SBCとAACの対応です。
ストリーミングサービスは、Wi-Fi未装備なので、非対応です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMに対応できます。

セッティングは、本機も外部マイク(セットアップマイク)が付属します。
リスニングポイントに合わせて、スピーカーの距離や音量、イコライジングを自動調整できます。
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以上、DENONのVR-X580BT の紹介でした。
ヤマハの現行の入門機と比べると、アンプ部分の性能はあまり変わりません。一方、ネットワーク面は、最近の製品にしては少し弱いといえます。
加加えて、立体音響は、リアルでもバーチャルでも非対応になります。最近のコンテンツ状況をみると、この部分はやはりネックでしょう。

【2023年発売】AVR-X1800HK
9・DENON AVR-X1800H-K
¥70,000 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【2021年発売】
10・DENON AVR-X1700H-K
¥54,800 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各80W (8Ω)
実用最大出力:175W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光2 同軸0
ネットワーク:Bluetooth 5.4 Wi-Fi 5 有線LAN
サイズ:幅434x高さ151x奥行339mm
AVR-X1800Hは、DENONが発売する中級のAVアンプです。
新旧両機種あります。

新機種は、Bluetoothのバージョンが4.2から5.4に上がりました。
そのほか、表示を含む操作体系の改良、背面への給電専用USB-A端子の追加、Bluetoothヘッドホン側の音量調整への対応などが改良点です。
一方、アンプの定格出力と実用最大出力は、旧機と同じです。
旧機で説明されていたデジタル電源回路の工夫などは、新機種の説明では前面に出ません。ただ、音質対策パーツやチューニング面の見直しはありますので、単純なダウングレードと見る必要はないでしょう。
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結論的にいえば、機能面では新機種が少し便利になっています。
ただ、基本仕様はマイナーチェンジの範囲です。価格差が大きいうちは、旧機のAVR-X1700Hの方が値頃感はあります。
あとは、同じなので、同時にみていきます。

本体サイズは、幅434×高さ151×奥行339mmです。
AVアンプとしては標準的なサイズです。

チャンネル数は、最大7.2chです。
構成例は非常に多く説明されていて、DENONは「どんな構成でも対応できる」という宣伝方法です。
7chアンプなので、5.1.2ch構成なら、リアルなハイトスピーカーを使ったDolby Atmos再生にも対応できます。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・HLG・Dolby Visionにも対応します。
このほか、HDR10+、Dynamic HDRにも対応です。
8K/60Hzと4K/120Hzのパススルーにも対応します。

アンプのパワーは、各スピーカーに対して、定格出力が80Wです。
これは、6Ωではなく8Ωの数値です。
その場合、値はやや低く出ますので、実際にパワーが弱いわけではないです。
実用最大出力は、実際175Wですし、本機はパワフルです。
デノンは、伝統的に電源周りを重視しており、余裕のあるパワーが高音質を生むという哲学があります。
同社のスピーカーも低音域にこだわりがあるものが多く、本機もそれをしっかり駆動できるようにしています。
再生周波数帯域は、10Hz-100kHzとなっています。
問題ありません。
ハイレゾ音源は、対応です。
USBメモリーやNAS、PCなどに保存した音源は、PCM系で最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまで再生できます。
市販のハイレゾ音源ならば問題ない水準です。ただ、対応上限はヤマハ機ほど広くはありません。

【イネーブルドスピーカー】
・DENON SC-EN10
¥10,673 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xに対応です。
なお、同社も、天井に取り付けなくても「天井から降り注ぐ方向の音」を再生できる、小型の専用スピーカーを販売します。

仮想的な再生は、 Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xに対応となります。
ハイトスピーカーやリアスピーカーを設置しない場合でも、高さ方向を含む立体的な音場を仮想的に再現できます。
ヤマハやソニーは、自社技術を利用した仮想再生技術もあります
一方、DENONは、ドルビーとDTSの提供するシステムを基本的に利用します。
面白みには欠けますが、問題ないでしょう。ヤマハにしても、下位機については、3D立体音響は、Dolby Atmos Height Virtualizerを使う方向性ですから。
接続端子は、、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ付属します。なお、本機は、同軸は非対応です。
なお、HDMIはeARC対応です。
なお、8K/60Hz・4K/120Hz対応は、HDMI入力6系統のうち3系統です。

ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fi 5、有線LANです。
PCやNASなどの音楽サーバーに保存した音楽ファイルを再生できます。
AirPlay 2も使えますが、Google Castの対応明記はありません。
なお、BluetoothはSBCのみ対応ですから、基本的には「オマケレベル」でしょう。

音楽ストリーミングは、HEOSというアプリを使います。
Spotifyほか、定額聴き放題サービスのAmazon Musicにも対応できます。
映像ストリーミングは、機器側、つまりTVやSTBなどの対応に準じます。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。

セッティングは、マイクを利用して音場設定を補正できるAudyssey MultEQ XTが付属です。
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以上、DENONのAVR-X1800Hの紹介でした。
堅実でパワフルな作りの本体の部分は、値段以上の価値を感じます。その上で、ネットワークもWi-Fiを装備し、ストリーミングサービスも多いので、使い勝手は良いでしょう。
とくに、この価格帯の製品のなかでは、ネットワーク面が充実するモデルです。この部分と、パワーを重視したい場合、良い選択肢の1つです。
最終的な「おすすめ」は改めて最後に考えますが、本機は良い機種です。

【2026年発売】AVR-X2900HK
11・DENON AVR-X2900H-K
¥164,340 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【2025年発売】AVCX2850HK
11・DENON AVC-X2850H-K
¥114,000 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各95W (8Ω)
実用最大出力:185W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:2系統
オーディオ:光2 同軸1
ネットワーク:BT Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅434x高さ167x奥行341mm
AVR-X2900Hは、DENONの販売するAVアンプの中級機です。
先ほど見た機種の上位にあたる製品です。

本機は、2025年登場のAVC-X2850Hの後継機です。
音声入力用の同軸端子が加わったほか、AM・FMチューナーが新搭載です。また、DACが電流出力型の32bitマルチチャンネルDACに更新された点も目立ちます。
あとは、設置時にDirac Live Room Correctionへ有償アップグレードできるようになったこと、ゲーム機をつなげる場合に1440pとAMD FreeSyncのパススルーに公式対応したことが違いです。
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結論的にいえば、1年での更新でしたし、そこまで大きな違いはない印象です。
現状の価格差ならば、個人的には旧機のAVC-X2850H-Kを推します。Dirac LiveやAM・FMチューナー、1440p/AMD FreeSync対応を重視する場合に、新機種を選ぶ意味が出るでしょう。
以下は、新機種をベースに各機を説明していきます。

本体サイズは、幅434x高さ167x奥行339mmです。
小型ではないですが、AVアンプとしては標準的なサイズです。
チャンネル数は、最大7.2chです。
テレビ出力は、4K/120Hzや8K/60Hzに対応します。
その上で、HDR10・HLG・Dolby Vision・HDR10+など、主要な映像規格にも対応します。
アンプのパワーは、各スピーカーに対して95W(8Ω)です。
実用最大出力も、下位機種を上回る185Wです。
パワーの向上が、下位機種との大きな相違点です。
パーツ構成も同社の下位機とは変えていて、パワートランジスタや電源部の部材を見直すことで、音質面の強化を図っています。
電源周りの対策は、映画で大きな効果音を鳴らすことの多いAVアンプの場合、重要です。その部分でも、価格差分の音質差はあるでしょう。
音質面の工夫は、HDMIジッターリダクション(Pure CTS HDMI Generator)は言及に値します。
HDMI入力時のクロックの揺らぎを抑え、D/A変換時の精度を高めるための仕組みです。デノンは、クリーンなマスタークロックによるD/A変換を行うことで、ジッターを大幅に削減し、明瞭度やディテールの情報量を高める技術として説明しています。
仕組みとしては、上位機でみられるジッター対策をそのまま積んだというより、HDMI入力部に絞って対策を施したものです。AVアンプではHDMI入力を使う機会が多いため、実用面では理にかなった高音質化と言えます。
もちろん、ジッター対策は「出力何W」のように効果を数値で単純比較できる部分ではありません。とはいえ、HDMI接続で映画や音楽を再生する場合に、ジッター、つまり「デジタル信号のタイミングの微細な揺らぎ」を抑える方向で踏み込んだ改良である点は評価できます。
再生周波数帯域は、本機も10Hz-100 kHz です。
ハイレゾ音源は、対応です。
DACは、電流出力型の32bitマルチチャンネルDACです。
一方、USBやネットワーク経由のファイル再生は、PCM系は最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまでです。
サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。

仮想的なサラウンド再生は、下位機種同様で、Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xです。
Dolby系とDTS系のバーチャル処理を利用する方式です。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が2系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つと、同軸端子が1つ付属します。
HDMIについては、6系統のうち3系統が8K/60Hz・4K/120Hz対応となります。eARCにも対応します。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fi、有線LANを搭載です。
Wi-Fiは、PCやNASなどのDLNA対応サーバーに保存した音楽ファイルを再生できます。AirPlay 2も使えますが、Google Castは対応しません。
なお、本機の場合、Bluetooth送信機能も持ちますが、コーデックはSBCのみなので、音質の期待値は高くありませ
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音楽ストリーミングは、本機も、下位機同様に、HEOSアプリを使います。
HEOSは、Amazon Music、Spotify、Qobuzなどの音楽サービスに対応します。
このうち、Amazon Musicは無料試用もできる(こちら)ため、事前に試して見るのもよいでしょう。
また本機は、【Amazon Alexa端末の比較記事】で紹介したような、同社の端末から音声でアンプの操作をさせることも可能です。

動画サービスは、AVアンプ利用の場合、本機に直接キャストするのではなく、テレビやSTB機器側で再生するのが基本です。
ヤマハ機でも説明しましたが、 テレビで見る場合は、テレビ内蔵アプリやFire TVなどで再生し、HDMI(eARC)で本機に音声を戻す運用です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。

セッティングは、Audyssey MultEQを利用します。
また、マランツ機同様に、スウェーデンのDirac Researchが開発した「Dirac Live」に有償アップグレードで対応します。
付属マイクなどでリスニング環境を測定し、スピーカーの音の到達時間や周波数特性を補正するルーム補正技術です。標準のAudysseyより細かく調整したい場合に利用する、上級者向けの補正機能と見てよいでしょう。
ライセンス価格は、調査時、補正範囲を500Hzまでに限るLimited版が259ドル、全帯域を補正するFull Bandwidth版が349ドルです。さらに、サブウーファー補正を強化するBass Controlなどの追加機能も別料金で用意されます。
そのほか、実用面では、テレビ画面にスピーカーごとの音量を表示できる「チャンネル・レベル・モニタリング」機能がみられます。
音質を直接高める機能ではありませんが、Atmosなどの多チャンネル再生時に、どのスピーカーへ音が出ているかを確認しやすくなります。
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以上、DENONの AVR-X2900Hの紹介でした。
同社の下位機種と比較する場合、最大出力が高い機種です。
費用対効果は、下位機種の方が良いかと思いますが、電源周りの強化はAVアンプの場合重要です。少し良い機種を選びたい場合は、選択肢にして良いでしょう。

【2026年発売】
12・DENON AVR-X3900H-K
¥226,710 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
【2022年発売】
12・DENON AVR-X3800H-K
¥128,480 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
チャンネル数:9.4ch
定格出力:各105W (8Ω)
実用最大出力:215W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅434x高さ167x奥行389mm
AVR-X3900Hは、デノンが販売するAVアンプです。
旧機種のAVR-X3800Hがまだ市場に残ります。
上で見た下位機(AVC-X2850H-K)で説明した、HDMIジッターリダクションとチャンネル・レベル・モニタリング、電流出力型の32bitマルチチャンネルDACの採用は、2026年発売の新機種側からの追加要素です。

そのほか、トゥイーターとウーファーを別系統で接続する「バイアンプ接続」について、新機種ではセンターチャンネルも対応になっています。
また、このグレードでは、チャンネルエキスパンダーも新機能です。
Dolby Atmos再生時に、ソース側に対応チャンネルがない場合でも、隣接チャンネルの音を合成して出力する機能です。9台以上のスピーカーを設置する場合に、使われないスピーカーを減らし、音場のつながりを高めるための機能と見てよいでしょう。
サラウンドパラメータの項目で設定でき、効果は「強・弱」で調整可能です。あとは、ゲーム機をつなげる場合に、1440pとAMD FreeSyncのパススルーに公式対応した点も目立つ程度です。
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結論的にいえば、特に、チャンネル・レベル・モニタリングは利便性の部分で、チャンネルエキスパンダーは、多スピーカー構成時の音場面で評価できる新機軸です。
ただ、現状の価格差を正当化できるほどの違いではないので、個人的には旧機を推します。ほかに目立つ違いは少ないので、新機種をベースにしながら説明を続けます。
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本体サイズは、幅434x高さ167x奥行389mmです。
大きさはほとんど同じですが、マランツ機に比べると液晶が大きく、現代的に思えるデザインです。
チャンネル数は、最大9.4chです。
サブウーファー出力が4系統です。4系統で同じ音を鳴らす「スタンダード」ほか、近くのスピーカーの低音補強に使う「指向性」モードも搭載します。
サブウーファーの位置調整については、標準モードに限りますが、Audyssey Sub EQ HTで、設置場所による自動調整も可能です。

アンプのパワーは、各スピーカーに対して各105W (8Ω)です。
ジッター対策は、現行機はHDMI入力ジッターリダクションに対応します。
実用最大出力も、最大出力も215W(6Ω)です。
4系統の独立サブウーファープリアウトを備える点を含めて、9chアンプを内蔵するこのクラスのAVアンプとしては、「DENONらしい」十分に余裕のある水準です。

テレビ出力は、4Kに対応し、HLG・Dolby Visionにも対応します。
8K/60Hzや4K/120Hzなどの映像信号や、HDR10+などを含めて、最新の規格に対応です。
再生周波数帯域は、10Hz-100kHzです。
ハイレゾ音源は、対応です。
DACは、電流出力型の32bitマルチチャンネルDACです。
ただし、USBやネットワーク経由のファイル再生は、PCM系は最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまでと同じです。サラウンド技術も同じで、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。
IMAX Enhancedもフォローします。

仮想的なサラウンド再生は、Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xに対応します。
このほか、360 Reality Audioにも対応できます。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が3系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ、同軸端子が2つ付属します。
HDMI入力は6系統すべてが8K/60Hz・4K/120Hz対応です。HDMI出力もeARCに対応します。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fi、有線LANを搭載です。
こちらも、PCやNASなどのDLNA対応サーバーに保存した音楽ファイルを再生できます。
AirPlay 2も使えますが、Google Castは対応表明はありません。
なお、本機の場合、Bluetooth送信機能も持ちますが、コーデックはSBCのみなので、音質の期待値は高くありません。

音楽ストリーミングは、本機も、下位機同様に、HEOSアプリを使います。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、本機もAudyssey MultEQを利用します。
本機も「Dirac Live」に有償アップグレードで対応できます。
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以上、デノンのAVR-X3900Hの紹介でした。
結構な値段ですが、電源やパワーアンプ周りの余裕に由来する「馬力」の期待値は高いです。
基本的には上級者向きの価格であり、上級者向きの仕様の製品です。低音域の迫力が重要なホームシアター用として、4系統のサブウーファー出力を活かせる構成はかなり魅力があります。
ただ、仮想的な再生についてはそこまでの個性はないので、リアルスピーカーで本格的に多チャンネル構成を作ることにこだわる方に向く製品です。
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なお、DENONには、このグレードの上位にあたるモデルもあります。
そこまで多くの違いはないので、差分を中心に簡単に書いておきます。

【2023年発売】
13・DENON AVR-X4800H-K
¥227,400 楽天市場 (6/24執筆時)
チャンネル数:9.4ch
定格出力:各125W (8Ω)
実用最大出力:235W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X AURO-3D
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:Bluetooth 4.2・Wi-Fi 5・有線LAN
サイズ:幅434×高さ167×奥行389mm
第1に、AVR-X4800Hです。
先ほどのAVR-X3900Hの上位にあたるAVサラウンドレシーバーです。
チャンネル数は,同じ9.4chです。
しかし、各チャンネルの定格出力が125Wと、約2割強高くなっています。
また、11.4chプロセッシングと11.4chプリアウトを備えるため、外部パワーアンプを追加する場合で、より大規模な構成に拡張できます。
さらに、上級機らしく、次に述べる「3つの工夫」も備わります。
1つ目は、クロック・ジッター・リデューサーです。
D/A変換などの基準になるクロック信号の時間的な揺らぎを抑える仕組みです。
下位機種で見たHDMI入力用ジッターリダクションと異なり、HDMI入力音声だけではなく、デジタルオーディオ回路全体の正確な動作を狙う上級仕様です。
2つ目は、AL32 Processing Multi Channelです。
16bitや24bitのマルチチャンネル音声を32bit精度へ拡張し、アナログ波形に近づける補間処理です。残響などの小さな音をより丁寧に再現することを狙った技術です。
3つ目は、D.D.S.C.-HD32です。
サラウンド音声のデコード、音場補正、D/A変換、音量調整などを、専用デバイスやカスタムデバイスで構成するデノン独自の上級サラウンド回路です。
のほか、生産を日本の白河オーディオワークスに移した点や、モノリス・コンストラクション・パワーアンプを採用する点も、下位機との違いです。
接続面では、HDMI入力が7系統と、先ほどの機種より1系統多くなります。
あとは、下位機種に対して大きくは変わりません。
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結論的にいえば、パワー面については、防音室ではない一般的な自宅で映画やゲームを楽しむ場合、差を明確に感じることは少ないでしょう。
上級のデジタル処理やパワーアンプ構成が加わる点には一定の意義がありますが、個人的には、この価格差分の予算をスピーカーのグレードアップに充てた方が、音質向上には効果的だと思います。
なお、同じグレードのマランツ版として、Marantz CINEMA 40があります。基本構成は近いので、音質の違いなどについては、後ほど書くそちらの説明もご覧ください。
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【2024年発売】(特約店展開)
14・DENON AVC-X6800H-K
¥382,171 ヤマダ電機(ネット) (6/24執筆時)
チャンネル数:11.4ch
出力:各140W (8Ω)
実用最大出力:250W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos・DTS:X・AURO-3D
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:Bluetooth 5.4 Wi-Fi 5 有線LAN
サイズ:幅434x高さ167x奥行389mm
第2に、AVC-X6800Hです。
先ほどの機種のさらに上位機で、チャンネル数が11.4chになります。
後ほど見る、同系会社のマランツからもこのクラスの製品が出ます。

アンプのパワーは、実用最大出力で250Wです。
定格出力も、140W/で、このクラスらしく余裕があります。
チャンネル数は、先述のように、11.4chです。
ただ、13.4chプロセッシングと13.4chプリアウトを備えるため、外部パワーアンプを追加すれば、さらに拡張もできます。

また、このグレードでは、ビデオ基板を新しくしたほか、放熱対策のためにヒートシンクも見直されています。
技術面では、下位機種と同じで、チャンネルごとに独立したモノリス・コンストラクション・パワーアンプや、クロック・ジッター・リデューサーなどが強調されます。
その上で、電源部には専用の大型EIコアトランスと、大容量のカスタムブロックコンデンサーを採用します。
マランツ側も同クラスでは似た要素を持つため、両ブランドの共通要素は以前より多い感じがあります。
むろん、回路構成やチューニングは異なります。本機は、デノンらしく、パワー感をより前面にだすサウンドと言えます。

サラウンド技術は、本機もDolby Atmos、DTS:X、AURO-3Dに対応です。
ヤマハ上位機でも説明したAuro-Maticにも対応します。
すでに説明したように、AURO-3Dは、規定されたスピーカー配置に合わせて立体音響を作る方式です。そのため、天井方向を含めて複数のスピーカーをしっかり配置する場合に活きる規格です。
11chアンプを内蔵する本機は、ヤマハの同級機と同じで、この部分を活かしやすい構成と言えます。
あとは、下位機種に対して、個別に言及したい部分は少ないです。
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結論的にいえば、他社の同級機でも書いたように、かなり広めで、音響的な配慮をしたシアタールームをお持ちの方向けの製品といえます。
AVアンプは一生ものではないので、無理に高価なものを買う必要はないでしょう。
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【2024年発売】(特約店展開)
15・DENON AVC-A10H-K
¥553,143 ヤマダ電機(ネット) (6/24執筆時)
チャンネル数:13.4ch
定格出力:各150W (8Ω)
実用最大出力:260W(1k1ch/6Ω)
サイズ:幅434x高さ195x奥行482m
【2022年発売】
16・DENON AVC-A1H-K
¥982,750 ヤマダ電機(ネット) (6/24執筆時)
チャンネル数:15.4ch
定格出力:各150W (8Ω)
実用最大出力:260W(1k1ch/6Ω)
サイズ:幅434x高さ195x奥行498m
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
第3に、AVC-A10Hなどです。
ハイエンド市場向けの、多チャンネルのAVアンプです。
一体型AVアンプの超高級機では、DENONの存在感が目立ちます。
電源周りの強化でパワフルさを追求してきた同社の方向性の成果と言えます。
AVC-A10Hは13.4ch、AVC-A1Hは15.4chですので、個人用としては完全に「趣味の世界」です。
主には、一般的なリビングではなく、音響面まで考えた専用シアタールーム向けの製品に見えます。

このクラスの場合、実際的にはチャンネル制御数と、各チャンネルを安定して駆動するパワーが勝負になります。、
その枠内では、電源周りに定評があるDENONは、ブランドとして存在感があります。
AVC-A10Hは、13chのパワーアンプを内蔵し、最大7.4.6chまたは9.4.4ch構成まで対応します。
AVC-A1Hは、さらに、15chのパワーアンプを内蔵し、最大9.4.6ch構成まで対応します。ここまでのチャンネル制御ができるオーディオルームを持つ個人は限られるでしょう。
ただ、最近は映画だけでなく、音楽コンテンツでも立体音響を活かすものが増えています。その部分で、かなりニッチながら一定のニーズはありそうです。
いずれも、販売店側にも設置や調整の知識が求められるクラスですので、特約店向けの販売です。今回の記事の主旨からは「他山の石」となります。
2-2・マランツのAVアンプ

続いて、マランツのAVアンプです。
先述のように、今だとDENONと同系列で、パーツなどの仕様は割と似ています。
ただ、音の方向性は異なります。先ほども書いたように、DENONは低音域の重厚感や安定感を重視しますが、マランツはスピード感や音の見通しの良さをより重視する方向性です。
なお、AVアンプについて言えば、マランツもDENONに比べてパワー不足というわけではないので、この部分で大きな問題はありません。

【2022年発売】NR1711後継機
17・マランツ CINEMA 70S/FN
18・マランツ CINEMA 70S /FB
¥107,890 Amazon.co.jp (6/24執筆時)
チャンネル数:7.2ch
定格出力:各50W (8Ω)
実用最大出力:100W (1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:6系統 (eARC)
HDMI出力:1系統
オーディオ:光1 同軸1
ネットワーク:BT 4.2 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅442x高さ109x奥行384mm
Marantz CINEMA 70sは、マランツが販売するAVアンプの中級機です。

先述のように、現在はDENONと同じ経営母体ですが、ブランドで音質の傾向が違うので、ファン層は異なります。。
デノンは低音域に強いパワー重視、マランツは、スピード感や音の解像感を重視する方向性です。
これは、スピーカーまで合わせた場合の説明なので、AVアンプ自体に強い個性が表れるとはいえませんが、傾向としてはそう言えます。

本体サイズは、幅442×高さ109×奥行384mmです。
かなりの小型で、背が低いです。
それでも、全チャンネルに同一構成のディスクリート・パワーアンプを採用するなど、音質向上のための技術を投入します。
チャンネル数は、最大7.2chです。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10+・HLGにも対応します。
その上で、Dolby Visionや8K/60Hzなど、主な業界基準には対応します。
画像補正については、「4K・8Kアップスケーリング」の記載があります。ただ、これらはTV側で対応できるため、必須ではないです。

アンプのパワーは、各スピーカーに対して、定格出力で50W (8Ω)です。
8Ωの数字ではありますが、コンパクトな製品なので、数値上は少し非力です。
ただ、冒頭で書いたように、AVアンプは各チャンネルの出力が音楽用の小型アンプより大きめです。【ホームシアター用スピーカーの比較記事】で紹介したような製品ならば、通常の音量で鳴らす範囲では問題ないでしょう。
また、電源部やパーツ選定を含めて、薄型機として音質を確保する工夫もみられます。
再生周波数帯域は、本機も10Hz-100 kHz の幅です。
ハイレゾ音源は、対応です。
ネットワークやUSBメモリー経由で、PCM系は最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまで再生できます
サラウンド技術は、Dolby AtmosとDTS:Xの対応です。

仮想的なサラウンド再生は、DENON同様に、Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xを利用する形式です。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が6系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声入力用の光端子が1つ、同軸が1つ付属します。
なお、8K/60Hzや4K/120Hzについては、HDMI入力のうち3系統が対応します。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fi、有線LANを搭載です。
PCやNASなどの音楽サーバーに保存した音楽ファイルも再生できます。
Apple系のAirPlay 2も使えますが、Google Castは対応しません。

音楽ストリーミングは、DENONと同じくHEOSアプリを利用します。
同じアプリですので、こちらも、Amazon MusicやSpotify Connect、Qobuz、インターネットラジオなどに対応できます。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、Audyssey MultEQを装備し、補正力も期待できます
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以上、marantz CINEMA70sの紹介でした。
AVAVアンプらしからぬ設置性の良さから、たいへん人気のある機種です。セットアップもAudyssey MultEQを利用できるため、スピーカー配置後の補正もしやすいでしょう。
一方、他社製品と較べると、コンパクトな分、特に低音域に関わる電源の余裕という部分で非力感はあります。
ただ、マランツの「売り」はそこではないので、問題は感じません。
アクション映画などの「ドカンドカン系」ではなく、音楽・紀行番組・コンサートなどを高音質で楽しみたいニーズには、ピュアオーディオで実績のあるマランツは、音質面の信頼性が高いでしょう。
ただ、AVアンプの目的性からすると、多少ニッチ系ではあります。

【2023年発売】
18・マランツ CINEMA 40 CINEMA40/FB
¥349,600 ヤマダ電機(ネット) (6/24執筆時)
チャンネル数:9.4ch
定格出力:各125W (8Ω)
実用最大出力:235W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X AURO-3D
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:Bluetooth 5.0 Wi-Fi 有線LAN
サイズ:幅442x高さ188x奥行413mm

本体サイズは、幅442×高さ188×奥行413mmです。
クラス相応のサイズ感がある製品です。
チャンネル数は、最大9.4chです。
サブウーファー用のプリアウトは独立して4系統あります。

アンプのパワーは、各スピーカーに対して各125W (8Ω)です。
6Ωより低く出る8Ωでの数値ですし、他社の同グレードと比べても遜色ないです。
実用最大出力も、上位機らしく、しっかり235Wです。
音質面では、フルディスクリート構成のパワーアンプを採用しています。
マランツのプリメインアンプと同じように、独自の高速アンプモジュールであるHDAM-SA2を備えているのも特色です。
11.4chの電流帰還型プリアンプを搭載しており、同社の特長であるスピード感や見通しの良さは、この部分に由来するところが大きいと考えられます。
11.2chの電流帰還型プリアンプを搭載しており、同社の特長である「スピード感」や「しっとり感」は、この部分に由来すると考えられます。ハイレゾ音源の再生においても重要な要素となります。
一方、デノン同様、クロック・ジッター・リデューサーは搭載しますが、DENONのAL32 Processing Multi Channelにあたるデジタル補間処理は、マランツ側では搭載との情報はないです。
テレビ出力は、4Kに対応し、HDR10・HLGにも対応します。
8K/60Hzや4K/120Hzなどの映像信号や、HDR10+などを含めて、最新の規格に対応します。
再生周波数帯域は、10Hz-100kHzです。

ハイレゾ音源は、本機は、対応です。
ネットワークやUSBメモリー経由で、PCM系は最大192kHz/24bit、DSDは5.6MHzまで再生できます。

サラウンド技術は、こちらも、Dolby AtmosとDTS:Xに対応です。
このほか、マランツは、DTSの技術を使ったIMAX系の規格であるIMAX Enhancedにも対応します。
また、映画系ではなく音楽系の3D規格ですが、MPEG-H 3D Audioにも対応です。
これは、360 Reality Audioでも使われる立体音響規格です。音楽コンテンツを立体的に楽しむための規格と考えると分かりやすいでしょう。

仮想的なサラウンド再生は、下位機種同様で、Dolby Atmos Height VirtualizerとDTS Virtual:Xを利用する形式です。
接続端子は、HDMI入力(映像機器から)が7系統、HDMI出力(TVへ)が3系統です。
これに、音声入力用の光端子が2つ、同軸が2です。
HDMIについては、1系統のみ8K対応となります。
ネットワーク機能は、BluetoothとWi-Fi、有線LANを搭載です。
PCやNASなどの音楽サーバーに保存した音楽ファイルを再生できます。
AirPlay 2も使えますが、Google Castは非対応です。
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音楽ストリーミングは、本下位機同様にHEOSアプリを使います。
大手ではAmazon MusicやSpotify Connect、Qobuzなどに対応します。
Amazon Alexa対応なので、【Amazon Echoの比較記事】で紹介したような対応端末があれば、音声操作も可能です。
ラジオは、AM・FM・ワイドFMの対応です。
セッティングは、Audyssey MultEQ XT32を利用します。
また、DENON同様に、スウェーデンのDirac Researchが開発した「Dirac Live」に有償アップグレードで対応できます。
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以上、マランツが販売する CINEMA40の紹介でした。
ヤマハやデノンの9ch機などがライバルです。ここまでくると、どれも音質面では良いので、メーカーが追求する「音との相性」で選ぶ部分は多いでしょう。
その部分では、スピード感がありつつ、見通しの良い音が好みな場合、マランツ機は良いと思います。中音域のなめらかさを含めて、音楽コンテンツには、実際良い構成です。
一方、AVアンプの主な購入目的が映画やゲームの場合、低音制動や迫力の出し方は、構成的にDENON機の同級機が合う方も多いでしょう。
簡潔に言えば「迫力」とも言えますが、そういった点で、AVアンプについては、兄弟ブランドのDENONの方が、AVアンプの「本筋」に近いようにも感じます。
そのほか、ライバル社となるヤマハの9ch機と比べると、3Dバーチャル再生について、シネマDSP HD3に相当する自社技術がない点で、この種の音場表現はヤマハに比べると面白みが欠けるかもしれません。
とはいえ、ここも企業として大事にする方向性の違いと解釈できる部分です。しっかりした数のリアルスピーカーを用意できる方には、こちらも良いでしょう。
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【2024年発売】(特約店展開)
24・マランツ CINEMA 30 CINEMA30/FB
¥532,000 ヤマダ電機(ネット) (6/24執筆時)
チャンネル数:11.4ch
定格出力:各140W (8Ω)
実用最大出力:250W(1k1ch/6Ω)
4K HDR10:対応 (8K 4K/120P)
立体音響:Dolby Atmos DTS:X
HDMI入力:7系統 (eARC)
HDMI出力:3系統
オーディオ:光2 同軸2
ネットワーク:Bluetooth Wi-Fi 5 有線LAN
サイズ:幅442x高さ189x奥行457mm
なお、マランツも11ch対応の製品を出しています。

チャンネル数は、最大で11.4chです。
サブウーファープリアウトが4系統で、低音域の調整を強化しやすい仕様です。
13.4chプリアウトを備えるため、外部パワーアンプを追加すれば、より大きな構成にも拡張できます。
技術面では、CINEMA 40に対して、かなり明確なグレード差があります。
D/A変換回路は独立基板化され、AVセパレートアンプのAV 10と同じく、電流出力型のDACを採用します。
また、13.4chすべてのプリアンプ回路にHDAM-SA2を採用するほか、クロック・ジッター・リデューサーをDACの近くに配置するなど、アナログ前段とD/A変換まわりをかなり強化しています。
パワーアンプ部も、11chすべてを1chごとに独立した基板に配置する構成です。
出力強化にともなうコンデンサー・トランジスタ部分の仕様上の違いほか、D/A変換回路を独立基盤にした上で、DACチップを電流出力型にして音質強化をしたという記述が見られます。
さらに、大型のトロイダルトランスや専用カスタムコンデンサーを採用するなど、電源部も下位機とは大きく異なります。
このほか、ノイズ対策を含めて、CINEMA 40とCINEMA 30のあいだには、価格差なりのグレード差をしっかり付けている印象があります。
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結論的にいえば、最高級機の場合、下位機との技術差が見えにくい製品もありますが、本機の場合は、下位機との技術差の説明は、しっかり理解できます。
しかし、映像規格部分で陳腐化の周期が短めのAVアンプとしては、家庭用には高すぎる印象があります。
やはり、ある程度の広さと音響的配慮があるシアタールームに向く製品でしょう。
次回につづく
ホームシアター向けのAVアンプのおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は、AVアンプの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだだま「続き」ます。

3・AVアンプの比較記事 (3)
3-1:ソニー
3-2:JBL
3-3:パイオニア
3-4:オンキヨー
4・AVアンプの比較記事 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
3回目記事(こちら)はソニーやJBLなどの製品を引き続きみていきます。
アンプのパワー ★★★★★
チャンネル数 ★★★★★
仮想サラウンド ★★★★★
ネットワーク再生 ★★★★★
設置性 ★★★★★
ノイズ対策 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、4回目記事(こちら)に入ります。
最終的な「結論」として、今回紹介した全機種から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら!
