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2-1・ドウシシャの扇風機の比較
つづいて、日本のドウシシャの発売する扇風機の紹介です。
サーキュレーターが有名ですが、扇風機も出しています。
「カモメファン」シリーズとして、統一的な展開をしています。
【2021年モデル】
【kamomefan Lite】
24・ドウシシャ FKLW-251D
¥27,280 楽天市場 (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:25cm
左右首振り:30°・60°・90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.5m/s
風量:
直進風:17m
風量調節:無段階
高さ: 70cm/90cm
静音性:9.2dB〜
FKLV-251Dは、ドウシシャの「カモメファンライト」シリーズの扇風機です。
同社の場合、2021年発売モデルが最新になります。
ドウシシャは、バルミューダ同様、一風変わった着想のデザイン家電が得意なメーカーです。
本体色は、ゴールド(FKLW-251D CGD)とシルバー(FKLW-251D SI)です。
高さは、本機は、ワンプッシュで調整できる仕様です。
70cmと90cmで固定できます。サイズ的には、リビング向けでしょう。
なお、ユニークな形状の台座ですが、これは軽量化のためで、2.1kgと従来の扇風機より30%以上軽いです。
風質は、基本的に直進風の力強さを重視する最近の傾向をふまえています。
この機種は、カモメの羽を摸した7枚の羽を使っています。
本機は、25cmとさほど大きな羽根ではないです。
一方、羽根は、「やわらか羽根」と呼ばれる「しなやかな素材」を使うことで、巻き込む風の量を上げており、最大で前方17mというスペックです。
到達距離の点では、バルミューダを含めて他機種に劣りません。
なお、風速・風量は、スペック非公開です。
冒頭に書いたJISの計測基準に(できるだけ)総形での同型の旧機種の計測結果は、平均3.5m/sでしたので、到達距離を反映してやはり強いです。
風量は不明ですが、メーカー提供の写真にあるように、距離をとればある程度拡散します。
風量は、DCモーターの特性を活かし、無段階で調整可能です。
一方、サーキュレーターが出自のファンゆえ強風での利用を前提にしたきらいがあり、弱風以下で利用する場合、大手製品よりややムラが多くなる傾向もあります。
加えて、短距離での空気拡散性は、やはり羽根の形状ゆえ、あまり期待値は高くないです。体全体にあてたい場合は、ある程度離して利用します。
首振り機能は、左右のみです。調整は30°・60°・90°ですので細かめです。
ただし、立体首振り機能は非搭載です。
手動では、上向き90度に固定可能ですので、エアコンの補助用には使えます。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切タイマーが付属です。
静音性は、最小で7.6dbと弱運転時の静音性は高いです。
ただ、弱風時はやや風質が劣化するため、静音スペックを強調するための「見せかけ」の部分はあります。
強風時は、羽根の径がリビング用より小さい上で、風速・風量が多いので、期待値は低いです。多少騒音は大きめであり、この部分はあまり重視していないでしょう。
温度などのセンサーは未搭載です。
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以上、カモメファン LITE FKLV-251Dの紹介でした。
パワーはかなり期待できます。デザイン的にもグリーンファン同様、かなり出来が良い機種です。
一方、優しい微風での運転はやや苦手で、風の拡散性もイマイチである点は注意点です。
しかし、近接時の風のパワフルさでは他機を凌駕するため、「とにかく強風なモデルが良い!」という場合は選択肢となるでしょう。
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【2022年モデル】
25・ドウシシャ FKLX-281D WH
26・ドウシシャ FKLX-281D GY
¥21,770 楽天市場 (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:28cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
風速:
風量:
直進風:11m
風量調節:無段階
高さ: 57cm/93cm
静音性:11.3dB〜
なお、ドウシシャからは、同じファン形状をとる、「カモメファン」のDCモーター採用製品が他にも販売されます。
こちらは、羽根径が28cmと大きいです。
一方で、やわらか羽根が不採用で、風の到達距離は11mです。他社より強いですが、「カモメファン」としては弱めです。
また、台座形状が異なるので、重さも3.6kgとなります。
風量も、DCモーター機ながら4段階調整です。
また、左右自動首振りの角度も75°のみです。
いずれにしても、「売り」の風量のスペックが悪いのが少しネックでしょう。
【2021年モデル】kamomefan mini
27・ドウシシャ FKLW-231B GY
28・ドウシシャ FKLW-231B WH
¥27,280 楽天市場 (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:23cm
左右首振り:70°
上下首振り:100°
立体首振り:対応
風速:
風量:
直進風:14m
風量:無段階
高さ: 58cm(低め)
静音性:12.5dB〜
FKLW-231Bは、ドウシシャが販売する、やや羽根径が小型の製品です。
「カモメファンミニ」という、愛称です。
なお、新旧両機種ありますが、性能は同じです。
本体色は、ゴールド(FKLW-251D CGD)とシルバー(FKLW-251D SI)です。
高さは、本機は、58cmの固定です。
羽根径の23cmなので「真のミニ型」で、リビング向けというより、1人用です。
風質は、本機も直進風の力強さを重視する方向性です。
風力は、前方14mです。
カモメファン採用で、小型機としては最高クラスでしょう。
風量は、本機は、無段階で調整可能です。
風速・風量はやはり非開示です。
首振り機能は、左右に70°、上下に100°の1段階ですが装備します。
したがって、立体首振り機能に対応です。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切タイマーが付属です。
静音性は、一方、最小で12.5dBです。
騒音の最大値は後悔されません。ただ、23cmの羽根で14mの風を飛ばすわけで、相当回転させます。
強風時の静粛性の期待値はさほど高くないでしょう。
Kamome Genki Pack K-BP1
¥6,248 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
なお、本機は、別売バッテリーを使っての運転も対応です。
最大運転で3時間、最小で8時間です。バッテリー込みで3.2kgなので、野外利用できる点は「ワンポイント」です。
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以上、カモメファンミニ FKLW-231Bの紹介でした。
DCモーター採用の小型の高性能機の1つです。
単純にパワーだけならば、背丈の低い機種では最高でしょう。立体首振りも対応ですので、小部屋の1人用としては選択肢になります。
一方、静音性の部分の期待値は高くないため、この部分を重視する場合は他機が良いでしょう。
2-2・東芝の扇風機の比較
つづいて、東芝の扇風機の紹介です。
同社は、扇風機から一時期撤退していましたが、2018年から復活しました。
【2022年モデル】
29・東芝 リビング扇 TF-30DL25-H
¥13,19 楽天市場 (5/27執筆時)
【2021年モデル】
30・東芝 リビング扇 TF-30DL24-W
¥11,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚はね
羽根径: 30cm
左右首振り:85°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.3m/s
風量:37㎣/分
直進風:
高さ: 67cm〜86cm
静音性:18-43db
TF-30DL24(W)は、東芝のDCモーター扇風機です。
新旧両機種あります。
新機種については、ランダム風が2系統になった関係で、文字盤とリモコンのデザインが変更になりました。あとは、色の微妙な違いだけで、性能は同じです。
高さは、67cm〜86cmの幅で調整可能です。
リビング用の平均サイズに対応しつつ、背も低くできるタイプです。
風質の工夫は、こちらは、一般的な、7枚はねです。
東芝は、羽根の形状の工夫はないので、昔ながらのプロペラタイプの方向性で、枚数を増やしています。
風量は、4段階から選べます。
加えて、リズム風が、強弱の違いで2系統あるのが珍しいです。
スペックは、風速2.3m/sと風当たりは弱めです。風量も、多少弱めで37㎣/分です。
本機のプロペラ形状は従来の扇風機を踏襲するため、比較的短距離の設置でも風は拡散しやすいでしょう。
首振り機能は、左右のみ対応です。
85°と少し広めに自動スイングします。
一方、手動の場合は左右40°、上下20°の角度調整なので、範囲は狭めです。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
タイマーは、入・切タイマーが双方付属です。
静音性は、最小18dBで、最大で43dBです。
静音DCモーターなので、昔ほどうるさくはないですが、それでも静音に特化したモデルではないです。
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以上、東芝のTF-30DL24の紹介でした。
多少値段が安めの水準のスタンダード機です。
ただ、羽根になどあまり工夫がなく、個性も、リズム風が2種類という部分に止まります。
堅実な設計ではありますが、もう少し個性があっても良いと思います。
2-3・シロカの扇風機の比較
つづいて、日本のシロカの扇風機の比較です。
比較的新しい会社ですが、家電ラインナップも多く、とくに調理家電は、デンキヤでも同社の製品を最近多く見かけます。
シンプルなデザイン性が受けているメーカーです。
【2022年モデル】
31・ シロカ SF-V152
¥14,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【2021年モデル】
32・ シロカ SF-V151
¥11,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:5枚はね
羽根径:約30cm
左右首振り:60°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.2m/s
風量:
直進風:
高さ:68cm〜88cm
静音性:13dB〜
SF-V152は、日本のシロカが販売する「DC音声操作サーキュレーター扇風機」です。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。
高さは、68cm〜88cmの幅で調整可能です。
サイズとしては、一般的なリビング向けです。
風質の工夫は、一定程度あります。
本機は、5枚はねと他社高級機より少なめです。
ただ、形状が特殊で、先端に向けて羽根が薄くなる構造です。
空力的に空気抵抗が低減でき、「スムースでやわらかい風」とメーカーは表現します。
その上で、反り返り角度を広く取ることで、「力強い直進風」送り出します。
本機の方が、羽根の枚数は少ないですが、三菱電機の「エクストラウィングレットファン」技術に方向性は近いでしょう。
風量は、8段階から選べます。
風速・風量のスペックは非開示です。
ただ、30cm羽根機のJISの計測基準に近づけて実測したところでは、平均3.2m/sあたりは出ていました。
直進制の風力の強さでは、他機に負けていないと思います。
首振り機能は、左右のみです。
範囲も60°と狭めですし、基本的には「1人用」です。
なお、上下は、手動で105°(上90°)まで調整できるので、「サーキュレーター扇風機」という名前が付いています。
リモコンは、他社機同様に、赤外線リモコンが付属します。
また、本機は、 本機は、「電源のON/OFF、風量調整、首振り」について音声操作が可能です。
ただ、発話キーワードが「ポチ、きいて」、起動確認の「はい、なんですか」の後の、操作依頼になり、ワンアクションでは操作できないです。
後継機でも改善がないので、多分狙いは(実用性より)「癒やし」なのだと思います。
タイマーは、入・切双方のタイマーが付属です。
静音性は、最小運転時13デシベルです。
ただ、羽根を含めた形状的に、最高風速にした場合、あまり静かではないと思います。
ただ、DCモーター採用のほか、ガードの工夫(ふわビューン技術)など、設計上の配慮はあります。
そのほか、本機は「換気モード」があります。
ようするに、最大風量で左右首振りをするというだけです。
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以上、シロカのSF-V152の紹介でした。
1万円台前半の機種としては、風質に工夫があるので、試したくなる機種です。
一方、いろいろな風質表現の「形容詞」が使われます。
ただ、「直進風の力強さ」に主眼が置かれていると言えます。基本は「5枚はね」ですし、きめの細かさや、リビング向けとして重要な、範囲面の拡散性は、高級機に及ばないでしょう。
また、直進性の風力についても、風量の程度が未開示で。静音性の部分も、最小運転時以外の数値を出していない点も、やや安いだけに、不安要素でしょう。
とはいえ、デザイン性も良いですし、期待の機種ではあります。
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【2022年モデル】
33・ シロカ SF-V171(W)
34・ シロカ SF-V171(K)
¥15,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:5枚はね
羽根径:約30cm
左右首振り:60°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.2m/s
風量:
直進風:
高さ:68cm〜88cm
静音性:13dB〜
なお、本機の「プチ上位機」となるのが、SF-V171です。
ほぼ同じですが、音声操作のコマンドに、ポチのほか(やんちゃな)「タマ」が追加された点が最も大きな違いです。
あとは、ポチとタマの音量が調整できるようになった部分が違いとなります。
【2022年モデル】
35・ シロカ SF-C212
¥14,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根径:約25cm
羽根:5枚はね
左右首振り:30°・75°・120°
上下首振り:50°・100°
立体首振り: 対応
風速:3.5m/s
風量:
直進風:
高さ: 54〜68cm(低め)
静音性:10dB〜
SF-C211は、日本のシロカが販売する扇風機です。
「DC 3Dサーキュレーター扇風機」という扇風機で【サーキュレーターの比較記事】で書いた製品と同じで、エアコンの補助的な使途も想定した製品です。
高さは、54cm〜68cmの幅で調整可能です。
サイズとしては、先ほどの機種より小さな「コンパクト型」です。
後述するような、首振りの工夫はありますが、基本的に「小部屋向け」です。
風質の工夫は、5枚はねで、形状を含めて先ほどの機種と同じです。
ただ、羽根径は、25cmほど(実寸)で、小さくなります。
風量は、8段階から選べます。
風速・風量のスペックは非開示です。
ただ、風量計で計測した実測値としては、JISの計測基準と同じ距離で3.5m/sでした。
直下では5m/sに近い風速でしたので、「シリーズ名通り」の強風自慢です。
ただ、羽根径が小さめと言うこともあり、拡散性はほぼないですので、リビングで多人数で当たるような使途ではないです。
首振り機能は、充実します。
左右3段階・上下2段階の自動首振りなので、三菱並に充実します。
30°は珍しいですが、1人用や単品の洗濯物用としてやや広く風が欲しい場合、風が途切れにくいので、結構良いように思います。
もちろん、立体首振りに対応しますし、上向き90°の固定も可能です。
小型機なので、これらの部分は重要です。
リモコンは、付属です。
ただ、上位機と違って、音声操作には非対応です。
タイマーは、入・切双方のタイマーが付属です。
ただ、同じ小型の三菱電機と比べると、首振り設定はできますが、リモコンでの(微妙な)角度調整は不可になります。
静音性は、最小運転時10デシベルです。
やはり、羽根の枚数や径の小ささ関係で、最大運転時の騒音は強めでした。
実際、同社は、第三者試験で最小運転時の評価試験はしているので、最大運転時の騒音も(メーカーとしては)把握できているはずでしょう。
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以上、シロカの SF-C211の紹介でした。
本機も「直進風の力強さ」に主眼が置かれる製品でしょう。
拡散性はそこそこでしょうが、「小部屋向け(1人用)」なので、この仕様でよいかと思います。
引き続き、デザイン性も良いですし、1万円前後の小型機としてプレゼンスがでそうです。
2-4・そのほかの扇風機の比較
続いて、その他のメーカー出注目したい製品を紹介します。
【2022年モデル】
【人感センサーあり】
36・トヨトミ FS-DS30MHR-W
36・トヨトミ FS-DS30MHR-B
¥19,975 楽天市場 (5/27執筆時)
【人感センサーなし】
37・トヨトミ FS-D30MHR-W
¥18,550 楽天市場 (5/27執筆時)
【2020年モデル】
【人感センサーあり】
38・トヨトミ FS-DS30LHR-B
38・トヨトミ FS-DS30LHR-W
¥14,141 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【人感センサーなし】
39・トヨトミ FS-D30LHR-W
¥15,300 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽
羽根径:30cm
左右首振り:30°・70°・110°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.3m/s
風量:41㎣/分
直進風:
高さ:91cm〜110cm
静音性:
FS-DS30MHR は、名古屋のTOYOTOMIが販売する扇風機です。
むしろ、ストーブが有名な企業ですが、(工場の稼働という側面か)夏物家電も一定数出しています。
新旧両機種ありますが、性能は同じです。
なお、下位機種がありますが、後ほど紹介する人感センサーが省略されます。
高さは、91cm〜110cmの幅で調整可能です。
本機は、かなりのハイポジション機ですので、注意してください。
風質は、同社が「ローノイズファン」と呼ぶ、7枚はねです。
こちらは、風質の心地よさよりも、風切り音の低減を目指す方向性です。
そういう発想もありでしょうが、騒音値が公開されない点は、イマイチです。
風量は、24段階で調整できます。
DCモーターの利点を活かした形で、ダイヤル調整です。
本機は、リビング用としては、風速が3.3m/sと強く、風量が41㎣/分と平均値です。
直進風はある程度強い上で、、距離が離れるにつれてある程度拡散していくタイプでしょう。
リビング用として堅実な設計です。
そのほか、人感センサーも付属し、エコ運転も可能です。
扇風機は、さほど電気代はかかりませんが、ワンポイントです。
人を検知しなくなって5分後に消え、2時間以内なら再運転します。
首振り性能は、左右のみ3段階で調整可能です。
立体首振りは非対応ですが、上下については90°上向きまでフリーネックで対応できます。
リモコンは、付属します。
実用性は問題ないですが、デザインと使い勝手は、イマイチな感じで「おまけ」です。
そのほか、本機は、扇風機のガードにふれると自動的に運転を停止するタッチストップセンサーも見どころでしょう。
ちいさなお子さんがいるご家庭では、良い仕様です。
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以上、トヨトミのFS-DS30MHR の紹介でした。
3種類のセンサーが目立ちます。最も魅力なのはやはりタッチストップセンサーであり、お子さんの安全性に配慮したい場合、選択肢です。
ただ、どの機種も、90cmからの背の高いハイポジション機ですので、子ども部屋向きではないです。
【2022年モデル】
40・山善 YHX-FGD301-W
¥9,978 楽天市場 (5/27執筆時)
41・山善 AHX-FGD30(BK)
¥11,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【2021年モデル】
42・山善 YHX-FGD30-W
¥11,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:9枚羽
羽根径:約28cm
左右首振り:30° 60° 90° 110°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.8m/s
風量:
直進風:
高さ:64cm〜92cm
静音性:
YHX-FGD30(W) は、山善の扇風機です。
山善は、有名な「ジェネリック家電メーカー」で、上場企業ですね。ホームセンターなどで見かける生活家電をたくさん作っています。
なお、新旧両機種ありますが、仕様は同じです。Amazonでは黒モデルもあります。
高さは、64cm〜92cmの幅で調整可能です。
リビング向けです。
風質は、本機は、(わかめのような)9枚羽根の製品です。
ただ、羽根の多いタイプの他社機ほどは、きめ細やかな風ではないです。
また、リビング向けとして、拡散性(風の広がり)はある程度配慮があります。
風量は、8段階で調整できます。
ただ、上図の背中のメーター式の風量計がかなり見にくく、どの段階なのかがとても分かりにくいです。
風速・風量のスペックは、JISの計測基準に基づく風速・風量は非開示です。
実測しましたが、風速計は日立とだいたい同じ数値を示していたので、2.8m/sあたりです。
強風ではないですが、弱くもないです。
首振り性能は、左右の角度については4段階と充実します。
ただ、上下は手動(90°)で、立体首振りも非対応です。
静音性は、一方、DCモーター採用以上の情報はないです。
騒音値も非開示です。
リモコンは、付属します。
一方、本機は4工程で、相当小さくして収納(箱に入れて約38×38×28cm)できます。
バルミューダはじめ、組立が楽な機種は多いですが、箱に入れたときの収納性は、本機の美点でしょう。
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以上、山善のYHX-FGD30の紹介でした。
風質や首振りの工夫は、値段なりの「そこそこレベル」です。ただ、片付けについての高い配慮は、本機の売りでしょう。
この部分をやっかいに感じていた人は、結構いると思いますし良い工夫です。
今回の結論
最新のDCモーター扇風機のおすすめモデルはこの機種!
というわけで、前回の記事【こちら】と今回の記事では、夏にむけて扇風機を紹介しました。
最後に、いつものように、予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種を数機あげておきます。
第1に、ワンルームや8畳間程度におすすめな、高性能な小型扇風機を探している方ですが、
【2022年モデル】
8・SHARP 3Dターン PJ-P2DS-W
8・SHARP 3Dターン PJ-P2DS-T
¥24,890 楽天市場 (5/27執筆時)
【2021年モデル】
9・SHARP 3Dターン PJ-N2DS-W
9・SHARP 3Dターン PJ-N2DS-T
¥17,300 楽天市場 (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:3枚はね(特殊)
羽根径:18cm
左右首振り:90°
上下首振り:50° 100°
立体首振り:対応
風速:3.5m/s
風量:16㎣/分
直進風:
風量調節: 8段階
高さ: 52.5〜64.5cm(低め)
静音性:17dB-41dB
直進風の強さ ★★★★☆
風当たりの良さ ★★★★☆
首振り機能 ★★★★★
静音性の良さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
新旧ありますが、色以外の部分の性能は同じです。値段で決めて良いでしょう。
DCモーターを採用した上で、新形状の羽根と立体首振り機能という2大トレンドを押さえているというのが理由です。
独特の3枚羽のおかげで、小型機種ながら直進10mのパワーを生み出すことに成功しており、技術としても面白みを感じます。
強風を立体首振りでかくはんすれば、エアコンの風のかくはんに便利だと思います。
風質としても強力な直進風が得られるため、風呂上がりや帰宅直後など、パワフルな直進風にあたりたい場合などはかなり良い選択肢です。
第2に、リビングルームにおいて、風質の心地よい高級扇風機を探している方ですが、
【2020年発売】【各色】
6・The GreenFan EGF-1700
¥38,000 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
7・The GreenFan EGF-1700
¥39,600 楽天市場 (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:14枚羽根
羽根径:30cm
左右首振り:150°(幅調整可)
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.1m/s
風量:
直進風:最大11m
風量調節: 4段階
高さ: 87cm/50cm
静音性:14db-
直進風の強さ ★★★★★★
風当たりの良さ ★★★★★★
首振り機能 ★★★★☆
静音性の良さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
3万円台の予算が出せるならば、やはり、バルミューダデザイン社の GreenFan Japanでしょう。
まさに「名風」といってよい快適な風であり、製品としての出来もずば抜けて良いからです。
似た形状の製品がありますが、風質のほか、外装の材質からして、同じといえる製品はありません。
名の知れた製品で、独特の形状だけに、似たようなモデルだと、「これじゃない感」も出てくるため、本機が良いでしょう。
自然の風に近い「グリーンファン」は、一度体験するとやみつきになる快適さです。強さも十分で、遠くまで風が届きます。
また、風切り音のなさは、強風時でも秀逸で、、抜群の静音性を誇ります。
もちろんデザイン性も高く、従来の扇風機とは異なる、プラスチックのガードは、とてもお洒落で、高級感があります。プラスチックは、硬質で高品質で、安っぽさを全く感じさせません。
継ぎ目の無いデザインは、アップルのデザインコンセプトにも通じる気がします。
また、リモコンや本体のインジケータはシンプルで、必要機能を突き詰めた構成には、産業デザインとして完成された機能美を感じました。
また、プラスチックのガードは、小さな子供が羽根にアクセスするのを防ぐ点でもメリット性があるでしょう。真ん中の棒を除けば、ミニ扇風機としても使えるのも面白いアイデアです。
静音性も高く、また、消灯モード搭載で、本体パネルのライトをリモコンで消せるので、就寝時の利用にもメリット性があります。
飛び抜けて価格が高いですが、一度買えば10年は使う家電ですし、ある程度のモノを揃えるのは手だと思います。
こちらは、棒を分解して補完できるため、オフシーズンの収納も余裕です。
第3に、リビングルームなので、近接利用時の「パワフルさ」を最大限重視する場合は、
【2021年モデル】
【kamomefan Lite】
24・ドウシシャ FKLW-251D
¥27,280 楽天市場 (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:25cm
左右首振り:30°・60°・90°
上下首振り:
立体首振り:
風速:3.5m/s
風量:
直進風:17m
風量調節:無段階
高さ: 70cm/90cm
静音性:9.2dB〜
直進風の強さ ★★★★★★
風当たりの良さ ★★★★☆
首振り機能 ★★★★☆
静音性の良さ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★☆
風質・辺り心地の良さというよりも、近接利用時のパワフルさに特化して考えると、最も優秀なのは、ドウシシャのカモメファンです。
デザイン性は、台座の形状的に人を選びます。
しかし、持ちはこびに軽量で、実用性をもちつつデザイン性もある点で、産業デザインとして優れるでしょう。
風質は、公称値17m到達と、おそらく家庭用では最大級であり、飛んでくる空気を面で感じられるパワーがあります。
一方、弱運転時はやや風質が落ちるため、とにかくパワー、という以外の方は控えた方が良いでしょう。
個人的には、温泉の脱衣場などにあったら嬉しい機種です。
第3に、リビングルームでエアコンの補助として利用するために、高級扇風機を探している方ですが、
【2022年モデル】
1・パナソニック F-CV339-N
¥33,271 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
【2021年モデル】(性能は同じ)
2・パナソニック F-CU339-N
¥34,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:60°・75°・90°
上下首振り:20°
立体首振り:対応
風速:2.5m/s
風量:40㎣/分
直進風:
風量調節: 7段階
高さ: 90.5〜110cm
静音性:11dB-49dB
直進風の強さ ★★★★★
風当たりの良さ ★★★★★
首振り機能 ★★★★★★
静音性の良さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
パナソニックのF-CU339-Nでしょう。
エアコンと併用する場合、立体首振りは絶対あった方が良いです。
それをふまえた場合、空気のかくはんを意識するなら、「7枚ひねり羽」でワイドに送風でき、また、立体首振り機能も装備するパナソニックの高級機がもっともおすすめできます。
温度センサーを搭載するなど、利便性も高いですし、特にスティック部とヘッド部はデザイン性も高く、デザイン家電の要素もありおすすめです。
風質についても、なめらか気流7枚羽根で、最近のトレンドである「ムラのない直進風」も楽しめます。
ナノイー(マイナスイオン)発生機能も、衣類乾燥時には便利です。
第4に、強風でも静音性が保てる「静かな」扇風機としてオススメできるのは、
【2022年モデル】
17・三菱 R30J-DDB-K ブラック
17・三菱 R30J-DDB-W ホワイト
¥31,480 楽天市場 (5/27執筆時)
【2021年モデル】
18・三菱 R30J-DDA-K ブラック
18・三菱 R30J-DDA-W ホワイト
¥24,600 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:7枚はね(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:50°・90°・180°
上下首振り:50°・100°
立体首振り:対応
風速:3m/s
風量:24㎣/分
直進風:10m
風量調節:5段階
高さ: 58cm/102cm
静音性:12dB-30dB
直進風の強さ ★★★★★
風当たりの良さ ★★★★☆
首振り機能 ★★★★★
静音性の良さ ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
静音性を最大限重視したい場合は、三菱電機のR30系列で良いと思います。
新旧ありますが、こちらも色以外の部分の性能は同じです。値段で決めて良いでしょう。
エクストラウィングレットファンの採用で、強風運転時の静音性は、最も高い機種ですから。
その点で、オーディオやTVの音声を最も妨げにくい製品と言えます。
風力の面でも、ファンガードに注目した独自の発想で、10M級の直進風が期待できます。羽根のサイズも30cmと十分ですから、リビング用として、パワフルに使えます。
機能面でも、立体首振りに対応し、空気のかくはんもできますし、中間棒を取り除くと、ミニファンとして畳間や寝室でも利用できる利便性もあります。
こうした点で、総合力の面でも、極めて高い機種だと言えるでしょう。
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【2022年モデル】
4・日立 DC扇風機 HEF-DL300D
¥17,069 楽天市場 (5/27執筆時)
【Amazon限定】(2022年)
5・日立 DC扇風機 HEF-DL300AZ
¥18,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:8枚はね
羽根径:30cm
左右首振り:75°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.8m/s
風量:41㎣/分
直進風:
風量調節:6段階
高さ: 73〜95cm
静音性:
日立の8枚はねは、強風運転時の直進風の力強さ・なめらかさという部分では工夫に欠きます。
しかし、弱運転時の「うちわ風」は、こだわって開発されており、しっかり風量を感じられる仕様です。
一般的な形状を保ったまま「8枚はね」にしているのも、おそらく、この部分に配慮したいためでしょう。
したがって、必ずしも、パワーを追い求めめるのでなければ、この機種も選択肢として良いと思います。
温度センサーも搭載するため、体への優しさにも配慮がありますし、良い機種だと思います。
第5に、1万円台の予算で、できるだけ優秀な扇風機を選ぶとすると、
【2019年発売】
23・ツインバード コアンダエア EF-E949W
¥13,670 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根:10枚羽根(特殊形状)
羽根径:30cm
左右首振り:80°
上下首振り:
立体首振り:
風速:2.83m/s
風量:50㎣/分
直進風:
風量調節:20段階
高さ: 86.5cm固定
静音性:
直進風の強さ ★★★★☆
風当たりの良さ ★★★★★
首振り機能 ★★★☆☆
静音性の良さ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
ツインバード工業のコアンダエアが良いでしょう。
「なめらかな自然に近い直進風」という部分で見どころのある機種ですから。
ダイソンも同様の傾向ですが、やや価格が高いため、費用対効果の点から、今回はこちらを「推し」ました。
ダイソン同様に「コアンダ効果」を狙う独特の設計思想で、均一性の高い直進風を得ることが可能です。
一方、その形状ゆえに、風の拡散性について30cmクラスのリビング扇に及ばないため、今回は「次点」としました。
その部分を除けば、良い製品だと思いますし、直下の風量も強いです。
なお、ツインバード工業は総合家電メーカーではありませんが、東証2部に上場する、信頼度の高い日本の家電メーカーです。技術的にも、なにかしらワンポイントを埋め込むのが上手です。
「デザイン家電」にも力を入れています。
こちらの製品も、外観デザインの面白さや、羽根のオリジナリティを含めて、かなりおすすめできる製品です。
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【2022年モデル】
35・ シロカ SF-C212
¥14,800 Amazon.co.jp (5/27執筆時)
モーター:DCモーター
羽根径:約25cm
羽根:5枚はね
左右首振り:30°・75°・120°
上下首振り:50°・100°
立体首振り: 対応
風速:3.5m/s
風量:
直進風:
高さ: 54〜68cm(低め)
静音性:10dB〜
直進風の強さ ★★★★☆
風当たりの良さ ★★★★☆
首振り機能 ★★★★★
静音性の良さ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
一方、「1人用」の小型機について言えば、シロカの新製品が意外と良さそうです。
風質は、5枚はねですが、ガードを含めた形状の工夫などで、直進の強さは、この値段ならば期待値は高めです。
首振りは、かなり細かい調整ができます。
とくに、左右30°というのは、あまり他社にないです。ちょっとした洗濯物を乾かしたいが足りない場合など、利用したいシーンはあるでしょう。
8の字の3D立体首振り機能を搭載ですし、高度です。
一方、風当たりや強風時の静音性など、「プラスアルファの風質」を求めるならば、先述のシャープなどの小型機でしょうが、本機の費用対効果は高いです。
補足・このブログの関連記事の紹介
というわけで、今回は扇風機の話でした。
なお、今回は、価格的に多少高い扇風機の紹介でした。
一方、【1万円前後で買える扇風機】でも、(山善など)いわゆる「ジェネリック家電メーカー」の製品を選べば、立体首振りや、DCモーター採用などの工夫のある羽根の製品を選ぶことも可能です。
1・高性能なDC扇風機の比較
予算:1万円〜3.5万円
2・1万円以下の扇風機の比較
予算:4,000円〜1万円
3・タワー型スリム扇風機の比較
予算:5,000円〜3.5万円
4・ダイソンの空調家電の比較
予算:3万円〜9万円
5・サーキュレーターの比較
予算:3,000円〜2万円
そういった機種をお探しの方、詳しくは、上の2番の記事をご覧ください。
1・各社のスマートスピーカーの比較
2・Amazonのエコーの比較
3・家電コントローラーの比較
一方、扇風機を「音声操作」したい場合ですが、今回紹介した機種は、赤外線リモコンを搭載するので、環境が整えば、声での「オンオフ操作」が可能です。
詳しくは、3番の記事(こちら)で解説しましたが、別売の専用コントローラー(リモコン信号の発信装置)と、Amazon・Google・AppleなどのAIスピーカーを使えば、音声での扇風機の操作が「可能」です。
興味のある方は、詳しく説明していますので、ご覧ください。
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ではでは。