1回目記事からの続きです→こちら
2-1・EDIFIERのPCスピーカー
2回目記事では、香港のエディファイヤーのスピーカーのうち、1回目記事で見れなかった上位機を紹介します。
1・PCスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:CREATIVE〈シンガポール〉
1-3:Edifier 1〈香港〉
2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:Mackie〈米国〉
3-4:サンワサプライ〈日本〉
3-5:Razer〈米国〉
3-6:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:その他
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事の冒頭(こちら)でみた「選び方の基本」に基づいて、今回も説明していきます。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな部分については青字で書いていきます。
【2020年発売】
【BT5 サブウーファ端子付】
24・Edifier R1700BTs
¥24,990 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
【2015年発売】
24・Edifier R1700BT
¥23,490 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:33W+33W
スピーカー:10.1m+1.9cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 52Hz
小音量:★★★☆☆
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅15.4×高さ25.6×奥行18.2cm
R1700BTsも、エディファイヤーのアンプ付きPCスピーカーの中位機です。
こちらは、Amazonでの直販限定です。
R1700BTという旧機種が残ります。
ただ、Bluetoothのバージョンが古いので、安定面では新機種が良いかと思います。
大きさは、幅15.4×高さ25.6×奥行18.2cmです。
PCデスクへの設置は(ノートPCを除けば)本機も難しいでしょう。
机の両側で合計30cmが取られても問題ないか確認してください。
PCとの接続は、アナログ式です。
2系統あります。
ネットワークは、加えて、Bluetooth 5.0です。
本機は、コーデックがApt-Xを含むApt-X HDまでの対応なので、Android系スマホとは特に相性が良さそうです。
AACは、ただ、SocがQualcomm 3031/V5.0なので非対応です。iOS系だとSBCです。
アンプ出力は、総合66Wです(RMS)。
もっとパワフルな機種はありますが、値段としては優秀です。
PCスピーカーとして使う場合も、(十分に奥行をとれるならば)問題ないです。
スピーカーは、2WAY式です。
低音再生用のウーハーが10.1cm、高音再生用のツイーターが1.9cmです。
ツイーターが大きめで、また、バスレフが前にあります。ただ、素材を含めて基本的には、ED-R1280Tと同じグレードです。
ただ、アンプの部分で性能は良いですし、配置的にも本機の方が、素直なステレオ感はは得やすそうです。
小音量での再生は、(PC用という意味では)得意とは言えないでしょう。
ボリューム調節は、サイド及びリモコンで可能です。
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以上、エディファイヤの R1700BTs の紹介でした。
音質は、下位機種機種よりも上です。これは間違いないです。
今回は「PCデスク上」で使える機種を主に紹介しています。その用途だと、サイズ感からおすすめは難しいです。
しかし、机上棚での運用、あるいは、かなり幅広な机(>120cm)ならば、選択肢にできると言えます。
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25・Edifier R1850DB
¥27,580 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:35W+35W
スピーカー:10.1m+1.9cm
接続:Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅15.5×高さ25.4×奥行22.3cm
25・Edifier R2000DB
¥69,998 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:33W+33W
スピーカー:12.7m+2.5cm
接続:Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅17.5×高さ28.8×奥行23.0cm
なお、本機は、同型の上位機があります。
第1に、R1850DBです。
先ほどみたR1700BTsと(奥行以外)ほぼ同じ大きさです。
しかし、同軸接続と光デジタルに対応できる製品です。
一方、Bluetoothも搭載ですが、Bluetooth 5.0に対応しない旧式で、対応コーデックも不明です。なんとなく、「進化版」が遠からずでそうです。
第2に、R2000DBです。
さらに大きな本体で、アンプ出力、スピーカーの口径も大きくなります。
ツイーターも、25mmです。同じシルクドームですが「Eagle Eye」として、特別な名前を付けた同社の「看板」となります。ウーファーは、12.6mmです。
ただし、Bluetoothのバージョンが古く、コーデックも不明です。
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結論的にいえば、近接視聴を旨とするPC用としてはですが、やはり、設置スペースは注意してください。
【2024年発売】
26・Edifier ED-S880DBMK2
¥44,982 楽天市場 (6/19執筆時)
【直販型番】
26・Edifier S880DB MKII
¥44,982 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:44W+44W
スピーカー:8.9cm+3.2cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★☆☆ 50Hz
小音量:★★★☆☆
接続:USB Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅14.7× 高さ23.7×奥行19.2cm
ED-S880DBMK2 は、日本の代理店のプリンストンが仲介するEdifierの上位機の1つです。
2024年に約5年降りにモデルチェンジしました。旧機も後ほど見ますが、スピーカーユニットからして新調されたので、ほぼ別機種とも言えます。
なお、本機も、Amazonで直販の型番がありますが、性能は同じです。
クーポン割引がある時期が多いので値段はよく見てください。
大きさは、幅14.7× 高さ23.7×奥行19.2cmです。
小型機ではないです。
ただ、27型のPCモニターの横に置く場合でも、幅120cmの机ならば(なんとか)置けそうです。
ノートPCやより小型のモニターならば問題ないですし、机上棚などに置く場合も同様です。
PCとの接続は、アナログをふくめ、複数選べますが、一般的にデジタル方式を利用します。
光デジタル端子・USB端子・同軸に対応です。
USBや同軸ならば、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源に対応できます。
Bluetoothは、SBCほか、LDACに対応です。
こちらでも機器側の対応があれば、ハイレゾ再生ができるでしょう。
接続の選択肢が多いのが、本機の「売り」の1つです。
アンプ出力は、88Wです。
最大出力ですが、アクティブスピーカーとして優秀であることは変わりません。
スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは8.9cm、高音再生用のツイーターは3.2cmです。
第2世代になりチタンドームトゥイーターのサイズが、1.25倍大きくなりました。
逆にウーファーは若干小さめになったのですが、周波数帯域でいえば逆に少し伸びています。
そこだけで音質は決まらないとしても、充実した低音を残しつつ、中音域・高音域部分を強化し、ハイレゾ用に性能強化した感じでしょう。
小音量再生は、本当の最小音量という意味ではなく、日中「小さめ」で聴くという意味では、このクラスでも問題ない出来です。
ボリューム調節は、ただし、調整つまみが本体の裏面です。
ただ、リモコンが付属するため、問題ありません。
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以上、EdifierのED-S880DBMK2の紹介でした。
ONKYOが、PC用スピーカーから撤退して以来、このグレードのハイレゾ対応機選択肢が減っており、本機は構成等して「かなり貴重」です。
アンプ出力、大きなスピーカーユニット、デジタル接続、ハイレゾと、欲しい部分は網羅されているので、現在選ぶとすると、かなり良い選択肢です。
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【2018年発売】
【直販型番】ED-S880DB
27・Edifier ED-S880DB
¥39,990 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
【Amazon専用型番】(性能は同じ)
27・Edifier S880DB-A
¥(36,800) Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:42W+42W
スピーカー:9.5cm+1.9cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★☆☆ 55Hz
小音量:★★★☆☆
接続:USB Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅13.7× 高さ17.0×奥行23.6cm
なお、このグレードの旧機が残ります。
本機も、Amazon型番のモデルがありますが、性能は同じです。
大きさは、幅13.7× 高さ17.0×奥行23.6cm となります。
新機種より多少ですが、スリムです。
PCとの接続は、本機も、USBや同軸を含めて多様な手段でハイレゾ対応です。
ただ、BluetoothについてLDACのフォローがないので、基本的に、有線が望ましい機種です。
スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは9.5cm、高音再生用のツイーターは1.8cmです。
先述のように、旧機はウーファーがすこし大きめです。トゥイーターは同じく、チタンラミネート加工ですが、サイズが小さかったと言えます。
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結論的にいえば、現状の値段差でいえば、新機種とは、上位機・下位機の関係性です。
新機種は、ドライバ周りの変更でよりハイレゾ音源に最適化しているので、予算があれば上位機でしょう。
ただ、LDACがさほど普及しているコーデックでない部分と、旧機でも、ハイレゾ向きなスペックだった部分で、コスパの部分では、現状では、旧機の方がおすすめかなとは思います。
【2023年発売】
28・Edifier ED-QR65-BK
28・Edifier ED-QR65-WH
¥49,980 楽天市場 (6/19執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:35W+35W
スピーカー:7.0cm+3.2cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★☆☆ 55Hz
小音量:★★★☆☆
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅14.2× 高さ21.3×奥行21.7cm
Edifier ED-QR65-も、プリンストンが仲介するEdifierの上位機の1つです。
大きさは、左右で少し異なります。
左で幅14.2× 高さ21.3×奥行21.7cmです。
やや大きめですが、デスクトップ用とはいえます。
なお、写真のように正面側にイルミネーションがありますが、RGBなので、スマホアプリで色は調整できます。
PCとの接続は、アナログをふくめ、複数選べます。
注目はBluetoothで、Bluetooth5.3である上で、SBCほかLDAC対応です。
本機は、この接続方法でもハイレゾ対応にできます。
USB入力では、DACとして24bit/96kHzが最大です。低額音楽サービスのハイレゾ音源の展開を考えても十分です。
アンプ出力は、総合70Wです。
スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは7cm、高音再生用のツイーターは3.2cmです。
大きめのシルクドーム型ツイーターで、ウーハーはアルミ製のダイアフラムです。長い導管を持つバスレフを装備することで、低音域を強化する仕組みです。
回路は、フルデジタルであることも強調されますし、音響部分の「こだわり」をしっかり強調している製品です。
小音量再生は、特段、強調できません。
ボリューム調節は、サイドに調整つまみがある面白い構造です。
この構造があるので、左右の寸法が少し異なります。リモコンはないです。
一方、本機の目玉と思えるのは、USB-Cポートによる最大65Wの給電ができる部分です。
スマホや、小型ゲーム機を充電できるパワーです。
ただ、リモコンが付属するため、問題ありません。
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以上、Edifierの ED-QR65-の紹介でした。
ゲーム・ハイレゾ視聴ほかマルチに対応できるステレオという印象です。とくに、充電部分が「便利」に感じられる場合、選択肢にできるでしょう。
筐体は「格好良い系」ですので、世代によってアー好みは分かれそうですが、個人的には悪くないように思いました。
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Edifierは、相当数のアンプ付きスピーカーを出すので、全てを見ることはできませんが、このほか目に付いた機種を、簡単に見ておきます。
【2023年発売】
29・Edifier ED-QR30-BK
29・Edifier ED-QR30-WH
¥19,980 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W
スピーカー:7.0cm+2.3cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 63Hz
小音量:★★★☆☆
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅12.8× 高さ19.3×奥行14.2cm
第1に、Edifier ED-QR30です。
先ほどの機種と同じQRシリーズの下位機です。
サイズは、幅12.8× 高さ19.3×奥行14.2cmです。
幅ほか、奥行部分の設置背の良さは、先ほどの機種よりだいぶ良いです。
ユニット構成は、同じですが、トゥイーターがやや小さいです。
ウーファーもアルミ製であることが示されません。写真から判別できないものの、おそらく別素材(樹脂系か、ペーパー系)でしょう。
アンプは、総合30Wと、半分です。
その上で、本機は、周波数帯域(20kHz)とコーデック(SBCのみ)という部分で、ハイレゾ非対応になります。
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結論的にいえば、設置性(とくに奥行)の部分は評価できます。
ただ、音質や接続性の部分で結構な差は感じます。
また、改めて、記事の最後の結論編(まとめ)で書きますが、同社の製品に限っても、(若干高いものの)この設置幅(以下)で設置できて、アンプ出力も良い機種はあります。
何度も買い直すものでもないですし、どうせ選ぶならば、そちらが良いでしょう。
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【2022年発売】
30・Edifier ED-MR4-BK
30・Edifier ED-MR4-WH
¥16,182 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:10.6m+2.5cm
高音域:★★★☆☆ 20Hz
低音域:★★★★☆ 60kHz
接続:アナログ(RCA/3.5mm)TRS
サイズ:幅14×高さ22.8×奥行17.0cm
第2に、ED-MR4です。
こちらは、音楽用のモニタースピーカーといえます。
同社にしては、冒険のないスピーカー配置なのは、フラットな音質にするためです。
ドイツのKLIPPELのチューンとのことです。
それでも、ウーファーは、ケプラーに見えますし、こだわりは感じる製品です。
ただ、特化的な製品なので、その用途に使う場合に選択肢になる類の製品です。
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【2021年発売】
31・Edifier G2000 ゲーミングスピーカー
¥15,648 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:16W×2(RMS)
スピーカー:8.4cm
高音域:★★★☆☆ 20Hz
低音域:★★★☆☆ 98kHz
小音量:★☆☆☆☆
ボリューム:
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅13.9×高さ21.1×奥行13.9cm
第2に、G2000です。
こちらは、ゲーミング用といえます。
後ほどこの分野に強いJBLの製品をみます。
そちらに比べると直線的に(重)低音を出すことを主眼に置いています。
スピーカーは、スピーカーを両壁に向けて、部屋全体で360度サラウンドを実現する方向性の製品なので、一般的なスピーカーとは使い方が異なります。
これはこれで面白いし、ニーズもあるでしょう。
ただ、仕事中のBGMにも使いたいような場合は不向きです。音楽鑑賞的な意味で「低音」が充実するかと言えばそうでもないです。
2-2・フォステックスのPCスピーカー
続いて、日本のフォスターのPCスピーカーの紹介します。
同社は、iPhone用の音響部品を供給するOEM企業としても有名です。
しかし「フォステクス」ブランドで、昔からPC用スピーカーを直売しています。
【2023年発売】
【Bluetooth対応】(2023年追加)
32・FOSTEX PM0.3BD
¥35,000 楽天市場 (6/19執筆時)
ハイレゾ:対応(USB)
出力:15W+15W
スピーカー:7.5cm+1.9cm
高音域:★★★★☆ 40kHz
低音域:★★★☆☆ 110Hz
小音量:★★★☆☆
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅10.0× 高さ18.5×奥行13.0cm
PM0.3BDは、FOSTEXの販売するPCスピーカーです。
大きさは、幅10.0×高さ18.5×奥行13.0cmです。
こちらも、机に無理なく置けるサイズと言えます。
PCとの接続は、アナログ方式ほか、BluetoothとUSB-Cに対応します。
USBは、96.0 kHz/24bitまで対応のDACです。
高水準でないにせよハイレゾ水準です。
Bluetoothは、コーデックとして、SBCとAACです。
必要十分ですが、ハイレゾには非対応です。
アンプ出力は、総合30Wです。
本体のサイズ感からすれば、納得のできる数字です。
スピーカーの直径は、低音再生用のウーハー(グラスファイバー)が7.5cm、高音再生用のシルクドーム型ツイーターが1.8cmです。
2ウェイ式にすることで、ハイレゾに最低限必要な40kHzに対応させています。
(在庫限り)
・FOSTEX PM-SUBmini2
¥33,660 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
本機は、出力50Wのサブウーハーとのセット利用も提案されています。
配線は、PCからサブウーハーのRCA(アナログ端子)に付属ケーブルでつなぎ、そこからPCスピーカーに接続する方法です。
綺麗に配線できるかは、確認を要するでしょう。
ボリューム調節は、本機の場合、裏側です。
一方、いじりにくい背面スイッチの切替で「MUSIC・VOICE」の両モードの切替ができあす。
ここは少し気になる部分です。
前者は、PCオーディオやスマホでのリスニング向け、後者は、ネット配信での声を中心としたモニター向けとされます。確認した感じ、後者は中音域を強調するテレビでよくある「クリアボイス」の類だと思います。
どうせつけるならば、前面にしてくれた方が良い感じはしました。
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以上、フォステックスのPM0.3Hの紹介でした。
ハイレゾ対応の「入門機」としてプレゼンスがあります。この部分では、すでにみたEdifierは強力なライバルです。ただ、日本企業という部分にこだわる場合は、本機も良いでしょう。
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そのほか、フォステックスはこれ以外の別の機種をいくつか出します。
以下で、簡単に見ておきます。
【2024年発売】【Bluetooth対応】
33・FOSTEX PM0.1BD
¥22,700 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W
スピーカー:7.5cm
高音域:★★★★☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 110Hz
小音量:★★★☆☆
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅11.0× 高さ15.3×奥行15.0cm
第1に、PM0.1BD です。
PM0.3BDから、トゥイーターを除き、7.5cmの1ウェイ(フルレンジ)にしたモデルです。
その関係で、ハイレゾに非対応です。
接続端子も、Bluetooth接続は残しますが、USB接続が非対応になります。
サイズは、幅11.0× 高さ15.3×奥行15.0cmです。
幅や奥行はかえってこちらの方が必要な部分もあります。
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結論的にいえば、形状は「かわいい」ので、カジュアルなBGM用として、Bluetooth接続で使うには良さそうには見えます。ただ、机でPCと合わせて使うならば、先ほどの機種でしょう。
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【2017年発売】
34・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.1e
¥13,999 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:5W+5W
スピーカー:5.5cm
高音域:★★★☆☆ 35kHz
低音域:★★★☆☆ 80Hz
小音量:★★★★☆
接続:アナログ(RCA /3.5mm)
サイズ:幅8.6×高さ17.5×奥行15.2cm
第2に、 PM0.1eです。同社のアクティブスピーカーの入門機になります。
本機は、2WAY式ではなく、ハイレゾには対応しない機種で、アンプも総合10Wです。
コーン素材はグラスファイバー繊維ですこし「こだわり」はありますが、やはり上位機ほど見どころはないです。
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【2016年発売】
35・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(B)
35・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(W)
¥35,000 楽天市場 (6/19執筆時)
【Amazon限定】
35・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(B)/AZ
¥(29,370) Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:30W+30W
スピーカー:1.9cm+10cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 20Hz
小音量:★★☆☆☆
接続:アナログ(RCA /3.5mm)
サイズ:幅13× 高さ22× 奥行16.9cm
第3に、PM0.4です。
同社のアナログ接続専用の、上位モデルです。
本体色は、黒(`M0.4CBJPN)と白( PM0.4CWJPN)から選択可能です。
Amazon限定モデルは、黒色のみですが、本体仕様や付属品も同じです。
ハイレゾ音源は、上位機ながら未対応と言えます。
周波数帯域の部分で、業界基準に満たないからです。
アンプ出力は総合60Wで、ウーファーも10cmと少し大きめの2ウェイです。
その部分で、ここまで見た同社の製品よりパワフルです。とくに低音はそう言えます。
サイズは、幅13× 高さ22× 奥行16.9cmです。
若干大きいので、上表で書いた必要な机の幅ほか、ステレオ感を得たい場合、奥行もしっかり深め机に向く機種でしょう。
ボリューム調節は、後部にあります。
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結論的にいえば、アナログ接続、かつハイレゾ非対応で構わない場合は、音質面で選択肢にできます。
ただ、奥行・幅ともしっかり距離がとれる環境で使うことが前提です。これは、ここからみていく他社の中型にも言えます。
2-3・オーディオテクニカのPCスピーカー
つづいて、日本のオーディオテクニカのPCスピーカーです。
老舗の音響メーカーですが、PCスピーカーの販売もあります。
【2024年発売】AT-SP93後継機
36・オーディオテクニカ AT-SP105
¥8,300 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:3W+3W
スピーカー:約5.8cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 80Hz
小音量:★★★★☆
接続:USB・アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8,8×高さ29×奥行9.1cm
AT-SP105 は、オーディオテクニカのPCスピーカーです。
テレワーク時、ノートPCとのコンビでも使える小型機といえ、同社の人気モデルの後継機です。
大きさは、幅8,8×高さ29×奥行9.1cmです。
小型でオーソドックスな形状ですが、最近このタイプがないこともあり、かえって目立ちます。
PCとの接続は、基本的にはUSB-A接続です。
その場合、PCから同時に給電もできる仕様でし、ノイズ問題も起きにくいです。
必要な電力は、5W(5V 1A)以上が推奨です。
この場合、USB2.0はともかく、一般的なUSB3.0端子は、規格上4.5Wまでの給電力だからです。
つまり、USB3.0端子でも、「給電対応(Energy Charge)」明記のある端子でないと、正確に5W以上は得られないと言えます。
音が鳴らないことはないでしょうが、音質や挙動に影響を受ける可能性があります。
最近のノートPCでも(ノンブランド品を除けば)恐らく問題ないように思います。ただ、例えば、PCモニターのUSBハブを介在させて接続させたい場合や、USB機器をハブなどで複数使う場合などは、とくに注意が必要です。
なお、こうした仕様もあって「テレビでは使えない」との明記があります。
ケーブルは、1.2MのUSBケーブルが付属です。
一方、PCや、提案のあるレコードプレーヤーを含めて、アナログ接続もできます。
その場合、電源は付属のUSBケーブルから何かしらの手段でとる必要があります。
アンプ出力は、左右総合で最大6Wです。
ただ、先述のように、取得するUSB端子の電源に余裕は欲しいところです。
スピーカーの直径は、約5.6cmです。
片側に1つのスピーカー(振動板)だけのフルレンジ型です。
ノートPCやモニター搭載スピーカーより大きく、比べると音質の向上を見込めます。
なにより、左右に離して置けるので、内蔵スピーカーより良好なステレオ感を得れるでしょう。低音も、後部にバスレフポートがあり、アンプが弱い割は拡がります。
ただし、そもそも、アンプ出力が強い機種とは、やはり差はあります。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
低音レベルの調整もできます。
ヘッドホン端子も前に付属です。リモコンはないです。
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以上、オーディオテクニカのAT-SP105 の紹介でした。
先述のように、この形状の製品が最近減っているのでレアです。小型で、左右のスピーカーを離して使いやすいので、近接視聴における質は期待できる水準です。
ただ、アンプ出力の製品は、やはり、類似のCreativeと比べても弱いのと、USBで駆動させる場合の電力面のことなど、不明瞭な点も多いように思います。
なんとなくですが、本機のメインターゲットは、SPプレーヤー用の格安なアクティブスピーカが欲しいシニア層だった気がします。
そのため、しっかりした給電力を得られる上で、アンプ出力も高められる上位規格(USB-C/PD)は採用できなかったような機種に見えます。
いずれにしても、USB-Aからの電源供給だと出力の限界があるので、PC用に使うならば、Creativeほか他社の上位機と比べる必要はあります。
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【2021年発売】
37・オーディオテクニカ AT-SP95
37・オーディオテクニカ AT-SP95 WH
¥3,554 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:2W+2W
スピーカー:約5.2cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 100Hz
小音量:★★★★☆
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅11.5×高さ19.7×奥行11.5cm
なお、本機の下位機(旧機)となるのが、AT-SP95です。
新機種の登場で、値下がりしており、値ごろ感があります。
大きさは、幅11.5×高さ19.7×奥行11.5cmです。
本機も小型です。
PCとの接続は、一方、こちらは、付属のステレオケーブルを利用するアナログ方式です。
ステレオケーブルでPCとつなげます。
電源は、USBから取ります。スマホ用USB充電器ほか、PCのUSB端子からもとれます。
新機種と違い、PCにつなげた場合でも、USBでの音楽データの転送は不可です。
ステレオケーブルは必ず必要です。
一方、電源は、4Wあれば稼動します。相当古いノートPCでない限り、USB3.0端子はあります。
この部分の仕様については、新機種と違って、心配はないです。
アンプ出力は、ただし、左右総合で4Wです。
新機種以上に弱いです。
スピーカーの直径は、約5.2cmです。
形状や仕組みは新機種と同じですが、スピーカーの径がすこし小さくなります。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
ヘッドホン端子も付属ですが、低音レベルの調整はできません。
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結論的にいえば、現状の値段ならば、手軽な「格安機」として選んでも良いように思います。
5000円以上の価格帯の製品とは性能差(音質差)はあるでしょうが、あまりスピーカーに予算をかけたくない場合、選択肢にできそうです。
【2024年発売】
38・オーディオテクニカ AT-SP3X
38・オーディオテクニカ AT-SP3X WH
¥27,000 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W
スピーカー:約7.6cm+2.7cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★★☆ 55Hz
小音量:★★★☆☆
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅11,3×高さ20×奥行13.6cm
AT-SP105 も、オーディオテクニカのPCスピーカーです。
本機は「パワードブックシェルフスピーカー」としての販売ですがPC用にも使える仕様で、同社もそのような提案をしています。
大きさは、幅11,3(突起部込12.5cm)×高さ20×奥行13.6cmです。
「選び方の基本」で書いたように、横幅のあまり取れない机にむくかは微妙です。
この写真のような設置イメージでは、実際(どう考えても)使いにくいでしょう。
PCとの接続は、本機は、アナログ接続が前提です。
Bluetoothも使えますが、SBCのみなので、音質は最低減です。
アンプ出力は、左右総合で30Wです。
他社でも書いたように、デスク用ならばこれだけあれば文句はないです。
スピーカーは、2ウェイのバスレフ型です。
7.6cmのウーファーと、2.7cmのトゥイーターのコンビです。
トゥイーターはグリルが目立ちますが、「指向性の強い音を拡げる」目的製が強調されます。
本体ユニットは普通のMDFですが、剛性を含めて堅実な構成で問題ないです。
音質は、宣伝通り、味付けの少ないフラットな性質と言えます。
このシリーズも、PCほか、レコードプレーヤーとのコンビを想定したの製品になりますので、それもあってのことです。
なお、周波数帯域の部分では、ハイレゾには非対応です。
ボリューム調節は、サイドに調整つまみがあります。
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以上、オーディオテクニカのAT-SP105 の紹介でした。
幅11-13cm前後の「大きめ」は結構な展開数があり、ライバルも多めです。
そういった機種と同じで、近接視聴で良好な音質を得たい場合には、あまり向かないように思います。
レコード用を含めて、ある程度離して利用してこその製品に見えます。なんとなく、同社のレコードプレーヤーとセットで、通販番組で見かけることになりそうな製品に見えました。
2-4・JBLのPCスピーカー
続いて、米国のJBLの製品を紹介します。
名作を多く持つ古くからのスピーカーメーカーで、日本での販売歴も長いです。BOSEが小型スピーカーから撤退なので、米国系は同社が最も展開数が多くなりました。
格安製品から超高級製品までラインナップがあり、味付けの少ない「JBLサウンド」は世界中にファンを持ちます。
【2020年発売】
39・JBL パワードモニター 104-BT-Y3
39・JBL パワードモニター 104-BTW-Y3
¥18,414 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:30W+30W
スピーカー:11.4cm+1.9cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 60Hz
小音量:★★★★☆
接続:Bluetooth アナログ(3.5 RCA)
サイズ:幅15.3×高さ24,7×奥行12.5cm
104-BTY3は、JBLの販売するPCスピーカーです。
「パワード・スタジオモニター」として、プロが、「サブスピーカー」として利用することを想定しています。
大きさは、幅15.4×高さ12.5×奥行12.5cmです。
写真は多少小さめに見えますが、実際は、幅が広いです。
ノートPCなら問題ないですが、PCモニター(27型)の場合、幅120cmほどの机でないと、窮屈でしょう。
PCとの接続は、アナログ接続が基本です。
RCA端子も、3.5mmのステレオ端子もありますので、そのほか、バランスもあります。
マスタースピーカーには、全面にヘッドホン端子があり、スタジオモニターとしても便利です。
ネットワークは、Bluetoothを備えます。
コーデックは、SBCほか、AACに対応します。iOS系との相性はよいです。
アンプ出力は、片側30Wですので、総合60Wです。
ある程度の音圧でも余裕を持って再生可能です。
スピーカーは、低音再生用のウーハーが11.9cm、高音再生用のツイーターが1.9cmです。
ウーハーの中にツイーターが内蔵される同軸型です。
PC用では珍しい構成ですが、この方式は昔からあります。
音の発生源が分散しないため定位感(ステレオ感)が良くなると言われます。
一方、バスレフポートは、本機は背面です。
この構成の場合、机で使う場合、壁ぎわだと低音が不自然になりがちなので、多少(15-20cm)ほど取れればベストです。
とはいえ、本機は、もともと奥行が狭い機種ですしここは問題ない場合は多いでしょう。
音質は、JBLらしく、中音域を充実させつつ、聴き疲れしない程度の低音がなる構成です。味付けは少なめです。
小音量での再生は、サイズが大きめの製品ですが、割と良いです。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の表面にあるため、便利です。
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以上、JBLの104-Y3の紹介でした。
新設計で、形状的に「格好良い」オーディオです。
音質も「同軸型」という「ワンポイント」があるため、そちらが「選ぶ理由」になると思います。モニタースピーカーですが、普通に使える感じがしました。
総合出力にも余裕があるため、ある程度大音量でも聴けそうです。1万円前後の製品としは「哲学」を感じるといえる面白い機種です。
ただ、少し幅広なので、
40・JBL Quantum Duo JBLQUANTUMDUOBLK
¥29,700 楽天市場 (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:10W×2(RMS)
スピーカー:6.3cm+1.9cm
高音域:★★★☆☆ 20kHz
低音域:★★★☆☆ 60Hz
小音量:★★★★☆
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅8.9×高さ21×奥行17.6cm
JBL Quantum DUOは、JBLの販売するスピーカーです。
本機は、完全にゲーミング用設計です。
(任意に消せますが)ライティング機能(イルミネーション)がある製品です。
大きさは、幅8.9×高さ21×奥行17.6cm です。
幅8cmなので設置性はよいです。邪魔にならないでしょう。
PCとの接続は、アナログ方式のほか、USB DAC内蔵なので、デジタル接続も選択可能です。
ネットワークは、Bluetoothを搭載です。
ただ、SBC規格のみなので、音質や音の遅延を考えると、基本はUSB給電でしょう。
【0.5m〜2m】
USB C to Micro Bケーブル
¥1,127〜 Amazon.co.jp (6/19執筆時)
なお、USB-Aケーブルは付属ですが、USB-Cケーブルは別売です。
アンプ出力は、定格出力として、総合20Wです。
ゲーム用でガンガン慣らすには、やや弱めに思えます。
しかし、ゲーム用に低音を増幅する仕組があるので、実際は問題ないです。
スピーカーは、2ウェイです。
低音再生用のウーハーが、6.3cm、高音再生用のツイーターが1,9cmほどです。
JBLはメーカーの特徴として、わりと中音域(ボーカルなど)が充実しますが、本機は「ゲーミング用」と銘打っているので、ドンシャリ系の迫力重視です。
音質面では、PCスピーカーとしては珍しく、Dolby Audio対応の仮想的な5.1chサラウンド機能があります。
スピーカーの直径は、2ウェイ型を採用します。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
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以上、JBLのQuantum DUOの紹介でした。
ゲーミング用ですし、効果音やBGM再生の迫力を重視した本機の方向性は良いかと思います。
ただ、音楽を聴く、会話を聞くなど、別の利用法も良く行う場合は、中音域がしっかりしていないのであまり向かず、他機が良いかと思います。
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【2022年発売】【2ペア】
41・JBL 4305P
¥208,800 楽天市場 (6/19執筆時)
ハイレゾ:
出力:30W+30W(RMS 30W)
スピーカー:13.3cm+2.5cm
高音域:★★★★☆ 25kHz
低音域:★★★★★ 45Hz
小音量:★★★★★
接続:USB Bluetooth/ Wi-Fi アナログ
サイズ:W210×H336×D235 mm
さらに、JBLについては、アンプ内蔵スピーカーとしてJBL 4305Pという製品もだします。
伝統の「ホーン」搭載で格好良いです。
しかし、幅が21cmで、机への配置はさすがに「キツい」ので、【大型のBluetoothスピーカーの比較】のほうで取りあげています。
次回に続く
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、PC用スピーカーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:Mackie〈米国〉
3-4:サンワサプライ〈日本〉
3-5:Razer〈米国〉
3-6:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:その他
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)では、クリプトンほか、一般市場ではすこしニッチな製品を多くみていきます。
音質の良さ ★★★★★
重低音の迫力 ★★★★★
小音量の音質 ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
設置スペース ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら )では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら