1回目記事からの続きです→こちら
2-1・EDIFIERのPCスピーカー

2回目記事では、香港のエディファイヤーのスピーカーのうち、1回目記事で見れなかった上位機を紹介します。
1・PCスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:CREATIVE〈シンガポール〉
1-3:Edifier 1〈香港〉
2・PCスピーカーの比較 (2)
2-1:Edifier 2〈香港〉
2-2:フォスター〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
2-4:JBL〈米国〉
3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:サンワサプライ〈日本〉
3-4:Razer〈米国〉
3-5:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:ELAC〈ドイツ〉
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
1回目記事の冒頭(こちら)でみた「選び方の基本」に基づいて、今回も説明していきます。
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なお、以下の本文では、Atlasのおすすめできるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな部分については青字で書いていきます。

【2020年発売】
【BT5 サブウーファ端子付】
24・Edifier R1700BTs
¥19,992 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
【2015年発売】
24・Edifier R1700BT
¥20,391 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:33W+33W
スピーカー:10.1m+1.9cm
周波数帯域: 52Hz-20kHz
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅15.4×高さ25.6×奥行18.2cm
R1700BTsも、香港のエディファイヤーのアンプ付きPCスピーカーの中位機です。
こちらは、Amazonでの直販限定モデルです。
R1700BTという旧機種も残っていますが、Bluetoothのバージョンが古いため、接続の安定性の面では新機種のほうが有利と考えられます。
以下では、新機種をベースに紹介を進めます。

大きさは、幅15.4×高さ25.6×奥行18.2cmです。
PCデスク上への設置は(ノートPCを除けば)本機も難しいでしょう。
机の両側で合計30cmほどスペースが取られても問題ないか、あらかじめ確認してください。
PCとの接続は、アナログ式です。
入力端子は2系統あります。

ネットワークは、加えて、Bluetooth 5.0です。
本機はコーデックとして、SBCほか、aptXからaptX HDまでに対応するため、Android系スマホとは特に相性が良さそうです。
一方で、AACは非対応です。iOS端末の場合はSBC接続になりますので、逆にあまり向きません。
アンプ出力は、総合66Wです(RMS)。
よりパワフルな機種もありますが、価格とのバランスを考えると優秀な部類です。
PCスピーカーとして使う場合も、十分な奥行を確保できるならば、出力面で不満は出にくいでしょう。

スピーカーは、2WAY式です。
低音再生用のウーハーが10.1cm、高音再生用のツイーターが1.9cmです。
ツイーターがやや大きめです。低音を強化する、バスレフポートは前面にあります。
一方、素材を含めて基本的には先ほど見たED-R1280Tと同等グレードで、音質傾向も近いです。
ただ、アンプ部分の性能はこちらのほうが上位で、本体形状も含めて、こちらのほうがが素直なステレオ感は得やすそうです。
小音量での再生は、PC用途という意味では、それほど得意とは言えないでしょう。
ボリューム調節は、本体側面と付属リモコンの双方で可能です。
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以上、エディファイヤーの R1700BTsの紹介でした。
音質は、下位機種よりも一段上のクオリティです。この点ははっきりと感じられます。
ただ、今回は「PCデスク上で使える機種」を主に紹介していますが、その用途だとサイズ感からおすすめはやや難しくなります。
一方で、机上棚での運用や、かなり幅広な机(幅120cm超)で使う前提ならば、十分に選択肢に入るモデルと言えるでしょう。
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25・Edifier R1850DB
¥27,580 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:35W+35W
スピーカー:10.1m+1.9cm
接続:Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅15.5×高さ25.4×奥行22.3cm
25・Edifier R2000DB
¥69,998 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:33W+33W
スピーカー:12.7m+2.5cm
接続:Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅17.5×高さ28.8×奥行23.0cm
なお、本機は、同型の上位機があります。

第1に、R1850DBです。
先ほど見たR1700BTsと比べて、奥行きを除けばほぼ同じ大きさです。
しかし、こちらは、アナログ入力に加えて、同軸デジタルと光デジタルでの接続にも対応します。
一方でBluetoothも搭載しますが、Bluetooth 5.0には対応しない旧世代の規格で、対応コーデックも公称では不明です。位置づけとしては、近いうちに後継機や発展版が登場してもおかしくないクラスと言えるでしょう。

第2に、R2000DBです。
さらに本体が大きくなり、スピーカーの口径も一回り大きくなります。
トゥイーターは25mmです。
同じシルクドームながら「Eagle Eye」と名付けられた、同社の看板的なユニットです。ウーハーもおおよそ13cmクラスと、1サイズ上の構成です。
ただし、Bluetoothのバージョンは古く、対応コーデックの詳細も公称では分かりません。
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結論的にいえば、PC用の近接視聴を前提とする場合は、どちらの機種についても設置スペースには十分注意してください。いずれも、その用途では、一般的向けにおすすめしかねます。
【2024年発売】
26・Edifier ED-S880DBMK2
¥44,982 楽天市場 (11/9執筆時)
【直販型番】
26・Edifier S880DB MKII
¥44,982 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:44W+44W
スピーカー:8.9cm+3.2cm
周波数帯域: 40Hz-50kHz
接続:USB Bluetooth 光 同軸 アナログ
サイズ:幅14.7× 高さ23.7×奥行19.2cm
ED-S880DBMK2 は、日本の代理店プリンストンが扱う、Edifierの上位機の1つです。。
2024年に約5年ぶりにモデルチェンジしました。旧機も後ほど見ますが、スピーカーユニットからして刷新されており、ほぼ別機種と言って良い内容です。
なお、本機もAmazonで直販型番が用意されていますが、性能は同じです。ページ内クーポン割引が適用される時期も多いので、購入時は価格をよく確認してください。

サイズは、幅14.7× 高さ23.7×奥行19.2cmです。
いわゆる小型機というほどではありません。
ただし、27型のPCモニターの横に置く場合でも、幅120cmの机であれば、なんとか左右に配置できそうなサイズ感です。ノートPCや、より小型のモニターと組み合わせる場合は問題になりにくく、机上棚などに置く場合も同様です。
PCとの接続は、アナログを含めて複数の方式から選べますが、一般的にはデジタル接続を使う前提で考えてよいでしょう。
光デジタル端子・USB端子・同軸デジタルに対応します。
USBや同軸であれば、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を扱えます。
Bluetoothは、SBCほか、LDACに対応です。
機器側がLDACに対応していれば、Bluetooth経由でもハイレ相当の音源再生を狙えるでしょう。接続方式の選択肢が多いことは、本機の「売り」の1つです。
アンプ出力は、総合88Wです。
定格か、最大かの表記はメーカー基準によりますが、アクティブスピーカーとして見ても余裕のある出力と言えます。

スピーカーの直径は、低音再生用のアルミ製ウーハー(ミッドバス)は8.9cm、高音再生用のチタンドームツイーターは3.2cmです。
第2世代になり、ツイーターのサイズは初代と比べておよそ1.25倍に拡大しています。
一方で、ウーハーは若干小さくなりましたが、周波数帯域としてはむしろ低域側がわずかに伸びています。スペックだけで音質が決まるわけではないものの、しっかりとした低音を維持しながら、中音域・高音域を強化し、ハイレゾ再生を意識してブラッシュアップした構成と考えられます。
音質面は、高音域は金属系素材の大きめのツイーターらしく、ハイレゾ再生向きの「きらびやかさ」を感じる音です。ただし、同社の「自然さ」を重視する傾向はそのままで、刺激的になり過ぎないバランスです。
単体のブックシェルフスピーカーと比較しても、「ハイレゾ入門機」としての水準はしっかり感じられます。
中音域は明瞭で、ボーカルも適度に前に出ます。低音域も量感は十分で、質感(スピード感)もこのクラスとしては良い部類です。
重低音も、サイズ感からするとそれなりに「沈み込む」感触があります。
小音量再生は、つまみを完全に絞り切るレベルではさすがに低音が痩せますが、日中に「やや小さめ」で聴くような使い方であれば、このクラスとして十分にバランスの取れた鳴り方です

ボリューム調節は、調整つまみが本体の裏面です。
ただし、リモコンが付属するため、日常使用で大きな不便を感じることはないでしょう。
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以上、EdifierのED-S880DBMK2の紹介でした。
ONKYOがPC用スピーカー市場から撤退して以降、このグレードのハイレゾ対応機は選択肢が減っており、本機は構成面でも「かなり貴重な」1台です。
アンプ出力、大きめのスピーカーユニット、デジタル接続、ハイレゾ対応と、欲しい要素は一通り揃っています。現在のラインアップから選ぶのであれば、PC用のハイレゾ対応スピーカーとしてかなり有力な選択肢と言えるでしょう。
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【2018年発売】
【直販型番】ED-S880DB
27・Edifier ED-S880DB
¥35,913 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:42W+42W
スピーカー:9.5cm+1.9cm
周波数帯域: 55Hz-40kHz
接続:USB Bluetooth 光 アナログ
サイズ:幅13.7× 高さ17.0×奥行23.6cm
なお、このグレードの旧機が残ります。
本機にもAmazon向け型番のモデルがありますが、性能は同じです。

大きさは、幅13.7× 高さ17.0×奥行23.6cm です。
新機種より、わずかにスリムなサイズ感です。
PCとの接続は、本機も、同軸はないですが、USBや光デジタルを含めて多様な手段で行え、ハイレゾ音源の再生に対応します。
ただし、BluetoothについてはLDACに対応しないため、基本的には有線接続を前提に考えたほうが良い機種です。

スピーカーは、低音再生用のウーハーは9.5cm、高音再生用のツイーターは1.8cmです。
先述のように、旧機はウーハーがやや大きめです。ツイーターは同じくチタンラミネート加工ながら、小ぶりなサイズだったと言えます。
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結論的にいえば、現状の値段差で見ると、新機種とは上位機・下位機の関係です。
新機種はユニット回りの変更で、よりハイレゾ音源に最適化された構成になっているため、予算に余裕があれば上位機を狙う選択になるでしょう。
一方で、LDAC自体がそれほど普及したコーデックではないこと、旧機もハイレゾ向きのスペックをすでに備えていることを踏まえると、コストパフォーマンスの面では現状、旧機のほうがおすすめしやすいと感じます。

【2023年発売】
28・Edifier ED-QR65-BK
28・Edifier ED-QR65-WH
¥49,980 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:35W+35W
スピーカー:7.0cm+3.2cm
周波数帯域: 55Hz-40kHz
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅14.2× 高さ21.3×奥行21.7cm
Edifier ED-QR65-も、プリンストンが仲介するEdifierの上位機の1つです。

サイズは、左右で少し異なります。
左側が幅14.2×高さ21.3×奥行21.7cmです。
やや大きめではありますが、デスクトップ用と言えるサイズ感です。写真のように前面にはイルミネーションを備えます。RGB仕様なので、スマホアプリから色の調整が可能です。

PCとの接続は、アナログ接続を含めて複数の方法から選べます。
注目はBluetoothで、Bluetooth 5.3に対応しつつ、SBCに加えてLDACにも対応します。
Bluetooth接続でもハイレゾ対応にできます。
USB入力では、DACとして24bit/96kHzまでに対応します。定額音楽配信サービスで提供されるハイレゾ音源を想定しても、十分なスペックと言えるでしょう。
アンプ出力は、総合70Wです。

スピーカーは、低音再生用のウーハーは7cm、高音再生用のツイーターは3.2cmです。
ツイーターは大きめのシルクドーム型で、ウーハーはアルミ製のダイアフラムを採用しています。長い導管を持つバスレフ構造により、低音域を補強する設計です。
回路はフルデジタル構成であることもアピールされており、音響部分への「こだわり」を前面に出した製品と言えます。
音質は、高音域は、「元気で明るい」印象です。音の自然さや聴き疲れにくさというより、「楽しさ」を優先したチューニングです。
中音域は明瞭性はやや控えめで、ボーカルはやや後ろ目に位置する傾向です。低音域は量感は十分に感じられますが、重低音(ミッドサブ)はそれほど深い沈み込みは得られません。
小音量再生は、とくに強みとして挙げられるタイプではありません。
ボリューム調節は、側面に調整つまみを配置したユニークな構造です。
この構造のため、左右の寸法が少し異なります。リモコンは付属しません。

一方で、本機の大きな特徴となるのが、USB-Cポートによる最大65Wの給電に対応する点です。
スマホや小型ゲーム機の充電にも十分な出力で、デスク周りの電源まわりをすっきりまとめたい場合には便利に感じられるでしょう。
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以上、Edifierの ED-QR65-の紹介でした。
ゲームやハイレゾ音源の視聴など、マルチな用途に対応できるステレオスピーカーという印象です。とくに、充電機能を含めた利便性に魅力を感じる場合には、選択肢になりやすいモデルでしょう。
音質は、同社の他シリーズと比べても「元気で派手目」で、低音も強調される傾向があり、ややドンシャリ系(V字)寄りのチューニングです。ただし、ゲームや映画用途においては、こうした音作りは一般的に「向いている」方向性であり、大きなマイナスにはなりにくいと感じます。
筐体デザインもいわゆる「格好良い系」に振っているため、世代や好みによって評価は分かれそうですが、PCまわりを演出したいユーザーには相性の良いモデルと言えるでしょう。
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Edifierは、相当数のアンプ付きスピーカーを出すので、全てを見ることはできませんが、このほか目に付いた機種を、簡単に見ておきます。
【2023年発売】
29・Edifier ED-QR30-BK
29・Edifier ED-QR30-WH
¥19,980 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W
スピーカー:7.0cm+2.3cm
周波数帯域: 63Hz-20kHz
接続:USB Bluetooth アナログ
サイズ:幅12.8× 高さ19.3×奥行14.2cm
第1に、Edifier ED-QR30です。
先ほどの機種と同じQRシリーズの下位モデルです。

サイズは、幅12.8× 高さ19.3×奥行14.2cmです。
幅に加えて奥行方向の設置性は、先ほどの機種よりもだいぶ良好です。
ユニット構成は、同じですが、ツイーターがやや小さくなります。
ウーファーもアルミ製であることが示されていません。写真からは判別しにくいものの、おそらく樹脂系かペーパー系の別素材でしょう。
アンプは、総合30Wで、上位機の半分です。
そのうえで、本機は周波数帯域(上限20kHz)とBluetoothコーデック(SBCのみ)の仕様により、ハイレゾ非対応となります。
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結論的にいえば、設置性、特に奥行方向の扱いやすさは評価できます。
一方で、音質面や接続性の部分では、上位機との差をはっきり感じます。
また、記事の最後の結論編(まとめ)でも触れますが、同社の製品に限っても、価格はやや上がるものの、今回の設置幅(以下)の条件を満たしつつ、アンプ出力もより余裕のある機種は存在します。
何度も買い替える類いの製品ではありませんし、どうせ選ぶならば、そちらを候補にしたほうが良いでしょう。
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【2021年発売】
30・Edifier G2000 ゲーミングスピーカー
¥15,648 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:16W×2(RMS)
スピーカー:8.4cm
周波数帯域: 98Hz-20kHz
ボリューム:
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅13.9×高さ21.1×奥行13.9cm
第2に、G2000です。
こちらは、いわゆるゲーミング用途を想定したモデルです。

スピーカーは、両側の壁方向に向けて設置し、反射音を活かして部屋全体で包み込むようなサラウンド感を狙う設計思想の製品です。
一般的なPCスピーカーとは使い方がやや異なります。

これはこれで面白いアプローチですし、ニーズもあるでしょう。
ただ、仕事中のBGM用途として長時間鳴らしたい用途にはあまり向きません。音楽鑑賞的な意味で「低音の厚み」がしっかり充実するタイプかと言えば、周波数帯域をみても、そうでもないと感じます。ステレオ的案定位感が得にくいでしょう。
そういった部分で、特殊なスピーカーです。

【2025年発売】
(各色)
31・Edifier ED-MR5
¥39,980 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
(各色)
31・Edifier ED-MR5-BK
31・Edifier ED-MR5-WH
¥39,980 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応
出力:55W+55W
スピーカー:12.5cm+11.2cm + 2.5cm
周波数帯域: 46Hz-40kHz
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅15.9× 高さ25.7×奥行26.4cm
ED-MR5 も、プリンストンが扱うEdifierの上位機の1つです。
ただしこちらは、「モニタースピーカー」として設計されたモデルです。
スタジオ用途を意識した音作りで、録音された音をできるだけ素直に再現する方向性です。ただ、一般ユーザーでも、この系統の音を日常的に好む方は一定数います。

大きさは、左右で少し異なります。
左側が幅15.9×高さ25.7×奥行26.4cmです。
それなりに大柄なサイズで、存在感のあるスピーカーです。外観は、米国Klipschあたりのブックシェルフ機を思わせる雰囲気で、高級感のあるデザインといえます。

PCとの接続は、Bluetoothとアナログ系入力です。
Bluetoothは、SBCほか、LDACに対応です。そちらでハイレゾ相当の無線再生も可能です。そのほか、XLR/TRSにも対応しますが、一般ユーザーはあまり関係ない部分です。
アンプ出力は、総合110Wです。
近接視聴用としてはかなり余裕があり、出力的には通常のリビング用としても十分に使えるクラスだといえます。メーカーも、近距離だけでなくリビング用途まで想定した設計としてアピールしています。
スピーカーの直径は、低音再生用のウーハーは12.6cm、中音域用のミッドレンジは、11.2cm、高音再生用のツイーターは2.5cmという3WAY構成です。
ツイーターはシルクドーム型で、表面に独自のディンプル加工を施したタイプです。ミッド/ウーハーは銅色の振動板で、見た目のアクセントにもなっていますが、色味は意匠的な要素と考えて良いでしょう。
音質は、モニタースピーカーらしく全体としてナチュラルな傾向です。
特に中域は明瞭で、ボーカルや楽器の輪郭がはっきりと見えます。高音域は味付けを抑えめにして自然さを重視しており、低音域も量感より質感重視で、タイトに締まったタイプです。
立ち上がりと立ち下がりが速く、「すっと鳴って、すっと止まる」イメージの低音で、スピード感もあります。
小音量再生は、特段の強みとして推せるタイプではありません。
ある程度は音量を上げたほうが、このスピーカーらしさが分かりやすい印象です。

ボリューム調節は、フロントのノブで行えます。
左右で本体サイズがわずかに異なるのは、このフロント操作部の構成による部分もあるでしょう。
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以上、EdifierのED-MR5 の紹介でした。
基本的には、クリエイターや自宅で制作を行うユーザー向けのモニタースピーカーです。
一方で、この手のニュートラルなスピーカーのほうが、ハイレゾ音源の情報量や録音の質は見えやすく、「聞こえていなかった音を探す」という楽しみ方には向いています。音の分離感や音場、定位もクラス相応に良好です。
その反面、音源側の粗もよく見えるタイプです。その意味では、SBCでのBluetooth再生はやや「物足りない」と感じられる場面もあるでしょう。LDACが使える環境や、しっかり対策したアナログ接続環境がある方向けの製品であり、その点ではややニッチな立ち位置といえます。
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【2022年発売】
32・Edifier ED-MR4-BK
32・Edifier ED-MR4-WH
¥16,182 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:21W+21W
スピーカー:10.6m+2.5cm
周波数帯域: 60Hz-20kHz
接続:アナログ(RCA/3.5mm)TRS
サイズ:幅14×高さ22.8×奥行17.0cm
なお、モニタースピーカー計の下位機となるのがED-MR4です。

音質は、ED-MR5と同じくフラット寄りの傾向です。ドイツのKLIPPELによるチューニングをうたっており、測定・補正を重視した設計です。
一方で、本機はハイレゾには対応しない点には注意が必要です。
ユニットは、ウーハーがやや大きめの2WAYですが、低音域はあまり深く沈み込むタイプではありません。モニタースピーカーとしても、より用途が限られる、かなりニッチな立ち位置のモデルと言えるでしょう。
2-2・フォステックスのPCスピーカー

続いて、日本のフォスターのPCスピーカーの紹介します。
同社は、iPhone向けを含む音響部品を供給するOEMメーカーとしても知られています。
今回見ていく「フォステクス」は、同社のPC用スピーカーのブランド名になります。

【2023年発売】
【Bluetooth対応】
33・FOSTEX PM0.3BD
¥35,000 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:対応(USB)
出力:15W+15W
スピーカー:7.5cm+1.9cm
周波数帯域: 100Hz-40kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅10.0× 高さ18.5×奥行13.0cm
PM0.3BDは、FOSTEXが販売するPC向けアクティブスピーカーです。

大きさは、幅10.0×高さ18.5×奥行13.0cmです。
デスク上にも無理なく置けるサイズと言えます。
PCとの接続は、アナログ入力に加えて、BluetoothとUSB-Cに対応します。
USB-DACは、96kHz/24bitですので、ハイレゾ入門クラスのスペックです。
Bluetoothのコーデックは、SBCとAACです。
一般的な用途には必要十分ですが、Bluetooth経由でのハイレゾ再生には対応しません。
アンプ出力は、総合30Wです。
本体サイズを考えると、妥当な出力と言えるでしょう。
スピーカーは、低音再生用のグラスファイバー製ウーハーが7.5cm、高音再生用のシルクドーム型ツイーターが約1.9cmです。
2ウェイ構成とすることで、ハイレゾに必要な40kHz帯域までの再生に対応させています。

(在庫限り)
・FOSTEX PM-SUBmini2
¥33,660 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
音質は、注意点があり、単体で利用する場合、仕様どおり低音域の沈み込みはあまり期待できません(下限約100Hz)。
もともと本機は、出力50Wのサブウーハー「PM-SUBmini2」との組み合わせ利用も提案されていました。導入するのであれば、そのセットがほぼ前提と言える構成ですが、サブウーハー側が先に生産終了となっています。
配線は、PCからサブウーハーのRCA(アナログ入力)に付属ケーブルでつなぎ、そこから本機へアナログ出力を送り出す形です。

ボリューム調節は、本機の場合、背面に配置されています。
一方で、同じく背面のスイッチで「MUSIC/VOICE」の2モードを切り替えられます。配置場所として、操作しにくい場所にあります。
前者はPCオーディオやスマホでの音楽リスニング向け、後者はネット配信などで声を中心にモニターする用途向けとされています。実際の印象としては、後者は中音域を持ち上げる、テレビでよくある「クリアボイス」系の補正に近いと感じました。
せっかくの機能なので、できれば前面側に操作子を配置してほしかったところです。
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以上、フォステックスのPM0.3BDの紹介でした。
ハイレゾ対応の小型機ではありますが、単体運用では低音がかなり控えめな仕様である点は気になります。
他社製を含めてサブウーハーを併用しない前提であれば、一般的なPCスピーカー用途としては、人を選ぶ機種と言えるでしょう。
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そのほか、フォステックスはこれ以外の別の機種をいくつか出します。
以下で、簡単に見ておきます。

【2024年発売】【Bluetooth対応】
33・FOSTEX PM0.1BD
¥22,700 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W
スピーカー:7.5cm
周波数帯域: 110Hz-20kHz
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅11.0× 高さ15.3×奥行15.0cm
第1に、PM0.1BD です。
PM0.3BDから、トゥイーターを除き、7.5cmの1ウェイ(フルレンジ)にしたモデルです。その関係で、ハイレゾに非対応です。
接続端子も、Bluetooth接続は残しますが、USB接続が非対応になります。
サイズは、幅11.0× 高さ15.3×奥行15.0cmです。
幅や奥行はかえってこちらの方が必要な部分もあります。
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結論的にいえば、形状は「かわいい」ので、カジュアルなBGM用として、Bluetooth接続で使うには良さそうには見えます。
ただ、本機は、さらに低音が浅いので、そこがネックです。
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【2017年発売】
34・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.1e
¥13,999 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:5W+5W
スピーカー:5.5cm
周波数帯域: 80Hz-35kHz
接続:アナログ(RCA /3.5mm)
サイズ:幅8.6×高さ17.5×奥行15.2cm
第2に、 PM0.1eです。同社のアクティブスピーカーの入門機になります。
本機は、2WAY式ではなく、ハイレゾには対応しない機種で、アンプも総合10Wです。
コーン素材はグラスファイバー繊維ですこし「こだわり」はありますが、やはり上位機ほど見どころはないです。
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【2016年発売】
35・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(B)
35・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(W)
¥35,000 楽天市場 (11/9執筆時)
【Amazon限定】
35・FOSTEX アクティブスピーカー PM0.4c(B)/AZ
¥(29,370) Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:30W+30W
スピーカー:1.9cm+10cm
周波数帯域: 60Hz-20kHz
接続:アナログ(RCA /3.5mm)
サイズ:幅13× 高さ22× 奥行16.9cm
第3に、PM0.4です。
同社のアナログ接続専用の、上位モデルです。
本体色は、黒(`M0.4CBJPN)と白( PM0.4CWJPN)から選択可能です。
Amazon限定モデルは、黒色のみですが、本体仕様や付属品も同じです。
ハイレゾ音源は、上位機ながら未対応と言えます。
周波数帯域の部分で、業界基準に満たないからです。
アンプ出力は総合60Wで、ウーファーも10cmと少し大きめの2ウェイです。
その部分で、ここまで見た同社の製品よりパワフルです。とくに低音はそう言えます。
サイズは、幅13× 高さ22× 奥行16.9cmです。
若干大きいので、上表で書いた必要な机の幅ほか、ステレオ感を得たい場合、奥行もしっかり深め机に向く機種でしょう。
ボリューム調節は、後部にあります。
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結論的にいえば、アナログ接続、かつハイレゾ非対応で構わない場合は、音質面で選択肢にできます。
ただ、奥行・幅ともしっかり距離がとれる環境で使うことが前提です。これは、他社の中型にも言えます。
2-3・オーディオテクニカのPCスピーカー

つづいて、日本のオーディオテクニカのPCスピーカーです。
老舗の音響メーカーですが、PCスピーカーの販売もあります。

【2024年発売】AT-SP93後継機
36・オーディオテクニカ AT-SP105
¥6,191 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:3W+3W
スピーカー:約5.8cm
周波数帯域: 80Hz-20kHz
接続:USB・アナログ(3.5mm)
サイズ:幅8,8×高さ29×奥行9.1cm
AT-SP105 は、オーディオテクニカのPCスピーカーです。
テレワーク時にノートPCと組み合わせても使いやすい小型機で、同社の人気モデル「AT-SP93」の後継にあたります。

大きさは、幅8,8×高さ29×奥行9.1cmです。
小型でオーソドックスな形状ですが、最近はこのタイプの製品が少ないこともあり、かえって目立つ存在と言えます。

PCとの接続は、基本的にはUSB-A接続です。
この場合、PCから給電も同時に行う仕様で、アナログ接続に比べればノイズの影響も出にくい構成です。
必要な電力は、5W(5V 1A)以上が推奨とされています。
USB 2.0端子は規格上2.5Wまで、一般的なUSB 3.0端子も規格上4.5Wまでが目安です。
そのため、USB 3.0端子であっても「給電対応(Energy Charge)」など、1A以上の給電に対応することが明記された端子でないと、仕様どおりの5W以上は取り出しにくいと言えます。
音がまったく出ないということは考えにくいものの、電源に余裕がない場合、最大音量付近や低音再生時の音質や挙動に影響が出る可能性があります。
最近のノートPCであれば(ノンブランド品を除けば)大きな問題は起きにくいとは思われますが、例えばPCモニターのUSBハブを介して接続したい場合や、USB機器をハブ経由で複数接続する場合などは、とくに注意しておきたいポイントです。
なお、こうした給電仕様もあり「テレビでは使えない」と明記されています。

ケーブルは、長さ1.2mのUSBケーブルが付属します。
一方、PCや、提案のあるレコードプレーヤーを含めて、アナログ接続もできます。
その場合でも、電源は付属のUSBケーブルから何らかの手段で確保する必要があります。
アンプ出力は、左右総合で最大6Wです。
先述のように、接続に使うUSB端子側には、できるだけ電源の余裕が欲しいところです。

スピーカーの直径は、約5.8cmです。
片側に1つのスピーカー(振動板)だけのフルレンジ型です。
ノートPCやモニター内蔵スピーカーよりは明らかに大きく、比べれば音質の向上は見込めます。
音質は、全体としてそこまで特徴的ではありません。
中音域はある程度の明瞭さがありますが、高音域はやや平凡で、低音域の量感も控えめです。ただし、左右をしっかり離して設置できれば、音場感や定位感はそれなりに確保できます。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
低音レベルの調整も可能です。
ヘッドホン端子も前面に用意されます。リモコンは付属しません。
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以上、オーディオテクニカのAT-SP105 の紹介でした。
同じような小型タイプを展開するCreative社のT20シリーズなどと比べると、音質面では一歩及ばない印象です。
あえて言えばフラット寄りで聴き飽きにくい音質ですが、音楽をじっくり聴く目的においては、積極的に評価できるレベルとは言いにくいでしょう。
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【2021年発売】
37・オーディオテクニカ AT-SP95
37・オーディオテクニカ AT-SP95 WH
¥3,418 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:2W+2W
スピーカー:約5.2cm
接続:アナログ(3.5mm)
サイズ:幅11.5×高さ19.7×奥行11.5cm
なお、本機の下位機(旧機)となるのが、AT-SP95です。
新機種の登場で、値下がりしており、値ごろ感があります。

大きさは、幅11.5×高さ19.7×奥行11.5cmです。
本機も小型です。

PCとの接続は、一方、こちらは、付属のステレオケーブルを利用するアナログ方式です。
ステレオケーブルでPCとつなげます。
電源は、USBから取ります。スマホ用USB充電器ほか、PCのUSB端子からもとれます。
新機種と違い、PCにつなげた場合でも、USBでの音楽データの転送は不可です。
ステレオケーブルは必ず必要です。
一方、電源は、4Wあれば稼動します。相当古いノートPCでない限り、USB3.0端子はあります。
この部分の仕様については、新機種と違って、心配はないです。
アンプ出力は、ただし、左右総合で4Wです。
新機種以上に弱いです。

スピーカーの直径は、約5.2cmです。
形状や仕組みは新機種と同じですが、スピーカーの径がすこし小さくなります。
ボリューム調節は、調整つまみが本体の前面にあります。
ヘッドホン端子も付属ですが、低音レベルの調整はできません。
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結論的にいえば、音楽を聴くという音質面では評価しがたい製品です。
ノートパソコンのスピーカーが物足りない感じで「もう少しまともに」したいような用途に限られるでしょう。音楽を常にBGM的に再生したいならば、もう少し上でのグレードの製品を推します。

【2024年発売】
38・オーディオテクニカ AT-SP3X
38・オーディオテクニカ AT-SP3X WH
¥26,236 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:15W+15W
スピーカー:約7.6cm+2.7cm
周波数帯域: 55Hz-20kHz
接続:Bluetooth アナログ
サイズ:幅11,3×高さ20×奥行13.6cm
AT-SP105 も、オーディオテクニカのPCスピーカーです。
本機は「パワードブックシェルフスピーカー」としての販売ですがPC用にも使える仕様で、同社もそのような提案をしています。
大きさは、幅11,3(突起部込12.5cm)×高さ20×奥行13.6cmです。
「選び方の基本」で書いたように、横幅のあまり取れない机にむくかは微妙です。

この写真のような設置イメージでは、実際(どう考えても)使いにくいでしょう。
PCとの接続は、本機は、アナログ接続が前提です。
Bluetoothも使えますが、SBCのみなので、音質は最低減です。
アンプ出力は、左右総合で30Wです。
他社でも書いたように、デスク用ならばこれだけあれば文句はないです。
スピーカーは、2ウェイのバスレフ型です。
7.6cmのウーファーと、2.7cmのトゥイーターのコンビです。
トゥイーターはグリルが目立ちますが、「指向性の強い音を拡げる」目的製が強調されます。本体ユニットは普通のMDFですが、剛性を含めて堅実な構成で問題ないです。

音質は、宣伝どおり、本機も味付けの少ないフラットな性質と言えます。
PCほか、レコードプレーヤーとのコンビを想定したの製品になりますので、それもあってのことです。
なお、周波数帯域の部分では、ハイレゾには非対応です。
ボリューム調節は、サイドに調整つまみがあります。
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以上、オーディオテクニカのAT-SP105 の紹介でした。
幅11-13cm前後の「大きめ」は結構な展開数があり、ライバルも多めです。
そういった機種と同じで、近接視聴で良好な音質を得たい場合にはあまり向かないように思います。
レコード用を含めて、ある程度離して利用してこその製品に見えます。なんとなく、同社のレコードプレーヤーとセットで、通販番組で見かけることになりそうな製品に見えました。
2-4・JBLのPCスピーカー

続いて、米国のJBLの製品を紹介します。
名作を多く持つ古くからのスピーカーメーカーで、日本での販売歴も長いです。BOSEが小型スピーカーから撤退なので、米国系は同社が最も展開数が多くなりました。
格安製品から超高級製品までラインナップがあり、味付けの少ない「JBLサウンド」は世界中にファンを持ちます。
【2020年発売】
39・JBL パワードモニター 104-BT-Y3
39・JBL パワードモニター 104-BTW-Y3
¥18,414 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:30W+30W
スピーカー:11.4cm+1.9cm
周波数帯域: 60Hz-20kHz
接続:Bluetooth アナログ(3.5 RCA)
サイズ:幅15.3×高さ24,7×奥行12.5cm
104-BTY3は、JBLの販売するPCスピーカーです。
、先ほどのEdifierと同じくプロ/クリエイター向けのモニタースピーカー寄りの設計です。

大きさは、幅15.4×高さ12.5×奥行12.5cmです。
写真ではややコンパクトにも見えますが、実際には幅も高さもそれなりにあります。
ノートPCとの組み合わせなら問題ありませんが、27型クラスのPCモニターと合わせる場合、幅120cm程度の机がないと、左右に十分なスペースを確保するのは難しいでしょう。
PCとの接続は、アナログ接続が基本です。
RCA端子と3.5mmステレオ端子に加え、バランス対応のTRS端子も装備します。
マスタースピーカー前面にはヘッドホン端子があり、スタジオモニターとしての使い勝手も良好です

ネットワークは、Bluetoothを備えます。
コーデックは、SBCと日本の代理店(ヒビノ)によるとAACも対応です。詳細は不明(経験上、尋ねても教えてくれない)です。
ただ、KBLは昔からコーデック対応より、自社独自のDSP処理での最適化を重視するブランドですし、実用上はSBCでも破綻しにくいチューニングでしょう。
どちらにせよ、大きな問題ではないようには思います。
アンプ出力は、片側30Wですので、総合60Wです。
ある程度の音圧でも余裕を持って再生可能です。

スピーカーは、低音再生用のウーハーが11.8cm、高音再生用のツイーターが1.9cmです。
ウーハーの中にツイーターが内蔵される同軸型の2WAYです。
PC用としては珍しいですが、古くからある設計です。音の発生源が1点にまとまるため、定位感(ステレオ感)に優れると言われます。

一方、バスレフポートは背面配置です。
この構成の場合、机上で壁際にぴったり寄せてしまうと、低音が不自然になりやすいので、背面を壁から15〜20cmほど離せると理想的です。
もっとも、本機自体は奥行きが浅いので、この条件を満たせる環境は多いでしょう。
音質は、まずJBLらしいクリアで明瞭な中音域の良さが感じられます。高音域もわりときらびやかで明るめの傾向です。
低音域は、量よりも質感(しまりやスピード感)を重視したタイプです。すっと鳴ってすっと止まる印象で、中音域を邪魔しない、タイトで質の良い低音という方向性です。
ただし、サイズから想像するほど低音の量感は多くなく、重低音の沈み込みも同様です。
小音量での再生は、特段強みがあるタイプではなく、標準的な印象です。
ボリューム調節は、本体前面のつまみで行えます。
前面操作で手を伸ばしやすく、日常の使い勝手は良好です。
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以上、JBLの104-Y3の紹介でした。
低音の質が良い部分と、中音域がクリアで明瞭なのが特徴です。そのうえで、音の分離も良く、音場や定位感も高いため、モニター系として音質面はしっかり評価できます。
低音の量感はさほどないので、ゲーム向きではないのと、高音域を含めて多少「疲れやすい音質」です。この点で、BGM用途で使うと言うより、質の良い音源を集中して短時間良音で聴きたい場合に向きそうです。

【2020年発売】
40・JBL Quantum Duo JBLQUANTUMDUOBLK
¥29,700 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:10W×2(RMS)
スピーカー:6.3cm+1.9cm
周波数帯域: 60Hz-20kHz
接続:USB-C Bluetooth アナログ
サイズ:幅8.9×高さ21×奥行17.6cm
JBL Quantum DUOも、BLが販売するPC向けスピーカーです。

本機は、完全にゲーミング用途を想定した設計です。
そのためライティング機能(イルミネーション)を備えています。もちろん、任意で消灯も可能です。
サイズは、幅8.9×高さ21×奥行17.6cm です。
幅約9cmとスリムなので、モニター横にも比較的置きやすく、設置性は良好です。
PCとの接続は、アナログ入力に加えて、USB-DACを内蔵するためデジタル接続も選べます。
ネットワークは、Bluetoothを搭載です。コーデックはSBCのみです。
JBLはSBCでも上手にDSP処理して再生しますが、それでも、遅延を考えると、ゲーム用途では基本的にUSB接続(有線)での利用が「本筋」にはなるでしょう。

【0.5m〜2m】
USB C to Micro Bケーブル
¥1,127〜 Amazon.co.jp (11/9執筆時)
ただし、USB-Aケーブルは付属しますが、USB-C端子を備えるPCなどとつなぐ場合は、別途USB-C to Micro-Bケーブルや、変換アダプタなどが必要です。
アンプ出力は、定格出力として、総合20Wです。
ゲーム用途で大音量を多用するにはやや控えめにも見えますが、ゲーム向けに低音をブーストする仕組みがあるため、実用上はさほど非力には感じません。

スピーカーは、2ウェイ構成です。
低音再生用のウーファーが、6.3cm、高音再生用のツイーターが1,9cmほどです。
JBLは、中音域(ボーカルなど)の充実した音作りが特徴ですが、本機は「ゲーミング用」と銘打つだけあり、低音と高音を強調した「ドンシャリ系」の迫力重視のチューニングです。
音質では、低音域の量感がまず特徴的です。
ウーハー自体はさほど大きくありませんが、振動板の設計とDSPによる補正により、スペック上の下限60Hzという数値以上に低音が出ている印象を受けます。
同社の得意とするDSPによる補正と、大きめのバスレフポートの効果と言えるでしょう。重低音と呼べるほど深い沈み込みまではありませんが、低音の質感もある程度は確保されており、このクラスとしては十分健闘しています。
一方、中音域はJBLとしては突出した明瞭さというほどではありませんが、セリフが埋もれることはなく、セリフの聞き取りは良好です。高音域は元気で明るい印象で、ゲーム効果音との相性は良いでしょう。
総じて、低音と高音を前に出したドンシャリ系のサウンドですが、ゲーム用途であれば問題になりにくいバランスです。
仮想サラウンドも、Dolby Audio対応の5.1chです。
疑似的なサラウンドとはいえ、対応コンテンツでは包まれ感や方向感の演出に一役買います。
ボリューム調節は、本体前面のつまみで行えます。
前面操作でアクセスしやすく、実用性の高い構成です。
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以上、JBLのQuantum DUOの紹介でした。
ゲーム・映画などで、小型でも「低音のボリューム感」が欲しい場合、十分候補になる製品です。仮想サラウンド機能も含め、エンタメ用途での楽しさという点では高く評価できます。
一方で、ボーカルは聞き取りやすいものの、高音域と低音域に特徴を持たせた迫力重視のチューニングのため、BGM用途で長時間流し聴きするにはやや疲れやすい音質です。楽曲によっては低音の出方が強く感じられ、好みが分かれる場面もあるでしょう。
この部分で、用途は選ぶ音質と言えます。
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【2022年発売】【2ペア】
41・JBL 4305P
¥208,800 楽天市場 (11/9執筆時)
ハイレゾ:
出力:30W+30W(RMS 30W)
スピーカー:13.3cm+2.5cm
周波数帯域: 45Hz-25kHz
接続:USB Bluetooth/ Wi-Fi アナログ
サイズ:W210×H336×D235 mm
さらに、JBLからは、アンプ内蔵スピーカーとしてJBL 4305Pという製品もだします。

伝統の「ホーン」搭載で格好良いです。
しかし、幅が21cmで、机への配置はさすがに「キツい」ので、【大型のBluetoothスピーカーの比較】のほうで取りあげています。
次回に続く
パソコンスピーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、PC用スピーカーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

3・PCスピーカーの比較 (3)
3-1:クリプトン〈日本〉
3-2:パイオニアDJ〈日本〉
3-3:サンワサプライ〈日本〉
3-4:Razer〈米国〉
3-5:EVE AUDIO〈ドイツ〉
4・PCスピーカーの比較 (4)
4-1:ロジクール〈スイス〉
4-2:FiiO〈中国〉
4-3:SONY〈日本〉
4-4:Audioengine〈米国〉
4-5:ELAC〈ドイツ〉
5・PCスピーカーの比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)では、クリプトンほか、一般市場ではすこしニッチな製品を多くみていきます。
低音域の迫力 ★★★★★
中音域の明瞭さ ★★★★★
高音域の伸び ★★★★★
小音量再生 ★★★★★
端子構成 ★★★★★
設置性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら )では、今回紹介する全機種から、目的別・予算別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
