1回目記事からの続きです→こちら
2-1・クイジナートのハンドブレンダー
2回目記事のトップバッターは、アメリカのクイジナートのハンドブレンダーです。
日本では同国の家電メーカーでもあるコンエアーが売っています。
1・ハンドミキサー・ブレンダーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:ブラウン〈ドイツ〉
2・ハンドミキサー・ブレンダーの比較 (2)
2-1:クイジナート〈米国〉
2-2:T-Fal〈仏国〉
2-3:テスコム〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:タイガー〈日本〉
2-6:バーミックス〈スイス〉
3・ハンドミキサー・ブレンダーの比較 (3)
3-1:Bruno〈日本〉
3-2:OXA LINKChef ドリテック ほか
3-3: 最終的なおすすめの提案【結論】
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字系で書いていきます。
【2024年発売】
【本体+泡立て】
27・クイジナート RHB-1020J
¥9,782 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【本体+泡立て+おろし+チョッパー+レシピ本】
28・クイジナート RHB-1070J
¥12,400 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
本体の重さ:530g
回転調節:3段階
回転回数:最大13500回転
チョッパー:別売
定格時間: 3分
パワー:
サイズ:幅5.5×奥行5.5×高さ41.5cm
RHB-1020J などは、クイジナートの家庭用ハンドブレンダーのコードレス機です。
小型モーターを利用する調理家電は、最近バッテリーを採用する「コードレス化」が進んでいます。本機もその流れを受けた展開です。
2020年に登場した、初代の後継機になります。
本体の重さは、ブレンダー利用時に530gです。
2世代目になってより軽量になりました。
握りも引き続き細めですし、同社の良い部分が出ています。
パワーは、モーター出力の違いで、同社のコード機よりは弱いと言えました。
ただ、2世代目で(コードレス機最適化するため)ブレンダーの改良がありました。
それでも機構上、高出力コード機には及ばないにせよ、制御性と静音性のよいDCモーターの力をあわせて、コードレスと考えれば、実用水準です。
主な用途は、ブレンダーとウィスクがあるので「つぶす」「混ぜる」「泡立てる」が対応です。
上位機は、おろしディスクとチョッパーが付属なので、「きざむ」「おろす」も対応です。
チョッパーは、上位機のみ付属です。
新形状になりました。コードレス機という部分もあり小さめです。
処理量は、肉・玉ねぎとも150gですので「小チョッパー」といえます。
ブレードは、2枚刃です。
パワー面では、むろん氷は無理ですが、ナッツや、半解凍のお肉などはOKという水準です。
定格運転時間は、低負荷のウィスクは3分、おろしは2分ですが、あとは1分です。
複数の用途に連続利用する場合は、休ませる必要があるのはコード機同様です。
運転時間は、ブレンダー利用時として13分(1分×13回)です。
充電時間は、1時間45分です。
写真のような専用台座で充電します。
本体もですが、専用台座はかなり小型ですし、コードもなく置き場所を選ばない部分も良いです。残量表示もあります。
回転数の調節は、DCモーターの採用により対応となりました。
3段階で調整可能です。ウィスク利用時ほか、飛び散りそうな食材の場合有利です。
本体の安全面では、サーキットブレーカーとサーモが付属です。
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以上、 クイジナートのRHB-1020J などの紹介でした。
家庭用において、ブレンダーのコードレス化は必然的な進化だとおもいます。
コード付に比べて、モーター回転(パワー)は及ばず、チョッパーの処理量も少なめとはいえます。パワーを重視したいベテランはその部分で、向きません。
しかし、モーターやブレードその他の最適化で、大手でも信頼性のある高性能機として十分に「売れる」水準になったように思います。パワー自慢のブラウン上位機と比べても、中高速あたりの使用感でならば使えます。
コードがなく、収納性もよいので、「サッと出して使える」のが最も良い部分でしょう。
【2021年発売】
【本体+カップのみ】
29・クイジナート HB-204WJ
¥6,845 楽天市場 (5/11執筆時)
【本体+チョッパー+泡立て】
30・クイジナート HB-504KJ
¥9,480 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
31・クイジナート HB-504WJ
¥9,480 楽天市場 (5/11執筆時)
【本体+チョッパー+泡立+おろし】
32・クイジナート HB-704WJ
¥10,780 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:550g
回転調節:6段階
回転回数:約16000回転
チョッパー:300gまで
定格時間: 1分
パワー:200W
サイズ:幅6.0×奥行6.0×高さ36cm
HB-204WJ などは、アメリカの大手キッチン用品メーカー「クイジナート」の製品です。
こちらは、伝統的なコード付き(コンセントタイプ)です。
本体の重さは、この機種の最大の見所です。
なぜなら、ブレンダー使用時に550gとかなり軽量だからです。
ブラウンの上位機より40%は軽いため、操作は楽です。
その上で、クイジナートの場合、幅6.0×奥行6.0×高さ36cm と握りがやや細めで、長さも加減されています。
この部分を重視したい方にはかなり良い選択肢です。
主な用途は、本体のみの製品は「つぶす」「混ぜる」です。
ただし、中位機以上は、「きざむ」「泡立てる」という2つの指標にも対応できます。
ビーター(泡立て器)(左図)は、クイジナートは独特な形状です。
チョッパー(右図)は、ミンチ作りなどに使います。
こちらも、ブレード形状がユニークです。
チョッパー容量は、目安として、肉の場合250g、玉ネギだと2cm角に切って300g(大玉1個)です。
なお、本機もクラッシュアイスは非対応で、食材は半解凍以上にする必要があります。
さらに、最上位機に限ってはおろしディスクが追加で付属します。
ブラウンにもありましたが、大根ほか、野菜のすりおろしに対応します。
その分値段が高いですが、あとからでは揃わないため、使いそうならば、こちらを選ぶのは手でしょう。
ブレードは、2枚刃です。
こちらも、加熱調理中に利用できますが、フードがやや浅いため、他社よりも多少飛び散りやすい感じはします。
なお、今回の改良で、リリースホールができていた、かくはん速度があがりました。
パワーは、200Wクラスです。
最大運転時の時短性は、ブラウン(上位機)に負け、パナソニックと同水準です。
ただ、先述のように、飛び散り対策や、刃の工夫がなく、パワーが強くても意味がないので、入門機としては、この程度でも良いでしょう。
回転数の調節は、一方で、上部のダイヤルで調節可能です。
メモリとしては6段階ですが、実際、無段階といっても良いかと思います。
完結運転(パルス運転)もできます。
本体の安全面では、本機については、モーター加熱保護機能(サーモスタット)は装備します。
この場合、限界点での検知なので、一度働いてしまうと40分以上の休息が必要ですが、あった方が良いでしょう。
連続使用時間は、ブレンダー・チョッパーは1分です。
ビーター(泡立て器)は3分、おろしは2分となります。
泡立て器は、他社の格安機と比べたら「長め」です。3玉分くらいならば、メレンゲもできるでしょう。
パナソニックと異なり、サーモ・ブレーカーなどはないので、発熱し始めたらすぐ止めるような注意は必要です。
本機の場合、次の利用までの休止時間の目安は、10分です。
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以上、 HB-204WJ などの紹介でした。
競合する他社製品と比べる場合、その軽量性は魅力でしょう。
オプション面では、ビーターほか、おろしディスクまで備えた最上位機ならば、マルチに使えるかと思います。
一方、刃の工夫や回転速度の調節など、他社に及ばない面もあります。
最終的にどの機種を「おすすめ」にするかは、記事の最後に改めて考えてみたいと思います。
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【2019年発売】
【本体+チョッパー+泡立て】
33・クイジナート HB-502WJ
34・クイジナート HB-502BKJ
¥8,120 楽天市場 (5/11執筆時)
【本体+チョッパー+泡立て+マッシャー】
35・クイジナート HB-702WJ
36・クイジナート HB-702BKJ
¥11,920 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:540g
回転調節:3段階
回転回数:約16000回転
チョッパー:300gまで
定格時間: 1分
パワー:200W
サイズ:幅5.7×奥行5.7×高さ36cm
なお、本機は、2019年登場の旧機種が一部機種ですが残ります。
性能差は、3点です。
第1に、先述のように、新機種にはブレンダーの刃にリリースホールが付いた点、第2に、握りにラバーグリップが付いた点、第3にブレンダーシャフトごと丸洗いができるようになった点です。
付属品は、最上位機についいて、おろしディスクの代わりに、今回省略となったマッシャーアタッチメントが追加で付属します。
ポテトやゆで卵など、比較的柔らかい食材をなめらかに仕上げたいかたは良いでしょう。
あとは、ほぼ同じ仕様ですが、旧機種の場合、調理方法を問わず、定格時間が3分という表記でした。
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結論的にいえば、今回は利便性部分での改良ですので、基本的には新機種を推します。ただ、主に値段面の理由で、現状では旧機種を選んでも良いかと思います。
最上位機のみ付属するマッシャーアタッチメントは、あまり類似する機能をもつ他機がないので、とくに、サラダ系などの料理に使いたい方には良いでしょう。
【2015年発売】【コンセント式】
【約650〜1350回転】
37・クイジナート HM-050SJ
¥9,656 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【約200〜920回転】
38・クイジナート HM-030WJ
¥4,900 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:1100g
回転調節:5段階
回転回数:1350回転
チョッパー:
定格時間: 30分
パワー:160W
サイズ:幅9.5×奥行21.0×高さ29.5cm
HM-050SJ は、クイジナート社の製菓向きのハンドミキサーです。
このタイプは同社は昔から強いです。パナソニックが MK-H4を終了させて撤退なので、希少にもなってきました。
主な用途は、「泡立てる」「混ぜる」です。
また、卵白の泡立てや生クリーム用のバルーンウィスクのほか、重たい食材により強いダブルビーターが付きます。
そのため、粘度のある生地などへの利用のほか、簡易的ですがマッシュポテトなどを混ぜるような利用法も可能です。
回転数の調節は、パナソニックよりも細かく5段階で、2つの泡立て器で、ムラ無く泡立てることができます。
その他は格段の機能はありません。
ハンドブレンダーとしての用途は限定的ですが、製菓専用と考えた場合、スピード調節の自在性と定格運転時間の面では、他社機より上位でしょう。また、収納面でも有利です。
下位機種としてHM-030WJもあります。
こちらは、回転数が最大920回転とやや少なく、調節も3段階になるエントリーモデルです。
加えて、付属品がビーターのみです。(できないわけではないですが)メレンゲ作りなどの部分で差はでます。
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【2023年発売】【コンセント式】
【約350〜1,100回転】
39・クイジナート HM-PRO6J
¥8,321 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
本体の重さ:1100g
回転調節:6段階
回転回数:1100回転
チョッパー:
定格時間: 10分
パワー:175W
サイズ:幅8.5×奥行20.5×高さ29.1cm
一方、2023年にもう一機、同型の製品が追加になりました。
こちらはコードレスではないですが、静音DCモーター(直流モーター)です。
その部分で駆動音が軽減される仕様です。
出力調整も得意な種類なので6段階としているうえで、回転域を「350〜1,100回転」と、低速方向に伸ばしています。
一方、「プロ仕様」ということで、電源コードは直付けです。
収納面では、先ほどの機種に負ける部分があります。また、ダブルビーターのみの付属で、メレンゲなどの泡立てに向くバルーンウィスクは未付属です。
下位機と違い、高回転(1350回転)に対応させていないのはこの部分もあります。
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結論的にいえば、重い生地や素材を「パワフルかつ静か」に混ぜたいというニーズに適うプロ用の専用機と言えます。少し特殊ですので、必ずしも「上位機」というわけではない点が注意点になります。
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【2020年発売】
【コードレス式】
40・クイジナート RHM-100J
¥10,045 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
本体の重さ:900g
回転調節:5段階
回転回数:950回転
チョッパー:
定格時間: 10分
パワー:
サイズ:幅7.5×奥行19.5×高さ27cm
なお、クイジナートは、コードレス式の泡立て器を2020年に展開しています。
こちらも、5段階の速度調整ですが、コード式と回転数の幅が異なります。
コードレス機は、約500〜950回となり、ビーターのみでウィスクは未装備です。
とはいえ、旧機種で、そもそも「5」まではスピードを上げていなかった方ならば、利便性の部分で本機導入は「あり」でしょう。
バッテリーは、2時間充電で30分稼働で、定格運転時間(1回に利用できる最大時間)は10分です。
リチウムイオン電池を利用する方式なので、製品寿命は500充放電程度となります。
2-2・T-Falのハンドミキサー
続いて、フランスのT-Falの製品の紹介です。
とくに「子育て世代」に注目した製品を得意として、良い製品を出しています。
【2019年発売】
【本体のみ】【グレイ】HB65G1JP
41・ティファール ベビー HB65GDJP
¥8,227 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【本体+チョッパー+泡立て】HB65H8JPA
42・ティファール ベビーマルチ HB65H8JP
¥9,183 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:820g
回転調節:3段階
回転回数:13000回転
チョッパー:200g
定格時間: 1.5分
パワー:400W
サイズ:幅7.0×奥行7.0×高さ40cm
ハンドブレンダー ベビーマルチHB65H8JPは、フランスのT-Falが最近売り出したハンドミキサーです。
下位機種としてHB65GDJPもありますが、こちらは、チョッパー・ビーターが付属しない機種となります。
それ以外は同等です。
本体の重さは、ブレンダー利用時で、820gです。
他社の平均値より多少重めと言えます。
主な用途は、「つぶす」「混ぜる」「きる」「刻む」「泡立てる」の5WAYです。
その上で、普通のスティックと「離乳食ブレンダー」が別に付属します。
通常のブレードより小さな35mmの樹脂製ブレードで、付属するカップを利用して、50ml程度の少量の離乳食が作りやすいという製品です。
これまで、他社にも「離乳食作り」を売りにしたミキサーがありましたが、ブレンダーを含めて独自設計なのは、T-Falのオリジナルです。
ただし、外国製なので、日本的な「こねる」「おろす」「薄切り」「千切り」などの調理パターンは省略されています。
クラッシュアイスも非対応です。
チョッパーは、サイズは明記されません。
目安量としては、肉・玉ネギともに200gですので、パナソニック相当です。
一方、チョッパー利用時の定格時間は「10秒」で、モーターを冷やすための休憩時間の目安は20分なので、この部分は他社に比べて利用法は限定的と言えます。
ブレードは、ティファールの場合、新開発のPowelixブレードを採用です。
また、形状は異なりますが、Panasonic同様、伝統的に4枚刃仕様であり、時短効果のほか、繊維質の切断には強い仕様です。
パワーは、400Wです。
ブラウン(中級機)と同水準です。
先述のように、ブレード部分に工夫もありますし、パワーは活かせそうです。
回転数の調節は、3段階で、最大13000回転です。
間欠運転も可能です。
本体の安全面では、サーモのみ付属です。
連続使用は、先述のように、チョッパー利用時は10秒との表記ですが、ハンドブレンダーとしては90秒までです(定格運転時間)。
他社機よりすこし長めです。泡立て器(ウィスク)利用時は10分と長いです。
休止時間の目安は20分です。
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以上、ハンドブレンダー ベビーマルチHB65H8JPの紹介でした。
目的は明確で、「離乳食用作り」に向いている製品です。成長にあわせたレシピブックも付くため、この部分の使い勝手では他社を凌ぐでしょう。
また、通常のブレンダーの刃の性能が良いため、通常のお子さんの成長後にも様々な料理に使えるでしょう。
一方、価格は他社に比べてもさほど安くないため、この用途に限定しておすすめといえます。
2-3・テスコムのハンドミキサー
続いて、日本のテスコムのハンドミキサーの比較です。 「格安でお買得」な路線で、とくに存在感があります。
【本体のみ】
【2023年発売】
43・テスコム Pure Natura TBL10A
¥3,820 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
本体の重さ:560g
回転調節:
回転回数:約12000回転
チョッパー:
定格時間: 1分
パワー:200W
サイズ:幅6.3×奥行6.3×高さ33.8cm
Pure Natura TBL10Aは、日本のテスコムの「スティックブレンダー 」です。
2023年に新機種になりました。
スペックは旧機とほぼ同じでしたが、握りの改良で、持ちやすさがアップした部分が見どころです。。
本体の重さは、560gと軽量です。
また、ブラウン・クイジナートの下位機種と同じく、ブレンダー使用時で34.3cmと短いスティックです。
機能がシンプルなだけに当然ではありますが、これらの部分は「強み」です。
主な用途は、こちらは、「つぶす」「混ぜる」で機能的に、他社の入門機と同様です。
ブレードは、普通の2枚刃です。
ただ、一定の耐熱性はあるのですが、加熱調理中の利用は不可です。この点は、大手に及びません。また、フードも浅くやや飛び散りやすいほか、モーター音が割とします。
回転数の調節は、ブレンダー利用時、約20000回転に固定です。
調整はできない仕様です。
本体の安全面では、本機は、パナソニック同様に、サーモとブレーカーを搭載です。
連続使用時間は、1分です。
一方、テスコムは、次の利用までの間隔は30分と、他社に比べ間隔が相当必要です。
パナソニックと同じで、安全装備が充実する機種は、この部分が不利になる傾向です。ただ、無茶をして「壊しにくい」部分はあるので、一長一短です。
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以上、 THM311 の紹介でした。
ハンドミキサーを試して見たい方には、手頃な価格の製品でしょう。
ただ、肝心のブレードの部分は「価格なり」です。予算の都合がつけば、もう少しグレードの高い機種を選ぶのも手です。
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【2023年発売】
【本体+チョッパー+泡立て+おろし】
44・テスコム Pure Natura TBL20A-W
¥5,670 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【本体+チョッパー】
45・テスコム Pure Natura TBL30A-W
¥5,810 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ 560g
回転調節:
回転回数:約12000回転
チョッパー:200gまで
定格時間: 1分
パワー:200W
サイズ:幅6.3×奥行6.3×高さ33.8cm
【2019年発売】
【本体+チョッパー+泡立て+おろし】
46・テスコム Pure Natura THM332
¥5,712 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ 540g
回転調節:
回転回数:約11800回転
チョッパー:200gまで
定格時間: 1分
パワー:200W
サイズ:幅6.1×奥行6.9×高さ34.3cm
なお、このシリーズには、以上の上位機があります。
新旧の違いは先ほどと同じで、握り部分の改良になります。
また、2系統ありますが、泡立て器(ビーター)とおろし刃が付属しない点が相違点です。
本体の重さは、先ほどの機種と、同じく560gです。
長さも33.8cmと短めです。
主な用途は、「つぶす」「混ぜる」「きざむ」「おろす」「泡立てる」です。
これらの機能が利用できるよう、アタッチメントが強化されています。
チョッパーのサイズは、玉ネギで200g・肉で150gです。
タマネギなら中タマが入るほどのサイズです。肉の目安量は他社より少し少なめと言えます。
ブレードは、下位機種と同じ2枚刃で、加熱調理中の利用は不可です。
回転数の調節は、約11800回転で固定です。
手動で間欠運転はできますが、多機能モデルだけに、この部分は残念です。
本体の安全面では、2019年モデルから、サーモとブレーカーを搭載です。
連続使用時間は、ブレンダー・チョッパー利用時は1分です。
泡立て器の場合は、3分が目安ですので少量ならばメレンゲもいけそうです。
ただ、次回利用時までは30分の間隔が必要です。
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結論的にいえば、「混ぜる」「きざむ」「泡立てる」「きざむ」機能が付いた機種としては最安水準です。
ただ、下位機種と同じく、モーターとブレードの部分で機能性が低く、とくに回転数を調整できない点はネックです。
【本体+チョッパー+泡立て+おろし】
【2023年発売】
47・ テスコム コードレスブレンダー TBL70A-K
¥8,800 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:630g
回転調節:
回転回数:13200回転
チョッパー:200gまで
定格時間: 1分(泡立て3分)
パワー:
サイズ:幅6.3×奥行6.4×高さ42.6cm
TBL70Aは、テスコムの「スティックブレンダー 」のコードレス機です。
本体の重さは、620gです。
クイジナートのコードレス機と同じで、軽量です。
長さは40cmを超えますが、握りはそれなりには細めです。
またこの機種から、食洗機対応が明示されます。
また、スティック部分のデザインが一新されており、シンプルで外装の質感も良くなっている機種です。
主な用途は、こちらは、「つぶす」「混ぜる」「きざむ」「泡立てる」のほか、2種類の「おろし」に対応できる製品です。
チョッパーのサイズは、肉150g・玉ネギ200gが目安量です。
おろしもこのケースを利用しますが、80gまでです。
ブレードは、下位機種と同じ2枚刃です。
バッテリーは、リチウムイオン電池で、2時間の充電で、最大40分間稼働します。
回転数の調節は、非対応です。
ブレンダーで14500回転で、チョッパーで3400回転です。なお、間欠運転は可能です。
連続使用時間は、ブレンダー・チョッパー利用時に1分です。
おろしは2分、泡立て器は3分ですが、やはり30分と長めに休ませる必要があります。
本体の安全面では、モーター保護装置(サーモ)が付属します。
ただし、ブレーカーの言及はありません。
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以上、 テスコムのTHMX600(K)の紹介でした。
クイジナートのコードレス機に比べると、値段は安いと言えます。
比較する場合、1回の充電での持続時間は長いですが、パワーの回転速度が調整できない部分、あるいは、収納を兼ねた充電台がない部分で負けます。
とはいえ、ブレンダー(潰す・まぜる)を主に利用するならば、パワー調整は必ずしもマストではないですし、主に値段面では選べるかなとは思います。
ただし、コード付に比れば、運転強度は及ばない(感触としてブラウンの上位機の中速ほど)ので、上級者は注意してください。この部分は、クイジナートを含めてですが、コード付きにはまだ及んでいないと思います。
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【本体】
48・ レコルト RHB-2(R)
49・ レコルト RHB-2(W)
¥8,800 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:620g
回転調節:
回転回数:14000回転
チョッパー:
定格時間: 2分
パワー:
サイズ:幅6.5×奥行6.5×高さ39.0cm
なお、セレクトショップ系のレコルトも、コードレス機を出します。
チョッパーが未付属のごくごくシンプルなモデルで、入門者向けです。
リチウム電池なので、電圧によるパワーの低下は他機同様にないですが、先述のように、内蔵電池には寿命がある部分には、注意です。
とはいえ、チョッパーもないため、普通の食材を混ぜる程度ならば、コードレスでも問題なく使えると思います。
2-4・アイリスのハンドブレンダー
続いて、アイリスオーヤマのハンドミキサーを紹介します。
【2024年発売】
50・アイリスオーヤマ IHB-M301 IHB-M301-C
¥7,051 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
本体の重さ:790g
回転調節:無段階
回転回数:約13000回転
チョッパー:200g
定格時間: 1分
パワー:200W
サイズ:幅6.5×奥行6.4×高さ39.8cm
IHB-M301は、アイリスオーヤマの製品です。
旧品は2022年くらいから在庫がなかったのですが、24年にこちらの後継機がでました。
本体の重さは、790gです。
ブレンダー利用時の重さですが、ブラウンと同じほどで、そう軽量ではないです。
主な用途は、こちらも、「つぶす」「混ぜる」「きざむ」「泡立てる」が利用できる製品です。
「泡立て器」は、ダブルビーター仕様で、重みのあるものを混ぜるのに強い仕様です。
チョッパーのサイズは、液体換算で500mlです。
食材量の目安は200gです。肉にせよ、玉ネギにせよ処理できそうです。
食材投入口などはないシンプルな仕様ですが、値段からしたら仕方ないです。
ブレードは、2枚刃です。
従来は4枚刃でした。多いほど良いわけではないにせよ、減らした理由は非開示です。機能性の改善というより、コストカットのように思います。
回転数の調節は、上部のダイヤルで調整できます。
無段階で調整できる仕様です。
本体の安全面では、サーモやブレーカーなどの言及がありません。
安全装置(電流ヒューズ)はあるようです。
連続使用時間は、ブレンダーとチョッパー利用時で1分です。
泡立て器は、回転が遅い(1300回転)ので10分です。
1度利用した後の冷却時間の目安は、10分です。事実上、連続使用は難しいです。
一方、本機はスタンドが付きます。
収納は、格安機としては、わりと考えられた製品に思えます。
食洗機は、容器、ビーターともに対応です。
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以上、アイリスオーヤマの製品の紹介でした。
値段の安さのほか、スタンド収納を付けた点が個性でしょう。食洗機に容器が対応する部分も評価できます。
先述のように、ブレードの変更で、切削性能と耐久性がどうなのかはやや気になるにせよ、格安機では評価できる機種の1つです。
2-5・タイガーのハンドミキサー
続いて、日本のタイガーのハンドブレンダーの紹介です。
【2016年発売】
51・タイガー SKQ-G200-W
51・タイガー SKQ-G200-P
¥11,980 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【2022年発売】(本体黒)
52・タイガー SKQ-G201-KD
¥13,272 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:830g
回転調節:5段階
回転回数:13000回転
チョッパー:200gまで
定格時間: 1分(泡立て5分)
パワー:250W
サイズ:幅6.5×奥行6.3×高さ43.0cm
SKQ-G200-Wは、タイガーが販売するハンドミキサーです。
「スマートブレンダー」という名前です。なお、本体色が黒色になった新機種がでましたが、色以外は同じとなります。値段で決めてOKです。
本体の重さは、ブレンダー利用時で、830gです。
握りはわりと細めですが、他社と比べるとやや重め水準です。
主な用途は、「つぶす」「混ぜる」「きざむ」「おろす」「泡立てる」の5WAYです。
他社の多機能タイプに比べると、「こねる」「薄切り」「千切り」などは省略されています。
一方、「泡立てる」については、本機は、独特の形状の「ホイップブレード」を利用する形式です。
チョッパーのサイズは、玉ネギ・肉ともに目安量は200gです。
タマネギなら中タマが入るほどのサイズです。
定格時間は1分です。1-2回分の処理ならば、まず問題なくできます
ただし、モーターを冷ますまでの「休憩時間」は、30分ですから長めです。
ブレードは、2枚刃です。
回転数の調節は、最大13000回転からの5段階です。
本体の安全面では、サーモやブレーカーなどの言及はありません。
ただし、誤動作を防ぐための2段階の安全スイッチが装備です。
連続使用は、ブレンダー・チョッパー利用時は1分までです。
ただし、泡立て器は5分と長めで、メレンゲもできます。おろしも3分です。
一方、休止時間は30分なので、連続使用での大量処理には向かない製品です。
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以上、タイガーの製品の紹介でした。
大手調理家電メーカー製という安心感がある製品です。
性能もある程度まとまっていますが、他社の「上位機」と比べると、目立った点はないです。
あえて言えば、「ホイップブレード」利用時の持続時間の長さですが、イマイチおすすめポイントが定まらない平均点的な機種です。また、やや重めとは言えます。
2-6・バーミックスのハンドミキサー
続いて、スイスのBAMIX(バーミックス)のハンドブレンダーです。
米国の調理器具メーカーの「バイタミックス」と(日本語だと)似ていますが、もちろん別企業です。
というより、世界初のハンドブレンダ(ワンドブレンダー)をだした老舗企業です。日本では1980年代から、チェリーテラスが取り扱っています。
【2024年発売】
【フードプロセッサーなし】(黒・白)
53・BAMIX M300 スマート02 0100031123
53・BAMIX M300 スマート02 0100031122
¥36,300 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【フードプロセッサーあり】(黒)
53・BAMIX M300 プラス 0100031128
¥36,400 楽天市場 (5/11執筆時)
本体の重さ:975g
回転調節:2段階
回転回数:17500回転 / 13,300回転
チョッパー:300gまで
定格時間: 5分
パワー:300W
サイズ:幅6.5×奥行6.5×高さ34.0cm
BAMIX M300 スマート02は、スイスのバーミックスが販売するハンドブレンダーです。
製造もスイスなのでかなり高級ですが、パワーと装備面では値段に相応する個性があります。
本体の重さは、本体のみで975gです。
ブラウンの上位機と同じほどで、性能重視で、軽さはイマイチな本格派に分類されます。
主な用途は、野菜などを「つぶす・おろす」、液体などを「混ぜる」、卵白などを「泡立てる」は、全機とも対応です。
フードプロセッサー(スライシー)が付属する上位機は、野菜を「刻む」、肉・魚を「挽く、すり身にする」、人参などを「細切り・スライス」に対応できます。
一方、肉・魚について補足すると、フードプロセッサー(スライサー)のない下位機でも、アタッチメントの変更で、対応可能です。
後述するように、本機は刃がアタッチメント式、複数の刃が替えられる面白い構造です。
付属する交換刃のうちニューミンサーという刃を利用することで、200g程度ならば、深めの容器でチョッパーなしで、肉・魚を「挽く、すり身にする」ことができます。
・BAMIX グラインダー
¥4,400 楽天市場 (5/11執筆時)
・BAMIX スーパーグラインダー
¥6,985 楽天市場 (5/11執筆時)
グラインダーは、別売の展開があります。
刃の着脱ができてメンテ性が良い、上位のスーパーグラインダーも展開されます。
これらを利用する場合、ナッツ・乾物・ゴマなどを「砕く・粉末にする」も対応です。
・BAMIX パウダーディスク
¥1,320 楽天市場 (5/11執筆時)
スーパーグラインダーに限っては、さらに別売のパウダーディスクが使えます。
利用する古都で、かつお節や、きなこなど、細かく粉砕できます。
チョッパー(スライサー)のサイズは、玉ネギ・肉ともに目安量は200〜300gです。
タマネギなら中タマが入るほどのサイズです。
スライサー(刻む)は、みじんぎり(ブレード2)とスライス(ブレード4)に対応できます。
・BAMIX 各種ブレード
¥2,200〜 楽天市場 (5/11執筆時)
一方、別売の3種類のブレードを使うと、刻み方の選択肢が増える部分も見どころです。
ブレードは、先述のように、アタッチメントの変更で、用途に合わせて交換する方式です。
基本はミンサーで、お肉・魚を処理したい場合で、わざわざフードプロセッサーを出すまでもない場合、ニューミンサーが役に立つ感じで捉えれば良いかと思います。
ウィスクとビーターの説明は不要でしょう。
着脱は基本的に、はめ込むだけなので楽です。
回転数の調節は、1分に最大17500回転、13,300回転の2段階です。
本機を選ぶ理由となるのはここでしょう。モータートルクが強いので、他社上位機と比べても2〜3割程度、パワフルです。刃の工夫を含めて、時短になるほか、仕上がりも良くなるでしょう。
それ以上の低速は非対応です。ウィスク・ビーターもこの速度ですが、その部分(製菓)をメインで考える方が、本機を選ぶことも少ないでしょう。
本体の安全面では、サーモやブレーカーなどの言及はありません。
連続使用は、運転にかかわらず5分です。
このタイプでは長めです。利用後は15-20分の休止が必要です。
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以上、BAMIX M300 スマート02の製品の紹介でした。
価格の高さほか、重さはあるので、基本的には、十分なパワーと持続時間が欲しい、上級者向けの製品と言えます。
なかでも、ブレードやディスクを細かく交換できる点で、適合しうる特定の調理パターンがきまっている方には、とくに便利に使えそうです。オプションも大きめなチョッパーがない部分を除けば、網羅的に思います。
たしかに、パワーに由来する飛び散り、あるいは、サーモなどの装備の面は、ブランなどより弱いので、初めての方には向かないでしょう。ただ、ある程度、使い慣れた上級者ならば、いずれも問題ない仕様と言えます。
次回につづく!
ハンドミキサー・ブレンダーのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ハンドミキサー(ハンドブレンダー)の比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
3・ハンドミキサー・ブレンダーの比較 (3)
3-1:Bruno〈日本〉
3-2:OXA LINKChef ドリテック ほか
3-3: 最終的なおすすめの提案【結論】
速度調節 ★★★★★
パワフルさ ★★★★★
チョッパー容量 ★★★★★
本体の軽さ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の3回目記事(こちら)は、ここまで見た以外の企業の製品をみたあと、「結論編」にはいります。
今回紹介する全機種から目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします!
3回目記事は→こちら !