1回目記事からの続きです→こちら
2-1・グリーンハウスのモニターアーム(続き)
2回目記事は、グリーンハウスのモニターアームのうち、前回見れなかった下位モデルの紹介からです。
1・モニターアームの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エルゴトロン
1-3:グリーンハウス 1
2・モニターアームの比較 (2)
2-1:グリーンハウス 2
2-1:エレコム
2-2:サンワサプライ
3・モニターアームの比較 (3)
3-1:アイオーデータ
3-2:サンコー
3-3:JAPANNEXT
3-4:他の企業
3-5:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)でかいた「選び方の基本」に沿いながら説明していきます。
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なお、以下では、高評価できるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな点は青字で紹介していきます。
【2024年発売】(一部2020年)
【1画面・ロング4軸】
28・グリーンハウス GH-AMEN1L-BK
¥3,355 楽天市場 (6/3執筆時)
28・グリーンハウス GH-AMDN1L-BK
¥2,727 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネギ調整式
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:-6.5kg
モニターサイズ:17-32インチまで
チルト幅:上方45度、下方90度
GH-AMEN1L-BKは、グリーンハウスの格安版のモニターアームです。
流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。
間接の稼働方式は、ネジで調整方式です。
これらの場合、ポールを角ネジで調整する方式になります。
左右の移動も、アーム部も、角ネジで間接の固さを調整するタイプです。
そのため、関節部分の稼働性と安定性がバーターであるほか、堅牢性(ガタつきにくさ)は期待薄です
モニターの可動範囲は、上下のチルトと回転利用ができます。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
高さ部分は、アーム以外切り替えられないので、この部分でも稼動性はイマイチです。
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以上、グリーンハウスのGH-AMEN1L-BKの紹介でした。
このタイプは安いのですが、可動性と安定性を考えると、もう少し予算をかけても良いように思います。
同社から選ぶとしても、既に見た、ガススプリングやメカスプリングの製品をおすすめします。
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【2024年発売】(一部2020年)
【1画面・ショート2軸】
29・グリーンハウスGH-AMEN1S-BK
¥2,620 楽天市場 (6/3執筆時)
29・グリーンハウス GH-AMDN1S-BK
¥2,246 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【タテ2画面・ショート2軸】
30・グリーンハウスGH-AMEN2V-BK
¥4,070 楽天市場 (6/3執筆時)
30・グリーンハウス GH-AMDN2V-BK
¥2,925 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
30・グリーンハウス GH-AMDA2V
¥3,498 楽天市場 (6/3執筆時)
【タテ2画面・ロング4軸】
31・グリーンハウス GH-AMEN2H-B
¥4,580 楽天市場 (6/3執筆時)
31・グリーンハウス GH-AMEL2V-BK
¥6,798 楽天市場 (6/3執筆時)
31・グリーンハウス GH-AMDL2V-BK
¥6,800 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【ヨコ2画面・ロング4軸】
32・グリーンハウス GH-AMEN2H-B
¥3,480 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
32・グリーンハウス GH-AMEN3H-B
¥6,976 楽天市場 (6/3執筆時)
【ヨコ4画面・ロング4軸】
33・グリーンハウス GH-AMEN4-BK
¥8,280 楽天市場 (6/3執筆時)
33・グリーンハウスGH-AMDN4-BK
¥5,737 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネギ調整式
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:8kg
モニターサイズ:17-32インチまで
チルト幅:上方45度、下方90度
※ GH-AMDA1のスペック
このほか、グリーンハウスの場合、ネジで調整する方式だと、上のような格安品があります。
同じように、ポールを角ネジで調整する方式になります。
モニターの可動範囲は、2画面用は、チルト調整のみ可能です。
タテ並びについては、構造的に上下45度までとなります。
6角ネジで固定したらその角度で利用し続けることが前になります。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
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結論的にいえば、やはり、安定性がは課題です。
もう少し予算をかけても良いように思います。
2-2・エレコムのモニターアーム
続いて、エレコムのモニターアームです。
同社も日本のPC周辺機器メーカーで、その延長線上での販売となります。
2019年からモニターアーム市場に「参戦」しました。
【2020年発売】
34・エレコム DPA-SL02SV
¥10,350 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:9kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
DPA-SL02SVは、日本のエレコムのモニターアームです。
2020年に参入した際の初期モデルで、同社の製品のなかではアームが長い高級仕様になります。
形状的にはグリーンハウスと似ており、調達先などで共通項があるかもしれません。
設置法は、クランプ式・グロメット式双方に対応できます。
耐荷重は、9kgです。
スペック上、32インチのモニターまで対応可能です。
間接の稼働方式は、本機も、稼働が楽なガススプリング式です。
コンスタントフォースに耐久面では及ばないにせよ、5軸方向に柔軟に稼働する点で、レバーロック式や角ネジ固定式より「高度」です。
安いガススプリングは、(椅子と同じで)長期的にガス抜けの危険はあるのですが、本機ほどの値段の大手の製品ならば、耐久面はおそらく問題ないでしょう。
アームの可動範囲は、本機も5軸ながら、「ポールなしの5軸」です。
高さ方面の調整力が少し及ばないといえます。
モニターの可動範囲は、上90度、下45度のチルト角度の調整ができます。
加えて、横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)です。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
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以上、エレコムのDPA-SL02SVの紹介でした。
格安なガススプリング式としては、弱点もなさそうで堅実な作りに思えます。
同社の似た形の製品を以下みていきますが、取り回しやすさや安定性の部分では、格安機の中では評価できそうです。
予算によっては、選択肢になりそうです。
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なお、2023年に同じガススプリング式の製品が、3機種発売されました。
先ほどの機種と比べると、実質的には下位機になるかと思います。
順番にみておきます。
【2023年発売】
【1画面 】
35・エレコム DPA-SS08BK
¥4,154 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:2-9kg
モニターサイズ:17-32インチまで
チルト幅:上方90度、下方45度
第1に、DPA-SS08BKです。
第1に、DPA-SS08BKです。
先ほどのモデルと似た同じ構造の5軸です。
しかし、先ほどの機種は、アーム部分が360度回転するのに対して、本機は、180度の可動に止まるので、調整力で少し劣ります。
そのほか、チルト稼働範囲ほか、アームの長さも先ほどの機種よりは短いです。
その部分で、取り回せる範囲には、相応の差がある印象です。
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【2025年発売】
36・エレコム DPA-SGP01BK
¥8,286 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
耐荷重:2-8kg
チルト幅:上方55度、下方55度
【2023年発売】(在庫限り)
36・エレコム DPA-SS07BK
¥8,320 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
耐荷重:1-8kg
チルト幅:上方35度、下方35度
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
モニターサイズ:17-32インチまで
第2に、支柱式のDPA-SGP01BKです。
25年に新機種に更新され、若干稼動性が良くなりました。
アームの部分は同じく180度の可動範囲です。
支柱式なので、高めにモニターを配置する場合、足もとにものが置きやすいのがメリットです。壁際の場合も設置しやすいです。
こうした、部分にメリット性を感じる場合、主に値段面でエルゴトロンより(だいぶ)安いですし、選択肢にできそうです。
設置寸法は、以上の通りです。
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【2画面】(支柱式)
37・エレコム DPA-DS07BK
¥6,280 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:1-9kg
モニターサイズ:17-32インチまで
チルト幅:上方35度、下方35度
第3に、2画面用の支柱式のDPA-DS07BKです。
写真のように、左右に配置するのが基本となるモニターアームになります。
高さを固定して、画面だけフレキシブルに動かしたい場合、候補になるでしょう。
寸法は以上の通りです。
【2024年発売】
38・エレコム DPA-SL08BK
¥14,436 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:2-20kg
モニターサイズ:49インチまで
チルト幅:上方50度、下方20度
DPA-SL08BK も、エレコムのモニターアームです。
本機は、大画面対応の高耐荷重モデルです。
耐荷重は、20kgです。
画面サイズは49インチまで対応です。
荷重は1カ所にかかるので、木製ならば机の方の耐荷重と、机自体の重さは考えるべきです。
ただ、そこまで大きくない32型程度でも荷重に余裕がある部分で、安定的に利用できるでしょう。
設置法は、クランプ式・グロメット式双方に対応できます。
耐荷重は、9kgです。
スペック上、32インチのモニターまで対応可能です。
20kgを支えるにしては、プレートはそこまで大きくないのが若干気になるところです。
市販の補助プレートは使っても良いかと思います。
間接の稼働方式は、本機も、ガススプリング式です。
アームの可動範囲は、ポールなしの5軸です。
構造的に、壁ぎわに机を置く場合、際まではよせにくい点が注意点です。
モニターの可動範囲は、上50度、下20度のチルト角度の調整です。
やはり、耐荷重の関係で、稼動性は(必要十分とはいえ)平凡す。
加えて、横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)は普通に対応です。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
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以上、エレコムのDPA-SL02SVの紹介でした。
基本、32型を超えるモニターを利用する場合、検討するべき製品でしょう。
それ以下の場合は、安定性はともかく、稼動性が犠牲になるのと、アーム自体が大ぶりになる点で、ほかに良い選択肢はあるように思えますj。
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【2024年発売】
39・エレコム DPA-SL09BK
¥15,345 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:2-20kg
モニターサイズ:49インチまで
チルト幅:上方50度、下方20度
なお、DPA-SL09BKは、本機をポールありの5軸にしたものです。
本機の場合、ショートポールなので、そこまで、先ほどの機種と可動範囲は変わりません。
あえて言えば、本機の方が、若干画面を下げられるほどです。
小型モニターならば、写真のように、モニター下にスペースがとれる利点もありますが、その場合、(ゴツい)耐荷重モデルをあえて選ぶ意味は薄いかなと思います。
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結論的にいえば、若干ターゲットとしている層が見えてこない製品といえ、選びにくく思います。
【2023年発売】
【1画面 】(設置簡単仕様)
40・エレコム DPA-SL04BK
¥5,598 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【1画面 】
41・エレコム DPA-SL05BK
¥3,882 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【1画面】(支柱式:在庫限り)
42・エレコム DPA-SL06BK
¥6,227 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:メカスプリング式(5軸)
固定方式:クランプ(グロメット式)
耐荷重:9kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
※ DPA-SL04BKの仕様
DPA-SL04BKなども、エレコムのモニターアームです。
アームの種類は、3種類から選択できます。
1画面式は、2種類あります。
結構な価格差がありますが、下位機は2軸アーム部分の構造が雑(というか無骨)な上で、後述する設置面の工夫がない機種になります。
設置法は、上位機はクランプ式です。
下位機は、グロメットも対応です。
間接の稼働方式は、いずれもメカスプリング式です。
耐荷重は、1画面モデルで最大9kgです。
画面サイズも32インチまではいけますので、この部分では、ガススプリングとそこまでのスペック差は無いです。
ただ、稼働時のスムースさと暗転性は、同じスプリング式でも、ガススプリングには及ばないといえます。
モニターの可動範囲は、上位機は、上に90度、下に90度の縦回転(チルト)です。
横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)も対応です。
ただ、それ以外の製品は、上下のチルト幅が少し弱い(支柱式は特に35度)点が注意点です。
設置寸法は、PA-SL04BKの場合は、以上の通りです。
一方、DPA-SL04BKだけは、設置面にすこし「見どころ」があります。
VESAマウントをモニターに最初に取り付けてから、上からはめ込む形で設置ができるので、簡単です。
これ以外の機種は、モニターにVESAマウントに直接ネジはめです。
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以上、DPA-SL04BKなどの紹介でした。
上位機の「簡単設置」は割と便利に思います。外観も良いです。
ただ、普通のメカスプリング式としては、少し高めの値付けになるのがネックでしょう。個人的には、この部分は、ガススプリングほかもう少し上位仕様のほうが良いと思います。
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【2023年発売】
【2画面 】
43・エレコム DPA-DL05BK
¥6,335 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【2画面】(支柱式)
44・エレコム DPA-DL06BK
¥9,968 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:メカスプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:9kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方90度、下方90度
※ DPA-SL04BKの仕様
なお、DPA-DL05BKは1つ上の製品を2アームにしたものです。
同じく、メカスプリング式で、設置簡単仕様の製品です。
耐荷重は一定度ありますが、2アームは、センターにかなりの荷重がかかるので、もう少し、支柱部分がしっかりしたもののほうが良いかと思います。
【2025年発売】
【1画面3軸】上方45度、下方45度
45・エレコム DPA-SNS01BK
¥5,285 楽天市場 (6/3執筆時)
【1画面4軸】上方45度、下方45度
45・エレコム DPA-SN01BK
¥5,769 楽天市場 (6/3執筆時)
【2画面5軸】上方90度、下方45度
45・エレコム DPA-DN01BK
¥4,980 楽天市場 (6/3執筆時)
【2022年発売】耐荷重8kg
【1画面3軸】上方45度、下方45度
46・エレコム DPA-SS03BK
¥3,618 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【1画面5軸】上方45度、下方45度
46・エレコム DPA-SL03BK
¥4,108 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【2画面5軸】上方90度、下方45度
46・エレコム DPA-DL03BK
¥5,281 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネギ調整式(3-5軸)
固定方式:クランプ/グロメット式
耐荷重:9kg (2画面機は18kg)
モニターサイズ:17-32インチまで
チルト幅:上記参照
DPA-SNS01BKなどは、エレコムの格安のモニターアームです。
22年旧機が残りますが、耐荷重のスペックがやや劣ります。
アームの可動範囲は、ポール式です。
3軸、5軸の選択肢があります。
5軸は、2アーム好きもあります。
耐荷重は、ギリギリの耐荷重ながら、32インチまで対応です。
2画面機も、耐荷重が18kgとされるので、(スペック的に)同じく32インチのデュアルで行けます。
間接の稼働方式は、いずれも、ネジ調整式です。
稼動性が悪いので、あまりおすすめしない方式です。
なお、調整は、ポールの高さほか、上下角度についても、レンチを緩めての調整です。その他の軸は動きますが、このあたりが上位機との「値段差」です。
あとは、言及したい部分はないです。
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以上、エレコムの DPA-SS03BKなどの紹介でした。
基本的に、(ポール式であるかどうかはともかく)ネジ調整式は、利便性や、利用時の安定性の部分はあまり評価できません。
個人的にはおすすめしません。
2-2・サンワサプライのモニターアーム
続いて、サンワサプライ(サンワダイレクト)の製品です。
日本のPC周辺製品メーカーで、モニターアームも出しています。
【2023年12月発売】(白は2025年)
47・サンワサプライ 100-LAC003
¥4,980 楽天市場 (6/3執筆時)
48・サンワサプライ 100-LAC003W
¥4,980 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/ グロメット
耐荷重:12kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方90° 下方45°
100-LAC003は、サンワサプライのモニターアームです。
比較的安めで、人気があるモデルの1つです。
本体色は、もともと黒だけでしたが、白も追加されました。
設置法は、クランプ式とグロメット式を選択できます。
耐荷重は、1.5kg〜12kgです。
モニターは、32インチまで対応できる水準です。
間接の稼働方式は、稼動性の良いガススプリング式です。
格安なガススプリング方式は、グリーンハウスでもみました。
安いことは良いことですが、安めの場合、経年変化でガス抜けの危険はあります。
この部分は、使って見ないと何とも言えません。
アームの可動範囲は、5軸です。
3関節という言い方をしていますが、2軸目が上下にも動くので、今回の言い方だと5軸です。
モニターの可動範囲は、チルトは、上90度、下45度です。
その上で、横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)も対応ですし問題ないでしょう。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
出幅も差ほどではないし、構造的な問題はないです。
設置は、プラケット分離型で取付に配慮がある、最近増えてきたタイプです。
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以上、サンワサプライの100-LAC003の紹介でした。
ガススプリング方式の格安機としてプレゼンスがあります。
一方、ガス圧式は、調整力が良い一方(安いと)長期間の耐久性の部分で不安があるといえます。その部分で、格安機を選ぶ場合、長期的にはそのリスクが高いと考えてください。
堅牢性の部分でも、台座部分のクランプの固定性、あるいあ、各関節構造や、素材(樹脂とスチールの併用)など、次に見る、同社の上位機に比べても差はあります。
長く使いたい場合は、もう少し投資して、同社の上位機でも良いでしょう。稼動もそちらの方がスムースです。
【2011年発売】
49・サンワサプライ 100-LA018
¥14,800 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:10kg
モニターサイズ:34インチまで
チルト幅:105度
100-LA018は、サンワサプライのモニターアームです。
設置法は、クランプ式のみ対応です。
耐荷重は、10kgです。
モニターは、27インチまで対応できる水準です。
間接の稼働方式は、稼働が楽なガススプリング式です。
高さ調整においてネジ調整が不要なので、利便性が高いです。
アームの可動範囲は、本機も、5軸ですが変則的な形状で、「ポールなしの5軸」です。
高さ方面の調整力は多少犠牲となりますので、小さいモニターには不向きでしょう。
モニターの可動範囲は、上下に125度の縦回転(チルト)、180度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)の対応です。
アームには、ケーブルクリップが付いており、配線もしやすい仕様です。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mm双方とも対応できます。
設置寸法は、以上の通りです。
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以上、サンワサプライの100-LA018の紹介でした。
利便性の良いガススプリング式を「マスト」と考える方で、できるだけ予算を節約したい場合、人気のエルゴトロンLXアームに変わる選択肢となり得るでしょう。
ただし、可動域の柔軟性と、全体の剛性・バランス、とくに耐久性については、コイルスプリングのエルゴトロンに一日の長があるのも確かです。
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なお、サンワサプライからは、次のような、ガススプリング方式のモニターアームの販売もあります。
順番にみておきます。
【2024年発売】
50・サンワサプライ CR-LAC1403BK
50・サンワサプライ CR-LAC1403W
¥13,264 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ式
耐荷重:9kg
モニターサイズ:17-32インチまで
チルト幅:上方45° 下方45°
第1に、CR-LAC1403です。
こちらも、5軸アームのガススプリングです。
ただ、付属するクランプが、38mmの薄型のショートクランプです。
机の出幅が短い机には良さそうです。
構造的にも、短くなることによる安定面の弊害を、上締め式の固定でしっかり固定する方式なので、理に適っていると言えます。
ただ、荷重が一点にかかるのには違いないので、天板の剛性がある程度ある机で、規定のモニター耐荷重・サイズ内で使うのが、最低減の原則でしょう。
設置寸法は、以上の通りです。
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【2024年発売】
【1画面】
51・サンワサプライ CR-LACDK1402BK
¥8,470 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【2画面】
52・サンワサプライ CR-LACDK2402BK
¥15,840 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ・グロメット式
耐荷重:2-10kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:上方90° 下方45°
※1画面用のスペック
第2に、CR-LACDK1402BK です。
同じような形のガススプリング式です。
しかし、台座の部分がマルチポートハブ(ドッキングステーション)になっている、アイデア製品です
PCとはUSB-Cケーブル1本でつなげて、USB-A(USB3.0)、USB-C(USB 3.0)HDMI(4K/60P)・(マイクロ)SDカードスロットなどと、つなげる というコンセプトです。
PC(あるいはUSBコンセント)からの電源入力のUSB-CはUSB-PD(100W)なので、十分なUSB給電力があれば、問題なく使える仕様です。
一方、仕組み的に、電源供給用のUSB-Cが右側、PC出力用のUSB-CとHDMIが左側に固定で、左右は動かせないので、端子配置が合う方には合うし、合わない方には合わないとは言えます。
ニッチですがユニークなので、好感を持った製品です。
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【2023年発売】
53・サンワサプライ CR-LA1302BKN2
¥38,800 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【2024年発売】(廉価版)
54・サンワサプライ CR-LAC2405BK
54・サンワサプライ CR-LAC2405WH
¥7,182 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ガススプリング式(5軸)
固定方式:クランプ/グロメット
耐荷重:10kg(20kg)
モニターサイズ:27インチまで
チルト幅:上方75°下30°
第3に、CR-LA1302BKN2です。
ガススプリング方式の、デュアルアームの高級機です。
ディアルアームの高級機もサンワサプライから販売があります。
ガス式の5軸ですので、既にみたエルゴトロンのサイドバイサイドの高級機(LX)と同じです。
値段も同じほどで、仕様も似ますが、下方チルトの柔軟性は若干良いです。
本機は構造的に、1軸目のアームの背が高いので、低くしたい場合は机の後ろにせり出すので、サイドバイサイドでの利用はすこし難しいと思います。
ただ、あまりモニタが大きくない場合、上下にも柔軟に使えそうです。
いずれにしても、(目が疲れないよう)背を低くして見下ろすように並べて使いたい場合、少し工夫が要るでしょう。

設置寸法は、以上の通りです。
なお、CR-LAC2405BKは、似た形状ですが、だいぶ安いです。
ただ、台座の部分の作りが異なるほか、本体アームのサイズが異なり、耐荷重が16kg水準に劣ります。写真だとアームは同じほど太く見えますが、樹脂性のケーブルホルダがくっついているからです。
デュアルアームの場合、荷重が集中する部分もありますし、荷重範囲内のモニターを使う場合も、できれば上位機の方が良いかと思います。
ガススプリング方式はガス抜けの危険もあるので、ある程度(価格面でも)しっかりしたもののが安心です。
【2018年発売】
【支柱25-40mm】
55・サンワサプライ CR-LA358
¥9,205 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【支柱40-60mm】
55・サンワサプライ CR-LA360
¥15,399 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ調整式(4軸)
固定方式:アームロック式
耐荷重:15kg
モニターサイズ:32インチまで
チルト幅:180度
CR-LA358 とCR-LA360 は、支柱マウント式のモニターアームです。
設置法は、本機もスチールラックほかの支柱につける方式です。
本機は支柱の太さによって2モデルあるため、つっぱり棒などのポール上の製品に「DIY」するなど、提案の幅が広いです。
耐荷重は、15kgまでなので、32インチまでのモニターまでアームで対応します。
つまり、一般的な小型テレビを設置するような使い方も可能です。
間接の稼働方式は、構造的にガススプリングは不採用です。
値段重視のネジ調整式となります。
モニターの可動範囲は、上下に180度の縦回転(チルト)、360度の横回転(パン)、ローテーション(スイーブル)の対応です。ただし、ガススプリング式ではないため、角度調整はネジに寄ります。
VESA規格は、75 x 75 mmでも100 x 100 mmでも対応できます。
設置寸法は、詳しくはこちら をご覧ください。
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以上、サンワサプライのCR-LA352とCR-LA354の紹介でした。
スチールラックを多用する方が多い日本では割と需要があるタイプです。その用途に使える製品のなかでは、剛性も期待できる製品です。
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【2013年発売】
【支柱25-40mm】
56・サンワサプライ CR-LA352
¥8,039 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
【支柱40-60mm】
57・サンワサプライ CR-LA354
¥8,280 Amazon.co.jp (6/3執筆時)
稼働性:ネジ調整式(4軸)
固定方式:アームロック式
耐荷重:8kg
モニターサイズ:24インチまで
チルト幅:180度
なお、このシリーズには下位機種があります。
上位機と比較して耐荷重が低めで、全体的な剛性も担保されない点で、やはり、上位機がオススメと言えます。
次回に続く
モニターアームのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のモニターアームの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもうすこしだけ続きます。
3・モニターアームの比較 (3)
3-1:アイオーデータ
3-2:サンコー
3-3:JAPANNEXT
3-4:他の企業
3-5:最終的なおすすめの提案【結論】
安定性 ★★★★★
柔軟性 ★★★★★
耐荷重 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回の3回目記事は、残りの企業の製品をみたあと、「結論編」に入ります。
紹介した全機種から、いつものように、目的別・価格別にAtlasのおすすめ機種を書いていきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!
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