【今回レビューする内容】2022-2023年 Bluetoothワイヤレスヘッドホンの性能とおすすめ・選び方:機種の違いと評価・性能ランキング iPhone Android対応 無線ヘッドホン
【比較する製品型番】beats by dr.dre Solo3 Wireless Studio3 Wireless SHURE AONIC 50 SBH2350-J AONIC 40 SBH1DY JBL TOUR ONE JBL CLUB ONE Tune 510BT Skullcandy Crusher Evo S6EVW-N740 S6EVW-N744 Hesh ANC S6HHW-N740 S6HHW-N747 SKULLCANDY Crusher Wireless S6CRW-K591-E S6CRW-K590-E ANKER Soundcore Life Q30 Q35 ANKER Soundcore Space Q45 A3040011 パナソニック RP-HTX80B RP-HF410B RP-HD610N RP-HD600N RP-HD500B RP-HD300B
今回のお題
ワイヤレスBluetoothヘッドホンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2022年12月現在、最新のBluetooth搭載のワイヤレスヘッドフォンの比較の2回目記事です。
1・Bluetoothヘッドホンの比較 (1)
1-1:ソニー〈日本〉
1-2:BOSE〈米国〉
1-3:JVC〈日本〉
1-4:Apple〈米国〉
2・Bluetoothヘッドホンの比較 (2)
2-1:Beats〈米国〉
2-2:SHURE〈米国〉
2-3:JBL〈米国〉
2-4:Scallcandy〈米国〉
2-5:Anker〈米国〉
2-6:パナソニック〈日本〉
3・Bluetoothヘッドホンの比較 (3)
3-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
3-2:B&W〈英国〉
3-3:B&O〈北欧〉
3-4:Philips〈オランダ〉
3-5:DENON〈日本〉
3-6:オーディオテクニカ〈日本〉
3-7:その他
4・Bluetoothヘッドホンの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
2回目記事では、Apple・Beatsをはじめとする、海外ブランドの人気製品を中心に紹介していきます。
なお、「Bluetoothヘッドホンの選び方の基本」については、1回目記事の冒頭で書きました。
そのため、検索エンジンからいらしてくれた方は、1回目記事(こちら)からお読みいただいた方が分かりやすいかと思います。
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音質の良さ ★★★★★
重低音 ★★★★★
ノイズキャンセル ★★★★★
ハイレゾ再生 ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を機種ごと比較します。
そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。
2-1・Beatsのヘッドホン
というわけで、メーカー別に、各社の代表的なヘッドホンを見ていきます。
はじめに、BeatsのBluetoothヘッドホンです。
同社はApple傘下ですが、ストリート系の別ブランドとして展開します。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントについては赤字系で、イマイチだと思う部分は青字系で書いていきます。
【2016年発売】
15・beats by dr.dre Solo3 Wireless
¥27,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:
コーデック: SBC AAC aptX
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応(別売)
重さ:215g
Solo2 Wirelessは、アメリカのBeatsの製品です。
現在は、Appleが買収し、その傘下です。「b」のロゴは、日本でも最近、町中でよく見かけます。
本体の重さは、215gと軽量です。
比較的小型のオンイヤー型のヘッドホンです。
折りたためる仕様なので、持ち運びしやすいモデルです。
再生周波数帯域は、非公開です。
音質は、メーカーの傾向としてはストリート系の音楽に強いブランドで、低音域が強めに出る傾向があります。
こうした、特性はBOSEに似た部分があります。ただ、どちらかと言えば、こちらは、ある程度の音を出して楽しむ人向けです。
Bluetoothコーデックは、SBC AAC aptXに対応します。
BOSEに比べて柔軟性が高いです。
通信安定性の面では、通信範囲が100mというBluetooth class1に対応するため、受信環境は安定的です。
ノイズキャンセリング機能は、未搭載です。
軽量・コンパクト星を重視した設計なので、このあたりは仕方ないでしょう。
連続再生時間は、40時間です。
スタミナはこの機種の自慢ですね。
利便性の面では、ハンズフリー電話には対応します。
もちろん、本体のタッチセンサーで、音楽などのコントロールもできます。音声アシスタントは内蔵されませんが、iOSのSiriを呼び出すことは可能です。
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以上、BeatsのSolo2 Wirelessの紹介でした。
ファッション性・ブランド性が先行している印象の製品ですが、高性能コーデックの採用など音質の面でも妥協していない点で好印象です。
軽量で装着感も良い製品ですし、持ち歩きには良い選択肢の1つです。ただ、ノイキャンや外音取り込みモードに対応していない部分は、その場合の注意点です。
【2020年発売】
16・Beats by Dr.Dre Studio3 Wireless
¥(47,800) Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:
ドライバー:
コーデック: SBC AAC
連続再生時間:22時間
ノイズキャンセル:1マイク式(自動)
有線接続:対応(同梱)
重さ:260g
Studio 3 Wirelessも、Beatsの製品です。
2017年登場ですが、2020年に配色と型番が変更になりました。
こちらは、ノイズキャンセル機能を搭載する製品です。
本体の重さは、260gです。
ノイズキャンセルに対応する分、多少重量があります。
ただ、こちらも、折りたためるため持ち運びやすい機種です。
再生周波数帯域は、未開示です。
音質は、下位機種を踏襲しており、低音のパワーは十分です。
Bluetoothコーデックは、SBC AACのみ対応します。
iOS系スマホはapt-Xに非対応ですので、Appleとしては、それに合わせたのでしょう。
Beats RemoteTalk ケーブル
¥3,080 Amazon.co.jp (12/2執筆時))
加えて、本機は有線接続にも対応し、その際はバッテリーなしでも駆動します。
上記のRemoteTalk ケーブルが同梱です。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
こちらは、1マイク式ながら、周囲の環境に応じて自動にかかりを調整するピュアアダプティブノイズキャンセリング(Pure ANC)です。
また、メガネや耳の形状の装着環境を、音声信号で解析する機能もあります。
外音取り込みモードがない部分で、移動中の利用には少し向かないでしょう。
連続再生時間は、22時間です。
使い勝手の部分では、下位機種同様に、Siriを呼び出すなどの機能を持ちます。
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以上、BeatsのStudio 3Wirelessの紹介でした。
基本的には、iPhoneユーザー向きの機種です。iPhoneと電源が連動するなどの利便性が得られますから。
機能面では、割と優秀なノイキャンを搭載する点と、低音域が充実する部分が見どころです。
一方、専用の外音取り込みモードがない部分は、外で使おうと考えている方にはやはり注意点です。
2-2・SHUREのヘッドホン
続いては、米国のShureのBluetoothヘッドホンです。
同社もコアなファンが多いです。従来、Bluetooth方式には保守的でしたが、近年、音質向上が見られて以降は、多く展開をはじめています。
【2020年発売】
17・SHURE AONIC 50 SBH2350-J
¥39,820 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
ドライバー:50mm
コーデック: SBC AAC aptX HD LL LDAC
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:334g
SHURE AONIC 50は、米国のShureのモニターヘッドホンです。
本体色は、ブラック(SBH2350-BK-J )とブラウン(SBH2350-BR-J)の2色です。
本体の重さは、334gです。
オーバーイヤー式ですので軽くはないです。
再生周波数帯域は、20Hz-20Hzです。
ドライバーは、50mmです。
音質は、大きめなドライバーを採用し、全域において豊かな再生能力です。
モニターヘッドホンなので、尖った味付けはなされません。
一方、Shureは、Bluetoothチップ内蔵のヘッドホンアンプを経由させず、内蔵された自社のプレミアムヘッドホンアンプに接続する方式です。
その部分で、ある種、原音に忠実というべきか、「自社的な味付け」というべきか迷いますが、いずれにしても個性を出しています。
試聴の際に「おっ」と思うのは、この部分の機構由来の部分もあるのかなと思います。
Bluetoothコーデックは、本機は、Apt-X HDやLDACを含めて、全てのコーデックに対応します。
とくに、SONY系のLDAC対応は他社では珍しく、貴重に思えます。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
同社のヘッドホンでは初搭載です。
一方、Wマイク式ではなく、(アナログANCなので)調整も2段階と簡易的です。
ただ、そもそも密閉性が高いイヤーパッドですので、この程度で良い、という考え方はできます。
なお、外音取り込みモードは付属です。
連続再生時間は、20時間です。
なお、マイク搭載の記載はありません。
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以上、 SHURE AONIC 50の紹介でした。
LDAC対応のBluetoothヘッドホンは珍しいため、SONY上位機のライバル機になりそうです。
ノイキャン技術はあまり強調できませんが、独自アンプの搭載や大口径ドライバーなど、音についての品質は、うなるものがあります。
少しだけ試聴しましたが、Atlasも欲しくなりました。
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【2021年発売】AONIC 40 SBH1DY
18・SHURE AONIC 40 SBH1DYBK1-J
18・SHURE AONIC 40 SBH1DYWH1-J
¥23,836 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX HD
連続再生時間:25時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:313g
なお、2021年に、折りたためるやや小型のSHURE AONIC 40が登場しました。
比較する場合、コーデックの対応幅が上位機より少し少ないほか、サイズ面から、ドラバーも40mmと普通サイズになります。
ノイズキャンセルは同じく対応ですが、デジタル式になり、かかり調整が3段階と、1段階強化されています。
そのほか発売時期の関係で、外音取り込みモードの音質、また、会話用マイクの指向性などの部分も改善されています。
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結論的にいえば、音質重視ならば上位機でしょうが、外出先で利用するならば、本機の方が、むしろ利便性は高そうです。総合的にはこちらでしょう。
2-3・JBLのヘッドホン
続いて、アメリカのJBLのBluetoothヘッドホンです。
音質的には、伝統的に(迫力より)ボーカルの聴きやすさなど中音域を大事にしてきた印象があるメーカーです。
【2020年発売】(在庫限り)
19・ JBL CLUB ONE
¥(38,280) 楽天市場 (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:※10Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:23時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:378g
JBL CLUB ONE は、米国のJBLの発売するワイヤレスヘッドホンです。同社のフラッグシップとなります。
個人的に、同社の製品としては、いくつかの点で「割とクセがある」製品です。
本体の重さは、378gです。
ドライバサイズからすると、重さは少なくとも課題とは言えます。
再生周波数帯域は、一方、10Hz-40kHzです。
ハイレゾ対応水準です。
ただし、この部分は注意点で、後述するコーデックの関係で、付属のケーブルでつなげた場合にこの数値です。
ドライバーは、40mmです。
素材的には、インイヤー型でおなじみな硬質な「グラフェン」コーティングをした振動版を利用します。
「ダイヤモンドより硬く、しかも軽い」という触れ込みで、小型イヤホンで割と使われる素材です。オーバヘッドでは珍しいです。
解像感のほか、音域の拡大などに寄与し、JBL機では例外的な「ハイレゾ水準」を達成します。
音質は、ボーカルが聞きやすい中音域はありつつ、豊かな低音を感じられるという、JBLの特性そのままです。ドライバ素材などが影響して、その上で音質のクリアさが傾向として示されますが、試聴すると前者の傾向がやはり印象的です。
実際、「世界的なDJ」が複数参加して開発されたという、EQ(STAGE+)などを利用して、音の味付けをして「ガンガン鳴らす」のが本機の使い方に思えます。
Bluetoothコーデックは、ただし注意点です。
本機はSBCのみ対応です。
つまり、有線で接続した場合に限って、本機はハイレゾ音質です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、本機も搭載です。
マイクを内部・外部に配置したWマイク式(ハイブリッドANC)です。自社技術ではなく、おそらくクアルコム社の汎用チップを利用する形です。
ただ、本機については、「音漏れ自動検知」という独自機能があり、不意にカップがズレるなど、本体からの「音漏れ」時に、キャンセルレベルを補正する機能があり、その部分が独自です。
外音取込モードなど基本は抑えるものの、BOSE・SONYといった自社のノイキャン技術を使う製品とは、一線を画すると言えます。
ただ、これは、他社も同じです。
連続再生時間は、ノイキャンを利用して、23時間です。
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以上、JBL CLUB ONEの紹介でした。
他社のWマイク式のノイキャン対応機より少し重い点は注意が必要です。
ただ、派手目の音をガンガン鳴らす分には、パワフルで良い機種です。この点で、Beatsのライバルでしょう。
ハイレゾの部分は同社の音質傾向からすると「おまけ的」ですが、対応するためのレンジの広いグラフェンドライバの採用は、総合的な音質の向上効果を期待できます。
冒頭に書いたように、「クセのある」構成の製品ですが、値段次第では選択肢になるでしょう。
【2021年発売】
20・ JBL TOUR ONE
¥23,491 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:※10Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:25時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:273g
JBL TOUR ONE は、米国のJBLの発売するワイヤレスヘッドホンです。
グレードとしては、JBL CLUB ONEの下ですが、軽めですし用途性自体が違うと考えた方が良いでしょう。
本体の重さは、273gです。
オーバーイヤー型ですが、重さは上位機に比べると加減があります。
再生周波数帯域は、一方、10Hz-40kHzです。
先述のように、ハイレゾ対応水準になるのは有線(パッシブ)接続時のみ、という点に注意が必要です。
ドライバーは、40mmです。
ただ、上位機と違ってグラフェン素材の採用の言及がないです。
音質は、JBLについては、中音域を重視しつつ、低音を無理のない範囲で強化する方向性です。
これは、各機に共通します。
Bluetoothコーデックは、SBCのみ対応です。
ネットでは、AAC対応との記述がみられましたが、公式の情報なく未確認です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応します。
ノイズキャンセリング機能は、本機も搭載です。
下位機種同様にハイブリッド式(2マイク式)です。
外音取込モードは、2モード搭載です。
本機は、完全に音を下げるヒアスルーほか、歩行時などに音を安全に下げる、アンビエントアウェアモードを搭載です。
加えて、マイク通話について、本機は4マイク式ですので、 CLUB ONEより、通話部分は強いと言えます。
連続再生時間は、ノイキャンを利用して、25時間です。
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以上、JBL TOUR ONEの紹介でした。
ドライバの部分ほかで音質的にはやはりJBL TOUR ONEの下位機種です。
ただ、外音取込とマイク周りは本機が優秀で、重さにも加減があるので、テレワークや通勤には、本機の方がむしろ合いそうです。
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【2020年発売】
21・JBL Tune 510BT
¥4,100 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー: 32mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:
有線接続:
重さ:160g
一方、JBLについては、普及機となるTune 510BTというラインもあります。
こちらについては、ドライバーが32mmと小さめで、形状としても、小さめのオーバーイヤー(=オンイヤー)です。
音質の傾向は、中音域重視で低音域もそこそこ出るタイプですが、ドライバの限界もあり、高音域は、やや「おとなしい」とは、言えます。
2-4・Skullcandyのヘッドホン
続いて、アメリカのスキャルキャンディのBluetoothヘッドホンです。
ドクロのロゴで有名な、ストリート系のヘッドホンで、2003年ユタ州で創業された比較的新しいメーカーです。
【2020年発売】
22・SKULLCANDY Crusher Evo S6EVW-N740-E
22・SKULLCANDY Crusher Evo S6CPW-M685-EE
22・SKULLCANDY Crusher Evo SS6CPW-M685-EE
¥22,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC AAC
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:308.7g
Crusher Evoは、アメリカのSkullcandyのノイキャン対応ヘッドホンの上位機です。
以前この仕様で、ノイキャンを搭載したSKULLCANDY CRUSHER ANCという製品がありましたが、そちらは展開終了しています。
本体の重さは、308gです。
300gは重さを感じ始める境目なのですが、ややオーバー気味です。
再生周波数帯域は、20Hz-20kHzです。
人間の可聴域に合わせた表示ですので、特に測定したわけではなさそうです。
ドライバーは、40mmのドライバーが採用される点以外、情報非公開です。
音質面は、メーカーとしては、ストリート系に好まれるような、低音域に力を入れる傾向があります。
とくに、本機は、同社のセンサリーベース技術を採用した機種です。
これは、主に低音域について、(物理的な)振動を強化する技術です(10Hz-200Hz)。「ビートを体で感じる」ことが可能です。「サブウーファー」との表記です。
この部分が、人気の秘密です。
Bluetoothコーデックは、AAC・Apt-X・ aptX-HDに対応します。
コーデック的にはハイレゾ対応ですが、底を狙った機種ではないでしょう。
通信安定性の面では、本機については、Bluetooth5.0に対応です。
ノイズキャンセリング機能は、非搭載です。
先ほど書いたように以前はWマイク式(デジタルハイブリッド式アクティブノイズキャンセリング)搭載機がありましたが、終売です。
外音取り込み機能も、ありません。
稼働時間は、本機も40時間です。
ながいのはノイキャンがないためです。
「パーソナルサウンドプロファイル」も言及に値します。
アプリ上の聴覚テストに基づいて、音源再生を最適化できる機能です。こうしたカスタマイズ機能は、搭載する企業が一部に限られるので、ワンポイントと言えます。
一方、ユニークといえるのは、忘れ物防止タグの「Tile」内蔵です。スマホとペアリングしておけば、Bluetoothの送信範囲(45m)ほどで、置き忘れた場所を探すことが可能です。
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以上、SkullcandyのCRUSHERの紹介でした。
センサリーベース技術の作用で、音楽を体感するという部分で、オリジナリティがある製品です。
高度なノイズキャンセラで没入感を高めつつも、音の振動を感じたい人にはとくにおすすめです。
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【2017年発売】
23・SKULLCANDY Crusher Wireless S6CRW-K591-E
23・SKULLCANDY Crusher Wireless S6CRW-K590-E
¥13,980 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック: SBC
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:
なお、CRUSHERの直接的な下位機種と言えるのが、Crusher Wirelessです。
こちらも、振動するセンサリーベース(サブウーファ)が搭載ですが、振動する周波数が狭め(45Hz-75Hz)です。
その上で、パーソナルサウンドプロファイルも省略です。Bluetoothについても、Bluetooth4.2なので、通信安定性の部分でも差があると言えます。
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【2021年発売】
【ネット型番:S6HHW-N747-E S6HHW-N740-E】
24・SKULLCANDY Hesh ANC S6HHW-N740
24・SKULLCANDY Hesh ANC S6HHW-N747
¥17,480 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー:40mmドーム型
コーデック:
連続再生時間:24時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:228g
一方、同社のHESHは、Wマイク式のノイキャンと外音取り込み機能は搭載されます。
ただ、その他の部分は、明らかな廉価版です。
装着部のパーツが格安仕様になっているほか、センサリーベースがないです。
ドライバーもサイズは同じですが、機構が異なるので、音質は劣るでしょう。
2-5・アンカーのヘッドホン
続いて、米国のアンカーのBluetoothヘッドホンです。
日本では、バッテリーメーカーとして知られますが、吸収した音響メーカーのZoloの製品を原点として、この分野でもプレゼンスがあります。
【2022年発売】
25・ANKER Soundcore Space Q45 A3040011
¥14,990 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-40Hz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC, AAC, LDAC
連続再生時間:50時間
ノイズキャンセル:Wマイク式(自動)
有線接続:対応
重さ:293g
ANKER Soundcore Space Q45 は、アンカーの密閉型ヘッドフォンです。
なお、本機は、有線接続も可能です。充電池残量があれば、ノイキャンも利用可能です。
本体の重さは、293gです。
オーバーイヤー型の平均値といったところです。
再生周波数帯域は、20Hz-40Hzです。
業界のハイレゾ認証基準に達しています。
ドライバーは、40mmです。
同社は、過去にグラフェン素材を割と使っていましたが、このタイプだと素材面の工夫はなさそうです。
Bluetoothコーデックは、SBCとAACのほか、LDAC対応です。
したがって、ワイヤードでも、ワイヤレスでも「ハイレゾ対応」です。
もちろん、機器側の対応も必要ですが。
通信安定性の面でも、Bluetooth5.3に対応です。
連続再生時間は、ノイキャンを利用した場合、50時間です。
LDACとノイズキャンセリング利用時の数字だと37時間ですが、長いと言えます。
バッテリーメーカーらしいと言えます。
ノイズキャンセリング技術は、搭載されます。
「ウルトラノイズキャンセリング2.0」という名前で、Wマイク式です。
また、AIが周囲の音の状況を判断し、自動的にノイキャンのかかりを自動調整する機能があります。
SONYのLDACコーデック採用である部分と、この部分の仕様がSONYと似ている点で、他社に見られるクアルコムのSOCではなく、SONYからの部品調達なのかと思います。
外音取込は、可能です。強度は5段階調整です。
右耳にタッチでの切替です。マイク搭載でハンズフリー通話もできます。
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以上、アンカーのANKER Soundcore Space Q45の紹介でした。
近年、イヤホンの価格破壊は進みましたが、Wマイク式のノイキャンヘッドホンはそうでもありませんでした。
恐らく、ソニー系だと思いますが、その「格安版」として、プレゼンスを持つでしょう。
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【2019年発売】A3027
26・ANKER Soundcore Life Q35
¥10,990 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-40Hz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC, AAC, LDAC
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:270g
なお、継続販売ですが、Soundcore Life Q35 は、 Space Q45の旧機種です。
新機種と較べる場合、装着時の快適性に関わる部分と、ノイキャンの部分が旧式です。
とくに、ノイキャンは同じくWマイク式ですが、自動調整に非対応です(ウルトラノイズキャンセリング 1.0)。
交通機関、屋外、屋内と3モードをマニュアル選択する形式になります。
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結論的にいえば、新機種と値段差以上の機能差があるので、選ぶならば新機種かと思います。
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【2021年発売】A3028
27・ANKER Soundcore Life Q30
¥9,990 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:16Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC, AAC
連続再生時間:40時間
ノイズキャンセル:1マイク式
有線接続:対応
重さ:260g
さらに、その下位機となるのがSoundcore Life Q30です。
こちらは、LDACに対応しない機種です。ドライバは同じサイズですが、コーデックの関係で、有線接続のみハイレゾ対応水準になります。
ノイキャンは、「ウルトラノイズキャンセリング」の記載がないです。
「2マイク」とありますが、ハイブリッド式(Wマイク)か、両側に片方で2つか、書き方が微妙です。おそらく1マイクだとと思います。
不明瞭なので、Ankerから選ぶならば、上位機でしょう。
2-6・パナソニックのヘッドホン
続いて、Panasonicが販売する、Bluetoothヘッドホンの紹介です。
同社は、割と格安なラインで、音漏れしない密閉型構造のBluetooth対応品を一定数出しています。
【2018年発売】
28・パナソニック RP-HTX80B
¥9,386 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
ドライバー: 40mm
コーデック: SBC・AAC
連続再生時間:24時間
ノイズキャンセル:
有線接続:
重さ:190g
RP-HTX80B は、Panasonicが販売するBluetoothヘッドホンです。
本体の重さは、190gです。
小型のインイヤー型で、装着感も良いです。
再生周波数帯域は、20Hz-20kHzというスペックです。
ドライバーは、その口径が40mmです。
1万円以内の製品は30mm前後が多いですが、こちらは標準的なサイズをキープし、優秀です。
音質は、経路の工夫と、フィルターによる「アコースティック・ベース・コントロール」の採用で、低音域を強調する仕様です。
実際、1万円以内の製品では、ドライバーサイズもあって、低音域は充実します。中音域も不自然さがなく、割と良くできています。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応です。
通信安定性の面では、発売年度の関係でBluetooth4.1であり、Bluetooth5には非対応です。
連続再生時間は、24時間です。
十分でしょう。
ノイズキャンセリング機能は、未搭載です。
使い勝手の部分では、この機種も、操作ボタンを持ち、ハンズフリー通話にも対応できます。
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以上、PanasonicのRP-HTX80Bの紹介でした。
格安で軽めな機種をお探しの方で、重低音を強調した音楽を聴きたい方には向くモデルです。
試聴の限り、出来も良かったので、予算が限られる場合は選んでも良いと思います。
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【2018年発売】
29・パナソニック RP-HF410B
¥4,326 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
なお、同社の下位機種としてRP-HF410Bというワイヤレスヘッドホンもあります。
重さは、130gとより軽量です。しかし、ドライバーが30mmと、上位機の良い部分が削られていますので、あまりおすすめできません。
【2019年発売】
30・ パナソニック RP-HD610N
¥24,176 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:4Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX HD LDAC
連続再生時間:24時間
ノイズキャンセル:Wマイク式
有線接続:対応
重さ:275g
RP-HD610N は、日本の総合家電メーカーのPanasonicが販売する製品です。
ハイレゾ再生とノイズキャンセリング技術に対応する同社の上位機です。
なお、 パナソニックはこのグレードから、有線ケーブルでの接続にも対応します。同社の場合も1.2Mのステレオケーブル付属です。
本体の重さは、275gです。
オーバーイヤー式ですし、軽量性を求めて買う製品ではないでしょう。
再生周波数帯域は、4Hz-40lHzというスペックです。
したがって、ハイレゾ再生に対応しています。
ドライバーは、40mmです。
技術的には、超多層フィルム(MLF)の採用を強調します。
ハイレゾの解像度に対応するための技術で、応答性についても効果が指摘されます。この価格帯の製品で、多少なりとも工夫があるのは好感が持てます。
音質は、高音域を強調する仕様で、多少派手で、明るい音色です。
ただ、全体としてはフラットで、再生周波数帯域が示すほどは、低音域はさほど強調されません。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・apt-x HD LDACに対応します。
ソニー系のLDACと、クアルコム系のapt-x HDで対応している機種は、割と希少なので、この部分は強調できます。
通信安定性の面では、一方、Bluetooth4.2に止まります。
ノイズキャンセリング機能は、搭載です。
キャンセルレベルは3段階で、内部と外部にマイクを配置する2マイク方式です。
一方、ソニーの「クイックアテンションモード」に相当するボイススルー機能はありますが、外音取り込みモードはありません。
連続再生時間は、24時間です。
使い勝手の部分では、ハンズフリー通話のほか、Google アシスタントに対応します。
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以上、パナソニックのRP-HD610Nの紹介でした。
2万円以内の「2マイク方式」のノイキャン・ハイレゾ対応機として、主に価格面でメリット性を感じます。
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【2018年発売】
【ノイズキャンセリングあり】
31・ パナソニック RP-HD600N
¥19,800 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
【ノイズキャンセリングなし】
32・ パナソニック RP-HD500B
¥15,741 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:4Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX HD LDAC
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:268g
なお、実質的に下位機種となる、旧機種のRP-HD600N がまだあります。
ほぼ値段は同じですが、バッテリーが多少弱いほか、グーグルアシスタントと、パナソニック製のスマホアプリに非対応です。
RP-HD300Bは、多少安いですが、ノイズキャンセリング技術がさらに省略です。
値段差を考えても選ぶ必要は無いでしょう。
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【ノイズキャンセリングなし】
33・ パナソニック RP-HD300B
¥11,600 Amazon.co.jp (12/2執筆時)
タイプ:密閉型
再生周波数帯域:4Hz-40kHz
ドライバー: 40mmドーム型
コーデック: SBC AAC aptX LL
連続再生時間:20時間
ノイズキャンセル:
有線接続:対応
重さ:268g
さらに、下位機種のRP-HD300Bもあります。
ただ、この機種は、コーデックの関係で、有線接続時のみハイレゾ対応の製品です。
その代わり、 aptX LL対応で、映像と音の遅延がない機種ですから、この用途に特化して考える場合は、ある程度有効です。
もちろん、トランスミッターは別売です。
次回の予告
Bluetoothヘッドホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、Bluetooth対応のスマホ・音楽用ヘッドフォンの比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。
3・Bluetoothヘッドホンの比較 (3)
3-1:ゼンハイザー〈ドイツ〉
3-2:B&W〈英国〉
3-3:B&O〈北欧〉
3-4:Philips〈オランダ〉
3-5:DENON〈日本〉
3-6:オーディオテクニカ〈日本〉
3-7:その他
4・Bluetoothヘッドホンの比較 【結論】
=最終的なおすすめ機種の提案
続く3回目記事(こちら)では、、欧州系のブランドをみたあと、DENONなど、残りの日本企業の製品を紹介します。
1・音質の良さ ★★★★★
2・重低音 ★★★★★
3・ノイズキャンセル ★★★★★
4・ハイレゾ再生 ★★★★★
5・バッテリー量 ★★★★★
6・総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)では、ここまで紹介してきたBluetoothヘッドホン全てから、価格別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら