Top オーディオ製品 比較2020'【解説】ノイキャン対応イヤホン27機の性能とおすすめ・選び方 (1)

2020年08月26日

比較2020'【解説】ノイキャン対応イヤホン27機の性能とおすすめ・選び方 (1)

【今回レビューする内容】2020年 通勤通学向けのノイズキャンセリングイヤホンの性能とおすすめ・選び方:電車・飛行機でのノイズキャンセル

【比較する製品型番】 SONY WI-SP600N WI-1000X B N WF-SP700N BM WF-1000X WF-SP700N MDR-NWNC33 IER-NW500N BOSE QuietControl30 WLSS BLK パイオニア RAYZ Plus SE-LTC5R SE-LTC3R WI-C600N WF-1000XM3 B WI-1000XM2 B S Apple AirPods Pro MRXJ2J/A MV7N2J/A MWP22J/A オーディオテクニカ ATH-ANC400BT ヤマハ Empower Lifestyle EP-E50A Bowers & Wilkins B&W PI4 IER-NW510N B SONY WF-SP800N パナソニック Technics EAH-AZ70W  RZ-S50W

今回のお題
ノイキャン対応イヤホンのおすすめはどの製品?

 ども、Atlasです。

 今回は、2020年8月現在、最新のノイズキャンセリング対応イヤホンの比較です。

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 電車通勤や飛行機などに向いているノイズキャンセリング(ノイキャン)機能が付いたイヤホンを比較します。

 格安な機種を紹介するほか、Bluetooth無線ハイレゾ音源に対応する高級なイヤホンも網羅しました。

1・ノイキャン効果 ★★★★★
2・音質の良さ   ★★★★★
3・重低音     ★★★★★
4・ハイレゾ再生  ★★★★★
5・ワイヤレス対応 ★★★★★
6・総合評価    ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように、各製品を機種ごと比較します。

 そして、最後の「結論」部分では、上表のようなポイントから、「Atlasのおすすめ機種!」を提案する形で記事を進めていきます。

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1・Bluetoothヘッドホンの比較
2・Bluetoothイヤホンの比較
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較
4・ハイレゾヘッドホンの比較
5・ハイレゾイヤホンの比較
6・ノイキャンヘッドホンの比較
7・ノイキャンイヤホンの比較
8・Beatsのヘッドホンの比較
9・ライトニング端子イヤホンの比較
10・ウェアラブルネックスピーカーの比較
11・おすすめヘッドホンの選び方 【結論】

 なお、今回の記事は、このブログのイヤホン・ヘッドホン比較シリーズの7回目記事として書きました。

1・ノイキャン対応イヤホンの選び方

  はじめに、イヤホンに搭載されるノイズキャンセリング技術について、その基本的な仕組みと、製品ごとの違い特長について説明しておきます。

1・ノイズキャンセリングの仕組み

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 ノイキャンの基本となる技術は、どのメーカーの製品も「同じ」です。

 つまり、本体外部につけられた「マイク」がノイズ(騒音)を拾い、それと逆の傾向を持つ音(逆位相音)を発生させて、ノイズを打ち消すというものです。

 しかし、同じ「ノイキャン」でも製品ごとに精度に差があります。 

1・搭載されるマイクの数
2・制御するプロセッサの処理能力
3・加速度など状況判断力

 これは、主に、上表の3点において各製品ごとに搭載技術が異なるためです。

 結論的にいえば、これらの技術を備えた製品が「最も優秀」となります。

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 ただ、前回、【ノイキャンヘッドホンの比較記事】で説明した技術に比べると、小型でスペースが限られる筐体で、どのようにノイキャン技術を搭載するかを、各メーカー競っていると言えます。

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 そのため、今回の記事では、各製品のノイズキャンセリングの「仕組み」や「得意分野」も、できるだけかみ砕いた形で説明していくつもりです。

2・キャンセルできる音・できない音

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 ノイズキャンセリングは、名前の通り、全ての音を完全に無音化できる、というわけではありません。

 例えば、電車の走行音や、オフィスの空調音自動車騒音などは、音の軽減は得意です。

 しかし、電車のアナウンスや話し声、プリンターの駆動音など、高い周波数の音の軽減は不得意です。

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 結論的にいえば、ノイキャンイヤホンは、移動中に使うことを想定して作られている製品です。

 とはいえ、カナル型イヤホン(密閉型)の場合は、それ自体ある程度の遮音性があります。

 そのため、複数のパターンを自動で切り替えることで、生活雑音などに広く対応できるため、汎用的に遮音利用することができます。

3・ノイキャン対応イヤホンの音質

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 音質については、昔と違って、ノイキャン機でも優れたドライバー(スピーカー)を搭載し、高音質なハイレゾ音源に対応できる機種も出そろっています。

 ノイズキャンセリングイヤホンの場合、先述のように、イヤーピースの部分でもかなり遮音性を得られます。

 そのため、ノイキャンを利用しなくて良い場所での視聴も多いため、音質面にこだわったイヤホンをえらぶことは意味があると思います。

 今回は、こうした点も含めながら、ノイキャンイヤホンの「オススメ機種」を考えていきます。

2・ノイキャン対応のイヤホン(無線)

 それでは、早速紹介をはじめます。 はじめに、Bluetoothを利用するワイヤレスイヤホン型式の製品の紹介からです。

 なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記しています。


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 【2019年】

 1・JVC HA-FX87BN-N
 2・JVC HA-FX87BN-B
  ¥7,234 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:5時間
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:22g

 HA-FX87BN は、日本のJVCケンウッド(日本ビクター)の販売する製品です。

 「格安で高品質」路線に強い音響ブランドですが、この製品も、独自性が強く人気です。

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 装着方法は、図のような、ネックバンド型となります。

 この形状は、アクティブな活動には向きませんが、歩行程度ならば、外れにくく、安定性の面で有利な方式です。

 重さは、この方式としては、軽量な22gです。

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 再生周波数帯域は、低音域が20Hz、高音域が20kHzです。

 「再生周波数帯域」とは、イヤホンの音域の広がりを示す指標です。「Hz」の数値が低いほど低音域が、「kHz」の数値が高いほど高音域が出せることを意味します。

 なお、CD音源は、人間の耳の可聴域に合わせて(20Hz-20kHz)の音を収録しています。

 そのため、それ以上あっても「無意味」に思えますが、実際のところ、スペックに余裕があるほうが、音の自然さ(臨場感)は高まります。

 その点で言えば、本機は、20Hz-20kHzですので、特に問題のないレベルではあります。

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 ドライバーは、音が鳴る「スピーカー」の部分です。

 ソニーの場合、サイズや数が多いほど、一般的に「音のランク」が上がります。

 本機については、9.1mmサイズのドライバーを採用しています。

 この価格帯の製品としては、大きめであり、優秀です。

 音質は、JVCのメーカーとしての特徴通り「バランス重視」です。

 低音域も高音域も、過度に強調されない「落ち着いた」サウンドです。個性がないとも言えますが、逆に言えば、どのような音源でも合いやすいです。

 イヤーピースは、3サイズ添付です。

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 Bluetoothコーデックは、SBCのみの対応です。

 ワイヤレス式のイヤホンの場合、Bluetoothは通信回線が細いので、音源を圧縮してイヤホンに飛ばしています。

 その際の圧縮方法は複数あり、それを「コーデック」と呼びます。

 なお、本機の採用するSBC規格は、近年登場したBitPool 53規格で音質については、上位のAAC規格に迫るほどに向上しました。

 ただ、引き続き、音の遅延問題があるため、動画を見る際に、映像に対して音声が遅延するのがネックです。

 通信安定性の面では、最近の製品の一部は、通信断がすくなく安定性の高いBluetooth5.0に対応する機種が出ています。

 しかし、本機は、Bluetooth4.2ですので、従来水準です。

 連続再生時間は、5時間です。

 このタイプの製品としては短く、価格的限界が出ている部分ですね。

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 ノイズキャンセリング技術は、対応で、電車やバスの騒音を打ち消せます。

 ただ、高級機と較べると、性能は限定的です。なぜなら、集音マイクが外側に1つしかないからです。

 また、レベルが調整できないほか、方式的に完全に無音化はできません。

 値段相応のかなり単純な装置ですから、過大な期待は禁物です。

 防水性については、この機種は未対応です。

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 以上、JVCHA-FX87BN の紹介でした。

 5000円前後のBluetooth製品は、「これと言った特徴が無い」製品が多いですが、ノイズキャンセラ搭載という、明らかな見どころがあるのが、人気の利用でしょう。

 ドライバーもそこそこ大きめですし、5000円前後の予算で選ぶならば、良いと思います。

 ただ、以下で見ていくような1万円台の上級機と比べると音質の差はありますので、「音の綺麗さ」を重要視するならば、より上位の機種が良いでしょう。


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 【2019年発売】

 3・SONY ワイヤレスイヤホン WI-C600N
  ¥15,329 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC, AAC, aptX
連続再生時間:6.5時間
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:27g

 SONYWI-C600N は、ソニーのノイキャン対応Bluetoothイヤホンです。

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 装着方法は、ネックバンド型です。

 重さはありますが、方式的に、装着時の重量感は気にならないでしょう。

 再生周波数帯域は、非公開です。

 ドライバーは、ネオジウムの一般的なダイナミック型ドライバで、サイズも6mmと小さめです。

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 音質は、ドライバーの口径の小ささもあり、総合的な、音質は価格からするとイマイチです。

 圧縮音源の音質を向上させるDSEE技術は搭載ですが、総合的には、高い評価はできません。

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 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。

 AAC規格は、SBC規格に較べ、遅延の少なく、音質も良い上位のコーデックとなります。

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 AACは、iOS系のスマホのほか、ウォークマンなどの再生機器も対応する上位規格です。

 そのため、これらを使う限り、圧縮音源ならば、音質の劣化は少ないでしょう。

 一方、Android系は、AACには非対応なのです。

 しかし、本機は、低遅延で、CDグレードの音質のApt-Xにも対応します。

 なお、iOS系では(AACと異なり)この形式は利用できません。

 通信安定性の面では、一方、本機は、Bluetooth4.2ですので、一般的な水準です。

 ノイズキャンセリング技術は、この機種は、下位機種より高度です。

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 この機種は、AIノイズキャンセリング(フルオートノイズキャンセリング)に対応し、シーンに合わせてキャンセルレベルが調整されます。

 そのため、通勤中・飛行機の中・職場など、騒音の質に合わせて、周波数カットするため、効果は、下位機種とは段違いでしょう。

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 特に、SONYの場合、アプリで、外音取り込みモードを選択できます。

 人の声や、電車のアナウンスなどをマイクから拾うため、利便性が高いです。

 連続再生時間は、6.5時間です。

 防水性については、この機種は未対応です。

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 以上、WI-C600Nの紹介でした。

 1マイクではありますが、AIノイズキャンセリングに対応するため、移動中の利用については、下位機種よりだいぶ実用的です。

 上位グレードは2マイク方式が主流なので、徹底度は低いものの、電車や飛行機などの騒音源・周波数帯が多い状況においても、効果は十分実感できる水準でしょう。

 ただし、ノイズに対して完全な対策をしたい方、毎日通勤で利用する方は、ノイズキャンセリングの精度がもう少し高いものを選んだ方が満足度は高そうです。

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 【2018年発売】

 4・SONY ワイヤレスイヤホン WI-SP600N
  ¥12,999 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX4等級
重さ:21g

 なお、この機種には、旧機種がまだあります。 

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 旧機種は、イヤーフック型ですが、ノイキャンその他の状況は同じレベルで、その上で防水性があります。

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 さらに、音質面でも、ドライバーは同じ口径ですが、電気的に低音をブーストさせるSONY独自のEXTRA BASS機構を持ちます。

 様々な製品に採用される技術ですが、搭載機は、ソニーのメーカー的特長の1つである、豊かな低音を出せます。

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 その点をふまえると、こちらの機種については、ノイキャン・防滴性能・低音強調技術・外音取り込み機能がそろうので、ジョギングなど、アクティブに活動する方を中心に、オススメできる機種です。

 重さも軽いため、在庫のあるうちは、選んで損はないでしょう。


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 【2019年】

 5・SONY WI-1000XM2 B
 6・SONY WI-1000XM2 S
  ¥30,265 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:3Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC, LDAC
連続再生時間:10時間
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:58g

 SONYWI-1000XM2は、SONYのBluetoothイヤホンの最上位機です。

 Atlasも仕事・出張用に利用している、2017年発売のWI-1000Xの後継機として、最近登場しました。

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 装着方法は、ネックバンド型です。

 見ての通りかなり太く、重さも58gです。

 ただ、耳の部分は片側7gですし、ネックバンド式なので、違和感はないし、疲れません。

 なお、重みがあるのは、後ほど紹介するように、高精度なノイズキャンセラが搭載されているためです。その点で言えば、アクティブな利用には向かないという製品です。

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 再生周波数帯域は、低音が3Hz、高音が40kHzまでです。

 ハイレゾに対応できる、余裕のあるスペックです。

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 ドライバーは、この機種の場合、ソニーの上位機特有のハイブリッド型です。

 9mmのダイナミックドライバーと、高音域要のバランスド・アーマチュア型ドライバーを採用した、Wドライバー仕様です。

 低音域と高音域をそれぞれ別のドライバー(スピーカー)が対応します。

 とくに、専用ユニットで、高音域がしっかり出る点で、ハイレゾ向きなシステムであり、高音域における繊細な音の再生が可能です。

 もちろん、先ほど紹介したDSEE HXも搭載します。

 音質は、帯域の広さを十分感じられる仕様です。

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 ハイレゾ音源対応機ですが、ハイレゾ音源を持っていない方でも、CD以下の音質を再計算で「ハイレゾ音源相当」にする、DSEE HXも搭載です。

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 Bluetoothコーデックは、この機種もSBC・AACに加えて、LDACに対応します。

 その上で、今回から、Bluetoothのバージョンが、Bluetooth 5.0なので、接続安定性が高まってもいます。

 なお、LDACは、ハイレゾも再生できる上位規格です。

 なお、今回はノイキャン中心の話なので、この部分に興味のある方は【ハイレゾ対応イヤホンの比較記事】でもっと詳しく紹介しています。

 通信安定性の面では、Bluetooth 5.0で、接続安定性が高まっています。

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 ノイズキャンセリング技術は、この製品から一次元高い「上級技術」が採用されます。

 下位機種の場合、外部マイク1つのみの構成でした。

 しかし、この製品は、内部にフィードバックマイクがあり、聴いている音楽自体もデジタル化し、同じくデジタル化した外音を打ち消す仕組みです。

 デュアルノイズセンサーテクノロジーとソニーは呼びますが、効果は下位機種よりも高いです。

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 その上で、ノイキャンを制御するチップについて、2019年登場の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」が採用となっています。

 従来の4倍の処理能力を有しており、優秀です。

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 また、下位機種にも搭載があった、フルオートAIノイズキャンセリング機能・外音取り込みモードを進化させた、アダプティブサウンドコントロールも注目点です。

 この場合、スマホの加速度センサーを利用し、ノイズキャンセラ・外音取り込みレベルを、自動切り替えしてくれます。

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 通勤時は、歩いたり、座ったり、止まったり状況が変わるため、都度、モードを変更してくれるのは便利です。

 変更時には「ピー」という音声で案内があります。

 そのほか、飛行機などを利用する際の気圧の変化を検知して、音を最適化する機能も搭載しますので、出張時にも便利です。

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 結論的にいえば、イヤホンのノイキャン技術としては、現状では最高レベルです。

 稼働時間は、10時間です。

 ワイヤレスでも、ここまであれば、不満を感じる方はあまりいないでしょう。

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 以上、WI-1000XM2の紹介でした。

 ハイレゾ対応とノイキャン対応の「いいとこ取り」と言って良い機種です。

 通勤のほか、勉強時など静かな場所で着座しても利用する方には、便利でしょう。その場合に重要なバッテリーの保ちも良いです。

 難点は重さですが、これは、スポーツイヤホンではないので、個人的にはあまり気にしなくて良いと思います。

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 【2017年】

 7・SONYノイズキャンセリング WI-1000X
  ¥23,851 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:3Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC, aptX LDAC
連続再生時間:10時間
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:71g

 なお、この機種には、旧機種の在庫があります。

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 音質面では、ドライバー構成が同じなので、基本的に新機種と同じです。

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 重さは、ただし、増しており、71gです。

 非力で、肩こりのある方は、向かないでしょうが、ネックバンド式なので、Atlasは半日でも平気です。

 Bluetoothコーデックは、LDACのほか、新機種で省略されたaptX HDにも対応します。

 ノイズ対策には、一方、方式は同じく2マイク式ですが、制御の部分でQN1プロセッサーが未採用です。

 その点で、「徹底度」では新機種に及びません。

 ただ、安いですし、この機種でもノイズキャンセラの精度は実用水準を大きく超える能力を持ります。

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 結論的にいえば、価格差があるうちは、新機種の登場で値下がりしたこちらがお買得でしょう。


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 8・BOSE QuietControl30 WLSS BLK
  ¥33,348 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:
コーデック:SBC
連続再生時間:10時間
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:65g

 QuietComfort 30は、アメリカのBoseの発売するBluetoothイヤホンです。

 同社は「原音を忠実に」聴かせるというより、「味付けして作り込んだ、Boseサウンド」を聴かせるタイプのメーカーです。

 こうしたタイプは、屋外利用時に強い音なので、「ノイキャン」製品と相性も良いです。 

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 装着方法は、写真のようにネックバンド型です。

 ただし、重さは65gある製品ですから、アクティブな活動用に作られてはいません。防滴性能もありません。

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 イヤーピースは、独自の形状をなして、フィット感と遮音性が高いタイプです。

 この製品は、高い遮音性能を持ち、没入感を出せます。

 なお、S/M/Lサイズと耳の大きさに合わせて3種類のピースが付属します。

 音質の面では、Boseは伝統的に再生周波数帯域などのデータは非公表です。

 そのため、試聴の限りですが、インイヤータイプながら、BOSEらしい低音が効いたサウンドです。

 イコライザーは、音源の種類やノイズの大小にあわせて、適切に調整されるために聴きやすいです。

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 Bluetoothコーデックは、SBCで転送する方式です。

 ただ、BOSEは、構造的な工夫により、高圧縮ソースのアップコンバート技術に長けている会社です。

 また、SBCはBitPool 53規格の登場で音も改善されたので、音質は、AACとあまり変わりません。

 しかし、遅延問題は未解決で、動画と音声の音ズレなどは発生するので、動画には向きません。

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 ノイズキャンセリング技術は、BOSEは独自の方法が取られます。

 内外に6つのマイクを確認できますが、これらの一部をノイキャン用に利用する方式です。

 「外音取り込み」は、ソニーは、(打ち消しつつ)外部マイクを利用する方式ですが、Boseは、ノイキャンレベルを下げて対応する方式です。

 どちらかと言えば、ソニーの方が(外音を)聴きやすいです。ただ、Boseは、ノイズキャンセリングのレベルを12段階で調整できるようにしているので、不便というほどではないです。

 ただし、ソニーのように、スマホのジャイロを利用して、自動でモードを変更する自動調整機能はないです。

 その点で言えば、「歩く」「電車乗る」「バス乗る」など、複数の移動パターンで職場に向かう日本の場合、そのーのほうが「気が利いている」部分があります。

 連続再生時間は、10時間となります。

 余裕のバッテリー量でしょう。

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 以上、BOSEのQuietComfort 30の紹介でした。

 BOSEはソニーに比べて、技術情報をあまり開示しませんが、ノイキャン部分の技術は確かであり、定評があります。

 一方、ノイキャンの部分は「ソニー派」と「BOSE派」双方がいます。

 Atlasとしては、「お国柄」ですが、電車・バス・徒歩などの移動の場合は「ソニー」が、飛行機の移動の場合は、(飛行機のシステムへの接続を含め)「BOSE」が良いと思います。

 音質面では、Boseは、小音量に絞っても低音をしっかり出しやすいので、そういった傾向の音源を好む場合は良いでしょう。

 一方、高音域のキレイさを強調する、ハイレゾのような高解像度音源には不向きです。


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 【2019年11月】

 9・オーディオテクニカ ATH-ANC400BT
  ¥17,520 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:5Hz-40kHz
コーデック:SBC AAC, AptX HD
連続再生時間:10時間
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:87g

  ATH-ANC400BT は、日本のオーディオテクニカが販売するイヤホンです。

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 装着方法は、ネックバンド型です。

 ソニーの最上位機 WI-1000Xと同形式ですが、重さも87gとです。

 さすがに(もうすこし)軽量化して欲しい数字です。

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 再生周波数帯域は、低音が5Hz、高音が40kHzまでです。

 ハイレゾに対応できる、余裕のあるスペックです。

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 ドライバーは、12mmのダイナミック型のシングルドライバーです。

 大きめのユニットで、2層式の振動板にしている部分が独自性です。

 音質は、発売前なので、試聴してから再掲します。

 ただ、通常音源をハイレゾ音源にアップコンバートする工夫は、ソニーと異なりないため、楽しみは少ないでしょう。

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 Bluetoothコーデックは、この機種はSBC・AACに加えて、Aptx-HDに対応します。

 したがって、ハイレゾ再生は、Aptx-HDにての対応です。

 ソニーの場合、自社のウォークマンやスマホがLDAC対応なので、わりと融通が効きやすいですが、Aptx-HDはさほど普及していないため、この部分はネックでしょう。

 通信安定性の面では、本機は、Bluetooth5.0に対応しています。優秀です。

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 ノイズキャンセリング技術は、内部にマイクが2つある、Wマイク式です。

 ソニー上位機と同等の方式で、現状では最高水準です。

 一方、外音取り込みモードに相当する「クイックヒアスルー機能」はありますが、自動でキャンセルレベルを変更する機能は無いため、利便性は、ソニー系に負けます。

 稼働時間は、20時間です。

 割と長寿命です。

 その他、付属のUSB-Cケーブル経由で、PCなどとUSB接続ができる構造です。

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 以上、ATH-ANC400BTの紹介でした。

 ハイレゾ対応とノイキャン対応に対応する機種は「ソニーの独壇場」だったのでライバル出現と言えます。

 音質の部分では、オーディオテクニカも、対抗配置のドライバーなど優れたメーカーなのですが、ノイキャンユニットを搭載するためか、上位技術を採用しない普通の形式を採用します。

 その上で、軽量化が十分でない部分もあり、(値段次第ですが)能力面では、ソニーの上位機に及ばない点が目立ちます。


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 【2020年発売】

 10・ヤマハ Empower Lifestyle EP-E50A
  ¥15,104 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX-HD
連続再生時間:9時間
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:

 ヤマハEP-E50Aは、同社から新登場したノイズキャンセラ搭載Bluetoothイヤホンです。

 価格的にはソニーのノイキャン入門機のライバルとなります。

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 装着方法は、コード型です。

 ネックバンドがない分軽量ですが、装着安定性の部分は削がれます。

 再生周波数帯域は、20Hz-20kHzです。

 ドライバーは、1つのみ搭載されるダイナミック型(1WAY)です。

 ただ、9mmサイズですので、ソニーの入門機よりは大きめです。

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 音質は、SONYのDSEEなど音質向上を目的とする技術は非搭載です。

 ただ、同社の製品の特長と言えるのは、「リスニングケア」の搭載です。

 これは、再生音源のボリュームにより、高音域・低音域の調整する機能で、大音量にしすぎることを防ぎ、耳をケアする機能です。

 イヤホンは、この部分を問題視されていますし、割と良い発明です。

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 Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-Xに対応します。

 また、ハイレゾ音節のApt-X HDにも対応しますが、本体自体がハイレゾ再生に対応するグレードではないため、ハイレゾには未対応です。

 通信安定性の面では、一方、Bluetooth5.0に対応しており、優秀です。

 連続再生時間は、9時間と長めです。

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 ノイズキャンセリング技術は、もちろん、対応します。

 外音取り込みモードも装備です。

 本機の場合、米国クアルコムのQCC5124チップを利用することで、可能になったものです。

 これまでは、SONY BOSEなど開発環境と特許技術を持つ企業のみしか、「ほぼほぼ」ノイズキャンセラ搭載機が出せませんでした。

 しかし、この汎用チップの登場でヤマハからも出た形です。

 このチップの登場は、サードパーティが比較的容易にノイズキャンセラ搭載機を開発できることを意味するため、今後他社からも出てくるでしょう。

 ただし、Wマイク仕様ではない点と、(再生音量に伝道するのみで)移動などのシーンに合わせたノイズキャンセラの制御には未対応ですので、ソニーとは差があります。

 防水性は、ありません。

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 以上、ヤマハEP-E50A紹介でした。

 汎用チップの採用で、比較的安くノイズキャンセラ搭載機を手に入れられる点が売りです。

 その上で、「リスニングケア」の装備が魅力ですが、外音に連動するソニーの形式のほうが、通勤通学にはやや実用的かとも思います。


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 【2019年発売】

 11・Bowers & Wilkins B&W PI4
  ¥31,164 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:10Hz-30kHz
コーデック:SBC, AAC, aptX-HD
連続再生時間:10時間
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:40g

 B&W PI4は、イギリスの老舗オーディオメーカーのBowers & Wilkinsが販売するノイキャン対応のBluetoothイヤホンです。

 装着方法は、コード型です。

 このタイプとしてはあまり軽くはないです。

 ただ、気になるほどではないでしょう。

 再生周波数帯域は、10Hz-30kHzです。

 ハイレゾに対応する水準ではないですが、それなりに音域の広さを強調しています。

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 ドライバーは、1つのみ搭載されるダイナミック型(1WAY)です。

 加えて、サイズが14mmサイズとかなり大きいです。

 重さが少しあるのと、イヤホン本体が結構大きめであるのは、ドライバーに余裕を持たせるためでしょう。

 音質は、ドライバーのサイズ感からして、低音域に余裕があります。

 イコライザーで無理な補正をしなくて良いので、自然な音です。

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 Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・Apt-X Apt-X HDに対応します。

 本機も、高音域の周波数帯域的にはハイレゾ基準でないです。

 ただ、評価的には30kHzなので、搭載の意味はあります。

 連続再生時間は、10時間と長めです。

 ノイズキャンセリング技術は、対応します。

 外音取り込みモードも装備です。

 チップの型番は非開示ですが、本機も、米国クアルコムのチップを利用しています。

 ただ、本機も「両側で」2個のマイクという表記ですのでWマイク仕様ではないようです。一応、騒音に応じて、3つのモードを選択できますが、本格的ではないです。

 防水性は、ありません。

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 以上、B&W PI4の紹介でした。

 ヤマハ同様にクアルコムの汎用チップを利用してでてきた製品です。

 ドライバーが相当大きいので、(騒音のない場所での)音質は、期待できそうです。その分、装着感などは犠牲になりますが。

 いずれにしても、普段はノイズキャンセリングを利用せず使う方で、出張時などにオマケ的に、ノイズキャンセリングがあったほうがよい、という方には向きそうです。

3・ノイキャン対応イヤホン(独立式)

 つづいて、ノイズキャンセリング技術を搭載するイヤホンのうち、完全にケーブルフリーなタイプを紹介します。


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 【2019年10月発売】

 12・Apple AirPods Pro MWP22J/A
  ¥29,050 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:4.5時間
ドライバー:
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:6g×2

 AirPods Proは、Appleが(ほぼ事前情報なしに)2019年秋に発売したAirPodsの上位版です。

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 装着方法は、こちらも、ワイヤーのない左右独立型です。

 カナル式を採用するため、音漏れもありません。

 重量は、6gです。

 問題ない水準で、軽量と言えます。

 イヤーピースは、スモール・ミディアム・ラージの3種類から選択可能です。

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 音質面では、一方、アップル純正系列では初めて、音漏れしないカナル型形状を採用しました。

 ただ、音の傾向は従来と似通っており、Apple特有の低音域・高音域が強調されないフラットな音質であり、悪く言えば「無個性」、よく言えば、「バランス重視」の音質です。

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 ドライバーは、サイズ非公開です。

 しかし、外観から見て、おそらく5mm前後であり、完全独立型では「平均値」程度です。

 なお、ドライバーは、大きなほど、特に低音域が安定します。

 その点で言えば、こちらは、上位機として、この部分を強調する仕様ではないです。

 再生周波数帯域は、低音域についてのみ、20Hzと公開があります。

 一般的に問題ない水準です。

 しかし、どちらかと言えば、低音より、全音域の聞きやすさを重視しています。

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 Bluetoothコーデックは、SBCのほか、AACに対応です。

 カタログスペックに明記がないですが、確認できました。

 接続安定性の面では、しっかり、Bluetooth5.0に対応です。

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 ノイズキャンセリング技術は、ソニー同様に優れます。

 なぜなら、ノイズキャンセルの方式が、外側と内側に集音マイクを装備するWマイク仕様だからです。

 この方式の場合、耳側のノイズをセンシングして打ち消すため、ノイズ除去率が格段にアップします。

 電車の移動中の利用など、騒音状況下で基本利用する方については、没入感はより高いです。

 また、外部マイクを通して、周囲の音を聞き取れるようにする外部音取り込みモードにも対応です。こちらは、電車のアナウンスは聞きたい場合などに便利です。

 なお、モード切替は、本体の感圧センサーを、ちょこっと押すだけです。

 連続再生時間は、ステレオ再生で4.5時間です。

 ノイズ除去に電力を使うため下位機種よりスペックが悪いです。

 なお、ケースに内蔵される予備バッテリーの量も含めると、最大24時間です。

 マイクは、搭載されます。

 スマホでのハンズフリー通話が可能です。

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 防水性は、IPX4等級です。

 水没しなければOKというレベルですから、汗や雨くらいでは壊れないでしょう。

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 以上、Apple AirPods Proの紹介でした。

 左右ワイヤレス機としてはソニーの強力なライバルです。

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 特にiOSユーザーについては、OSとの相性は最も良いですし、iPhone用に「アップル製品限定」で探している方には候補となるでしょう。

 ただ、音質部分での個性が控えめで、面白みに欠けます。

 その上で、ノイキャンの部分については、移動中やシーンに応じて、に自動的にノイキャンレベルを制御してくれる、ソニー機の方が「実際の使い勝手はやや良い」です。

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 【2019年 第2世代】

 【ワイヤレス充電ケース付属】

 13・Apple AirPods MRXJ2J/A
   ¥22,618 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

 【充電ケース付属】

 14・Apple AirPods MV7N2J/A
   ¥17,904 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:10Hz-22kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:5時間
ドライバー:
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:8g×2

 このほか、Appleからは、下位機種となるApple AirPodsも販売されています。

 こちらも、ノイズキャンセルに対応しますが、1マイク式なので、徹底度が落ちます。

 また、イヤホン部分が密閉型ではないので、かなりのレベルで音漏れがします。


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 【2019年】

 15・ SONY ノイキャン WF-1000XM3 B
   ¥23,445 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:8.5g

 WF-1000XM3は、SONYが販売するノイキャン対応のイヤホンの最上位モデルです。

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 装着方法は、こちらも、ワイヤーのない左右独立型です。

 密閉式で、音漏れしないタイプです。

 重量は、8.5gです。

 重みを感じない、「ぎりぎりの線」で攻めている感じです。

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 イヤーピースは、ハイブリッドイヤーピースロングトリプルコンフォートイヤーピースが3サイズ付属します。

 トリプルコンフォートイヤーピースは、遮音性をキープしたままで柔らかい素材なので、長時間の利用でも快適です。水洗いも可能です。

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 一方、WF-SP700Nと異なり、アークサポーターがない製品ですので、運動などアクティブなシーンで利用することはあまり想定されません。

 ただし、耳を三点で支えるエルゴノミック・トライホールド・ストラクチャーで、普通に歩行している程度では外れにくくなっています。

 音質面では、再生周波数帯域が、低音域が20Hz高音域が20kHzです。

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 ドライバーは、6mmで同じです。

 ただし、下位機種と異なり、重低音を強調するエキストラバスは不採用ですので、低音協調性は下位機種に負ける部分があるでしょう。

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 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応します。

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 なお、AACはハイレゾ再生ができないため、この機種は、(CDより音質の良い)ハイレゾ再生は不可能です。

 しかし、DSEE HXという、AACなどの圧縮音源を「ハイレゾ相当」に再計算してアップスケーリングする機能をもちます。

 とはいえ、先述のように、再生周波数帯域が高音部で20kHzと「CDグレード」までですから、完全な「ハイレゾ」にはならない、というレベルです。

 通信安定性の面では、本機はBluetooth5.0に対応しており、優秀です。

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 ノイズキャンセリング技術は、「現状で業界最高レベル」です。

 なぜなら、外側と内側に集音マイクを装備するWマイク仕様だからです(デュアルノイズセンサーテクノロジー)。

 この方式の場合、耳側のノイズをセンシングして打ち消すため、ノイズ除去率が格段にアップします。

 (ワイヤード)Bluetoothイヤホンではすでに採用されている技術ですが、完全ワイヤレスでは初搭載です。

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 その上で、(ワイヤードの最上位機同様に)ノイズキャンセラ専用のQN1eチップを搭載するため、現状で「ソニー最高峰」のノイキャン技術を搭載しているといって良い製品です。

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 そのほか、アプリを利用することで可能な「アダプティブサウンドコントロール」も注目点です。

 スマホの加速度センサーと連動し、歩行・走行・静止状態・電車内と状況を検知し、外音の取り込みレベルを自動調整してくれます。

 Atlasもこの機能を使っていますが、かなり便利です。

 連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンON で6時間と長寿命です。

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 バッテリーケースは、充電器を兼ねており、約3回分フル充電可能です。

 マイクは、搭載で、ヘッドセットとして利用することができます。

 一方、防滴性能はありません。

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 以上、ソニーのWF-1000XM3の紹介でした。

 今回のバージョンアップで、ソニーの最高水準のノイズキャンセル技術が搭載となりました。通勤通学時をメインに考えて、完全ワイヤレス機を選ぶならば、こちらで良いでしょう。

 一方、下位機種と比較した場合、EXTRA BASS省略されますので、特に移動時に利用せず、重低音を含めてメリハリのある音質を得たい場合は、あまり向かないと思います。

 また、防滴性能がないため、ジョギングなどのワークアウトでの利用は、下位機種と異なり向かないでしょう。

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 【2017年】

 16・ SONY ノイキャン WF-1000X
   ¥13,000 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

 なお、2017年後半に登場した「1代目」がまだ売られています。

 ただし、ノイズキャンセラについてWマイク非搭載となります。格安ですが、選ぶならば、新機種が良いでしょう。


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 【2020年】

 17・ SONY WF-SP800N
   ¥21,596 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:9時間
ドライバー:6mm
ノイキャン:1マイク式
防水性能: IPX5相当
重さ:9.8g×2

 WF-SP800Nも、SONYが販売する完全ワイヤレスタイプのイヤホンです。

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 本機も、スポーツ用ですが、内蔵メモリーは非搭載なので、スマホ利用が前提です。

 重量は、9.8gです。

 軽くはないですが、スポーツ用のアークサポーター込みなので、問題ない水準です。

 イヤーピースは、本機も、4サイズから選べます。

 一方、アークサポーターは、MとLの2種類です。

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 音質面では、本機は、6mmのダイナミック型ドライバー搭載です。

 とくに大きなわけではないですが、ソニーが得意とする重低音強化技術(EXTRA BASS)に対応します。

 室内トレーニングなどで、低音の迫力がマストの方には良いでしょう。

 Bluetoothコーデックは、SBCとAACに対応です。

 通信安定性の面では、Bluetooth5.0に対応です。

 その上で、本機は、高級機同様の左右同時伝送方式ですので、動画視聴時などの音ズレは少なめでしょう。

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 ノイズ対策については、本機は搭載です。

 Wマイク式ではないですが、SONYの上位機と同じで、スマホの加速度センサーと連動させて、行動検出で、外音取り込みやノイズキャンセラの効きを自動調整することができます。

 加えて、スマホの位置情報と連携させて、例えば、ジムに着いたらこの設定、なども可能です。

 連続再生時間は、9時間となります。

 マイクは、こちらも搭載です。

 201809041853.jpg

 防水性は、 IPX5相当です。

 スイミングには利用できません。

---

 以上、ソニーのWF-SP800Nの紹介でした。

 「ノイキャンも重低音もあきらめない」というコンセプトですが、実際、ジムなどでのワークアウトにはかなり向く製品でしょう。

 音質もノイキャンも単独では性能の良い製品は他にもありますが、それらを両立させている点が本機の魅力でしょう。ニッチですが需要はありそうです。


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 【2018年】

 18・ SONY ノイキャン WF-SP700N BM
   ¥12,000 Amazon.co.jp (8/26執筆時)

再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:3.5時間
ドライバー:6mm
ノイキャン:1マイク式
防水性能: IPX4相当
重さ:7.6g

 WF-SP700N は、SONYの完全ワイヤレスタイプのイヤホン入門機です。

 同社の完全ワイヤレスイヤホンでは、最も安価な製品となります。

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 重量は、7.6gです。

 他社に比べてやや重量感はあります。

 しかし、装着すると、重心バランスが良いので、違和感はありません

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 イヤーピースは、ハイブリッドイヤーピースロングが別に3サイズ添付されます。

 その上で、外れにくいアークサポーターが2サイズ付属します。運動時の外れにくさは優れるでしょう。

 音質面では、本機のドライバーは、6mmです。

 これらの部分は、あまり個性はありません。

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 ただ、この機種は、同社伝統のEXTRA BASSシリーズの名を冠し、同シリーズの個性である、低音面の迫力面での調整力を高めています。

 従来的な、ソニーの特色でもある高音域はしっかり聞こえますので、同社の理想とする「ソニーサウンド」には、上位機種よりも近いと言えます。

 202008271129.jpg

 Bluetoothコーデックは、標準的なSBCのほか、AAC規格が採用されています。

 接続安定性の面では、しかし、発売時期の関係もあり、Bluetooth4.1と、多少不利です。

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 ノイズ対策には、2万円以下の製品としては、充実します。

 「2マイク仕様」ではないですが、(本当の)ノイズキャンセラーを搭載します。

 その上で、電車のアナウンスなどを聴き取れるようにする、2種類の外音取り込みモードを備えます。

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 連続再生時間は、3.5時間です。

 現行水準ではやや短めです。

 ただ、本機は、ノイズキャンセラを搭載するため、単純には比較できません。

 なお、バッテリーケースにより、2回のフル充電に対応します。

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 防水性は、IPX4相当の防滴対応です。

 水没させなければ、問題ない水準です。

 マイクは、搭載です。

 ヘッドセットとして利用することができます。

---

 以上、ソニーのWF-SP700Nの紹介でした。

 完全ワイヤレスイヤホンとして、(1マイクながら)ノイズキャンセラを装備した上で、小型ユニットの欠点を補う、EXTRA BASSを搭載する点が注目点です。

 一方、発売時期の関係で、Bluetooth5.0に非対応な部分が、現状ネックと言えばそうです。

次回に続く
ノイキャン対応イヤフォンのオススメは結論的にこれ!

 というわけで、今回は、各社のノイズキャンセリング対応イヤフォンを紹介してきました。

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 しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

・パイオニア
 RAYZ Plus SE-LTC5R-S
 RAYZ Plus SE-LTC5R-T
 RAYZ Plus SE-LTC3R
・SONY
 MDR-NWNC33
  IER-NW510N B
  IER-NW500N
・ オーディオテクニカ
 ATH-ANC300TW
・ パナソニック
 RZ-S50W
 Technics EAH-AZ70W

1・ノイキャン効果 ★★★★★
2・音質の良さ   ★★★★★
3・重低音     ★★★★★
4・ハイレゾ再生  ★★★★★
5・ワイヤレス対応 ★★★★★
6・総合評価    ★★★★★

 続く後編記事(こちら)では、前半で紹介できなかったパイオニア・ソニー・オーディオテクニカ・パナソニックのノイキャンイヤホンを紹介します。

 その上で、今回比較した全機種から、予算別・目的別に、「Atlasのおすすめ機種!」を提案します。

 引き続き、よろしくお願いします。

 後半記事は→こちら

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posted by Atlas at 16:18 | オーディオ製品

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