【今回レビューする内容】2022年 家庭用の小型電気ケトルの性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】デロンギ ケーミックス ZJX650J アイコナ KBOV1200J KBI1200J KBIN1200J KBLA1200J ZWILLING ENFINIGY Kettles 53103-800 ENFINIGY 53105-201 53105-202 象印 CK-AX08-BA K-AX08-WA CK-AX10-BA K-AX10-RA CK-AJ08 CK-CH08 CK-DA08 CK-DA10 CK-VA12 CK-VA15 ドリテック PO-151BKDI PO-151WTDI PO-366WT PO-362BKDI PO-360WTDI O-360BKDI PO-157 PO-366 アイリスオーヤマ IKET-800-W IKEB-800-W IKEB-800-W KET-800 ラッセルホブス 7013JP 7013JP-BK ドウシシャ Pieria EKW-101M simfe. SMFEKW101 MK TK-G10 ブラウン WK304AJ-WK3000
今回のお題
安全で清潔な小型電気ケトルのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今日は、2022年12月現在、最新の小型の電気ケトルの比較です。
1・定番の電気ケトルの比較 (1)
1-1:T-Fal〈フランス〉
1-2:タイガー〈日本〉
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:デロンギ〈イタリア〉
2-2:象印〈日本〉
2-3:ドリテック〈日本〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉ほか
3・コーヒー向け電気ケトルの比較 (3)
3-1:ラッセルホブズ〈英国〉
3-2:バルミューダ〈日本〉
3-3:シロカ〈日本〉
3-4:ハリオ〈日本〉ほか
4・定番の電気ケトルの選び方 (4) 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
2回目記事となる今回は、デロンギ・象印・ドリテック・アイリスオーヤマをはじめ、前回紹介できなかった製品を追加で紹介します。
ただ、「電気ケトルの選び方の基本」については、1回目記事(こちら)の冒頭で書きました。
検索エンジンから直接いらしていただいた方は、そちらから御覧になる方が分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように各機種を詳しく紹介します。
そして、最終回となる4回目の「結論編」(こちら)では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
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なお、今回の記事は、このブログの「湯沸かし家電」比較記事の2回目記事の一環で書きました。
2-1・デロンギの電気ケトルの比較
はじめに、イタリアのデロンギの電気ケトルの比較です。
イタリアらしい独特のデザイン性で、人気の電気ケトルを多く出します。
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なお、今回の記事でも、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2018年発売】
【1.0Lサイズ】
21・デロンギ ケーミックス ZJX650J
¥7,418 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能: 内装ステンレス
安全性能:
定格消費電力:1150W
温度設定:
重さ:1200g(台座含む)
デロンギ ケーミックスは、イタリアのデロンギが発売する製品です。
外国ブランドのケトルとしては、フランスのT-Falと人気を二分する製品です。
本体色は、ホワイト(ZJX650J-WH)・レッド(ZJX650J-RD)・ブラック(ZJX650J-BK)です。
2018年に、従来型からフルモデルチェンジされ、外見が「かわいく」なりました。
このシリーズの他のキッチン家電とトータルコーディネートできるため、「揃えていく楽しみ」を味わえます。
細かい部分までこだわった産業デザインで、たいへんオシャレです。
ちなみに、Darren Mullenのデザインです。
重さは、約1.1kgです。
台座を除いた状態でも900gです。
デザイン性は良いですが、軽量性の部分はイマイチでしょう。
給水量は、1Lと多めです。2-4人用と言えます。
パワーは、1150Wです。
他社に比べて弱めで、沸騰時間などの細かいデータが非開示です。
ただ、熱伝導率は高そうなので、過度に遅いことはないでしょう。
清潔性については、外装・内装ともにステンレスを採用する点で、こちらも衛生的です。
利便性の面では、この機種の場合、フタを取り外さずとも片手で給水できる機種です。
この点で、T-falの下位機種と同じく、使い勝手は良いと言えます。
温度設定は、対応しません。
安全性は、自動電源OFF・空だき防止などJIS基準で定められた安全基準を網羅します。
しかし、ネックな部分もあります。それは、ステンレス構造を採用するため、本体外観が熱くなりやすい点です。握りの部分があるので、大人ならば問題なく利用できます。しかし、お子さんがいる場合などは注意しましょう。
また、ステンレスは、構造上本体が冷めにくいので、ヒューズの関係で連続使用には制限がかかります。
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以上、デロンギ ケーミックスの紹介でした。
間違いないデザインと、清潔性、利便性を併せ持った良機種です。お子さんなどがいないご家庭ならば、この機種はイチオシとできますね。
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【1Lサイズ】(2016年)
22・アイコナ KBOV1200J
¥7,400〜 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
なお、デロンギからは、クラシカルなデザインの姉妹機として、アイコナシリーズのケトルも販売があります。
ステンレススチール製ですから、同様の問題を抱えますが、デザイン的に「格好良い」です。
【1Lサイズ】(2020年)
23・ アイコナ・トリブート KBO1200J
¥6,373 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
なお、2020年に、色柄としてモダンなアイコナ・トリブートシリーズも加わっています。
【1Lサイズ】(2015年)
24・ディスティンタ コレクション KBI1200J
¥8,980〜 楽天市場 (12/9執筆時)
【1Lサイズ】(2021年)
25・ディスティンタ ペルラ コレクション KBIN1200J
¥7,118 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
さらに、形状は同一ですが、レトロモダンな雰囲気のあるメタリックなディスティンタコレクションと、パール色のマットな質感なディスティンタ・ペルラ もあります。
出力や大きさは、他機とほぼ同様です。
【1Lサイズ】(2020年)
26・ アイコナ・キャピタルズ KBOC1200J
¥7,907〜 楽天市場 (12/9執筆時)
アイコナ・キャピタルズも、この系列で、同じパワーの製品です。
4大都市(キャピタル)(にインスパイアされた配色で、 順番に、ロンドン・シドニー・NY・東京となります。
同社の創業の地のイタリアの都市はないですが、それは、通常製品の色目なのでしょう。
【1.0Lサイズ】
27・デロンギ アクティブ KBLA1200J
¥4,991 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:フィルター
安全性能:
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:900g
デロンギ アクティブは、デロンギの小型ケトルです。
1回目の記事で、紹介が漏れていたものです。
本体色は、パッションレッド(KBLA1200J-R)インテンスブラック(KBLA1200J-BK)・トゥルーホワイト(KBLA1200J-W)の3色です。
デザイン面は、外観は、ステンレス製のリングがアクセントとして効いています。また、水量計の部分がとっての下に収まっており、見かけの上でスマートに見えるのもポイントだと思います。
なお、アクティブシリーズは、【デロンギのエスプレッソメーカーの比較記事】で書いたデロンギ製品などと、統一的なデザインとなっています。
給水量は、1Lです。
作りは余裕があるので、水も溢れにくいでしょう。
清潔性については、ホコリ対策として、茶こしのようなフィルターが付属する点が目立ちます。そのほかは特段の機能は見られません。
利便性の面では、フタを取り外さずとも片手で給水できる機種です。
温度設定は、対応しません。
安全性は、こちらは、総ステンレスではなく、他社のようにポリプロピレン樹脂が併用されるため、(二重構造を採用している機種を除けば)、熱くなりにくい機種です。
その上で、JIS基準に合致し、自動電源オフと空だき防止機能が付属します。デロンギの場合は、レバー式で、アナログチックなデザインです。
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以上、デロンギ アクティブ紹介でした。
割と大きめのケトルを探している場合は、デザイン的にも良い選択肢の1つです。とくに外観は、PP素材なので、既存のデロンギ製品に比べて安全性は高いでしょう。
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なお、デロンギは、これ以外に、コーヒー向け形状で電気ケトルがあります。
これらに、3回目記事のほうで、他社の細口と一緒に比較しています。
2-2・象印の電気ケトルの比較
つづいて、象印の電気ケトルです。
1回目記事で紹介した タイガーの「ライバル会社」といえる、日本企業です。
【2019年発売】
【0.8Lサイズ】
28・象印 電気ケトル CK-AX08-BA
28・象印 電気ケトル CK-AX08-WA
¥8,282 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【1.0Lサイズ】
28・象印 電気ケトル CK-AX10-BA
28・象印 電気ケトル CK-AX10-RA
¥8,809 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:内装フッ素ステンレス
安全性能:自動給湯ロック 二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1200g/1300g(台座含む)
K-AX08とK-AX10は、象印の代表的な電気ケトルです。
本体色は、ブラック系とホワイト系の2色構成です。
タイガーに較べるとシックであり、ターゲット年齢層は高めでしょう。
重さは、台座を含め、0.8Lは1,2kgで、1kgのモデルで約1.3kgです。
台座は200gほどですので、充電台座を除いた場合でも、いずれも1kgあるため、軽量性の部分は課題です。
給水量は、0.8リットルと1リットルの2種類です。
パワーは、1300Wです。
カップ一杯で65秒で沸くので、同じ消費電力のタイガーの上位機より多少ですが、時間がかかります。
おそらく密閉率の関係でしょう。
清潔性は、内装フッ素加工であり、清潔性能の面でライバルに見劣りしません。
利便性の面では、こちらも、蒸気レス構造です。
ただ、タイガーのように、沸騰した蒸気を戻すような還元構造ではなく、温度センサーで沸騰温度に至らないようにマイコン調整する方式です。
この場合、(センサーの感度により)カルキ抜きが完全にできない場合があります。
そのため、約2分30秒の追加カルキ飛ばし機能があります(75%の除去率)。浄水せず、水道をそのまま利用する場合は注意点です。
なお、象印の場合も、蒸気レス機なので、タイガー同様パッキンは消耗品です。
1年交換が推奨されますが、蒸気漏れしてきた時が替え時です。
温度設定は、対応しません。
安全面では、蒸気レス構造で、本体が熱くなりにくい仕様(二重構造)です。
一方、本機は自動給湯ロックが装備されていて、レバーを押している間だけ給湯となる仕組みです。
この部分で安全ですし、ロックボタンが別になる他社機より便利といって良いです。
一方、面白い部分としては、1時間だけ90分保温できる選択制の「1時間あったか保温」機能と、レバーのおし方で湯量が調整できる機能があげられます(ハンドドリップモード)。
また、本機は、沸騰完了時にメロディでのお知らせもあります。
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以上、象印のCK-AXシリーズの紹介でした。
タイガーの上位機がライバルでしょう。比較すると、カルキ対策の部分でやや不利です。浄水器を利用していないご家庭については、仕組み的にやや不利かと思います。
一方、操作性の部分では、自動給湯ロックが見どころで、ロックボタンと給湯ボタンが一体で、使い勝手は良さそうです。内装のフッ素加工も、わりと贅沢かと思います。
一長一短はありますが、カルキ対策がご家庭の蛇口レベルでできるならば、選んでも良いかと思います。
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【2019年発売】
【0.8Lサイズ】
29・象印 電気ケトル CK-AJ08-AD
29・象印 電気ケトル CK-AJ08-CB
¥7,391 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:100%軽減
清潔性能:内装フッ素ステンレス
安全性能:自動給湯ロック 二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1200g(台座含む)
なお、本機の下位機種として CK-AJ08シリーズがあります。
さほど値段差はないですが、本機は、先述のハンドドリップモードと、注ぎ口カバーが省略になります。
色目は良いですが、やはり上位機でしょう。
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【2016年発売】
【0.8Lサイズ】
30・象印 電気ケトル CK-CH08-WA
¥8,670 楽天市場 (12/9執筆時)
蒸気レス:セーブのみ
清潔性能:内装フッ素ステンレス
安全性能:自動給湯ロック 二重構造
定格消費電力:600W
温度設定:
重さ:1000g(本体のみ)
一方、CK-CH08-WAという、似たような形状の製品がもう一機あります。
ただ、こちらは、蒸気レスではなく、蒸気センサーによる検知での70%の軽減率に止まります。
また、本機は、定格消費電力が600Wと弱いので、沸騰に時間がかかります。また、沸騰のお知らせがブザー式になります。
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結論的にいえば、本機は、コンセント容量の少ない場合がある、ビジネスホテルなどの備品向けであり、家庭用としては、値段面を含めて、素直に先ほどの製品を選べば良いと言えます。
ただ、本機もパッキンが消耗品となるタイプなので、備品としてふさわしいかは微妙です。
【2021年発売】
【0.8Lサイズ】
31・象印 電気ケトル CK-DA08-AD
31・象印 電気ケトル CK-DA08-CA
31・象印 電気ケトル CK-DA08-WA
¥4,500 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【1.0Lサイズ】
32・象印 電気ケトル CK-DA10-AD
32・象印 電気ケトル CK-DA10-CA
32・象印 電気ケトル CK-DA10-WA
¥5,200 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:セーブのみ
清潔性能:
安全性能:給湯ロック 二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1000g/1000g(台座含む)
CK-DA08・100は、象印が2021年に発売した新しい形状の小型ケトルです。
本体色は、3色展開です。
形状は「壺型」でやや好みが分かれそうです。
象印は、外部のデザイン会社に依頼した製品を除けば、なんとなく「もっさり」したデザインが傾向的に多い気がします。
ただ、ターゲット層をお年寄りと考えると、わりと受けるのかと思います。
重さは、台座を含め、いずれのサイズとも1kgです。
本体だけだと800gですので、重くはないと言えます。
給水量は、0.8リットルと1リットルの2種類です。
パワーは、1300Wです。
カップ一杯で60秒で沸騰します。
清潔性は、一方、内装は金属ですが、フッ素加工は不採用です。
利便性の面では、一方、本機は、蒸気セーブに止まります。
セーブ率も非開示です。
カルキ抜きモードもないので、センサー制御ではなく、パッキンで止めているようです。したがって、本機もパッキンが消耗品であり、1年で交換が推奨されます。
温度設定は、対応しません。
安全面では、暑くなりにくい二重構造の本体を採用するほか、給湯ロックもあります。
ただ、同社の上位機と違って、自動ロックではなく、ロックボタン式です。
そのほか、本機も、沸騰完了時にメロディでのお知らせを装備します。
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以上、象印のCK-DA08・100の紹介でした。
この形状は、T-Falなどライバルが多いです。そのなかで、蒸気セーブが特長ですが、完全なセーブができない割に、パッキンが消耗品な部分は、多少微妙に思えます。
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【2022年発売】
【1.2Lサイズ】
33・象印 電気ケトル CK-VA12-BM
33・象印 電気ケトル CK-VA12-WA
¥4,500 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【1.5Lサイズ】
34・象印 電気ケトル CK-VA15-BM
34・象印 電気ケトル CK-VA15-WA
¥5,200 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:セーブのみ
清潔性能:
安全性能:給湯ロック 二重構造
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:1200g(台座含む)
なお、同じ仕様のまま、容量を大きくしたと言えるのが、CK-VA12・15です。
保温はできないので、1.5Lというのはニーズとしては特殊でしょう。
パワーは1300Wと同じです。
水量あたりで沸騰に要する時間は同じですが、1.2L以上の大容量モデルとしては「最速級」でしょう。
安全面は、タイガーの2022年以降の製品にある意味「対抗」して6つの安全設計をだします。ただ、蒸気レスではないので、仕様は先ほどみた小型機と同じです。
2-3・ドリテックの電気ケトルの比較
つづいて、ドリテックの電気ケトルです。
小物家電にわりと存在感がある日本の中堅企業です。
同社の電気ケトルは結構安いので、ビジネスホテルなどでもたまに見かけます。
【0.8L】PO-151BKDI
35・ドリテック リコリス PO-151WTDI
¥3,982 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:二重構造
定格消費電力:900W
温度設定:
重さ:900g(台座含む)
PO-151は、ドリテックの販売する電気ケトルです。
給水量は、0.8Lです。
安全面は、本機は内装ステンレス機ですが、二重構造で外側が熱くなりにくいという利点があります。
コントローラー部分も、イギリスのStrix社製である点をアピールしています。
清潔性についても、ステンレスの採用で、問題ありません。
パワーは、しかしながら900Wです。
他社製品に比べると30%ほど弱く、沸騰するまでにかかる時間は長いです。
電力消費はすくないわけですが、時間がかかる分、光熱費の水寿も多少不利でしょう。
利便性の面では、ワンタッチ給水対応で、片手で給水できる点はT-Fal同様に便利です。
また二重構造の利点で、30分後82度という、そこそこの保温効果も期待できます。
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以上、ドリテックのPO-151の紹介でした。
同社の製品では比較的「高級」なモデルです。沸騰に時間がかかる部分はありますが、その部分が許せるならばこの値段の製品としては贅沢な作りです。
ビジネスホテルでよく置かれるのは、W数的に、コンセント容量に制限のある場所に起きやすいからかもと思いました。
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【1.0L】
36・ドリテック フェンネル PO-366WT
¥2,280 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:
定格消費電力:900W
温度設定:
重さ:800g(台座含む)
【1.0L】
37・ドリテック 電気ケトル PO-360WTDI
37・ドリテック 電気ケトル PO-360BKDI
¥2,380 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
【1.0L】(性能は同じ)
38・ドリテック ブラン PO-366WT
¥1,983 楽天市場 (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:
定格消費電力:900W
温度設定:
重さ:800g(台座含む)
なお、同社からは、下位機種として以上の2系統の製品もあります。
格安ですが、これらの機種の場合、内装プラスチックで、抗菌性に課題があります。
また、回し開きで、ワンプッシュ式のフタが不採用であるほか、引き続き、パワー900Wとなります。
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結論的にいえば、性能面では少し選びにくいでしょう。
【0.8L】
39・ドリテック ケララ PO-157
¥3,880 楽天市場 (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:
定格消費電力:1100W
温度設定:
重さ:800g(台座含む)
ケララ PO-157 も、ドリテックの販売する電気ケトルです。
給水量は、0.8Lです。
形状は「やかん」系です。
今までなかった形状でユニークに思えます。
安全面は、一方、デロンギと同じで、ステンレス製です。
美観は良いですが、本体は熱くなります。
清潔性は、ステンレスの採用で、問題ありません。
パワーは、本機は1100Wです。
熱伝導性を考えても問題ないです。コーヒー1杯分で70秒で沸騰です。
利便性の面では、特段の工夫はないです。
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以上、ドリテックのケララ PO-157 の紹介でした。
デザイン性に面白さを感じます。
ただ、形状的に、デロンギ機などと比べても、金属部分に手が触れやすい形状なので、気をつけて使う必要はあるでしょう。
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【2022年発売】
【1L】
40・ドリテック エルダー PO-161
¥4,180 楽天市場 (12/9執筆時)
そのほか、ガラス製の電気ケトルも発売しています。
T-Falの「ティエール」でも書きましたが、中国勢がガラス製が得意で、近年多く日本のネット市場に投入しています。
ただ、ガラスは清潔性が高く、LEDライト装備と合わせて沸騰時の見映えも良い一方で、重い(本体1kg)、割れる(強化ガラス表示なし)、熱くなるという弱点もあります。
個人的には、あまり電気ケトルに向いた素材でないと考えています。
2-4・アイリスオーヤマの電気ケトル
つづいて、アイリスオーヤマの電気ケトルです。
日本の家電メーカーで、ホームセンターでもお馴染みです。
工夫して白い製品もだしますが、基本的には、低価格帯の製品に強みがある会社です。
【2020年発売】
【0.8L】
41・ アイリスオーヤマ IKET-800-W
¥3,980 楽天市場 (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:二重構造
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:1100g(台座含む)
IKET-800 は、アイリスオーヤマの販売する電気ケトルです。
激安家電に強いホームセンターではお馴染みのメーカーで、価格的にはドリテックのライバルです。
給水量は、0.8Lです。
安全面は、本機も内装が二重構造です。
ドリテック同様で、本体が熱くなりにくい利点があります。
JIS規格に基づく安全基準をクリアします。
清潔性についても、ステンレスですから問題ないでしょう
パワーは、1200Wです。
この部分では900Wだったドリテックより優れます。カップ1杯なら約1分で沸きます。
利便性の面では、一方、本機はフタ式なので、片手での給水はできません。
また、外から見える給水量計は未付属です。
重さも、台座を除いても900gですので、少し重めです。
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以上、アイリスオーヤマのIKET-800の紹介でした。
高級感はイマイチですが「格安」です。パワーを重視して格安機を選ぶならば、二重構造の本体構造を含めて候補になるでしょう。
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【0.8L】
42・ アイリスオーヤマ IKEB-800-W
¥2,980 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:900g(台座含む)
なお、アイリスオーヤマからは下位機種として IKEB-800-Wという製品の展開もあります。
ただ、こちらは、内装が、抗菌性表明のないプラスチック製です。フタもワンタッチ式ではないですし、それにしては、値段は安くないように思えます。
【2021年発売】
【0.8L】
43・ アイリスオーヤマ IKET-800-WC
43・ アイリスオーヤマ IKET-800-R
43・ アイリスオーヤマ IKET-800-H
¥3,191 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:800g(台座含む)
IKET-800は、アイリスオーヤマのricopaシリーズの電気ケトルです。
1・ホットプレートの比較
2・グリルなべの比較
3・オーブントースターの比較
4・小型電子レンジの比較
ricopaシリーズは、同系色でトータルコーディネートができる点が売りです。
なお、本製品については、これらの配色も存在します。
給水量は、0.8Lです。
安全面は、一方、本機については、二重構造の言及がないです。
ただ、外装はステンレスではないので、この部分は問題ないでしょう。
清潔性についても、内装ステンレスです。
パワーは、1200Wです。
強めと言って良いです。
利便性の面では、一方、本機はフタ式なので、片手での給水はできません。
ただ、サイドに湯量目盛はあります。
重さも、台座を除いて600gです。
総ステンレスではないのでこんなものでしょう。
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以上、アイリスオーヤマのKET-800の紹介でした。
独特の色とデザインですが、意外とパワーはある製品と言えます。
このシリーズで統一感を保たせたい場合などは良いかと思います。
2-5・その他の電気ケトル
最後に、ここまで見たメーカー以外の製品をまとめて紹介します。
【2021年発売】
【1L】
44・ ラッセルホブス 7013JP
44・ ラッセルホブス 7013JP-BK
¥4,864 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:内装ステンレス
安全性能:二重構造
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:650g(本体のみ)
7013JP は、イギリスのラッセルホブズの製品です。
3回目の【コーヒー用電気ケトルの比較記事】で取りあげる、左図のような細口の製品が同社の定番です。
ただ、コーヒーの大量消費国イギリスは、歴史的に「紅茶の国」でもあるので、こちらについては、それ用のラインということになります。
給水量は、1Lです。
重さは、ラッセルホブズは本体のみでの重さですが650gです。
1Lサイズのステンレス製ですし、こんなものでしょう。
軽くはないですが、利便性は削がれません。
安全面は、一方、本機については、外装もステンレスです。
利用時に、すこし気をつける必要があります。
むろん、JIS規格に基づく安全基準はクリアします。
清潔性については、ステンレスですし、問題ありません。
パワーは、1200Wです。
カップ1杯なら約1分で沸くでしょう。
利便性の面では、本機はプッシュ式で、片手で注水ができるタイプです。
そのほか、湯量目盛や、ホコリの侵入を防ぐフィルターが装備です。
この注ぎ口形状は、ホコリが入りやすいので、こうした工夫があります。
フィルターは消耗品ですが、そう交換することはないでしょう。
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以上、ラッセルホブスの 7013JP の紹介でした。
独特のデザイン性の高さと、空気を含んだ水を勢いよく注げる点で「紅茶向き」と言って良い製品です。
むろん、注ぎ口の広いタイプなら、どれも紅茶向き」とは言えますが、「英国由来の企業」というブランドイメージと、それ用に考えられたフォルムと考えれば、価値はあるでしょう。
【2021年発売】
【1L】
45・ ドウシシャ Pieria EKW-101M WH
45・ ドウシシャ Pieria EKW-101M BK
¥3,537 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:
安全性能:
定格消費電力:1000W
温度設定:50〜100℃
重さ:1000g(台座含む)
Pieria EKW-101Mは、ドウシシャの販売する製品です。
家電を得意とする昔からある輸入商社です。
本機は温度設定ができますが、そういったモデルでは「最安級」です。
給水量は、1Lです。
重さは、台座を含めて1kgです。
1Lモデルとしては平均的です。
温度設定は、50〜100℃まで、1度刻みです。
30分の保温もあらかじめ設定可能です。
沸騰温度に到達してから、冷ましてその温度にするのは本機は非対応ですが、設定温度に到達した際に、お知らせ音が鳴る仕組みはあります。
安全面は、転倒時に湯漏れしにくい構造はあります。
この部分はただ、注ぎ口に細工が必要なので、注ぎやすさ(速度)とバーターにはなります。
清潔性については、本機は内装も樹脂ですが、特段の抗菌素材は不採用です。
パワーは、1000Wです。
値段的に仕方ないでしょうが、少し弱いので、沸騰までの時間はかかるでしょう。
利便性の面では、本機はロックボタンを開けてから、つまみでふたを外しての給水なので、やや面倒です。
また、常時セーブ機能はないですが、象印やタイガーの蒸気レス機と同じで、上フタにパッキンがあり、その部分は消耗品です。
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以上、ドウシシャのPieria EKW-101Mの紹介でした。
格安の温度設定モデルで、しっかりした企業の製品を安く買いたい場合は候補でしょう。
ただ、温度設定できる、という部分を除けば、かなり割り切った仕様ですので、できれば、もう少ししっかりした製品を選んだ方が良いでしょう。
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【Amazon限定ブランド】
【1.0Lサイズ】SMFEKW101 WH
46・simfe. (シンフェ) 電気ケトル 1.0L
¥3,280 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:フィルター
安全性能:
定格消費電力:900W
温度設定:
重さ:900g
なお、アマゾンのPBブランドとなる、simfe. (シンフェ)のケトルも製造はドウシシャです。
こちらは、温度調整ができないシンプルなモデルで、消費電力の関係で沸騰速度もやや遅めですが、安いです。
同様に、転倒時にこぼれにくい醸造はあるので、本体部分はほぼ同じ仕様でしょう。
【1.0Lサイズ】
47・ MK TK-G10K
47・ MK TK-G10W
¥9,290 楽天市場 (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:フィルター
安全性能:
定格消費電力:1200W
温度設定:
重さ:900g(本体のみ)
TK-G10は、日本のエムケー精工の小型ケトルです。
モーター関係を得意とする信州の上場企業ですが、調理家電もユニークなものを結構展開します。
デザイン面は、写真のようなガラス製です。
従来は中国製品にガラス製のケトルが多かった印象ですが、最近はデロンギはじめ、どこでも使うようになっています。
とくに、ニオイの面で金属やプラスティックに抵抗感がある方に向くでしょう。
熱耐性が高いホウケイ酸ガラスです。
給水量は、1Lです。
本機については、おそらく温度センサーの位置とガラス利用の関係でしょうが、最小容量も0.5Lからとなる点は、少し注意です。
清潔性については、素材的に問題ありません。
利便性の面では、フタを取り外さずとも片手で給水できる機種です。
そのほか、利用時に、ガラス内部のLEDライトの色で運転状況がわかる工夫があります。
これも、中国系製品に従来みられました。
温度設定は、対応です。
40度からの9段階です。
また、本機については、カルキ抜きボタンがあるのが特長です。
ガラス製である部分を含めて、ニオイに敏感な方には良い仕様です。
ただし、10分間の沸騰運転をするので、【浄水器の比較記事】で書いたような製品で対応できそうならば、そちらでやるのが良いかとは思います。
保温機能もあります。
自動で3時間なので、結構長めです。
一方、多くのメーカーの製品と同じで、沸騰させてから、設定温度まで冷ましての保温は対応できません。
安全性は、本機については、総ガラスではなく、外側はポリカーボネートの二重構造です。
熱くなりにくい配慮があります。
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以上、MKのTK-G10の紹介でした。
似たようなガラス製品は、他社でも見ましたし、ネットで探せば多く輸入されます。
ただ、加熱製品ですし、しっかりした説明書と保証書が添付され、日本に拠点がある企業の製品を選ぶのは、意味があるでしょう。
主にデザイン性から売れそうな機種ですが、先述のように、金属臭やカルキ臭など、ニオイに敏感な方には、一定の需要があると思います。
【1.7Lサイズ】
48・ ZWILLING ENFINIGY Kettles 53103-800
¥16,500 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:ガラス
安全性能:
定格消費電力:1000W
温度設定:
重さ:1700g(本体のみ)
ENFINIGY ヨーロピアンティーケトル 53103-800は、ドイツのツヴィリング J.A. ヘンケルスの電気ケトルです。
どちらかといえば、包丁などの「高級キッチンウェア」で知られるゾーリンゲンの会社ですが、家電もちらほらとだしています。
ティファールのテイエールとおなじで、茶こし(ストレイナー)付きタイプのガラス製高級機です。
給水量は、1.7Lです。
この点は、ネットで買う場合は少し注意するべき点で、かなり大きいです。
重さも、1700gです。
清潔性については、ガラスですので、素材的に問題ありません。
ほ乳瓶ホルダー 53999-023
¥1,953 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
温度設定は、対応です。
沸騰温度ほか、40℃・60℃・70℃・80℃と、コーヒー用の93℃です。
もちろん、この重さでドリップは非現実的なので、インスタントにさすという意味です。
一方、大きさを活かして、専用のほ乳瓶ホルダーが用意されます。
そのほか、ゆで卵・温泉卵・だしをとるなどの提案もあります。ここは、臭いの心配がいらないガラス製であることの利点でしょう。
一方、本機については、サイズの割に、定格消費電力が1000Wです。
他のケトルと違って、「素早く沸かせる」という利点はない、「スローライフ」な製品といえます。
保温機能もあります(30分)。
茶こし用に、T-Falと同じで蒸らし用のタイマーもあります(10分)
安全性は、ただし、ガラスの場合は、注意が必要です。
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以上、ヘンケルスのヨーロピアンティーケトルの紹介でした。
ここまで書いたように、用途性が結構特殊で何にでも便利に使えるという類の製品ではないです。
ただ、他社機と「被らない」製品ですし、なにかしらの用途に合えば選択肢になるかと思います。
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【1Lサイズ】
49・ ZWILLING ENFINIGY 53105-201
49・ ZWILLING ENFINIGY 53105-202
49・ ZWILLING ENFINIGY 53105-203
49・ ZWILLING ENFINIGY 53105-204
¥8,800 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:ガラス
安全性能:
定格消費電力:1000W
温度設定:
重さ:1300g(本体のみ)
なお、同社のエンフィニジーシリーズからは、以上のような製品の展開もあります。
ただ、こちらは、特段特徴のない1Lのケトルです。
ドイツらしいシンプルながら主張のあるデザインで良いですが、突出した機能面の見どころは特にありません。
とはいえ、プッシュ式のふたで給水しやすさと、内装ステンレスの清潔性、2重構造で本体が熱くなりにくい構造など、大事な部分はしっかりした製品です。
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結論的にいえば、デザインが個性的で「珍しい」ので、(あまり他の人が持っていないような)少し主張のある製品が欲しい場合、選択肢になりそうです。
ただ、1Lサイズで1300gなので、重量感は多少あるでしょう。
【2022年発売】
【1.0Lサイズ】
50・ブラウン WK304AJ-WK3000BK
50・ブラウン WK304AJ-WK3000WH
¥3,950 Amazon.co.jp (12/9執筆時)
蒸気レス:
清潔性能:フィルター
安全性能:
定格消費電力:1300W
温度設定:
重さ:700g(本体)
ピュアイーズ WK304AJ-WK3000は、ドイツのブラウンの小型ケトルです。
日本ではシェーバー他の生活家電が有名ですが、ケトル1種類ですが出しています。
デザイン面は、注ぎ口がキュッと上がった独特のフォルムです。
これは、(特段ストッパー構造がなくても)注ぐ際にお湯がこぼれにくい工夫となります。
この形状で注ぎやすいようにハンドルも独特な形状にして、グリップ感を高めています。
また、大きめの水量窓で、この部分の視認性を高める工夫もなされます。
機能性を突き詰めた「産業デザイン」であり、極めてドイツらしい家電です。
給水量は、1Lです。
清潔性については、本機はフィルターは装備します。
ただ、内装などに工夫はないです。
利便性の面では、フタを取り外さずとも片手で給水できる機種です。
温度設定は、対応しません。
パワーは、1300Wと少し強めです。
安全性は、素材的に、本体が熱くなりにくいため、問題ないでしょう。
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以上、ブラウンのピュアイーズ WK304AJ-WK3000の紹介でした。
T-Falほど「エレガント」ではなく、デロンギほど「格好良く」ないですが、機能性を突き詰めた産業デザインで、個人的には好感触です。
少し珍しいメーカーで、できるだけ使いやすい製品を探している場合、本機は候補にできるでしょう。
次回に続く!
小型電気ケトルのおすすめは結論的にこれ!
以上、今回は、家庭用の小型電気ケトルの2回目記事でした。
1・定番の電気ケトルの比較 (1)
1-1:T-Fal〈フランス〉
1-2:タイガー〈日本〉
1-3:デロンギ〈イタリア〉
=3大人気メーカーの定番ケトル
2・定番の電気ケトルの比較 (2)
2-1:象印〈日本〉
2-2:ドリテック〈日本〉
2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉ほか
=その他の企業のケトル
3・コーヒー向け電気ケトルの比較 (3)
3-1:ラッセルホブズ〈英国〉
3-2:バルミューダ〈日本〉
3-3:シロカ〈日本〉
3-4:ハリオ〈日本〉ほか
=細く注げるハンドドリップ用ケトル
4・定番の電気ケトルの選び方 (4) 【結論】
=最終的な「おすすめ機種」の提案
つづく3回目記事(こちら)では、ハンドドリップ用に細く注げるコーヒー向きのタイプを紹介します。
軽量性 ★★★★★
清潔性 ★★★★★
安全性 ★★★★★
デザイン ★★★★★
温度調整 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回の結論編(こちら)で、今回紹介した全機種から、いつものように、目的別にAtlasのオススメ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら !