【今回レビューする内容】2023年 イリー・ガジア・ソリス家庭用エスプレッソマシン・エスプレッソメーカーの性能とおすすめ・選び方:機種の違いと人気ランキング:
【紹介する製品型番】 イリー フランシスフランシス! FrancisFrancis Y3.3 FrancisFrancis! X7.1 FrancisFrancis! X9 FrancisFrancis! Y3 Gaggia ガジア BESANA HD8651 Anima BX SUP043 ソリス バリスタ グラングストーン SK1014 Gaggia MAGENTA PRESTIGE SUP051U MAGENTA MILK SUP051P MAGENTA PLUS SUP051W
今回のお題
各社のエスプレッソマシンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2023年4月現在、最新のエスプレッソマシンの比較の3回目記事です。
1・エスプレッソマシンの比較 (1)
・デロンギ〈イタリア〉
2・エスプレッソマシンの比較 (2)
・ネスレ〈スイス〉
3・エスプレッソマシンの比較 (3)
・イリー〈イタリア〉
・ガジア〈イタリア〉
・ソリス〈スイス〉
1回目・2回目の記事では、展開数の多い、デロンギとネスレのエスプレッソマシンをみました。
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★★★
コーヒー ★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、機種ごとに性能を説明します。
そして、最後に「結論」として「目的別・予算別にAtlasのおすすめ機種!」を提案する形式で書いていきます。
ーー
1・紙フィルタ式コーヒーメーカー
2・ペーパーレスコーヒーメーカー
3・全自動コーヒーメーカー
4・ネスレのエスプレッソメーカー
5・デロンギのエスプレッソメーカー
6・他社のエスプレッソメーカー
7・おすすめのコーヒーメーカー 【結論】
なお、今回の記事は、このブログ「モノマニア」のコーヒー関連記事の6回目記事として書きました。
3-1・イリーのエスプレッソマシン
はじめに、正規代理店のキーコーヒーを通じ、日本で手に入るイリーについて紹介します。
---
なお、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【2020年発売】ILY51000 ILY50000
1・illy フランシスフランシス Y3.3 【赤】
2・illy フランシスフランシス Y3.3 【黒】
3・illy フランシスフランシス Y3.3 【白】
¥23,650 楽天市場 (4/18執筆時)
大きさ:10×31×26.5cm
エスプレッソ
カプチーノ:
ポンプ圧:19気圧
対応:カプセル式
イリーのFrancisFrancis Y3.3は、キーコーヒーが日本で輸入するモデルとしては、入門機と言えるものです。
長年人気のあるY3の3rdモデルとして、2020年に登場しました。
機能はほぼそのままに、前面のデザイン性が向上したほか、(圧をかけない)フィルターコーヒー(Brewed Coffee)のカプセル抽出に対応したのが改良点です。
本体色は、キーコーヒーの取扱としては、黒と赤ほか白です。
外国では青もありますが、日本には正規輸入はされていないようです。
本体サイズは、幅10×奥行29.8×25.4cmです。本体が長細いです。
全国のイリーカフェでもバリスタが利用する製品に比べて小型です。
キッチンのデッドスペースにおけそうな「日本向き」なフォルムです。
水タンクは、0.75Lです。
エスプレッソ用ですし、全く問題のない量です。
【純正カプセル】
illy ミディアムロースト 21個/1缶
illy ダークロースト 21個/1缶
illy ルンゴ 21個/1缶
illy デカフェ 21個/1缶
¥1,818 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
使用方法は、カプセル式です。
日本の代理店(キーコーヒー)が取り扱うのは、4種類です。
基本のミディアムローストと、深みとコクがあるダークロースト、苦みが少ないルンゴと、ノンカフェインのデカフェです。
なお、デロンギはルンゴの場合、水量を多めに調整しますが、こちらは基本そういった操作はないようです。
一方、ネスプレッソは他社製の(割安)互換製品が割と多いですが、イリーはカプセル形状が特殊なためか、見かけません。
カプセルのランニングコストは、通常の製品を買うならば、平均的に1杯約90円です。
ネスレのカプセルとだいたい同じ相場です。
なお、ネスレも、イリーもですが、アラビカ種100%とエスプレッソでも香りを重視してます。
ちなみに、デロンギ(コーヒー粉)は、アラビカ種に(格安の)ロブスター種を混ぜます。
ただ、エスプレッソの場合については、強いカフェインを含有するロブスター種を使うのも「間違いではない」と言えます。
かけられる気圧は、(ポンプ圧として)19気圧です。
気圧の高さはクレマの質に関係します。
従来機は15気圧だったのですが、ネスプレッソは19気圧だったので、それに合わせたようです
なお、デミタスカップ以外の背の高いカップも利用できます。
コーヒーの水量は、標準では40mlほどです。
マイルド、ないし、ストロングに作りたい方については、水量を調整できます。調整された水量は記憶されますので、次からはその濃さで利用可能です。
また、こちらは、ルンゴ用のボタンも用意されるため、エスプレッソと水量の多い薄めの珈琲ライクなルンゴを作り分けたい方に便利でしょう。
オートストップ機能は付属します。
ネスプレッソ エアロチーノ4 4192-JP2
¥11,480 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
カフェラテやカプチーノは、一方、ミルクフォーマー(泡立て器)などが別に必要です。
他社のものですが、ネスレのエアロチーノなどがあります。
使用後のお手入れは、8個分まで、自動で落ちてくる(使用済み)カプセルコンテナ内の清掃のみです。
抽出部は基本メンテ不要ですが、長期間使用しなかった場合は、お湯通し(空おとし)でお湯を通すと良いでしょう。
---
以上、フランシスフランシス Y3.3 の紹介でした。
イリーのカプセルは、イリーの本体でしか使えないため、イリーカフェの味を再現したいならば、この製品が選択肢です。
本機の場合、エスプレッソ限定となりますが、気圧の高さでクレマの質は良さそうです。一方、ミルクアームがないので、応用的にカプチーノなどを作りたい方は不便でしょう。
3・illy フランシスフランシス X9 【黒】
¥40,700 楽天市場 (4/18執筆時)
大きさ:12.3×26.9×26.7 cm
エスプレッソ
カプチーノ:
ポンプ圧:19気圧
対応:カプセル式
イリーのフランシスフランシス X9は、イリーの上位機です。
本体サイズは、12.3×26.9×26.7 cmです。
こちらも、日本向きの省スペース設計です。
水タンクは、一方多少小型で、0.7Lです。
とはいえエスプレッソならば「21杯分」対応できます。
【純正カプセル】
illy ミディアムロースト 21個/1缶
illy ダークロースト 21個/1缶
illy ルンゴ 21個/1缶
illy デカフェ 21個/1缶
¥1,818 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
使用方法は、カプセル式です。
利用するコーヒーカプセルは、他機と同じです。
かけられる気圧は、15気圧です。
さきほどの機種より低めで、デロンギと同じです。
ただ、抽出圧については、ここまであれば差はないでしょう。
コーヒーの水量は、標準では40mlほどです。
こちらも、ルンゴ用のボタンも用意されるため、エスプレッソと水量の多い薄めの珈琲ライクなルンゴを作り分けたい方に便利です。
スイッチは物理スイッチを廃止し、静電式タッチパネルになってオシャレです。
カフェラテやカプチーノは、一方、ミルクアーム(泡立て器)が付属しないので、対応しません。
使用後のお手入れは、10個分まで、自動で落ちてくる(使用済み)カプセルコンテナ内の清掃のみです。
下位機種よりも2個分増えていますが、基本的なシステムは同じで、メンテは楽です。
抽出部は基本メンテ不要ですが、長期間使用しなかった場合は、お湯通し(空おとし)でお湯を通すと良いでしょう。
---
以上、フランシスフランシス X9の紹介でした。
基本的には、アルミニウムボディを利用して高級感を出した分の「デザインの改良」です。
同様の省スペース型ならば、(一応)19気圧に対応するY3の方が面白い気がします。
【並行輸入】
4・illy フランシスフランシス X7.1【黒】
5・illy フランシスフランシス X7.1【白】
6・illy フランシスフランシス X7.1【赤】
¥45,500 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:28×28×31cm
エスプレッソ
カプチーノ:
ポンプ圧:19気圧
対応:カプセル式
全国のイリーカフェでもバリスタが利用するのは、このフォルムの製品です。
ただ、同一形状のプロ仕様(X1 iperEspresso Anniversary 1935 Machine)といえる上位機を含めて、現在は、並行輸入のみです。
本体サイズは、28×28×31cmです。
(良い意味で)クラシカルなイタリアンデザインです。
上部はカップホルダーになっています。
水タンクは、1Lです。エスプレッソならば「30杯分」対応できます。
【純正カプセル】
illy ミディアムロースト 21個/1缶
illy ダークロースト 21個/1缶
illy ルンゴ 21個/1缶
illy デカフェ 21個/1缶
¥1,818 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
使用方法は、カプセル式です。
同じカプセルを利用します。
かけられる気圧は、(ポンプ圧として)15気圧です。
コーヒーの水量は、標準では40mlほどです。
オートストップ機能は付属しますが、オフにもできます。
ステンレス ミルクジャグ
¥826 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
カフェラテやカプチーノは、本機は、ミルクアーム(泡立て器)が付属です。
そのため、ミルクジャグがあれば対応できます。
ただし、手動式なので、専用に利用したい場合は、ネスプレッソの全自動機の方が楽ではあります。
使用後のお手入れは、カプセル式のため、ほとんどメンテフリーで利用可能です。
定期的に洗うのはカプセルホルダーだけで、ために、受け皿と水タンクを手入れするほどです。
---
以上、FrancisFrancis! X7.1の紹介でした。
クラシカルな本体で、オシャレなキッチンの「顔」となりうる製品です。
ただ、現状で正規輸入品の取扱が終わりかけているため、保守の部分を含めてあまりおすすめはできません。
3-2・ガジアのエスプレッソマシンの比較
続いて、イタリアのガジア(GAGGIA )のエスプレッソマシンです。
1948年創業のメーカーで、創業者のガジア氏は、エスプレッソにおけるクレマ(泡)を初めて作り出した人物とのことです。
日本では業務用機がメインでしたが、最近は(コロナ禍もあってか)家庭でも使えそうな全自動の小型機を出しました。2018年からフジ産業が輸入販売しています。
【2020年発売】
7・Gaggia(ガジア) BESANA HD8651
¥56,952 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅295×奥行420×高さ325 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー豆
HD8651は、ガジアでは最も安い全自動式エスプレッソマシンです。
サイズは、幅295×奥行420×高さ325 mmです。
コーヒー豆を利用するオートメーション式なので、ライバルは、このブログの【デロンギのエスプレッソマシンの比較記事】で紹介した同社の「マグニフィカS」 でしょう(左図)。
サイズは、本機については幅広ですが、背は低いです。
段も(抽出量について、シングル・ダブル設定できない点で同クラスの)「マグニフィカS エントリーモデル」とあまり変わりません。
水タンクの量は、1Lです。
全自動タイプとしては少なめですが、家庭用として考えるならば問題ないでしょう。
やはりデロンギと同じで、2杯の同時抽出に対応できます。
使用方法は、この製品の場合、オートメーション式です。
つまり、ボタン1つで、豆のミル挽きから、抽出まで全て手間いらずでやってくれる機種になります。
また、それだけではなく、抽出もまでの過程を全て機械がやってくれます。
豆は200gまで上部のホッパーに入ります。
グラインダーは、「コーン式ミル」です。
コーン素材は金属製のデロンギと違ってセラミック刃です。
ダンピングを再現するような機構はないので、一長一短はあります。
また、デロンギの場合、コーヒー粉も利用できますが、本機は、利用できません。もちろん、カプセルもありません。
濃度は、デロンギの場合と同じで、5段階の濃さから調整できる仕様です。豆の粒度も、必要ならば5段階で調整できます。
かけられる気圧は、15気圧です。
抽出量は、調整できます。
ただ、登録できるのは、エスプレッソボタン、ルンゴ(薄めのコーヒー風エスプレッソ)ボタンの2系統だけです。
エスプレッソについて、ソロ・ダブルと抽出量をたびたび換える場合は面倒でしょう。
抽出温度は、一方、デロンギの場合と違って調整機能がないです。
水硬度は、調整可能です。
カフェラテやカプチーノは、本機はスチームノズルがあるため、対応です。
ノズルは取り外せ、洗いやすい仕様です。
使用後のお手入れは、ほぼデロンギの場合と同じです。
問題ないでしょう。コーヒーカスは、8杯分まで貯められます。
---
以上、ガジアのHD8651の紹介でした。
先述のように、デロンギ「マグニフィカS」のライバル機です。
値段的には、【デロンギのエスプレッソマシンの比較記事】で紹介したそのエントリーモデルと同じです。
比較する場合、家庭用としてこなれた作りのデロンギと比べ、ボタン操作などの部分が感覚的に分かりにくく、マニュアルも分かりやすいとは言えないため、少し慣れが必要な部分はあります。
このあたりは、「業務用機」っぽさが残ります。
また、コーヒーカスなどのメンテの楽さも多少負ける印象です。
ただ、大きく違うとも言えないので、値段のほか、高さの部分で設置に難がある場合は、本機を選んでも良いかと思います。
【2020年発売】
8・Gaggia(ガジア) Anima BX SUP043
¥93,180 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅221×奥行431×高さ340 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
SUP043も、ガジアの全自動式エスプレッソマシンです。
10万円以下で買える機種で、こちらも「家庭でも使える」製品です。
サイズは、幅221×奥行431×高さ340 mmです。
先ほど紹介した機種より細めですが、全体としては大きいです。
ただ、クラシックなイタリアデザインで、配色を含めて購買欲は湧きます。
水タンクの量は、1.8Lです。
本機も、2杯の同時抽出に対応できます。
使用方法は、この製品も、オートメーション式です。
下位機種と比較する場合、豆ホッパーが250gと大きくなるほか、豆以外にコーヒー粉も利用できる仕様です(1杯分のみ)。
一方、濃度・豆の粒度のほか、抽出温度についても、本機は調整できます。
ディスプレイが付属するので調整自体はやりやすいです。
グラインダーは、本機も、セラミック素材の刃を利用する「コーン式ミル」です。
かけられる気圧は、こちらも、15気圧です。
抽出量は、調整できます。
ただ、下位機種同様に、登録できるのは、エスプレッソボタン、ルンゴ(薄めのコーヒー風エスプレッソ)ボタンの2系統だけです。
水硬度は、調整可能です。
カフェラテやカプチーノは、本機はスチームノズルがあるため、対応です。
使用後のお手入れは、基本的には下位機種と同じです。
コーヒーカスは、14杯分まで貯められます。
---
以上、ガジアのSUP043の紹介でした。
しっかりした筐体で、結構な高級感があります。個人的にも好きなデザインです。
機能面も、温度調整できる部分ほか、液晶を搭載することで、下位機種の「操作のわかりにくさ」は、少し改善しました。
抽出量が複数設定できない点はネックですが、例えば、ビジネスホテルなどで置く用途では、こうした状況の方が良いかもしれません。
ーーー
【2018年発売】
9・Gaggia(ガジア) Classic SIN035
¥69,999 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅230×奥行240×高さ380 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒーポット
なお、ガジアは、マニュアル式(セミオート式)の高級機も出しています。
ただ、機能に対して、価格が高いのは、業務用機として連続利用面への配慮があるためですので、家庭向きとしては、コスパの部分で、あまり向かないです。
味の部分は、「パーフェクトクレマデバイス」の部分の工夫で、クレマがたちやすいというのが売りですが、2万円程度の家庭用と差はあまり感じません。
【2022年発売】SUP051W
10・Gaggia(ガジア) MAGENTA PLUS SUP051W
¥(118,978) Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅224×奥行435×高さ357 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
MAGENTA PLUS SUP051Wも、ガジアの全自動式エスプレッソマシンの上級機です。
サイズは、幅224×奥行435×高さ357 mmです。
下位機種よりも大きいです。主には小規模オフィスほかの業務向けでしょう。
また、、相応大きなカラーパネル(ワイドコントロールパネル)があります。
値段部分の多くはパネルを含めて(業務用に耐える)外観のデザインと堅牢性ゆえと言えそうです。
水タンクの量は、下位機と同じで1.8Lです。
本機も、2杯の同時抽出に対応できます。
使用方法は、この製品も、オートメーション式です。
豆ホッパーが250gですので、この部分も同じです。
抽出量は、調整できます。
また、液晶パネルの採用の利点を活かす形で、ドリンクメニューは、濃い順で、エスプレッソ・エスプレッソルンゴ・カフェ・アメリカーノと4種になっています。
その他の部分は、グラインダーが、セラミック素材のコーン式である点を含めて、だいたい同じです。
あえて言えば、スチームノズルの素材が、清潔性が高められるステンレス素材であること、デミタスカップが置きやすい構造になっていることです。
また、設計・製造を含めて、イタリアであることなどが、下位機種と異なる部分となります。
-----
以上、MAGENTA PLUS SUP051Wの紹介でした。
業務用としての堅牢性が担保される部分を含めて、飲食店やホテル、あるいは、オフィスにおいて使うのには良いかと思います。
大手に比べても、下位機種同様に、コーンの部分にワンポイントがありますし、選ぶ理由になります。
スチームを使うかは置いておいても、選べるコーヒーも4種類あれば、割と飽きずに楽しめるでしょうから。
見かけも格好良いですし、趣味が良いデザインです。
ーーー
【2022年発売】
11・ Gaggia MAGENTA MILK SUP051P
¥151,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅224×奥行435×高さ357 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
なお、同じ筐体を利用しつつ、ミルクタンクを装備して、ミルクメニューに対応させた製品がSUP051Pです。
デロンギやネスプレッソに比べると、チューブ接続のタンクで簡易的にも思えます。
ただ、それでも安っぽく見せないのが、イタリアのデザインに思えます。お手入れもシンプル構造なので、結構楽といえます。
ミルクメニューは、カプチーノ・カフェオレ・フォームミルクです。
この部分で言えば、スチームミルクが出せない仕様で、カフェラテ、あるいはフラットホワイトに対応できない部分で、レパートリーとして多少他社機に負ける部分はあるでしょう。
ーーー
【2022年発売】
12・ Gaggia MAGENTA PRESTIGE SUP051U
¥184,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅224×奥行435×高さ357 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
その部分で言えば、少し値段差がありますが、 SUP051Uは高性能です。
本機の場合、サイズは同じですが、写真のようなミルクタンク式になります。
構造的には、やはりシンプルです。独立した構造ですので、最も面倒なタンクのメンテは、一般的なタンク式と比べても、楽でしょう。
この部分は、一番メンテに手間を要する部分なので、シンプルならシンプルなほど、実際よいですから。
また、泡立ち量が調整ができるため、本機については、カフェラテ・フラットホワイト・ラテマキアートに追加で対応します。
珍しいところでは、カフェコルタド(エスプレッソに少量のフォームミルク)が選べます。これは、他社機で見たことはあまりないと言えます。
---
結論的にいえば、大きなカラーパネルを真の意味で活かせるのは、こちらかなと思います。(ミルクを使えば)メニュー数の部分で、コーヒーショップ並みのレパートリーが作れるのが良いところです。
3-3・ソリスのエスプレッソマシン
続いて、スイスのソリスの製品です。
日本には2020年初上陸ですが、1908年創業の家電メーカーです。
コーヒー関係では、1985年に全自動タイプのエスプレッソマシン(ソリスマスターマテック 2000)を世界で初めて作ったメーカーとなります。
2016年から日本法人がありますが、やはりコロナ禍のためか、従来の法人向けに加えて、家庭向けにデンキヤルートでの販売が始まりました。
【2020年発売】
13・ソリス バリスタ グラングストー SK1014
¥42,791 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅295×奥行420×高さ325 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉
SK1014は、「バリスタ グラングストー エスプレッソマシン」として、ソリスジャパンが販売する製品です。現状では、日本向けの唯一の製品です。
サイズは、幅250×奥行280×高さ325 mmです。
マニュアル式としては大きめです。
外観は、格好良いのですが、値段については、やはり、プロ用として常用する場合の耐久面を重視したため、高くなっていると言えます。
ガジアのマニュアル式と同じで、家庭向きとしてはじめから設計したものではないと思います。
水タンクの量は、1.7Lです。
本機も、2杯の同時抽出に対応できます。
使用方法は、マニュアル式です。
フィルターホルダに、市販のエスプレッソ用コーヒー粉を淹れて、使う昔からある仕組みです。
かけられる気圧は、15気圧です。
抽出量は、ボタンを押したときの反応を、時間単位(10-60秒)で調整する方式です。
抽出温度は、90-92度で固定です。
一方、同社の場合、温度をサーモスタットではなく、PIDコントローラーで制御するので、安定的な設定温度が得られるといいます。少なくとも、他社はこの部分の言及がないので独自性と言えるでしょう。
さらに、金属管で加熱する「サーモブロックシステム」を採用するため、ボイラー式の他機より準備時間が短くて済む利点も強調されます。ただ、他社機より極端に短くはないでしょう。
水硬度は、調整機能がみられません。
硬度は、お手入れ(石灰除去)と味(カルキ)に関係する部分ですが、日本とヨーロッパでは、硬度が違うため、他社機では付いている場合が多いです。
カフェラテやカプチーノは、本機はスチームノズルがあるため、対応です。
使用後のお手入れは、全自動タイプでないので簡単です。
タンクも取り外せますし、ドリップトレイへのアクセスも簡単です。
---
以上、ソリスのバリスタ グラングストーの紹介でした。
全自動タイプが買えそうな価格設定で高いです。機能面では問題ないですが、値段はネックでしょう。
とはいえ、作りはしっかりしている業務用機なので、外観デザインと堅牢性が値段に見合っていると考えられるならば、選択肢になるでしょう。
今回の結論!
おすすめのエスプレッソマシンはこの機種!
というわけで、今回は、イリー・ガジア・ソリスのエスプレッソマシンを紹介してきました。
最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案しておきます。
第1に、比較的格安でイリーの味を楽しめる機種としてオススメなのは、
【2020年発売】ILY51000 ILY50000
1・illy フランシスフランシス Y3.3 【赤】
2・illy フランシスフランシス Y3.3 【黒】
¥23,650 楽天市場 (4/18執筆時)
大きさ:10×31×26.5cm
エスプレッソ
カプチーノ:
ポンプ圧:19気圧
対応:カプセル式
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★☆☆
コーヒー ☆☆☆☆☆
準備の手軽さ ★★★★☆
コンパクトさ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
イリーのフランシスフランシス Y3.3でしょう。
小型で、設置性が良いので「日本向き」です。
その上で、19気圧というイリーでは「最高圧」が楽しめる機種でもあります。クレマの質は高いでしょう。
また、クラシックなXシリーズと比較した場合、コンテナの手入れ以外基本不要な構造ですから、メンテナンス性の面でもオススメできます。
【純正カプセル】
illy ミディアムロースト 21個/1缶
illy ダークロースト 21個/1缶
illy ルンゴ 21個/1缶
illy デカフェ 21個/1缶
¥1,818 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
使用できるカプセルは、同社のカプセルのみですから、1杯100円程度となりますが、品質は高いです。
第2に、全自動タイプのマシンで、個性的なブランドを選ぶならば、
【2020年発売】
7・Gaggia(ガジア) BESANA HD8651
¥56,952 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅295×奥行420×高さ325 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー豆
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★☆☆
コーヒー ★★★☆☆
準備の手軽さ ★★★★★★
コンパクトさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
ガジアのBESANA HD8651 でしょう。
上位機の方が性能は良いですが、設置性を考えるならば、家庭用としては、本機が限界サイズかと思います。
デロンギ機と比べて、特に高さ面で融通が利くので、設置面で断念していた方は本機は選択肢になりますう。
【デロンギのエスプレッソマシンの比較記事】で紹介したマグニフィカSがライバルです。先述のように、家庭用としての使い勝手やわかりやすさの部分では本機は少し負けます。
しかし、構造的に言って、クレマの出来を含めて味の部分では分かる差はないでしょう。
ガジアは世界的な知られたブランドですが、日本の家庭用としては珍しいメーカーです。
老舗としての歴史を含めて評価できる方で、かつ、家電好きの方ならば、じっくりと挑戦しても良いでしょう。
第3に、オフィスや、個人経営の喫茶店などに便利そうな高性能モデルといえるのは
【2022年発売】
12・ Gaggia MAGENTA PRESTIGE SUP051U
¥184,800 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
大きさ:幅224×奥行435×高さ357 mm
エスプレッソ:対応
カプチーノ:対応
ポンプ圧:15気圧
対応:コーヒー粉・コーヒー豆
エスプレッソ ★★★★★
カプチーノ ★★★★★★
コーヒー ★★★☆☆
準備の手軽さ ★★★★★★
コンパクトさ ★★★☆☆
総合評価 ★★★★★★
MAGENTA PRESTIGE SUP051U でしょう。
本機の場合、ミルクタンクが利用できる上で、その泡立ち量が調整できるため、メニューが極めて多彩です。
大きめのカラーパネルで、選択するだけで完成するので、管理者が1人いれば、多人数でも使いやすい仕様と言えます。
タンクのメンテについても、ある種独立性が高い構造なので、さほど面倒でもないと思います。
このタイプは、デロンギも得意としますので、そちらとの比較は必要です。
ただ、ちょっと日本では珍しいブランドを導入したいというニーズに、本機は十分適うでしょう。
Saeco MEL-F1000
¥3,499 Amazon.co.jp (4/18執筆時)
なお、メーカーが指定すミルクラインの洗浄剤はこちらです。
補足:コーヒー関連記事の紹介
というわけで、今回は、イリーなどのエスプレッソマシンを紹介してきました。
1・エスプレッソマシンの比較 (1)
・デロンギ〈イタリア〉
2・エスプレッソマシンの比較 (2)
・ネスレ〈スイス〉
3・エスプレッソマシンの比較 (3)
・イリー〈イタリア〉
・ガジア〈イタリア〉
・ソリス〈スイス〉
他社と比較して考えてみたい方は、以上の記事もよろしくお願いします。
---
最後になりましたが、記事がもしお役に立ったようならば、SNSで話題をシェアしていただければ嬉しいです。
ではでは。