Top PC用液晶モニター 比較2021'【31.5型】PCモニター9機の性能とおすすめ:31.5インチモニター(1)

2021年12月10日

比較2021'【31.5型】PCモニター9機の性能とおすすめ:31.5インチモニター(1)

【今回レビューする内容】 2021-2022年 目の疲れない31.5インチ液晶ディスプレイの価格・性能・おすすめ

【比較する製品型番】iiyama ProLite XB3270QS-B2 X3291HS-B1 IODATA LCD-MQ322XDB EX-LDQ322DB LCD-PHQ321XQB 32QN600-B ViewSonic VX3276-2K-MHD-72 グリーンハウス GH-ALCW32A-BKB GH-LCW32WA-BK

今回のお題
目に優しい大型液晶ディスプレイのおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2021年12月現在、最新の、液晶ディスプレイの比較です。

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 売れ筋の大画面ディスプレイのうち、「目に優しい」といえる製品をピックアップして紹介します。

1・31.5インチ液晶モニターの比較
 ・画面サイズ:31.5型
 =TV兼用にも使える大きめサイズ
2・27インチ液晶モニターの比較
 ・画面サイズ:27型
 =個人用に最も人気の大画面機
3・24インチ液晶モニターの比較
 ・画面サイズ:24型・24.1型
 =ビジネス向けに人気の中型
4・23.8インチ液晶モニターの比較
 ・画面サイズ:23.6型・23.8型
 =テレワークでも人気なコンパクト型
5・小型液晶モニターの比較
 ・画面サイズ:21.5型・22.5型・23型
 =奥行のない机でも使える超小型

 なお、今回は、記事をサイズ別に分けています。

 今回は、1回目の記事です。

 家庭用としては「大画面」に位置づけられる、31.5インチのモニターを紹介します。

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6・4K5K解像度の液晶モニター
7・ゲーミング液晶モニター

 ただ、4K解像度のモニターと、ゲーム用の高リフレッシュレート機については、31.5インチでも、以上の2記事で紹介しています。

 恐れ入りますが、そちらのリンク記事をご覧ください。

液晶パネルの品質 ★★★★★
スタンドの性能  ★★★★★
動画ゲーム対応  ★★★★★
品質保証     ★★★★★
総合評価     ★★★★★

 というわけで、以下では、各社のモニターを一機ずつ比較していきます。

 そして、最後の「結論」では、上表のような観点から、「Atlasのオススメ機種」を提案

0・目に優しい液晶モニターの選び方

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 具体的な製品の紹介にはいる前に、「目に優しい31.5型モニターの選び方の基本」を書いておきます。

 仕事用を合わせると、Atlasは、モニターを20機種以上は使い潰し、買い換えてきました。 

 その経験をふまえると、31.5インチ機の場合以下の4つの基本をおさえることが重要です。

0-1・適切な解像度

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 第1に、解像度についてです。

 31.5インチ機は、フルHD(1920×1080)はほぼ終息していて 2.5K(WQHD)がメインの展開です。

 2.5K(WQHD)は、2560x1440ドットです。同じ31.5型ならば、フルHDの1920×1080より、ドット細かいといえます。

 文字を細かく表示しても可読性が良いため、表示できる情報量は多いと言えます。

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 ビジネスでは、Excel・Word・メールソフトを並べて全て表示しながら快適に作業することができます。

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 一方、2.5K(WQHD)の場合、フルHD (1920x1080)と同じインチのモニターでは、OSのシステムフォントの表示が「細かく」なります。

 そのため、老眼世代の方は注意が必要です。

 ただ、27インチを使っていたならば、さほど変わらないでしょうが、後述する「画面からの距離」を勘案すると、あまり向かない気がします。

 老眼世代の方で仕事用ならば、もう少しサイズを抑えつつの、1920×1080(フルHD画質)のほうが良いかもしれません。

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 ゲームは、2.5K(WQHD)の場合、高解像度対応のゲームだとフルHD (1920x1080)より広範囲表示ができますし、メニュー表示も広くなり使いやすいです。

 この場合は、快適度は増します。

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 一方、 レトロゲーマー低解像度動画をよく見る方は、少し注意が必要です。

 とくに、フルHD 時代以前に買われた低解像度ソフトの場合、「2.5K解像度」まで、サイズを数倍アップスケーリングすることになります。

 結果、文字については、輪郭の粗さが目立ちます。

 これを嫌い(フルスクリーンに拡大せず)元のサイズでWindow表示しても、相当小さなウィンドウになるでしょう。

 何らかの事情で昔の仕事用ソフトを利用する方にも、これは言えます。モニターやビデオカードの補正力でなんとかなる部分もありますが、注意点です。

0-2・適切な画面の大きさ

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 第2に、画面の大きさです。

 仕事の効率を考える場合、「大画面」のモニターというのは大きな魅力があります。

 しかし、良いことばかりでもなく、目線を移動させる回数が増えるために、眼精疲労が増加します。

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 31.5インチサイズなら80cm以上は、目からモニターの距離を確保してください。

 仕事用の事務机ならば、問題ないでしょう。

 奥行のない机をお使いならば、【27インチモニターの比較記事】で紹介した、ワンサイズ小さな27インチが良いでしょう。

0-3・モニタースタンドの性能

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 第3に、モニタースタンドの稼働性です。

 大画面モデルでも、小型機ほどではないですが、この部分は、「目の疲れ」に大きく影響する要素です。

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 基本的に、モニターと目線は水平にするのが、目が最も疲れない配置です。

 しかし、角度は調整できても高さが調整できない機種がほとんどです。

 そうした機種は「目に優しい」体勢をとろうとすると、椅子の高さを無理に調整する必要がでるため、腰や肩の疲労につながります。

 そのため、モニターアームの角度や高さが柔軟に調整できるモデルを選ぶことが大切です。

0-4・液晶パネルの品質

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 第4に、液晶モニターの品質です。

 液晶は、PC用の場合、TNパネルVAパネルIPSパネルADSパネルという、4種類の液晶方式が主流です。

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 それぞれの特徴を「ざっくり」表示すると上表のようになります。

 結論的にいえば、視聴時の視認性(ギラつきのなさ)と、視野角の広さが大事ですので、IPSパネルがベストであり、「目に優しい」です。

 予算が限られる場合は、そのジェネリックとなる「ADSパネル」でもOKです。

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 VAパネルは「黒が締まる」ので映像向きTNパネルは、応答速度が良いのでゲーム向きです。

 しかし、TVより近接視聴になるPCモニター利用の場合、いずれも疲れやすいので、積極的にはおすすめしません。

 これらについては、このブログの【液晶モニターの選び方の基本の記事】でもっと詳しく書いています。

ーーー

1・液晶モニターの選び方【まとめ】
2・Mac用モニターの選び方

 以上、モニターを選ぶ際に重要なポイントを4点紹介しました。

 もっと深く「基本部分の選び方」を知りたい方は、(製品自体の比較ではないですが)以上の記事でもまとめています。

 ただ、今回説明する内容だけでも「目に優しいモニター」は選べると思います。

 このまま読み進めていただいてOKです。

2・31.5型モニターの比較

 ここからは、具体的に31.5インチのモニターを紹介していきます。

1・31.5型液晶モニターの比較 (1) 
 1-1:イイヤマ〈日本〉
 1-2:アイオーデータ〈日本〉
 1-3:LG〈韓国〉
 1-4:その他〈各社〉
 1-5:最終的なおすすめ機種の提案

 今回は、上表のような順番で、メーカーごと製品をみていきます。

 また、各社とも、画面サイズの小さなもの格安なものから順番に並べています。

1-1・イイヤマのモニターの比較

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 はじめに日本のイイヤマからです。

 現在はマウスコンピュータ傘下ですが、古くからあるディスプレイメーカーであり、品質には信頼性があります。

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 なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。


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 【2020年】モデル番号:XB3270QS-2

 1・iiyama ProLite XB3270QS-B2
  ¥52,800 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS方式 ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:DVI HDMI D-SUB
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(3w×2)
保証期間:3年

 XXB3270QS は、イイヤマが販売するディスプレイです。

 解像度は、2.5K解像度(WQHD)です。

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 液晶パネルは、「IPS方式パネル」という「謎」の表記です。

  同社の説明では、IPSパネルの駆動方式と「同等の技術を使用した」と表現になります。

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 ようするに、商標の関係でIPSを名乗れない製品になります。

 いくつかの可能性がありますが、PCモニターへの採用数も多く、PC用でも信頼性を上げてきたADSパネルなら安心です。ただ、それ以外の方式の可能性はあります。

 ただ、スペック的に、視野角(178度)など問題は確認できないため、過度に神経質にはならないでください。

 品質信頼性は変わってきますが、視野角にIPS方式ならば、基本「目に優しい」と言えます。 

 色空間は、sRGBなど色域に関する情報は非開示です。

 ADSなどは出さない場合が多いですが、本機はデザイナー向けのような使い方の提案があるので、データを出すべきでしょう。

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 応答速度は、オーバドライブ時4msです。

 コントラスト比も他機より少し良いので、あえて言えば、ゲームやエンターテインメント系にはそこそこ向きそうです。

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 自動画質調整は、i-Style Colorという機能が目に付きます。

 選択した利用目的に合わせて、コントラストや明るさを自動調整してくれる機能です。

 映画・ゲームなどのほか、「テキストモード」が採用されている点は、文書仕事には有利でしょう。

 そのほか、ゲームなどで便利なアスペクト比固定も対応です。

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 画質調整機能は、「映像美」という意味では、ACR機能があります。

 仮想的に5,000,000:1までコントラスト比が挙げられます。

 ADSはIPS液晶同様に「黒の締まり」が課題なので、なにかしら工夫は各社の上級機でなされます。

 そのほか、同社の超解像技術であるX-Res Tech.もフォローします。

 「目の優しさ」の部分で言えば、フリッカーフリー対策も装備します。

 これが、画面暗めの低輝度で「チラツキ」が生じやすいので、だいたい各社とも装備します。

 一方、トレンドとなる、ブルーライト抑制機能もありますが、色味が変わる部分を含めて、どのメーカーの機能も、Atlasはあまり評価していません。

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 モニタースタンドは、優秀です。

 上下・左右・高さ・回転が可能な、多機能スタンドを装備します。

 稼働範囲は、同じ仕組みを持つ他社機の方が範囲が広いとは言えますが、十分でしょう。

 先ほど書いたように、「目の疲れの軽減」のためには、モニターに対して目線を90度に合わせることが基本です。

 この価格で搭載している点は、大きなメリット性です。

 接続端子は、HDMI・DVI・Display Portという構成です。

 ケーブルは、1.5mのケーブルが付属しています。

 スピーカーは、3wの簡易的なスピーカーが付属です。

 保証は、3年間です。

---

 以上、イイヤマの X3291HS-B1の紹介でした。

 ADSパネルの調達コストは、IPS液晶より数千円安いため、価格差に注意する必要があります。

 その点で言えば、優秀なスタンドと充実する画像調整機能を装備する本機は「それなりにコスパが良い」と言えます。

 ただ、この価格帯のADSパネル採用機は多いため、それらとの比較は重要です。

ーーー

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 【2015年】X3291HS-1

 2・iiyama ProLite X3291HS-B1
  ¥29,925 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:フルHD (1920×1080)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1,200:1
応答速度:4ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:DVI HDMI DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(3w×2)
保証期間:3年

 なお、イイヤマは、パネルをフルHDに落とした X3291HS-B1も生産があります。

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 液晶のパネルは、純正のLGのAH-IPSですので、本機は優秀です。

 画像調整の部分も上位機と同じで良いのですが、残念ながらスタンドがチルト角度の調整のみです。

 アームを交換しないならば、値段部分を含めて、選択肢にはしにくいです。

1-2・アイオーデータのモニターの比較

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 続いて、日本のアイオーデータの製品です。

 三菱電機の液晶モニター部門を吸収して、プレゼンスを高めた日本企業です。


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 【2019年】【通常型番】

 3・IODATA LCD-MQ322XDB
  ¥41,560 楽天市場 (12/9執筆時)

 【2019年】【Amazon限定】

 4・IODATA EX-LDQ322DB
  ¥35,500 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:300cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1,200:1
応答速度:4ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×3 Display port
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(2.5w×2)
保証期間:3年/5年

 LCD-MQ322XDBは、アイオーデータが販売する31.5インチディスプレイです。

 なお、「Amazon限定」とあるモデルは、保証は3年(通常は5年)ですが、価格が安く、性能は通常と同等です。

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 液晶パネルは、ADSパネルです。

 繰り返しますが、ADSは、IPS液晶の「ジェネリック」と言えます。

 特許・商標の関係から中国の企業が「IPS方式」で生産したパネルをADSという名前で流通させています。

 表示品質はIPSに準じますが、信頼性については、やはりIPSが上位です。

 ただ、公平を期して言えば、最近はその部分の評価も高まってきてはいます。

 色空間は、sRGBなどのデータを出しません。

 デザイナー向けではないですので、気にしなくても良いでしょう。

 応答速度は、オーバードライブ時に4msです。

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 自動画質調整は、シーン別オート調整モードが付きます。

 日本企業の製品はモードが多い傾向です。

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 画像補正機能は、アイオーデータの場合、超解像技術を搭載します。ネット動画で、DVDレベルの低画質ソースを向上できます。

 一方、写真画質向上のための「エンハンストカラー」の言及はありますが、LGのブラックスタビライザーに該当する機能はないです。

 その上で、この機種は、フリッカーレス設計の言及があります。

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 画像補正機能は、本機は、フリッカーレス設計の言及がありますし、目には良いでしょう。ブルーライト抑制機能もあります。

 一方、テキストを読むような仕事には不要ですが、動画を見る際などに10段階で色域が強化できる、エンハンストカラー機能が付属です。

 モニタースタンドは、一方で、チルト角度のみ変更可能と充実していません。

 接続端子は、HDMI・Display portという一般的な構成です。

 HDMI端子は3つなので、複数の機器をつなげるには便利でしょう。

 ケーブルは、1.8mのDisplayPortケーブルのみ付属です。

 スピーカーは、2.5wの簡易的なスピーカーが付属です。

 保証は、3年間です。

---

 以上、アイオーデータLCD-MQ322XDBの紹介でした。

 HDMI端子が多いので、家庭用ゲーム機などを含めたマルチな利用に向きそうな機種です。

 ADS液晶である点は割り引いて考えないといけないですが、画質補正は、ゲーム・動画に向いたものが多いと言えます。

 その点で、エンターテイメント系の利用法を考えている場合は、こちらを選んでも良いと思います。


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 【2019年】

 5・IODATA LCD-PHQ321XQB  
  ¥45,291 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS(量子ドット)
コントラスト比:1,200:1
応答速度:3ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×3 Display port
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:5年

 LCD-PHQ321XQBは、アイオーデータが発売する上位機です。

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 液晶パネルは、この機種も、中国系のADSパネルです。

 しかし、Quantum dot(量子ドット)ディスプレイ技術を採用します。

 最近日本に進出した、中国のTCLも同社のテレビに使っている技術です。

 これは、光源に青色LEDを採用した上で、パネルの後部に特殊フィルムを差し込むことで、色再現性を高めた技術です。

 比較的安く色域を高められる新技術です。

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 色空間は、言及に値します。

 本機については、一般的なsRGB100%に加え、より厳しいAdobe RGB 99%のカバー率を誇ります。その点で、グラフィック関係の仕事には向くでしょう。

 ただし、動画向けのDCI-P3カバー率は不明です。そちらの用途は想定していません。

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 自動画質調整は、本機も、シーン別オート調整モードが付きます。

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 画質調整機能は、量子ドット技術で表現が拡がったためか、色調ではなく、コントラストをいじる、エンハンストコントラスト機能が付属します。

 応答速度は、わりと速いですが、位置付け的には、ゲーム向きな機種ではないでしょう。

 下位機種同様に、輝度をコントロールするCREX機能が付属します。

 モニタースタンドは、チルト角度のみ変更可能と充実していません。

 接続端子は、HDMI・Display portという一般的な構成です。

 HDMIは3系統と多いのは良い部分です。

 ケーブルは、1.8mのDisplayPortケーブルと、1.5mのHDMIケーブルが付属です。

 保証は、5年間です。

---

 以上、LCD-PHQ321XQBの紹介でした。

 sRGBとAdobe RGBのカバー率が高く、写真やデザイン関係の方が、格安品を探している場合は、フィリップス同様に候補でしょう。

 書類仕事についても、輝度を適切に自動調整する「コントラストリダクション」機能や、フリッカー対策など、「目の優しさ」の部分で有利な技術が網羅されます。

 こうした点で言えば、ADSパネルである点に納得できるならば、グラフィック用としては、相当なコスパがあり、選択肢にできます。

1-3・LGのモニターの比較

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 続いて、LGエレクトロニクスのモニターです。

 同社は、自社で(部品としての)IPSが生産できる世界的企業です。性能の良い機種が割安の場合が多いです。


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 【2020年】(10月再入荷)

 6・LGエレクトロニクス 32QN600-B
  ¥34,364 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDM×2 Display port
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年

 32QN600-B は、LGエレクトロニクスが発売する31.5インチモニターです。

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 液晶パネルは、IPS液晶です。

 色空間は、sRGB 99%で、輝度も350cd/uと割と良いスペックのものを使います。

 デザイナー向けではないですが、色域は良いです。

 本機の場合、工場出荷時の色合いの個体差の調整(キャリブレーション)の言及があります。

 機械がやるか人間がやるかは不明ですが、この価格帯では珍しく、色ムラに対する保険となります。

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 HDRは、HDR10(ハイダイナミックレンジ)に対応します。

 HDR10は、最近のTVやゲームに採用されつつある技術です。

 対応した動画やゲームで使う場合、階調表現に優れる画像を楽しめます。

 ただ、通常画質(SDR)の再計算についての言及はないので、対応するコンテンツ(ソフト)のみ、階調性が良くなります。

 応答速度は、最大で5msです。

 平凡ですが、問題ないスペックです。

 自動画質調整は、「あざやか・シネマ・FPS・RTS」の各モードが利用できます。

 ややゲーム仕様です。

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 画像補正機能は、暗部補正となるブラックスタビライザーのほか、超解像技術ほか充実します。

 特にゲームには強いと言えますが、TVでも使われる高画質化技術でもあるため、通常の動画などでも効果があるでしょう。

 「目の優しさ」の部分では、フリッカー対策・ブルーライト軽減も機能として持ちます。

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 モニタースタンドは、チルト角度調整のみです。

 やや残念ですが、VESA規格に対応するので交換は可能です。

 接続端子は、HDMI2系統DPという構成です。

 HDMIが複数あるのは、やはりゲームユーザーをターゲットにしているからでしょう。

 ケーブルは、1.5mのDisplayPortケーブル・HDMIケーブルが付属です。

 保証は、3年間です。

---

 以上、LG32QN600-B の紹介でした。

 高輝度でHDR10に対応できるIPS液晶という部分が見どころです。

 アイオーデータ量子ドットパネルがライバルでしょう。

 どちらが良いかは、最後に改めて考えます。

1-4・他社のモニターの比較

 最後に、ここまで見た以外のメーカーの製品をみておきます。


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 【2021年発売】

 7・ViewSonic VX3276-2K-MHD-72
  ¥35,480 楽天市場 (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:IPS ノングレア
コントラスト比:1,200:1
応答速度:4ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDM×2 Display port mini DP
スタンド:固定
VESA:100mm
スピーカー:2w×2
保証期間:3年

 VX3276-2K-MHD-7 は、アメリカのViewSonicが販売する液晶ディスプレイです。

 アメリカでは、格安の液晶製品のシェアが昔から高く、Atlasも現地でよく見かけました。 

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 液晶パネルは、この機種は、IPS液晶を採用します。

 ただ、以前本機と同じ「SuperClearテクノロジー」搭載として売っていた製品( JAPANNEXT JN-IPS3202WQHD)は、IPS-ADSとして売っていました。

 この部分は、商標と日本の商慣習が関わる部分ですので、はっきり言えません。ただ、そうだとしても、ADSは信頼性が高まっていますし、基本的には問題ないです。

 輝度は、250cd/uと控えめです。色空間も、データがないです。

 応答速度は、オーバードライブ時に4msと速めです。

 ただ、輝度の部分で、現在的なゲームや動画に向いているといえば、微妙です。

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 画質調整機能は、ソースに合わせた自動的な画質調整機能は、未付属です。

 ただ、SuperClear画像補正技術と名付けた、色域・輝度・動画ブレ調整を含めた総合的な補正技術を採用します。そのため、低価格帯製品としては、レベルは高いです。

 そこそこ(マニュアル調節の)経験のある方ならば、無難に使いこなせます。

 そのほか、フリッカー対策もなされている機種です。

 モニタースタンドは、一方で、固定式であり、調整がきかない点が難点です。

 接続端子は、HDMI・Display port Mini DPという構成です。

 HDMI端子は2つですし、端子の多さもこの製品の人気の秘密でしょう。

 スピーカーは、2wの簡易的なスピーカーが付属です。

 保証は、3年間です。同社の場合も、しっかり「全部3年保証を明示」しています。

---

 以上、ViewSonicVX3211-2K-MHD-7 の紹介でした。

 できるだけ、格安で31.5インチモニターを探している場合は、選択肢となります。

 ただ、スタンドの柔軟性がない点と、液晶がIPSと確実に判断できない点が、おすすめするには、ネックです。


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 【2019年】

  8・グリーンハウス GH-ALCW32A-BK
  ¥29,799 楽天市場 (12/9執筆時)

解像度:フルHD (1920×1080)
輝度:220cd/u
液晶の方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1200:1
コントラスト比:1,200:1
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI DP D-sub
スタンド:チルト【VESA100mm】
スピーカー:内臓(2W×2)
保証期間:5年

 GH-ALCW27A-BK は、PC周辺機器を取り扱う日本のグリーンハウスが販売するモニターです


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 液晶パネルは、本機の場合、ADSパネルです。

 先述のように、IPSと特性が同等の「ジェネリック」です。

 自動画質調整は、未付属です。

 画像補正機能は、フリッカー対策についての記述が見られません。

 「ノイズを自動調整」という記述はみられますが、やや特異な表現です。

 モニタースタンドは、上下のチルトのみ対応です。

 接続端子は、D-Subx1 HDMI Display Port端子という構成です。

 付属ケーブルは、HDMIとDPについてそれぞれ1.5mのケーブルが付属です。

 スピーカーは、2Wのものが付属です。

---

 以上、グリーンハウスのGH-ALCW27A-BKの紹介でした。

 お値段重視で選ぶ場合に選択肢になるでしょう。ただ、現状ではIPSでしっかり画質向上機能がある他社機も優秀なので、値段からもやや選びにくいと言えばそうです。

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 【2020年】【27インチ】

  9・グリーンハウス GH-LCW32WA-BK
  ¥29,800 楽天市場 (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶の方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1200:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子: HDMI×2 DP
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:内臓(2W×2)
保証期間:5年

 なお、グリーンハウスからは、解像度がWQHDとなる上位機も販売されました。

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 パネルの仕様を見るとADSで、スペックは(量子ドットでないほうの)アイオーデータと同じですから、そちらとの勝負となります。

 比較する場合、本機の方が、画質設定や「映像美」にかかわる諸機能が少し弱く、HDMI端子の数が1つ少ないです。

 言いかえれば、メーカー的な味付けがあまりない代わりに、その分安いといえる商品です。ただ、保証は十分長いですし、信頼性は担保されるので、予算が限られる場合は選択肢の1つになり得ます。

今回の結論
31.5インチ液晶モニターのおすすめはこの機種!

 というわけで、今回は、1.5インチ前後のディスプレイを紹介しました。

 最後に、今回紹介した機種から目的別、予算別にAtlasのオススメ機種について書いておきたいと思います。


 第1に、主に書類仕事に利用したい方におすすめは、31.5インチの液晶ディスプレイは、

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 【2020年】モデル番号:XB3270QS-2

 1・iiyama ProLite XB3270QS-B2
  ¥52,800 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS ノングレア
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:DVI HDMI D-SUB
スタンド:上下左右高さ回転
VESA:100mm
スピーカー:内蔵(3w×2)
保証期間:3年

1・液晶パネルの品質 ★★★★★
2・スタンドの性能  ★★★★★★
3・動画ゲーム対応  ★★★★★
4・品質保証     ★★★★★
5・総合評価     ★★★★★

 イイヤマXXB3270QS-B2でしょう。

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 無理に輝度を動画に最適化させていない製品ですし、書類仕事メインなら(フィリップスより)良いと思います。

 もちろん、ADSパネルですから、そこの部分は割り引いて考える必要はあります。

とはいえ、ADSパネルの品質も最近評価が上がってきているので、現状では本機がベストでしょう。

 201811211453.jpg

 本機は、書類モードを含めて各種の自動調整機能も充実します。PCにあまり詳しくない方にも、割と良い選択肢だと思います。

 また、フリッカー対策もなされるので、この部分も安心です。

 202003302041.jpg

 モニタースタンドも、上下左右高さ回転をすべてフォローする「パーフェクトスタンド」です。

 書類仕事において、稼働性の高いスタンドは重要な部分ですし、高く評価できます。

 202003302039.jpg

 一方、エンターテインメント用として見る場合、輝度の点でイマイチです。

 ただ、オーバードライブ時の 応答速度は意外と良いので、動画やゲーム用にも「そこそこ」は使えそうです。

 その点で言えば、「仕事メイン」だが、(仕事をしながら)たまに動画を見る、というような使い方にも向くでしょう。

ーー

 ただし、本機については、(在庫限りとなったので)後継機が出ない場合、さほど安くない部分があります。

  201912071212.jpg

6・4K5K解像度の液晶モニターの比較

 31.5インチは、スタンドの部分で高機能な機種が現在ほかにないので、問題ないようでしたら、4Kモデルを選択肢に加えて下さい。

 値段もそう変わりませんので。


 第3に、家庭用ゲーム機などもつなげて利用する予定の方に、オススメできるコスパの良い製品は、

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 【2020年】(10月再入荷)

 6・LGエレクトロニクス 32QN600-B
  ¥34,364 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:350cd/u
液晶方式:IPS
コントラスト比:1,000:1
応答速度:5ms (GTG)
HDR:HDR10
USB給電:
接続端子:HDM×2 Display port
スタンド:チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:3年

1・液晶パネルの品質 ★★★★★
2・スタンドの性能  ★★★★☆
3・動画ゲーム対応  ★★★★★★
4・品質保証     ★★★★★
5・総合評価     ★★★★★

 LGエレクトロニクス32QN600-Bでしょう。

 202007021322.jpg

 大画面機ですし、ゲーム・動画専用と考えて購入する方が多そうです。

 その場合、本機のように、HDR10に対応するほうが、将来性があると思います。

 液晶の品質も、しっかりIPS液晶ですし、(一応)キャリブレーションモニターなので、個体差も少ないでしょう。

 画質調整機能も、「目の優しさ」に重要なフリッカー対策がなされます。

 その上で、超解像度技術・ブラックスタビライザー機能など、テレビ用の画質調整も充実するので、ゲーム・動画用には良いと思います。

 202007021324.jpg

 モニタースタンドは、稼働性があまり良くないですが、書類仕事に利用するのではないならば、大画面機の場合、影響は少ないです。

 問題ありそうならば、VESAマウント対応なので、あとから買い足せば良いでしょう。


 第4に、写真やグラフィック関係の仕事で、比較的安い大画面モニターを利用したいならば、

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 【2019年】

 5・IODATA LCD-PHQ321XQB  
  ¥45,291 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

解像度:WQHD (2560x1440)
輝度:250cd/u
液晶方式:ADS(量子ドット)
コントラスト比:1,200:1
応答速度:3ms(GTG)
HDR:
USB給電:
接続端子:HDMI×3 Display port
スタンド:上下チルト
VESA:100mm
スピーカー:
保証期間:5年

1・液晶パネルの品質 ★★★★★★
2・スタンドの性能  ★★★★☆
3・動画ゲーム対応  ★★★★★
4・品質保証     ★★★★★
5・総合評価     ★★★★★

 アイオーデータのLCD-PHQ321XQBでしょう。

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 ADSパネルではありますが、Quantum dot(量子ドット)ディスプレイ技術を採用することで、色再現性を向上させています。

 この価格で、Adobe RGBカバー率99%というのは、やはり量子ドット技術が活きています。

 その上で、本機は、輝度を無理やり上げていないので、この用途には良いでしょう。

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 画質調整機能も充実し、書類仕事の場合も「目の優しさ」に配慮があるため、グラフィック関係の仕事を中心としつつも、その他の用途にも使いたい方には向きます。

 もちろん、ベースはADSパネルですし、10万円前後の本格的なキャリブレーションとは差がありますが、コスパはとても良いと思います。

補足:液晶モニター関連記事の紹介

 というわけで、今回は、31.5インチの液晶を紹介しました。

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1・31.5型PCモニターの比較
2・27.0型PCモニターの比較
3・24.1型PCモニターの比較
4・23.8型PCモニターの比較
5・21.5型PCモニターの比較
6・4K対応PCモニターの比較
7・2.5K対応PCモニターの比較
8・タッチパネルモニターの比較
9・ゲーミングモニターの比較
10・Mac向けPCモニターの選び方
11・液晶モニターの選び方【まとめ】

 なお、次回の2回目記事こちら 】では、27インチディスプレイを紹介します。

 先述のように、書類仕事には、むしろ27インチのが向くほか、ラインナップも充実します。

 さほど大きなモニターが不要と考えている方は、引き続き2回目の記事もご覧ください。

 201804130736.jpg

【まとめ記事】
9・Mac向けの液晶モニターの選び方
10・液晶モニターの選び方とおすすめ

 また、上のリンク記事では、主にモニターサイズの観点から、このブログの全10回のモニター関連記事を横断的にまとめています。

 サイズの部分で決めかねている方などは、こちらもぜひご覧ください!

補足:PCモニター関連製品について

 つづいて、「おまけ」として、液晶ディスプレイに関係する周辺機器について書いておきます。

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 第1に、モニターアームです。

 より「目への負担の軽減」をお考えならば、新しいモニターと同時に、別売のモニターアームを導入するのも効果的です。

 予算としては+1万円ほどです。このブログの【モニターアームの比較記事】で詳しく紹介していますので、興味があれば、ぜひご覧ください。

 なお、今回の記事のスペック表記の部分で【VESA100mm】と書いてある製品については、モニターアーム用の統一規格のネジ穴があるため、こうしたモニターアームが利用可能です。

ーーー

 201810201107.jpg

 第2に、PC用スピーカーです。

 ここで挙げたディスプレイの一部には内部スピーカーが付属します。しかし、スピーカーの口径が圧倒的に小さく、音質は全く期待できません

おすすめPCスピーカーの比較記事
おすすめBluetoothスピーカーの比較記事

 そのため、少しでも音にこだわりたい方は、上記の記事で紹介しているような外部スピーカーを買われると満足度が高いでしょう。

ーーー

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 ディスプレイ用クリーニングリキッド
  ¥504 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

 第3に、PC用液晶クリーナーです。

 液晶モニターを手入れする場合、普通のティッシュペーパーなどで拭かないでください

 液晶に傷がつきますので、専用のクリーニング・リキッドの使用をおすすめします。

 アルコール・界面活性剤を使っていませんので、モニター表面のコーティング塗装に影響しないからです。

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 液晶画面用ハイテククロス DK-KC5
  ¥757 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

 ドライクリーニングティッシュ60枚入り
  ¥580 Amazon.co.jp (12/9執筆時)

 これを、ハイテククロスに吹きかけて使うのがオススメです。

 ただ、スプレー式のクリーナーは拭いた後に「ふき跡」が画面に白く僅かに残ります。

 拭いた後が気になる人は、仕上げにドライクリーニングティッシュを使うのが良いです。

 皮脂汚れはあまりとれませんが、拭き跡をとるための仕上げにはもってこいです!

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 また、最後になりましたが、この記事がもし皆さんのお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで記事を共有していただければ嬉しいです。

 ではでは。

posted by Atlas at 09:21 | PC用液晶モニター

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