1回目記事からの続きです→こちら
2-1・アイリスオーヤマの32型液晶TV
2回目記事のトップバッターは、アイリスオーヤマのTVです。
2018年から本格的にテレビ事業に参入しました。
1・32型液晶テレビの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:シャープ
1-3:パナソニック
1-4:東芝(REGZA)
1-5:ソニー
1-6:ハイセンス
1-7:TCL
1-8:LGエレクトロニクス
2・32型液晶テレビの比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ
2-2:オリオン
2-3:シャオミ マクスゼンほか
3・32型液晶テレビの比較 (3)
=最終的なおすすめの提案【結論】
今回も1回目記事の冒頭(こちら)で示した「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。
【上位機】
【2025年発売】
25・アイリスオーヤマ LUCA LT-32WGX-F1
¥35,801 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【2023年発売】
26・アイリスオーヤマ LUCA 32WEA20
¥39,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【下位機】
【2025年発売】LT-32E320B後継機
27・アイリスオーヤマ LUCA LT-32WSX-F1
¥29,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Google TV
スピーカー:12W
HDMI端子:2 (ARC)
LT-32WGX-F1 は、アイリスオーヤマのスタンダードモデルです。
旧機となる32WEA20が残りますが、ネット動画の部分で旧来のAndroid TVになり、Google TVに非対応です。
Google TVではないので、動画サービス間の串刺しビデオ検索はできません。アップデートすれば対応できる機種もありますが、本機は無理だと思います。
加えて、下位機となるLT-32WSX-F1もありますが、こちらは、ネット動画用端末自体が未付属になる「普通のテレビ」です。
あとは、変わりませんので、同時にみていきます。
液晶パネルは、VAを採用します。
同社のサイトでは説明がなく、販売店側の記載情報になります。
テレビ向けの液晶ですので、問題ないでしょう。
バックライトは、直下型です。
直下型でもバックライト数に差はありますが、32インチほどだと、(東芝の全面直下型を除けば)メーカー間で、そこまで明確には差はないかと思います。
画質エンジンは、「無名」です。
機能としても、目立った高画質化処理の言及はありません。
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、ただ対応です。
対応するゲームや映画コンテンツだと、輝度表現が高まります。
入力端子は、HDMI端子が2つと、AV端子が1つです。
録画機能は、外付ハードディスクの増設で、4TBで約480時間録画できます。
裏番組録画にも対応する機種で、タイマー録画もできます。
ネット動画サービスは、先述のように、最新上位機は、Google TVです。
また、リモコンのボタンを押す必要はありますが、Google Assistatを呼び出しての、音声検索も可能です。
番組表は、情報量としては標準的です。
番組表からの予約録画も対応できます。
スピーカーは、特段の工夫はない10Wのステレオスピーカーです。す。
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以上、アイリスオーヤマのLT-32WGX-F1の紹介でした。
上位機にGoogle TVを搭載する点を除けば、メーカー独自の個性には乏しい製品です。
TCLなど自社でテレビ生産できる希少の製品と比べて、画質補正部分が弱いと言えますし、価格部分を含めて、若干「厳しい戦い」といった風です。
やはり、海外のテレビメーカーはコスパ面で強いですので。
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【2022年発売】32WB10P後継機
28・アイリスオーヤマ Fiona 32WB10PB
¥35,437 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー:10W
HDMI端子:2 (ARC)
なお、同社は、Fionaという別シリーズからもテレビを出します。
こちらは、スマートテレビではないです。
本体やリモコンの形状が少し変わりますが、パネルスペックはほぼ同じです。
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結論的にいえば、先ほどの機種と比べて安い時期ならば、こちらでも良いかと思います。
ただ、同じく、画質補正部分ほかに、弱さはあります。
2-2・ORIONの32型液晶TV
続いてオリオン電機の32型テレビの紹介です。
同社は、ブラウン管時代からの国内TVメーカーです。
現在はドウシシャのブランドで、生産自体は自社ではしていません。
【2024年発売】
29・オリオン OL32CD500A
¥23,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
30・オリオン OL32CD500
¥21,975 楽天市場 (4/12執筆時)
31・オリオン OL32CD500C
¥20,980 楽天市場 (4/12執筆時)
スピーカー:10W
【2023年発売】OMW32D10A
32・オリオン OMW32D10
¥25,990 楽天市場 (4/12執筆時)
スピーカー:12W
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
HDMI端子:2 (ARC)
OL32CD500 は、オリオンのBASIC ROOM seriesに属する製品です。
流通ルートで型番が変わりますが、性能は同じです。Amazonモデルは、クーポンがでていた時期があるので、一応確認してください。、
一方、若干数残る旧機は、スピーカー出力がやや良いです。ただ、価格差もあるので、現状では選択肢にならないでしょう。
液晶パネルは、オリオンは情報非開示です。
通例、同社の場合、視野角は公開だったのですが、新機種その情報もないです。
バックライトも、情報がないです。
見た感じ「直下型」でしょう。
画像エンジンは、特段の機能性はありません。
この部分で、大手と大きな差があります。
【Amazon限定】
バッファロー 2TB HD-AD2U3
¥11,980 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
録画機能は、他社並みの水準です。
1TBのハードディスクに、標準画質で約120時間の録画が可能です。
2チューナー搭載なので、裏番組録画まで可能です。
チャプターマークを入れて、スキップボタンでCMを飛ばす機能もあります。
ネット動画サービスは、非対応です。
番組表は、電子番組表はありますが、特段個性はないです。
国内メーカーですが、この部分はあまり力を入れない印象です。
入力端子は、HDMI端子が2つと、音声用の光デジタル端子が1つ、RCA(ビデオ入力)が1つです。
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以上、オリオンのOMW32D10A の紹介でした。
基本的には「値段の安さ」で選ぶ機種です。本機は、例年モデルにも増してパネルスペックの情報がないので、それ以外の部分は何とも言えません。
いずれにしても、この価格帯では、自社でTV工場を持つ、TCLがある程度しっかりしたスペックを低価格で出すので、そちらとの比較にはなるでしょう。
【2024年発売】
【TVチューナー付き】
33・オリオン OLS32WD10A
¥27,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
34・オリオン OLS32WD10
¥28,693 楽天市場 (4/12執筆時)
35・オリオン OLS32WD10C
¥32,800 楽天市場 (4/12執筆時)
【チューナーレステレビ】
36・オリオン GL321H
¥26,980 楽天市場 (4/12執筆時)
37・オリオン GL321HC
¥22,675 楽天市場 (4/12執筆時)
スピーカー:10W
【2023年発売】
38・オリオン OSW32G10A
¥25,990 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
スピーカー:16W
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Google TV
HDMI端子:2 (ARC)
OLS32WD10Aも、オリオンの液晶テレビです。
流通ルートで型番を変えていますが、性能は同じです。
ただし、TVチューナー未搭載のタイプ(チューナーレス)がある点だけ、注意してください。
一方、旧機種が残ります。
旧機の方がスピーカー出力が良いほか、内蔵RAMの量も25%多いです。
円安由来のスペックダウンに思えますが、いずれにしても今選ぶならば、旧機でしょう。
液晶パネルは、本機も種類は不定です。
バックライトも、情報はないですが、おそらく直下型です。
画像エンジンは、一方、本機は、補整機能を含めて全く言及がないです。
ただし、HDRには対応です。
そのほか、ゲーム用の低遅延モードが搭載されるのが目立ちます。
録画機能は、搭載です。
2チューナー搭載なので、裏番組録画まで可能です。
なお、USB端子は、メディア再生にも使えます。
ネット動画サービスは、一方、Google TV (=Android 11 for TV)世代です。
旧バージョンのAndroid TVでない点は評価できます。
こちらのリモコンも、赤外線とBluetoothに対応します。
番組表は、先ほどの機種で書いた通り、最低限です。
スピーカーは、新機種だと10Wの普通のスピーカーです。
ドルビーアトモスは対応ですが、このスピーカーだと、立体音響の再現は難しいでしょう。
入力端子は、HDMI端子が2つと、音声用の光デジタル端子が1つ、RCA(ビデオ入力)が1つです。
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以上、オリオンのOLS32WD10Aの紹介でした。
安めのGoogle TV対応機を探している場合、候補にはなります。
ただ、画像エンジンほか、パネル部分の情報がほぼない機種です。こうした部分がしっかりする、TCLなどのTV製造企業の製品とそこまで価格差もないです。
性能、価格面共にやや選びにくい製品です。
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なお、オリオンや、そちらとおなじく、工場を持たず、TVを調達して販売している企業の製品がほかにもあります。
テレビの場合、B-CASカードの登録問題があるので、海外企業が直売しにくい状況があるので、ほぼ同じ仕様のものを各社に卸しているパターンが多いです。
仕様を以下「ざっくり」ですが、まとめて見ておきます。
【2024年発売】(一部23年)
(178° 6.5ms 200nit 3000:1)
39・ 山善 キュリオム QRTN-32W2K
¥20,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
スピーカー:10W
40・ maxzen JV32DS06
¥(26,980) 楽天市場 (4/12執筆時)
スピーカー:16W
41・グリーンハウス GH-GTV32A-BK
¥27,000 楽天市場 (4/12執筆時)
スピーカー:20W
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Goole TV 11
HDMI端子:2 (ARC)
第1に、 GH-EC32GTVB-BK などです。
日本のPC周辺機器メーカーのグリーンハウスや、DCM系のマクスゼン、ジェネリック家電で有名な日本の商社の山善の製品です。いずれも、
TVチューナーほか、Google TVを搭載する格安のノンブランドのテレビになります。
パネルは、公開される情報からVAで、バックライトは直下型です。
視野角などを無理に弄っていない、オーソドックスなパネルであり、問題なさそうです。
ただ、輝度は低めですし、価格相応ではあります。
あとは、スピーカー出力の違うほかは、大きな違いはないです。
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【2024年発売】(一部23年)
【チューナーレステレビ】
42・山善 キュリオム QRK-32TL2K
¥22,000 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
スピーカー:12W
43・グリーンハウス GH-GTVM32B-BK
¥21,509 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
44・グリーンハウス GH-GSK32GTVMA-BK
¥21,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
スピーカー:16W
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Goole TV 11
HDMI端子:2 (ARC)
第2に、 QRK-32TL2Kなどです。
仕様は、1つ上の製品と変わりません。
ただ、テレビチューナーがなく、Google TVだけを搭載したチューナーレステレビになります。
あとは、スピーカー出力の差がある点ほかは、言及したい部分はないです。
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【2022年発売】
【チューナーレスTV】
45・オリオン SAFH321
¥27,280 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型(フルHD)
モニターパネル:VA
スピーカー:10W
(178° 6.5ms 200nit 3000:1)
46・ ユニテク EKO K3200HSG-E
¥24,481 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
スピーカー:16W
(178° 8.5ms 180nit)
47・ ヒロコーポレーション TUTU HT-SM32
¥21,901 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
スピーカー:12W
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Android TV
HDMI端子:3(ARC)
第3に、 SAFH321などです。
これらも、チューナーレスTVです。
ただ、Google TVではなく、旧世代のAndroid TVです。
オリオン機はフルHDで、HDRにも対応すること、ユニテク機は、公開スペック的にVAと特定できる点が見どころとは言えます。
ヒロコーポレーション(ダイアモンドヘッド)のものは、安めですが、輝度が180nitですので、格安機としても暗めです。
2-3・他社の32型液晶TV
最後にここまで紹介したメーカー以外の製品を紹介します。
【チューナーレスTV】
【2024年発売】
48・Xiaomi TV A 32 2025 ELA5764TW
¥22,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
【2023年発売】
49・Xiaomi TV A Pro R23Z011A
¥19,800 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:
バックライト:
ネット動画視聴:Google TV
スピーカー:20W
HDMI端子:3 (ARC)
Xiaomi TV A 32 2025 は、中国のシャオミの販売する32型のチューナーレステレビです。
他社にもあったTVチューナーが搭載されないタイプです。
あまりテレビのイメージが日本にない企業ですが、チューナーなしなので「B-CASカード」取得の問題がないため、直販できたのかと思われます。
なお、旧機種がのこります。
こちらは「Xiaomi TV A Pro」(プロ)という名前です、少なくともスペック上の機能差はないです。逆に、新機種のがベゼルがやや薄めで、格好良く見えます。
液晶パネルは、情報がないです。
本体は、壁掛けにも向く、ベゼルレスの筐体です。
ハイセンスとTCLも似たようなものを出します。
そちらを参考にしつつ、視野角の情報(178度)をふまえると、VAか、ADSかなどのIPS系パネルでしょう。
バックライトは、情報がないですが、直下型かと思います。
映像配信サービスは、Google TVです。
格安機の場合、下位のAndroid TVの場合もありますが、串刺し検索もできる上位版をしっかり搭載です。
音声アシスタントサービスも、Google Assistantが利用できます。
一方、Chromecast Built-in対応のGoogle TVですので、スマホからのキャストも可能です。その上で、Miracast規格にも対応するのは、スマホメーカーらしいでしょう。
入力端子は、HDMI端子が2つです。
スピーカーは、工夫があります。
出力が20Wと相当強力な上で、規格としてDTS Virtual:Xに対応します。
この場合、音源が地デジなどのステレオでも、(360度)3D立体音響に計算して、臨場感を出すことができます。
似た規格にドルビーアトモスがありますが、そちらは音源側も3D音源でないと駄目なのですが、この規格の場合は違います(ドルビーだとハイトバーチャライザー相当)。
リモコンは、Bluetooth方式です。
チューナーレスなので、STB機器のようなリモコンになります。
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以上、Xiaomi TV A Pro R23Z011Aの紹介でした。
Google TVに対応しつつ、サウンド周りの機能性も良い機種です。制御用のCPUもそれなりの性能がありそうなので、チューナーレス機だけで言えば、わりと良い仕様に思えます。
【2024年発売】
【178° 6.5ms 】
50・ maxzen MV32CH06
¥24,980 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
ネット動画視聴:Google TV
【チューナーレス】
【170° 6.5ms 】
51・ MAXZEN CHiQ JL32G7E
¥19,980 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
ネット動画視聴:Android 11
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:
バックライト:直下型
スピーカー:10W
HDMI端子:2 (ARC)
MV32CH06は、マクスゼンの40型のテレビです。
プレモアなどを運営するDCMグループの家電販売企業です。
複数機種がありますが、CHiQ JL32G7は、チューナーレス機です。
単独ではテレビを見れない点、注意してください。
こちらだけ、android TVになり、視野角も狭めです。
パネルの種類は、非開示です。
視野角は178度なので、TN以外のどれかです。
ただ、コントラスト比の開示がないので、VA系かIPS(あるいはADS)かは不定です。
チューナーレス機は不明ですが、TNというわけでなく、バックライト少なめのVAかと思います。
とはいえ、HDRには対応するので、素性の悪いパネルではないでしょう。
バックライトは、しっかり直下型です。
画像エンジンは、出所が不明です。
画質を追求した機種ではないでしょう。
ネット動画サービスは、ただ、Wi-Fiを載せていて、Google TV搭載です。
Google純正を載せる部分が、本機の最大の「売り」でしょう。スマートテレビとしては、一定の質があります。
このほか、Bluetooth5も搭載ですが、遅延の少ないコーデック(通信規格)は対応しないため、ヘッドホンなどをつなげる場合、音ズレはあります。
番組表は、情報がないです。
テレビ製造企業の製品出ない場合、(エンジンの)調達先で仕様が変わる場合があるので、こだわりたい場合、チェックをしたら良いかなと思います。ただ、先ほどみた、TCL系かなとは思います。
入力端子は、HDMI端子が3つとRCA端子です。
スピーカーは、10Wです。
特別な工夫もなく、出力も普通です。ドルビーオーディオには対応です。
リモコンは、付属します。
右が、チューナーレス機で、左がチューナー機です。
いずれも、STB機器のようなリモコンになります。
なお、リモコンは付属しますが、テレビ用ではなく、STB機器のようなリモコンになります。
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以上、マクスゼンのCHiQ JL32G7EGの紹介でした。
若年層世代に向けた製品で、Google TVが内蔵で欲しい方向けの製品でしょう。
ただ、パネルの種類が不定なのが、難点です。
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このほか、各社のノンブランド製品のうち目についてものを簡単にですが、総覧しておきます。
【2021年発売】
【178° 8.5ms 200nit 1200:1】
52・neXXion FT-A3263B
¥21,800 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー:13W
HDMI端子:2 (ARC)
第1に、neXXionのFT-A3263Bです。
日本は、B-CASカードの関係か、格安の中国製テレビは、日本の中小の商社を通しての販売が多いです。
パネルは、VAで、中国のHKCのPT320AT02-2です。
VAにしてはコントラスト比の数字が悪いので、IPS系かと思いましたが、カタログだとそうなります。
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結論的にいえば、性能面で「無理」がある印象です。
2万円台前半の格安機はエンジンが弱いので、起動速度・リモコンの反応速度など、UI(ユーザーインターフェース)の部分もコストカットの影響があります。
出張の多い方は、エコノミーホテル備品などで経験したこともあるかと思いますが、こうした部分での差は大きいです。
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【2024年発売】
【176° 7ms 200nit 5000:1】
53・ユニテク Visole LCH3220V
¥32,800 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー:13W
HDMI端子:2 (ARC)
第2に、ユニテクの製品です。
昔からノンブランド系のテレビを出している日本企業です。
パネルは、VAで、応答速度が7msです(9.5msの表記もあり)。
コントラスト比は5000:1ですので、VAのなかでも黒の締まりはよさそうです。
ただ、輝度が並なうえで、視野角がVAの平均(178°)より低めの176°です。
視野角を限ることで、応答速度を速めた「ゲーミング用」パネルの類でしょう。
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結論的にいえば、Google TVなどのスマートTVの要素がなく、画質補正に言及のないノンブランド系のテレビとしては、多少高いかなと思います。
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【2023年発売】
【178° 8ms 200nit 1200:1】
54・FFF IRIE FFF-TV32WBK2-SB
¥20,998 楽天市場 (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:IPS
バックライト:直下型
ネット動画視聴:
スピーカー:16W
HDMI端子:2 (ARC)
第3に、FFFのRIE FFF-TV32WBK2-SBです。
パネルは、IPS表記です。
ADSほかのIPS系パネルかもしれませんが、公開されるスペックは問題ないです。
バックライトも 直下型なので、パネル部分の仕様は良いです。
画像エンジンは、特段補整機能についての言及はないものの、「日本製」明記です。
おそらく、旧東芝系で格安機に良く搭載されるものかと思います。
番組表も、したがって、それなりに良いです。
スピーカーも、16Wの2WAYスピーカーです。
音源対応の部分で、特段高性能ではないですが、水準以上でしょう。
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結論的にいえば、IPS(明言)モデルは、最近、他社の小型では出されませんので、稀少性を感じました。
ただ、先述のような注意点はあるのと、2万円後半だと、ADS+優れたエンジンの表記がある、ハイセンスなども選択肢に入る点で、さほど値ごろ感はないといえばそうです。
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【2023年発売】
【178° 6.5ms 200nit 3000:1】
55・FFF IRIE FFF-TV32WG
¥25,400 Amazon.co.jp (4/12執筆時)
画面:32V型 (HD)
モニターパネル:VA
バックライト:直下型
ネット動画視聴:Google TV
スピーカー:10W
HDMI端子:2 (ARC)
第4に、FFF-TV32WGです。
FFがだす、VAパネルの製品です。
しっかり、178度の視野角があるタイプなので、パネル部分に問題ない仕様です。
その上で、こちらは、チューナーほか、Google TVも搭載したスマートテレビです。こちらの場合、(ハイセンスと言うより)TGoogle TV搭載のCLの格安機がライバルになるでしょう。
比べる場合、やはり、エンジンによる画像補正の部分で若干差があります。この部分はTVを製造するメーカーとの大きな違いです。
次回に続く!
32型液晶テレビのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、32v型の液晶テレビの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ続きます。
3・32型液晶テレビの比較 (3)
=最終的なおすすめ機種の提案
液晶パネルの品質 ★★★★★
バックライト ★★★★★
画像エンジン ★★★★★
ネット動画視聴 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最終回となる次回の3回目記事(こちら)では、 全機種から、改めて「予算別、目的別に、Atlasのオススメ機種」を選定していくつもりです。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら