Top PC周辺機器 比較2025'【速度別】micro SDカード74点の性能とおすすめ・選び方 (2)

2025年05月12日

比較2025'【速度別】micro SDカード74点の性能とおすすめ・選び方 (2)

 1回目からの続きです。→こちら

2-1・超高速なマイクロSDカード

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 2回目記事は、SD Expressスピードクラスに対応する超高速なマイクロSDカードの紹介からです。

 「選び方の基本」で書いたように、機器側の対応状況から、今だと事実上、Nintendo Switch 2のユーザー「専用」のようなカードです。

1・Micro SDカードの比較記事 (1)
 1-1:選び方の基本の説明【導入】
 1-2:高速タイプ(V30)
  用途:スマホ・4K動画撮影
2・Micro SDカードの比較記事 (2)
 2-1:高耐久タイプ
  用途:ドラレコ・監視カメラ
3・Micro SDカードの比較記事 (3)
 3-1:標準タイプ
  用途:コンデジ・ゲーム機ほか
 3-2:最終的なおすすめの提案【結論】

 今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら、各機を説明していきます。

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 また、以下の説明では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記します。


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 【2024年発売】

  [128GB]

 26・SANDISK SDSQXFN-128G-GN4NN
   ¥9,585 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 26・SANDISK SDSQXFN-128G-JN4NP
   ¥15,180 SANDISK直販 (5/12執筆時)

  [256GB]

 26・SANDISK SDSQXFN-256G-GN4NN
   ¥12,980 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 26・SANDISK SDSQXFN-256G-JN4NP
   ¥23,980 SANDISK直販 (5/12執筆時)

読出:最大880Mb/秒
書込:最大480Mb/秒
クラス:U3 V30 EX160
保証:無期限保証

 DSQXFN-128G-GN4NNなどは、米国大手のサンディスクが販売する、microSD Express規格の製品です。

 複数の型番がありますが、GN型番(グローバル向け)、JN型番(日本向け)になります。

 GN型番は並行輸入品がはいるので、出品元の情報は見てください。他のカードでも説明したように、並行輸入だと保証性の部分で、自己責任になります。

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 先述のように、今だと、対応機機は、2025年登場のNintendo Switch 2ほどで、この規格に注目している方は、ユーザーに(ほぼ)限られると言えます。

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 SanDisk PRO-READER SD Express Dual Card
   ¥15,980 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 あえて言えば、専用リーダーでこの速度を「楽しめる」とは言えますが、より安価で現実的な、ストレージの代替手段は多くありますので。

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 転送速度は、読み 880MB/秒 書き480MB/秒という水準です。

 SD Expressスピードクラスは書込速度の基準なので、本機はE450クラスになります。

 8Kビデオでも、V90(90MB/秒)までで足りるので、このグレードの速度を要求されるのは、(Nintendo Switch 2を除けば)あまりないです。

 製品保証は、正規輸入品の場合、同社は無期限保証になります。

 堅牢性は、海外製品なのでJIS規格では示されないものの、耐衝撃性・温度耐性・防水・X線耐性・耐摩耗性などが、しっかり示されます。

示されており、安定感があります。

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 以上、DSQXFN-128G-GN4NNなどの紹介でした。

 規格としては古いですが、カードとしては「出はじめ」なので、信頼性が抜群といえるサンディスク製品を選ぶ意味はあるでしょう。

 ニーズとしては、Nintendo Switch 2に限られるでしょうが、逆に言えば、その目的で選ぶ場合、本機はおすすめと言えます。


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【2025年発売】

 [256GB]

 27・Lexar LMSXPS0256G-BNNNG
   ¥10,999 楽天市場 (5/12執筆時)

 [512GB]

 27・ Lexar LMSXPS0512G-BNNNG
   ¥26,372 楽天市場 (5/12執筆時)

 [1TB]

 27・Lexar LMSXPS0001T-BNNNG
   ¥46,936 楽天市場 (5/12執筆時)

読出:最大900Mb/秒
書込:最大600Mb/秒
クラス:U3 V30 EX160
保証:5年間

 LMSXPS0001T-BNNNGなどは、Lexarが販売するmicroSD Express規格の製品です。

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 レキサーメディアは、先ほどもでてきましたが、プロ用のカードで定評のある米国老舗でしたが、マイクロンを経て、今は中国のLongsysのブランドです。

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 転送速度は、読み 900MB/秒 書き600MB/秒という速度です。

 サンディスクより書込が良いので、SD ExpressスピードクラスE600クラスにです。

 製品保証は、正規品は5年保証です。

 堅牢性は、IPX7の防水性ほか、耐衝撃、耐温度、線耐性など一通りの機能性はあります。

ーー

 以上、LexarLMSXPS0001T-BNNNGなどの紹介でした。

 速度スペックを重視する場合、選択肢になるでしょう。また、1TBの展開も同社だけなので、その部分でもプレゼンスがあります。

 なお、Nintendo Switch 2は、最大2TBまでのカードが認識されるとされているので、1TBでも問題ないです。

2-2・高耐久なマイクロSDカード

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 つづいて、高耐久型のマイクロSDカードを見ていきます。。

 「耐久」は、ここでは、落下・防水耐性という意味だけではなく、繰り返しの書込に強いという意味です。

 ドラレコや監視カメラなど、常に書込を続けるデバイスにむく、少し特殊な製品ですので、同じ速度の製品と比べると少し高めです。

 なお、これらの製品は「耐久時間」が重要なので、各製品は、【1.5万時間】など、耐久時間のスペックを示しています。


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 【2020年発売】

 ・SANDISK MAX ENDURANCEシリーズ

 【通常型番】

 [32GB] 【1.5万時間】

 28・SANDISK SDSQQVR-032G-JN3ID
   ¥3,375 楽天市場 (5/12執筆時)

 [64GB] 【13万時間】

 28・SANDISK SDSQQVR-064G-JN3ID
   ¥6,100 楽天市場 (5/12執筆時)

 [128GB] 【16万時間】

 28・SANDISK SDSQQVR-128G-JN3ID
   ¥10,500 楽天市場 (5/12執筆時)

 [256GB] 【112万時間】

 28・ SANDISK SDSQQVR-256G-JN3ID
   ¥17,510 楽天市場 (5/12執筆時)

 【Amazon限定型番】

 [32GB]【2500時間】

 29・SANDISK SDSQQNR-032G-GH3IA
   ¥1,310 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 [64GB]【5000時間】

 29・SANDISK SDSQQNR-064G-GH3IA
   ¥1,697 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 [128GB]【1万時間】

 29・SANDISK SDSQQNR-128G-GH3IA
   ¥2,742 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 [256GB]【2万時間】

 29・ SANDISK SDSQQNR-256G-GH3IA
   ¥4,222 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【並行輸入】 (保証なし)

  [128GB]【1万時間】

 30・SANDISK SDSQQNR-128G-GN6IA
   ¥1,928 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:UHS-3
読出:最大100Mb/秒
書込:最大40Mb/秒
保証:3年間/2年間

 MAX ENDURANCEシリーズは、サンディスクの高耐久MicroSDカードです。

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 こちらについても、Amazon限定モデルがありますが、仕様は同じです。SDカードアダプタは、通常機でもAmazon限定でも付属します。

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 転送速度は、読出最大100Mb/秒です。書込速度は40mb/秒です。

 本機も、UHS-3及びV30対応で、4K動画撮影でも利用できる製品です。

 ただ、【ドライブレコーダーの比較記事】でも書きましたが、ちらほら、WQHD(2560×1440)解像度を超える機種も出てきたので、速度面も重要になってきました。

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 耐久性は、本機もJIS 防水保護等級7(IPX7)準拠です。

 先述のように、同社の場合、先ほど見た通常品( ULTRAシリーズ)も同等の耐久性があります。

 その上で、本機は、フルHD画質での書き込み時、256GBモデルで最大で12万時間(13年以上)という、相当の耐久期間も示されます。

 同様のスペックを出す、他社よりだいぶ長いです。

 必然的に、繰返の書込耐性も高いといえるので、その部分でも優秀でしょう。

 保証期間は、通常製品は3年間、Amazon専用型番だと、2年間ですが、その分安いです。

 なお、Amazon専用型番については、耐久性の保証期間がだいぶ短いですので、何かしらの差があります。

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 以上、サンディスクのMAX ENDURANCEシリーズの紹介でした。

 高所の監視カメラなどに利用する場合、期間面の信頼性が高い方が安心感があるでしょう。

 もともと信頼性では定評のあるブランドですし、こちらを選ぶのは良いと思います。


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 【2022年発売】

 【Amazon限定】

 [32GB](17.5万時間)MB-MJ32KA-IT同型

 31・サムスン MB-MJ32KA-IT/EC
   ¥(1,290) Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 [64GB](35万時間MB-MJ64KA-IT同型

 31・サムスン MB-MJ64KA-IT/EC
   ¥(2,013) Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U3 V30
読出:最大100Mb/秒
書込:最大40Mb/秒
保証:3年限定保証(32GBは2年)

 [128GB](70万時間)MB-MJ128KA-IT同型

 32・サムスン MB-MJ128KA-IT/EC
   ¥3,280 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 [256GB](140万時間)MB-MJ256KA-IT同型

 32・サムスン MB-MJ256KA-IT/EC
   ¥5,480 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U1 V10
読出:最大100Mb/秒
書込:最大30Mb/秒
保証:5年限定保証

 Samsung PRO Enduranceは、韓国のサムスンが販売する高耐久なマイクロSDカードです。

 流通経路によって、型番末尾にECが付かない場合もありますが、性能は同じです。

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 サンディスク同様、自社で中身も生産できる企業で、価格的にもライバルになる場合が被いです。

 転送速度は、読出最大100Mb/秒、書込最大40Mb/秒です。

 ただし、64GB以下は、30Mb/秒と書込がすこし遅くなります。

 そちらだけV30(U1)規格にも非対応になります。

 耐久性は、防水・耐温度・耐X線・耐磁・耐落下・耐摩耗とフル装備です。

 耐久時間も、容量あたりの数値で言えば、サンディスクの正規流通品と張り合えるトップ級です。

 書込の耐性は、本機は64GB1.5万時間です。

 十分でしょう。

 保証期間は、128GB以上は、5年保証になるため、サンディスクよりは手厚いです。

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 以上、Samsung PRO Enduranceの紹介でした。

 値段的に、このレベルの耐久性を示す製品として、最安級です。

 中身の生産メーカーとしての信頼性もありますし、「選べる」製品と言えます。


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 【2019年発売】(一部24年)

 [32GB](7500時間)

 33・トランセンド USD350V TS64GUSD350V-E
   ¥1,580 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 [64GB](1.5万時間)

 33・トランセンド USD350V TS64GUSD350V-E
   ¥1,680 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 33・トランセンド USD350V TS64GUSD350V
   ¥2,080 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U1
読出:最大100Mb/秒
書込:最大40Mb/秒

 [128GB](3万時間)

 34・トランセンド USD350V TS128GUSD350V
   ¥2,880 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 34・トランセンド USD350V TS128GUSD350V-E
   ¥2,780 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U1
読出:最大100Mb/秒
書込:最大45Mb/秒

 [256GB](6万時間)

 35・トランセンド USD350V TS256GUSD350V-E
   ¥4,980 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U1 U3
読出:最大100Mb/秒
書込:最大45Mb/秒

 [512GB](12万時間)

 36・トランセンド USD350D TS512GUSD350V
   ¥9,480 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U1 U3
読出:最大100Mb/秒
書込:最大60Mb/秒

 [1TB](24万時間)

 37・トランセンド USD350D TS1TUSD350V
   ¥18,800 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U1 U3 V30
読出:最大100Mb/秒
書込:最大85Mb/秒

保証:2年間

 350Vシリーズは、トランセンドが発売する、高耐久モデルです。

 末尾-EとなるのはAmazon限定モデルですが、性能は同じです。

 Amazonと公式サイトと速度表記が違いますが、実効速度と理路値の違いでしょう。

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 転送速度は、1TBで、読出最大100Mb/秒、書込最大85Mb/秒です。

 ただし、1TBより小さなモデルは上表のように書込が少し遅くなります。

 V30(U1)規格は1TBまで認定で、最低書込速度の保証性があります。

 U3は128GB以下は対応しません。

 耐久性は、JIS 防水保護等級7(IPX7)準拠で、防水対応です。

 この点は、同社の通常製品と同じですが、繰り返し書込耐性が、128GBモデルで170TBと、通常より高いです。

 書込の耐性は、本機は64GB1.5万時間です。

 サムスンやサンディスクに比べると、数値的に少し弱いです。

 保証期間は、一方で、ハードに使われることを想定してか、2年間とやや短いです。

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 以上、トランセンドの350Vシリーズの紹介でした。

 耐久時間表記がある製品では安いので、ニーズはあるかと思います。

 ただ、最低書込速度の保証性がU1(10MB/秒)である部分と、耐久時間の目安が値段の面短い点は、注意点です。


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 【2025年発売】

 【32GB】(5000時間)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B032G
  ¥3,600 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B032GBK
  ¥3,980 楽天市場 (5/12執筆時)

 【64GB】(1万時間)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B064G
  ¥4,680 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B064GBK
  ¥6,980 楽天市場 (5/12執筆時)

 【128GB】(2万時間)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B128G
  ¥9,973 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B128GBK
  ¥12,800 楽天市場 (5/12執筆時)

 【256GB】(4万時間)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B256G
  ¥15,755 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B256GBK
  ¥19,800 楽天市場 (5/12執筆時)

 【512GB】(1.7万時間:4K)

 38・キオクシア EXCERIA KEMU-B512G
  ¥28,645 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

読出:最大100Mb/秒
書込:最大50Mb/秒

クラス:U3 V30
保証:2年間(3年間)

 EXCERIA HIGH ENDURANCEシリーズも、キオクシア(旧東芝メモリー)の販売するUHS-3対応カードです。

 同社の「耐久性重視」のモデルになります。

 流通ルートの違いで型番が変わります。末尾「BK」の型番は保証が3年と1年伸びますが、性能は同じです。

 転送速度は、全容量とも読出最大100Mb/秒、書込最大50Mb/秒です。

 用途的に速度を追い求めても仕方ないですし、問題ないです。

 書込は、V30規格の水準を(余裕で)クリアしており、4K動画の録画も、メーカーは公式対応を表明します。

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 堅牢性は、本機も高耐久性(HIGH ENDURANCE)設計です。

 ドラレコや監視カメラなど、「毎日のように上書き記録」に強い設計にしてあります。

 耐久性は、フルHD画質での書き込み時間での目安ですが、256GBモデル4万時間(約4年半)です。この部分で、サンディスクよりは短いです。

 一方、512GBのみ、4K動画の録画時間で1.7万時間という表記です。

 フルHDならば8万時間相当だと思いますが、ユニット自体がこれ以下と変わる可能性はあります。いずれにしても、この容量を必要とする方は、高解像度録画を目的にしているでしょうし、問題ないかと思います。

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 加えて、東芝は、ヒューズ搭載の記載があります。

 電源遮断の仕組みは、業務用の高耐久品だとあるようです。

 東芝以外だと、この部分の耐久性は(少なくともカタログでは)未記載です。

 ドラレコなど、事故の際、電流でデータが消えてしまう事故はあり得るようで、この部分で、「ワンポイント」と言えるかもしれません。

 保証期間は、高耐久モデルですので、2年間とやや短いです。

 ただ、先述のように、BK型番は3年です。また、512GBのみ5年間になっています。

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 以上、キオクシアのEXCERIA HIGH ENDURANCEの紹介でした。

 ドラレコや監視カメラ向けの機種です。ただ、高耐久モデルとして割高です。

 ただ、キオクシアは、過電流時のヒューズを搭載しているため、過熱や発火防止の部分での信頼性は、用途的には合うかもしれません。


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 【2023年発売】

 【32GB】

 41・グリーンハウス GH-SDM-WA32G
  ¥2,590 楽天市場 (5/12執筆時)

クラス:U1
読出:最大90Mb/秒
書込:最大15Mb/秒
保証:1年間

 【64GB】

 41・グリーンハウス GH-SDM-WA64G
  ¥3,980 楽天市場 (5/12執筆時)

クラス:U3
読出:最大90Mb/秒
書込:最大30Mb/秒
保証:1年間

 【128GB】

 41・グリーンハウス GH-SDM-WA128G
  ¥5,980 楽天市場 (5/12執筆時)

 【256GB】

 41・グリーンハウス GH-SDM-WA256G
  ¥9,980 楽天市場 (5/12執筆時)

クラス:U3
読出:最大90Mb/秒
書込:最大85Mb/秒
保証:1年間

 GH-SDM-WAシリーズは、日本のPC周辺機器メーカーのグリーンハウスの製品です。

 こちらは、「ドライブレコーダー・アクションカメラ向け」とされた製品です。

 転送速度は、64GBはU3水準になく、書込相当遅い点が注意点です。

 堅牢性は、一方、他社の堅牢タイプと比べると、書込耐久性(耐久時間)が非公開です。

 一方、「データの破損を防ぐ電源遮断対策」との記載があります。キオクシアの表記法で言えば「電源ヒューズ」にあたるでしょう。

 キオクシアからの調達かもしれません。

 保証期間は、1年間です。

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 以上、グリーンハウスの高耐久モデルの紹介でした。

 「監視カメラ用」としていない部分は、繰り返し耐性に難があるからのように思えます。ドラレコについては、ヒューズの分、東芝と同じほどは向くとは言えます。

 ただ、速度面ほか、保証期間も短い上で、価格的なメリット性もあまりないので、スペックでは選びにくいです。

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 このほか、ドラレコを販売する企業などが、周辺機器として独自に自社製品を展開してます。

 以下で、確認しておきます。

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 【2023年発売】

 【32GB】

 42・ケンウッド KNA-SD32D
  ¥7,291 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【128GB】

 42・ケンウッド KNA-SD1280D
  ¥9,990 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U3 V30
読出:最大95Mb/秒
書込:最大85Mb/秒
保証:

 【64GB】

 42・ケンウッド KNA-SD640D
  ¥5,973 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U3 V30
読出:最大95Mb/秒
書込:最大50Mb/秒
保証:

 第1に、ケンウッドです。

 自社のナビ向けに、高耐久と銘打ったマイクロSDカードを出します。

 自社では作らないので、どこかしらの企業からの調達です。

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 耐久性などのスペックは非開示です。ただ、32GBだけは、工業用のpSLCですので、耐久面で、普通の製品より仕組み上の優位性があります。

 容量が多い製品だと普通のTLCで、後ほど見るキングストンの製品と違い、その「ふり」もしないようです。

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 ただ、いずれのカードも、ケンウッド製のドラレコやナビユーザー向けに、これらのカード利用を前提とした「交換時期のお知らせ」を得たい場合に買うモデルです。

 それ以外のユーザーが選ぶ理由はないでしょう。

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 【2023年発売】

 【16GB】

 43・パイオニア CD-MSD16G
  ¥3,300 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【32GB】

 43・パイオニア CD-MSD32G
  ¥4,036 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U3 V30
読出:最大95Mb/秒
書込:最大85Mb/秒
保証:

 【64GB】

 43・パイオニア CD-MSD64G
  ¥6,664 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【128GB】

 43・パイオニア CD-MSD128G
  ¥12,929 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

クラス:U3 V10
読出:最大95Mb/秒
書込:最大45Mb/秒
保証:

 第2に、パイオニアです。

 ケンウッドと同じで、自社ナビ向けです。

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 速度は、ケンウッド機とほぼ同じです。

 ただ、64GB以下の書込がわずかに遅い関係で、書込がV30未対応になります。

 とはいえ、(4Kナビのようなものは同社にないので)用途的に問題はないでしょう。

 一方、ケンウッド機と比べる場合、自社ブランドであることの付加価値は示されていないです。

 メモリーに、3D NAND使用を「売り」にしますが、キオクシアを含めて、耐久性重視の他社機と変わりません。

 保証期間は、明記がないです。

 耐久時間も不明です。

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 結論的にいえば、パイオニアのナビを利用している場合も、こちらを選ぶ必要はないでしょう。

 おそらく、ナビ購入者の「特典(おまけ)」的につくられたものかなと思います。

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 【2023年発売】

 【32GB】

 44・コムテック CDS-32GC
  ¥3,981 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【64GB】

 44・コムテック CDS-64GC
  ¥5,681 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【128GB】

 44・コムテック CDS-128GC
  ¥8,981 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 第2に、コムテックです。

 ドラレコメーカーとして有名です。

 サイトで自社製品との互換性を示している部分と、1年間に限りますが、事故時などのデータ復旧保証(1回)が付くのは安心感はありますが、速度ほか、耐久性のスペックが非公開です。

 やはり、KENWOOD同様に、同社のドラレコで「交換時期のお知らせ」を受けたい場合のみ選択肢になるでしょう。

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 【2022年発売】

 【32GB】

 45・エレコム MF-DRMR032GU11
  ¥3,808 楽天市場 (5/12執筆時)

 【64GB】

 45・エレコム MF-DRMR064GU11
  ¥3,898 楽天市場 (5/12執筆時)

 【128GB】

 45・エレコム MF-DRMR128GU11
  ¥8,776 楽天市場 (5/12執筆時)

クラス:U1 Class10
読出:
書込:
保証:1年保証

 第3に、エレコムです。

 同社も「ドラレコ用」としたマイクロSDカードを出します。

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 ただ、この手の製品としては、速度ほか、書込耐用が示されないです。

 製品保証も、1年です。

 耐久性が自慢ならば、長期保証が欲しいところです。


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 【2021年発売】

 【64GB】SPはSDカードアダプタ付属

 46・キングストン SDCIT2/64GB
  ¥16,776 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 46・キングストン SDCIT2/64GBSP
  ¥16,570 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 【32GB】SPはSDカードアダプタ付属

 46・キングストン SDCIT2/32GB
  ¥9,165 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

 46・キングストン SDCIT2/32GBSP
  ¥9,533 Amazon.co.jp (5/12執筆時)

8GB
 : SDCIT2/8GBSP
 : SDCIT2/8GB
16GB
 : SDCIT2/16GBSP
 : SDCIT2/16GB

クラス:U3 A1 V30
読出:最大100Mb/秒
書込:最大80Mb/秒
保証:3年間

 SDCIT2/64GBは、米国のキングストンの製品です。

 表面実装を主とする米国のPC周辺機器メーカーの老舗になります。

 転送速度は、読出最大100Mb/秒、書込最大85Mb/秒となります。

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 堅牢性は、本機は言及に値します。

 はっきりと「産業用」と銘打った製品です。

 他機同様に3D TLC NANDフラッシュですが、3bitではなく、1セル=1bitとして作動させることで、堅牢なSLCとして稼動させるタイプです。

 電源喪失保護ほかウェアレベリングなど、産業用ではおなじみの長寿命化の処理がされています。

 必要なセルが多い(64GBで256GB相当)なので容量比の価格は高いですが、そのかわり堅牢ということになります。

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 また、監視カメラなど屋外環境での利用を考えているものなので、温度面(-40℃〜85℃)と特に低温側で相当スペックが高いほか、SSD的な表現ですが、最大1920 TBWの書込耐性示します。

 保証期間は、3年間です。

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 以上、キングストンの高耐久モデルの紹介でした。

 SLCモードで利用できるモデルを探している場合、候補になるでしょう。一般家庭用としては、ドラレコ用を含めてオーバースペックに思えますが、このグレードをお探しの方は、少数いるかもしれません。

 なお、こうした(容量が少なく)高額な製品は、輸入品の場合、偽物リスクがありますので、販売元はチェックしてください。 

今回の結論
おすすめのMicroSDカードは結論的にこの機種!

 というわけで、今回は、MicroSDカードの比較の2回目記事でした。

 しかし、記事はもう少しだけ続きます。

  201801261538.jpg

3・Micro SDカードの比較記事 (3)
 3-1:標準タイプ
  用途:コンデジ・ゲーム機ほか
 3-2:最終的なおすすめの提案【結論】

スピード ★★★★★
4K対応 ★★★★★
価格   ★★★★★
耐久性  ★★★★★
保証期間 ★★★★★
総合評価 ★★★★★

 次回の3回目記事こちら )は、一般用途に向く、標準タイプ(標準速度)のマイクロSDカードを見たあと、結論編に入ります。

 ここまで紹介してきた全機種から、いつものように、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!について提案していきます。 

 引き続き、よろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 21:35 | PC周辺機器

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