今回のお題
美味しく焼ける!最新ホームベーカリーのおすすめ機種はどれ?
どもAtlasです。
今日は、2022年10月現在、最新の家庭用ホームベーカリーの比較の2回目記事です。
1・ホームベーカリーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の紹介【導入】
1-2:シロカ;直たね
1-2:アイリスオーヤマ:直たね
1-3:ツインバード;直たね
1-4:パナソニック:中麺
2・ホームベーカリーの比較 (2)
2-1:象印:中麺
2-2:エムケー精工:直たね
2-3:他社の製品:直たね
3・ホームベーカリーの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめ機種の提案
2回目記事では、前回みれなかった、エムケー精工などの製品を追加で消化します。
なお、ホームベーカリーの選び方の基本については、1回目記事の冒頭(こちら)で書いています。
そのため、検索エンジンから直接いらしてくれた方は、そちらからお読みいただくと、より分かりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
食パンの味 ★★★★★
具入りパン ★★★★★
天然酵母パン★★★★★
リッチパン ★★★★★
上級者機能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、比較をはじめます。
いつものように、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別・予算別に、Atlasのおすすめホームベーカリー!を提案する形式で書いていきます。
2-1・象印のホームベーカリー
続いて象印のホームベーカリーです。
家電大手として、「パンくらぶ」というシリーズをラインナップしています。
象印もパナソニック同様の「中麺法」です。
2020年までは、タイガーも出していました(KBY-A100 KBD-X100)が撤退したので、この方式は2社の展開です
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以下では、高評価できるポイントについては赤字で、イマイチな点については青字で書いていきます。
【2016年発売】
【1斤】
20・象印 パンくらぶ BB-ST10-WA
¥29,880 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:中麺法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:自動投入機あり
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:対応(地蔵屋)
独立モード:対応
お餅:4合まで
寸法:幅225×高さ345×奥行315mm
BB-ST10は、象印のホームベーカリーの上位機です。
製パン方式は、中麺法をとります。
パナソニックでも説明したように、イーストを途中で投入する方式の製品です。
イースト臭の軽減・膨らみ不足の緩和など、「できるパンの質」の向上が見込めるでしょう。
その上で、火力の部分の工夫として、2段の底面加熱ダブルヒーターも搭載です。
側面ヒーターだけでなく、底面にもヒーターを付けることで包み込むような加熱を実現します。
これにより、パンの生地の膨らみが素早くなり、パンの耳も柔らかい仕上がりにできます。
作れるパンのサイズは、1斤のみです。
作れるパンの種類は、食パンのほかは、全粒粉パン・フランスパン風・プレミアムリッチパン・イースト少なめパン・薄力粉パンの各モードがあります。
イースト少なめパンは、イーストが通常の1/3で作れるモードです。
薄力粉パンは、強力粉の添加なしに、それだけで作れます。
グルテンが少ない薄力粉でもパンができるのは珍しいですが、味は(フランスパン風というより)あっさり、ふんわりで、風変わりです。
リッチ系パンは、神戸の地蔵屋のレシピを参考にしたものです。
乳脂肪分47%の生クリームと加糖練乳を加えて、口当たりを良くしたパンです。
ただ、生クリームは、(スキムミルクと違い)日持ちしないので、他の料理にも使える人向きです。
具材入りパンは、この機種は、具材の自動投入機が付属するモデルです。
レーズンなどを、あらかじめセットしておけば自動投入してくれるので、手間の節約になります。
パン以外の調理は、3合の餅が炊ける餅コースが付属しています。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
お米系のパンは、米粉パンと(残り)ごはんパンに対応します。
ただし、他社の異なり、グルテンフリーの米粉は専用モードがないです。グリコのこめの香の「ピンク」(シトギミックス20A)を前提としたモードのみです。
天然酵母パンは、本機も、生種おこしはできるため、作れます。。
また、長時間発酵させる専用の焼きモードを持つため、対応力も高度です。
独立モードは、本機も搭載です。
ただし、細かい強度の調整はできません。
タイマーは、この機種は「時計機能」がつきます。
そのため、他モデルのように「何時間後」という指定ではなく、「何時に」パンを完成させるのかを設定できます。
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以上、象印のBB-ST10の紹介でした。
ライバルは、同じ中麺法をとる、パナソニックの上位機でしょう。
比較する場合、イースト菌自動投入機・具材自動投入機・全面加熱・プレミアム食パン・天然酵母対応という、基本的な部分は押さえており、良い構成です。
ただ、基本部分で、パナソニックのインバーターモーターに比する独自の工夫があるかと言えば、あまりないです。
こうした点で、少し選びにくいとは言えます。
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【2015年発売】
【1斤】
21・象印 パンくらぶ BB-HE10
¥17,820 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:
寸法:幅215×高さ310×奥行285mm
なお、象印については、かなり価格差がありますが、BB-HE10 という下位機種があります。
製パン方式は、本機については、一般的な直たね法の製品です。
そのため、シロカなど1万円前後の製品のライバル機となります。
作れるパンのサイズは、1斤で、小型の機種です。
作れるパンの種類は、食パンのほか、全粒粉パン・フランスパン風です。
全粒粉パンは、専用モードがなく、レシピに沿って小麦モードを利用する形式です。
具材入りパンは、本機は、自動投入機が付属しない機種です。
お米系のパンは、米粉パンと(残り)ごはんパンに対応します。
ただし、他社の異なり、グルテンフリーの米粉は専用モードがないです。グリコのこめの香の「ピンク」(シトギミックス20A)を前提としたモードのみです。
天然酵母パンは、本機も、生種おこしはできるため、作れます。
ただ、焼き過程における専用モードは持ちません。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
一方、食パンについて、「もちもと」と「ふんわり」と食感を炊き分けることができます。
パン以外の調理は、ジャムやケーキなどが対応可能です。
いずれも十種類程度のレシピが掲載され、スイーツに強いマシンになっています。
一方、珍しく、お餅が未対応の機種です。ピザクラフトを作る機能もあります。
独立モードは、非搭載です。
タイマーは、この機種も付属です。
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以上、象印のBB-HE10の紹介でした。
1万円前後の機器はライバルが多いです。本機も、構成としては無難ですが、食感の炊き分け以外にあまり個性がないため、機能に比して価格は、多少高いかなと思います。
2-2・エムケー精工のホームベーカリー
はじめに、エムケー精工の製品の比較です。
古くからホームベーカリーを作っている信州の会社で、上級者に根強いファンがいる老舗メーカーです。
【2017年発売】
【1斤用モデル】
22・MK ふっくらパン屋さん HBS-100W
¥8,843 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:
寸法:幅250×高さ275×奥行330mm
HBS-100Wは、信州のエムケー精工の発売するホームベーカリーの入門機です。
同社の製品では最も安い機種ですが、個性はある機種です。
製パン方式は、直たね法の製品です。
この部分は、他社の入門機と同じですが、MKのベーカリーは工程が独自です。
他社の直たね法機の場合、ねかし(予備発酵)後に、一次発酵させたあとガス抜きし、その後成形発酵する「3段階発酵方式」です。
一方、MKは、一次発酵・二次発酵と区分し、ガス抜き行程が2回入る制御を行う「4段階方式」です。
これにより、「しっかり膨らみ、きめも細やかな」パンができやすいため、同社のホームベーカリーは、「根強い固定ファン層」がいます。
作れるパンのサイズは、1斤です。
マルコメ プラス糀 生塩糀 500g ×2
¥698 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
作れるパンの種類は、食パンのほか、ソフトパン・フランスパン風・全粒粉パン・塩麹パンです。
その他、それらのメニューを応用して作る具材入りパンなども提案されます。
面白い部分は、マルコメの麹で塩糀パンに対応する点です。
ただ、レシピ的に15g使うだけあり、ブランパンのようなダイエット志向のものではないです。
要するに、細かい時間調整機能をすべて省略した機種です。
焼き色の調整や、アレンジパンなどは、上位機とほぼ同等の機能を持ち、塩糀パンも扱えます。
しかし、もち系に非対応なほか、米粉・天然酵母が扱えなくなっています。
だいぶ安いので、「手軽に試せる」のは利点ですが、同社の独自性の部分が全て消えており、上達してからの「応用の幅が狭い」のは難点です。
具材入りパンは、自動投入機が付属しないので、多少面倒な機種です。
ブザーが鳴った後に、自分で入れる方式です。
お米系のパンは、ごはんパンのみ対応します。
米粉パンは非対応です。
天然酵母パンも、対応できません。
パンの耳の焼き目は、「薄め」「普通」「濃いめ」から選べます。
パン以外の調理は、ヨーグルトほか、うどんやパスタの生地を作ることが可能です。
こだわりのあるのは、焼き芋で、甘さを引き出すような独自のプログラムがなされます。
700gほどのサツマイモ(大2本)ほどを、「ほっくり焼き芋」と「密甘やきいも」と2種類のモードを選んで作れます。
一方、餅は非対応です。
独立モードは、ありません。
タイマーは、時計式ではないですが、この機種も付属です。
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以上、エムケー精工のHBS-100Wの紹介でした。
中堅メーカーながら長年の定評があるのは、しっかり膨らみ、失敗が少なく、パンの味が良い制御法が評価されてのことでしょう。
機能的には面白みがなく、シンプルな機種ですが、実用性をふまえれば、この程度の機能があれば良いとも言えるでしょ宇。
知人と個人的に試食したのですが、仕上がりがよく、直たね法の製品として完成度の高さを改めて認識した機種です。
【2016年発売】【在庫限り】
【1斤用モデル】
23・MK ふっくらパン屋さん HBK-101P
¥30,585 楽天市場 (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤・0.5斤
具入りパン:
天然酵母パン:対応
リッチ系食パン:
独立モード:速度調整可
お餅:4合まで
寸法:幅230×高さ290×奥行345mm
HBK-101Pは、 エムケー精工のホームベーカリーです。
ただ、2020年に後継機として一時期、「HBK-101-W」という型番が出ていますが、そのまま生産終了になりました。
コロナ下の特殊な状況なので、後継機が出るかは現状不明瞭ですが、較べる場合、面白い機種ですので、紹介しておきます。
製パン方式は、本機も、直たね法の製品です。
本機についても、ガス抜き行程が2回入る制御を行う「4段階方式」で、他社と差を付けます。
作れるパンのサイズは、1斤・0.5斤になります。
マルコメ プラス糀 生塩糀 500g×2
¥697 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
作れるパンの種類は、食パンのほか、ソフトパン・フランスパン風・全粒粉パン・塩麹パンです。
その他、下位機種と同じで、マルコメの麹で塩糀パンに対応します。
具材入りパンは、上位機ですが、自動投入機が付属しないので、多少面倒な機種です。
お米系のパンは、本機は、ごはんパンのほか、米粉パンにも対応します。
米粉パンは、グルテンフリー米粉にも対応できます。
推奨される粉は、ツインバードと同じグリコの「こめの香」です。
本機の場合、グルテンフリー米粉パンにはバターが使えない仕様です。
他社と異なる部分ですが、味に影響するでしょう。
天然酵母パンは、本機は、風味のある天然酵母パンの対応能力が高いです。
先述のように、シロカも生種おこしが可能でした。
しかし、本機は、焼きの過程にも、天然酵母に最適化させ、長時間発酵させる専用コースを持ちます。
天然酵母パンは、種から起こさないといけないので、2日がかりの仕込みでしょうが、その過程を含めて楽しめる方には、最高のベーカリーの1つです。
なお、天然酵母を使ったパンは、イースト臭がせず、パン作りを趣味にする方に人気です。
普通のパンについても、イースト臭を減らせる低温長時間発酵コースを利用できます。
パンの耳の焼き目は、「薄め」「普通」「濃い」から選べます。
パン以外の調理は、うどんやパスタの生地を作ることが可能です。
餅も対応で、4合までのお餅が作れます。
なお、サツマイモ(焼き芋)へのこだわりは、下位機種同様です。
独立モードは、本機は搭載です。ねり・発酵・焼きをマニュアル運転できます。
また、本機は、それぞれ「3段階」の温度・速度の設定が可能です。
例えば、「中速」で練って、「低温」で発酵し、「高温」で焼くと、フランスパンのようなハードパンが美味く焼けます。
エムケー精工は、とくに「ねり」の力は定評があり、ふっくらと、次の日まで美味しいパンをしっかりと作ってくれます。
タイマーは、この機種も付属です。
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以上、エムケー精工のホームベーカリーの紹介でした。
モーターが優秀で、しっかりと練られたパンが作成できる点が人気です。また、天然酵母が高度に扱える点も大きなメリット性です。
個人的には良い機種だと思いますが、もともと本機の個性だった独立モードの部分が優れた他社機が出てきているため、後継機が出ずに終息なのかとも思います。
2-3・他社のホームベーカリー
最後に、バンダイナムコグループのCCPなど、大手の製品以外のホームベーカリーを検証してみます。
【2019年発売】
【1斤用】
24・CCP BONABONA BY-B68
¥6,182 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:手動
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:3合まで
寸法:幅235×高さ235×奥行300mm
BY-B68は、CCPが販売するホームベーカリーです。
玩具メーカーのバンダイの子会社ですが、調理家電も輸入・販売しています。
ホームベーカリーは2013年以来のモデルチェンジです。
製パン方式は、直たね法の製品です。
値段的には当然でしょう。
作れるパンのサイズは、1斤です。
サイズに応じて作る機能はない、シンプル設計です。
作れるパンの種類は、食パンのほか、フランスパン風・スウィートパン・ 全粒粉です。
お米系のパンは、ごはんパンのほか、米粉パンに対応します。
グルテンフリー・グルテン入りともに対応でき、いずれの場合もバターを利用できます。
天然酵母パンは、生種おこしはできないので、非対応です。
具材入りパンは、値段的に想像が付きますが、自動投入機が付属しない仕様です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理は。ジャムやヨーグルトなど他社で見られたものが、少ないながら対応します。
独立モードは、非搭載です。
タイマーは、最大15時間まで設定が可能です。時計機能はなく、「何時間後に完成」だけ設定するタイプです。
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以上、CCPのBY-B68の紹介でした。
既存のパン機器メーカーと比して、オリジナルの部分はない機種です。
基本性能は網羅するため、「価格勝負」となるでしょう。
技術面での面白みはないですが、シンプルな製品で良いならば、選択肢にして良さそうです。
【2012年発売】
【1斤用】
25・ハイローズ(Hi-Rose) HR-B120P
26・ハイローズ(Hi-Rose) HR-B120W
¥6,781 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:手動
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:オートのみ
お餅:2合まで
寸法:幅232×高さ255×奥行295mm
HR-B120は、廣瀬無線電機が販売するホームベーカリーです。
ホームセンターなどへの卸業者ですが、ホームベーカリーは自社ブランドで売っています。
製パン方式は、本機も、直たね法の製品です。
作れるパンのサイズは、1斤です。
作れるパンの種類は、食パンのほか、フランスパン風・スウィートパン・ 全粒粉パン ・ 米粉パンなどです。
【ミックス粉(小麦グルテン入)】
こめの香 福盛シトギミックス20A
¥1,563 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
【主原料(米粉)+グアガム】
こめの香 米粉パン用ミックス粉グルテンフリー
¥2,124 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
お米系のパンは、ごはんパンのほか、米粉パンに対応します。
本機も、グルテンフリー・グルテン入りともに対応でき、バターの利用もできます。
本機も、グリコの上記製品の利用が指定されます。
天然酵母パンは、生種おこしはできないので、非対応です。
具材入りパンは、自動投入機が付属しない仕様です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理は、わりとユニークで、ケーキなどのほか、「きりぱんぽ生地」が作れます。
一方、餅は2合までとなります。
独立モードは、非搭載です。
タイマーは、最大15時間まで設定が可能です。
この機種も、時計機能はなく、「何時間後に完成」だけ設定するタイプです。
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以上、HR-B120Pの紹介でした。
同じ格安品のCCPの製品と比較して「どちらが良い」というポイントは正直あまりないです。
できることも似通っているため、値段で決めて良さそうです。
【1斤用】
【2022年発売】VS-KE31後継機
27・ベルソス VS-KE32
¥7,899 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:手動
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:こね
お餅:
寸法:幅240×高さ310×奥行310mm
VS-KE32は、家電商社のベルソスが販売するホームベーカリーです。
2019年発売のVS-KE31の後継品で、仕様は同じです。
デンキヤにもノンブランド系の「格安製品」として、置いています。
製パン方式は、本機も、直たね法の製品です。
作れるパンのサイズは、1斤です。
ただ、0.8斤と多少小さくも作れる点が独自です。
作れるパンの種類は、食パンのほか、フランスパン風・スウィートパンです。
お米系のパンは、米粉パンに対応します。
本機も、グルテンフリー・グルテン入りともに対応できます。
天然酵母パンは、生種おこしはできないので、非対応です。
具材入りパンは、自動投入機が付属しない仕様です。
一方、格安機ながら、生地・こねについて、独立モードがあるのが特長です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理も、ケーキやヨーグルトなど、割と対応幅はあります。
一方、餅は対応ですが、一度につける合数は不明です。おそらく、2合まででしょう。
タイマーは、この機種も付属します。最大15時間です。
この機種も、時計機能はなく、「何時間後に完成」だけ設定するタイプです。
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以上、 ペルソスのVS-KE32の紹介でした。
外観が多少「もっさり」しており高級感はないですが、値段の安さは魅力でしょう。
ただ、ホームベーカリーは、数千円プラスすれば、長年の実績のあるブランドの製品を選べるので、立ち位置は微妙な製品とも言えます。
【2022年発売】
【白】
28・ レコルト コンパクトベーカリー RBK-1
¥19,600 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
【黒】
29・ レコルト コンパクトベーカリー RBK-1
¥19,600 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:1斤
具入りパン:手動
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:こね
お餅:2合
寸法:幅205×高さ270×奥行310mm
コンパクトベーカリー RBK-1 は、デザイン家電を多く販売する日本のレコルトの販売する製品です。
昔の電話ボックス(公衆電話)のような形状に見えますが、幅20.1cm は、これまでになくスリムと言えます。設置性は良いでしょう。
極度にスリム化した白物家電は、廃熱面でスキマを余計に要する場合があるのですが、本機は、450Wクラスの家電ですし、その心配は(恐らく)ないです。
製パン方式は、本機も、直たね法の製品です。
ただ、ケース部分に工夫があり、釜を2.5mmと厚くすることで、安定した焼減率(保水率)でパンが焼けるとされます。
他社の直たね法で、これまで釜の厚みを強調する機種はあまり見かけませんでしたが、2.5mmとすると、確かに「多少厚め」と言えそうです。
むろん、側面からも加熱させることで火力を維持する象印のほうが高度でしょうが、値段差はあるので、比較はできません。
作れるパンのサイズは、1斤です。
作れるパンの種類は、食パンのほか、アレンジ食パン・全粒粉パン・フランスパン風です。
アレンジ食パンは、ようするにスウィートパンです。
九州ミズホチカラ パン用 300g×3
¥1,480 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
お米系のパンは、米粉パンに対応します。
一方、本機については、グリコの「こめの香」ではなく、(小麦のブランド名となる)熊本の(パン用の)ミズホチカラをベースにしたレシピです。
米粉のほか、米油を使って整えますが、グルテンフリーで作れるのが、気にする方には嬉しい部分かもしれません。
天然酵母パンは、生種おこしはできないので、非対応です。
具材入りパンは、自動投入機が付属しない仕様です。
パンの耳の焼き目は、「薄い」「普通」「濃い」から選ぶことが可能です。
パン以外の調理も、うどんやピザや、一部お菓子類などがレシピにのります。
お餅については、2合(300g)まで対応できます。
独立モードは、搭載です。
タイマーは、最大13時間です。
この機種も、時計機能はなく、「何時間後に完成」だけ設定するタイプです。
一方、本機は、操作音ほか、ブザー音などを消せます。夜に仕掛ける方も多いホームベーカリーですし、この部分はワンポイントでしょう。
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以上、レコルトのRBK-1の紹介でした。
普通の直たね法の製品ですが、幅が狭く収納しやすいのがメリットです。
そのほかの部分も、細かい工夫があり良い機種に思えます。
このタイプとしては少し高いですが、「釜の厚み」の部分の工夫を考えると、値段にはある程度の納得感があります。
【2022発売】
【1斤-2斤用】
30・Makeflow ilion MF-034
¥9,980 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
製パン方式:直たね法
パンのサイズ:0.5斤-1.5斤
具入りパン:手動
天然酵母パン:
リッチ系食パン:
独立モード:
お餅:約3合
寸法:幅252×高さ290×奥行365mm
Makeflow ilion MF-034も、ノンブランド系の格安なホームベーカリーです。
Superb products ilion MF-034という記載で売られていますが、Makeflow がメーカーの名前で、Superb productsその直営ショップの名前のようです。
ただ、直営店ほか、デンキヤの流通網にも乗っています。
作れるパンのサイズは、0.5斤・1.5斤です。
1斤という分量がないので、少し特殊です。
ちなみに、1斤(英斤=1ポンド=450g)という単位ならば、どこのメーカーも同じ重さ(サイズ)というわけではないです。日本の公正競争規約では、仕上がり時340g以上あればOKなので。
一方、分量から言えば、直たね式の他機の1斤より強力粉が確かに多めなので、できあがり量は1.5斤で間違いないです。
作れるパンの種類は、19種類です。
食パン系のほか、低糖質パンに対応する部分が、本機の「売り」です。
他社にもブラン(小麦ふすま)やオーツを使った、低糖質パンモードはありました。
一方、本機も全粉粉などを扱えますが、特徴的なのは大豆粉が利用できる部分です。
【290g×2】
マルコメ ダイズラボ 糖質50%オフ 食パンミックス
¥575 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
マルコメの大豆ミックス粉を利用するメニューです。
このミックス自体は、他社機(1斤機)でも使えます。「早焼きコース」がある機種で、イースト後入れ(中麺法)の機種ならば、他機でも成功確率も高いです。
本機の専用コースも「早焼きコース」に近いプログラムです。
ただ、ケースが1.5斤で余裕がある点からか、味の部分で独自の「アレンジ」があります。
例えば、この粉は基本バターを使えないレシピですが、本機の専用モードは 「バター利用」で、牛乳・卵黄の利用もOKです。
Atlasの経験から言えば、特殊なミックス粉は、(直たね法はとくに)下手にアレンジすると大失敗する可能性が少なくないです。
この粉を使いたい方には、専用モード搭載はとくに有意義と言えます。
大豆粉を少量利用したフランスパン風、低カロリーレーズンパンなどのモードもあります。
カロリーは、ミックス粉自体(290g)で1082kcalで、バター20gで140kcalです。
パン1カットあたりで言えば、カロリーは普通の食パンとさほど変わらないです。しかし糖質は、50%カットですので、その方面のダイエットをしているかたに向きます。
バターも低糖質食品ですし。
なお、パンミックスは、小麦粉は入るので、グルテンフリーではないです。ただ、よく分からない原材料は、使っていない印象で、健康志向です。
天然酵母パンは、生種おこしはできないので、非対応です。
具材入りパンは、自動投入機はないです。
ブザー後に投入する方向です。大豆ミックスでも可能です。
パンの耳の焼き目は、設定不可です。
材料(糖分)で調整するしかないです。
パン以外の調理も、ヨーグルト・甘酒などに対応です。
独立モードは、非搭載です。
タイマーは、設定可能です。
時計機能はなく、「何時間後に完成」だけ設定するタイプです。
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以上、 Makeflow ilion MF-034の紹介でした。
斤量が変則的で、焼き色も調整できない部分では、「直たね法」の他機より使い勝手は決して良くない機種です。
その点で言えば、マルコメの大豆ミックス粉に魅力を感じる人以外は選択肢にならないかと思います。
次回に続く!
上手に焼ける!おすすめホームベーカリーはこれ!
というわけで、今回は、ホームベーカリーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
3・ホームベーカリーの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめ機種の提案
食パンの味 ★★★★★
具入りパン ★★★★★
天然酵母パン★★★★★
リッチパン ★★★★★
上級者機能 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
次回の3回目記事(こちら)は、結論編です。
ここまでみてきた全てのホームベーカリーから、いつものように、予算別、購入目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!