【今回レビューする内容】2025年 無線LANルーター中継機の性能とおすすめ・選び方:Wi-Fi中継機 無線LANアクセスポイント:Wi-Fiの届かない部屋に電波飛ばす方法 Wi-Fi6 Wi-Fi6E Wi-Fi7中継機対応
【比較する製品型番】バッファロー WEX-5400AX6 WEX-5400AX6/N WEX-5400AX6/D WEX-733DHP2 WEX-733DHPTX WEX-1166DHP3 WEX-1166DHP3 WEX-1166DHPS2 WEX-733DHP2 WEX-733DHP2/N NEC W1200EX W1200EX-MS WEX-3000AX4EA/N WEX-3000AX4 WEX-3000AX4/D WEX-3000AX4/N WEX-3000AX4EA WEX-3000AX4EA/D エレコム WTC-1167US-W WTC-1167US-B WTC-X1800GC-W WEX-1166DHPL エレコム WSC-X1800GS2-B WTC-X3000GS-W IODATA WN-AC1167EXP WN-G300EXP TP-Link RE650 TL-WA850RE RE500X/A RE655BE RE900XDRE605X RE550 RE230 RE330 WTC-C1167GC RE700X RE705X Archer Air E5 RE815XE RE815XE EAP673-Extender(JP) ほか
今回のお題
安定性の高い無線LAN中継機のおすすめ機種はどれ?
ども!Atlasです。
今日は、2025年5月現在、最新の無線LAN中継機(Wi-Fi中継機)の比較です。
最近は、新型の中継装置(メッシュサテライト)も出てきたので、従来タイプの中継機との違いを含めて、最新状況を解説します。
その上で、ご家庭の状況に合わせて、低コストで「改善効果」を得られる方法が分かるようにしました。
1・無線LAN中継機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:バッファロー
1-3:NEC
1-4:エレコム
2・無線LAN中継機の比較 (2)
2-1:アイオーデータ
2-2:TP-LINK
2-3:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、Atlasの経験をふまえつつ中継機の「選び方の基本」を少し詳しめに解説します。
その後で、メーカーごとに、各製品を紹介していくという構成にしました。
対応人数 家庭向き
回線速度 ★★★★★
無線の安定性 ★★★★★
設定の容易さ ★★★★★
電波到達距離 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、価格別・性能別にAtlasのおすすめ機種を提案していきます。
よろしくお願いします。
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1・無線LANルーターの比較
2・Wi-Fi 6 対応ルーターの比較
3・メッシュWi-Fiの比較
4・無線LAN中継機の比較
5・無線LAN子機の比較
なお、今回の記事は、このブログの無線LANルーター比較記事全体では、4回目の記事として書きました。
1-1・無線LAN中継機の選び方の基本
具体的な製品紹介に入る前に、まずは、中継機の「選び方の基本」の説明からです。
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無線LAN中継機は、無線LANルーター(親機)と違って、「高額な製品を選べば選ぶほど安心」という原則は、さほど通じません。
また、他家で成功している機種だからといって必ずしも自宅で成功する保証も少ないです。
これは、Atlasが自宅・職場・知り合い宅などでWi-Fi設定をしてきた経験からの意見です。
ただし、「失敗を少なくすること」はできます。そのための「コツ」といえるものを、はじめに紹介しておきます。
1・メッシュと中継機の違い
1・無線LAN中継機タイプ
速度:~ 2492Mbps
予算:3千円〜
用途:固定設置の端末向け
2・メッシュWi-Fiタイプi
速度:~ 2492Mbps×2
予算:3万円〜
用途:全般的に便利
現在、無線LAN中継機(=アクセスポイント)と言って良い家電は、2つのカテゴリーがあります。
各ご家庭の状況で、どちらを導入した方が良いかが変わります。
そのため、はじめに、これらのタイプの違いを順番に解説しておきます。
第1に、無線LAN中継機です。
昔からあるタイプで、一般的に「中継機」といえばこちらを指します。
インフラストラクチャ型中継機とも言われるタイプです。
価格は、3000円台から導入可能です。
用途は、ただし、現在では、向くと言える事例は限定的と言えます。
例えば、デスクトップPC・テレビなど、「固定して持ち運ばない」ネットワーク機器の受信対策には、今でも「おすすめ」できます。
設定も、中継機にSSID(ネットワーク名)をつけてつなげるだけなので、運用をふくめて簡単です。
しかし、スマホ・ノートPCなど、持ち運ぶ端末には、確実に向きません。
例を挙げます。
例えば、1Fのリビングから2Fの書斎にスマホを持っていくとします。
その際、完全に電波(ローミング)が切れない限り、永久に、親機の弱い電波を受信し続ける「残念な」仕様です。
スマホのWi-Fiを、いちいちON/OFFしないといけないので、ストレスが溜まると言えます。
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結論的にいえば、書斎のデスクトップPC用など、場所を固定して利用する端末以外、この仕組みはあまり向きません。
導入コストは安いので、書斎でのテレワークなどの「緊急対策」には良いかとは思います。
第2に、メッシュです。
中継機の一種ですが、異なる部分があります。
価格は、親機を含めた総費用として、平均3万円前後です。
ただ、安くあげようと思えば、2万円位でも組めます。
用途は、スマホなど、持ち歩く端末を含めて「万能」です。
SSID(ネットワーク名)を親機と共通化でき、その上で、システムが自動で近いアクセスポイントに、シームレスに接続を切り替えてくれます。
そのため、スマホを持ち運んでも途切れないという、メリット性があります。
デスクトップPC・テレビなど固定するものにも効果があります。
例えば、キッチンで電子レンジを使った場合など、経路に不具合があった場合、システムが勝手にリルートしてくれるので、接続時の安定性が増します。
「届かない部屋」ではない、電波が弱いだけの「宙ぶらりん」な場所の電波強度の改善も、勝手に電波状況を見てつなぎ直してくれるので、かなり有利です。
一方、自力での設置を目指している事業者の方向けに言えば、メッシュの場合、中継装置(サテライト)は、平均5台以上、端末としても50台以上は、1つのネットワークに組み込めます。
中継機は、最大でも3台程度なので、メッシュは、室内における広域ネットワークの構築に向きます。
2・メッシュ導入の意義
以上、無線LAN中継機より「メッシュ」がよい、だから「親機から見直すべき」という話でした。
無線LAN中継機を「ディスるな」という話ですが、(懲りずに)また別の角度からその理由の説明をします。
無線LAN中継機は、ネットワークの管理の多くを、親機のCPUに委ねています。
そのため、親機の負担増加で、ネットワーク全体の不安定化のリスクがあります。
アンテナが、送信・受信双方を担う仕組みで、かつ「全自動」ではないため、設定が手に負えない場合もあります。
無線LAN中継機
=親機で駄目だった場合にのみ購入を検討すべき
結論的にいえば、(メッシュを組むかは置いておき)大前提として、従来型の無線LAN中継機は、「高品質な親機」を導入しても、「どうにもならなかった」場合だけ検討することをおすすめします。
少なくとも、2-3年以上前に買われた、Wi-Fi5時代の親機(無線LANルーター)ならば、まずは、親機の新調を優先して考えるべきです。
初心者の方は、自動機能が充実したハイパフォーマンスタイプの親機を1台導入した方が良いです。
Atlasの経験から言えば、届かない原因は、電波の「飛び」ではなく、周辺の家屋との「混線問題」が主な理由です。
そのため、通信安定化技術の高い、親機の導入で解決する場合が圧倒的に多いです。
しかし、親機を買い換えても「駄目だった」という事例も、それはあります。
その場合、「メッシュを組める」タイプの親機を選んでおけば「保険」になります。
速度ほか、利便性における大幅な「アップグレード」にもなるので、親機を含めて「無駄な買い物をした気分」になりにくいかと思います。
1・高速な無線LANルーターの比較
速度:最大 2402Mbps
用途:2LDK・一戸建て
2・格安な無線LANルーターの比較
速度:最大1300Mbps
用途:1LDK・ワンルーム向け
3・超高速なWi-Fi 6ルーターの比較
速度: 最大4804Mbps
用途:大家族・ゲーマー・トレーダー
4・最速のWi-Fi 7ルーターの比較
速度: 最大11528Mbps
用途:10G回線の契約の上級者
5・おすすめの無線LANルーター 【結論】
=予算別・目的別のおすすめ機種の提案
なお、一般的な「親機の選び方」は、このブログでは、以上の記事でフォローしています。
とくに、メッシュですが、1万円以下の親機でも(2台買えば)「メッシュ化」できる機能を持つルーターが最近は劇的に増えました。
上記リンク記事では、どのカテゴリーでもそのような機種を紹介しています。
「この際、親機まで買い直しでもOK」という方は、以上のリンクをご利用ください。
さしあたっては、2LDK・一戸建てにお住まいならば、1番の記事(こちら)、3階建てならば、3番の記事(こちら)の冒頭の説明をお読みいただければ、分かりやすいかと思います。
3・中継機の賢い選び方

以上、(従来型の)無線LAN中継機を、「ディスり気味」に書いてしまいました。
しかし、格安に導入できますし、用途をしっかり理解して使えば、コスパはとても良いですし、経済的です。
結論的に「そのタイプで良い」と考えた方に、もう一点だけ「注意」をしておきます。
それは、親機と中継機と「買われるメーカーを合わせてほしい」ということです。
個人的経験から言うと、中継機は、購入当初、安定的に接続できていても、数ヶ月後にトラブルを抱える事例が多いです。これは、周囲の電波環境や、電波に影響を与える電化製品の状況が常に変化しているからです。
トラブルが生じた場合、中継機と親機が別メーカーだど「問題の発生源の切り分けがしにくい」状況に陥ります。
メーカーサポートでは「他社製品との相性問題」とみなされがちで、保証期間内でも対応して貰えない場合が、過去Atlasにもありました。
同じメーカーのほうが、速度的なパフォーマンスも傾向として良いです。
説明書の用語に統一感もあるので、初心者の設置のしやすさという点でも有利です。
中継機はどこもラインナップがあるので、素直に同じメーカーで揃えた方が良いでしょう。
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というわけで、長くなりましたが「選び方の基本」を説明しました。
以下では、具体的な無線LAN中継機を比較していきます。
1・無線LAN中継機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:バッファロー
1-3:NEC
1-4:エレコム
2・無線LAN中継機の比較 (2)
2-1:アイオーデータ
2-2:TP-LINK
2-3:ネットギア
2-4:最終的なおすすめの提案【結論】
冒頭示したような、企業順で説明していきます。
1-2・バッファローの中継機
はじめに、バッファローのルーターです。
日本の家庭市場における無線ルーターのシェアはトップですので、中継機のニーズも多そうです。
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以下の本文では、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチだと思う部分は青字で書いていきます。
【2025年発売】
(5GHz帯/AUTO切替スイッチなし)
1・BUFFALO WEX-1166DHPL
¥3,980 楽天市場 (5/20執筆時)
2・BUFFALO WEX-1166DHPL/N
¥2,479 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
有線LAN:100BASE-T ×1
【2022年発売】
(5GHz帯/AUTO切替スイッチあり)
3・BUFFALO WEX-1166DHPS2
¥3,247 楽天市場 (5/20執筆時)
4・BUFFALO WEX-1166DHPS2/D
¥4,209 楽天市場 (5/20執筆時)
有線LAN:1000BASE-T ×1
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:866Mbps
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
WEX-1166DHPLは、バッファローの現行の入門機です。
2022年機が残ります。
新機種より有線LANの仕様が良く1000Mbpsでした。新機種だと100Mbps(=12.5メガバイト/秒)です。中継機という性質上、LAN不要という場合が多いかと思いますが、必要な場合、一応注意してください。
そのほか、親機-中継機間を5GHz帯に固定するスイッチも新機種だとありません。
あとは、基本機能の差はないので、同時にみていきます。
サイズは、幅65×高さ95×奥行40mmです。
外部の指向性アンテナがないです。
個人的経験では、角のような指向性アンテナは、しっかり向きを合わせれば効果はあると思います。
家庭の電波状況は毎月毎日「逐次変わる」わけで、Atlas個人的には、さほど意味がないという結論です。アンテナの向きを、たびたび気にするのはストレスですし。
最大増設台数は、(中継機)2台までとの説明です。
理論値上の通信速度は、機はWi-Fi5世代の速度体系です。
本機の場合、両帯域ともアンテナ2本ずつです。
2.4GHz帯電波は、最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大867Mbps(約110メガバイト/秒)です。
最大の通信速度は、5GHzのアンテナを分割して親機・子機ともに使う方向(434Mbps)のが、理論上、最速です。
ただ、さして2帯域の速度差はない機種なので分割通信によるロスを考えると、上図のような接続(デュアルバンド同時接続方式)で普通は(自動で)つながると思います。
そのため「最大300Mbps(約38メガバイト/秒)」のが実態に近い値でしょう。
メッシュは、非対応です。
簡単設定機能は、業界標準規格のWPS対応です。
親機の設定が済んでいれば、親機と子機のWPSボタンを押すだけで設定が可能です。
そのため、他社のWPS対応親機との接続も容易ですが、冒頭書いたように、「相性問題」を考慮すると、BUFFALOの親機をオススメします。
有線LANポートは、1つ搭載されます。
先述のように、新機種は、最大100Mbps(125メガバイト/秒)ですので、速度は期待できません。
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以上、バッファローのWEX-1166DHPの紹介でした。
入門機として値ごろ感はある製品です。
ただ、やはり、対応規格と速度は「今どき」ではないです。
もう少し上位の製品でも良いでしょう。
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なお、バッファローの場合、本機とおなじ入門グレードに製品がいくつかあります。
順番にみておきます。
【2022年発売】
5・BUFFALO WEX-1166DHP3
¥6,139 楽天市場 (5/20執筆時)
6・BUFFALO WEX-1166DHP3/D
¥7,980 楽天市場 (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5(11ac)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:866Mbps
有線LAN:1000BASE-T ×1
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
第1に、WEX-1166DHP3シリーズです。
速度体系は、先ほどの機種と同じですが、筐体に外部アンテナが付属する製品です。
設置法は、160×80×28mmと横長です。
コンセント直付けに対応します。
無線の安定性は、一方、このタイプはビームフォーミングに対応です。
これは、スマホなどの端末の位置を特定するソナーを発信する機能です。
(手に持つことで)動き回る小さなスマホ等の端末に安定した電波を送ることができる仕組みです。
ただ、そもそも中継機は、あまりスマホにむく仕様ではないので、ここを目当てに選ぶんでも仕方ないでしょう。
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結論的にいえば、外部アンテナは、そこまで能力向上に意味がなく、逆に、問題点になる場合もあります。
その部分や、対応速度をふまえても、今選ぶ機種ではないでしょう。
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【2021年発売】
【有線LANなし】
7・BUFFALO WEX-733DHP2
¥4,620 楽天市場 (5/20執筆時)
【Amazon限定】
8・BUFFALO WEX-733DHP2/N
¥2,980 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
【有線LANあり】
9・BUFFALO WEX-733DHPTX
¥3,278 楽天市場 (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:433Mbps
有線LAN:(100BASE-T ×1)
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
第2に、WEX-1166DHP3シリーズです。
いずれも旧機で、在庫限りの販売です。
安めですが、本機は、5GHz帯がアンテナ1本です。
速度面では、ここまでの機種と比べても、さらに陳腐化しています。
あまりおすすめしません。
【2024年発売】
【内蔵アンテナ】
10・バッファロー WEX-3000AX4EA/N
¥8,980 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
11・バッファロー WEX-3000AX4
¥7,297 楽天市場 (5/20執筆時)
12・バッファロー WEX-3000AX4/D
¥6,980 楽天市場 (5/20執筆時)
【外部アンテナ】
13・バッファロー WEX-3000AX4/N
¥7,980 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
14・バッファロー WEX-3000AX4EA
¥8,012 楽天市場 (5/20執筆時)
15・バッファロー WEX-3000AX4EA/D
¥7,480 楽天市場 (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:600Mbps(推定)
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:2401Mbps
有線LAN:1000BASE-T
最大増設台数:最大2台
メッシュ:EasyMesh
WEX-3000AX4EA/Nシリーズなどは、バッファローの中継機の上位版です。
24年登場です。もとからあった形状ですがアンテナ本数が強化されました。
Amazon限定型番などありますが、性能は同じです。
設置法は、2機ありますが、いずれもコンセント式です。
アンテナは、全方位アンテナを内蔵するタイプと、可動式アンテナが付くモデルがあります。
先述のように、Atlasは外部アンテナは基本的に見た目ほど効果がない「お守り」だと思っています。
実際、バッファローが現実空間の実効速度を公開していますが、地点D(421Mbps)は同じで、それ以外、「角なし」のが速かったという結果です。
(それでも)意外におもったのですが、大企業で、公開してくれるのは「潔くて」好きです。
もちろん、アンテナの方向を換えれば、結果は変わる可能性はありますが、先述のように、電波状況は逐次変わります。その部分を気にして、ストレスの原因になるのも嫌な気はします。
なお、パワーを期待して「角付き」を買う人が多いので、そちらは、(駄目だった場合に自由に動かせるよう)据置用の台座を付属させてはいます。
接続可能台数は、2台です。
対応規格は、Wi-Fi6(11ax)対応です。
ここまで見たWi-Fi5と同じアンテナ数(2本)でも、速度が稼げるためこの数字になります。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大573Mbps(約72メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大2401Mbps(約150メガバイト/秒)です。
アンテナは、5GHz帯が3本で、2GHz帯が2本です。
外部アンテナモデルの場合、5GHz帯の1本は内蔵です。
5GHz帯は、先ほどだしたAtlasの作った赤い表の、アンテナ3本時の数字と合いません。
これは、1本のみWB(ワイドバンド)対応で、2本が非対応という変則構成になるからです。
本機の場合、5GHz帯の2本と、2.4GHz2本は、両帯域の共通アンテナです。
ルーター本体を含め、格安機だとコスト理由などからこの仕様が多いです。
時差分割通信が発生しやすいので、同じ本数の専用アンテナ機と比べ、実効速度が出にくい場合があります。
そのため、アンテナ本数が同じだけで、同列には考えられません。
また、本機の場合WB(ワイドバンド)に、ルーター親機も対応して、表記上の最大速度です。他社機でも対応していれば問題ないです。
とはいえ、対応しない場合、WB非対応のアンテナ3本で、最大1801Mbpsあたりではありますし、悪いわけではないです。
また、既に普及している規格ですので、「先行投資」として無駄にはなりません。
最大の通信速度は、(理論値で)600Mbpsです。
先述のように、アンテナ構成が変則的なので、ここが上限か確信はないです。
いずれにしても、(理論値ではなく)実効速度の目安が出ているので、そちらを信じれば良いかと思います。
どの地点でも、このクラスでは、それなりといえる速度は出ています。下位機や、後ほど見る旧機よりだいぶ速く、この価格帯のルーターとしては実用水準です。
なお本機は、中継機から端末までも、帯域ごとでSSID(ネットワーク名)をふれるので、特定のPCだけ高速にすることは可能です。親機の側もそのように設定できれば「万全」です
Wi-Fiの通信規格は、先述のように、本機はWi-Fi6 (11ax)です。
機器側の対応が必要ですが、最近は対応が進んでおり、双方のアンテナ数に応じて、上表のような最高速度が出せます(理論値)。
対応しない端末だと、Wi-Fi5(11ac)での接続になるので、アンテナ2本の場合、5GHz帯でも866Mbpsでの接続です。
とはいえ、は格安ノートPCを含めて普及は進んでいるため、Wi-Fi6対応機を選ぶ意味はあります。
メッシュは、2機とも「対応」です。
あくまで「中継機」としてですが、親機(ルーター)が「メッシュ」なら、中継機として「メッシュ」を組めます。
本機の場合、2020年末に登場した「EasyMesh」(Wi-Fi EasyMesh)という業界規格に対応します。
そのため、このグループの親機とならば、他社のルーターとも簡単にメッシュネットワークが組めます。
むろん、普通の中継機としても利用できます。
この場合、親機と同じSSID(=Wi-Fiの名前)と、中継機用のSSIDの共存はできます。
しかし、冒頭書いたように、スマホなど持ち運ぶ端末は、一旦Wi-Fiが切れるか、自力でスマホのWi-FiをON/OFFしない限り、接続先を自動では移行できません。
あくまで、親機が対応しないと、古典的な中継機です。
無線の安定性は、Wi-Fi6の共通仕様となる、MU-MIMO・OFDMAは対応です。
同時通信を最適化できる技術です。
その上で、機器側の対応は必要ですが、スマホに向けてに電波を送りやすいビームフォーミングに対応します。
簡単設定機能は、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、1つ付属です。
IPv6は、未対応となります。
そのほか、細かい部分ですが、新しいセキュリティ規格のWPA3に対応できます。一方、先述の「中継機能プラス」は非対応です。
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以上、バッファローのWEX-3000AX4EA/Nシリーズの紹介でした。
アンテナ構成が共通アンテナ仕様で「複雑」なのが気がかりです。ただ、中継機の場合、こうした「工夫」なしだと、サイズが親機並みに大きくなるでしょう。
また、中継機の先につながる端末が、家庭だとそこまで多くないだろう点、また、バッファローの場合、それぞれの製品の実効速度を(潔く)開示している部分を含めて、「合格点」に思います。
選ぶ場合、実効速度が速い点をふくめ「角なし」がおすすめです。
速度は、普通の中継機としても、最近の回線やルータースペックをふまえると、これくらいあっても良いかと思います。
加えて、同社の「EasyMesh」対応の、Wi-Fi6ルーターをお持ちの方が拡張用として使える部分も評価できます。
とりあえず、本機を買って中継機として利用してみて、(駄目だったら)後に「EasyMesh」の親機の方を買い直して「メッシュにする」、という方向性も考えられます。
そこを含めて、本機を選ぶのは「あり」でしょう。
【2022年発売】
【通常型番】
16・バッファロー WEX-5400AX6
¥12,390 楽天市場 (5/20執筆時)
17・バッファロー WEX-5400AX6/D
¥12,480 楽天市場 (5/20執筆時)
【Amazon限定型番】
18・バッファロー WEX-5400AX6/N
¥13,780 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:2802Mbps
2.4GHz帯速度:573Mbps
5.0GHz帯速度:4803Mbps
有線LAN:1000BASE-T×5
最大増設台数:最大2台
メッシュ:EasyMesh
WEX-5400AX6シリーズは、バッファローの中継機のハイエンド機です。
親機と兼用のタイプを除けば、ここまでハイスペックな中継機というのは「なかなかない」です。本機も、Amazon限定型番がありますが、性能は同じです。
設置法は、据置です。
「親機」と思えば、スペックの割にスリム(とも思える)サイズで収まります。
接続可能台数は、2台までです。
メッシュは、下位機種同様に「EasyMesh」(Wi-Fi EasyMesh)に対応です。
これについては、詳しくは、1つ上の機種の説明をご覧ください。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大573Mbps(約72メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大4804Mbps(約600.5メガバイト/秒)です。
本機も、Wi-Fi6(11ax)対応ですが、5GHz帯だけアンテナ4本にしている上で、ワイドバンド(160MHz)に対応なのでこの速度がでます。
いずれも、このグレードだと共用アンテナではなく、単独アンテナです。
最大の通信速度は、下位機種と考え方は同じです。
図では、2.4GHz帯で入れて、5GHz帯で出すように書いていますが、その場合573Mbpsです。
しかし、実際的に5GHz帯が速い機種なので、5GHz帯を2つに分割して使う、最大2802Mbpsという数字が、スペック的な最大速度といえます。
とはいえ、先述のように、中継機は「電波の入りが悪いので買うもの」です。
そのため、スピードが出せない分、遠くまで電波の届きやすい2.4GHz(573Mbps)で入れたほうが「実際は速い」ご家庭が多いかもしれません。高速契約でない光ファイバーならば、そこまで速度は必要ないという部分のもあるので。
ただ、NASほか家庭内ネットワークで速度が欲しい場合は、ここまで両帯域の速度差があると、受け渡し時のロスを含めても、5GHzで中継させる場合(2802Mbps)方式のほうが速いと思います。
どちらが速いか、正確にはそれぞれのご家庭で試さないとなんとも言えません。
その点で言えば、本機は、AUTO/2.4GHz/5GHzの(物理的な)「切り替えボタン」があります。簡単に試せるので、ベストは見つかると思います。
ただし、実際のところ、全体について最も効率的に速度を保てるのは、本機をEasyMeshとして設定し、AUTOで運用する場合でしょう。これは間違いないと思います。
バッファローも(中継機としてより)その使い方を「推奨」していました。
有線LANポートは、5つ付属です。
あとの部分は、下位機種と同じなので、商楽します。
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以上、バッファローのWEX-5400AX6の紹介でした。
基本的には、「EasyMesh」用として運用するために存在する製品と言えます。
同社の「EasyMesh」対応の親機を買った方がつながらない部屋があった場合は、とくに選べる機種です。実際その方面でニーズはあろうかと思いました。
普通の中継機として使うのはオーバースペック気味には思わなくもないです。
個人的に思うのは、5GHz帯ではなく、2.4GHz帯のアンテナを4本に増やしたほうが、中継機の高級機の場合、利用実態に即しているような気がします。
ただ、親機側のアンテナ構成のスタンダードをふまえると、バランスとして、そこは「尖らせられない」のかとも思いました。
また、あえてそういう製品がでても、世の中が「メッシュ」に移行するのを見すえると、長続きするかは不明です。メッシュのほうが大きなご自宅では安定しますから。
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以上、バッファローの中継機についての解説でした。
なお、NASなどでDLNAサーバーを運用している方むけの追加情報です。
昔のバッファロー機は、「中継機能プラス」として、DLNAサーバーと遠隔電源操作(WOL)に対応できる機種がありました。
しかし、現行機だと非対応となっています。
買換でこの部分に対処したい場合、【Bluetoothの中継機プラスのリスト】の「例外1」に載る現行機ならば、ペアで増設することで「可能」です(WXR-2533DHP2ほか)。
これらの機種は、「親機で中継機としても使える製品」になるので、【無線LANルーターの比較記事】のほうで比較しています。
1-3・NECの中継機
続いて、NEC(NECプラットフォーム)の、Atermシリーズの紹介です。
ルーターは多いですが、中継機の展開数は、意外に少ないです。
【2016年発売】
【人感センサーなし】(在庫限り)
19・NEC W1200 EX W1200EZ-MS
¥9,800 楽天市場 (5/20執筆時)
【人感センサー付属】(在庫限り)
20・NEC W1200EX-MS
¥7,980 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:300Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:100BASE-T ×1
最大増設台数:3台まで
メッシュ:
PA-W1200Eは、NECが発売する中継機です。
NECが、自社の一般的なルーターと組み合わせて使うために販売しているものです。
ただ、2025年になってから在庫が少ないです。また、後継機が出るかは不明瞭です。
設置法は、コンセントに直付けする方式です。
なお、人感センサー付きの製品は、夜間用のセンサーライトとして足下照明に利用できるという「アイデア商品」です。
最大増設台数は、NECの場合、直列・並列にかかわらず、3台以内推奨となります。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大867bps(約110メガバイト/秒)です。
Wi-Fi5(11ac)で、アンテナ2本だとこの数字になります。
最大の通信速度は、433Mbps(約54メガバイト/秒)です。
カタログの書き方だと5GHz帯での通信の説明(=Wi-Fi TVモード中継)。
工場出荷時はこの設定が優先される設定で、理論上この速度が最大値です。
ただ、5GHz帯は電波の飛びが悪いので、距離が遠い場合などは、ユーザーが設定を切り替えることで、親機との間を2.4GHz通信に切替も可能です(=Wi-Fi中継)
いずれの帯域もアンテナ2本なので、分割通信もそう起こりにくいでしょうし、Wi-Fi5機の範疇では「そこそこ優秀」です。
メッシュは、非対応です。
無線の安定性は、先述の、ビームフォーミングに対応です。
加えて、本機は、帯域の混雑対策として「オートチャネルセレクト」を実装します。
NECの「売り」の技術です。近所にWi-Fi電波が飛び交っていようなマンションでは、とくに、この機能は効果的です
簡単設定機能は、こ業界標準規格のWPSに対応です。
有線LANポートは、1ポート付属です。
ただし、100BASE-T ですので遅いです。家庭内ネットワークを組んでいる場合は不利です。
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以上、NECのPA-W1200Eの紹介でした。
対応規格がWi-Fi5に止まるため、その部分は(今どきではなく)ネックに思います。
その点で、NECの親機の方でメーカーを揃えたい場合は【無線LANルーターの比較記事】でみている同社の親機で中継機能がある製品を選ぶか、他社の中継機でもっと速い機種を選ぶ方が良いかと思います。
1-4・エレコムの中継機
はじめに、エレコムのルーターです。
名古屋のBUFFALOのライバルとなる、大阪のPC周辺機器メーカーです。
同社は、中継機の展開は、わりとあるほうです。
【2019年発売】
21・ELECOM WTC-1167US-B
¥4,780 楽天市場 (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:433Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
有線LAN:100BASE-T ×1
最大増設台数:1台まで
メッシュ:
WTC-1167USは、エレコムの無線LAN中継機です。
本体色は、以前は、白もあったのですが、黒だけになっています。
設置法は、USBコンセント式です。
コンセントのほか、バッテリー駆動も可能です。
コンセントに設置する際は付属のUSBアダプタを介します。
形状的に、2コ口のコンセントを専有しないのは、デザインがよいです。
最大増設台数は、本機は、直列・並列とも、2台以上の接続についての情報はないです。
基本的に1台での増設でしょう。
理論値上の通信速度は、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大300Mbps(約38メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大867Mbps(約110メガバイト/秒)です。
Wi-Fi5で各帯域に2本アンテナを装備する場合、この数字です。
他社の中位機は、この規格の場合が多いです。
ただし、エレコムは、両帯域の共用アンテナが2本です。
NECやBUFFALOの同じ速度がだせる中継機は、それぞれの帯域ごと、送信2本・受信2本とアンテナを分けています。
この場合、親機との通信を2.5GHz・子機までを5GHzと中継機でやり方(デュアルバンド同時接続方式)でも、速度は半減してしまうと言えます。
最大の通信速度は、したがって、5GHz帯同士を利用した場合が最速です。
最大で433Mbps(約54メガバイト/秒)です。
エレコムも、送受信につかう帯域をユーザーが選べる仕様です。ただ、アンテナが共用2本なので、このグレードだとあまり活かせない話ではあります。
メッシュは、非対応です。
無線の安定性は、次の3点について、かなり手が込んでいます。
第1に、ビームフォーミングZを搭載します。
各社のビームフォーミングの上級版で、非対応の古いスマホでも電波を送ることができます。iPhoneSE/6以前の場合などに有効です。
第2に、MU-MIMOの搭載です。
この場合、間断なく最大2台のスマホと同時通信できるため、速度遅延は少なくなります。
第3に、 バンドステアリング機能の搭載です。
インフラストラクチャ型中継機ではほとんど見かけない機能ですが、中継機から子機の経路において、混雑した帯域を賢く避けられるため、接続安定性は高いです。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、付属しません。
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以上、エレコムのWTC-1167USの紹介でした。
スリムサイズで設置性が良いため人気になりそうです。その上で、バンドステアリング機能・ビームフォーミングW・MU-MIMOと、親機並みの通信安定化技術がある点で、かなり魅力的です。
ただし、スリムサイズの弊害かアンテナ2本を共用する方式のため、一長一短があります。
また、バッファローでも書きましたが、Wi-Fi5仕様の製品は、速度を含めて、そろそろ陳腐化してきているので、もう少し上位で考えたほうが、長く快適でしょう。
【2021年発売】
22・ELECOM WTC-1167GC-W
23・ELECOM WTC-1167GC-B
¥3,896 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi5 (11ac)
最大通信速度:433Mbps
2.4GHz帯速度:300Mbps
5.0GHz帯速度:867Mbps
24・ELECOM WTC-X1800GC-W
¥8,300 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:574Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×1
最大増設台数:2台まで
メッシュ: e-Mesh(自社)
WTC-1167GCも、エレコムの壁コンセント設置型の中継機です。
最近Wi-Fi6対応のWTC-X1800GCという上位機も追加でました。
理論値上の通信速度は、下位機種の場合、上で見た機種と同じです。
上位機の場合、Wi-Fi6のアンテナ2本機なので、端末側の対応があれば、速度はよりでます。
他社の対応機で説明した通りです。
一方、アンテナは本機も「両帯域の共用アンテナ2本」の格安仕様です。
無線の安定性は、MU-MIMO・OFDMA・ビームフォーミング・バンドステアリングと大事な要素を抑えるので、同じ形状でも、性能差は大きくなります。
機能面は、他社の似たようなモデルと比べて特段個性はないですが、「離れ家モード」は言及に値するでしょう。
離れ家モードとは、要するに、電波法で屋外に一部の5GHz電波を飛ばすのが禁止なので、2.4GHz帯だけ受信するようにする仕組みです。
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以上、WTC-1167GCの紹介でした。
「離れ家」はニッチですが、中継機という性質上、あまり詳しくない方でも簡単に設定できる部分でニーズがあるかと思います。
ただ、本質的には、 ELECOM製のルーターをお持ちの方が、Wi-Fi6で合わせたい場合に買う機種でしょう。
【2023年発売】(Easy-Mesh)
25・ エレコム WSC-X1800GS2-B
¥4,980 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
【2020年発売】(E-Mesh)
26・ エレコム WSC-X1800GS-B
¥7,480 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:600Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:1201Mbps
有線LAN:1000BASE-T×2
最大増設台数:2台まで
メッシュ:EasyMesh
WSC-X1800GS2は、エレコムの販売する中継機の最上位機です。
本機は、バッファロー最上位機と同じで、Wi-Fi6対応の2本アンテナ機です。
したがって、速度も速いです。
メッシュは、旧機は、自社の対応ルーターとだけつなげられるe-Meshでしたが、新しくなって、汎用のEasyMesh対応となり、バッファローと同等になりました。
無線の安定性は、MU-MIMO・OFDMA・ビームフォーミング・バンドステアリングと大事な要素を抑えますので、値段には納得感あります。
ただ、バッファロー機と違って、一般的な中継機としては使えない点(動作保証がない)点に注意してください。エレコムのe-Meshとも互換性はないです。
【2020年発売】
27・エレコム WTC-X3000GS-W
¥10,390 Amazon.co.jp (5/20執筆時)
Wi-Fi規格:Wi-Fi6 (11ax)
最大通信速度:1201Mbps
2.4GHz帯速度:574Mbps
5.0GHz帯速度:2402Mbps
有線LAN:1000BASE-T×4
最大増設台数:2台まで
メッシュ:
WTC-X3000GSは、エレコムの無線LAN中継機です。
同社では初めての登場だったWi-Fi6対応の中継機です。
設置法は、USBアダプタを介する方式です。
幅約38.8×奥行約142.5×高さ約178.2mmですので、親機ほどの大きさがあります。
最大増設台数は、多段接続として、2台までというスペックです。
理論値上の通信速度は、Wi-Fi6なので、以下の通りです。
2.4GHz帯電波は、最大574Mbps(約72メガバイト/秒)です。
5.0GHz帯電波は、最大2401Mbps(約300メガバイト/秒)です。
本機は、同社の下位機と違って、両帯域の共用ではなく、各帯域専用で2本ずつなので、他社機と「同等水準」です。
ただし、5GHz帯の仕様は注意点があります。
本機の2401Mbpsという数字はWB(ワイドバンド)(160MHz/ HE160)をふまえた数字だからです。
親機がWi-Fi6対応ルーターでも、ワイドバンド非対応ならば、速度は半減です。
ただ、将来的な投資にはなるでしょう。同社の上位ルーターも対応しますので。
最大の通信速度は、Wi-Fi6とワイドバンドに双方対応する親機とのコンビならば、最大1201Mbpsです。
メッシュは、非対応です。
無線の安定性は、ビームフォーミングZ・MU-MIMO・バンドステアリング機能に対応です。
簡単設定機能は、こちらも、業界標準規格のWPS対応です。
有線LANポートは、ギガビット級が4ポートですので充実します。
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以上、エレコムのWTC-X3000GS-W の紹介でした。
エレコムのルーター親機を使っている方に向きそうな製品です。
同社の最新のWi-Fi6ルーターの上位製品はワイドバンドですし、それと使うならば、速度は出せますし、設定面、愛称面など、色々気にしなくて良いかと思います。
先述のように、中継機はできるだけ親機とメーカーを合わせた方が良いので、だいたいの場合、さほど問題ない仕様と言えるかもしれません。
安定性の部分の技術もしっかりしているので、セット交換ならば良いかと思います。
次回に続く
無線LAN中継機のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、無線LAN中継機の比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
2・無線LAN中継機の比較 (2)
2-1:アイオーデータ
2-2:TP-LINK
2-3:ネットギア
2-4:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の2回目記事【こちら】では、残してしまったエレコムの製品をもう1機を見たあと、アイオーデータほか、ここまで紹介できなかった各社の中継機を追加でみていきます。
対応人数 家庭向き
回線速度 ★★★★★★★
無線の安定性 ★★★★★★
設定の容易さ ★★★☆☆
電波到達距離 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
その上で、「結論」として、いつものように、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら