1回目記事からの続きです→こちら
2-1・みるっこの電動コーヒーミル
2回目記事のトップバッターは、フジローヤル(富士珈機)のだす、みるっこDXです。
業務用の焙煎機やミルを得意とする日本企業ですが、エントリー機となる「みるっこ」は、家庭でもこだわりのある方が利用しています。
1・コーヒーミルの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2: メリタ〈ドイツ〉
1-3:デロンギ〈イタリア〉
1-4:ボダム〈北欧〉
1-5:カリタ〈日本〉
1-6:ハリオ〈日本〉
2・コーヒーミルの比較 (2)
2-1:みるっこDX〈日本〉
2-2:ラッセルホブズ〈英国〉
2-3:ソリスジャパン〈スイス〉
2-4:ユニーク Cores ほか
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で示した「選び方の基本」に基づきながら説明していきます。
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なお、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2007年発売】
24・フジローヤル みるっこDX レッド R-220
25・フジローヤル みるっこDX イエロー R-220
26・フジローヤル みるっこDX ブラック R-220
¥63,000 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:フラット/臼式
極細挽き:対応
ホッパー容量:200g
コンテナ容量:
定格時間:30分
焙粉量: 250g/分
粗さ調整:10段階
サイズ:幅165×奥行245×高さ360mm
みるっこDXは、富士珈機の販売する電動コーヒーミルです。
本体サイズは、幅165×奥行245×高さ360mm です。
小型ではないため、設置スペースは必要です。
ミルの方式は、こちらは、2種類の刃が同梱されていてフラット式と、臼式(グライド式)を選択できます
。
同社によると、コーヒー粉を作る場合、臼式(グライド式)の刃が推奨されます。
臼式は、カッティングミル式に較べて、(中細挽き程度までは)粒状の均一性が高いため、豆の挽きムラがより少ないからです。
一方、臼式はコーヒー豆の味を劣化させる摩擦熱が入りやすい難点があります。
しかし、こちらについては、ニッケルモリブデン鋼の硬い刃を使って「さっと」高速に挽くため、大きな問題にはならないようです。
フラット方式の回転刃は、エスプレッソ用の極細挽きをする場合に限って使います。
ただ、交換には手間がかかるため、排他利用が普通でしょう。
一度に挽ける量は、250gです。
毎分400gを処理できる高速性があるため、約30秒強で処理できます。
定格運転時間も30分なので、基本「業務用」な仕様です。
コーヒー豆の挽き方は、いずれの刃を選んでも、10段階の挽き分けが可能です。
メンテナンス性は、この機種は、静電気対策面で多少弱い部分があります
密閉性のある専用受缶を使う分には飛び散りにくいでしょうが、それ以外だと、耐電性のある容器を使っても、結構飛びます。
一方、本機は家庭用としては、静音性はかなり高い製品です。
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以上、「みるっこDX」の紹介でした。
Atlasもカリタやデロンギ同様、同社製品を試したこともありますが、刃に余裕があるためか、安定的にすれました。
基本的には、中挽きが「得意」なコーヒー専用と考えた方が良いでしょう。
ただ、サイズ感とメンテ性を含めて、あくまで「業務用」という部分を理解できるかたに限ります。小規模な喫茶店などには良いかと思います。
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【2013年発売】
27・ラッキーコーヒーマシン BONMAC BM-250N
¥27,300 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:フラット式
極細挽き:(対応)
ホッパー容量:250g
コンテナ容量:
定格時間:35分
焙粉量: 200g/分
粗さ調整:8段階
サイズ:幅120×奥行200×高さ360mm
このほか、ラッキーコーヒーマシンという日本のコーヒー器具商社が自社ブランド(ボンマック)にて、フラット式のミルをだします。
形状は、カリタのナイスカットにむしろ似ています。
受缶がつくタイプです。受缶は側面下部に取り出し用のふたが別にある構造で、最後まで取り出しやすくしています。
コーヒー豆の挽き方は、本機も、ダイヤルで挽き方を調整できます。
一方、8段階調整ですが、最小で細挽きなので、フラット式の仲間ですが、メーカーとしてはエスプレッソの極細挽きは(はっきりと)非対応としています。
販売店レベルでは(家庭用なら)「可」と表記している場合もありますが、実際「水出しコーヒー」までのレベルです。
そのかわり、若干安めで、カット時の騒音も控えめとなります。静電気対策はないです。
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結論的にいえば、やはり業務用(小規模店舗用)の製品と言えます。
エスプレッソ不要で、安めで(見かけが)本格的なものを探している場合候補になるかもしれません。
2-2・ソリスの電動ミル
続いて、スイスのソリスの電動コーヒーミルです。
2016年に日本法人が行っています。同社のエスプレッソマシンは、以前このブログでも比較しました。1985年に全自動タイプのエスプレッソマシン(ソリスマスターマテック 2000)を世界で初めて作ったメーカーとしても有名です。
【2020年発売】
28・ソリスジャパン ソリス スカラプラス SK1661
¥9,945 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:300g
コンテナ容量:70g
定格時間:60秒
粗さ調整:21段階
サイズ:幅135×奥行170×高さ285mm
スカラプラスは、スイスのソリスが販売するグラインダーです。
本体サイズは、幅135×奥行170×高さ285mm です。
デロンギの中級機と同じほどのサイズで、幅が狭めで設置性は良いです。
ミルの方式は、本機はコーン式です。
刃は一般的なステンレス製で、特に強調する部分はないです。
一度に挽ける量は、約70グラムです(約7杯分)。
ホッパーは300gと大きいです。
しかし、モーターを冷やす必要がある関係(定格運転時間)でこうなります。
コーヒー豆の挽き方は、アナログダイヤルで21段階の挽き加減の調整が可能です。
エスプレッソ用は、極細挽き対応ですから、こなせます。
メーカー的に、そもそもこの部分を重要視した製品とも言えます。
挽けるコーヒーの味は、他のコーン式同様でしょう。
レベルは高いです。
メンテナンスは、静電気対策などはないです。
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以上、ソリスのスカラプラスの紹介でした。
コーン式は、デロンギほかライバルが多い価格帯の製品です。
他社に比べての独自性はとくにないものの、老舗の大手製品としては比較的安めで手に入るのは、強調できる部分です。
2-4・その他の電動コーヒーミル
最後に、ここまで見た以外の電動コーヒーミルをまとめて紹介します。
【2025年発売】(ステンレス刃)
29・ユニーク oceanrich G3 UQ-ORG3CBK
¥9,980 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式(ステンレス刃)
ホッパー容量:30g
コンテナ容量:110g
サイズ: 幅100×奥行100×高さ215mm
【2023年発売】
30・ユニーク oceanrich G2 UQ-ORG2CBK
¥6,175 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
(保存瓶セット)
31・ユニーク oceanrich G2C UQ-ORG2CBK
¥7,181 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:臼式(セラミック刃)
ホッパー容量:30g
コンテナ容量:30g
サイズ: 幅90×奥行90×高さ195mm
【2021年発売】(旧機の復刻版)
32・ユニーク oceanrich G1R UQ-ORG1BKR
¥3,180 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:臼式(セラミック刃)
ホッパー容量:20g
コンテナ容量:40g
サイズ: 幅85×奥行75×高さ175mm
極細挽き:対応
定格時間:
粗さ調整:5段階
oceanrich 自動コーヒーミル G3は、日本のUNiQ が販売する臼式のコーヒーミルです。
クラウドファンディング発のかなりユニークな電動ミルで、見どころがある製品です。
新旧機種がのこります。
G3は、最も新しいモデルです。
こちらは、従来のセラミック刃(臼式)から、ステンレス刃(コーン式)になりました。
ステンレス刃は、当初の切れ味も良く、微粉が出にくい性質があります。
ただ、長期的な耐久性には劣ります。
セラミック刃は、金属臭が付きにくく、熱が乗りにくいのが良い点です。
ただ、落としたりすると欠けます。
一長一短はありますが、おそらくコンテナが大容量化(110g)したので「時短」のための採用でしょう。
耐久面も本機は毎日何回も酷使するような使い方をするような機種でもないですし、新方式でも構わないでしょう。極
G2は、したがって、セラミック刃(臼式)です。
この世代だと、ただ、コンテナが30gなので、1回に3杯分ほどの量のみです。
材質的に、極細挽きができない仕様でしたので、細挽きのエスプレッソはできない世代です。
G1は、メンテ性や、速度、ホッパーの大きさなどが旧水準です。
バッテリー量は多めで、本体もややコンパクトですが、ホッパー(20g)はさすがに小さすぎるでしょう。
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結論的にいえば、自宅用ならば、新しいG3が良いかなと思います。
コンテナが大きいほうが使い勝手は良いでしょうから。1回30gのホッパーですが、10回までは連続使用しても問題ないので、そこは妥協できます。
次期モデルは、ホッパーの方を50gほどにしてくれば、なお良いとは思います。
あとはだいたい同じです。以下は、新機種ベースで紹介していきます。
本体サイズは、 幅100×奥行100×高さ215mm です。
世代が上がるごとに少しずつ大きくなっていますがまだまだ小型でしょう。
新機種でも、たいていのプロペラカッター式よりも小型です。
重さも、760gです
なお、こちらは、リチウムイオン電池搭載のUSB充電式です。
1.5時間の充電で、満充電で10回相当挽けます。
電池残量はランプで分かるようになっています。
ミルの方式は、ステンレス刃のコーン式です。
従来機も円すい形のコニカル刃でしたが、セラミック刃であり「すりつぶす」感じなので、臼式に区分していました。
ステンレス刃に変更されましたので、微粉は出にくいといえます。
豆の焙煎度は、一方、注意が必要です。
本機の場合、浅煎りの豆は、基本非対応とされるからです。
仕様書、説明書には記載がないのですが、直営店(楽天)では、そのようなアナウンスがありました。購入前、問い合わせたところ、ステンレス刃、セラミック刃にかかわらず、同じとのことです。
ただ、これは(おそらく)、バッテリーで動く、コーン式なら他社機でも言えることかなと思います。「選び方の基本」でも書いたように、「擦る」には、かなりのトルクが必要なので。
むろん豆種や「浅煎り度」にもよるでしょう。
一度に挽ける量は、30グラムです。
コーヒーカップで2-3杯分ほど(500mL前後)なので、効率はあまり良くないでしょう。
ただ、大きめタンブラー
ただ、10回までならば連続使用ができるモーターなので(まあ)問題ないです。
一方、下部のガラスケースはそのままふたができる仕様です。
コンテナに、30gそのまま入るので、キャンプなど野外で利用する場合は、便利です。
本機は、サーバーがガラス製なので、静電気問題が起こりにくいとも言えます。
コーヒー豆の挽き方は、本体ダイヤルで、5段階から選択可能です。
先述のように、コーン式になり、エスプレッソ用の極細挽きも対応です。
また、分解が容易なので、掃除もしやすいです。
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以上、ユニークのoceanrich G3の紹介でした。
世代を重ねて少しずつ大きくなってきましたが、実際、現世代は、キャンプなどに限らず、家庭用としても使いやすさの部分で進化したといえます。
個人的に、設置性の部分でこのサイズのミルを探していたのですが、結構「浅煎り」も飲むので、そこがややネックです。
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なお、モバイル用のバッテリー式は、このほかに、以下の製品が他社から出ています。
順番にみておきます。
【2022年発売】
33・cores コーングラインダー C350
¥17,600 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:20g
コンテナ容量:40g
定格時間:
粗さ調整:5段階
サイズ: 幅85×奥行85×高さ175mm
第1に、cores(大石アンドアソシエイツ)の C350です。
ミルの方式は、コーン式です。
そのため、極細挽きができます。
刃もステンレス製のしっかりしたもので、仕上がりが期待できます。
また、(飛び散らないかは別として)逆さにしてそのままフィルタに入れることも可能とされます。
キャンプなどでエスプレッソが飲みたい場合、有利と言えます。コーン式は小型化が難しいと思っていましたが、本機は十分に小さいです。
粗さは、5段階調整です。
充電は、USB経由で行う仕組みで、満充電の状態で20回の利用が可能です。
充電時間は3時間です。
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結論的にいえば、コーヒーだけでなく、キャンプなどで、マキネッタやモカプレスをするような方は、こちらのほうが合うでしょう。
値段は高めですが、外観・内部を含めてしっかりした作りです。
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【2024年発売】
34・レコルト RCM-3
¥4,400 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:20g
コンテナ容量:20g
定格時間:
粗さ調整:可能
サイズ: 幅75×奥行75×高180mm
第2に、レコルトの RCM-3 です。
410gで本機も軽量です。
充電は、USB-C充電で約13回利用可能(充電時間は1.5時間)とされます。
ミルの方式は、こちらも、コーン式です。
ただ、coresよりだいぶ安いといえます。
値段差の理由は、外観デザインほか、内部の剛性・バッテリー量ほか、セラミック刃になる部分などにありそうです。粉の仕上がりや、耐久性、使いやすさの部分で、いくばくかの差はあるでしょう。
しかし、たまに使う野外用と考えれば、この仕様でも十分でしょう。
セラミック刃は錆びないので扱いやすいですし、他社でも書いたように、粉に熱が入りにくいのも良いところです。
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結論的にいえば、「極細挽き」がマストな使い方の場合、格安機として選んで良さそうです。
ただし、バッテリー量はさほど多くないので、とくに「極細挽き」をする場合、示されるスペックほど保たないと思います。その部分で、屋外でも1-2回使えれば良いような「個人用」としてのみ、おすすめします。
なお、次に見るプラスマイナスゼロと仕様は似ますので、選ぶ場合は比較は必要です。
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【2024年発売】
35・プラスマイナスゼロ XKM-J110 XKM-J110(B)
36・プラスマイナスゼロ XKM-J110 XKM-J110(TH)
¥4,950 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:25g
コンテナ容量:25g
定格時間:
粗さ調整:(38段階)
サイズ: 幅71.5×奥行71.5×高202mm
第3に、プラスマイナスゼロのXKM-J110です。
デザイン家電では老舗の日本企業です。
こちらも同じようなコンセプトの製品です。
充電は、本機も、USB-C充電です。
1回の充電で利用可能回数の記載はないですが、充電時間は2.5時間です。。
ミルの方式は、セラミックのコーン式(コニカル刃)です。
本機も含めて似たコンセプトの製品が各社から増えていますので、おそらく原型機になるモデルが、アジアかどこかにあるものと思います。
本機の場合、粒度は38段階で調整できるとされますが、仕組み的に、実質的に「無段階」のような形式で、一度ダイヤルを動かすと、同じ粒度での再現は難しいといえるタイプです。
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結論的にいえば、レコルト機とほぼ仕様は変わらないので、値段で決めてよさそうな製品です。
あえて言えば、一回にすれる容量は、本機が少し多めです。いずれも、2杯ほどしか一度にすれませんが、少し「濃いめ」が良い場合、選んでも良いかなと言う感じです。
【2020年発売】
37・cores コーングラインダー C330
¥18,718 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:240g
コンテナ容量:130g
定格時間:90秒
粗さ調整:10段階(無段階)
サイズ:幅120×奥行230×高さ345mm
cores コーングラインダーは、日本の大石アンドアソシエイツが販売する製品です。
コレスは、高性能なコーヒーフィルタ(ゴールドフィルタ)が有名ですが、グラインダーも出したようです。
本体サイズは、幅120×奥行230×高さ345mmです。
長細い形状で設置性はよさそうです。
ミルの方式は、コーン式です。
一度に挽ける量は、最大で130グラムです(約13杯)。
上部ホッパーは240gですが、下部のコンテナサイズは、90秒の定格時間にあわせ、130gとしています。
コーヒー豆の挽き方は、10段階の挽き加減の調整が可能です。
エスプレッソ用は、極細挽き対応ですからこなせます。
挽けるコーヒーの味は、他のカッティングミル式同様に、高水準です。
メンテナンスの部分は、本機も、ホッパーは素材的にやや静電気を帯びやすいでしょう。
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以上、cores コーングラインダーの紹介でした。
デザイン家電といえる見かけで高級感があります。機能もそつのない構成です。
一方、従来的な電動ミルメーカーの製品と較べると、販路の関係か高めの価格設定はネックとなるでしょう。
【2018年発売】(ゴールド)
38・デバイスタイル Brunopasso GB-1
¥16,800 楽天市場 (4/21執筆時)
【2018年発売】(赤・黒)
39・デバイスタイル GA-1X-BR
40・デバイスタイル GA-1X-R
¥9,820 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:140g
コンテナ容量:140g
定格時間:5分
粗さ調整:5段階
サイズ:幅110×奥行150×高さ233mm
Brunopasso GB-1 は、調理家電を販売するデバイススタイルの製品です。
ワインセラーのほうが有名ですが、このコーヒーミルもデンキヤでたまにみかけます。
新旧機種があります。
新機種は、コーン式のコニカル刃の改良があり、従来のステンレス製の14枚刃から20枚刃に改良されました。主には時短面での改良で1/3の時間ですれます。
挽きムラも改善されたとの表現がありますが、そこが主題の改良ではないとおもいます。
サイズは、幅110×奥行150×高さ233mmです。
コーン式は、デロンギなど、縦長で特殊な形状の製品が多いのですが、こちらは背が低く、普通の円筒形なので、設置性は良いです。
ミルの方式は、コーン式です。
熱が入りにくく、微粉も出にくい、優れた方式です。
一方、現行機は、20枚刃のステンレス刃で、従来より高回転で「刻む」方向性によりました。
そのため、コーン式に分類はしましたが、熱の入りを含めて「フラット式」のほうに、性質は近いと思います。
ただ、本機は、旧機と同じく「低回転モード」を付けています。
低速運転で、より手挽きに近い間隔で挽けるモードで、時間がかかりますが、香りはより楽しめます。
エスプレッソは、この製品は対応できます。
一度に挽ける量は、140グラムです(約14杯)。
割と多めです。上部のホッパーも、下部のコンテナもこの容量です。
オートストップ機能があるので、手動でも止まりますが、2分間で自動停止します。
定格時間は5分です。
コーヒー豆の挽き方は、5段階で、粗挽き〜極細挽き細かく対応できます。
挽けるコーヒーの味は、他のコーン式と同じです。
メンテナンスは、刃の部分まで分解掃除ができない仕様です。
叩けば粉は出てきますが、(挽き方や豆をよく換える方で)この部分を気にする方は、避けた方が良いでしょう。
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以上、デバイスタイルの Brunopasso GB-1 の紹介でした。
フラット式に近い性質で、速く切削できるコーン式と言えそうです。
そうしたタイプでは、「普通の形状」をした小さめの製品です。この点が最大のメリットでしょう。
ただ、メンテナンス性はイマイチな製品です。
【2020年発売】
41・OXO Brew タイマー式コーヒーグラインダー
¥18,800 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:340g
コンテナ容量:
定格時間:2分
粗さ調整:15段階
サイズ:幅135×奥行195×高さ330mm
OXO Brew タイマー式コーヒーグラインダー 8717000は、米国のキッチンウェアメーカーのOXOの販売するグラインダーです。
こちらは、OXOジャパン経由の日本正規品です。
2017年発売の「OXO ON バリスタブレイン 8710200」の後継機です。
本体サイズは、幅135×奥行195×高さ330mmです。
ミルの方式は、コーン式です。
刃はステンレス製の刃ですが、特段の機能性は明示されませんが、錆びにくくはあるでしょう。
一度に挽ける量は、約80グラムです(約8杯分)。
コンテナはさほど多くないのですが、上部のホッパーには340g入ります。
定格運転時間は、未公開です。ただ、仕組み上、連続使用は推奨されないでしょう。
コーヒー豆の挽き方は、アナログダイヤルで43段階の挽き加減の調整が可能です。
エスプレッソは、極細挽き対応ですから、こなせます。
挽けるコーヒーの味は、他のコーン式同様でしょう。
もちろん、高水準です。
メンテナンスは、本機はステンレス製のコンテナを採用するため、ある程度の静電気対策があります。
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以上、バリスタブレイン・スケール付グラインダーの紹介でした。
コアな人気がある上級機です。前機種に比べると、操作方式がアナログになりましたが、大きな問題はないでしょう。むしろ、ステンレス製のコンテナが採用になったのは、良い部分だと言えます。
【2022年発売】
42・コイズミ KKM-0400/S
¥6,336 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:コーン式
極細挽き:対応
ホッパー容量:160g
コンテナ容量:
定格時間:2分
粗さ調整:15段階
サイズ:幅115×奥行180×高さ283mm
KKM-0400/S は、日本の家電メーカーのKOIZUMIが販売するグラインダーです。
本体サイズは、幅115×奥行180×高さ283mmです。
このクラスの製品としては、少し小さめであり設置性が良いです。
そのかわり、豆ホッパーは小さめ(160g)ですが、豆をしっかり冷蔵庫で保存しているような方は、全く問題ないです。
ミルの方式は、コーン式です。
粒度の調整が細かくできる方式ですので、極細挽きを含めて15段階です。
一度に挽ける量は、約60グラムです(約6杯分)。
一方、面白いのは、ペーパーフィルターをそのまま受け皿にいれられることです。
その場合は、30gまでにはなりますし、セットの手間もありますが、いれる際に静電気のストレスを受けにくい部分は、マイナス面を上回ると思います。
V60のような円すい形のフィルタも対応できます。
コーヒー豆の挽き方は、15段階の挽き目と9段階の時間(10-90秒)を選んで回すだけのシンプル構造です。
エスプレッソは、極細挽き対応ですから、こなせます。
挽けるコーヒーの味は、他のコーン式同様でしょう。
メンテナンスは、先述のように、紙フィルタを利用するならば、他機より楽でしょう。
コーンも、上部が取り外してメンテができます。
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以上、コイズミのKKM-0400/Sの紹介でした。
コーン式の家庭用としては小型で設置性が良い部分が魅力です。値段も安めです。
その上で、紙フィルタの工夫は、個人的にかなり好印象で、飛び散りのストレスの軽減につながると思います。
一方、30gまでしか挽けない部分が最大の難点です。このサイズで無理なく4杯分取れるならば、個人的にはベストに思えます。
【2019年発売】
【単品】
43・HARIO スマートG EMS-1B
¥7,270 楽天市場 (4/21執筆時)
【ミルセット】
(ブラック)
44・HARIO スマートG EMSG-2B
¥10,138 楽天市場 (4/21執筆時)
45・HARIO スマートG EMSGN-2B
¥9,781 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
(クリア)(24年追加)
46・HARIO スマートG EMSGN-2B
¥9,791 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
ミル方式:臼式/手挽き
極細挽き
ホッパー容量:24g
サイズ:幅36×奥行36×高さ190mm
スマートGは、日本のHARIO が販売する製品です。
「電動ハンディグラインダー」という名前です。
要するに、ハンドルも利用できるが、その部分を外して、上部に電動モーターが仕込まれた「モバイルミルスティック」を取り付けても使えるという製品です。
「半自動式の臼式ミル」ということもできるでしょう。
なお、本機は、USB充電のバッテリー式ですので、キャンプなどにも便利です。
20g(60秒)の処理を25回分の寿命で、残量表示もあります。
HARIO コーヒーミルスマートG MSG-2
¥4,500 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
なお、セットされるのは、同社の人気モデルとなるMSG-2です。
アウトドア用の超定番モデルですから、ご存じの方も多いでしょう。
ミルの方式は、臼式で、セラミック刃を採用しています。
一度に挽ける量は、一方、24グラムです。
HARIO セラミックスリム MSS-1TB
¥2,000 Amazon.co.jp (4/21執筆時)
一方、構造的には、同社の セラミックスリム MSS-1TBも利用できます。
この場合も、容量や方式は同じです。
コーヒー豆の挽き方は、マニュアル調整です。
裏側のネジを回して調整する方式なので、「無段階」と言えるかも知れません。
メンテナンス性は、本機も分解が容易なので、掃除もしやすいです。
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以上、ハリオのスマートGの紹介でした。
持ち運べるバッテリー式であり、本機もキャンプ用に最適です。
バッテリーが切れても(ハンドルを持っていけば)使える点で、安心感もあります。
ただ、電動だけで使うならば、先ほど紹介したUNiQの製品の方が使いやすそうです。
今回の結論
コーヒー豆を挽くのに最適なミルは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、電動コーヒーミルの比較の2回目記事でした。
しかし 記事は、まだまだ「続き」ます。
3・コーヒーミルの比較 (3)
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
コーヒー粉の質 ★★★★★
粒度の調整 ★★★★★
静電気対策 ★★★★★
掃除しやすさ ★★★★★
エスプレッソ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
3回目記事(こちら)では、結論編です。
その上で、今回紹介した、電動コーヒーミル全製品から、目的別・予算別に、Atlasのオススメ機種を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!