1回目からの続き記事です→こちら!
【2019年】
14・JBL STUDIO 6シリーズ
【フロントスピーカー 1本】
14・JBL STUDIO 698
¥105,712 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
14・JBL STUDIO 625C
¥44,664 楽天市場 (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 2本】
14・JBL STUDIO 630W
¥76,526 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
14・JBL STUDIO 660P
¥100,880 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:20×2+15+2.5cm(3WAY)
センター:13.3cm×2+.2.5cm
サラウンド:16.5cm+2.5cm
サブウーファー:1000W
JBLのStudioシリーズは、JBLの上位グレードのホームシアターセットです。
5.1chを構築する場合、50万円クラスの予算となります。
フロントスピーカーは、本機もトールボーイですが、3ウェイ4スピーカーとなります。
トゥイーターは、こちらも指向性を重視した、2.5cmのホーン型です。
ただ、本機の場合、HDI(High Definition Imaging)ホーンとの表記があります。もともと、超高級の同社のコンサートホール用高級機に採用されていた技術で、このグレードでは初採用です。
発送は下位機種と同じですが、指向性の部分で大きな機能差があるとされます。
ウーファーは、20cmのPolyPlasウーファーがデュアルで搭載です。
素材の詳細は不明ですが、樹脂製であることは間違いないでしょう。
本機の場合は、2機ともクロスは同じにしています。
ミッドレンジスピーカーは、本機の特長で、15cmユニットが搭載です。
繰り返しますが、中音域を重視するJBLの哲学に沿ったものでしょう。
再生周波数帯域は、36Hz〜40kHzです。
低音域が下位機種よりやや向上していますが、高音域は、このグレードも「ほどほど」です。
ハイレゾ録音の4K画質の Ultra HD ブルーレイを再生する場合は、引き続き注意点となります。
サラウンドスピーカーは、本機の場合ペアでの販売です。
2ウェイ方式で、ウーファーの口径は16.5cm、ホーンは2.5cmです。
やや大きめで、単独のブックシェルフとしても使える感じです。素材と仕組みは、フロントスピーカーと合わせています。
センタースピーカーは、ウーファーが13.3cmです。
ウーファーの口径は、この構成だと、やはり非統一的ですが、素材は合わせていますし、ホーンの部分は、同じ仕組みであり、やはりこだわりを感じます。。
サブウーファーは、一機でシステムを組めるほどの値段になります。
1000Wアンプで、周波数特性は28Hzからです。今回紹介するような、セットシステムでは、「モンスター級」でしょう。口径も30cmです。
スピーカーケーブルは、JBLは未付属です。
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以上、JBLのStudioシリーズの紹介でした。多くのかたには値段的に「他山の石」でしょう。
指向性の強いホーン型と中音域を重視する思想は、下位機種も同様ですし、最先端の高級技術を感じつつ、同じ系統の下位シリーズを選ぶ、というのが、一般的でしょう。
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【2019年】
15・JBL STUDIO 6シリーズ
【フロントスピーカー 2本】
15・JBL STUDIO 680 W
¥105,712 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
15・JBL STUDIO 625C
¥44,664 楽天市場 (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 2本】
15・JBL STUDIO 620 W
¥59,602 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
15・JBL STUDIO 660P
¥100,800 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:16.5×2+2.5cm(2.5WAY)
センター:13.3cm×2+.2.5cm
サラウンド:13.3cm+2.5cm
サブウーファー:1000W
なお、JBLのStudioシリーズは、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーが2種類用意されるため、以上のような下位構成も可能です。
フロントスピーカーは、ペアなので、 STUDIO 698を選ぶよりかなり節約になります。
とはいえ、構成としてミッドレンジスピーカーの省略された2.5ch構成と、下位シリーズと同じになるため、価格差はありますが、Studioシリーズで組むならば、上位機でしょう。
サラウンドスピーカーは、一方、口径的にセンタースピーカーと口径がそろうものの、フロントスピーカーとは異なりますし、サイズ感が許せば、上位構成のほうが良いと思います。
7・BOSEのシアターシステム
続いて、米国のBoseのホームシアタースピーカーです。
昔は、ある程度入門者向けの価格の製品があったのですが、最近は「高価格路線」のみの展開です。
【2018年】
16・Bose Lifestyle 650 home entertainment system
【スピーカー・アンプセット】
16・Bose Lifestyle 650 【白】
¥539,000 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
16・Bose Lifestyle 650 【黒】
¥539,000 楽天市場 (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:
センター:
サラウンド:
サブウーファー:
Bose Lifestyle 650 は、米国のBoseが2018年から展開しているホームシアターシステムです。
価格は、50万円程度の予算です。
ただし、Boseの場合、アンプ部分もセットの価格なので、スピーカーだけならば40万円程度となるでしょう。
フロントスピーカーは、この機種の場合、全方位スピーカーです。
この方式については、【スマートスピーカーの比較記事】でも、数機種紹介しましたが、2018年以降の小型スピーカーのトレンドです。
音の指向性を持たせずに、全方位に音を飛ばすように設計しています。上下反対方向に据えられた2つのドライバーが、全方位に向かって発生します。
スピーカーユニットはアルミ製です。
サラウンドスピーカーも、フロントスピーカーと同型のものを採用します。
他社と異なるのは、2つのワイヤレスレシーバーで、後方2つのスピーカーがワイヤレス化できる点です。
おそらく、Wi-Fi無線を利用しての伝送となっていると思われます。
再生周波数帯域は、Boseは非公開です。
センタースピーカーは、横長の形状です。
こちらは、有線でアンプ(ベースユニット)からつなげる方式です。
サブウーファーは、出力不明ながら付属します。
天面にガラスが貼られた面白いデザインです。
アンプ(ベースユニット)は、スペック的な部分の詳細は、Boseは伝統的に非開示です。
端子としては、HDMI端子が入力5・出力1系統、光デジタル・同軸が2系統ずつ、加えてRCAが2系統と充分な数です。
一方、Dolby Digital、Dolby Digital Plus、Dolby TrueHD、DTSあたりのフォーマットはフォローしますが、Atmos系は対応しません。
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以上、Bose Lifestyle 650 の紹介でした。
「小型スピーカー」ながら、360°広がる全方位スピーカーを採用し、高いレベルのサラウンド感が得られる製品です。
サイズに見合わない豊かな音を鳴らすのは、Boseらしいです。
「音をBOSE的に作り込む(作り替える)」形式なので、ハイレゾ音源など、高解像度音源をそのまま楽しむのにも向きませんが、一般的なシアター用ならば問題ないでしょう。
「全てが統合された製品」だけに、設置しやすいため、初心者が、それなりの音がする「高級オーディオ一式」を「簡単に設置したい」場合は、最も適切な製品と言えます。
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【スピーカー・アンプセット】
17・Bose Lifestyle 600 【黒】
¥429,000 楽天市場 (12/14執筆時)
17・Bose Lifestyle 600 【白】
¥429,000 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:
センター:
サラウンド:
サブウーファー:
なお、下位機種として、Bose Lifestyle 600 も売られています。
ただ、この機種については、Boseの従来モデルの延長線上として、全方位スピーカーではない普通のユニット(Jewel Cubeスピーカー)が使われます。
後方スピーカーのワイヤレス化などは対応しますが、やはり新型に比べると面白みが欠けるでしょう。跳ね返り音などをしっかり計算したオーディオ室以外ならば、新型にメリット性があります。
9・ユーロ系のシアターシステム
つづいて、ヨーロッパ系の各社から輸入されているシステムをいくつか紹介していきます。
【2019年】
18・DALI SPEKTORシリーズ
【フロントスピーカー 1本】
18・DALI SPEKTOR6【単品】
¥41,167 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
18・DALI SPEKTOR2【ペア】
¥30,040 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
18・DALI SPEKTOR VOKAL
¥23,049 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 2本】
18・DALI SPEKTOR1
¥24,999 楽天市場 (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
18・DALI SUB E9F
(¥51,970) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
18・DALI SUB E12F
¥68,781 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:16.5cm×2+2.5cm(2.5WAY式)
センター:11.5cm×2+.2.5cm
サラウンド:11.5cm+2.1cm
サブウーファー:220W
DALI SPEKTORシリーズは、ダリ推奨のシアターシステム構成では、最も安価なセットです。
ダリは、北欧のデンマークメーカーです。
ユーロ系ですし、シアターシステムでも、どちらかというと、落ち着いた音楽を楽しみたい方には、良いブランドです
本体色は、ブラウン以外に、黒と白もあります。
白はほこりが目立ちますし、キズも目立つので、扱いにくいでしょう。
DALI スピーカースタンド E600/B [ペア]
¥21,000 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
価格は、フロントをトールボーイ型にして5.1chを構築する場合、17万円強の予算となります。
一方、2020年に新構成が提案され、フロントスピーカー用に、小型のSPEKTOR2がでました。
この構成にする場合は、12万前後とそれなりの値段で収まります。
ただ、スタンド導入費を考えると、あまり変わらないでしょうか。
フロントスピーカーは、大きいサイズのものを選ぶ場合、トールボーイタイプです。
ダブルウーファー構成の「2.5ウェイ」で、JBL下位機と構成は同じです。
スピーカーは、16cmコーン型Wウーファーと、2.5cmのソフトドーム型トゥイーターです。
ウーファーのコーンの素材は、ウッドファイバーです。
ペーパーコーンに比べると剛性が高い素材ですが、繊維系ほど硬い音がしないといえます。
完全木製のウッドコーンとは音色は異なるのですが、落ち着いた「オトナな」音質です。
トゥイーターは、シルク繊維をつかったシルク・ドーム・ツィーターです。
同社のお馴染みの素材で、そのナチュラル系のサウンドの素です。
音質は、JBLと同じで中音域を大事にしますが、「騒がしい」音楽というより、クラシックなどに合わせやすい傾向です。
再生周波数帯域は、43Hz〜26kHzです。
いたずらに、広域を追わない構成で、ハイレゾ対応水準でもありません。
サラウンドスピーカーは、2ウェイ方式で、後ろにバスレフポートがある形式です。
ウーファー・トゥイーターの口径は、フロントより小さめです。
トゥイーターだけでも合わせたい場合は、SPEKTOR2をリアに使うことも有り得るでしょう。
センタースピーカーは、トゥイーター2.5cmで、ウーファーが11cmとなります。
いずれも素材は同じです。
サブウーファーは、前面にドライバーを配置する仕様です。
標準構成の SUB E9Fは、口径は、230mmのアルミニウム製で、実用最大出力220Wです。
ただ、生産終了とのことで、現状で、同社構成で手に入るのは、上位機のSUBE12Fです。
こちらは、同素材の300oコーンで、周波数特性をみても大きさの分パワフルです。
ダリは基本的には穏やかな音質なので、シアター対応させるためには、これくらいの出力があっても良いと思います。
スピーカーケーブルは、未付属です
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以上、DALIのSPEKTORシリーズの紹介でした。
リビングでクラシックな音楽やBGM中心に聴くならば、ウッドコーンの採用を含め、聴き疲れしない、飽きの来ない音が再生できるでしょう。
ただ、ハリウッド映画的な映画館のサウンドを再生するという方向性との相性はイマイチなほか、ハイレゾに対応できない部分は、注意が必要です。
【2019年】
19・モニターオーディオ Monitor Series
【フロントスピーカー 2本】
【下位機】
19・Monitor 200 MONITOR200BK
19・Monitor 200 MONITOR200WH
19・Monitor 200 MONITOR200WN
¥83,600 ビックカメラ (9/8執筆時)
【上位機】
19・Monitor 300 MONITOR300BK
19・Monitor 300 MONITOR300WH
19・Monitor 300 MONITOR300WN
¥114,950 ビックカメラ (9/8執筆時)
【センタースピーカー 1本】
19・Monitor C150 MONITORC150BK
19・Monitor C150 MONITORC150WH
19・Monitor C150 MONITORC150WN
¥28,210 ビックカメラ (9/8執筆時)
【サラウンドスピーカー 2本】
【下位機】
19・Monitor 50 MONITOR50BK
19・Monitor 50 MONITOR50WH
19・Monitor 50 MONITOR50WN
¥34,480 ビックカメラ (9/8執筆時)
【上位機】
19・Monitor 100 MONITOR100BK
19・Monitor 100 MONITOR100WH
19・Monitor 100 MONITOR100WN
¥45,980 ビックカメラ (9/8執筆時)
【サブウーファー 】
19・Monitor MRW-10 MONITORMRW10BK
19・Monitor MRW-10 MONITORMRW10WH
19・Monitor MRW-10 MONITORMRW10WN
¥71,060 ビックカメラ (9/8執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:14cm×2+2.5cm(2.5WAY式)
センター:14cm×2+.2.5cm
サラウンド:14cm+2.5cm
サブウーファー:100W
※下位構成の場合
Monitor Seriesは、イギリスのモニターオーディオが販売する製品です。
小型機は単品でオーディオ用にも人気ですが、シリーズとしてはホームシアター用に開発されたものです。
なお、本機は、日本では特定量販店以外見かけませんが、ビックカメラ.comでは売られています。
本体色は、ホワイト・ブラック・木目調の3種類を選択可能です。
価格は、フロント・サラウンドスピーカーが選べます。
下位構成の場合、22万円ほどの予算となります。
上位構成の場合は26万円ほどです。
フロントスピーカーは、トールボーイタイプです。
Monitor 200は、2.5ウェイ、Monitor 300は3ウェイです。
口径は下位機を選ぶ場合、ウーファー140mm、トゥイーター25mmでなので、他のユニットと合わせられます。
Monitor 300は、低音用ウーファーとミドルレンジウーハーが16.5mmと大口径になります。
個人的には、Monitor 200で十分だろうと感じます。
スピーカーユニットは、どれも、共通です。
ウーファーがMMPII Bass/Mid ドライバー、トゥイーターが、C-CAM ツィーターです。
素材としては、トゥイーターーは、セラミックコーとされたアルミニウム素材(Ceramic-Coated Aluminium Magnesium)で、ウーファーは、金属とポリマー樹脂の複合素材(Metal Matrix Polymer)です。
ウーハーは見映えがする色ですから、基本的にネットカバーなしで使いたいモデルです。
この素材の組み合わせは、同社の従来のレファレンスグレードでも見られており、エントリークラスですが、伝統を継いでいると言えます。
再生周波数帯域は、49Hz〜30kHzです。
ハイレゾ向き構成ではなく、いたずらに、広域を追わないユーロ的な構成です。
サラウンドスピーカーも、2ウェイ方式です。
やはり、下位構成のMonitor 50を選ぶ場合、全体の口径が揃うようになっています。
いずれも、トゥイーターとウーハーが近接する面白いデザインですが、これは「点音源」を目指すための同社の設計思想とのことです。
センタースピーカーは、トゥイーター2.5cmで、ウーファーが14cmとなります。
いずれも素材は同じです。
サブウーファーは、前面にドライバーを配置する仕様です。
口径は、250mmで、MMP II long throw ドライバーです。素材の統一化を図っています。
一方、「いたずらにパワーは追わない」方針で100Wです。自然でスピード感ある低音を付け加えることに主眼をおきます。
ある程度迫力のある音もだせつつ、やはり、落ち着いた構成な製品で、スピーカーを邪魔しないという方向性です。
スピーカーケーブルは、未付属です
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以上、モニターオーディオのMonitor Seriesの紹介でした。
ウーファーの色を含めて、リビングに存在感をもたらす製品です。一見、派手な色で、調和を乱しそうにも見えますが、ユニット全体で見ると落ち着いてみえるので、一般家庭でも問題ないでしょう。
音質的には、同社の製品は、素材的な特性もあり、きらびやかな高音域も特長とするため、音楽用としても優れるでしょう。むろん、ユーロらしい中音域と邪魔にならない低音域もハイグレードです。
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なお、モニターオーディオについては、上位シリーズとして、Bronze 6G Seriesの展開もあります。全て揃えると40万を超えるコースです。
全体のシステムが試聴できるようならば、後日レビューを加えるつもりです。
9・オンキョーのシアターシステム
最後に、ONKYO-パイオニアのシアターシステムを紹介します。
なお、昨今の報道でもあったように、ONKYOは、スピーカー部門の事業譲渡計画の撤回し、スピーカー生産を続けることを発表しています。
ただ、ホームオーディオ部門については格安路線からは撤退するようで、下位グレード製品の「ラインナップの整理」が進められて、一部在庫がないです。
ただ、一部の構成はまだ組めまうし、他ジャンルの製品で、生産が復活した場合もあったので、「復活の可能性」があるので、しばらくの間は、載せ続けます。
【2019年】【アンプ付属】
20・ONKYO HT-S3910(B)
¥54,800 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:7.7cm
センター:7.7cm
サラウンド:7.7cm
サブウーファー:120W
ONKYOのHT-S3910は、日本のONKYOで販売されている、5.1chシアターシステムです。
ただ、日本のデンキヤルートでは売られていない、欧米のONKYO専用製品です。
日本では、Amazonが独自に仕入れて、保証のある国内正規品として売っています。
これについては、一時在庫がなかったのですが、最近また手に入るようになっている状況です。
チャンネル数は、本格的な5.1chとなります。
センタースピーカー・フロントスピーカー・サラウンドスピーカーは、全て、7.7cmのフルレンジスピーカーです。
単品では市販されていないモデルです。
再生周波数帯域は、80Hz-20kHzです。
低音域のスペックが低く、価格なりです。
おそらく5つのスピーカーで、5000円程度で収まる水準のスピーカーでしょう。
一方、この機種は(例外的に)アンプが同梱されます。
HT-R398という日本未発売の製品です。ONKYOの入門機TX-SR393と、形状とスペックが似ています。
それをふまえると、実売30000円強のアンプでしょう。わりと「贅沢」です。
機能面でも、最新機だけにHDR10にも対応し、さらに、新4K衛星放送用に使われるHLG規格も公式的に対応しているので、シアター用途に向きます。
なお、この部分について、詳しくは、(ほぼ同じグレードなので)【AVアンプの比較記事】で紹介した、ONKYOのTX-SR393の説明をご覧ください。
入力は、HDMI入力(映像機器から)が4系統、HDMI出力(TVへ)が1系統です。
これに、音声出力用の光端子が2つ、同軸端子が1つ付属する構成です。
サブウーファーは、実用最大出力が120Wです。
それなりに重視していそうです。サイズは、
パワーは期待できそうです。サイズは、幅230×高さ389×奥行き331mmです。
スピーカーケーブルは、6本分が付属です。
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以上、ONKYOのHT-S3910の紹介でした。
実売3万円台の入門機のアンプに、5000円程度のスピーカーユニット、1万円程度のサブウーファーといったところでしょう。
小型で設置性は良いので、アンプ込みで5万円以下で抑えたい場合、割と良い選択肢かもしれません。
将来的に予算ができた時、4機のスピーカーの部分を新調したら、音もパワーアップできるでしょうし、入門用には良いと思います。
【2016年】
21・ONKYO D-109X Series
【フロントスピーカー 2本組】
21・ONKYO D-109XE
(¥27,318)Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
21・ONKYO D-109XC
(¥9,345) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 2本組】
21・ONKYO D-109XM
(¥9,900) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
21・ONKYO SL-T300(B)
(¥27,980) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
21・ONKYO SL-A251(B)
(¥23,980) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:8cm×2+2.0cm(2WAY)
センター:8cm×2+2cm
サラウンド:8cm+ 2cm
サブウーファー:95W
ONKYOのD-109X Seriesは、同社の推奨するシアター用スピーカー構成では最も安いといえる構成です。
本体の価格は、5.1chを構成するとして総額で7万円ほどになりますので「爆安」ではありません。
フロントスピーカーは、かなり良いものを採用します。
細長い「トールボーイ」タイプのスピーカーです。
同社ではお馴染みのハイブリッド繊維N-OMFを採用した8cmのコーン型スピーカーを2機、2cmのバランスドーム型トゥイーターを1機搭載する、2ウェイ方式バスレフ型のユニットです。
再生周波数帯域は、55Hz〜80kHzですので、低音も高音もそれなりに出ます。
センタースピーカー・サラウンドスピーカーも、フロントスピーカーと同じサイズのユニットを装備し、方式も2ウェイ方式バスレフ型となります。
サブウーファーは、推奨構成での選択肢は2つです。
ただし、SL-A251(B)は、生産終了で在庫が少ないです。
そのため、現在は、実用最大出力95Wの横型のSL-T300(B)が選択肢ですが、流通量が少なく、予約して入荷待ちをする必要があります。
サイズは、幅435×高さ144×奥行き377mmです。
スピーカーケーブルは、それぞれの単品ごとに付属します。
サラウンドスピーカーは8Mもありますし、音質うんぬんを言わないならば、買い増さなくても即つながります。サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。
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以上、D-109X Seriesの紹介でした。
このレベルのユニットをそろえると、オーディオとしての音に高い期待が持てます。また、本体にも高級感がでてくるため、部屋のインテリア性を考えても、このグレードは「おすすめ」と言えます。
また、(サブウーファーを除き)全てのスピーカーユニットのサイズが統一的なシステムは割と珍しく、端正な音が聴けた一つの要因かなと思っています。
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・ONKYOイネーブルドスピーカー SKH-410(B)
(¥7,709) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
なお、「天井からの音のデータ」を反映できる、新しいドルビーアトモス規格の映像ソフトに対応するため、上記のスピーカーを選んでも良いでしょう。
こちらは、小型スピーカーであり、フロントスピーカーの上に設置します。この場合は、サラウンドスピーカーを買わず、3.1.2chという構成にするのがおすすめでしょうか。
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【生産終了(在庫あり)】
・ONKYO シネマパッケージ 2.1ch BASE-V60(B)
¥49,700 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
なお、ONKYOのD-109X Seriesですが、アンプがセットになったBASE-V60(B)という2.1chセットがありました。
付属するアンプは、【AVアンプの比較記事】で紹介した、ONKYOのTX-L50です。
Wi-Fiを搭載するネットワーク対応型としては、最も安い入門機であり、3万円台の売価です。
その上で、先ほど紹介した、サラウンドスピーカ(D-109XM)2本を、フロントスピーカーとして使っています。それに、オリジナルの80Wのサブウーファーが1本付属します。
ただ、このセットについては、2019年をもって、生産終了になっており、在庫のある店舗の価格も値が上がってしまったため、現在はおすすめできません。
【2017年】
22・ONKYO D-309X Series
【フロントスピーカー 1本】
22・ONKYO D-309XE
¥24,445 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
22・ONKYO D309XC
¥29,800 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 1本】
22・ONKYO D-309XM
¥21,800 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
22・ONKYO SL-D501(B)
(¥28,000) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
22・ONKYO SL-D502(B)
(¥59,800) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:10cm×2+3.0cm(2WAY)
センター:10cm×2+3.0cm
サラウンド:10cm+3.0cm
サブウーファー:100W/130W
ONKYOのD-309X Seriesは、オンキヨーの推奨するシアター用スピーカー構成では2番目に安い構成です。
本機については、サブウーファーの在庫が切れています。
本体色は、茶系統です。
スピーカーは黒系統もあったのですが、現在は「生産終了」で、在庫限りです。
価格は、こちらの場合、スピーカー構成数が多いので、5.1chだと12万円前後の予算でそろえる場合におすすめの構成となります。
なお、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーが、下位機種の場合とは異なり「ペア2本組み販売ではない」点には注意しましょう。
フロントスピーカーは、写真で見ると同じに見えますが、グレードが異なります。
ユニットは、ハイブリッド繊維N-OMFを採用した10cmのコーン型スピーカーを2機、3cmのリング型トゥイーターを1機搭載する、2ウェイ方式バスレフ型のユニットです。
リングツィーターも、オンキヨーの「十八番」であり、このクラスからの採用です。
そのほか、真鍮にメッキを施したプラグを使うなど、「オーディオグレードな」配慮が多くあります。
再生周波数帯域は、65Hz〜80kHzです。
センタースピーカー・サラウンドスピーカーも、やはり同様の構成とし、バランスをとっています。
サブウーファーは、カタログに載っているのはSL-D501(B)で、実用最大出力100Wです。
サイズは、幅285×高さ476×奥行き447mmとなります。
ただ、そちらは生産終了で、後継機の130WのSL-D502(B)が出ているので、選ぶならばそちらでしょう。
サイズは、幅255×高さ423×奥行き465mmとなり、N-OMFコーンを採用した見かけも同じです。
スピーカーケーブルは、こちらも、それぞれの単品ごとに付属します。
サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。
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以上、D-309X Seriesの紹介でした。
オンキヨーらしいサウンドという点ならば、N-OMFに加えて、リングツィーターを採用するこの機種は、良い構成に思えます。
ただ、価格は、下位機種より性能に比してやや「割高」でしょう。
オーディオはどのメーカーでもそうですが、上位機種になるほど「値段は倍々ゲーム」のように上がります。その点で言えば、ONKYOの場合、シアター用としては下位機種でも充分な音質であり、それでも問題ないと思います。
また、発売時期の関係で、次に紹介する上位機も、割と価格が落ち着いているため、この機種は、グレード構成として「宙ぶらりん感」は多少あります。
【2012年】
23・ONKYO D-509 Series
【フロントスピーカー 1本】
23・ONKYO D-509E
(¥37,407) 楽天市場 (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
23・ONKYO D509C
(¥14,610) 楽天市場 (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 1本】
23・ONKYO D-509M
¥32,184 楽天市場 (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
22・ONKYO SL-D501(B)
(¥28,000) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
22・ONKYO SL-D502(B)
(¥59,800) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:13cm×3+3.0cm(2WAY)
センター:13cm×2+3.0cm
サラウンド:13cm+3.0cm
サブウーファー:100W/130W
ONKYOのD-509 Seriesは、オンキヨーの推奨するシアター用スピーカー構成では、現状で最も高級な製品です。
ただ、現在、フロント・センタースピーカーなどの在庫が尽きています。
良い製品ですが、昨年のONKYOの事業譲渡の撤回以後の生産状況や、昨今の世界情勢を考えると、急いでいる方は、検討を要します。
本体色は、黒系のみです。
価格は、キャビネットからインシュレーターまでこだわった作りなので、5.1chだと14万円前後の予算です。
高いですが、発売から時間が経って、ネットでは単品価格が下がっているので、上位機として「お買得感」はありそうです。
フロントスピーカーは、かなり豪華な、3WAY4スピーカー式です。
高音域を担当する3cmのリング型トゥイーター、低音域を担当する13cmのモノコックコーン型スピーカーを2機に加えて、中音域を専門に担当する13cmのコーン型のスコーカーを装備します。
素材は、引き続きハイブリッド繊維N-OMFですが、スコーカーについては、砲弾型イコライザーを装備する独特な形状です。
多スピーカーのシステムは、音域ごとの音の受け渡しが難しいですが、中域を担当するスコーカーに工夫があるので、不自然さがなく、同社らしいナチュラルな音です。
再生周波数帯域は、40Hz〜100kHzです。
センタースピーカー・サラウンドスピーカーは、下位機種と比較すると、13cmと大きめのコーンを採用します。
サブウーファーは、下位機種の構成と同じです。
先述のように、130Wの新機種、SL-D502が出ているため、そちらを選ぶと良いでしょう。
スピーカーケーブルは、こちらも、それぞれの単品ごとに付属します。
サブウーファー用の3mのピンケーブルも付属です。
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以上、D-509 Seriesの紹介でした。
最も音質に影響するセンタースピーカーに3WAY4スピーカー式を採用するのが魅力です。
単にスピーカーを増やしただけでなく、砲弾型イコライザーを装備するスコーカーを採用するなど、ユニットが増えることによる問題に対策があるため、純粋に音質は「下位機種より上」です。
ただ、先述のように、生産終了状況で、残されたスピーカーも割高なので、現在的にはオススメしません。
【2019年】
24・pioneer Theater Black シリーズ
【フロントスピーカー 1本】
24・パイオニア SP-FS52
(¥22,000) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【センタースピーカー 1本】
24・パイオニア SP-C22
¥21,036 Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サラウンドスピーカー 2本】
24・パイオニア SP-BS22-LR
(¥22,000) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
【サブウーファー 】
24・パイオニアSP-BS22-LR
(¥22,000) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:13cm×3+2.5cm(3WAY)
センター:10cm×2+2.5cm
サラウンド:10cm+2.5cm
サブウーファー:150W
Pioneer Theater Black シリーズは、パイオニアのシアターシステムです。
現在は、ONKYOと同じ会社の別部門ですが、本機についても、一部のスピーカーについて、在庫が尽きてきています。
一方、ONKYOは、ピュアナチュラル志向の日本向けの音作りですが、パイオニアは、米国仕上げの、迫力重視のスピーカーです。
とくに、このシリーズは、著名なスピーカーデザイナーであるAndrew Jonesがかかわったユニットで構成した、上位モデルとして話題です。
価格は、フルセットで約11万円です。
少し高い中級機ですが、低音重視で、サブウーファーに最も力を入れるなど設計思想が明確ですから、結構売れています。
フロントスピーカーは、1本ずつ購入する形態です。
ユニットは、ハイブリッド繊維の高剛性振動板を採用した13cmのコーン型スピーカーを3機と、2.5cmのソフトドーム型トゥイーターを1機搭載します。
3ウェイ4スピーカーという構成は、ONKYOの最上位機も採用している方式です。
ただ、本機の場合、リング型トゥイーターや砲弾型コーンです。
中音域・高音域にこだわりを持つONKYOに比べると、エンボス加工した高剛性振動板の採用など、低音域に強くこだわったスピーカーです。
価格は異なりますが、この部分で優れるDENONのシステム(後述)より、パワーを感じます。
一方、音量を重視せず音楽を楽しむという視点では、国内仕様の上位機に及ばず、あくまで、「ハリウッド的」シアターを構築する場合に向きます。
再生周波数帯域は、40Hz〜20kHzです。
この部分にも傾向が現れ、充実した低音を思わせるスペックです。
独特のウーファー構造もあり、低音の抜けも良いです。
センタースピーカー・サラウンドスピーカーは、基本同様の構成とし、バランスをとっています。
サブウーファーは、推奨構成の製品を購入する場合、実用最大出力150Wです。口径20cmで、クラスDアンプを搭載します。
サイズは、幅360×高さ382×奥行き402mmで、基本的に縦置きするタイプです。
スピーカーケーブルは、未付属です。
・パイオニア・SP-T22A-LR
(¥24,409) Amazon.co.jp (12/14執筆時)
一方、パイオニア/オンキヨーは、ドルビーアトモスに力を入れるため、こちらも、イネーブルドスピーカーの販売があります。
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以上、pioneer Theater Black シリーズの紹介でした。
音圧重視で考える場合、後ほど紹介するデノンかこちらがオススメです。シアター用途でいえば、この製品は、文句を言いたい部分はないです。
ただし、クラシックなどの「音楽」や、ニュースや紀行番組をふくむ一般的なテレビ番組に向く機種ではないです。ただ、「映画」を映画館のサウンドで再生させたいという場合、10万円台のホームシアターシステムでは、実力は申し分ないでしょう。
その場合、ある程度音量が必要と言えるため、リビングは、防音がしっかりした環境のほうが良いでしょう。
次回につづく
ホームシアター用スピーカーセットのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ホームシアター向けのスピーカーについて、紹介してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・重低音 ★★★☆☆
2・音場の立体感 ★★★★☆
3・音の個性 ★★★☆☆
4・声の聞きやすさ ★★★★☆
5・価格の安さ ★★★★★
6・総合評価 ★★★★☆
次回の最終回記事【こちら】では、ここまで紹介した全機種から、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
第3回目記事は→こちら