1回目からの続き記事です→こちら
2-1・JBLのシアターシステム

2回目記事のトップバッターは、米国のJBLのシアターシステムです。
米国を代表する音響ブランドの1つです。
本の音響メーカーのDENONのシアターシステムを紹介します。
1・シアタースピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ヤマハ〈日本〉
1-3:ソニー〈日本〉
2・シアタースピーカーの比較 (2)
2-1:JBL〈米国〉
2-2:DALI〈北欧〉
2-3:Polk Audio〈米国〉
3・シアタースピーカーの比較 (3)
3-1:Klipsch〈米国〉
3-2:ELAC〈ドイツ〉
3-3:ロジテック〈スイス〉
3-4:他社の製品
4・シアタースピーカーの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた選び方の基本に沿いながら各機をみていきます。
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また、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。

【2024年発売】
・JBL STAGE 2シリーズ
(フロントスピーカー 1本)
10・JBL STAGE 260F 260FBLK
¥61,380 楽天市場 (4/15執筆時)
フロント:16.5cm×2+2.5cm(2.5WAY式)
(フロントスピーカー 1本)(上位版)
10・JBL STAGE 280F 280FLBK
¥74,931 楽天市場 (4/15執筆時)
フロント:20cm×2+2.5cm(2.5WAY式)
(センタースピーカー 1本)
10・JBL STAGE 245C 245CLBK
¥49,953 楽天市場 (4/15執筆時)
センター:13.3cm×2+.2.5cm
(サラウンドスピーカー 2本セット)
10・JBL STAGE 240B BLK
¥33,330 楽天市場 (4/15執筆時)
センター:13.3cm×2+.2.5cm
(サラウンドスピーカー 2本セット)(上位版)
10・JBL STAGE 250B BLK
¥49,500 楽天市場 (4/15執筆時)
サラウンド:11.4cm+2.5cm
(サブウーファー )
10・JBL STAGE 200P 200PBLKJN
¥60,170 楽天市場 (4/15執筆時)
チャンネル数:5.1ch
サブウーファー:150W
JBLのStage 2シリーズは、ホームシアターセットとして同社が提案している製品です。
後ほど説明する旧機を除外すると、同社では最も安い構成です。

本体色は、ブラックです。
ただ、米国だと白系もあるので、追って出るかもしれません。
価格は、JBLは伝統的にフロントスピーカーとサラウンドスピーカーを2系統出すので、構成で変わります。
最安で組む場合、5.1chでだいたい25万円前後の予算となります。

フロントスピーカーは、トールボーイ型です。
トゥイーターは、同社の伝統のホーン型のウェーブガード(HDIウェーブガイド)を伴うものです。
ホーン型は、回折を防ぎつつ、指向性(音の拡がり)の改善する効果があります。 リスニングポイントが広くするための工夫です。
大きく設置位置に左右されず、ステレオ感が得れるため、(多チャンネルだけでなく)いわゆる、2.0chのステレオもで楽しみたい方にも、良いでしょう。 なおホーン型形状は、低音域が充実しつつも、高音域の品質もよいJBLサウンドのコア技術といえます。

中央のドライバー自体は、25mmのアノダイズド・アルミニウム・ドームツイーターです。陽極酸化処理がされたアルミです。

ウーファーは、下位機で16.5cm、上位機で20cmです。
素材は、ポリセルロースです(ポリセルロース・リブドコーン・ウーファー)。
それぞれ2基搭載です。
こちらは、ウーファー2機のクロス点(音の受け渡しのHz数)をずらしているので、 JBLは「2.5ウェイ式」という表現を使っています。
傾向として(ボーカルやニュースなどに重要な)中音域を大事にするメーカーなので、こうした構成にしたと思われます。
再生周波数帯域は、40Hz〜25kHzです(上位機は 33Hz〜)。
業界規格として言えば、ハイレゾ対応水準はないです。
シアターシステムならばこれでも問題ないという方は多そうですが、4K HDRコンテンツは音源自体もハイレゾという部分では、あくまで「入門機」とは言えます。
米国企業は、(日本系ほど)ハイレゾに前向きでない部分が出ていると思います。繰り返しますが、(ドンシャリせず)中音域は充実しますので、このあたりはバーターです。
サラウンドスピーカーは、2ウェイ方式です。
トゥイーターは、やはりホーン式で、形式も同じです。
ウーファーは、下位機で11.4cm、上位機で13cmです。
このグレードだとウーファーコーンは、フロントと統一されません。
最近は、アンプ側の音場補正技術も強くなってきたので、大きくは問題ないという判断かと思います。

センタースピーカーは、11.4cmのウーファーが2基とホーン型トゥイーターです。
先述のように、ウーファーの口径は非統一ですが、ホーン型トゥイーターは、同じシステムを採用しており、個人的に好感が持てます。

サブウーファーは、250mmです。
有線接続で、パワーは300Wです。

(ハイトスピーカー )
11・JBL STAGE 240H 240HBLK
¥49,953 楽天市場 (4/15執筆時)
このほか、DENONなどのように、ハイトスピーカー(イネーブルドスピーカー)のラインナップもあります。
スピーカーケーブルは、JBLは未付属です。
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以上、JBLのStage 2シリーズの紹介でした。
指向性に特色があるホーン型トゥイーターの搭載が魅力です。
音質の上でも、見かけの上でもわかりやすい「個性」があると言え、「選べる理由」が明確なのが良いところでしょう。
JBLが伝統的に大事にしている「聞きやすい中音域」を保ちつつ、映像視聴に重要な低音域も充実する上で、高音域がそれにかき消されないという、レンジの広さが魅力です。
一方、あくまで業界基準として言えば、ハイレゾ非対応な水準ではあるので、そこを重視する方は、JBLの上位機や、対応する他機の方が良いと思います。
ただ、ハイレゾをマストとしないならば、本機は2chのステレオ再生でも良い音を楽しめる、優秀なスピーカーと言えます。

【2019年発売】
・JBL STUDIO 6シリーズ
(フロントスピーカー 1本)
12・JBL STUDIO 698
¥245,940 楽天市場 (4/15執筆時))
(センタースピーカー 1本)
12・JBL STUDIO 625C
¥60,700 Amazon.co.jp (4/15執筆時))
(サラウンドスピーカー 1本)
12・JBL STUDIO 630W
¥92,996 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(サブウーファー )
12・JBL STUDIO 660P
¥138,564 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:20×2+15+2.5cm(3WAY)
センター:13.3cm×2+.2.5cm
サラウンド:16.5cm+2.5cm
サブウーファー:1000W
JBLのStudioシリーズは、JBLの上位グレードのホームシアターセットです。
価格は、5.1chを構築する場合、80万円前後の予算となります。

フロントスピーカーは、本機もトールボーイですが、3ウェイ4スピーカーとなります。

トゥイーターは、こちらも指向性を重視した、2.5cmのホーン型です。
下位のSTAGEシリーズ でも採用されていた、独特のウェーブガイドを伴うホーン型のユニットです。ドライバーサイズは同じですが、こちらは、ドーム型ではなく、コンプレッションドライバーです。
名前通り、音を圧縮して放出することでホーン(ウェーブガイド)の効果を高めると言えます。
発売年の関係で、ホーン部分のHDI技術自体は下位機が「次世代」と表現されていますが、その部分で、値段相応にこちらが上位と言えそうです。
ウーファーは、20cmのPolyPlasウーファーがデュアルで搭載です。
素材の詳細は不明ですが、樹脂製であることは間違いないでしょう。
本機の場合は、2機ともクロスは同じにしています。
ミッドレンジスピーカーは、本機の特長で、15cmユニットが搭載です。
繰り返しますが、中音域を重視するJBLの哲学に沿ったものでしょう。
再生周波数帯域は、36Hz〜40kHzです。
このクラスは、スペック上ハイレゾ対応水準をギリギリですがクリアします。

サラウンドスピーカーは、ペアでの販売です。
2ウェイ方式で、ウーファーの口径は16.5cm、ホーンは2.5cmです。
やや大きめで、単独のブックシェルフとしても使える感じです。素材と仕組みは、フロントスピーカーと合わせています。
センタースピーカーは、ウーファーが13.3cmです。
ウーファーの口径は、この構成だと、やはり非統一的ですが、素材は合わせていますし、ホーンの部分は、同じ仕組みであり、やはりこだわりを感じます。。

サブウーファーは、一機でシステムを組めるほどの値段になります。
1000Wで、周波数特性は28Hzからです(定格出力は500W)。今回紹介するような、公式のセットシステムとしては、「モンスター級」でしょう。口径も30cmです。
スピーカーケーブルは、JBLは未付属です。
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以上、JBLのStudioシリーズの紹介でした。多くのかたには値段的に「他山の石」でしょう。
指向性の強いホーン型と中音域を重視する思想は、下位機種も同様ですし、最先端の高級技術を感じつつ、同じ系統の下位シリーズを選ぶ、というのが、一般的でしょう。
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【2019年発売】
・JBL STUDIO 6シリーズ
(フロントスピーカー 1本)
13・JBL STUDIO 680 W
¥199,816 楽天市場 (4/15執筆時)筆時)
(センタースピーカー 1本)
13・JBL STUDIO 625C
¥60,700 Amazon.co.jp (4/15執筆時))
(サラウンドスピーカー 2本)
13・JBL STUDIO 620 W
¥83,400 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(サブウーファー )
13・JBL STUDIO 660P
¥138,564 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:16.5×2+2.5cm(2.5WAY)
センター:13.3cm×2+.2.5cm
サラウンド:13.3cm+2.5cm
サブウーファー:1000W
なお、JBLのStudioシリーズは、フロントスピーカーとサラウンドスピーカーが2種類用意されるため、50万円前後の構成も可能です。
フロントスピーカーは、ペアなので、 STUDIO 698を選ぶよりかなり節約になります。
とはいえ、構成としてミッドレンジスピーカーの省略された2.5ch構成と、下位シリーズと同じになるため、価格差はありますが、Studioシリーズで組むならば、上位機でしょう。
サラウンドスピーカーは、一方、口径的にセンタースピーカーと口径がそろうものの、フロントスピーカーとは異なりますし、サイズ感が許せば、上位構成のほうが良いと思います。
2-2・ダリのシアターシステム

つづいて、北欧のダリのシアタースピーカーです。
独特の音響哲学と個性があり、暖かみのある音は、ステレオを含め日本でもコア層の人気があります。

【2026年発売】
・DALI SONICシリーズ (130mm構成)
(フロントスピーカー 2本)
14・DALI SONIK5 SONIK5/BA 【黒】
14・DALI SONIK5 SONIK5/NO 【Nオーク】
14・DALI SONIK5 SONIK5/WA 【ウォルナット】
14・DALI SONIK5 SONIK5/WH【白】
¥135,552 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
(センタースピーカー 1本)
14・DALI SONIK CINEMA/BA 【黒】
14・DALI SONIK CINEMA/NO 【Nオーク】
14・DALI SONIK CINEMA/WA 【ウォルナット】
14・DALI SONIK CINEMA/WH【白】
¥74,209 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
(サラウンドスピーカー 2本)
14・DALI SONIK1 SONIK1/BA 【黒】
14・DALI SONIK1 SONIK1/NO 【Nオーク】
14・DALI SONIK1 SONIK1/WA 【ウォルナット】
14・DALI SONIK1 SONIK1/WH【白】
¥68,751 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
(サブウーファー )
14・DALI SUBE-9N
¥81,924 楽天市場 (4/15執筆時
チャンネル数:5.1ch
フロント:13cm×2+2.9cm(2.5WAY式)
センター:13cm×2+.2.9cm
サラウンド:13cm+2.9cm
サブウーファー:220W(推奨170W)
DALI SONICシリーズ は、DALIのホームシアターシステムです。
従来のDALI OBERONシリーズの後継にあたる、同社のエントリークラスです。

シリーズスピーカーで複数の構成例があるのですが、上で書いた構成が、5.1chで作る場合の最小構成です。

本体色は、4色展開です。
輸入モデルなので時期によって欠品する色もあります。
比較的オーソドックスで無難なのは黒ですが、DALIだと木目調も捨てがたい気はします。
価格は、上記のように、フロントを13cmウーファーのトールボーイ型にして5.1chを構築する場合、35万円前後の予算となります。

フロントスピーカーは、トールボーイ型です。
ウーファーは、同社伝統の「ウッドファイバー」です。
SMC磁気回路(ソフト・マグネティック・コンパウンド)と、4層CCAW(銅被膜アルミニウム線)を採用するなど工夫を含めて、旧シリーズ(DALI OBERON)と同じ素材です。
完全木製のウッドコーンではなく、軽量パルプに木繊維を混ぜた複合紙です。表面にざらつきを持たせることで、振動のピークを分散させ、音のロスと歪みを抑える方向性です。
一方、今回からの新機軸は「Clarity Cone」の採用です。
紙と木繊維を使う基本的な考え方は従来機と近いものの、新機種では共振を抑えやすい設計に見直されています。そのため、音のにごりを抑えつつ、ウーファーとトゥイーターのつながりを、より自然にする方向の改良といえます。
また、キャビネットも低共振設計に改められており、この部分も音の見通しの良さに効いています。中音域はとくにクリアです。

また、ウーファー部分では、SMC磁気回路の改良もありました。
新機種では、SMCの使い方が見直され、ボイスコイルが実際に動く中心部分で、より効きやすい構造になりました。これにより、音の濁りやざらつきを抑え、中低音域をよりクリアにすることが狙われています。
トゥイーターは、29mmの布系のソフトドーム型です。
ここは基本的なサイズや方式は従来機を踏襲しています。同社の「Low Loss」の思想が受け継がれており、軽やかで反応の良い音を目指す方向性です。
再生周波数帯域は、39Hz〜26kHzです。
いたずらに、広域を追わない構成で、ハイレゾ対応水準でもありません。

サラウンドスピーカーは、2ウェイ方式で、後ろにバスレフポートがある形式です。
ウーファー・トゥイーターの口径・素材は、フロントと合わせています。

センタースピーカーも、トゥイーター2.9cmで、ウーファーが13cmとなります。
いずれも素材は同じです。前方両側にバスレフポートが備わる方式です。
テレビの傍に置きやすい仕組みです。
音質は、厚みがありつつクリアな中音域と、量感より質感を重視した低域です。
音のバランスが崩れにくい、広指向の設計思想も踏襲されているので、置き場所やリスニング位置に対する扱いやすさは、DALIの場合は強調できます。
なお、本機はステレオ用でも人気なので、サラウンドスピーカー部分は【ブックシェルフ型スピーカーの比較】で、音質傾向はより詳しく紹介しました。

サブウーファーは、推奨構成などは示されません。
ただ、DALI OBERONと同じで、SUBE-9Nあたりが値段に見合う構成でしょう。
この場合、口径は、230mmのアルミニウム製で、実用最大出力220Wです。
ダリは基本的には穏やかな音質なので、シアター対応させるためには、これくらいの出力があっても良いかもしれません。

(フロントスピーカー 2本)
15・DALI SONIK ON -WALL/BA【黒】
15・DALI SONIK ON -WALL/NO【Nオーク】
15・DALI SONIK ON -WALL/WA【ウォルナット】
15・DALI SONIK ON -WALL/WH【白】
¥100,467 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
このほか、 純正のウォールスピーカーが展開されました。
壁掛け構成したい場合に使える製品です。
リア用、あるいは、7.1chなどにおけるサイドサラウンドには便利そうです。
一方、イネーブルドスピーカーは、このシリーズでの展開は見られません。
(リアルな)3Dサラウンドより、2Dマルチチャネルを組みたい方に向くと言えます。
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以上、DALI OBERONシリーズの紹介でした。
マルチチャンネルでも音楽を楽しみたい方には、本機は候補でしょう。
逆に映画用としては、(まあ)少しもったいない構成ですし、ガンガンならすような意味では少し合わないです。音楽メインで音を楽しみたいならば、この予算を出す価値はありそうです。
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・DALI SONIKシリーズ (180mm構成)
(フロントスピーカー 2本)
16・DALI SONIK7 SONIK7/NO【Nオーク】
¥74,209 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
SONIK7 SONIK7/BA ブラック
SONIK7 SONIK7/NO ナチュラルオーク
SONIK7 SONIK7/WA ウォルナット
SONIK7 SONIK7/WH ホワイト
(センタースピーカー 1本)
16・DALI SONIK CINEMA/BA 【黒】
16・DALI SONIK CINEMA/NO 【Nオーク】
16・DALI SONIK CINEMA/WA 【ウォルナット】
16・DALI SONIK CINEMA/WH【白】
¥74,209 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
(サラウンドスピーカー 2本)
16・DALI SONIK3 SONIK3/BA【黒】
16・DALI SONIK3 SONIK3/NO【Nオーク】
16・DALI SONIK3 SONIK3/WA【ウォルナット】
16・DALI SONIK3 SONIK3/WH【白】
¥99,970 Amazon.co.jp (3/21執筆時)
(サブウーファー )
16・DALI SUBE-12N
¥96,800 楽天市場 (4/15執筆時
チャンネル数:5.1ch
フロント:18cm×2+2.9cm+プレーナーTW
センター:13cm×2+.2.9cm
サラウンド:18cm+2.9cm
サブウーファー:220W(推奨170W)
一方、DALIのSONIKシリーズでは、フロントにSONIK 7を使う構成も選べます。

フロントスピーカーは、ウーファーの口径が18cmに大型化します。
先ほど見たSONIK 5が13cmユニットの2基構成なのに対して、SONIK 7は18cmユニットの2基構成です。
そのため、低域の量感とスケール感は、1段上を期待しやすいでしょう。一方、ウーファー部分は、SMCウッドファイバー・クラリティ・コーン・ドライバーという基本設計を共有しており、方向性そのものが大きく変わるわけではありません。違いは主に口径と再生余裕にあります。
トゥイーターは、SONIK 5の29mm Low Lossソフトドームに対して、SONIK 7ではこれに17×45mmプレーナー型を加えたハイブリッド構成です。。
高域の中心は29mmソフトドームが担い、17×45mmプレーナー型は超高域の伸びと横方向の拡散性を補います。DALIらしい広いリスニングエリアを意識した構成と言えます。
平面振動板を使う高域用ドライバー自体は他社でも見られますが、ソフトドーム型と組み合わせたハイブリッド・トゥイーターとして使う点が、本機の見どころです。
ここは単に高音を増やすというより、高域の見通しと音場の広がりを高める工夫と考えた方がよいでしょう。
周波数特性も、SONIK 5の39Hz–26kHzに対して、SONIK 7は36Hz–30kHzに広がります。
業界団体のハイレゾ基準には満たない数字ですが、先ほどの構成より、低域の余裕と高域の伸びの両面で有利です。

サブウーファーは、このグレードなら、先ほどのSUBE-9N構成よりも、1つ上位のSUBE-12Nを合わせる方が自然でしょう。
国内代理店も、SUBE-12Nについては「DALIのどのシリーズとも組み合わせ可能」と案内しています。
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結論的にいえば、SONIK 7をフロントに使う構成は、18cmユニットの余裕とハイブリッド・トゥイーターの効果で、先ほどの構成より、音場感とスケール感を高めやすい構成です。
こちらで5.1chを組む場合約40万の予算となりますが、5.1chで音の余裕を重視するなら、こちらの方が魅力を感じます。
2-3・ポークオーディオのシステム

つづいて、アメリカのポークオーディオのシアタースピーカーです。
結構な老舗オーディオブランドですが、日本の販売はしばらく途絶えていました。ただ、2021年頃から再度展開がはじまっています。

【2021年発売】
・MONITOR XT シリーズ(下位構成)
(フロントスピーカー 1本)
17・Polk Audio Monitor XT60 MXT60
¥25,544 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(センタースピーカー 1本)
17・Polk Audio Monitor XT30 MXT30
¥20,241 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(サラウンドスピーカー 2本)
17・Polk Audio Monitor XT15 MXT15
¥21,060 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(サブウーファー )
17・Polk Audio PSW10
¥28,134 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:16.5cm×2+2.5cm(2.5WAY式)
センター:13cm×2+.2.5cm
サラウンド:13cm+2.5cm
サブウーファー:100W
※下位構成の場合
MONITOR XT シリーズは、米国のポークオーディオのシアターセットです。
同社の看板シリーズの1つで、比較的値頃感がある点で人気です。
価格は、このシリーズの「最安構成」で組む場合、上記のセットになります。
だいたい13万円あたりの予算となります。

フロントスピーカーは、トールボーイタイプです。
2.5ウェイ構成で、16.5cmのウーファー2基と2.5cmのトゥイーターです。
それに(スピーカユニットのない)同じく16.5cmのパッシブラジエータを装備し、低音を強化します。

スピーカーユニットの素材は共通です。
トゥイーターは、テリレン ドーム トゥイーターです。
テリレンは、ポリエステル系の素材の名前です。日本ではダクロンとかテトロンと呼ばれていて、靴下や服などにも使われる剛性のある繊維です。
ウーファーは、 バイ・ラミネート・コンポジット・ウーファーという表記です。
こちらは詳細が不明ですが、ペーパー素材に何らかの加工をしたものでしょう。
同社の上位シリーズとは異なる素材で、(トゥイーターほどは)強調はできないです。
再生周波数帯域は、38Hz〜40kHzです。
業界規格のハイレゾ基準に対応できる水準です。
最近は、映画音楽もこの部分に対応する水準になってきたので、割と重要で、新製品らしいと言えます。
サラウンドスピーカーも、2ウェイ方式です。
口径は13.5cmなので揃いませんが、こだわる場合は、同じサイズの上位モデルを選択できます(後ほど紹介)

センタースピーカーは、トゥイーター2.5cmで、ウーファーが13cmとなります。
いずれも素材は同じです。

サブウーファーは、ドライバー面にバスレスポートを持つ形式です。
口径は250mmで、素材は多のスピーカーと同じです。
サイズは、356×366×410mmですので、それなりに加減はあります。
100Wの出力です。先述のように、やや高いので、この部分は妥協しても良いかと思います。
スピーカーケーブルは、未付属です。

18・Polk Audio XT90 MXT90
¥20,348 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
なお、本機についても、ハイトスピーカーがあるため、Dolby Atmosなどの立体音響を組むことも可能です。
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以上、MONITOR XT シリーズの紹介でした。
10〜15万円強の予算で組める点で、JBLの下位機などがライバルです。
比べると、JBLにおけるホーン型トゥイーターなど「個性」は少なめで、オーソドックスな構成です。
目立つ個性はないものの、(低音は十分出る上で)味付け少なめなので、ソースに左右されず使いやすいと言えます。
リビングなどで利用する場合は、こういった性質でも良いでしょう。
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【2021年発売】
・MONITOR XT シリーズ(上位構成)
(フロントスピーカー 1本)
19・Polk Audio Monitor XT70 MXT70
¥38,273 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(センタースピーカー 1本)
19・Polk Audio Monitor XT35 MXT35
¥29,818 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(サラウンドスピーカー 2本)
19・Polk Audio Monitor XT MXT20
¥29,043 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(サブウーファー )
19・Polk Audio Monitor XT12 MXT12
¥38,273 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
チャンネル数:5.1ch
フロント:16.5cm×2+2.5cm(2.5WAY式)
センター:16.5cm×4+.2.5cm
サラウンド:16.5cm+2.5cm
サブウーファー:100W
なお、先述のように、本機は、それぞれのスピーカーについて、2種類ずつの展開なので、以上のような構成も可能です。

フロントスピーカーは、同じく2.5WAYですが、パッシブラジエータが2基になります。
その他のパーツは、センタースピーカーのウーファーが4基になる部分と、それぞれのウーファーの口径が16.5cmと統一的になる以外は、同じです。
なお、フロントスピーカーはやや「ゴツい」ので、口径を揃えたい場合、その部分だけ、下位構成のユニットにしてもいいかと思います。
予算的には、20万前後必要です。
次回につづく
ホームシアター用スピーカーセットのおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は、ホームシアター向けのスピーカーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。

3・シアタースピーカーの比較 (3)
3-1:Klipsch〈米国〉
3-2:ELAC〈ドイツ〉
3-3:ロジテック〈スイス〉
3-4:他社の製品
4・シアタースピーカーの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)では、クリプシュのほか、ここまで見ていない企業の製品を引き続きみていきます。
重低音 ★★★☆☆
音場の立体感 ★★★★☆
音の個性 ★★★☆☆
声の聞きやすさ ★★★★☆
価格の安さ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
その上で、4回目記事(こちら)の、結論編に入ります。
ここまで紹介した全機種から、予算別・目的別に、Atlasのおすすめ機種を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。3回目記事は→こちら
