1回目記事からの続きです→こちら
2-1・三菱ケミカルのポット型浄水器
2回目記事のトップバッターは、三菱ケミカルのポット型浄水器です。
1回目で紹介したブリタのライバルです。
1・家庭用浄水器の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:東レ〈蛇口式〉
1-3:三菱ケミカル〈蛇口式〉
1-4:パナソニック〈蛇口式〉
1-5:ブリタ〈ポット式〉
2・家庭用浄水器の比較 (2)
2-1:三菱ケミカル〈ポット式〉
2-2:東レ〈ポット式〉
2-3:ブリタ〈携帯式〉
2-4:きよまろスマート〈定期購入型〉
2-5:最終的なおすすめの提案【結論】
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以下では、引き続き、Atlasのおすすめポイントは赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2016年発売】
【1.4L】(カードリッジ1個)
33・三菱ケミカル クリンスイ CP405-WT
¥2,682 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:12+5+3種類
浄水可能量:200L
流水量:0.1L/分
本体容量:1.4リットル
寸法:幅15.8×奥行10.5×高さ28.0cm
コスト:約6.433円 (1000ℓ)
ポットシリーズ クリンスイ CP405は、三菱ケミカルが販売するポット式の浄水器です。
ブリタと同じで、必要な容量別にいくつかバリエーションがありますが、一般的なサイズは、ペットボトルと同じこちらでしょう。
本体容量は、1.5Lです。
前半でみたブリタで言えば、「スタイル」に相当するサイズです。
本体サイズは、しかし、ブリタよりコンパクトです。
しかし、本機はブリタ機と違ってペットボトル同様に取っ手がないので、持ちやすさの部分では微妙です。
除去できる物質は、ポット型のブリタより優秀です。
【水の美味しさに関わる物質】
1・残留塩素
2・カビ臭
【水の安全性に関わる物質】
3・濁り(鉄さびなど)
4・総トリハロメタン
5・農薬
6・テトラクロロエチレン(洗剤等)
7・トリクロロエチレン(洗剤等)
8・溶解性鉛
9・クロロホルム
10・ブロモジクロロメタン
11・ジブロモクロロメタン
12・ブロモホルム
13・陰イオン界面活性剤
14・フェノール類
15・ジェオスミン(カビ臭)
16・シス/トランス1,2-ジクロロエチレン
17・ベンゼン
なぜなら、冒頭で示したJIS規格で定められた19の汚染物質全てが除去できるからです。
18・鉄(微粒子状)
19・アルミニウム(中性)
20・PFOA・PFAS(マイクロプラスチック)
それらに加えて、浄水器協会の任意表示対象となる3物質です。
つまり、赤水などの原因となる微粒子状の鉄と、浄水処理に使われるアルミニウムと、マイクロプラスチックの除去性能あり、総計で20種類です。
先述のように、ブリタは、中空糸フィルタがない構造なので、濁り(鉄さび)に対応しないため、この点でお悩みの場合は、三菱ケミカルになります。
【CPC5Z同等品】6.433円 /1000ℓ
浄水器用交換カートリッジ 3個入 CPC5Z-AZ
¥3,860 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
カードリッジの寿命は、1本あたり200Lまでです。
1日3.5L利用する場合の数値で、約2ヶ月使えます(約51日)。
ブリタとだいたい同じです。
ランニングコストは、3個入りの交換カードリッジを購入する場合、1000ℓあたり約6,433円です。
コストは、24年の値上げ後のブリタと同じほどです。やはり、蛇口式に較べて高いです。
水流の速さは、少し課題です。
本機は、中空糸フィルタを使う関係もあり、流量が0.1L/分です。ブリタより(0.25L/分)相当遅く、1.5Lの水を貯める場合、15分必要です。
したがって、冷蔵庫に入れっぱなしで「放置」が原則です。
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以上、 三菱ケミカルのクリンスイ CP40の紹介でした。
除去性能はブリタより高く、特に鉄さびに対応できるので、配管問題(金味)でポット型を導入を考えるならば選択肢になります。
ただ、カードリッジ単価が高いほか、流水量が捕捉浄化に時間がかかるのが難点です。
その点で言えば、鉄さび対策が必要ならば、「蛇口直結式」を利用した方がコスパも良いですし、ストレスも少ないでしょう。
設置環境的に、どうしても「無理」という場合だけ、本機を選択肢とすると良いでしょう。
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なお、同じカードリッジを利用する、クリンスイポッドの現行機種は、現在のところ、ほかに、次のような種類があります。
【2015年発売】
【0.9L】
【通常型番】(カードリッジ1個)
34・三菱ケミカル クリンスイ CP012-WT
¥2,918 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【Amazon限定】(カードリッジ2個)
35・三菱ケミカル クリンスイ CP012W-WT
¥3,777 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:0.9リットル
寸法:幅10.5×奥行10.5×高さ28.8cm
第1に、ポッドシリーズのCP012です。
容量は、0.9Lです。
最も小型なモデルで幅がもないので、2Lペットボトルのような感覚で、冷蔵庫のドアポケットに入れたい方向きです。
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【2025年発売】
【1.0L】(カードリッジ1個)
36・三菱ケミカル クリンスイ CP504-BL
36・三菱ケミカル クリンスイ CP504-GN
¥3,376 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【2023年発売】
【1.1L】(カードリッジ1個)
37・三菱ケミカル クリンスイ CP503-GR
¥3,018 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:1.0リットル
寸法:幅18.6×奥行10.8×高さ26.4cm
第2に、CP504です。
容量は、1.0Lです。
旧機は、同じ形で容量が1.1Lだったのだが、新機種からこうなりました。
先述のように、三菱ケミカルは流水量が少ないので、上部の原水タンクの部分をやや増量して、使いやすくしたといえます。
形状は、持ちやすい取っ手が付属します。
そのぶん、幅が出るため、冷蔵庫のフタ側収納に入れる場合、若干スペースについては「損」な部分もあるでしょう。
ハンドル付が最近までなかったのは、この部分もありそうです。ただ、ブリタはとってが(基本)あるわけですし、ニーズはあるでしょう。
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【2016年発売】
【2.2L】
【通常型番】(カードリッジ1個)
38・三菱ケミカル クリンスイ CP407-WT
¥2,827 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【Amazon限定】(カードリッジ合計4個)
39・三菱ケミカル クリンスイ CP407WT+CPC5Z-AZ
¥6,687 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:2.2リットル
寸法:幅19.3×奥行10.5×高さ28.0cm
第3に、CP407です。
容量は、2.2Lです。
ブリタで言えば、アルーナXLに相当する、大容量の製品です。
ただ、本機は流量が細いので、満水までに25分かかるのがネックです。
また、取っ手がない部分も、ここまでの容量になるとやや不安要素でしょう。
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【2023年発売】
【2.2L】
【通常型番】(カードリッジ1個)
40・三菱ケミカル クリンスイ CP508-GR
¥3,618 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:2.2リットル
寸法:幅25.7×奥行12.8×高さ27.8cm
第4に、CP508です。
容量は、2.2Lです。
こちらもとってが付く新形状です。
やはり、冷やす場合のスペースの問題とバーターです。
収納面で、もう少し上手な解決法があれば良いと思います。ただ、とってを折りたたみ式にするなども危ないのかなとは思います。
本機の場合も、浄水時間は注意です。
2-2・東レのポット型浄水器
最後に、ポット型浄水器です。
【2014年発売】
【通常型番】(カードリッジ1個)
41・東レ トレビーノ PT502SV
¥3,790 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:11+0+1種類
浄水可能量:200L
流水量:0.35L/分
本体容量:1.2リットル
寸法:幅19.3×奥行11.7×高さ30.1cm
コスト:約8.175円 (1000ℓ)
PT502SVは、東レが販売するポット式の浄水器です。
本体容量は、1.2Lです。
東レは、1.5L前後のサイズがないので、ドアポケットに無理なく入れられるサイズとなると本機の容量です。また、構造的に、本機は横置きも可能です。
本体サイズは、幅19.3×奥行11.7×高さ30.1cmです。
他社より、すこし背が高めという部分で、寸法はチェックしてください。
除去できる物質は、ブリタと並びます。
つまり、JIS規格12物質のうち、濁り(鉄さびなど)に非対応です。
本機は、浄水フィルターが、活性炭とイオン交換体のみで、中空糸フィルタがないためです。あとは、浄水器協会の任意表示物質である、マイクロプラスチック(PFOA・PFAS)の除去性能です。
一方、イオン交換体の量の関係か、ブリタ機が表明するような「水あかが付きにくい」という特長はないようです。
【11+5種類】8.175円 /1000ℓ
東レ 交換用カードリッジ2個 PTC.SV2J-Z
¥3,270 楽天市場 (5/22執筆時)
カードリッジの寿命は、200Lの浄水容量なので、1日3.5L利用する場合の数値で、約2ヶ月です(約51日)。
この部分は他社と並びます。
ランニングコストは、2個入りの交換カードリッジを利用する場合、1000ℓあたり、8,175円です。
他社と比較してコスパは悪いと言えます。中空糸フィルタもない機種ですし、少し残念な部分です。
【6種類】7.523円 /1000ℓ
東レ 交換用カードリッジ 3個 PTC.F3J
¥3,009 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
なお、東レの場合、除去力が劣る以上の格安カードリッジの販売がありますが、こちらは、活性炭のみで、イオン交換体がないため、6種類の除去に止まります。
ろ過流量も0.2Lとさらに遅くなります。
水流の速さは、一方、本機は、流量が0.35L/分です。
ブリタより(0.25L/分)速いので、作り忘れには強い機種です。
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以上、 東レのPT502SVの紹介でした。
強みは「時短浄水」でしょう。一方、カードリッジタンクが相当高めで、鉄さび対策もできない点が弱点です。
ポット型はどのメーカーも一長一短があるので、選ぶのは難しいです。しかし本機の場合、少なくとも中空糸フィルタがないフィルターでこの価格なので、ランニングコスト面で2社に大きく負けると言えます。
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(カードリッジ1個)
42・東レ トレビーノ PT304SV
¥3,429 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:2.1リットル
寸法:幅23.7×奥行10.1×高さ29.5cm
43・東レ トレビーノ PT302SV
¥2,800 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:1.1リットル
寸法:幅15.7×奥行10.3×高さ28.2cm
44・東レ トレビーノ PT306SV
¥2,920 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
本体容量:0.8リットル
寸法:幅15.1×奥行8.6×高さ29.2cm
なお、東レも、同じカードリッジを使う製品のサイズ違いがいくつかあります。
三菱ケミカルに較べると、最大サイズについて、取っ手が用意されているので持ちやすそうです。
ただ、やはり、ランニングコストは悪いです。
2-3・ブリタの携帯式浄水器の比較
最後に、ブリタが販売する、持ちはこびタイプを見ておきます。
【0.6L】 カードリッジ1個
45・ブリタ ボトル型浄水器 ライトブルー
45・ブリタ ボトル型浄水器 ライトグリーン
45・ブリタ ボトル型浄水器 モーヴローズ
¥1,480 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【0.6L】 カードリッジ1個
46・ブリタ ボトル型浄水器 アクティブ ダークブルー
46・ブリタ ボトル型浄水器 アクティブ ダーグリーン
46・ブリタ ボトル型浄水器 アクティブ モーヴローズ
¥1,480 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【0.34L】カードリッジ1個
47・ブリタ FILL&SERVE カラフェ型
¥2,428 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:9+0+1種類
浄水可能量:150L
流水量:0.1L/分
本体容量:上記参照
コスト:
これらは、持ち運ぶ用途に適したブリタ製品です。
水筒型は、以前はFILL&GO Activeはなど名前がありましたが、現在はないようです。
水筒タイプは、2種類です。
基本的に「直飲み用」です。
ただ、アクティブは押し出せるため、図のようにコップに注ぐことも可能です。
そのほか、浄水容量は小さいですが、カラフェタイプもあります。
マイクロディスク 浄水フィルター カートリッジ× 3
¥2,250 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去できる物質は、注意が必要です。
なぜなら、9物質(塩素・総トリハロメタン・カビ臭・農薬・テトラクロロエチレン・ブロモジクロロメタン・トリクロロエチレン・ジブロモクロロメタン・プロモホルム)と、先述のマイクロプラスチックに限られるからです。
ただ、水筒タイプは、旅行時には便利かもしれません。ただ、その場合も、ブリタは水道水以外は利用できません。
カードリッジ価格は、基本的に、利用状況にかかわらず、4週間(MAX500mL×300本)で交換となるので、1か月あたり700円位でしょう。
2-4・きよまろスマートの蛇口型浄水器
最後に、蛇口式ですが、サブスク型の製品を確認しておきます。
ラジオCMなどで有名なダイト薬品の「きよまろスマート」をみてみます。
【2023年発売】B0C9TFKJ97
48・ダイト薬品 浄水器 きよまろスマート
¥1,980 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:5+4+3種類
浄水可能量:600L
流水量:3L/分
コスト:約5.000円 (1,000L)
きよまろスマート は、仙台のダイト薬品の製品です。
医薬品の会社ではなく、浄水器のほか化粧品やお茶を売っている健康食品メーカーです。
ラジオCMなどでみかける製品で、基本的にカードリッジの定期購入を基本とする「サブスク系」浄水器です。Amazonなどのネットショップでも販売があります。
本体価格は、Amazonで購入する場合、1980円です。
蛇口式として結構安めです。
定価は、9600円です。
Amazonで購入しても(他のモールを含めて)同一住所・名義で1回限りの割引価格です。サプリ系のTVショッピングでよくみる「初回限定価格」のようなものです。
【水の美味しさに関わる物質】
1・残留塩素
2・カビ臭 (2-MIB)
【水の安全性に関わる物質】
3・濁り(鉄さびなど)
4・総トリハロメタン
5・農薬 (CAT)
6・テトラクロロエチレン(洗剤等)
7・トリクロロエチレン(洗剤等)
8・溶解性鉛
9・クロロホルム
10・ブロモジクロロメタン
11・ジブロモクロロメタン
12・ブロモホルム
13・陰イオン界面活性剤
14・フェノール類
15・ジェオスミン(カビ臭)
16・シス/トランス1,2-ジクロロエチレン
17・ベンゼン
18・鉄(微粒子状)
19・アルミニウム(中性)
20・PFOA・PFAS(マイクロプラスチック)
除去できる物質は、ただし注意が必要です。
本機の場合、今回みている20物質のうち、上図で青字で示した8物質に非対応だからです。
対応できるのは、法定5物質・任意4物質と浄水器協会の定める3物質で合計12物質です。
これは、中身のろ材が活性炭と不織布のみで、他社機にみられるような、イオン交換体と中空糸フィルターがないからです。
本機の仕様だと、水の安全性に関わる諸物質の除去力が十分とは言えません。
ダイト薬品 きよまろスマート専用 浄水器カートリッジ
¥5,400 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
カードリッジの寿命は、1個で約1200リットルです(1日10L×4ヶ月)。
ランニングコストは、Amazonの定期購入で買う場合、1000ℓあたり約4,500円です。会員以外ならば、約5,000円です。
直接サブスク型で定期購入する場合、最もお得なコース(年6回送付)で1000ℓあたり約3,500円の割引です。
ただ、除去力自体が、平均値を下回る点をふまえると決して安くはないです。
本体機器は、利用24ヶ月で新品の請求ができる規定です。定期購入契約は1年単位で、途中解約の場合、解約金が必要です(調査時3,165円)。
水流の速さは、1分間に3Lと普通です。
結構速いのは、中空糸フィルターを通さない構造だからです。
気をつけないと使いすぎてしまう感じはあります。
水流の種類は、スイッチ切替で、原水・シャワー・浄水に切り替えられます。
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以上、ダイト薬品のきよまろスマートの紹介でした。
国産浄水器ということで、ラジオCMで聞いて興味がわき、調べてみた機種です。
ただ、除去力に対する価格の部分で課題を感じるので、定期的に消耗品を買い忘れずにいれる方は、既製品の方が向くでしょう。
今回の結論
家庭用浄水器のおすすめは結論的にこちら!
というわけで、今回は、家庭用の浄水器の比較でした。
最後にいつものように、Atlasのおすすめ機種について書いてみたいと思います。
第1に、浄水機能のヘビーユーザーに向く製品で、美味しさと安全性が両立できる機種は、
【2020年発売】
【液晶あり】
20・三菱ケミカル・クリンスイ CSP901-WT
¥5,836 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【液晶なし】
21・三菱ケミカル・クリンスイ CSP501-WT
¥4,472 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:12+5+3種類
浄水可能量:900L
流水量:1.6L/分
コスト:約2.296円 (1000ℓ)
除去性能 ★★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★★
流水量 ★★★★☆
使い勝手 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
三菱ケミカルのCSP901が良いでしょう。
実用重視ならば、液晶のない下位機でも良いですが、外観はあったほうが圧倒的に「モダン」で、お洒落なキッチンにも合いやすいと言えます。
除去できる汚染物質は、法定12+5物質全てと、鉄とアルミニウムとマイクロプラスチックという水準です。
ろ材構成も堅実である上で、ランニングコストも良い部分を評価しました。
同社の場合、下位機種もありますが、さして値段差がないほか、シャワー水圧とお手入れの部分の改良がある点で、本機を推します。
【アマゾン限定】2.296円 (1000ℓ)HGC9S同等品
スーパーハイグレード 3個入 HGC9SZ-AZ
¥6,200 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
スーパーハイグレード 2個入 HGC9SW
¥5,545 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
ランニングコストは、1000ℓあたり約2.296円です。
本体価格が5000円強の機種の中で、法定物質を全部除去できる製品の中では最高水準に安いです。
一方、長寿命化の弊害として、流水量は、1分間に1.6Lと少なめです。
その場合は、他社機が良いかと思いますが、それ以外の欠点はなく、総合的に行って、現状では最もおすすめできそうです。
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【2024年発売】
【液晶あり】TK-CJ23-H後継機
24・パナソニック TK-CJ24-W
¥10,055 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【液晶なし】
25・パナソニック TK-CJ14-W
¥5,791 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:12+4+3+1種類
浄水可能量:2000L
流水量:1.8L/分
コスト:約1.438円 (1000ℓ)
除去性能 ★★★★★★
消耗品の安さ ★★★★★★
流水量 ★★★★★
使い勝手 ★★★★★
総合評価 ★★★★★★
一方、ランニングコストの部分に注目する場合、パナソニックのミズトピアの上位機も候補になります。
液晶付きをおすすめしますが、その場合、旧機でも良いかと思います。
除去できる汚染物質は、マイクロプラスチックを含む総計19種類と最高水準です。
同社の独自計測となる四塩化炭素を加えて20物質となります。
本体の性能も、泡沫シャワー搭載で20%の節水性もあるので、水道代を合わせた総経費は他機種にくらべても有利です。
水流の量も、1分間に1.8リットルです。
「超高速」な東レ上位機を除けば「速い」です。
お手入れも、本機は、汚れやすいシャワー部分が外して洗えます。
【2024年発売】4000Lで交換:1.139円 /1000ℓ
交換用カートリッジ 1個 TK-CJ24C1
¥4,555 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
カートリッジの寿命は、4000Lです。
交換なしで長期間使えますが、1本あたりの使用期限の目安(1年)はあるので、1日あたり10L以上使う人以外は、期限以内に使い切れないでしょう。
その点で、あまり使わないだろう場合は、三菱の方が良いかなと思います。
とはいえ、この部分は、飲料用だけでなく、野菜を洗ったり、お米を研いだりすれば、10L前後は意外と使うことは確かです。
ランニングコストは、クセがある仕様ですが、いずれにしても良好です。
本編で書いたように、こちらの場合、全19物質のうち、17物質は400L(1年間)の除去期間ですが、「クロロホルム・1,2-DCE」の2物質は、ろ材の関係で、寿命の半量となる2000L(6ヶ月)までの保証だからです。
それ以後は効果が減衰していくことになります。
そこを「大目に見る」場合は、1000ℓあたり1,431円と相当安めです。しかし、妥協せず6ヶ月で交換するにしても、今の実売ならば、1000ℓあたり約2,238円になるため、三菱と同水準です。
コスト面では、こちらも優秀ですし、選んで良いでしょう。
第2に、料理などに便利な、高速水流が出せる機種としておすすめなのは、
【2016年発売】(23年追加)
【液晶あり】MK205MX後継機
8・東レ トレビーノ カセッティ MK206SMX
¥6,155 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【液晶なし】
8・東レ トレビーノカセッティ MK309SMX
¥4,118 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:12+4+1種類
浄水可能量:600L
流水量:3.0L/分
コスト:約4,755円 (1,000L)
除去性能 ★★★★★
消耗品の安さ ★★★★☆
流水量 ★★★★★★
使い勝手 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
東レのトレビーノ カセッティの現在最上位のMK206SMXが良いと思います。
水流の量は、三菱より速いパナソニックに比べても2倍に近い、3.0リットル/分と相当な高速性をもちます。
そのため、例えば、炊飯や、ペットボトルでの冷却の際など「イライラ」しながら水を汲んでいた方には「最も向く」機種です。
除去できる物質は、下位機種と同じで、こちらも12種類の物質を全て除去できます。
その上で、任意表示の4物質と、浄水器協会の任意表示のマイクロプスチックも対応で、合計17種です。
十分な水準です。
なお、流水量は「高速」ですが、初期付属カードリッジに内部に2つの流水経路を持つからで、「速いから、除去が適当」ということはないので、安心できます。
【12+4種類】4,755円/1000ℓ
交換用カートリッジ 2個入りMKC.SMX2
¥5,973 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【12+5種類】4,269円/1000ℓ
交換用大容量カートリッジ 1個 MKC.SLX
¥6,400 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
ランニングコストは、一方で、2つの流水経路を持つ関係で、1000ℓあたり約5,083円と、他社モデルを含めて、良いとは決して言えない水準です。
この点をどう評価するべきかがこの機種のポイントです。
しかし、「効率重視」で考えれば、倍速の水流で、やはり利便性から選べば、この機種です。
ただ、互換性がある大容量カードリッジ(MKC.SLX)を買えば、少し安くできそうなので、大量に浄水使う場合などは、2個目からはそちらでも良いかと思います。
【12+4+2種類】3,978円/1000ℓ
東レ 浄水器 3個入りMKC.MX2J
¥7,160 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【7+5+2種類】2,239円/1000ℓ
交換用カートリッジ 3個入り MKC.T2J-Z
¥4,030 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【1+1種類】1,185円/1000ℓ
塩素・濁り除去タイプ 2個 MKC.R2J
¥3,555 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
なお、先述のように、東レは同じシリーズ内ならば、他のカセットも使えます。
ただ、本機の流量の速さは、カセット自体の工夫なので、ほかのカセットだとスピードは普通になるので注意しましょう。
また、仮に別の品に交換した際は、液晶表示項目がずれるため、説明書を見ながら再設定が必要である点も、注意してください。
第3に、ランニングコストの安さをとにかく優先して選びたい場合は、
【2025年機】
15・三菱ケミカル クリンスイ CB026-GY
¥2,509 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:11+0+3種類
浄水可能量:1800L
流水量:1.6L/分
コスト:約1.237円 (1000ℓ)
除去性能 ★★★★☆
消耗品の安さ ★★★★★★★
流水量 ★★★☆☆
使い勝手 ★★★★☆
総合評価 ★★★☆☆
三菱ケミカルのCB026-GYでしょう。
【11+0+3種類】1,352円/1000ℓ
三菱ケミカル CBC06 1個
¥2,227 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
ランニングコストは、1000ℓあたりの水準で言えば、本機は全メーカー通しても「最安水準」です。
除去物質は、ろ材のうちセラミック部分の性能が落ちるタイプなので、JIS12物質のうち、トリハロメタンの除去に非対応で11種です。
それに、、鉄・アルミ・マイクロプスチックの対応で、合計14種です。
ただ、水の味に関わる部分は違いがないですし、そこまで完璧に考えない場合は、選択肢にして良いかと思います。
機能性は、ただし、最低限です。
切替式の節水シャワーこそつきますが、外観を含めて、値段の安い理由は目に付きますから。
流水量も、1.6L/分と、やや少なめです。
また、1本の浄水カードリッジで1800Lという大容量ですし、交換頻度が低くてすむのも良い部分です。
ただ、カードリッジには使用期限(6ヶ月)はあるので、1日10Lほどと多めに使うだろう方に、おすすめです。ようするに、料理などにも使いたい方です。
交換時期は、一方、使用水量の液晶表示機能がないので、分からない仕様です。
しかし、1日10Lも浄水を使う方は「まれ」に思います。(カレンダーなどに)6ヶ月後の交換日をメモして、しっかり定期的に交換していけば、一般家庭では問題ないでしょう。
清潔面も、構造的にカードリッジ交換時に浄水口も一緒に6ヶ月で交換になるわけで、手軽でしょう。
こうした部分を含めて「お手軽」な入門用浄水器としてまとまった性能です。
第5に、家庭用のポットタイプの浄水器としてオススメなのは、
【2024年発売】
【1.26L】カードリッジ3個
26・ブリタ スタイル エコ ブルー B0CP95FZF1
26・ブリタ スタイル エコ グリーン B0CPKXT8Y5
¥5,179 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:10+5+1種類
浄水可能量:150L
流水量:0.25L/分
本体容量:1.26リットル
寸法:幅24.1×奥行10.5×高さ27.4cm
コスト:約5,890円 (1000ℓ)
除去性能 ★★★★☆
消耗品の安さ ★★★★☆
流水量 ★★★★☆
使い勝手 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
ブリタのうち、1.4L前後の以上のモデルのいずれかが良いでしょう。
どれでも良いですが、現状だと、カードリッジが3個初期付属したこちらのモデルが、ややお買得に思います。
形状は、いずれもサイズ的に冷蔵庫に入れやすい機種であり、使い勝手も良いです。
一方、1.4L前後の機種は、同社には他にもありますが。
しかし、流水量を図り、LEDランプで適切なカードリッジの交換時期を教えてくれるのは、ブリタでは、この機種だけですので、本機を選びました。
【2024年発売】5.890円 /1000ℓ
マクストラプロ ピュアパフォーマンス ×6個
¥5,596 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【2024年発売】7.960円 /1000ℓ
マクストラプロ ホットドリンク ×3個
¥3,781 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
1年間のランニングコストは、標準の「ピュアパフォーマンス」を使う場合、6個セットを買って、1000ℓあたりで約5,890円です。
蛇口型と用途が違うので単純に比較はできないですが、高いのは確かです。
ただ、ブリタは、呼び水の部分が不要である点と、ろ過量をわりと少なめに出していることを含めれば、「納得のできるランニングコスト」に思えます。
蛇口式よりは高いですが、格安のミネラルウォーターを同量買うよりはだいぶ安上がりでしょう。
目の詰まった浄水器を使い続けるのは、全く意味が無いですし、却って不潔です。
その点、上部のLEDで「緑・黄色・赤」と、カードリッジの交換時期を教えてくれる機能はかなり重宝するでしょう。
片手で水を注げる構造など、デザイン面でも優秀だと思います。
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【2021年発売】
【1.75L】:カードリッジ1個
30・BRITA アルーナ XL B0CP96SY88
¥3,210 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【1.75L】:カードリッジ3個
31・BRITA アルーナ XL B0CPDD34RJ
¥4,320 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
【2021年発売】
【4.85L】:カードリッジ2個
32・BRITA フロー B0CP95C8LG
¥6,800 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
〈寸法:幅21.4×奥行30.4×高さ22cm〉
除去対応物質:12種類
カードリッジ寿命:計6ヶ月
流水量:0.25L/分
コスト:約5,890円 (1000ℓ)
除去性能 ★★★★☆
消耗品の安さ ★★★★☆
流水量 ★★★★☆
使い勝手 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
ただし、料理用に常温でおいて使うならば、大容量のアルーナXLや、フローを選ぶと良いと思います。
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【2016年発売】
【1.4L】(カードリッジ1個)
33・三菱ケミカル クリンスイ CP405-WT
¥2,682 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
除去対応物質:12+5+3種類
浄水可能量:200L
流水量:0.1L/分
本体容量:1.4リットル
寸法:幅15.8×奥行10.5×高さ28.0cm
コスト:約6.433円 (1000ℓ)
除去性能 ★★★★★
消耗品の安さ ★★★☆☆
流水量 ★☆☆☆☆
使い勝手 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
一方、ブリタに共通するのは、鉄さび対策に対応できない点で、限界はあります。
その場合は、ポット式で唯一「鉄さび対応」できる三菱ケミカルの製品が候補です。
ただ、中空糸フィルタを利用する必要があるので、浄水に時間がかかる点は、織り込んでください。
【CPC5Z同等品】6.433円 /1000ℓ
浄水器用交換カートリッジ 3個入 CPC5Z-AZ
¥3,860 Amazon.co.jp (5/22執筆時)
そこが構わない場合は、三菱ケミカルを選んでも良いかと思います。
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なお、個人的には、ご家庭で「鉄さび問題」が顕著な場合は、(どうしても無理ではないなら)、蛇口直結式を選ぶべきだとは思います。
補足:このブログの関連記事の紹介
というわけで、今回は浄水器についての紹介でした。
なお、蛇口式は、いずれの商品も特殊形状の水栓にも取り付けパーツが付いています。
基本的には、日本のご家庭の蛇口ならば取り付けられると考えてください。
一方、個人で蛇口に取り付けられ、アルカリ水も出せるタイプについては【アルカリイオン整水器の比較記事】で紹介しています。
こちらの記事もよろしくお願いします。
そのほか、【ミネラルウォーターの比較記事】もありますので、お水もお探しの方は、こちらもどうぞ。
ではでは。