【今回レビューする内容】2023年 最新4Kテレビの性能とおすすめ・選び方:激安4K液晶テレビ:アイリスオーヤマ・フナイのTVの評判や人気機種の性能ランキング: 40 42 43 49 50 55 65インチ
【比較する製品型番】FUNAI FL-55UF340 FL-50UF340 FL-43UF340 FL-49UQ540 FL-55UQ540 FL-65UQ540 FL-49U5040 FL-55U5040 I FL-65U5040 FL-43U3040 FL-43U3340 FL-50U3340 FL-55U3340 FL-43U3130 FL-50U3130 FL-55U3130 FL-49U5030 FL-55U5030 FL-65U5030 アイリスオーヤマ LUCA 43XDA20 50XDA20 55XDA20 65XDA20S Fiona 50UB10PC 55UB10PC 43UB10PC 55UB10P LUCA 43XD2B 50XD2B 55XD2B LUCA 55XQDA20
今回のお題
最新モデルの4K液晶テレビのおすすめはどの機種?
どもAtlasです。
今回は、2023年1月現在、最新の4K対応の液晶テレビの比較の8回目記事です。
1・東芝の4K液晶TVの比較
:レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
:アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・各社の4K液晶TVの比較
:フナイ〈日本〉
:アイリスオーヤマ〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン・三菱
:maxzen・DMM ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめ機種の提案
8回目記事となる今回は、日本のアイリスオーヤマ・船井電機の4K液晶テレビを比較します。
そのほかのメーカーのテレビをお探しのかたは、以上のリンクをご利用ください。
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なお、「4K液晶テレビの選び方の基本」は、今回の1回目記事(こちら)に書きましたので、そちらからお読みいただいた方がわかりやすいかと思います。
よろしくお願いします。
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映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各製品を比較します。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、目的別、予算別にAtlasのおすすめ機種!を提案する型式で書いていきます。
8-1・フナイの4Kテレビの比較
はじめに、日本の船井電機の4K液晶テレビの紹介からです。
古くから米国などで販売シェアが高いFUNAIが、日本に「逆輸入」した製品で、ヤマダ電機の独占販売製品としてニュースにもなりました。
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なお、前回同様、以下では、Atlasのおすすめできるポイントを赤字系で、イマイチと思う部分を青字系で書きます。
【2021年9月発売】
【43インチ】
1・FUNAI FL-43U3340 43V型
¥71,280 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
2・FUNAI FL-50U3340 55V型
¥82,280 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
3・FUNAI FL-55U3340 55V型
¥93,280 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:非公開
バックライト :エッジ型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート: 4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
3340シリーズは、船井電機が販売する4Kテレビです。
ヤマダ電機店舗のほか、一部については、アマゾンや楽天市場のヤマダ電機店でも購入可能です。
こちらは、TVチューナーを内蔵し、BS・CSにも対応できます。
液晶パネルは、フナイ自体はパネルの種類は、非公開です。
3つ前のモデルは、「黒が引き締まる」点でTV向きといえるVA液晶でした。
しかし、明示がない場合、生産ロット(生産時期)によって仕様が変わる可能性もあり、明言できません。
こうした製品は、「テレビに詳しい人」に売りたい製品ではないといえます。
なお、液晶パネルの品質の違いについてより詳しく知りたい方は、このブログの【液晶テレビの選び方の記事】をご覧ください。
バックライトも、その方式が、非開示です。
ただ、価格と薄型の形状から、エッジ型で間違いないでしょう。
この方式は、本体が薄くできるメリット性ある一方で、東芝やハイセンスなどの直下型LED配置に比べると、明暗の差を出すのが苦手です。
それを軽減する「エリア制御」という技術がありますが、それも非搭載です。
4Kチューナーは、2基装備です。
ただし、フナイは1基は視聴専用チューナーなので、裏番組の録画は対応できますが、W録画は対応できません。
HDR10技術は、対応です。
HDRは、4Kと同時に普及してきている輝度に関する新しい業界規格です。
対応するコンテンツを再生する場合、暗い場面でもしっかり映像が分かるような解像感も期待できます。
一方、HDRコンテンツは、新4K衛星放送もHLG形式で対応しますが、地上波やBS/CSなどでは意味の無い技術です。
東芝など大手の製品は、通常の画質(SDR)のテレビ映像をHDR画質にコンバートする技術を持ちます。しかし、そういった機能はこのテレビの場合、未対応です。
ただし、4K画質までアップコンバートする機能(4K クリアピクスリマスター)は搭載です。
倍速液晶は、2倍速相当です。
倍速液晶は、搭載される場合、動きのある映像の残像感が劇的に減ります。
本来的にはパネル側の技術です。
しかし、本機は、バックライトの点滅で疑似的に倍速を実現する方式なので、「2倍速」ではなく、「2倍速相当」という表記となります(くっきりモーション 120)
この仕組みは、画質(明度)に影響を与える可能性がありますが、値段的に仕方ない部分です。
画像エンジンは、クリアピクス2を搭載します。
この部分も「あっさりした説明」で、詳しい機能は不明です。
ただ、「ノイズ処理」のほか、「超解像処理」に言及があるのは注目に値するでしょう。
おそらく、単純なオブジェクト型で、汎用データベースを参照する形式でしょう。
画質の自動調整は、あまり詳しくない初心者が、高画質を得たい場合重要な部分です。
ただ、フナイ機の場合、見ている番組にあわせ最適なモードを選ぶ機能は未搭載です。
「シネマ」「ドラマ」「ゲーム」など手動でのモード調整はありますが、リモコンで選ぶのが面倒な方は使わないでしょう。
録画機能は、外付けHDDを利用した場合、裏番組の録画に対応です。
番組表は、搭載されます。
ただし、メイン画面に解説はなく、作りも大手に比べると解説がないなど雑です。
一応詳細表示や録画へのリンクなどは可能ですが、リモコン操作の追随性など、スペック表に載らない部分の作り込みはかなり「甘い」印象です。
映像配信サービスは、本機については、AndroidTV(Google TVの旧名)を内蔵します。
アプリがインストールできるため、各種VODに対応できるので、この部分は優秀です。
音声アシスタントサービスも、Googleアシスタントが搭載です。
リモコンのボタンを押せば、本体の音声操作ができるほか、情報も取得できます。
スピーカーの音質は、総合出力が20Wです。
他社の下位機種と同水準ですが、強いとも言えません。
規格の部分では、ゲーム機や映画コンテンツなどに採用される3D立体音響(ドルビーアトモス)の再生に対応します。
ただ、ハイトスピーカー(上向きスピーカー)があるわけではないので、仮想的な再現となります。
非力なので、音質を重視する場合は、このブログの【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品を導入してもよいでしょう。
HFR(ハイフレームレート)は、PS5(プレステ5)など次世代ゲーム機を利用する場合、注目して良い部分です。
対応する場合、60フレーム/秒以外に、120フレーム/秒(4K/120Hz)の表示も可能になり「なめらかな動き」が楽しめるからです。
同社の場合、上位機を含めて、この部分は未対応です。
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以上、船井電機の3340シリーズの紹介でした。
テレビを生産できる技術を持つ国内メーカー製の製品としては、価格は安いです。
ただ、パネル性能・画像エンジンに関する情報の多くを省略しており、先述のように「テレビを画質から選びたい」方に向けた製品ではないでしょう。
ただ、画質を気にしないシーン、例えば、会社や学校の備品的な用途など、確実にニーズはあるでしょう。選択肢は広い方が良いですし、ニッチニーズを満たすという意味では「あり」だとおもいます。
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【2020年10月発売】
【43インチ】
4・FUNAI FL-43U3130 43V型
¥50,380 楽天市場 (1/9執筆時)
【50インチ】
5・FUNAI FL-50U3130 50V型
¥57,200 楽天市場 (1/9執筆時)
【55インチ】
6・FUNAI FL-55U3130 55V型
¥96,505 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:非公開
バックライト :エッジ型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート: 4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
なお、フナイは、下位機種として3130シリーズもラインナップします。
だいぶ安いですが、先述のドルビーアトモスに非対応であるほか、Wi-Fiが未搭載なので、ネット動画に非対応となります。
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【2021年6月発売】
【43インチ】
7・FUNAI FL-43U3040
¥55,990 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:非公開
バックライト :エッジ型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート: 4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:
さらに、2021年にその廉価版となる3040シリーズも登場しています。
比較する場合、画像エンジン(クリアピクス2)が不採用です。
また、4Kチューナーも非搭載です。
おそらく、ホテルの備品などの用途に準備された格安品ではないかと思います。引き続き、パネルの種類も不明です。
【2022年3月発売】
【43インチ】
8・FUNAI FL-43UF340 43V型
¥54,780 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
9・FUNAI FL-50UF340 43V型
¥71,280 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
10・FUNAI FL-55UF340 43V型
¥82,280 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:非公開
バックライト :エッジ型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート: 4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
F340シリーズも、船井電機が販売する4Kテレビです。
こちらについては、Amazonとタッグを組んだ製品です。
このブログの【Fire TVなどのSTB機器の比較記事】で紹介した、同社のネット動画視聴用の端末を内蔵させたものです。
他社ではAndroid TV内蔵型が結構出ていますが、Amazon系は(アメリカでは、だいぶ前からありましたが)、日本ではこのシリーズがはじめてです。
液晶パネルは、本機についてもパネルの種類は非公開です。
ただ、本機の場合も、おそらくVA液晶かその系統のパネルでしょう。
バックライト・4Kチューナー・HDR技術・画像エンジン・録画機能は、1つ上で紹介した、1つ上でみた3340シリーズと、違いはないです。
それらより値段は高いですが、この部分で、高性能というわけではないです。
倍速液晶は、本機の問題点であり、非搭載です。
この価格で、倍速、あるいは、点滅制御(くっきりモーション 120)双方がつかないのは、正直残念です。スポーツなど動く映像には弱いです。
映像配信サービスは、先述のように、Fire TV搭載です。
したがって、主な映像配信サービスは、だいたい利用できます。
特に、AmazonのPrime Videoについては、TV内蔵型としては使い勝手はもっとも良いでしょう。
音声アシスタントサービスも、AmazonのAlexaが利用できます。
ただし、完全にフリーハンドではなく、リモコンのアレクサボタンを押した際に、TVの操作や、天気などの情報を取得できるということになります。
リモコンの介在なしに操作したいならば【Amazon Echoの比較記事】で紹介したような、マイク付きの外部スピーカーが必要です。
一方、リモコンについて言えば、(当たり前ですが)Fire TVの操作とテレビ操作が1つのリモコンでできるので、利便性はあります。
スピーカーの音質は、総合出力が20Wです。
本機については、立体音響規格であるドルビーアトモス非対応です。
Amazon Prime Videoは最近、立体音響を重視してきているので、1つ上でみた3340シリーズに対して、この部分を「省略」してしまったのも、残念な部分です。
HFR(ハイフレームレート)は、非対応です。
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以上、船井電機のF340シリーズの紹介でした。
Fire TV搭載は魅力ですが、映像面では倍速液晶、音声面ではドルビーアトモスと、Amazon専用機にするならば「あってほしい」といえる部分が完全にないです。
【2021年登場】
・ Fire TV Stick 4K Max
¥6,980 Amazon.co.jp (2/15執筆時)
価格面で言えば、このブログの【Fire TVなどのSTB機器の比較記事】で紹介したように、専用端末を別に買っても5000円前後で収まる点をふまえても、本機については、性能に比してかなりの割高感があると言わざるを得ないでしょう。
結論的にいえば、フナイブランドのテレビを「指名買い」したい場合でも、例えば、1つ上でみた3340シリーズと、こちらの端末を買う方が、総合的に満足度は高いでしょう。
【2021年12月発売】
【49インチ】
11・FUNAI FL-49U5040
¥87,780 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
12・FUNAI FL-55U5040
¥98,780 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
13・FUNAI FL-65U5040
¥140,580 楽天市場(ヤマダ) (1/9執筆時)
モニターパネル:不明
バックライト :不明
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K+HDR
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
5030シリーズは、船井電機が販売する4Kテレビの上位機です。
液晶パネルは、こちらも、パネルの種類を明示しません。
IPS液晶における「IPS-RGBW」など、表示品質が劣るパネルが使われている可能性が排除できません。
いずれにしても、明示のない場合、ロット単位で変わる可能性があります。
バックライトも、その方式が、非開示です。
ただ、エッジ型だと思います。
また、下位機種に比べると、計算によるエリア制御(エリアコントラストコントロール)の言及もあるので、エッジ型の弱点は緩和できているでしょう。
HDR10規格には、対応します。
ただ、通常画質のHDRコンバートには未対応です。
4Kチューナーは、BS/CS 4K視聴チップを内蔵するため、対応です。
搭載チューナー数は2つです。
なお、フナイの場合、ダブルチューナーの片方は視聴専用ですので、裏番組録画までの対応です。
倍速液晶は、4倍速相当です。
本機については、2倍速のパネルと点滅制御を併用する方式(くっきりモーション 240)です。
その点で、下位機種より優れます。
画像エンジンは、クリアピクス2 アドバンスを搭載します。
下位機種の持つ能力に加えて、本機は、広色域化(ブリリアントワイドカラー)もフォローします。
画質の自動調整は、一方、下位機種と同じで優れません。
録画機能は、船井電機が力を入れている部分ですが、こちらは、1TBのハードディスクを内蔵します。
そのため、地デジDR画質で約120時間までの録画ができます。最大で12倍までの長時間録画にも対応します。
裏番組録画にも対応します。ただし、ダビングなどには未対応、長時間録画も不可です。
また、下位モデルのようにUSBハードディスクの増設にも対応できます。
映像配信サービスは、下位機種同様に、AndroidTV(GoogleTV)搭載です。
無線LANも、搭載で、番組表は、下位機種同様のものが搭載されます。
なお、本機は、スマホアプリ( FUNAI Connect)で外出先からの予約に対応します。
他社にもあるサービスですが、この部分は便利です。
音声アシスタントサービスは、Googleアシスタントに対応します。
ただし、ハンズフリーは非対応で、リモコンのボタンを押して呼び出す方式です。
スピーカーの音質は、33Wと、下位機種より強力です。
「メインスピーカー」が左右に2基と、「ウーファー」1基という構成です。
一方、本機は、ゲーム機や映画コンテンツの最近採用される3D立体音響技術のドルビーアトモスに対応します。
ただ、ハイトスピーカーがないので、バーチャルな再現です。
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以上、船井電機の5040シリーズの紹介でした。
引き続き、パネル性能の部分で情報が開示されないのが問題点です。一方、見所としてはハードディスクを搭載する部分でしょう。
外出先からの録画予約を含めて便利です。録画はしたいが、外付けHDDの増設が面倒な方は、こちらが選択肢です。
一方、ライバルは、同じくハードディスク搭載機を頑張っている三菱電機でしょう。比較した場合、そちらは、ブルーレイドライブも搭載ですので、値段で較べる場合は注意しましょう。
なお、大手5社については、自社でテレビの訪問修理網がありますが、フナイの場合は、外部の委託業者(IDK)への委託で、訪問修理に対応するようです。
【2020年6月発売】
【49インチ】
14・FUNAI FL-49UQ540
¥96,580 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
15・FUNAI FL-55UQ540
¥(135,800) 楽天市場 (1/9執筆時)
【65インチ】
16・FUNAI FL-65UQ540
¥269,999 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:不明
バックライト :直下型QLED
解像度:4K画質
倍速液晶:4倍速相当
コンバート:4K+HDR
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
Q540シリーズは、船井電機が販売する4K液晶テレビでは、最上位機です。
液晶パネルは、こちらも、パネルの種類を明示しません。
ただ、本機については、恐らくVAパネルか、ADSパネルかだと思います。
バックライトは、本機は、明暗差の表現力が高い、直下型です。
その上で、量子ドット(QLED)技術を採用しています。
TCLなど中国系のメーカーが使う方式で、青色LEDのバックライトに、特殊フィルムを挿入することで、広色域化を実現する技術です。
味付けは、ナチュラルというより「派手目」になりやすい傾向で、多少目が疲れしやすい傾向なので、好みは分かれます。
HDR10規格には、対応します。
ただ、通常画質のHDRコンバートには未対応です。
4Kチューナーは、2基です。裏番組録画までの対応です。
倍速液晶は、4倍速相当です。
下位機種と同じで、2倍速のパネルと点滅制御を併用する方式(くっきりモーション 240)です。
画像エンジンは、クリアピクス2 EVOを搭載します。
先述のように、本機は直下型QLEDなので、その利点を活かす形で、照度に応じた色補正の部分が強化されたようです。
画質の自動調整は、一方、下位機種と同じで優れません。
録画機能は、本機も、HDDが内蔵で、録画に対応できます。
ただし、長時間録画などには対応しません。
映像配信サービスは、本機もAndroidTV(GoogleTV)搭載です。
無線LAN・音声アシスタントサービスも、下位機種と同水準で搭載です。
スピーカーの音質は、50Wと、値段相応に強力です。
「メインスピーカー」が左右に2基と、「ウーファー」1基という下位機種の構成に、天井方面に向くハイトスピーカーが2基付きます。
そのため、リアルな意味で、3D立体音響技術のドルビーアトモスに対応と言えます。一方、地デジなどの音声を立体表現させる技術は、残念ながら不採用です。
この点を突き詰めたいならば、このブログの【サウンドバーの比較記事】で紹介したような製品を導入する必要があります。
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以上、船井電機のQ540シリーズの紹介でした。
同社の製品では、最も画質が期待できる製品に思えます。QLED採用機ですし、できればもう少しバックライト制御の部分で工夫は必要ですが、値段からしたら問題ありません。
ただ、前回記事でも見たように、TCLが直下型QLEDに低反射パネルとミニLEDによりさらに細かいエリア制御技術を使う製品を、日本市場向けに投入しました。
あちらは、スピーカーは、ハイトスピーカーではないですし、HDDも内蔵ではないですが、パネルのエリア制御などの部分では、より高度です。
価格面などでそちらと比較する必要はあるでしょう。
8-2・アイリスオーヤマの4Kテレビの比較
つづいて、 アイリスオーヤマの4Kテレビの比較です。
同社は、総合家電メーカーを目指し、最近家電のラインナップの充実化を図っており、2018年秋からTV分野にも新規参入しました。
【2022年8月発売】
【43インチ】
17・アイリスオーヤマ LUCA 43XDA20
¥67,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
18・アイリスオーヤマ LUCA 50XDA20
¥79,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
19・アイリスオーヤマ LUCA 55XDA20
¥89,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【65インチ】
20・アイリスオーヤマ LUCA 65XDA20S
¥114,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:なし
コンバート:4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
XDA20 シリーズは、アイリスオーヤマの4K液晶テレビの入門機です。
液晶パネルは、種類が非開示です。
以前のモデルは出していたのですが不明です。
VAかなとは思いますが、型番的に65イットにはIPSかもしれません。
IPSを選ぶ場合の注意点(RGBWの問題)は、先ほど書いた通りです。
(格安の)IPS-RGBWならば、(高画質の)IPS-RGBと比べてコントラストが弱くなります。
バックライトは、アイリスオーヤマは直下型を採用しています。
ただし、エリア制御技術を利用しないため、明暗差の表現力は多少劣ります。
また、全面直下型LED配置の東芝に比べて、バックライトの数も少なくなります。
HDR10技術は、搭載です。
ただし、低解像ソースをHDRに再計算するアップコンバートは未搭載です。
4Kチューナーは、対応です。
2基搭載ですが、1基は視聴専用なので、できるのは裏番組録画です。
画像エンジンは、一方、詳しい情報がありません。
このあたりは、大手TVメーカーは、自社の技術力の蓄積している部分があるので、やや及ばない部分でしょう。
画質の自動調整は、同社は、「AIオート」機能を搭載します。
見ている番組のジャンルをAIが推測し、自動で画像最適化します。その際、コンテンツに合わせて音も自動で調整されます。
格安機ではない場合もある機能なので、本機の「ワンポイント」でしょう。
一方、明るさセンサーは未搭載です。外光状況までは見れないので、日差し対策に、リモコンに「映像クッキリ」ボタンがあります。
映画・スポーツ・音楽などのジャンルに手動でも合わせられます。ただし、AIオートの設定には反映されず、細かい調整はできません。
倍速液晶は、未搭載です。
大画面液晶テレビとして、この部分は残念です。
録画機能は、他社同様に、外付ハードディスクの増設で対応します。
新4K放送を除くと、2番組の同時録画も対応します。
番組表も、情報量としては標準的です。番組表からの予約録画も対応できます。
ネット動画サービスは、対応します。
Android TVをデフォルト搭載しています。外部機器を買わなくても、主要な動画サービスにアクセス可能です。
ただ、これは他社機でも書きましたが、ネットサービスに、TV内蔵のエンジンのパワーを使うため、内蔵タイプは操作性はイマイチになります。
とはいえ、あまりテレビ詳しくない方には便利に思えます。
スピーカーは、総計24Wのスピーカーです。
音質面は特段個性的ではないです。立体音響規格のドルビーアトモスは対応ですが、スピーカーは2つなので、バーチャルな再現に止まります。
ただ、先ほどの「AIオート」機能」を利用時に、音声も番組にあわせて最適化される「音声はっきり」機能は「ワンポイント」です。
音声アシスタントサービスは、Google Assistantに対応です。
リモコンボタンを押しながら操作するタイプです。
HFR(ハイフレームレート)は、対応しません。
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以上、アイリスオーヤマのXDA20 シリーズの紹介でした。
本機のターゲット層は明確で、あまり家電に詳しくない「お年寄り」です。
シンプルに設定できる音声操作機能のほか、「AIオート」機能で、字幕を含めた映像と、音声とを合わせて最適化できる部分がその点で評価できます。
とくに、スピーカーの指向性が合わないことが多い年配の方のために、AIオートボタンのほか、文字と音声を同時に自動調整できる「はっきり」ボタンもリモコンに付く点は「気が利いている」と思います。
一方、一般向けにおすすめかと言えば、画像エンジンやWi-Fi未搭載の部分を含め、やや物足りない製品です。
なお、アイリスオーヤマも、テレビの故障の際は、外部の委託業者(IDK)の訪問修理網を利用しており、故障の際は安心です。
【2022年発売】
【43インチ】
21・アイリスオーヤマ Fiona 43UB10PC
¥46,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【50インチ】
22・アイリスオーヤマ Fiona 50UB10PC
¥56,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【55インチ】
23・アイリスオーヤマ Fiona 55UB10PC
¥64,800 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
【2021年発売】
【55インチ】
24・アイリスオーヤマ Fiona 55UB10P
¥44,800 楽天市場 (1/9執筆時)
モニターパネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:なし
コンバート:4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:
Fionaシリーズも、アイリスオーヤマの4K液晶テレビです。
同社の「格安機」であり、廉価版となります。新旧両機種ありますが、以下で見る基本性能において差はないです。
液晶パネルは、VAパネルです。
こちらは種類の開示がありました。
バックライトは、同じく直下型です。
値段と画面サイズからしても、問題のない構成です。
HDR10技術も、搭載です。
4Kチューナーは、注意点です。
4K対応テレビとありますが、4Kチューナーが未装備です。
3−4年前の新製品ならまだしも、今どきは海外製でも搭載なので、この部分は相当割り切っています。
画像エンジンは、本機も、詳しい情報がありません。
Fiona映像とはありますが、具体的に何をどのように処理して居るのかの情報はないです。
倍速液晶は、未搭載です。
パネルの応答速度は、8.5ms(GtoG)とありますが、オーバドライブはしないので、やはりあまり強調できません。動きのある映像には少し弱いでしょう。
番組表は、下位機種と同等です。
ネット動画サービスは、非対応です。
スピーカーは、本機も総計20Wのスピーカーです。
なお、先ほどの「AIオート」機能を利用時に、音声も番組にあわせて最適化される機能は「ワンポイント」です。
音声アシスタントサービスは未搭載です。
HFR(ハイフレームレート)も、未対応です。
以上、アイリスオーヤマのFionaシリーズの紹介でした。
とにかく、国内メーカーで、大画面を格安に、という場合には選択肢になるでしょう。65インチを除けばVA+直下型なので、その部分である程度、画質への信頼性はありますので。
ただ、TVメーカーではないこともあり、画像エンジン部分が決定的に弱いため、ハイセンスやTCLといった、自社でTVを作っている海外企業の格安4K液晶テレビに対抗するのはやや厳しい感じもします。
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【2022年発売】
【43インチ】
25・アイリスオーヤマ LUCA 43XD2B
¥(49,800) Amazon.co.jp (3/15執筆時)
【50インチ】
26・アイリスオーヤマ LUCA 50XD2B
¥69,980 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
【55インチ】
27・アイリスオーヤマ LUCA 55XD2B
¥(64,800) Amazon.co.jp (3/15執筆時)
モニターパネル:VA
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:2倍速相当
コンバート:4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送チューナー:搭載(2)
なお、ネット限定でD2B シリーズがありますが、こちらも廉価版です。
パネルは、VAで、バックライトは直下型という堅実な、4KHDRテレビです。
ただ、本機についても、画像エンジン部分の説明がない機種です。
一方、パネルは倍速ではないですが、フレーム間補整をなす部分で「2倍速相当」と言えます。同社の格安機だけで言えば、動く画像にはすこし「強め」でしょう。
スピーカーは、20Wのステレオです。
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結論的にいえば、パネル部分は、割と堅実な構成です。
ただ、やはり画像補正部分が弱い点がネックです。型番の命名法則や、仕様的にハイセンスが供給元に思えますが、この価格帯だと、やはり海外メーカーの純正品には少し及ばない感じはあります。
【2022年8月登場】
【55インチ】
28・アイリスオーヤマ LUCA 55XQDA20
¥106,000 Amazon.co.jp (1/9執筆時)
モニターパネル:VA?(QLED)
バックライト :直下型
解像度:4K画質
倍速液晶:なし
コンバート:4K
フレームレート:4k/60p
新4K放送用チューナー:搭載(2)
55XQDA20も、アイリスオーヤマの4K液晶テレビです。
2022年度における、同社の最上位機です。
液晶パネルは、本機も種類が不明です。
おそらくVA系だとは思います。
バックライトは、本機も下位機種同様に直下型です。
ただ、本機は、青色LEDバックライトと量子ドットフィルムを通して発色させる、量子ドット式(QLED)です。
価格的には、前回見たTCLの採用機とだいたい同じほどの値段なので、価格競争力はあります。
HDR10技術も、搭載です。
4Kチューナーは、本機はしっかりWチューナーで搭載です。
画像エンジンは、やはり弱い部分で、機能的な説明がありません。
ただ、TCLもこの部分ではあまり力を入れないので、同格とは言えます。
倍速液晶は、しかし未搭載です。
さすがに、55インチの大画面で未搭載だと、動く映像に弱いと言わざるを得ません。
パネル自体の応答速度も非公開です。
画質の自動調整は、そこそこ充実します。
先ほど説明したAIオートが本機も搭載です。
サウンドも含めてですが、AIがコンテンツを判断し、映画・スポーツ・アニメ・音楽・ニュースの識別をし、それに合わせた画質・音質に調整します。
「音声はっきり」のリモコンボタンを押すと、映像(字幕など)も「映像くっきり」に調整される仕様になりました。
お年寄りに「優しい」という方向性で、これはわりと良いかと思います。
スピーカーは、本機も、立体音響規格であるDolby Atmosに対応です。
ただ、スピーカー構成は、下位機種と同じ左右のステレオ構成の総合24Wです。
上向きのスピーカーもないので、リアルサラウンドというより「バーチャル」です。
ネット動画サービスは、下位機種と同じでAndroid TVをデフォルト搭載です。
先述のように、あまりテレビに詳しくない方には、内蔵されていた方が良いです
あまり考えずとも、テレビリモコンで操作できるのは便利なのですが、このブログの【STB機器の比較記事】で紹介したような、他社製端末を導入した方が、総合的な操作性は上だと思います。
CPU的な事情です。とくに、今後、古くなってくるとともにそう感じるでしょう。
音声アシスタントサービスは未搭載です。
独自のリモコンも付きません。
HFR(ハイフレームレート)も、未対応です。
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以上、アイリスオーヤマの55XQDA20の紹介でした。
同社の入門機と較べた場合、違うのは(ほぼほぼ)パネルが量子ドット式(QLED)である部分だけです。ただ、先述のように、「画像エンジン」を利用する補整が「あっさり」めな海外メーカーに対して、ある程度、価格競争力はあります。
その上で、「お年寄り優しい」部分が独自の個性といえます。実際、主要ターゲット層はそこに置かれると思います。
ただ、最上位機という観点で言えば、パネルの種類がイマイチはっきりしない部分と、独自の画質補正技術が未搭載なのは、画質で考える場合、難点といえます。
次回記事の予告
4K液晶TVのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、アイリスオーヤマとフナイの4K液晶テレビを紹介しました。
しかし、記事は、まだまだ続きます。
1・東芝の4K液晶TVの比較
:レグザ〈日本〉
2・シャープの4K液晶TVの比較
:アクオス〈日本〉
3・ソニーの4K液晶TVの比較
:ブラビア〈日本〉
4・Panasonicの4K液晶TVの比較
:ビエラ〈日本〉
5・LGの4K液晶TVの比較
:ナノセル〈韓国〉
6・ハイセンスの4K液晶TVの比較
:Hisense TV〈中国〉
7・TCLの4K液晶TVの比較
:TCL TV〈中国〉
8・各社の4K液晶TVの比較
:フナイ〈日本〉
:アイリスオーヤマ〈日本〉
9・各社の4K液晶TVの比較
:オリオン・三菱
:maxzen・DMM ほか
10・おすすめの4K液晶テレビ 【結論】
=全機からのおすすめ機種の提案
次回の9回目記事(こちら)では、ここまで紹介した以外の新興ブランドのテレビを中心に紹介します。
デンキヤにはほとんど置かれず、おもに、ネットで人気の製品となります。
映像の美しさ ★★★★★
目の疲れにくさ ★★★★★
音質の良さ ★★★★★
ネット動画 ★★★★★
番組表 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる10回目の結論記事(こちら)では、ここまで紹介してきた全機種から、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!について改めてまとめます。
引き続き、よろしくお願いします。
第9回目の記事は→こちら