【今回レビューする内容】2025年 最新の強力なコードレス・スティック式掃除機の性能とおすすめ・選び方: 絨毯・カーペット対応
【比較する製品型番】 パナソニック MC-NX810KM-W 三菱電機 iNSTICK ZUBAQ HC-JD2C-N HC-JM2B HC-JD2B HC-JD2A HC-JM2A HC-JD2X HC-JM2C アイリスオーヤマ SUUZE SCD-210P-W SCD-210P-H SCD-U1P-H i10SBD-91P-T SBD-92P-S バルミューダ The Cleaner Lite C02A-WH C02A-BK C01A-WH C01A-BK
今回のお題
吸引力の強いコードレス掃除機おすすめはどれ?
どもAtlasです。
今日は、2025年4月現在、最新のじゅうたん対応のコードレス掃除機の比較の3回目記事です。
今回は、1回目記事でみれなかったパナソニックの上位機を確認した上で、三菱電機やアイリスオーヤマのコードレス掃除機を見ていきます。
1・強力なコードレス掃除機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:日立〈日本〉
1-3:東芝 〈日本〉
1-4:シャープ〈日本〉
1-5:パナソニック 1 〈日本〉
2・強力なコードレス掃除機の比較 (2)
2-1:パナソニック 2 〈日本〉
2-2:三菱電機〈日本〉
2-3:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-4:バルミューダ〈日本〉
3・強力なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:ダイソン〈英国〉
4・強力なコードレス掃除機の比較 (4)
4-1:シャーク〈米国〉
4-2:Tineco〈中国〉
4-3:ケルヒャー〈ドイツ〉
4-4:AQUA〈日本〉
5・おすすめコードレス掃除機
5-1:おすすめ機種の提案【結論】
1回目記事(こちら)の冒頭で書いた「コードレス掃除機の選び方の基本」に基づき、今回も比較していきます。
よろしくお願いします。
2-1・【強力】パナソニックの掃除機の比較(続き)
はじめに パナソニックのコードレス掃除機のうち、前回見れなかったモデルの紹介からです。
を比較してきます。
言わずと知れた日本の総合家電メーカーで、強力タイプのコードレスも多くの展開があります。
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以下では、いつものように、オススメできるポイントを赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2024年発売】MC-NX810KM(W) B0DHZ7MKRZ
1・パナソニック MC-NX810KM-W
¥81,000 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:1900グラム
定格電圧:21.6V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:28分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: 自走式
センサー:ゴミ量
充電時間:3時間
MC-NX810KMは、パナソニックが販売する新コンセプトの製品です。
仕組みは、よくある、サイクロン式(フィルタレスサイクロン)です。
ただ、こちらは、ヘッドからマイクロミストを放出するオリジナル機能があります。
ようするに、ホームセンターでみかえる植物の水やり用の霧吹きのうち、極小タイプに相当するミストです(10 μm)。
パナソニックによると、揮発性が高いので、床材がじゅうたんや畳でも使えるとされます。
ただし、基本的にフローリング用で、水によってフローリングの極小凹凸に入り込んだゴミを、水でこそぎ落とすかんじにとらえてください。
例えば、ウェットのクイックワイパーをかけたあとの「さらっと」した質感を、掃除機で実現できるという工夫です。皮脂汚れも取れるとのことです。
給水は、本体を開け、キャップを開けて行います。
その上で「ヘッドの」ミストスイッチをONにすると噴霧されます。注意点は、この操作は、ハンドルでできないという点です。水を受け付けない白木などの床質で止めたい場合、面倒です。
加えて、仕組み上、水が余ったら捨てる必要もあります。真水でも、ほこりに近い場所にあるので、ニオイの原因になるからです。
メンテは、一方、先述のように、(原則的に)水分は揮発するので、吸いこんだゴミが湿るというようなことはないようです。
ただ、別紙で「お願い書」が添付されており、そちらによると、(水を纏いやすい)粉末状のゴミ、土埃を大量に吸いこんだ場合、お手入れランプが点滅し、ダストボックスのメンテが要求される場合があるようです。
手入れは、わりと面倒である上で、乾燥を要するので結構面倒です。
加えて、ミストの噴霧口もしっかり確認して、(綿棒で)メンテをしないと、液だれの原因になります。ここは、場所的に、ほこりを「まとい」やすそうな場所ですし、少し不安です。
また、仕組み上、壁ほか1カ所に一定時間当て続けると、水滴が落ちる可能性も注意としてなされます。
一方、パナソニックは、これらの弱点の対処は(一部)考えています。
本機は、ごみステーションが付属で、収集したゴミをステーションが吸う構造ですが、そちらに、除菌・脱臭効果がある、同社のイオン技術(ナノイー)を放射するからです。
そちらは、紙パック式(3..5ヶ月分)ですが、おそらく、(残ったとしても)水分に由来する問題をある程度解決できるように思います。
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結論的にいえば、本機がベンチャーの「スタートアップ」商品ならば、不定の新機軸が多すぎて、正直、(Atlasが自分で使うならともかく)一般向けにはおすすめできないと言えます。
ただ、パナソニックが自社ブランドの看板で販売するという部分で、信頼性はある程度担保されるのではと思います。ここまで革新的なものを出して、トラブルがあったら相当問題なのでん、念には念を入れた開発だと思いますので。
ただ、先述のように、使用に当たっての注意書が相当ある製品なので、説明書を、しっかり最後まで読まずに使うような方、また、トラブルがあった場合、メーカーにしっかり訊くことを厭う方は、避けた方が良いだろうとは言えます。
色々書きましたが、こうした革新的な発想の家電は、掃除機分野では久しぶりなので、個人的に少し試そうと思っている家電です。
本体の重さは、1900グラムです。
これに、水の分(約150g)が加わるので、下に重心がかかるタイプです。
パワーは、仕事率は、非公開です。
ただ、定格電圧は、21.6Vです。
実機や、口絵などをふまえても、先述のミストの仕組みを、じゅうたんにも使って欲しい、という考えのようです。
掃除機のヘッドは、自走式です。
重さは、この部分である程度解決されます。
仕組み的には、同社の多くの掃除機にみられる、V字形の「からまないブラシ」です。
ヘッドは、日立のようなゴミが発見しやすい緑LEDではないですが、ホワイトLEDが装備です。
また、ローラーを壁に近い位置に配置し「壁際のゴミを取りやすく」という、最近のトレンドに配慮があるほか、毛絡み防止に関する工夫もあります。
総合的に、ヘッドは、高性能と言えます。
操作性は、ただ、水を含めた場合のヘッドの重さもあり、ミスト非搭載機のような柔軟性はあまりないと言えます。
すき間掃除のしやすさや、方向転換の柔軟性などは強調されません。
掃除機のセンサーは、高感度タイプのゴミセンサーが搭載です。
ゴミ残りがあれば、ランプでお知らせがあります。
バッテリー持続時間は、自動運転時で最大28分、強運転で最大10分です。
強力タイプのコードレス掃除機だと、各社の平均値ほどでしょう。
なお、本機も、3段階の強弱調整(オート・ロング・ハイ)になります。
バッテリーの充電時間は、約3時間です。
バッテリー切れ時の交換は想定しません。
本体の収納は、先ほど書いたように、ごみステーション兼用の充電台に置く方式です。
付属品は、一般的な隙間ノズルと、ふとん用の(モーター非搭載の)ふとん清潔ノズルです。
静音性は、掃除の際は64dB、ステーション吸引は69dBです。
あまり静かではないです。
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以上、パナソニックMC-NX810KMの紹介でした。
革新的で、野心的で、若々しい発想の製品に思いました。懸念されるポイントは繰り返しませんが、こういう「考えさせる」製品は市場には重要に思います。
ただ、定番製品になるかと言えば、そう思えない部分が多いです。実際、ユーザーに「注文が多い」ような製品は、QOL(生活の質)につながりにくく、あまり、2世代目につながったような製品の事例が思いつかないからです。
同社のナノイーもですが、仕様上、あまり不便を強いない(ある種空気のような)技術でないと、一時的に「バズって」も、ロングセラーにはなりにくいようには思います。
2-2・【強力】三菱の掃除機の比較
続いて、三菱電機のコードレス掃除機を比較してきます。
展開数は少ないものの、わりと個性的な掃除機を出しています。
【上位機】
【2023年7月発売】
2・三菱電機 iNSTICK ZUBAQ HC-JD2C-N
¥60,328 楽天市場 (4/14執筆時)
【2022年発売】
3・三菱電機 iNSTICK ZUBAQ HC-JD2B-S
¥59,000 楽天市場 (4/14執筆時)
【2021年発売】
4・三菱電機 iNSTICK ZUBAQ HC-JD2A-S
¥57,750 楽天市場 (4/14執筆時)
【下位機】
【2023年7月発売】
5・三菱電機 iNSTICK ZUBAQ HC-JM2C-A
¥53,980 楽天市場 (4/14執筆時
重さ:1900グラム
定格電圧:
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:40分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:自走式
センサー:床面検知
充電時間:70分
HC-JD2Cは、三菱電機のスティック形状の掃除機です。
新旧両機種あります。
2023年機は、充電台から外す際、傾けるだけで電源が入るという機能性が加わりました(らくイックモーション)。恐らくジャイロなどのセンサーを利用するものだと思います。
あとは、2021年機を含めて基本部分は、抗菌加工される箇所が毎年増える程度です。
ただ、新機種になって、付属品のロングホースが省略になっています。
一方、HC-JM2Cは、このシリーズの下位機です。
抗菌される箇所が少ないほか、後述するスタンドの「らくリーニングプレート」の工夫とと、アクセサリーの部分で「ふとん用ブラシ」が未付属です。
結論的にいえば、便利そうですが、旧機種を含めて、上位機のなかから、安いものを値段で決めてOKでしょう。
本体の重さは、1900グラムです。
軽量性を重視したタイプで、ダイソン的に言えば「スリム」系です。
その上で、ハンディタイプとして利用する場合は、1.3kgですから、この部分は評価できます。
吸引力は、仕事率も、定格電圧も、三菱は非公開です。
モーターは、三菱のJCモーターを採用します。
毎分12.5万回転のブラシレスDCモーターで、2018年に登場しました。高効率のモーターで、パワーはかなり期待できます。
ダイソンのV12やV15と回転数は同等であり、モーター部分は「負けていない」です。一方、東芝・パナソニック・ダイソンと違い、多気筒式のサイクロンではないです。
サイクロンでは重要になるゴミ分離(集じん力)については、日立・シャープなどと同水準で、負ける部分はあるでしょう。
掃除機のヘッドは、しっかり、自走式です。
構造的に壁際のゴミがとりやすいように思えます。
ただ、日立と較べる場合、掃除機を引き戻す際の吸引力を高める仕組みはないです。そのほか、フローリングの「ふき掃除」機能などは非対応です。
一方、最近のトレンドである「毛からみ防止」はブラシ植毛の工夫で対応しています(快速からみにくい自走ブラシ)。
加えて、三菱が従来から売りにしている機構として、サッと引き出すだけで毛絡みが取れる「毛がらみ除去機能」も搭載です。
むろん、からまなければ不要な機構ですが、どんなに対策をした機種でもお手入れは無にはならないことを考えると良いかと思います。
そのほか、広域は、スタンドがらくリーニングスタンドになります。
スタンドに戻した際、ブラシを「らくリーニンプレート」にこすりつけることでゴミを綺麗にするユニークな工夫です。
サイクロン分離方式は、こちらもゴミの圧縮機能を持たないものです。
また、フィルターレスサイクロンではないので、日立・シャープと同じく(そうたいへんではないですが)2箇所のフィルター掃除が必要です。
この方式は、ゴミが溜まると若干吸引力が落ちやすいため、まめにゴミを捨てましょう。
センサーは、ごみ量センサーは、未付属です。
ただ、床面検知センサーがあるので、パワーシフトモードという床質に応じた自動運転(強・弱)は対応します。
日立・シャープと同じ方式となります。先述のように、じゅうたんとフローリングが混在した部屋で(持続時間が長い)自動運転を利用する場合、この方式の方が便利だと思います。
バッテリー持続時間は、標準、自動運転とも最大40分と速いです。
日立と同じく、持続時間は長めです。
一方、カーペットに強く吸わせたい場合に使う強運転は10分です。
悪い数字ではないですが、強力モデルとして目立つほどでもないです。
バッテリーの充電時間は、、特徴的な充電台に置く場合、充電時間が70分と短いです。
本体の収納は、一体設計の充電台がありますので、日本の家屋向きです。
清潔性は、軽量機としては、ゴミ捨てが割と簡単であること、ボックスが完全に水洗いできることなどが、ポイントです。
付属品は、2022年までの旧機種の場合、ロングホース(左図)が付属でしたが、新機種でなくなりました。
そのため、ふとん用の「アレルパンチふとんクリーンブラシ」(左図)と、ロングノズル・毛ブラシという構成です。
高い場所の掃除も、ロングノズルと毛ブラシを用いれば可能です。
そのほか、面白い部分としては、モーターの逆回転で、ブロアーとして利用できる点です。他社にはない機能といえます。
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以上、三菱のHC-JD2Aの紹介でした。
自走式で、強力なモーターを積んで軽量という部分で、日本メーカーの上位機がライバルです。
他機と同じで、「毛の長いじゅうたん」もそう広い部屋でないならば(そこそこまで)対応できると言えます。
一方、そうした機種と較べる場合、三菱の良い部分はブロアーとして使える部分です。
毛絡み防止も、複数の対策はありペット用として優秀ですが、同じくその方面に強いパナソニックやダイソンと違って、ゴミセンサーがないのが少しネックでしょう。
ただ、本当にペットの毛が大量にあるご家庭の場合、ブラシ掃除のメンテ性が他機より簡単な本機は、割と有力な候補になりそうです。
2-3・【強力】アイリスの掃除機の比較
つづいて、アイリスオーヤマのコードレス掃除機を比較してきます。
ブランド的に、格安家電のイメージですが、掃除機に関しては、相当「独自路線」で、ニッチな方向に向いており、面白い機種も多いです。
【2021年発売】
【静電モップあり】
6・アイリスオーヤマ i10 SBD-91P-T
¥29,800 楽天市場 (4/14執筆時)
【静電モップなし】
7・アイリスオーヤマ i10 SBD-92P-S
¥15,800 楽天市場 (4/14執筆時)
重さ:2700グラム
定格電圧:29.2V
吸い込み仕事率:210W
標準駆動時間:35分
集塵方式:紙パック式
ヘッド: 自走式
センサー:ゴミ量(通常)
充電時間: 5時間
スティッククリーナーi10は、アイリスオーヤマが販売するコードレス掃除機です。
本体の重さは、約2700gです。
ダイソンの最上位機を除けば、最重量級です。
重さはあまり気にせず、開発した製品でしょう。
吸引力は、本機の見どころで、吸込仕事率で210Wです。
重さのかせがない分、大型のDCブラシレスモーターが載せられています。
ただし、この部分は注意が必要で、本機は「紙パック式」です。紙パック式は、構造的に、仕事率が高く出せるため、この数値が実現した部分はあると思います。
ダストパック ブルー FDPAG36 25枚
¥461 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
サイクロン分離方式は、したがって取られません。
消耗品はそれなりに安く、また、最初に20回分付属するとは言え、紙パック集塵容量は0.3Lですので、交換頻度は多いでしょう。
掃除機のヘッドは、自走式を採用します。
こちらも、ダイソンのソフトローラーのような形状を採用しますので、長い毛のじゅうたんは苦手でしょう。
バッテリー持続時間は、標準で最大35分です。
本機は(キャニスター型の掃除機にままみられる仕様ですが)、ブラシ回転をOFFできるので、その場合はもう少し伸びるかと思います。
一方、絨毯で十分吸わせる場合は「ターボ」でないと難しいでしょう。
その場合、持続時間は6分です。他社の「じゅうたん用」と比べてもやや短めです。
バッテリーは、ネジ式なので個人交換可能ですが、繰り返し500回という評価なので、あまり高性能なバッテリーではなさそうです。
センサーは、ゴミ量センサー(ホコリ)が付属です。
ゴミ残りがランプで確認できるほか、ゴミ量に応じた自動運転が可能です。
ただ、ゴミ量センサーは検知できるハウスダストの粒度でランクがあります。
パナソニックは高感度(20μm)ですが、本機はその部分の説明はないです。
おそらく、高感度センサーではないでしょう。
付属品は、同社の掃除機の定番ですが、「静電モップ」が内蔵されます(上位機)。
ホコリを取った後、本体スタンドで除電し、ホコリを吸いとるため、繰り返し利用できるというものです。
モップ ホワイト CHM03-W
¥835 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
ある種大手にはできない仕組みで、Atlasとしても「面白い」とは思います。
ただ、素材的な問題で、へたり、汚れが目立ってくるので、まめに消耗品を換えるつもりがないならば、オススメしません。ホコリは落ちますが、除菌しているわけでもないので。
本体の収納は、先述のように、除電できる収納スタンドが付属です。
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以上、アイリスオーヤマのスティッククリーナー i10の紹介でした。
仕事率は高く、じゅうたんにパワフルに対応でる機種です。ただ、紙パックを用いる形式ですので、他機と単純に比較はできません。
モップなど面白い工夫もあるのですが、値段からすれば、今ひとつ工夫が欲しいと感じるのも確かです。
紙パックになれた年配の方には良いかと思いましたが、その場合は、重さがネックでしょう。
【2023年発売】
8・アイリスオーヤマ SUUZE SCD-210P-W
9・アイリスオーヤマ SUUZE SCD-210P-H
¥26,463 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
10・アイリスオーヤマ SUUZE SCD-U1P-H
¥32,780 楽天市場 (4/14執筆時)
重さ:1700グラム
定格電圧:10.8V
吸い込み仕事率:40W
標準駆動時間:20分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド:モーター式
センサー:ゴミ量(通常)
充電時間: 4時間
SUUZE SCD-210Pは、アイリスオーヤマが販売する、サイクロン式のコードレス掃除機です。
流通ルートの違いで型番が分かれますが、性能は同じです。
同社のプレスリリースによると「当社最強の集じん力」ということで、写真でも、(毛の短めの)カーペットなら「吸う」ような感じで紹介します。
本体の重さは、約1700gです。
軽量機と言えます。
吸引力は、吸込仕事率ただ40Wです。
サイクロン式はは仕事率の数字はあまりあてにならないです。
定格電圧も10.8Vなので、本質的な部分では、じゅうたんレベルではないです。
DCブラシレスモーター(8万回転)と、後述するモーターヘッドの工夫とで「じゅうたん対応水準」であるとしています。
掃除機のヘッドは、モーターヘッドです。
自走アシストはなく、吸引にのみモーターを使うタイプです。
ただ、本体は軽量ですし、操作性は良いでしょう。
ローラーは「ねこそぎローラー」として、細かいほこりから、じゅうたん奥のゴミまでかき出すとします。
大径の独特なブラシですが、最近のトレンドである「毛絡み防止」を意図したものです。ワンタッチで外せる構造ですので、万一絡まっても、お手入れは楽そうです。
アイリスオーヤマ CFT79
¥1,419 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
サイクロン分離方式は、ただし、ゴミの圧縮機能を持たないものです。
フィルターは、排気フィルターとスポンジフィルターがあるタイプです。
方式的にいって、排気フィルターの目は詰まりやすいでしょう。本機の排気フィルターは、精度の担保されるHEPAフィルターですが、この部分は消耗品です。
HEPAは目が細かい分詰まりやすいため、交換頻度は多めかもしれません。交換しないと、吸引力は落ちるでしょう。
掃除機のセンサーは、本機もゴミ量センサー(ホコリ感知センサー)が付属です。
本機もゴミ量をランプで確認できます。ただし、感度の情報はないです。
バッテリー持続時間は、一方、若干課題で、標準(オート)で20分です。
ゴミ量センサーを利用して、自動に強弱調整した場合の時間です。
強弱調整は3段階(ロング・ロー・ハイ)が選べます。
最弱運転(ロング)なら43分保ちますが、それだとカーペットだけでなく、フローリングほかでも、吸引力は期待できないです。弱運転(ロー)で15分ほどなので、それが目安になるでしょう。
絨毯でも十分数「強」だと、約8分です。
アイリスオーヤマ 急速充電器 KBC10820-B
¥3,861 楽天市場 (4/14執筆時)
アイリスオーヤマ バッテリー CBL10820
¥7,486 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
ただ、上にあげた、急速充電器と予備バッテリーが別売で市販されます。
合わせて導入する場合、1.5時間充電・40分稼動の水準にはなります。
これならば、「じゅうたん用」と言って良いかと思います。
付属品は、本機の場合も「静電モップ」が付属です。
先ほどの機種と同じ仕組みです。あとは、隙間ノズルが付属です。
本体の収納は、除電顕揚の収納スタンドが付属です。
置くだけで充電がはじまります。
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以上、アイリスオーヤマのSUUZE SCD-210Pの紹介でした。
バッテリーと急速充電器を別に買う場合に限りますが、その場合は「じゅうたん対応」とは言えるでしょう。それをふまえても、価格は安く軽量なので、入門機としてニーズはありそうです。
一方、パワフルですが、分離機構のないサイクロンで8万回転、10.7Vですので、甘めに見積もっても「毛の短めのじゅうたん」までの対応幅といえます。その部分は、価格相応に思えます。
あと、先述のフィルターの交換頻度(とコスト)が若干懸念点です。水洗いもできませんし、まめに替えないと、吸引力は落ちそうです。
また、排気にホコリを出さない部分でHEPAは強いですが、抗菌(ニオイ)に対する配慮があるわけではないフィルターです。この部分の工夫には課題が見られるでしょう。
2-4・【強力】バルミューダのコードレス掃除機
続いて、日本のバルミューダのコードレス掃除機です。
デザイン家電で知られる日本の家電企業です。最近は、毎年、新しい家電分野に進出し、ワンポイントの面白さがある家電を出します。
【2020年7月発売】(後継機あり)
11・バルミューダ The Cleaner C01A-WH
12・バルミューダ The Cleaner C01A-BK
¥31,800 Amazon.co.jp (4/14執筆時)
重さ:3100グラム
定格電圧:18V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: ホーバー式
センサー:
充電時間: 4時間
The Cleaner C01Aは、デザイン家電を得意とする、日本のバルミューダが販売する初の掃除機です。
徐々に家電のラインナップを増やしてきており、2020年には上場しました。
本機は、2022年に後継機がでています。そちらについては、次に見るつもりです。
掃除機の重さは、3100グラムです。
最近の掃除機としては、かなり重いです。
後ほど見る、スウェーデンのエレクトロラックスの掃除機のような低重心設計である上、後述するようなヘッド部分の工夫があるため、この部分の総評は最後にします。
吸引力は、スペック的に未開示です。
定格電圧としても、18V表記に止まります。
「フロアカーペット」は対応表記がありますが、毛の長いじゅうたんは写真を含めて避けているため、やや不明瞭な部分はあります。
掃除機のヘッドは、ただ、かなり工夫があります。
本機は、デュアルブラシ仕様で、それが内側に向かってそれぞれ逆回りで回転しています。同社は、「ホバーテクノロジー」と呼びます。
実際、浮いているような操作感が得られます。
その上で、ヘッドとのつなぎ目部分の工夫(360°スワイプ構造)で、タテヨコにヘッドが縦横無尽に動きます。
先述のように、重さのある機種ですがこの浮遊感とスワイプ構造で、掃除機の方向を変えるための持ち上げ動作が不要なので、実際の操作性は悪くない、というのが設計思想と言えます。
一方、非動作時や、段差のある部分ではずっしり重く感じます。また、ホバーが効くのは前後の動きなので、左右にスワイプさせる場合は重さ(抵抗)を感じます。
ヘッドが相当大きいのも、物が多い日本の家屋に合うかは微妙な部分はあります。
付属品は、ハンディ利用時に付ける付属アタッチメント(とって)と、充電スタンドです。
本機は、通常の掃除は「ほうきの握り」で行うのですが、これは持ちやすさのためというより、デュアルヘッド構造なので、無理に力を入れて壊さないような配慮のようにも思えました。
実際、持ちやすさは課題です。
バッテリー持続時間は、標準運転で、最大30分、強モードで10分です。
強弱は、2段階の調整です。なお、同社の場合、先端の電源ボタンの長押しで強弱を変えるというシンプル設計です。
バッテリーは500回までの充放電が保証されます。交換品(C-B100)も市販されますが、換えつつ長時間使うことは前提にされません。
バ ッテリー充電時間は、4時間と長めです。
掃除機のセンサーは、未付属です。
サイクロン分離方式は、こちらもゴミ圧縮には言及がないです。
本体の収納は、先述のようにスタンドが付属です。
先述のように本機はハンドルがないですが、その部分が美観に活かされるのは、バルミューダらしくて好感が持てます。
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以上、バルミューダのThe Cleaner C01Aの紹介でした。
技術的な新規性が多く、紹介していても面白い掃除機です。
(相当前に通販で人気だった機種など)過去になかったわけでもなないですが、そのデザイン性の良さのほか、サイクロン+ハイパワーモータとの組み合わせは新機軸でしょう。
一方、やはり重さとヘッドの大きさほか、小型のローラーブラシが2機ですう仕組みですので、毛絡みが少ししやすい部分はあります。
【2022年5月発売】
13・バルミューダ The Cleaner Lite C02A-WH
14・バルミューダ The Cleaner Lite C02A-BK
¥32,452 楽天市場 (4/14執筆時)
重さ:2200グラム
定格電圧:14.4V
吸い込み仕事率:
標準駆動時間:30分
集塵方式:サイクロン式
ヘッド: ホーバー式
センサー:
充電時間: 4時間
The Cleaner Lite C02A は、バルミューダが2022年に発表した新モデルです。
先ほどみた製品と並行的に販売していますが、実際的には後継機になると思います。
掃除機の重さは、2200グラムです。
かなり軽量というわけではないですが、従来より700g軽いです。
ホバーテクノロジーで操作感はもともと「軽かった」製品ですし、欠点を減らしたという意味で、良い進化です。
吸引力は、仕事率は未公開です。
定格電圧は後悔ですが、14.4Vと「じゅうたん用」の平均よりだいぶ低めです。
実際、従来機より小型化したので、モーターの仕事率も弱いでしょう。
ただ、同社によると、実際の集塵力は先行機より上がったとされます。
吸引力を得たい場合、モーターは「最重要」です。しかし、ヘッドやパイプ径など風路設計も影響するので、その部分に手を入れた結果といえます。
とはいえ、従来機より吸塵力が「相当強化」されたわけではないので、あくまで「フロアカーペット」までで、毛の長いじゅうたんは対応できない機種です。
掃除機のヘッドは、本機もホバー式です。
ただ、左右方面に小型化したので、課題だった操作性は良くなっています。
本機も、360度全方向に自由に動く構造(360°スワイプ構造)で、タテヨコにヘッドが縦横無尽に動きます。
軽量になったので、左右にあるキャスターの効きも良くなり、操作性の部分の課題は、は、解消しました。
一方、毛絡みの際のメンテは、特殊なローラー構造なので、普通の掃除機より(2倍)時間がかかるといえます。この部分でペットを飼っているような方には、あまり向かないでしょう。
付属品は、ファブリックノズル(左図)と延長ホースが付属です。
前者の利用時のハンドル(ハンディハンドル)も付属します。
そのほか、3種類のノズルが付属するので、別にバッグが付属です。
ノズルは点数が多いと、逆に分かりにくい部分があるので、もう少しハイブリッドなものが良いように思います。
バッテリー C-B200-BK
バッテリー C-B200-WH
¥10,780 (4/14執筆時)
バッテリー持続時間は、標準運転で最大30分、強モードで10分です。
本機も強弱は2段階調整で、電源ボタンの長押しでの強度の切り替えです。
バッテリーポケットは、フタ式(右図の上部)になので、予備があれば連続利用は(原理的には)できます。
ただ、同社は、このような使い方はアナウンスしていないです。実際、バッテリー単独での充電はできません。シャープやマキタとはこの部分で異なります。
バ ッテリー充電時間は、4時間と長めです。
掃除機のセンサーは、未付属です。
したがって、自動で強弱を付けて運転するモードは、本機は非搭載(標準・強の切替のみ)です。
サイクロン分離方式は、こちらもゴミ圧縮には言及がないです。
また、ダストカップも大きくはないので、まめのゴミ捨ては必要です。
ゴミ捨て自体は簡単です。
低重心タイプの掃除機は、ダストケースも下部なので、処理の際は屈んでの作業にはなります。
本体の収納は、本機もスタンドが付属です。
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以上、バルミューダのThe Cleaner Lite C02Aの紹介でした。
ホバー式を採用する以上、毛の長いじゅうたんはどうやっても対応できないので、軽量化を優先する方向性での改良は、良いかと思います。
実際、ホバーと360°スワイプ構造の進化が発揮しやすいのは、フローリングのような抵抗が少ない床です。デンキヤの店頭デモもそうした床質ですから、浮遊感を「楽しめる」でしょう。
こうした部分で言えば、フローリングメインで、ペットなどを飼っていない方で、さらに、家電の新技術をためすのが好きな方は、本機は面白い選択肢の1つになるでしょう。
次回に続く!
強力なコードレス掃除機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、コードレスの掃除機についての2回目記事でした。
記事は、もう少し続きます。
3・強力なコードレス掃除機の比較 (3)
3-1:ダイソン〈英国〉
4・強力なコードレス掃除機の比較 (4)
4-1:シャーク〈米国〉
4-2:Tineco〈中国〉
4-3:ケルヒャー〈ドイツ〉
4-4:AQUA〈日本〉
5・おすすめコードレス掃除機
5-1:おすすめ機種の提案【結論】
続く、3回目記事(こちら)では、人気のダイソンのじゅうたん対応の強力機種を見ていきます。
じゅうたん対応機種だけで言えば、もっともラインナップ数がある企業であり、要注目です!
吸引力の強さ ★★★★★
バッテリー量 ★★★★★
掃除機の軽さ ★★★★★
ヘッドの性能 ★★★★★
センサー性能 ★★★★★
ゴミ箱のサイズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最終回となる5回目記事(こちら)は、「結論編」です。
今回紹介した、絨毯用のメイン機として使える「強力なコードレス掃除機」をふくめて、全機種から予算別・目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案しています。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!