1回目記事からの続きです→こちら
2-1・日立のドラム式洗濯機

2回目記事のトップバッターは、日立のドラム式洗濯機です。
同社の、少人数世帯向けの小型タイプは出していません。中型のみの紹介になります。
1・ドラム式洗濯機の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:シャープ
1-3:パナソニック
2・ドラム式洗濯機の比較 (2)
2-1:日立
3・ドラム式洗濯機の比較 (3)
3-1:東芝
3-2:ハイアール
4・ドラム式洗濯機の比較 (4)
4-1:アクア
4-2:アイリスオーヤマ
4-3:RORO(ヤマダオリジナル)
5・ドラム式洗濯機の比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿って説明していきます。
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以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【左開き】
【2024年6月発売】
18・日立 ビッグドラム BD-SG110KL-W¥173,800 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
【2023年6月発売】
19・日立 ビッグドラム BD-SG110JL W¥151,414 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
洗濯容量:11kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:低温ヒーター(水冷)
消費電力量:1690Wh
使用水量:90L
水道光熱費:72.9円/1回
スマホ連携:
温水洗浄:
自動投入:
サイズ:幅630×奥行715×高さ1050mm
BD-SG110KLは、日立の「ビッグドラム」シリーズの入門機です。

新旧両機種あります。
24年機は、化繊コース(1.5kgの化繊を素早く洗濯乾燥)が新設されたのが目玉です。
一方、除菌プラス(スーツなどの温風による簡易消臭)・快速速乾(6kgまでの短時間洗濯乾燥)は省略になりました。
あとは確実に分からない程度の本体サイズの変更が見られますが、機能性からの変更ではないと思います。22年機は23年機と同じコース構成です。
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結論的にいえば、 基本的には新旧かかわらず値段で決めてOKです。省略されたコースもメインのものではないですし、利用頻度や効果からの決定かと思います。
あとは同じなので、同時にみていきます。

サイズは、幅630×奥行715×高さ1050mmです。
奥行70cmを超えてくる中型のドラム式洗濯機です。
日立は、(幅60cm台)小型タイプは出していません。
ただ、これでも、脚は、家庭向きの小さめとなる内寸54cmの防水パンに載るように設計されます。
洗濯容量は、11kgです。
乾燥容量は、最大で6kgまでです。
他社の中型と同等の水準です。

消費電力量は1690Wh、使用水量は90Lです。
水道光熱費は、冒頭説明した業界団体(家電公取協)の光熱費の基準式に基づくと、1回あたりのコストは約76円です。
シャープ下位ヒーターセンサー式より少し良いですが、ヒートポンプ式とは差があります。
搭載されるセンサーは、布質・布量センサーのみです。
基本となる重要なセンサーではありますが、上位機と比較すると、相当弱いです。
光熱費の部分にこの欠点は出ています。

乾燥機の方式は、ヒーターセンサー乾燥式(水冷)です。
ヒーター乾燥ですが、風アイロン(低温ヒート式)という名称にしています。
ヒーターだが温度は控えめ(65度)で、強風の「強風乾燥」を併用することで衣類に優しく乾かすという意味です。

本機は、ヒーターセンサー式の「衣類の優しさ」面の弱点を緩和している製品です。
パナソニックの「低温乾燥」の Cubleと同じ方向性といえます。したがって、上表の「乾燥の優しさ」の評価は、本機の場合、同方式の標準よりは良い(配慮が多い)と言えます。

風アイロンは、時速300kmの高速風を、強力なシワ伸ばし機能を兼ねています。
乾燥後の仕上がりの良さは、日立は定評があります。
衣類を「舞いあげる」ことで、ある程度「ふんわり感」も期待できます。実際、「省エネかつ、シワがよく伸びる」という点で、日立のドラム式を指名する人も多いです。
洗濯機能は、洗浄力の強化という意味では、特別言及に値する機能がないです。
最初に高濃度洗浄液を作ってプレ洗いしたあと、一般的な「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」をなしていく普通の仕組みです。
温水洗浄も、非対応です。
消臭面は、ナノイーX・プラズマクラスターなどに相当する消臭機能もないです。
そのため、湿気を伴う温風でそれを行う「菌清潔プラスコース」を搭載です。効果はあるでしょうが、皮革製品など湿気に弱いものは使えません。
洗剤の自動投入も、非対応です。
お手入れも、乾燥ダクトの自動お掃除など、特別に便利な機能はとくにありません。
同社でこの部分が優れるのはより上位の機種からです。

静音性も、最も長時間利用する乾燥運転時に48dBです。
主要メーカーのなかでは、さほど配慮がないと言えます。
風呂水ポンプは非搭載です。
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以上、日立のBD-SG110KLの紹介でした。
低温状態で強風で乾かす「風アイロン」を比較的低価格な本体で搭載しているのが良い部分です。衣類を傷めない温度で、乾燥時ある程度の「ふんわり感」と「シワ防止」は期待できます。
ただ、ヒーターセンサー式だとどうしても光熱費の水準が悪くなるので、この部分をどのように評価するかになります。
同じ方式で、洗濯容量も同じであるシャープのヒーターセンサー式の格安下位機がライバルです。
これと比較する場合、本機は価格が高めで、センシングの部分でも弱いです。また、ヒーター「65度の低温度乾燥」に関わる先述の問題点もありますので、多少選びにくさはあります。

【2025年9月発売】
20・日立 BD-SV120ML W 【左開き】
20・日立 BD-SV120MR W 【右開き】
¥349,800 楽天市場 (8/8執筆時)
【2024年発売】
21・日立 BD-SV120KL W 【左開き】21・日立 BD-SV120KR W【右開き】
¥159,770 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
【2023年発売】
22・日立 BD-SV120JL W 【左開き】22・日立 BD-SV120JR W【右開き】
¥161,414 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:低温ヒーター(水冷)
自動投入: 洗剤1000mL 柔軟剤700mL
消費電力量:1570Wh
使用水量:86L
水道光熱費:71.8円/1回
スマホ連携:
温水洗浄:
自動投入:洗剤1L 柔軟剤700mL
サイズ:幅630×奥行716×高さ1065mm
BD-SV120MLは、日立の「ビッグドラム」シリーズの中級機です。

旧機種が残ります。
2025年モデルは、「温風ほぐし脱水」と「スチームアイロンコース」の新設がポイントです。
両方とも上位機では以前からあった機能性です。
前者は、脱水ボタンの3秒押しで、脱水時に数分間温風を吹き付ける機能性です。
冬場にシワがとれやすくなる効果があります。後者は、15分間ほど、強風・高湿下のドラム内に衣類を入れておき、シワと匂いのケアをするものです。シャツ2枚(30分なら4枚)処理できます。
その代わり、すすぎ途中で50度の温風加熱して、室内干しでもダニ対策ができるコースが省略です。この機能は、3kgまでで20分余計に時間がかかったのと、「洗えば十分」と考える方が多かったからかと思います。
2024年モデルは、一方、「らくメンテ洗浄」コースが追加されました。
あとで詳しく書きますが(たまの)念入りな掃除の際に、乾燥経路は掃除せず桶洗浄のみということになります。あとは、糸くずフィルタの改良程度です。

2023年モデルは、これがないことになります。
この世代は、Wi-Fi搭載で、洗濯コンシェルジュアプリが利用できました。
これ以降の世代だと、Wi-Fiはもう1ランク上位機からになります。便利と言えばそうですが、上位機で後述するように、2025年機でアプリが一新されたので、本機のアプリは旧アプリにはなります。
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結論的にいえば、基本的には、値段で決めて良いでしょう。ただ、メンテ面は重要ですし、価格差もない状況ならば、24年機以降が良いような気はします。
あとは同じなので、同時にみていきます。

サイズは、幅630×奥行716×高さ1065mmです。
本機も中型です。
乾燥容量は、下位機種と同じで、6kgまでです。
洗濯容量は、しかし、12kgとアップしています。
多少必要な奥行は増しましたが、問題ない水準でしょう。
光熱費は、一方、引き続き課題です。
消費電力量は、洗濯乾燥時1570Wh、使用水量は86Lとなります。
水道光熱費は、合計で1回あたり71.8円ですので、12kg対応としても高めです。
搭載されるセンサーは、布・布量センサーと湿度センサーです。
正確には、振動センサーや泡センサーもですが、これらは洗浄力や節電というより安全装備でしょう。
この部分は、後ほど見る上位機との「差」です。

乾燥機の方式は、本機も、ヒーターセンサー乾燥式(水冷)です。
先述のように、ヒーターを利用しつつ、65度程度の低高温状態を作り出し、強風をあてた乾燥させていく「風アイロン」ですので、「乾燥の優しさ」は(ヒートポンプ式には及ばないにせよ)上表よりは、評価値は高いと思ってください。
なお、後述の「らくメンテ」機能との兼ね合いで、ダクトに除湿性の高いアルミプレートを採用したことで、洗濯・乾燥時間が98分(6kg)と、従来機より25%向上しています。

本機も、シャツのシワを伸ばし、「ふんわり」させる風アイロンの機能性はそのままです。

洗濯機能は、ナイアガラ洗浄に対応します。
他社にも見られる、高圧水流を上部から吹き付ける仕組みで、洗浄力がアップします。
このような仕組みは、ドラム式の標準仕様となりつつあるので、あるに越したことはないでしょう。
温水洗浄は、非対応です。
コースは、一般的な、毛布やおしゃれ着系のほか、「除菌清潔プラス」コースがあります。
湿気を含んだ温風で除菌温度にする仕組みになります。マイナスイオンを使わない方式なので、湿気に弱いものは使えないです(皮・スポンジ系など)。

洗剤の自動投入は、付属です。
日立の場合、洗剤・柔軟剤の自動投入で、パナソニックと違い、おしゃれ着(漂白剤)はないです。

投入量は洗剤1000mLで、柔軟剤700mLですので、パナソニックに次いて多いです。
日立も2-3ヶ月ごとの手入れが必要で、シャープよりも短期間でメンテが必要です。ただ、洗剤ケース部分が大きめなので、出し入れ時のほか、掃除の際も、割と洗いやすいです。
また、(ケースではなく)洗剤・柔軟剤の流路は、各社とも4分ほどの自動掃除です。日立は、9時間コースも選べるため、(しばらく使わなかった際などの)トラブルには強そうです。

メンテ性は、本機の見どころで、近年の日立の売りである「らくメンテ」対応機です。
一番の特徴は「乾燥フィルター(ゴミ受け)がない」点」です。
この部分は、他機の場合、乾燥ムラを防ぐため毎回メンテが必要です。ドラム式の一番面倒なところなので、これは画期的な工夫です。

仕組みは、洗濯時のゴミ受け(糸くずフィルター)を大容量化して、そこに乾燥時の細かなゴミも回収させる仕組みをとると言うものです。
そのため、糸くずフィルタは(乾燥フィルターのような)ステンレスメッシュの細かな網構造にしています。この部分は「大容量」で、約2週間分のゴミを収集できます。

乾燥ダクトも毎回自動洗浄する「乾燥経路自動おそうじ」と、ゴミが付きやすい「ドアパッキンの洗浄」も対応です。
シャープでもみた工夫ですが、上部注入するだけでなく、ドラムの回転を利用して、ダクト下部の汚れを落とす点が新しいです。
ダクトのつまりは、乾燥フィルタがない構造だけに、ドラム式洗濯機のトラブルの大きな原因ですので、良い工夫です。

定期的な掃除は、ここまで説明した諸機能は、仕様のたびになされます。
加えて、3-4ヶ月に一回(表示点灯ががあったら)4時間の中程度の長めの桶洗浄が推奨されます(らくメンテ洗浄コース)。
2024年機からは、この掃除の際に桶洗浄に加えて、(長めの)乾燥経路の掃除も行う仕様になりました。2023年機は、乾燥経路は、毎日のメンテだけです。
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結論的にいえば、ここは重要な改良に思います。
この手の改良は、旧機においてメンテ不足による故障事例がある程度あった結果と予測できますので。旧機はメンテの督促表示もないので、問題点を潰して「進化した」とみるべきです。
糸くずフィルタの改良も、同じです。
清潔性は、「らくメンテ」機能で、相当レベルが高いです。

ネットワーク機能は、2024年機からは省略です。
この部分の詳しい機能性は、のちほど現行上位機でまとめます。
静音性は、乾燥運転時に48dBと普通です。
冒頭書いたように、ドラム式は脱水時(37dB)よりも乾燥がうるさいです。本機は、あまり静かではないです。
風呂水ポンプは非搭載です。
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以上、日立のBD-SV120シリーズ の紹介でした。
他社の中級機に較べた場合、洗剤自動投入を搭載する上で、「らくメンテ」機能と「風アイロン」機能とを搭載するのが独自性であり、注目点です。
とくに、乾燥フィルターをなくしたのは「画期的」で、ドラム式の最も面倒な点が改善されました。各社とも採用しない新しい工夫なので、問題点を洗い出しつつ、この方向性でどんどん進化して欲しいかなと思わせる機種です。
あえて言えば、糸くずフィルタが上部など、屈まないで取り出せる位置にあって欲しいですが、これは、構造的に難しいのかもしれません。

【2025年9月発売】
23・日立 BD-SW120ML-W 【左開き】
23・日立 BD-SW120MR-W 【右開き】
¥382,800 楽天市場 (8/8執筆時)
【2024年発売】
24・日立 BD-SW120KL-W 【左開き】24・日立 BD-SW120KR-W 【右開き】
¥182,500 楽天市場 (8/8執筆時)
【2022年発売】
25・日立 BD-SX120HL W 【左開き】¥169,800 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
洗濯容量:12kg
乾燥容量:6kg
乾燥方式:低温ヒーター(水冷)
消費電力量:1570Wh
使用水量:86L
水道光熱費:71.8円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入:洗剤1L 柔軟剤1L
サイズ:幅630×奥行720×高さ1065mm
BD-SW120MLも、日立の「ビッグドラム」シリーズの製品です。
先ほどの機種の上位機です。

・レノア・クエン酸in すすぎ剤
¥558 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
旧機種が残ります。
2025年機は、後述するスマホ連携において「新アプリ」になりました。
その関係で、ダウンロードできるコースが増えます。
例えば、ニオイ対策吸できる新しいレノアのすすぎ剤( クエン酸in)や、除菌系のアリエールMiRAi高濃度洗浄コースなどが使えるのは、新機種だけです。
すすぎ剤は、本機は柔軟剤が「自動投入」ですが、空いている(従来式の)「柔軟剤投入口」にいれて使う感じです。
一方、これらの機能性はそこまで大きな工夫でもないです。
ただ、新アプリになったことで旧アプリは新機能はあまり期待できなくなるでしょう。とくに、新アプリは、今回、日立の家電全般と共通化されました。そのため、同社の家電製品の愛用者は良い部分がありそうです。
あとは、下位機で説明した、「温風ほぐし脱水」(ボタンの3秒押し)機能と、洗濯・脱水運転時、水分が抜けにくい冬場の低温時は、脱水時間を自動延長する機能性(自動運転設定時)が目立つ程度です。
2023年機は、2世代前です。
この世代の場合、新機種と同じ乾燥方式ですが、旧機は正確には当時の上位シリーズだったので、乾燥時に、湿度センサー制御があります。
そのため、乾きムラ、乾かしすぎを防げるほか、実際の電気代の節約性がやや高いです。
一方、先述の「らくメンテ洗浄コース」が未搭載で、糸くずフィルタも旧式になります。
あとは、あまり使わないようなコースの入替が中心です。
---
結論的にいえば、メンテ性は2024年以降の新機種のが強いです。
個人的にはそれらが良いかと思います。アプリについては(まあ)この価格差ならば旧アプリでもよいでしょう。
あとは同じなので、同時にみていきます。

サイズは、幅630×奥行720×高さ1065mmです。
扉を閉めた際の、本体幅は600mmクラスで、中型では他機同様にスリム幅です。
洗濯容量は、12kgです。
若干多めです。
乾燥容量は、下位機と同じで6kgまでです。
消費電力量は、洗濯乾燥時1570Wh、使用水量は86Lとなります。
水道光熱費は、合計で1回あたり71.8円です。
下位機と同じ方式なので、光熱費面でメリットはないです。

乾燥機の方式は、本機も、ヒーターセンサー乾燥式(水冷)です。
下位機と同じで、65度程度の低高温状態で、強力な「風アイロン」で乾かしていく方式です。先述のように、「乾燥の優しさ」の部分で、ヒーターセンサー式の欠点の克服を目指したものです。

搭載されるセンサーは、このグレードは多いです。
水硬度、水温、洗剤量、布質、布量、すすぎ具合、脱水具合・洗剤種類・汚れ量・布動きという9つのセンサーを装備します。
計測した状態をAIが判別し、洗濯に活かすという工夫で、この仕組みを「AIお洗濯」と呼びます。これにより、無駄な電力や水量をカットしています。

一方、エコセンサーは、電気代・時短効果は高い一方、センシング不良で洗浄力が落ちる懸念があります。
そのため、メーカーによっては「センサーをオフにした方が実は綺麗に洗える」と表明することすら、過去にありました。
しかし、日立の場合、汚れ量センサーを搭載することで、(場合によっては)洗濯時間の延長も視野に入れる方向性です。これまでのセンサーのイメージを変えています。優秀と言えるでしょう。
これらの機能は、工場出荷時にOFFです。
おそらく、センサーを使わない場合の「MAXの洗浄力のパワフルさ」を見て欲しいためでしょうが、日立は昔からこの仕様です。
使わない場合、布量・洗剤量・布動きセンサーだけとなりますが、ONにしたほうが良いでしょう。
もともとあまり良くない光熱費な機種ですし、ここは重要です。なお、これらは、標準コースのみ有効で、カスタマイズもできません。

洗濯機能は、このグレードは、ナイアガラ循環2段シャワーに対応です。
ようするに、下段シャワー口が追加され、洗濯しはじめの高濃度洗浄の効率(浸透率)をあげる仕組みです。

温水洗浄は、対応です( 温水ナイアガラ洗浄)。
ヒーターで高濃度洗浄液を温めて洗浄力を強化する仕組みで、パナソニックんどとほぼ同じです。

上表はその場合の運転時間です。

パナソニック(上表)と比べると、60度など高温を出す場合の運転時間がだいぶ長めなので、温水ヒーターや本体構造の差があるかもしれません。
比較基準(水温)が違うので正確にくらべられませんが、実際もそうなるかと思います。

洗剤の自動投入は、本機も対応です。
メンテの方法などは同じですが、下位機より、柔軟剤の投入量が増えました。
おしゃれ着(漂白剤)は、引き続き非対応です。
静音性は、最も長時間利用する乾燥運転時に48dBです。
パナソニックと同程度ですが、シャープよりは高めです。
メンテ性は、下位機種同様に「らくメンテ」対応です。
乾燥フィルターがない構造で、下位機同様にメンテ性が格段に高いです。メンテ間隔が3−4ヶ月に1回で済むので。
ダクト・ドアパッキン関係の自動そうじも引き続き対応です。

ネットワーク機能は、搭載です。
2025年から、新アプリ(ハピネスアップ)です。
機能的には、他社同様に、オリジナルの洗濯モード設定、自動投入洗剤の銘柄指定、洗剤の管理、リモート予約や通知などに対応できます。

とくに、「わがや流AI」コースとして、洗い上がりの評価を行うことで、次回運転に反映される機能は、ユニークです。
なお、旧アプリ(洗剤コンシェルジュ)も主要機能の部分では同じですが、新アプリに移行した以上、開発は基本止まるでしょう。
発売前の情報だと、新アプリへの移行サービスはないようです(補足調査予定)。
IOT対応は、他社と状況が異なります。
日立は、TVなどの「AV家電」を自社では売らなからです。シャープ・パナソニックと違って、自社家電に対する通知の発信は難しいと言えます。
生活家電も(他社と違い)スピーカー搭載機はないですから。

そのため、解決策として、Google Homeに対応させています。
本機は【スマートスピーカーの比較記事】で書いた、Google系の音声AIと連携が取れます。上のリンクでみている、Googleの液晶モニター付きでもOKです。
一方、他社のAIスピーカー(Amazon・Apple)での通知受け取りは現状で非対応です。パナソニック同様、Amazonでの洗剤自動注文(Amazon dash)に対応するだけで、通知は受けられません。今後の課題に思えます。
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以上、日立のBD-SW120シリーズの紹介でした。
機能面では、温水洗浄と、高度なセンサーが加わった部分で、下位機と明示的な差があります。
また、同社の良い部分と言える「らくメンテ」・「風アイロン」という独自性も引き続きあり、機能面では、同級の他社機に張り合えています。
問題は、光熱費の水準でしょう。
後述するように、これ以後の機種は、目安で、1回あたりの洗濯乾燥で約25円安いです。ただ、その分、本体価格は高いとはいえます。
ただ、光熱費は、年間300回運転するとして、1回20円の差は、1年で6,000円、耐用年数(7年)で、42,000円の差です。
そのため、大事に長く使いたい場合は特に、上位機も検討して良いか思います。

【2025年9月発売】
26・日立 BD-SX130ML-W 【左開き】
26・日立 BD-SX130MR-W 【右開き】
¥415,800 楽天市場 (8/8執筆時)
【2024年9月発売】
27・日立 BD-SX130KL-W 【左開き】27・日立 BD-SX130KR-W 【右開き】
¥206,230 Amazon.co.jp (8/8執筆時)
洗濯容量:13kg
乾燥容量:7kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:1150Wh/700Wh
使用水量:65L
水道光熱費:52.7円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:
自動投入:洗剤1L 柔軟剤1L
サイズ:幅630×奥行720×高さ1065mm
BD-STX130KLは、日立の「ビッグドラム」シリーズの上位機です。
旧機種が残ります。
違いは、温水洗浄への対応です。
下位機の場合と異なり、2024年モデルまで、本機は温水洗浄に非対応で、下位機より劣っていました。それが、対応となった部分が、最も大きな違いです。
その上で、1つ上でみた製品と同じで、スマホアプリの更新がありました。

あとは、先述の、冬場の洗濯・脱水運転時の脱水の自動延長をのぞけば、(あまり使わない)モードの入替が目立つ程度です。
例えば、ダニ対策、花粉、静止乾燥機能が、除菌清潔プラス、スチーム、消臭に変わっています。
除菌清潔プラスは初出ですが、温風で洗えないものをケアするモードです。シャープのようなマイナスイオン(プラズマクラスター)がない部分で、熱を利用している感じでしょう。
なお、静止乾燥機能や花粉は(使いたいならば)新機種でもダウンロード対応はできます。
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結論的にいえば、新旧で価格差が大きいので、やはり選ぶならば、2024年機でしょう。
ただ、旧機は温水洗浄がない点が注意点で、ここに興味がある場合は、1つ上でみた12kgを、旧機を含めて検討するのも良いでしょう。
あとは、同じですので、同時にみていきます。

洗濯容量は、13kgです。
現行のドラム式では、最大サイズです。
乾燥容量も、7kgまでです。
ここはポイントでドラムの大型化で、対応水準を伸ばしています。
洗濯機の振動を抑えるダンパーを増量したことで可能になりました。

サイズは、幅630×奥行720×高さ1065mmです。
13kgモデルですが、家庭用の540cmの防水パンに入る設計です。
奥行も、12kgモデルとさほど変わりません。ただ、中型ドラムを買う場合は、他社同様に、事前にご自宅の設置場所の寸法は確認はしてください。

乾燥機の方式は、一方、本機は、ヒートポンプ式です。
各社とも上位機はヒートポンプ式ですが、日立だとこのグレードからです。
消費電力量は、1150Wh、使用水量は、65Lです。
ヒートポンプに特長がでていて、安めです。
水道光熱費は、洗濯乾燥時1回あたり52.7円です。
下位機種より水準は良く、洗濯乾燥(6kg)で、下位機より約20円安めです。
ただ、ドラムの大型化もありつつですが、シャープやパナソニック(約40円)に比べると、さほど良くはないです。
一方、日立は「省エネコース」を利用する場合は、680Whです。
この場合、後述のセンサー運転(AIお洗濯)などが使われず、標準乾燥時間が倍以上(200分)になります。乾燥時間が長くなる場合、同社の「売り」である、風アイロンのかかりも悪いでしょう。

なお、以前の日立のドラム上位機は、ヒートリサイクル乾燥式でした。お使いの方もいられるかもしれません。熱を回収して利用する方式で、当時は(逆に)日立は優秀でした。
買い換えの方で、同じ水準の光熱費に抑えたい場合、本機以上のグレードが同等です。

乾燥の工夫は、このグレードも、日立の「売り」の「風アイロン」に対応します。
先述のように、除湿機や夏のエアコンのように(ヒータを使わない)熱交換式です。
補助ヒーターの記載もないのですが、同方式のパナソニックと同じで、加熱器だけで低温風の65度は出せるようです。

そのため、サポートヒーターはないにせよ、パナソニックの場合と同じで、上表では「ハイブリッド」に近いと考えて良いと思います。
ヒートポンプ式固有の問題点といえる、ニオイ(除菌)の問題の解決は目指されています。
乾燥は、引き続き、大風量の「風アイロン」を利用する方式す。
ただ、「300kmの高速風」という記載がなくなりました。本機は、(高速風というより)「大風量」で乾かすという方式になります。
風量重視のパナソニックの「ふんわりジェット乾燥」と似ていますが、風構造を優先した本体設計ですし、シワ伸ばし部分の設計上の優先度は、日立が高いでしょう。
その部分で、(乾燥容量は同じでも)ドラムが大きいのは、意味があると言えるかもしれません。

結論的にいえば、定評のある「風アイロン」の基本構造は、ヒートポンプ式になっても重視されており、従来からの同社の「一番の売り」の要素を活かす形での改変だったと言えそうです。
むろん、効果は洗濯量に左右される部分がありますが、これは他社もです。
シャープのようなサポートヒーターはないので、お日様で干したような、「ポカポカふっくら感」を再現するものではないですが、パナソニック同様、「ふんわり感」はだせます。

搭載されるセンサーは、下位機と同じ水準で搭載です。
9つのセンサーで賢く節電します。
先述のように、運転時間を短くするだけでなく、必要に応じて、運転時間を長くもする点で「賢い運転」です。

一方、本機は、布質センサーが乾燥時も作動する仕様で、化繊類が多いと判断すると、自動的に、時間短縮をなします。
ヒートポンプ式ですが、湿度センサーもあるので、それによる乾き残りも少ないでしょう。

洗濯機能・洗剤の自動投入・メンテ性・ネットワークは、1つ上の製品と変わりません。
既に説明したので省略します。

温水洗浄は、先述のように、2025年機からは(下位機種同様)対応です。
温水ナイヤガラ洗浄として、60度(洗濯容量2kg)、30度(洗濯容量13kg)ほかの、温度表現が可能です。
静音性も、乾燥運転時に48dBです。
やはり、シャープほどは静かではないです。
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以上、日立のBD-SX120シリーズの紹介でした。
乾燥容量のアップは、魅力です。問題だった、温水洗浄も、2025年機以降は付くようになりました。
その上で、下位機と比較して、このグレードはヒートポンプ式になったことで、光熱費の水準が良い部分が見どころです。
風アイロンの風質改良で、ふんわり感やシワ残りの無さの部分でも、下位機で評価できる性能をキープしています。
光熱費は、ただし、洗濯乾燥時に約20円の差に止まります。
年間300回運転するとして、1回20円の差だと、1年で6,000円、耐用年数(7年)で42,000円です。
この部分の差額は考えても良いかと思います。

【2025年9月発売】
28・日立 BD-STX130ML-W 【左開き】
28・日立 BD-STX130MR-W 【右開き】
¥448,800 楽天市場 (8/8執筆時)
【2024年9月発売】
29・日立 BD-STX130KL-W 【左開き】
29・日立 BD-STX130KR-W 【右開き】
¥301,944 楽天市場 (8/8執筆時)
洗濯容量:13kg
乾燥容量:7kg
乾燥方式:ヒートポンプ
消費電力量:1150Wh/700Wh
使用水量:65L
水道光熱費:52.7円/1回
スマホ連携:対応
温水洗浄:対応
自動投入:洗剤1L 柔軟剤1L
サイズ:幅630×奥行720×高さ1065mm
BD-SX130JLは、日立の「ビッグドラム」シリーズの最上位機です。
旧機種が残ります。
このグレードの場合、下位機種でも書いたスマアプリの更新(ハピネスアップ)が最も目立つ変更点です。
あとは、冬場の洗濯・脱水運転時の脱水の自動延長をのぞけば、マイナーなコースの入替だけです。とくに、このグレードは、除菌清潔プラスも、スチームアイロンも、消臭も旧機からあったので、モード部分で目立つ変更はないです。
温水洗浄も、もちろん、旧機でも搭載でした。
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結論的にいえば、このグレードについては、下位機以上に旧機でも良い感じです。

サイズは、幅630×奥行720×高さ1065mmです。
洗濯容量は、13kgで、乾燥容量は、7kgです。
光熱費の部分は、ドラムが同じですので、1グレード下の新機種と同じです。
23年機・24年機ともこのサイズです。

筐体は、ただ、下位機との最も大きな違いです。
7.8インチと相当大きなタッチパネルが付属し、細かい操作がスマホを介さなくてもできるモデルです。お手入れ方法などの情報も細かく見れます。
スマホを使わないお年寄り向けでもありますが、洗濯の際に、スマホを持ち出すのは(まあ)面倒ですし、高級機としては「あり」だと思います。
あとの部分は、1つ上で見たBD-SX130シリーズと変わりません。
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以上、日立のBD-STX130MLの紹介でした。
下位機種との違いは、基本的にタッチパネルの部分だけと言えます。
本機もネットワーク対応で、スマホ操作もできますが、洗濯機の場合、やはり、パネルのみで操作できたほうが、便利でしょう。
毎回同じモード、あるいは「AIにおまかせ」という使い方ならば、下位機でも良いでしょうが、「こだわって洗濯をしたい」かたは、この部分を重視しても良いでしょう。
見かけの高級感という意味でも、下位機とは大きな差があります。
次回に続く!
ドラム式洗濯機のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ドラム式洗濯機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。

3・ドラム式洗濯機の比較 (3)
3-1:東芝
3-2:ハイアール
4・ドラム式洗濯機の比較 (4)
4-1:アクア
4-2:アイリスオーヤマ
4-3:RORO(ヤマダオリジナル)
5・ドラム式洗濯機の比較 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
次回の3回目記事(こちら)は、東芝とハイアールのドラム式を紹介します。
洗浄力の強さ ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
しわの伸び ★★★★★
静音性 ★★★★★
スマホ連携 ★★★★★
故障しにくさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、5回目記事(こちら)で、ここまで紹介してきたドラム式洗濯機「全機種」から、最終的な結論として「Atlasのオススメ機種」を提案します。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
