【今回レビューする内容】2024-2025年 ヨーグルトメーカー・発酵メーカーの性能とおすすめ・使い方:飲むヨーグルトの作り方:明治 LG21 R-1 PA- 3雪印 恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト ブルガリアヨーグルト カスピ海ヨーグルト・ギリシャチーズ対応
【比較する製品型番】アイリスオーヤマ IYM-016 KYM-016-W IYM-013 IYM-014 KYM-015 ビタントニオ VYG-60-W 発酵メーカー VFM-10-W コイズミ KYG-0800/W TO-PLAN TKSM-016 TKSM-020 TKSM-019 BRUNO LOE037 BOE108-CHBR BOE108-ECRU クビンス KGY-713SM TANICA ヨーグルティアS YS-02 YS-02B YS-02W YS-02R YS-02GB YS-02GR YS-02GW 山善 発酵美人 YXA-101(W) NAKASA NYM-100 ラノー MJ-0637 MJ-0638 MJ-0639 Hismile HS-YG1A dadaz ほか
今回のお題
失敗しない!ヨーグルトメーカーのおすすめ機種とその使い方は?
どもAtlasです。
今日は、2024年12月現在、最新のヨーグルトメーカーの比較です。
価格が安く簡単な入門機か、発酵メーカーともいえる本格的な専用機まで広く紹介します。
1・ヨーグルトメーカーの比較
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:アイリスオーヤマ〈日本〉
1-3:ビタントニオ〈日本〉
1-4:クビンズ〈韓国〉
1-5:TANICA〈日本〉
1-6:他の製品〈各社〉
1-7:最終的なおすすめの提案 【結論】
記事では、ヨーグルトメーカーの「選び方の基本」をはじめに紹介します。
その後、上図のような企業順に各社の製品をみていきます。
今回は、各社の「飲むヨーグルト」を種にして、作りやすい製品を探すのを目的の1つとしています。
機能性の高い菌(R-1乳酸菌・ガゼリ菌・ビフィズス菌)ほど、作るのが難しいので。
Atlas自身、複数のヨーグルトメーカーを利用し、長期間、試行錯誤を繰り返したので、その経験も詳しく書く予定です。
固形ヨーグルト ★★★★★
飲むヨーグルト ★★★★★
発酵食品 ★★★★★
温度安定性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
また、最後に「結論」では、目的別・予算別に、Atlasのおすすめヨーグルトメーカーを提案する形式で書いていきます。
よろしくお願いします。
1-1・ヨーグルトメーカー選び方の基本
はじめに、ヨーグルトメーカーの「選び方の基本」の説明からです。
この家電は単純構造調理器具ですので、難しい説明はありません。
ヒーターをマイコン制御で、一定温度を、指定した時間だし続けるだけの機械ですから。
しかし、室温によらず、安定した温度を維持できない機種はあり、その部分が優劣を分けるます。つまり、ヒーター・断熱材・温度センサーの性能が良い機種だとが安定してしっかりできると言えます。
ただ、固形のプレーンヨーグルトと飲むヨーグルトとは難易度が変わるので、その部分について、説明しておきます。
1・固形ヨーグルトの作成
はじめに、固形のプレーンヨーグルトです。
このタイプは、ヨーグルトメーカーならば、どの機種でも作れます。
作り方は、どの製品もだいたい同じです。
市販のパック牛乳をパックのままセットし、一定温度・一定時間おくことで、ヨーグルトにしていく仕組みです。
上位機の場合、専用容器(ビン)で作る機種もありますが、煮沸消毒の手間が不要という点で、「紙パック」式は楽であり、初心者向きです。
明治の「おいしい牛乳」などボトル式開閉の牛乳パックは対応できない点に注意すれば、あとは問題ないです。
ヨーグルト種は、粉末状の専用種ほか、市販の固形ヨーグルトや飲むヨーグルトを種(スターター)にできます。
明治R-1ならば、固形でも液体でも、1個の100g(100cc)あれば、10倍に「増やせ」ます。牛乳パックから100ccほど牛乳を飲んでしまい、ヨーグルトを加えます。
利用可能なヨーグルト種は、基本的にどれもで問題ないです。
カスピ海ヨーグルトでも、豆乳ヨーグルトでも、菌が活きているヨーグルトならば、(原理上)どれも種にできます。
温度は、40度-42度程度、時間は、8-9時間に設定し、ボタンを押すだけで、勝手にできあがります。
機能性ヨーグルト(LG21・PA-3・ガゼリ菌・ビフィズス菌)だと、普通のヨーグルトより、温度と時間にシビアなのですが、R-1を含めて固形のプレーンヨーグルトで良いならば、たいてい再現可能です。
カスピ海ヨーグルトも、必要な温度と時間がだいぶ変わりますが、それさえ守れば、再現性(成功確率)は高いです。
例えば、フジッコのヨーグルト自体を種にすると、Atlasの場合「27度・9時間」で可能でした。
ただし、脂肪ゼロのモデルは無理です。
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いずれの場合も、元にする種は、固形ヨーグルトでもドリンクタイプでも、固形でもOKです。
ただし、各社の低カロリー・低糖質タイプや、グリコの(ボトルの)ビフィックスやヤクルトなど乳酸機飲料とは、利用できない点だけ注意してください。
2・飲むヨーグルトの作成
つづいて、飲むヨーグルトです。
こちらも、紙パック式牛乳と市販ヨーグルトとを組み合わせて作ります。
ただ、固形ほど成功確率は高くないです。
つまり、慣れるまでは、固形のヨーグルトになってしまったり、ヨーグルト入り牛乳のままだったりする場合があり得ます。
成功確率を高めるためには、以下の要素に注意が必要です。
1・室温
2・牛乳の種類
3・ヨーグルトの種類
重要な部分ですから、多少詳しく書いておきます。
第1に、キッチンの室温です。
ヨーグルトメーカーは、極めて単純なメカです。
しっかりした断熱材やセンサーを持つ1万円以上の専門機を除けば、室温に応じた内部温度の調整が不得意で、非力です。
そのため、冬場の寒い台所、夏のエアコンのない暑い台所では、固まらなかったり、固形のヨーグルトになったりします。
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結論的にいえば、人間が心地よく暮らしているリビングなどの場所で作るのが「正解」です。そこならば、飲むヨーグルトに適した30度前後の温度でも、比較的安定します。
そして、一度「飲むヨーグルト」が作れさえすれば、次回以降は同じ設定で、ほぼ再現可能でしょう。
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第2に、「牛乳の種類」です。
飲むヨーグルトの場合も、キャップ式の牛乳では、発酵しません。
加えて、パス殺菌などの低温殺菌牛乳や、濃いめの牛乳も、(原理上できないこともないですが)再現は難しいです。また、低脂肪乳はさらに難しいです。
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結論的にいえば、コンビニなどで売っている、成分無調整の「安価な3.6牛乳」で固定するのが、失敗しないコツです。正確には、乳脂肪分の量は季節で変化しますが、それが原因で失敗することは、Atlasの経験上、少ないです。
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明治 LG21:30度・8時間
ブルガリア:30度・8時間
第3に、種とするヨーグルトの種類です。
おそらく、機能性ヨーグルトを「増やしたい」と思っている方が多いと思います。
個人的経験で言えば、明治の青い容器のLG-21や、市販のブルガリアヨーグルト(LB-81)ならば、たいていの場合、「30度・8時間」で、他社機でも再現可能です。
明治 R-1:33度・8時間
雪印 ガゼリ株:34度・9時間
明治 PA-3:35度・9時間
一方、明治のR-1や、PA-3、雪印の恵ガゼリ株は失敗確率は高いです。
Atlasによる実験の結果だと、いずれも、室温の安定性においてかなりシビアです。また、やや高めの発酵温度でないととろみがつかないと言えます。
Atlasは、後ほど書く、アイリスオーヤマとビタントニオの2機でいろいろ試してきましたが、今のところ、上表のような、温度設定がベストでした。
冬だと、もう少し高めが良い傾向です。
なお、カスピ海ヨーグルトは、「きわめて粘る」性質上、飲むヨーグルトにはむかないです。
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以上、飲むヨーグルト作成上の注意点の紹介でした。
結論的にいえば、基本的に、室温や牛乳の乳脂肪分の量が制御できない以上、飲むヨーグルトについては、「再現性100%」は保証できません。
つまり、総じて大らかな気質で、失敗も楽しめる方にだけ向きます。
ただ、失敗した場合も、清潔な牛乳パック方式なので、(腐敗するなどではなく)、固形のヨーグルトになるだけなので、その部分を気にして、買うのを「ためらう」必要もないかと思います。
1-2・アイリスオーヤマの製品
ここからは、各社が出すヨーグルトメーカーの機能を具体的に比較していきます。
はじめに、アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーからです。
昔から力を入れている企業で、Atlasも初めて買ったのはこちらのものでした。
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以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチな点は青字で書いていきます。
【2023年発売】
【通常型番】
1・アイリスオーヤマ IYM-016
¥5,600 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【特定量販店用型番】
2・アイリスオーヤマ KYM-016-W
¥4,840 楽天市場 (12/4執筆時)
自動メニュー:7種類
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:自動
カスピ海ヨーグルト:自動
IYM-016 は、アイリスオーヤマの発売するヨーグルトメーカーです。
流通ルートの違いで型番が変わりますが、性能は同じです。
温度設定は、25度から65度の範囲で対応します。
40度以上の高温は、基本的にヨーグルトメーカーとしては不要ですが、これは応用的なレシピのために付属します。
自動メニューは、7種です。
他社機と比べても充実します。
作成可能なのは、ヨーグルト(プレーン)・カスピ海ヨーグルト、甘酒、米こうじ、サラダチキン、豆乳ヨーグルトです。
これらのメニューは、ボタン1つでできます。
このほか、アイリス機では、以上のメニューが手動を含めればできることが示されます。
ヨーグルトメーカーは、シンプルに、「温度と時間」を設定して指定時間加熱するだけの家電です。
そのため、この温度に設定しさえすれば(他機でも)アレンジできる「はず」です。
ただ、格安機の場合は特にですが、(断熱性やセンサー精度の問題で)実際に表記通りの温度で安定するわけでもないため、他社機で全く同じ温度にして、再現できるわけでもないです。
使いながら、(経験に沿って)温度の微調整をしていく必要があります。
その点で言えば、アイリス機を買って、アイリスの指示するように作ったほうが、成功に至る道筋は短いとは言えます。
以下、本機の自動メニューについて、もう少しだけ細かく見ておきます。
第1に、ヨーグルト(プレーン)です。
牛乳パックを利用し、42度で9時間で、作成できます。
固形ヨーグルトは、温度と時間にわりとアバウトでも良いので、他社機を含めて、ほぼほぼ「失敗せず」できます。
第2に、飲むヨーグルトです。
こちらは、付属用機ではなく、1Lの紙パック牛乳の容器そのままで作ることを推奨しています。
温度は、本機の場合、30度・7時間です。
同社の場合、自動メニューだとが標準ですが、マニュアル(手動)で温度設定する場合、以上のように、作る分けられるような説明です。
この部分は(他社機もそうですが)どちらかと言うと、室温の方が影響するので、作成後「ほぼほぼ」牛乳のままだったら、温度を上げるなどして、「自己流」で調整していく必要があります。
また、先述のように、R-1などの機能性ヨーグルトはシビアな温度条件があるため、このあたりは、購入してから、皆さんの「経験で解決」していくことになります。
第3に、カスピ海ヨーグルトです。
種菌ではなく、市販のカスピ海ヨーグルトからの培養を想定します。ようするに、スーパーで見るフジッコの製品です。
アイリスオーヤマによると、29度・9時間という時間設定です。
第4に、豆乳ヨーグルトです。
39度で9時間という時間設定です。
豆乳ヨーグルトは固形のヨーグルトのみです。
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一方、アイリスの場合、自動メニューは、紙パックで作る場合、1Lの分量を前提としています。
おそらく、本体の熱周りの部分で、500mLだとうまくできない可能性が高いからだと思います。特に、温度にシビアな、飲むヨーグルトはそう言えます。
ヨーグルト以外のレシピは、甘酒・塩麹・サラダチキンに対応です。
甘酒は、炊飯器でもつくれますが、麹を55-60度ほどの一定温度で温めればできる食品です。
本機付属のプラスチックケースが付属するため、麹さえあれば、そのまま作れます。
付属品は、甘酒用の容器のほか、水切りヨーグルト(ギリシャヨーグルト)を作るためのカップ、牛乳パックに封をするためのクリップなどです。
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以上、アイリスオーヤマの IYM-016の紹介でした。
大手では諸機からヨーグルトメーカーを出してきた企業の最新製品です。
何世代かの改良で信頼性も高まっているでしょうし候補にして良い機種の1つです。
メニューも多いですし、いろいろ楽しめそうです。
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なお、アイリスオーヤマからは以上の下位機、旧機の販売もあります。
【2017年発売】
【通常型番】
3・アイリスオーヤマ IYM-013
¥6,280 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【特定量販店用型番】
4・アイリスオーヤマ KYM-015
¥3,980 楽天市場 (12/4執筆時)
自動メニュー:5種類
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:自動
カスピ海ヨーグルト:自動
第1に、 IYM-013です。
1世代前の同グレード製品でした。
特定量販店用型番は、同じ製品ですが、甘酒などを造るための容器が2セットになる以外は、通常製品と同じです。
一方、新機種と比べる場合、豆乳ヨーグルト、サラダチキンのメニューが省略です。その代わり、500mLの「飲むヨーグルト」用のメニューがありました。
ただ、個人的に使っていた機種ですが、500mLだと、(R-1など)シビアな菌でなくても)成功しない場合があったので、新機種では省略されたのだと考えています。
結論的にいえば、新機種を選んだ方が良いかなと思います。
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【2018年発売】
【通常型番】
5・アイリスオーヤマ IYM-014
¥3,764 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【特定店向け型番】
6・アイリスオーヤマ KYM-014
¥3,700 楽天市場 (12/4執筆時)
自動メニュー:2種類
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:手動
カスピ海ヨーグルト:手動
第2に、 IYM-014です。これまでの機種の下位機種です。
こちらは、プレーンヨーグルトと甘酒の2メニューだけです。
KYM-014 は、さらに、カスピ海ヨーグルトと塩こうじが追加で4種類でした。
つまり、いずれも、飲むヨーグルト用のボタンがないという仕様です。
なお、全機とも、上位機に付属するレシピブックは未付属です。
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結論的にいえば、 普通の(固まった)プレーンヨーグルトだけ作るならば、これらの機種でも問題ないです。また、手動ならば「飲むヨーグルト」はできそうです。
しかし、先述のように、飲むヨーグルトは温度設定においてシビアなので、「簡単に」作るならば、(世代を経て改良があるだろう)新型が良いかなと思います。
1-2・ビタントニオの製品
つづいて、ビタントニオです。
輸入商社の三栄が展開する日本ブランドで、一芸のある調理家電を多く出します。
【2023年発売】VYG-60-W
7・ビタントニオ VYG-60
¥5,760 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:4種類
設定可能温度:25度から70度
飲むヨーグル:(手動)
カスピ海ヨーグルト:(手動)
VYG-60は、、ビタントニオのヨーグルトメーカーです。
キッチン家電では、お馴染みのシリーズで、アルミのオシャレな本体で、作りもしっかりしています。
アイリスオーヤマと共に、大手だと、割と昔からヨーグルトメーカーを出している企業です。
また、数世代、機種を更新してきた点で、問題点の洗い出しも済んでいると言えます。
発売年度の違いで2機種あります。
違いは、自動メニューの種類です。
2022年機は、「プレーン ・カスピ海・甘酒・塩麹」という構成です。
2023年機は、「プレーン or 豆乳ヨーグルト・のむヨーグルト・甘酒・塩麹」です。
その上で、2023年機は、アイリスオーヤマと同じで、ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト)用の水切りトレイが付きます。
ご家庭のザルでもできるのですが、値段差によっては新機種でも良いかと思います。
あとは、レシピ集の部分などのマイナーチェンジだけなので、同時に見ています。
保温性能は、家庭用の入門機としては、優秀です。
内部の断熱構造が徹底している点のほか、開いた牛乳パックを止める部分が、アイリスオーヤマのようなクリップではなく、紙パックの形状に合わせたふただからだと思います。
飲むヨーグルトの成功確率も、同社の製品ほうが(僅かに)良いです。
自動機能は、4種類付属です。
プレーン(40度・8時間)・カスピ海(27度・7時間)・甘酒(60度・8時間)・塩麹(60度・6時間)と、単純に温度と時間が設定されるだけです。。
先述のように、ヨーグルトメーカーにおける「自動ボタン」というのは、(特に高度に温度をセンシングしているわけでなく)、特定の設定温度と時間を記憶した「ショートカットボタン」にすぎません。
飲むヨーグルトは、2023年機は、自動モードが省略です。
マニュアルで作れないわけではないですし、Atlasもそれで作っています。
ただ、先述のように、室温と菌の種類の違いで温度設定がシビアなので、(苦情対策もあり)自動メニューからは「省略」したのだと思います。
「自動メニュー」があるアイリスオーヤマにしても、ガゼリ菌やビフィズス菌は「必ずしも自動メニューでうまくできる保証はない」と註は打ちますので。
つまり、どのメーカーの製品を選ぶにしても、マニュアルで「自力」で、最適温度と最適時間を、探し出す努力は必要です。
温度設定は、25度から70度の範囲で対応します。
おもしろいのは、タイマーの最大値が99時間(アイリスオーヤマは48時間)と長めで、天然酵母おこしにも使える点でしょう。
レシピは、くりかえしになりますが、温度と時間さえ「覚えて」しまえば他機でも可能です。
ただ、温泉卵だけは、(70度ほどは必要なので)、アイリスオーヤマの製品では再現できないでしょう。
付属品は、甘酒用などにつかう容器(800ml)のほか、牛乳用のふたとスプーンです。
くわえて、2023年機からは、ギリシャヨーグルト用の水切りも付属です。
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以上、ビタントニオのVYG-60の紹介でした。アイリスオーヤマとどちらにするか迷う機種です。
最も重要な温度の安定性は、若干ビタントニオが良いように思います。一方、自動メニューの多様性は、アイリスオーヤマです。
個人的には、どちらを選んでも良いと思いますが、機能性の高い「飲むヨーグルト」を作る場合は、自動メニューより、温度の安定性のが重要なので、ビタントニオが優るかなと思います。
そうでもないならば、自動メニューが多く、レシピブックも充実し、初心者にも優しいアイリスオーヤマでしょう。
【2024年発売】
8・ビタントニオ 発酵メーカー VFM-10-W
¥5,549 楽天市場 (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
発酵メーカー VFM-10-W も、ビタントニオの製品です。
サイズは、幅175×奥行220×高さ200mmです。
大きめサイズです。
こちらは、基本的には付属のコンテナ(1Lサイズ)に入れて、ヨーグルトを作るのが本筋で、そちらに最適化されています。
牛乳パックも500mLならできますが、温度管理を考えれば、出来具合に差はあるでしょう。実際、ミルクを「常温に戻して」から作るような指示です。
自動メニューは、未付属です。
温度(25-65℃)と、時間(0.5-48時間)を設定するだけです。
レシピは、ヨーグルトほか、塩麹・甘酒・味噌・パン生地などが提案されます。
飲むヨーグルトは、作成を前提としない機種です。
コンテナ(1L)は、2個付属です。
作り置き中でも、もう一個で利用できるという工夫です。
レンジ対応なので、水を張ってレンチンでも滅菌消毒できるのが良い部分です。
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以上、ビタントニオの発酵メーカー VFM-10-Wの紹介でした。
ヨーグルトもできますが、名前の通り「発酵」食品全般を作るのが本筋の製品です。塩麹・甘酒・味噌・パン生地などを、低温・中温発酵させたい方が選ぶべき製品でしょう。
その部分で言えば、後ほどみるクビンズなどがライバルと言えます。
1-3・トープランの製品
つづいて、トープラン(東京企画販売)の販売するヨーグルトメーカーです。
紙パックが利用できるヨーグルトメーカーを初めて発売し、ブームの火付け役になった会社です。
【2015年発売】TKSM-019後継機
9・TO-PLAN TKSM-016
¥3,500 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:2種類
設定可能温度:
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:自動
TKSM-016 は、トープランが、販売するヨーグルトメーカーです。
保温性能は、温度センサーがなかった同社の前モデルより進化して、温度管理の部分で機能アップしました。
ただ、後発メーカーは基本搭載のため、技術的な優位はないです。
自動機能は、カスピ海ヨーグルトと普通のヨーグルトの2種類です。
温度設定は、この製品は、マニュアルの温度設定・時間設定ができないため、失敗する場合は失敗する機種です。
温度も40度前後(8時間)で加熱している様子のため、飲むヨーグルトは対応できません。
付属品は、計量カップのみです。
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以上、TO-PLAN TKSM-016 の紹介でした。
一時代を築いた製品ですが、家電メーカーの参入で、やや立ち位置が厳しくなっている製品です。
費用対効果で言えば、イマイチとなります。
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【2017年発売】
10・TO-PLAN TKSM-020
¥3,980 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:3種類
設定可能温度:
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:自動
このほか、TKSM-020 という機種も出しますが、こちらは上位機です。
下位機種と比較すると、甘酒の自動モードが付属し、専用ケースも加わっています。
ただし、マニュアルの時間設定と温度管理は引き続きできない機種です。
要するに、「ボタン1つで、色々考えたくて良い」ので、プレゼントには良いでしょうが、凝りたい方には物足りないとも言えます。
1-5・クビンズの製品
つづいて、クビンズの販売するヨーグルトメーカーです。
韓国の調理器具メーカーで、高級ジューサーの販売でも有名な企業です。
【2015年発売】
11・クビンス KGY-713SM
¥9,841 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:4種類
設定可能温度:20度から65度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
クビンス ヨーグルト&チーズメーカーは、韓国のクビンズが販売するヨーグルトメーカーです。
紙パック牛乳には対応しない製品ですが、2L容器(適正容量1.4L)のため、パーティには便利でしょう。
サイズは、ただし、幅18x奥行18x高さ20cmです。
わりと大きめです。
自動機能は、4メニューが搭載されます。
飲むヨーグルトかカスピ海ヨーグルトの専用モードは付属しません。
一方、「ヨーグルト(ギリシャ)」・「酢」・「納豆」・「麹・チーズ」の各モードは独自性が強いといえます。
水切りヨーグルト(ギリシャチーズ)は、チーズフィルターが付属しており、ヨーグルト完成後、本体を回転させる形での脱水が行えます。
市販のギリシャチーズである、森永のパルテノなどを種にすると面白いと思います。
そのほか、納豆・甘酒・梅エキスなどが自動で作成できます。
納豆については、菌種が違うので、併用は心配ですが、仕組み上密封容器にいれる形態ですし、容器自体、熱湯を使わずとも、電子レンジで消毒できるため、心配は無用でしょう。
温度設定は、20度から65度の範囲で対応します。
99時間まで時間が設定できるので、【ホームベーカリーの比較記事】で紹介した、(速いホシノ以外の)酵母の生種起こしでも利用できるでしょう。
付属品は、大きな容器が2つと、チーズ用のフィルター、納豆用の「ろうと」と「専用容器」が付属します。
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以上、クビンス ヨーグルト&チーズメーカーの紹介でした。
大きな製品ですが、基本的な仕組みとしては、小型の紙パック対応のヨーグルトメーカーと同じで、指定した時間、一定温度をキープするのみのシンプルな機械です。
一方、紙パック式に較べると一手間かかりますが、容器をしっかり密閉して発酵させる方式なので、一度確立したレシピの再現性は「他機より高い」でしょう。
ただ、飲むヨーグルトを作るだけの目的だと保存容器を別に用意しなくてはならない点で面倒ですが、とくに、ギリシャチーズを大量に作り、料理にするには、良さそうです。
1-6・TANICAの製品
つづいて、日本のTANICAの販売するヨーグルトメーカーです。
岐阜県多治見市のタニカ電器の製品で、国内製造するヨーグルトメーカーです。
大きな業務用のヨーグルト製造機も手がける会社ですが、こちらは家庭向けの製品として、上級者に人気があります。
【2023年発売】YS-01 後継品
【スタンダードセット】
12・TANICA ヨーグルティアS YS-02B
12・TANICA ヨーグルティアS YS-02W
12・TANICA ヨーグルティアS YS-02R
¥12,870 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【ガラス容器セット】
13・TANICA ヨーグルティアS YS-02GB
13・TANICA ヨーグルティアS YS-02GR
13・TANICA ヨーグルティアS YS-02GW
¥14,960 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から70度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
TANICA ヨーグルティアS YS-02 は、タニカの家庭用のヨーグルトメーカーです。
サイズは、幅18.8x奥行18.8x高さ16cmです。
クビンズよりやや小型ですが、大きいです。
付属品は、通常モデルはケースが2つです。
ただ、2つ付属容器の内容量は、1.2L(定格1L)なので、紙パック対応形式と同じです。
そのほか、温泉卵が4つできる温玉スタンドが付属です。
70度に対応できるため、ビタントニオのように温泉卵ができます。
・TANICA ガラス内容器
¥2,310 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
なお、上位機の場合、容器がPP樹脂からガラス製に変わります。
ガラス製の容器は別売もしており、購入もできます。コーヒー器具では知らない人はいないHARIO製ですし、品質は折り紙付きでしょう。
発酵食品を作る場合は、とくにガラスの方がよいでしょう。事前の滅菌もレンジに対応できますし、楽ちんです。
とくに菌を扱う以上ここが重要です。
自動機能は、付属しません。
温度設定は、一方で、25度から70度の範囲で対応します。
一方、ヒーターのパワーと到達温度への時間が短い点が本機の特長です。
本機は密閉性・断熱性も値段相応に良いので、温度管理の難しいタイプのヨーグルト(カスピ海や飲むヨーグルト)には向くでしょう。
定温到達性の速さも、レシピを見ながらの(ほったらかし)発酵食品作りの場合、割と有用かと思います。
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以上、タニカのヨーグルティアSの紹介でした。
国内のヨーグルト専業メーカーとして「こだわり」を感じる仕様です。
牛乳パックに対応しないのは「不便」ですが、できあがりを担保するためには、温度管理がしっかりできないと駄目なので、ここは仕方ないです。
一方、ヨーグルト系だけではもったいない値段ですが、塩麹・納豆・味噌作りなどを含めた発酵食品全般に挑戦しようという場合、候補にできます。
レシピを含めて、日本向けですし、とくにガラス製のケースは、清潔面・利便性の面で高評価できます。デザインも一新されたので、個人的にいま買うならばこれかなと思います。
1-7・その他の製品
最後に、ここまでみた以外の企業の出す製品を同時に紹介します。
【2020年発売】
【カスピ海ヨーグルト可 1L】
14・和平フレイズ ラノー MJ-0639
¥3,080 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【カスピ海ヨーグルト不可 1L】
15・和平フレイズ ラノー MJ-0638
¥2,313 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【カスピ海ヨーグルト不可 0.5L】
16・和平フレイズ ラノー MJ-0637
¥1,900 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:2段階
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:対応機あり
これらは、キッチン用品メーカーの和平フレイズが中国から輸入販売する製品です。
自動機能は、搭載しません。
ただし、上位機については、温度が2種類調整できる仕様で、カスピ海ヨーグルトに対応します。
温度設定は、できません。
コンセント電源をつけた後、5〜8時間で様子を見ながらできあがりを待つだけです。
付属品は、辛うじて計量カップが付く程度です。
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以上、和平フレイズのヨーグルトメーカーの登場でした。
おそらく、「ちょっと面白い引き出物」的なニュアンスで売られる製品です。
機能面を期待して選ぶものではないでしょう。
【2017年発売】(500mL 25-65度)
17・BRUNO 発酵フードメーカー LOE037-BE
18・BRUNO 発酵フードメーカー LOE037-RD
¥7,480 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
LOE037は、イデアインターナショナルが販売するヨーグルトメーカーです。、
自動メニューは、この機種も搭載しません。
温度設定は、25度から65度の範囲で対応します。
付属品は、甘酒などに使うケースは2個付属します。
しかし、牛乳を止めるクリップやフタが付属しないため、正確な再現性を狙うには、付属品の部分でイマイチです。
レシピは、一方で、発酵食品のレシピが充実します。
例えば、塩麹は、乾燥こうじ200g、塩60g、水300mlをほぐして混ぜる準備が必要です。
利用するのがなま麹の場合は、水は100ml減量します。
しょうゆ麹は、乾燥こうじが200g、醤油300mlで、水100mlで、同じようにほぐしますその上で、「60度で6時間の保温」で作るという仕組みです。
くりかえしになりますが、ヨーグルトメーカー自体単純な機械のため、設定温度と時間さえ合わせれば、他機でも再現可能です。
ただ、多めに容器が付いているのは、こうした点で便利でしょう。
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以上、BRUNO 発酵フードメーカーの紹介でした。
デザイン的には、ビタントニオ同様に良いモデルです。
今回の「ヨーグルト」を作る趣旨ではイマイチですが、発酵食品中心に考える場合、1Lケースが2本付いているのは、利便性が高いと言えます。
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【2021年発売】HS-YG1A
19・Hismile コンパクトヨーグルトメーカー
¥3,580 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【2020年発売】
20・dadaz ヨーグルトメーカー
¥4,244 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から69度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
なお、本機とほぼ同じ仕組みの製品が、Amazonで販売されます。
おそらく、海外に原型機があって、日本に複数の流通ルートがあるパターンだと思います。
ただ、Hismileのほうは、世代が新しく、ヒーターの配置が新設計のようで69度までとなります(dadaz は65度)。
温度が高くできる利点はともかく、ヒーター配置の工夫で、温度の安定性は高まるでしょうから、その部分で、(これらだけで比較すれば)少し良いと言えます。
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【2023年発売】
21・BRUNO 発酵メーカー BOE108-CHBR
22・BRUNO 発酵メーカー BOE108-ECRU
¥7,000 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から60度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
一方、BRUNOですが、2023年に後継機が出ました、
形状がだいぶ変わり横長になっています。
温度は、25-80度までと、高温方面に幅がでました。
発酵食品用と言うより、これは、お肉などの低温調理に利用したい場合に便利な仕様です。その方面での汎用性を持たせた改良でしょう。
幅広にしたのもこの部分の利便性を高めるゆえです。調理用の編みかごも付くようになりました。
容器も600mLのケースなので、やや大きくなったと言えます。
一方、このサイズだと500Lの牛乳パックがそのまま入ります。
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少人数世帯だと、実際、1Lは多すぎる部分はあるので、なかなか良い訴求に思えました。
一方、発酵食品や低温調理をそう作らない(ヨーグルト用)と考えるならば、幅広な分だけ、収納面では不利と言えます。向き不向きはあるでしょう。
【2022年発売】KYG-0800/W
23・コイズミ KYG-0800
¥4,755 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:6種類
設定可能温度:25度から70度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
KYG-0800 は、日本の中堅家電メーカーのコイズミが販売するヨーグルトメーカーです。
自動機能は、上記の6種類で対応です。
ビタントニオの製品とだいたい同じです。
ただ、コイズミの自動メニューは(固形)ヨーグルトはすこし温度高め(42度)で、9時間と長時間かける作り方です。
固まらないという「失敗」を避けたのだと思えます。
ちなみに、ビタントニオは40度の7時間です。室温にもよりますが、本機でもこれくらいの時間で固まるようには思えます。
一方、本機は、牛乳パックを入れる場合、上図のように、ジャバラを伸ばす構造です。他機も上部はプラスチックですし、温度の安定性はこれでもあまり変わらないでしょう。
温度設定は、25度から70度の範囲で対応します。
タイマーは、1〜48時間で設定できます。
付属品は、800mlの容器とスプーンです。
本機は不思議なジャバラ構造ですが、800mlの容器は閉じて利用できます。
その点でいえば、閉じてこの容器でやった方が温度は安定するでしょうし、飲むヨーグルトは成功しやすいでしょう。
レシピ集は、未付属です。
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以上、コイズミ KYG-0800 の紹介でした。
ジャバラがやはり特徴的な機種です。収納面で少し有利になるので、面白いことを考えたなと思いました。その部分を重視するならば、選べる機種です。
【2019年発売】
24・NAKASA NYM-100
¥5,390 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
NYM-100 R42206は、とろっとのむヨーグルトメーカーとして発売されている製品です。
仲佐という大阪の会社が輸入しています。
専有スペースが広めの製品ですが、これは1Lの容器が内蔵されるためです。
牛乳パックでも作れますが、500MLサイズのみとなります。
自動機能は、この機種も搭載しません。
温度設定は、25度から65度の範囲で対応します。
なお、「とろっとのむヨーグルトメーカー」という名前ですが、要するに、デフォルトの時間、温度が30度8時間である、というだけです。
付属品は、先述のケースとクリップです。
レシピは、12種類となります。
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以上、とろっとのむヨーグルトメーカーの紹介でした。
毎回ケースを使う前提ならば、密閉性の点でヒーター温度が一定にしやすいため、成功しやすい部分はあるでしょう。
ただ、500MLサイズのパックしか使えない点は、注意です。
【2017年発売】
25・山善 発酵美人 YXA-101(W)
¥5,273 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
発酵美人は、輸入商社の山善が発売するヨーグルトメーカーです。
いわゆる「ジェネリック家電」を発売するメーカーで、ヒーター分野でも強みがあるため、かなり安く本体が出せています。
サイズは、幅17×奥行20.5×高さ18cmですから、クビンズとだいたい同じです。
付属品は、ヨーグルトなどを調理するための1Lの専用容器です。
ただ、500MLまでならば、牛乳パックをそのまま入れることも可能です。
横長の形状は、やはり、調理機能を重視するためです。
例えば、ジップロックとお湯を利用してのローストビーフやサラダチキンなどの低温調理にも対応します。
容器が結構広いので、同時調理も可能です。例えば、塩麹と醤油麹はだいたい時間がおなじなので、同時に作れるなどのメリットがあります。
自動機能は、付属しません。
温度設定は、一方で、25度から65度の範囲で対応します。
タイマーは最大で48時間までです。
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以上、山善の発酵美人の紹介でした。
ヨーグルトだけ作るならば、他機のほうが便利でしょう。500MLまでしか作れませんし、ふた部分の間口が広く、密閉性(断熱性)は、温度の均一性維持の部分で少し不利になりますので。
ただ、名前通り、色々な発酵食を試したい方には、値段面を含めて、わりと魅力がある製品になると言えます。
今回の結論
ヨーグルトメーカーのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、各社のヨーグルトメーカーの比較でした。
最後に、いつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種を提案しておきます。
第1に、入門用のヨーグルトメーカーとしておすすめできるのは、
【2023年発売】
【通常型番】
1・アイリスオーヤマ IYM-016
¥5,600 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
【特定量販店用型番】
2・アイリスオーヤマ KYM-016-W
¥4,840 楽天市場 (12/4執筆時)
自動メニュー:7種類
設定可能温度:25度から65度
飲むヨーグルト:自動
カスピ海ヨーグルト:自動
固形ヨーグルト ★★★★★
飲むヨーグルト ★★★★☆
発酵食品 ★★★☆☆
温度安定性 ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
アイリスオーヤマの発売するIYM-016でしょう。
流通ルートの違いだけで、同じ性能のKYM-016でも構いません。
ライバルも多いです。
しかし、新機種に限定すれば、飲むヨーグルト用の自動メニューがあるのは、本機だけです。その上で、他の自動メニューが多い部分と、レシピブックが充実する部分を評価しました。
本編で書いたように、温度と時間だけ真似れば、(原理的に)他社機でも同じメニューはできます。
ただ、格安機の場合、機械が認識する温度と、実際の温度との解離があるので、明確に同じ時間で成功できるとは言い切れない部分があります。
長年出してきたアイリスオーヤマの場合、数世代で(時間と温度部分の)改良があるでしょうし、その部分を含めて、こちらを推しました。
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【2023年発売】VYG-60-W
7・ビタントニオ VYG-60
¥5,760 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:4種類
設定可能温度:25度から70度
飲むヨーグル:(手動)
カスピ海ヨーグルト:(手動)
固形ヨーグルト ★★★★★
飲むヨーグルト ★★★★★
発酵食品 ★★★☆☆
温度安定性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
ただ、メインに作りたいものが「飲むヨーグルト」という場合は、ビタントニオの VYG-60でしょう。
僅差ですが、断熱構造ほか、しっかりしたパック用のふたが付く関係で、温度の安定性にシビアな、飲むヨーグルトについては、成功確率が若干ですが、高い印象です。
ただ、それ用の手動メニューがないのと、アイリスオーヤマでも、冒頭で書いた「かなりシビアなヨーグルト菌」でも、安定した室温のものならば、それなりに成功します。
それをふまえると、アイリスオーヤマでも良いですが、安定した室温の場所(リビング)に置く場合、本機の方が見映えがするので、その部分で、「飲むヨーグルト」ならば、こちらを推します。
ビタントニオも、マニュアル操作になるとはいえ、レシピ集は充実します。
第2に、ヨーグルトだけでなく、発酵食品全般の調理において良さそうな製品は、
【2023年発売】
【ガラス容器セット】
13・TANICA ヨーグルティアS YS-02GB
13・TANICA ヨーグルティアS YS-02GR
13・TANICA ヨーグルティアS YS-02GW
¥14,960 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:
設定可能温度:25度から70度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
固形ヨーグルト ★★★★★★
飲むヨーグルト ★★★☆☆
発酵食品 ★★★★★★
温度安定性 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★
TANICA ヨーグルティアS YS-02 でしょう。
滅菌しやすく頑丈なガラス容器セットの方をとくにおすすめします。
量を作りたい場合はクビンズもよいですが、少量をいろいろ作りたい感じの場合は、とくにこちらでしょう。
温度管理部分を含めて、仕上がりの部分は最も期待値が高いです。
固形のヨーグルトならば、紙パック式でも十分なものができます。
しかし、その「でき具合」まで考えると、温度の安定性(均一性)が仕上がりに差をつけるのは確かです。
ヨーグルト以外の発酵食品は、さらにそのように言えるでしょう。
アイリスにせよ、ビタントニオにせよ、他社機は、上部に覆い(断熱材)がない構造で、そこから熱が逃げやすいといえますから、本機とは異なります。
手入れも、ハリオのガラスならば食洗機でも洗えますし、手間はかからないでしょう。
・TANICA ガラス内容器
¥2,310 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
その上で、コアなファンが付いている国内ブランドですので容器を含めて、あとから増設したい場合の入手が容易という部分も評価できます。
個人的には、容器がHARIO製というのもポイントです。
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【2015年発売】
11・クビンス KGY-713SM
¥9,841 Amazon.co.jp (12/4執筆時)
自動メニュー:4種類
設定可能温度:20度から65度
飲むヨーグルト:
カスピ海ヨーグルト:
ただ、発酵食品やヨーグルトについて、一定量を作りたい場合、大きめの 2L容器(適正容量1.4L)のクビンス機も候補です。
容器はガラスではないですが、レンジ対応です。雑菌対策も簡単です。
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というわけで、今回は、ヨーグルトメーカーの紹介でした。
1・圧力鍋の比較
2・電気圧力鍋の比較
3・多機能調理機の比較
4・取ってのとれる鍋の比較
5・フライパンの比較
6・ジューサーの比較
7・ハンドミキサーの比較
8・フードプロセッサの比較
9・かき氷器の比較
10・ヨーグルトメーカーの比較
ほかにも、いくつか、調理家電の記事がありますので、よろしければご覧ください。
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ではでは。