【今回レビューする製品】2024年 各社の取っ手の取れるフライパンの性能とおすすめ・選び方:ハンドル着脱式のフライパン:IH兼用・ガス火専用:鍋と取ってが分けられるフライパン
【比較する製品型番】 T-Fal IH兼用 サーモス KSD-3A DR KSD-5A DR KDA-8A DR KSE-5A DPBL KSE-8A DPBL KSE-9A DPBL パール金属 HB-3975 HB-3976 AZ-5557 AZ-5558 HB-4062 HB-4063 AZ-5559 AZ-5560 HB-5624 HB-5625 HB-5626 HB-5627 HB-5628 HB-5629 HB-5630 HB-5631 HB-5632 アイリスオーヤマ NTF-SEG5 HB-5633 PDCI-T3S DCI-T3S PDCI-T6S DCI-T6S PDCI-T10S PDCI-T13S DCG-T6S PDCG-T6S DCG-T12S PDCG-T13S D-plus PDCI-S3S PDCI-S6S DCG-S6S DCI-S6S PDCI-S9SG PDCI-S10S PDCI-S13S PDCI-T13S ダイヤモンドグレイス DG-S10S TERACOAT EHDC-S6s EHDC-S9s EHDC-T6S セラミックカラーパン CC-SE3N CCRC-6S CCRC-9S CCRC-13S CCRC-14S CC-13S お皿になるフライパン DPAN-6S DPAN-8S DPAN-12S Lycka AMB-1927 AMB-1933 AMB-1928 AMB-1935 AMB-1929 AMB-1938 AMB-1932 ドウシシャ エバークック evercook EGST3NVEIST5NV EIST7GRG2 EIST7IV2 EIST8RD 【HO】 ほか
今回のお題
各社の「取っ手のとれる」フライパンセットのおすすめはどれ?
どもAtlasです。
今回は、2024年11月現在、最新の取っての取れるフライパンを比較します。
今回は、この製品を最初に出したメーカーで、最も人気あるのT-fal(ティファール)製品と、後発の他社製品を比較するという企画です。
1・取っ手の取れるフライパンの比較 (1)
1-1:ティファール
1-2:サーモス
1-3:和平フレイズ
1-4:パール金属
2・取っ手の取れるフライパンの比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ〈フッ素〉
3・取っ手の取れるフライパンの比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ〈セラミック〉
3-2:エバークックα
3-3:Lycka (リュッカ)
3-4:最終的なおすすめの提案【結論】
最近は、サーモスや、アイリスオーヤマなどから、同社の「ライバル」となるフライパンが続々登場していますので、比較は重要ですから。
なお、記事を読むにあたって、1点だけ「お知らせ」です。
最も人気で、展開数も多いティファールのセットですが、今回の記事だと、T-falの製品は、(ごく一部の)代表的な製品だけを取りあげています。
同社は「ネット限定製品」などが非常に多いからです
1・T-Fal インジニオネオの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:アルミ〈ガス専用〉
1-3:アルミ〈IH兼用〉
2・T-fal インジニオネオの比較 (2)
2-1:ステンレス〈IH兼用〉
2-2:ホーロー〈IH兼用〉
2-3:直営店モデル
2-4:単品の鍋・フライパン
2-5:アクセサリー
3・T-fal インジニオネオの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめ構成の提案【結論】
そのため、同社の製品を広く見たい場合、専用記事となる以上の【T-Falのインジニオネオの比較記事】の方をご覧ください。
例えば、Amazonなどのセールで、ティファールのセット限定での「購入」を考えている方は、該当機はそちらで見ています。
そのほか、専門店・百貨店のみ流通する製品を含めて、(Atlasの知る限りの)全機種をグレード別に紹介しています。セール対象の製品も見つけやすいかと思います。
どうか、よろしくお願いします。
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セット構成 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
汚れにくさ ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、上表のように、メーカー順で、各製品を比較していきます。
そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別にAtlasのおすすめを提案していきます。
よろしくお願いします。
1-1・T-Falのインジニオネオ
はじめに、【T-Falのインジニオネオの比較記事】で紹介した、ティファールの取っての取れるフライパンの「代表的製品」を再び紹介しておきます。
今回の記事は、世界的に有名なT-Falのこの機種を「ベンチマーク」として、他社製品と比較していくことにします。
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なお、以下の記事では、Atlasのオススメポイントを赤系の文字色で、イマイチな部分を青字で記していきます。
【2021年9月登場】
【セット3】
【レッド】L38390
1・T-Fal IHルージュ・アンリミテッド
¥8,891 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【ブラウン】L38590
1・T-Fal IHマロンブラウン・アンリミテッド
¥8,891 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン:22cm 26cm
専用ハンドル:1本
【セット6】
【レッド】L38391
2・T-Fal IHルージュ・アンリミテッド
¥10,570 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【ブラウン】L38593
2・T-Fal IHマロンブラウン・アンリミテッド
¥11,682 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン:22cm 26cm
ソースパン:18cm
ガラスぶた:18cm
シールリッド:18cm
専用ハンドル:1本
【セット9】
【レッド】L38392
3・T-Fal IHルージュ・アンリミテッド
¥12,430 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【ブラウン】L38591
3・T-Fal IHマロンブラウン・アンリミテッド
¥12,290 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン:22cm 26cm
ソースパン:16 20cm
ガラスぶた:16cm 20cm
シールリッド:16 20cm
専用ハンドル:1本
IHルージュ・アンリミテッド (赤)と、IHマロンブラウン・アンリミテッド(茶) は、T-Falでは最も人気のあるセット製品です。
本体色は、異なりますが、色以外はこれらの2つは、コーティングや、付属品は共通です。
付属する鍋やフライパンは、3種類の選択肢があります。
第1に、セット3は、22cmのフライパン、26cmのフライパンと、1本の取っ手という「割り切った」構成です。
なお、これらのサイズは内径なので、外形寸法は2cmほどプラスです。
26cmは、家庭用の最も標準的なサイズのフライパンで、22cmは、モーニングセットを作るのに適したフライパンです。
第2に、セット6は、同じ22cmのフライパン、26cmのフライパンに、18cmのソースパン(お鍋)が加わるものです。
比較的小さな鍋で、レトルト食品などの温めに便利です。
また、18cmの鍋に最適なバラフライガラスふたと、密閉用のシールリッド、そして、1本の取ってで、「セット6点」となります。
第3に、セット9は、22cmのフライパンに、26cmのフライパン、16cmと20cmのソースパン(鍋)、そして、ソースパン用のバラフライガラスふたと、密閉用のシールリッドが2組と、取ってという構成です。
大きめの鍋が付属するのがポイントで、普通の家庭に常備している「鍋・フライパン用品が全部そろう構成」がセット9です。
フライパンの重さは、最も一般的な26cmのフライパンで、910gです。
一般的な軽量フライパンより重いのは、IHヒーター対応で、底面素材を磁力の伝導性がある素材で、かつ、分厚くする必要があるからです。
ただ、1000g前後というのは、重さを利用してフライパンを振りやすいです。
また鍋の場合は、底面素材の関係で蓄熱性がある程度期待できるため、同社の製品で「最も信頼性が高い」のは、このシリーズと言えます。
ただ、1回目の【T-Falのインジニオネオの比較記事】でも紹介したように、ガス専用の同社の製品は、660gと軽いため、特にフライパンを振るような方は、そちらを選ぶという手もあります。
コーティングは、T-Falの場合、製品のグレードでランクが変わってきます。
フライパンは、同社1位のチタンアンリミテッドコーティングが採用されます。
2021年に約6年ぶりに登場した新方式のコーティングです。
従来の最上位機(チタンエクセレンス)より1層少なくなった 5層構造です。
しかし、表面に近い層のコーティング強度を高くしていて、当初の「すべりの良さ」が長続きします。
なお、各社とも、「20万回」などフライパンコーティングの耐摩耗性を宣伝しますが、T-Falは情報公開しません。
フライパンは、JIS規格で定める共通の試験方法で、上図のような摩耗試験機で(アルミベースがむき出しになるまでの)耐久性の数字を各社とも表示できます。
Lifestyle系の雑誌記事などでも、独自にこういった試験をしているのをたまにみます。
ただ、耐摩耗性の数値やその手の実験については、Atlasはあまり信用していません。
なぜなら、アルミベースがむき出しになり、こびりつく状況まで使いつぶす人はまずいないからです。
いずれにしても、多層でありつつ、さらに、表層強度の強化を図るのはT-Falの良い部分で、本機の美点の1つです。
全体の耐久性も、標準となる「チタン」モデルに対して6倍という数字で、現行製品としては最高峰のコーティングです。
鍋は、同社5位のチタンインテンスコーティングです。
こちらは、チタン配合ですが4層コーティングです。金属へらを使うこともない鍋系は、ややグレードを落としています。
ただ、実用上、これで良いと思います。
底面加工は、先述のように、ステンレスの「IH対応2層底面」を採用します。
「IH対応2層底面」は、熱伝導性が高いです。そのため、一度蓄熱した後の熱の持続性(蓄熱)はこちらの方がかなり上で、長時間の煮込みには向いています。
取っては、ワンタッチで外せる専用取っ手です。
後発メーカーに比べると、これはたいへん良くできています。付けたときのホールド感と、外す際のスムーズさは、他社機を凌駕します。
さらに、耐熱性もあるため、そうそう「溶けてしまう」失敗はありません。
「取っ手のとれるフライパン」については、とくにこれらの部分が重要ですが、おそらく技術的な特許もあり、他社が追いつけていない部分です。
バタフライガラスぶた 【各サイズ】
¥2,255〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
シールリッド 【各サイズ】
¥676〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
ふたは、ガラスフタと密閉用フタが、セットによって付属します。
セット品は、ソースパン用しかないですが、フライパン用が欲しい場合などは、別売品もあります。
単品販売は、3サイズのフライパンのほか、ウォックパン、エッグロースター、20cmソースパンがあります。
この場合、セットにあるサイズで単品販売されていない製品がある点に注意が必要です。
なお、単品については【インジニオネオ(単品)の比較記事】に、値段構成を含めて、もう少し詳しく書いています。
なお、フライパンが十分加熱されたか、加熱のタイミングが分かるお知らせマークが、フライパンの中心にあるのも、同社の特長です。
お手入れは、T-Falは、鍋・フライパンの食洗機利用を含めてOKです。
ハンドルとシールリッドは、手洗いが推奨されますが、他社と違って、水切りやすい形状で、丸洗いは可能なので、不便はないです。
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以上、T-FalのIHルージュ・アンリミテッド (赤)と、IHマロンブラウン・アンリミテッド(茶) の紹介でした。
この製品については、すでに1回目と2回目の記事で「できの良さ」は伝えています。
今回は、この製品をベンチマーク(基準)としながら、価格面、性能面で、他社製品と比較していこうと思います。
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1・インジニオネオのセット比較
=T-Falのセット全製品の紹介
2・インジニオネオ単品の比較
=T-Falの単品全製品の紹介
なお、先述のように、同社の製品は人気なので、ネット限定製品を合わせて、50種類以上あります。
底面の張り地がない分だけ軽めである「ガス火専用」を含めて、ここで比較した以外の製品をお探しの場合、以上のリンクをご利用ください。
よろしくお願いします。
1-2・サーモスの着脱フライパン
続いて、サーモスが販売する、取っ手のとれるフライパンセットを紹介します。
米国に起源を持つ日本メーカーで、水筒などの保温器具メーカーとして有名です。
2018年末の登場ですが、自社のデンキヤ中心の流通網を活かして、最近は、T-Fal製品より売り場面積が広い場合もありました。
【2024年発売】
【セット3】
4・サーモス KSD-3A DR
¥5,999 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
ソースパン
専用フタ
専用取っ手 1本
【セット5】
5・サーモス KSD-5A DR
¥8,289 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
ソースパン 18cm
専用フタ 18cm
専用取っ手 1本
【セット8】
6・サーモス KDA-8A DR
¥11,909 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 22cm 26cm
ソースパン 16cm 20cm
炒め鍋 24cm
専用フタ 16cm 20cm
木製プレート
ナイロントング
専用取っ手 1本
KSD-3Aなどは、サーモスの「 デュラブルシリーズ」に属するフライパンです。
2018年末に登場し、現在は「4世代目モデル」が販売されています。
本体色は、ディープレッドのみです。
付属する鍋やフライパンは、3種類の選択肢があります。
8点セットは、最も豪華なフルセット構成です。
22cmと26cmのフライパン、16cmと20cmのソースパンと24cmのいため鍋のセットです。
価格も高いですが、鍋・フライパンのセット数が多く、バランスも良いです。
【22cm-24cm兼用】
フライパン専用フタ24cm KLK-2224 BK
¥3,420 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【26cm-28cm兼用】
フライパン専用フタ28cm KLK-2628 BK
¥2,500 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
ふたは、16cm・20cm用で、鍋(ソースパン)用になります。
フライパン用が欲しい場合は別売です。
その場合、22cm--24cmは兼用で、それに、26cm-28cmフライパン用です。
T-Falのふたと比べると、ガラス部分が中央のみで少し見にくいのと、取っ手が縮まないのので、重ねての収納が不便なのが弱点です。
なお、サーモスの場合、いため鍋以外も深型設計です(外形の高さとして、26cmパンで6.5cm)
この場合、油が飛び散りにくいなどのメリット性があります。
T-Falも上位のセットでは、深鍋(ウォックパン)がラインナップにあります。
ただ、22cm台のパンから「深い」のは、サーモス独自です。日本をふくめアジアの料理は「フライパンを振る」ことが多いので「ワンポイント」でしょう。
ただし、これはT-Fal・サーモスを含めて(フッ素系は)全社とも同じですが、強火禁止です。
コートがダメージを受けて寿命が縮むからです。
5点セットは、以上の構成です。
22cmと26cmのフライパン、18cmのソースパンと専用ふた(18cm)ととってです。
1人暮らしが初めてな子供に贈るのには、結構良さそうな構成です。
ただし、フライパンのふたは未付属ですので、先ほどのものを買いましょう。
3点セットは、以上の構成です。
これは、まとめて揃えるというより、大小のフライパンが「2枚欲しい」という方に向けたものでしょう。
コーティングは、耐摩耗性 デュラブルコートです。
この部分は、従来機から変わりません。
こちらは、3層コートです。むろん層数だけで決まりませんが、その数だけでは平凡です。
トップコートは、最も重要ですが、硬質フィラーを配合したとの表記です。
他社の格安品に多いダイヤモンドコート(=炭素系のダイヤモンド粒子)と同じで、充填剤(フィラー)が添加されたフッ素加工のコートと考えると良いかと思います。
種類は不特定です。ただ、硬質とあるので、炭素系・チタン系・セラミック系の何かしらだとは思います。
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結論的にいえば、当初のすべりの良さをキープする仕組みはある機種です。
とはいえ、内部の層のコートの機能性に説明がない部分では、T-Falなどには及ばないと言えます。これは値段的に仕方ないでしょう。
底面加工は、本製品は、ステンレスの張り地があるため、IH対応です。
一方、重さは、IH対応にもかかわらず、26センチのパンでも約700gと割と軽いです。
T-falのIH対応タイプより200g軽量水準ですから、かなり優秀と言えます。
もちろん、T-falは蓄熱性・耐久性の部分も重視して厚くしている側面はあるため、一長一短はありあす。
・サーモス 専用とって KHB-001 BK
¥2,355 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
ハンドルは、サーモスもワンタッチで外せる専用取っ手です。
別売があるので、追加は可能です。実際、2個あると便利です。
上面センターのロック解除レバーが大きくなり、使いやすくもなりました。
ホールド感も十分です。
ただ、解除の際はスライドした上で、下押しのダブルアクションが必要です。また、下部の取付時に押すレバーが手で押さえられていいると開けられない仕様です。
安全上からの配慮でしょうが、この仕様の場合、ハンドルを料理中につけ替え、取り外ししたい場合に不便です。サイドに取り外しレバーがあり、着脱が容易なT-Falとの違いです。
【26cm】(22cm 24cm 28cmもあり)
・サーモス フライパン KVD-026 DR
¥3,236〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
22cm KVD-022 DR
24cm KVD-024 DR
26cm KVD-026 DR
28cm KVD-028 DR
【26cm深鍋】(22cm 24cm 28cm深鍋もあり)
・サーモス フライパン KVD-026 DR
¥3,335〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
22cm炒め鍋 KVD-022D DR
24cm炒め鍋 KVD-024D DR
26cm炒め鍋 KVD-026D DR
28cm炒め鍋 KVD-028D DR
【26cm深鍋】(22cm 24cm 28cm深鍋もあり)
・サーモス 玉子焼きフライパン KEA-015 R
・サーモス 玉子焼きフライパン KEA-015 BK
¥2,936 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
単品販売は、フライパン・ソースパン・いため鍋全てラインナップされます。
セット販売がない玉子焼き器もあります。
販売点数が少ないという部分もありますが、全種類が単品で買える点は、T-Falに較べた場合、サーモスの良い部分です。
お手入れは、食洗機利用の場合、多少クセがあります。
T-Falと違い、中性洗剤利用の指定があるので、弱アルカリの食洗機利用洗剤の一部(フィニッシュなど)は利用不可です。これは、T-Falとの違いです。
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以上、サーモスのKSD-3Aなどの紹介でした。
T-Falと較べる場合、IH対応の軽量フライパンが充実する点で、IHキッチンユーザーで、非力な方には朗報といえる機種です。
加えて、全てのフライパンが「深い」ので、キッチンへの飛び散りを避けたい場合は、候補です。
耐久性は、一方、アルミベースが露出し、使えなくなるまでの耐摩耗性について、技術的、スペック的な説明がない上で、3層なので強調はできません。
ただ、トップコートについてはそう強火にせず金属ヘラも控えつつ大事に使えば、「当初のすべり」は長く続きそうです。
付属品は、課題でしょう。ハンドルと(別売の)フライパンふたの使い勝手がイマイチなので、そこまで考えて選ぶ場合、T-Falかなと思います。
【2021年発売】
【セット5】
7・サーモス KSE-5A DPBL
¥7,576 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:ガス火専用
フライパン 20cm 26cm
ソースパン 18cm
専用フタ 18cm
専用取っ手 1本
【セット8】
8・サーモス KSE-8A DPBL
¥10,322 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:ガス火専用
フライパン 20cm 26cm
ソースパン 16cm 20cm
炒め鍋 24cm
ふた 18cm 20cm
専用取っ手 1本
【セット9】(ネット限定)
9・サーモス KSE-9A DPBL
¥11,960 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:ガス火専用
フライパン 20cm 26cm
ソースパン 16cm 20cm
炒め鍋 24cm 28cm
ふた 18cm 20cm
専用取っ手 1本
KSE-5Aなども、サーモスが販売する「 取っ手のとれるフライパン」です。
先ほどの機種とことなり、本機については「ガス火」専用です。
付属する鍋やフライパンは、ディープブルーのみ選択できます。
8点セットが、一般向けのフルセット構成です。
22cmと26cmのフライパン、16cmと20cmのソースパンと24cmのいため鍋(超深鍋)のセットです。
それと、16cm・20cmのソースパン用のふたと、ハンドルが1本です。
・サーモス KVE-028D DPBL
¥3,608 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
9点セットは、ネット限定で、これらに、通常別売の28cmの炒め鍋が追加で付属です。
大きいサイズの炒め鍋は、結構便利なので、個人的には欲しいです。値段差をみて、お得感を感じれば、選んで良いでしょう。
5点セットは、20cmと26cmのフライパン、18cmのソースパンの3点セットです。
あとは、18cmのふたとハンドル1本です。
IH兼用タイプにもありましたが、一人暮らし初心者が、最初に揃えるセットとしては良さそうです。
【22cm-24cm兼用】
フライパン専用フタ24cm KLK-2224 BK
¥3,420 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【26cm-28cm兼用】
フライパン専用フタ28cm KLK-2628 BK
¥2,500 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
ふたは、IH兼用タイプと共通です。
やはり、フライパン用は別売なので、必要に応じて買ってください。
むろん、サイズが合うならば、ここだけは他社という感じでもOKです。
・サーモス 専用とって KHB-001 BK
¥2,355 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
ハンドルも、IH兼用タイプと同じです。
先述のように、サーモスは利用中に少し外しにくいので、1本買い足して2個あると便利です。
なお、ハンドルは、別メーカーのものを利用するのは、全メーカーとも原則禁止です。しっかりロックしないと危ないですから。
コーティングは、こちらも、3層コートの耐摩耗性 デュラブルコートです。
性能は、IH兼用モデルと差を付けていません。
底面加工は、底面にIHに必要なステンレスの張り地がない仕様です。
そのため、先述のようにガス火専用です。
そのぶん、重さは、26cmのフライパンで約500gです。先ほどの機種より100-200g軽量です。
サーモスはどの自社製品も100g以下の数字は出さないので、正確な差は不明です。
ただ、実際、軽いといえます。
【26cm】(22cm 24cm 28cmもあり)
・サーモス フライパン KVE-026 DPBL
¥3,058〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
22cm KVE-022 DPBL
24cm KVE-024 DPBL
26cm KVE-026 DPBL
28cm KVE-028 DPBL
【26cm深鍋】(22cm 24cm 28cm深鍋もあり)
・サーモス フライパン KVE-026D DPBL
¥3,278〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
22cm炒め鍋 KVE-022D DPBL
24cm炒め鍋 KVE-024D DPBL
26cm炒め鍋 KVE-026D DPBL
28cm炒め鍋 KVE-028D DPBL
【26cm深鍋】(22cm 24cm 28cm深鍋もあり)
・サーモス 玉子焼きフライパン KEA-015 R
・サーモス 玉子焼きフライパン KEA-015 BK
¥2,936 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
付属品は、以上です。
サイズは、IH兼用タイプと同じで、重なるので、例えば「フライパンだけは軽量がよい」という場合、単品で買っても良いかと思います。
その他の部分は、IH兼用と同じスペックなので、説明は省略します。
IH兼用と同じで、オーブンにも使えます。
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以上、サーモスの KSE-5Aなどの紹介でした。
サーモスの場合IH兼用もかなり軽いですが、ガス火専用はさらに軽いです。
重さ部分を除けば違いは(多少の)蓄熱・熱伝導性の違いだけです。
同じセット数(鍋とパンの数)では、ステンレスの張り地がない部分で、ガス火のほうが安いので、特段IHに対応する必要がない場合本機を選んでも良いでしょう。
ただ、軽すぎるとフライパンは振りにくいと感じる方は、IH兼用も軽いほうなので、外観色を含めて、好みに合えば、そちらでも良いでしょう。
付属品その他の課題などは、IH兼用タイプで説明した通りです。
1-3・和平フレイズの着脱プライパン
つづいて、和平フレイズのフライパンです。
同社は、新潟県のキッチンウェアメーカーですが、比較的格安な機種も多く、値段面でも人気です。
【セットA(セット3)】ACM-9377後継
10・和平フレイズ クックデリー MB-2438
¥3,741 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
なべ 18cm 20cm
専用マルチハンドル 1本
【セットB(セット4)】
10・和平フレイズ クックデリー MB-2439
¥7,411 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm
なべ 16cm
ガラスふた 16cm
専用マルチハンドル 1本
【セットC(セット6)】
10・和平フレイズ クックデリー MB-2440
¥5,415 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 24cm
なべ 16cm
ガラスふた 16cm
専用マルチハンドル 1本
【セットD(セット6)】
10・和平フレイズ クックデリー MB-0441
¥7,706 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 18cm
炒め鍋 21cm
ディープパン 24cm
なべ 20cm
ガラスふた 18cm
専用マルチハンドル 1本
【セットE(セット8)】
10・和平フレイズ クックデリー MB-2442
¥11,086 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
炒め鍋 21cm
ディープパン 24cm
なべ 18cm 20cm
ガラスふた 18cm 20cm
専用マルチハンドル 1本
和平フレイズ の ブラナーノIIは、同社のフライパンセットです。
付属する鍋やフライパンは、鍋類のみ「セット3」から、「全部入り」のセット8まで多展開です。
とくに、フライパンについて、深め(いため鍋・ディープパン)と普通の浅めが(どちらかではなく)混在するる構成の部分が、他社に比べての特徴です。
フライパンの重さは、数値として説明がないです。
ただ、このパターンの製品の場合、重いと言うことはないでしょう。
コーティングは、ダイヤモンドコートです。
フッ素加工にダイヤモンド粒子を混ぜて、摩耗に強くしたものです。
安い割に効果が高いので、格安製品では各社ともよく見られる方式です。
逆に言えば、熱や強力な洗剤にはあまり強くなく、耐摩耗性も「並」なので、高級機にはあまり採用されません。
実際、本機は層数などの情報も非公開ですし、当初のすべりの良さの持続性「価格相応」でしょう。
底面加工は、IH対応機で、ステンレスの張り底があります。
ただし、蓄熱性の強化などの機能性はありません。
取っては、しかし、中国製でみられるレバーロック式の汎用タイプで、あまりこだわりがないです。使い勝手もイマイチでしょう。
ふたは、ガラスフタが付属するモデルがほとんどです。
ただ、フライパン用の大きめのフタがなく、単品販売もないため、コーディネートできないのが難点です。
お手入れは、鍋本体を含めて、食器洗い機には対応できません。
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以上、和平フレイズ の ブラナーノIIの紹介でした。
おそらく、ネットで需要のある「取っての取れる」製品を特別に格安に出しているモデルだと思います。
ただ、重さの情報などが非開示で、張り地や鍋の強度(厚み)が全く分からない部分と、取っても含めてパーツ単位のバラ売りがみられない点が問題です。
こういった部分で言えば、長くは使えない製品でしょう。
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【セット6】
11・和平フレイズ クックデリー ACM-9712
¥5,017 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
なべ 20cm
ガラスふた 20cm
シールふた 20cm
専用マルチハンドル 1本
なお、和平フレイズ からは、 シルクウェアEZという上位のコーティングを施したモデルも売られます。
昔からある、いわゆる「マーブルコート」です。
トップコートに特殊セラミック「粒子」配合ですが、セラミックパンではなく、あくまで「特殊フッ素樹脂加工」です。
これは、耐久度を増すための工夫ですから、少なくとも、最初はフッ素加工のフライパンと同様に使えるでしょう。
とはいえ、耐摩耗性は200万回ですから、丈夫さでは上位です。
トップコートの下は、硬質セラミックですし、長持ちはするでしょう。ただ、いわゆる「マーブルコート」ですので、最初の使い勝手(すべりの良さ)はそう長期間続かないといえます。
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【セット3】黄色はRB-1722
12・和平フレイズ ToMay RB-1721
¥3,345 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
マルチパン 24cm
専用フタ 24cm
専用マルチハンドル 1本
シリコンミトン
一方、24cmのマルチパンと、フタ・ハンドルのみのミニマム構成なモデルがToMayです。
このタイプは(ここの用途での使い勝手はともかく)汎用性は高いため、究極の「ミニマリスト」が、収納性重視で1つ買うには良いかと思います。
ただ、ブランド名(機能性)があるフッ素加工ではない点で、保ちは不明瞭であり、また、取っても汎用品です。
1-4・パール金属の着脱プライパン
つづいて、パール金属のフライパンです。
こちらも新潟県の燕の金属加工メーカーで、キッチンウェアが得意です。
気づかなくても、デパートなどに置いてあるフライパンは同社製だったりします。
【セット5】
【IH兼用】
13・パール金属 HB-3975【青】
13・パール金属 HB-3976 【黒】
¥6,869 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【ガス火専用】
13・パール金属 AZ-5557【青】
13・パール金属 AZ-5558 【黒】
¥3,438 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:上記参照
フライパン 20cm 26cm
マルチポット 20cm
ガラスふた 20cm
専用マルチハンドル 1本
【セット9】
【IH兼用】
14・パール金属 HB-4062 【青】
14・パール金属 HB-4063 【黒】
¥6,,876 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
【ガス火専用】
14・パール金属 AZ-5559 【青】
14・パール金属 AZ-5560 【黒】
¥5,761 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:上記参照
フライパン 20cm 26cm
マルチポット16cm 20cm
ガラスふた 16cm 20cm 26cm
専用マルチハンドル 2本
パール金属も 和平フレイズと同じく、新潟県の有名なキッチンウェアメーカーです。
本体色は、基本的に、青と黒ですが、両方ともIHヒーター対応機です。
付属する鍋やフライパンは、上表の様にセット5 ・セット9という構成です。
やはり、使い勝手の良いフライパン2つの構成です。
フライパンの重さは、数値として説明がないです。
ただ、このパターンの製品の場合、重いと言うことはないでしょう。
コーティングは、ブルーダイヤモンドコートです。
和平フレイズやアイリスオーヤマの製品名に「ブルー」がつきますが、基本的に強度は変わりません。
ただ、コーティングは3層であること、3層目もダイヤモンド粒子を配合することをふまえると、信頼性は、この価格の格安機の中では、それなりにあると言えます。
底面加工は、IH対応機と、ガス火専用モデルが選べます。
ガス火専用機は、ステンレス加工がない分、フライパンはすこし軽量です。
パール金属 HB-2442
¥1,400 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
取っ手は、単品販売があります。
同社の「ルクスパン」用という表記ですが、実際(どうみても)同じです。
本機の場合、写真のようなサイドロック構造なので、着脱時に片手で簡単にといかないのが難点です。
パール金属 HB-5634
¥1,560 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
一応、同社のクックウェア用のハンドルはほかに1系統あります。こちらの方が「新型」になるようです。和平フレイズでもみた、レバーロック式です。
おそらく、輸入元の出所は同じかなと思います。こちらのほうがホールドはしますが、着脱が面倒で、調理時にさっと外せないできないのが難点です。
これらの取っ手は、同社の製品(スタックプラス・クックサイン・ルクスパン・ライズネオ クックウェアシリーズ)間では互換するとの記載です。
なお、ユーザーレビューでは、T-Falほか他社のハンドルと「互換した」ような記述もみられます。
あり得ることですが、「正しい使い方」ではないので、まさかの際の補償に影響する場合もあるので、全く「おすすめ」はできません。
熱源で使うものですし、フライパン・鍋と同じ企業の製品をそろえるべきでしょう。
【各サイズ】
パール金属 ルクスパンシリーズ 単品
¥1,955〜 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
単品販売は、ハンドルが同じという意味では、ルクスパンシリーズの鍋類ならば「互換」すると言えます。Amazonで、いくつかの鍋・フライパン類が単品で売っています。
お手入れは、本機は、鍋本体を含めて、食器洗い機には対応できません。
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以上、パール金属 の ブルーダイヤモンドコートの紹介でした。
和平フレイズのクックデリーとランク的には同じで、差はないでしょう。
コーティングの詳細はこちらのほうが情報が多いので、信頼性はやや上回ります。
しかし、重要な「とって」部分の使い勝手がイマイチです。
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【3点セットA】20cmフライパン
15・パール金属 スタックプラス HB-5624 【青】
15・パール金属 スタックプラス HB-5625 【赤】
¥4,520 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm
マルチポット 18cm
専用マルチハンドル 1本
【3点セットB】20cmいため鍋
16・パール金属 スタックプラス HB-5626 【青】
16・パール金属 スタックプラス HB-5627 【赤】
¥3,527 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
専用マルチハンドル 1本
【5点セットA】20cmフライパン
17・パール金属 スタックプラス HB-5628 【青】
17・パール金属 スタックプラス HB-5629 【赤】
¥5,255 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
マルチポット 18cm
ガラスふた 18cm
専用マルチハンドル 1本
【5点セットB】20cmいため鍋
18・パール金属 スタックプラス HB-5630 【青】
18・パール金属 スタックプラス HB-5631 【赤】
¥5,380 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 26cm
マルチポット 18cm
いため鍋:20cm
ガラスふた 18cm
専用マルチハンドル 1本
【7点セットA】
18・パール金属 スタックプラス HB-5632 【青】
18・パール金属 スタックプラス HB-5633 【赤】
¥7,809 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
対応:IH兼用
フライパン 20cm 26cm
いため鍋:20cm
マルチポット 18cm
ガラスふた 18cm
専用マルチハンドル 2本
このほか、同社からは「スタックプラス」というブランド名で以上の製品の展開もあります。
20cmの「いため鍋」がセットされるモデルがあります。
ようするに「20cmの深めのフライパン」と考えてOKです。
同じ3層の「ブルーダイヤモンドコート」ですし、価格からしてもグレードは先ほどと同じと言えます。
ただ、このシリーズについては、ガラスふたが、マルチポット(鍋)用で、フライパン用のふたが付かない点に注意してください。
煮物などを保存する場合は良いようにも思いましたが、ガラスのふたである必要性は薄いかなと思います。
パール金属 HB-5634
¥1,560 Amazon.co.jp (11/26執筆時)
取っては、先ほどもみた「レバーロック式」のほうが付属です。
次回に続く!
取っ手のとれるフライパンのオススメは結論的にこれ!
というわけで、今回は、各社の取っての取れるフライパンの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・取っ手の取れるフライパンの比較 (2)
2-1:アイリスオーヤマ〈フッ素〉
3・取っ手の取れるフライパンの比較 (3)
3-1:アイリスオーヤマ〈セラミック〉
3-2:エバークックα
3-3:Lycka (リュッカ)
3-4:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、アイリスオーヤマの製品をみていきます。
かなりの数があるので、実質「単独記事」になります。
セット構成 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
汚れにくさ ★★★★★
軽量性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目記事(こちら)では、紹介した全機種から、いつものように、予算別・目的別にAtlasのおすすめ製品を提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら