【今回レビューする内容】2025年 本格的な単焦点コンデジの性能とおすすめ・選び方:高級単焦点デジカメの違いや性能ランキング
【比較する製品型番】リコー RICOH GRIII HDF S0001270 RICOH GRIII HDF S0001281 RICOH GR3 GRV RICOH GR IIIx Urban Edition 富士フイルム FUJIFILM X-HF1 X-HF1-BJP X-HF1-SJP X-HF1-CSJP X100VI X100VI-S X100VI-B FF230003 X100V RICOH GR IIIx SONY SONY RX1RII DSC-RX1RM2 DSC-RX1 DSC-RX1R SIGMA dp0Quattro dp1Quattro dp2Quattro dp3Quattro X100V-B X100V-S X100F-B X100V X100F-B FUJIFILM GFX100RF GFX100RF-SJP GFX100RF-BJP ほか
今回のお題
単焦点のデジタルカメラのおすすめ機種はどれ?
ども、Atlasです。
今回は、2025年6月現在、最新の「レンズが明るい」単焦点のコンデジの比較です。
1・単焦点の高級デジカメ(1)
1-1:リコー
1-2:富士フイルム
1-3:ソニー
1-4:シグマ
2・単焦点の高級デジカメ(2)
2-1:最終的なおすすめの提案【結論】
光学ズーム機能のない1倍率レンズとなる「単焦点のデジカメ」に特化して、各社の製品をみていきます。
このタイプは、ズームがないので足で動いて、画角を決める必要があります。
しかし、明るく、解像感もあり、ボケ味がある写真が撮りやすいジャンルです。
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画質の良さ ★★★★★
ズーム倍率 ★★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★☆☆☆☆
スマホ連携 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、いつものように、各機種を比較していきます。
そして、最後に「結論」として、上表の様な観点から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ機種を提案する形式で書いていきます。
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1・高画質な小型デジカメの比較【3倍-】
2・高倍率な中型デジカメの比較【25倍-】
3・単焦点のデジカメの比較
4・入門用の格安デジカメの比較
5・高耐久の防水デジカメの比較
6・Vlog動画向けデジカメの比較
7・ミラーレス一眼の比較
8・一眼レフカメラの比較
9・デジカメ全体の選び方【解説】
今回の記事は、このブログのデジカメ比較シリーズの3回目記事として書きました。
なお、初心者の方で、単焦点とは何か?を含めて、「選び方の基本」を知りたい方は、さしあたって9番の記事が「まとめ」なので、そちらをご覧ください。
よろしくお願いします。
1-1・リコーのデジタルカメラ
というわけで、具体的な製品を比較していきます。
はじめにリコーの製品からです。
同社は、伝統的に単焦点には「最もこだわりがある」光学メーカーです。
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以下では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思うポイントを青字で記していきます。
【2024年発売】(参考価格:133,160円)
1・リコー RICOH GRIII HDF S0001270
¥175,000 楽天市場 (6/22執筆時)
【2019年発売】(定価138,600円)
2・リコー RICOH GRIII 15041
¥152,800 楽天市場 (6/22執筆時)
【23年期間限定色】世界2000台限定【中古のみ】
3・リコー RICOH GR III Diary Edition
¥172,998 楽天市場 (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:APS-Cサイズ
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:-----
画素数:2424万画素
焦点距離 :28mm(単焦点)
手ぶれ補正:3軸(4段補正)
モニター:3型液晶(約123万)
ファインダー:なし
AF:ハイブリッドAF (25点)
連写:約4枚/秒
動画:4K非対応
重さ:227グラム(電池込258g)
リコーのGR DIGITAL IIIは、同社のGRシリーズの最新機です。
10年以上前の「高画質デジカメブーム」の火付け役となったシリーズの製品の最新版です。
旧機だと期間限定色バージョン(ストラップ・ケース・カバー付き)も出ていましたが、すでに中古しかありません。
2024年に、HDF(Highlight Diffusion Filter)搭載の新型が出ました。
ただ人気で、参考価格以上の値の場合が多いです。この点は気をつけてください。
【ビジネスプリンターの比較記事】で紹介したように、同社は、インクジェットプも製造していますが、その技術を活かして薄型化することで搭載できた製品とされます。
写真のように、光を強調したアートな表現ができるソフトフィルターです。一眼でいうところの、プロソフトン(Kenko)のような光のにじみ効果を付けるものです。
ソフト的なエフェクトではなく、フィルタでの搭載は沈動式のコンデジへの搭載は初でしょう。
本体の重さは、電池込みで258グラムです。
極度に軽量化せず、操作性を向上させるレバーやダイヤルを重要視した設計と言えます。
ただ、軽量で剛性の高いマグネシウム合金を採用するなど、工夫は見られます。
ズーム倍率は、単焦点なので1倍です。
後述するように、ズームがない分、画質は期待できます。
撮像素子は、APS-Cサイズの撮影素子です。
コンデジでは「最大のサイズ」で、効果的に光を取り込めるため、情報量多めで解像感の高い写真の仕上がりです。
写真のボケ味は相当期待できます。
レンズの明るさは、F値2.8です。
冒頭示した「高画質デジカメ」の基準は超えますが、28mmの焦点距離でこの値は、あまり高いとも言えません。
ただ、旧モデルと比べれば、新しいGRレンズとなり、色収差の抑制に成功し、GRとくゆうの「すがすがしい画質」に、磨きがかかっています。
画質面での特徴は、「ローパスレス」を採用している点が挙げられます。
ローパスとは、写真のモアレ(=しま模様)を防ぐために、写真の輪郭を故意にぼかすため技術です。
基本的にどのデジカメでも採用されますが、写真全体がボケるという難点がありました。
「ローパスレス」は、この機構なしに処理できるので、風景写真などの解像感(クッキリ度)が増します。
一方、モアレ対策をしたい場合は、疑似的にローパスフィルタを再現した「ローパスセレクター」で3段階で、エフェクトをかけることも可能です。
本機は、多重露出やインターバル合成など、イメージコントロール系の機能も多彩です。
HDR機能(ハイダイナミックレンジ)は、一方、「HDR調」との表現です。
どうも、逆行時の白飛びなどを補正するための写真の合成は非対応のようです。
逆光に関するほかの補正もないので、この部分の対策はあまりないといえます。
ISO感度は、オート時で最大で、ISO102400です。
夜間撮影時のノイズ処理に強いのも、単焦点機の魅力です。
オートフォーカスは、ハイブリッド方式です。
これは、デジカメに使われるコントラスト式と、ミラーレスに使われる像面位相差式をミックスした方式です。
リコーとしては初搭載です。
GR3の測距点の数値は仕様表では非公開ですが、説明書によると、最大25点です。
合焦速度は、(この方式の枠内では)あまり速くないでしょう。
速度も公開もされません。
オート撮影モードは、特段のものは装備しません。
顔検出機能は、搭載です。
スマホでもお馴染みの機能ですが、検出精度が高い場合、AFが正確で速くなります。
一方、他社上位機のように、より精度が良い瞳検知には非対応です。
また、追随もしませんが、単焦点機ということで、さほどマイナスではないと思います。
連写速度は、4コマ/秒です。
この部分も重視されない構造です。
いずれにしても、AFや連写の点で、動く被写体にはあまり強くないカメラで、スナップや風景用に向くカメラと言えます。
手ぶれ補正は、本機は、3軸の手ぶれ補正です。
上下の角度ブレだけでなく、回転ブレに対応しています。
小型のコンデジでの搭載は珍しいです。
動画を除き、写真に5軸手ぶれ補正(ハイブリッド型)を使えるコンデジはないので、この部分では最高性能です。
補正量もシャッター速度4段分の光学式補整が搭載と強力です。
ただ、単焦点カメラは、手ぶれしにくいので、ここまでの性能は、オーバースペックとも言えます。
液晶モニターは、3.0型の約103万ドットと問題の無い性能です。
タッチパネル式で、タッチシャッターにも対応します。
・リコー RICOH GV-1 172780
¥20,295 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
ファインダーは、未装備です。
必要に応じて、外部ファインダーを購入します。
ただし、視野率は90%です。
ネットワーク機能は、Wi-FとBluetooth LEが搭載されます。
Bluetoothは、低消費電力のBluetoothLEに対応するため、常駐してもスマホ・カメラのバッテリーに影響を与えません。
そのため、カメラの電源がオフの状態でも写真の確認・転送操作が可能です。自動転送も対応です。
なお、本機は、同じアプリで、転送時に、BluetoothからWi-Fiに自動的に切り替わる仕様で、速度もスムーズです。iPhoneのAirdropと同じ仕組みです。
なお、スマホの位置情報(A-GPS)をBluetoothで転送し、自動付与もできます。
動画は、一方、フルハイビジョン画質(30フレーム/秒)までとなります。
最近は4K動画対応機も多いので、「オマケレベル」の性能です。
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以上、リコーのGR3シリーズの紹介でした。
2019年登場の製品ですが、今でも、「現在水準」として通用する機能を網羅していると言えます。
単焦点ですから、一般向けではないですが、それでも構わない上級者には、旧機からの「買い替え用」としても、間違いなくオススメできます。
【2024年発売】(参考価格:138,600円)
4・リコー RICOH GRIIIx HDF S0001281
¥203,699 楽天市場 (6/22執筆時)
【2021年発売】
5・リコー RICOH GR IIIx
¥180,000 楽天市場 (6/22執筆時)
【2022年発売】(期間限定色)
6・リコー RICOH GR IIIx Urban Edition
¥171,000 楽天市場 (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:APS-Cサイズ
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:-----
画素数:2424万画素
焦点距離 :40mm(単焦点)
手ぶれ補正:3軸(4段補正)
モニター:3型液晶(約123万)
ファインダー:なし
AF:ハイブリッドAF (25点)
連写:約4枚/秒
動画:4K非対応
重さ:232グラム(電池込262g)
リコーの RICOH GR IIIx は、2021年に登場したRICOH GRの上位機です。
こちらも先述のHDF(光のにじみのエフェクト)が新搭載されたバージョンが24年に登場しましたので、最新機はそちらと言えます。
一方、先ほどみたRICOH GR IIIと比べると、レンズ部分だけを換装した「カスタマイズ」機となります。RICOH GR IIVという名前ではない理由です。
なお、HDF非搭載のものですが、2022年初頭に「全世界2000台限定」でGR IIIx Urban Edition Special Limited Kitがでました。
それは売り切れましたが、ストラップ・シューカバーなどの外装を付けず、本体のみ限定版と同じ仕様(グレーの特別塗装で、青色のリングキャップ)にした製品が、あとから出ています。
こちらだけ、露出・オートフォーカスに新モードが追加ですが、これらは、ファームウェアのアップデートで、他機にも提供されました。
本体の重さは、電池込みで262グラムです。
ようするに、筐体は同じであり、重さも変わりません。
また、基本レンズのスペック以外は、1つ上の先行機と「同じ」なので、繰り返しの説明はしません。
レンズの明るさは、F値2.8です。
F2.8-F16なので、先行機とこの部分は合わせています。
ただ、焦点距離が35mm換算値で、28mmから40mmに換装されています。
適切な画角の比較図がないですが、GRIIIで28mmで撮れていた写真が上図とすると、35mmの線と50mmの線の中間あたりのサイズです。
GRIIIと同じで(画素は落ちるものの)クロップができます(50mm 71mm)。
あとは基本的に同じです。
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以上、リコーのRICOH GR IIIx の紹介でした。
基本的には、既存のGRファンが2台目として「新しい絵」を撮りたい場合、入手するパターンが多い機種でしょう。
本機は、旅行で風景などを撮る場合はあまり向きません。しかし、スナップほか、少し離れたものを撮影する分には、こちらの方が良いかと思います。
GRIII(左)と比べた、GR IIIx のカタログ写真(右)が向く用途を端的に示しています。
そのほか、リコーは「自然な遠近感」と表現しますが、遠近感が自然なので、小さいモノを撮影する分にも本機のほうが向くでしょう。
一方、ローパス採用などもともと28mmで発展してきたシステムですので、どちらか「おすすめ」を挙げるならばGRIIIです。
ただ、以上のような目的があうならば、もちろん、 GR IIIx を選ぶ価値があります。
1-2・富士フイルムのデジタルカメラ
続いて、富士フイルムの製品です。
ニッチなカメラが結構得意なメーカーで、やはり単焦点も出します。
【2025年6月発売予定】
7・富士フイルム FUJIFILM X-HF1-BJP
8・富士フイルム FUJIFILM X-HF1-SJP
9・富士フイルム FUJIFILM X-HF1-CSJP
¥(118,800) 楽天市場 (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:1.0型原色フィルター
広角側の明るさ:F2.8
望遠側の明るさ:-----
画素数:1774万画素
焦点距離 :32mm(単焦点)
手ぶれ補正:
モニター:2.4型タッチパネル(92万)
ファインダー:光学式
AF:コントラスト式(9点)
連写:なし
動画:フルHD(3:2)/24P
重さ:191g(電池/カード込240g)
FUJIFILM X-HF1は、同社が2025年にだした新作です。
この価格帯の短焦点の新設計は、最近だと珍しいです。
こちらは、X halfというシリーズで、3:4 縦構図の「縦撮り」と、2-in-1の2コマ1組の写真撮影を、主な目的にしたものです。
後ほど書くように、ファインダー・液晶パネルもそちらに最適化されます。
逆に言えば、3:4ほかは、1:1の縦横比の写真撮影しか想定していないものです。この点で言えば、【チェキなどのインスタントカメラの比較記事】で書いたような、同社の「チェキ」の、「デジタルハイエンド仕様」な感じです。
オールドファン向けとしては「FUJICA Half(フジカハーフ)」をはじめとするハーフサイズカメラのリバイバルとも言えますが、もちろん、当時とは目的性は異なると言えます。
2in1を含めて、フレーム切替レバーをひくことで、次の写真(フレーム)に向かうという仕様です。
本体の重さは、電池込みで240グラムです。
リコーのGRとほぼ同じほどです。
今どき(わざわざ)コンデジを持ち歩きたい層を想定する場合、問題ないと言えます。
ただ、ダイヤルの数ほかの装備はそこまで多くはないです。
ズーム倍率は、単焦点なので1倍です。
撮像素子は、一方、1型で、1,774万画素です。
GRと違ってAPS-Cではないですが、解像感を狙った製品ではないので問題ないです。
また、先述のように、本機は3:2の縦構図です。
そのため、正確には1型センサーの一部だけをクロップして、使っている形になります。
パーツとしては、2000万画素の1型素子でしょう。
さすがにニッチな製品ですので、縦撮り専用の新センサーではないですが、本機は「画質」を極めるとよりも、ほどほどの価格で「面白さ」を追求するものなので、問題ないです。
仮の話としていえば、専用設計の素子があったとしたら、レンズの画角設計などがもっと良く、小さくできたでしょう。
なお、本機もローパスレスセンサーです。
レンズの明るさは、F2.8です。
悪くない値ですが、極めて「明るい」とも言えないのも、先ほどの1型センサーをクロップする本機の仕様からでしょう。
明るすぎると、白飛びしますので。
HDR機能は、記載はないです。
ISO感度は、200〜12800の幅です。
画像エンジンは、名前が示されません。
登場時最新(X-Processor 5)と同じものという公式発表はないです。
オートフォーカスは、コントラストAFのみ(測距点:9点)です。
オート撮影モードは、本機も特段のものは装備しません。
顔検出機能は、瞳AFと顔AF双方とも可能です。
一方、追尾時(AF-C)時は、顔AFの精度です。
この部分をふまえても、X-Processor 5とは違うプロセッサな感じはします。
設定)も可能ですので、ソニーなどこの部分が強い他社と比べても優秀です。
被写体認識性能も、良いです。
動物(鳥・犬・ネコ・鳥)と、昆虫(鳥として)、乗り物(自動車・バイク・自転車・飛行機・電車・ドローン)の検出に対応します。
低輝度性能は、(測光範囲)が-3EVです。
数字はそこまで伸びません。
連写速度は、機能性はないです。
ここも、先述のような、特殊な撮像素子の利用法によって制限がかかる部分です
手ぶれ補正は、非搭載です。
液晶モニターは、2.4インチです(94万画素)。
ファインダーは、光学式(OVF)で、視野率90%、倍率0.38倍です。
ほどほどの数字ですが、いずれも縦構図にしている部分で、IFは見慣れない感じです。
ネットワーク機能は、Wi-Fi5と、Bluetooth 4.2 (LE)を搭載です。
スマホの位置情報(A-GPS)を自動取得できるほか、撮影画像の自動転送にも対応します。
動画撮影機能は、フルHD(3:2)24Pです。
フルHDまでの対応である上で、フレームレートも24P止まりです。
スローモーションならば最大48Pです。
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以上、富士フイルムUJIFILM X-HF1の紹介でした。
「縦撮り」特化型の製品ですので、それを目的にする方が選べば良いといえる製品です。
先述のように、撮像素子由来の限界で、普通のコンデジと比べると「制限事項」が多いのが目立ちます。
ただ、同社の「チェキ」が爆発的に流行したように、今どきのコンデジは、スペック的な機能性が高ければ良いというわけではなく、「どう楽しむか」がより重要です。
多彩なエフェクトを含めて、「富士フイルムだからできる」製品だと思いました。
【2024年発売】FF230003
10・富士フイルム X100VI X100VI-S
11・富士フイルム X100VI X100VI-B
¥292,700 楽天市場 (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:APS-C
広角側の明るさ:F2.0
望遠側の明るさ:-----
画素数:4020万画素
焦点距離 :23mm(単焦点)
手ぶれ補正:5軸(6段)
モニター:3型タッチパネル(162万)
ファインダー:有機EL(369万)+OVF
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写:約8コマ/秒
動画:6.2K対応(30p)
重さ:471グラム(電池/カード込521g)
富士フイルムのX100VIは、単焦点カメラの上位機です。
こちらは、普通の「横撮り」です。
2024年登場で、前バージョンから撮像素子とエンジンが更新され、手ぶれ補正も対応になった最新機になります。
旧機もあとでみます。
本体の重さは、電池込みで521グラムです。
前モデルと同じ筐体ですが、若干ですが重くなりました。
旧機を含めてですが、ズームを搭載しない機種ですが抜群に軽いわけではありません。
極度に軽量化せず、操作性を向上させるレバーやダイヤルを重要視した設計と言えます。
ズーム倍率は、単焦点なので1倍です。
撮像素子は、APS-Cサイズの大型の撮像素子です。
リコーのGRIIIと同じく、ローパスレスセンサーです。
風景を撮ることが多い単焦点カメラ向きの技術だからでしょう。
レンズの明るさは、F2.0です。
これは今回紹介するカメラ全体からしても、極めて明るいレンズです。
また、焦点距離は23mmですので、リコーのGRIIよりも多少広範囲が撮れます。
HDR機能は、本機は対応です。
夜間や、逆光時の黒つぶれ・白飛びなどには強いでしょう。
ISO感度は、125〜12800の幅です。
画素数の違いはありますし、十分な水準ですが、上限・下限とも数値としてリコーに負ける部分はあります。
画像エンジンは、新しいX-Processor 5です。
単焦点でない同社のカメラでは、22年頃に登場したものです。
これは各社共ですが、とりわけ被写体検出の部分で22年前後にかなりの進歩があったので、フォーカス性能は格段に良くなっています。
オートフォーカスは、像面位相差AFとコントラストAFを自動選択するハイブリッドAFです。
測距点は、最大425点です。
フォーカス速度は記載がないです。
オート撮影モードは、本機も特段のものは装備しません。
顔検出機能は、かなり高度です。
追随時にも瞳AFに対応できるほか、追随時に、色以外に、形状検知もできるので、追随性も上がっています(トラッキングAF)。
左右の瞳の検出(優先設定)も可能ですので、ソニーなどこの部分が強い他社と比べても優秀です。
被写体認識性能も、良いです。
下位機と同じで、動物(鳥・犬・ネコ・鳥)と、昆虫(鳥として)、乗り物(自動車・バイク・自転車・飛行機・電車・ドローン)の検出に対応します。
AIによる解析とディープラーニング技術の高度化の結果で、先述のように、この世代のエンジンだと、こうした細かい解析ができます。
低輝度性能は、(測光範囲)が-5EVです。
旧来と同じですが、エンジンの変更で、低機度時のAFは大幅に向上したとの説明です。
連写速度は、メカシャッターで8コマ/秒です。
このスペックだけで言えば旧機(11コマ)より落ちました。
電子シャッター時で最大20コマ/秒です。
とはいえ、比べればという話で、単焦点のデジカメならば優秀でしょう。
高速AFと高速連写対応という点では、子どもの動きのような決定的な瞬間を逃したくない人には良い製品です。
手ぶれ補正は、搭載です。
このバージョンから搭載になりました。重さが若干増えた理由の1つかと思います。
センサーシフト式の5軸補正で、6段です。
単焦点ならば「手ぶれ補正は不要」とも言えますが、動画も強い機種ですし、室内撮影時も含めて、あって損でもないでしょう。
液晶モニターは、3インチです。
タッチパネル対応で、チルト式ですが、チルトの可動範囲はさほど大きくないです。
EVF:0.5型・369万画素・視野角100%・0.66倍
OVF:視野角95%・0.52倍
ファインダーは、アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーを装備します。
これは、表示のタイムラグがない光学式(OVF)の上に、ピントエリアを拡大表示したり、各種データを重ねて表示できる電子式ファインダー(EVF)を組み合わせた、新世代のファインダーです。
また、OVFとしても、EVFとしても単独稼働できる仕様で、この機種の「売り」の部分です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 5とBluetooth 4.2 (LE)を搭載です。
スマホの位置情報(A-GPS)を自動取得できるほか、撮影画像の自動転送にも対応します。
動画撮影機能は、4K/60P対応です。
30Pならば、6.2Kまで対応できます。
先述のように、手ぶれ補正も搭載になった上で、トラッキングAFも動画でも使えます。
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以上、富士フイルムのX100VIの紹介でした。
リコーの上位機より、さらに1段階以上高いですが、カメラとしても、1段階以上良いといえる、ハイエンドです。
比較すると、レンズの明るさとオートフォーカスとファインダーや連写力、手ぶれ補正はこちらが強力です。
その上で、22年発売機である部分で、AF時の被写体検出の部分が「現代的」であると言えます。カメラの中身の仕様は、コンデジの単焦点では、もったいない」と言っても良いほど高性能です。
カジュアルに持ち運ぶには少し重さはありますが、この価格クラスの購入を考える方ならば、問題ないかなと思います。
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なお、このシリーズは、旧機種が残ります。
新品も手に入りますが、あまり安くないので、中古価格で示します。
【2020年発売】(中古含む)
12・富士フイルム X100V X100V-S
13・富士フイルム X100V X100V-B
¥229,990 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:APS-C
広角側の明るさ:F2.0
望遠側の明るさ:-----
画素数:2610万画素
焦点距離 :23mm(単焦点)
手ぶれ補正:なし
モニター:3型タッチパネル(162万)
ファインダー:有機EL(369万)+OVF
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写:約11コマ/秒
動画:4K対応(30p)
重さ:428グラム(電池込478g)
第1に、X100Vです。
1世代前の旧機です。
本体の重さは、電池込みで478グラムです。
現行機より多少軽いです。
機能面では、レンズ・撮像素子・ファインダ周りは新機種と同じです。
ただし、この世代だと、手ぶれ補正は非搭載です。
単焦点ですし、動画も4K/30Pまでとなりますし、あまり重視した機種でもないので、手ぶれの部分は妥協できるかなと思います。
フォーカス性能は、ただ、差があります。
ハイブリッドAF採用で、測距点も同じですが、被写体検出の部分で差が付きます。
先述のように、22年前後で、AIとディープラーニング技術の大幅な進化があったからです。
瞳の左右の識別は可能ですので22年以前の機種とみれば良いですが、それ以上の識別はなく、被写体追随もないです。
連写速度は、11コマ/秒と、新機種より多少良いです。
電子シャッター利用時は、最大30コマ/秒となります。
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結論的にいえば、「中古狙い」として考えるとして、あまり動く被写体を撮らないならば、こちらでも良いかと思います。
リコーのGRより重めで、手ぶれ補正もないですが、単焦点ならばそれでも良いかと思います。
【2017年発売】(中古価格)
14・富士フイルム X100 X100F-B
15・富士フイルム X100 X100F-S
¥122,000 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:APS-C
広角側の明るさ:F2.0
望遠側の明るさ:-----
画素数:2430万画素
焦点距離 :23mm(単焦点)
手ぶれ補正:なし
モニター:3型(104万)
ファインダー:有機EL(236万)+OVF
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写:約8コマ/秒
動画:4K対応(30p)
重さ:419グラム(電池込469g)
第2に、 X100Fです。
2世代前の製品です。
X100Vと比較する場合、液晶モニターがチルト・タッチパネルに非対応です。
そのほか、画素数が低めな点、4K動画の撮影に対応しない点、EVFの解像度が低い点、顔検出機能(AF)の精度が低い点、連写性能などが相違点です。
レンズも、F値などのスペックは同じですが、この世代以降は、非球面レンズを1枚増やした新設計です。同社によれば、解像感とコントラストの面で、向上しています。
ネットワークも、Bluetoothが不採用です。
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結論的にいえば、性能面で、かなり陳腐化が進んでいる感じがあります。中古で考えるにしても、この世代は除外した方が良いかと思います。
【2025年発売】
16・富士フイルム FUJIFILM GFX100RF-SJP
17・富士フイルム FUJIFILM GFX100RF-BJP
¥798,000 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:中判サイズ
広角側の明るさ:F4
望遠側の明るさ:-----
画素数:1億2000万画素
焦点距離 :28mm(単焦点)
手ぶれ補正:
モニター:3.15型タッチパネル(210万)
ファインダー:有機EL(576万)
AF:ハイブリッドAF(425点)
連写:約6コマ/秒
動画:4K対応(30p)
重さ:654グラム(電池/カード込735g)
富士フイルムの FUJIFILM GFX100RFは、同社の中判サイズのコンデジです。
もともと同社は、ミラーレス(写真)で中判をだしていましたが、今回はコンデジです。
APS-Cはもちろん、フルサイズの素子よりさらに大きな素子です。
ただ、RAW時で100MBを超えてくるファイルサイズを含めて、値段通りの「プロ用」です。
本体の重さは、電池込みで735グラムです。
重いですが、同社のミラーレスは本体だけ(レンズなし)でこの重さでした。
外観は、ダイヤルを含めて、同社のAPS-Cの上級機と配置はほぼ同じです。
ズーム倍率は、単焦点なので1倍です。
撮像素子は、先述のように、中判(43.8×32.9mm)です。
焼く1億画素の画素数を含めて、解像感の高さは言うまでもないでしょう。
本機も、ローパスレスセンサーです。
レンズの明るさは、F4です。
やや低く見えます。
ただ、8群10枚の構成でコンデジに載せてやっと、本機のサイズ・重さにできたと言えます。
F2〜F2.8水準だと、この厚みや重さは(むろん)だせませんし、ここは問えない(その必要はない)でしょう。
実際、レンズ構成はコンデジでは贅沢です。見本写真を見る限り、曲率の補正は十分で、周辺画質も良いです。
HDR機能は、本機は対応です。
夜間や、逆光時の黒つぶれ・白飛びなどには強いでしょう。
ISO感度は、125〜12800の幅です。
画素数の違いはありますし、十分な水準ですが、上限・下限とも数値としてリコーに負ける部分はあります。
画像エンジンは、本機も、新しいX-Processor 5です。
オートフォーカスは、像面位相差AFとコントラストAFを自動選択するハイブリッドAFです。
測距点は、最大425点です。
このほか、撮影モード・被写体認識は、エンジンの種類によるものなので、1つ上でみた機種を変わりません。
つまり「優秀」と言えます。
低輝度性能も、(測光範囲)が-5EVです。
連写速度は、メカシャッターで6コマ/秒です。
電子シャッター時は、3コマ/秒と遅めです。
遅くなるのは、1億という画素数だからでしょう。
1ラインずつ読み出す電子シャッターはだと、ここに限界が生じます。
音NGの空間や、三脚撮影時のメカシャッターの振動ブレも懸念する状況で、そこまでの連写が必要というシーンは少ないでしょう。
手ぶれ補正は、写真用は非搭載です。
用途として、問題ないです。
液晶モニターは、3.15インチです(210万画素)です。
タッチパネル対応で、チルト式です。
ファインダーは、0.5型の有機ELのEVFです。
576万画素で、視野率100%の0.84倍ですから、コンデジとしてはかなり贅沢です。
中判は「高解像度」写真を撮るための仕様ですので、ここも妥協しなかったのは、良い点です。
ネットワーク機能は、Wi-Fi 5とBluetooth 542 (LE)を搭載です。
Bluetoothのバージョンが(今だと)やや古いようには思います。
動画撮影機能は、4K/30Pです。
60Pでないのは、センサーサイズからでしょう。
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以上、富士フイルムのGFX100RFの紹介でした。
価格を含めて、プロが、三脚を備えて、固定撮影に使うような機種です。今回の記事の主旨では「他山の石」ですが、技術的に興味があったので、調べてみた機種です。
そういった用途では、フィールドに持ち出して使いやすそうです。撮影旅行の際、サブカメラとして持ち歩いても使えるシーンがあるでしょう。
1-3・SONYのデジタルカメラ
つづいて、ソニーの単焦点です。
【2016年発売】(中古含む)
18・SONY RX1RII DSC-RX1RM2
¥248,740 楽天市場 (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:フルサイズ
広角側の明るさ:F2.0
望遠側の明るさ:-----
画素数:4360万画素
光学ズーム: なし
焦点距離 :35mm(単焦点)
手ぶれ補正:なし
モニター:3型(122万ドット)
ファインダー:有機EL(約236万)
AF:ハイブリッドAF(399点)
連写:約5コマ/秒
動画:4K非対応
重さ:480グラム(電池込507g)
DSC-RX1RM2 は、現状で新品が手に入る、ソニー唯一の単焦点コンデジです。
既に生産終了です。
おそらく、後継機はもうでないように思います。
なお、この前モデルは、ローパスレスとローパスありの2種が選べました。
本機は、ローパスレスのほうの後継機であり解像感重視です。
本体の重さは、バッテリー込みで507グラムです。
軽量性よりも操作性を重要視する設計です。レンズリングなど、一眼レフ並の工夫があり、使いやすさの面で、ハイアマチュアの需要に足るモデルです。
ズーム倍率は、単焦点なので1倍です。
撮像素子は、フルサイズです。
富士フイルムの中判ほどではないにせよ、APS-Cサイズより一回り大きな素子です。
ただ、ミラーレスでも20万円台でフルサイズは買える時代ということをふまえると、高くは感じます。
レンズの明るさは、F2.0です。
焦点距離は、35mmです。
Atlasは大きな建物全体を撮りたい人なので、このタイプはやや不慣れですが、画角が狭めですので、スナップなどにはむしろ向く仕様です。
HDR機能は、対応です。
ISO感度は、最大でISO25600という水準です。
手ぶれ補正は、単焦点機種の場合、この機種も採用しません。
オートフォーカスは、ハイブリッドAFです。
デジカメに多いコントラスト式(25点)と、一眼レフに見られる像面位相差式(399点)を両方搭載し、自動で選んで使用する上位の方式です。
他社も採用しますが、ソニーのブランド名としては「ファストハイブリッドAF」という名前です。
顔検出機能は、搭載です。
発売年からすると割と優秀で、瞳AFに対応です。
追尾機能もありますが、左右の識別はしません。
動物などの被写体検出も非対応です。
連写速度は、5コマ/秒です。
ドライブは、価格からするとイマイチです。
モニターは、3インチのタッチパネルです。
上方向に約109度・下方向には約41度稼動するバリアングルです。
アングル調整のものですので、セルフポートレートは無理です。
ファインダーは、ポップアップ式です。
0.39型・約236万ドットのOLED Tru-Finderです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiのみ装備です。
この時代のソニー機は、Bluetoothが非搭載でした。シームレスなスマホとの連携は不得意です。
動画も、フルハイビジョン画質(60フレーム秒)までと限定的な対応です。
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以上、ソニーのDSC-RX1RM2の紹介でした。
おそらく、同社だけでなく、業界全体でも「最後のフルサイズ機コンデジ」のような気がします。
近年は、ソニーの軽量ミラーレス(SONY α7C)に、20mmのパンケーキ単焦点(SEL20F28)をつけても578gまで軽量化は進みました。
まだ優位性はありますが、役目を終えるときは近い感じはします。
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【2012年発売】(中古価格)
【ローパス】
19・SONY DSC-RX1
¥104,860 楽天市場 (6/22執筆時)
【ローパスレス】(中古価格)
20・SONY DSC-RX1R
¥94,800 楽天市場 (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:フルサイズ
広角側の明るさ:F2.0
望遠側の明るさ:-----
画素数:2430万画素
光学ズーム: なし
焦点距離 :35mm(単焦点)
手ぶれ補正:なし
モニター:3型(130万ドット)
ファインダー:別売
AF:コントラスト式(25点)
連写:約5コマ/秒
動画:4K非対応
重さ:453グラム(電池込482g)
なお、先ほどの機種のさらに旧機種は以上の2機です。
先述のように、この世代は、ローパスモデルもありました。
新機種と比較すると、特にAFが弱く、コントラスト式です。
ファインダーも別売であるほか、モニターもバリアングルではなく非稼働でした。
かといって、さほどは軽くない機種でした。
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結論的にいえば、安い中古を試したい場合は選択肢です。
しかし、本機の場合も【フルサイズミラーレス一眼の比較】で見たように、型落ちならば、新品のミラーレスが15万円以下で買える時代ということをふまえると、特定の目的がないと、選択肢にはしにくいと言えます。
1-4・シグマのデジタルカメラ
つづいて、シグマの単焦点のコンデジです。
交換レンズでむしろ有名ですが、結構ニッチなカメラも出します。
【2015年発売】(中古価格)
【焦点距離 21mm】
21・SIGMA dp0Quattro
¥94,800 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
【焦点距離 28mm】
22・SIGMA dp1Quattro
¥108,700 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
【焦点距離 45mm】
23・SIGMA dp2Quattro
¥99,800 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
【焦点距離 75mm】
24・SIGMA dp3Quattro
¥126,800 Amazon.co.jp (6/22執筆時)
光学ズーム:1倍
撮像素子:APS-Cサイズ
広角側の明るさ:F2.8(dp0以外)
望遠側の明るさ:-----
画素数:2430万画素
焦点距離 :35mm(単焦点)
手ぶれ補正:なし
モニター:3型液晶(130万)
ファインダー:別売
AF:25点(コントラスト)
連写:約5コマ/秒
動画:4K非対応
重さ:410-500g(電池除く)
シグマのQuattroは、交換レンズで有名な日本のシグマが発売するカメラです。
本機もサイズによっては新品在庫がすでにない機種で、あっても高めです。
こちらは、焦点距離が異なる4種類の機種がラインアップされます。
本体の重さは、こちらは電池抜きの重さですが、410-500gです。
重さとしては、他機と同等クラスですが、16cmという横幅は非常に特徴的です。
なお、グリップ部分はバッテリーを搭載します。
割と電池を「喰う」機種のようで、面白い格好になっているようです。
ズーム倍率は、単焦点なので1倍です。
ただし、先ほど書いたように、焦点距離は4種から選べます。35mm換算値を載せておきましたが、売れ筋は、21mmと28mmの高各モデルです。実際、これくらいが使いやすいでしょう。
撮像素子は、APS-Cです。
こちらはシグマの米国の子会社が開発したFoveon X3センサーを採用します。
水平に配置する他社センサーと異なり、カラーフィルターを垂直に配列しているのが特徴で、セルごとに全ての色情報を記憶できます。
これにより、色や光の情報が残りやすいという特性や、モアレが発生しないなど優れた特性が得られます。
デジタルぽさがない、ヌメリを感じる解像感を得られることで一部に人気です。
レンズの明るさは、F2.0です。
手ぶれ補正は、採用しません。
オートフォーカスは、コントラスト式で、測距点9点と、この部分は他機より弱いです。
連写速度は、スペックは非公表です。
最大5コマ前後と思われます。
液晶モニターは、3インチの稼働しないタイプのモニターが付属します。
ファインダーは、付属しません。
別売で LCDビューファインダー(LVF-01)が用意されます。
Amazonの場合、セットとなるキットが選べますす。
ネットワーク機能は、Wi-Fiを含めて未搭載で、動画も未対応です。
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以上、シグマのQuattroの紹介でした。
Foveon X3センサーという明確な「主張」がある点で、興味深い機種です。
ややクセがある画質と、形状と使い勝手の悪さから、一般向けにはおすすめできません。自動で綺麗な写真がバッチリ撮れるカメラではないので。
しかし、写真を撮ることを芸術的な意味で「目的化」できる方は、考えても良い機種でしょう。
今回の結論
高級コンデジのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、単焦点の高級コンデジを比較の1回目記事でした。
しかし、記事はもう少し続きます。
1・単焦点の高級デジカメ(1)
1-1:リコー
1-2:富士フイルム
1-3:ソニー
1-4:シグマ
2・単焦点の高級デジカメ(2)
2-1:最終的なおすすめの提案【結論】
画質の良さ ★★★★★
ズーム倍率 ★★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★☆☆☆☆
スマホ連携 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
続く2回目記事(こちら)は、結論編です。
ここまで見た全機種から、目的別に、Atlasの「おすすめ」を提案します。
よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら