【今回レビューする製品】2025年 詳しく解説!ミラーレス一眼カメラ人気機種の性能の違いとおすすめ・選び方:パナソニック ルミックス編
【比較する製品型番】パナソニック LUMIX DC-GH7L DC-GH7 DC-G100DK DC-G100DW DC-G100DV DC-GF90 DC-GF10 DC-GF10W DC-GF90W DC-GF10WA DC-GF90WA DMC-GX7C MarK3 DMC-GX7MK3 DMC-GX7MK3 DC-G100 DC-G100K-K DC-G100V-K LUMIX DC-BGH1 G99 DC-G99D-K DC-G99DH-K DC-G99-K G99 DC-G99M2 DC-G99M2H DC-G8MH-K G9 pro DC-G9-K DC-G9L-K LUMIX DC-GH5M2M DC-GH5M2H GH5S DC-GH5S-K DC-GH6 DC-GH6L LUMIX DC-G9M2 DC-G9M2L
今回のお題
最新のミラーレス一眼カメラのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今日は、2025年6月現在、最新のミラーレスデジタル一眼カメラの比較の5回目記事です。
APS-C
1・ソニーのミラーレスの比較
2・ニコンのミラーレスの比較
3・キヤノンのミラーレスの比較
4・富士フイルムのミラーレスの比較
フォーサーズ
5・パナソニックのミラーレスの比較
6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
今回の5回目記事では、パナソニックのLUMIXを紹介します。
同社は、動画に力を入れた機種と軽量機が多い印象です。
マイクロフォーサーズマウントを採用するので、レンズの選択の幅があるのも、同社の製品の良い部分です。純正以外でも、オリンパス・シグマ・タムロンのレンズも利用できますので。
なお、同社の製品でも、撮像素子が大きな「フルサイズミラーレス」は、7回目の記事(こちら)で、他社機と一緒に、別にまとめています。
また、このブログでは、メーカー横断的な意味での、スペック面の「選び方の基本」は、まとめ記事(こちら)の冒頭に書いています。
あまり詳しくない方は、そちらを先にお読みいただけると、より分かりやすいかと思います。
画質の良さ ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
セットレンズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
というわけで、以下では、同社のミラーレスカメラを順番に比較していきます。
また、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、予算別・目的別に「Atlasのおおすすめ機種」を選定していきます。
よろしくお願いします。
3・パナソニックのミラーレス一眼の比較
というわけで、パナソニックのミラーレス一眼を紹介します。
ーーー
なお、以下では、高評価できるポイントは赤系の文字色で、イマイチなところは青字で表記していきます。
【2018年発売】
【ダブルレンズキット】【中古価格】
1・パナソニック LUMIX DC-GF10W
2・パナソニック LUMIX DC-GF90W
¥56,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ダブルズームレンズキット】
3・パナソニック LUMIX DC-GF10WA
4・パナソニック LUMIX DC-GF90WA
¥114,800 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:1600万画素
手ぶれ補正:2軸(レンズ)
ファインダー:なし
AF:空間認識AF(49点)
連写速度:5コマ/秒
動画: 4K(30p)
モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:幅106.5x高さ64.6x奥行33.3 mm
重さ:269グラム
GFシリーズは、パナソニックのミラーレスの入門機です。
各製品とも、DC-GF90とDC-GF10と2つの型番があります。ただ、デンキヤの流通経路の違いであり、同じ製品です。
一方、2023年に(後継機なしで)生産完了が発表されています。
本機ほど軽いミラーレスは希少ですので、この部分を重視する場合「おさえて良い」製品です。レンズキットならば、まだ新品在庫があります。
重さは、269gです。
ミラーレスとして、本機は、軽量・小型と言えます。
かわいい色が多く、主に、「カメラ女子」を狙った製品です。
撮像素子は、4/3型Live MOSセンサーになります。
通称「フォーサーズ」と呼ばれるサイズです。
「撮像素子」は、「画質の決め手」になるという点でカメラで最も重要なパーツです。これは、純粋に、大きければ大きいほど、高画質です。
「フォーサーズ」は、他社が採用するAPS-Cより20%ほど小さめです。ただ、カメラが小型化・軽量化しやすいメリットがあります。
ただ、持ち運びやすいのは「メリット」ですので、一概に劣るとも言えません。つまり、「何を最も重視したいか(画質か、重さか)」という話です。
実際のところ、一般的なコンデジやスマホが採用する撮像素子と比べれば、「フォーサーズ」のほうが数倍大きいわけなので、初心者の場合、過度に気にする必要はないです。
なお、「Live MOS」は、パナソニックやオリンパスなどが開発する撮像素子の種類で、他社のAPS-Cにもみられる「裏面照射型CMOS」のように高感度です。
CMOSとCCDの技術を組み合わせた方式になります。
一方、撮像素子が、通常のカメラより解像感が出しやすいローパスフィルターレスである点は、パナソニックの特長として強調できます。
ローパスは、モアレを防ぐために重要です。しかし、逆に解像度が落ちるという欠点がありました。
ただ、最近の技術革新で、モアレを押さえつつ解像感を高める技術が生まれました。
その上で、パナソニックの場合、超解像技術が搭載されます。
輪郭などを強調させ、より解像感のある写真に「現像」してくれる機能です。
この2つの効果で画像が細部までくっきり表示できるため、撮像素子の相対的な小ささを補っています。
なお、パナソニックのミラーレスは、こうした画像処理の高度さをみないと評価を見誤る可能性があります。光学部分と同様に、画像処理に高い技術を持ってくるのは、TVメーカーらしいと思います。
画素数は、1600万画素です。
画素数は高すぎるとノイズの問題が生じやすいので、高ければ高い方が良いとは言えない面があります。
とは言え、最近の機種に比べると、少し抑えめと言わざるを得ないですが、先述のように、ローパスレスにしたり、超解像技術を利用したり、解像感の不足を補う工夫はあります。
常用ISO感度は、ISO25600です。
十分以上と言えます。
この数字は、高いほど夜間撮影に強いと言えます。
画素数が少なめであるメリット性が出ています。
HDR機能は、搭載です。
ただ、オートモード時のみ有効で、重ねる写真枚数が非公開(ソニーは3枚)です。
この部分は、あまり重視していません。
オートフォーカスは、この機種は空間認識AFです。
パナソニックが開発した、コントラストAFの改良型です。
コントラストAFの進化形なので、夜間などに強めになるほか、合焦速度や、動体の追随性が良くなります。
これも、同社のエンジンパワーを活かしたものです。とくに、合焦速度は0.07秒という数値を出しており、自信がうかがえます。
重さ・大きさの制限をかけないならば、他社上位機に多いハイブリッドAFには、敵わない部分はあります。
ただ、フォーサーズ機の利点を殺さない範囲での改良として、高く評価できる仕組みです。
なお、本機の測距点は49点ですので、同社の空間認識AFよりは少なめということは、強調しておきます。
顔検出機能は、顔・瞳認識AFに対応です。
顔については、15人まで検知ですから、数としてはソニーより上です。
ただ、瞳の追尾ができません。空間認識AFの仕組みの限界でしょう。
なお、本機の追尾AFは、色変化のほか、動きベクトルと動き予測を伴うため、それなりに高性能ではあります。とはいえ、動く被写体のピント合わせは、やはりSONYが強いです。
そのほか、星空にピントを合わせる星空AFなどが、ユニークです。
暗い場所での利用は、AFの低輝度限界がEV-4ですので、効きが良いです。
空間認識AFを活かした形で、上位機もそうなります。
室内や夜間への対応力は、高いといえます。専用のローライトAFモードも持ちます。
面白い機能としては、ボケ味がコントロールできる機能があげられます。
ミラーレス一眼を購入する動機として「ボケ味」を挙げるは多いので、良い機能でしょう。
連写は、追尾AF(AFC)時に5コマ/秒です。ピントを固定(AFS)して、5.8コマ/秒です。
一般用としては「平均的な数字」ですが、この部分は、動体撮影を重視するソニー・富士フイルムなどに一般的に負けます。
電子シャッターで10コマ/秒ですが、動く被写体はメカシャッターで比較するべきでしょう。電子式のシャッターならば、40コマ秒の高速連写も可能ですが、画質が劣化します。
さらに、「4Kフォト」モードを利用する場合「30コマ/秒」で、長時間撮影が可能です。「4K動画」を「切り出して」写真にしているので、画素数的に約850万画素程度に劣化します。
とはいえ、決定的瞬間を逃せない場合は、割と実用性はあるでしょう。
この機能を「応用」して、複数の写真から、フォーカスポイントを「後から」選べるフォーカスセレクト・合成など、他社にない独自の機能も見られます。
オート撮影モードは、パナソニックは充実し、おまかせiAを搭載です。
シャッターを押すだけで、状況を勝手に認識し、撮影モードを最適化してくれます。
面白いのは、「インテリジェントオートプラス」です。
基本オートで撮影するものの、ボケ味・色合い・明るさという単純な要素だけ、マニュアル調整できます。
細かい設定を覚える前の「入口」としても良いでしょう。
液晶モニターは、チルト可能なタッチパネル仕様になっています(102万ドット)。
「セルフポートレート」も撮りやすいと言えます。タッチシャッター機能も採用されるほか、左右にシャッターボタンがあるため、「自分撮影」の際でも右手でシャッターを押せます。
フラッシュは、本体内蔵式です。
1・LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6
2・LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH.
3・LUMIX G VARIO 35-100mm / F4.0-5.6
レンズキットは、選ぶ製品で異なります。
ダブルレンズキット(1と2)、ダブルズームレンズキット(1と3)いう構成です。
これらのレンズについて、順番に紹介しておきます
第1に、12-32mmは、3倍ズームの中望遠レンズです。
ソニーの標準機は16-50mmです。
一見すると、遠くを撮る望遠撮影に弱く、広範囲に撮れ風景写真によい広角側に強そうです。
ただ、両メーカーでは撮像素子のサイズが小さいため、これは不正確です。35mm換算値だと、パナソニックは29-88mmで、ソニーは24-75mmです。
そのため、パナソニックのレンズは、画角を広く撮影する風景写真はイマイチだが、望遠撮影は割と得意という性質です。
重さも、70gと軽いレンズです。
第2に、35-100mmのレンズは、3.5倍ズームの望遠レンズです。
レンズ交換は必要ですが、2つのレンズで(35mm換算値で)29-200mm対応の7倍ズームとなります。
重さは、135gです。
第3に、25mmのレンズです。
こちらは、パナソニックの「売り」です。
単焦点(1倍ズーム)で、歩いて画角を決める製品です。
不便そうですが、その代わりに、F値1.7と非常に明るいレンズで、芸術的な「ボケ味」を出した写真が撮りやすいです。
このレンズは、35mm換算で焦点距離50mmとなります。大きなカメラを含めて50mmというのは基準になる標準レンズサイズなので、カメラの練習にも良いでしょう。
重さは、125gです。
手ぶれ補正は、交換レンズに内蔵される2軸式です。
(一眼レフカメラと違い)ミラーレスは、レンズ自体に手ぶれ補正を搭載するメリット性はあまりないです。実際、(ざっくり)みれば、上表のような感じで、他機が採用するようなボディ内5軸補整に敵いません。
とはいえ、補正力を数字としてみれば、 12-32mmのレンズは、3.5段分の手ぶれ補正ですから、中望遠レンズとして、それなりに優秀と言えるでしょう。
単焦点レンズは、手ぶれ補正は非搭載です。これは不要だからです。
ネットワーク機能は、Wi-Fiのみ装備します。
アプリ経由でアドホック(1対1)でつなげることで、外出先でも利用可能です。
設置は、QRコードを介してできるので、詳しくない方にも楽でしょう。ただ、他社に見られる、Bluetoothを併用する方式のが、接続は楽です。
本機の場合、全ての写真を自動で転送させることは不可です。アプリ上で確認した写真を、そのままSNSなどに転送できるのは便利です。
動画撮影は、入門機ですが、4K動画(30フレーム)の撮影に対応します。
パナソニックは、4K動画撮影に力を入れており、単に撮影できるだけではなく、ピント合わせなどの使い勝手の部分が良いです。
また、4Kモードを応用した、4Kフォト機能は、動画から毎秒30コマの写真を切り出せるので、不安定に持たざるを得ない「自分撮影」の際に、高い効果を発揮します。
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以上、パナソニックのGFシリーズの紹介でした。
先述のように「フォーサーズ」ですので。ソニー機(α6100シリーズ)よりも、一回り小さく、標準レンズ込みの重さで150g以上軽いのが一番のアピールポイントです。
普段の持ち運びには良い機種です。
画質面は、撮像素子のサイズとフォーカス性能は、ソニーが良く、軽量化の犠牲になっている部分もあります。
特に、動物や子どもなど、動く被写体の撮影も、ソニーに及ばない部分もあります。
一方で、強力なエンジンを活かした超解像技術などの補正や、ローパスレス構造を含めて、とくに「解像感」という意味での画質は良く、劣りません。
パナソニックの家電製品に一般的に見られる特徴ですが「総合力とバランスが優れる」入門機と言えます。
4K動画や風景写真など、大人の普段使い、旅行向けとして向く超小型機として、本機は優秀です。
【2020年発売】
【標準ズームレンズキット】
5・パナソニック LUMIX DC-G100DK-K
¥86,200 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【ダブルズームレンズキット】
6・パナソニック LUMIX DC-G100DW-K
¥102,094 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【標準ズームレンズキット+グリップ】
7・パナソニック LUMIX DC-G100DV-K
¥91,180 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
ファインダー:0.39型 OLED(236万)
重さ:346グラム
【2020年発売】
【標準ズームレンズキット】
8・パナソニック LUMIX DC-G100K-K
¥99,750 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【標準ズームレンズキット+グリップ】
9・パナソニック LUMIX DC-G100V-K
¥75,780 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
ファインダー:0.4型 LCOS(368万)
重さ:345グラム
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(動画時)
AF:空間認識AF(49点)
連写速度:5コマ/秒
動画: 4K(30p)
モニター:3型タッチパネル(184万)
大きさ:115.6×82.5 × 54.2mm
DC-G100DKは、パナソニックのミラーレスの中級機です。
旧機種がのこります。
大きな違いは、ファインダーです。
後述するように、LCOS(液晶)からOLED(有機EL)になりました。後ほど書きますが、この部分は一長一短です。
そのほか、充電・転送用のUSB端子が、USB-C形状(速度はUSB2.0のまま)に変更になっています。その部分で、【USB-C PDモバイルバッテリーの比較】で書いたようなUSBバッテリーで、充電対応になっています。
ただ、対応の純正USBコンセント(DMW-AC9)の仕様から判断して、入力は9W(5V 1.8A)なので、速度的に高速なモバイルバッテリーである必要はなさそうです。約180分でフル充電です。
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結論的にいえば、本機が動画向けという点で言えば、USBの仕様変更はそれなりに意味のある変更かなと思います。中古狙いでないならば、新機種が良いでしょう。
オプションは、新旧とも写真のようなシューティンググリップを標準装備させる機種もあります。
その点で言えば、写真撮影も強いですが、動画にも強いVlog向けの中級機になります。
最近、Vlog(Video Blog)向けのカメラは(先細りと言われる業界の中)割と活況です。
そのなかで、パナソニックは、ミラーレスの中級機を新規開発しており、力を入れていく感じです。
なおグリップは、ミニ三脚にもなるトライポッドグリップで、実用上も割と気が利いています。
重さは、345グラムです。
機能面での違いから、下位機種よりは重めです。
ただ、標準レンズをつけても412gなので、軽量化しやすいフォーサーズの利点を本機も活かしています。
撮像素子は、フォーサーズです。
画素数は、2030万画素です。
最近の機種として問題ないです。
常用ISO感度は、画素数と反比例するものですが、しっかり、ISO25600です。
夜間撮影時の利便性は犠牲になっていません。
HDR機能も、下位機種と同水準で搭載です。
そのほか、風景画などで鮮明な解像感を得られるローパスフィルターレスで、超解像技術も装備されます。
オートフォーカスは、本機もコントラストAFの進化形である空間認識AFを採用します。
測距点は、49点と少なめです。ただ、実用性の点では十分と言えます。
顔検出機能は、本機も、顔・瞳認識AFを持ちます。
少し面白いのは、内蔵マイク(NOKIA OZO Audio)と顔・瞳認識AFが連動し、人数や位置に合わせて録音を最適化させる、トラッキングモードです。
Vlog向けの機能ですが、発想として面白いです。
そのほか、星空AF・ローライトAFなど、静止画に関する部分の機能省略はあまりないです。
連写は、ただし、メカシャッター時の追尾AFで5コマ/秒です。
この部分ほか、フォーカスセレクトなどの機能は下位機種と同じです。
電子シャッター時は10コマ/秒です。
液晶モニターは、チルト式です。
3型と大きめで、フリーアングル対応で、「セルフポートレート撮影」に対応します。
ファインダーも、ポップアップ式ではないものが標準装備です。
先述のように、旧機は364万画素で0.4型の強誘電性の液晶(強誘電LCOS)でした。しかし、新機種になって236万画素で、.39型 OLED(236万)に変更です。
上表のようにそれぞれ利点があります。ただ(暗い空間で見る)ファインダーという性質上、解像度が同程度ならば、視認性は有機ELのが上位とは言えるでしょう。
視野率は100%で、倍率は1.48倍/50mmです(旧機は1.46倍)。
なお、フォーサーズは、撮像素子の関係で、APS-Cより倍率が多く出るため、実際的にはAPS-C換算で1.2倍ほどです。それでも、十分な倍率です。
フラッシュも内蔵です。
1・LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-F5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
2・LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.
レンズキットは、標準レンズの場合、下位機種と同じ12-32mmのレンズです。
70gと軽いので、シューティンググリップ向きです。
一方、新機種だと45-150mmの望遠レンズも付属です。200gと少し重いので、手持ちで動画(写真)を撮る方向けといえます。
手ブレ補正は、注意点です。
本機については、動画撮影時には、ボディ内5軸と、レンズの2軸を利用した5軸ハイブリッド手ブレ補正が利用できます。
具体的な仕組みの解説はないですが、GX7CのDual I.S.も同じく併用した補正を動画にも行います。ただ、より大きな動画のブレに対応できるように、カスタマイズしたということのようです。
一方、これにより、本体内の5軸補正は動画専用となり、静止画は、下位機種同様のレンズ内の光学2軸の補正のみになります。
ネットワークは、Wi-Fiのほか、BluetoothLEを搭載します。
パナソニックの場合は、待機時に消費電力の少ないBluetoothLEを用いて、撮影時に自動でWi-Fi方式に切り替わる仕様です。したがって、オリジナル画像のスマホへの自動転送は、かなり快適です。
また、GPS内蔵スマホから、位置情報を取得することもできます。
動画撮影は、こちらも、4K動画(30フレーム)の撮影に対応します。
また、編集機能は下位機種よりも多彩であり、特に4K動画を、フルHDにダウンコンバートする代わりに、パンやズームイン・ズームアウト処理を簡単に加えられるようする4Kライブクロップ機能はこの機種の「売り」の1つです。
先述のように、ボディ内5軸手ぶれ補正は、動画でも有効です。
利便性の部分では、モニターの回転に連動してセルフィ向きの画質に自動調整するなど、細かい部分の気の利いた調整が施されます
そのほか、5つの指向性を選択できるNOKIAの高性能マイクを搭載し、大がかりな外付けマイクを装備しなくても、高音質な動画が撮りやすいのは、ワンポイントでしょう。
連続撮影時間は、バッテリーの保ちという意味では、4K動画撮影で40分、フルHDで45分です。
一方、廃熱に関する部分もあり、パナソニックの場合、4K/30P動画は10分、フルHD/60Pで20分で撮影が停止します。
また、温度が高いと、警告が「温度上昇警告」がでて撮影が止まります。
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以上、パナソニックのDC-G100DKの紹介でした。
静止画も無難にこなしますが、やはり、動画撮影向きの機種です。
フォーサーズの良い部分である軽量性を活かしつつ、動画撮影にも対応できるようにした機種といえ、その部分でかなり魅力的な機種になっていると評価できます。
逆に言えば、動画はあまり撮らないという方は、写真では、ボディ内手ぶれ補正が「動画専用」となる部分を含めて、あまり魅力的な機種ではないでしょう。
あえて言えば、4K/60フレームに対応できた面白かったでしょうが、重さの問題もあるでしょうし、シューティンググリップを装備して気軽に使える部分を重視したと思います。
なお、4K動画を撮る場合ですが、カメラタイプで4K記録する場合10分で記録が止まります(FHDで20分)。Vlog用では問題ないですが、支障がある場合は、【ビデオカメラの比較記事】で紹介したような専用機を選ぶと良いでしょう。
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なお、本機については、以上の記事で、もう少し「動画撮影」の部分に注目しつつ説明しています。ーーー
【2020年発売】
10・パナソニック LUMIX DC-BGH1
¥325,730 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:1028万画素
手ぶれ補正:
ファインダー:
AF:空間認識AF(225点)
連写速度:
動画: 4K(60p)
モニター:
大きさ:93×93× 78mm
重さ:545グラム
一方、60フレーム/秒に対応する「ミラーレス」が同時期に登場しています。
用途性が特殊なので、今回の記事では「他山の石」とせざるを得ません。
ただ、動画撮影技術がどの方面で進化していくのかという部分で、とても興味深い製品です。
【2025年発売】
【ボディ】
11・Panasonic G99 DC-G99M2
¥92,828 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【レンズキット】
12・Panasonic G99H DC-G99M2H
¥138,485 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【2022年発売】
【ボディ】
13・Panasonic G99 DC-G99D-K
¥99,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【レンズキット】
14・Panasonic G99H DC-G99DH-K
¥134,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2030万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(236万)
AF:空間認識AF(49点)
連写速度:6コマ/秒
動画: 4K(30p)
モニター:3型タッチパネル(184万)
大きさ:130.4×93.5×77.4mm
重さ:530グラム
G99 MK2は、パナソニックの上位機になります。
2025年に「第2世代」になりました。
機能的には、スローモーション撮影が簡単にできるモード(S&Qモード)が追加されています。
そのほか、接続端子の変更(MicroUSB→USB-C)、モニター解像度の強化(104→184万画素)、Bluetoothの接続安定性強化(4.2 LE→5.0 LE)が目立つ変化です。
あとはそれに伴って、重さと撮影可能枚数が若干変わった程度です。
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結論的にいえば、旧機愛用者が買い直すほどの変化量ではないです。ただ、特段省略された部部もないので、すでに価格差はないので、新機種でOKです。
重さは、536グラムです。
本体の大きさも「ゴツい一眼」に近いです。
これは、防塵・防滴設計のフィールドカメラ仕様だからです。
操作系も充実しますし、周辺機器もバッテリーグリップ(バッテリーグリップ)が増設できるなど、重さには、しっかりと「意味」があります。
撮像素子・画素数・常用ISO感度・HDR機能・フォーカス性能は、全て下位機種同様です。
顔検出機能は、顔・瞳認識AFを持ちます。
この点も同じですが、内蔵マイク(NOKIA OZO Audio)は(むろん)ないので、トラッキングモードは、非搭載です。
連写は、電子シャッター・メカシャッターともに6コマ/秒です。
ドライブ面では、本機の方が少し上位です。ピントを固定するAFSの場合、9コマ/秒まで伸びます。
動体AF性能が強化されているため、連射時のピント外れも少なめです。
液晶モニターは、タッチパネルで、さらに可動範囲が広いフリーアングル式ですから、やはり下位機種と同じです。
ファインダーは、本機については、0.39型有機ELで236万ドットです。
LCOSを含めた液晶系は、解像度が出しやすい利点もありますので、どちらが上とは言えませんが。ただ、(暗い空間で見る)ファインダーという性質上、解像度が同程度ならば、視認性は有機ELのが上位とは言えるでしょう。
実際、EVF搭載の高級機は、各社とも有機ELです。
パナソニックの場合、本機は軽量性を重視する必要がないので、有機ELを積んでいるのだと思います。
1・LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6U ASPH.
レンズキットは、14-100mmの10倍ズームレンズです。
35mm換算値で28-280mmですから、相当遠くまで対応できます。
一方、本体に合わせてレンズも防塵防滴ですが、重さは265gとそこそこです。
手ブレ補正は、この機種は、レンズ内手ぶれ補正(2軸)と、5軸ボディ内手ブレ補正を搭載します(2軸+5軸)。
写真でも、動画でも、5軸ボディ内手ブレ補正が有効です。
先述のように、ミラーレスの場合は、レンズ内補整より、5軸ボディ内手ブレ補正が重要です。
特に本機は、本体内に新型のジャイロセンサーからブレ情報を得られる上位のDual I.S.2に進化しています。
その結果、他社のハイエンド機と同等クラスの、シャッター速度5段分とかなり強力です。
ネットワークは、本機もWi-Fiのほか、BluetoothLEを搭載します。
両者がシームレスに移行するため、パナソニック機はスマホとの相性は良いです。
また、GPS内蔵スマホから、位置情報を取得することもできます。
動画撮影は、こちらも、4K動画(30フレーム)の撮影に対応します。
同社の動画専用機ほど、ここに特化してはいません。
ただ、特に4K動画を、フルHDにダウンコンバートする代わりに、パンやズームイン・ズームアウト処理を簡単に加えられるようする4Kライブクロップ機能など、主要機能は本機でも装備します。
なお、ボディ内5軸手ぶれ補正は、動画でも有効です。
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以上、パナソニックの G99 MK2の紹介でした。
防塵防滴性能を持つ「タフなカメラ」を探している場合、選択肢でしょう。
この分野は、おなじフォーサーズのオリンパスも強いので、比較は必要です。
ただ、フォーカス・連写・動画周りの使い勝手は、パナソニック機も充実するため、競争力があると言えます。
なお、最終的な「おすすめ」については、最後に改めて考えます。
【2021年発売】
【ボディ】
15・パナソニック LUMIX DC-GH5M2
¥137,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-60mmレンズキット】
16・パナソニック LUMIX DC-GH5M2M
¥155,461 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【14-140mm 高倍率ズームキット 】(24年追加)
17・パナソニック LUMIX DC-GH5M2H
¥182,170 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2033万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(368万)
AF:空間認識AF(225点)
連写速度:9コマ/秒
動画: C4K HDR 60p
モニター:3.0型タッチパネル(184万)
大きさ:138.5×98.1×87.3mm
重さ:727グラム
DC-GH5M2は、パナソニックの「フォーサーズ」のミラーレスの上位機です。
方向性としては「動画撮影」向きで、Vlog向けの「高級機」です。
重さは、727グラムです。
下位機種よりさらに重さが増しています。
ただ、防塵防滴性能に加えて、耐低温設計で、堅牢性はさらに増しています。
撮像素子は、こちらも「フォーサーズ」です。
画素数は、2177万画素です。
常用ISO感度は、ISO25600です。
高めの解像感でも、夜間もしっかり撮影できるといえます。
フォーカスは、空間認識AF採用です。
下位機種水準ですが、測距点は225点ですから、性能は上位です。
顔検出機能は、顔・瞳認識に対応します。
その上で、リアルタイム認識AFという新機軸がみられます。
ディープラーニング技術を活かした仕組みで、後ろ向きの後頭部でも捉えられる点が売りです。
また、人間全身、または、動物全身でのフォーカスもできる点で、追尾性(追従性)がかなり良くなっています。
動画でも利用できます。
ただ、やはり、空間認識AFではあるので、ソニーのリアルタイムトレッキング(物体認識アルゴリズム)のような、瞳レベルの追尾には非対応です。
連写は、メカシャッター時に9コマ/秒です。
同社の製品として高速です。ピント固定(AFS/ MF)ならば、メカシャッターで12コマ/秒です。
その上で、この機種は、6Kフォトモードを搭載します。
画質は通常撮影より落ちますが、4K解像度ならば、最大60コマ秒と、かなり高速な連写に対応します。
液晶モニターは、本機もタッチパネルで、また可動範囲が広いフリーアングル式です。
一方、面白いのは、ライブビューブーストで、星空などの撮影の際、モニターの感度を高めてくれます。ファインダでも同じことができます。
ファインダーは、0.5型の有機EL(368万ドット)です。
倍率も、1.52倍/50mmなので、APS-C換算しても、1.2倍と優秀です。
改造度も高いですし、よいファインダーでしょう。
少し面白いのが、ファインダー利用時もタッチ操作対応という点です。
フレキシブルな対応もできそうです。タッチフォーカスも可能です。
1・LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6
2・LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 II ASPH
レンズキットは、2種類から選べます。
第1に、12-60mmの中望遠レンズです。
コンデジ的な言い回しだと、5倍ズーム機です。
35mm換算値で24-120mmですから、近くから遠くまで、1本でまかなえます。
手ぶれ補正を内蔵するレンズで、重さも210gと軽いです。
第2に、14-140mmの望遠レンズです。
10倍ズームですが、F値は同じです。重さも265gとそれなりに軽いですし、設計が良さそうです。手ぶれ補正も対応です。
手ブレ補正は、下位機種同様の構成で、シャッター速度6.5段分と強力です。
こちらの場合もボディとレンズの手ぶれ情報と、本体内に新型のジャイロセンサーからブレ情報を得る、複合的なDual I.S.2です。
ネットワークは、本機も、Wi-Fi・BluetoothLEを搭載します。
一方、時間無制限のライブ配信に対応です(フルHD/60p)。
屋外でも、テザリングを利用して、スマホ経由で配信ができます。
動画撮影は、一方、この機種の強い部分です。
60フレーム/秒の4K動画に対応する珍しい機種です。加えて、シネマ4K(4096×2160)も30フレーム/秒で記録できますし、HDRにも対応です。
対応するTVなどでは、明暗の差をさらにはっきりした美しい映像を撮影できます。
そのほか、センサー対角フル読み出し式を採用するため、4K動画撮影時の画角の制限がないほか、ローリングシャッター現象を抑える構造など、4K動画にかかわる部分の性能は相当なこだわりがあります。
この部分は、パナソニックの強みです。
撮影時間は、動画撮影の場合、バッテリー量やカード容量より、本体の持つ熱による限界があります。
ただ、本機については、熱による撮影時間の制限がないのは、下位機種との違いとして強調できます。
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以上、パナソニックの GH5の紹介でした。
高級ミラーレスについて言えば、「フォーサーズ」と「空間認識AF」は、写真分野だと、「APS-C」「ハイブリッドAF」採用機にすこし及ばないと言えます。
その点で言えば、本機は「動画撮影の部分を」つめた機種で、その部分で魅力があります。重さのメリットがあるため、「持ち出してライブ配信」など、ニーズは結構ありそうです。
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【2017年発売】
【ボディ】
18・Panasonic GH5S DC-GH5S-K
¥139,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:1028万画素
手ぶれ補正:
ファインダー:有機EL(368万)
AF:空間認識AF(225点)
連写速度:7コマ/秒
動画: C4K HDR 60p
モニター:3.2型タッチパネル(152万)
大きさ:138.5×98.1×87.4mm
重さ:870グラム
なお、本機の姉妹機となるDC-GH5S-Kは、画素数をあえて下げて、高感度性能を高めた製品です。
感度は、 ISO 51200まで対応し、拡張で204800です。エンジンもこれに合わせて最適化されますが、用途性からすると、特殊な製品と言えます。
【2024年発売】
【ボディ】
19・パナソニック LUMIX DC-GH7
¥277,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-60mmレンズキット】
20・パナソニック LUMIX DC-GH7L
¥337,500 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2520万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL 0.5型(368万)
AF:ハイブリッドAF(779点+315点)
連写速度:6コマ/秒
動画: 5.8K/60p
モニター:3.0型タッチパネル(184万)
大きさ:138.4×100.3×99.6mm
重さ:805グラム
LUMIX DC-GH7は、パナソニックの「フォーサーズ」のミラーレスの上位機です。
本機も系統としては「動画撮影」向きで、Vlog向けです。
個人ほかのクリエーター向けに、機動性重視で軽めのミラーレスの需要があるようで、そのため出している製品です。
重さは、805グラムです。
同社のフルサイズは(本体だけで)1kgを超えていることを考えると軽いとは言えます。
本機も防塵防滴・対低温設計です。
撮像素子は、「フォーサーズ」です。むろん高感度MOSです。
画素数は、2520万画素です。
常用ISO感度は、最大でISO25600です。
問題ありません。
本機もローパスフィルタレスです。
一方、写真に関する処理は、基本的には下位機種までと同じです。
ただ、「新インテリジェントディティール処理」と「新2Dノイズリダクション」として、エンジン性能の向上により、精度が上がったようです。
HDR機能は、約1億画素ハイレゾモードという形で搭載です。
センサーをシフトさせつつ連続で自動撮影させ、解像感を高める処理をします。
オリンパスも同じ機能を持ちますが、両者とも、三脚なしでも利用できるという部分を「売り」にします。合成枚数など、細かい仕組みは非公開です。
フォーカス性能は、下位機種と大きく変わる部分です。
このグレードからパナソニックはハイブリッド方式です。
長年、コントラスト式にこだわっていた企業ですが、23年頃の機種から換えてきています。
同社は、位相差AFの採用のメリット性を上図のように説明します。
一方、コントラストAF部分は、従来機同様に、空間認識オートフォーカス(DFD)になる部分はパナソニックの引き続きの特色です。
顔検出機能は、顔・瞳認識AFに対応します。
その上で、ディープラーニング技術の進化で、体認識ができるようになったことも強調します。複数の被写体を追うこともできます。
瞳の追尾も、フォーカス方式の変更で可能になっています。ただ、左右の瞳の区別は、(ソニーと違い)言及がないです。
被写体認識は、動物認識に対応です。
鳥系・イヌ科・ネコ科の動物とされます。ライオンもいけるそうです。
動物は、瞳レベルの認識も可能です。
乗り物は、車・バイク・飛行機・列車にも対応です。
飛行機(機体・機首)、列車(先頭車両・主要部)、バイク(全体・ヘルメット)と、細かいターゲットの指定ができるのは、パナソニック独自です。
暗い場所での利用は、低輝度限界が、最大で-4 EVです。
十分でしょう。
連写は、メカシャッター時に6コマ/秒です。
同社の製品として高速です。ピント固定(AFS/MF)ならば、メカシャッターで14コマ/秒です。
液晶モニター・ファインダーは、下位機種と同じです。
1・LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0
レンズキットは、12-60mmの中望遠レンズです。
5倍ズームという部分は下位機と同じですが、明るめのライカレンズで、実売9万円ほどのものを添付させています。
手ぶれ補正を内蔵するレンズです。
手ブレ補正は、ボディとレンズの手ぶれ情報を複合させる複合的なDual I.S.2です。
段数は、最大で5軸7.5段です。
動画だと、電子式を併用して、大きな手ぶれを制御する仕組み(アクティブ I.S.)ほか、従来、ジンバル撮影でないと難しかった、大ブレを低減する仕組み(動画周辺歪み補正)もあります。
ネットワークは、本機も、Wi-Fi・BluetoothLEを搭載します。
ただ、Wi-Fiを利用したライブ配信については、本機については非対応です。
PCとUSBで接続しつつ、そちらで制御して配信するのが基本的な使い方になります。
動画撮影は、本機は、5.7K/60pに対応です。
また、4K/120Pにも対応しており、コマ数の多い滑らかなHFR(ハイフレームレート)に対応できます。
おそらく、この部分が本機を選ぶ大きな理由になろうかと思います。
一方、動画用の「HDR合成技術」としてダイナミックレンジブーストも注目点です。
低ノイズ・高飽和の画像を2枚合成することで、室内などの暗い場所での白トビや黒つぶれを抑えます。新機種になって低輝度でも利用できるようになりました。
相当な処理能力が必要だと思いますが、先述のように、新エンジンのパワーを活かして行います。フォーサーズは、撮像素子が小さめですので、その弱点を補うための技術と言えます。静止画の暗部補正にも有効ですが、主には動画用でしょうか。
録音は、32bitフロート録音に対応です。
録音レベルの調整が不要で集音できる規格です。このブログだと【音楽用のICレコーダーの比較記事】でも紹介しています。最近のトレンドの1つです。
基本的には、外部マイクを利用するような方に便利なものでしょうが、本機はマイクも内蔵です。なお、連動させての4ch収録も可能です。
なお、長時間の動画撮影については、熱による撮影中断が問題になります。
ただ、本機は高性能なのでこの部分は心配ですが、ファン搭載であり、実稼働時間の制限については記載がないです。
配信は、(下位機種と違い)Wi-Fiでの配信に対応せず、PC利用が基本です。
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以上、パナソニックのDC-GH8の紹介でした。
ターゲット層は、超高画質の動画撮影をしたいプロやハイアマチュアで、そうした方が「使いやすい」といえる製品です。
フルサイズ機に比べ、重さのほか形状的に小回りが効くので、この部分で人気がでそうです。
ライバルは、同時期に出たソニーのVlog向けミラーレス(ZV-E10 II)になるでしょう。それに比べると、センサーサイズや、軽量性では負けます。
しかし、手ぶれ補正の部分で圧倒するほか、録音部分を含めた、本格的なプロ向けの使い勝手の提案は、こちらが圧倒するでしょう。
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【2022年発売】
【ボディ】
21・パナソニック LUMIX DC-GH6
¥173,880 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-60mmレンズキット】
22・パナソニック LUMIX DC-GH6L
¥242,108 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2521万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL 0.5型(368万)
AF:コントラストAF(315点)
連写速度:8コマ/秒
動画: 5.7K/60p
モニター:3.0型タッチパネル(184万)
大きさ:138.4×100.3×99.6mm
重さ:823グラム
なお、本機の1世代前となるのが DC-GH6 は、です。
比較する場合、最も大きな違いは、オートフォーカスです。
こちらは、従来のコントラスト式(空間認識AF)です。
パナソニックが従来力を入れてきた方式ではあります。
しかし、近年の上位機だと、位相差とのハイブリッドAFに換えてきていますし、企業的にも(昔と違い)そちらのほうが優位性があるような宣伝に換えてきています。
あとは、新機種で、32bitフロート録音に対応した部分や、動画向けの手ぶれ補正で電子式を併用するようになった部分が、目立つ違いです。
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結論的にいえば、価格差はありますが、パナソニックの場合、ハイブリッド式を採用した前後で、大きな性能差があると言える点で、選ぶならば、新機種でしょう。
【2023年発売】
【ボディ】
23・パナソニック LUMIX G9PROII DC-G9M2
¥213,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-60mmレンズキット】
24・パナソニック LUMIX G9PROII DC-G9M2L
¥275,000 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2521万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(368万)
AF:ハイブリッドAF(779点+315点)
連写速度:10コマ/秒
動画: 5.7K/60p
モニター:3.0型タッチパネル(184万)
大きさ:幅134.3×高さ約102.3×奥行90.1mm
重さ:658グラム
DC-G9M2 (G9 PRO II)は、パナソニックの「フォーサーズ」のミラーレスの最上位機です。
重さは、658グラムです。
軽くはないですが、ハイエンド機としては加減があります。
本機もしっかり、防塵防滴仕様に加えて、耐低温設計です。
撮像素子は、こちらも「フォーサーズ」です。
画素数は、2521万画素です。
1つ上で見た動画用の上位機と同じです。
常用ISO感度は、オート時でISO 25600です。
高めの解像感でも、夜間もしっかり撮影できるといえます。
フォーカス性能は、本機も、ハイブリッド方式です。
被写体認識も、人・動物を含めて、同水準の性のです
ただ、発売時期の関係で、乗り物について車認識・バイク認識のみです。
乗り物の部位別の認識も言及がないです。ただ、この部分は、ファームウェア更新で対応となるかもしれません(要確認)
連写は、メカシャッター時に10コマ/秒です。
同社の製品として高速です。ピント固定(AFS/ MF)ならば、メカシャッターで12コマ/秒(電子シャッター時は75コマ)となります。
このほか、連射前(半押し)からプレ記録を開始するプリ連写機能もあります。
液晶モニターは、184万ドットのタッチパネルです。
角度は上下のみローアングル・ハイアングルの調整が可能です。
ファインダーは、0.5型の有機EL(368万ドット)です。
倍率は、1.6倍(35mm換算で0.8倍)です。性能は良いです。
1・LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0
レンズキットは、112-60mmのライカの中望遠レンズです。
10万円弱ほどの単品価格ですので、セット販売はお得です。
重さは、320gです。
手ブレ補正は、ボディ5軸補正で、シャッター速度7.5段分と強力です。
ボディとレンズの手ぶれ情報と、本体内に新型のジャイロセンサーからブレ情報を得る、複合的なDual I.S.2です。下位機と同じ方式です。
動画には、大ブレの抑制のための電子補正も対応します。
ネットワークは、Wi-Fi 4・Bluetooth 5.9を搭載します。
Wi-Fiは若干古くさい仕様で
一方、時間無制限のライブ配信に対応です(フルHD/60p)。
屋外でも、テザリングを利用して、スマホ経由で配信ができます。
動画撮影は、本機は、5.7K/60pに対応です。
また、4K/120Pにも対応し、1つ前でみた動画系の上位機と同等の機能性を持ちます。
ダイナミックレンジブーストもしっかり対応しますし、動画用のアクティブ I.Sと、動画周辺歪み補正の言及もあります。
ただ、施術の廃熱に対する配慮は、記載がないです。ファンレスな部分で、本格的な動画専門の上位機ではないとは言えます。
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以上、パナソニックのDC-G9M2 の紹介でした。
性能面では、確実にフォーサーズでは、最高と言えます。この撮像素子のサイズでは相当な高スペックと言って良いかと思います。
本体サイズは、【フルサイズミラーレスの比較】でみた同社の22年発売のフルサイズ機(LUMIX DC-S5M2)と同じで、ほぼ重さも変わらないとは言えます。値段も今だとさほど変わりません。
撮像素子のサイズの差は画質の要ですし、どうして「マイクロフォーサーズ」である必要があるか、という部分がイマイチ見えてこない印象は受けました。
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【2017年発売】(中古価格)
【ボディのみ】
25・Panasonic G9 pro DC-G9-K
¥69,680 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
【12-60mmレンズキット】
26・Panasonic G9 pro DC-G9L-K
¥146,999 Amazon.co.jp (6/23執筆時)
撮像素子:フォーサーズ
画素数:2033万画素
手ぶれ補正:2軸+5軸(ボディ)
ファインダー:有機EL(368万)
AF:AF(225点)
連写速度:9コマ/秒
動画: 4K /30p
モニター:3型タッチパネル(104万)
大きさ:136.9×973.1×91.6mm
重さ:658グラム
なお、同型状の旧機となるのが、G9 PROです。
本機も、耐低温・防塵防滴性能を持つ、堅牢機です。
オートフォーカスは、この世代だと、エンジンが旧式なので、AFがハイブリッドではない世代です(コントラスト式の空間認識AF)。
顔検出機能も、リアルタイム認識AFができず、顔・瞳認識AFまでとなります。
動物(鳥・犬・猫)が認識できます。
そおほか、手ぶれ補正(6段)が弱いほか、連写枚数、動画(4K/30P)、モニター解像度の部分で、年数分の差が見られます。
センサーも、1世代前なので、2033万画素です。
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結論的にいえば、「中古狙い」としても、2017年という発売時期だと「2世代」ほど前なので、センサー・エンジンに由来する部分が相応に陳腐化しています。
外観の剛性・操作性はさすがに上位機ですが、選択肢にはしづらいです。特に、パナソニックの場合は、その後の上位機で位相差AF搭載へと大きな変化があったので、上位品の中古は、「割安」として積極的にオススメしにくい事情もあります。
次回に続く
ミラーレス一眼のおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、ミラーレス一眼カメラの比較の5回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
フォーサーズ
6・オリンパスのミラーレス一比較
フルサイズ
7・フルサイズのミラーレスの比較
全体まとめ
8・おすすめのミラーレスカメラ【結論】
続く、6回目記事【こちら】では、パナソニックと同じフォーサーズマウントを採用するオリンパスのミラーレス一眼を紹介します。
画質の良さ ★★★★★
フォーカスと連写 ★★★★★
手ぶれ補正 ★★★★★
動画撮影 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
セットレンズ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、「結論編」となる8回目記事(こちら)の最後では、今回紹介する全機種から、「予算や目的別に最もおすすめできる機種」について、まとめていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
6回目記事は→こちら