【今回レビューする内容】2025年 大型Bluetoothスピーカーの性能とおすすめ・選び方:ハイレゾ・大音量・大音圧・超重低音:音質重視の家庭用・据置型・屋外・学校行事・ダンス・ミニライブ用など・違いと性能ランキング
【比較する製品型番】SONY ULT FIELD 7 SRS-ULT70 SRS-XG300 B C RS-XB33 SRS-XG500 SRS-XV500 SRS-RA5000 SRS-RA3000 SRS-XV800 BOSE SoundLink Max Portable Speaker JBL PARTYBOX Stage 320 PARTYBOX Club 120 PARTYBOX 710 PARTYBOX ENCORE ESSENTIAL PartyBox 320 PartyBox 110 L75ms Music System Boombox 3 JBL 4305P Marshall Middleton Marshall Kilburn II ZMS-1001896 TUFTON Marshall Acton III l STANMORE III WOBURN III Bang Olufsen Beolit 20 Beosound A5 DENON HOME 150K 250K DENON HOME 150NV STW アンカー Soundcore Boom 2 Plus A3134511 Soundcore Boom 2 A3138511 Soundcore Motion Boom Plus Edifier ED-S1000MK2 ED-S2000MK2 ・Edifier ED-D32 ED-D32-BK ED-D32-WH KEF LS50 Wireless II KEF LSX II LT LG XBOOM360 XO3 ほか
今回のお題
大型Bluetoothスピーカーのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2025年3月現在、最新のBluetoothスピーカの比較です。
2kg以上の大きめモデル限定しつつ、音質面のスペックを比較します。
インテリア系を含む家庭での据置用から、屋外での音楽活動用に向く製品まで、広く扱います。
1・大型Bluetoothスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈米国〉
1-4:JBL 1〈米国〉
2・大型Bluetoothスピーカーの比較 (2)
2-1:JBL 2〈米国〉
2-2:Marshal〈英国〉
2-3:B&O〈デンマーク〉
2-4:DENON〈日本〉
2-5:アンカー〈米国〉
3・大型Bluetoothスピーカーの比較 (3)
3-1:他の企業〈各社〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに大きめのBluetoothスピーカーの「選び方の基本」を紹介します。
その上で、メーカー順に各機を説明していくという構成です。
音質 ★★★★★
重低音 ★★★★★
防水性 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
最後の結論では、上表のような観点から「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
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1・小型Bluetoothスピーカーの比較
2・大型Bluetoothスピーカーの比較
3・Wi-Fiスマートスピーカーの比較
4・PC用スピーカーの比較
5・TV用サウンドバーの比較
6・ブックシェルフスピーカの比較
なお、今回は、このブログ「モニマニア」のスピーカー関連記事全体では、2回目記事になります。
小型タイプや、テレビ用・PC用などをお探しのだった方は、これらのリンク記事をご覧ください。
よろしくお願いします。
1-1・大型スピーカーの選び方の基本
1・スピーカーのパワー
2・スピーカーユニットの配置
3・Bluetooth圧縮規格
4・防水等級
はじめに、大きめのBluetoothスピーカーの「選び方の基本」の紹介からです。
上表の「3点」を押さえておけば、予算や用途の違いはあるにせよ「的外れなスピーカーを選ぶことはまずない」と言えます。
順番に説明しておきます。
1・スピーカーのパワー
はじめに、スピーカーのパワー(音圧)です。
大きめの製品を考えている方の多くは、この部分を重視しているかと思います。
そのため、音圧を規定する要素について、細かく分けてポイントを解説します。
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第1に、スピーカーユニットのサイズです。
大きめのBluetoothスピーカーの場合、サイズ的な制約をあまり受けません。
基本的にスピーカーは、口径が大きいほど、また、ユニット数が多いほど音圧が出せます。
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第2に、バスレフポートです。
Bluetoothスピーカーに限らず、多くのスピーカーは、筒状のポート(バスレフ)で低音域を増幅させる仕組みがとられています。スピーカーの前後に空いている「穴」がそれです。
ただ「穴」があると完全防水にできないため、野外用については、この仕組みがあまりとられません。
代わりに、パッシブラジエータ(電気的ユニットのないスピーカーユニット)などを装備し、低音を強化する場合が多いです。
したがって、この部分の構成が充実するかについても、選ぶ場合には重要です。
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第3に、低音強化技術です。
ソフト的(計算的)に低音を強調する機能です。
この部分が強い機種は、ソニーの「エクストラバス」「MEGA BASS」「ULT」など、特定の機能名を付与する場合が多いです。
こうした技術の有無も、選ぶ際にみておくと良い部分です
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第4に、アンプのパワーです。
Bluetoothスピーカーは、音を増幅する「アンプ」を内蔵するアクティブスピーカーの仲間です。
そのため、しっかりした音圧を得るために、W(ワット)で表されるスピーカーの総合出力の値も重要です。
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結論的にいえば、この4つの要素を十分兼ね備えた機種が「名機」と言えます。
ただ、予算面ほか、重さとの相談となるので、総合的なバランスをみながら、今回の記事では「おすすめ」を提案していくつもりです。
2・スピーカーユニットの配置
つづいて、スピーカーユニットの配置です。
大きめのBluetoothスピーカーでも、室内用のものは、最近、複雑な仕組みをとっています。
左右にスピーカーを置く「ステレオ構成」については、一般的なので説明不要でしょう。
ただ、音が拡がるように特殊なスピーカーユニットの配置をさせた「360度全方位スピーカー」が出ています。
左右にスピーカーが配置される「ステレオ構成」は、(厳密には)スピーカーとスピーカーの真ん中に人間がいないと、定位感に欠けます。
本格的なオーディオシステムなら良いのですが、小型のBluetoothスピーカーの場合、リスニングポイントが狭く、ステレオ感を得にくいという欠点がありました。
それならば、ということで登場したのが、「360度全方位スピーカー」です。
音の方向性(指向性)をなくし、部屋の全方位に向けて音を拡散させる仕組みで、基本的にスピーカーをどこにおいても、良質なサラウンド感を得れる、という製品です。
格安で小型のスピーカーについては、(ステレオより)この方向性のが、現実的な音質が良いので、各社とも、(ステレオのラインナップを減らしても)こうした製品を増やしています。
コンテンツも、こうしたスピーカーへの対応が進んでいる現状があります。
水平方面だけでなく高さ方面の音データの情報を持つ「空間オーディオ音源(3Dオーディオ)」が増えているからです。
この方式のスピーカーは、こうした状況に適合的なので流行するでしょう。
ただ、現状では、360度全方位スピーカーは、どちらかというと、3回目記事で紹介するような、AI搭載型でかなり流行しています。
(普通の)Bluetoothスピーカーにもいくつかありますが、そちらの記事も後ほどご確認ください。
3・対応する圧縮規格のグレード
第3に、対応するコーデック(圧縮規格)のグレードです。
Bluetoothは、Wi-Fiに比べて、電力を使わない分、「回線が細い」無線方式です。
そのため、スマホなどの再生機器から、音源を特定の圧縮規格で縮めてから、スピーカーに送っています。
圧縮転送規格は、上表に示したように、多くの種類あります。
このうち、どの製品でも対応するのがSBC規格です。
しかし、Bluetoothスピーカーとスマホなど再生機器と双方が「より上位の規格」に対応していると、上位圧縮規格が自動で使われ、音質は良くなります。
映像視聴時に問題になる「映像と音のズレ(音の遅延)」も基本的に少なくなります。
一方、音楽では問題にならないのですが、(タブレットほかでの)映像視聴にも使いたい場合、「音の遅延(映像との音ズレ)」の問題もあります。
先ほどの表では、数字が大きいほど遅いことになります。
なお、音楽鑑賞には問題ないので、LDACなどその部分を度外視して、音質を向上させた規格も存在します。
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結論的にいえば、iPhoneの場合は、上位規格であるAAC、Android系ならばApt-Xに対応する製品を選ぶと満足度が高いでしょう。
ただ、米国のBOSEやJBLなど、SBCの劣化した音質を「アップコンバート」する技術に長けるメーカーもあります。
そのため、今回の記事では、音質の部分についてはとくに、機種ごと個別に説明を加えました。
4・防水等級
第4に、防水等級です。
防水性は、上表のように、JIS規格による等級分けがあります。
そのため、スピーカーに「どの程度の防水性」「どの程度の防塵(砂・泥)」があるのか、消費者が分かるようになっています。
防水性が必要ない方は、(同じくらいの値段のスピーカーならば)防水等級が低い方が、音が良いのが普通です。
防水のためにシールする関係で、形状の制限や使えない技術があるからです。
Bluetoothスピーカーは、だいたい「室内向け」「野外向け」と分けられます。兼用を考えないならば、高度な防水機能がない室内向けのほうが費用対効果は高いでしょう。
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というわけで、以下では、ここまで説明した「選び方の基本」に則しながら、冒頭示したような企業順で、具体的な製品をみていきます。
1-2・SONYの大型スピーカーの比較
はじめに、日本のソニーの大型Bluetoothスピーカーです。
この分野のラインナップはかなり多い企業で、世界中で売っています。
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なお、以下では、Atlasのおすすめのポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書いていきます。
【2022年発売】
1・SONY SRS-XG300 BC
2・SONY SRS-XG300 HC
¥29,500 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:(50W)
スピーカー直径:61×68mm×2+20mm×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC LDAC
バッテリー:25時間
本体サイズ:幅318×高さ138×奥行136mm
重さ:3kg
SRS-XG300は、1kgを超える製品としては、同社の製品では最も軽量なモデルです。
本体の重さは、3kgです。
自宅での利用ほか、自動車に乗せて、キャンプなどに気軽に持っていき、スマホ音源を再生するような使い方を提案しているモデルと言えます。
大きなノートPC程の重量感がありますが、しっかりしたスピーカーを搭載した製品としては「軽いほう」です。
スピーカーの性能は、このグレードの製品としては良いです。
ユニットは、中央部に低音域を担当するウーファーが2機と、左右に高音域を担当するトゥイーターが2機です。それに、低音を増強する、左右のパッシブラジエーターという構成です。
ウーファーは、61×68mmで変則的な超楕円形形状です(X-Balanced Speaker Unit)。
円形ユニットに比べてサイズ(面積)が大きくできるため、音圧が重要なこのタイプにはこれで良いでしょう。
トゥイーターは、このタイプのソニー機には、初搭載です。
高音域の質と全体の解像感の上昇が期待できます。
本機は2ウェイ式ですが、(大きくない同社のスピーカーを含めて考えると)、高音域と低音域双方を強調する、(同社の理想とする)「ソニーサウンド」に近づいた製品と言えます。
アンプ出力は、一方、新機種は非公開です。
ただ、本機の旧モデル( SRS-XB43)とユニットは変わらないので、実際のところ50Wでしょう。
上には上があるものの、この出力があれば、野外でも「いい音がする」と感じられます。ポータブルの小型とは性能差が大きいです。
低音域の再生力も、この機種は強調できます。
大きめのウーファーとパッシブラジエータが効果を発揮するほか、低音域を計算により強調するMEGA BASSモードが搭載されるからです。
また、この機種は低音量でも重低音が聞き取りやすくする配慮があるので、音量をセーブするべき屋外での利用でも、ある程度豊かなビートを感じられるでしょう。
高音域の再生力は、再生周波数帯域が40kHzに及ばないので、ハイレゾには非対応です。
一方、サラウンド技術については、ライブ会場を臨場感を再現するライブサウンドモードが利用可能です。
BluetoothはSBC規格のほか、音質が良く、音の遅延も少ないAACに対応します。
SBC規格は、音質がMP3並に劣化するほか、音の遅延が起こるため、動画音声の再生などに向きません。
AAC規格は、iPhone/iTunesでも採用される規格で、音質や遅延がSBCより格段に改善します。
さらに、ハイレゾ音源の転送ができるLDAC規格に対応しますが、この機種の場合、スピーカーが対応しないので、あまり意味はないでしょう。
なお、本機は、同社の圧縮音源再生技術の「DSEE」の効果で、圧縮で劣化した音の修復(アップコンバート)ができます。SBCなどの音源でも、それなりの音質で再生させる技術といえます。
Wi-Fiは、非搭載です。
マルチペアリングは、対応します。
これは、複数のスピーカーを「数珠つなぎ」して、パーティなどで利用する機能です。100台までリンクできるので、仲間・サークルで機種を統一するなどすれば、便利でしょう。。
このほか、2台購入して、「ステレオ再生」させるステレオペア機能もあります。
バッテリーは、24時間持ちます。
充電は付属のUSB-Cケーブル一体型ACアダプターを用いるのが基本です。ただ、USB-C端子をもつ機器(バッテリーやコンセント)なら、別売品でも大丈夫でしょう。
加えて、バッテリー量の多さを活かして、本機のUSB端子からスマホへの給電にも対応できます。
防水性は、IP67規格に対応します。
水深1メートル×30分の耐用性があります。
さらに、防塵性も保証されますから、雨天の泥水や砂被りにも強い「耐久性最強」な機種です。防錆(さび)でもあるので、海辺でも問題ありません。
ライティング機能は、大型Bluetoothスピーカーは、パーティ用として多くが搭載します。
ソニーの場合、Fiestable対応で、スマホでイルミネーションの制御も可能です。
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以上、SRS-XG300の紹介でした。
しっかりとした重さ、大きさがある製品ですが、2ウェイ式の大きなユニット装備するなど、音質面・音圧綿の期待値は高いです。
値段的にも、納得感がある機種で、防水性もあるため、野外用で考えている場合は、この価格帯の製品ではかなり良さそうな選択肢です。
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【2020年発売】
3・SONY XBシリーズ SRS-XB33 B
4・SONY XBシリーズ SRS-XB33 C
¥21,800 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:30W
スピーカー直径:48×70mm×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC LDAC
バッテリー:24時間
本体サイズ: 約246×97×106mm
重さ: 1.1kg
一方、すでに在庫限りですが、「弟分」といえる小型機もあります。
重さは、1.1kgです。
上位機よりも、だいぶ軽量になるので、自転車などでも持ち運べそうです。
アンプの出力は、ただし、30Wです。
ユニットも、トゥイーターがない1wayフルレンジ式なので、そもそもの音質傾向や音圧は、上位機と異なります。
サイズ感からすると大きめのウーファーで、両側にパッシブラジエーターもあります。上位機同様に、EXTRA BASS対応の部分を含めて、音圧はそれなりに期待できます。
それ以外の部分は、ハンドルがないほかは、上位機とほぼ同じです。イルミネーション機能やスマホ充電機能も持ちます。
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結論的にいえば、パーティー用には向かないでしょうが、個人やファミリー規模で野外で気軽に利用したいならば、とくに「重さ」面では本良い選択肢です。
【2024年発売】SRS-XP500後継機
5・SONY SRS-XV500
¥39,455 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:120W
スピーカー直径:140×2+60mm×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC LDAC
バッテリー:25時間
本体サイズ:幅268×高さ564×奥行294mm
重さ:11.2kg
SRS-XV500は、ソニーの最新の重低音重視の大型スピーカーの上位機です。
本体の重さは、11.2kgです。
写真は縦置きですが、横置きでも問題なく使えるシステムです。
サイズは、幅268×高さ564×奥行294mmです。
自動車など、持ち運ぶ手段を考えなければいけない製品です。
マイク/ギター端子1基とマイク端子1基を装備する点からも、ちょっとした「パーティ」向けです。
スピーカーの性能は、総合出力が120Wと、さすがに良いです。
ユニットは、中音・低音域を担当する14cmウーファーと高音域を担当する6cmのツイーターを装備する2WAY式です。あとは、後方にバスレフポートがあるという構成です。
ウーファーは、SONYがテレビ用でも採用していた角形のX-Balanced Speakerです。
丸型より音質が良いわけではないのですが、ウーファーサイズが限界まで大きくでき、口径が稼げるため、最近採用するメーカーがあります。
この系統のBluetoothスピーカーは「音圧重視」ですし、この仕様で良いと思います。
一方、「ステレオ構成」ですが、ユニット配置的には、ステレオ感はあまり重視されないといえます。
こちらも(主にパーティ用という)商品の性質上「問題ない」かと思いますが、2台用意して「ステレオ」にはできない点は、注意です。
その代わり、DPSで、計算処理で仮想的に音を拡げるライブサウンドモードがあります。
用途として、こちらの方が「実用的」との判断でしょう。
低音域の再生力は、ウーファーユニットの大きさから、Bluetoothスピーカーでは最高クラスの音圧でしょう。
さらに、MEGA BASSモードで、重低音を抜き出して強調することも可能です。
高音域の再生力は、ハイレゾは対応しませんが、5cmのツイーターを2機別に搭載しています。
音域はそれなりに広いです。
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結論的にいえば、高音域と低音域が強調できる構成で、「ジャパニーズサウンド」特有の迫力が期待できます。
BGMを家でゆっくり聴くようなモデルではないため、用途を考えると、これで良いと思います。
Bluetoothは、通信安定性の高いBluetooth5.0を採用です。
コーデックは、本機もSBC・AAC・LDACに対応します。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、25時間持ちます。
ライティング機能は、もちろん搭載です。
Fiestableアプリで、イルミネーションの変更ができます。
こちらでは、エフェクトなどもいじれます。
マルチペアリングは、先述のように、非対応です。
この部分は、注意してください。
防水性は、IPX4相当の防滴性です。
完全に水に被らないならば、屋外での雨も大丈夫です。
ただし、防塵性はないためビーチなどは難しいでしょう。
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以上、SONY SRS-XV500の紹介でした。
ソニーのBluetoothスピーカーで、「音圧」という側面では、同社では「最強」といえる製品の1つです。
自宅での利用には音質的にも不向きですが、イベント用に用意してみんなで楽しむには、良い製品かと思います。20時間というバッテリーの保ちもその用途をフォローします。
ただし、防滴性はあるが、防塵性はない、という点を理解して使ってください。ビーチでの利用は厳しいでしょう。
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【2023年発売】
6・SONY SRS-XV800
¥71,000 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:150W
スピーカー直径:170×2+60mm×5
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC LDAC
バッテリー:25時間
本体サイズ:幅317×高さ720×奥行375mm
重さ:18.5kg
一方、さらに出力の大きな SRS-XV800がでました。
形状的には同型ですがサイズは1周り大きく、2割ほどパワフルになると考えてください。
スピーカーは、ソニー機としてはかなり独特の配置です。
L・Rの区別があるステレオですが、5つのトゥイーター(表3・裏2)があります。
写真のように縦置きした場合は、表上部左右の2基、横置きすると、表の左上・左下の2基が稼動し、ステレオ感を出す仕組みです。
縦置き・横置きは、センシングで自動判定ですので、操作は不要です。
裏面の2基のトゥイーターは裏面にも音を伝えるためのです。
そのため、「360度スピーカー」的なステレオスピーカーといった感じの製品です。
接続端子も多様です。
防水性は本機もIPX4ですが、横置きする場合はIPX2です。
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結論的にいえば、自宅で使って楽しむと言うより、行事・イベント用に備える感じに使う場合、割と良いように思えます。
運搬は基本的に自動車でしょうが、本機はハンドルとキャリーも付属ですし問題ないでしょう。
【2021年発売】
7・SONY SRS-XG500
¥37,000 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:60W(70W)
スピーカー直径:110mm×2+25mm×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC LDAC
バッテリー:30時間
本体サイズ:幅460×高さ256×奥行215mm
重さ:5.6kg
SRS-XG500は、ソニーの大型Bluetoothスピーカーです。
価格グレードとしては、SRS-XP500と同じですが、パーティというより、屋外を含む家庭生活での利用を想定した製品です。
本体の重さは、5.6kgです。
SRS-XP500と比べればだいぶ軽く、持ちやすい「とって」も着きます。
ただ、お米袋ほどの重量はあるので、自動車で持ち運ぶのは変わらず、同社の下位機種とは用途性が少し違うでしょう。
本機は、マイク/ギター端子は1系統です。
スピーカーの性能は、総合出力が60Wです。
ただし、電源コードを付けている状態の場合、70Wです。
ユニットは、中音・低音域を担当する11cmウーファーと高音域を担当する2.5cmのツイーターを装備する2WAY式です。
ようするに、(パーティ用の)SRS-XP500から、出力とスピーカーを「半分」にすることで「軽く」した製品です。
逆に言えば、シンプルな「パワフルさ」だけで言えば、上でみたSRS-XP500に劣ります。
重低音は、角形のX-Balanced Speakerで口径を稼いだ上で、左右に(回路のないスピーカーである)デュアルパッシブラジエーターを装備して、低音をより強化します。
本機も構成は「ステレオ」です。配置的にSRS-XP500よりはそれっぽいです。
ただ、2台ペアリングでのステレオ感の強化も対応です。ライブサウンドモードも搭載です。
こうした点をふまえると、家庭で使うものではなく、ビーチやキャンプなどアクティブに持ち歩きたい方向けです。
低音域の再生力は、用途性からすれば十分です。
MEGA BASSモードでの今日かも可能です。
高音域の再生力も、同様です。
小型機にも搭載があった、ソニー独自のDSEE技術もあるので、CD音源(HD音源)以下の圧縮音源は、わりと綺麗に聴けるでしょう。
Bluetoothは、通信安定性の高いBluetooth5.0を採用です。
コーデックは、本機もSBC規格・AAC・LDACに対応します。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、30時間持ちます。
ライティング機能は、ありません。
マルチペアリングは、非対応です(2台ステレオのみ)。
防水性は、IP66です。
「完全な防塵構造」があるが、「水没は無理なレベル」の防塵防滴性だと思ってください。ビーチでの利用でもOKといえます ただし、防塵性はないためビーチなどは難しいでしょう。
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以上、SONY SRS-XG500の紹介でした。
アクティブに活動するファミリーの「持ちはこび用」といったところでしょうか。
デンキヤというより、スポーツ・キャンプ用品店などにおけば売れるような気がする製品です。
この用途は、(キャンプの国である米国の)JBLも強いので比較は必要ですが、本機も悪くない製品です。
【2024年発売】
8・SONY ULT FIELD 7 SRS-ULT70
¥51,300 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:(70W?)
スピーカー直径:114mm ×2 + 46mm ×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC LDAC
バッテリー:30時間
本体サイズ:幅512×高さ224×奥行222mm
重さ:6.3kg
ULT FIELD 7は、ソニーが2024年から展開するULT POWER SOUNDシリーズに属する製品です。
おそらく、1つ上で見たSRS-XG500の後継機となるだろう製品です。
ここまでの機種と異なり、また、このシリーズの共通の要素は、重低音を増強するULTボタン(アルトボタン)の装備です。
2種類の低音のエフェクト(サウンドモード)を簡単につけられると考えてください。
従来かあるバスアップ技術を、2系統選択できるようにしたものと言えそうです。
本体の重さは、6.5kgです。
低音に特徴があるタイプですが、重さは多少加減しています。
ULT機能もですが、カジュアルに簡単に利用したい方に向けた製品と言えます。
縦置きも可能です。
スピーカーの性能は、総合出力は、非開示です。
最近ソニーは公開しませんが、類似機から想定するに70W、あるいはそれより少し上でしょう。
ユニットは、中音・低音域を担当する、スクエア型の11.4cmウーファーと高音域を担当する4.6cmのツイーターを装備する2WAY式です。
ユニット的には、従来機(RS-XG500)と大きさは同じほどです。
こちらも、左右のデュアルパッシブラジエーターを利用しつつ、低音をスマートに膨らますタイプであり、問題ないです。
一方、本機も2台つなげてステレオ感を増幅することはできますが、ライブサウンドモードは非搭載になっています。
その代わり、先述のULTボタン(アルトボタン)があると言えます。
加えて、音場最適化機能も装備です。
内蔵マイクで周囲の騒音レベルをはかり、音質を調整するものです。内蔵マイクを利用して、部屋の形状にあわせた調整をするような、シアター向けの機能ではないです。ただ、本機の利用法を考えると、あって良い機能です。
これとは別に、イコライザーもいじれます。
低音域の再生力は、仕組みからして、個人用として十分でしょう。
一方、音質強化の部分では、圧縮音源のアップコンバート(DSEE技術)は非搭載になっています。
どちらかといえば、ここは高音域に影響する部分でしょうし、このシリーズの方向性として、そうしたように思います。
お馴染みのS-Master技術は、使われています。
Bluetoothは、通信安定性の高いBluetooth5.0を採用です。
コーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
LDAC対応ですが、ハイレゾ向きではないです。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、30時間持ちます。
ライティング機能は、ありません。
マルチペアリングは、非対応です(2台ステレオのみ)。
防水性は、IP67です。
海辺の利用でも問題ない、防塵性も防水性も高度に対応です。
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以上、SONY ULT FIELD 7の紹介でした。
演奏者向けではなく、特に低音を重視して音楽を楽しみたい一般の音楽ファン向けの製品と言えます。
その部分で新機軸のULTボタンは、面白い取組みに思えます。車などでは持ちはこびも苦ではない重さで、バッテリー量もある上で、高い防水性もあるので、従来機以上に、自宅以外ので利用の幅は広そうな製品です。
【2021年発売】
9・SONY SRS-RA5000
¥80,000 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:
スピーカー直径:46mm×6+70mm
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC(Wi-Fi)
バッテリー:
本体サイズ:幅235×高さ329×奥行225mm
重さ:4.9kg
SRS-RA5000は、ソニーの大型Bluetoothスピーカーのハイエンド機です。
Atlas的にも発表時から注目している製品で、ここのところずっと、買おうか買うまいか、迷っている製品です。
本体の重さは、4.9kgです。
防水性はありませんので、屋内用の高級機です。
スピーカーの性能は、アンプ部分は出力は不明です。
ただ、ユニット構成が特殊で、面白いです。
本機は、360度全方向サラウンドスピーカーの類で、とにかくスピーカーが多いです。
ユニットは、通常のウーファーと同じ役割をするミッドスピーカーが46mmの3基、上向きのイネーブルドスピーカーが46mmの3基と、下部の70mmのサブウーファーです。
音質的には、360度スピーカーは、仕組み的に、ステレオ的な定位感は得にくいです。
ただ、設置場所に左右されないほか、本機は、立体的に音が拡がるので、「新しい3D音場表現」が楽しめる魅力があります。
実際、(適当な位置に設置するなら)ステレオ構成より表現力が高いので、5万円以下のオーディオの多くは、この方式に取って代わられつつあります。
本機は、部屋の音響環境に合わせて自動でスピーカーを調整する(高級機ではおなじみな)「サウンドキャリブレーション機能」もありますし、設置場所にあまり左右されず、高音質を楽しめます。
注目点は、「上向きスピーカー」で、オーディオフォーマットとしての「3Dオーディオ(空間オーディオ)」に対応できます。
もともと、3Dオーディオは、「ドルビーアトモス」など「、映画館の天井方向からの降り注ぎ音」の再現のための映画用の音声フォーマットとして確立しました。
ただ、音楽表現としても「斬新」なので、2021年以降、かなり急速に普及していきそうな音源規格です。
例えば、聴き放題のAmazon Music HDで音源提供がはじまったほか、Apple Musicも「空間オーディオ」として、フォローしていきます。
Amazonでは音源提供がはじまっています。通常のAmazon Muscに追加料金が必要ですが、【こちら】から契約は可能です。
なお、SONYは、360 Reality Audioと呼びますが、音源自体は、Amazon Music HDに依拠して再生してください、というアナウンスです。
結論的にいえば、その意味、本機の「競合(ライバル)」は、【Amazon Echoの比較記事】で紹介した、Amazon Echo Studioでしょう。
低音域の再生力は、小型ながらウーファーを装備しますし、配慮があります。
高音域の再生力は、周波数帯域は示されませんが、「ハイレゾ対応」マークがあるので、十分です。
スピーカーユニットも素材的にも、SONYがよく使う「発泡マイカ」ですし、オーディオとしてしっかり設計した製品です。
音質向上面でも、ハイレゾグレードまで、アップスケーリングできるDSEE技術の上位互換である、DSEE HXや、同社のハイレゾ対応機に搭載されるフルデジタルアンプ S-Master HXなど工夫は多いです。
Bluetoothは、一方、旧規格のBluetooth4.2です。
また、コーデックも、ハイレゾ対応のLDACは省略され、SBC・AACのみです。
Wi-Fiは、一方、装備するので、そちらで「ハイレゾに対応」できます。
Amazon Music HD【こちら】では、一部音源がハイレゾ化したので、「空間オーディオ」だけでなく、そちらも楽しめるといえます。
一方、DLNAやAirPlayは対応しないので、手持ちの音源は、ソニーのMusic Centerアプリでの管理となるでしょう。
未搭載です。
バッテリーは、未搭載です。
ライティング機能は、ありません。
マルチペアリングは、非対応です。
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以上、SONY SRS-RA5000の紹介でした。
今後ブームになるだろう「空間オーディオ」に対応できる家庭用機の先駆けです。
先述のように、現状での「ライバル」は、【Amazon Echoの比較記事】で紹介した、Amazon Echo Studioでしょう。
音質的には、そちらと比較しても「高度」ですが、音声AIが非搭載で、音源再生についてスマホに依存する点ほか、その値段がネックです。
正確には、音声操作自体は、【スマートスピーカーの比較記事】で紹介した製品があればできますが、本機にネイティブに搭載されないのは、やはり不便です。
実際、Apple MusicもAmazon系のAIスピーカーでは現状「再生対応」していますし、現状で(どこぞの)AIを搭載しない理由はあまりない気もします。
なんとなしに、「AI搭載のコラボモデル」が遠くない将来に出そうな気もするのが、Atlasが「衝動買い」に踏み切れない理由の1つです。
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【2021年発売】
10・SONY SRS-RA3000
¥40,721 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:
スピーカー直径:80mm×1+TW×2
高音再生力:非公表
低音再生力:非公表
コーデック: SBC AAC(Wi-Fi)
バッテリー:30時間
本体サイズ:幅146×高さ247×奥行155mm
重さ:2.5kg
一方、SRS-RA5000の「弟分」といえるのが、SRS-RA3000です。
本体色は、ブラックSRS-RA3000(B) と、ライトグレー SRS-RA3000(H)という構成です。
先ほどの機種に比べると「小型」なので、ベッドルームなどでも設置しやすいです。
スピーカーの性能は、上位機と大きく異なります。
一方、本機も、360度スピーカー(360 Reality Audio)ですが、ウーファー的な役割をするのは、上向きの80mmのスピーカー1基です。
その上で、左右に高音を拡散させるビームトゥイーターを装備し、(回路のない)パッシブラジエータで、低音を補っています。
ビームトゥイーターはユニークですが、新しい仕組みです。
短時間の試聴ですが、わりと音も出ていましたし、過度な心配は不要でしょう。一方、上位機と比較すると、ハイレゾ対応水準ではないので、音源的な面白みは半減します。
一方、「ライバル」は、【Amazon Echoの比較記事】で紹介した、Amazon Echo あたりでしょう。
音質は、本機の方が確実に上ですが、ユニット数に比すと、多少値段設定が高めなのが、大きな課題でしょう。
1-3・BOSEのBluetoothスピーカー
つづいて、Boseの大きめのBluetoothスピーカーの紹介です。
Boseは、アメリカ初の世界的な音響メーカーです。
独特の音響哲学があり、「小さなスピーカーでどれだけ低音を膨らませるか」を重視しています。
「BOSEサウンド」は、Bluetoothスピーカーのようにサイズの限られるスピーカーにおいて特に力を発揮します。
近年大きめのスピーカー(ラジカセ型)は「お休み」でしたが、また復活しました。
【2024年発売】
(ブラック・B0D5HS9YK1 883848-0100)
11・Bose SoundLink Max Portable Speaker
¥46,800 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
(ブルーダスク・B0D5HR6LB8 883848-0200)
12・Bose SoundLink Max Portable Speaker
¥46,800 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
ユニット:ステレオ
アンプ出力:不明
高音再生力:
低音再生力:
コーデック:SBC AAC Apt-x Adaptive
バッテリー:20時間
サイズ: 265(W) x 120(H) x 105(D)mm
重さ: 2130g
BOSEのSoundLink Max Portable Speakerは、同社の定番製品です。
同社の単体型のBluetoothスピーカーでは、現行品で最も大きいものです。
重さは、2130gグラムです。
大きめノートPCほどの重さですが、持ち運べるサイズです。
ストラップ付属で、手軽に持ち運べます。
Bose SoundLink Max Rope Carrying Strap
¥6,000 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
なお、ストラップ(ロープ)は着脱でき、別売の肩掛け用のBOSEのショルダーストラップにも換えられます。
防水性は、IP67です。
防塵等級もありますし、野外で利用することもしっかり想定します。
スピーカーは、同社の場合、サイズほか多くの情報が非公開です。
ただ、フロントは3スピーカーが、サイドに2つのパッシブラジエータという構成です。
中央は、ウーファとして機能しているタイプかと思います。
音質は、やはり、低音の充実度が強調できます。
ユニットサイズ以上の重低音が期待できる仕様で、BOSEらしいです。
Bluetoothは、SBC AAC Apt-x Adaptiveです。
最近は、BOSEも対応コーデックを増やしています。
Bluetoothのバージョンは、しっかり、Bluetooth5.3です。
マルチペアリングは、最大2台です。
バッテリーは、20時間となります。
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以上、Boseの SoundLink Max Portable Speakerの紹介でした。
ソニーのSRS-XG300のライバルでしょう。そちらより、若干軽めですが、重低音の音圧と振動は、本機が優るといえます。ユニットサイズを思わせないパワーです。
音域の幅と、用途の柔軟性ではソニーかと思いますが、用途として強調されるダンスミュージックなどには、この傾向がよさそうです。
この方面の同社の「味付け」が好きな方には、自宅用としてもおすすめできます。
1-4・JBLの大型スピーカーの比較
続いて、アメリカのJBL社が発売している防水タイプのスピーカーを紹介します。
同社の大型スピーカーは、どちらかと言えば、音楽シーンというより、野外活動用のフィールドギアの延長として、海やキャンプなどに便利そうな仕様です。
音質的には、「JBLサウンド」と呼ばれる独特の音響哲学をもち、味付けの少なめな、中音域が充実するサウンドが得意です。
【2022年発売】JBLPBENCOREESSJN
13・JBL PARTYBOX ENCORE ESSENTIAL
¥31,000 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
(マイク付き)
14・JBL PARTYBOX ENCORE
¥49,500 Amazon.co.jp (3/15執筆時)
アンプ出力:100W(RMS)
スピーカー直径:133mm+44mm×2
高音再生力:20kHz
低音再生力:50Hz
コーデック: SBC
バッテリー:6時間
サイズ:高さ327×幅276×奥行293mm
重さ: 7.27kg
PARTYBOX ENCORE ESSENTIALは、JBLの少し大きめの防水スピーカーです。
23年にワイヤレスマイク(と調整ダイヤル)付の製品もでました。なおマイクは単品9000円弱の製品ですが、ESSENTIALでは使えません。
本体の重さは、7.27kgです。
ズッシリくる重さがあるので、持ち運ぶならば自動車でしょう。
丈夫に持ち手があるので、運搬には問題ありません。
スピーカーの性能は、値段からすると強力です。
アンプの総合出力は、総合出力がRMS表記で100Wです。
SONYのXPシリーズより弱いものの、軽いという中間的な製品です。
ただ、これでも音圧はパワフルでしょう。
ユニット構成は、中・低音域を担当する133mmのウーファーと、高音域を担当する44mmのトゥイーターが2つという構成です。
本機については、構成的にステレオではないです。
最近は、業界全体がステレオの定位感より、音の拡がるサラウンド感を重視する傾向ですし、この手のスピーカーの場合、この構成で良いかとも思います。
なお、2機購入してワイヤレスでつなげれば、完全ワイヤレスステレオ(TWS)にできます。
低音域の再生力は、大きめのウーファーと出力で、期待値は高いです。
再生周波数帯域でみても50Hzですから、明確に軽量機とは差があります。
高音域の再生力については、本機はハイレゾ非対応です。
まあ、本機のコンセプトからして対応は不要でしょう。
Bluetoothは、SBCのみです。
ただし、Bluetooth 5.1対応なので、通信安定性は高いです。
Wi-Fiは、未搭載です。
バッテリーは、6時間です。
出力の部分を考えても、少ないと言えます。
マルチペアリングは、先述のように、対応します。
ライティング機能は、搭載です。
防水性能は、IPX4です。
一般的な意味での野外利用はできます。
ただ、防塵性が担保されないので、砂浜やキャンプには注意となります。
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以上、JBL PARTYBOX ENCORE ESSENTIALの紹介でした。
ある程度音圧が期待でき、ある程度重さも控えめなスピーカーです。野外でも利用したいが、自宅などでも使う方で、音質に期待したい方は候補でしょう。
先述のように、単機ではステレオ感は得れない部分はありますが、もともと、そういった楽しみに向いた機種ではないですし、ガンガン音を鳴らすタイプならばこれで良いと思います。
次回につづく!
大型Bluetoothスピーカーのおすすめは、結論的にこれ!
というわけで、今回は、大型のBluetoothスピーカーの比較の1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
1・大型Bluetoothスピーカーの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:JBL 1〈米国〉
2・大型Bluetoothスピーカーの比較 (2)
2-1:JBL 2〈米国〉
2-2:Marshal〈英国〉
2-3:B&O〈デンマーク〉
2-4:DENON〈日本〉
2-5:アンカー〈米国〉
3・大型Bluetoothスピーカーの比較 (3)
3-1:他の企業〈各社〉
3-2:最終的なおすすめの提案【結論】
続く2回目記事(こちら)では、残してしまったJBL機を追加で比較します。
その後、上表の各社の機種を順番にみていきます。
音質 ★★★★★
重低音 ★★★★★
防水性 ★★★★★
軽量性 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、3回目の結論編【こちら】では、いつものように、目的別にAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
2回目記事は→こちら