【今回レビューする内容】2022年 最新の4Kプロジェクターの性能とおすすめ・選び方:家庭用4Kプロジェクター ホームシアター:エプソン・ベンキュー・SONY・LG・ViewSonicなど
【紹介する製品型番】EPSON dreamio EH-LS12000 EH-TW7100 EH-TW7000 EH-LS500B H-LS500B H-LS500W BenQ X3000i TK850i HT3550i TK800M TK700STi ViewSonic PX701-4K X10-4K X100-4K X1000-4K+ SONY VPL-VW275-B VPL-VW275-W VPL-VW575-B VPL-VW575-W LG CineBeam HU810PBJL HU70LSAJL HU710PW アンカー Nebula Cosmos Max D2150511 Nebula Cosmos D2140511 JVC LX-NZ3 Acer H6800BDa
H6810BD HU70LSB BenQ GK100
今回のお題
画質の良い4Kプロジェクターのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2022年4月現在、最新のプロジェクターの比較です。
1・家庭用プロジェクターの比較
・主な用途:ホームシアター用
・解像度:フルHD
・重さ:2.5kg〜
・予算:7万円〜
2・家庭用4Kプロジェクターの比較
・主な用途:ホームシアター用
・解像度:4K画質
・重さ:3kg〜
・予算:10万円〜
3・ビジネス用プロジェクタの比較
・主な用途:会議室・プレゼン用
・解像度:〜フルHD
・重さ:1.5kg〜
・予算:3.5万円〜
4・モバイル小型プロジェクタの比較
・主な用途:持ち運び/気軽な家庭用
・解像度:〜フルHD
・重さ:300g〜1.6kg
・予算:3万円〜
プロジェクターは、新製品だけでも100種類前後あるため、記事を4つに分けています。
今回は、2回目記事となります。
家庭用としては「少し高級」な「4K解像度」のプロジェクターに特化した比較となります。
なお、投影方式の違いなど「家庭用プロジェクターの選び方の基本」については、1回目記事の冒頭(こちら)でまとめています。
初心者向けに基本的なことをまとめています。そのため、お時間があるかたはそちらからお読みください。
よろしくお願いします。
画質(日中) ★★★★☆
画質(夜間) ★★★★☆
設置の容易さ ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
ネットワーク ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
というわけで、以下では、各社の「ホームシアター向け」製品を順番に紹介します。
その後、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
0・4Kプロジェクターの選び方の基本!
はじめに、4Kプロジェクターを選ぶ場合に、「最初に知っておくべきこと」について書いておきます。
1・コントラスト比と明るさ
2・映像の傾き補正と焦点距離
3・鮮やかさと色再現性
前回の1回目記事【こちら】では、「家庭用プロジェクターの選び方の基本」を、3点に分類しながら説明しました。
しかし、「家庭用の4Kプロジェクター」を選ぶ場合、これらに加えて2点「知っておいて欲しいこと」が追加で2点あります。
以下、順番に解説します。
0-1・4K画質の表現方法
第1に、プロジェクターによる「4K画質」の表現方法です。
結論的にいえば、現状で、4K画質(=830万画素)で投影できる、ネイティブ4Kパネル(本当の4K)な製品を買おうとする場合、50万円以下ではないです。
「一般人」が手の届く20万円前後の4Kプロジェクターは、「疑似4K」とも呼ばれる仕組みが使われます。
実際的な視聴では、解像感の高い「4K画質」が得られるので、フルHDスペックのプロジェクターより、一般的な意味での「画質は良い」です。
ーーー
ただ、投影に「液晶」を使うエプソン・ソニーなどの3LCD投影方式と、ベンキュー・ViewSonicなど、マイクロチップを使うDLP方式とでは、同じ「疑似4K」でも仕組みが異なり、優劣ややがあります。
以下、「ざっくり」ですが、これについて、説明しておきます。
第1に、3LCD投影方式の場合です。
この場合、基本的にプロジェクターの素子はフルHD(201万画素)です。
しかし、液晶を0.5 ピクセル単位でずらして、2パターンの画像を合成することで、いわゆる「疑似4K」を実現させています。
同社は、「4Kエンハンスメントテクノロジー」と呼びます。
一方、4Kの解像度は、フルHDの4倍の(=830万画素)です。
しかし、この方式で高められる解像度は2倍(約400万画素)なので、完全に「4K」とはいえません。液晶を利用する場合の速度的な限界からです。
そのため、「4K相当」とエプソンは誠実に表現しています。
第2に、DLP方式の場合です。
この場合、「XPR」(Expanded Pixel Resolution)」と呼ぶ技術を使っています。
素子の開発元のTi(テキサススツルメンツ)が考案した技術です。画素を時差分割送信する方法で「画素ずらし」をなし、いわゆる「疑似4K」を実現させます。
XPRの場合、液晶を利用する(エプソンの)3LCD投影方式と異なり、フルHDのチップを「完全に4倍」(830万画素)にできます。
そのため、XPR式を採用するベンキューは、(エプソンに対抗する意味を含めて)「真の4K技術」(true 4K UHD resolution)と呼んでいます。
むろん、4Kチップを使っているわけではないので、エプソンの「疑似4K」より(解像度部分の)再現性は高いが、「本当の4K」には及ばないという水準です。
----
以上、エプソンとベンキューを例に、「疑似4K」について、簡単に比べました。
結論的にいえば、「4K表現」という部分では、DLP方式の「XPR」(Expanded Pixel Resolution)」のほうが、3LCD投影方式より、(本当の)4Kクオリティ(解像感の再現性)に近いといえます。
実際、この部分について、こうしたベンキューによる主張に対して、エプソンの明確な反証はない状況です。
むろん、エプソンの3LCD投影方式特有の良さ(色再現性の良さや、明るい場所での投影時の画質)はあります。
この要素だけで「画質の良い機種」が選べるわけではないですし、機種間の性能差もあります。こうした部分を含め、今回は総合的にみていくつもりです。
2・RGBWカラーについて
第2に、「RGBWカラー」についてです。
これは、一部のDLP方式の4Kプロジェクターにみられる固有の問題です。
エプソンなどの3LCD投影方式にも、ベンキューなどのDLP方式も、フルHD機については、方法は違えど、「色の三原色(赤・緑・黒)」を組み合わせてカラー表現しています。
しかし、DLP方式の「4K」プロジェクターについては、白を加えたRGBWカラーを採用する機種があります。
RGBWの問題については、【4K液晶テレビの比較記事】でも書きました。
そちらは、コスト削減効果のための工夫でしたが、DLP式プロジェクターの場合、(日中も使えるという意味での)「明るさ(ルーメン値)を稼ぐ」ための工夫のようです。
ただ、白のピクセル表現は、「黒がしまる」というDLP方式の画質面の利点が削がれる部分は無視できません。
RGBWは、個人的もあまり選びたくはないです。
ーーー
一方、観点は変わりますが、ポジティブに「色の三原色」をいじる、DLP方式の機種もあります。
その場合、ホイールのセグメントを6セグメント(RGBRGB/ RGBWYC)と(正しい意味で)増加させています。
また、最新機では、ランプ光源とホイール自体を使わず、カラーLEDとフィルタを利用することで広色域化を目指す技術(4ch LED)なども採用されています。
カラーブレーキング(動きの速い映像を映す場合、3原色がしっかり重ならない問題)の解決も、これら工夫の目的の1つです。
ーーー
以上、、4Kプロジェクターを選ぶ場合、追加で注意するべき2点について書きました。
改めて(ざっくり)まとめれば、以上のような傾向があるといます。
むろん例外はあるので、各社の製品をしっかり詳しく見ていくことにします。
1・4K対応の家庭用プロジェクター
では、具体的な4Kプロジェクターの比較をはじめます。
1・4Kプロジェクタの比較 (1)
1-1:エプソン〈日本〉
1-2:ベンキュー〈台湾〉
1-3:ViewSonic〈米国〉
2・4Kプロジェクタの比較 (2)
2-1:LG〈韓国〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:ソニー〈日本〉
2-4:ANKER〈米国〉
2-5:その他の企業〈各社〉
2-6:最終的なおすすめの提案
以上のようなメーカー順で、以下、比較していきます。
1-1・エプソンのプロジェクター
はじめに、エプソンのプロジェクターからです。
とくに明るい場所での画質が良い3LCD液晶については、世界的シェアを持つ日本企業です。
---
なお、以下では、高評価できる点は赤字で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2019年発売】
【上位機種】
1・EPSON dreamio EH-TW7100
¥199,799 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.61型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:1,000,000:1(最大)
重さ:6.9キロ
明るさ:3000ルーメン
100インチ投影距離: 2.95〜4.77m
【下位機種】
2・EPSON dreamio EH-TW7000
¥158,798 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.61型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:40000:1
重さ:6.6キロ
明るさ:3000ルーメン
100インチ投影距離: 2.95〜4.77m
EH-TW7100は、エプソンの4K対応プロジェクターです。
下位機種としてEH-TW7000があります。
こちらについては、スピーカーが省略されるほか、コントラスト比が40000:1となります。
値段差からしても上位機が良いかと思います。
4K映像は、対応です。
ただ、この機種は画素数自体はフルHD(1920×1080)です。
4Kは、液晶を0.5 ピクセル単位でずらして、2パターンの画像を合成する「4Kエンハンスメントテクノロジー」で可能にしています。
その点では、同社は「4K相当」という丁寧に表現しています。
HDR10も、対応です。
HDR10(通称HDR)とは、4Kと同時に普及している輝度に関する新しい業界規格です。
ハイダイナミックレンジの略称で、画像の立体感や解像感を高める4K向きの最新技術です。
HDR技術は「眼鏡なし」でも、奥行を感じられるように進化していくために必要な技術で、それを先駆的にこの機種は採用しました。
また、夜のシーンなど暗い場面でもしっかり映像が分かるような解像感も期待できます。次世代のブルーレイ規格Ultra HD ブルーレイでは、このHDR規格が採用されます。
一方、2019年の新機種と言うことで、HLG(Hybrid Log Gamma)にも追加対応するので、2018年末に開始した、BS/CSの新しい4K放送のHDR放送にも対応できます。
なお、この受信には専用チューナーが必要ですが、それについては【新4K衛星放送チューナーの比較記事】で詳しく説明しています。
明るさは、3000ルーメンです。
より明るい機種もありますが、コントラスト比は100万:1というスペックです(ダイナミック)。3LCD方式は、DLP方式よりコントラストが高めやすいためです。
昼間でも視認性は相当期待できます。
投影距離は、倍率の高いレンズを採用します。
100インチ投影距離で2.95〜4.77mですし、かなり後ろからの投影も可能です。
広いリビングにお住まいの方には設置自由度の面で有利です。
画像処理は、しっかり、倍速(フレーム補間技術)に対応します。
高級液晶TVの「倍速液晶」に相当するもので、モータースポーツなどスピードのある映像の残像感の軽減に有用です。
端子は、HDMI端子を2つという構成です。
ネットワークは、本機については、Wi-Fiは装備しません。
一方、Bluetoothは搭載で、外部スピーカーへの出力は対応できます。
ただ、対応コーデックがaptXとSBCです。音の遅延(口パクのズレ)と無縁でないので、あまりオススメしません。
なお、ストリーミング配信(Netflixなど)を利用したい場合は、給電用のUSB端子があるので、【セットトップボックスの比較記事】で紹介したような、サードパーティの端末のうち、USB給電対応のものを利用することは可能です(2.0A)。
傾き補正は、縦方向・横方向とも自動補整です。
縦横とも自動補整が付くのはこの機種からです。
---
以上、エプソンのEH-TW7100の紹介でした。
新技術で4Kに対応させた高級機です。
やはり、その部分に注目が集まりますが、HLG技術の採用や、高コントラスト比など、画質は総合的にアップグレードされています。
予算が許せば、この価格帯の製品の中では候補にできるモデルの1つです。
【2019年】
3・EPSON dreamio EH-LS500B
4・EPSON dreamio EH-LS500W
¥300,900 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.61型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:250万:1
重さ:9.3キロ
明るさ:4000ルーメン
100インチ投影距離: 0.62m
EH-LS500シリーズ は、EPSONの短焦点プロジェクターです。
フルHDモデルにもありますが、レーザーダイオードと超短焦点レンズを採用する、新コンセプトの「別ライン」の高級品です。
4K映像は、対応です。
HDR10も、対応です。
投影方式は、しっかり、3LCD投影方式です。
本機も通常のエプソン品と同じで、画素をずらすことによる「4Kエンハンスメントテクノロジー」です。
(投影に使う)液晶サイズも0.61型なので、先ほどの機種と同等です
明るさは、4000ルーメンです。
また、光源としてレーザーダイオードを採用するため、コントラスト比(ダイナミック比)は250万:1と優れます。
画像処理は、しっかり、倍速(フレーム補間技術)に対応します。
また、イメージ強調機能として、ノイズディダクションとディティール強調もなされます。
黒強調処理の記述はないですが、そもそもコントラストが良い製品なので、問題ありません。
端子は、HDMI端子3つです。
先述のように、新コンセプトの「別ライン」に属するので、フルHD編でみた下位機種同様に、Epson純正のAndroid TV端末が同梱されます。
重さは、9.3kgです。
カジュアル路線の製品ですが、家庭では、きちっと設置して使う製品でしょう。
投影距離は、この機種の大きな注目点です。
超短焦点レンズを採用するため、62cmの投影距離で100インチです。
方式的に、最大サイズは82cmでの120インチまでとはいえ、利用形態を考えれば問題ありません。
傾き補正は、未対応です。
正面への固定設置が前提の単焦点機ということです。
Wi-Fi機能は、AndroidTVの端末以外には、未搭載です。
スピーカーは10Wを内蔵しますが、基本的には、アンプなどを利用して、オーディオ機器で再生するべきでしょう。
---
以上、エプソンのEH-LS500B シリーズの紹介でした。
超短焦点の4K高級機というのはあまり市場になく、貴重な製品の1つです。
設置が簡単で、部屋が「ごみごみ」しにくいため、大がかりな設備に家族が反対している場合など、ニーズはありそうです。
【2022年発売】
5・EPSON dreamio EH-LS12000
¥493,020 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.61型)+青色レーザー
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:2,500,000:1(最大)
重さ:6.9キロ
明るさ:2700ルーメン
100インチ投影距離: 3〜6.3m
EH-LS12000 も、エプソンのハイエンドの4K対応プロジェクターです。
ソニーやJVCほか、他社にはこれ以上高いモデルはあります。ただ、耐用年数と技術革新の進度を考えると、個人的には「50万円以内」が、ある種のメルクマールだと感じます。
物価高と円安はいかんともしがたいですが。
4K映像は、対応です。
下位機種同様に画素ズレを利用する方式です。
ただ、新型のボイスコイルモーターで、2倍のスピードで1画素を4方向に移動させる「2軸シフトテクノロジー」という高度な仕組みを使います。
上図で言えば、フルHDの映像(2×2マス)を2軸でずらすことで、4K(3×3マス)にしています。
また、本機については、(相当ではない)「4K」ですから、値段差分の性能差はあると考えて良いでしょう。
HDR10も、対応です。
正確にはHDR10+(HDR10 Plus)に対応になるので、明暗差のほか輝度範囲も処理できます。HLGにも対応です。
明るさは、2700ルーメンです。
悪くない数字ですが、日中への対応力は、下位機種より数字で言えば下です。
ただ、3LCDならばさほど問題ない数字です。
コントラスト比は、250万:1というスペックです(ダイナミック)。
もともとこの部分は3LCD方式は優れますが、だいぶ高いです。
なお、本機は、光源を青色レーザー光源にしています。先行していた、液晶テレビのQLEDと似ていて、色再現性を高めるためのものです。
プロジェクターの用途ならば、副作用はなく効果も高いかと思います。
なお、レーザーは、液晶に比べて高いのですが、暗い場所に設置した際、光源漏れが少ないほか、起動時間や、マニュアル調整力の部分で上位です。
投影距離は、100インチ投影距離で3m〜6.3mです。
4K用に開発された2.1倍のズームレンズで、設置における柔軟性は特筆できます。
画像処理は、しっかり、倍速(フレーム補間技術)に対応します。
その上で、超解像技術、ノイズリダクション、コントラスト強調など、(普通のテレビでは)基本となる画像処理にも対応します。
エプソンは中級機ではこうした部分を省略しましたが、さすがに上位機では残したようです。
端子は、HDMI端子を2つという構成です。
HDCP2.3対応なので、ネットの著作権コンテンツでも問題ありません。
Android TV ELPAP12
¥10,500 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
ネットワークは、本機については、Wi-Fiは装備しません。
Android TV用のスティック端末を別売で内蔵できるので、必要に応じて増設は考えられます。
ただ、本機については、スティックが内蔵できるわけではない(外差し)ので、【STB機器の比較】で書いたような、AppleやAmazonの端末でも良いかと思います。
傾き補正は、縦方向・横方向とも自動補整です。
---
以上、エプソンのEH-LS12000 の紹介でした。
(リアルな意味での)4Kに対応機です。
同社の3LCDは画質も鮮やかですし、ある程度、明るくても使えるため、50万円前後の製品では、かなり有力でしょう。
他社にもこの水準の先行例がなかったわけではないですが、やはり値段面で、3LCDの技術特許を保つエプソンは安く出せるのだと思いました。
1-2・ベンキューのプロジェクター
続いて、ベンキューの4Kプロジェクターです。
DLP式を採用する世界的な台湾企業で、日本でも人気です。
【2020年】
(3000ルーメン RGBW)
6・ BENQ シネマプロジェクター TK850i
¥159,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:30000:1
重さ:4.2キロ
明るさ:3000ルーメン
100インチ投影距離:約2.5〜3.3m
(2000ルーメン RGB)
7・BenQ CinePrime HT3550i
¥191,716 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:30000:1
重さ:4.2キロ
明るさ:2000ルーメン
100インチ投影距離:約2.5〜3.3m
TK850i は、台湾のベンキューが販売する、短焦点の4Kプロジェクターです。
なお、筐体が同じ HT3550iも同時に紹介します。
4K映像は、対応です。
冒頭で書いたように、疑似的に4Kを表現する「XPR技術」が使われます。
先述のように、解像度をしっかり「4倍」にはできているため、(本当の4Kではないですが)「真の4K UHD」とベンキューは言っています。
コントラスト比は、ダイナミック比で30000:1です。
同社の下位機はこの部分が振るわない製品もありましたが、本機は異なります。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
明るさは、3000ルーメンです。
本体価格からすると当然かもしれませんが、スペックは良いです。
投影方式は、DLP方式を取ります。
TK850iは、ただ、パネルが「色の三原色」のRGBカラーではなく、白を加えたRGBWカラーです。
明るさは、3000ルーメンです。
HT3550は、RGB(RGBRGB)カラーの6セグメントすが、その代わり2000ルーメンとあまり明るくない仕様です。
ようするに、明るいけどRGBWか、暗いけどRGB(RGBRGB)カラーかと、「究極の2択を迫らせる」構成です。
画像処理は、各種ゲームモードのほか、モーションエンハンサー(MEMC)の記述が見られます。
テレビにもみられる技術で、フレームとフレームの間に計算で補完フレームを入れることで、動く映像に強くするものです
端子は、HDMI端子を2つと、メディア再生用のUSB端子という構成です。
ネットワークは、Wi-Fiなど、装備しません。
ただ、QS01 Android TV ドングルが付属し、そちらにWi-Fi機能があります。
これを本体内部のに取り付けることで、YouTube ・Amazon Prime TVをはじめとするネットワークコンテンツが利用可能になります。
本機も、ベンキューの他機同様、Netflixだけは、認証デバイスではないので(スマホなどからキャストするなど以外は)非対応です。
重さは、4.2kgです。
据え置いて使うのに適した製品です。
投影距離は、100インチ投影で、約2.5〜3.3mですから、割と設置性は良さそうです。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載します。
----
以上、台湾のベンキューのTK850iなどの紹介でした。
先述のように、同じ「疑似4K」でも、(曲がりなりにも)正確に解像度を4倍にし、4K(830万画素)を表現できている点で、エプソンより上位です。
一方、TK850iはエプソン機並みに明るいが、カラーがRGBWで色再現性が悪く、HT3550は、RGBカラーだが、明るさがかなり暗いため、どれを選んでも、何かしら妥協しないといけない部分はありそうです。
ただ、HT3550について言えば、完全に(暗くして使う)シアター用と考えるならば、割と良い機種に思えます。
ーーー
【2019年】【通常機】
8・BenQ ホームプロジェクター TK800M
¥128,780 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:10000:1
重さ:4.2キロ
明るさ:3000ルーメン
100インチ投影距離:約3.25〜3.90m
TK800Mは、TK850の下位機種となります。
4K映像は、本機も対応です。
ただ、TK850の下位機種となるので、本機は、RGBW方式で、画素ずらしを利用する4K機です。
その上で、フレーム補完技術(倍速)が採用されず、コントラスト比も低いです。
----
結論的にいえば、現状で4K対応機で10万円台前半というのは「相当無理な価格」です。
予算が許さない場合、むしろ、フルHDでも画質的に信頼できるものを選んだ方が良いと思います。
【2021年】 【Android TV あり】
9・BenQ TK700STi
¥169,800 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:10000:1
重さ:3.1キロ
明るさ:3000ルーメン
100インチ投影距離:約2.0〜2.4m
TK700STi も、台湾のベンキューが販売する、短焦点の4Kプロジェクターです。
ただ、先ほどの同社の製品より焦点距離が短い製品で、より、ゲーミング用に特化した製品です。
4K映像は、対応です。
本機は、画素をずらす(時差分割する)真の4Kではなく「XPR技術」を用いた「4K相当」の製品です。
また、本機も、明るさ重視で、RGBW機になります。
コントラスト比は、ダイナミック比で10000:1です。
この部分は通常よりスペックが低いのですが、16msとプロジェクターとしては応答速度が速いです。
とくに、フルHD機として利用する場合、240Hzのフレームレート・4msの応答速度です。
このブログの【ゲーミングモニターの比較記事】でも書きましたが、PC用以外に、PS5が最近120Hzまでの高リフレッシュレートに対応しましたので、「ヌルヌル」動かしたい方は、本機は割と良いでしょう。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
この辺も、ゲームで対応が進んでいる部分ですし、嬉しいと言えます。
明るさは、3000ルーメンです。
先述のように、RGBW機なので、昼間も使えるようなスペックです。
投影方式は、DLP方式です。
画像処理は、各種ゲームモードの記載が見られます。
応答速度が速いため、先述のように、動く映像には強いでしょう。
端子は、HDMI 2.0端子を2つです。
片側はeARCなので、【サウンドバーの比較記事】で書いたように、プロジェクターからの単純な出力で、マルチチャンネルオーディオがフォローできます。
本機のスピーカーも、総計10Wのわりと良いですが、こうした外部機器を利用すれば、より良いです。
ネットワークは、Wi-Fiなど、装備しません。
ただ、本機の場合も、Google TVを内蔵するので、そちらでフォローできます。
重さは、3.1kgです。
据え置いて使うのに適した製品です。
投影距離は、100インチ投影で、約2.0〜2.4mです。
突き詰めてはいないですが、短焦点といっても良い設置性です。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載するので設置は楽です。
水平方向は主導ですが、加えて、画像回転補正もあり、平行をとれない場所での投影も可能です。
----
以上、台湾のベンキューのTK700STiの紹介でした。
4K機ですが、どちらかというと、240Hzのフレームレートに対応できるフルHD機として売れそうです。
型番の番号を少し「若く」したのは、この部分があるかもしれません。
RGBWである点は割り引いて考える必要があります。しかし、スペック上コントラスト比は出ていますし、部屋を暗くしたシアター用・ゲーム用ならば、選択肢になるでしょう。
【2021年】
10・ BenQ GK100
¥148,000 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:100,000:1
重さ:4.1キロ
明るさ:1000ルーメン
100インチ投影距離:1.771m
GK100も、台湾のベンキューが販売する、短焦点の4Kプロジェクターです。
相当ユニークなキューブ形状(195x224x195mm)です。
これは、光源をランプからLEDに換えたことで実現しました。
モバイル用の技術を取り入れた形です。
4K映像は、対応です。
本機も「XPR技術」を用いた「4K相当」の製品です。
コントラスト比は、ダイナミック比で100,000:1です。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
投影方式は、DLP方式です。
一方、色再現性の部分で、本機は、青系2系統のLED RGBB技術を採用しています。
3LCD式に及んでいなかった部分にメスを入れた形で好感触です。
明るさは、1000ルーメンです。
明るくはないので、部屋をある程度暗くして使うのがマストです。
画像処理は、本機もモーションエンハンサーを装備して、動きのある映像に強い仕様です。
端子は、HDMI 2.0端子を2つです。
スピーカーは総計10Wですが、片側ARCなので、外部スピーカーに使えます。
ネットワークは、Wi-Fiは装備しませんが、有線LANがあります。
それを利用してVOD視聴に対応です。ただし、ポルトガルのAptoide社が開発するAptoide TVアプリを利用する形式です。
これは、Google OS上で動く、Androidのストアアプリです。スマホで言えば、AndroidならばGoogle PlayやiOSならばApp Storeを、他社が運営しているような感じです。
特に日本のVODアプリはあまりないです。
一方、本機はAndroidTVドングルは未付属ですが、USBポートに【STB機器の比較記事】で紹介した、Amazon FireTVとGoogle Chrome Castを接続可能です。
不便はないでしょう。
重さは、4.1kgです。
投影距離は、100インチ投影で、1.771mです。
ズームレンズではなく固定短焦点なので、位置でのみ大きさが変わります。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載です。
オートフォーカスはむろん搭載です。
水平方向は主導ですが、加えて、画像回転補正もあり、平行をとれない場所での投影も可能です。
----
以上、台湾のベンキューのGK100の紹介でした。
部屋を暗くして使う点と、単焦点である点に問題がないならば、形状もユニークですし、わりと面白いアイデアの商品だと思います。
ただし、ユニークな製品が必ずしも使い勝手が良いわけではないですので、一般向けではありません。
モバイルプロジェクタを、大きくしたら市場にどのように評価されるかという、多少実験色の強い製品に思えました。ちなみに、そういう製品は、Atlas好みですが。
【2021年】
11・ BenQ X3000i
¥265,158 Amazon.co.jp (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:500,000:1
重さ:6.6キロ
明るさ:3000 ANSIルーメン
100インチ投影距離:2.5m
X3000iは、台湾のベンキューが販売する、短焦点の4Kゲーミングプロジェクターです。
ゲーム用は応答速度が重要になりますが、その部分に特化した機種は、Eスポーツが盛んな台湾勢がやはり「得意」です。
本機も、短焦点で単焦点のキューブ形状(272 x 207 x 259mm)です。
ただ、さほど小型ではないですし、重さもあるので、設置場所は考えてください。
4K映像は、対応です。
また、本機は「XPR技術」ではなく、いわゆる「真の4K」です。
ピクセルシフトを伴わないので、詳細感がでますが、価格的には10万近く高い水準になります。
コントラスト比は、ダイナミック比で500,000:1です。
コントラストを高めると、応答速度に影響が及ぶ部分があるので、そこそこにしていると言えます。
応答速度は、4.16msという水準です。
ただし、4K時ではなく、高リフレッシュレート対応のPCで(フルHD/240Hz)時の値です。とはいえ、PS5などが対応する、リフレッシュレート(フルHD/120Hz)でも8.33msです。
4K/60Hzだと16.67msです。
プロジェクターだと、4K状況下でこの部分を高めるのは、結構難しい面はあるとは言えそうです。むろん、楽しむためならば十分な水準です。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
投影方式は、DLP方式です。
本機も4LED型です。色域も、DCO-P3カバー率(最近の動画用の色域の基準)100%ですし、優秀です。
明るさは、3000 ANSI ルーメンです。
値段相応に優秀です。明暗差を感じやすいでしょう。
画像処理は、先述のように、ゲーム用の高速モードが目立ちます。
先述のように応答速度は速めで、それを主な目的にした製品です。
端子は、HDMI 2.0端子を2つです。
片方はe-ARC対応なので、【サウンドバーの比較記事】で紹介した多チャンネルタイプの高級機などでの接続が容易です。
この部分については、リンク先で詳しく説明しています。
スピーカーは、総計10Wです。
さほど強力ではないです。
ネットワークは、Wi-Fiが搭載です。
正確には、隠されたUSBスロットに、Android TV 9.0のスティック型USB端末が最初から入っており、その部分で「搭載」と言えます。
重さは、6.6kgです。
投影距離は、100インチ投影で、2.5mです。
先述のように固定焦点ですので、調整できません。設置距離によって、60インチ-180インチになります。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載です。
水平方向は手動となります。
----
以上、台湾のベンキューの X3000iの紹介でした。
特段ゲームに使わない方は、本機を候補にする意味はないです。ただ、そうでないならば、有力な候補です。
応答速度は、次に見るViewSonicにも同じ水準のモデルがあるので、比較は重要です。ただ、「真の4K」である部分は、映像美の部分で価値があると言えそうです。
1-3・ViewSonicのプロジェクター
続いて、アメリカのビューソニックのプロジェクターです。
台湾系の米国企業ですが、日本市場では、プロジェクターについて、最近プレゼンスが高まっています。
【2021年】
12・ViewSonic PX701-4K
¥99,500 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP (0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:12000:1
重さ:2.8キロ
明るさ:3200ルーメン
100インチ投影距離:約3.32〜3.65m
PX701-4Kは、アメリカの ViewSonicが販売する格安の4Kプロジェクターです。
4K対応で売出時価格で10万円を切る水準というのは「激安」といえます。以前売っていた、PX727-4Kの(事実上の)後継機です。
4K映像は、対応です。
同社の場合も、画素をずらず「XPR技術」を使って対応する方式です。
一方、本機は、ベンキュー機のようなゲーミング向けでもあり、フルHD時に240Hzのリフレッシュレートに対応します。その際の応答速度は、4.2msです。
おそらく、ベンキュー機と同じDMDチップを使っています。
コントラスト比は、12000:1と評価値は4K機として低めです。
HDR10は、HDR10に対応です。
また、同社の製品では初めてですが、4K放送のHLG新興にも対応します。
明るさは、3200ルーメンです。
昼間でも利用できる明るさですが、RGBW機ですので、画質には影響があります。
また、本機は、広色域に非対応ですので、そのぶぶ
投影方式は、DLP方式です。
画像処理は、一方、詳しい記述がないです。
応答速度についても、4K時のデータは非開示です。おそらく、ベンキュー機(TK700STi)と同水準だとは思います。
一方、広色域化技術として、同社のSuperColorテクノロジーは採用しますが、色域のカバー率などの情報がないので、以下で紹介する上位機とは差があります。
端子は、HDMI 2.0端子を2つという構成です。
重さは、2.8kgです。
投影距離は、本機は、短焦点機ではないです。
そのため、100インチ投影時に約3.32〜3.65mと、それなりに距離は必要です。
ネットワークは、Wi-Fiなど、装備しません。
傾き補正は、縦方向については、自動縦方向補正となります。
---
以上、ViewSonicのPX701-4Kの紹介でした。
「激安4K」の最新版ですが、チップが新型になったことで「ゲーミング」という新しいニーズを加えています。
ベンキューのTK700STiよりだいぶ安いです。Wi-Fiを装備しない点で差はありますが、いずれもRGBW機である点は替わりませんし、この値段で出したのは、「価格破壊」でしょう。
本体形状は、正直「ダサい」ですが、本質的な部分を削らず、コスト削減を徹底した、見どころのあるバリュー機です。
【2019年12月発売】
14・ ViewSonic X10-4K
¥149,480 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:3000000:1
重さ:4.1キロ
明るさ:2000ルーメン
100インチ投影距離:1.77m
X10-4K は、アメリカの ViewSonicが販売するプロジェクターの上位機です。
先ほども出てきましたが、2018年から日本市場に訪れた、価格破壊の「黒船」メーカーの高級モデルです。本機については、しっかり日本販売があります。
4K映像は、対応です。
同社の場合は、DMD 4K-UHDという技術名です。
ただ、画素シフトさせて表現するTi社の「XPR技術」を本機も採用します。
その上で、同社の場合もCinema SuperColor+テクノロジーで色域を高めています。
4K映像については、この部分も重要ですから、各社とも何らかの対策を取っています。
同社の場合、Rec.709の色域について125%カバーなので、例えばベンキューのTK700STi(96%)より、広色域です。
HDR10は、対応です。
ただし、新4K放送に使われるHLGについては、対応表明はない状況です。
明るさは、2000ルーメンです。
2400LEDルーメンという言い方ですが、ANSIルーメンだと2000です。
コントラスト比は、3000000 :1です。
ただ、ダイナミック比での記述なので、単純に他社とは比較できないでしょう。
投影方式は、DLP方式を取ります。
また本機の場合、LED光源自体にRGBカラーのランプを用います。また、単色ではなく、青系を強化した、RGBB(赤 緑 青 青)LED光源です。
これは、DLP特有のカラーホイールの利用に起因するカラーブレーキング(レインボーノイズ)を軽減するための工夫です。
さらに、この方式の場合、LEDなので、光源寿命が約30000時間と相当長寿命です。
彩度を高めるCinema SuperColor+テクノロジーの「副産物」かもしれませんが、良い方向性でしょう。
画像処理は、本機もフレーム補完技術(倍速)が採用です。
面白い部分は、本体に超音波センサーが導入され、画面に人間が近づきすぎている場合、投写を遮断する「Eye Protection機能」を搭載することです。
反応する距離は調整可能で、オフにもできます。
端子は、HDMI端子を2つと、PC・映像機器用のUSB-C端子という構成です。
ネットワークは、5GHz帯のWi-Fiを装備(付属ドングル式)します。
これにより、スマホなどからのミラーリングに対応できます。
一方、Bluetoothも搭載しますが、これは音声入力用に特化されたものです。
本機は、音響専門メーカーHarman Kardonの8W×2のステレオスピーカーが内蔵されるので、それでの利用を想定したものです。
一方、各社の音声AIをネイティブ搭載する機種ですが、ただ、日本では現在対応しません。
重さは、4.1kgあるため、据え置いて使うのに適した製品です。
投影距離は、100インチ投影で、1.77mです。本機は、ズームレンズではなく、固定焦点などで、範囲調整はできません。
「超短焦点」とはまでは言えませんが、それなりには「短焦点」です。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載します。
----
以上、米国の ViewSonicが販売するX10-4Kの紹介でした。
DLP形式ながら、RGBBLED光源で、カラーブレーキング現象を回避させつつ、彩度も高めるという面白い技術の採用が見どころです。
新技術だけに、画質の部分については米国では賛否両論があった方式ですが、Atlasも試してみたいモデルです。
【2020年12月発売】
15・ ViewSonic X100-4K
¥270,900 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:4,000,000:1
重さ:7.6キロ
明るさ:2900ルーメン
100インチ投影距離:2.65-3.18m
X100-4K は、アメリカの ViewSonicのホームプロジェクターの上位機です。
4K映像は、本機も対応です。
Cinema SuperColor+テクノロジーやHDR10対応の部分を含めて、この部分は下位機種と同じです。
明るさは、2900ルーメンです。
コントラスト比は、4000000 :1です。
この部分は、下位機種よりも強化されています。
投影方式は、DLP方式を取ります。
引き続き、RGBB(赤 緑 青 青)LED光源ですので、純粋に、下位機種の画質傾向を引き継いでいます。
画像処理は、本機もフレーム補完技術(倍速)が採用です。
端子は、HDMI端子を4系統と、PC・映像機器用のUSB-C USB-A端子という構成です。
端子数が増えていますが、本機は大型ですので、その部分を活かした形です。
ネットワークは、ドングル式のWi-Fiを装備して利用する方式です。
高級機ですが、Android TVなどは未装備ですので、スマホなどの機器からキャストすることになるでしょう。
重さは、7.6kgと重量級です。
投影距離は、一方、本機は、1.2倍のズームレンズです。
固定焦点ではないので、100インチ投影距離は、2.65-3.18mと幅がだせます。
ただ、距離からしても、基本的には家庭でも常設のシアター室のようなところに固定設置するのが基本でしょう。
傾き補正は、したがって、縦方向の手動補正のみです。
----
以上、米国の ViewSonicが販売する X100-4Kの紹介でした。
4K機で、3000ルーメン近い明るさを持つ機種としては少し安めです。
画質重視ならば、かなり有力な選択肢にもなりますが、重さと補正の部分で、固定利用が原則な本格派である点は、理解して買うべきでしょう。
【2021年10月発売】
16・ ViewSonic X1000-4K+
¥279,000 楽天市場 (4/26執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.47型)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:4,000,000:1
重さ:9.5キロ
明るさ:2400ルーメン
100インチ投影距離:0.379m
X1000-4K+も、アメリカの ViewSonicのホームプロジェクターの最上位機です。
基本的な仕様は、上でみたX100-4Kと同じです。
明るさは本機については、2400ルーメンと明るさが少し落ちる一方で、焦点距離が100インチワイドでわずか38センチあまりです。
特殊なプロジェクターを除けば、4K機でここまでよれるのは珍しく、エプソンの単焦点機を超えます。
画質補整の部分は、広色域化のためのCinema SuperColor+をはじめ、黒表現を補うダイナミックブラックを搭載します。
一方、フレーム補完技術もあるので、差はありません。
投影方式は、DLP方式で、やはり下位機種と同じく、RGBB(赤 緑 青 青)LED光源です。
端子は、HDMI端子を3系統と、PC・映像機器用のUSB-C 1系統という構成です。
USB-Cを介して、スマホやゲーム機をつなげる提案です。
ネットワークは、やはり、ドングル式のWi-Fiを装備して利用できます。
ストリーミング配信用のOSは、AndroidTVではなく、「Aptoide TV」で対応します。
ポルトガルの会社が開発した「無償版のAndroid TV」というべきもので、ストリーミングアプリがダウンロードできる点では、Google Playと同じです。
重さは、9.5kgと重量級です。
投影距離は、先述のように、100インチ投影距離として38センチです。
ズームレンズではないので、距離は固定ですが、このタイプならば問題ないです。
傾き補正は、縦方向の手動補正のみです。
スピーカーは、前部に搭載です。
詳しい説明はないですが、総合20Wのステレオと、そこそこです。
----
以上、米国の ViewSonicが販売する X1000-4K+の紹介でした。
かなりニッチではあるのですが、普通のテレビ用のボードがあって、それをそっくりそのままスクリーンに換装することを考えると、あって良い製品ですし、便利に思えます。
ただし、2400ルーメンと明るくない部分で、日中投影には向かないことだけ注意しましょう。
今回の結論
プロジェクターでおすすめできる機種は結論的にこちら!
というわけで、今回は、ホームシアター向けの4Kプロジェクターを比較してきました。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
1・4Kプロジェクタの比較 (1)
1-1:エプソン〈日本〉
1-2:ベンキュー〈台湾〉
1-3:ViewSonic〈米国〉
2・4Kプロジェクタの比較 (2)
2-1:LG〈韓国〉
2-2:ACER〈台湾〉
2-3:ソニー〈日本〉
2-4:ANKER〈米国〉
2-5:その他の企業〈各社〉
2-6:最終的なおすすめの提案
続く、2回目記事【こちら】では、今回紹介できなかった、LG・Acer・SONYほかの4Kプロジェクターを追加で紹介します。
画質(日中) ★★★★☆
画質(夜間) ★★★★☆
設置の容易さ ★★★★☆
軽量性 ★★★★☆
ネットワーク ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
その上で、今回紹介した全機種から、Atlasのおすすめ機種を最終的に提案していきます。
引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら