【今回レビューする内容】2025年 最新の4Kプロジェクターの性能とおすすめ・選び方:ホームシアター向け4Kプロジェクター :機種の違いと評価、性能ランキング
【比較する製品型番】エプソン dreamio EH-LS12000 EH-LS11000 EH-TW7100 EH-TW6250 EH-LS800 H-LS500B H-LS800W EH-LS650B EH-LS650W ベンキュー X3100i X3100i -JP TK710STi TK700 TK700-JP BenQ X500i ViewSonic ViewSonic X2000L-4K X2000B-4K X11-4K X300G ソニー VPL-XW5000/B VPL-XW5000/W VPL-XW7000 VPL-VW275-W VPL-VW575-B VPL-VW575-W LGエレクトロニクス CineBeam HU715QW HU915QE アンカー ANKER Nebula X1 N23515F1 Nebula Cosmos 4K SE D2342511 ANKER Nebula Cosmos Laser 4K D23505F2 JVC LX-NZ30 JVCビクター DLA-Z DLA-Z5-B DLA-Z5-W DLA-Z7 DLA-Z7-B Acer H6815ATV H6815P JmGO N1S Ultra 4K JmGO N1S PRO 4K JmGO N1S Ultimate 4K XGIMI HORIZON S Max HORIZON S Pro Aladdin X Aladdin Marca Max WM03B TVS REGZA RLC-V7R MAX TVS REGZA RLC-V7R ほか
今回のお題
画質の良い4Kプロジェクターのおすすめはどれ?
ども、Atlasです。
今日は、2025年6月現在、最新の4Kプロジェクターの比較です。
解像度・明るさなどの画質画の違いほか、設置距離や、ネットワーク部分の利便性に注目しながら比較します。
とくに、4Kプロジェクター機の場合、光源の違いほか、4Kを表現するための「画素ずらし技術」と「広色域化技術」とに諸方式あり、技術の仕組みが複雑です。
ただ、いずれも画質にかかわる部分で重要なので、とくに詳しく説明しました。
1・4Kプロジェクタの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:エプソン〈日本〉
1-3:ベンキュー〈台湾〉
2・4Kプロジェクタの比較 (2)
2-1:ViewSonic 〈米国〉
2-2:LG〈韓国〉
2-3:ACER〈台湾〉
2-4:ソニー〈日本〉
2-5:JVC〈日本〉
2-6:ANKER〈米国〉
3・4Kプロジェクタの比較 (3)
3-1:Aladdin X〈韓国〉
3-2:JmGO・XGIMI・TVS REGZA ほか
4・4Kプロジェクタの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
記事では、はじめに、「選び方の基本」を紹介したあと、メーカー別に各製品をみていきます。
比較的安めの機種から80万円前後の機種まで、網羅的に扱います。
画面の解像感 ★★★★★
黒の締まり ★★★★★
色域の広さ ★★★★★
日差し耐性 ★★★★★
ゲーミング ★★★★★
配置の自由度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その後、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種!を提案していきます。
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1・家庭用プロジェクターの比較
用途:ホームシアター(初級)
解像度:フルHD・WXGA のみ
重さ:2.5kg 〜
2・家庭用4Kプロジェクターの比較
用途:ホームシアター(上級)
解像度:4K・4K UHD のみ
重さ:3kg 〜
3・ビジネス用プロジェクターの比較
用途:プレゼン・会議室の据置
解像度:フルHD・WXGAほか
重さ:1.5kg 〜
4・小型ポータブルプロジェクターの比較
用途:寝室用・持ちはこび用
解像度:4K・フルHD・WXGAほか
重さ:300g 〜
なお、今回の記事は、プロジェクター全体の記事としては、2回目記事となります。
1-1・4Kプロジェクターの選び方の基本!
はじめに、4Kプロジェクターを選ぶ場合に、「最初に知っておくべきこと」について書いておきます。
1・コントラスト比と明るさ
2・映像の傾き補正と焦点距離
3・鮮やかさと色再現性
前回の1回目記事では、「家庭用プロジェクターの選び方の基本」を、3点に分類しながら説明しました。
上のような観点で、基本的なことはそちらでまとめました。
投影方式の違いなども書いているので、初心者の方は、1回目記事【こちら】からお読み頂いたほうが分かりやすいかなと思います。
ただ、「家庭用の4Kプロジェクター」を選ぶ場合に限ってですが、そちらで書いたこと以外に「知っておいて欲しいこと」2点あります。
以下、順番に解説します。
1・4K画質の表現方法
第1に、プロジェクターによる「4K画質」の表現方法です。
結論的にいえば、現状で、4K画質(=830万画素)で投影できる、ネイティブ4Kパネル(本当の4K)な製品を買おうとする場合、50万円以下ではないです。
それ以下の価格の4Kプロジェクターの場合、「疑似4K」とも呼ばれる仕組みが使われます。
とはいえ、解像感の高い「4K並の画質」が得られるので、フルHDのプロジェクターより、一般的な意味で「画質は良い」です。
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一方、投影に「液晶」を使うエプソン・ソニーなどの3LCD投影方式と、ベンキュー・ViewSonicなど、マイクロチップを使うDLP方式とでは、同じ「疑似4K」でも仕組みが異なり、性能差があります。
以下、「ざっくり」ですが、これについて、説明しておきます。
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第1に、3LCD投影方式の場合です。
この場合、プロジェクターの素子はフルHD(201万画素)です。
しかし、液晶を0.5 ピクセル単位でずらして、2パターンの画像を合成することで、4K表現をなします。
「4Kエンハンスメントテクノロジー」と呼ばれる技術です。
なお、4K(830万画素)は、フルHD(201万画素)の約4倍の解像度です。
しかし、この技術で高められる解像度は2倍(約400万画素)なので、完全に「4K」とはいえません。
そのため「4K相当」とエプソンは誠実に表現してきました。
一方、エプソンは、2022年にこの方式の「改良版」を出しました。
「2軸シフトテクノロジー」と呼ばれる技術です。
フルHDの映像(2×2マス)を2軸でずらすことで、4K(3×3マス)を表現するので、しっかり4K(830万画素)が表現できます。
もちろん、これも「画素ずらし」ですから「疑似4K」ではあります。
しかし、表現力の水準は明確に上がりますし、価格とサイズを考えると、家庭向け高級機としては、現行の「最良の技術」の1つと言えます。
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第2に、DLP方式の場合です。
この場合、4K表現には「XPR (Expanded Pixel Resolution)」呼ばれる技術を使います。
素子の開発元のTi(テキサススツルメンツ)が考案したものです。
画素を時差分割送信する方法で「画素ずらし」をなし「疑似4K」を実現させています。
この方法だと、フルHDのチップを4K(830万画素)にできます。
ベンキューは(エプソンの400万画素機と差を示すため)XPR を「真の4K技術」(true 4K UHD resolution)と呼びますが、4Kチップは使わないので「疑似4K」の仲間です。
とはいえ、3LCD機で言えば、2軸シフトテクノロジーの上位機と同じ水準です。
その上で、3LCD式の半値以下で4K表現(830万画素)ができるので、コスパが良いと言えます。
DLP方式の場合、0.47型のフルHD(1920×1080)と0.65型のWQXGA+ (2716×1528)と2種のパネルがあります(0.67型表記もあり)。
0.65型は解像度が良いため、4段階(ずらし)でなく、2段階(ずらし)ですむので、(本当の4Kパネルを除けば)4Kに最も近い高詳細を得られると言えます。また、高リフレッシュレート対応ができる部分で「ゲーミング用」にも向きます。
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以上、エプソンとベンキューを例に、「疑似4K」について、簡単に比べました。
結論的にいえば、「4K表現」という部分では、DLP方式のほうが、3LCD投影方式より、より安く、4K表現(830万画素)が出せる部分で「コスパがよい」です。
3LCDで同じレベルを得たい場合、「2軸シフト対応」の高級機機を選ばないといけない部分で、やや予算がかかりますので。
しかし、日中の利用に耐える明るさや、明るい場所での発色(中間階調の色表現)など、3LCD投影方式特有の良さは、多くあります。
この要素だけで「画質の良い機種」が選べるわけではないですし、機種間の性能差もあります。こうした部分を含め、今回は総合的にみていくつもりです。
2・RGBWカラーについて
第2に、「RGBWカラー」についてです。
これは、一部のDLP方式の4Kプロジェクターにみられる固有の問題です。
エプソンなどの3LCD投影方式にも、ベンキューなどのDLP方式も、フルHD機については、方法は違えど、「色の三原色(赤・緑・黒)」を組み合わせてカラー表現しています。
しかし、DLP方式の「4K」プロジェクターについては、白を加えたRGBWカラーを採用する機種があります。
RGBWの問題については、【4K液晶テレビの比較記事】でも書きました。
そちらは、コスト削減効果のための工夫でしたが、DLP式プロジェクターの場合、(日中も使えるという意味での)「明るさ(ルーメン値)を稼ぐ」ための工夫のようです。
ただ、白のピクセル表現は、「黒がしまる」というDLP方式の画質面の利点が削がれる部分は無視できません。
RGBWは、個人的もあまり選びたくはないです。
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一方、観点は変わりますが、ポジティブに「色の三原色」をいじる、DLP方式の機種もあります。
その場合、ホイールのセグメントを6セグメント(RGBRGB/ RGBWYC)と(正しい意味で)増加させています。
また、最新機では、ランプ光源とホイールを使わず、カラーLEDとフィルタを利用することで広色域化を目指す技術(4ch LED)なども採用されています。
カラーブレーキング(動きの速い映像を映す場合、3原色がしっかり重ならない問題)の解決も、これら工夫の目的の1つです。
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以上、4Kプロジェクターを選ぶ場合、追加で注意するべき2点について書きました。
このほか、3chレーザー(あるいは2ch)を採用する4K機などが中国系などからでてきましたが、それを含めて改めて(ざっくり)まとめれば、以上のような傾向があるといます。
むろん、問題を解決した機種もあるので、例外はあります。
さらに、4K対応のような上級機の場合、光源仕様の違いでも性質は変わってくるので、その部分を含めて、本編での各機の説明では注意して説明します。
冒頭示したようなメーカー順で、以下、比較していきます。
1-2・エプソンのプロジェクタ
はじめに、エプソンのプロジェクターです。
明るい場所での画質が良い3LCD液晶については、世界的シェアを持つ日本企業です。
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なお、以下では、高評価できる点は赤系の文字色で、イマイチな部分は青字で書いていきます。
【2019年発売】EH-TW7000後継機
1・EPSON dreamio EH-TW7100
¥197,655 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.61型)
光源:水銀ランプ
カラー:RGB
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:100万:1
色域:DCI-P3 75%前後 (推定)
明るさ:3000ルーメン
100インチ投影距離: 2.95〜4.77m
重さ:6.9キロ
EH-TW7100は、エプソンの4K対応プロジェクターです。
本体は、6.9kgです。
サイズは、幅410x高さ157x奥行310 mmです。
基本的に据え置いて利用するのに向くでしょう。
投影方式は、「4K相当」の3LCDです。
フルHDまでの表示ならば、(一般的に)DLP方式に黒のしまり以外は優るといえる方式です。
ただ、4Kの場合、冒頭で説明した「画素・合成」を伴う方式なので、上手だと「4K相当」であり方式的に解像感は、DLP方式のライバルに及びません。
光源は、普通の水銀ランプです。
昔からあるタイプで、光源を明るくできる一方、光が漏れやすいので、部屋を暗くした際など、光が漏れやすいほか、、小型化もしにくい方式です。
明るさは、3000ルーメンです。
より明るい機種もありますが、3CDの場合、(DLP式と違い)全白時の明るさ(光束)とカラー時の明るさ(光束)が同じこともあり、これだけあれば、日中でも十分です。
コントラスト比は、100万:1というスペックです。
純粋な「黒の締まり(真黒表現)」は、3LCDは一般的に言ってDLPに負けます。
ただ、このクラスの4K機だと対策があり、DLP式と比べても黒レベルは十分に思えます昔とは少し違うように思います。
色域は、非開示です。
一般的に、3LCDは色域強化がしにくいようです。
海外レビューの情報ではDCI-P3のカバー率で75%前後の普通のパネルになります。
HDR10は、対応です。
HDR10(通称HDR)とは、4Kと同時に普及している輝度に関する新しい業界規格です。
ハイダイナミックレンジの略称で、画像の立体感や解像感を高める4K向きの最新技術です。
HDR技術は「眼鏡なし」でも、奥行を感じられるように進化していくために必要な技術で、それを先駆的にこの機種は採用しました。
また、夜のシーンなど暗い場面でもしっかり映像が分かるような解像感も期待できます。次世代のブルーレイ規格Ultra HD ブルーレイでは、このHDR規格が採用されます。
HLG(Hybrid Log Gamma)にも対応するので、BS/CSの新しい4K放送のHDR放送にも対応できます。
投影距離は、倍率の高いレンズを採用します。
100インチ投影距離で2.95〜4.77mですし、かなり後ろからの投影も可能です。
広いリビングにお住まいの方には設置自由度の面で有利です。
画像処理は、しっかり、倍速(フレーム補間技術)に対応します。
高級液晶TVの「倍速液晶」に相当するもので、モータースポーツなどスピードのある映像の残像感の軽減に有用です。
端子は、HDMI端子を2つという構成です。
Epson Android TV ELPAP12
¥8,475 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ネットワークは、Wi-Fiは装備しません。
ストリーミング配信(Netflixなど)を利用したい場合は、ただ、純正の以上のパーツを買えば、Wi-Fiが使えますので対応します。
ただ、給電用のUSB端子があるので、【セットトップボックスの比較記事】で紹介したような、サードパーティの端末でのうち、USB給電対応のものを利用することは可能です(2.0A)。
一方、Bluetoothは搭載で、外部スピーカーへの出力は対応できます。
ただ、対応コーデックがaptXとSBCです。音の遅延(口パクのズレ)と無縁でないので、あまりオススメしません。
傾き補正は、縦方向・横方向とも自動補整です。
縦横とも自動補整が付くのはこの機種からです。
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以上、エプソンのEH-TW7100の紹介でした。
新技術で4Kに対応させた高級機です。
やはり、その部分に注目が集まりますが、HLG技術の採用や、明るい場所でも評価の高い色表現力など、総合的に画質は評価できます。
予算が許せば、この価格帯の製品の中では候補にできるモデルの1つです。
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【2022年発売】
2・EPSON dreamio EH-TW6250
¥135,000 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.61型)
光源:水銀ランプ
カラー:RGB
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:35000:1
色域:
明るさ:2800ルーメン
100インチ投影距離: 2.94〜4.77m
重さ:4.1キロ
なお、このグレードの「廉価版」といえる以上の製品がでました。
こちらは、光源が(3LCDとしては)2800ルーメンと暗めです。
あとは、コントラスト比が少し落ちる点、スピーカーがステレオではない(モノラル10W)点、3Dコンテンツに対応できない点、レンズシフトが上下のみになる点が、主な違いです。
その代わり、Android TVが最初から内蔵されている機種です。
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結論的にいえば、「最初から全部入り」な、入門者向けの格安4Kセットの色合いが強いです。
やはり、3LCD方式の売りは、日中に利用しやすいという「明るさ」なので、一般的には、先ほどの機種が良いかと思います。
【2023年発売】(執筆時黒欠品)
3・EPSON dreamio EH-LS650B
4・EPSON dreamio EH-LS650W
¥300,000 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.62型)
光源:レーザー
カラー:RGB
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:250万:1
色域:DCI-P3 72% Rec. 709 90%(推定)
明るさ:3600ルーメン
100インチ投影距離: 0.58m
重さ:12.3キロ
EH-LS650シリーズ は、EPSONの短焦点プロジェクターです。
レーザーダイオードと超短焦点レンズを採用する点で、少し特殊なラインです。
重さは、7.4kgです。
本体サイズは、幅467×奥行400×高さ133mmです。
こちらも据置設置が基本でしょう。テレビボードにも設置できるサイズです。
投影方式は、こちらも「4K相当」の3LCDです。
(投影に使う)液晶サイズも0.62型なので、同じです。
光源は、しかし、レーザー光源です。
白色レーザー(レーザーダイオード)です。水銀ランプに比べて寿命が5-10倍程度よく、実質的に装置寿命まで「交換不要」です。
そのほか、暗くした際の光漏れが少ない、すぐ起動する部分ほか、レーザーはメリット性が多いです。値段が高くなるのが、唯一の難点です。
明るさは、したがって、3600ルーメンです。
かなり明るいと言えます。
コントラスト比は、一方、ダイナミック比表記で250万:1です。
黒の締まりは3LCDの課題ですが、このクラスだと、下手なDLPより「黒が締まる」ります。もとからよい、中間階調の表現とともに画質は評価できます。
家庭用の高性能プロジェクターでは珍しく、日光下での見本画像もありました。自信のほどが伺えます。
色域は、エプソンはどれも非開示です。
信頼できそうな海外の実測レビューを見る限り、DCI-P3 72%、Rec. 709 90%あたりのようです。方式的に考えても、おそらく、そう外れていないかと思います。
ここが自慢ではない、他の良い部分がある製品です。
4K映像・HDR10は、対応です。
投影距離は、注目点です。
超短焦点レンズを採用するため、58cmの投影距離で100インチです。
最大サイズは70cmでの120インチまでですが、利用形態を考えれば優れます。
プロジェクターからスクリーン下部までも24cmで済むので設置柔軟性は高いです。
デジタルですが、30%までのズームも可能ですので、柔軟度は高いでしょう。
画像処理は、しっかり、倍速(フレーム補間技術)に対応します。
また、イメージ強調機能として、ノイズディダクションとディティール強調もなされます。
黒強調処理の記述はないですが、そもそもコントラストが良い製品なので、問題ありません。
端子は、HDMI端子2つです。
うち、1端子はeACR対応ですので、マルチチャンネル音声データを劣化なく、別のサウンドデバイスに出せるでしょう。
ネットワークは、Wi-F5i装備です。
本機の場合、Android TVが内蔵されますので、マイナーな動画配信サービスを含めて、ほぼ対応できます。
音声アシスタントは、Google Assistantに対応しますが、マイクが本体に内蔵されなため、リモコンボタンを押した際のみ、情報が取得できる方式です。
傾き補正は、(リア透過スクリーンなどレアな状況を除いて)正面設置が原則な製品です。
ゆがみには、マニュアル調整できます。
スピーカーは、総合20Wです。
ヤマハとの共同設計の2.1chですが、基本的には、アンプなどを利用して、オーディオ機器で再生するべきでしょう。
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以上、エプソンのEH-LS650シリーズの紹介でした。
超短焦点の4K高級機は、最近ライバル機も出てきまし。ただ、滑らかな映像が楽しめて、昼間にも強い3LCD式は、「レア」です。
設置が簡単で、部屋が「ごみごみ」しにくいため、昼間は、普通に「テレビ」として使いたいリビングなどに向くでしょう。大がかりな設備に家族が反対している場合など、ニーズはありそうです。
【2022年発売】
5・EPSON dreamio EH-LS800B
6・EPSON dreamio EH-LS800W
¥405,900 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:3LCD (0.62型)
光源:レーザー
カラー:RGB
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:250万:1
色域:DCI-P3 約90%(推定)
明るさ:4000ルーメン
100インチ投影距離: 35cm
重さ:12.3キロ
EH-LS800シリーズは、エプソンの上級機です。
1つ上でみた機種と同じ短焦点モデルです。
仕様も似ているため、異なる部分に注目して、紹介していきます。
本体サイズは、幅695x高さ145奥行x341 mmです。
やや幅広ですが、テレビボードに設置できます。
重さは、12.3kgです。
設置前提で、かなりの重量級です。
あとは、HDMI端子が1系統多くなるのと、静音化処理の部分で、最小稼働音が19dB(先ほどの機種は23dB)と少し良いのが目に付く違いです。
投影方式は、こちらも、3LCDです。
「4Kエンハンスメントテクノロジー」での4KHDR対応です。
明るさは、4000ルーメンです。
下位機と比べると、10%ほど数字が良いです。搭載レンズが若干明るいものだからです。
コントラスト比は、先ほどの機種と同じです。
先述のように、このクラスならば、黒の締まりも問題ないです。
色域は、こちらも非開示です。
ただ、海外レビューの情報だと、DCI-P3のカバー率90%前後です。
スペックに出ませんが、この部分も下位機に優る可能性はあると言えます。
投影距離は、より短焦点で、35cmの投影距離で100インチです。
最大サイズは54cmでの160インチまでです。
ネットワークは、Wi-Fi装備です。
こちらもAndroid TVが内蔵です。
スピーカーは、下位機と同じ、総合20Wのもので、ヤマハ製の2.1chです。
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以上、エプソンのEH-LS800 シリーズの紹介でした。
下位機と比べて、明るさなどの映像関係のスペックと、設置性の部分の両方で、値段差分の差はあるように思えます。
設置性については、結構な重量級ですし、スクリーンサイズなどは完全に固定して、常備して備える使うような方に向くでしょう。その場合、25cmという最短投影距離の良さは、より活きてきます。
【2022年発売】(ブラック)EH-LS12000B
7・EPSON dreamio EH-LS12000
¥519,266 楽天市場 (6/25執筆時)
明るさ:2700ルーメン
【2024年発売】(ホワイト)EH-LS11000W
8・EPSON dreamio EH-LS11000
¥495,229 楽天市場 (6/25執筆時)
明るさ:2500ルーメン
パネルタイプ:3LCD (0.61型)
光源:青色レーザー
カラー:RGB
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:250万:1
色域:DCI-P3 90%(推定)
明るさ:2700ルーメン
100インチ投影距離: 3〜6.3m
重さ:6.9キロ
EH-LS12000 も、エプソンの4K対応プロジェクターのハイエンドモデルです。
エプソンの場合、これ以上のグレードとしてスーパーハイエンド(EH-QL3000B・EH-QL3000W)もあります。ただ、は200万円オーバーの「受注生産」です。
家庭用の範疇を一般的に超えるので、今回は、このグレードの紹介までにしています。
一方、2024年に下位機としてEH-LS11000がでました。
こちらは、色の違いと、若干光源出力が弱い(2500lm)ほかは、ケーブルカバーが同梱されていないだけの違いです。あまり仕様差がないモデルを投入した理由は不明です。
新機種(下位機)のみ継続として、少し良いスペックな上位機を別に出すつもりかなとは想像します。
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結論的にいえば、いずれにしても、この値段差ならば、上位機が良いでしょう。
投影方式は、3LCDです。
加えて、冒頭書いたように、解像度的な部分で「4K」をしっかり表現できる上位タイプです。
こちらの場合、ボイスコイルモーターで、2倍のスピードで1画素を4方向に移動させる「2軸シフトテクノロジー」という高度な仕組みを使います。
上図で言えばフルHDの映像(2×2マス)を2軸でずらすことで、4K(3×3マス)にしています。
その点で、(真の4Kではないですが、しっかり「4K(830万画素)」です。解像感の部分では、「4K」に近いと考えてください。
下位機とは値段差分の性能差はあると考えて良いでしょう。
光源は、レーザーです。
また、白色ではなく青色レーザー光源にしています。液晶テレビのQLEDと似ていて、色再現性を高めるための工夫です。プロジェクターの用途ならば、副作用はなく効果も高いかと思います。
色域は、ただ、DCI-P3のカバー率などの値が非公開です。
海外レビューで信頼性のありそうな解析結果を見る限りですが、100%クラスの広色域ではないものの、DCI-P3 90%以上のカバーはしているようです。
繰り返しますが、暗い場所に設置した際、光源漏れが少ないほか、起動時間や、マニュアル調整力の部分で上位です。
明るさは、2700ルーメンです(下位機は2500lm)。
悪くない数字です。下位機種より数字で言えば下です。
さほど問題ない数字ですが、画質を得たい場合、日中の日光対策は必要です。
HDR10は、対応です。
正確にはHDR10+(HDR10 Plus)に対応になるので、明暗差のほか輝度範囲も処理できます。HLGにも対応です。
コントラスト比は、250万:1というスペックです。
ダイナミック比ですが、先述のように、このクラスの4K機だと、しばしば3LCDの課題と言われる黒の締まり」は問題と言えないように思います。
投影距離は、100インチ投影距離で3m〜6.3mです。
4K用に開発された2.1倍のズームレンズで、設置における柔軟性は特筆できます。
画像処理は、しっかり、倍速(フレーム補間技術)に対応します。
その上で、超解像技術、ノイズリダクション、コントラスト強調など、(普通のテレビでは)基本となる画像処理にも対応します。
エプソンは中級機ではこうした部分を省略しましたが、さすがに上位機では残したようです。
端子は、HDMI端子を2つという構成です。
HDCP2.3対応なので、ネットの著作権コンテンツでも問題ありません。
Android TV ELPAP12
¥9,128 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
ネットワークは、本機については、Wi-Fiは装備しません。
Android TV用のスティック端末を別売で内蔵できるので、必要に応じて増設は考えられます。
ただ、本機については、スティックが内蔵できるわけではない(外差し)ので、【STB機器の比較】で書いたような、AppleやAmazonの端末でも良いかと思います。
傾き補正は、縦方向・横方向とも自動補整です。
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以上、エプソンのEH-LS12000 の紹介でした。
(リアルな意味での)4Kに対応機です。
同社の3LCDは画質も鮮やかですし、ある程度、明るくても使えるため、50万円前後の製品では、かなり有力でしょう。
もちろん、ソニー・ビクターほかのLCOS(反射型3LCD)方式の(真の)4Kと比べると、コントラスト部分ほかの差は感じます。ただ、専用のシアター室をつくるのでもなければ、価格的にそこまで無理する必要もないかなと思います。
また、他社にもこの水準の先行例がなかったわけではないですが、やはり値段面で、3LCDの技術特許を保つエプソンは安く出せるのだと思いました。
1-3・BenQのプロジェクタ
続いて、ベンキューの4Kプロジェクターです。
DLP式を採用する世界的な台湾企業で、日本でも人気です。
【2022年発売】
9・BenQ TK700 TK700-JP
¥198,000 楽天市場 (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.47型)
光源:水銀ランプ
カラー:RGBW
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:10000:1
色域:Rec. 709 95%
明るさ:3200ルーメン
100インチ投影距離:約2.5〜3.2m
重さ:3.1キロ
TK700-JPは、台湾のベンキューが販売する、短焦点の4Kプロジェクターです。
一般的な用途にも利用できますが「ホームエンターテイメントプロジェクター」として、映画などのほか、ゲーミング用のニーズを追求した製品です。
重さは、3.1kgです。
サイズは、幅312 x高さ110x奥行246mmです。
普段収納しておけるサイズですが、持ちはこびに配慮のある形状ではないです。
その使い方を狙った製品ではないでしょう。
リフレッシュレートは、ゲーム用では重要です。
フルHDならば120Hzは利用できますので、PS5などには良いです。
その場合の応答層度は、8,33msですので、それなりに速いです(4kは16.7ms)。
このブログの【ゲーミングモニターの比較記事】でも書きましたが、PC用以外に、PS5が最近120Hzまでの高リフレッシュレートに対応しましたので、「ヌルヌル」動かしたい方は、本機は割と良いでしょう。
光源は普通の水銀ランプです。
投影方式は、DLPです。
冒頭書いた「XPR技術」をつかって4Kを表現する仕組みです。
疑似4Kですが(4Kの830万画素相当にできる点で)「真の4K UHD」とベンキューは言っています。
とはいえ、補正後の画素数でいえば、たしかに4K(830万画素)ですので、解像感は、普通の3LCDよりは少し良いと考え下さい。
カラーはただ、RGBW方式です。
上の表でDLP(RGBW)と書いたものです。
「色の三原色」のRGBカラーに白を加えて、明るさ(光束)を稼ぐためにそうします。
明るさは、したがって、3000ルーメンです(TK700は3200lm)。
DLP方式ではかなり明るいと言えます。そのかわり色域と黒の締まりが通常より劣るといえます。
色域は、それもあり、DCI-P3のカバー率は示されません。
Rec. 709では95%ですが、少なくとも色域が広いタイプではないです。
コントラスト比は、10000:1です((FOFO)。
先述のように、DLP式は、3LCDより「黒が締まる」傾向です。
ただ、RGBWは例外です。
主にゲーミング用でしょうが、ブラックスタビライザー(ブラックディテールエンハンスメント)の言及があるものの、基本的にこの部分はそこそこになります。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
この辺も、ゲームで対応が進んでいる部分ですし、嬉しいと言えます。
画像処理は、各種ゲームモードの記載が見られます。
応答速度が速いため、先述のように、動く映像には強いでしょう。
端子は、HDMI 2.0端子が2つです。
片側はeARCなので、【サウンドバーの比較記事】で書いたように、プロジェクターからの単純な出力で、マルチチャンネルオーディオがフォローできます。
本機のスピーカーも、総計10Wのわりと良いですが、こうした外部機器を利用すれば、より良いです。
ネットワークは、本体には、Wi-Fiを装備しません。
しかし、TK700STi は、QS01 Android TV ドングルが付属し、そちらにWi-Fi機能があります。
これを本体内部のに取り付けることで、YouTube ・Amazon Prime TVをはじめとするネットワークコンテンツが利用可能になります。
本機も、ベンキューの他機同様で、Netflixだけは、認証デバイスではないので(スマホなどからキャストするなど以外は)非対応です。
投影距離は、短焦点モデルで、100インチ投影で、約2.5〜3.2m です。
突き詰めてはいないですが、短焦点といっても良い設置性です。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載します。
水平方向は主導ですが、加えて画像回転補正もあり、平行をとれない場所での投影も可能です。
他機だと、設置面でより充実した仕様の製品もありますが、固定設置前提の4K機ならばこれで問題ないでしょう。
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以上、台湾のベンキューの TK700-JPはの紹介でした。
4K機ですが、どちらかというと、240Hzのフレームレートに対応できるフルHD機として売れそうです。
型番の番号を少し「若く」したのは、この部分があるかもしれません。
RGBWである点は割り引いて考える必要があります。しかし、スペック上、コントラスト比は出ていますし、計算による「黒強調」の対策もあります。部屋を暗くしたシアター用・ゲーム用ならば、選択肢になるでしょう。
【2024年発売】
11・ BenQ X300G
¥282,568 楽天市場 (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP
光源:LED
カラー:LED(RGB)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:60万:1
色域:DCI-P3 84% Rec. 709 95%
明るさ:2000 ANSIルーメン
100インチ投影距離:約1.53〜1.84m
重さ:3キロ
X300Gも、台湾のベンキューが販売する中級機です。
こちらも「ポータブルゲーミングプロジェクター」として売られる4Kの短焦点機です。
サイズは、幅212×高さ181×奥行き195mmです。
重さも、3kgです。
形状をふくめて、家庭内での持ちはこびや収納ならば楽な製品です。
投影方式は、DLPです。
下位機と同じ「XPR技術」を用いたアップスケーリングで4Kを表現するタイプです。
光源は、LEDです。
小型/軽量化しやすい方式で、光源寿命も長い方式です。
カラーは、普通のRGBなので、水銀ランプの下位機種と色域は変わりません。
Rec. 709で95%、DCI-P3で84%の水準です。
リフレッシュレートは、最大240Hzです(フルHD時)。
応答速度も4.16msで(1080P 60Hz)です。
4Kでは 16.7 ms (4K 60Hz)ですが、この部分は下位機種よりよいです。
明るさは、2000ルーメンです。
ここは、LEDを採用する場合の弱点です。
部屋をある程度暗くして使うのがマストです。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
同社の場合、このグレードからHDR-PROとして自社技術を分けます。
HDRコンテンツ再生の際、輝度だけでなく、色表現(黒表現)の部分で細かく、ユーザーが好みで調整できる技術と考えれば良いです。
RPG向け、FPS向け、スポーツゲーム向け、映画向け高輝度など、HDRのかかりをモードとして調整できます(HDRトーンマッピング)。
画像処理は、やはり、性能が良いです。
ソフト的に、黒の締まりを高めるSSIダイナミックブラックテクノロジーほか、CinematicColor技術が見どころです。
波形解析で色の正確性をより高める処理です。これにより、先述の水準に色域を挙げているようです。
コントラスト比は、60万:1です。
拡張(Dynamic Black)時ですがDLPですし、黒の締まりはやはり評価できます。
端子は、HDMI 2.0端子を2つです。
そのほか、DP互換のUSB-C端子も備えます。
スピーカーは、割と豪華で、総計18Wです、
ステレオスピーカーですが、配置的に左右なので、壁を利用してサラウンド感を出していく形です。低音を強化するため、パッシブラジエータも備えます。
先述のように、ある程度「ポータブル」なので、ここが強いのはワンポイントでしょう。
ネットワークは、Android TVドングル(QS02)が付属です。
それを利用することでWi-Fiに対応します。先ほどの下位機種と同じです。
投影距離は、100インチ投影で、約1.53〜1.84mです。
1.2倍の光学式電動ズームを備えつつ短焦点です。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載です。
オートフォーカスはむろん搭載です。
スピーカーは、言及に値します。
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以上、台湾のベンキューのX300Gの紹介でした。
部屋を暗くして使う場合に限りますが、画質も値段相応に期待できそうです。小型で、収納性も良い部分も評価できます。
仕様的には、高リフレッシュレートを利用したいゲーミング用でしょうが、4K・高解像度でで映画などを楽しみつつ、ゲーム時は、フルHDで速度対応させるような使い分けができる製品と言えます。
逆に言えば、基本的にゲームをする方に向けた製品で、その部分で値段が高いといえますので、その用途が不要な方は、他機でも良いでしょう。
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【2023年発売】
12・ BenQ X500i
¥265,000 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
光源:LED
カラー:4LED(RGBB)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:60万:1
色域:DCI-P3 100%
明るさ:2200 ANSIルーメン
100インチ投影距離:1.5m-1.8m
重さ:3.6キロ
なお、X500iは、先行して発売されていた製品で、次に見る上位機との中間グレードの製品と言えます。
サイズは大きめですが、画質面ではさきほどより上位です。
形状は、普通の長方形で、重さは3.6kgです。
サイズも366 x 118 x 244ですので、こちらは基本的に「置きっぱなし」向きでしょう。
パネル性能は、こちらのが少し良いです。
DLP素子は大きめの0.65型です。
また、疑似4Kですが、画素を斜めにずらすだけの上位タイプです。
色域も、色域がDCI-P3のカバー率100%と広色域プロジェクターです。
詳しくは同じ仕組みの上位機で次に説明しますが、カラー部分で4LED(RGBB)型を採用するためです。
明るさも、2200 ANSIルーメンと、わずかですが、良いです。
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結論的にいえば、小型で収納性がよい必要がないならば、画質面で、こちらを選んでも良いかと思います。
ただ、こちらも暗い場所専用にはなる水準の明るさなので、昼間も使うならば、価格差はあるものの、次に見る上位機が良いでしょう。
【2023年発売】X3000i X3000i-JP後継機
13・ BenQ X3100i-JP
¥386,660 楽天市場 (6/25執筆時)
14・ BenQ X3100i
¥348,000 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
光源:LED
カラー:4LED(RGBB)
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:60万:1
色域:DCI-P3 100%
明るさ:3300 ANSIルーメン
100インチ投影距離:2.5m
重さ:6.8キロ
BenQ X3100iは、台湾のベンキューが販売する、4Kプロジェクターの上級機です。
やはり、ゲーミング向けです。
ゲーム用は応答速度が重要になりますが、その部分に特化した機種は、Eスポーツが盛んな台湾勢がやはり「得意」です。
なお、末尾「JP」の製品は、2年間の無償点検保証が付く仕様です。
重さは、6.6kgです。
サイズは、幅272 x高さ 207 x 奥行259mmです。
先ほどの機種のようなキューブ形状です。
同じく、短焦点で単焦点ですがさほど小型ではないです。
投影方式は、DLPです。
こちらも「XPR技術」を使う疑似4Kです。
しかし、素子サイズは0.65型(2716×1528)とフルHDより大きく、画素を斜め方向だけずらすタイプの上位版です。
シフト量が少ないの部分で、詳細感がでます。
仕組みは違いますが、3LCD方式でいうところの「2軸シフトテクノロジー」と同じような、上位技術です。 「4Kに最も近い疑似4K」と言えます。
光源は、LEDです。
小型/軽量化しやすい方式で、光源寿命も長い方式です。
カラーは、しっかり、RGBB(=4LED)です。
LED方式の上位機だと割とみる方式です。
色々な組み合わせがありますが、こちらの場合、RGBカラーのうち、ブルーを2系統にしたRGBBです。
色域は、DCI-P3カバー率(最近の動画用の色域の基準)100%です。
この部分で「広色域プロジェクター」と言えます。カバー率100%は、レーザー光源の製品を含めて、50万以下ではない点をふまえると、4LED式の良い部分と言えます。
明るさは、3000 ANSI ルーメンです。
明るさ(光束)が出しにくい、LEDでこの値を出せるのはレアに思います。値段相応に優秀で、明暗差を感じやすいでしょう。
ただ、「選び方の基本」で書きましたが、全白とカラー双方とも最高光束がでる3LEDと違い、DLP式は全白のみの数字です。
カタログでもあまり明るいところで使われる画像がないのはそのためです。下位機ほどではないですが、ある程度の、日差しの対策は必要でしょう。
リフレッシュレートは、240Hz/フルHDです。
応答速度も4.16msという水準ですので、先ほどの下位機と同じです。
問題ないでしょう。
HDR10は、HDR10・HLG双方に公式対応です。
HDR-PROも対応で、この部分の仕様も下位機と同じです。
コントラスト比は、こちらも、ダイナミック比で600,000:1です。
全く問題なく、黒が締まります。
画像処理は、技術的には、1つ上の下位機種と変わりません。
とはいえ、CinematicColor技術ほか、独自性はあるので、他社のDLP式の格安機とはこの部分の技術で差があります。
端子は、HDMI 2.0端子を2つです。
片方はe-ARC対応なので、【サウンドバーの比較記事】で紹介した多チャンネルタイプの高級機などでの接続が容易です。
この部分は、リンク先で詳しく説明しています。
スピーカーは、総計10Wです。
さほど強力ではないです。
ネットワークは、Wi-Fiが搭載です。
正確には、隠されたUSBスロットに、Android TV 11.0のスティック型USB端末が最初から入っており、その部分で「搭載」と言えます。
投影距離は、100インチ投影で、2.5mです。
先述のように固定焦点ですので、調整できません。設置距離によって、60インチ-180インチになります。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載です。
水平方向は手動となります。このほか、縦方向のレンズシフト(40%~60%)に対応しmす。シ天吊り設置時などはとくに、スクリーン配置の柔軟性がでます。
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以上、台湾のベンキューの X3000iの紹介でした。
特段ゲームに使わない方は、本機を候補にする意味はないです。ただ、そうでないならば、有力な候補です。
応答速度は、次に見るViewSonicにも同じ水準のモデルがあるので、比較は重要です。ただ、「真の4K」である部分は、映像美の部分で価値があると言えそうです。
【2025年発売】
15・ BenQ TK710STi
¥310,000 Amazon.co.jp (6/25執筆時)
パネルタイプ:DLP(0.65型)
光源:レーザー
カラー:RGB ?
解像度:4K UHD (3840 x 2160)
コントラスト:60万:1
色域:Rec.709 95%
明るさ:3200 ANSIルーメン
100インチ投影距離:1.5-1.8m
重さ:3.1キロ
TK710STi は、台湾のベンキューが販売するもうひとつの上位機です。
同社の旧ハイエンド(HT4550i)と入れ替わる形での展開でした。ただ、そちらとも、ここまでみた製品とも、仕様は大きく変わります。
なお、同社の場合、本機をベースに、ルーメン値を4000lmにあげ、また、コントラストを高めたAK700STという機種もあります。ただ、基本ゴルフシミュレーション用なので、今回はとりあげません。
サイズは、幅304.2 x 高さ112.4 x 奥行253.5 mmです。
重さは、3.1kgです。
据置用でしょうが、そこそこのサイズです。
投影方式は、DLP方式です(RGB 0.65型)。
一方、光源はLED方式ではなく、レーザーです。詳しい説明はないですが、単色レーザーで、最近みる3chレーザーではないようです。
ただ、単色でも光源寿命が長いほか、上表に観られるレーザー式の利点は保ちます。
明るさは、3200 ANSI ルーメンです。
十分です。
色域は、(基準の緩めな)Rec.709で95%です。
この水準だと広色域とは言えません。標準水準です。
応答速度は、16.7 ms (4K 60Hz)です。
ただ、フルHDで高リフレッシュレートを使う場合、4.2 ms (1080P 240Hz)ですし、ゲーム兼用でもよさげです。
画像処理は、一方、HDR-PROの記述はないです。
ちなみに、旧上位機(終売)だったHT4550iは、HDR-PROほか「ローカルコントラストエンハンサー」という機能性がありました。
画像を1000エリアに分けつつ、輝度とガンマ値を調整する仕組みです。液晶テレビでいうところの「エリア制御(ローカルディミング)」のようなもので、コンテンツの明暗表現を強化します。TVではお馴染みですが、プロジェクターでは珍しい機能性でした。
コントラスト比は、ダイナミック比で60万:1です。
端子は、HDMI 2.0端子が2つです。
スピーカーは、5Wのモノラルです。
利用は前提にしていないでしょう。
ネットワークは、Wi-Fiが搭載です。
本機も、内蔵ドングル式のAndroid TV(QS02)です。
投影距離は、短焦点である上で1.2倍のズームレンズです。
100インチ投影で、1.5m-1.8mです。。
傾き補正は、縦自動台形補正機能を搭載です。
水平方向は手動となります。
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以上、台湾のベンキューのTK710STi の紹介でした。
多用途に使える機種ですが、あえて言えば「明るい場所」でのゲーム用に最適かなと思います。
とくに、スクリーン「あり」な環境で、必ずしも常設しない場合は、ズームレンズである利点もありますし、割と良く思います。
経年変化で明るさが落ちにくいレーザー光源ですし、昼間でも長く使えそうな機種です。
今回の結論
プロジェクターでおすすめできる機種は結論的にこちら!
というわけで、今回は、ホームシアター向けの4Kプロジェクターの1回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
2・4Kプロジェクタの比較 (2)
2-1:ViewSonic 〈米国〉
2-2:LG〈韓国〉
2-3:ACER〈台湾〉
2-4:ソニー〈日本〉
2-5:JVC〈日本〉
2-6:ANKER〈米国〉
3・4Kプロジェクタの比較 (3)
3-1:Aladdin X〈韓国〉
3-2:JmGO・XGIMI・TVS REGZA ほか
4・4Kプロジェクタの比較 (4)
4-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く、2回目記事(こちら)では、今回紹介できなかった、 ViewSonicの上位機をみたあと、LG・Acer・SONYほかの4Kプロジェクターを追加で紹介します。
画面の解像感 ★★★★★
黒の締まり ★★★★★
色域の広さ ★★★★★
日差し耐性 ★★★★★
ゲーミング ★★★★★
配置の自由度 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、4回目記事(こちら)の結論編では、今回紹介した全機種から、Atlasのおすすめ機種を最終的に提案していきます。引き続き、よろしくお願いします。
2回目記事は→こちら