【今回レビューする内容】2023年 完全ワイヤレスイヤホンの音質・性能とおすすめ・選び方
【比較する製品型番】JBL TOUR PRO2 JBLTOURPRO2BL BLTOURPRO2CPG Wave BUDS JBL ENDURANCE PEAK 3 JBL TUNE FLEX Ghost Edition JBL CLUB PRO+ TWS JBL LIVE FREE NC+ TWS JBL Wave 100TWS Wave 200TWS ENDURANCE PEAK 3 ANKER Soundcore Liberty 4 Soundcore Liberty 4 NC Liberty 3 Pro Soundcore A40 Liberty Air 2 Pro Sport X10 Liberty 2 Pro Life A3i Life P3 Life P2i Liberty Neo 2
今回のお題
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめはどの機種?
ども、Atlasです。
今回は、2023年7月現在、最新の完全ワイヤレスイヤホンの比較の3回目記事です。
1・完全ワイヤレスイヤホンの比較(1)
1-1:選び方の基本の解説【導入】
1-2: アップル〈米国〉
1-2:ソニー〈日本〉
1-3:BOSE〈米国〉
2・完全ワイヤレスイヤホンの比較(2)
2-1:パナソニック〈日本〉
2-2:JVC〈日本〉
2-3:オーディオテクニカ〈日本〉
3・完全ワイヤレスイヤホンの比較(3)
3-1:JBL〈米国〉
3-2:ANKER 〈米国〉
4・完全ワイヤレスイヤホンの比較(4)
4-1:Beats〈米国〉
4-2:SHURE〈米国〉
4-3:Bang&Olufsen〈北欧〉
4-4:Jabra 〈北欧〉
4-5:Noble Audio〈米国〉
5・完全ワイヤレスイヤホンの比較(5)
5-1:ヤマハ〈日本〉
5-2:AVIOT〈日本〉
5-3:Final ag 〈日本〉
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:Amazon 〈米国〉
6-2:Google 〈米国〉
6-3:ゼンハイザー〈ドイツ〉
6-4:DENON〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (7)
7-1:他のブランド 〈各国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
今回の3回目記事は、JBLとANKERという米国系の定番メーカーの製品を紹介します。
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音質の良さ ★★★★★
ノイキャン ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
以下では、いつものように、各機種を一機ずつ比較していきます。
その上で、最後の「結論」部分では、上表のような観点から、目的別・予算別に、Atlasのおすすめ商品を紹介していきます。
3-1・JBLのイヤホン
はじめに、アメリカのJBLの完全ワイヤレスイヤホンです。
BOSEと同じく米国メーカーですが、音質的には、伝統的に(迫力より)ボーカルの聴きやすさなど中音域を大事にしてきた印象があるメーカーです。
高級機もありますが、最近は格安機でもプレゼンスを増しています。
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なお、今回も、以下では、Atlasのおすすめポイントを赤字系で、イマイチだと思う部分を青字系で書きます。
【2023年発売】
36・ JBL TOUR PRO2 JBLTOURPRO2BL
36・ JBL TOUR PRO2 JBLTOURPRO2CPG
¥29,159 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:8時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式 (自動)
防水性能:
重さ:6.1g×2
JBL TOUR PRO 2は、米国のJBLの完全ワイヤレスイヤホンです。
同社のフラッグシップ機です。
重量は、6.1gです。
1世代前と形状が変わりましたが、1g以上軽量化しました。
「とても軽い」わけではないのですが、ドライバサイズの大きさを考えると、たいへんだったのではと思います。
イヤーピースは、3サイズが添付されます。
かなり多めで、サイズは合わせやすいです。加えて、S/Mサイズは高さ調整できるエンハンサーが付属します。
ドライバーは、10mmと大きめです。
素材面では、基層のPEN(ポリエチレンナフタレート)は普通ですが、特殊カーボン(Diamond-Like Carbon) をコーティングします。
この組み合わせは、他社でも上位機にみられる仕様で、凝った工夫ではないですが、TWSでこの部分が「語れる」モデルがあまりない点をふまえれば、「ワンポイント」です。
音質のパーソナライズは、他社とはことなる方式ですが、充実します。
年齢・性別と「静か」と感じる騒音レベル、左右の周波数帯域ごとの聞こえ状況を入力し、細かいサウンドプロファイルをつくる機能があります(Personi-fi 2.0)。
方向性としてはリアルタイム調整ではなく、事前に作成するプロファイルなので、次で見るANKERの形式に近いです。
この方式の場合、左右の耳、あるいは周波数帯域ごとの「聞こえ」の問題があるかたには、わりと重宝に感じるでしょう。
立体音響は、一方、本機は、「JBL空間サウンド」という名前で対応があります。
こちらの場合は、専用音源というわけではなく(イコライザ的な処理として)通常の音源を、独自の計算で「立体音響」にするという方向です。
Ankerの上位機と同じで、専用音源を前提とするSONYやAppleとは違うといえます。
Bluetoothコーデックは、SBCのみです。
JBLはBOSEと同じで、伝統的にこの仕様です。ようするに、自社のイコライザーで音質は強化できるため、SBCだけで問題ない、ということです。
なお、大手比較サイトだとAAC対応とあるので、カタログ未記載なだけでAACには対応するパターンはあり得ます。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.3に対応しています。
また、本機も、左右独立受信方式(デュアルコネクト)です。
ノイズ対策は、Wマイク仕様(自動)です(ハイブリッドノイズキャンセリング)。
AppleやSONYなどの上位機と同じで「リアルタイムで周囲をモニタリング」する自動調整機能がある形式です。
同社の場合は、周波数帯とその度合いをセンシングするという書き方です。
自社のユニットではなく、クアルコムのSocでしょう。
とはいえ、加速度センサーなどを利用し、ユーザーの状態(歩行・着席など)までは見ないようですが、普通のWマイク式より「強力」です。
7段階のかかりから自動で調整できます。また、自分でかかりを手動で調整することも可能です。
そのほか、他社機同様に、外音取り込み機能と トークスルー機能があり、外出先での利用や会話しながらの利用に対応できます。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで8時間です。
バッテリーケースは、約3回分利用可能です。
充電ケースには液晶のタッチパネルが装備されます。
スマホアプリを介さずとも、音量やANCなどの部分で、ある程度の設定変更ができるほか、着信通知を表示で受け取れます。
この仕様が便利かは「人による」部分はあるでしょう。
マイクは、搭載です。
片側3マイク式で、ビームフォーミングマイク2基と、内部マイク1基です。
ビームフォーミング技術を採用するため、無指向性マイクでも、しっかり送話の音声とノイズを区別できます。この部分にこだわる、パナソニック機を除けば、かなり上級と言えます。
防水性は、一方示されません。
なお、本機は、タップすると、音声AI(Google系・Amazon系)を呼び出せる仕様で、音声操作に対応します。
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以上、JBL TOUR PRO2の紹介でした。
周波数分析ができる上位のWマイク式を詰みつつ、10mmの大きめのドライバーを搭載した製品です。
ノイキャン部分の性能は、先述のように、ソニーほか「選び方の基本」で書いたこの部分が自社開発の大手には負ける部分は、あります。
ただ、そういった製品より大きめのドライバーでありつつ、重さも加減がある点が、本機の個性でしょう。
密閉型だけで比べれば、ドライバーのサイズが大きいのは、音質部分で大きなプラス効果と言えますし、中音域が安定的で堅実な重低音を得られる、JBLの音作りのファンの方は、TWSでは「選べる」製品と言えます。
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【2021年発売】
37・ JBL TOUR PRO+ TWS
¥14,745 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
【2020年発売】
37・JBL CLUB PRO+ TWS
¥12,580 楽天市場 (7/22執筆時)
再生周波数帯域:10Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:6時間
ドライバー:6.8mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:
重さ:7.5g×2
なお、本機の1世代前のハイエンド機がJBL TOUR PRO+ TWSです。
その1世代前のモデルも残ります。
2020年機は、2021年機に対して、バッテリー量以外、あまり仕様は変わらないのですが、マイク部分は新機種の方が品質が若干良いです。
一方、1つ上で見た2022年機は、先述のように、大きく形が変わりましあ。
本機は、片側7.5gですので、しっかりした感じです。
性能面の大きな違いは、ドライバサイズと、ノイキャン部分です。
ドライバは、6.8mmとはっきりと小さいです。
ノイキャン部分も、リアルタイム補正のない普通のWマイク式です。
あとは、バッテリーの持続時間と、先述のケースの液晶がないのが違いです。
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結論的にいえば、値段差もあるわけですが、ノイキャンはともかく、ドライバーサイズの小ささはやはりおおきな違いです。
JBLから選ぶならば上位機が良いでしょう。
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【2020年発売】
38・JBL LIVE FREE NC+ TWS
¥9,650 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:6時間
ドライバー:6.8mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:
重さ:6.85g×2
さらに、LIVE FREE NC+ TWSは、このグレードの下位機です。
こちらの場合、ノイキャンが「1マイク式」です。したがって、通話時のビームフォーミングにも未対応です。
一方、防水等級は、IPX7で完全防水ですが、イヤーピースの形状はスポーツ用に特化された外れにくいものとはならない点に、注意してください。
【2022年発売】
39・JBL LIVE FREE 2 TWS
¥13,595 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-22kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:7時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX7
重さ:4.9g×2
BL LIVE FREE 2 は、JBLの中級ラインの製品です。
本体色は、ブラック(JBLLIVEFREE2TWSBLK)・ブルー(JBLLIVEFREE2TWSBLU)・シルバー(JBLLIVEFREE2TWSSIL)が基本色です。
重量は、4.9gです。
ミドルグレードらしく、軽量で誰にも使いやすいと言えます。
オーバル形状なので、サイズはそこまで小型ではないですが、問題ありません。
イヤーピースは、3サイズ(S/M/L)が添付されます。
ドライバーは、11mmです。
この部分だけで音質は決まりませんが、大きめで良いです。上位機同様に、このためにオーバル形状を採用しているとも言えます。
Bluetoothコーデックは、SBCのみです。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.2に対応しています。
問題ありません。
ノイズ対策は、Wマイク仕様です(ハイブリッド式)
形状的にパッシブな遮音性も高いので、この部分の能力は良さそうです。
ランニング中の利用を想定するので、もちろん外音取り込み機能と トークスルー機能はあります。
キャンセルレベルの自動調整はできませんが、7段階でかかりは調整可能です。
連続再生時間は、7時間です。
バッテリーケースは、28時間分となります。
マイクは、6つのビームフォーミングマイクを使う仕様です。
スティック型でないイヤホンは、ある程度の数のマイクを搭載して制御できた方が一般的に効果が高いですし、良い仕様でしょう。
防水性は、 IPX5相当です。
ワークアウトにも使える水準です。
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以上、JBLのLIVE FREE 2 TWS の紹介でした。
老舗の音響企業の製品として比較的安い機種で、強めのノイキャン機能を持つ機種と言えるかと思います。
音質面でも、ドライバサイズにこだわりを見いだせます。
空間オーディオを含めた新音源や、イコライザ、ノイキャンの自動制御などプラスアルファな要素は見られないのですが、バランス良くまとめた機種だと思いました。
一方、対応コーデックがSBCのみである部分が注意点です。
JBLは長年、SBCでも(自社の音質向上技術があるので)問題ないとしてきていますし、大きな問題にはならないでしょう。
ただ、音楽配信サービスでもHD音源(CD音源)も増えていますし、個人的には少しは気にして欲しいかな、とは思います。
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【2022年発売】
40・JBL TUNE FLEX Ghost Edition
¥12,000 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:12mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク
防水性能:IPX4
重さ:4.8g×2
一方、ほぼ同じのグレードの製品としては、TUNE FLEX Ghost Editionもあります。
本体色は、ホワイト(JBLTFLEXGWHT)・ブラック(JBLTFLEXGBLK)とパープルですが、いずれも、レトロっぽい「スケルトンデザイン」にります。
機能面では、密閉型(4サイズ)のほか、オープン型(開放型)のイヤーピースが1つ付くのが見どころです。ただ、本質的には密閉型に合わせた音質設計かなと思います。
一方、ノイキャンも搭載ですが、1マイク式です。密閉型利用時に使う仕様です。
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結論的にいえば、交換式という発想は独特です。
ただ、いちいちシーンに応じて交換は面倒になりますし、便利かと言えばやや微妙でしょう。
【2022年発売】
41・JBL Wave BUDS
¥5,835 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
【2020年発売】
42・JBL Wave 100TWS
¥5,880 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC
連続再生時間:8時間
ドライバー:8mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IP54
重さ:4.5g×2
JBL Wave BUDS は、JBLが発売する完全ワイヤレスイヤホンの入門機です。
JBL Wave 100TWSは、その旧機種ですが、イヤホンが旧式のボタン操作です。
バッテリー量も増えた上で、防水防塵性能も新機種からですし、多少軽量化もしていますし、選ぶならば新機種でしょう。
このほか、200TWSという、JBL公式限定製品があります。スティック形状で形が異なりますが、100TWSとほぼ同グレードです。
重量は、片側につき、5.1gです。
値段は、かなり安めですが、最近の傾向を反映して、軽量化されています。
本体色は、ブラック(JBLWBUDSBLK)・ホワイト(JBLWBUDSWHT)・ベージュ(JBLWBUDSBEG)・ミント(JBLWBUDSMIT)という構成です。
イヤーピースは、S・M・L各サイズ添付されます。
音質面は、引き続き中音域の聞きやすさを重視するのが同社のポリシーです。
ドライバーは、8mmです。
小型軽量設計で、格安ということをふまえると、大きめです。
低音はそれなりに鳴らせるでしょう。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応します。
接続安定性の面では、しっかり、Bluetooth5.2対応です。
また、左右それぞれに転送できるデュアルコネクトですので、この部分の性能も良いです。
ノイズ対策は、ノイズキャンセラーなどは未付属です。
連続再生時間は、最大で8時間です。。
バッテリーケースは、約24時間分という容量です。
防水性は、IPX4です。
ケースも日常生活防水です。
マイクは、搭載です。
外音取り込みは、対応です(アンビエントウェア)。
ヒアスルー(トークスルー)もできるので、値段からすると優秀でしょう。
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以上、JBL Wave BUDS の紹介でした。
スマホ用の完全ワイヤレスイヤホンとしては安価ですが、5000円跫の製品としては、ドライバも大きく、十分なサウンドです。
ノイキャンこそ未付属ですが、防水性や外音取り込みは持ちますし、このクラスでは実用性も高めです。
【2022年発売】ENDURANCE PEAK IIの後継品
43・ JBL ENDURANCE PEAK 3
¥13,763 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:10時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:12.5g×2
JBL ENDURANCE PEAK3 は、アメリカの大手音響機器メーカーのJBLが販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
しっかり防水で、運動時に外れにくい工夫がある製品の格安機と言えます。
本体色は、ブラック(JBLENDURPEAK3BLK)・コーラル(JBLENDURPEAK3COR・ホワイト(JBLENDURPEAK3WT)・ブルー(JBLENDURPEAK3BLU)の4色です。
重量は、12.5gです。
本機の場合、運動時にずり落ちないようにフック型です。
形状的に重くなりますが、実際的に気になることはあまりないでしょう。なお、新機種になって、フック部分がより「しなやか」になり、装着感を増しています。
イヤーピースは、3サイズから選択可能です。
ドライバーは、10mmと、このクラスでは大きめのドライバーです。
遮音性も、イヤーピースの部分はカナル型(密閉型)なので、音漏れはほとんどないでしょう。
Bluetoothコーデックは、SBC・AACに対応です。
通信安定性の面では、Bluetooth5.2に対応です。
左右同時送信については情報がないです。
ノイズ対策については、ノンズキャンセラが非搭載です。
外音取り込みは、「ボイスアウェア」機能として対応です。
ヒアスルーも対応するので、ワークアウト中の聞きとりについては問題ありません。
連続再生時間は、60時間です。
ケースの部分は約40時間分のバッテリーを搭載です。
マイクは、とくに高機能ではないですが、こちらも搭載です。
ハンズフリー通話もできます。
防滴設定は、IP68相当です。
この場合、IPX8水準の防水性に防塵性があることになるので、「最高性能」といえます。
スポーツ用としてどこでも使えそうです。
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以上、JBL ENDURANCE PEAK 3 の紹介でした。
スポーツ用として使える製品で、しっかり固定力がある製品のなかでは、コスパが良い製品です。
ノイキャンは搭載されませんが、この使途では有力な候補でしょう。
3-2・ANKERのイヤホン
続いて、アンカーの完全ワイヤレスイヤホンです。
米国由来の企業ですが、今は生産拠点のある中国に本拠を置いています。
日本では、バッテリーメーカーとして知られますが、吸収した音響メーカーのZoloの製品を原点として、この分野でもプレゼンスがあります。
【2022年発売】
44・ANKER Soundcore Liberty 4
¥14,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:7時間
ドライバー:6mm+9.2mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:5.8g×2
Soundcore Liberty 4 は、米国のアンカーが販売する完全ワイヤレスイヤホンの上級機です。
似た型番の機種(Soundcore Liberty 4 NC)もありますが、違いを含めてこの後で示します。
本体色は、ミッドナイトブラック( A3953N11)とクラウドホワイト(A3952N21)です。
スカイブルー・ワインレッドも選べます。
重量は、片側5.8gです。
最近、各社とも最上位機の軽量化が顕著ですが、ANKERもそうなります。
個人的にはもう少し許容範囲はヒロですが、広いユーザー体験からすると、このくらいが限度ということなのでしょう。
イヤーピースは、4サイズが添付されます。
アンカー独自の「CloudComfort イヤーチップ」ですが、装着感のやさしさ(柔らかさ)を重視して、二層構造にしています。
音質のパーソナライズは、Ankerも対応します。
Anker製品は、下位機を含めてHearID機能を実装するからです。
周波数帯域(100Hz〜6.4kHz)がどのように聞こえているかを、マイクを使って測定します。方向性は、すでにみたJBLのPersoni-fi 2.0を少しシンプルにした感じです。
この手の調整は、体調要因などもあるため必ずしも常に正確ではないのですが、簡単にOFFにはできるので「イコライザー設定の1つ」位に考えて使えば良いかと思います。
ただ、左右の聴覚差があるかたには便利なようです。
音質面では、本機については少し独特です。
完全ワイヤレスイヤホンは、1ドライバのことが多いです。しかし、本機については、ダイナミック型を同心円状に配置したWドライバーです(A.C.A.A3.0)。
TWSでダイナミック型の複数搭載は、大手では初めてかと思います。
一般的に、ドライバを分けると、音域が広くなる一方、音域の継ぎ目がでるので、その部分に技術が必要です。レビューを見る限りですが、問題なさそうです。VGPも取っています。
立体音響は、対応します。
こちらは、SONY系・Apple系の空間オーディオ音源対応というわけではなく、独自のアルゴリズムで、3Dオーディオを実現するという方向性です。JBLと同じです。
ただ、センサーで、頭の動きに合わせてヘッドトラッキングしますし、高度です。
ドライバーの素材は、非公開です。
サイズは、9.2mm+6mmですので、実際大きいです。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
ソニーのLDACに対応することで、ハイレゾに対応させています。
本機は、再生周波数帯域をみても、20Hz-40kHzですので、ハイレゾ規格に達しています。
接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth 5.3に対応しています。
ノイズ対策は、詳しい説明がないですが、通話用を含めマイク片側3つという記述はあるため、(おそらく)2マイク式だと思われます。
その上で先述のHear IDによる調整ほか、ノイキャン強度を自動で調整できる仕様(ウルトラノイズキャンセリング 2.0)です。
クアルコムのチップを採用する機種では、アダプティブANC(アダプティブ・アクティブノイズキャンセリング)などと表記される技術と同じグレードです。ただ、本機は、ソニー系のパーツではないかと思います。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで7時間です。
ただし、LDACを使う場合、4時間です。
バッテリーケースは、充電器を兼ねており、ケースと本体と合計で約28時間分のバッテリー量です。
約2時間で満充電にできます。
マイクは、搭載です。
また、他社同様、外音取り込み機能もあるので、歩行時もある程度安全に利用できます。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないです。
このほか、ユニークな部分として、ヘルスモニタリング機能が搭載です。
耳の静脈から心拍数を図る仕組みで、海外だとしばらく前から似たような機能はみられました。心拍数を利用したストレス検知などが可能ですが、この部分について言えば、腕時計型端末ほどいろいろはできません。
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以上、アンカーのSoundcore Liberty 4の紹介でした。
最近アンカーの音響製品には、ソニー系といえる技術が多く提携関係があるかもしれません。
ただ、ドライバ構成が、同軸配置のダイナミック型というのはとてもユニークです。加えて、ソニー同様に、LDACを使ってハイレゾ対応できるのが本機の個性と言えます。
ただ、ソニーの上位機に比べると、値段差分、ノイキャンの精度の差はありまs
音の傾向は、高音と低音が強い伝統的な「ドンシャリ」ですが、ノイキャンを利用するような通勤環境では、この仕様は悪くないでしょう。
この価格だと割と良い製品の1つに思えます。
【2023年発売】
45・ANKER Soundcore Liberty 4 NC
¥12,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:5g×2
Soundcore Liberty 4 NC も同社の上位機です。
1つ上で見た機種と、どちらが「上位」なのかは言いにくいです。
音質ほか、ヘッドトラッキングと、ヘルスモニタリング機能がない部分ではこちらが下位、ノイキャンの精度では上位です。
価格的には少し本機の方が安めです。
本体色は、ブラック(A3947N11)・ ホワイト( A3947N21)・ネイビー( A3947N31)・ピンク( A3947N51)・ライトブルー( A3947N61)が選べます。
重量は、片側5gです。
先ほどの機種と同じくスティック型ですが、僅かに軽いです。
イヤーピースは、こちらも4サイズが添付されます。
先述のHearID機能も対応です。
音質面では、一方、Wドライバーだった先ほどの機種と比べると普通の1ドライバです。
ただ、11mmと大きめなので、とくに低音域方向の能力は引き続き期待できます。
ドライバーの素材は、こちらも非公開です。
音質は、アンカーによると、先ほどの機種は「繊細でリッチな音質」こちらは、「クリアで歪みのない音質」ということになります。
継ぎ目の生じない1ドライバー的な性質の製品では上位ですが、同社としては2ドライバーに表現力では負ける考えているようです。
妥当だと思います。
Bluetoothコーデックは、SBC・AAC・LDACに対応します。
周波数帯域的にも、LDACならば「ハイレゾ水準」です。
3Dミュージックは対応ですが、上位機とちがって、ヘッドトラッキングはしません。
接続安定性の面では、一方、本機はBluetooth 5.3に対応しています。
ノイズ対策は、先述のように、Ankerでは本機が「最高峰」とされます(ウルトラノイズキャンセリング 3.0)。
マイクによる解析ほか、本機の場合、Hear IDの取得データもノイキャン用に使うように、ソフト的な改良が加わりました。
そのほか、構造的な遮音性を高めたことで、パッシブな意味でのノイキャンを強化しています。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで7時間です。
あとの部分は、上位機と変わりませんので、説明は省略します。
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以上、アンカーのSoundcore Liberty 4 NCの紹介でした。
Wドライバーで、この精度のノイキャンの機種は(構造的に)難しかったのかと思います。Ankerだけで言えば、どちらを選ぶかの「二択」でしょう。
個人的には、Wドライバー採用のほうが「ユニーク」に思えるので、そちらを選ぶかなと思います。
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【2021年発売】
46・ ANKER Soundcore Liberty 3 Pro
¥16,500 楽天市場 (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-40kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:10.6mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:7g×2
なお、アンカーの上位機の場合、このほか、Soundcore Liberty 3 Proという機種があります。名称に「Pro」が付きますし、値段差もあります。
ただ、ここまで見た機種と較べる場合、3Dミュージックにおいて、ヘッドトラッキングに対応しないほか、ヘルスケア(心拍数計)に非対応です。
ノイキャンも、ウルトラノイズキャンセリング 2.0の世代です。
ドライバー構造は、一方、ここまでの機種と違います
普通のドライバーと、高音域用に、超小型のバランスドアーマチュア(BA)を同軸上に装備する二重構成です。
ただ、Wドライバ採用だったSoundcore Liberty 4に対して、形式名がA.C.A.A 2.0と前世代表記である点をふまえても、音質面でも下位ということでしょう。
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結論的にいえば、販売があるものの、今後終息していくグレードといえます。
あるいは、Soundcore Liberty 4 Proが出るのかもしれませんが、現在的には選びにくいでしょう。
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【2022年発売】
47・ ANKER Soundcore A40
¥12,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC・LDAC
連続再生時間:10時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:2マイク式(自動)
防水性能:IPX4
重さ:4.9g×2
このほか、ANKERについては、(ソニー系SOCと思われる)LDAC対応・ハイレゾ対応のシリーズについて、もう1機でています。
本体色は、ブラック( A3936N11)・ホワイト(A3936N21)・ネイビー( A3936N31)です。
こちらは、ドライバーがダブル(2層振動板)なのですが、3Dミュージックに非対応の世代です。
装着性は、ただ、片側4.9gと小型で軽いです。
その上で、ノイキャンも(ウルトラノイズキャンセリング 2.0 世代ながら)Wマイク式(と思われる)ノイキャンです。
Hear iDも対応です。
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結論的にいえば、小型で探している場合、結構よさげな製品には思います。
ただ、再生周波数帯域は40kHzに満たないので、実際、ハイレゾ機と言えるかは正直「微妙」です。その用途の場合だけ注意してください。
とはいえ、そこにこだわらないならば、シングルドライバーながら10mmと大きめのドライバーですし、値段からしても、決して悪くないとは思います。
【2021年発売】
48・ ANKER Soundcore Liberty Air 2 Pro
¥12,550 楽天市場 (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:Wマイク式
防水性能:IPX4
重さ:
Soundcore Liberty Air 2 Pro も、米国のアンカーの製品です。
価格的には、先ほどの機種の下位機種にあたりますが、形状が大きく異なります。
本体色は、ブラック(AK-A3951011)とホワイト(AK-A3951021)の2色構成です。
形状的にスティック部分(ノーズ)が長めなのは、ヘッドセットとして会話にも利用しやすい設計のためでしょう。
重量は、非公開です。
イヤーピースは、5サイズが添付されます。
結構充実します。
本機も、HearID機能はありますが、ノイキャンのカスタマイズには非対応です。
したがって、世代的にも最新の第3世代から2世代前の「ウルトラノイズキャンセリング1.0」です。
ドライバーは、1ドライバーです。
ただ、11mmと大きなドライバの採用です。
素材は、近年よく見かけるグラフェン素材で、(効果は高いものの)目新しさはないです。
ただ、薄い素材特性を活かして10層重ねのナノレイヤー仕様(Pure Noteドライバー)にした点が新しく、音の歪みの抑制に効果があるとされます。
なお、こうした素材部分の工夫の言及は、かえって上位機よりあります。
Bluetoothコーデックは、SBCとAACには対応します。
しかし、ハイレゾは非対応です。
接続安定性の面では、Bluetooth5.0に対応しています。
ノイズ対策は、ハイブリッドノイズキャンセラ搭載のWマイク仕様です。
ただし、周囲の環境に合わせて自動でレベル調整をする機能は、不採用です。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6時間です。
バッテリーケースは、充電器を兼ねており、約3.5回分利用可能です。
マイクは、先述のように、長いノーズで、音質に配慮があります。
また、本機は通話用を含めて左右2基ずつのマイクであり、優秀です。
防水性は、IPX4等級です。
防滴構造はありますが、構造的にスポーツ用ではないです。
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以上、アンカーのSoundcore Liberty Air 2 Proの紹介でした。
スティック型で、そこそこ強力なノイキャンが欲しい場合、選択肢の1つになるでしょう。
ただ、スティック形式にこだわらない場合、値段を含めて、ここまでみたSoundcore Liberty 4ほか、性能面で、新世代の製品がすでに「選べる」のも確かです。
【2022年発売】
49・ ANKER Soundcore Sport X10
¥9,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC・AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX7
重さ:6.7g×2
Soundcore Sport X10も、米国のアンカーの製品です。
本体色は、ブラック( A3961 A3961011)とオフホワイト(A3961021)の2色構成です。
写真のような、イヤーフック型のイヤホンで、スポーツ用です。
JVCが似たような製品を同時期に出しましたが、そちらと同じように、柔らかく、軽い、シリコン素材のイヤーフックなので、6.9gと軽量です。
イヤーピースは、5サイズが添付されます。
ドライバーは、1ドライバ仕様で、サイズは10mmです。
素材は非開示ですがグラフェン素材かと思います。
十分に大きめです。重低音につついては、処理で強調するBassUpテクノロジーが搭載です。
ボタンによる外音取り込みモードへの変更も可能ですので、外でのワークアウトにも対応できます。
Bluetoothコーデックは、SBCとAACには対応します。
接続安定性の面では、Bluetooth5.2に対応しています。
ノイズ対策は、本機もノイキャンを装備します。
「4つのマイク(通話用をあわせて6つ)」とありますが、内側・外側のWマイク式ではなく、全て外側配置のようです。
全てのデータを利用している可能性はありますが、今回の区分では「1マイク式」となります。
なお、HearID機能も、ノイキャンのカスタマイズには非対応です。
連続再生時間は、ステレオ再生/ノイキャンONで6時間です。
バッテリーケースは、充電器を兼ねており、約4回分利用可能です。
マイクは、ノイズリダクション用を含めて両側6つです。
通話品質もそれなりに良いでしょう。
防水性は、IPX7等級です。
防塵性能こそないですが、たいていの場合問題ないです。
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以上、アンカーの Soundcore Sport X10の紹介でした。
ワークアウト用に「ずれ落ちにくい」イヤーフック型を愛用している方に向く製品です。
ジョギングにも使えるように、高い防水等級と「外音取り込みモード」を装備する上で、ドライバーサイズの割に小型・軽量で、集中したい場合に、1マイク式ながら、ノイキャンも装備します。
装着感にも工夫がありますし、ワークアウト用の格安機として、スペック面でかなり力強い製品と言えます。1万円前後でこの用途で選ぶならば、かなり良い選択肢です。
【2021年発売】A3930
50・Anker Soundcore Liberty 2 Pro
¥(8,990) Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC Apt-x
連続再生時間:8時間
ドライバー:BA+ドライバー
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:
Anker Liberty 2 Pro 第2世代は、アメリカのANKERが発売する完全ワイヤレスイヤホンです。
重量は、非公開です。
イヤーピースは、本機もシリコン製で、7段階とかなり細かい刻みで付属します。
音質面では、再生周波数帯域も数値が非公開です。
ドライバーは、同社の最上位機と同じです。
超小型のバランスドアーマチュアドライバー1基を、ダイナミック型ドライバーを同軸上に置く構成です。
登場時、類似の方式は、他社が先行したので目新しさはないですが、構造的に低音域と高音域の期待値は高いです。
一方、ドライバーの素材的な説明はありません。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAAC・AptXに対応です。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.0対応なので、期待できます。
ノイズ対策については、未対応です。
カタログには、cVcノイズキャンセリング対応とありますが、これはマイクのノイズキャンセラです。
連続再生時間は、ステレオ再生で8時間となります。
充電ケースは、バッテリーに強みを持つAnkerらしく、最大で32時間という充実したバッテリー量です。
防水性は、IPX4等級です。
雨天でも使用できます。
マイクは、こちらも搭載です。
新機種になって、外音取込も可能になりました。
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以上、Soundcore Liberty 2 Proの紹介でした。
Wドライバーは、中音域が多少薄くなりがちですが、先述のように、ノイキャンを利用した状態で使うならば、あまり問題は感じません。
ただ、先述のように、本機はノイキャンはないので、やや位置づけは難しいかと思います。
【2022年発売】Soundcore Life A2 NC後継品
【通常型番】
51・ANKER Soundcore Life A3i
¥6,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX5
重さ:4.7g×2
Soundcore Life A3i は、アンカーの発売する安めのTWS型イヤホンです。
イヤーピースは、3種類から選択できます。
音質面では、再生周波数帯域も数値が非公開です。
ドライバーは、10mmです。
大きいですが、素材的な説明などはないです。
ただ、低音は充実するでしょう。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAACに対応です。
iPhoneはAACに対応できるので、少し音質は良いでしょう。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.2対応なので、期待できます。
ノイズ対策は、本機もノイキャンを装備です。
「4つのマイク」という記載ですが、通話マイクを勘定にいれた数であり、実際は1マイク式のようです。
姉妹品のほうの写真(Soundcore Life Dot 3i)で確認しました。
連続再生時間は、ノイズキャンセラをONにして6時間となります。
ケースは約5回分の再充電ができるバッテリー搭載です。
バッテリーに強みを持つAnkerらしく充実します。
防水性は、IPX5等級です。
形状的にスポーツ用ではないですが、屋外でも問題ないでしょう。
マイクは、搭載で、ハンズフリー通話ができます。
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以上、ANKER Soundcore Life A2 NCの紹介でした。
1マイク式ながらノイズキャンセラを搭載しつつ1万円以下である点が売りです。
1万円以下入門機としては、そこそこ音質も、ノイキャン精度も期待できる製品です。
Bluetooth5搭載で通信安定性も良さそうですし、低予算で探している場合、候補にできそうです。
【2021年発売】
52・ ANKER Soundcore Life P3
¥8,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:6時間
ドライバー:11mm
マイク:搭載
ノイキャン:1マイク式
防水性能:IPX5
重さ:5.2g×2
ANKER Soundcore Life P3 も、ANKERが発売する完全ワイヤレスイヤホンです。
通話利用に向くスティック型の形状は、同社の Lifeシリーズに共通する仕様で、本機はこのシリーズの最上位機です。
重量は、5.2gです。
形状はスティックが伸びる形ながら軽量機です。
イヤーピースは、シリコン製で、5サイズを添付します。
音質面では、さほど強調する部分はないです。
ただ、ドライバーは、11mmですし、このタイプでは大きめです。
また、イコライザ機能もありますし、不満に感じる方は少なそうです。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAACに対応です。
接続安定性の面では、Bluetooth 5.0対応なので、期待できます。
ノイズ対策は、本機は1枚マイク式ですがノイズキャンセルに対応です。
また、手動ながら、ノイキャンモードを屋内・屋外・交通機関と選べます。
連続再生時間は、ノイキャンONで6時間となります。
充電ケースは、最大で30時間と引き続き自社の強みを活かしています。ワイヤレスQi充電にも対応です。
防水性は、IPX5等級です。
マイクは、こちらも搭載です。
片側3マイク式で、わりと充実します。
ビームフォーミングがないですが、長細いスティック形状は通話のための形状ですし、この部分は性能が良いと言えます。
外音取込にも対応します。
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以上、ANKER Soundcore Life P3 の紹介でした。
しっかりしたノイズキャンセリング採用機で「安い」ので売れそうです。
本体は実用性重視の外観でファッション性に欠けるとは言え、軽量ですし、とくに、テレワークなどでマイクも利用する場合の格安機として良いかと思います。
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【2022年発売】
53・ ANKER Soundcore Life P2i
¥4,290 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:8時間
ドライバー:10mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:4.4g×2
※Life P2のスペック
なお、ほぼ同様の形状をとる下位製品があります。
重さは、4.4gと軽めです。
ただ、こちらは、ノイキャンがない製品です。
ドライバは、10mmです。
先ほどの機種より僅かに小さいですが、それでも大きいです。
マイクは「AIノイズリダクション」という記載です。
ただ、cVc8.0とやることは変わらないです。ただ、AI学習により精度は高いということになるでしょう。
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結論的にいえば、ノイキャン不要で、とくに通話の部分に重きを置く場合、選択肢になるでしょう。
発売が新しいだけマイクの部分の性能が良いほか、軽量性と音漏れ防止の部分でメリットがあると言えます。
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【2022年発売】A3945N11 A3945N21
54・ ANKER Soundcore Life Note 3S
¥(6,990) Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:5時間
ドライバー:13mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX4
重さ:4.3g×2
さらに、この形状(Lifeシリーズ)には、Note 3Sという製品もあります。
こちらも、ノイキャン機能は非搭載です。
また、本機だけは、密閉型(カナル型)ではなく、イヤーチップ不要のインイヤー型(インナーイヤー型)です。
Ankerも丁寧に説明しますが、この方式は長時間使っても疲れない一方で、(パッシブな)ノイズ遮断効果が低くなります。
また、確実に音漏れがするので、完全に「インドア」用と言えます。
音質は、この方式の場合、ドライバが大きいものが載せられる上で、音抜けも良くなるので、音質的には、Lifeシリーズのなかでも期待値は高いです。
完全密閉ではないので、BassUpテクノロジーも明記で、低音域も強いです。イコライザ機能もあります。
マイクも、ノイズリダクション対応です。
バッテリー容量は、本体5時間分ですが、10分の給電で1時間使えるので、昼休みに充電しておけば、1日のそれなりの時間使えます。
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結論的にいえば、Lifeシリーズに共通する「通話に向く形状」を持ちつつ、長時間の装着で疲れない部分で、オフィスや自宅で仕事中に利用するには、本機はわりと良いかと思います。
ただ、その他の用途への汎用性は極めて低いので、用途は選ぶでしょう。
【2021年発売】A3926511
55・ Anker Soundcore Liberty Neo 2
¥5,990 Amazon.co.jp (7/22執筆時)
再生周波数帯域:20Hz-20kHz
コーデック:SBC AAC
連続再生時間:5時間
ドライバー:8mm
マイク:搭載
ノイキャン:
防水性能:IPX7
重さ:6g×2
Soundcore Liberty Neo 2は、ANKERの入門機です。
重量は、6gです。
比較的軽量な小型機です。
イヤーピースは、シリコン製で、4サイズを添付します。
ドライバーは、8mmです。
最近は珍しくなくなってきましたが、グラフェン素材です。
ただ、安めならば信頼性のある素材であるのは間違いないです。
値段からするとサイズも素材も十分以上かと思います。
音質面でも、アンカーのBassUpテクノロジー搭載なので、低音は強化されます。
Bluetoothコーデックは、SBCのほかAACに対応です。
接続安定性の面では、しっかり、Bluetooth 5.0対応です。
ノイズ対策は、ノイズキャンセリングは非対応です。
連続再生時間は、ノイキャンがない機種としては、5時間と短めです。
防水性は、IPX7等級です。
かなり強い防水性です。先ほどの扉絵にもありますが、トレーニング用には良いでしょう。
マイクは、こちらも搭載です。
ただし、外音取込はできず、シンプルです。
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以上、Anker Soundcore Liberty Neo 2 の紹介でした。
防水性が高い部分と低音が強化できる部分で需要がありそうです。
形状的にも、ずり落ちにくそうなので、格安のワークアウト用としてプレゼンスがあります。
次回に続く
完全ワイヤレスイヤホンのおすすめは結論的にこの機種!
というわけで、今回は、完全ワイヤレスイヤホンの3回目記事でした。
しかし、記事はまだまだ「続き」ます。
6・完全ワイヤレスイヤホンの比較(6)
6-1:Amazon 〈米国〉
6-2:Google 〈米国〉
6-3:ゼンハイザー〈ドイツ〉
6-4:DENON〈日本〉
7・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (7)
7-1:他のブランド 〈各国〉
8・完全ワイヤレスイヤホンの比較 (8)
=予算別・目的別のおすすめの提案【結論】
続く4回目記事(こちら)では、個性が強めの海外メーカーの製品を中心に紹介します。
音質の良さ ★★★★★
ノイキャン ★★★★★
軽量性 ★★★★★
防塵・防滴性 ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる8回目記事(こちら)では、今回紹介した「全製品」から、予算別・目的別に、最終的なAtlasのおすすめ機種!を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
4回目記事は→こちら!