1回目記事からの続きです→こちら
2-1・パナソニックの全自動洗濯機の比較
2回目記事では、パナソニックの全自動洗濯機を紹介していきます。
総合家電メーカーとして洗濯機も古くから展開しますが、複数の洗浄機能を複合的に利用して、洗浄力を高める方向性です。
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1・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:日立〈日本〉
1-3:シャープ〈日本〉
2・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (2)
2-1:パナソニック 〈日本〉
2-2:東芝 1〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (3)
3-1:東芝 2〈日本〉
3-2:ハイアール〈中国〉
3-3:アクア〈日本〉
4・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (4)
4-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
4-2:ハイセンス〈日本〉
4-3:Maxzen〈日本〉
4-4:Comfee’・ツインバード ほか
5・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
ここでも、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」に沿いながら説明します。
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以下では、いつものように、高評価できるポイントについては赤系の文字色で、イマイチな点は青字で紹介していきます。
【7kg】
【2025年6月発売】(89L 50Wh 25.7円)
28・パナソニック NA-FA7H5-C
¥138,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年6月発売】(92L 51Wh 24.9円)
28・パナソニック NA-FA7H3-C
¥67,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:51Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 24.9円
サイズ:幅564×奥行573×高さ1022mm
【8kg】
【2025年6月発売】(96L 51Wh 27.3円)
29・パナソニック NA-FA8H5-W
¥147,999 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年6月発売】(98L 53Wh 26.7円)
29・パナソニック NA-FA8H3-W
¥73,963 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 96L
消費電力量:51Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 27.3円
サイズ:幅564×奥行573×高さ1022mm
【10kg】
【2025年6月発売】(103L 50Wh 30.4円)
30・パナソニック NA-FA10H5-N
¥167,999 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年6月発売】(110L 60Wh 30.7円)
30・パナソニック NA-FA10H3-N
¥89,339 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:50Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 30.4円
サイズ:幅599×奥行628×高さ1024mm
センサー:水温・布量センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
NA-FAHシリーズは、パナソニックの全自動洗濯機のスタンダード機です。
新旧両機種あります。
25年機は、自動コース(おまかせコース)のおまかせコースの標準運転時間が、従来より多少短くなりました。
それにともない、洗濯時に利用する使用水量・消費電力量もわずかに減りました。
一方、洗濯槽・水流・モーターなどの装備は、新旧で変わらないようです。にもかかわらず、運転時間だけ短くなったので、汚れ落ちの部分で、逆に不安になります。
実際、パナソニックは、「なぜ節水できたのか?」その理由を示していないので。
しかし、1・(粉石鹸から)溶けやすい液体洗剤ベースの測定に換えたか、2・運転試験に使う布(模擬試験布)を緩い基準にして再測定しただけか、3・何かしら効率的な洗濯プログラムを新たに生み出したしたか、のどれかでしょう。
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結論的にいえば、水道光熱費の分では、新旧では1回の洗濯で1円未満の変化なので、気にせず旧機を選んでOKです。
また、新機種の「汚れ落ち」についても自動コース(おまかせコース)は、投入した洗濯物の布量と水温に応じて適切に制御する仕組みがあります。そのため、水道光熱費が実使用で、広告通りに旧機より「安上がり」かはともかく、汚れは同じく落ちると言って良いでしょう。
あとは、変わりませんので、新旧同時にみていきます。
サイズは、10kgのみ、幅599×奥行628×高さ1024mm です。
奥行がやや必要です。ただ、540mmの防水パンに十分入りますし、問題ないです。
外観は、大きな、透明窓があるタイプで、高級感もあります。
一方、パナソニック機は、操作部が手前ではなく、後ろ側で独特です。
パネル部分に傾斜を付けて、押しやすくする配慮があります。
とくに、室内おきで押しやすいといえますが、変則的な設置(ベランダなど)の場合は、実物をじっくり見た方が良いでしょう。
洗濯容量は、7kg・8kg・10kgが発売されています。
サイズは、8kgまでは幅56.4cm ですが、10kgだけは60cmになります。
防水パンも大きめが必要なので、設置場所に合うかはは事前にみてください。
使用する水量は、8kgモデルの場合で、97Lです。
シャープより多少水量を使いますが、平均値ほどで問題とも言えません。
一定の節水性があると言えます。
消費電力量は、8kgモデルの場合、55Whです。
水道光熱費は、8kgで27.1円です。
問題ない水準ですが、シャープほどは安くはなく、日立に続く感じです。
センサーは、水位を決める布量センサーのほか、水温センサーを搭載します。
それを利用して、節電・節水機能で省エネを実現しています。
なお、水温センサーを搭載するシステムを、同社ではエコナビと呼んでいます。
洗浄力は、パナソニックは「泡洗浄」と名付ける独特の仕組みがあります。
上図の様に「3要素」を複合的に組み合わせるシステムです。
第1に、ジェットバブルシステムです。
泡立て用の特別な水路設計で、水を高圧で吹き付けることで、洗剤の泡をやく3秒で発生させる構造を意味します。
それにより、洗剤の浸透力を初期から高める工夫です。
第2に、パワフル立体水流です。
3枚のパルセーター(回転盤)の工夫で、水を上下と、内外(左右)にかくはんさせています
仕組みはシャープに似ています。タンクの壁がダイヤモンド状にカットされ、こすり洗いも再現しています。
第2に、2段階シャワーです。
一方、日立(ビートウォッシュ)のナイアガラシャワーのように、上からシャワー水流を出す仕組みもあります。
本機は、2段となっていて、かくはん性を高めています。
洗濯中に、左右の吐出口から泡を含んだ水を出し続け、泡をムラ無く浸透させる構造となっています。
日立の場合もそうですが、シャワーは、洗剤液が槽の下部に集中してしまうという、縦型洗濯機共通の弱点を克服しており、優れた工夫です。
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結論的にいえば、パナソニックは、パルセーター・シャワー・泡という「3つの技術」で、洗浄力を強化しています。
汚れ落ちに定評がある、日立に負けない工夫があります。
(標準コースではなく)念入りに洗いたい場合も、つけおきほか、パワフル滝洗いやすすぎ3回のパワフル滝すすぎも選べます。
ただし、7kgモデルは、パルセーターの構造が異なるので、選ぶならばそれ以外がよいです。
洗剤の自動投入は、非対応です。
清潔性の点では、ステンレス槽が採用されています。
また、カビが生えにくいように、洗濯ごとに自動で洗浄する機能と、カビに強いカビクリーンタンクも搭載され、総合的にシャープの「穴なし槽」に勝るとも劣らない性能、と言えます。
静音性は、インバーターモーターを採用しており39デシベルと相当静かです。
簡易乾燥は、対応です(風乾燥)。
日立と同じで、洗濯後「自動」ではなく、すすぎ後(あるいは手洗い後)デリケートな衣類(化繊)を風で乾かすために付きます。1時間・3時間の設定です。
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以上、パナソニックのエコナビ搭載の、全自動洗濯機の紹介でした。
非常にバランスの取れた製品で、ステンレス槽・エコナビ(省電力・節水)・特長のある洗浄機能という、タテ型洗濯機として備わって欲しい機能を網羅しています。
その上で、専用の機構を施した「泡浄機能」も技術的に面白いですし、カビに強いカビクリーンタンクも魅力です。
なお、この機種は、節水性も高いですが、水流を工夫することで節水、節電を行う仕組みのため、糸くずの取り残しの問題は、起こりません。
機能的にもバランスがとれていますし、現状では「買って間違いないモデルの一つ」と言えます。ただし、洗剤の自動投入は不採用です。
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【2024年11月発売】
【バスポンプあり】
31・パナソニック NA-F7PB3-W
¥52,400 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
【バスポンプなし】
31・パナソニック NA-F7B3-C
¥52,400 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 119L
消費電力量:117Wh (112Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
騒音値:37/46db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 34.8円 (34.7円)
サイズ:幅562×奥行572×高さ967mm
なお、同社の場合、最安になるのは、Fシリーズの7kgになります。
こちらは、インバーターモーター非搭載です。使用水量・電力量・静音性の水準が、先ほどのシリーズよりだいぶ悪いです。
洗浄力も、同社の洗浄力の決め手と言える泡洗浄機が未搭載です。
上位機との値段差をふまえても、7kg以上では本機を選ぶ意味はあまりないでしょう。
【8kg】
【2023年6月発売】
【通常型番】
32・パナソニック Jコンセプト NA-JFA8K2-W
¥129,394 楽天市場 (4/15執筆時)
【2021年発売】(洗剤自動投入なし)
33・パナソニック Jコンセプト NA-JFA808
¥110,196 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 109L
消費電力量:58Wh
センサー:水温・布量センサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
騒音値:32/41db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 30.4円
サイズ:幅599×奥行643×高さ1047mm
JコンセプトNA-JFA8K2は、パナソニックのちょっと特殊な上位機です。
こちらは、2023年モデルが最新です。
サイズは、幅599×奥行643×高さ1047mmです。
主にお年寄り向けの「Jコンセプトシリーズ」の製品です。
写真のように、腰を曲げなくても、出し入れしやすいという部分がポイントです。
ただ、この構造のため、8kgクラスでは奥行が643mmと少しあります。
540cmの防水パンに入るので問題ないですが、ご自宅の設置場所は念のためみてください。
そのほか、文字盤をお年寄りでも見やすいように配慮する工夫も見られます。旧機は液晶式で、新規は、ホワイトLED式です。
次亜除菌コース専用錠剤 (20錠)N-Z1
¥396 楽天市場 (4/15執筆時)
一方、旧製品が残りますが、こちらは後述する洗剤の自動投入が不採用です。
後は、操作系と、最近パナソニックが「売り出し中」の専用錠剤を使った強力なニオイ対策(次亜除菌コース)に対応する部分が違いです。洗濯槽の簡易除菌にも使えます。
「洗剤ではとれないニオイ」というのはたまにあるので便利と言えば便利ですが、漂白剤でも良いと言えばそうです。
ただ、消耗品は安めです。色柄にも使えますが、塩素系なので反応して変色する金属パーツ(ホックやファスナー)がある場合は使えません。
洗浄力は、本機も、新型のパルセーターで、パワフル立体水流に対応します。
この部分は、基本的に、先ほどみた通常機とおなじ工夫です。
ただ、形状変更に伴って、このグレードならば各社とも標準装備されることがある「送風乾燥」が省略です。
洗剤の自動投入は、対応です。
投入量は、洗剤450mL、柔軟剤550mLです。
シャープに比べるとやや少なめです。
メンテ頻度も、水を混ぜて投入するウォーターポンプ式のシャープに比べて弱いといえるところで、3ヶ月ごとにに、タンクの水道での水洗いと、自動の流路おそうじ(4分間)が必要です。
また、粘性の高い一部の洗剤は使えないので、使える洗剤のリストが公開されています。割と多めで、花王・ライオンといったメジャー製品は網羅なので、海外製の特殊なものを使わない場合は問題ないでしょう。
掃除自体も、やってみれば簡単です、負担には思いません。
ネットワークは、Wi-Fiなど非搭載です。
シニア向けのコンセプトだからでしょうが、最近のシニア世代ならば、あれば使えるでしょう。
あとは、先ほどの機種とだいたい同じです。
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以上、JコンセプトNA-JFA8K2の紹介でした。
このシリーズは、実用的な工夫が多いのですが、本機もそうです。とくに、腰に問題を抱えている方は、このタイプは「おすすめ」で、実際、縦型としては出し入れがかなり楽です。
新機種になって、洗剤の自動投入部分も加わり進化も見られますし、さらに良い機種になった都思います。ただ、 水道光熱費の水準も、30.4円ですので、気にするほどではないにせよ、あまり良くはないです。
【8kg】
【2025年6月発売】(97L 55Wh 27.1円)
34・パナソニック NA-FA8K5-W
¥163,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(92L 47Wh 25.6円)
34・パナソニック NA-FA8K3-W
¥88,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 92L
消費電力量:47Wh
騒音値:32/39db
水道光熱費: 25.6円
サイズ:幅599×奥行635×高さ1071mm
【9kg】
【2025年発売】(102L 57Wh 28.5円)
35・パナソニック NA-FA9K5-W
¥173,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(97L 48Wh 26.9円)
(通常型番)
36・パナソニック NA-FA9K3-W
¥97,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
(エディオン向け型番)NAF9AKE4S
36・パナソニック NA-F9AKE4-S
¥102,000 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 97L
消費電力量:48Wh
水道光熱費: 26.9円
サイズ:幅599×奥行635×高さ1071mm
【10kg】
【2025年発売】(103L 50Wh 28.5円)
37・パナソニック NA-FA10K5-W
37・パナソニック NA-FA10K5-N
¥183,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(110L 60Wh 30.7円)
(通常型番)
38・パナソニック NA-FA10K3-W
38・パナソニック NA-FA10K3-N
¥97,800 楽天市場 (4/15執筆時)
(エディオン向け型番)NAF10AKE4S
38・パナソニック NA-F10AKE4-S
¥105,000 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 103L
消費電力量:50Wh
水道光熱費: 28.5円
サイズ:幅599×奥行635×高さ1071mm
【11kg】 (トリプル自動投入)
【2025年発売】(137L 68Wh 38.0円)
39・パナソニック NA-FA11K5-N
¥195,819 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(145L 90Wh 41.0円)
39・パナソニック NA-FA11K3-N
¥117,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:11.0kg
使用水量: 137L
消費電力量:68Wh
水道光熱費: 38.0円
サイズ:幅643×奥行694×高さ1086mm
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
騒音値:37/39db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
NA-FALシリーズは、パナソニックの全自動洗濯機の上位機です。
新旧両機種あります。
新機種の場合、12kgのみですが洗剤・柔軟剤投入機能の部分で、「汚れはがし剤」の投入に対応します。
詳しくは、本編でみますが、こちらが使えるのは、新機種からとなります。
そのほか、冒頭で見たパナソニックの入門機と同じですが 25年機は自動コース(おまかせコース)のおまかせコースの標準運転時間が、従来より多少短くなりました。それにともない洗濯時に利用する使用水量・消費電力量もわずかに減りました。
水道光熱費は、1回で1〜3円ほど違いますが、10年使ったとしても総経費はかわりません。また、先ほども書いたように、新機種で洗浄力が向上した(あるいは落ちた)ということもなさそうです。
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結論的にいえば、値段が安い内刃、旧機を選んでもOKです。
一方、特定店向け(Edion系)があります。
こちらは、部屋干しコースと、騒音を抑えて運転するナイトモード(23年機はお急ぎコース)という、オマケ要素がある以外は同じです。
通常品良い値段が安いようならば、そちらでも良いかなと思います。
あとは、どれも同じですので、以下では同時に説明していきます。
サイズは、11kg以外は、どれも幅599×奥行635×高さ1071mmです。
幅60cmであり標準形です。
奥行は、洗剤自動投入のあるモデルはどこもこれほどですし、仕方ないです。
一方、11kgは、540mmの防水パンには入りますが、幅643×奥行694×高さ1086mmと、結構大きくなる点が注意点です。
形状は、同社のスタンダード機と、見かけはほぼ同じです。
写真のように、操作系が後部にある形状です。
基本機能は、どの機種も、先ほどみた同社のスタンダード機(NA-FAHシリーズ)と変わりません。
洗浄力にかかわる工夫も同じです。
繰り返せば、パルセーター・シャワー・泡洗浄という「3つの技術」を核とする方向性です。
光熱費も(基本)同じ水準です。
ただ、11kgモデルについて特に水道光熱費の水準が容量比からみても少し悪いです。
サイズ的に、10kgを超えるとユニット構造自体を替えなければいけなかったからでしょう。
一方、スタンダード機にみられず、このグレード以上だけでみられる工夫は、主に2つです。
第1に、Wi-Fiの搭載です。
同社の専用アプリ(スマホで洗濯)を外出先から運転の予約ができるほか、洗濯終了時の通知の受け取りにも対応です。
ただ、もっとも便利なのは、洗剤・柔軟剤の自動投入量について「銘柄に合わせた設定」が簡単にできる部分でしょう。
あとは、スマホのみのオマケコース(レースカーテン・ウール・シーツなど)が選べる程度です。
IOT対応は、各社の音声AIとの連携は不可です(正確には、Amazon Alexaについては、洗剤の自動購入(Amazon Dash)だけは連携可)。
一方、総合家電企業ですので、自社システム(音声プッシュ通知)に対応するテレビや、【LEDシーリングライトの比較記事】で書いた同社のスピーカー付照明などと連携し、通知を発信できます。
第2に、洗剤の投入機能です。
正確には、先ほどみた同社の機種(Jコンセプト)には搭載ですが、あれは「特殊」なので、普通のラインだとこちらからです。
投入量は11kgモデルを除いて洗剤550mL、柔軟剤450mLが入ります。 Jコンセプト機と比べた場合、投入可能量はそれより多めです。
花王 パナソニック 汚れはがし剤
¥1,155 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
さらに、11kgモデルに限りますが、3タンク仕様になります。
こちらは、洗剤・柔軟剤ほか、3タンク目に、追加で「おしゃれ着・液体漂白剤(酸素系)・汚れはがし剤」を任意で選べる形です。
それぞれ入る容量が相当多いので、大容量の詰め替え用が一度で入ります。
汚れはがし剤は、パナソニック専用製品として花王が作ります。
1回25mlづつ使うので30円前後です。主成分は炭酸塩(と界面活性剤)で、洗浄補助剤の類です。
約30回分です。仕様の有無は設定できますのでお子さんがいるご家庭では便利でしょう。ただ、柔軟剤と併用できないので、もう少し簡単な仕組みが開発されれば良いのですが。
メンテは、目詰まり防止のため、洗剤の種類を交換する時ほか、経路のお手入れは3ヶ月ごと必要です。上のようなケースを取り外して水洗いでヌメリをとる感じです。
掃除後、洗剤タンクの洗剤の再利用はするなとの指示です。そのため、実際的にはそれぞれの洗剤が、タンクがに空っぽに近くなった時にメンテすることになるでしょう。
それをふまえると、大容量詰め替えは入るけれど、3ヶ月で使い切れない量以上は入れないというのがトラブルを避けるための「ポイント」になります。3つめのタンクをあまり使わないような場合は、少し注意しましょう。
なお、トリプルタンクですが、ケースごと個別メンテなので、ほかの洗剤は無駄にはならない仕様です。
なお、本機の場合も(シャープと違い)粘性の強い海外製の洗剤などは使えません。
あとは、ここまでみた製品と同じです。
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以上、パナソニックのNA-FALシリーズの紹介でした。
各社とも、上位機だと基本装備となる洗剤の自動投入が付く機種です。
そのほかは、Wi-Fi部分以外下位機と変わらないですが、下位機種どうように、洗浄力や光熱費などの部分で優秀な機種ではあるため、選んでも問題ない機種に思えます。
ただし、11kgモデルはやや例外で、光熱費の水準があまり良くないので、「どうしても」という場合を除けば、パナソニックを選ぶにしても、10kgまでがいいかなと感じます。
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【12kg】(温水洗浄あり)
【2025年発売】(139L 70Wh 38.6円)
40・パナソニック NA-FA12V5-W
¥205,811 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】(150L 98Wh 42.3円)
40・パナソニック NA-FA12V3-W
¥138,000 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:12.0kg
使用水量: 150L
消費電力量:98Wh
水道光熱費: 42.3円
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
騒音値:37/39db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
サイズ:幅643×奥行694×高さ1086mm
なお、パナソニックの全自動洗濯機のフラッグシップ機となるのは、NA-FAV2シリーズです。
こちらも、洗剤自動投入において「トリプル自動投入」対応です。その上で、後述する「温水泡洗浄」に対応する点に特徴があります。
本機も、旧機種が残ります。
違いは、1つ上と同じで「汚れはがし剤」の投入対応と、標準稼働時間の時短に伴う、水道光熱費の改善です。
この機種だと、1回あたり3.7円の光熱費の節約です。6年(=耐用年数)1日1回回して、8000円強ほど水道光熱費が安いという計算です。
ただ、本体価格差を吸収する類のものではないのと、パナソニック記事冒頭の「入門機」で書いたように、実使用空間で、本当にそこまで安くなるか微妙ですので、基本旧機種でもOKです。
あとは、同じなので、同時にみていきます。
洗濯容量は、12kgです。
容量として業界最大サイズです。
サイズは、先ほどの11kgと同じですが、一般的に言えば大きいです。
乾燥機能付き並となるため、買換えの場合は十分に確認してください。
基本機能は、先ほど見た機種の11kgとほぼ同じです。
11kgモデルと同じで、容量比でみても、やや光熱費の水準は悪くなります。
温水洗浄は、本機は対応です。
乾燥機能付きの縦型機種を含めて見ると、温水を使う機種はほかにもあります。
しかし、そうした機種は、乾燥用に使うヒーターデー洗浄液を「温める」ことはできますが、温まったお湯の温度をキープすることが苦手です。
パナソニックは、しかし、図のように温水専用ヒーターが単独で装備されます。そのため、安定温度でお湯で洗浄できると言えます。
逆に言えば、この仕組みなので(温風乾燥機能のない)全自動洗濯機では、他社を通しても本機だけが「お湯が作れる」わけですが。
注意点は、40度以上のコインランドリークラスの温水にする場合に、光熱費が高い点と、洗濯容量が6kgに制限される点、運転時間が長めの点です。
ただ、温水の洗浄効果は、コンランドリーと同等で相当程度が高いため、それでも導入したい方は、多いでしょう。
一方、いずれの機種も「温水機能」を搭載させるための設計変更に由来する部分もあってか、温水を伴わない場合も「使用水量は平均より多め」です。
この部分は注意が必要です。
あとは、洗浄力にかかわる仕組みを含めて、先ほどの機種と同じです。
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結論的にいえば、洗剤の自動投入ができる上で、「温水」を使えるという点が魅力です。
乾燥機付だと他社機の縦型でも温水洗浄モデルはありますが、専用ヒーターでない部分で本機が「勝つ」ほか、12kgクラスでみると、(乾燥機能がない部分で)設置性もとくに奥行部分で設置性も少し良い利点もあります。
ただし、同社の11kgの下位機と同じで、温水を伴わない通常の洗濯時でも水道光熱費は40円を超えるので、光熱費の水準はあまり良くないです。
冒頭書いたようにように、10円の違いで年間2000円ほど変わる計算です。
温水の利用で光熱費がよりかかるのは言うまでもないですし、この部分を気にする場合は、本機はあまり向かないでしょう。
2-1・東芝の全自動洗濯機の比較
続いて、東芝の全自動洗濯機を紹介します。
パナソニックと方向性が似ていて「泡」をつかう洗浄が特徴的です。上位機では、浸透性のあるマイクロバブルを利用しています。
【7kg】
【2024年11月発売】AW-7GM4(W)
41・東芝 AW-7GM4-W
¥44,531 楽天市場 (4/15執筆時)
(エディオン系型番)
41・東芝 AW-7GME4(W)
¥54,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2022年12月発売】
41・東芝 AW-7GM2-W
¥44,000 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 113L
消費電力量:100Wh
騒音値:37/45db
水道光熱費:32.7円
サイズ:幅555×奥行560×高さ990mm
【10kg】
【2022年12月発売】AW-10GM3(W)
42・東芝 AW-10GM3-W
¥60,073 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:10.0kg
使用水量: 138L
消費電力量:121Wh (132Wh)
騒音値:38/52db
水道光熱費: 38.3円 (40.2円)
サイズ:幅622×奥行639×高さ1052mm
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
4/15執筆時M2(W)とAW-10GM3(W)は、東芝の洗濯機です。
世帯用の格安な機種として割と売れているモデルです。
新旧ありますが、本体色以外は変わりません。
7kgには、ただ、特定店向けがあります。
Edion系は、基本仕様は同じですが、オマケ要素として、部屋干しコースの追加があります。
ジャパネット系は、「AG+抗菌水」で部屋干し臭が軽減できる追加機能があります。
後ほど見る、東芝の上位機だと基本装備ですが、オマケで付けている形です。10年寿命ですので、基本交換不要です。
後は同じなので、同時にみていきます。
サイズは、10kgは幅622×奥行639×高さ1052mmです。
設置スペースが割と必要である上で、大きめの防水パン(奥行570mm)が必要な点、注意してください。7kgは問題ないです。
洗濯容量は、7kgと10kgの各モデルが発売されています。
人数としては、7kgでも4人世帯ほどまで対応できるでしょう。
使用する水量は、7kgモデルで113Lです。
本機は、使用水量がすこし多い機種です。
タテ型洗濯機は、たいした工夫がなく節水が過ぎるタイプだと綿ほこりが取り切れないため、多くしている部分はあります。
消費電力量は、7kgモデルで100Whです。
あまり良い水準ではないです。
水道光熱費は、7kgのモデルで32.7円です。
30円前後が平均なので、大きく悪くはないが、良くはないと言えます。
一方、10kgモデルは、使用水量がかなり多いため、38.3円とかなり高めになります。
先述のように、光熱費は10円の差で年間でだいたい2000円ほどの差になるため、無視はできません。容量比で考えてもあまり省エネではないでしょう。
西日本60Hz地域だと40.2円なので、大台を超えます。
洗浄力の点では、同社の上位機ほどの工夫はないです。
センサーは、旧機(AW-6GM1)は温度センサーの記載があったのですが、説明書を見る限り、布量センサーしか記載がないです。
布量センサーは、洗濯物の量によって水位を調整するためのものです。
ただ、東芝はそれを、脱水後に洗濯物が絡んでしまう状況をコントロールする布質の判断にも使ていたので「からみまセンサー」と呼んでいました。
後者は、とくに、暖かい時期の実際の消費電力量の低減に効果を発揮しましたが、いずれにしても、省略です。
水流面は、Wシャワー洗浄として、洗濯開始時に少量の水で洗剤を溶かしたあと、シャワーでて濃く洗い出す仕組みが搭載です。
以前は、浸透パワフル洗浄と呼ばれていた機能ですが、他社にも見られるものです。
一方、細かい制御できる、インバーターモーター(交流モーター)は非搭載です。
この部分は、格安機と中級機を分ける指標と言えますが、やはり、本機は入門用の格安機です。
洗剤の自動投入は、非対応です。
清潔性の点では、格安ですが、ステンレス槽が採用 です。
大手は軒並みそうであるとはいえ、この価格では、見どころと言えます。
ネットなどでよく見かける安い洗濯機は、プラスチック製の桶を使いますので。
むろん、槽洗浄機能も、標準装備されています。
静音性は、最もうるさい、脱水時に45dBです。
インバーターモーターでない機種は、この部分でも不利です。
簡易乾燥は、対応です。
風乾燥は1.3キロまでで、部屋干しモードが3kgまでです。
前者は、混紡などを少量乾燥させるためのもの、後者は、部屋干しの時短のためです。 高速回転で水を飛ばすので、シワはよります。
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以上、東芝の4/15執筆時M2-Wの紹介でした。
入門機ですが、節水機能にやや弱く、騒音もそれなりにある機種です。
旧モデルは割と良い機種に思えましたが、センサーもグレードダウンされましたし、個性はなくなったように思えます。
【8kg】
【2025年発売】AW-8DH5(W)
43・東芝 ZABOON AW-8DH5-W
¥148,280 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】
43・東芝 ZABOON AW-8DH4-W
¥72,989 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:82Wh
騒音値:26/37db
水道光熱費: 28.5円
風呂水ポンプ:付属
【8.5kg】(抗菌ウルトラファインバブル洗浄)
【2024年発売】(2022年モデルベース)
44・東芝 ZABOON AW-850DZ4(W)
¥79,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:8.5kg
使用水量: 111L
消費電力量:96Wh
騒音値:29/37db
水道光熱費: 32.1円
風呂水ポンプ:別売
【9kg】
【2025年6月発売】AW-9DH5(W)
45・東芝 ZABOON AW-9DH5-W
¥159,280 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年6月発売】
45・東芝 ZABOON AW-9DH4-W
¥87,936 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 107L
消費電力量:96Wh
騒音値:29/37db
水道光熱費: 32.1円
風呂水ポンプ:付属
センサー: 温度・からみまセンサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
簡易乾燥:対応
サイズ:幅600×奥行569×高さ900mm
これらは、東芝の高性能機である「ザブーン」シリーズの洗濯機です。
同社の中位機にあたります。
新旧あります。
違いは、「しわ抑え脱水コース(〜3kg)」の新設です。
ようするに、少なめの洗濯量の際に、弱脱水にして干した際のシワを抑えるモードです。
ただ、それにともない、「ためすすぎ」時間の工夫で、柔軟剤の匂いを残しやすくする「フレグランスコース(〜5kg)」が省略になりました。
一方、8.5kgは、少し特殊で、2022年発売の旧上位機ベースの製品です。
次に見る(現行の)上位機と違って洗剤の自動投入はなく、本体形状・サイズや諸機能は変わるため、今だとこのグレードと理解したほうが良いです。
こちらは、他機と違いAg+抗菌ビーズ(非消耗品)が入る仕様です(抗菌ウルトラファインバブル洗浄)。その代わり、風呂水ポンプが未付属(別売)になります。
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結論的にいえば、8.5kgは現行の9kgより安いので、風呂水ポンプが不要ならば、選択肢にできるでしょう。そのほか、Amazonだとクーポンがでている時期が合ったので、値段は見比べてください。
あとは同じなので、同時にみていきます。
サイズは、どれも、幅600×奥行569×高さ900mmです。
問題ないです
洗濯容量は、8kgと9kgが選べます。
東芝は、この価格帯の中級機でも、高級感のあるフラット形状のガラストップデザインを採用しています。
デザイン性が高く、見栄えも良いです。
使用する水量は、8kgモデルで、99Lです。
水量についても、他社の上位機より、わずかですが多めの水準です。
消費電力量は、8kgモデルで、82Whです。
他社に比べると、多少動かすのにパワーを使う仕様です。
水道光熱費は、下位機種と比べて多少改善はしています。
ただ、30円前後の平均値を下回るわけでもないので、良いとも言えません。
センサーは、温度センサーと布量・布質センサー(からみまセンサー)搭載です。
東芝の下位機種と同じ構成です。
洗浄力は、他社の上位機と同じく「パルセーター・シャワー・泡」の部分で、それぞれ工夫が見られます。
第1に、パルセーター(回転盤)です。
ザブーンパルという名前ですが、スクリュー型の4枚羽根です。
オーソドックスで、日立のビートウォッシュほど独創的な形ではないのですが、「浸透もみ洗い・スクリュー押し洗い・ほぐし洗い」と3パターンの効果があるのは同じです。
ダイヤカットのスクリュークリスタルドラムに、こすりつけつつ洗う方式です(ざぶざぶザブーン水流)。
第2に、シャワーです。
ざぶざぶザブーンシャワー(旧名:メガシャワー)という機能名で、搭載です。
先述のように、洗剤は槽の下に貯まる傾向にあるので、シャワーによるかくはんは重要で、どのメーカーも上位機の場合は搭載します。
東芝は、シャワー水流の強さをカスタマイズできる部分が面白いです。ただ、強すぎると水はねが生じる可能性がある構造で、この部分は、さほど力を入れてはいないと思います。
むろん、普通に使う分には、機能的には問題ないです。
第3に、泡です。
パナソニックも「ジェットバブルシステム」として初期に泡をかきたてる仕組みを持っていました。
東芝の場合、1マイクロメートルの極小のウルトラファインバブル(ナノバブル)を発生させ、洗剤の洗浄成分を強化するという仕組みです。
洗濯革命 ナノバブール ナノバブル発生器
¥3,828 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
キャチーな名前ですが「ファインバブル」自体は、向上での工業製品の洗浄などに広く使われる技術で、業界団体もあるほどです。その仕組みを洗濯機に取り入れた形です。
パナソニックが「泡を増やす」という方向性だとすると、東芝は「泡を細かく」するという方向性と言えます。いずれも浸透効果を期待してのものです。
なお、最近は、ホース自体でナノバブル(ファインバブル)を発生させる製品が通販番組などで紹介されます。種類も豊富です。
ただ、東芝機は濃縮状況の洗剤と混ぜてスプレーするための仕組みなので、これらと狙う効果や意味が少し異なるように思います。
一方、本機のファインバブルの機能名は「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」という機能名です。「抗菌」とあるのは、銀イオンを発生させるタブレットが備わるためです(AG+抗菌水)。
ただ、水流が止まらない洗濯機でどの程度効果があるか分からないので、ここだけでいうならば「オマケ的」です。
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結論的にいえば、各社とも(安い)下位機種を除けば、だいたい「パルセーター・シャワー・泡」の部分では、同じ方向性の工夫があると言えます。
タテ型は完成された家電なので、洗浄力の部分について、ある程度「コモディティ化」が進むのは当然です。
ただ、重視している部分がメーカーにより違うので、記事の最後では、そういった要素も加味しながら、「おすすめ」を考えるつもりです。
洗剤の自動投入は、非対応です。
同社の場合、もう1クラス上からです。
清潔性の点では、カビに強いステンレス槽が採用されています。
桶について言えば、クリスタル状の突起が目立ちます。
「スタークリスタルドラム」同社が呼ぶ形状ですが、パナソニックのみられた、「もみ洗い」の効果を期待してのものです。
また、東芝は、「自動お掃除モード」を備えています。
これはすすぎに利用した水を高速回転させて、外槽まで掃除する仕組みです。余分な水を使わない点で良い仕組みでしょう。
静音性の面では、DDモーターが功を奏して、静音性が期待できます。
日立のインバーターモーターも同水準に静かです。
しかし、洗いの際の騒音は、東芝は業界最高で、かなり静かです。脱水時の騒音は、他社の上位機と同水準です。
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以上、東芝の「ザブーン」シリーズの紹介でした。
日立の「ビートウォッシュ」の強力なライバルでしょう。清潔性、静音性など多くの点で互角ですから。
ただ、標準洗いの洗浄力の部分だけで言えば、日立は以前定評があり、育ち盛り世代の「がんこな汚れ」は、日立に強みがあります。
ただ、「標準コースの洗浄力」について、ある程度「丁寧かつ強力に」という方針ならば、パナソニックにせよ、東芝にせよ、あまり、差がなくなってきていると言えます。
その部分で言えば、ガラストップ仕様であるデザイン性を持つ、この機種は、割と良い選択肢です。ただし、水道光熱費の水準は、ライバルには少しですが及びません。
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【7kg】
【2025年4月発売】AW-7DH5(W)
46・東芝 ZABOON AW-7DH5-W
¥137,280 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年4月発売】AW-7DH4(W)
46・東芝 ZABOON AW-7DH4-W
¥72,727 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 98L
消費電力量:65Wh (60Hz)
センサー: 温度・からみまセンサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:
騒音値:34/37db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 27.7円
サイズ:幅555×奥行567×高さ998mm
なお、本機は、7kgタイプもあります。
新旧ありますが、仕様は同じです。
サイズは、7kgモデルだと幅が51.9cmと幅に加減があり、設置性が良いです。
インバーターモーターも搭載です。
ただし、省スペース機のため、水流面でザブーンパルが不採用で、自慢の洗浄力に課題が出ています。
そのほか、脱水時に服を絡みにくくする「ほぐせる脱水」などの機能も、7kgタイプだけは非搭載で、洗浄時の騒音値も多少ですが、上位機より悪くなります。
エコモード・自動お掃除機能・フレグランスコースなども省略になるため、このモデルに限っては、「同グレード」と必ずしも言えない部分はあります。
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47・東芝 全自動洗濯機 7kg AW-700Z2(W)
¥49,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:7.0kg
使用水量: 113L
消費電力量:
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
洗剤自動投入:
騒音値:37/45db
簡易乾燥:
風呂水ポンプ:
水道光熱費:
サイズ:幅555×奥行560×高さ990mm
なお、一部流通ルートで、AW-700Z2-Wという製品があります。
ただ、こちらは、日立における「白い約束」シリーズのような、インバーター非搭載の廉価版です。特に、本機は、消費電力量などのスペックがでない、カタログ未記載機です。
辛うじて、布量センサーとステンレス槽は採用ですが、風乾燥は付きません。
こうした点で言えば、後ほど見る海外勢の格安機と比べるべき機種です。
【8kg】
【2025年5月発売】AW-8DP5(W)
48・東芝 ZABOON AW-8DP5-W
¥162,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】AW-8DP4(W)
48・東芝 ZABOON AW-8DP4-W
¥83,000 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年発売】
48・東芝 ZABOON AW-8DP3-W
¥74,800 楽天市場 (4/15執筆時)
洗濯容量:8.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:90Wh
騒音値:26/37db
水道光熱費: 28.7円
【9kg】
【2025年5月発売】AW-9DP5(W)
49・東芝 ZABOON AW-9DP5-W
¥173,800 楽天市場 (4/15執筆時)
【2024年発売】AW-9DP4(W)
49・東芝 ZABOON AW-9DP4-W
¥89,170 楽天市場 (4/15執筆時)
【2023年発売】AW-9DP3 (W)
49・東芝 ZABOON AW-9DP3-W
¥79,800 Amazon.co.jp (4/15執筆時)
洗濯容量:9.0kg
使用水量: 111L
消費電力量:99Wh
騒音値:29/37db
水道光熱費: 32.2円
センサー: 温度・からみまセンサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
洗剤自動投入:対応
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
サイズ:幅600×奥行637×高さ1030mm
AW-8DP3などは、東芝のザブーン」シリーズの中級機です。
2023年に登場したモデルです。
新旧両機種ありますが、下位機同様、フレグランスコースが、しわ抑え脱水コースに変更された程度です。
一方、下位機と比べる場合、後述するように、本機は「洗剤自動投入」モデルです。
その上で、特に高さ面も配慮し、設置性を良くしたモデルです。
床の設置面積を先ほどの未搭載型と変わりません。しっかりした、自動投入機構を持つこの容量の製品では、全社通しても「低身長」といってよいです。
あまり屈まなくても取れる構造でもあり、この部分は、既にみた先発のパナソニックの「Jコンセプト」を意識しているかと思います。お年寄りに優しいタイプです。
逆に言えば、設置性を含めて、大きな違いはないので、どちらにするかは迷いそうです。
サイズは、いずれも、幅600×奥行637×高さ1030mmです。
洗剤自動投入モデルは各社とも大きめで、本機もそうです。
とくに、本機は、防水パンが奥行540mmだと無理(555mm)なのが注意点です。
洗濯容量は、8kgと9kgが発売されています。
サイズは、いずれも共通で、幅60cmです。
使用する水量は、8kgモデルで、99Lです。
9kgも含めてですが、下位機種同様に、さほど節水性は重視しません。
消費電力量は、8kgモデルで、90Whです。
形状の変更もあってか、多少ですが、下位機より高めです。
水道光熱費も、したがって、多少ですが、下位機種より高くなっています。
とはいえ、8kgクラスの平均値と言える30円は超えていないので、問題ないです。
センサー・洗浄力・清潔性にかかわる部分のスペックは、1つ上の機種と同じです。
したがって、抗菌ウルトラファインバブル洗浄やザブーンパルを含めて、東芝自慢の機能は網羅です。
実際、ここは問題ないです。
洗剤の自動投入は、先述のように、8.5kgを除いて対応です。
タンク容量は、洗剤400mL、柔軟剤500mLで、日立の対応機と同じです。
この方式は、やはり3ヶ月ごとのタンクと流路の掃除が必要です。
掃除のしやすさの部分では、分解して水洗いしやすい日立に及ばない部分はありそうです。
一方、ユニークなのは、洗剤の自動投入機能を利用して、2度洗いするコースが付属する点です。
3kgまでに制限されますが、がんこな汚れへの対応力は高いでしょう。
静音性は、先ほどの機種と変わりません。
東芝は静かです。
ネットワークは、一方、Wi-Fiは非搭載です。
洗剤自動投入がある機種は、アプリ操作で各洗剤の洗剤量の調整や、予約操作ができたほうが確実に「便利」なので、ここは課題でしょう。
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以上、東芝のAW-8DP3などの紹介でした。
洗剤自動投入が付属した低身長機と言うことで、パナソニックのJコンセプトがライバルです。
価格的にも同水準で、洗浄力も大きく変わらないのでどちらを選ぶかは難しい部分はあります。あえて言えば、静音性の部分では若干ですが東芝が良く、洗剤自動投入部分のメンテ性は、多少パナソニックに負けるかなと言う程度です。
実際、このコンセプトで買いたい方は「値段で決めてもOK」に思います。
ただ、多少大きい9kgも展開する部分が東芝の独自性です。お年寄りも使うが、孫もいて毎日洗濯、のような場合はこちらがよさそうです。
次回につづく!
全自動洗濯機のおすすめ機種は結論的にこれ!
というわけで、今回は、タテ型の全自動洗濯機の比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もうすこしだけ、続きます。
3・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (3)
3-1:東芝 2〈日本〉
3-2:ハイアール〈中国〉
3-3:アクア〈日本〉
4・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (4)
4-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
4-2:ハイセンス〈日本〉
4-3:Maxzen〈日本〉
4-4:Comfee’・ツインバード ほか
5・全自動洗濯機の比較 7kg〜 (5)
5-1:最終的なおすすめの提案【結論】
続く3回目記事(こちら)は、東芝の残りの機種を確認したあと、ハイアール・アクア・ハイセンスの洗濯機を追加でみていきます。
洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策 ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性 ★★★★★
使いやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★★
その上で、最終回となる5回目記事(こちら )で、全体の「結論」として改めて、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら