Top 生活家電 比較2023’【賢く選ぶ】縦型洗濯機62機の性能とおすすめ・選び方 (2)

2023年02月01日

比較2023’【賢く選ぶ】縦型洗濯機62機の性能とおすすめ・選び方 (2)

【今回レビューする内容】2023年 タテ型の全自動洗濯機の性能とおすすめ・選び方:世帯用の中型・大型の洗濯機の紹介・ランキング : 7kg 8kg 9kg 10kg 11kg 12kg

【比較する製品型番】東芝 ザブーン AW-10DP2 AW-12DP2 AW-10DP1 AW-12DP1 AW-8DH2-W AW-9DH2-W AW-7DH2-W AW-7GM2-W AW-10GM3-W ハイアール JW-UD80A-W JW-KD100A-W JW-HD100A-W JW-KD85B-W JW-LD75A JW-LD75C JW-U70A JW-UD70A AQUA Prette Plus AQW-V9N AQW-V8N AQW-V9N AQW-VA8N AQW-VX8N QW-VA9N QW-VX9N QW-VA10N AQW-VX10N AQW-VA12N QW-VX12N QW-VA14N AQW-VX14N AQW-V7N AQW-V8N AQW-V9N AQW-GS70J-W AQW-P7N AQW-S7N maxzen JW70WP01WH JW80WP01WH JW90WP01WH IAW-T1001 IAW-T803BL

今回のお題
洗浄力が強い!タテ型全自動洗濯機のおすすめはどの機種?

 ども、Atlasです。

 今日は、2023年2月現在、最新のタテ型全自動洗濯機の比較の2回目記事です。

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1・全自動洗濯機の比較 (1)
 1-1:日立〈日本〉
 1-2:シャープ〈日本〉
 1-3:パナソニック〈日本〉
2・全自動洗濯機の比較 (2)
 2-1:東芝〈日本〉
 2-2:ハイアール〈中国〉
 2-3:アクア〈日本〉
 2-4:Maxzen〈日本〉
3・全自動洗濯機の比較 (3)
 3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
 3-2:ハイセンス〈日本〉
 3-3:サンコー〈日本〉
 3-4:最終的な「おすすめ」機種の提案

 前回の1回目記事こちら)では、日立・SHARP・パナソニック・ハイアールのタテ型洗濯乾燥機を比較しました。

 今回の2回目記事では、東芝・アクア・ハイアールなどの縦型洗濯乾燥機を紹介します。

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 なお、「全自動洗濯機の選び方の基本」については、1回目記事こちら)の冒頭に書きました。

 お時間のある方は、そちらからお読みいただければ、より分かりやすいかとと思います。

 よろしくお願いします。 

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洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策   ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
使いやすさ   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 というわけで、以下では、いつものように各製品を比較します。

 そして、最後の「結論」では、上表のようなポイントから、Atlasのおすすめ機種を提案していきます、

ーーー

1・タテ型の小型洗濯機 の比較
2・タテ型の中型洗濯機の比較
3・タテ型の洗濯乾燥機の比較
4・ドラム式洗濯乾燥機の比較

 なお、今回の記事は、このブログ「家電批評モノマニア」の洗濯機比較シリーズ全体の2回目記事の一環として書きました。

2-1・東芝の全自動洗濯機の比較

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 つづいて、東芝の全自動洗濯機を紹介します。

 パナソニックと方向性が似ていて「」をつかう洗浄が特徴的です。上位機では、浸透性のあるマイクロバブルを利用しています。


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 【7kg】

 【2022年10月発売】AW-7GM1-W後継

 25・東芝 AW-7GM2-W
  ¥62,990 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7.0kg
使用水量: 113L
消費電力量:100Wh
騒音値:37/45db
水道光熱費:32.7円   

 【10kg】

 【2022年10月発売】

 26・東芝 AW-10GM3-W
  ¥90,740 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:10.0kg
使用水量: 138L
消費電力量:121Wh (132Wh)
騒音値:38/52db
水道光熱費: 38.3円 (40.2円)

センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属

 AW-7GM2(W)AW-10GM3(W)は、東芝の洗濯機です。

 世帯用の格安な機種として割と売れているモデルです。

 洗濯容量は、7kg10kgの各モデルが発売されています。

 人数としては、7kgでも4人世帯ほどまで対応できるでしょう。

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 使用する水量は、7kgモデルで113Lです。

 本機は、使用水量がすこし多い機種です。

 タテ型洗濯機は、たいした工夫がなく節水が過ぎるタイプだと綿ほこりが取り切れないため、多くしている部分はあります。

 消費電力量は、7kgモデル100Whです。

 あまり良い水準ではないです。

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 水道光熱費は、業界団体の統一計算式を利用する場合、水道代と電気代の合計で、7kgのモデルで32.7円です。

 30円前後が平均なので、大きく悪くはないが、良くはないと言えます。

 一方、10kgモデルは、使用水量がかなり多いため、38.3円とかなり高めになります。

 先述のように、光熱費は10円の差で年間でだいたい2000円ほどの差になるため、無視はできません。容量比で考えてもあまり省エネではないでしょう。

 西日本60Hz地域だと40.2円なので、大台を超えます。

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 洗浄力の点では、同社の上位機ほどの工夫はないです。

 センサーは、旧機(AW-6GM1)は温度センサーの記載があったのですが、説明書を見る限り、布量センサーしか記載がないです。

 布量センサーは、洗濯物の量によって水位を調整するためのものです。

 ただ、東芝はそれを、脱水後に洗濯物が絡んでしまう状況をコントロールする布質の判断にも使ていたので「からみまセンサー」と呼んでいました。

 後者は、とくに、暖かい時期の実際の消費電力量の低減に効果を発揮しましたが、いずれにしても、省略です。

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 水流面は、Wシャワー洗浄として、洗濯開始時に少量の水で洗剤を溶かしたあと、シャワーでて濃く洗い出す仕組みが搭載です。

 以前は、浸透パワフル洗浄と呼ばれていた機能ですが、他社にも見られるものです。

 一方、細かい制御できる、インバーターモーター(交流モーター)は非搭載です。

 この部分は、格安機と中級機を分ける指標と言えますが、やはり、本機は入門用の格安機です。

 清潔性の点では、格安ですが、ステンレス槽が採用 です。

 大手は軒並みそうであるとはいえ、この価格では、見どころと言えます。

 ネットなどでよく見かける安い洗濯機は、プラスチック製の桶を使いますので。

 むろん、槽洗浄機能も、標準装備されています。

 静音性は、最もうるさい、脱水時に45dBです。

 インバーターモーターでない機種は、この部分でも不利です。

 簡易乾燥は、対応です。

 風乾燥は1.3キロまでで、部屋干しモードが3kgまでです。

 前者は、混紡などを少量乾燥させるためのもの、後者は、部屋干しの時短」のためです。 高速回転で水を飛ばすので、シワはよります。

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 以上、東芝のAW-7GM2-Wの紹介でした。

 入門機ですが、節水機能にやや弱く、騒音もそれなりにある機種です。

 旧モデルは割と良い機種に思えましたが、センサーもグレードダウンされましたし、個性はなくなったように思えます。


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 【8kg】

 【2022年6月発売】

 27・東芝 ZABOON AW-8DH2-W
   ¥87,346 Amazon.co.jp (2/1執筆時)

洗濯容量:8.0kg
使用水量: 99L
消費電力量:82Wh
騒音値:26/37db
水道光熱費: 28.5円   

 【9kg】

 【2022年6月発売】

 28・東芝 ZABOON AW-9DH2-W
   ¥91,994 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:8.0kg
使用水量: 111L
消費電力量:96Wh
騒音値:29/37db
水道光熱費: 32.1円

センサー: 温度・からみまセンサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属

 こちらは、東芝の高性能機である「ザブーン」シリーズの洗濯機です。

 同社の中位機にあたります。

 洗濯容量は、8kgモデルと9kgモデがル発売されています。

 東芝は、この価格帯の中級機でも、高級感のあるフラット形状のガラストップデザインを採用しています。

 デザイン性が高く、見栄えも良いです。

 使用する水量は、8kgモデルで、99Lです。

 水量についても、他社の上位機より、わずかですが多めの水準です。

 消費電力量は、8kgモデルで、82Whです。

 他社に比べると、多少動かすのにパワーを使う仕様です。

 水道光熱費は、下位機種と比べて多少改善はしています。

 ただ、30円前後の平均値を下回るわけでもないので、良いとも言えません。

 センサーは、温度センサー布量・布質センサー(からみまセンサー)搭載です。

 東芝の下位機種と同じ構成です。

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 洗浄力については、他社の上位機と同じく「パルセーター・シャワー・泡」の部分で、それぞれ工夫が見られます。

 第1に、パルセーター(回転盤)です。

 ザブーンパルという名前ですが、スクリュー型の4枚羽根です。

 オーソドックスで、日立のビートウォッシュほど独創的な形ではないのですが、「浸透もみ洗い・スクリュー押し洗い・ほぐし洗い」と3パターンの効果があるのは同じです。

 ダイヤカットのスクリュークリスタルドラムに、こすりつけつつ洗う方式です。

 第2に、シャワーです。

 メガシャワーという機能名で、搭載です。

 先述のように、洗剤は槽の下に貯まる傾向にあるので、シャワーによるかくはんは重要で、どのメーカーも上位機の場合は搭載します。

 東芝は、シャワー水流の強さをカスタマイズできる部分が面白いです。ただ、強すぎると水はねが生じる可能性がある構造で、この部分は、さほど力を入れてはいないと思います。

 むろん、普通に使う分には、機能的には問題ないです。

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 第3に、です。

 パナソニックも「ジェットバブルシステム」として初期に泡をかきたてる仕組みを持っていました。

 東芝の場合、1マイクロメートルの極小のウルトラファインバブルを発生させ、洗剤の洗浄成分を強化するという仕組みです。

 パナソニックは「泡を増やす」という方向性で、東芝は「泡を細かく」するという方向性と言えますが、いずれも浸透効果を期待してのものです。

 これらの機能の基礎となるのは、インバーター式のDD(ダイレクトドライブ)モーターです。

 なお、この機能は正確には、「抗菌」ウルトラファインバブル洗浄という名前です。

これは、10年寿命のAG+イオンを発生するユニットが配備されているからです。

 ただ、水流が止まらない洗濯機でどの程度効果があるか分からないので、ここだけとれば、「オマケ的」です。

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 結論的にいえば、各社とも(安い)下位機種を除けば、だいたい「パルセーター・シャワー・泡」の部分では、同じ方向性の工夫があると言えます。

 タテ型は完成された家電なので、洗浄力の部分について、ある程度「コモディティ化」が進むのは当然です。

 ただ、重視している部分がメーカーにより違うので、記事の最後では、そういった要素も加味しながら、「おすすめ」を考えるつもりです。

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 清潔性の点では、カビに強いステンレス槽が採用されています。

 桶について言えば、クリスタル状の突起が目立ちます。

 「スタークリスタルドラム」同社が呼ぶ形状ですが、パナソニックのみられた、「もみ洗い」の効果を期待してのものです。

 また、東芝は、「自動お掃除モード」を備えています。

 これはすすぎに利用した水を高速回転させて、外槽まで掃除する仕組みです。余分な水を使わない点で良い仕組みでしょう。

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 静音性の面では、DDモーターが功を奏して、静音性が期待できます。

 日立のインバーターモーターも同水準に静かです。

 しかし、洗いの際の騒音は、東芝は業界最高で、かなり静かです。脱水時の騒音は、他社の上位機と同水準です。

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 以上、東芝の「ザブーン」シリーズの紹介でした。

 日立の「ビートウォッシュ」の強力なライバルでしょう。清潔性、静音性など多くの点で互角ですから。

 ただ、標準洗いの洗浄力の部分だけで言えば、日立は以前定評があり、育ち盛り世代の「がんこな汚れ」は、日立に強みがあります。

 ただ、「標準コースの洗浄力」について、ある程度「丁寧かつ強力に」という方針ならば、パナソニックにせよ、東芝にせよ、あまり、差がなくなってきていると言えます。

 その部分で言えば、ガラストップ仕様であるデザイン性を持つ、この機種は、割と良い選択肢です。ただし、水道光熱費の水準は、ライバルには少しですが及びません

ーーー

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 【7kg】

 【2022年6月発売】

 29・東芝 ZABOON AW-7DH2-W
   ¥70,900 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7.0kg
使用水量: 98L
消費電力量:65Wh (60Hz)
センサー: 温度・からみまセンサー
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:34/37db
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費: 27.7円    

 なお、本機については、7kgタイプもあります。

 サイズは、7kgモデルだと幅が51.9cmと幅に加減があり、設置性が良いです。

 インバーターモーターも搭載です。

 ただし、省スペース機のため、7kg機について水流面でザブーンパルが不採用で、自慢の洗浄力に課題が出ています。

 そのほか、脱水時に服を絡みにくくする「ほぐせる脱水」などの機能も、7kgタイプだけは非搭載で、洗浄時の騒音値も多少ですが、上位機より悪くなります。

 エコモード・自動お掃除機能・フレグランスコースなども省略になるため、このモデルに限っては、「同グレード」と必ずしも言えない部分はあります。


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 【10kg】

 【2022年6月発売】

 30・東芝 ZABOON AW-10DP2-W
 30・東芝 ZABOON AW-10DP2-T
   ¥107,412 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:10.0kg
使用水量: 119L
消費電力量:75Wh
騒音値:29/37db
水道光熱費: 33.5円  

 【12kg】

 【2022年6月発売】

 31・東芝 ZABOON AW-12DP2-W
 31・東芝 ZABOON AW-12DP2-T
   ¥124,500 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:12.0kg
使用水量: 139L
消費電力量:105Wh
騒音値:29/37db
水道光熱費: 39.7円   


センサー:温度・からみまセンサーステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:付属


 これらは、東芝の高性能機である「ザブーン」シリーズの上位機です。

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 外観は、こちらも、ガラストップデザインであり、高級感のある仕様です。

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 洗濯容量は、10kg用12kg用があります。

 12kgは相当量の洗濯に対応できます。

 ただし、設置寸法が637×609×1051mmとなります。防水パンは、10kgも内寸が55cmで、日立機より少し必要なので、寸法に注意してください。

 使用する水量は、10kgモデルで119Lです。

 消費電力量は、10kgモデルで、75whです。

 水道光熱費は、10kgモデルでは33.5円です。

 12kgになると39.7円とグッと高くなります。

 パナソニックもこのクラスは高かったですが、日立などに比べると、本機も多少動かすのにパワーを使う仕様です。

 他社の大きめにくらべて、やはり、光熱費は高めの水準と言えます。

 センサーは、こちらも、からみまセンサー(布量・布質)と 温度センサーを搭載です。

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 洗浄力は、本機も、左右非対称の羽根「ザブーンパル」がこの機種も採用されます。

 ウルトラファインバブル発生機能も同じく搭載です。

 下位機種と比べる場合、上から洗剤を吹き付けるシャワーの流量は下位機種の2倍です(ウルトラファインバブルWすすぎ)。

 そのため、機能の末尾に「ダブル」という名称を加えています。

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 洗剤の自動投入は、本機は、対応です。

 タンク容量は、洗剤400mL柔軟剤500mLで、日立の対応機と同じです。

 この方式は、やはり3ヶ月ごとのタンクと流路の掃除が必要です。

 掃除のしやすさの部分では、分解して水洗いしやすい日立に及ばない部分はありそうです。

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 一方、ユニークなのは、洗剤の自動投入機能を利用して、2度洗いするコースが付属する点です。

 3kgまでに制限されますが、がんこな汚れへの対応力は高いでしょう。

 そのほか、「予洗い+(プラス)コース」が搭載です

 この部分は、日立のつけおきプラスとと違って時間的に短いので、漂白などには使えないでしょう。

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 清潔性の点では、本機もカビに強いステンレス槽採用されています。

 自動お掃除モードも搭載です。

 静音性は、洗濯時の稼働音が下位機種より3デシベルほど悪化しています。

 しかし、それでも、十分に静かな水準です。

 簡易乾燥は、本機も搭載です。

 仕様は下位機種と同じで、部屋干し時間の「時短」をはかる方向性です。

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 以上、東芝の「ザブーン」シリーズの上位機の紹介でした。

 洗剤の自動投入機構を持つ点、下位機種の場合イマイチだったシャワー部分が改善される点が魅力です。

 ライバルは、やはり日立のビートウォッシュの上位機でしょう。単純に「洗浄力」の部分では、引けをとらないと言えます。

 その上で、大容量モデルとして、運転音が静かなのは、メリット性でしょう。

 一方、東芝は、水道・電気代の部分で不利な部分があります。この部分が「課題」です。

2-2・ハイアールの全自動洗濯機の比較

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 続いて、中国のハイアールの洗濯機です。

 グローバル規模の白物家電メーカーですが、日本でも、後述する傘下のアクアがあることで、出張保守修理網もあるしっかりした会社です。


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 【2022年11月発売】

 【7kg】JW-CD70A後継品

 32・ハイアール JW-UD70A-W
  ¥56,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7.0kg
使用水量: 95L
消費電力量:39Wh
騒音値:36/36db
水道光熱費: 26.1円

 【2022年11月発売】

 【8kg】

 32・ハイアール JW-UD80A-W
  ¥61,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:8.0kg
使用水量: 98L
消費電力量:37Wh
騒音値:35/35db
水道光熱費: 26.8円  

センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応
風呂水ポンプ:

 JW-UD70AJW-UD80Aは、中国のハイアールの洗濯機です。

 旧三洋電機を吸収し、「アクア」ブランドでも売っていますが、入門機は自社名を使っています。

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 洗濯容量は、7kg8kgになります。

 使用する水量は、7kgモデルで95Lです。

 日立より多めとは言え、それなりに節水です。

 他社同様に、しっかり、すすぎ2回(シャワー+注水)での数字です。

 理由なく水か少ないと糸残りの懸念があります。

 しかし、本機は、繊細な制御ができるDDインバーターモーター搭載なので、心配はないかと思います。

 消費電力量も、7kgモデルで39Whです。

 他社の上位機クラスに優秀です。やはり、DDインバーターモーターを採用する点が大きいです。

 水道光熱費は、これらの相乗効果で良いです。

 8kgモデルでも26.8円ですので、平均値といえる30円を大幅に下回りますから。

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 洗浄力の点では、値段なりですが、それなりの工夫です。

 5枚羽根です「らせん状水流」を引き起こすもので、凹凸のあるチェッカードタンクに、こすりつけつつ、もみ洗いとこすり洗いを再現します。

 一方、洗浄時の強力シャワーによる洗剤のかくはんや、泡量増加処理などの言及がない点は、他社上位機との差ではあります。

 ただ、この値段で出している製品としては、十分でしょう。

 実際、本機については、インバーターモーター搭載なので、細かい制御の部分で、未搭載機には負けないでしょう。

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 その上で、面白いのは、柔軟剤の香りを高める香アップコースです。

 2回目のすすぎの段階で投入、かくはんすることで香りが残りやすくしています。

 そのほか、脱水を軽くしてシワをよりにくくする、しわケア脱水などが目立ちます。 

 センサーは、ただし、布量センサーのみです。

 それにより水位は調整しますが、洗浄力には関わりません。

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 清潔性の点では、本機もステンレス槽採用です。

 格安機だと、一部ステンレスのような製品もありますが、本機はそうではないです。

 槽洗浄機能も、標準装備されています。

 静音性は、脱水時に36dBです。

 インバーターモーターは、静音性も良くできます。

 簡易乾燥は、対応です(槽風乾燥機能)。

 東芝と同じで、洗濯前にも設定が可能です(30/60/180分)。

 干す時間の時短を目指すもので、最大3kgまでとなります。

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 オーム電機 OCR-05W OCR-05W
   ¥1,664 Amazon.co.jp (2/1執筆時)

 一方、風呂水ポンプは、未搭載です。

 一応市販のポンプとオーム社のリモコンを使ってポンプアップをする方法が提案されるものの、水をあげるならば、もともと付いている製品がやはり便利です。

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 以上、ハイアールJW-UD70Aの紹介でした。

 センサーなどは利用せず、昔ながらの基本性能のバージョンアップをした製品です。また、この値段でのインバーターモーターを搭載は、見どころです。

 特にモーター効率の部分や静音性の部分では、スペック的には侮れないでしょう。

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 【2022年6月発売】【7kg】

 33・ハイアール JW-U70A-W  
  ¥35,200 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7.0kg
使用水量: 98L
消費電力量:80Wh (95Wh)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:
騒音値:37/54db (60Hz)
簡易乾燥:対応   
風呂水ポンプ:
水道光熱費:28.2円 (28.6円)

 一方、同社からは下位機種として JW-U70A-の販売もあります。

 ただ、DDインバータモーターが非採用です。

 その関係で、先ほどの製品より電力量がやや多めです(特に西日本60Hz地域)。

 さらに、静音性の部分でも脱水時は「うるさく」なります。

 ステンレス槽や、先述のパルセーターの仕組みなどは共通しますが、モーターによる違いは明らかでうs。

 Atlas的には、(本機の前モデルを)滞在型ホテルに偶然あったので使った経験があります。

 値段的に、そうしたビジネス用途には向くでしょうし、実際、問題なく使えたことは付記しておきます。

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 【7.6kg】

 【2021年11月発売】

 34・ハイアール JW-LD75C-W
  ¥65,800 楽天市場 (2/1執筆時)

 【2019年12月発売】

 34・ハイアール JW-LD75A-W
  ¥52,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7.5kg
使用水量: 105L
消費電力量:46Wh (50/60Hz)
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:38/42db
簡易乾燥:対応   
風呂水ポンプ:
水道光熱費:28.9円  

 さらに、JW-LD75Cという製品があります。

 こちらについては、しっかり「インバーターモーター」です。旧機種が残りますが基本性能は同じです。

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 一点突破的な製品で、本機については洗濯槽がすこし上に配置されており、取り出しやすいという美点があります。

 他社機でこの部分に配慮された機種はないため、前かがみの姿勢が辛い方は、選択肢の1つになりそうです。


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 【2022年11月発売】

 【8.5kg】JW-KD85A-W後継品

 35・ハイアール JW-KD85B-W
  ¥71,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:8.5kg
使用水量: 114L
消費電力量:39Wh
騒音値:39/39db
水道光熱費:31.1円  

 【2022年11月発売】

 【10kg】

 35・ハイアール JW-KD100A-W
  ¥81,000 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:10kg
使用水量: 115L
消費電力量:65Wh
騒音値:38/38db
水道光熱費:32.1円  

センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応    
風呂水ポンプ:

  JW-KD85BJW-KD100A-も、中国のハイアールの洗濯機です。

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 洗濯容量は、8.5kg10kgです。

 8.5kgは珍しいサイズですが、幅590×奥行570mmとなります。

 一方、防水パン(洗濯台)については、割と広めで、55cmの奥行が必要なので、計測してください。

 使用する水量は、114Lです。

 消費電力量は、39Whです。

 水を多めに使う代わりに、下位機よりも標準運転時間を4分短くし、電気代を安くしている製品です。

 ただ、先述のように、日本は、洗濯において、電気代よりも水道代の方が高いため、相殺できているかといえば、微妙な部分はあります。

 水道光熱費は、したがって、いずれも平均値といえる30円を越えます。

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 洗浄力の点では、本機も、新型3Dウィングパルセーターを装備し、立体的なプロペラ水流が目指されます。

 センサーは、ただし、東芝などと比較すると、布量(水量)センサーのみです。

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 洗剤の自動投入は、対応です。

 この値段での搭載は画期的ですが、柔軟剤は投入できず、洗剤のみ540mL入る仕組みです。

 奥側に結構強引に付けており、そのため、洗濯機の奥行が出てしまっている部分はあります。投入量は水30Lに対して、2段階の調整はできますが、微調整は無理です。

 他社に比べて、単純な構造なので、この部分のメンテは簡単ですが、口が細く、洗剤が入れにくい難点はあります。

 清潔性の点では、本機もステンレス槽採用です。

 槽洗浄機能・風乾燥機能も、標準装備されています。

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 以上、ハイアールJW-KD85B の紹介でした。

 洗剤の自動投入機がついて「最安」という訴求力はありそうです。

 ただ、光熱費の部分で不利なほか、洗剤だけの自動投入機の実用性ほか、メンテナンス性の部分にはやや疑問がある機種です。

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 【10kg】

 【2022年11月発売】

 36・ハイアール JW-HD100A-W
  ¥74,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:10.0kg
使用水量: 115L
消費電力量:48Wh
センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
騒音値:38/42db
簡易乾燥:
風呂水ポンプ:
水道光熱費:31.6円  

 なお、同時に、もうひとつ別の10kgモデルが登場しています。

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 こちらは、高級感のあるガラストップではない上部ですが、W-LD75Cと同じ、背丈を低めにした、ローデザインの10kg機です。

 取り入れ口も幅広で、主にお年寄りに配慮したタイプと言えます。

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 一方、洗剤の自動投入は非対応です。手動投入口も、わりとクセのある配置で、左右に分かれます。個人的にはあまり入れやすいようには見えません。

 そのほか、簡易乾燥機能も本機は非搭載になる部分が注意点です。

2-3・アクアの全自動洗濯機の比較

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 続いて、アクアの全自動洗濯機です。

 中国のハイアール傘下ですが、もともとは三洋電機の洗濯機部門がルーツで、完全に別ブランドで売っています。


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 【2021年6月発売】

 【7kg】AQW-V7M-W後継

 37・AQUA AQW-V7N-W
  ¥71,750 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7kg
使用水量: 86L
消費電力量:44Wh (60Hz)
騒音値:35/38db
水道光熱費:23.9円

 【8kg】AQW-V8M-W後継

 38・ AQUA AQW-V8N-W
  ¥69,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:8kg
使用水量: 90L
消費電力量:52Wh (60Hz)
騒音値:36/38db
水道光熱費:25.2円   

 【9kg】AQW-V9M-W後継

 39・ AQUA AQW-V9N-W
  ¥69,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:9kg
使用水量: 97L
消費電力量:54Wh (60Hz)
騒音値:36/38db
水道光熱費:27.1円   

センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
簡易乾燥:対応   
風呂水ポンプ:付属

  AQW-V7N(W)などは、アクアの販売する全自動洗濯機です。。

 本機も新旧両機種ありますが、性能は同じです。値段で決めて良いでしょう。


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 大きめにとったガラス窓で、他社にはない独特のフェイスが面白いです。

 洗濯容量は、7kg用から9kg用が発売されています。

 使用する水量は、8kgモデルの場合で、90Lです。

 インバーター式採用ですし、理由あっての節水です。

 同系列のハイアール機の事例を見ても、水量が原因となる、過度の糸くずのこりの心配は不要かと思います。

 標準運転もすすぎを2回(シャワー+ため)ですし、スペックから問題は感じません。

 消費電力量は、8kgモデルで、52Whです。

 入門用の格安機としてみれば、かなりの省電力水準で、この部分も優秀です。

 あまりスペックが良いと不安になりますが、後ほど紹介する同社の上位機と同等なので、単純に、「技術が下位機種にも降りてきた」と楽観的にみるのが、素直でしょう。

 水道光熱費は、したがって、高レベルです。

 とくに、7kgモデルは23.9円 、8kgモデルは25.2円であり、洗濯容量に対して、光熱費の水準が低く、経済的と言えます。

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 洗浄力の点では、そこそこ優秀です。

 パルセーター(回転盤)は、ハイアール機のものと似た5枚羽根のトールウイングパルセーターです。

 3Dパワフル洗浄という機能名ですが、おこす水流の性質も、先ほど見たハイアール機とにています。

 ただ、本機の場合、最初に水少なめで洗剤を濃くして洗う「高濃度クリーン浸透RX」を持つ程度で、シャワーや泡量増加の仕組みは未装備です。

 この部分では、他社の上位機と引き続き差を感じますが、インバーター式なので、制御力は、やはり高いです。

 センサーは、一方、本機は、布量検知センサーの記述しかありません。

 パルセーターのモーター負荷で検知する昔からあるセンサーですが、水量以外の部分でのエコ運転はできません

 ステンレス槽は、採用です。

 また、内部パーツについては、抗菌加工がなされます。

 簡易乾燥は、アクアも対応です(風乾燥機能)。

 本機も、洗濯槽の回転で干し時間の時短を目指すタイプで、シャープ・東芝などと同じです。

 洗濯前にも設定が可能です(30/60/120/210分)。

 干す時間の時短を目指すものです。

 最大210分で、3kgまで対応できますが、もちろん、その後は「干す」必要があります。

 こうした機能を多用する場合、洗濯槽が抗菌させている部分は活きるでしょう。

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 面白い部分は、P&Gと共同開発した「ジェルボール洗浄コース」を持つ点です。

 日本では「アリエール」と「ボールド」が売られていますが、その販促の一環だと思います。

---

 以上、アクアAQW-V7Nなどの紹介でした。

 全体的にオーソドックスな作りで、これと言った特徴がみられない洗濯機です。

 同社では「縦型斜めドラム」を採用したおもしろい機種もあったのですが、残念ながら生産終了になっています。

 ただ、発売し立ての製品で高めなので、安くなればまた別の評価が出てくるでしょう。

ーーー

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 【7kg】

 【2022年10月発売】

 【風呂水ポンプあり】

 40・AQUA 全自動洗濯機 AQW-P7N-W
  ¥55,000 楽天市場 (2/1執筆時)

 【風呂水ポンプなし】

 40・AQUA 全自動洗濯機 AQW-S7N-W
  ¥52,580 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:7kg
使用水量: 113L
消費電力量:90Wh (110Wh)
騒音値:42/49db
ステンレス槽:あり
インバーター:
センサー:布量
簡易乾燥:対応    
風呂水ポンプ:(あり)
水道光熱費:32.4円(33.0円)    

 これらの2台は、機能性を低めた格安モデルです。なお、型番にSが付くモデルは、風呂水ポンプが省略で、Pが付く方が付属です。

 一方、上位機と比較する場合、いずれの機種もDDMインバーターモーター不採用です。

 そのため、騒音値が高いほか、運転制御が旧式で、水道光熱費が高水準です。

 3Dパワフル洗浄不採用(3Dアクティブ水流)です。

 そのほか、ジェルボールコースなどのコースも少なめにしています。

 使用水量が多く、その上で糸くずフィルターが2つ付くので、糸くず残りの心配は少なそうですが、メンテの手間も2倍になりますし、総合的に言えば、あまりおすすめはできないです。

 おそらく特売用でしょう。


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 【2022年8月発売】

 【8kg】

 【超音波洗浄なし】58Wh

 41・ AQUA Prette AQW-VA8N-W
  ¥77,756 楽天市場 (2/1執筆時)

 【超音波洗浄あり】56Wh

 41・ AQUA Prette plus AQW-VX8N-W
  ¥84,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:8kg
使用水量: 90L
消費電力量:58Wh
騒音値:35/38db
水道光熱費:25.4円   

 【9kg】

 【超音波洗浄なし】59Wh

 42・ AQUA Prette AQW-VA9N-W
  ¥84,800 楽天市場 (2/1執筆時)

 【超音波洗浄あり】57Wh

 42・ AQUA Prette plus AQW-VX9N-W
  ¥89,800 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:9kg
使用水量: 97L
消費電力量:59Wh
水道光熱費:27.2円   

 【10kg】

 【超音波洗浄なし】70Wh

 43・ AQUA Prette AQW-VA10N-W
  ¥89,800 楽天市場 (2/1執筆時)

 【超音波洗浄あり】60Wh

 43・ AQUA Prette plus AQW-VX10N-W
  ¥97,900 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:10kg
使用水量: 103L
消費電力量:70Wh
騒音値:34/38db
水道光熱費:29.2円   

 【12kg】

 【超音波洗浄なし】85Wh

 44・ AQUA Prette AQW-VA12N-W
  ¥100,722 楽天市場 (2/1執筆時)

 【超音波洗浄あり】83Wh

 44・ AQUA Prette plus AQW-VX12N-W
  ¥114,260 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:12kg
使用水量: 122L
消費電力量:85Wh
騒音値:36/38db
水道光熱費:34.6円     

 【14kg】

 【超音波洗浄なし】79Wh

 45・ AQUA Prette AQW-VA14N-W
  ¥112,845 楽天市場 (2/1執筆時)

 【超音波洗浄あり】77Wh

 45・ AQUA Prette plus AQW-VX14N-W
  ¥116,603 楽天市場 (2/1執筆時)

洗濯容量:14kg
使用水量: 169L
消費電力量:79Wh
騒音値:36/38db
水道光熱費:46.7円   

センサー:布量
ステンレス槽:あり
インバーター:搭載
センサー:布量
簡易乾燥:対応    
風呂水ポンプ:付属

 Pretteシリーズと、Prette plusシリーズは、アクアの全自動洗濯機の上位モデルです。 

 両シリーズの機能面の違いは、「超音波洗浄」の有無だけなので、同時に紹介します。

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 洗濯容量は、、8kg用から14kg用が発売されています。

 14kgというのは珍しいですが、毛布5枚までOKです。

 寮や部活などでは結構活躍するかもしれません。

 それに応じて使用水量は多いですが、2回洗濯になるよりも光熱費はだいぶ抑えられます。

 使用する水量は、8kgモデルの場合で、90Lです。

 大容量モデル以外は、他社水準に節水です。 

 一方、節水性を重視した機種は、先述のように「糸くず残り」が問題があります。

 本機については、2個の「糸くずフィルター」にして、解決を図っていると思われます。ただ、メンテも2倍とは言えます。

 消費電力量は、8kgモデルで、58Whです。

 節電性は高めです。

 なお、超音波洗浄が付くモデルの方が、わずかに消費電力量が良い(2Wh前後)ですが、電気代の面では有意差とはいえません。洗濯にかかる時間も同じです。

 水道光熱費は、9kg以下のモデルは、割と良いように思えます。

 ただ、サイズが大きいモデルは特にですが、使用水量が大幅に多くなります。

 一時期、12kgクラスは、各社とも近年の登場ですが、どうも既存モデルを無理に大きくした「ふし」があり、光熱費面で必ずしも有利ではないメーカーが多い気がします。

 ただ、以前書いたように、「2回洗うよりは経済的」なので、必要に応じて、大きなサイズを選ぶ方が良いです。時短にもなりますので。

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 洗浄力の点では、下位機種の3Dパワフル洗浄は踏襲します。

 その上で、スピンバブル洗浄(旧名:パワフル泡洗浄)が加わります。他社にもありましたが、給水経路の工夫で、泡だった洗剤を初期投入する仕組みです。

 一方、他社上位機と比べると、(強力な)シャワーによる洗剤のかくはん機能は未搭載なので、この部分で少しを感じます。

 インバーター式モーターに加えて、「水流・泡量・シャワー」の3点を備えるのが高級機の「トレンド」なので。

 パルセーターの工夫だけで、洗剤の下部たまり問題が解決できている可能性はありますが、その面での言及はないです。

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 一方、上位のPrette plusシリーズは、超音波洗浄機能が付属です。

 これは、エリソデ用のプレウォッシュ機能です。

 洗剤液を自動で付けてから、超音波が出るように、自動化した点が新しいです。

 一方、洗剤を通す構造なので、(たまに)外してのお手入れが必要ですが実際、効果的でしょう。

 センサーは、布量検知センサーの記述しかありません。

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 ステンレス槽は、採用です。

 とくに、12kg以上のモデルは、「底までステンレス」です。

 今回の記事では「ステンレス槽」で一括りにしています。

 ただ、相当格安な機種の場合、側面の張り地の質でも差がある例は過去にもありました。

 今後は「底までステンレス」など、利用状況の表示は、「ワンポイント」としてトレンド化するかもしれません。

 簡易乾燥は、本機も対応です(風乾燥機能)。


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 洗剤の自動投入は、搭載です。

 奥側に投入口があり、洗剤(800ml)、柔軟剤(780ml)がが入ります。

 量は3段階で調整でき、切れかけになるとランプで知らせてくれます。

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 ただ、ケースを外して洗えないので、洗剤が空に近い段階になった際に、「洗浄機能」を利用して、掃除することになります。

 2-3ヶ月ごとなので問題はないのですが、何らかの状況で、詰まりが生じた場合(日立異なり)、自己解決がしにくい点はあります。

 この部分については、2022年機からは、異物混入防止のフィルタが新形状になるなど、解決に向かう対策は強化されました。

 ただ、液体洗浄は種類や温度によって、ゼリー状に固化することがありますし、できれば、取り外せるタンク式など、もう少しシンプルな経路の方が安心感があると言えばそうです。

 なお、慎重を期す他メーカーは、(粘性などで)使えない洗剤などのデータまで公開する場合もあります。

---

 以上、アクアAQW-GVXシリーズの紹介でした。

 自動洗浄機と超音波洗浄機能という「目玉」があるため、売り方によっては人気が出そうに思え、実際優秀だと思います。

 ただ、上で記したような「課題」もありそうです。今年は洗剤の自動投入の部分の改良があったので、問題点のいくつかは潰しているでしょうし、(洗剤が固化しない程度に)普通の頻度使うならば、他社同様、問題ないと思います。

 ただ、過酷な環境(屋外や、熱が籠もる場所)に設置する場合は、検討は必要です。洗濯機は(乾燥部分もそうですが)できるだけシンプルな構造の方が、トラブルフリーになる部分で、個人的に安心感があります。

2-4・Maxzenの全自動洗濯機の比較

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 最後に、マクスゼンの全自動洗濯機の比較です。

 maxzenは、総合通販メーカーであるPREMOAで有名な日本の通販会社のPB製品です。海外提携工場で組み立てた製品を、自社で売っています。


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 【2019年1月発売】【7kg】

 46・maxzen JW70WP01WH
  ¥26,980 Amazon.co.jp (2/1執筆時)

洗濯容量:9kg
使用水量: 130L
消費電力量:不明
風呂水ポンプ:
水道光熱費:

 【2020年4月発売】【8kg】

 47・maxzen JW80WP01WH
  ¥51,180 Amazon.co.jp (2/1執筆時)

洗濯容量:9kg
使用水量: 108L
消費電力量:不明
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費:  

 【2020年6月発売】【9kg】

 48・maxzen JW90WP01WH
  ¥52,980 Amazon.co.jp (2/1執筆時)

洗濯容量:9kg
使用水量: 109L
消費電力量:不明
風呂水ポンプ:付属
水道光熱費:

騒音値:
ステンレス槽:
インバーター:搭載
センサー:
簡易乾燥:

 これらの製品は、maxzenの販売する全自動洗濯機です。

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 洗濯容量は、7kg用から9kg用が発売されています。

 ただし、7kgだけはシリーズが異なり、インバーターモーター不採用なので、静音性や消費電力・水道代などの面で、だいぶ劣ります。選ばない方が良いでしょう。

 8kg以上は、他社同様に、インバーターモーターですから安心です。

 ということで、以下は、8kg以上の説明にになります。

 使用する水量は、8kgモデルの場合で、108Lです。

 それなりに節水ですが、インバーター機ですし、布量検知センサーもある点では、問題ない水準でしょう。

 消費電力量は、非公開です。

 この部分は、洗濯機として問題点です。

 水道光熱費は、したがって算出できません。

 ただ、使用水量がかなり多いので、いずれにしても、平均値といえる30円を上回る水準です。

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 洗浄力の点では、パルセーターを含めて、特段の工夫はないです。

 センサーは、非搭載です。

 したがって、布量に合わせた、自動運転はできません。

 水量を自分で設定したら、あとは、決められた規格通りに動くだけです。

 ステンレス槽は、注意点です。

 上図の様に、使用部分が少なく、「コスト削減タイプ」です。

 プラスチックの部分も抗菌仕様でないため、ステンレス槽と言えるかは微妙です。

 簡易乾燥は、非対応です。

 実際、抗菌仕様ではないので、搭載は無理でしょう。

---

 以上、maxzen小型洗濯機の紹介でした。

 導入時には家計に優しい機種でしょう。

 ただ、消費電力量が不明なほか、出張修理に対応するか不確実(6kg以内の洗濯機は郵送修理との記述)です。これらの点で、ややオススメしにくいと言えばそうです。

次回につづく!
全自動洗濯機のおすすめ機種は結論的にこれ! 

 というわけで、今回は、タテ型の洗濯機を紹介してきました。

 しかし、記事は、もうすこしだけ、続きます。

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3・全自動洗濯機の比較 (3)
 3-1:アイリスオーヤマ〈日本〉
 3-2:ハイセンス〈日本〉
 3-3:サンコー〈日本〉
 3-4:最終的な「おすすめ」機種の提案

洗浄力の強さ ★★★★★
カビ対策   ★★★★★
光熱費の安さ ★★★★★
静音性    ★★★★★
使いやすさ   ★★★★★
総合評価   ★★★★★

 続く3回目記事こちら)は、アイリスオーヤマハイセンスの洗濯機を追加でみていきます。

 その上で、全体の「結論」として改めて、予算別・目的別に「Atlasのおすすめ機種!」を提案していきます。

 引き続きよろしくお願いします。

 3回目記事は→こちら

posted by Atlas at 22:01 | 生活家電

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