1回目記事からの続きです→こちら
2-1・ワンダーシェフの圧力鍋の比較

2回目記事のトップバッターは、ワンダーシェフの圧力鍋です。
平成14年から圧力鍋の製造をしている大阪の伊藤アルミニウム工業が改名し、この名前になりました。
時代的に中国製造ですが、大阪工場で検品しているそうです。
1・圧力鍋の比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:T-Fal〈仏国〉
1-3:パール金属〈日本〉
1-4:フィスラー〈ドイツ〉
2・圧力鍋の比較 (2)
2-1:ワンダーシェフ〈日本〉
2-2:ビタクラフト 〈米国〉
2-3:WWF〈ドイツ〉
2-4:アイリスオーヤマ〈日本〉
2-5:マイヤー〈米国〉
3・圧力鍋の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた、圧力鍋の「選び方の基本」に沿いながら、各機をみていきます。
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また、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2020年発売】
【3L:片手鍋】640833
29・ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 ZQSA30
¥9,980 楽天市場 (11/4執筆時)
【5.5L:両手鍋】640840
29・ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 ZQDA55
¥12,852 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【廉価版】(140kPaのみ)
【5.5L:両手鍋】Amazon限定
30・ワンダーシェフ 魔法のクイック料理 AQDA55GRY
¥11,110 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
調圧方式:おもり式(上級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:140kpa 80kPa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:
重さ:2.1kg(3.5L) 2.8kg(5L)
魔法のクイック料理は、大阪の金属製品メーカーのワンダーシェフの圧力なべです。
複数ありますが、Amazon限定モデルは、超高圧(140kPa)のみで切替不可の代わりに安い製品です。
ただ、「お肉専用」など、標準圧を使わないかたは、安めで良いかと思います。

本体サイズは、3Lの片手鍋タイプと、5.5Lの両手鍋タイプです。
片手鍋タイプも、反対側に持ち手はあります。
重さは、片手鍋形状の、3.5Lで2.1kgです。
両手鍋モデルも含めて、このシリーズは軽めです。
鍋の材質も、しっかり、ステンレスです。
鍋底はフィルターなど同じで、アルミ層を含めて、焦げ付きにくくする工夫があります。

かけられる圧力は 、2段階です。
本機は、超高圧の140kpa(2.38気圧/126度)と、高圧の80kPa(117度)という組み合わせです。
法律の安全基準上の作動圧力の上限は、150kPaにおかれるので、最高圧の点で、本機は、限界ギリギリの業界「最高クラス」です。

高圧がかけられると、お肉や魚が骨まで短時間でホロホロに煮ることも可能です。
柔らかい素材も短時間なら煮崩れしにくいというメリットもあります。圧力を高度に使いこなしての時短調理をするなら、この機種が良いでしょう。
ただし、低い方でも80kPaですから(超高圧ではないにせよ)高圧です。
本機は、荷崩れしやすい魚ほか、野菜なども少し苦手とする部分があります。

調圧方式は、おもり式です。
T-Falやパール金属と同じで、蒸気と騒音はあるタイプです。
加えて、本機のように超高圧がだせる部分があるタイプの場合、後述する、メンテ性の部分で、一手間必要で、この部分で「上級者向け」ではあります。

本体の開けしめ構造は、ハンドルロック式です。
ハンドルを回転させた後で、圧力調整のおもりを押し回して取り付けます。
調理後鍋を空ける際にも、おもりを回して開ける構造です。
安全性は、安全弁はもちろん、誤操作に伴う危険性にも配慮が見られます。
高圧がだせるタイプなので、通常機より、より多重の防護策を施し、安全機構はかなりしっかりした機種と言えます。正しく使う限りにおいて安全です。
なお、おもりを外す際の蒸気漏れだけは注意です。

お手入れは、高圧が出せる「おもりタイプ」に共通しますが、手間は多いです。
部品が細かい部分もあり、ノズル部分を掃除ピンで掃除することが必要です。
安全機構が多いので、みるべき部品も多めで、おもり周りほか、ノズル部分とフロート式安全装置の点検・掃除が必要です。
慣れれば問題ないですが、掃除の過程は多いです。

レシピ集は、料理研究家の浜田陽子さんのメニューです。
やはり、高圧ゆえに「おもり」タイプですので、中級者で多段の調整に魅力を感じる方
また、このメーカーもオンラインのレシピ集(こちら)が充実します。
クックパッドなどでも良いですが、圧力の強さに応じて書いてあるため、メーカーのレシピ集は便利です。
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以上、ワンダーシェフの「魔法のクイック料理」の紹介でした。
おもり式は「初心者向け」と「上級者向け」に分かれますが、本機は後者でしょう。
超高圧が使える点で、時短効果は全社通しても最大級ですので、お肉などを短時間で「ほろほろ」にしたい方には向くと思います。
ただし、おもり部分ほか、構造が複雑で、メンテを含めて言えば利用の難易度は高めです。圧が強く使える分、正しい使い方をしないと失敗も多くため、本格的に取り組みたい方が選ぶべきでしょう。

【2016年発売】
【3.5L】(赤と黒)
31・ワンダーシェフ オースプラス RD 670045
32・ワンダーシェフ オースプラス BK 670014
¥16,500 楽天市場 (11/4執筆時)
【5L】(赤と黒)
33・ワンダーシェフ オースプラス RD 2197-096
34・ワンダーシェフ オースプラス BK 2197-087
¥19,580 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:おもり式(上級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:140, 80kpa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:付属(蒸しす形式)
重さ:2.8kg(3.5L) 2.9kg(5L)
オースプラは、ワンダーシェフが発売するもうひとつの圧力なべです。
デザイン自体はドイツでなされた製品です。

本体サイズは、3.5Lの片手鍋タイプと、5Lの両手鍋タイプに分かれています。
重さは、3.5Lで2.8kgです。
同社の「魔法のクイック料理」より重めですが、主には上ぶた部分が本格的な仕様だからでしょう。使い辛いわけではないです。
鍋の材質は、同じステンレスです。
底面の焦げ付きにくさの工夫も同じです。

かけられる圧力は 、本機も2段階です。
超高圧の140kpa(2.38気圧/126度)と、高圧の約80kpaの高圧です。
本機の場合、選択の幅はあくまで「高圧」「超高圧」なので、低圧で野菜の栄養素を残すような使い方は不可能です。

調圧方式は、おもり式です。
調圧は、レバーで合わせて行う方式です。

本体の開けしめ構造は、プッシュボタン式です。
T-Falのクリプソシリーズ並の手軽さです。ワンダーシェフの下位機種よりもだいぶ改善しました。

安全性の面は、下位機種よりも安全性能が増しています。
複数の安全弁を配置するなど、設計的にも防衛構造はより高度になっています。超高圧の出せる機種ですから、この部分は重要視してしすぎることはないでしょう。
ただし、引き続き、蒸気は出やすい構造です。

お手入れは、パーツとしては、以上のような感じです。
洗うべき場所は多めで、こちらも、掃除ピンによる細部の掃除が必要な形式です。

レシピ集は、浜田陽子さんのレシピ集など全部で84のレシピが閲覧可能です。
ドイツ製だけにドイツ料理のレシピも(4つですが)載っています。
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以上、ワンダーシェフのオースプラスの紹介でした。
超高圧に対応しつつ、圧力を可変できる製品です。
超高圧では、相当の時短・省エネ効果が望めるほか、超高圧では料理ができない料理に広く使える点が評価できるでしょう。
ドイツのデザインで、外観も格好良いため、キッチン映えもしそうな上級機です。
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このほか、ワンダーシェフは、以下のような製品を展開します。
順番にみておきます。

【2019年発売】
【3L】
35・ワンダーシェフ カルーナ 640734
¥9,757 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:おもり式(上級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値: 80kpa
低圧調理:
圧力切替:
タイマー:
蒸し台:
重さ:1.6kg(3L)
第1に、カルーナです。
大阪のワンダーシェフが展開する圧力鍋です。

本体サイズは、3Lの両手鍋タイプのみの展開です。
一方、この製品は「一点突破型」の個性があり、それは本体の軽さです。

重量は、3Lクラスで、1.6kgです。
1-2人前用の小型3Lサイズ(満水容量として2L)ながら、おそらく「業界最軽量」です。
鍋の素材も、軽いが蓄熱性が問題となるアルミではなく、スタンダードなステンレスでこの軽さです。
鍋底にはアルミも併用ですが、これは、先述のように、焦げ付き防止のための工夫です。
かけられる圧力は、高圧の80kPaのみです。
調圧方式は、こちらもおもり式です。

お手入れは、一方、調圧できない方式ですが、安全装備は、「ワンダーシェフ」と同等なので、部品点数としては多めとは言えます。
掃除ピンもしたがって付属します。
本体の開けしめ構造は、こちらもハンドルロック式です。
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結論的にいえば、中・上級者で、軽さを重視して選ぶ場合、候補になります。
一方、レシピ集や蒸し器は付属しない点で、どちらかと言えば、中級者よりの製品でしょう。例えば、慣れた方が、老後の二人世帯で利用するといったことが想定されるでしょう。
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【2022年発売】
【3L:片手鍋】630643
36・ワンダーシェフ フルーム 片手鍋 YCSA30F
¥7,729 楽天市場 (11/4執筆時)
【4L:片手鍋】630650
37・ワンダーシェフ フルーム 片手鍋 YCSA40F
¥13,626 楽天市場 (11/4執筆時)
【5.5L:両手鍋】630667 630827 (2機は同じ性能)
38・ワンダーシェフ フルーム 片手鍋 YCSA55F
38・ワンダーシェフ フルーム 片手鍋 YCSA55F
¥15,445 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:40 80kpa
低圧調理:対応
圧力切替:
蒸し台:
重さ:1.8kg(3L) 2.0kg(4L) 3.0kg(5.5L)
第2に、フルームです。
本体サイズは、3種類です。
両手鍋タイプを除けば軽量です。
鍋の素材も、こちらもステンレスです。
低層の構造を含めて同社の他機と同じです。

かけられる圧力は、低圧の40kPaと、標準圧の80kPaのみです。
高圧は出せません。しかし、高圧対応だと、メンテ性などなにかと面倒な要素が増える点で言えば、甲乙はあります。

お手入れは、掃除ピンは付属ですが、洗浄点数は、(圧の関係もあり)バルブ式の安全装置がない点で少し少ないと言えます。

本体の開けしめ構造は、片手鍋はハンドルロック式です。
両手鍋モデルは、ただ、開閉スイッチ方式で、開けしめは簡単です。
レシピ集は、こちらも浜田陽子さんのメニューです。
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結論的にいえば、上級者向けが多いワンダーシェフの製品では、メンテ部分を含めて、ターゲット層が中級者向けと言える製品かと思います。
調圧できる部分を含めて、T-Falのセキュアなどがライバルでしょう。ただ、それと比べて、若干販売価格は高めかなと思います。
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【2022年発売】
【3L:片手鍋】630384
39・ワンダーシェフ エリコム 片手鍋 YCSA30EW
¥7,700 楽天市場 (11/4執筆時)
【4L:片手鍋】630391
40・ワンダーシェフ エリコム 片手鍋 YCSA30EW
¥8,899 楽天市場 (11/4執筆時)
【5.5L:両手鍋】630407
41・ワンダーシェフ エリコム片手鍋 YCSA30EW
¥9,280 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:おもり式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:40 80kpa
低圧調理:対応
圧力切替:
蒸し台:
重さ:1.8kg(3L) 2.0kg(4L) 3.0kg(5.5L)
第3に、エリコムです。
こちらは、1つ上で見たフルームと、パーツの色以外は同じ製品です。
どちらも、カタログギフト系のお店で多く展開されているので、引き出物向けかなとおもいます。圧力に「加減」があるのも、その関係かなと思います。
2-2・ビタクラフトαの比較

つづいて、米国のビタクラフトの圧力鍋です。
ビタクラフトは、米国の老舗の鍋メーカーです。
「ビタ」は「ビタミン」を表します。調理において栄養素を逃がさないと言うことを大事にしているメーカーです。
鍋が有名ですが、「αシリーズ」という圧力鍋も出しています。
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引き続き、以下の記事では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で記していきます。

【2013年発売】
【2.5L】
42・ ビタクラフト スーパー圧力鍋α 2.5L 0622
¥29,920 楽天市場 (11/4執筆時)
【3.5L】
43・ビタクラフト スーパー圧力鍋α 3.5L 0623
¥31,680 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:スプリング式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス合金(5層)
圧力の最大値:85, 50kpa
低圧調理:対応
タイマー:
蒸し台:付属 (蒸しす)
重さ:2.2kg(3.5L) 2.7kg(4.5L)
スーパー圧力鍋αは、ビタクラフトの販売する圧力鍋です。

本体サイズは、現在的には2サイズです。
他のサイズは販売終了です。

鍋の素材は、「売り」の部分です。
表面はステンレス、内部は合金の全面五層構造です。
アルミとの合金で5層ですが、蓄熱性と速暖性双方を高めるための工夫です。
他社のステンレス製品に比べて熱の通りが速く、実際の調理に入るまでの時間が短い点が人気です。
また、ベイパーシール(水蒸気の膜)で、構造食材自身の油を利用した、無油調理にも対応できます。
かけられる圧力は、本機も2段階です。
ビタミンを逃さない低圧(50kpa)と、高圧(85kpa)です。
(時短効果は劣るが)野菜などのビタミンを残せると言う点で有利といえる、「しっかり低圧」と、平均より高めの高圧を両方使える圧力鍋は意外と選択肢がなく、割と貴重です。

調圧方式は、フィスラーと同じスプリング式です。
密閉型なので、蒸気や騒音がないタイプです。
センタースプリングの作用で、圧力表示ピンが上下し、それを参考に火加減をみる方式です。

ただ、圧力表示は、フィスラーに比べてやや見にくいのが難点です。
切替レバーはなく、火加減と目盛のみで、圧をみることになります。
基本的に中級者以上に向きます。

本体の開けしめ構造は、スライドロック式です。
ふたを回して、カチッと音がすれば、ロックがわかる方式です。回すのにコツが必要ですが、馴れの部分はあります。
安全性の面でも、蒸気があまり出ない密閉式の圧力鍋です。
また、T-Fal同様に「5つの多重防護策」があり、価格相応に充実します。

お手入れは、スプリング式は手軽です。
普段はセーフティカバーと ゴムパッキンのみですので。
センターバルブ3-4回に1回の掃除推奨ですが、フィスラーと同じで分解掃除することができる清潔タイプです。
ただ、フィスラー社の圧力鍋(ビタクイック)と異なり、こちらは、分解にドライバーが必要です。掃除できないよりもできた方が良いですが、その点は面倒です。
レシピ集は、一方で、オンラインを含めて見あたりません。
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以上、ビタクラフトのスーパー圧力鍋αの紹介でした。
フィスラーと同方式で、作動圧力も似ているため、そちらがライバルでしょう。
値段にもよりますが、若干、高圧だせる仕様である点で本機の方が「本格的」ですが、調圧の面で、目盛が見にくいのが、逆にネックに思えます。
2-3・WWFの圧力鍋の比較

最後に、ドイツののWWFの圧力鍋を紹介します。
ヴェーエムエフと発音します。

【2022年発売】(25年型番変更)
【2.5L】
44・WMF パーフェクトプラス W0794799990
¥39,800 楽天市場 (11/4執筆時)
【4.5L】W10006
45・WMF パーフェクトプラス W793126040
¥54,450 楽天市場 (11/4執筆時)
【6.5L】(スチーマー付)
46・WMF パーフェクトプラス W0793136440
¥42,565 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:スプリング式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:91, 45kpa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:3kg(4.5L) 3.5kg(6L)
パーフェクトプラスは、ドイツのヴェーエムエフの販売する圧力なべです。
WWFは、ティファールも輸入するグループセブジャパンが取り扱うブランドです。ただ、価格帯としては「プロ向き」です。
なお、6.5Lのみスチーマー(蒸しす)が付属です。

本体サイズは、3種類です。
外装は、味に影響を与えにくい18-10ステンレスを採用するほか、ハンドルの成形を含めて、値段相応の高級感があります。
なお、ハンドルがワンタッチで着脱でき、お手入れしやすいのも本機の良い部分です。
鍋の素材は、ステンレスです。
底面はアルミ層があり、焦げ付きに配慮があるのは、他社同様です。
重さは、一方、4.5Lモデルで、3kgです。
フィスラーと同じで、若干重さはあるのですが、職人の国ドイツを感じる質実剛健な外観です。
かけられる圧力は、2段階です。
温度(119度 110度)から換算ですが、高圧(91kpa)と低圧(45kpa)です。
超高圧はだせないですが、同方式のフィスラーよりやや高圧が出せます。
1つ上で見た、ビタクイックがこの点で言えば「ライバル」になるでしょう。

調圧方式は、こちらも、スプリング式です。
フィスラーの下位機や、ビタクイックと同じで、火加減でリングの目盛り線をみながら行う仕組みです。
低圧と高圧を切り替えるレバーはないものの、ビタクイックに比べると、目盛は見やすいので、調整は問題ないでしょう。
本体の開けしめ構造は、ハンドルを回して開け閉めするハンドルロック式です。
また、ハンドル下部にレバーがあり、ひくことで開閉が簡単にできます。
加圧前の調味料の入れ忘れなどに効果的です。

一方、自然減圧・水冷減圧ほか、本機はこの機構を利用した急速減圧も提案されます。
水かさがない料理に限りますが、OPEN→Lock→OPENとすることで、意図的に「蒸気抜け」させる感じです。

安全性は、本機もハンドルロックをしないと圧力がかからない構造です。
スチームの出口にも配慮がありますし、スプリング式は蒸気自体もあまり出ないため、静音性も高いです。
お手入れは、一方、スプリング式ですので基本的には楽です。ハンドルも外せます。
ただ、本機は、バルブの分解ができないので、流水で処理できないほど詰まった場合、(別に用意した)掃除ピンでの清掃は必要です。
レシピ集は、こちらも付属します。
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以上、WMFのパーフェクトプラスの紹介でした。
同じくドイツのフィスラーと同じほどの値段ですが、加圧中の温度を考えると、「ビタミンを壊さない」ことを重視する米国の「ビタクラフト」がライバルでしょう。
そちらのほうが、鍋自体の工夫は高く、メンテ性も少し良いと言えそうですが、調圧については、若干こちらが楽かなと思います。
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【2022年発売】(25年型番変更)
【2.5L】
47・WMF パーフェクトS W0791799990
¥35,228 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【4.5L】
48・WMF パーフェクトS W0790829990
¥45,980 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
調圧方式:スプリング式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:91, 45kpa
低圧調理:
加圧調整:スプリング式
蒸し台:
重さ:1.9kg(2.5L) 2.8kg(4.5L)
一方、パーフェクト S 圧力鍋は、やや値段を加減した廉価版です。
機能性・安全性は「パーフェクトプラス」と同じです。
本体のステンレス素材も同じ(Cromargan)ですので、やはり同じです。
違いは、ハンドルの形状がエルゴノミクス形状でない点だけです。
あとは、単独のレシピ集が省略になり、小冊子のみの添付になるだけです。
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結論的にいえば、機能性の部分は大きな変更はないと言えます。
値段差もあるので、価格的にこちらを選んでも良いでしょう。
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【2023年発売】
【4.5L】
49・WMF フュージョンテック W0516235290
¥53,350 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:スプリング式(中級者向け)
鍋の材質:ほうろう用鋼板
圧力の最大値:91, 45kpa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:3.75kg(4.5L)
逆に「ちょい高級」な新作として登場したのが、フュージョンテック圧力鍋 4.5L PLです。

本体は、ほうろう用鋼板との表記です。
つまり、鉄系鋼板をプレスした基材にガラス質の天然鉱石の粉末(エナメルやセラミックなど)を吹き付けてコートした、ホーロー鍋です。
この鉱石素材名が「フュージョンテック」で、それが鍋自体の名前になっています。
鋼板は若干重くなりますが、速熱性(熱回り)はステンレスより良いです。
一方、遠赤効果が高い部分を企業側は強調しますが、蒸気で熱対流を作る圧力鍋の場合、遠赤効果は、積極的な意味はないでしょう。

煮込み用の鍋ではない、圧力鍋として使った場合、ステンレス鋼に比べて、食材の表面火力の向上(遠赤効果)で仕上がりに差が出るかのは、正直、Atlasには「分からない」です。
しかし、圧力鍋に一般的に使われるステンレス鋼は、一度温まった後の蓄熱性は優秀な一方で、熱伝導性は皆無です。
その部分が良いホーロー素材の利用で、素早く熱が回り、加熱ムラが生じにくいという効果は、わずかにあるかもしれません。ただ、決定的の差ではないです。
もっとも、圧力鍋は、じっくり煮込むような調理器具ではないですし、調理中は超高温なわけですから、ホーローを利用するのは、調理面での費用対効果は悪いようには思えます。
高級品だけに、少しでも効果が高まればOKみたいなところは感じます。

メンテ面では、ホーロー利用が、完全に無意味とも思いません。
ホーロー素材は、なべ内部がこびり付きにくい、あるいはこびり付きがとりやすい性質があるからです。
調理内容によっては失敗が減りますし、後片付けの部分で特に効果があるように思います。
圧力鍋は、1回目記事の冒頭で書いたような理由、あるいは、健康面についての懸念もあってか、フッ素加工(テフロン)自体少ないです。
その点で、内部のホーロー加工はわりと「あり」に思えます。
耐久性もある素材ですので、経年変化で劣化することも少ないでしょう。
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結論的にいえば、調理(味)に対する効果は「格段のプラス」とはあまり感じません。しかし、メンテ面は、割と意味があるように思いました。
完全にメンテフリーになるわけでもないですが、ここに期待する場合は、選んでもOKでしょう。圧力鍋としての基本的な部分は、WWFはしっかりしていて、疑いはないです。
2-4・アイリスオーヤマの圧力鍋の比較

続いて、アイリスオーヤマの圧力鍋です。
日本の家電メーカーですが、電気式に続いて、アナログな圧力鍋にも参入しました。

【2020年発売】
【3L】(両手鍋)
50・アイリスオーヤマ RAN-3L
¥8,018 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【5L】(両手鍋)
51・アイリスオーヤマ RAN-5L
¥10,035 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【3L・5Lセット】(両手鍋)
52・アイリスオーヤマ RAN-SE5
¥12,812 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
調圧方式:スプリング式(中級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:60, 100kpa
低圧調理:
圧力切替:火加減式
タイマー:
蒸し台:付属
重さ:4.55kg(3L) 4.55kg(5L)
RAN-3L と、RAN-5L アイリスオーヤマの販売する圧力鍋です。

本体サイズは、2種類の展開です。
セットモデルは、フタ部分は共通ですが、鍋が2種類付属です。
重さは、3Lで4.55kg、5Lで4.55kgです。
表記どおりならば、かなり重めです。
鍋の材質は、ステンレスです。
他社の多くと同じでしっかり、18-8 ステンレスです。
ただ、底面にアルミ層の表記はなく、焦げ付き対策はないと言えます。
かけられる圧力は、2種類です。
中圧の60kPaと、はっきりと高圧な100kPaです。
どちらかと言うと、高圧側に使用を振っている製品です。
肉などの調理の「時短面」で強めでしょう。
一方、とくに荷崩れしやすい魚などは馴れは必要という機種です。

調圧方式は、スプリング式です。
ダイヤル調整はないですが、フィルター下位機などのように、火加減を白線に合わせることで、二種の作動圧力を出せます。
この方式は、先述のように、静音性と蒸気漏れが少なく、快適な部分があります。

本体の開けしめ構造は、スイッチ式ですので簡単です。

安全性の面でも、密閉式で、ロックピンでの密閉ほか、ダイヤル(圧力調整おもり)で余分な圧力を逃がす構造、さらに、非常時にスキマから圧を逃がすパッキン構造とい多重の工夫があります。
お手入れは、スプリング式ですし、特段面倒ではないです。
レシピ集は、付属です。
60のレシピが掲載です。
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以上、アイリスオーヤマの圧力鍋の紹介でした。
鍋の品質に値段を感じなくもないですが、安全性と調圧の部分はしっかりしています。
とくに、ある程度の高圧で、肉調理などの「時短効果」に重きを置きたい場合は、同じような価格帯で、ライバルとも言えるT-Falのセキュアネオより、こちらが良い部分があります。
逆に、荷崩れしやすい魚などは、すこし不得手ですから、慣れが必要に思えます。
2-5・マイヤーの圧力鍋の比較

続いて、アメリカのマイヤーです。
高品質な調理器具メーカーとして、世界的にも有名です。
圧力鍋では、他社に比べて、ユニークな製品の展開がなされます。

【2022年発売】
【2.5L】(執筆時在庫なし)
53・マイヤー 低圧力鍋 KAT-2.5BK
53・マイヤー 低圧力鍋 KAT-2.5RD
¥(21,781) 楽天市場 (11/4執筆時)
【4L】(黒は終売)
54・マイヤー 低圧力鍋 KAT-4.0RD
¥(27,392) 楽天市場 (11/4執筆時)
調圧方式:ガラスふた式(超初心者向け)
鍋の材質: 鋳鉄
圧力の最大値:2kPa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:
重さ:2.51kg(4L)
マイヤー クイッカークッキングは、Meyerの販売する圧力鍋です。
「低圧力鍋」というカテゴリーで売られている同社の家庭向き製品です。

本体サイズは、2種類の展開です。
いずれも両手鍋です。
かけられる圧力は、一方、本機については、注意点となります。
メーカーによると2kPaですので、基本的に沸騰温度(100度)を維持しやすいという部分の工夫です。
「電気炊飯器の上位モデルと同じぐらい」とあるので、20kPaの間違いかと思いましたが、ふたはガラスですし、そうではないようです。
「低圧だから難しくない」というコンセプトで、実際、(圧力鍋の範疇に入るかはともかく)安全面を含めて、そのように言えます。

本体の開けしめ構造は、高圧がかからないので普通の鍋と同じです。
調理途中でふたを開けても問題ない仕様です。
安全性の面では、先述のように、問題ありません。
むしろ、この部分が強調できる機種です。
お手入れについても、特段面倒ではないです。
レシピ集は、確認できません。
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以上、マイヤー クイッカークッキングの紹介でした。
今回の比較の主旨からは少し外れ気味の製品です。
ただ、煮物ほか、普段の総菜を準備に手間取らず、「鍋を使う感覚」で時短できる点は評価できそうな製品です。

【2018年発売】
【4L】
55・マイヤー 超高圧力鍋 YR-PC4.0
¥23,000 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
【5.5L】
56・マイヤー 超高圧力鍋 YR-PC5.0
¥26,800 Amazon.co.jp (11/4執筆時)
調圧方式:おもり式(上級者向け)
鍋の材質:ステンレス
圧力の最大値:140kpa 80kPa
低圧調理:
タイマー:
蒸し台:
重さ:2.93kg(4L)
マイヤー ハイプレッシャークッカーも、Meyerの販売する圧力鍋です。
先ほど書いた機種とは、完全に逆のコンセプトで「 超高圧力鍋」です。

本体サイズは、2種類の展開です。
いずれも両手鍋です。
鍋の材質は、スタンダードなステンレスです。
そこはアルミ層はないですが、そこだけ、18クロムステンレスで、厚めのはり底にしています。やはり、焦げ付き対策でしょう。
かけられる圧力は、140kpa(2.38気圧/126度)の1段階です。
「超高圧」のみの対応ですので、荷崩れしたら困るものでの利用は想定しません。
先述のように、法的に作動圧力は、150kPaで止めないといけないので、この圧になります。

一方、標準以下の圧力は使えないので、本機については、肉や汁物など、崩れても問題ないような料理専用です。

調圧方式は、おもり式(圧力調整バルブ)です。
蒸気が噴き出し、音もするタイプです。
超高圧機ですし、圧力調整バルブから蒸気は多く出るでしょう。

開けしめ構造は、一オープンクローズドボタンを押すだけで、簡単です。
超高圧機は、この部分で面倒な場合がありますが、この部分の配慮は「上級」です。
安全性の面では、超高圧機は気を使う必要があります。
本機は、圧力調整バルブほか、内圧が異常上昇した際に内圧を下げるレッドセーフティバルブが別にあるほか、それらが機能しない場合パッキンを押しだして圧を逃がすセーフティウィンドウと、多重の工夫があります。
もちろん、加圧中は開かない構造です。

お手入れは、内装は割とシンプルです。
バルブカバーを外し洗いし、あとはパッキンの手入れをするほどです。
レシピ集は、付属です。
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以上、マイヤー ハイプレッシャークッカーの紹介でした。
ワンダーシェフの「オースプラス」あたりがライバルになります。
比較する場合、調圧できない部分が負けている部分ですが、鍋自体の高級感はマイヤーが上に思えます。
安全面は互角でしょう。
今回の結論
圧力鍋のおすすめは結論的にこれ!
というわけで、今回は圧力鍋の比較の2回目記事でした。
しかし、記事は、もう少しだけ「続き」ます。

3・圧力鍋の比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
肉魚の高圧料理 ★★★★★
野菜の低圧料理 ★★★★★★
安全構造 ★★★★★★
準備の手軽さ ★★★★★★
手入れしやすさ ★★★★★★
蒸気量と騒音 ★★★★★★
総合評価 ★★★★★★
続く3回目記事(こちら)は結論編です。
今回紹介した全製品から、目的別・価格別に、Atlasのおすすめ機種を選定していきます。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら
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