1回目記事からの続きです→こちら
1-4・テスコムのフードプロセッサー
2回目記事のトップバッターは、日本のテスコムのフードプロセッサです。
1・フードプロセッサの比較 (1)
1-1:選び方の基本の説明【導入】
1-2:パナソニック〈日本〉
1-3:クイジナート〈米国〉
1-4:山本電気〈日本〉
1-5:タイガー〈日本〉
1-6:Shop Japan 〈日本〉
2・フードプロセッサの比較 (2)
2-1:テスコム〈日本〉
2-2・レコルト〈日本〉
2-3・マルチシェフ〈日本〉
2-4:ブラウン・山善・Bruno ほか
3・フードプロセッサの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
今回も、1回目記事の冒頭(こちら)で書いた「選び方の基本」の説明に沿いながら解説していきます。
---
なお、以下の製品の比較では、Atlasのおすすめポイントを赤系の文字色で、イマイチと思う部分を青字で書きます。
【2020年発売】
【下位機種】
17・テスコム Pure Natura TK213
¥3,591 楽天市場 (5/11執筆時)
【上位機種】
18・テスコム TK2000
¥4,780 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g(大1.5個)
調理種類:4種類
固い食材:
食洗機:対応(上位機)
サイズ:幅159×高さ210×奥行159mm
TK2000は、テスコムが販売するフードプロセッサーです。
同社は以前コードレス型を出していましたが、こちらはコード付きです。
2機種ありますが、下位機種はガラス製、上位機種がステンレス製です。
下位機種はやや重いほか、耐熱ガラスではなく食洗機非対応ですので注意してください。それ以外は同じなので、同時に紹介します。
サイズは、幅159×高さ210×奥行159mmです。
最近よく見かける小型形状の製品で、本機もコンパクトです。
可能な調理パターンは、ミンチ作りに便利な「きざむ」、ドレッシングなど「まぜる」のほか、大根おろしなどを「おろす」、ホイップなどを「泡立てる」が可能です。
本機も、「おろし」は、「粗め」と「細か目」の2プレートが用意されます。
ただ、長芋をふくめて、先ほどの機種と同じで100gまでです。
固い食材などの制限事項は、本機もあります。
ブレードは、1種類のみです。素材は不明です。
容器は、本機も、300gまでです。
格安ながら多めです。
回転調節は、できません。
また、回転数無負荷で5000回転ですので、かなり速いです。
先述のように、フードプロセッサーの場合、速いことがプラスにはならず、粗さの調整力や仕上がり具合の部分で、課題がでます。
本体の安全面では、モーター保護機能(自動停止)の記載がないです。
格安製品で、定格時間(連続利用時間)が1分と短い製品です。連続使用も無理(15分の休止時間)という部分は、1つ上でみた、同社のコードレス機と同じく注意点です。
清潔面では、上位機については、ステンレス製ボトル採用で、食洗機に対応できます。
こ油落ちも良いためこの部分は強調できます。
---
以上、テスコムのTK2000 の紹介でした。
この形状の小型製品は最近「飽和」してきました。
ただ、スタイリッシュな小型機で、「2種類のおろし」ができるのは珍しいので、和食などにも使いたい方には便利そうです。
2-2・レコルトのフードプロセッサ

はじめに、日本のレコルトのフードプロセッサです。
オシャレな白物家電を企画する日本のファブレス企業です。
【2019年発売】(24年色追加)
19・レコルト カプセルカッター RCP-3(R)
20・レコルト カプセルカッター RCP-3(W)
21・レコルト カプセルカッター RCP-3(PK)
¥7,150 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):200g
最大容量(玉ネギ):200g(大1個)
速度調整:1段階
調理種類:5種類
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅124×高さ234×奥行117mm
RCP-3 は、日本のレコルトが発売するフードプロセッサーです。
サイズは、幅124×高さ234×奥行117mmです。
見た目通り小型です。
あまり見ない形状ですが、本機で「3世代目」です。
「カプセルカッター ボンヌ」という名前で、たいへん面白い形ですが、能力的にも充実します。
可能な調理パターンは、ミンチ作りに便利な「きざむ」、ドレッシングなどの「まぜる」、魚のすり身やふりかけなどに利用する「する」、大根おろしなどの「おろす」メレンゲなどを「泡立てる」という機能です。
他社機と較べた場合、せん切りや細切り用のスライサーを装備しない点を除けば、だいたいの機能を網羅します。
一方、家庭用製氷機の氷などを「くだく」能力を持つのは、山本電気のフードプロセッサーを除けば、本機くらいですので、ポイントと言えます。
一方、「おろす」については、専用プレートを利用する形式です。
ただ、構造的言ってにテスコム同様に100g前後に止めて使う必要はあります。
とくに、長いもなどの粘性の強いものはやめておいたほうが良いかと思います。
ブレードは、他社にはない立体構造の4枚刃です。
この仕組みが、比較的小型な機種ながら、氷も砕けるパワーを確保できていると言えます。
容器は、500mlと大きめです。
ただ、MAX線はかなり低めにあるので、おそらくミンチで200g強でしょう。
回転調節は、この機種は非対応です。
一方、無負荷時のモーターの回転数として24000回転との記述です。
ブレード自体は、4000〜5000回転ほどでおそらく回転しているでしょうが、それでも強めかと思います。
ただ、繰り返し書いてきたように、フードプロセッサーは、速さが不利に働くシーンが多いです。出来映えに影響する部分なので、イマイチです。
本体の安全面では、ブレーカーなどに言及ががないです。
定格時間(連続利用可能時間)は1分ですので、連続利用には難があります。
清潔面では、本体はトライタン樹脂です。
タイガーも利用してた軽量で、剛性の高い素材です。
食洗機は、トライタン自体は大丈夫なモデルもある素材ですが、非対応です。
---
以上、レコルトのRCP-3の紹介でした。
他社の半分ほどのサイズと、置きっ放しでも良いようなデザインが魅力です。無骨ではないため、ちょっとしたプレゼントにも良いでしょう。
ただ、上で書いたような欠点もある機種ですので、自分用として本格的に使う場合は注意も必要でしょう。
-----
【2019年発売】
22・ビタントニオ VCR-30-I
23・ビタントニオ VCR-30-K
24・ビタントニオ VCR-30-R
¥7,150 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):200g
最大容量(玉ネギ):200g(大1個)
速度調整:1段階
調理種類:(12種類)
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅118×高さ233×奥行119mm
なお、この形状の製品は、日本のキッチン用品メーカーのビタントニオも出します。
ケースはトライタンではなくガラスで、モーターの回転数も27000回転(ブレード4300回転)という記載です。
ただ、おそらく、OEM元は同じではないかと思います。
調理容量は、ミンチ200gですので、ケースサイズはレコルトと同じです。
調理方法は、9種類とします。
しかし、数え方の問題で上図の9種類については、レコルトの5種類と同じと言えます。
おろしディスクと泡立てディスクもつくので、基本的に差はないと言って良いでしょう。
なお、山芋については、はっきり「禁止食材」との明記ですので、レコルトもそうなると思います。
【2022年発売】
25・レコルト フードプロセッサー コンボ RCP-6
¥9,900 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):450g
最大容量(玉ネギ):450g (大2個)
調理種類:7種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅170×高さ235×奥行170mm
フードプロセッサー コンボ RCP-6も、レコルトの販売するフードプロセッサーです。
サイズは、幅170×高さ235×奥行170mmです。
先ほどの機種より大きめです。
可能な調理パターンは、1つ上でみた同社の奇襲が可能なパターンに加えて「こねる」に対応します。
名前の「コンボ」の由来はここですが、パン生地ほかの処理ができるのが魅力です。
この処理の際は、1100回転/分と低速に使えるので、必要なコシが出せる仕様です。
ブレードは、ステンレス製で、本機も立体的な刃です。
容器は、満水容量として1000mlと大きいです。
ケース自体は1.8Lなので、ミンチ・玉ネギとも450gまで処理可能です。
回転調節は、この機種は非対応です。
上部がスイッチなので、固い食材の際の間欠運転は手動なら(まあ)簡単です。
モーターの回転数は、フープロ利用時で3500回転/分なので、問題ないです。
ただ、定格時間は1分で、30分の休止が必要なので、連続処理はできず、このあたりは弱いです。2回連続で大量処理して「ホームフリージング」のような用途には向きません。
なお、コネについては、これで賄えるのか?と個人的に思いましたが、先述のように低速なので、この場合定格4分なので、一通りの処理はできそうです。
ただし、パン1斤ほどの量(強力粉のみで250g)までで、やはり、連続利用は不可です。
本体の安全面では、モーターの保護装置の言及があります。
清潔面では、本機もトライタン樹脂です。
食洗機は非対応です。
---
以上、レコルトのRCP-6の紹介でした。
「こねる」は、例えば、山本電気工業の製品もできましたが、比較的格安です。量も、250g前後と山本電気工業(強力粉150g)多めに処理できるのが良いところでしょう。
一方、連続利用できない点は最大の注意点で、例えば、肉と玉ネギとその他の野菜を別にきざみたい場合などは、下手すると「30分おやすみ」になるリスクはあるでしょう。
定格時間が長いのが、ハンドブレンダーなどに較べた場合のフードプロセッサーの利点ですので、注意点だと言えます。
【2024年発売】
26・レコルト RCP-7(BK)
27・レコルト RCP-7(W)
¥9,900 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):150g(薄切りは200g)
最大容量(玉ネギ):200g(大1個)
調理種類:7種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅128×高さ230×奥行120mm
コードレス カプセルカッターボンヌ RCP-7も、レコルトのフードプロセッサーです。
こちらは、バッテリーを搭載し「コードレスフードプロセッサー」です。
サイズは、幅128×高さ230×奥行120mmです。
フードプロセッサーとしてはかなり小型です。
電源ケーブル不要という部分を含めて設置性は良いです。
バッテリーは、リチウムイオン式です。
利用回数は不明ですが、バッテリー量からして、合計で20-30分は利用できそうです。
逆に滅多に使わない場合は、電池が故障するので、半年に1回は充電しましょう。
充電時間は、約3.5時間です。
付属のUSB-Cケーブルでの充電です。USBコンセントは未付属ですが、入力は10Wなので、普通のスマホ用をお持ちならば問題ないです。PCでも大丈夫です。
ブレードは、写真の3種です。
可能な調理パターンは、7種類です。
ブレードを使っての「きざむ、まぜる、潰す」氷を「砕く」、生地を「錬る」両面下ろしブレードでの、大根やリンゴなどを「おろす・鬼おろし」、泡立てプレートを利用しての「泡立てる」です。
氷は(ロックアイスではない)市販のクラッシュアイスなら砕けます。
ウィスクなどは簡易的とはいえ、よく使うだろう調理パターンは、網羅です。
容器は、ただ、注意です。
やや小さめで、豚肉・玉ネギは200gまでです。
お肉はブロックの場合、150gです。
回転調節は、21,000回/分です。
かなりの高速回転です。
回転数の調整はできませんし、ミンチなどの粗めの仕上げは苦手とします。
定格時間は、注意点であり、「1分」です。
次回利用まで10分の休憩が必要ですので、連続処理には向きません。
本体の安全面では、過負荷保護装置の記述はみられます。
清潔面では、カップがガラス製で洗いやすいのが「売り」です。
ただし、ガラス容器内に樹脂も使われる構造のため、食洗機は全体において不可です。
---
以上、レコルトのRCP-7の紹介でした。
使いやすい「バッテリー式」である点は評価できます。
一方、実用に足るパワーはありますが、やはりモーターの限界で定格時間と調理容量が注意点です。おろしも、大根おろしはともかく、家族分のとろろ汁を作るは(実際)無理といえますし、「肉の後に玉ネギも」という使い方は難しいでしょう。
実際このタイプは、回転数の速い【ハンドミキサーの比較記事】で書いた製品に近いものであり、フードプロセッサーとしては、ミンチの質感(特に粗め)の調整力には欠けると言えます。
用途は選ぶと言えます。
2-3・マルチシェフのフードプロセッサ
続いて、マルチシェフのフードプロセッサです。
家庭用ではビタントニオブランドも展開する三栄の取扱です。 高級な業務用機ですが、家庭用の違いを見ておきましょう。
【2023年発売】
【標準タイプ】
28・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPS
¥69,520 楽天市場 (5/11執筆時)
【多機能タイプ】+スライサー+おろし金
29・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPM
¥82,036 楽天市場 (5/11執筆時)
【スクレーパータイプ】+かくはん対応
30・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-1500FPSR
¥62,800 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):800g
最大容量(玉ネギ):700g (大3-4個)
速度調整:1段階
調理種類:2種類(5種類)
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅280×奥行315×高さ480mm
MC-1500FPS は、マルチシェフの販売する業務用向けのフードプロセッサーです。
本体は中国製造ですが、刃物関係は日本で、規格も日本です。
可能な調理パターンは、一般的なフードプロセッサーと同じです。
ミンチ作りに便利な「きざむ」、魚のすり身などに利用する「する」、ナッツや冷凍果実を「くだく」です。
多機能タイプは、スライサー・おろし金がつくので、「おろす」ほか、パンなどを「こねる」、サラダなどを「スライス」もできます。
特におろし金は、刃物の名産地、燕三条の老舗「壷江」の目立て技術を使用していることを強調します。
このほか、別売のパーツ(ドゥこねブレード)を買えば「こね」も対応できます。
ブレードは、包丁の名産地、岐阜県関市の正広のものです。
創業700年の老舗で、一点もの的な感があります。
こうした部分ほか、業務用として値段が高めになる理由は、耐久性の部分の強化です。
インダクションモーターの動力をマグネットを通して伝える構造にすることで、モーター部分と、調理部分を別のボックスとして分離するようにし、故障を防ぐ構造を取っています。
同様に、モーターの熱が直接伝わらない点で、 食材の変色なども少ないというメリット性もあります。業務用の場合、連続仕様もあるでしょうから、この部分に対処があるに越したことはないと思います。
容器は、満水容量として3Lです。
ミンチは800g、玉ネギは700gは処理できます。
固い食材は、ロックアイスや長芋は禁止食材です。
普通の氷やナッツは対応できますし、それでも頑丈ではあります。
回転調節は、1段階(1500回転(50Hz)1800回転(60Hz)です。
定格時間も20分であり、ここも業務用といえる仕様です。
サーモスタットももちろん装備します。
なお、回転機構(スクレーバー)が付く機種は、逆回しで、くっついた食材を書き落とす役割を果たします。
---
以上、マルチシェフ MC-1500FPS の紹介でした。
大きめですし、家庭用の場合「他山の石」となるだろう製品です。基本的には大量処理が必要なプロの方が買うモデルです。品質信頼性は高そうです。
値段の違いは主には耐久性の部分に由来すると言えます。
ただ、切れ味良いブレードや、熱が入りにくい構造の本体は、何かしらの商売をしている方など、個人としても魅力に感じる人はいるでしょう。
ーーー
【2023年発売】
31・エス・シー・テクノ マルチシェフ MC-200DFPM
¥30,000 楽天市場 (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):500g
最大容量(玉ネギ):500g (大2個)
速度調整:2段階
調理種類:5種類
固い食材:対応
食洗機:
サイズ:幅241×奥行197×高さ402mm
なお、 MC-200DFPMは本機を小型化したタイプです。
こちらの場合、カッティングブレードほか、1/3mmスライサー、2/6mmシュレッダーと、こね用のドゥこねブレードが付属します。
こうした多用途の部分で、家庭用にはより向く要素があります。
一方、上位機のような美濃伝のブレードではなく、先述のマグネットの工夫もない点で言えば、他社の家庭用とさほど変わらないと言えます。
2-4・その他のフードプロセッサ
最後に、ここまでみた製品以外をまとめて紹介していきます。
【2022年発売】
【下位機】
32・ブラウン マルチプラクティック3 CH3011WH
¥4,934 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
【上位機】(マヨネーズスティック・スパチュラ付属)
33・ブラウン マルチプラクティック3 CH3012BK
¥5,200 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):確認中
最大容量(玉ネギ):
速度調整:2段階
調理種類:(12種類)
固い食材:対応
食洗機:対応
サイズ:幅140×高さ285×奥行140mm
マルチプラクティック 3は、ドイツのブラウンが販売する製品です。
モーターを使う調理家電は「得意」ですが、ハンディではない専門的なフードプロセッサは、本機が「初上陸」です。
上位機のみ、2つの付属品(マヨネーズスティック・スパチュラ)がつきます。また、ブレードも
サイズは、幅140×高さ285×奥行140mmです。
可能な調理パターンは、ミンチ作りに便利な「きざむ」、マヨネーズなどを「まぜる」です。
オプションパーツが限られる部分で、あまり「ガラパゴス化」していないです。
ただ、マヨネーズ作りを強調し、オプションパーツを付ける上位機は「こだわりがある」とは言えます。他社機もできる機種は多いですが、専用ですので。
ブレードは、他社にはない立体構造の4枚刃です。
本機も(家庭で作る)氷を砕けます。
構造的にも、2枚刃ごとに分解できるので、手入れはしやすそうです。
容器は、容器サイズは500mlと大きめです。
ミンチの標準量は今のところ不明ですが、最大使用可能容量との表記なのでサイズに近いかもしれません(要調査)
ただ、おそらくミンチで200g強は確実です。
回転調節は、2段階です。
回転速度は、無負荷時に5200回転/分です。
しっかり落としています。
本体の安全面では、ブレーカーなどに言及ががないです。
もちろん、締まってなければ動かない仕組み(セーフティロック)はあります。
定格時間(連続利用可能時間)は45秒です。それ以上はヒーターを一定時間休ませます。
清潔面では、本体はプラスチックです。
細かい素材については説明がないですが、BPA(ビスフェノールA)フリーです。
食洗機は、対応表示です。もちろん、カッターは不可です。
---
以上、ブラウンのマルチプラクティック 3の紹介でした。
設置面積が狭くて済む機種の中では、なかなか「パワフル」です。その上で、マヨネーズ作りに特化した仕組みを持つ部分が「売り」でしょう。
【2024年発売】
34・山善 Votre YFE-200(W)
¥3,818 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):200g
最大容量(玉ネギ):140g(小1個)
速度調整:1段階
調理種類:2種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅185×高さ130×奥行10.5mm
Votre YFE-200-Wは、山善の販売するフードプロセッサーです。
ジェネリック家電が得意な日本の商社で、東証上場企業です。
サイズは、幅185×高さ130×奥行10.5mmです。
パナソニック系の形状で、日本で昔からあるタイプです。
ただ、このタイプでは小型であることはポイントです。
付属品は、本体のみなので、刻む、混ぜるのみ対応です。
容器は、は、プラスチック製です。
ガラスではないので、固い食材に対応できない仕様です。
粘りのある素材も無理です。
また、仕様を見ると肉のミンチは200gですが、玉ネギは140gという指示です。
玉ネギだと小サイズ1個分です。
回転調節は、非対応です。
回転数も、表示がないです。
定格時間は、3分です。
複数回処理することは十分可能ですが、手間にはなるでしょう。
---
以上、山善のVotre YFE-200の紹介でした。
格安ですが、処理力と調理パターンにおいては課題がある機種です。
とはいえ、固くないふだんの食材(ミンチや玉ネギ)などだけ処理でよく、伝統的な形状の製品を安めで探している場合は、候補となるでしょう。
ーーー
このほか、山善からは、次のようなフードプロセッサーの展開があります。
【2024年発売】
35・山善 Votre YFD-401(W)
¥3,473 Amazon.co.jp (5/11執筆時
最大容量(ミンチ):180g
最大容量(玉ネギ):200g(中1個)
速度調整:1段階
調理種類:2種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅105×高さ185×奥行10.5mm
第1に、YFD-401(W)です。
サイズは、幅105×高さ185×奥行10.5mmです。
各社と通しても、かなりコンパクトといえる製品です。
容器は、ただ、肉は180gです。
「200g」ないのはレシピ的にも面倒な感じはあります。
駆動は、本体のボタンを押すだけでで、回転数は調整できません。
定格時間は、3分です。
使用後は20分の休憩が必要ですが、3分あれば、3-4回は間違いなく「余裕」なので、押し続けるのを面倒に思わないならばですが、使えます。
--
結論的にいえば、処理量が課題とは言え、ケース付きのフードプロセッサーでは、設置性が良いので、個人的には合って良いラインだと思います。
そこにケースがある縦型タイプより、この形状のほうが実際使いやすいですし。
手洗いでのお手入れも楽ですが、この仕様で、食洗対応だったら「おすすめ」にあげたかなと思います。
一
【2024年発売】
36・山善 Votre MFD-G500(W)
¥3,800 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g (大1.5個)
速度調整:2段階
調理種類:3種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅190×高さ225×奥行180mm
第2に、MFD-G500です。
同社の大きめです。
容器は、500MLクラスなので、肉・玉ねぎともに300g対応です。
定格時間は1分です、その後15分の休止が必要なので、大量処理は無理です。
可能な調理パターンも、本機は、「おろす」も加えた3種です。
プレートの入れ替えで、粒度の調整もできます。
回転数の調整も、2段階で可能です。
ただし、回転数自体は示されません。
お手入れも、本体以外は、洗えます(食洗機は不可)。
---
結論的にいえば、このタイプは輸入品のネット販売でも多くあります。日本企業製の保証性が欲しい場合、候補になります。
価格もさほど高くないので良いように思いますが、定格時間の短さはネックでしょう。
1回の利用で完結できるならば問題ないですが、玉ねぎ、お肉のミンチを連続で行う場合「ギリギリ」です。
ーーー
【2024年発売】
37・山善 Votre MFC-T500(W)
¥5,980 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):300g
最大容量(玉ネギ):300g (大1.5個)
速度調整:1段階
調理種類:4種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅225×高さ195×奥行145mm
第3に、 MFC-T500(W) です。
同社の最上位です。
容器は、肉・玉ねぎともに300g対応です。
先ほどの機種と同じです。
定格時間はただ3分(20分休憩)なので、連続使用できる点では有利です。
可能な調理パターンも、本機は「おろす」ほか、「練る」に対応です。
一方、対応させるために、(刻みにもつかう)カッターが独自で、この部分の精度がどうなるかが、少し心配です。説明もないので。
回転数は、2500回転です。
調整はできません。
---
結論的にいえば、カッター部分の性能に関する情報がもう少し欲しい製品です。
ただ、回転数も調整できませんし、値段的にお買得感も感じないので、カッターが問題なくても、候補とできるかは微妙でしょう。
【2023年発売】
38・MAXZEN MFP20MT01
39・MAXZEN MFP20MT01-BK
¥4,480 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):
最大容量(玉ネギ):
調理種類:5種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅185×高さ272×奥行179mm
MFP20MT01は、マクスゼンが販売する製品です。
ネット通販でプレゼンスがある「XPRICE(旧プレモア)」のPB商品になります。
最近は、白物・黒物家電を含めて、このブランドで格安機を多く出しています。
サイズは、幅185×高さ272×奥行179mmです。
形状的には、ネットのアジア系の直販製品によくある形状です。
可能な調理パターンは、ミンチ作りに便利な「きざむ(みじん切り)」と、ドレッシングなど「まぜる(ペースト)」は備えます。
あとは、カット系のスライス・せん切りと、ホイップを「泡立てる」です。
一部、調理機能の名前が他社と異なりますが、できることは「同じ」です。
ブレードは、3種類です。
チョッパーのカッターは、手裏剣型の4枚刃です。
容器は、約800gまでという表記です。
大きめと言えます。ミンチ・玉ネギの調理量は不明ですが、ブレード形状と、見た目のコンテナサイズ、満量ラインから言えば、250g-300gあたりになるかと思います。
回転調節は、2段階です。
ただし、回転数の記載はないです。
定格時間は、1分で、15分の休止時間を要します。
清潔面では、本機は、食洗機に非対応です。
容器が耐熱仕様でなく、50度以上の熱湯に対応できないからです。
---
以上、マクスゼンのMFP20MT01の紹介でした。
ある程度大量処理できる製品を安めに欲しい場合、選択肢できそうです。
ネットの海外直輸入製品だと同じような方向性の製品がありますが、国内企業が売るという部分で安心感があるほか、値段も納得感がある水準に止まっていると言えそうです。
【2025年発売】 【コードレス】
40・ラドンナ Toffy K-CH3-PA
41・ラドンナ Toffy K-CH3-AW
¥6,050 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):60g
最大容量(玉ネギ):60g
調理種類:3種類
固い食材:
食洗機:
サイズ:幅18.0×奥行10.2×高さ20.2cm
Toffy K-CH3-PAは、ラドンナの販売するフードプロセッサです。
ただ、本機はコードレス機である上で、用途的にやや特殊な部類です。
「コードレススライサー&ミニチョッパー」という名前で、実際、スライスと、少量のチョッパー用に用途は限られます。
サイズは、幅18.0×奥行10.2×高さ20.2cm です。
とって部分を考慮しなければ、奥行も10cmほどであり、小型です。
可能な調理パターンは、先述のように、特殊です。
最も得意なのは、スライスです。
ネギや、胡瓜など細長い食材、あるいは人参など長くカットできる食材に限りますが、写真のようにハンディで使えます。プッシャーが付くので、唐辛子、生姜などの小さい食材も、押し込むことで利用できます。
禁止食材は、乾物類など硬いもの、氷、40度以上の食材と、粘り気のある野菜(山芋ほか)です。基本的には、野菜用でしょう。
そのほか、チョッパーでミンチ作りになど「きざむ(みじん切り)」と、ドレッシングなど「まぜる(ペースト)」は備えます。
ブレードは、2種類です。
3枚刃のチョッパーカッターは、スライサー用のカッターです。
容器は、ただし、150mLまでです。
この点では、ハンドブレンダーとして別記事で紹介したほうが良かった気もします。
容量としては、ミンチ、玉ねぎともに60gです。玉ねぎだと、中たまで1/4個なので、ここは注意点です。
基本的に、1回分の少量のドレッシング、ディップを作るほどに限られます。
回転調節は、調整できません(1300回/分)。
定格時間は、30秒です。
モーターが冷めるまで、繰り返し何回も使うことはできません。
バッテリーは、約25回の使用ができるとされます。
2時間の充電時間です。
付属の専用USBケーブルで充電です。
USBコンセントプラグは未付属ですが、5W(5V/1A)なので、スマホ用のプラグを流用して良いでしょう。この供給電力ならば、古いものでも大丈夫です。
清潔面では、本機は、食洗機に非対応です。
容器が耐熱仕様でなく40度以上の熱湯に対応できないからです。
---
以上、ラドンナのToffy K-CH3-PAの紹介でした。
登場時、ハンディで手持ちで使えるのは、面白い発想です。ネギを切ったり、胡瓜などをサラダに「振れる」のは結構便利に思い、欲しいと思って調べた製品です。
ただ、フードプロセッサー(チョッパー)の部分は、実用的と言えるサイズではないのと、スライサー部分も、投入口が狭めです。
曲がったキュウリや、太キュウリ、太ネギなどが、そのまま使えないので、汎用性に欠ける感じで、そこまで便利ではないように思いました。
技術的に可能かはともかく、投入口は、用途によって拡がる工夫があったら良かったかなと思いました。チョッパーケースも、持ち上げる必要はないのですし、もう少し大きめだったら、買っていたかなと思います。ある意味「惜しい」製品でした。
ーー
このほか、目に付いた製品を、いかでざっと書いておきます。
【2024年発売】
42・ラドンナ Toffy K-CH2-AW
42・ラドンナ Toffy K-CH2-PA
¥9,680 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):230g
最大容量(玉ネギ):140g(小1個)
速度調整:
調理種類:4種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅125×高さ229×奥行118mm
第1に、ラドンナToffy K-CH2です。
電源は、こちらも、バッテリー式です。
USB-Cによる充電ですが、目安となる運転時間は非開示です。
ただ、約12回という目安は示されます。
充電時間は4時間です。充電中は利用できないタイプなので、充電し忘れや放電を考えると、たまにしか使わないだろう方は、不便でしょう。
パワーは、コードレスでも、普通に利用する分には十分です。
さすがにナッツや冷凍果実は無理ですが、製氷機で作った氷は砕ける水準です。
回転は、無負荷時、2600回転/分です。
フードプロセッサーとしては、一般的です。
ただ、コードレス型だけで言えば、他社は(ハンドミキサーのような)高速回転の製品が多いので、ワンポイントとは言えます。
速度調整は、ただ、不可です。
ただ、超高速回転ではないですし、ボタンを断続的に押す間欠運転を上手く使えば、質感の調整はできるとは言えます。
可能な調理パターンは、刻む・混ぜると、ウィスクとおろしカッターがつくので、おろす・泡立てるも対応です。
ブレードは、4枚刃です。
ケースも、しっかりガラスです。
それもあり、砕くは「対応」とあります。
ただ、先述のように、固い食材は負荷です。あとは、練る(こねる)との表記が見られますが、薄力粉・強力粉などは粘るので、生地作りに使えるわけではないです。
調理容量は、定格容量で300mLです。
一方、お肉のミンチは230gですが、玉ネギは140g目安と少なめなのは注意点です。
ただ、定格時間は2分なので、2回に分けての連続使用はできそうです。
独自機能は、計量機能です。
内容物の量を表示できます。風袋式ですので、計測前にボタンを押しておかないと、正確な数字は出ません。
ただ、本機は、カップが下で裏返して使う方式なので、計量してから、電源を落として、逆にしてから利用することになります。
まあ、フードプロセッサを利用するご家庭は、「デジタルはかり」はキッチンに常備していそうではありますが。
----
結論的にいえば、コードレス式では珍しく、フードプロセッサー「らしい」回転数の製品です。その上で、実用水準のパワーが期待できる機種です。
一方、レコルトと場合と同じで、調理容量が少ないのと、定格時間が短いのは注意点です。
たまにしか使わない場合は充電のし忘れ、毎日のように使う場合は、内蔵リチウム電池の寿命(一般的に500回ほど)がこのタイプを選ぶ場合の注意点です。
ーーー
【2024年発売】B0D72GDXNH
43・EPEIOS TINT EPEM001
¥9,900 Amazon.co.jp (5/11執筆時)
最大容量(ミンチ):250g
最大容量(玉ネギ):200-250g
速度調整:
調理種類:4種類
固い食材:
食洗機:対応
サイズ:幅43×高さ95×奥行43mm
第3に、EPEIOS TINT EPEM001 です。
EPEIOS JAPANは、キッチン家電で最近知られてきた新興ブランドです。
2022年までは、MPOW JAPANでしたが、社名を変えました。MPOWは、2013年創業の中国深圳の家電メーカーで、イヤホンなど日本でもプレゼンスがあります。このブログでもその製品を、いくつか取りあげています。
サイズは、幅43×高さ95×奥行43mmです。
ただボウルの部分を換算していないサイズです。
ボウルは、幅126×高さ95×奥行126mmですのえ、利用時は背が高めです。
電源は、こちらも、バッテリー式です。
3.5時間のUSB-Cケーブル経由の充電になります。
利用回数は不明ですが、2000mAhのバッテリーなので、同じタイプの他社とそうは変わらないでしょう。
パワーは、コードレスでも、普通に利用する分には十分です。
製氷機で作った氷は砕ける水準です。
回転数は、しかし、17000回転/分です。
回転調節はできません。
この部分のスペックから言えば、フードプロセッサーというより「チョッパー付きのハンドミキサー」というほうが良さそうです。
低速で回して、ミンチを粗めにつくるなどの処理は苦手としそうです。
定格時間は、やはりそちらと同じで1分です。
ただ、3回までの連続使用はできる(その後30分休息)なので、数回の連続使用は可能です。
速度調整は、不可です。
ボタンを断続的に押す間欠運転を上手く使うことになります。
可能な調理パターンは、5種類です。
刻む・混ぜる・つぶす(挽く)と、ウィスクとおろしカッターがつくので、おろす・泡立てるに対応です。
ブレードは、4枚刃です。
ケースも、しっかりガラスです。
調理容量は、定格容量で330mLです。
一方、お肉のミンチは230gまでできます。
玉ねぎの記載はないですが、野菜として200-250gという目安が示されます。
先述のように、連続利用できますし、問題ない容量です。
----
結論的にいえば、コードレス型としては、容量もそこそこで、パワーも十分な製品です。
ただ、本機は、小型の刃を高速で回すという仕組みからして、【ハンドブレンダー(ミキサー)の比較記事】で書いたような、ハンディタイプのミキサーにチョッパーが付いた製品がライバルです。
フードプロセッサーとして売っていますが、そちらのジャンルの他製品と比較するべき製品といえます。
この方式だと、「選び方の基本」でも書いたように、一般的なフードプロセッサーと違い(加減して)粗めのミンチなどを作るのが難しいと言えます。
今回の結論
フードプロセッサーのおすすめは結論的にこの製品!
というわけで、今回はフードプロセッサーの比較の2回目記事でした。
しかし、記事はもう少しだけ「続き」ます。
3・フードプロセッサの比較 (3)
3-1:最終的なおすすめの提案【結論】
本体容量 ★★★★★
ミンチ作り ★★★★★
野菜スライス ★★★★★
山芋とろろ汁 ★★★★☆
固い食材 ★★★★☆
総合評価 ★★★★★
次回の3回目記事(こちら)は、結論編です。
ここまでみた製品全部から、いつものように、目的別・用途別にAtlasのおすすめ機種!を提案します。
引き続きよろしくお願いします。
3回目記事は→こちら!
--
記事がもしお役に立ったようならば、Twitter Facebook はてなブックマークなどで話題を共有していただければ嬉しいです。